住江織物株式会社
Suminoe Textile Co., Ltd.
大阪市中央区南船場三丁目11番20号
証券コード:35010
業界:繊維製品
有価証券報告書の提出日:2023年8月30日

(1) 連結経営指標等

 

回次

第130期

第131期

第132期

第133期

第134期

決算年月

2019年5月

2020年5月

2021年5月

2022年5月

2023年5月

売上高

(百万円)

98,617

91,512

79,702

81,713

94,828

経常利益

(百万円)

2,956

1,323

1,211

950

1,575

親会社株主に帰属する当期純利益

(百万円)

467

142

409

281

320

包括利益

(百万円)

89

227

866

1,170

1,653

純資産額

(百万円)

35,271

32,582

32,956

33,448

34,113

総資産額

(百万円)

87,975

86,272

83,669

84,801

88,151

1株当たり純資産額

(円)

4,469.04

4,438.11

4,438.67

4,470.49

4,549.75

1株当たり当期純利益金額

(円)

65.36

21.88

64.84

44.44

50.55

潜在株式調整後

1株当たり当期純利益金額

(円)

自己資本比率

(%)

34.8

32.5

33.5

33.4

32.7

自己資本利益率

(%)

1.4

0.5

1.5

1.0

1.1

株価収益率

(倍)

42.4

88.2

29.3

37.8

43.4

営業活動によるキャッシュ・フロー

(百万円)

4,760

5,901

4,167

375

1,803

投資活動によるキャッシュ・フロー

(百万円)

1,448

1,536

754

1,191

2,834

財務活動によるキャッシュ・フロー

(百万円)

4,964

1,702

3,174

2,074

52

現金及び現金同等物の期末残高

(百万円)

7,754

10,309

10,756

7,970

6,929

従業員数

(名)

2,899

2,822

2,724

2,640

2,779

 

(注) 1  潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。

2 「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第133期の期首から適用しており、第133期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

 

 

(2) 提出会社の経営指標等

 

回次

第130期

第131期

第132期

第133期

第134期

決算年月

2019年5月

2020年5月

2021年5月

2022年5月

2023年5月

売上高

(百万円)

37,269

35,634

32,243

15,009

17,269

経常利益

(百万円)

1,411

1,118

1,189

442

659

当期純利益又は当期純損失(△)

(百万円)

1,017

1,038

1,433

907

701

資本金

(百万円)

9,554

9,554

9,554

9,554

9,554

発行済株式総数

(千株)

7,682

7,682

7,682

7,682

7,682

純資産額

(百万円)

24,961

23,498

21,356

21,671

22,503

総資産額

(百万円)

67,171

68,922

65,132

63,773

69,281

1株当たり純資産額

(円)

3,646.90

3,724.81

3,380.05

3,422.94

3,547.44

1株当たり配当額
(1株当たり中間配当額)

(円)

70.00

50.00

35.00

70.00

55.00

(35.00)

(35.00)

(15.00)

(35.00)

(35.00)

1株当たり当期純利益金額
又は当期純損失金額(△)

(円)

142.34

158.88

226.92

143.49

110.63

潜在株式調整後
1株当たり当期純利益金額

(円)

自己資本比率

(%)

37.2

34.1

32.8

34.0

32.5

自己資本利益率

(%)

3.9

4.3

6.4

4.2

3.2

株価収益率

(倍)

19.5

12.1

11.7

19.8

配当性向

(%)

49.2

31.5

48.8

49.7

従業員数

(名)

260

267

253

256

260

株主総利回り

(%)

103.3

74.4

74.6

69.2

89.9

(比較指標:配当込みTOPIX)

(%)

(88.6)

(94.1)

(118.2)

(120.3)

(137.8)

最高株価

(円)

3,315

3,165

2,300

2,233

2,450

最低株価

(円)

2,196

1,429

1,649

1,461

1,620

 

(注) 1  潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、第130期、第131期、第133期および第134期は、潜在株式が存在しないため記載しておりません。第132期は、潜在株式が存在しないため、また1株当たり当期純損失であるため記載しておりません。

2 第132期の株価収益率および配当性向については、当期純損失を計上しているため、記載しておりません。

3 「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第133期の期首から適用しており、第133期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

4 最高株価及び最低株価は、2022年4月4日より東京証券取引所プライム市場におけるものであり、それ以前については東京証券取引所市場第一部におけるものであります。

 

2 【沿革】

 

