ヒューリック株式会社
Hulic Co.,Ltd.
中央区日本橋大伝馬町7番3号
証券コード:30030
業界:不動産業
有価証券報告書の提出日:2023年3月14日

(1)連結経営指標等

 

回次

第89期

第90期

第91期

第92期

第93期

決算年月

2018年12月

2019年12月

2020年12月

2021年12月

2022年12月

営業収益

(百万円)

287,513

357,272

339,645

447,077

523,424

経常利益

(百万円)

72,530

84,645

95,627

109,581

123,222

親会社株主に帰属する当期純利益

(百万円)

49,515

58,805

63,619

69,564

79,150

包括利益

(百万円)

41,165

68,100

51,442

79,504

80,866

純資産額

(百万円)

404,135

461,856

489,043

638,332

687,153

総資産額

(百万円)

1,525,979

1,776,272

2,019,336

2,207,325

2,320,337

1株当たり純資産額

(円)

608.49

687.01

728.31

836.89

902.70

1株当たり当期純利益金額

(円)

75.18

88.93

95.23

101.09

104.00

潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額

(円)

103.96

自己資本比率

(%)

26.2

25.8

24.0

28.8

29.5

自己資本利益率

(%)

12.7

13.6

13.4

12.3

11.9

株価収益率

(倍)

13.1

14.7

11.8

10.8

9.9

営業活動によるキャッシュ・フロー

(百万円)

130,973

231,180

202,304

291,736

266,108

投資活動によるキャッシュ・フロー

(百万円)

258,127

358,334

343,137

286,943

345,335

財務活動によるキャッシュ・フロー

(百万円)

131,010

141,523

187,388

106,588

11,441

現金及び現金同等物の期末残高

(百万円)

31,847

48,380

94,704

206,086

138,300

従業員数

(人)

936

1,878

1,934

1,496

1,347

(外、平均臨時従業員数)

(177)

(845)

(393)

(286)

(372)

(注)1.第92期以前の潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため、記載しておりません。

2.「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)を第90期の期首から適用しており、第89期に係る主要な経営指標等については、当該表示方法の変更を反映した後の指標等となっております。

3.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を当連結会計年度の期首から適用しており、当連結会計年度に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

 

(2)提出会社の経営指標等

 

回次

第89期

第90期

第91期

第92期

第93期

決算年月

2018年12月

2019年12月

2020年12月

2021年12月

2022年12月

営業収益

(百万円)

250,796

327,362

308,012

399,525

484,643

経常利益

(百万円)

72,143

84,505

106,971

110,965

113,676

当期純利益

(百万円)

51,042

57,788

79,339

76,224

78,394

資本金

(百万円)

62,718

62,718

62,718

111,609

111,609

発行済株式総数

(株)

663,062,271

673,907,735

673,907,735

767,907,735

767,907,735

純資産額

(百万円)

374,549

432,155

476,495

617,857

666,838

総資産額

(百万円)

1,462,206

1,697,724

1,948,197

2,147,510

2,261,488

1株当たり純資産額

(円)

566.67

644.40

710.82

808.17

873.80

1株当たり配当額

(円)

25.50

31.50

36.00

39.00

42.00

(うち1株当たり中間配当額)

(11.50)

(14.00)

(17.50)

(19.00)

(20.00)

1株当たり当期純利益金額

(円)

77.22

87.08

118.34

110.39

102.68

潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額

(円)

自己資本比率

(%)

25.6

25.4

24.4

28.7

29.4

自己資本利益率

(%)

14.1

14.3

17.4

13.9

12.2

株価収益率

(倍)

12.7

15.1

9.5

9.8

10.1

配当性向

(%)

33.0

36.1

30.4

35.3

40.9

従業員数

(人)

166

181

184

189

202

(外、平均臨時雇用者数)

(41)

(43)

(46)

(50)

(52)

株主総利回り

(%)

79.8

108.4

96.8

96.6

95.8

(比較指標:配当込みTOPIX)

(%)

(84.0)

(99.2)

(106.5)

(120.1)

(117.2)

(比較指標:配当込みTOPIX

(不動産))

(%)

(90.9)

(108.8)

(94.0)

(101.4)

(105.6)

最高株価

(円)

1,407

1,352

1,389

1,412

1,174

最低株価

(円)

923

837

858

1,063

982

(注)1.第93期の1株当たり配当額42.0円のうち、期末配当22.0円については、2023年3月23日開催予定の定時株主総会で決議予定のものであります。

2.潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため、記載しておりません。

3.「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)を第90期の期首から適用しており、第89期に係る主要な経営指標等については、当該表示方法の変更を反映した後の指標等となっております。

4.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を当事業年度の期首から適用しており、当事業年度に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

5.最高株価及び最低株価は、2022年4月4日より東京証券取引所(プライム市場)におけるものであり、それ以前は東京証券取引所(市場第一部)におけるものであります。

2【沿革】

 当社は、1957年3月、創業の地である東京・日本橋にちなみ、「日本橋興業株式会社」として資本金3千万円をもって設立されました。

 当社は以後、不動産事業を中心に事業を営んでまいりましたが、創業50周年の節目を迎えるにあたり、2007年1月に商号を「ヒューリック株式会社」に改め、これまでの資産を最大限有効に生かしつつ、新たな事業の推進をはかっております。

 なお、今日までの変遷の概略は以下の通りであります。

年月

事項

1957年3月

不動産業務、保険代理店業務等を目的として、東京都中央区八重洲に、資本金3千万円にて日本橋興業㈱の商号で設立

1957年6月

損害保険代理店業務を開始

1960年6月

阪都不動産管理㈱(現ヒューリックビルマネジメント㈱)設立(現連結子会社)

1965年3月

本社を日本橋富士ビルへ移転

1965年11月

旧㈱富士銀行(現㈱みずほ銀行)の全国営業店149ヶ店の保険代理店業務を継承

2000年11月

小舟町Fビル(ヒューリック小舟町ビル)等15ビルを保有する㈱フォワードビルディングを合併

2001年4月

かけ橋企画㈱(現ヒューリックビルド㈱)設立(現連結子会社)

2007年1月

商号をヒューリック㈱に変更

2008年11月

東京証券取引所市場第一部に株式を上場

2010年3月

ヒューリック保険サービス㈱設立(現連結子会社)

2010年7月

保険代理店事業をヒューリック保険サービス㈱に会社分割

2010年7月

千秋商事㈱及び芙蓉総合開発㈱と合併

2011年4月

ヒューリックホテルマネジメント㈱設立(現連結子会社)

2011年7月

千秋オフィスサービス㈱(ヒューリックオフィスサービス㈱)を子会社化

(ヒューリックオフィスサービス㈱はヒューリックプロサーブ㈱が吸収合併)

2012年7月

旧昭栄㈱と合併

2012年10月

ヒューリック本社ビル竣工、本社を移転

2013年4月

ヒューリックリートマネジメント㈱設立(現連結子会社)

2013年11月

ヒューリックリート投資法人設立

2014年2月

ヒューリックプロサーブ㈱設立(現連結子会社)

2015年1月

スマート・ライフ・マネジメント㈱設立(清算結了)

2015年12月

㈱シンプレクス・インベストメント・アドバイザーズと合併

2016年11月

ヒューリックプライベートリートマネジメント㈱設立(現連結子会社)

2017年8月

ヒューリックプロパティソリューション㈱設立(現連結子会社)

2017年9月

ヒューリックプライベートリート投資法人設立

2017年11月

ヒューリックアグリ㈱を子会社化(現連結子会社)

2018年7月

ヒューリックふふ㈱を子会社化(現連結子会社)

2018年9月

㈱ポルテ金沢、㈱モスを子会社化(現連結子会社)

2019年8月

ヒューリックホテルマネジメント京都㈱設立(現連結子会社)

2019年9月

日本ビューホテル㈱を子会社化(現連結子会社)

2020年4月

連結子会社であるヒューリックプロサーブ㈱がヒューリックオフィスサービス㈱を吸収合併

2021年2月

観光事業をヒューリックホテルマネジメント㈱に会社分割

2021年7月

ヒューリックアドバンスエナジー㈱設立(現連結子会社)

2022年3月

㈱東京ベイ舞浜ホテルを子会社化(現連結子会社)

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所市場第一部からプライム市場に移行

 

 

3【事業の内容】

 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、子会社24社(連結子会社20社、非連結子会社4社)及び関連会社18社(持分法適用関連会社12社、持分法非適用関連会社6社)より構成されており、「不動産事業」、「保険事業」、「ホテル・旅館事業」及び「その他」を営んでおります。

 「不動産事業」では、安定的で効率的な収益構造を確立している不動産賃貸業務、保有物件の建替及び都心部の好立地において開発をおこなう不動産開発業務、賃貸ポートフォリオ拡大の為の不動産取得及び短期のウェアハウジングや不動産バリューアッドビジネス等の不動産の取得・販売をおこなう不動産投資業務、投資法人等のアセットマネジメント業務等をおこなっております。当社グループにおいては連結営業収益の約9割が「不動産事業」です。また、「保険事業」では生損保の保険代理店業務、「ホテル・旅館事業」ではホテル及び旅館の運営業務、「その他」では建築工事請負業務、設計・工事監理業務などをおこなっております。

 当社グループが営んでいる主な事業内容と、各関係会社等の当該事業に係る位置付け及びセグメントとの関係は以下の通りであり、次の3区分は、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメント情報等の区分と同一であります。

 

(1)不動産事業

① 不動産賃貸業務

 当社グループの中核事業は、東京23区の駅近を中心に保有・管理する約260件(販売用不動産除く)の賃貸物件を活用した不動産賃貸事業であり、賃貸可能面積は約136万㎡となっております。この賃貸資産ポートフォリオを有効に活用し収益力の一層の強化をはかるため、建替による賃料収入の増強を実現し、安定的な賃貸収入を得るというのが当社のビジネスモデルの中核となっております。また、賃貸ポートフォリオを拡充させるため、当社のポートフォリオ概念に沿った好立地物件の不動産取得、不動産関連SPCへの出資にも取り組んでいます。不動産賃貸業務については、当社、連結子会社及び持分法適用関連会社にてこの業務をおこなっております。

