日本毛織株式会社
THE JAPAN WOOL TEXTILE CO., LTD.
神戸市中央区明石町47番地
証券コード:32010
業界:繊維製品
有価証券報告書の提出日:2023年2月22日

(1) 連結経営指標等

 

回次

第188期

第189期

第190期

第191期

第192期

決算年月

2018年11月

2019年11月

2020年11月

2021年11月

2022年11月

売上高

(百万円)

110,538

126,401

104,915

106,619

109,048

経常利益

(百万円)

9,128

11,165

12,655

9,784

11,715

親会社株主に帰属する
当期純利益

(百万円)

5,274

6,520

7,121

8,308

7,283

包括利益

(百万円)

2,653

5,696

4,872

10,189

8,842

純資産

(百万円)

89,195

93,344

95,714

104,620

107,734

総資産

(百万円)

141,644

148,707

147,172

163,632

163,384

1株当たり純資産

(円)

1,212.69

1,264.35

1,310.05

1,398.04

1,508.32

1株当たり当期純利益

(円)

72.26

89.70

98.57

115.07

100.54

潜在株式調整後
1株当たり当期純利益

(円)

自己資本比率

(%)

62.2

61.8

63.8

62.9

65.3

自己資本利益率

(%)

5.99

7.24

7.66

8.44

6.95

株価収益率

(倍)

12.72

11.85

10.71

7.31

10.03

営業活動による
キャッシュ・フロー

(百万円)

5,812

13,694

11,315

12,404

9,449

投資活動による
キャッシュ・フロー

(百万円)

2,933

3,143

6,225

2,093

6,878

財務活動による
キャッシュ・フロー

(百万円)

1,483

2,923

359

1,483

9,498

現金及び現金同等物
の期末残高

(百万円)

17,425

25,013

29,927

41,052

34,363

従業員数

()

5,077

5,096

4,770

5,126

5,025

[外、平均臨時雇用者数]

632

636

597

602

510

 

(注) 1 潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。

2 「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 2018年2月16日)等を第189期の期首から適用しており、第188期に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を遡って適用した後の指標等となっております。

3 「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を当連結会計年度の期首から適用しており、当連結会計年度に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

 

 

(2) 提出会社の経営指標等

 

回次

第188期

第189期

第190期

第191期

第192期

決算年月

2018年11月

2019年11月

2020年11月

2021年11月

2022年11月

売上高

(百万円)

32,251

33,464

27,865

26,736

27,181

経常利益

(百万円)

6,640

8,652

6,894

7,657

7,735

当期純利益

(百万円)

5,101

6,214

3,807

4,826

6,211

資本金

(百万円)

6,465

6,465

6,465

6,465

6,465

発行済株式総数

(千株)

86,478

86,478

86,478

86,478

78,478

純資産

(百万円)

72,863

75,875

75,059

80,925

82,705

総資産

(百万円)

97,231

98,899

94,284

102,232

104,384

1株当たり純資産

(円)

1,001.87

1,043.30

1,046.47

1,099.08

1,169.89

1株当たり配当額

(円)

22.00

26.00

27.00

28.00

30.00

(内1株当たり中間配当額)

(10.00)

(12.00)

(12.00)

(12.00)

(14.00)

1株当たり当期純利益

(円)

69.85

85.45

52.68

66.85

85.75

潜在株式調整後
1株当たり当期純利益

(円)

自己資本比率

(%)

74.9

76.7

79.6

79.2

79.2

自己資本利益率

(%)

7.00

8.36

5.05

6.19

7.59

株価収益率

(倍)

13.16

12.44

20.05

12.58

11.76

配当性向

(%)

31.5

30.4

51.3

41.9

35.0

従業員数

()

515

491

504

501

488

[外、平均臨時雇用者数

169

165

165

127

110

株主総利回り

(%)

94.9

112.0

114.0

95.2

115.0

(比較指標:

配当込みTOPIX)

(%)

(95.1)

(99.4)

(105.1)

(118.0)

(124.8)

最高株価

(円)

1,205

1,115

1,153

1,072

1,114

最低株価

(円)

840

727

706

834

829

 

(注) 1 潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。

2 最高株価及び最低株価は2022年4月3日以前は東京証券取引所(市場第一部)におけるものであり、2022年4月4日以降は東京証券取引所(プライム市場)におけるものであります。

3 「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 2018年2月16日)等を第189期の期首から適用しており、第188期に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を遡って適用した後の指標等となっております。

4 「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を当事業年度の期首から適用しており、当事業年度に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

 

 

2 【沿革】

1896年12月

日本毛織㈱設立

1899年5月

加古川工場操業開始

1919年6月

印南工場操業開始

1942年3月

昭和毛絲紡績㈱を合併(現・一宮事業所)

1949年5月

東京証券取引所一部に上場

1958年9月

鵜沼工場操業開始(現・岐阜工場)

1961年1月

ニッケ不動産㈱設立(現・連結子会社)

1961年5月

信成商事㈱の経営に参加(現・ニッケ商事㈱、現・連結子会社)

1964年4月

日本でのウールマーク使用認可第1号を取得

1967年11月

アカツキ商事㈱設立(現・連結子会社)

1970年4月

機械製作所を設置(1978年12月㈱ニッケ機械製作所として独立、現・連結子会社)

1984年2月

加古川市にショッピングセンター「ニッケパークタウン」を建設、賃貸開始

1987年10月

㈱ニッケレジャーサービス設立(2020年10月に㈱ニッケウエルネスに商号変更、現・連結子会社)

1988年11月

市川市にショッピング・飲食・スポーツなどの複合施設「ニッケコルトンプラザ」を建設、賃貸・営業開始

1991年4月

大阪市中央区瓦町3丁目3-10に現本社ビル完成

1995年11月

双洋貿易㈱を子会社化(現・ニッケ商事㈱、現・連結子会社)

1996年12月

創立100周年を迎える

1998年5月

中国青島市に青島日毛織物有限公司設立(現・連結子会社)

1999年11月

㈱ニッケインドアテニス設立(現・㈱ニッケウエルネス、現・連結子会社)

2002年6月

㈱ニッケ・ケアサービス設立(現・連結子会社)

2002年8月

不織布・フェルト製造のアンビック㈱を子会社化(現・連結子会社)

2003年7月

携帯電話販売代理店の㈱ジーシーシーを子会社化(現・連結子会社)

2004年3月

関西メディア販売㈱を子会社化(現・ニッケアウデオSAD㈱、現・連結子会社)

2006年8月

スポーツ用品・釣糸・産業資材製造・販売の㈱ゴーセンを子会社化(現・連結子会社)

2006年12月

繊維商社の㈱ナカヒロを子会社化(現・連結子会社)

2012年1月

日毛(上海)管理有限公司設立(現・連結子会社)

2012年2月

南海毛糸紡績㈱を子会社化(現・㈱ニッケテキスタイル、現・連結子会社)

2013年1月

スタンプインク製造・販売の㈱ツキネコを子会社化(現・連結子会社)

2013年4月

芦森工業㈱の株式を取得

2013年10月

ニッケ・タイランド設立(現・連結子会社)

2013年10月

ニッケまちなか発電所明石土山開業

2014年10月

寝具・寝装品製造・販売の㈱ナイスデイを子会社化(現・㈱AQUA、現・連結子会社)

2016年3月

家具卸売のミヤコ商事㈱を子会社化(現・連結子会社)

2017年10月

産業用資材・機器貿易商社の㈱エミーを子会社化(現・連結子会社)

2018年3月

家具・インテリア通販サイト運営の㈱AQUAを子会社化(現・連結子会社)

2019年4月

医療機器販売の㈱京都医療設計を子会社化(現・連結子会社)

2020年3月

繊維製品製造販売の第一織物株式会社を子会社化(現・連結子会社)

2020年5月

株式会社フジコーと資本業務提携

2020年7月

建築工事業の株式会社中田工務店を子会社化(現・連結子会社)

2021年9月

株式交換により株式会社フジコーを子会社化(現・連結子会社)

2021年9月

服飾雑貨の企画・開発、並びに輸入及び販売を行う株式会社ワイワイを子会社化(現・連結子会社)

 

 

 

3 【事業の内容】

当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、連結子会社61社及び持分法適用関連会社2社(2022年11月30日現在)を中心に構成され、毛糸・毛織物などの衣料繊維製品の製造並びに販売、倉庫管理・構内運送を主とした『衣料繊維事業』、不織布・フェルトなどの繊維資材製品、テニス・バドミントンガット、釣糸、産業資材の製造・販売、産業向け機械の設計・製造・販売、環境・エネルギーシステムの設計・施工・メンテナンスを主とした『産業機材事業』、ショッピングセンターなど商業施設の開発・賃貸・運営、不動産の建設・販売・賃貸、乗馬・ゴルフ・テニス等のスポーツ施設運営、キッズランド運営、介護事業、保育事業、携帯電話販売やビデオレンタル等のフランチャイズ業を主とした『人とみらい開発事業』、毛布・寝装用品、手編毛糸、家具、馬具・乗馬用品、100円ショップ向け日用雑貨卸、スタンプ・スタンプインクの製造販売を主とした『生活流通事業』を行っております。各事業の当社及び関係会社の位置付けは次のとおりであります。

なお、『衣料繊維事業』、『産業機材事業』、『人とみらい開発事業』、『生活流通事業』の4部門は、「第5 経理の状況 1 (1) 連結財務諸表注記事項」(セグメント情報等)の区分と同一であります。

 

『衣料繊維事業』

当部門において、当社は毛糸・ユニフォーム織物素材と製品、紳士及び婦人のファッション織物素材と製品などの衣料繊維製品の製造及び販売を行っており、製品の一部は㈱ナカヒロ、アカツキ商事㈱、佐藤産業㈱等に販売しております。

