第一建設工業株式会社
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回次 |
第77期 |
第78期 |
第79期 |
第80期 |
第81期 |
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決算年月 |
2019年3月 |
2020年3月 |
2021年3月 |
2022年3月 |
2023年3月 |
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売上高 |
(千円) |
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経常利益 |
(千円) |
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当期純利益 |
(千円) |
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持分法を適用した場合の投資利益 |
(千円) |
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資本金 |
(千円) |
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発行済株式総数 |
(株) |
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純資産額 |
(千円) |
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総資産額 |
(千円) |
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1株当たり純資産額 |
(円) |
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1株当たり配当額 |
(円) |
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(うち1株当たり中間配当額) |
( |
( |
( |
( |
( |
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1株当たり当期純利益 |
(円) |
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潜在株式調整後1株当たり当期純利益 |
(円) |
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自己資本比率 |
(%) |
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自己資本利益率 |
(%) |
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株価収益率 |
(倍) |
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配当性向 |
(%) |
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営業活動による キャッシュ・フロー |
(千円) |
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△ |
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△ |
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投資活動による キャッシュ・フロー |
(千円) |
△ |
△ |
△ |
△ |
△ |
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財務活動による キャッシュ・フロー |
(千円) |
△ |
△ |
△ |
△ |
△ |
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現金及び現金同等物の期末残高 |
(千円) |
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従業員数 |
(人) |
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株主総利回り |
(%) |
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(比較指標:TOPIX業種別指数[建設業]) |
(%) |
( |
( |
( |
( |
( |
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最高株価 |
(円) |
1,869 |
1,842 |
1,950 |
2,232 |
1,591 |
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最低株価 |
(円) |
1,523 |
1,531 |
1,638 |
1,480 |
1,258 |
(注)1.当社は連結財務諸表を作成しておりませんので、連結会計年度に係る主要な経営指標等の推移については記
載しておりません。
2.持分法を適用した場合の投資利益は、関連会社がないため記載しておりません。
3.第80期の1株当たり配当額には、創立80周年記念配当5円を含んでおります。
4.潜在株式調整後1株当たり当期純利益は、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
5.最高株価及び最低株価は、2022年4月4日より東京証券取引所スタンダード市場におけるものであり、それ以前については東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)におけるものであります。
6.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第80期の期首から適用しており、第80期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。
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年月 |
事項 |
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1942年9月 |
鉄道省新潟鉄道局所管区域内における鉄道土木及び建築工事の請負を事業目的として新鉄工業株式会社を設立。新潟県新津町に新津支店(廃止済)、長野県長野市に長野支店、山形県山形市に山形支店(廃止済)、秋田県秋田市に秋田支店を設置。 |
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1944年6月 |
商号を新潟鉄道工業株式会社に変更。 |
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1944年9月 |
鉄道省が運輸通信省となるのに伴い、新潟鉄道局の所管区域が拡大。 |
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1949年10月 |
建設業法により建設大臣登録(イ)第257号を取得。(以後2年ごとに更新) |