年月

主たる沿革

1930年12月

住江織物株式会社を設立する。

1937年8月

大阪工場を新設し、紡毛糸紡績をはじめる。

1943年4月

京都工場を新設し、ドレープの生産をはじめる。

1947年11月

網野工場を新設し、緞通の生産工場とする。

1949年5月

東京証券取引所、大阪証券取引所および京都証券取引所に株式を上場する。

1950年8月

東京支店を設置し、東日本地区の販売を強化する。

1952年5月

緞帳の生産をはじめる。

1957年2月

タフテッドカーペットの量販を開始する。

1958年9月

自動車用カーペット、自動車用ナイロンシート地の生産をはじめる。

1964年4月

東京証券取引所上場廃止。

1969年5月

本社・新社屋を現在地に竣工する。

1971年4月

奈良工場を新設し、住吉工場を廃止する。
小売店加盟のSSG(スミノエシーホースグループ)を組織し、販売促進を図る。

1975年4月

網野工場を分離し、住江網野株式会社(現・丹後テクスタイル株式会社、現・連結子会社)とする。

1976年5月

決算期を年1回(5月31日)に変更し、中間配当制度を導入する。

1977年3月

タフテッドカーペットの生産を奈良工場に集中し、生産の合理化を図る。

1979年7月

ロール反カッティングセンターを整備増設する。(東京、大阪地区)

1980年8月

国産初のタイルカーペットの生産を奈良工場ではじめる。

1981年4月

工事店加盟のSCC(スミノエコントラクトサークル)を組織し、コントラクト市場での販売促進を図る。

1983年3月

奈良工場がタフテッドカーペットの生産について、JIS表示許可工場の認可を受ける。

1985年5月

光建産業株式会社(現・ルノン株式会社、現・連結子会社)の株式を取得し、連結子会社とする。

1987年7月

滋賀事業所を新設する。

1990年4月

東京証券取引所市場第一部再上場する。

1992年3月

東京・大阪地区他全国主要地区にショールームを整備拡充する。

1998年10月

京都工場を廃止し、ドレープ業務を大阪工場に統合して生産の効率化を図る。
産業資材分野の開発業務の効率化・迅速化のため開発センターを新設する。
東京支店(港区三田)を、品川区西五反田に移転する。

      12月

販売会社 株式会社スミノエ(現・連結子会社)を設立する。
京都美術工芸所を設立して古来織物技術を継承する。

1999年2月

床材を中心とした新規商材の研究・開発のため、テクニカルセンターを新設する。

      4月

販売子会社12社の業務を株式会社スミノエに統合し、インテリア事業の再構築を図る。

      5月

物流合理化のため物流業務を住江物流株式会社(現・連結子会社)に統合する。

2000年6月

当社インテリア事業の販売、企画、調達機能を株式会社スミノエに移行集約する。

2001年7月

SSG、SCC、SPC(スミノエパートナーサークル)を横断的な組織として効率的な運営をするため三組織を統合したスミノエ会を創設する。

2002年8月

当社の全製造工場(奈良事業所・滋賀事業所)においてISO14001を認証取得する。

2003年4月

米国サウスカロライナ州に自動車向けの繊維内装製品の企画設計・製造・販売会社として連結子会社Suminoe Textile of America Corporation(現・連結子会社)を設立する。

2004年7月

カーペット生産工場である奈良工場を含む床材事業部門を分社し、住江奈良株式会社を設立する。

      12月

2003年1月にホットカーペット本体および表皮材生産拠点確保のため設立した合弁会社蘇州住江兄弟織物有限公司を100%出資子会社に変更し、蘇州住江織物有限公司(現・連結子会社)とする。

2005年10月

中国広東省広州市に自動車内装材の生産・販売拠点として合弁会社住江互太(広州)汽車繊維製品有限公司(現・連結子会社)を設立する。

 

 

 

 

年月

主たる沿革

2009年5月

大阪工場の自動車用ファブリック加工ラインを閉鎖する。

      12月

当社および帝人ファイバー株式会社(現・帝人フロンティア株式会社)の自動車内装事業をそれぞれ分割し(共同新設分割)、スミノエ テイジン テクノ株式会社(現・連結子会社)を設立する。帝人テクロス株式会社(現・連結子会社)および尾張整染株式会社(現・連結子会社)をスミノエ テイジン テクノ株式会社の子会社とする。

2010年4月

尾張整染株式会社が、帝人ネステックス株式会社より資産(土地・建物・製造設備等)を譲り受け、石川工場(石川県能美市)とする。

      5月

スミノエ テイジン テクノ株式会社がインドのニューデリー市(現所在地・ハリヤナ州グルグラム市)に合弁会社Suminoe Teijin Techno Krishna India Pvt. Ltd.(現・連結子会社)を設立する。

      10月

2003年9月に自動車用内装用品の開発・生産拠点として中国江蘇省蘇州市に設立した合弁会社蘇州住江小出汽車用品有限公司(現・連結子会社)を株式の追加取得により出資比率を53%とし、持分法適用関連会社から連結子会社とする。

      12月

1994年に自動車内装材の製造・販売会社としてタイのアユタヤ県に設立したT.C.H. Suminoe Co., Ltd.(現・連結子会社)を株式の追加取得により出資比率を50.1%とし、持分法適用関連会社から連結子会社とする。

2011年7月

水平循環型リサイクルタイルカーペット「ECOS(エコス)」の量産を開始する。

2013年5月

Suminoe Textile of America Corporationがメキシコのグアナファト州に自動車用商材の生産・販売拠点としてSuminoe Textile de Mexico, S.A. de C.V.(現・連結子会社)を設立する。