大成毛織㈱、青島日毛織物有限公司は織物の製織加工を行っており、当社は製造委託を行っております。金屋ニット㈱はニット製品の製造を行っております。尾州ウール㈱は毛糸の製造(撚糸)、㈱ニッケ起ダイイングは毛糸の染色加工を行っており、当社はこれらの会社へ製造委託を行っております。㈱ニッケテキスタイルは織物及び毛糸の販売を行っております。第一織物㈱は織物の製織加工及び販売を行っております。

㈱ニッケ物流は当社工場の倉庫管理及び構内運送等を行っております。

㈱キューテックは織物製品の縫製加工を行っております。㈱艶金はニットの染色整理加工を行っております。

 

『産業機材事業』

当部門において、アンビック㈱は不織布・フェルト等の繊維資材製品の製造・販売を、日本フエルト工業㈱、江陰安碧克特種紡織品有限公司は不織布・フェルト等の繊維資材製品の製造・加工を、安碧克(上海)貿易有限公司は不織布・フェルト等の繊維資材製品の販売を行っております。

㈱ゴーセンはテニス・バドミントンガット、釣糸、産業資材の製造・販売を行っており、上海高繊制紐有限公司、ゴーセン・タイランド社は、自動車用繊維資材の製造・販売を行っております。ホクレン㈱は、繊維資材の染色及び加工を行っております。

㈱ニッケ機械製作所は、産業向け機械の設計・製造・販売、環境・エネルギーシステムの設計・施工・メンテナンス等を行っております。

㈱エミー、億明貿易(厦門)有限公司は電気絶縁材料などの産業資材、タイヤ製造向けのプラント設備等の輸出入を行っております。

ニッケ・タイランド社は、グループ製品の販売支援等を行っております。

㈱フジコー及びその子会社8社は、不織布等の繊維資材製品の製造・販売を行っております。

 

『人とみらい開発事業』

当部門において、当社はショッピングセンターなど商業施設の開発・賃貸、不動産の賃貸、乗馬クラブの運営等を行っております。

ニッケ・タウンパートナーズ㈱は、ショッピングセンターの運営管理・運営受託を行っております。ニッケ不動産㈱は住宅等の建設・販売、不動産管理を行っており、㈱コスモ・メンテナンスは不動産管理を行っております。㈱中田工務店は、総合建築事業を行っております。㈱ニッケウエルネスはゴルフ練習場、テニススクールなどの運営を行っております。㈱ニッケ・ケアサービス、日本パムコ㈱及び㈱スクーデリアは介護事業を行っております。㈱ニッケライフ及び㈱ニッケナーサリーは保育事業を行っております。㈱ジーシーシー他2社は携帯電話の販売を行っております。ニッケアウデオSAD㈱は、ビデオレンタルショップ、アイスクリームショップ等のフランチャイズ事業およびカラオケ、ボウリング、キッズランド施設等の運営を行っております。

 

『生活流通事業』

当部門において、ニッケ商事㈱は毛布・寝装用品、手編毛糸等の製造・販売、馬具・乗馬用品の製造・販売およびコンテナの輸入・販売を行っております。㈱友栄は100円ショップ向け生活雑貨の卸売りを行っております。ミヤコ商事㈱は家具・室内装飾品・日用雑貨等の卸売業を行っております。㈱ツキネコはスタンプインク等の製造・輸出入・販売を行っております。㈱こどものかおはラバースタンプ・切文字関連商品等の販売を行っております。㈱ニットーファミリーは、個人向け保険代理業を行っております。㈱AQUAは主に生活家電やインテリア雑貨、化粧品などを販売しているネットショップ運営、寝具・寝装品・インテリア用品の製造販売を行っております。㈱日本馬事普及は乗馬用品の販売を行っております。㈱ワイワイは、服飾雑貨の企画・開発、並びに輸入及び販売を行っております。

 

事業系統図

以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。

 


 

 

4 【関係会社の状況】

 

名称

住所

資本金又は

出資金

(百万円)

主要な事業の

内容

議決権の所有

割合(%)

関係内容

(連結子会社)

 

 

 

 

 

㈱ナカヒロ ※1※2

大阪市中央区

100

衣料繊維

100

当社の毛織物を販売しております。

当社所有の建物を賃借しております。

役員の兼任等…有

アカツキ商事㈱ ※1

東京都墨田区

50

衣料繊維

100

当社の毛織物を販売しております。

当社所有の建物を賃借しております。

役員の兼任等…有

佐藤産業㈱

東京都千代田区

95

衣料繊維

50.1

当社は運転資金を融資しております。

役員の兼任等…有

大成毛織㈱

愛知県一宮市

30

衣料繊維

100

委託契約に基づき当社の毛織物を生産しております。

当社より建物を賃借しております。

役員の兼任等…有

青島日毛織物有限公司

中国山東省

青島市

百万米ドル

3

衣料繊維

100

当社の織物を生産しております。

役員の兼任等…有

金屋ニット㈱

京都府福知山市

10

衣料繊維

100

委託契約に基づき当社のニットを生産しております。

役員の兼任等…有

尾州ウール㈱

愛知県一宮市

30

衣料繊維

100

委託契約に基づき当社の毛糸を生産しております。

当社所有の建物等を賃借しております。

当社に余剰資金を預けております。

役員の兼任等…有

㈱ニッケテキスタイル

愛知県一宮市

22

衣料繊維

100

当社の毛糸・毛織物を販売しております。

当社所有の建物を賃借しております。

役員の兼任等…有

㈱ニッケ起ダイイング

愛知県一宮市

10

衣料繊維

100

委託契約に基づき当社の毛糸を生産しております。

当社所有の建物を賃借しております。

当社は運転資金を融資しております。

役員の兼任等…有

第一織物㈱

福井県坂井市

20

衣料繊維

70

営業上の取引はありません。

役員の兼任等…有

㈱ニッケ物流

愛知県一宮市

3

衣料繊維

100

当社工場の倉庫管理・構内運送等を受託しております。

当社所有の建物を賃借しております。

当社は運転資金を融資しております。

役員の兼任等…有

アンビック㈱

兵庫県姫路市

100

産業機材

100

当社より建物を賃借しております。

役員の兼任等…有

日本フエルト工業㈱

兵庫県姫路市

10

産業機材

100

(100)

営業上の取引はありません。

江陰安碧克特種紡織品有限公司

中国江蘇省

江陰市

百万米ドル

4

産業機材

100

(100)

営業上の取引はありません。

役員の兼任等…有

安碧克(上海)貿易有限公司

中国上海市

百万米ドル

2

産業機材

100

(100)

営業上の取引はありません。

役員の兼任等…有

㈱フジコー

兵庫県伊丹市

100

産業機材

100

当社所有の建物を賃借しております。

当社に余剰資金を預けております。

役員の兼任等…有

㈱三和フェルト

埼玉県北葛飾郡

16

産業機材

100

(100)

営業上の取引はありません。

役員の兼任等…有

フジコー・インドネシア社

※1

インドネシア

ブカシ県

百万米ドル

9

産業機材

100

(100)

営業上の取引はありません。

富士工香港有限公司

中国香港

特別行政区九龍

百万

香港ドル

0

産業機材

100

(100)

営業上の取引はありません。

富士工精密機材(深圳)

有限公司

中国広東省

深圳市

百万人民元

1

産業機材

100

(100)

営業上の取引はありません。

役員の兼務等…有

フジコー・コリア社

韓国

ソウル特別市

百万

韓国ウォン

200

産業機材

100

(100)

営業上の取引はありません。

 

 

名称

住所

資本金又は

出資金

(百万円)

主要な事業の

内容

議決権の所有

割合(%)

関係内容

三和氈子香港有限公司

中国香港

特別行政区九龍

百万

香港ドル

0

産業機材

100

(100)

営業上の取引はありません。

三和フェルト・タイランド社

タイ

サムットプラ

カーン県

百万

タイバーツ

10

産業機材

100

(100)

営業上の取引はありません。

三和フェルト・ベトナム社

ベトナム

フンイエン省

ミーハオ県

百万

ベトナムドン

10,847

産業機材

100

(100)

営業上の取引はありません。

㈱ゴーセン

大阪市中央区

100

産業機材

100

当社所有の建物を賃借しております。

役員の兼任等…有

上海高繊制紐有限公司

中国上海市

百万米ドル

1

産業機材

100

(100)

営業上の取引はありません。

役員の兼任等…有

ゴーセン・タイランド社

タイ

チョンブリ県

百万

タイバーツ

35

産業機材

100

(100)

営業上の取引はありません。

㈱ニッケ機械製作所

兵庫県加古川市

50

産業機材

100

当社設備のメンテナンスをしております。

当社より土地・建物を賃借しております。

役員の兼任等…有

ニッケ・タイランド社

タイ

バンコク市

百万

タイバーツ

2

産業機材

49

当社より管理業務を受託しております。

役員の兼任等…有

㈱エミー

大阪市中央区

40

産業機材

100

当社より建物を賃借しております。

役員の兼任等…有

億明貿易(厦門)有限公司

中国福建省

厦門市

百万人民元

2

産業機材

100

(100)

営業上の取引はありません。

役員の兼任等…有

ホクレン㈱

石川県白山市

10

産業機材

100

(100)

委託契約に基づき当社の糸を生産しております。

ニッケ・タウンパートナーズ㈱

千葉県市川市

50

人とみらい開発

100

当社よりショッピングセンター運営業務を受託しております。

役員の兼任等…有

ニッケ不動産㈱

神戸市中央区

30

人とみらい開発

100

当社の土地・建物の管理をしております。

当社より土地・建物を賃借しております。

当社は運転資金を融資しております。

役員の兼任等…有

コスモ・メンテナンス㈱

千葉県市川市

20

人とみらい開発

100

(100)