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1950年8月 |
商号を新鉄工業株式会社に変更。 事業目的を変更して鉄道工事専門会社から、諸官公庁及び民間の土木建築工事の請負に進出。 |
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1952年9月 |
経営基盤の強化を図るため鉄道施設工業株式会社を吸収合併。 |
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1957年8月 |
商号を第一建設工業株式会社に変更。 |
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1972年4月 |
不動産に関する業務を事業目的に追加。 |
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1972年7月 |
宅地建物取引業法により、宅地建物取引業者として新潟県知事免許(1)第1078号を取得。(以後3年ごとに更新) |
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1973年10月 |
建設業法の改正に伴い、建設大臣許可(特-48)第1948号を取得。(以後3年ごとに更新、なお、1997年10月より5年ごとに更新) |
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1978年4月 |
東京営業所(東京都台東区)を支店に昇格。 |
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1982年12月 |
仙台営業所(宮城県仙台市)を支店に昇格。 |
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1984年6月 |
宅地建物取引業法により、宅地建物取引業者として建設大臣免許(1)第3248号を取得。(以後3年ごとに更新、なお、1996年6月より5年ごとに更新) |
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1986年9月 |
名古屋市中村区に名古屋支店を設置。 |
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1989年2月 |
関連会社として株式会社ホームテック・旭を設立。 |
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1989年7月 |
子会社として株式会社シビル旭を設立。 |
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1991年3月 |
株式会社ホームテック・旭を子会社化。 |
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1994年8月 |
日本証券業協会に株式を店頭登録。 |
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1998年7月 |
本店を本社と新潟支店に分離。 |
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2004年12月 |
日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場。 |
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2006年5月 |
名古屋支店を廃止。 |
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2010年4月 2013年7月 |
ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQに上場。 東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。 |
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2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場に移行。 |
当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(第一建設工業株式会社)及び子会社2社で構成され、主として建設事業及び不動産事業を展開しており、当企業集団に係る位置づけは、次のとおりであります。
なお、次の区分は「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。
(1)建設事業
当社が建設工事の施工を行うほか、子会社の㈱ホームテック・旭、㈱シビル旭が建築及び土木の少額工事の施工を行っており、その一部を当社が担当しております。
なお、その他の関係会社である東日本旅客鉄道㈱は、当社の建設事業の主要な取引先であります。
(2)不動産事業
当社及び㈱ホームテック・旭が不動産の賃貸及び仲介等を行っております。
事業の系統図は、次のとおりであります。
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名称 |
住所 |
資本金 (百万円) |
主要な事業の内容 |
議決権の所有割合又は被所有割合(%) |
関係内容 |
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(その他の関係会社) 東日本旅客鉄道㈱ |
東京都渋谷区 |
200,000 |
旅客鉄道事業 |
被所有 18.57 |
建設工事を受注しております。 役員の兼任等あり。 |
(注)有価証券報告書の提出会社であります。
(1)提出会社の状況
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2023年3月31日現在 |
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従業員数(人) |
平均年齢(歳) |
平均勤続年数(年) |
平均年間給与(円) |
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セグメントの名称 |
従業員数(人) |
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建設事業 |
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不動産事業 |
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合計 |
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(注)1.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含めております。
2.従業員数は就業人員で、準社員15名、シニア社員102名及び受入出向者141名を含んでおりますが、社外への出向者14名は含まれておりません。なお、平均年齢、平均勤続年数、平均年間給与には受入出向者及び社外への出向者は含まれておりません。
3.受入出向者については、東日本旅客鉄道株式会社から「線路及び土木構造物のメンテナンスのための一部の検査データの収集業務」及び「大型保線機械による線路補修作業」等を受託することに伴うものであります。
