株式会社ナカボーテック

Nakabohtec Corrosion Protecting Co.,Ltd.
中央区新川二丁目5番2号
証券コード:17870
業界:建設業
有価証券報告書の提出日:2023年6月30日

提出会社の経営指標等

回次

第76期

第77期

第78期

第79期

第80期

決算年月

2019年3月

2020年3月

2021年3月

2022年3月

2023年3月

売上高

(千円)

10,976,345

11,019,657

13,013,554

12,909,735

14,158,351

経常利益

(千円)

638,510

664,218

1,309,516

1,095,756

1,273,214

当期純利益

(千円)

437,416

466,432

901,473

763,789

899,246

持分法を適用した場合
の投資利益

(千円)

資本金

(千円)

866,350

866,350

866,350

866,350

866,350

発行済株式総数

(株)

2,602,500

2,602,500

2,602,500

2,602,500

2,602,500

純資産額

(千円)

7,142,848

7,122,937

7,453,646

7,641,856

8,008,953

総資産額

(千円)

10,762,670

10,576,069

11,251,866

10,860,140

11,419,156

1株当たり純資産額

(円)

2,822.48

2,863.07

3,079.18

3,101.54

3,252.30

1株当たり配当額

(円)

125.00

130.00

330.00

220.00

255.00

(うち1株当たり
中間配当額)

(0.00)

(0.00)

(0.00)

(0.00)

(0.00)

1株当たり当期純利益金額

(円)

171.81

185.59

365.80

312.19

365.00

潜在株式調整後
1株当たり当期純利益
金額

(円)

自己資本比率

(%)

66.4

67.3

66.2

70.4

70.1

自己資本利益率

(%)

6.1

6.5

12.4

10.1

11.5

株価収益率

(倍)

19.21

19.67

17.50

16.02

13.75

配当性向

(%)

72.8

70.0

90.2

70.5

69.9

営業活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

565,422

416,546

7,174

1,328,750

822,736

投資活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

122,800

138,376

122,573

224,244

185,321

財務活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

446,834

470,650

627,045

800,569

544,419

現金及び現金同等物
の期末残高

(千円)

3,970,682

3,778,201

3,021,407

3,325,344

3,418,339

従業員数

(人)

264

263

264

268

268

(外、平均臨時
雇用者数)

(―)

(―)

(―)

(―)

(―)

株主総利回り

(%)

117.6

134.1

239.9

199.3

208.8

(比較指標:配当込みTOPIX)

(%)

(95.0)

(85.9)

(122.1)

(124.6)

(131.8)

最高株価

(円)

3,585

(1,750)

3,710

7,550

6,800

6,600

最低株価

(円)

2,830

(1,331)

3,010

3,380

4,740

3,700

 

(注) 1.潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。

2.当社は連結財務諸表を作成しておりませんので、連結経営指標等については記載しておりません。

3.第78期の1株当たり配当額には、創立70周年記念配当70円を含んでおります。

4.2018年10月1日付けで普通株式2株につき普通株式1株の割合で株式併合を行っております。第76期の期首に当該株式併合が行われたと仮定し、1株当たり純資産額、1株当たり当期純利益金額を算定しております。

5.最高株価及び最低株価は、2022年4月3日以前は東京証券取引所JASDAQにおけるものであり、2022年4月4日以降、東京証券取引所スタンダード市場におけるものであります。

6.第76期の株価については、上記株式併合後の最高・最低株価を記載し、( )内に当該併合前の最高・最低株価を記載しております。

7.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第79期の期首から適用しており、第79期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

 

 

2 【沿革】

年月

会社の沿革

1951年8月

東京都千代田区丸の内に資本金100万円をもって、中川防蝕工業株式会社を設立。(8月27日)
防食、防錆及び防水に関する事業を開始。

1953年4月

東京都北区に研究所開設。(1980年10月埼玉県上尾市に移転。現:技術開発センター)

   9月

当社の「海中施設の電気防食の研究」が運輸省の助成金の対象となる。

1956年3月

建設業登録を行う。登録番号(ヨ)第7763号

   6月

三井金属鉱業株式会社と資本並びに技術提携を行い資本金を500万円(株主割当)とし、防食用亜鉛陽極(商品名:ZAP)の販売を開始する。

   11月

大阪市北区に大阪駐在所を開設。(現:大阪支店)