当社の土地・建物の管理をしております。

当社所有の建物を賃借しております。

役員の兼任等…有

㈱ニッケ・ケアサービス

愛知県一宮市

10

人とみらい開発

100

当社より土地・建物を賃借しております。

当社は運転資金を融資しております。

役員の兼任等…有

日本パムコ㈱

千葉県市川市

10

人とみらい開発

100

当社は運転資金を融資しております。

役員の兼任等…有

㈱ニッケウエルネス

愛知県一宮市

10

人とみらい開発

100

当社より土地・建物を賃借しております。

役員の兼任等…有

㈱ジーシーシー

大阪市中央区

12

人とみらい開発

60

営業上の取引はありません。

役員の兼任等…有

ニッケアウデオSAD㈱

大阪市中央区

74

人とみらい開発

70

当社より土地・建物を賃借しております。

当社は運転資金を融資しております。

役員の兼任等…有

㈱ニッケライフ

兵庫県加古川市

50

人とみらい開発

100

当社より土地・建物を賃借しております。

当社は運転資金を融資しております。

役員の兼任等…有

㈱スクーデリア

東京都江戸川区

5

人とみらい開発

100

(100)

当社は運転資金を融資しております。

役員の兼任等…有

㈱中田工務店

神戸市垂水区

65

人とみらい開発

100

(100)

営業上の取引はありません。

役員の兼任等…有

 

 

名称

住所

資本金又は

出資金

(百万円)

主要な事業の

内容

議決権の所有

割合(%)

関係内容

ニッケ商事㈱

大阪市中央区

35

生活流通

100

当社の毛織物等を販売しております。

当社は乗馬・馬具用品を購入しております。

当社所有の建物を賃借しております。

役員の兼任等…有

㈱友栄

大阪府枚方市

33

生活流通

100

(100)

当社は運転資金を融資しております。

役員の兼任等…有

㈱ワイワイ

大阪市中央区

30

生活流通

100

(100)

営業上の取引はありません。

役員の兼任等…有

㈱ニットーファミリー

神戸市中央区

10

生活流通

100

当社所有の建物を賃借しております。

当社に余剰資金を預けております。

役員の兼任等…有

㈱ツキネコ

東京都千代田区

10

生活流通

100

営業上の取引はありません。

役員の兼任等…有

ミヤコ商事㈱

東京都中央区

15

生活流通

100

営業上の取引はありません。

役員の兼任等…有

㈱こどものかお

東京都杉並区

6

生活流通

100

当社は運転資金を融資しております。

役員の兼任等…有

㈱AQUA

横浜市戸塚区

10

生活流通

100

営業上の取引はありません。

役員の兼任等…有

㈱日本馬事普及

東京都府中市

40

生活流通

100

当社は乗馬・馬具用品を購入しております。

当社は運転資金を融資しております。

役員の兼任等…有

㈱京都医療設計

京都市山科区

22

その他

100

当社所有の建物を賃借しております。

役員の兼任等…有

日毛(上海)管理有限公司

中国上海市

百万人民元

15

本社機構

100

当社より管理業務を受託しております。

役員の兼任等…有

他7社

(持分法適用関連会社)

 

 

 

 

 

㈱艶金

岐阜県大垣市

90

衣料繊維

20

営業上の取引はありません。

㈱キューテック

福岡県八女市

44

衣料繊維

25

当社所有の建物を賃借しております。

役員の兼任等…有

 

(注) 1 主要な事業の内容欄には、セグメントの名称を記載しております。

2 「議決権の所有割合」欄の(内書)は間接所有割合で内数であります。

3 ※1:特定子会社に該当します。

4 ※2:㈱ナカヒロについては、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。

主要な損益情報等は次のとおりであります。

会社名

売上高

(百万円)

経常利益

(百万円)

当期純利益

(百万円)

純資産

(百万円)

総資産

(百万円)

㈱ナカヒロ

11,972

509

310

2,348

9,897

 

 

 

5 【従業員の状況】
(1) 連結会社の状況

2022年11月30日現在

セグメントの名称

従業員数(人)

衣料繊維事業

1,027

[113]

産業機材事業

1,231

[101]

人とみらい開発事業

2,175

[278]

生活流通事業

455

[14]

全社(共通)

137

[4]

合計

5,025

[510]

 

(注) 1 従業員数は就業人員であり、臨時従業員数は[ ]内に年間の平均人員を外数で記載しております。

2 全社(共通)として記載されている従業員数は、管理部門等に所属しているものであります。

 

(2) 提出会社の状況

2022年11月30日現在

従業員数(人)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(円)

488

110

45.2

16.7

5,221,718

 

 

セグメントの名称

従業員数(人)

衣料繊維事業

358

[107]

産業機材事業

4

[-]

人とみらい開発事業

28

[1]

生活流通事業

5

[-]

全社(共通)

93

[2]

合計

488

[110]

 

(注) 1 従業員数は就業人員であり、臨時従業員数は[ ]内に年間の平均人員を外数で記載しております。

2 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

3 全社(共通)として記載されている従業員数は、管理部門に所属しているものであります。

 

(3) 労働組合の状況

当社グループには、日本毛織グループ労働組合連合会が組織されており、UAゼンセン製造産業部門繊維素材部会に属しております。グループ内の組合員数は719人でユニオンショップ制であります。

なお、労使関係については特に記載すべき事項はありません。

 

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、提出日現在において当社グループが判断したものであります。

(1) 経営方針

ニッケグループは、長期安定的に企業価値を向上させるために、「経営理念」「経営方針」に則り、株主をはじめとする多様なステークホルダーの皆さまから信頼される経営を目指しております

<経営理念>

”人と地球に「やさしく、あったかい」企業グループとして、

わたしたちは情熱と誇りをもってチャレンジして行きます。”

・未開の分野に目を向け、「高機能商品」「地域NO.1サービス」の開発と提供へ挑戦し、みらい生活創造企業を目指します。

<経営方針>

・「全員がチャレンジ精神を持ち」「人が育つ」、生命力あふれた会社を目指します。

・お客様の声と研究開発から、独自性のある商品・サービスで市場を創造します。

・常に未来を見つめ、グローバルな視点に立ち、世界に広がるお客様と社会の発展に貢献します。

・多くの市場で勝ち抜くために、広く人財を求め、多様な「知」を結集して、事業を革新・発展させます。

・お客様や株主様、社員、取引先、地域社会をはじめとした様々なステークホルダーとの永続的な信頼関係を築くことにより、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指します。

 

(2) 経営環境

新型コロナウイルスの感染拡大は全世界に大きな影響を及ぼし、未だに収束の気配は見えていません。国内では行動制限への緩和に動き出していますが、企業活動や国民生活における傷みは大きいと考えられます。海外においても、以前の生活様式に戻している地域もあれば、ロックダウンなどの封じ込め政策を実施している地域もあり、まだら模様と言えます。加えてウクライナ情勢などの地政学リスクが高まり、エネルギー価格の高騰、原材料・部材の不足・高騰、物流の混乱など、先行きの不透明感は以前にも増して大きくなっています。国内においても物価高騰に円安も加わり、企業業績や個人消費に更なる影響を与えております

2023年度もこの不透明な状況が続くものと想定し、新型コロナウイルスが収束したとしても以前の生活様式には戻らず、物価高も当面緩和されることはないと考えております。エネルギー関連は現在の地政学リスクに加え、長期的には地球環境への対策も必要となってきます。一方で、環境を始めとしたSDGsの高まりは新たなビジネスチャンスを生んでおり、また、最近の為替動向は品質・納期・コスト面での国内生産における優位性を改めて見直す機会となっております

 

当社グループにおける環境認識は以下のとおりです。

 

<衣料繊維事業>

日本では少子化による学生数の減少は続いていく。海外市場への取り組みは必須である

世界の衣料市場は徐々に回復していく。国内生産による優位性と海外展開が鍵となる

SDGsが提唱する持続可能な社会の実現、環境配慮型素材や機能素材、多様性がキーワードとなる

 

<産業機材事業>

自動車関連分野では、コロナ禍や半導体不足等からの回復は不透明ではあるものの、EV化などの技術発展によるビジネスチャンスは引き続き期待できる

環境関連分野では、規制強化が進む中国などを中心に環境ビジネスは拡大すると見込む

家電・OA分野は国内では減少傾向ではあるものの、海外は拡大すると見込む

生活関連分野ではラケットスポーツ、フィッシング関連ともに如何に独自性を発揮できるかがポイントとなる

 

<人とみらい開発事業>

商業施設では地域密着型ショッピングセンターは堅調に推移する。不動産開発分野では省エネビルなど資産価値を高めた物件の引き合いが増える

ライフサポート分野では、介護・保育関連市場は引き続き拡大していくものの、アフター・コロナにおける運営手法の構築が必要である

サービス関連分野では、時代の移り変わりとともに選択と集中を行い、ビジネスモデルの転換が必要となる

 

<生活流通事業>

・ECやネット通販市場の盛り上がりは、アフター・コロナにおいて落ち着きを見せるものの、その利便性から拡大基調は変わらない

一方で、ECによるボーダレス化から、海外勢やメーカー直販も含め競合が増加する。物流関連や広告宣伝費用の上昇基調も続く

 

(3) 対処すべき課題
①「ニッケグループRN130第2次中期経営計画(2021~2023年度)」の進捗

 

 

 

(単位:百万円)

 

第1次

中期

経営計画

 

第2次中期経営計画(2021年度~2023年度)※1

 

2019年度

2020年度

2021年度

2022年度

2023年度

 

実績

実績

中期計画

実績

中期計画

業績予想

※2

実績

中期計画

業績予想

※3

売上高

126,401

104,915

107,000

106,619

114,000

115,000

109,048

127,000

121,000

営業利益

10,472

9,048

8,600

9,900

9,500

10,200

10,707

11,500

11,000

経常利益

11,165

12,655

8,200

9,784

9,700

10,500

11,715

11,700

11,400

親会社株主に

帰属する当期純利益

6,520

7,121

4,000

8,308

6,500

7,000

7,283

7,800

7,300

 

※1 2021年1月14日公表

※2 2022年1月14日公表

※3 2023年1月13日公表

 