 また、企業の保有する不動産の有効活用を提案・実行するCRE事業や、マーケットの拡大が予想される高齢者・観光・環境ビジネスにおいても、不動産賃貸事業の強化及び組織の強化に取り組んでおります。

② 不動産開発・建替業務

 当社では物件立地特性に応じた不動産開発業務をおこなっております。特に従来から保有している賃貸物件の建替の着実な推進によるポートフォリオの質的改善をおこなっているほか、新規の物件取得・開発・売却を通じた付加価値創出の実現を目指し、好立地物件での高品質な開発業務を推進しております。

③ アセットマネジメント業務

 当社の連結子会社ヒューリックリートマネジメント株式会社は、J-REIT事業への参入のため2014年2月に上場しましたヒューリックリート投資法人からアセットマネジメント業務を受託しております。

 また、当社の連結子会社ヒューリックプライベートリートマネジメント株式会社は、2017年11月に運用を開始したヒューリックプライベートリート投資法人等からアセットマネジメント業務を受託しております。

④ その他

 当社は不動産マーケットにおける多様なニーズに対応して、短期のウェアハウジングや不動産バリューアッドビジネス等、不動産の取得・販売をおこなう業務もおこなっております。

 その他、当社の連結子会社ヒューリックビルマネジメント株式会社などは、賃貸不動産に関連する業務としてビル管理業務、警備業務、ビル清掃業務をおこなっております。

 また、当社の連結子会社ヒューリックプロパティソリューション株式会社は、不動産バリューアッドビジネスに伴う建築工事の企画、設計、査定、管理及びコンサルティング業務をおこなっております。

 

(2)保険事業

 当社の連結子会社ヒューリック保険サービス株式会社は、損害保険会社18社・生命保険会社24社及び少額短期保険会社1社と代理店契約を締結し、火災保険・自動車保険等の損害保険代理店業務、定期保険・養老保険等の生命保険及び医療保険等の募集業務をおこなっております。また、保険代理店業務に関連する集金代行業務もおこなっております。

 保険事業は法人マーケットに重点を置いた営業を展開しておりますが、個人顧客にも「お客さま第一」のきめ細やかなサービスを提供し、法・個人のバランスのとれた営業基盤を築いております。

 

(3)ホテル・旅館事業

 ホテル・旅館事業におきましては、連結子会社であるヒューリックホテルマネジメント株式会社は「THE GATE HOTEL」シリーズ、ヒューリックふふ株式会社は「ふふ」シリーズ、日本ビューホテル株式会社は「ビューホテル」シリーズを中心に、ホテル及び旅館の運営をおこなっております。

 

(4)その他

 当社の連結子会社ヒューリックビルド株式会社は、当社保有ビル等の営繕工事、テナントの入退去時の内装工事を中心とした建築工事請負業務、設計・工事監理業務等をおこなっております。また、当社は連結子会社ヒューリックアグリ株式会社を経由して、ベトナムで農業生産をおこなっている外国法人PAN-HULIC Joint Stock Companyに出資をおこない、アグリ事業をおこなっております。
 また、「こども教育事業」については、こどもを対象にした教育関連サービスを提供する事業等を推進しております。

 

(全社)

 当社の連結子会社であるヒューリックプロサーブ株式会社は、当社グループへ経理・人事総務・システム等に関するサービス等を提供しております。

 

 以上の事項を系統図に示すと次の通りであります。

[事業系統図]

 

0101010_001.png

 

 

 

 

 

4【関係会社の状況】

名称

住所

資本金又は

出資金

(百万円)

主要な

事業の内容

議決権の

所有割合

(%)

関係内容

(連結子会社)

 

 

 

 

 

ヒューリックビルマネジメント㈱

東京都中央区

10

不動産事業

100.0

当社所有ビルの管理業務委託。

当社から事務所を賃借。

役員の兼任2名。

ヒューリックリートマネジメント㈱

東京都中央区

200

不動産事業

100.0

当社から事務所を賃借。

役員の兼任1名。

ヒューリックプライベートリートマネジメント㈱

東京都中央区

100

不動産事業

100.0

当社から事務所を賃借。

役員の兼任1名。

ヒューリックプロパティソリューション㈱

東京都中央区

50

不動産事業

100.0

当社所有物件における建築工事の企画等を委託。

当社から事務所を賃借。

役員の兼任3名。

㈱ポルテ金沢

石川県金沢市

200

不動産事業

69.0

当社所有ビルの管理業務委託。

役員の兼任1名。

新宿三丁目プロパティ合同会社 (注)2、3

東京都港区

17,861

不動産事業

当社の匿名組合出資金額

17,861百万円

銀座六丁目プロパティ合同会社 (注)2

東京都千代田区

3,875

不動産事業

当社の匿名組合出資金額

3,875百万円

駿河台アセット合同会社

(注)2

東京都港区

3,690

不動産事業

当社の匿名組合出資金額

3,690百万円

ヒューリック保険サービス㈱

東京都台東区

350

保険事業

100.0

当社から事務所を賃借。

役員の兼任2名。

ヒューリックホテルマネジメント㈱

東京都中央区

1,500

ホテル・旅館事業

100.0

当社からホテル・事務所を賃借。

資金の貸付。

役員の兼任3名。

ヒューリックホテルマネジメント京都㈱(注)4

京都市中京区

400

ホテル・旅館事業

100.0

(100.0)

当社からホテルを賃借。

役員の兼任1名。

日本ビューホテル㈱(注)4

東京都台東区

2,796

ホテル・旅館事業

100.0

(100.0)

当社からホテル・事務所を賃借。

役員の兼任1名。

日本ビューホテル事業㈱

(注)4

東京都台東区

40

ホテル・旅館事業

100.0

(100.0)

 

 

㈱東京ベイ舞浜ホテル

(注)4

千葉県浦安市

50

ホテル・旅館事業

100.0

(100.0)

当社からホテルを賃借。

役員の兼任1名。

㈱モス(注)4

石川県金沢市

1,960

ホテル・旅館事業

99.5

(99.5)

当社からホテルを賃借。

役員の兼任1名。

ヒューリックふふ㈱

東京都中央区

1,500

ホテル・旅館事業

93.3

当社から旅館・事務所を賃借。

資金の貸付。

役員の兼任2名。

ヒューリックビルド㈱

東京都中央区

90

その他

100.0

当社所有建物の内外装工事等請負及び管理業務委託等。

当社から事務所を賃借。

役員の兼任2名。

ヒューリックアグリ㈱

東京都中央区

100

その他

89.3

役員の兼任1名。

ヒューリックアドバンスエナジー㈱(注)4

東京都中央区

100

その他

75.0

(75.0)

当社保有発電所の保守・管理を委託。

ヒューリックプロサーブ㈱

東京都中央区

50

全社(共通)

100.0

会員制事業の運営を業務委託。

経理・人事総務・システム業務等の一部を委託。

当社から事務所を賃借。

役員の兼任2名。

 

 

 

名称

住所

資本金又は

出資金

(百万円)

主要な

事業の内容

議決権の

所有割合

(%)

関係内容

(持分法適用関連会社)

 

 

 

 

 

平和管財㈱

東京都中央区

50

不動産事業

35.0

当社所有ビルの管理業務委託。

東京不動産管理㈱

東京都墨田区

120

不動産事業

24.0

当社所有ビルの管理業務委託。

合同会社紀伊国橋インベストメント(注)2

東京都千代田区

9,903

不動産事業

当社の匿名組合出資金額

4,951百万円

合同会社保育園みらいファンド(注)2

東京都港区

11,154

不動産事業

当社の匿名組合出資金額

3,903百万円

三原橋インベストメント特定目的会社

東京都港区

7,059

不動産事業

当社の優先出資金額

3,529百万円

合同会社芝口橋インベストメント(注)2

東京都千代田区

110,537

不動産事業

当社の匿名組合出資金額

54,163百万円

合同会社横浜金沢ロジ

(注)2

東京都港区

3,410

不動産事業

当社の匿名組合出資金額

1,705百万円

さくら橋特定目的会社

東京都千代田区

91,850

不動産事業

当社の優先出資金額

45,833百万円

㈱アグリサイト

山梨県中央市

10

その他

49.0

役員の兼任1名。

アグリビジョン㈱

山梨県北杜市

90

その他

49.0

役員の兼任1名。

ヤマトクレジットファイナンス㈱

東京都豊島区

500

その他

25.0

 

㈱リソー教育(注)5

東京都豊島区

2,890

その他

20.6

役員の兼任1名。

(注)1.主要な事業の内容欄には、セグメントの名称を記載しております。

2.資本金又は出資金の欄には、匿名組合出資の額を記載しております。

3.特定子会社に該当しております。

4.議決権の所有割合の(  )内は、間接所有割合で内数であります。

5.有価証券報告書を提出しております。

 

5【従業員の状況】

(1)連結会社の状況

 

2022年12月31日現在

セグメントの名称

従業員数(人)

不動産事業

317

(41)

保険事業

210

(11)

ホテル・旅館事業

670

(258)

報告セグメント計

1,197

(310)

その他

78

(20)

全社(共通)

72

(42)

 合計

1,347

(372)

(注)1.従業員数は就業人員(当社グループからグループ以外への出向者を除き、グループ以外から当社グループへの出向者を含む。)であり、臨時雇用者数(人材会社からの派遣社員、非常勤嘱託を含む。)は、年間の平均人員を( )外数で記載しております。

2.全社(共通)には、特定のセグメントに区分できない管理部門に所属している従業員数、臨時雇用者数を記載しております。

 

(2)提出会社の状況

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2022年12月31日現在

従業員数(人)

平均年齢

平均勤続年数

平均年間給与(円)

202

(52)

39

8

ヶ月

6

6

ヶ月

19,042,394

 

セグメントの名称

従業員数(人)

不動産事業

172

(16)

保険事業

(-)

ホテル・旅館事業

(-)

報告セグメント計

172

(16)

その他

(-)

全社(共通)

30

(36)

 合計

202

(52)

(注)1.従業員数は就業人員(当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む。)であり、臨時雇用者数(人材会社からの派遣社員、非常勤嘱託を含む。)は、年間の平均人員を( )外数で記載しております。

2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

3.全社(共通)には、特定のセグメントに区分できない管理部門に所属している従業員数、臨時雇用者数を記載しております。

 