1957年12月

名古屋市中区に名古屋駐在所を開設。(現:名古屋支店)

1958年10月

福岡県福岡市に福岡駐在所を開設。(現:九州支店)

   11月

本店を東京都千代田区神田に移転。

1960年5月

広島県広島市に広島出張所を開設。(現:中国支店)

1962年4月

防食用アルミニウム陽極(商品名:ALAP)販売開始、事業拡大の契機となる。

   7月

宮城県仙台市に仙台出張所を開設。(現:東北支店)

1964年6月

千葉県市原市に五井現場事務所を開設。(現:東関東支店)

1965年4月

埼玉県上尾市に上尾工場を開設。ALAP、自社製造開始。

1974年5月

特定建設業許可を受ける。建設大臣許可(特-4)第4101号、(般-4)第4101号

1975年4月

鋼管杭被覆防食法PTC工法(Petrolatum Taping and Covering System)開発、港湾構造物干満帯防食事業拡大の契機となる。

1984年4月

東京都千代田区神田に東京支店を開設。

1985年5月

鋼矢板被覆防食法NCP工法(Nakagawa Covering Protecting System)を開発。

   6月

シンガポール、ジュロンタウンにNTM社(NAKABO TRADING & MANUFACTURING PTE LTD)を資本金10万S$(当社出資金6万S$)で設立。

1988年11月

RC鉄筋腐食診断法NICEシステム(Nakagawa Intelligent Corrosion Evaluation)を開発。

1991年11月

CIの一環として、商号を株式会社ナカボーテックに変更。

1993年5月

陽極製造能力のアップ、作業環境改善のため上尾第二工場建設。

1995年4月

日本証券業協会に株式を店頭登録。

   10月

東京都中央区新川二丁目に本店、東京支店を移転。

1998年1月

品質管理・品質保証の国際規格「ISO9001」の認証を取得。

   9月

防食技術の向上、品質管理の強化、並びに環境改善を図るため、技術開発研究所の増改修工事が完成。(現:技術開発センター)

1999年7月

対象事業分野による事業部制を施行。東京支店及び京浜支店を廃止。

2000年11月

シンガポールNTM社を清算。

2001年7月

執行役員制度導入。

2004年12月

日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場。

2005年4月

地域顧客に密着した地域支店制に再編。東京支店を開設。

2010年4月

ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQに上場。

2013年7月

東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しによりJASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場へ移行。

2022年7月

本店及び東京支店を現在の東京都中央区新川一丁目に移転。

 

 

3 【事業の内容】

当事業年度末における当社グループは、当社及びその他の関係会社(三井金属鉱業株式会社)1社の2社より構成されております。

当社は『顧客のニーズを先取して創造にチャレンジし社会に貢献すると共に社業の発展を期する』を経営理念として、『いまある“価値”を次代へ!』をスローガンに、インフラ施設の長寿命化を図るための防食技術を提供することにより、持続可能な社会の実現に貢献することを使命としております。そのために、各種環境に曝されている構造物の腐食・劣化調査と解析・評価を行い、その結果に基づいた腐食対策の提案、防食設計、対策工事そして維持管理という総合的な防食システムの提供(以下「工事」)を主たる業務としております。また、防食関連材料や装置の製造・販売(以下「製品等販売」)も行っております。

当社は建設業法に則り、特定建設業許可のもとに、事業を行っております。

事業の活動組織は、事業本部のもと国内に支店、営業所を配置し、地域顧客に密着した様々な商品・サービスを提供できる体制としております。営業本部は将来に向けたマーケティングと新規事業の育成を担い、技術本部が新技術・新商品の開発や、それらの現場への適用促進を行っております。

事業区分としましては、対象施設別に港湾事業、地中事業、陸上事業、その他に区分しており、当該事業区分は、セグメント情報における区分と同一であります。

それぞれの事業区分において、電気防食、被覆防食、塗装防食の技術の中から環境及び対象施設に適した工法を選定し、工事及び製品等販売を行っております。また、電気防食技術を応用して冷却管の内面を防食する電解鉄イオン供給、海生生物の付着を防止する防汚の工事及び製品等販売も行っております。

 

事業区分

防食技術及びその応用技術

対象施設

港湾事業

(1) 電気防食

港湾施設及び船舶等

(岸壁、桟橋、護岸、沖合構造物、防波堤、取水・放水施設、沈埋トンネル、生簀、船体外板、浮体構造物、バラストタンク等)