      6月

製造を担う子会社の体制を強化するため、住江奈良株式会社が住江甲賀株式会社へ事業を譲渡することで統合し、住江テクノ株式会社(現・連結子会社)に商号変更する。

      11月

インドネシアのバンドン市に自動車内装用品の生産拠点として合弁会社PT.Suminoe Surya Techno(現・連結子会社)を設立する。

2015年2月

1991年に自動車用内装用品の開発・生産拠点としてインドネシアのバンドン市に設立した合弁会社PT.Sinar Suminoe Indonesia(現・連結子会社)の支配を獲得したことにより、持分法適用関連会社から連結子会社とする。

      6月

Suminoe Textile of America Corporationがアメリカのサウスカロライナ州で自動車用シートファブリック、天井材のウレタンラミネート加工および医療用資材の製造、販売等を行うBondtex, Inc.(現・連結子会社)の株式を取得し、連結子会社とする。

2018年4月

タイのチェンマイ県で自動車内装用品の生産拠点として合弁会社Suminoe Koide (Thailand) Co., Ltd. (現・連結子会社)が事業を開始する。

2019年8月

ベトナムのハナム省に電気カーペット等繊維系暖房商材の生産拠点としてSuminoe Textile Vietnam Co., Ltd.(現・連結子会社)を設立する。

2020年8月

株式会社シーピーオー(現・連結子会社)の株式を取得し、連結子会社とする。

2022年1月

株式会社プレテリアテキスタイル(現・連結子会社)の株式を取得し、連結子会社とする。

      4月

      7月

東京証券取引所の市場再編に伴い、新市場「プライム市場」に移行する。

関織物株式会社(現・連結子会社)の株式を取得し、連結子会社とする。

 

 

3 【事業の内容】

当社グループは、当社、連結子会社30社および関連会社2社により構成され、インテリア製品、自動車車両内装材製品、機能性資材製品の製造および販売を主な事業として取り組んでおります。

当社グループの事業に係る位置付けおよびセグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、事業の種類はセグメントと同一の区分であります。

 

(インテリア事業)

㈱スミノエおよび㈱プレテリアテキスタイルが一般消費者向けインテリア製品の販売を行っており、ルノン㈱が壁紙を主とした製品の販売を行っております。製造においては、住江テクノ㈱がカーペットおよびカーペットの材料であるスミトロン糸を、丹後テクスタイル㈱が緞帳、緞通等をそれぞれ製造しております。

また、㈱シーピーオーが設計・製造・施工を、㈱スミノエワークスが施工管理の請負業を、㈱ソーイング兵庫がインテリア製品の加工を、住江物流㈱が製品の物流業務をそれぞれ行っており、販売子会社の販売業務を補完しております。

 

(自動車・車両内装事業)

自動車関連は、国内においては、主として当社およびスミノエ テイジン テクノ㈱が自動車内装材製品の販売を行っております。また、帝人テクロス㈱および尾張整染㈱が自動車内装材の製造から加工を、住江テクノ㈱がカーペットおよび不織布の加工をそれぞれ行っております。

海外においては、Suminoe Textile of America Corporation(米国)、Suminoe Textile de Mexico, S.A. de C.V.

(メキシコ)、住江互太(広州)汽車繊維製品有限公司(中国)、T.C.H. Suminoe Co., Ltd.(タイ)等の会社が自動車内装材の製造および販売を行っております。

車両関連は、鉄道およびバス等の公共交通機関向けに、主として当社がシート表皮材、クッション材、カーテン、壁装材、床材等の内装材の販売を行っております。また、関織物㈱が車両内装材の製造から加工を行っております。

 

(機能資材事業)

主として当社および蘇州住江織物有限公司(中国)がホットカーペット、浴室床材、消臭関連商材、航空機の内装材製品等の販売を行っております。製造においては、住江テクノ㈱およびSuminoe Textile Vietnam Co., Ltd.(ベトナム)が行っております。

 

(その他)

関西ラボラトリー㈱他1社が試験業務請負業等を営んでおり、当社グループを中心に取引しております。

 

事業の系統図は、次のとおりであります。

 


 

4 【関係会社の状況】

 

名称

住所

資本金または
出資金

主要な事業
の内容

議決権の
所有割合
(%)

関係内容

(連結子会社)

大阪市西区

 

百万円

300

インテリア事業

100.0

当社製品の販売

建物の賃貸

資金の貸借

役員の兼任あり

㈱スミノエ

 

ルノン㈱

東京都品川区

百万円

200

インテリア事業

100.0

当社製品の販売

建物の賃貸借

資金の貸借

役員の兼任あり

住江テクノ㈱

滋賀県甲賀市

百万円

90

インテリア事業

自動車・車両内装事業

機能資材事業

100.0

当社製品の製造

建物および設備の賃貸

材料の供給

資金の貸借

役員の兼任あり

住江物流㈱

奈良県生駒郡
安堵町

百万円

30

インテリア事業

100.0

当社製品の荷役・
保管・加工

建物の賃貸

資金の貸借

スミノエ テイジン

テクノ㈱

大阪市中央区

百万円

450

自動車・車両内装事業

50.1

商品の売買取引

建物の賃貸

資金の貸借

役員の兼任あり

帝人テクロス㈱

愛知県稲沢市

百万円

480

自動車・車両内装事業

50.1

(50.1)