(3)労働組合の状況

 労働組合は組成されておりませんが、労使関係は良好であり特記すべき事項はありません。

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

(1)経営方針

 当社グループは、以下の企業理念及びサステナビリティビジョンのもと、持続可能な社会の実現と企業としての継続的な成長を目指し、あらゆるステークホルダーの信頼を得られるよう努力してまいります。

 

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(2)経営環境及び優先的に対処すべき課題

 今後の経済環境の見通しにつきましては、新型コロナウイルスと共存する「ウィズコロナ」の浸透により、経済活動の持ち直しがみられる一方で、世界的なエネルギー・食糧価格の高騰や世界経済減速の影響などにより、依然として先行きが不透明な状況が続くものと想定しております。

 また、不動産事業環境におきましては、金利変動を背景とした不動産市況の先行きに注意をする必要がありますが、不動産投資家の投資マインドは底堅く、収益不動産の投資市場は引き続き概ね堅調に推移すると考えております。

 こうした環境のもと、当社グループは、2023年度から中長期経営計画(2020-2029)のフェーズⅡに位置する新中期経営計画(2023-2025)をスタートさせ、①高品質の賃貸ポートフォリオ構築と柔軟な収益構造を維持・強化、②開発・建替、バリューアッド物件のパイプライン充実。出口を多様化して確実に収益化、③新規事業領域の取組み強化による収益源の多様化、④格付水準の維持を目線とした財務健全性の確保とリスク管理、⑤環境対応、人的資本育成対応などサステナブル経営の一層の深化、の5点を「対処すべき課題」と捉え、更なるレベルアップをはかってまいります。

 

 そのために、それぞれの課題に対して、主に以下の戦略に取り組んでまいります。

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①高品質の賃貸ポートフォリオ構築と柔軟な収益構造を維持・強化

 当社グループの中核事業は、東京23区の駅近を中心に保有する不動産の不動産賃貸事業であり、本事業をベースとした「安定性」と「効率性」を両立したビジネスモデルの進化をはかりながら、環境変化に柔軟に対応した収益構造を維持・強化してまいります。

 当社グループの所有物件は、駅近の好立地のビルが大宗を占めており、マーケットより常に低い空室率を維持し、安定的な収益を確保しております。更に、CRE等戦略的ソーシングによる着実なポートフォリオの拡充に加え、多様な投資スキームを駆使した物件取得により、不動産賃貸事業の拡大をはかってまいります。

 また、本格的な人口減少等環境変化に対応した競争優位性のある高品質の賃貸ポートフォリオ構築のため、今後も継続的に物件の入れ替えを実施することで、2029年に高耐震建物比率100%、オフィス比率50%、重点エリア比率50%、2030年に再エネビル比率100%を目指し、引き続き空室率1%未満を堅持してまいります。

 

②開発・建替、バリューアッド物件のパイプライン充実。出口を多様化して確実に収益化

 開発事業につきましては、保有物件の開発・建替・バリューアッド・PPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ)事業に取り組んでおり、2022年度は6物件が竣工し、2023年度についても14物件が竣工する計画となっております。新たに策定した新中期経営計画(2023-2025)では、2025年末までに100物件超の開発・建替案件に目途をつける計画としており、今後も、中長期パイプラインの整備に基づき、耐震・環境配慮に優れた不動産開発を推進することによって、優良な賃貸ポートフォリオの増強及び開発・建替利益の獲得をはかってまいります。

 また、開発・建替物件の竣工本格化に備え、既存の公募リート、私募リートに加えて、ファンドの活用や物流リートの組成など出口戦略の多様化により、開発・建替利益を確実に実現するとともにバランスシートのコントロールをおこなってまいります。

 

③新規事業領域の取組み強化による収益源の多様化

 高齢者ビジネスについては、引き続き多数の高齢者施設を開発、取得及び保有しているほか、ITを活用した業務効率化・科学的介護等を提供するスマートシニアハウジング構想にも取り組んでおります。

 観光ビジネスについては、自社運営ホテルの「THE GATE HOTEL」及び「ビューホテル」シリーズや、高級温泉旅館「ふふ」シリーズの開発・運営をおこなっており、ウィズコロナの観光ニーズに合致した商品開発による収益回復をはかってまいります。

 また、中規模フレキシブルオフィス「Bizflex」のシリーズ展開をおこない、入居テナントがフレキシブルにオフィスを利用できるサービスを開始しており、2021年度に開業した「Bizflex麻布十番 by HULIC」がリースアップしたほか、新たに4物件の開発が確定しております。

 更にこどもを対象にした教育関連サービスを提供する「こども教育事業」は、2022年度に当社が事業予定者として決定した「渋谷一丁目地区共同開発事業」において、株式会社リソー教育、コナミスポーツ株式会社との業務提携に基づき、こども向けワンストップサービスを提供する「こどもでぱーと」の第一号を手掛けることを計画しております。

 今後も、これらの事業を拡大するとともに、新たな価値創造を提供する新規事業を開拓・軌道化し、グループ連携を活かした収益機会の獲得及びシナジー追求によるグループ総合力の向上をはかってまいります。また、新規事業の軌道化及びグループ力向上の早期実現の手段として、M&Aやアライアンス等を積極的に活用してまいります。

 

④格付水準の維持を目線とした財務健全性の確保とリスク管理

 2022年度に日本格付研究所(JCR)より取得している当社の外部格付が「AA-」格に格上げになり、経営基盤の更なる強化を評価いただきました。今後も健全な財務基盤を維持しながら、中長期的な収益の維持・向上を実現してまいります。

 また、「内部統制」、「リスク管理」、「コンプライアンス」、「開示統制」についても従前から徹底をはかっております。

 リスク管理に関しては、「事業継続基本計画」(BCP:Business Continuity Plan)に基づき、定期的に訓練を実施する等、今後も有事対応力の向上を進めてまいります。

 

⑤環境対応、人的資本育成対応などサステナブル経営の一層の深化

 サステナビリティビジョンに基づき、社会活動の基盤となる商品・サービスを提供することにより、「持続可能な社会の実現」と「企業としての継続的な成長」を目指し、サステナビリティを意識した事業運営と価値創造により、社会課題の解決及び社会価値の創造と企業成長が連動する取り組みを推進しております。

 環境への取り組みとしては、「脱炭素社会・循環型社会」の実現に向けて環境配慮経営を推進しており、「RE100」を2023年に実質達成することに加え、2030年の「全保有建物の使用電力の100%再生可能エネルギー化」を目指し、自社で新規に開発・保有するFIT制度を活用しない再エネ電源から自社保有ビルへの電力供給をおこなってまいります。また、100年以上安全に使用できるオフィス標準仕様の導入による廃棄物削減、耐火木造建築・植林活動を通じた森の循環による環境負荷の低減に取り組むほか、水素・蓄電池活用の研究も進めてまいります。

 社会への取り組みとしては、建物の耐震性能強化やBCP対策を重要な課題と認識して積極的に取り組んでまいります。耐震性能強化につきましては、2029年までに高耐震建物比率100%の目標を掲げておりますが、そのマイルストーンとして2025年末までに建替予定建物を除いた高耐震建物比率100%に取り組んでまいります。BCP対策につきましては、今般、富士山噴火に伴う降灰対策を策定いたしました。防災以外では、地域社会をはじめ各ステークホルダーとの関係強化及び社会貢献活動も重視しております。人的資本については、人材育成のための種々取り組みを実践してまいります。また、健康経営・働き方改革等の取り組み、女性活躍推進法に基づく行動計画策定など、女性や高齢者も等しく能力を発揮できるバイアスのない職場としてまいります。さらに、一級建築士をはじめとした高い専門性を有する人材集団、一人当たり生産性の高い企業、人が育つ企業を目指してまいります。

 ガバナンスの取り組みとしては、2021年6月に改訂された「コーポレートガバナンス・コード」の各原則を踏まえ、当社の持続的成長・企業価値向上に向けての最適なコーポレートガバナンスを実現するための枠組みを、「コーポレートガバナンス・ガイドライン」において開示しております。ガイドラインを基に健全な企業統治の下で株主の権利に留意し、永続的な企業価値の向上を目指してまいります。

 

重要課題(マテリアリティ)への取り組み

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<新型コロナウイルス感染症による影響への対応>
 新型コロナウイルス感染症拡大の影響は、当社グループの一部の事業運営に引き続き影響を及ぼしておりますが、当社グループとしましては、感染防止対策をおこないつつ、お客様・利用者様・従業員等の安全・安心を確保するとともに、働き方やライフスタイルの変化に対応した事業を推進してまいります。

 

 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(3)目標とする経営指標

 2020年1月に策定しました中長期経営計画(2020-2029)及び2023年1月に策定しました新中期経営計画(2023-2025)で掲げる定量目標及び達成状況につきましては以下の通りです。

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2【事業等のリスク】

 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下の通りであります。

 当社では当社及び当社が経営管理をおこなう会社(以下、関係会社)のリスク管理を適切におこなうことは経営の最重要課題の一つと認識して取締役会を頂点とする管理体制の整備とその高度化に努めています。リスク区分ごとに定めたリスク管理をおこなう部署がリスクの管理方法を策定して適切な対応をおこなうとともに、リスク管理の状況についてリスク管理委員会及び資金ALM委員会に定期的または必要に応じて報告・提言をおこないます。定期的に開催されるリスク管理委員会と資金ALM委員会では、各リスク管理所管部室からの報告・提言を評価し、全社リスクの把握と適切な対応を審議し、取締役会に報告します。これを受けて取締役会はリスク管理に関する重要事項について決議します。また、当社の関係会社についても、リスク管理の正確かつ的確な報告を求めて適切なリスク管理を実施していることを確認しています。一方、気候変動に関する事項は、所管部の報告・提言を受けサステナビリティ委員会で審議・調整のうえ、定期的に取締役会に報告するとともに、必要に応じて所管部がリスク管理委員会に報告・提言し、全社的なリスク管理の観点から適切な対応を決定し、取締役会に報告します。