(2)労働組合の状況
当社には次の労働組合がありますが、労使関係は円満に推移しており特記すべき事項はありません。
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(イ)名称 |
第一建設工業労働組合 |
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(ロ)結成年月日 |
1973年7月15日 |
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(ハ)組合員数 |
745名(2023年3月31日現在) |
(3)男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異
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当事業年度 |
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男性労働者の育児休業取得率(%) (注)1 |
労働者の男女の賃金の差異(%) (注)2.3 |
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全労働者 |
うち正規雇用労働者 |
うちパート・有期労働者 |
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58.1 |
66.9 |
65.6 |
87.2 |
(注)1.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。
2.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
3.当社の賃金構成は、労働者の年令及び職務遂行能力等に応じた基本給、職責に応じた手当等を社員属性別に制定しており、男性女性を問わず同一となっております。
但し、職責に応じた手当等につきましては、保有資格及び勤務地、家族構成、転勤等の状況により異なっております。また、当社の全労働者のうち正規雇用労働者に係る社員属性は、一般社員(60歳以上のシニア雇用を含む)、エリア社員、準社員(無期雇用)に分類しており、全労働者のうちパート・有期労働者に係る社員属性は、準社員(有期雇用)、スタッフ社員に分類しております。
なお、賃金構成の大部分を占める基本給における賃金の差異は、以下の通りであります。
年代別の労働者の男女の基本給の差異 (単位:%)
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年代 |
全労働者 |
うち正規雇用労働者 |
うちパート・有期労働者 |
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10代 |
100.1 |
100.1 |
- |
|
20代 |
94.6 |
96.1 |
122.2 |
|
30代 |
82.1 |
82.1 |
- |
|
40代 |
73.6 |
78.1 |
- |
|
50代 |
69.7 |
69.7 |
- |
|
60代以降 |
73.8 |
61.1 |
- |
|
計 |
78.5 |
78.5 |
96.9 |
建設業界における女性労働者数は、従来から他の業界に比べ比較的低い傾向であり、2021年度の女性労働者数の比率は約14%に留まっていることが現状であります。
このような状況のなか、当社は女性一般社員等の採用を積極的に取り組んでいることに加え、女性社員が家庭と仕事を両立できるように社内規則の見直しに取り組むなど職場環境整備等を図っております。
また、今後のキャリアデザインを自ら描きながら、更なる成長及び活躍ができるようエリア社員等を対象に一般社員等への登用試験制度を導入しております。
その結果、当事業年度における10代~30代の賃金の差異は80%~100%となっております。
今後につきましては、引き続き登用試験制度等に取り組むとともに、女性社員が働きやすい職場環境整備の向上や健康経営の推進等を図ってまいります。また、当社の人材育成において2021年度より開始した「新しい研修プラン」に基づき、女性社員のスキルアップやキャリアアップに繋がるよう取り組んでまいります。
文中における将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
(1) 経営方針
当社は、鉄道を中心とした地域の交通インフラなど公共性の高い建設事業を柱に社会資本の整備を担う企業として、「安全・安心」を常に最優先とする企業風土を構築し、地域社会の発展に貢献してまいります。また、環境変化に対応する技術革新や幅広い人材育成に努め、高品質で安全性に優れた成果物を提供することで、お客様からの高い満足と信頼を獲得し、社会とともに発展し続ける企業づくりに邁進してまいります。
(2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社は、2021年度を初年度とする「中期経営計画 Ⅾ-Vision 2025(2021年度~2025年度)」を策定し、以下の中期経営目標を掲げております。
〔中期経営目標(2025年度の経営目標)〕
①売上高・利益目標 「売上高550億円 営業利益60億円」
②総還元性向目標 「30%以上」
③ROA目標 「5.0%」
④投資計画 「営業CF300億円」
内訳 維持更新投資120億円
戦略事業投資 90億円
事業環境投資 50億円
株主還元 40億円
(3) 経営環境、経営戦略及び優先的に対処すべき課題
建設業界は、構造物の老朽化、防災・減災の推進などによる公共工事を主体とした建設市場の構造変化に加え、慢性的な労働力不足、労務費や原材料費の高騰による採算性の低下など、依然として厳しい経営環境が続くものと予測されます。さらには、内部環境として、次世代を担う人材の育成が重要な課題となっております。
当社が目指す方向は、いかなる環境変化に対しても的確に対応できる強固な経営基盤を構築し、高い技術力、企画提案力、優れた品質などにより、お客様、株主・投資家様、地域の皆様、社員など全てのステークホルダーの皆様から、信頼と期待を受け発展し続ける企業となることであります。そのため、当社は、「安全を最優先する企業」、「顧客満足を大切にする企業」、「株主・投資家様からの期待に応えられる企業」、「地域社会の皆様から信頼される企業」、「社員を大切にする企業」を目指し、以下に掲げる個別課題の解決に取り組んでまいります。
① 鉄道の安全・安定輸送の一翼を担う責務として「安全を最優先する企業」及び「安全ルールの遵守」に徹底して取り組むことによって、地域社会やお客様から信頼される企業を目指してまいります。
② 建設事業を通じて地域社会やお客様から信頼されるパートナーとして、環境を大切にし自然との共生を図りながら、地域社会の発展に貢献してまいります。また、社会的信用や信頼の獲得を目標に、コンプライアンスを徹底し、CSR(企業の社会的責任)を自覚した行動に努めてまいります。
③ 経営環境が激変するなか、受注獲得に向け、新しい技術・工法の導入及び商品開発や企画提案技術の向上に積極的に取り組み、技術及び品質で高い評価をいただける技術集団を目指してまいります。
④ お客様のニーズを的確に把握した企画提案や優れた技術、品質、コストパフォーマンスの提供に努め、お客様が期待する水準以上の提案や最高の成果物を提供し、お客様満足度の向上に取り組んでまいります。