 

(2) 被覆防食

 

(3) 塗装防食

地中事業

(1) 電気防食

地中埋設施設及び地上・地下タンク等

(ガス、水道、農業用水、工業用水、石油等の埋設管、タンク底板、地下タンク、基礎杭等)

 

(2) 被覆防食

 

(3) 塗装防食

陸上事業

(1) 電気防食

陸上施設及びプラント装置等

(復水器、熱交換器、冷却器、ポンプ、バルブ、スクリーン、淡水化装置、水門、ダム・堰、河川構造物、タンク内面・外板、温水器・貯湯槽、水処理施設等)

 

(2) 被覆防食

 

(3) 塗装防食

 

(4) 電解鉄イオン供給

 

(5) 防汚

その他

(1) 電気防食

鉄筋コンクリート構造物等

(岸壁、桟橋、護岸、橋脚、橋梁等)

 

(2) 被覆防食

 

(注) 防食技術及びその応用技術に表示しております(1)から(5)の番号につきましては、次葉より記載しております「1.防食技術及びその応用技術の説明」の番号に対応しております。

 

 

1.防食技術及びその応用技術の説明
(1) 電気防食
① 腐食現象の概要

金属の表面は一見均一に見えますが、局部においてはその化学組成、組織、酸化皮膜、付着物等が異なっております。また、環境側でも含まれている各種のイオン濃度、溶存ガス濃度、温度等が異なります。これらの不均一性によって、局部的に電位の高低(陽極部と陰極部)を生じ、電池が形成されます。その結果、金属の中を電流は電位の高い方(陰極部)から低い方(陽極部)へ流れ、環境側では電位の低い方から高い方へ電流(腐食電流)が流れます。そして電位の低い部分で腐食(錆の発生)が起こります。

 


                        腐食の概念図

 

② 電気防食の概要

電気防食は、腐食を生じている金属表面に環境側から防食電流を流し、腐食電流を消滅させる技術であります。

電気防食法には、防食電流を流す方式の違いにより流電陽極方式と外部電源方式があります。

流電陽極方式は、異なる金属間の電位差による電池作用を利用して防食電流を流す方式であります。鋼材を防食する場合は、その相手としてより電位の低い金属であるアルミニウム合金(ALAP)、マグネシウム合金(MAGNAP)あるいは亜鉛合金(ZAP)を取り付けます。これらの金属は鋼材に取り付けられると陽極となり、鋼材に防食電流を流し、腐食を抑制します。

 


             流電陽極方式の概念図          港湾施設(鋼管杭)に取付けられた

                                    アルミニウム合金陽極

 

外部電源方式は、直流電源装置と難溶性の電極を使用し、防食対象物と電極の間に直流電圧をかけて防食電流を流す方式であります。電極としては磁性酸化鉄、白金めっきチタン、金属酸化物被覆電極(MMO)等が使用されます。また、直流電源装置としては、一般にシリコン整流器が使用されますが、太陽光や風力等の自然エネルギーを利用することもできます。

 

 


          外部電源方式の概念図          埋設管に対する外部電源方式の概念図

 

③ 電気防食システム

電気防食は、調査⇒設計⇒施工⇒維持管理⇒更新のサイクルで行われます。

それぞれの概要は次のとおりであります。

(調査)

構造物が建造、埋設される環境は、海水、淡水、土壌、コンクリート中と多岐にわたっており、それぞれの環境も地域、海域等により腐食や防食条件に及ぼす影響度が異なります。このため、構造物の腐食原因を調査したり、また、それぞれの環境に適合した電気防食設計を行うための環境調査を行っております。

(設計)

前記の調査結果を踏まえて、防食装置の仕様、数量、設置位置等を含め、より合理的で経済的な防食設計を行っております。

(施工)

調査、設計によって作成された仕様書に基づき施工計画書を作成し、これをもとに施工しております。

当社の主力工事である港湾施設(岸壁、桟橋等)の電気防食工事の場合、その大部分がアルミニウム合金陽極(ALAP)の取付工事であり、鋼矢板や鋼管杭の所定の位置に陽極を水中溶接にて取り付けております。

完成後は、防食対象物の電位を測定して防食状態を確認します。


                 港湾施設のアルミニウム合金陽極取付け概要図

 