 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

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(1)不動産賃貸事業に関するリスク

 当社グループは不動産事業を主たる業務として営んでおりますが、このうちオフィスビルの賃貸が賃貸収入全体の過半を占めております。東京23区の駅近物件を中心に投資・保有することで競争優位性のある賃貸ポートフォリオを構築するとともに、マーケットニーズに即した用途バランスを構築しておりますが、一般的にテナント企業の不動産賃貸物件に対するニーズは景気の変動に影響を受けやすく、経済情勢が悪化した場合、賃料収入に予期せぬ影響を及ぼす可能性があります。当社グループのテナントは長期安定したテナントが多く、過去の推移からも賃料の変動は景気変動に比し小さい傾向にありますが、国内景気が冷え込み、これを受けて不動産市況が悪化した場合、当社グループの業績に影響が及ぶ可能性があります。また、テナントや入居者の信用力の低下による賃料の支払の延滞、賃料の減額要求による賃料の値下げ、退去による空室率の上昇などによって不動産賃貸収入が低下することで、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(2)不動産価値の低下に関するリスク

 当社グループでは、賃貸用不動産を始めとして多くの事業用不動産を保有しております。商品企画やサービスの提供によって不動産の競争力強化並びに不動産価値の維持・向上をはかっておりますが、不動産市況の悪化による賃料水準の低下や空室率の上昇などにより、事業用不動産に対する減損処理が必要となった場合、評価損等の発生によって、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
 また、販売用不動産を当社グループが運用する投資法人もしくは第三者に売却しておりますが、経済情勢の悪化や不動産市況の悪化等に伴い、販売用不動産の不動産価値が低下した場合、当初想定していた通りの収益が確保できず、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(3)開発・建替に伴うリスク

 当社グループの収益力は比較的安定しているものと考えておりますが、新規開発や既存ビルの建替の際には、テナントの立ち退きに関する費用や設備の除却等により多額の特別損失が発生することとなります。当社グループにおける既存ビルの建替は、特別損失を計上しても、中長期的に当社グループの収益力を強化する戦略的なものであり、全体の収益計画を踏まえた計画的な建替をおこなってまいります。また、特別損失の発生に対しては、固定資産の売却の検討などにより、その影響を極力限定的なものにコントロールしてまいります。

 しかしながら、建替の規模により、特別損失を通じて親会社株主に帰属する当期純利益段階の業績が大きく影響を受ける可能性や、建替の時期により、年度間で親会社株主に帰属する当期純利益が大きく変動する可能性があります。加えて、テナントの事情等何らかの理由により計画通り進捗しない場合、当社の利益計画に影響を及ぼす可能性があります。

 また、新規開発については、開発物件の購入前に不動産デューデリジェンスをおこなうことで、予めリスクの抽出と解決策を策定しておりますが、許認可や工期の遅れ、工事費の高騰、想定通りの賃料が享受できない等によって、事業が計画通りに進捗せず、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(4)不動産事業における投資判断に関するリスク

 当社グループでは、賃貸用不動産、販売用不動産を問わず、新規不動産の取得やSPCに対する出資等にあたっては、競合物件の賃料相場や過去のマーケット推移、投資物件の優位性、リスク要因等を分析し、社内の各種会議体に諮ったうえで、投資金額に応じて取締役会等において投資判断をおこなっておりますが、顧客の需要動向、金利動向、販売価格動向等、種々の変化によって、当初想定していた通りの収益が確保できなかった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(5)その他、不動産事業に付随するリスク

①アスベスト対策等について

 当社グループが保有・管理する賃貸物件について、労働安全衛生法施行令の改正に伴い、吹き付けアスベストの調査を実施し、全て措置済であります。しかしながら、当社グループが予期しない形でアスベストの使用が発覚し、その処理のための費用負担が発生した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、アスベスト以外にも身体に害を与えるとされる建築材料が将来新たに指定され、それらの処理義務が当社グループに課せられた場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

②土壌汚染等の対策について

 土壌汚染対策法(平成15年2月15日施行)により、土地の所有者等は同法に規定する特定有害物質による土壌の汚染の状況についての調査・報告や、汚染の除去等の措置を、命ぜられることがあります。

 当社グループが保有・管理する賃貸物件については、現時点で土壌汚染物質の問題は発生してはおりませんが、近隣地域から汚染物質が流入する等の問題が発生した場合や、新たな汚染物質が指定される等、当社グループが予期しない形で土壌汚染対策が求められた場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

③その他不動産事業に関連するリスク

 当社グループが開発・建替をおこなう物件について、安全管理、品質管理、スケジュール管理を徹底しておりますが、設計・施工等の不備や事故等が発生した場合、また、当社グループが賃貸・管理・運営する物件について、火災・事故・食中毒等が発生した場合、信用失墜や想定外の費用等が生じる可能性があり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 また、当社グループでは、各種設備について、法定の点検のみならず定期的な保守点検を実施し、また、小規模修繕の状況を注視するなど、資産の保全と安全の確保に、日頃より万全の注意を払っております。

 しかしながら、資産の劣化・毀損が予期せぬ時期に予期せぬ規模で起こった場合、その対策にあたるため、当社グループの財政状態並びに経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(6)有利子負債への依存に関するリスク

 当社グループは、不動産投資、開発・建替等をおこなうにあたっては、自己資金に加えて借入や社債等にて資金手当てをおこなうことも予定していることから、有利子負債残高は今後の事業拡大にあたって更に増加する可能性があります。これに対しては、外部格付けを取得し、その維持・向上をはかることにより財務統制をおこなうとともに、資金調達手段を多様化し、財務指標に関する定量目標を定めることで、安全性の確保をはかっております。

 しかしながら、金融環境の変化等の状況によっては、当社グループが望む条件での資金調達が十分におこなえず、今後の当社グループの事業計画等に影響を及ぼす可能性があります。また、当社は、大半の借入金については将来の金利変動リスクをヘッジする施策として、長期化・固定化を講じておりますが、将来において金利が急速かつ大幅に上昇した場合、また、固定金利借入の借り換え時の金利情勢によっては、資金調達コストの増加により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

  《有利子負債残高の推移》

 

2018年

12月期

2019年

12月期

2020年

12月期

2021年

12月期

2022年

12月期

有利子負債残高(百万円)

975,227

1,150,754

1,370,069

1,403,894

1,449,911

総資産(百万円)

1,525,979

1,776,272

2,019,336

2,207,325

2,320,337

有利子負債比率(%)

63.9

64.7

67.8

63.6

62.4

 「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)を2019年12月期の期首から適用しており、2018年12月期に係る有利子負債残高の推移については、当該表示方法の変更を反映した後の数値となっております。

 

(7)自然災害、人災等によるリスク

 地震を中心とした自然災害、テロその他の人災の発生に対しては、「事業継続基本計画」を設けておりますが、当社グループが所有する資産に毀損等があった場合、当社グループの事業に悪影響を及ぼし、また、所有する資産の価値が低下する可能性があります。特に地震対策として、旧建築基準法下の物件について、旧来の保有物件に関しては耐震補強工事を完了し、新規取得物件についても順次対応をしておりますが、当社の保有・管理する物件が首都圏に集中し、オフィスを中心とした賃貸物件のうち約7割が東京23区内という立地であることから、想定を超える規模の東京直下型地震などのこの地域における甚大な災害により、当社グループの資産に予期せぬ毀損等が発生した場合、当社グループの業績が影響を受ける可能性があります。

<新型コロナウイルス感染の再拡大・長期化によるリスク>

 新型コロナウイルスの感染が再拡大・長期化する場合、テレワークの進展や外出抑制等に伴い、不動産事業においてはテナントニーズが減少し、ホテル・旅館事業においては利用者ニーズが減少するなど、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 当社グループは、更なるエリア・立地の厳選をおこなうことで、マーケットニーズに即した用途バランスと競争優位性を有する賃貸ポートフォリオを構築し、業績の安定化をはかってまいります。また、当社グループが所有するビルで感染者が確認された場合については、対応マニュアルを整備しており、入居者・利用者様に対して安全・安心を確保するための取り組みをおこなっております。

 

(8)株価下落に関するリスク

 当社グループは、上場及び非上場の株式を保有しております。それぞれの株式については長期的視点からの事業上の意義も含めて保有・売却の判断をしており、加えて日々株価動向を調査し、月次または臨時の資金ALM委員会を開催して相場動向の影響と対応の検討をおこなっておりますが、株価が下落し株価低迷が長期化する場合には、評価損の計上等を通じ当社グループの財政状態並びに経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

  《投資有価証券残高の推移》

 

2018年

12月期

2019年

12月期

2020年

12月期

2021年

12月期

2022年

12月期

投資有価証券(百万円)

124,694

133,009

138,043

225,547

284,706

(うち、上場株式)(百万円)

66,994

77,658

68,091

74,799

79,177

(うち、その他)(百万円)

57,699

55,351

69,952

150,748

205,528

その他有価証券評価差額金

(百万円)

32,671

41,819

29,630

38,401

40,267

 

(9)サステナビリティに関するリスク

 当社グループでは、当社グループ及び当社のステークホルダーのみなさまにとって重要度の高い課題をマトリクスにマッピングし、重要課題(マテリアリティ)を特定しております。特定した重要課題について、リスクに対応した取り組みをおこなうとともに、サステナビリティ委員会を設置し、長期的な競争力強化とリスク対応に関する経営の重要事項について審議・調整をおこなっております。特に、気候変動に関するリスクについては、取締役会を頂点とするリスク管理体制を整備し、管理と適応の取り組みをおこなっています。しかしながら、これらのリスクに対する対応が遅れる場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(10)ガバナンスに関するリスク

 当社グループのガバナンスに問題が生じることによって、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がありますが、当社では「コーポレートガバナンス・ガイドライン」を制定しており、株主をはじめとする全てのステークホルダーへの責務を自覚し、透明かつ誠実な経営に留意するとともに、取締役会を中心に、「内部統制」、「リスク管理」、「コンプライアンス」、「開示統制」が十分に機能した自律的統治システムを堅持します。

 

(11)法的規制等変更リスク

 当社グループの事業である不動産・建築及び保険等に関する法的規制あるいは税制について、今後、改廃、または新たな規制が制定されることで、当社グループの事業展開に影響を及ぼす可能性があります。法的規制等の制定・改廃については、所管部にて定期的に管理しており、役職員に対する教育・研修等による浸透に加えて、リスク管理委員会で定期的に報告をおこなっております。