商品の売買取引

資金の貸借

尾張整染㈱

愛知県一宮市

百万円

200

自動車・車両内装事業

50.1

(50.1)

商品の売買取引

資金の貸借

Suminoe Textile of
America Corporation

米国
サウスカロライナ州ガフニー市

千米ドル

93,000

自動車・車両内装事業

100.0

商品の売買取引

債務保証

役員の兼任あり

Suminoe Textile de

Mexico,S.A.de C.V.

メキシコ

グアナファト州

イラプアト市

千米ドル

16,783

自動車・車両内装事業

100.0

(19.8)

商品の売買取引

債務保証

役員の兼任あり

Bondtex,Inc.

米国

サウスカロライナ州ダンカン市

千米ドル

610

自動車・車両内装事業

100.0
 (100.0)

商品の売買取引

住江織物商貿(上海)

有限公司

中国

上海市

千元

3,368

自動車・車両内装事業

100.0

商品の売買取引

役員の兼任あり

住江互太(広州)汽車繊維製品有限公司

中国
広東省広州市

千元

57,480

自動車・車両内装事業

59.0

商品の売買取引

役員の兼任あり

T.C.H. Suminoe

Co., Ltd.

タイ
アユタヤ県バーンパイン郡

百万
タイバーツ

250

自動車・車両内装事業

50.1

材料の供給

役員の兼任あり

PT.Sinar Suminoe Indonesia

インドネシア

西ジャワ州

バンドン市

百万

ルピア

4,240

自動車・車両内装事業

51.0

役員の兼任あり

その他16社

 

 

 

 

 

(持分法適用関連会社)

 

 

 

 

 

その他2社

 

 

 

 

 

 

 

(注) 1  主要な事業の内容欄には、セグメント情報に記載された名称を記載しております。

2 「議決権の所有割合」の欄の(  )は、内書で間接所有割合であります。

3  上記のうち特定子会社は、㈱スミノエ、ルノン㈱、住江テクノ㈱およびSuminoe Textile of America Corporationであります。

4  ㈱スミノエおよびルノン㈱は、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。

 

主要な損益情報等

(単位:百万円)

 

㈱スミノエ

ルノン㈱

売上高

22,280

10,899

経常利益

21

661

当期純利益

1

450

純資産額

2,498

1,860

総資産額

9,770

7,502

 

 

5 【従業員の状況】
(1) 連結会社の状況

2023年5月31日現在

セグメントの名称

従業員数(名)

インテリア事業

790

自動車・車両内装事業

1,705

機能資材事業

148

その他

46

全社(共通)

90

合計

2,779

 

(注) 1  従業員数は、就業人員であります。

     2  全社(共通)は、当社管理部門の従業員であります。

 

(2) 提出会社の状況

2023年5月31日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

260

44.5

20.4

5,514

 

 

セグメントの名称

従業員数(名)

インテリア事業

5

自動車・車両内装事業

116

機能資材事業

30

その他

19

全社(共通)

90

合計

260

 

(注) 1  従業員数は、就業人員であります。

2  平均年間給与は、賞与および基準外賃金を含んでおります。

     3  全社(共通)は、管理部門の従業員であります。

 

(3) 労働組合の状況

当社従業員で組織しております労働組合(UAゼンセン住江労働組合)は、UAゼンセンに加盟しております。 組合員数は、2023年5月31日現在で341名(出向者を含む)であります。

その他の連結子会社3社において労働組合が結成されております。

なお、労働組合との間について特に記載すべき事項はありません。

 

 

(4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率および労働者の男女の賃金の差異

 ①提出会社

当事業年度(2023年5月期)

 

管理職に占める

女性労働者の割合(%)(注2)

 

男性労働者の

育児休業取得率(%)(注3)

労働者の男女の賃金の差異(%)(注4)

全労働者

 

正規雇用

労働者

 

非正規雇用

労働者

 7.0

16.7

73.0

75.8

68.5

 

 (注) 1 自社から他社への出向者分を含み、算出しております。

2 管理職に占める女性労働者の割合は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律

  第64号)の規定に基づき算出したものであります。

3 男性労働者の育児休業等取得率は、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する

  法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の

  福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合

  を算出しております。

   4 正規雇用・非正規雇用労働者のいずれにおいても、男女間では賃金規程等の制度上の差を設けておりません。

正規雇用労働者の賃金差異の主な要因は、職能資格等級の人員構成割合の違いによるものであります。

非正規雇用労働者の賃金差異の主な要因は、定年後、再雇用者の割合が高いことであります。定年前の資格

等を踏まえて処遇を決定しており、差異が発生する要因となっております。

 

 ②連結会社

当連結会計年度(2023年5月期)

 

会社名

 