⑤ 線路メンテナンス工事に使用する大型保線機械は、定期的な設備更新が必要であります。そのため、単年度の経営成績や財政状態に大きな影響を及ぼさないよう、計画的に更新を実施してまいります。
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。
なお、文中における将来に関する事項は、この有価証券報告書提出日現在において当社が判断したものであります。
① 建設市場の動向
当社の受注・売上高は国内の建設投資動向による影響を受けるため、今後想定以上に官公庁及び民間建設投資が急激に減少した場合は業績に影響を及ぼす可能性があります。
② 工事事故の発生
当社は、工事の施工に際しては、鉄道工事を始めとして公共性の高い事業が多いことから「安全の確保」を最優先した取り組みを実施しておりますが、万が一死亡に直結する等の重大事故が発生した場合、発注者からの信用・信頼の失墜につながり、業績に影響を及ぼす可能性があります。
③ 原材料価格の高騰
主要建設資材等が急激に高騰し、請負金額に反映することが困難で価格へ転嫁できない場合や想定以上に材料費や労務費等の価格が急騰したときは業績に影響を及ぼす可能性があります。
④ 施工物の瑕疵等
当社は、建設事業者として、品質管理等につきましては厳密な管理を期しておりますが、重大な瑕疵が発生した場合は、業績に影響を及ぼす可能性があります。
⑤ 法的規制等
当社の事業は、建設業法、建築基準法、労働安全衛生法、独占禁止法、宅地建物取引業法等の法的規制を受けております。これらの法律の改廃、法的規制の新設、運用基準の変更等により、当社の業績等に影響を及ぼす可能性があります。
⑥ 法令遵守違反等のリスク
当社は法令遵守の徹底を図るために「企業倫理規則」、「倫理・法令遵守委員会規則」の制定及び「倫理・法令遵守委員会」の活動や各種マニュアルの作成、教育を通じ、役員・社員に徹底した法令遵守への取り組みを行っております。しかし、何らかの理由で、法令遵守違反等が発生した場合に社会的信用及び信頼を損なう等、業績に影響を及ぼす可能性があります。
⑦ 信用リスク
当社は、取引先の与信管理を行いリスク回避に努めておりますが、予想されない取引先の倒産等により貸倒れが発生した場合は、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。また、工事施工中に協力会社や共同施工会社が倒産等に陥った場合には、工期に影響を及ぼすとともに予定外の費用が発生し、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
⑧ 特定の取引先への依存度について
当社は、鉄道工事に特性を有する総合建設業であり、東日本旅客鉄道株式会社からの売上高の比率が高くなっております。このことは、当社が創業以来、培ってきた鉄道工事における専門技術力と永年にわたる同社との信頼関係によるものであります。
しかしながら、同社が何らかの理由により設備投資額又は当社との取引を削減しなければならなくなった場合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
⑨ 感染症に伴うリスク
当社は、感染症の流行にあたり従業員等の安全を第一に考え、衛生管理の徹底やテレワーク勤務規則を定め、可能な限り感染予防や感染拡大防止に努めております。
しかしながら、感染症の流行に伴う経済活動の制限等により、当社の安全及び施工体制の維持・確保が困難な状況に陥った場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
(1) 経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は、次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当事業年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による影響が長期化される中、行動制限の緩和等により社会経済活動が緩やかに回復基調の動きがみられたものの、緊迫する世界情勢に伴うエネルギー価格及び原材料価格の高騰もあり依然として先行き不透明な状況が続いております。
建設業界におきましては、公共建設投資は政府の経済政策等により底堅く推移した一方で、民間建設投資は、企業収益の改善もあり持ち直しの動きがみられたものの、長期化する新型コロナウイルス感染症の影響やエネルギー価格及び原材料価格の高騰等もあり、依然として厳しい状況が続くものと思われます。
このような状況のなかで当社は、安全を最優先し、最良の総合品質の提供によりお客様満足の向上を目指すとともに、目標達成に向け、技術力の向上や厳密な原価管理等に取り組んでまいりました。
この結果、当事業年度における財政状態及び経営成績は、以下のとおりとなりました。
a.財政状態
当事業年度末における資産合計は、前事業年度末比24億5千万円(3.4%増)増加の755億4千8百万円となりました。
当事業年度末における負債合計は、前事業年度末比13億4千2百万円(17.4%増)増加の90億3千6百万円となりました。
当事業年度末における純資産合計は、前事業年度末比11億8百万円(1.7%増)増加の665億1千1百万円となりました。
b.経営成績
当事業年度における売上高は、前事業年度比46億1千8百万円(10.8%増)増収の473億6千7百万円となりました。利益につきましては、営業利益が前事業年度比7億7千4百万円(27.7%増)増益の35億6千9百万円、経常利益が前事業年度比5億5千3百万円(16.6%増)増益の38億8千2百万円、当期純利益が前事業年度比4千6百万円(1.8%増)増益の26億4千3百万円となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(建設事業)
建設事業受注高は、前事業年度比66億4千5百万円(14.1%増)増加の538億2千9百万円となりました。建設事業売上高は、前事業年度比45億6千1百万円(10.9%増)増収の465億1千6百万円となりました。また、セグメント利益は、前事業年度比5億6千3百万円(19.9%増)増益の33億8千7百万円となりました。
(不動産事業)
不動産事業売上高は、前事業年度比5千6百万円(7.2%増)増収の8億5千万円となりました。また、セグメント利益は、1億8千1百万円(前年同期はセグメント損失3千万円)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当事業年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、売上債権の増加等の要因により、前事業年度末比84億6千4百万円(34.5%減)減少の160億8千4百万円となりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は、4億円となりました。これは、売上債権の増加等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、61億1千5百万円となりました。これは、有形固定資産の取得による支出や関係会社株式の取得による支出等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、19億4千9百万円となりました。これは、自己株式の取得による支出や配当金の支払い等によるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
a.受注実績
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セグメントの名称 |