(維持管理)

電気防食装置の耐用年数は、10年から30年の場合が大半ですが、港湾施設に取り付けられるアルミニウム合金陽極は、50年、100年という長期耐用の製品もあります。

港湾施設の電気防食でアルミニウム合金陽極を取り付けた場合、防食状態が維持されているかを確認するため、防食対象物の電位を測定しております。また、耐用期限の2~3年前から陽極の実際の消耗状態を調査することも行われます。

ガス、石油、水道等の埋設管は、周辺の土壌環境の変化、他の埋設管の電気防食装置あるいは電車の軌道からの洩れ電流の影響等により電気防食施工当初と条件が異なる場合があり、当初の電気防食装置では防食状態が維持できない状態になることもあるので、定期的に電気防食装置の維持管理を行う必要があります。

維持管理の方法には、電話回線を利用した遠隔監視制御装置を電気防食装置に取り付け、電位測定や直流電源装置の制御を行う方法もあります。

(更新)

電気防食装置の所定の耐用年数が経過し、継続して防食対象施設の腐食防止を図る場合には、維持管理の結果をもとに、電気防食装置の取替えや更新工事を行っております。

 

(2) 被覆防食

被覆防食は、防食対象物を腐食環境から遮断する防食方法であります。岸壁、桟橋、護岸、橋脚等の鋼材の飛沫帯及び干満帯部分を防食テープ等の防食材及びFRPやチタン、ステンレス等の保護カバーで覆って防食します。

当社では近年の環境問題の高まりを考慮して、無溶出性の特殊樹脂を防食層とした被覆防食工法を開発しております。


            防食テープによる被覆防食工法    特殊樹脂による被覆防食工法

 

(3) 塗装防食

塗装防食も防食対象物を腐食環境から遮断する防食方法であります。石油タンクの外板、岸壁・桟橋、橋梁等に使用されている鋼材の腐食を特殊な塗料によって防食します。

 

(4) 電解鉄イオン供給

海水を冷却水として使用する復水器や熱交換器において、冷却水中に電解した鉄イオンを供給し、銅合金製の管板や冷却管内面に鉄皮膜を形成させて防食します。

移動式槽型鉄イオン供給装置は、トラックの荷台上に鉄電極を組み込んだ電解槽と直流電源装置を設置し、必要に応じて鉄イオンの供給を行うことが可能な装置であります。

 

(5) 防汚(海生生物付着防止技術)

臨海地帯に建設されている発電所の取水路、スクリーン、熱交換器内面においては、海水との接水面でフジツボやイガイ等の海生生物が付着し、装置の機能障害が生じる場合があります。

当社の防汚技術は、電気化学理論を利用した方法であり、対象物の表面に触媒と一体化したチタンシートを貼り付け、表面から微弱な電流を流すことにより海生生物の付着を防止させるものであります。

 

2.新技術『鉄筋コンクリート構造物の電気防食』

コンクリート中の鉄筋は、通常はコンクリートの強いアルカリ性により表面に不動態皮膜という保護膜を作りサビることはありません。しかし、飛来塩分や凍結防止剤などが構造物に降りかかり、コンクリート中の塩化物イオンが一定量以上になると不動態皮膜が破壊され、鉄筋は腐食が進行しサビを形成します。このサビがコンクリートを押し広げ、ひび割れや剥離などを生じさせます。

コンクリート中鉄筋の腐食についても電気防食で防止することができます。今までに多くの構造物で実施されてきたリボンメッシュ方式は、リボン状のチタン製帯状陽極を溝切りしたコンクリートの中に埋め込み、直流電源装置を使用して鉄筋に防食電流を供給します。

当社とオリエンタル白石(株)殿と共同で開発した「TCユニット」方式は、白金系酸化物被覆したチタン製ラス材陽極をイオン伝導性に優れる充填材に包み込み、保護カバーに納めた陽極ユニットをコンクリート表面に線状に配置し、直流電源装置を使用して鉄筋に防食電流を供給する外部電源法による電気防食工法であります。特徴は陽極をユニット化したため、施工が容易で躯体コンクリートを傷めずに陽極ユニットの設置が可能となります。

 


 

TCユニット方式によるコンクリート構造物の電気防食

 

 

[事業系統図]

地域支店制をベースとした事業系統図は次のとおりであります。

 


 

 