管理職に占める

女性労働者の

割合(%)

(注2、注5)

 

男性労働者の

育児休業

取得率(%)

(注3、注5)

労働者の男女の賃金の差異(%)(注4、注5)

 

全労働者

 

正規雇用

労働者

 

非正規雇用

労働者

㈱スミノエ

16.7

58.9

60.8

47.2

住江物流㈱

30.8

 

 (注) 1 自社から他社への出向者分を含み、算出しております。

2 管理職に占める女性労働者の割合は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律

  第64号)の規定に基づき算出したものであります。

3 男性労働者の育児休業等取得率は、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する

  法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の

  福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合

  を算出しております。

   4 正規雇用・非正規雇用労働者のいずれにおいても、男女間では賃金規程等の制度上の差を設けておりません。

     賃金差異の主な要因は、資格等級の人員構成割合および雇用形態の違いによるものであります。

5 「-」は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)において、公表義

  務がない場合、選択公表をしていない場合、「労働者の男女の賃金の差異」についても公表義務がない場合

  を示しております。

 

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末(2023年5月31日現在)において、当社グループが判断したものであります。

 

(1) 会社の経営の基本方針

当社グループは、くらしに寄り添う技術とアイデアで人と社会にやさしい空間を世界中へ提供することを使命とし、常に技術力の向上を図り、徹底した品質管理のもと、より良い製品づくりを追求しております。その時代によって求められる「快適さ」や「くらし」の姿は変わりますが、それらを追求し、これからの100年も人と社会にやさしい空間を世界中へ提供し、よろこび広がる未来のくらしをつくる存在となるため、独自の挑戦を続けてまいります。

今後も開発の基本理念「K(健康)K(環境)R(リサイクル)+A(アメニティ:快適さ)」を念頭に室内環境の改善やリサイクル材の活用による環境負荷低減に資する製品をみなさまへお届けしてまいります。またグローバルに通用する人材の育成を進め、海外市場での販売を積極的に展開してまいります 

 

(2) 目標とする経営指標

当社グループは、2021年6月をスタートとする6ヵ年の中長期経営目標「SUMINOE GROUP WAY 2022~2024~2027」を策定いたしました。これまで当社グループが取り組んできたESG経営のもと、社会のニーズに応える商材の拡販とグローバル経営を推進し、グループ社員全員の力を合わせて、この中長期経営目標に取り組んでまいります。

(概要)

中長期的な「ありたい姿」を見据え、2027年5月期までの方針を定めました。


 

 (3ヵ年連結収支計画)

 


※ 2024年5月期の期初計画につきましては、2023年7月14日付で開示しております。

 

(2024年5月期の最新見通しについて)

 2024年5月期は「SUMINOE GROUP WAY 2022~2024~2027」の3年目にあたります。国内経済は、社会経済活動の回復等により、景気は引き続き持ち直しの傾向が続いていくことが期待されます。一方で、欧米を中心としたインフレの継続や地政学的リスク等を一因とする原材料・エネルギー価格の高騰に加え、世界的な金融引き締めによる国内および世界経済の減速など、依然として先行きに対する不透明感は高い状況にあります。2024年5月期の計画は、売上高990億円、営業利益26億円、経常利益27億円、親会社株主に帰属する当期純利益13億円としております。

 そのようななか、インテリア事業においては、「ECOS(エコス)」を中心とした環境対応型製品や高機能で上質な製品および一般家庭向けカーテン見本帳「mode S(モードエス)カーテン Vol.10」や「DESIGN LIFE EDITION.14」の拡販に努めます。また、スペース デザイン ビジネスもさらに強化するとともに、介護・防災向け製品開発など新しい分野にも挑戦することで当社グループならではの提案を進めてまいります。自動車・車両内装事業において、自動車関連では、現在、メキシコに合成皮革製造の新工場を建設中であります。2024年5月期中に先行生産を始め、さらなる北中米拠点の強化を図るとともに、「スミトロン」を活用したシート表皮「エコニックス」をはじめとする環境対応型商材や加飾材などの拡販に努め、ファブリックの受注拡大をグローバルに目指してまいります。車両関連においては、グループ会社化した製造拠点との連携により開発・生産体制の維持向上を図ることで、意匠性や機能性などの高機能化に取り組み、鉄道・バス事業者の利用客数増加に伴う需要を取りこぼすことなく、さらなる受注を目指してまいります。機能資材事業では、繊維系暖房商材において日本・中国・ベトナム拠点の連携をさらに強化し、生産体制の効率化および新たな事業にも取り組みます。他の商材でも、技術・生産本部と共同で社会課題や市場ニーズに即した新領域への開発活動を進めるとともに、多様な顧客層に向けて提案型の開発営業を進めてまいります。

 

(主なセグメント別数値目標)

 


 

(投資計画)

2022年5月期~2024年5月期の3ヵ年で、事業拡大と基幹システムの再構築および事業所再編に向け、総額100億円の投資を行う予定であります。

 