前事業年度 (自 2021年4月1日 至 2022年3月31日) (千円) |
当事業年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) (千円) |
|
建設事業 |
47,183,910 |
53,829,435(14.1%増) |
|
不動産事業 |
794,026 |
850,887( 7.2%増) |
|
合計 |
47,977,936 |
54,680,323(14.0%増) |
b.売上実績
|
セグメントの名称 |
前事業年度 (自 2021年4月1日 至 2022年3月31日) (千円) |
当事業年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) (千円) |
|
建設事業 |
41,954,348 |
46,516,217(10.9%増) |
|
不動産事業 |
794,026 |
850,887( 7.2%増) |
|
合計 |
42,748,375 |
47,367,104(10.8%増) |
(注)1.当社では生産実績を定義することが困難であるため「生産の実績」は記載しておりません。
2.売上高総額に対する割合が100分の10以上の相手先別の売上高及びその割合は、次のとおりであります。
|
相手先 |
前事業年度 (自 2021年4月1日 至 2022年3月31日) |
当事業年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) |
|||
|
金額(千円) |
割合(%) |
金額(千円) |
割合(%) |
||
|
建設事業 |
東日本旅客鉄道株式会社 |
32,823,971 |
76.8 |
36,896,693 |
77.9 |
なお、参考のため建設事業の実績は、次のとおりであります。
建設事業における受注工事高及び完成工事高の実績
1) 受注工事高、完成工事高及び次期繰越工事高
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期別 |
区分 |
前期繰越 工事高 (千円) |
当期受注 工事高 (千円) |
計
(千円) |
当期完成 工事高 (千円) |
次期繰越 工事高 (千円) |
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前事業年度 (自 2021年4月1日 至 2022年3月31日) |
土木工事 |
12,077,645 |
33,956,725 |
46,034,371 |
33,020,014 |
13,014,356 |
|
建築工事 |
3,728,970 |
13,227,184 |
16,956,155 |
8,934,333 |
8,021,821 |
|
|
計 |
15,806,616 |
47,183,910 |
62,990,526 |
41,954,348 |
21,036,177 |
|
|
当事業年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) |
土木工事 |
13,014,356 |
33,715,802 |
46,730,159 |
35,001,184 |
11,728,974 |
|
建築工事 |
8,021,821 |
20,113,632 |
28,135,453 |
11,515,032 |
16,620,420 |
|
|
計 |
21,036,177 |
53,829,435 |
74,865,612 |
46,516,217 |
28,349,395 |
(注)1.前事業年度以前に受注した工事で、契約の変更により請負金額の増減がある場合は、当期受注工事高にその増減額を含んでおります。したがいまして、当期完成工事高にもかかる増減額が含まれております。
2.次期繰越工事高は(前期繰越工事高+当期受注工事高-当期完成工事高)に一致いたします。
2) 受注工事高の受注方法別比率
工事の受注方法は、特命と競争に大別されます。
|
期別 |
区分 |
特命(%) |
競争(%) |
計(%) |
|
前事業年度 (自 2021年4月1日 至 2022年3月31日) |
土木工事 |
84.6 |
15.4 |
100 |
|
建築工事 |
50.7 |
49.3 |
100 |
|
|
当事業年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) |
土木工事 |
91.1 |
8.9 |
100 |
|
建築工事 |
33.6 |
66.4 |
100 |
(注) 百分比は請負金額比であります。
3) 完成工事高
|
期別 |
区分 |
官公庁(千円) |
民間(千円) |
計(千円) |
|
前事業年度 (自 2021年4月1日 至 2022年3月31日) |
土木工事 |
2,586,765 |
30,433,249 |
33,020,014 |
|
建築工事 |
603,916 |
8,330,417 |
8,934,333 |
|
|
計 |
3,190,681 |
38,763,667 |
41,954,348 |
|
|
当事業年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) |
土木工事 |
1,775,961 |
33,225,223 |
35,001,184 |
|
建築工事 |
1,102,891 |
10,412,140 |
11,515,032 |
|
|
計 |
2,878,853 |
43,637,363 |
46,516,217 |
(注)1.完成工事のうち主なものは、次のとおりであります。
前事業年度
|
発注者 |
工事件名 |
|
東日本旅客鉄道株式会社 |
上越新幹線燕三条新潟間堤高架橋耐震補強 |
|
三菱地所レジデンス株式会社・丸紅株式会社 |
文京区本郷4丁目計画新築工事 |
|
伊藤忠都市開発株式会社 |
(仮称)台東3丁目 プロジェクト 新築工事 |
|
東日本旅客鉄道株式会社 |
東能代寮新築他工事 |
|
株式会社ジェイアール東日本都市開発 |
武蔵中原SCリニューアル撤去・改修工事 |
当事業年度
|
発注者 |
工事件名 |
|
大和ハウス工業株式会社 |
有料老人ホーム サニーライフ新潟紫竹山 新築工事 |
|
積水ハウス株式会社 |
(仮称)西早稲田計画 新築工事 |
|
東日本旅客鉄道株式会社 |
秋田駅東西連絡自由通路天井耐震補強工事 |
|
北陸地方整備局 |
R3・4府屋大橋耐震補強工事 |
|
東日本旅客鉄道株式会社 |
大館合築駅舎新築他その1工事 |
2.完成工事高総額に対する割合が100分の10以上の相手先別の完成工事高及びその割合は、次のとおりであります。
|
前事業年度 (自 2021年4月1日 至 2022年3月31日) |
当事業年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) |
||||
|
相手先 |
金額(千円) |
割合(%) |
相手先 |
金額(千円) |
割合(%) |
|
東日本旅客鉄道株式会社 |
32,823,971 |
78.2 |
東日本旅客鉄道株式会社 |
36,896,693 |
79.3 |
4) 次期繰越工事高(2023年3月31日現在)
|
区分 |
官公庁(千円) |
民間(千円) |
計(千円) |
|
土木工事 |
628,690 |
11,100,284 |
11,728,974 |
|
建築工事 |
1,440,792 |
15,179,628 |
16,620,420 |