 

(12)コンプライアンス・法令遵守に関するリスク

 当社グループは、コンプライアンスを経営の最重要課題の一つとして、コンプライアンス委員会を設置しコンプライアンスの徹底に取り組んでおりますが、予期せぬ状況により法令等に抵触する事態が生じた場合は、当社グループの業績が影響を受ける可能性があります。

 

(13)人事労務に関するリスク

 当社グループでは、人材が最大の資産と考えておりますが、少子高齢化による人材確保難や労働市場の変化などによって、人材の流出、人材の継続的な確保や育成ができず、当社グループの成長が減退するリスクがあります。当該リスクについては、フリンジベネフィットの充実、労働環境の定期的なモニタリング、適切な評価と処遇等、安心して働ける環境整備をおこなっております。

 

(14)情報セキュリティ管理に関するリスク

 当社グループは保険代理店業務を中心に、多数の法人・個人のお客さまの情報を保有しているほか、当社グループ自体の様々な経営情報等の内部情報を有しております。これらの情報の管理については、コンプライアンス委員会の統制のもと、情報セキュリティポリシーを始めとする情報関連諸規程により、運用管理をおこなっております。更に役職員に対する教育・研修等により情報管理の重要性を周知徹底し、システム上のセキュリティ対策等もおこなっております。

 しかしながら、これらの対策にもかかわらず、不可抗力のシステムトラブル、内部・外部の要因により、重要な情報が流出した場合には、当社グループの信用低下、補償コストの発生等、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 当連結会計年度の期首より、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を適用しております。財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに関する説明における前期及び前連結会計年度末との比較は、当該会計基準等を適用する前の前連結会計年度の数値を用いて算定しております。

 詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (会計方針の変更)」をご参照ください。

 

(1)経営成績等の状況の概要

 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次の通りであります。

 

①財政状態及び経営成績の状況

 当連結会計年度の業績は、営業収益は523,424百万円(前期比76,346百万円、17.0%増)、営業利益126,147百万円(前期比11,640百万円、10.1%増)、経常利益123,222百万円(前期比13,640百万円、12.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益79,150百万円(前期比9,586百万円、13.7%増)となりました。

 財政状態については、当連結会計年度末の資産合計は、2,320,337百万円(前期末比113,011百万円、5.1%増)、負債合計は、1,633,183百万円(前期末比64,190百万円、4.0%増)、純資産合計は、687,153百万円(前期末比48,820百万円、7.6%増)となりました。

 

 各セグメントの業績は、次の通りであります。

(各セグメントの営業収益は、セグメント間の内部営業収益、振替高を含みます。)

 

(不動産事業)

 当社グループの中核事業は、東京23区を中心に、約260件(販売用不動産除く)の賃貸物件・賃貸可能面積約136万㎡を活用した不動産賃貸事業であります。マーケットニーズに即した用途バランスと競争優位性を有する賃貸ポートフォリオを再構築する観点から、ポートフォリオの組替をおこなうとともに、耐震・省エネに優れた開発・建替の加速による優良アセットの積み上げに取り組んでおります。また、高付加価値を創出して収益化するバリューアッド事業の強化にも取り組んでおります。

 当連結会計年度の新規物件(固定資産)の取得につきましては、ヒューリック渋谷宇田川町ビル(東京都渋谷区)(追加取得)、日立ソリューションズタワー(東京都品川区)、ヒューリックみなとみらい(横浜市中区)、鈴乃屋本店ビル(東京都台東区)、ワンズモール(千葉県千葉市)及びLF板橋(底地)(東京都板橋区)などを取得いたしました。

 開発・建替事業(固定資産)につきましては、HULIC &New GINZA NAMIKI6(東京都中央区)が2022年5月に竣工いたしました。

 また、銀座コア(東京都中央区)を取得し、権利者と銀座コア再開発の共同事業に関する基本協定等を締結し、事業パートナーとして参画することを決定しました。そのほか、(仮称)新宿318開発計画(東京都新宿区)及び(仮称)三郷物流開発計画(埼玉県三郷市)の開発用地を取得したほか、(仮称)千駄ヶ谷センタービル建替計画(東京都渋谷区)、(仮称)福岡ビル建替計画(福岡市中央区)、(仮称)札幌建替計画(2期工事)(札幌市中央区)、(仮称)銀座ビル建替計画(東京都中央区)及び(仮称)心斎橋開発計画(大阪市中央区)などが順調に進行しております。

 PPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ)事業につきましては、東京都と渋谷区実施の「都市再生ステップアップ・プロジェクト(渋谷地区)渋谷一丁目地区共同開発事業」において、基本協定締結のうえ事業推進中であるほか、(仮称)錦糸町開発計画(東京都墨田区)(2023年1月竣工済)などが順調に進行しております。

 販売用不動産につきましては、FKDショッピングモール宇都宮インターパーク店(栃木県宇都宮市)などを取得し、池袋東急ハンズ(東京都豊島区)、Bleu Cinq Point(東京都港区)、ヒューリック小舟町ビル(東京都中央区)(一部)、リーフみなとみらい(横浜市西区)及びFKDショッピングモール宇都宮インターパーク店(栃木県宇都宮市)(一部)などを売却しております。

 このように、当セグメントにおける事業は順調に進行しており、前連結会計年度及び当連結会計年度に竣工、取得した物件によりオフィス等の不動産賃貸収入は安定的に推移したことに加え、販売用不動産の売上も順調に推移したことなどから、当連結会計年度の営業収益は493,143百万円(前期比66,431百万円、15.5%増)、営業利益は139,779百万円(前期比8,534百万円、6.5%増)となりました。

 

(保険事業)

 保険事業におきましては、連結子会社であるヒューリック保険サービス株式会社が、国内・外資系の保険会社と代理店契約を結んでおり、法人から個人まで多彩な保険商品を販売しております。保険業界の事業環境は引き続き厳しい環境にありますが、既存損保代理店の営業権取得を重点戦略として、法人取引を中心に営業展開をしております。

 この結果、当セグメントにおける営業収益は3,616百万円(前期比456百万円、14.4%増)、営業利益は1,040百万円(前期比247百万円、31.2%増)となりました。

 

(ホテル・旅館事業)

 ホテル・旅館事業におきましては、連結子会社であるヒューリックホテルマネジメント株式会社は「THE GATE HOTEL」シリーズ、ヒューリックふふ株式会社は「ふふ」シリーズ、日本ビューホテル株式会社は「ビューホテル」シリーズを中心に、ホテル及び旅館の運営をおこなっております。
 当連結会計年度においては、コロナ感染者の増加に伴う行動制限の影響がありましたが、稼働・客室単価とも回復してきております。

 この結果、当セグメントにおける営業収益は27,635百万円(前期比10,970百万円、65.8%増)、営業損失は5,099百万円(前期は営業損失7,995百万円)となりました。

 

(その他)

 その他におきましては、主に連結子会社であるヒューリックビルド株式会社が、当社保有ビル等の営繕工事、テナント退去時の原状回復工事、新規入居時の内装工事を中心に受注実績を積み上げた結果、営業収益は7,627百万円(前期比△868百万円、10.2%減)、営業利益は607百万円(前期比△202百万円、24.9%減)となりました。

 

②キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度における現金及び現金同等物は、営業活動により266,108百万円増加し、投資活動により345,335百万円減少し、財務活動において11,441百万円増加し、当連結会計年度末には138,300百万円となりました。

(単位:百万円)

 

2021年12月期

2022年12月期

営業活動によるキャッシュ・フロー

291,736

266,108

投資活動によるキャッシュ・フロー

△286,943

△345,335

財務活動によるキャッシュ・フロー

106,588

11,441

現金及び現金同等物の期末残高

206,086

138,300

 

 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動によるキャッシュ・フローは266,108百万円の収入(前期比△25,627百万円)となりました。これは主に、不動産賃貸収入及び販売用不動産の売却を主因とした税金等調整前当期純利益が117,478百万円、減価償却費が16,253百万円、棚卸資産の減少額が166,066百万円あったためであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動によるキャッシュ・フローは345,335百万円の支出(前期比58,392百万円)となりました。これは主に、賃貸ポートフォリオの再構築と開発事業及びバリューアッド事業の強靭化の観点から、ポートフォリオの組替や開発・建替等をおこなったためであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動によるキャッシュ・フローは11,441百万円の収入(前期比△95,147百万円)となりました。これは主に、開発・建替や新規物件の取得に伴う資金調達をおこなった一方で、配当金の支払いがあったことによるものであります。

 

③生産、受注及び販売の実績

a.生産実績

   該当事項はありません。

b.受注実績

   該当事項はありません。

c.販売実績

  当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次の通りであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2022年1月1日

至 2022年12月31日)

前期比(%)

不動産事業    (百万円)

493,143

15.5

保険事業     (百万円)

3,616

14.4

ホテル・旅館事業 (百万円)

27,635

65.8

その他      (百万円)

7,627

△10.2

調整額      (百万円)

△8,597

       合計 (百万円)

523,424

17.0

(注)1.各セグメントの営業収益は、セグメント間の内部営業収益、振替高を含みます。

2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は次の通りであります。

相手先

 前連結会計年度

(自 2021年1月1日

  至 2021年12月31日)

 当連結会計年度

(自 2022年1月1日

  至 2022年12月31日)

金額

(百万円)

割合(%)

金額

(百万円)

割合(%)

ヒューリックリート投資法人

44,721

10.0

アジア5特定目的会社

(注)4

(注)4

3.販売実績が総販売実績の100分の10未満の相手先については記載を省略しております。

4.同社との間で守秘義務を負っているため、金額の公表は控えさせていただきます。

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次の通りであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

 当連結会計年度における我が国経済は、新型コロナウイルスワクチンの普及により、行動制限が緩和され経済活動の持ち直しがみられたものの、ウクライナ問題を一因とするエネルギー価格の高騰やインフレの兆しなど、依然として先行きが不透明な状況が続いております。

 不動産業界におきましては、一部の商業施設や宿泊施設においては引き続き収益が低迷し、オフィスの空室率も高い水準で推移したものの、不動産投資マーケットは、低金利等を背景に、不動産投資家の旺盛な投資マインドが継続したため、安定的に推移いたしました。