(a) 2022年度実績

「第2次中期経営計画」の2年目となる2022年度は、売上高は未達となるものの、各利益は「第2次中期経営計画」2年目の計画数値および2022年1月14日に公表した業績予想を上回ることができました。また、株式会社フジコーの完全子会社化に伴う負ののれん発生益計上があった前年度に対しては、親会社株主に帰属する当期純利益は減益となるものの、売上高・営業利益・経常利益は増収増益となりました。特に営業利益につきましては、「第2次中期経営計画」の目標の一つである「2019年度に達成した過去最高の営業利益を更新する」を前倒しで実現することができました

急激な経営環境の変化のなかで、利益構成は変化しながらも全体として計画通りに進捗していることは、グループ全体での事業の多様化による相互補完により、強靭な企業グループの構築が進んでいると認識しております

 

(b) 第2次中期経営計画における基本戦略の進捗

(ⅰ) 成長事業や新規事業・合理化への資源の重点配分および海外ビジネスの拡大

衣料繊維事業における成長ドライバーの育成は、コロナ禍における行動制限から、特に海外事業の進捗に遅れが見られます。中国事業では、学生服事業について市場動向を見極めながら進めるとともに、テキスタイル事業の展開に取り組んでまいります。一方で、防刃や防炎などの機能素材では国内外で拡販に取り組み、産業用途も含め着実に実績に繋がっております

 

産業機材事業においては、環境関連分野の更なる拡大に向け、高機能フィルター「アドミレックス」の生産拠点として中国での生産設備を増強し、稼働を開始しました。コロナ禍のなかで販促活動に遅れは生じておりますが、今後の収益拡大に注力してまいります。また、前年度に完全子会社化した株式会社フジコーとは、生産体制の統合や海外拠点の活用など連携を強化しております

人とみらい開発事業においては、商業施設関連分野ではニッケコルトンプラザ(千葉県市川市)の一部リニューアルを実施し、来場者は順調に伸びております。不動産開発分野では、東京ビル(東京都中央区八丁堀)の再開発や収益不動産の取得などを実行しました。ライフサポート分野の拡大として2021年春に介護施設3拠点、保育施設1拠点を新規開設し、その安定運営と収益向上に取り組んでおります

生活流通事業においては、EC市場の拡大と競合の増加を踏まえ、独自性をもった商品の拡充と販売・調達ルートの多様化を目的として、株式会社サンコーをグループ化しました

メディカル関連事業においては、ニッケグループの技術を活用した商品開発を進めてまいりました

(ⅱ) 資本効率の改善

製造分野においては、棚卸資産の圧縮や、省エネ・生産工程のシンプル化に向けた設備投資などを行ってまいりました

不動産開発分野においては、既存施設・遊休施設の再開発・再々開発の実行、更なる検討を進めております

事業の選別を徹底し、非効率な事業の撤退や分離を推進してまいりました

政策保有株式については2022年度において23銘柄を売却し6億円余(簿価ベース)の縮減を実施しました。また、2022年度において3百万株の自己株式を取得し、8百万株の自己株式の消却を実行しました

ROEについては7.0%となり、負ののれん発生益を計上した前年度の8.4%を下回る結果となりました。更なる資本効率の改善に取り組み、ROE8%以上を継続的に達成できる経営体質の構築に取り組んでまいります

(ⅲ) 部内再編によるシナジー効果の創出

衣料繊維事業においては、ユニフォーム事業でのバリューチェーンにおける製販連携、海外事業におけるグループ各社の連携を進めております

産業機材事業においては、完全子会社化した株式会社フジコーとの連携による不織布事業の強化、海外拠点の活用を進めております

生活流通事業においては、EC会社の統合やグループ各社の物流機能の集約を進め、商材の拡充や販売ルートの共有、経営効率化を図っております

 

②2023年度の施策について

2023年度は「第2次中期経営計画(2021~2023年度)」の最終年度であるとともに、「RN130ビジョン(2026年度)」に向けての総仕上げとなる「第3次中期経営計画(2024~2026年度)」を策定する年となります。経済活動の回復にはなお時間がかかり、2023年度も不透明な状況が続くと想定されます。一方で、環境を始めとしたサステナビリティ志向の高まりは新たな機会も生んでおり、これらの変化をチャンスと捉えて各種施策を実行していまいります

急激な経営環境の変化を見込み、業績予想につきましては2021年1月14日に公表しました「第2次中期経営計画」最終年度の計画数値には届かないものの、3期連続の増収と営業利益増益を達成し、引き続き過去最高の営業利益を更新することを目指します。

 

グループ全体の重点方針は以下のとおりです。

「第2次中期経営計画」各施策の効果発現と経営計画の達成

・成長投資の加速(商品開発や合理化・省エネへの投資、顧客拡大投資、人財投資)

人的資本の拡充(チャレンジする人財の育成、多様な能力の活用など)

・資本効率を意識した運営

サステナブル経営(社会とニッケグループの持続的な成長)への取り組み

(SDGs、地球環境問題など)

 

 

これらを踏まえた、各事業で取り組む施策は以下のとおりです。

<衣料繊維事業>

SDGsを意識し、環境に配慮した事業を推進します

成長を加速させる事業へ経営資源を集中投入し、製販連携と海外成長を加速させる組織づくりを進めます

国内事業においては、魅力ある素材提案、循環リサイクルシステムの構築による環境負荷低減、業界におけるバリューチェーンの効率化に取り組みます。また、防刃・防炎などの機能素材の拡販を国内外で進めます

海外事業においては、環境配慮型素材・サステナブル・トレーサブル・リサイクルをキーワードとして、欧州や中国でのファッションテキスタイル事業を推進します

製造においては、糸から織物まで供給できる国内での生産体制を強みとし、国内回帰を意識した生産体制の更なる強化に取り組みます

<産業機材事業>

引き続き自動車関連、環境関連を中心とした収益拡大に加え、次の「第3次中期経営計画」に向けて第3の柱を探求します

完全子会社化した株式会社フジコーとの連携を強化し、拠点活用による海外事業の拡大、生産性向上による不織布事業の収益拡大に取り組みます

中国での生産設備を増強した「アドミレックス」事業を軌道に乗せるとともに、不織布「ヒメロン」などの海外向け拡販を進めます

<人とみらい開発事業>

商業施設運営分野では、ニッケコルトンプラザのリニューアル効果を確実に取り込むとともに、今後の更なる収益向上プランの策定を進めていきます

不動産開発分野では、東京ビルの再開発を推進するとともに、遊休地や不採算施設の再開発を計画していきます。また、中長期的な視点も踏まえ収益不動産の取得を進めます

ライフサポート分野では、新規施設の着実な収益向上を図るとともに、不採算施設の業績回復、新規ビジネスモデルの構築を進めます

通信及び新規サービス分野では、事業ポートフォリオの組換え、選択と集中を実行するとともに、新たな事業への取り組みを進めます。

<生活流通事業>

急激な環境変化に対応し、次の「第3次期中期経営計画」への準備の年として、事業改革・改善・再編に取り組みます

既存事業の深耕と成長に加えて、M&Aなどにより親和性の高い事業を加え、収益の拡大を図ります

EC事業の強化により、国内に留まらず全世界に向けた物販と販売スキルを取得し、新たな収益の柱とします。ニッケグループ全体のEC化率向上を目指します

<メディカル関連事業>

ニッケグループの技術を活用した開発商品の上市・収益化を目指し、メーカーとしての機能強化を図ります。また、仕入商品の取扱い拡大による収益率向上を推進します

 

現在の不確実な時代においては、ステークホルダーから真に付加価値を認められたものだけがその評価を得ることができると考えています。現在の変化を「新たな常態=ニューノーマル」と考え、チャンスと捉えて事業構想に当たり、ステークホルダーから喜ばれる魅力的な事業の育成、拡大を進めてまいります

 

 

2 【事業等のリスク】

「グループリスク管理委員会」を設置し、当社グループの認識するリスクを特定して、リスクの防止及び損失の極小化を図るためのリスク管理体制を強化しております。そのうち、当社グループの経営成績及び財政状態等に重要な影響を及ぼす可能性のあるリスクは、以下のとおりであります。

なお、記載内容のうち、将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

(1) 重要な取引先の業績悪化、事業撤退等

当社グループは、衣料繊維、繊維資材、乗馬用品、産業向機械等の各種製品を、国内外の取引先に販売しておりますが、一部の製品については、主として特定の取引先に販売しております。このため、そのような取引先において、業績の悪化や当該製品に関する事業の撤退、大規模な在庫調整、生産調整あるいは当該製品の大幅な値下げ要求等が生じた場合には、当社グループの売上減少が生じるなど、経営成績及び財政状態等に重要な影響を及ぼす可能性があります。

当社グループは、当該リスクが顕在化する可能性は認識しておりますが、営業力の強化や販路の拡大、事業領域の拡大・多角化を図るなどの対応を推進しております。

また、景気後退等により重要な取引先が破綻した場合には、貸倒引当金を大幅に超える貸倒損失が発生するなど、経営成績及び財政状態等に重要な影響を及ぼす可能性があります。

当社グループは、債権の貸倒れによる損失に備えるため、過去の貸倒実績率等に基づき、貸倒引当金を計上しております。与信管理制度のもと、取引先別に限度額を設定するなど、与信リスクミニマイズへの対応策をとっております。また、取引内容によっては、取引信用保険等によるリスク移転も行っております。

(2) 事業の再編、事業構造改善

当社グループは、持続的な成長と収益の向上を目指すため、必要に応じ事業の再編や事業構造改善を実施する場合があります。この場合、事業構造改善の費用が増加するなど、当社グループの経営成績及び財政状態等に重要な影響を及ぼす可能性があります。