|
計 |
2,069,483 |
26,279,912 |
28,349,395 |
(注) 次期繰越工事のうち主なものは、次のとおりであります。
|
発注者 |
工事件名 |
完成予定 |
|
株式会社相鉄アーバンクリエイツ |
(仮称)ゆめが丘大規模集客施設 新築工事 |
2024年3月 |
|
東日本旅客鉄道株式会社 |
幹:燕三条旅客上家1号屋根改良 |
2025年3月 |
|
東日本旅客鉄道株式会社 |
秋田貨物駅構内こ道橋新設工事 |
2025年8月 |
|
東北農政局 |
岩手山麓農業水利事業 導水路建設工事 |
2023年7月 |
|
東日本旅客鉄道株式会社 |
村井橋上駅本屋新築その他工事 |
2025年2月 |
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。
なお、文中における将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績等
1) 財政状態
(資産合計)
当事業年度末における資産合計は、前事業年度末比24億5千万円(3.4%増)増加の755億4千8百万円となりました。この主な要因は、以下のとおりであります。
流動資産合計は、期末施工高の増加による完成工事未収入金の増加等があったものの、現金預金や有価証券の減少等により、前事業年度末比25億9千6百万円(5.6%減)減少の435億6千4百万円となりました。
また、固定資産合計は、線路メンテナンス工事用大型保線機械や関係会社株式の取得等により、前事業年度末比50億4千7百万円(18.7%増)増加の319億8千4百万円となりました。
(負債合計)
当事業年度末における負債合計は、前事業年度末比13億4千2百万円(17.4%増)増加の90億3千6百万円となりました。この主な要因は、以下のとおりであります。
流動負債合計は、未払法人税等や有形固定資産の購入に伴う未払金の増加等により、前事業年度末比11億3千2百万円(17.0%増)増加の78億円となりました。
また、固定負債合計は、退職給付引当金の増加等により、前事業年度末比2億9百万円(20.4%増)増加の12億3千6百万円となりました。
(純資産合計)
当事業年度末における純資産合計は、自己株式の取得により減少したものの、当期純利益が増加したことにより、前事業年度末比11億8百万円(1.7%増)増加の665億1千1百万円となりました。
2) 経営成績
(売上高)
当事業年度の売上高は、大型建築物件の増加等により、前事業年度比46億1千8百万円(10.8%増)増収の473億6千7百万円となりました。
(売上総利益・営業利益)
売上総利益は、売上高の増加や完成工事総利益率の向上等により、前事業年度比9億1千9百万円(15.8%増)増益の67億5千万円となりました。
販売費及び一般管理費は、広告宣伝費や租税公課の増加等により、前事業年度比1億4千4百万円(4.7%増)増加の31億8千万円となりました。
この結果、営業利益は、前事業年度比7億7千4百万円(27.7%増)増益の35億6千9百万円となりました。
(経常利益・当期純利益)
経常利益は、営業利益の増益を主な要因として、前事業年度比5億5千3百万円(16.6%増)増益の38億8千2百万円となりました。
また、当期純利益は、前事業年度比4千6百万円(1.8%増)増益の26億4千3百万円となりました。
b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社の経営に影響を与える大きな要因としては、建設市場の動向、工事事故の発生、原材料価格の高騰、施工物の瑕疵等があります。
建設市場の動向については、慢性的な労働力不足や原材料費の高騰等による採算性の低下など、依然として厳しい経営環境が続くものと認識しております。このような状況のなかで当社は、受注獲得に向けた新技術・工法の導入及び商品開発や企画提案技術の向上に積極的に取り組み、技術及び品質で高い評価をいただける技術集団を目指してまいります。
工事事故の発生については、当社は、鉄道工事を基盤とする総合建設業を営む者として、「安全・安心」を常に最優先に考え行動する企業風土を構築し、経営に重大な影響を与えるような事故の発生防止に努めてまいります。
原材料価格の高騰については、協力会社等への直近の発注状況や原材料価格動向を注視することなどにより、請負金額への反映に努めるとともに、協力会社等との関係を強化し、情報交換を密にすることなどにより、更なるコスト削減に努めてまいります。
施工物の瑕疵等については、これまでの厳密な品質管理を継続し、経営に重大な影響を与えるような瑕疵等の発生防止に努めてまいります。
c.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社では、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載したとおり、2021年度を初年度とする「中期経営計画 Ⅾ-Vision 2025(2021年度~2025年度)」を策定し、2025年度までの売上利益目標として売上高550億円、営業利益60億円、総還元性向30%以上、ROA5.0%、投資計画(5年間)として300億円という数値目標を掲げております。
この経営目標を達成すべく、安全性の向上、品質の向上、技術力の向上、株主還元といった重点課題に積極的に取り組んでまいります。
〔中期経営計画の進捗状況〕
売上高・営業利益・総還元性向・ROA目標 (単位:億円)
|
指標 |
2021年度(実績) |
2022年度(実績) |
2023年度(予想) |
中期経営目標 |
|
売上高 |
427 |
473 |
500 |
550 |
|
営業利益 |
27 |
35 |
35 |
60 |
|
総還元性向(%) |
42.9% |
80.8% |
37.4% |
30%以上 |
|
ROA(%) |
3.5% |
3.6% |
3.4% |
5.0% |
なお、2022年度(実績)及び2023年度(予想)の総還元性向につきましては、2023年5月17日に公表いたしました「自己株式の取得に関するお知らせ」に記載されております株式の総数または取得価額の総額の上限まで取得したと仮定した数値で記載しております。
また、中期経営計画につきましては、今後の業績等も踏まえアップデートする可能性があります。
d.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
(建設事業)
建設事業受注高は、前事業年度比66億4千5百万円(14.1%増)増加の538億2千9百万円となりました。建設事業売上高は、大型建築物件の増加等により、前事業年度比45億6千1百万円(10.9%増)増収の465億1千6百万円となりました。
セグメント利益は、売上高の増加や完成工事総利益率の向上等により、前事業年度比5億6千3百万円(19.9%増)増益の33億8千7百万円となりました。
セグメント資産は、期末施工高の増加による完成工事未収入金の増加等により、前事業年度末比65億9千1百万円(20.7%増)増加の383億8千9百万円となりました。
(不動産事業)
不動産事業売上高は、賃貸用不動産の売上高が増加したことにより、前事業年度比5千6百万円(7.2%増)増収の8億5千万円となりました。
セグメント利益は、1億8千1百万円(前年同期はセグメント損失3千万円)となりました。
セグメント資産は、建物取得による有形固定資産の増加等により、前事業年度末比18億6千7百万円(25.1%増)増加の93億1千5百万円となりました。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当事業年度におけるキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