(3) 優先的に対処すべき事業上および財務上の課題

当社グループは、ESG経営を念頭に置き、各事業セグメントにおいて、脱炭素社会に貢献する環境対応型製品など、高付加価値製品の開発・拡販を進めてまいります。

 

(インテリア事業)

インテリア事業では、SUMINOEブランドの認知向上に取り組みつつ、水平循環型リサイクルタイルカーペット「ECOS(エコス)」といった環境にやさしい製品の拡販や、直営EC事業の強化に努めてまいります。また、空間設計・デザインを手掛けるスペースデザインビジネスでは、店舗の設計・デザイン・施工や室内空間の設計とデザイン、カーテン等のオプション販売で事業領域の拡大を目指してまいります。

 

(自動車・車両内装事業)

自動車・車両内装事業では、自動車関連は、合成皮革などの非繊維商材の技術開発およびデザイン面での差別化で受注拡大に取り組むとともに、原材料調達およびグローバル車種の生産地の最適化による原価低減を進めてまいります。車両関連は、鉄道・バス向けの高機能ファブリック素材の製造販売や、シートクッション材・床表示フィルム・安全対策商材の拡販、車両の改造・内装張替工事の受注拡大に努めてまいります。自動車関連、車両関連ともに、インテリア事業で培ってきた環境対応型内装材の開発にも取り組んでまいります。

 

 

(機能資材事業)

機能資材事業では、繊維系暖房商材の製造拠点の再編で、最適な供給体制を構築してまいります。また、消臭・抗菌・抗ウイルス・抗アレル物質の4つの機能を持つ当社グループ独自の複合機能加工「トリプルフレッシュデオ」を施した製品の拡充・販売に引き続き注力しながら、事業・商品の価値向上、開発営業力の強化を進めてまいります。

 

(当目標期間に強化する取り組み)

事業横断的なプロジェクトとして次世代自動車内装の開発に取り組んでまいります。インテリア事業の持つデザイン力、自動車・車両内装事業のファブリック素材への加工技術、機能資材事業の消臭・抗菌・抗ウイルスといった高機能加工技術など、それぞれの事業分野が持つ強みを結集し進めてまいります。

また、生産性・競争力の向上およびサプライチェーンの効率化を図るために進めておりました奈良事業所の再編を2022年5月期に完了いたしました。今後は東日本の主要物流拠点である伊勢原センターの移転などにより、さらなる効率化を目指してまいります。

グループ全体で、非財務目標としてESGに関する以下の項目の達成を目指してまいります。

 

Environment(環境)

Social(社会)

Governance(ガバナンス)

・CO2排出量削減への取り組み

・環境対応型製品の開発

 

 

 

 

 

 

 

 

 

社員への取り組み

・安全・安心な職場環境の整備

・ダイバーシティ&インクルージョ

 ン

・人材育成、人材活用

・全方向コミュニケーション

 

社会貢献活動

・災害時における貢献

・貧困・飢餓への支援寄付

 

・基幹システムの再構築

・社外取締役による経営の意思決定の

 強化

・歩き回る経営による双方向コミュニ

 ケーション

・コンプライアンス研修の継続実施

・「企業倫理ホットライン」のさらな

 る周知

・グローバル・リスクマネジメントの

 強化

・BCP行動計画

 

 

 

 (グループ理念)

  2023年に創業140周年を迎え、さらなる企業ブランド価値の向上を目指し、ブランディングに取り組んでおります。2023年5月期は、改めてSUMINOE GROUPの強みや社会への提供価値を抽出し、グループ理念として新たにVISION(わたしたちの目指す未来)・MISSION(わたしたちが果たすべき使命)・VALUE(事業活動の基本指針)を定めました


 

3 【事業等のリスク】

当社グループでは、会社が直面する不確実性について、CSR推進委員会コンプライアンス・リスクマネジメント部会が、当社およびグループ会社より提出されたリスク評価シートに基づき、財務諸表の重要な虚偽表示のリスクを中心として把握を進め、そのリスク評価を財務統制委員会にて検討し、経営会議においても認識しております。

各部門の長として業務執行にあたる当社の取締役は、それぞれが自部門に整備するリスクマネジメント体制の下、財務統制委員会の検討結果も踏まえながら、内在するリスクを把握、分析、評価して適切な対策を実施しております。

 

当社グループの事業、財政状態に影響を及ぼす可能性のあるリスクについての主な事項は以下のとおりであります。

なお、記載内容について将来に関する事項については当連結会計年度末(2023年5月31日現在)において判断したものであります。

 

(1) 経済情勢に関するリスク

当社グループは、カーペットや壁紙、自動車や鉄道等の内装材、消臭関連商材といった製品を、国内外の各地で生産し、様々な市場で販売しております。このため、当社グループの生産拠点や主要市場において政治的混乱や深刻な景気後退が生じた場合には、消費低迷による在庫の増加、販売数量の減少や固定資産の減損等、経営成績および財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。

 