当社グループは、事業の概況や市場動向を注視し、適切なタイミングで事業の再編や構造改善を実施するように努めております。

(3) 株価の大幅下落、為替相場の変動等

当社グループは、取引先を中心として市場性のある株式を相当量保有しており、株価が大幅に下落した場合には、その他有価証券評価差額金の減少や売却時に損失が発生するなど、経営成績及び財政状態等に重要な影響を及ぼす可能性があります。

保有する株式については、取締役会で、保有銘柄ごとに、その保有目的や保有に伴う便益やリスクが資本コストに見合っているか等を具体的に精査し、その保有の適否を検証しております。

また、年金資産にも市場性のある株式が含まれているため、株価が大幅に下落した場合には、年金資産の減少及び退職給付費用(数理計算上の差異の費用処理)の増加が生じるなど、経営成績及び財政状態等に重要な影響を及ぼす可能性があります。

当社グループは、退職給付債務の把握、年金資産の運用状況のモニタリングを定期的に行い、年金資産の運用配分の見直しを適宜行うことによりリスクの低減を図っております。

また、繊維事業の原料の多くは海外から輸入しており、為替相場が大幅に変動した場合には、経営成績及び財政状態等に重要な影響を及ぼす可能性があります。

当社グループは、為替予約等のリスクヘッジを行い、為替相場の変動による影響を最小限に止める措置を講じております。

(4) 製品の欠陥等

当社グループは、重大な製品の欠陥等が発生した場合には、多額の損害賠償支払いや当社グループの信用失墜が生じるなど、経営成績及び財政状態等に重要な影響を及ぼす可能性があります。そのような事態に備えて、製造物責任賠償については保険に加入しておりますが、この保険が最終的に負担する賠償額を十分にカバーできるという保証はありません。

当社グループは、製品の欠陥等の発生リスクを未然に防止しながら、所定の品質管理基準に従って、品質管理体制を強化し、重大な製品の欠陥が発生しないように努めております。

 

(5) 原材料の購入

当社グループの繊維事業の主要製品に使用される原材料の価格は国際市況やその他の環境要因(天候、為替相場等)により大きく左右されるため、当該事業の経営成績及び財政状態等に重要な影響を及ぼす可能性があります。

当社グループは、複数購買やグローバル調達による購買ルートの検討等を行い、安定調達に努めております。

(6) 海外事業展開

当社グループは、繊維事業を中心に海外に生産拠点を保有しておりますが、予期しない法律または規制の変更、不利な政治的要因、社会混乱などのリスクが内在しており、これらの事象が発生した場合には、生産活動ほかに著しい支障が生じるなど、経営成績及び財政状態等に重要な影響を及ぼす可能性があります。

当社グループは、在外子会社と密接なコミュニケーションをはかることにより現地の情勢把握に努めるとともに、現地専門家の助言を得ることによりリスクの軽減を図っております。

(7) 災害・重大な感染症の拡大等

当社グループは、国内外の各地で生産活動ほかの企業活動を行う上で、それらの工場等での大規模な地震、風水害、雪害等の自然災害や火災等が発生した場合、生産活動等に著しい支障が生じるなど、経営成績及び財政状態等に重要な影響を及ぼす可能性があります。

災害等のリスクは常に顕在化する恐れがあると認識していますが、実際に災害等が発生した場合でも被害、損失を最小限に食い止められるよう、予防対策、緊急時の措置についての関連規程、マニュアルを整備するとともに、各種訓練を定期的に実施しております。

また、新型コロナウイルス感染症等の重大な感染症の発生及び感染拡大による影響が長期化、深刻化した場合、市況の悪化や国内外サプライチェーンの停滞、当社グループ事業活動の停滞等、経営成績及び財政状態等に重要な影響を及ぼす可能性があります。

当社グループは、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、不測緊急事態対策本部の指示のもと、出張や大会議の自粛、Web会議システム等オンラインツールの活用、テレワークや時差出勤の適用や連絡体制の整備・強化などの対策を実施しております。

(8) 固定資産の減損

当社グループは、様々な事業分野で製品の販売やサービスの提供を行っており、このため、継続的な設備投資や事業の成長のためのM&Aを実施しております。各市場における事業環境の悪化や競合の激化等により、事業の収益性が低下した場合には、当社グループの保有する有形固定資産及びのれん等の減損損失を計上するなど、当社グループの経営成績及び財政状態等に重要な影響を及ぼす可能性があります。

当社グループは、各市場の事業環境を注視し、各事業分野においては、高付加価値の商品やサービスを提供するなど顧客満足の向上を目指しております。また、設備投資やM&Aの新規投資においては投資効率や投資回収期間を勘案の上、実施しております。

 

 

3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

① 財政状態及び経営成績の状況

ニッケグループは、中長期ビジョン「ニッケグループRN(リニューアル・ニッケ)130ビジョン(2017~2026年度)」(以下「RN130ビジョン」という)において、各事業が魅力的な事業を創造し、今後の更なる企業価値向上に向けて、永続的な成長と発展を目指すことを掲げております。

当連結会計年度は「RN130ビジョン」の具現化に向けて策定した「RN130第2次中期経営計画(2021~2023年度)」の2年目であるとともに、「RN130ビジョン」の折り返し点でもありました。新型コロナウイルスの影響や急速な円安進行、資材価格・エネルギー費の高騰等、依然として先行き不透明な状況ですが、このような不確実性の高い経営環境を逆にチャンスと捉え、柔軟かつ迅速に対応して事業運営に取り組んでまいりました

この結果、当連結会計年度の経営成績は、連結売上高109,048百万円(前年同期比2.3%増)、連結営業利益10,707百万円(前年同期比8.1%増)、連結経常利益11,715百万円(前年同期比19.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益7,283百万円(前年同期比12.3%減)となりました。衣料繊維事業および当期から株式会社フジコー(以下「フジコー」という)の通期連結が寄与する産業機材事業の業績が好調だったこと等により、売上高は増収、営業利益は過去最高値を更新しました。

 

セグメントの概況は以下のとおりであります。

 

(a) 衣料繊維事業

衣料繊維事業の当連結会計年度の売上高は29,735百万円(前年同期比0.5%減)、営業利益3,234百万円(前年同期比17.6%増)となりました。

(ユニフォーム分野)

学校制服用素材の販売は、前期並みでした。官公庁制服用素材の販売は、警察向けは前期並みでしたが、消防向け等は低調でした。一般企業制服用素材の販売は、コロナ禍の影響による市況悪化が継続し、新規・更改件数が伸びず低調でした

(テキスタイル分野)

国内販売は、コロナ禍の影響で低調だった前期との比較では引合いが増加し好調でした。海外販売も、ウィズコロナを進める欧米からの引合いが増加し好調でした

(ヤーン分野)

売糸は、ニット関連の引合いが増加し好調でした

 

 

(b) 産業機材事業

産業機材事業の当連結会計年度の売上高は23,853百万円(前年同期比17.0%増)、営業利益1,952百万円(前年同期比58.0%増)となりました。

(自動車関連分野)

自動車生産が半導体不足や部材調達問題等の影響を受け減産基調で推移する中、車載電装品他製造ラインのファクトリーオートメーション設備は、顧客の設備投資抑制の影響を受けて低調だった前期並みでした。車両向けの不織布や縫製糸・結束紐などは、フジコーが連結業績に寄与した影響もあり堅調でした。

(環境関連分野)

フジコーが連結業績に寄与した影響もあり、フィルター資材などの環境・エネルギー関連資材は、堅調でした。

(その他産業関連分野)

フジコーが連結業績に寄与した影響もあり、OA向け資材や工業用資材は、堅調でした。5Gやパソコンなどの需要増に伴い、半導体関連装置や画像検査装置も、堅調でした。

(生活関連分野)

ラケットスポーツ関連は、コロナ禍でのクラブ活動自粛や大会中止等の影響で低調でした。また、フィッシング関連は、春先新製品の販売が好調だったこともあり堅調でした。生活関連資材は、半導体不足による電子楽器減産の影響を受け楽器用フェルトの受注が低調でした。

 

(c) 人とみらい開発事業

人とみらい開発事業の当連結会計年度の売上高は34,938百万円(前年同期比2.6%増)、営業利益6,151百万円(前年同期比0.6%増)となりました。

(商業施設運営分野)

商業施設運営は、新型コロナウイルスまん延防止等重点措置適用による飲食業を中心とした一部店舗での時間短縮営業やコルトンプラザのリニューアル工事に伴う休業がありましたが、コルトンプラザリニューアル後の集客増加により堅調でした。自社所有外の商業施設におけるプロパティマネジメントおよびコンサルティング業務は、前期並みでした。

(不動産開発分野)

不動産賃貸事業は、コロナ禍で滞っていた契約が進行し堅調でした。ソーラー売電事業も好天に恵まれ堅調でした。建設関連の売上は、コロナ禍における受注の低迷や一部の工事で進捗遅れがありましたが、既に受注していた物件が完工したため、堅調でした。

(ライフサポート分野)

保育関連は、新設の認可保育園「ぽっかぽっかにっけ保育園朝霧(兵庫県明石市)」の入園者数が増加し、堅調でした。介護関連も、コロナ禍の影響がありましたが、昨年開業した「ニッケあすも加古川弐番館(兵庫県加古川市)」「ニッケあすも一宮弐番館(愛知県一宮市)」や、グループホーム「ニッケてとて加古川弐番館(兵庫県加古川市)」の入所者数が増加し、堅調でした。スポーツ関連は、前期並みでした

(通信及び新規サービス分野)

通信関連は、手数料収入が減少し低調でした。新規サービス関連は、コロナ禍の影響で低迷していた児童向けアミューズメント施設の利用者数が回復したことや、持ち帰り商品の需要増加で菓子類販売等が好調だったことにより、堅調でした

 

 

(d) 生活流通事業

生活流通事業の当連結会計年度の売上高は16,802百万円(前年同期比10.1%減)、営業利益953百万円(前年同期比32.4%減)となりました。競争が激化しているEC事業等で、広告宣伝費等の上昇が収益を圧迫しております。