(注) 各支店はそれぞれ、港湾、地中、陸上、その他の事業活動を行っております。

 

 

4 【関係会社の状況】
(1) 親会社

該当事項はありません。

 

(2) 関連会社

該当事項はありません。

 

(3) その他の関係会社

名称

住所

資本金

(千円)

主要な事業内容

議決権の被所有
割合(%)

関係内容

三井金属鉱業株式会社

東京都品川区

42,178,634

機能材料

非鉄金属

自動車部品

31.78

余剰資金の預入れ

営業上の取引

役員の兼任

 

(注) 三井金属鉱業株式会社は有価証券報告書提出会社であります。

 

5 【従業員の状況】
(1) 提出会社の状況

2023年3月31日現在

従業員数(人)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

268

42.11

16.19

8,576

 

 

2023年3月31日現在

セグメント別

従業員数(人)

港 湾

 

地 中

210

陸 上

 

その他

 

全社(共通)

58

合計

268

 

(注) 1.平均年間給与(税込)は、基準外賃金及び賞与を含んでおります。

2.従業員数は、就業人員によっております。なお、嘱託社員(26名)は含んでおりません。

3.従業員の定年は満60歳としております。

ただし、継続雇用制度として再雇用制度を導入しております。

4.当社は、地域支店制をとっており、同一の従業員が複数の事業に従事しております。

5.全社(共通)として記載されている従業員数は、管理部門、研究・生産部門に所属している人員であります。

 

(2) 労働組合の状況

労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。

 

(3) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

管理職に占める

女性労働者の割合

男性の育児休業等

取得率

男女の賃金の格差

全労働者

うち正規雇用労働者

うちパート・有期労働者

0%

0%

70.8%

67.4%

107.0%

 

(注)「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(2015年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

 

3 【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。

(1) 公共投資への依存度

当社の基幹事業である港湾関連施設の防食事業は主に官公庁を対象としており、公共投資の動向に大きく左右されます。

公共投資は財政の制約から、既存設備を延命化し、更新投資の発生を極力抑える取組みが進められておりますが、設備の延命化を目的とした防食事業にとっては、中長期的に追い風となる状況であり、地域ごとに濃淡はあるものの、全国規模で官需が大幅に減少するリスクは当面極めて少ないと認識しております。

また、需要の一時的な増減に対しては、コスト・ダウンや生産性向上による利益率の確保、新たな防食対象の掘り起こし等により対処しております。

 

(2) 与信リスク

当社事業の防食工事は、お客様から単体で直接請け負うことは少なく、全体工事をゼネコン等の建設業者が元請し、当社は防食工事部分を下請することが多い状況にあります。

公共工事については、入札により小規模の建設業者が元請することも多く、与信リスクは取引社数の面では増大しておりますが、社内与信管理システムの強化により、与信問題の発生を最小限に抑えるよう努めております。

 

(3) 原材料の高騰

当社製品の主要原材料であるアルミニウム地金等の価格が高騰した場合、それを直ちに製品価格に転嫁しづらいというリスクがあります。

アルミニウム地金の購入価格が年平均で10円/kg上昇し、かつ製品価格に転嫁できない場合、約30百万円/年の売上利益の減少となります。

当社は地金取扱商社各社から日々相場情報を入手するとともに、予算設定価格を下回っている場合は数ヶ月先まで多めに手当てし、上回っている場合は極力買いを控えることにより、価格高騰リスクの軽減を図っております

 

(4) 海外・異業種からの事業参入

海外からの防食材料の流入、国内の異業種からの事業参入等があります。当社は電気防食を中核として、防食に関する調査、設計、製造、施工までを一貫して行う防食専業者として長年培った技術力・営業力によるお客様の信頼に加え、継続したコスト削減の実施により、競争力の維持を図っております。

 

(5) 特定対象物への依存度

当社事業の対象物は、鋼構造物が主体であり、鉄から他の素材への転換に伴う需要の喪失リスクが一部想定されますが、中長期的な経済性等から判断し、事業への大きな影響はないと判断しております。

 

(6) 新型コロナウイルス感染症の影響

当事業年度(2022年度)においては、新型コロナウイルス感染症の業績への影響は軽微なものに留まりました。2023年度においても、現段階で受注・売上への影響は表面化しておらず、原材料の調達においても特段の支障は生じておりません。