 こうした環境のもと、当社グループは、2020年度を初年度とする中長期経営計画に基づき、「変革」と「スピード」をベースに、環境変化に柔軟に対応した進化を通じて、持続的な企業価値向上の実現に注力してまいりました。

 当連結会計年度の達成状況は以下の通りであります。

0102010_007.png

 経営方針・経営戦略・経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等については、「第2 事業の状況 1.経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)目標とする経営指標」に記載しております。

 

 当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次の通りであります。

a.経営成績の分析

(営業収益)

 当連結会計年度の営業収益は、523,424百万円となり、対前期比で76,346百万円増加いたしました。これは、前連結会計年度及び当連結会計年度に竣工、取得した物件によりオフィス等の不動産賃貸収入が安定的に推移したことに加え、販売用不動産の売上が増加したことによるものであります。

 

(営業利益)

 当連結会計年度の営業利益は、126,147百万円となり、対前期比で11,640百万円増加いたしました。これは、物件の竣工、取得によりオフィス等の不動産賃貸収入が安定的に推移したことに加え、販売用不動産の売上総利益が増加したことによるものであります。

 

(経常利益)

 当連結会計年度の経常利益は、123,222百万円となり、対前期比で13,640百万円増加いたしました。これは、上記営業利益の増加に加え、賃貸解約関係収入の増加等により営業外収益が増加したことによるものであります。

 

(親会社株主に帰属する当期純利益)

 当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、79,150百万円となり、対前期比で9,586百万円増加いたしました。これは、上記経常利益の増加があった一方で、建替に関連する特別損失や税金費用が増加したことによるものであります。

 

b.財政状態の分析

(資産)

 当連結会計年度末の資産合計は、2,320,337百万円となり、対前期末比113,011百万円増加いたしました。当社グループにおきましては、賃貸ポートフォリオの再構築と開発事業及びバリューアッド事業の強靭化の観点から、ポートフォリオの組替や開発・建替及びバリューアッド事業を推進しております。

 また、ヒューリックリート投資法人及びヒューリックプライベートリート投資法人の中長期的な収益向上と優良アセットの着実な積上げを実現するために、スポンサーとしてのサポートやバックアップにも努めております。

 主な項目の増減は以下の通りであります。

・現金及び預金

67,805百万円減少

 

・販売用不動産

19,007百万円減少

(固定資産からの振替、物件の取得及び売却等)

・土地

108,045百万円増加

(物件の取得及び販売用不動産への振替等)

・投資有価証券

59,158百万円増加

(投資有価証券の取得、売却及び有価証券の含み益の増加等)

 

(負債)

 当連結会計年度末の負債合計は、1,633,183百万円となり、対前期末比64,190百万円増加いたしました。これは主に、設備投資等に伴い、資金調達をおこなったことによるものであります。

 当社グループの借入金残高は1,019,986百万円となっておりますが、このうち特別目的会社(SPC)のノンリコースローンが11,745百万円含まれております。金融機関からの資金調達については、高い収益力を背景として安定的に低コストで調達をおこなっております。

 

(純資産)

 当連結会計年度末の純資産合計は、687,153百万円となり、対前期末比48,820百万円増加いたしました。このうち株主資本合計は、646,469百万円となり、対前期末比で47,213百万円増加しております。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益による利益剰余金の増加及び配当金の支払による利益剰余金の減少によるものであります。

 また、その他の包括利益累計額合計は、40,258百万円となり、対前期末比で1,715百万円増加いたしました。これは主に、有価証券の含み益が3,693百万円増加したことによるその他有価証券評価差額金の増加によるものであります。

 

c.経営成績に重要な影響を与える要因

 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 2.事業等のリスク」に記載の通りであります。

 

d.セグメントごとの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
 セグメントごとの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、「第2 事業の状況 3.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載の通りであります。

 

②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、「第2 事業の状況 3.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。

 

 当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、必要な資金を主に銀行借入、社債や短期社債(コマーシャル・ペーパー)等の発行によって調達する方針としており、当社グループの今後の資金需要は、主に不動産事業に係る設備投資であり、「第3 設備の状況 3.設備の新設、除却等の計画」に記載しております。

 

③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は、実際の結果と異なる可能性があります。

 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

 

4【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。

 

2【主要な設備の状況】

 当社グループにおける主要な設備は、以下の通りであります。

(1)提出会社

  提出会社は、次の設備を不動産事業の用に供しております。

2022年12月31日現在

 

事業所名

(所在地)

用途

構造規模

竣工時期

土地面積

(㎡)

建物面積

(㎡)

帳簿価額(百万円)

従業

員数

(人)

土地等

建物等

その他

合計

ヒューリック神宮前タワービルディング

(東京都渋谷区)

オフィス

地上23階

地下3階

鉄骨造

2017年

9月

749.44

36,905.56

81,902

10,327

12

92,242

 -

[1,848.58]

 *1

晴海アイランド トリトンスクエア オフィスタワーY

(東京都中央区)

オフィス

地上40階

地下4階

鉄骨造

2001年

11月

14,501.83

80,315.24

55,756

8,186

8

63,951

 -

 *4

 *5

ヒューリック府中タワー

(東京都府中市)

オフィス

地上18階

地下2階

鉄骨造

1992年

3月

7,725.01

53,832.67

26,072

3,119

0

29,192

 -

日立ソリューションズタワー

(東京都品川区)

オフィス

地上24階

地下2階

コンクリート充填鋼管構造

2002年

9月

7,012.46

48,049.82

20,338

5,434

25,772

 -

 *2

 *5

リクルート銀座8丁目ビル

(東京都中央区)

オフィス

地上11階

地下3階

鉄骨鉄筋コンクリート造

1981年

4月

1,511.78

17,000.80

21,458

40

21,499

 -

ヒューリック青山外苑東通ビル

(東京都港区)

オフィス

地上9階

地下1階

鉄骨造

2009年

11月

1,440.18

11,155.37

18,709

1,235

1

19,945

 -

ヒューリック銀座ウォールビル

(東京都中央区)

オフィス

地上12階

地下4階

鉄骨造

1989年

5月

1,819.62

16,949.80

17,514

2,119

22

19,656

 -

ヒューリック銀座七丁目昭和通ビル

(東京都中央区)

オフィス

地上9階

地下2階

鉄骨鉄筋コンクリート造

1982年

3月

1,172.44

9,930.48

19,037

348

19,385

 -

パスコ目黒さくらビル

(東京都目黒区)

オフィス

地上4階

地下1階

鉄筋コンクリート造

1995年

3月

2,843.40

8,657.57

18,371

909

19,280

 -

ヒューリック南青山ビル

(東京都港区)

オフィス

地上9階

地下1階

鉄骨造

2014年

4月

1,038.15

7,483.47

15,988

1,444

9

17,441

 -

銀座ファーストビル

(東京都中央区)

オフィス

地上11階

地下3階

鉄骨鉄筋コンクリート造

1998年

8月

1,341.68

12,481.18

15,269

812

7

16,090

 -

 *4

 *5

ヒューリック御茶ノ水ビル

(東京都千代田区)

オフィス

地上11階

地下1階

鉄骨造

2009年

4月

1,767.94

9,726.14

14,186

1,811

15,998

 -

渋谷 パルコ・ヒューリックビル

(東京都渋谷区)

オフィス

地上18階

地下3階

コンクリート充填鋼管構造

2019年

10月

935.98

10,901.13

10,021

4,938

47

15,007

 -

 *4

 *5

ヒューリック青山ビル

(東京都港区)

オフィス

地上9階

地下1階

鉄骨鉄筋コンクリート造

1978年

11月

1,197.61

8,789.88

14,174

463

9

14,647

 -

ヤマト羽田ビル

(東京都大田区)

オフィス

地上11階

地下1階

鉄骨造

2008年

3月

13,969.10

29,226.39

11,577

3,036

0

14,614

 -

 *2

オンワードベイパークビルディング(底地)

(東京都港区)

オフィス

4,720.54

11,855

11,855

 -

 

 

事業所名

(所在地)

用途

構造規模

竣工時期

土地面積

(㎡)

建物面積

(㎡)

帳簿価額(百万円)

従業

員数

(人)

土地等

建物等

その他

合計

ヒューリック築地イーストビル

(東京都中央区)

オフィス

地上7階

鉄骨造

1999年

11月

1,418.01

7,419.09

10,782

834

11,616

 -

ヒューリック新宿五丁目ビル

(東京都新宿区)

オフィス

地上9階

地下2階

鉄骨造

2010年

12月

1,030.24

7,595.49

9,616

1,581

1

11,199

 -

ヒューリックみなとみらい

(横浜市中区)

商業施設

地上24階

地下1階

鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造

2010年

2月

10,839.95

105,641.29

56,407

11,500

22

67,931

 -

鈴乃屋本店ビル

(東京都台東区)

商業施設

地上8階

地下2階

鉄骨鉄筋コンクリート造

1990年

3月

898.92

10,717.43

14,869

886

15,756

 -

[369.15]

 *1

ヒューリック渋谷宇田川町ビル

(東京都渋谷区)

商業施設

地上10階

地下1階

鉄骨鉄筋コンクリート造

1978年

9月

1,766.13

13,207.29

13,399

372

12

13,785

 -

[62.03]

 *1

HULIC &New GINZA 8

(東京都中央区)

商業施設

地上12階

地下1階

鉄骨造、木造

2021年

10月

251.98

2,459.55

11,611

2,089

13,701

 -

ウインズ浅草ビル

(東京都台東区)

商業施設

地上7階

地下2階

鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造

1973年

11月

3,131.21

19,746.57

11,757

1,627

1

13,385

 -

銀座天國ビル

(東京都中央区)

商業施設

地上8階

地下1階

鉄骨造

1984年

10月

363.66

2,929.86

13,295

32

13,328

 -

HULIC &New GINZA NAMIKI 6

(東京都中央区)

商業施設

地上12階

地下2階

鉄骨造

2022年

5月

303.42

2,919.22

10,969

1,556

12,526

 -

イトーヨーカドー川崎店

(川崎市川崎区)