(寝装品及び業務用品分野)

寝装品は、EC向け販売が低調でした。業務用品は、災害用備蓄毛布や航空機内膝掛け毛布の販売がコロナ禍の影響を受けたことに加え、前期には感染防護衣の大口受注があったことからその比較では不調でした。

(生活雑貨分野)

100円ショップ向け等の雑貨販売は、当期より株式会社ワイワイがグループに加わり好調でした。在宅勤務向けの家具販売は、低調でした。EC向け生活家電は巣ごもり消費の需要一巡からキッチン家電の販売が不調でした。また、ゲーム用フィルム等の販売は、前期並みでした。

(ホビー・クラフト分野)

スタンプ販売は、新商品が牽引し前期並みでしたが、スタンプ用インクの販売は、低調でした。また、乗馬用品販売は、前期並みでした。

(その他)

保険代理店の経営成績は、前期並みでした。コンテナ販売は、新規設置が大幅に増加し好調でした。

 

② キャッシュ・フローの状況
(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度の営業活動による資金の収入は、前連結会計年度に比べ、棚卸資産の増加等により、2,954百万円減少して9,449百万円となりました。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度の投資活動による資金の支出は、前連結会計年度に比べ、有価証券の取得による支出の増加等により4,785百万円増加して6,878百万円となりました。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度の財務活動による資金の支出は、前連結会計年度に比べ、自己株式の取得による支出の増加等により、8,015百万円増加して9,498百万円となりました。

以上の結果、当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、前連結会計年度末比6,689百万円減少して34,363百万円となりました。

 

(キャッシュ・フロー関連指標の推移)

当社グループのキャッシュ・フロー関連指標の推移は以下のとおりであります。

 

2020年度期末

2021年度期末

2022年度期末

自己資本比率(%)

63.8

62.9

65.3

時価ベースの自己資本比率(%)

51.4

37.8

43.6

キャッシュ・フロー対有利子負債比率

1.8

1.7

2.1

インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)

132.4

147.6

102.2

 

(注1)各指標は、いずれも連結ベースの財務諸表数値を用いて、以下の計算式により計算しております。

    自己資本比率           :自己資本/総資産

    時価ベースの自己資本比率     :株式時価総額/総資産

    キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー

    インタレスト・カバレッジ・レシオ :営業キャッシュ・フロー/利払い

(注2)株式時価総額は、期末株価終値×自己株式控除後の期末発行済株式数により算出しております。

(注3)有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち、利子を支払っている全ての負債を対象としております。

(注4)営業キャッシュ・フロー及び利払いは、連結キャッシュ・フロー計算書に計上されている「営業活動によるキャッシュ・フロー」及び「利息の支払額」を用いております。

 

③ 生産、受注及び販売の実績

当社グループの生産・販売品目は広範囲かつ多種多様であり、同種の製品であっても、その形態・単位等は必ずしも一様でなく、また受注生産をとらない製品もあり、セグメントごとに生産規模及び受注規模を金額あるいは数量で示すことはしておりません。

このため生産、受注及び販売の状況については「①財政状態及び経営成績の状況」における、各セグメント業績に関連付けて示しております。

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
(a) 財政状態の分析

当連結会計年度における総資産は163,384百万円(前連結会計年度比0.2%減)となりました。

当連結会計年度における自己資本比率は65.3%となり、当連結会計年度における1株当たり純資産は1,508円32銭となりました。また、自己資本当期純利益率(ROE)は、7.0%(前連結会計年度比1.4ポイント減)となりました。

(流動資産)

当連結会計年度における流動資産は88,904百万円(前連結会計年度比2.5%減)となりました。その主な内容は、現金及び預金の減少6,656百万円や有価証券の増加3,000百万円等であります。

(固定資産)

当連結会計年度における固定資産は74,479百万円(前連結会計年度比2.8%増)となりました。その主な内容は、投資有価証券の増加3,430百万円や建設仮勘定の減少634百万円等であります。

(流動負債)

当連結会計年度における流動負債は38,239百万円(前連結会計年度比4.8%減)となりました。その主な内容は、その他流動負債の減少1,577百万円、短期借入金の減少439百万円等であります。

(固定負債)

当連結会計年度における固定負債は17,409百万円(前連結会計年度比7.7%減)となりました。その主な内容は、長期借入金の減少1,302百万円や繰延税金負債の増加472百万円等であります。

(純資産)

当連結会計年度における純資産は107,734百万円(前連結会計年度比3.0%増)となりました。その主な内容は、自己株式の減少3,161百万円、その他有価証券評価差額金の増加1,043百万円等であります。

(b) 経営成績の分析

(売上高)

当連結会計年度における売上高は109,048百万円(前連結会計年度比2.3%増)となりました。

セグメント別の売上高につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。

(営業利益)

衣料繊維事業につきましては、ビジネスユニフォーム、中国事業が低調であったものの、国内スクールユニフォーム、テキスタイル、ヤーン、合繊テキスタイル分野が堅調に推移したこと等により、営業利益は増加いたしました。

産業機材事業につきましては、自動車生産が半導体不足や部材調達問題等の影響を受け減産基調で推移したものの、当期から通期連結となったフジコーが連結業績に寄与した影響もあり、営業利益は増加いたしました。

人とみらい開発事業につきましては、建設工事の完工が進んだことや、介護・保育施設の増加、また新規サービス関連のキッズランド事業、菓子販売が好調だったこと等により、営業利益は増加いたしました。

生活流通事業につきましては、巣ごもり需要等で前期好調であったEC向け販売(寝装品、家具・生活家電等)が低調だったこと等により、営業利益は減少いたしました。

以上の結果、当連結会計年度における販売費及び一般管理費は22,102百万円(前連結会計年度比3.4%増)となり、営業利益は10,707百万円(前連結会計年度比8.1%増)となりました。

 

(経常利益)

営業外損益は、前連結会計年度に持分法による投資損失を計上していたこと等により、収益増加となりました。

以上の結果、当連結会計年度における経常利益は11,715百万円(前連結会計年度比19.7%増)となりました。

(親会社株主に帰属する当期純利益)

特別損益は、前連結会計年度に段階取得に係る差損や新型コロナウイルス感染症による損失等を計上していたものの、同じく前連結会計年度に持分法適用関連会社だった㈱フジコーの完全子会社化に伴う負ののれん発生益や新型コロナウイルス感染症による助成金収入等を計上していたこと等により、収益減少となりました。

以上の結果、当連結会計年度における税金等調整前当期純利益は11,112百万円(前連結会計年度比1.0%増)となり、法人税等の減少等により、当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は7,283百万円(前連結会計年度比12.3%減)となりました。

 

② キャッシュ・フローの状況の分析・検討並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

(a) キャッシュ・フローの分析

当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

(b) 資本の財源及び資金の流動性

当社グループの運転資金需要は、主に衣料繊維事業における原材料の仕入や製造経費、販売費及び一般管理費等であり、投資を目的とした資金需要は、主に保有する不動産への設備投資等によるものであります。

短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。

なお、当連結会計年度末における借入金、社債及びリース債務を含む有利子負債の残高は19,445百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は34,363百万円となっております。

 

③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき会計上の見積りを行っていますが、見積り特有の不確実性が存在するため、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。

連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは、以下のとおりであります。

(繰延税金資産)

当社グループは、繰延税金資産について、将来の利益計画に基づいた課税所得が十分に確保できることや、回収可能性があると判断した将来減算一時差異等について繰延税金資産を計上しております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、繰延税金資産が減額され税金費用が計上される可能性があります。

(固定資産の減損)

当社グループは、固定資産の減損に係る回収可能性の評価にあたり、独立したキャッシュ・フローを生み出す最小の単位でグルーピングを行い、収益性が著しく低下した資産グループについて、固定資産の帳簿価額を回収可能価額まで減損し、当該減少額を減損損失として計上することとしております。減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定にあたっては、将来の利益計画に基づき慎重に検討を行っておりますが、その見積りの前提とした条件や仮定に変化が生じた場合、減損処理が必要になる可能性があります。

(退職給付会計)

退職給付に係る資産及び負債のうち、確定給付制度に係る分については、割引率や年金資産の期待運用収益率等の数理計算上で設定される前提条件に基づいて算出しております。実際の計算が前提条件と異なる場合、または制度に変化や変更が生じた場合は、将来の退職給付に係る負債、及び退職給付費用に影響を与える可能性があります。

 

(3) 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

当社グループは、「売上高」、「営業利益」、「自己資本当期純利益率(ROE)」を重要な指標として位置付けております。当連結会計年度における「売上高」は109,048百万円(前連結会計年度比2.3%増)、「営業利益」は10,707百万円(前連結会計年度比8.1%増)、「自己資本当期純利益率(ROE)」は7.0%(前連結会計年度比1.4ポイント減)となりました。

 

なお、今後の見通しにつきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。

 

また、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。

 

 

4 【経営上の重要な契約等】
(建物等賃貸契約)

契約会社名

相手先

契約内容

期限

日本毛織株式会社

(当社)

株式会社ダイエー

商業施設「ニッケコルトンプラザ」

の賃貸

2021年11月から2024年11月

日本毛織株式会社

(当社)

株式会社エディオン

商業施設「ニッケパークタウン」

の賃貸

2022年10月から2028年10月

日本毛織株式会社

(当社)

ユニー株式会社

商業施設「アピタ各務原」の賃貸

2000年9月から2026年9月

 

 

2 【主要な設備の状況】

当社グループ(当社及び連結子会社)における主要な設備は、次のとおりであります。

(1) 提出会社

 

 

 

 

 

 

2022年11月30日現在

事業所名
(所在地)

セグメント

の名称

設備の内容

帳簿価額(百万円)

従業員数

(人)

建物及び

構築物

機械装置

及び運搬具

土地

(面積千㎡)

その他

合計

印南工場

(兵庫県加古川市)