ただし、今後民間案件を中心に工事の延期・中止が増加した場合、業績に影響を与える可能性があります。

 

 

5 【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。

 

2 【主要な設備の状況】

2023年3月31日現在

事業所名
(所在地)

事業部門別
の名称

設備の内容

帳簿価額

従業員数
(人)

建物

土地

機械及び
装置

その他

合計

面積
(㎡)

金額
(千円)

面積
(㎡)

金額
(千円)

金額
(千円)

金額
(千円)

金額
(千円)

本店・東京支店
(東京都中央区)

事業統括部
管理部門
事業施設

統括業務施設
品質管理施設
工事・販売設備
(注)5

(1,902)

66,978

674

12,252

4,257

86,501

169,990

120

上尾地区
(埼玉県上尾市)

技術研究所
調達部・工場

研究開発施設
生産設備

4,030

225,173

13,157

86,380

14,156

47,269

372,979

39

東北支店
(仙台市青葉区)

事業施設

工事・販売設備

(146)

413

2,597

3,011

17

東関東支店
(千葉県市原市)

事業施設

工事・販売設備

587

13,417

1,322

73,600

16,107

2,937

106,062

15

大阪支店
(大阪市淀川区)

事業施設

工事・販売設備
(注)5

(322)

109

1,668

208

21,200

2,517

25,386

27

名古屋支店
(名古屋市中区)

事業施設

工事・販売設備

(223)

582

3,965

4,548

18

中国支店
(広島市西区)

事業施設

工事・販売設備

(176)

891

1,989

2,881

13

九州支店
(福岡市中央区)

事業施設

工事・販売設備
(注)5

(223)

98

1,614

482

57,580

5,181

64,376

19

 

(注) 1.金額は帳簿価額によっており、建設仮勘定は含んでおりません。

2.大半の設備が各セグメントで共通的に使用されるため、セグメントごとに分類せず、主要な事業所ごとに一括して記載しております。

3.従業員数には、嘱託・契約社員の人員は含んでおりません。

4.建物の欄( )内の数字は、賃借中のもので外書きにて示しております。

5.上記以外の事業所については、以下のように各々の管轄する支店に含めて記載しております。

① 北海道営業所及び北陸営業所は、本店・東京支店に含めて記載しております。

② 四国営業所は、大阪支店に含めて記載しております。

③ 南九州営業所及び沖縄営業所は、九州支店に含めて記載しております。

6.その他は、構築物16,655千円及び工具器具・備品等136,305千円であります。

 

① 【株式の総数】

種類

発行可能株式総数(株)

普通株式

9,510,000

9,510,000

 

 

① 【ストックオプション制度の内容】

該当事項はありません。

 

② 【ライツプランの内容】

該当事項はありません。

 

 

(5) 【所有者別状況】

2023年3月31日現在

区分

株式の状況(1単元の株式数100株)

単元未満
株式の状況
(株)

政府及び
地方公共
団体

金融機関

金融商品
取引業者

その他の
法人

外国法人等

個人
その他

個人以外

個人

株主数
(人)

8

11

14

7

765

805

所有株式数
(単元)

1,826

87

10,172

95

13,792

25,972

5,300

所有株式数
の割合(%)

7.03

0.33

39.16

0.36

53.10

100.00

 

(注) 自己株式139,947株は、「個人その他」に1,399単元、「単元未満株式の状況」に47株含まれております。

 

(6) 【大株主の状況】

2023年3月31日現在

氏名又は名称

住所

所有株式数
(千株)

発行済株式
(自己株式を
除く。)の
総数に対する
所有株式数
の割合(%)

三井金属鉱業株式会社

東京都品川区大崎1-11-1

781

31.71

ナカボーテック取引先持株会

東京都中央区新川1-17-21

212

8.64

株式会社麻生

福岡県飯塚市芳雄町7-18

153

6.24

ナカボーテック社員持株会

東京都中央区新川1-17-21

142

5.78

日本生命保険相互会社

東京都千代田区丸の内1-6-6

67

2.74

中川 哲央

東京都国立市

64

2.61

株式会社三井住友銀行

東京都千代田区丸の内1-1-2

50

2.03

合同会社ワイズ

東京都世田谷区等々力5-21-15

50

2.03

三井住友信託銀行株式会社

東京都千代田区丸の内1-4-1

50

2.03

川部 英子

横浜市青葉区

25

1.03

1,597

64.86

 