商業施設

地上6階

鉄骨鉄筋コンクリート造

2000年

5月

40,205.81

56,891.15

8,935

1,921

259

11,116

 -

ヒューリック銀座ワールドタウンビル

(東京都中央区)

商業施設

地上8階

地下2階

鉄骨鉄筋コンクリート造

1982年

3月

546.56

4,100.23

10,776

169

0

10,945

 -

HULIC &New SHINJUKU

(東京都新宿区)

商業施設

地上12階

鉄骨造

2021年

5月

200.97

1,738.23

9,644

1,082

1

10,727

 -

 *3

 *3

イトーヨーカドー四街道店

(千葉県四街道市)

商業施設

地上2階

地下1階

他 *6

鉄骨造

2005年

1月

33,839.43

59,762.30

7,454

2,838

10,292

 -

ヒューリック銀座6丁目ビル

(東京都中央区)

商業施設

地上4階

鉄骨造

2020年

12月

329.61

1,078.41

9,508

726

2

10,237

 -

 *3

 *3

グランドニッコー東京 台場

(東京都港区)

ホテル旅館

地上29階

地下3階

鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造

1998年

2月

20,870.35

123,775.43

53,179

12,771

737

66,687

 -

東京ベイ舞浜ホテル

(千葉県浦安市)

ホテル旅館

地上11階

地下1階

鉄筋コンクリート造

2007年

1月

13,037.24

29,840.90

27,702

6,738

120

34,561

 -

 

 

事業所名

(所在地)

用途

構造規模

竣工時期

土地面積

(㎡)

建物面積

(㎡)

帳簿価額(百万円)

従業

員数

(人)

土地等

建物等

その他

合計

ヒューリックスクエア東京

(東京都千代田区)

ホテル旅館

地上13階

地下2階

鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造

2018年

10月

1,521.89

15,782.56

17,479

7,724

122

25,327

 -

浅草ビューホテル

(東京都台東区)

ホテル旅館

地上27階

地下3階

鉄骨鉄筋コンクリート造

1985年

7月

6,460.69

51,132.83

16,059

3,557

19,616

 -

グランドニッコー東京ベイ舞浜

(千葉県浦安市)

ホテル旅館

地上12階

地下1階

鉄骨鉄筋コンクリート造

1990年

4月

16,775.50

33,516.31

12,531

4,520

45

17,097

 -

 *3

 *3

ヒューリック銀座二丁目ビル

(東京都中央区)

ホテル旅館

地上14階

地下3階

鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄骨造

1995年

11月

1,403.05

13,666.31

12,342

1,213

265

13,821

 -

NEC相模原事業場(底地)

(相模原市中央区)

その他

138,876.98

36,725

36,725

 -

住友商事千里ビル

(大阪府豊中市)

その他

地上9階

地下1階

他*6

鉄筋コンクリート造

1973年

2月

11,255.37

70,627.34

28,521

7,898

5

36,424

 -

 *4

 *5

ソフトバンク府中ビル

(東京都府中市)

その他

地上7階

地下1階

鉄骨鉄筋コンクリート造

1994年

4月

19,615.24

45,379.10

16,861

3,005

19,867

 -

(注)帳簿価額の土地等には借地権を含みます。建物等には構築物を含みます。その他には機械及び装置、工具、器具及び備品、建設仮勘定の合計額を計上しております。

*1 土地面積欄の[ ]書きは、外数で借地面積を表記しております。

*2 共同所有の土地であり、当社持分面積を表記しております。

*3 共同所有ビルであり、当社持分面積を表記しております。

*4 区分所有建物であり、土地は敷地権割合の面積を表記しております。

*5 区分所有建物であり、専有部分面積を表記しております。

*6 建物が複数棟あることを表記しております。

 

 

提出会社は、次の設備を全社共有資産の用に供しております。

2022年12月31日現在

 

事業所名

(所在地)

用途

規模構造

竣工時期

土地面積

(㎡)

建物面積

(㎡)

帳簿価額(百万円)

従業員数

(人)

土地等

建物等

その他

合計

ヒューリック本社

ビル

(東京都中央区)

事務所

地上10階

地下1階

他*

鉄骨鉄筋コンクリート造

2012年

9月

他*

1,334.72

10,183.13

6,063

4,376

439

10,879

202

(37)

(注)帳簿価額の建物等には構築物を含みます。その他には機械及び装置、工具、器具及び備品の合計額を計上しております。従業員数の( )は、臨時雇用者を外書しております。

* 建物が複数棟あることを表記しております。

 

 

(2)国内子会社

  次の設備を不動産事業の用に供しております。

2022年12月31日現在

 

会社名

事業所名

(所在地)

用途

規模構造

竣工時期

土地面積
(㎡)

建物面積
(㎡)

帳簿価額(百万円)

従業
員数

(人)

土地等

建物等

その他

合計

新宿三丁目プロパティ合同会社

新宿武蔵野ビル

(東京都新宿区)

商業施設

地上8階

地下4階

鉄骨鉄筋コンクリート造

1969年 1月

1,182.35

[45.01]

*

10,909.07

*

29,176

274

3

29,454

(注)帳簿価額のその他には工具、器具及び備品を計上しております。

* 区分所有及び共同所有建物であり、国内子会社の持分面積を表記しております。なお、土地面積欄の[ ]書きは、外数で第三者からの借地面積を表記しております。

 

 

①【株式の総数】

種類

発行可能株式総数(株)

普通株式

1,800,000,000

1,800,000,000

②【発行済株式】

種類

事業年度末現在発行数

(株)

(2022年12月31日)

提出日現在発行数(株)

(2023年3月14日)

上場金融商品取引所名又は登録認可金融商品取引業協会名

内容

普通株式

767,907,735

767,907,735

東京証券取引所

(プライム市場)

単元株式数

100株

767,907,735

767,907,735

①【ストックオプション制度の内容】

 該当事項はありません。

 

②【ライツプランの内容】

該当事項はありません。

(4)【発行済株式総数、資本金等の推移】

年月日

発行済株式

総数増減数

(株)

発行済株式

総数残高

(株)

資本金増減額

(百万円)

資本金残高

(百万円)

資本準備金

増減額

(百万円)

資本準備金

残高

(百万円)

2019年9月1日

(注)1

10,845,464

673,907,735

62,718

10,173

72,282

2021年10月13日

(注)2

84,805,000

758,712,735

44,108

106,827

44,108

116,391

2021年11月5日

(注)3

9,195,000

767,907,735

4,782

111,609

4,782

121,174

(注)1.日本ビューホテル㈱との株式交換に伴う新株発行によるものであります。

2.有償一般募集(ブックビルディング方式による募集(グローバルオファリング))

発行価格   1,085円

発行価額   1,040.24円

資本組入額   520.12円

3.有償第三者割当(オーバーアロットメントによる売出しに関連した第三者割当増資)

発行価格   1,040.24円

資本組入額   520.12円

割当先   みずほ証券㈱

 

(5)【所有者別状況】

 

 

 

 

 

 

 

2022年12月31日現在

区分

株式の状況(1単元の株式数100株)

単元未満株式の状況

(株)

政府及び地方公共団体

金融機関

金融商品取引業者

その他の法人

外国法人等

個人その他

個人以外

個人

株主数(人)

77

28

1,207

606

288

155,887

158,093

所有株式数(単元)

2,338,561

445,238

2,948,995

1,188,786

1,446

751,270

7,674,296

478,135

所有株式数の割合(%)

30.47

5.80

38.43

15.49

0.02

9.79

100.00

(注)1.自己株式1,247,702株は、「個人その他」に12,477単元及び「単元未満株式の状況」に2株含めて記載しております。

2.「金融機関」の欄には、株式給付信託(BBT)が保有する当社株式35,154単元が含まれております。

3.「その他の法人」及び「単元未満株式の状況」の欄には、証券保管振替機構名義の株式が、それぞれ154単元及び32株含まれております。

 

(6)【大株主の状況】

 

 

 

2022年12月31日現在

氏名又は名称

住所

所有株式数

(株)

発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%)

日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口)

東京都港区浜松町2-11-3

61,514,500

8.02

明治安田生命保険(相)

東京都千代田区丸の内2-1-1

47,617,077

6.21

損害保険ジャパン㈱

東京都新宿区西新宿1-26-1

42,248,800

5.51

東京建物㈱

東京都中央区八重洲1-4-16

40,749,033

5.31

芙蓉総合リース㈱

東京都千代田区麹町5-1-1

40,695,306

5.30

安田不動産㈱

東京都千代田区神田錦町2-11

30,789,331

4.01

沖電気工業㈱

東京都港区虎ノ門1-7-12

28,631,000

3.73

安田倉庫㈱

東京都港区芝浦3-1-1

28,431,800

3.70

みずほキャピタル㈱

東京都千代田区内幸町1-2-1

25,533,900

3.33

大成建設㈱

東京都新宿区西新宿1-25-1

22,400,000

2.92

368,610,747

48.04

(注)1.上記の発行済株式より除く自己株式には、株式給付信託(BBT)の信託財産として株式会社日本カストディ銀行(信託E口)が保有する当社株式3,515,400株は含まれておりません。

2.芙蓉総合リース株式会社の所有株式数には、同社が退職給付信託の信託財産として拠出している当社株式420,000株を含んでおります。(株主名簿上の名義は、「みずほ信託銀行株式会社 退職給付信託 芙蓉総合リース口 再信託受託者 株式会社日本カストディ銀行」であります。)

3.沖電気工業株式会社の所有株式数には、同社が退職給付信託の信託財産として拠出している当社株式12,631,000株を含んでおります。(株主名簿上の名義は、「みずほ信託銀行株式会社 退職給付信託 沖電気工業口 再信託受託者 株式会社日本カストディ銀行」であります。)

①【連結貸借対照表】

 

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2021年12月31日)

当連結会計年度

(2022年12月31日)

資産の部

 

 

流動資産

 

 

現金及び預金

※6 206,206

※6 138,400

受取手形及び営業未収入金

※6 4,876

営業未収入金及び契約資産

※1,※6 7,097

商品

20

21

販売用不動産

109,777

90,770

仕掛販売用不動産

4,355

未成工事支出金

581

21

貯蔵品

321

371

その他

7,381

9,870

貸倒引当金

232

7

流動資産合計

328,931

250,901

固定資産

 