衣料繊維

梳毛織物等

製造設備

1,834

702

21
(204)

119

2,677

140
[40]

一宮事業所

(愛知県一宮市)

衣料繊維

梳毛糸・毛織物製造設備

629

4

0
(78)

0

634

19
[-]

岐阜工場

(岐阜県各務原市)

衣料繊維

梳毛・合繊糸

製造設備

657

249

27
(76)

7

942

116
[66]

ニッケパークタウン

(兵庫県加古川市)

(注)2

人とみらい

開発

ショッピング

センター等

3,068

2

135
(72)

18

3,224

11
[-]

ニッケコルトンプラザ

(千葉県市川市)

(注)3

人とみらい

開発

ショッピング

センター等

5,866

0

4
(130)

20

5,892

16
[-]

ニッケあすも市川

(千葉県市川市)

人とみらい

開発

介護施設

893

0
(2)

4

898

4
[-]

ニッケまちなか発電所

明石土山

(兵庫県加古郡稲美町)

人とみらい

開発

太陽光発電設備

193

1,711

471
(247)

4

2,382


[-]

本社

(大阪市中央区)

全社的管理・

販売業務

その他の施設

921

50
(1)

2

974

126
[-]

 

 

 

(2) 国内子会社

 

 

 

 

 

 

 

2022年11月30日現在

会社名

事業所名

(所在地)

セグメント

の名称

設備の

内容

帳簿価額(百万円)

従業

員数

(人)

建物及び

構築物

機械装置

及び

運搬具

土地

(面積千㎡)

その他

合計

㈱ナカヒロ

本社・工場

(大阪市中央区他)

衣料繊維

その他

設備

203

6

715
(3)

2

927

127
[3]

佐藤産業㈱

本社・工場

(東京都千代田区他)

衣料繊維

その他

設備

131

2

594
(7)

17

745

109
[-]

アンビック㈱

本社・工場

(兵庫県姫路市他)

産業機材

不織布・

フェルト

製造設備

447

288

534
(56)

18

1,288

217
[1]

㈱フジコー

本社・工場

(兵庫県伊丹市他)

産業機材

不織布・

フェルト

製造設備

601

611

7,327
(83)

64

8,605

158
[1]

㈱ゴーセン

本社・工場

(大阪市中央区他)

産業機材

合成繊維

製造設備

179

119

599
(26)

16

914

220
[-]

㈱ニッケ機械

製作所

(注)4

本社・工場

(兵庫県加古川市他)

産業機材

機械

製造設備

277

105

225
(11)

37

646

233
[92]

ニッケアウデオSAD㈱

本社・店舗

(大阪市中央区他)

人と

みらい

開発

その他

設備

1,126

-

-
(-)

46

1,172

859
[-]

㈱ニッケライフ

本社・店舗

(兵庫県加古川市他)

人と

みらい

開発

その他

設備

144

-

-
(-)

4

148

143
[-]

 

(注) 1 帳簿価額のうち「その他」は工具器具及び備品であり、建設仮勘定は含んでおりません。

2 ㈱エディオン等へ賃貸しております。

3 ㈱ダイエー等へ賃貸しております。

4 主要な建物及び構築物並びに土地は提出会社から賃借しております。

5 休止中の主要な設備はありません。

6 従業員数の[ ]は、臨時従業員数を外書きしております。

7 上記の他、主要な賃貸設備は次のとおりであります。

   提出会社

所在地

セグメント

の名称

区分

帳簿価額(百万円)

建物及び

構築物

機械装置

及び運搬具

土地

(面積千㎡)

その他

合計

東京都中央区

人とみらい

開発

賃貸ビル

1

764
(0)

0

765

大阪市中央区

人とみらい

開発

賃貸ビル

251

0

13
(0)

264

岐阜県各務原市

人とみらい

開発

賃貸施設

258

46

27
(73)

2

334

神戸市中央区

人とみらい

開発

賃貸ビル

147

0

0
(1)

0

147

大阪府吹田市

人とみらい

開発

賃貸マンション

788

773
(0)

0

1,561

大阪府豊中市

人とみらい

開発

賃貸マンション

282

150
(0)

432

 

 

① 【株式の総数】

 

種類

発行可能株式総数(株)

普通株式

192,796,000

192,796,000

 

 

② 【発行済株式】

 

種類

事業年度末

現在発行数(株)

(2022年11月30日)

提出日現在発行数(株)

(2023年2月22日)

上場金融商品取引所名又は登録認可金融商品取引業協会名

内容

普通株式

78,478,858

78,478,858

東京証券取引所
(プライム市場)

完全議決権株式であり、権利内容に何ら限定のない当社における標準となる株式
単元株式数 100株

78,478,858

78,478,858

 

(注)当社は東京証券取引所市場第一部に上場しておりましたが、2022年4月4日付けの東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、同日以降の上場金融商品取引所名は、東京証券取引所プライム市場となっております。

 

① 【ストックオプション制度の内容】

該当事項はありません。

 

② 【ライツプランの内容】

該当事項はありません。

 

(4) 【発行済株式総数、資本金等の推移】

年月日

発行済株式

総数増減数

(株)

発行済株式

総数残高

(株)

資本金増減額

(百万円)

資本金残高

(百万円)

資本準備金

増減額

(百万円)

資本準備金

残高

(百万円)

2022年10月7日(注)

△8,000,000

78,478,858

6,465

5,064

 

(注) 自己株式の消却による減少であります。

 

 

(5) 【所有者別状況】

 

2022年11月30日現在

区分

株式の状況(1単元の株式数100株)

単元未満
株式の状況
(株)

政府及び
地方公共
団体

金融機関

金融商品
取引業者

その他の
法人

外国法人等

個人

その他

個人以外

個人

株主数(人)

32

21

209

147

21

22,719

23,149

所有株式数

(単元)

240,118

24,125

183,695

71,258

42

263,824

783,062

172,658

所有株式数

の割合(%)

30.66

3.08

23.46

9.10

0.01

33.69

100

 

(注) 1.自己株式7,784,142株は「個人その他」欄に77,841単元、及び「単元未満株式の状況」欄に42株含めております。

2.「その他の法人」の欄には、証券保管振替機構名義の株式が20単元含まれております。

 

(6) 【大株主の状況】

2022年11月30日現在

氏名又は名称

住所

所有株式数
(千株)

発行済株式
(自己株式を
除く。)の
総数に対する
所有株式数
の割合(%)

日本マスタートラスト信託銀行
株式会社(信託口)

東京都港区浜松町2丁目11番3号

7,527

10.65

株式会社みずほ銀行

東京都千代田区大手町1丁目5番5号

3,339

4.72

株式会社三井住友銀行

東京都千代田区丸の内1丁目1-2

3,268

4.62

日清紡ホールディングス株式会社

東京都中央区日本橋人形町2丁目31-11

2,763

3.91

SMBC日興証券株式会社

東京都千代田区丸の内3丁目3番1号

2,055

2.91

株式会社竹中工務店

大阪市中央区本町4丁目1-13

2,000

2.83

株式会社三菱UFJ銀行

東京都千代田区丸の内2丁目7番1号

1,814

2.57

日本生命保険相互会社

東京都千代田区丸の内1丁目6番6号 日本生命証券管理部内

1,808

2.56

株式会社日本カストディ銀行
(信託口)

東京都中央区晴海1丁目8-12

1,750

2.48

ニッケ従業員持株会

大阪市中央区瓦町3丁目3番10号

1,631

2.31

27,957

39.55

 

 

① 【連結貸借対照表】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(2021年11月30日)

当連結会計年度

(2022年11月30日)

資産の部

 

 

 

流動資産

 

 

 

 

現金及び預金

41,156

34,500

 

 

受取手形及び売掛金

25,400

-

 

 

受取手形、売掛金及び契約資産

-

※1 25,032

 

 

有価証券

-

3,000

 

 

商品及び製品

14,102

14,702

 

 

仕掛品

5,882

7,037

 

 

原材料及び貯蔵品

2,505

2,532

 

 

その他

2,277

2,195

 

 

貸倒引当金

114

96

 

 

流動資産合計

91,210

88,904

 

固定資産

 

 

 

 

有形固定資産

 

 

 

 

 

建物及び構築物(純額)

※4 25,875

※4 25,606

 

 

 

機械装置及び運搬具(純額)

4,968

5,457

 

 

 

土地

※4 14,907

※4 14,972

 

 

 

建設仮勘定

1,045

410

 

 

 

その他(純額)

896

733

 

 

 

有形固定資産合計

※2 47,694

※2 47,180

 

 

無形固定資産

 

 

 

 

 

のれん

787

376

 

 

 

その他

669

722

 

 

 

無形固定資産合計

1,456

1,098

 

 

投資その他の資産

 

 

 

 

 

投資有価証券

※3 18,636

※3 22,067

 

 

 

長期貸付金

18

17

 

 

 

破産更生債権等

63

45

 

 

 

長期前払費用

409

350

 

 

 

退職給付に係る資産

572

547

 

 

 

繰延税金資産

1,498

1,053

 

 

 

その他

※3 2,162

※3 2,192

 

 

 

貸倒引当金

90

74

 

 

 

投資その他の資産合計

23,271

26,199

 

 

固定資産合計

72,421

74,479

 

資産合計

163,632

163,384

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(2021年11月30日)

当連結会計年度

(2022年11月30日)

負債の部

 

 

 

流動負債

 

 

 

 

支払手形及び買掛金

10,498

10,493

 

 

短期借入金

※4 16,749

※4 16,309

 

 

1年内償還予定の社債

60

60

 

 

未払法人税等

1,930

1,758

 

 

賞与引当金

1,326

1,660

 

 

その他の引当金

184

127

 

 

その他

9,408

※5 7,830

 

 

流動負債合計

40,157

38,239

 

固定負債

 

 

 

 

社債

120

60

 

 

長期借入金

※4 4,153

※4 2,850

 

 