1) 資金需要の動向
当社の事業活動における運転資金需要の主なものは、建設事業に関わる資機材・外注等の原価費用、不動産事業に関わる管理費・営繕費等の不動産事業費用、各事業についての一般管理費等があります。
また、設備資金需要としては、事業用建物や線路メンテナンス工事用大型保線機械等の固定資産投資と、賃貸物件等の不動産事業投資に加え、情報処理のための無形固定資産投資等があります。
2) 財政政策
当社の事業活動の維持拡大に必要な資金を安定的に確保するために、手許流動性資金を相当程度保有し、運転資金及び投資資金につきましては、本社(経理財務部)において一元管理しております。
現時点においては、金融機関等からの借入はなく、手許流動性資金も相当程度保有できているため、不測の事態が生じた場合であっても、当面の資金繰りには支障は無いものと考えております。よって、当社事業の維持拡大に必要な運転・設備資金の確保は今後も可能であると考えております。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しておりますが、この財務諸表の作成にあたっては、経営者により、一定の会計基準の範囲内で見積りが行われており、資産・負債や収益・費用の金額に反映されております。
これらの見積りにつきましては、過去の実績等を踏まえながら継続して評価し、必要に応じ見直しを行っておりますが、見積りには不確実性があるため、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。
当社が財務諸表の作成にあたって採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項」に記載のとおりでありますが、特に、「5.収益及び費用の計上基準」にある一定の期間にわたり履行義務を充足し収益を認識する方法による収益認識については、財務諸表の作成における見積りに大きな影響を及ぼすと考えております。
(一定の期間にわたり履行義務を充足し収益を認識する方法による収益認識)
当事業年度末までの工事進捗部分について履行義務の充足が認められる工事については、主として一定の期間にわたり履行義務を充足し収益を認識する方法により収益を認識しております。適用にあたっては、工事収益総額、工事原価総額及び当事業年度末における履行義務の充足に係る進捗度を合理的に見積る必要があります。一定の期間にわたり履行義務を充足し収益を認識する方法により認識される収益の計上の基礎となる工事原価総額の見積りには、作業内容や工数等の不確実性を伴うものが含まれているため、当社の業績を変動させる可能性があります。
特記事項はありません。
|
2023年3月31日現在 |
|
事業所 (所在地) |
セグメントの名称 |
設備の内容 |
帳簿価額(千円) |
従業員数(人) |
||||||
|
建物及び 構築物 |
機械装置 及び運搬具 |
土地 |
リース資産 |
その他 |
合計 |
|||||
|
面積(㎡) |
金額 |
|||||||||
|
本社・新潟支店 (新潟市中央区) |
建設事業 |
建設工事設備 |
3,835,553 |
3,561,699 |
57,456 (4,651) |
2,245,392 |
- |
120,883 |
9,763,529 |
460 |
|
東京支店 (東京都台東区) |
建設事業 |
建設工事設備 |
0 |
0 |
12 |
500 |
- |
0 |
500 |
61 |
|
長野支店 (長野県長野市) |
建設事業 |
建設工事設備 |
341,183 |
1,558,594 |
10,252 (319) |
178,172 |
- |
18,017 |
2,095,968 |
172 |
|
秋田支店 (秋田県秋田市) |
建設事業 |
建設工事設備 |
1,676,735 |
980,356 |
14,672 (1,294) |
764,417 |
- |
24,535 |
3,446,045 |
205 |
|
仙台支店 (仙台市宮城野区) |
建設事業 |
建設工事設備 |
1,113,557 |
1,131,427 |
3,831 |
908,030 |
960 |
11,049 |
3,165,026 |
114 |
(注)1.帳簿価額のうち「その他」は工具器具・備品であり、建設仮勘定は含んでおりません。なお、金額には消費税等を含めておりません。
2.土地及び建物の一部を賃借しております。賃借料は43,951千円であり、土地の面積については( )内に外書きで示しております。
3.土地・建物のうち賃貸中の主なもの
|
事業所名 |
土地(㎡) |
建物(㎡) |
|
新潟支店 |
35,854 |
15,157 |
|
秋田支店 |
9,299 |
10,634 |
|
仙台支店 |
2,265 |
10,197 |
|
種類 |
発行可能株式総数(株) |
|
普通株式 |
51,000,000 |
|
計 |
51,000,000 |
|
種類 |
事業年度末現在発行数 (株) (2023年3月31日) |
提出日現在発行数(株) (2023年6月26日) |
上場金融商品取引所名又は登録認可金融商品取引業協会名 |
内容 |
|
|
|
|
東京証券取引所 スタンダード市場 |
単元株式数 100株 |
|
計 |
|
|
- |
- |
該当事項はありません。
該当事項はありません。
|
年月日 |
発行済株式総数増減数 (株) |
発行済株式総数残高(株) |
資本金増減額 (千円) |
資本金残高 (千円) |
資本準備金増減額(千円) |
資本準備金残高(千円) |
|
2011年8月31日(注) |
△1,000,000 |
20,858,491 |
- |
3,302,375 |
- |
3,338,395 |
(注) 自己株式の消却による減少であります。
|
|
|
|
|
|
|
|
2023年3月31日現在 |
||
|
区分 |
株式の状況(1単元の株式数 |
単元未満株式の状況(株) |
|||||||
|
政府及び地方公共団体 |
金融機関 |
金融商品取引業者 |
その他の法人 |
外国法人等 |
個人その他 |
計 |
|||
|
個人以外 |
個人 |
||||||||
|
株主数(人) |
|
|
|
|
|
|
|
|
- |
|
所有株式数 (単元) |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
所有株式数の割合(%) |
|
|
|
|
|
|
|
100 |
- |
(注)1.自己株式1,270,989株は、「個人その他」の欄に12,709単元及び「単元未満株式の状況」の欄に89株含めて記載しております。
2.証券保管振替機構名義の株式が、「その他の法人」の欄に4単元、「単元未満株式の状況」の欄に16株それぞれ含まれております。
|
|
|
2023年3月31日現在 |
|
|
氏名又は名称 |
住所 |
所有株式数(千株) |
発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%) |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
ビービーエイチ フォー フィデリティ ロー プライスド ストック ファンド(プリンシパル オール セクター サブポートフォリオ) (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行) |