 

有形固定資産

 

 

建物及び構築物

304,136

303,251

減価償却累計額

70,460

69,776

建物及び構築物(純額)

※3,※6,※7 233,675

※3,※6,※7 233,474

機械装置及び運搬具

7,668

11,373

減価償却累計額

2,043

2,483

機械装置及び運搬具(純額)

※7 5,624

※7 8,890

土地

※3,※6,※7 1,266,859

※3,※6,※7 1,374,904

建設仮勘定

※7 9,630

※7 16,207

その他

15,200

15,669

減価償却累計額

3,524

4,696

その他(純額)

11,676

10,972

有形固定資産合計

1,527,466

1,644,449

無形固定資産

 

 

のれん

3,711

4,795

借地権

79,420

81,233

その他

1,559

2,199

無形固定資産合計

84,691

88,228

投資その他の資産

 

 

投資有価証券

※2 225,547

※2 284,706

差入保証金

28,894

37,545

繰延税金資産

951

856

退職給付に係る資産

326

493

その他

8,168

10,865

貸倒引当金

14

31

投資その他の資産合計

263,873

334,436

固定資産合計

1,876,031

2,067,114

繰延資産

 

 

開業費

30

22

株式交付費

626

404

社債発行費

1,705

1,895

繰延資産合計

2,362

2,321

資産合計

2,207,325

2,320,337

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2021年12月31日)

当連結会計年度

(2022年12月31日)

負債の部

 

 

流動負債

 

 

短期借入金

660

660

1年内返済予定の長期借入金

※3,※6 71,500

※3,※6 161,577

1年内償還予定の社債

50,000

未払費用

3,704

3,843

未払法人税等

10,773

11,531

前受金

6,720

6,543

賞与引当金

352

377

役員賞与引当金

351

340

その他

12,988

10,883

流動負債合計

107,052

245,757

固定負債

 

 

社債

345,000

371,000

長期借入金

※3,※6 977,326

857,748

繰延税金負債

40,499

53,532

株式給付引当金

2,232

2,846

退職給付に係る負債

1,457

1,634

長期預り保証金

82,573

88,287

その他

12,852

12,376

固定負債合計

1,461,940

1,387,426

負債合計

1,568,993

1,633,183

純資産の部

 

 

株主資本

 

 

資本金

111,609

111,609

資本剰余金

137,759

137,741

利益剰余金

352,351

401,090

自己株式

2,464

3,971

株主資本合計

599,256

646,469

その他の包括利益累計額

 

 

その他有価証券評価差額金

38,401

40,267

繰延ヘッジ損益

54

261

為替換算調整勘定

0

退職給付に係る調整累計額

195

252

その他の包括利益累計額合計

38,542

40,258

非支配株主持分

533

424

純資産合計

638,332

687,153

負債純資産合計

2,207,325

2,320,337

【連結損益計算書】

 

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2021年1月1日

 至 2021年12月31日)

当連結会計年度

(自 2022年1月1日

 至 2022年12月31日)

営業収益

447,077

※1 523,424

営業原価

291,668

350,854

営業総利益

155,409

172,569

販売費及び一般管理費

※2 40,902

※2 46,422

営業利益

114,507

126,147

営業外収益

 

 

受取利息

9

10

受取配当金

2,559

3,131

持分法による投資利益

458

1,033

賃貸解約関係収入

1,552

4,303

雇用調整助成金等

1,171

352

その他

787

470

営業外収益合計

6,539

9,301

営業外費用

 

 

支払利息

10,208

10,415

その他

1,256

1,810

営業外費用合計

11,464

12,225

経常利益

109,581

123,222

特別利益

 

 

投資有価証券売却益

278

2,380

匿名組合等投資利益

154

132

雇用調整助成金等

237

14

工事負担金等受入額

84

6

その他

18

特別利益合計

755

2,552

特別損失

 

 

固定資産除却損

※3 1,260

※3 3,387

建替関連損失

767

4,080

投資有価証券売却損

23

12

新型コロナウイルス感染症による損失

2,082

その他

541

816

特別損失合計

4,675

8,296

税金等調整前当期純利益

105,662

117,478

法人税、住民税及び事業税

26,437

26,666

法人税等調整額

8,766

11,661

法人税等合計

35,204

38,328

当期純利益

70,457

79,150

非支配株主に帰属する当期純利益

893

0

親会社株主に帰属する当期純利益

69,564

79,150

1.報告セグメントの概要

 当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討をおこなう対象となっているものであります。

 当社グループは、当社及び当社の連結子会社等を基礎とした業種別のセグメントから構成されており、「不動産事業」、「保険事業」及び「ホテル・旅館事業」の3つを報告セグメントとしております。

 なお、報告セグメントの主な内容は以下の通りであります。

(1)不動産事業   ・・・不動産賃貸業務、不動産開発業務、アセットマネジメント業務等

(2)保険事業    ・・・保険代理店業務

(3)ホテル・旅館事業・・・ホテル及び旅館の運営業務

 

①【貸借対照表】

 

 

 

(単位:百万円)

 

前事業年度

(2021年12月31日)

当事業年度

(2022年12月31日)

資産の部

 

 

流動資産

 

 

現金及び預金

171,809

113,086

営業未収入金

※1 4,804

営業未収入金及び契約資産

※1 3,127

商品

2

3

販売用不動産

107,767

90,800

仕掛販売用不動産

4,354

貯蔵品

28

27

営業投資有価証券

4,412

前払費用

1,100

1,005

その他

※1 17,000

※1 22,371

貸倒引当金

221

6,351

流動資産合計

306,706

228,424

固定資産

 

 

有形固定資産

 

 

建物

※3 225,239

※3 225,748

構築物

※3 4,265

※3 4,445

機械及び装置

※3 4,481

※3 7,920

車両運搬具

0

0

工具、器具及び備品

1,554

1,671

土地

※3 1,225,298

※3 1,334,435

リース資産

44

29

建設仮勘定

※3 9,615

※3 16,229

有形固定資産合計

1,470,499

1,590,480

無形固定資産

 

 

のれん

1,384

1,284

借地権

79,389

81,226

ソフトウエア

179

683

その他

1,147

1,357

無形固定資産合計

82,101

84,551

投資その他の資産

 

 

投資有価証券

119,952

145,478

関係会社株式

24,673

22,856

関係会社社債

60

その他の関係会社有価証券

106,076

140,854

出資金

5

36

長期前払費用

4,085

5,533

敷金及び保証金

27,603

※1 36,260

その他

3,415

4,712

貸倒引当金

0

0

投資その他の資産合計

285,872

355,731

固定資産合計

1,838,472

2,030,763

繰延資産

 

 

株式交付費

626

404

社債発行費

1,705

1,895

繰延資産合計

2,331

2,299

資産合計

2,147,510

2,261,488

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

前事業年度

(2021年12月31日)

当事業年度

(2022年12月31日)

負債の部

 

 

流動負債

 

 

関係会社短期借入金

300

300

1年内返済予定の長期借入金

71,354

149,747

1年内償還予定の社債

50,000

リース債務

17

17

未払金

※1 2,403

※1 3,063

未払費用

2,254

2,580

未払法人税等

8,965

10,242

前受金

6,529

6,574

預り金

1,748

2,333

賞与引当金

304

328

役員賞与引当金

263

262

その他

2,902

710

流動負債合計

97,043

226,159

固定負債

 

 

社債

345,000

371,000

長期借入金

965,174

857,427

リース債務

34

16

繰延税金負債

34,592

45,711

株式給付引当金

2,232

2,846

退職給付引当金

793

900

長期預り保証金

※1 81,842

※1 87,557

資産除去債務

2,823

2,839

その他

117

191

固定負債合計

1,432,608

1,368,490

負債合計

1,529,652

1,594,649

純資産の部

 

 

株主資本

 

 

資本金

111,609

111,609

資本剰余金

 

 

資本準備金

121,174

121,174

その他資本剰余金

91,317

91,316

資本剰余金合計

212,491

212,491

利益剰余金

 

 

利益準備金

175

175

その他利益剰余金

 

 

固定資産圧縮積立金

22,205

48,197

繰越利益剰余金

238,653

260,395

利益剰余金合計

261,033

308,768

自己株式

5,247

6,754

株主資本合計

579,887

626,115

評価・換算差額等

 

 

その他有価証券評価差額金

38,012

40,978

繰延ヘッジ損益

42

255

評価・換算差額等合計

37,970

40,723

純資産合計

617,857

666,838

負債純資産合計

2,147,510

2,261,488

②【損益計算書】

 

 

 

(単位:百万円)

 

前事業年度

(自 2021年1月1日

 至 2021年12月31日)

当事業年度

(自 2022年1月1日

 至 2022年12月31日)

営業収益

 

 

賃貸事業収益

97,067

87,009

不動産売上高

302,457

397,634

営業収益合計

※1 399,525

※1 484,643

営業原価

 

 

賃貸事業原価

37,394

36,363

不動産売上原価

227,589

308,684

営業原価合計

※1 264,984

※1 345,048

営業総利益

134,541

139,594

販売費及び一般管理費

※1,※2 18,904

※1,※2 19,770

営業利益

115,637

119,823

営業外収益

 

 

受取利息

124

114

有価証券利息

6

3

受取配当金

3,946

6,418

賃貸解約関係収入

1,550

4,302

その他

553

817

営業外収益合計

※1 6,181

※1 11,657

営業外費用

 

 

支払利息

6,219

6,249

社債利息

3,613

3,857

貸倒引当金繰入額

6,129

その他

1,020

1,568

営業外費用合計

※1 10,852

※1 17,804

経常利益

110,965

113,676

特別利益

 

 

投資有価証券売却益

271

2,024

匿名組合等投資利益

154

7,417

工事負担金等受入額

84

6

その他

25

特別利益合計

510

※1 9,473

特別損失

 

 

固定資産除却損

1,332

3,402

建替関連損失

798

4,089

関係会社株式評価損

2,140

その他

132

830

特別損失合計

※1 2,263

※1 10,463

税引前当期純利益

109,212

112,685

法人税、住民税及び事業税

23,976

24,390

法人税等調整額

9,011

9,900

法人税等合計

32,988

34,291

当期純利益

76,224

78,394