(注) 2023年3月31日現在における、三井住友信託銀行株式会社の所有株式数のうち信託業務に係る株式はありません。

 

① 【貸借対照表】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2022年3月31日)

当事業年度

(2023年3月31日)

資産の部

 

 

 

流動資産

 

 

 

 

現金預金

913,259

1,451,964

 

 

受取手形

※1 782,551

※1 602,465

 

 

電子記録債権

※1 447,846

※1 537,579

 

 

完成工事未収入金

※1 2,842,704

※1 3,356,648

 

 

売掛金

※1 626,225

※1 690,326

 

 

商品及び製品

471,791

407,987

 

 

未成工事支出金

※2 186,790

※2 278,413

 

 

材料貯蔵品

94,100

101,654

 

 

前払費用

109,944

109,117

 

 

関係会社預け金

2,412,085

1,966,375

 

 

その他

66,765

8,166

 

 

流動資産合計

8,954,065

9,510,699

 

固定資産

 

 

 

 

有形固定資産

 

 

 

 

 

建物

751,100

790,448

 

 

 

 

減価償却累計額

456,005

479,706

 

 

 

 

建物(純額)

295,095

310,741

 

 

 

構築物

58,260

58,840

 

 

 

 

減価償却累計額

40,071

42,184

 

 

 

 

構築物(純額)

18,189

16,655

 

 

 

機械及び装置

331,652

337,227

 

 

 

 

減価償却累計額

290,834

302,706

 

 

 

 

機械及び装置(純額)

40,817

34,520

 

 

 

車両運搬具

16,527

16,707

 

 

 

 

減価償却累計額

16,526

15,511

 

 

 

 

車両運搬具(純額)

0

1,195

 

 

 

工具器具・備品

808,970

870,338

 

 

 

 

減価償却累計額

739,920

735,900

 

 

 

 

工具器具・備品(純額)

69,049

134,437

 

 

 

土地

251,012

251,012

 

 

 

その他

11,645

10,080

 

 

 

 

減価償却累計額

7,392

9,408

 

 

 

 

その他(純額)

4,253

672

 

 

 

有形固定資産合計

678,417

749,236

 

 

無形固定資産

28,410

23,033

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2022年3月31日)

当事業年度

(2023年3月31日)

 

 

投資その他の資産

 

 

 

 

 

投資有価証券

315,960

313,095

 

 

 

破産更生債権等

11,865

11,865

 

 

 

繰延税金資産

539,085

541,242

 

 

 

長期前払費用

181,496

119,919

 

 

 

その他

162,705

161,930

 

 

 

貸倒引当金

11,865

11,865

 

 

 

投資その他の資産合計

1,199,247

1,136,188

 

 

固定資産合計

1,906,075

1,908,457

 

資産合計

10,860,140

11,419,156

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2022年3月31日)

当事業年度

(2023年3月31日)

負債の部

 

 

 

流動負債

 

 

 

 

工事未払金

673,682

634,410

 

 

買掛金

241,540

148,165

 

 

未払金

28,838

49,461

 

 

未払費用

101,600

94,214

 

 

未払法人税等

280,049

419,797

 

 

未払消費税等

73,960

146,557

 

 

契約負債

90,083

187,720

 

 

預り金

23,744

26,345

 

 

完成工事補償引当金

16,951

15,774

 

 

工事損失引当金

※2 32,611

※2 50,940

 

 

賞与引当金

550,000

552,000

 

 

資産除去債務

49,500

 

 

その他

2,177

725

 

 

流動負債合計

2,164,739

2,326,113

 

固定負債

 

 

 

 

退職給付引当金

968,548

954,304

 

 

役員退職慰労引当金

75,375

92,740

 

 

資産除去債務

8,894

37,046

 

 

その他

725

 

 

固定負債合計

1,053,544

1,084,090

 

負債合計

3,218,283

3,410,203

純資産の部

 

 

 

株主資本

 

 

 

 

資本金

866,350

866,350

 

 

資本剰余金

 

 

 

 

 

資本準備金

753,385

753,385

 

 

 

その他資本剰余金

116,741

116,741

 

 

 

資本剰余金合計

870,126

870,126

 

 

利益剰余金

 

 

 

 

 

利益準備金

197,611

197,611

 

 

 

その他利益剰余金

 