245 SUMMER STREET BOSTON, MA 02210 U.S.A.
(東京都千代田区丸の内二丁目7番1号) |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
THE HONGKONG AND SHANGHAI BANKING CORPORATION LTD - SINGAPORE BRANCH PRIVATE BANKING DIVISION CLIENT A/C 8221-563114 (常任代理人 香港上海銀行東京支店 カストディ業務部) |
10 MARINA BOULEVARD #48-01 MARINA BAY FINANCIAL CENTRE SINGAPORE 018983
(東京都中央区日本橋三丁目11番1号)
|
|
|
|
|
|
|
|
|
計 |
- |
|
|
(注)当社は、自己株式を1,270,989株保有しておりますが、上記大株主からは除外しております。
|
|
|
(単位:千円) |
|
|
前事業年度 (2022年3月31日) |
当事業年度 (2023年3月31日) |
|
資産の部 |
|
|
|
流動資産 |
|
|
|
現金預金 |
|
|
|
電子記録債権 |
|
|
|
完成工事未収入金 |
|
|
|
有価証券 |
|
|
|
販売用不動産 |
|
|
|
未成工事支出金 |
|
|
|
未収入金 |
|
|
|
その他 |
|
|
|
貸倒引当金 |
△ |
△ |
|
流動資産合計 |
|
|
|
固定資産 |
|
|
|
有形固定資産 |
|
|
|
建物 |
|
|
|
減価償却累計額 |
△ |
△ |
|
建物(純額) |
|
|
|
構築物 |
|
|
|
減価償却累計額 |
△ |
△ |
|
構築物(純額) |
|
|
|
機械及び装置 |
|
|
|
減価償却累計額 |
△ |
△ |
|
機械及び装置(純額) |
|
|
|
車両運搬具 |
|
|
|
減価償却累計額 |
△ |
△ |
|
車両運搬具(純額) |
|
|
|
工具器具・備品 |
|
|
|
減価償却累計額 |
△ |
△ |
|
工具器具・備品(純額) |
|
|
|
土地 |
|
|
|
リース資産 |
|
|
|
減価償却累計額 |
△ |
△ |
|
リース資産(純額) |
|
|
|
建設仮勘定 |
|
|
|
有形固定資産合計 |
|
|
|
無形固定資産 |
|
|
|
ソフトウエア |
|
|
|
電話加入権 |
|
|
|
その他 |
|
|
|
無形固定資産合計 |
|
|
|
投資その他の資産 |
|
|
|
投資有価証券 |
|
|
|
関係会社株式 |
|
|
|
破産更生債権等 |
|
|
|
長期前払費用 |
|
|
|
繰延税金資産 |
|
|
|
その他 |
|
|
|
貸倒引当金 |
△ |
△ |
|
投資その他の資産合計 |
|
|
|
固定資産合計 |
|
|
|
資産合計 |
|
|
|
|
|
(単位:千円) |
|
|
前事業年度 (2022年3月31日) |
当事業年度 (2023年3月31日) |
|
負債の部 |
|
|
|
流動負債 |
|
|
|
工事未払金 |
|
|
|
リース債務 |
|
|
|
未払金 |
|
|
|
未払費用 |
|
|
|
未払法人税等 |
|
|
|
未成工事受入金 |
|
|
|
預り金 |
|
|
|
完成工事補償引当金 |
|
|
|
工事損失引当金 |
|
|
|
賞与引当金 |
|
|
|
役員賞与引当金 |
|
|
|
流動負債合計 |
|
|
|
固定負債 |
|
|
|
リース債務 |
|
|
|
退職給付引当金 |
|
|
|
資産除去債務 |
|
|
|
その他 |
|
|
|
固定負債合計 |
|
|
|
負債合計 |
|
|
|
純資産の部 |
|
|
|
株主資本 |
|
|
|
資本金 |
|
|
|
資本剰余金 |
|
|
|
資本準備金 |
|
|
|
その他資本剰余金 |
|
|
|
資本剰余金合計 |
|
|
|
利益剰余金 |
|
|
|
利益準備金 |
|
|
|
その他利益剰余金 |
|
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買換資産圧縮積立金 |
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別途積立金 |
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繰越利益剰余金 |
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利益剰余金合計 |
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自己株式 |
△ |
△ |
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株主資本合計 |
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評価・換算差額等 |
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その他有価証券評価差額金 |
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評価・換算差額等合計 |
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純資産合計 |
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負債純資産合計 |
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(単位:千円) |
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前事業年度 (自 2021年4月1日 至 2022年3月31日) |
当事業年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) |
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売上高 |
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完成工事高 |
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不動産事業売上高 |
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売上高合計 |
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売上原価 |
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完成工事原価 |
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不動産事業売上原価 |
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売上原価合計 |
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売上総利益 |
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完成工事総利益 |
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不動産事業総利益 |
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売上総利益合計 |
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販売費及び一般管理費 |
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役員報酬 |
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役員賞与引当金繰入額 |
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従業員給料手当 |
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賞与引当金繰入額 |
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退職給付費用 |
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法定福利費 |
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福利厚生費 |
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修繕維持費 |
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事務用品費 |
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通信交通費 |
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動力用水光熱費 |
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調査研究費 |
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広告宣伝費 |
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貸倒引当金繰入額 |
△ |
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交際費 |
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寄付金 |
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地代家賃 |
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減価償却費 |
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租税公課 |
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保険料 |
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雑費 |
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販売費及び一般管理費合計 |
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営業利益 |
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(単位:千円) |
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前事業年度 (自 2021年4月1日 至 2022年3月31日) |
当事業年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) |
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営業外収益 |
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受取利息 |
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有価証券利息 |
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受取配当金 |
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受取保険金 |
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雑収入 |
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営業外収益合計 |
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営業外費用 |
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投資有価証券評価損 |
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営業外費用合計 |
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経常利益 |
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特別利益 |
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固定資産売却益 |
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投資有価証券売却益 |
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特別利益合計 |
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特別損失 |
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固定資産売却損 |
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固定資産除却損 |
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減損損失 |
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災害による損失 |
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特別損失合計 |
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税引前当期純利益 |
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法人税、住民税及び事業税 |
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法人税等調整額 |
△ |
△ |
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法人税等合計 |
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当期純利益 |
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1.報告セグメントの概要
当社の報告セグメントは、当社の構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会において、総合予算計画に基づき経営資源配分の決定がなされ、その業績を評価するため、取締役会において定期的に検討がなされているものであります。
当社は、土木・建築その他建設工事全般の受注・施工管理を主な内容とした建設事業と不動産賃貸を主な内容とした不動産事業を営んでおります。
また、その事業管理は、製品・サービス別の包括的事業戦略を立案可能な管理体制とし、事業活動を推し進めております。
したがいまして、当社は、製品・サービス別管理を基礎としたセグメントから構成されており、「建設事業」、「不動産事業」の2つを報告セグメントとしております。