投票：総合コンサルで入社するなら

上位選択肢の特徴

1位: PwC（26.0%）

業界No.1のポジションと人材の質の高さが主な支持理由。コメントでは「BIG4の中で人材が飛び抜けている」「社員の地頭が優れている」との評価が複数見られ、OB訪問での直接的な印象が投票判断に大きく影響している。過去の騒動についても「規模とシニアクラスの業界知見で他を上回るため復活するはず」と前向きに捉える傾向が見受けられる。

2位: ABeam（24.0%）

成長段階にある企業として、昇進の速さとワークライフバランスが評価されている。「成長中で今後も人が増えるため昇進しやすい」「残業時間が制限されている」という実務的なメリットが支持を集めている。また「少数精鋭で市場価値を早期に高められる」との指摘から、キャリア形成の効率性を重視する層に訴求力が高い。

3位: Accenture（11.8%）

IT/テクノロジーへの先行投資が主な差別化ポイント。「ITコンサル化が必須の潮流で先駆者利益が得られる」「早期からITに強みを持った社会人になれる」という将来性への期待が顕著。一方で、OB訪問での評価では「自分より賢くない人が多い」との指摘もあり、人材面での評価は相対的に低い。

4位: Deloitte（11.2%）

給与水準の高さとBIG4としてのブランドおよびスケールが主な支持理由。ただし複数のコメントで「今年入る人の質が低い」「崩壊した」との懸念が表明されており、過去の評判と現状のギャップが投票に悪影響を与えている傾向が見られる。

5位: KPMG（7.5%）

支持理由が明確に述べられたコメントが少なく、BIG4内での相対的な優位性が認識されていない状況を示唆している。比較分析の対象外とされることが多い。

コメント分析

主要な意見グループ

グループ1：人材の質・組織文化重視層

採用面接官やOB訪問での社員との接触体験から判断を下す層。「地頭の優位性」「人を育てる文化」「1人1人を大切にする企業文化」など、人的資本を最重要視している。これらのコメント投票者は、経験に基づいた実感的な評価を重視し、企業の本質的な強さを人材に求めている。

グループ2：キャリア・成長機会重視層

昇進スピード、スキル獲得、市場価値の向上を重視する層。「少数精鋭で下積みが短い」「初期配属でAIに携われる」「ITコンサル化に乗じた先駆者利益」など、個人のキャリア形成と業界トレンド対応への適応性を評価基準としている。

グループ3：待遇・ワークライフバランス重視層

給与、労働時間、勤務地、福利厚生を総合的に判断する層。「ホワイト」「WLBが優れている」「年収の伸びが優れている」など、生活の質の維持を軸に企業を選別している。

グループ4：批判的・相対化的視点層

「新卒で総合コンサルに使うのは勿体ない」「戦略に行けない人の集まり」「アホを騙して送客して儲ける側になりたい」など、業界全体への懐疑的姿勢や皮肉的表現を含むコメント。投票選択そのものへの距離感を保ちながら参加している。

共通するキーワード・テーマ

投票者全体を通じて頻出する意見は、人材の質、IT/テクノロジー対応力、ワークライフバランス、昇進の速さ、安定性である。特に注目すべきは、総合コンサル業界全体におけるデジタル化・IT統合の必然性への強い認識である。複数のコメント（「ITなしではこれからのコンサルは厳しい」「ITコンサル化が必須の潮流」）から、転職市場における技術的スキルの重要性を意識した投票判断が行われていることが明らかである。

また安定性と成長性のバランスを求める傾向も顕著で、単なる規模や知名度ではなく「成長段階にある」「人員削減がない」などの動的な企業評価が行われている。