(2) 株価の下落に関するリスク

当社グループは、市場性のある株式を相当量保有しており、国内外を含めた情勢の変化等により株価が大幅に下落した場合には、有価証券の評価や売却における損失の発生等、経営成績および財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。保有する株式については、定量・定性の両面から保有する合理性を定期的に検証し、保有数を見直しております。

 

(3) 製品の品質に関わるリスク

当社グループは「第二次環境対策宣言~KKR+Aのテーマのもとに~」をキーワードに掲げ、より快適で環境に優しい製品とサービスの提供を行うために、常に徹底した安全性と品質の確認を実施しております。しかしながら、予測できない原因により製品に重大な欠陥や品質トラブルが発生した場合、その欠陥や品質トラブルに起因した損害に対して多大な補償費用や賠償費用等の発生だけではなく、社会的信用や当社グループの事業に重要な影響を及ぼす可能性があります。

 

(4) 原材料価格の高騰によるリスク

当社グループは、カーペットや壁紙、自動車や鉄道などの内装材、消臭関連商材といった製品を生産するために様々な取引先から原材料を仕入れており、その原材料価格は常に市況により変動しております。取引先とは、取引基本契約を結び、安定的な取引を前提とし、適正な価格での仕入れに努めておりますが、原材料価格の高騰が原価高につながり、製品価格に転嫁できない、または転嫁できる時期が遅延した場合には、当社グループの経営成績および財政状態に重要な影響を与える可能性があります。

 

(5) 海外での事業活動に関わるリスク

当社グループは、海外市場における事業拡大を重要な戦略の1つとしております。現在、米国をはじめ中国、タイ、インドネシア、インド、メキシコ、ベトナムの7ヵ国に関係会社があり、今後、著しく経済成長の見込まれる海外市場には積極的に投資を行い進出していく可能性があります。海外における投資や事業展開は、各国における諸規制のほか、経済的、社会的および政治的リスク等により、当社グループの経営成績および財政状態に重要な影響を与える可能性があります。

当社グループでは、海外子会社の責任者との情報共有を密にし、現地の経済・社会情勢に関する情報を収集して事業展開への影響を把握しております。

 

(6) 為替変動によるリスク

当社グループは、グローバルに事業活動を展開しており、為替レートの変動の影響を大きく受ける状況にあります。また、当社グループの取引先には外貨による輸出・輸入が含まれております。そのため、為替予約等により為替相場の変動リスクを軽減する措置を講じておりますが、そのリスクをすべて排除することは不可能であり、当社グループの経営成績および財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。

 

(7) 災害および事故等に係るリスク

当社グループは、国内外に生産拠点を配置しておりますが、大規模な地震、台風、洪水等の自然災害や火災等の突発的な事故の発生により、当社グループの生産設備等が多大な被害を受けた場合は、操業が一時的に中断され、生産および出荷が遅れる可能性があります。また、災害および事故等の発生による破損した建物や設備の復旧に多額の費用が発生する恐れがあり、経営成績および財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。

当社グループでは、災害発生時の速やかな情報収集が重要と考えており、災害発生初期段階の行動指針となるBCP行動計画を策定し、緊急時の体制整備に努めております。

 

(8) 貸倒れリスク

当社グループは、債権の貸倒れによる損失に備えるため、貸倒引当金を計上しておりますが、景気後退等により重要な取引先が破綻した場合や取引先の信用不安によって予期せぬ貸倒れが発生した場合には、貸倒引当金を大幅に超える貸倒損失が発生する等、当社グループの経営成績および財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。これに対し、当社グループでは与信管理規定に則った取引先別の与信限度額を設定し、契約履行の過程で常に細心の注意を払い取引を行っております。

 

(9) 情報管理に関するリスク

当社グループは、様々な事業活動を通じ、個人情報をはじめとする多数の重要な機密情報を管理しております。これらの情報については、社内体制の整備や情報システム等に対する徹底した従業員教育により対策を講じておりますが、不測の事態により情報漏えい等が発生した場合、当社グループの社会的信用に影響を及ぼすだけではなく、損害賠償責任の発生等により経営成績および財政状態に重要な影響を与える可能性があります。

 

(10) 知的財産に関するリスク

当社グループは、他社製品との差別化を図るために独自の技術とノウハウを蓄積し、常にその保護に努めております。しかしながら情報技術の急激な進展やグローバル化等により、当社グループ独自で開発した技術やノウハウが外部へ流失する可能性や類似製品の製造を完全に防止できない可能性があります。

さらに、当社グループでは、他社の知的財産権を侵害しないよう配慮しながら、製品や技術の開発を行っておりますが、これらの開発成果が他社の知的財産権を侵害しているとされる可能性もあります。このように、当社グループの知的財産権が侵害され、あるいは当社グループが他社の知的財産権を侵害しているとされた場合には、当社グループで売上減少や損害賠償支払いが生じる等、経営成績および財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。

当社グループでは、グループ内での教育・啓蒙活動を定期的に実施し、当社グループの保護・活用、第三者の知的財産権侵害防止に努めております。

 