 

 

 

 

 

固定資産圧縮積立金

28,600

28,600

 

 

 

 

別途積立金

600,000

600,000

 

 

 

 

繰越利益剰余金

5,459,939

5,817,130

 

 

 

利益剰余金合計

6,286,150

6,643,341

 

 

自己株式

489,062

489,298

 

 

株主資本合計

7,533,564

7,890,518

 

評価・換算差額等

 

 

 

 

その他有価証券評価差額金

108,292

118,434

 

 

評価・換算差額等合計

108,292

118,434

 

純資産合計

7,641,856

8,008,953

負債純資産合計

10,860,140

11,419,156

 

② 【損益計算書】
(イ) 【損益計算書】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(自 2021年4月1日

 至 2022年3月31日)

当事業年度

(自 2022年4月1日

 至 2023年3月31日)

売上高

 

 

 

完成工事高

10,165,313

10,894,700

 

製品等売上高

2,744,422

3,263,651

 

売上高合計

12,909,735

14,158,351

売上原価

 

 

 

完成工事原価

※2 8,190,052

※2 8,773,104

 

製品等売上原価

 

 

 

 

商品及び製品期首棚卸高

386,645

471,791

 

 

当期商品仕入高

1,120,128

1,173,139

 

 

当期製品製造原価

993,015

1,307,843

 

 

合計

2,499,789

2,952,774

 

 

他勘定振替高

※1 388,284

※1 575,413

 

 

商品及び製品期末棚卸高

471,791

407,987

 

 

製品等売上原価

1,639,713

1,969,373

 

売上原価合計

9,829,765

10,742,478

売上総利益

 

 

 

完成工事総利益

1,975,260

2,121,595

 

製品等売上総利益

1,104,709

1,294,277

 

売上総利益合計

3,079,970

3,415,873

販売費及び一般管理費

 

 

 

役員報酬

162,932

177,711

 

従業員給料手当

775,236

764,844

 

賞与引当金繰入額

228,627

224,192

 

退職金

13,204

6,146

 

退職給付引当金繰入額

44,581

44,075

 

役員退職慰労引当金繰入額

16,342

17,395

 

法定福利費

160,123

176,059

 

福利厚生費

52,033

58,290

 

修繕維持費

16,493

10,553

 

事務用品費

9,451

11,731

 

通信交通費

76,112

84,779

 

動力用水光熱費

16,945

18,974

 

調査研究費

1,607

1,379

 

広告宣伝費

6,284

6,195

 

交際費

15,676

20,932

 

寄付金

3,053

3,215

 

地代家賃

125,727

121,058

 

減価償却費

36,237

86,990

 

租税公課

62,200

67,719

 

保険料

26,171

20,485

 

荷造運賃

15,654

27,922

 

賃借料

23,644

24,185

 

派遣労務費

716

3,100

 

雑費

127,913

191,121

 

販売費及び一般管理費合計

※3 2,016,973

※3 2,169,057

営業利益

1,062,997

1,246,816

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(自 2021年4月1日

 至 2022年3月31日)

当事業年度

(自 2022年4月1日

 至 2023年3月31日)

営業外収益

 

 

 

受取利息

※4 9,886

※4 4,298

 

受取配当金

10,616

11,361

 

保険事務取扱手数料

1,311

1,299

 

受取賃貸料

9,395

9,422

 

廃品売却収入

3,142

4,805

 

雑収入

629

1,988

 

営業外収益合計

34,981

33,176

営業外費用

 

 

 

譲渡制限付株式報酬償却

2,178

6,690

 

雑損失

43

88

 

営業外費用合計

2,222

6,778

経常利益

1,095,756

1,273,214

特別利益

 

 

 

退職給付信託設定益

12,976

 

特別利益合計

12,976

特別損失

 

 

 

工具器具・備品売却損

2,701

 

固定資産除却損

45

79

 

特別損失合計

45

2,781

税引前当期純利益

1,095,710

1,283,408

法人税、住民税及び事業税

256,540

390,795

法人税等調整額

75,380

6,633

法人税等合計

331,921

384,162

当期純利益

763,789

899,246

 

1.報告セグメントの概要

当社の報告セグメントは、当社の構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。

当社は、主に防食に関わる工事及び製品等の販売を行っており、対象施設別に港湾、地中、陸上の3つを報告セグメントとしております。