繰延税金負債

2,847

3,320

 

 

退職給付に係る負債

3,154

2,729

 

 

長期預り敷金保証金

6,416

6,453

 

 

資産除去債務

448

439

 

 

その他

1,713

1,555

 

 

固定負債合計

18,854

17,409

 

負債合計

59,012

55,649

純資産の部

 

 

 

株主資本

 

 

 

 

資本金

6,465

6,465

 

 

資本剰余金

5,083

4,454

 

 

利益剰余金

96,860

96,439

 

 

自己株式

9,097

5,935

 

 

株主資本合計

99,311

101,423

 

その他の包括利益累計額

 

 

 

 

その他有価証券評価差額金

3,439

4,483

 

 

繰延ヘッジ損益

133

55

 

 

為替換算調整勘定

288

668

 

 

退職給付に係る調整累計額

236

0

 

 

その他の包括利益累計額合計

3,625

5,206

 

非支配株主持分

1,682

1,103

 

純資産合計

104,620

107,734

負債純資産合計

163,632

163,384

 

 

【連結損益計算書】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(自 2020年12月1日

 至 2021年11月30日)

当連結会計年度

(自 2021年12月1日

 至 2022年11月30日)

売上高

106,619

※1 109,048

売上原価

※3,※7 75,333

※3,※7 76,238

売上総利益

31,285

32,810

販売費及び一般管理費

※2,※3 21,384

※2,※3 22,102

営業利益

9,900

10,707

営業外収益

 

 

 

受取利息

16

16

 

受取配当金

490

629

 

為替差益

99

289

 

持分法による投資利益

-

14

 

賃貸関係収入

-

168

 

その他

403

634

 

営業外収益合計

1,009

1,754

営業外費用

 

 

 

支払利息

90

87

 

持分法による投資損失

676

-

 

租税公課

46

229

 

減価償却費

23

23

 

その他

289

405

 

営業外費用合計

1,125

746

経常利益

9,784

11,715

特別利益

 

 

 

固定資産売却益

※8 5

※8 120

 

投資有価証券売却益

4

510

 

負ののれん発生益

7,262

-

 

新型コロナウイルス感染症による助成金収入

694

-

 

特別利益合計

7,967

630

特別損失

 

 

 

固定資産売却損

※9 59

-

 

固定資産処分損

54

-

 

減損損失

-

※5 527

 

のれん減損損失

-

※6 45

 

投資有価証券売却損

4

17

 

関係会社株式売却損

1,581

-

 

事業構造改善費用

※4,※5,※7 1,582

※4,※5,※7 643

 

段階取得に係る差損

2,463

-

 

新型コロナウイルス感染症による損失

※7,※10 1,007

-

 

特別損失合計

6,753

1,234

税金等調整前当期純利益

10,997

11,112

法人税、住民税及び事業税

3,411

3,499

法人税等調整額

891

363

法人税等合計

2,519

3,863

当期純利益

8,478

7,248

非支配株主に帰属する当期純利益又は非支配株主に帰属する当期純損失(△)

170

34

親会社株主に帰属する当期純利益

8,308

7,283

 

1.報告セグメントの概要

当社は、「衣料繊維」「産業機材」「人とみらい開発」「生活流通」の4つの事業部から成る事業部制によるマネジメントを行っております。当社の事業部制による事業セグメントは、当社及び連結子会社の構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、最高経営意思決定機関が、経営資源の配分の決定及び業績評価のために、定期的に検討を行う対象となっているものであるため、当該事業セグメントを報告セグメントとしております。

「衣料繊維事業」は、毛糸・毛織物などの衣料繊維製品の製造並びに販売、倉庫管理・構内運送、「産業機材事業」は、不織布・フェルトなどの繊維資材製品、テニス・バドミントンガット、釣糸、産業資材の製造・販売、産業向け機械の設計・製造・販売、エネルギーシステムの設計・施工・メンテナンス、「人とみらい開発事業」は、ショッピングセンターなど商業施設の開発・賃貸・運営、不動産の建設・販売・賃貸、電気設備の工事、乗馬・ゴルフ・テニス等のスポーツ施設、介護事業、携帯電話販売、ビデオレンタル等のフランチャイズ業、キッズランド・カラオケ・ボウリング場の運営、「生活流通事業」は、毛布・寝装用品、手編毛糸、家具、馬具・乗馬用品、100円ショップ向け日用雑貨卸し、スタンプ・スタンプインクの製造販売等をそれぞれ行っております。

 

① 【貸借対照表】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2021年11月30日)

当事業年度

(2022年11月30日)

資産の部

 

 

 

流動資産

 

 

 

 

現金及び預金

23,135

17,924

 

 

受取手形

81

51

 

 

売掛金

※2 8,266

※2 9,071

 

 

有価証券

-

3,000

 

 

商品及び製品

2,065

2,262

 

 

仕掛品

3,083

3,298

 

 

原材料及び貯蔵品

672

633

 

 

前払費用

61

77

 

 

短期貸付金

※2 3,490

※2 3,850

 

 

その他

※2 539

※2 717

 

 

貸倒引当金

8

9

 

 

流動資産合計

41,387

40,875

 

固定資産

 

 

 

 

有形固定資産

 

 

 

 

 

建物

※1 19,864

※1 19,919

 

 

 

構築物

1,533

1,452

 

 

 

機械及び装置

3,768

3,342

 

 

 

車両運搬具

3

6

 

 

 

工具、器具及び備品

256

217

 

 

 

土地

※1 3,275

※1 3,425

 

 

 

建設仮勘定

44

231

 

 

 

有形固定資産合計

28,746

28,596

 

 

無形固定資産

 

 

 

 

 

ソフトウエア

124

239

 

 

 

その他

59

56

 

 

 

無形固定資産合計

183

296

 

 

投資その他の資産

 

 

 

 

 

投資有価証券

15,301

17,021

 

 

 

関係会社株式

14,753

15,957

 

 

 

出資金

3

3

 

 

 

関係会社出資金

400

400

 

 

 

破産更生債権等

18

16

 

 

 

長期前払費用

263

236

 

 

 

前払年金費用

878

805

 

 

 

繰延税金資産

65

-

 

 

 

その他

247

191

 

 

 

貸倒引当金

18

16

 

 

 

投資その他の資産合計

31,914

34,616

 

 

固定資産合計

60,845

63,508

 

資産合計

102,232

104,384

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2021年11月30日)

当事業年度

(2022年11月30日)

負債の部

 

 

 

流動負債

 

 

 

 

支払手形

453

466

 

 

買掛金

※2 507

※2 769

 

 

短期借入金

3,370

4,270

 

 

未払金

※2 3,057

※2 3,019

 

 

未払費用

※2 533

※2 509

 

 

未払法人税等

732

782

 

 

預り金

2,089

2,589

 

 

賞与引当金

720

669

 

 

その他

1,081

765

 

 

流動負債合計

12,546

13,841

 

固定負債

 

 

 

 

長期借入金

※1 1,350

※1 150

 

 

繰延税金負債

-

444

 

 

退職給付引当金

1,142

1,099

 

 

長期預り敷金保証金

※2,※3 5,872

※2,※3 5,854

 

 

資産除去債務

234

236

 

 

その他

160

53

 

 

固定負債合計

8,760

7,837

 

負債合計

21,306

21,679

純資産の部

 

 

 

株主資本

 

 

 

 

資本金

6,465

6,465

 

 

資本剰余金

 

 

 

 

 

資本準備金

5,064

5,064

 

 

 

その他資本剰余金

609

-

 

 

 

資本剰余金合計

5,674

5,064

 

 

利益剰余金

 

 

 

 

 

利益準備金

1,616

1,616

 

 

 

その他利益剰余金

 

 

 

 

 

 

損失補填準備積立金

680

680

 

 

 

 

配当引当積立金

930

930

 

 

 

 

従業員退職給与基金

1,466

1,466

 

 

 

 

圧縮記帳積立金

2,095

2,017

 

 

 

 

特別償却積立金

25

-

 

 

 

 

別途積立金

37,950

37,950

 

 

 

 

繰越利益剰余金

30,219

28,858

 

 

 

利益剰余金合計

74,983

73,518

 

 

自己株式

9,097

5,935

 

 

株主資本合計

78,025

79,112

 

評価・換算差額等

 

 

 

 

その他有価証券評価差額金

2,792

3,619

 

 

繰延ヘッジ損益

107

26

 

 

評価・換算差額等合計

2,899

3,592

 

純資産合計

80,925

82,705

負債純資産合計

102,232

104,384

 

 

② 【損益計算書】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(自 2020年12月1日

 至 2021年11月30日)

当事業年度

(自 2021年12月1日

 至 2022年11月30日)

売上高

※1 26,736

※1 27,181

売上原価

※1 17,709

※1 18,100

売上総利益

9,027

9,080

販売費及び一般管理費

※2 4,275

※2 4,223

営業利益

4,751

4,857

営業外収益

 

 

 

受取利息及び受取配当金

※1 2,719

※1 2,640

 

為替差益

3

3

 

その他

※1 463

※1 581

 

営業外収益合計

3,186

3,225

営業外費用

 

 

 

支払利息

※1 22

※1 24

 

減価償却費

53

51

 

その他

203

271

 

営業外費用合計

279

347

経常利益

7,657

7,735

特別利益

 

 

 

投資有価証券売却益

1

497

 

新型コロナウイルス感染症による助成金収入

279

-

 

特別利益合計

280

497

特別損失

 

 

 

減損損失

-

91

 

投資有価証券売却損

3

4

 

関係会社株式売却損

334

-

 

事業構造改善費用

※3 1,451

※3 175

 

新型コロナウイルス感染症による損失

585

-

 

特別損失合計

2,374

271

税引前当期純利益

5,563

7,961

法人税、住民税及び事業税

1,495

1,570

法人税等調整額

758

179

法人税等合計

736

1,749

当期純利益

4,826

6,211