(11) 訴訟によるリスク

当社グループは日々、事業活動を展開する中で、法令遵守によるコンプライアンス経営に努めております。知的財産権、製造物責任、環境、労務といった様々な法規制の適用を受けており、それらによる訴訟の対象となる可能性があります。その結果、経営成績および財政状態に重要な影響を与える可能性があります。

 

 

(12) 新たなウイルス感染症・疫病発生に関するリスク

当社グループは、グローバルに事業を展開しており、新たなウイルス感染症・疫病発生などにより一時的に事業活動を停止または制限せざるを得ない状況となった場合に、当社グループの経営成績および財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。

 

(13) その他のリスク

当社グループの従業員退職給付費用および債務は、割引率等数理計算上で設定される前提条件に基づいて算出されております。実際の結果が前提条件と異なる場合、または前提条件が変更された場合、経営成績および財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。

 

 

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

当連結会計年度末(2023年5月31日現在)における当社グループ(当社、連結子会社および持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 

 

① 経営成績の状況

当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に対する各種制限緩和により、社会経済活動の正常化が進み、景気は緩やかな持ち直しの傾向が続きました。しかし国内外において、ウクライナ情勢の長期化などの地政学的リスクによる原材料・エネルギー価格の高騰や、世界的な金融引き締めに伴う急激な為替変動などにより、依然として先行き不透明な状況が継続しました。

 当社グループ事業に関連のあるインテリア業界において、国内の新設住宅着工戸数は前期比1.2%減、非住宅分野では着工床面積が同4.5%減となりました。また、自動車業界において、国内市場の生産台数は前期比15.8%増となりました。海外市場は生産・販売が増加し、前期を上回りました。

 

このような状況のもと当連結会計年度における連結業績は、以下のとおりとなりました。

 


 売上高は、自動車・車両内装事業において、日系自動車メーカーの国内生産台数増加および為替の影響が寄与するとともに、インテリア事業の業務用カーペットで大型案件を受注したことなどから、前期比16.0%増の948億28百万円、営業利益は12億94百万円(前期 営業利益1億10百万円)となりました。経常利益は、前期の補助金収入が剥落したものの、為替差益が増加し、同65.7%増の15億75百万円となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、特別損失として固定資産の譲渡に伴う有形固定資産の減損損失等を計上し、同14.0%増の3億20百万円となりました。

 

 

 セグメントの業績は、次のとおりであります。

セグメント

売上高

セグメント利益

金額(百万円)

前期比(%)

金額(百万円)

前期比(%)

インテリア事業

36,598

+11.5

977

+7.3

自動車・車両内装事業

54,314

+20.7

2,230

+97.8

機能資材事業

3,550

+0.1

90

その他

365

+4.7

60

△4.8

小計

94,828

+16.0

3,359

+75.9

調整額

△2,064

合計

94,828

+16.0

1,294

 

 

 

 

(インテリア事業)

 家庭用カーペットが低迷したものの、業務用カーペットで大型物件を受注し、また、壁装関連において価格改定効果があったことなどから、売上高は前期比11.5%増の365億98百万円、セグメント利益は同7.3%増の9億77百万円となりました。

 業務用カーペットでは、水平循環型リサイクルタイルカーペット「ECOS(エコス)」が大型のオフィスビル物件に採用されたことなどから、前期比18.4%増となりました。

 家庭用カーペットの売上高は、ハイグレードなラグマットや新たな販路向け製品の開発・拡販を進めているものの、コロナ禍での巣ごもり需要の反動影響が依然として残り、同13.6%減となりました。

 カーテンは、2022年7月に発売した一般家庭向け「mode S(モードエス)カーテン Vol. 10」および「U Life(ユーライフ)カーテン Vol. 10」がともに着実に売上を伸ばし、カーテン全体の売上高は同2.3%増となりました。

 壁装関連では、2023年2月に襖紙見本帳「景勝 第32集」を新発売し、また一部商材の原材料価格高騰による価格改定の効果から、売上高は同8.2%増となりました。

 スペース デザイン ビジネスでは、大型店舗で内装材や造作家具などのトータル提案が採用されたことなどから、株式会社シーピーオーおよび2022年1月より連結対象となった株式会社プレテリアテキスタイルの売上が堅調に推移しました。

 

 

(自動車・車両内装事業)

 国内の自動車関連売上が堅調に推移するとともに、海外の自動車関連売上は、東南アジアでの販売の伸長や為替の影響等により海外の自動車関連売上も増加したことから、自動車・車両内装事業全体の売上高は前期比20.7%増の543億14百万円となりました。セグメント利益は、原材料やエネルギー価格の高騰などが影響したものの、メキシコ子会社との連携による北米の収支改善などから同97.8%増の22億30百万円となりました。

 自動車関連では、半導体や部品供給不足の状況緩和により国内生産が回復基調となり、国内の売上高は前期比15.2%増となりました。海外においては、中国拠点における新型コロナウイルス感染症に対する行動制限措置の状況変化や受注車種立ち上がり時の生産に影響を受けた一方で、為替の押し上げ効果があったほか、東南アジアでは、コロナ禍からの回復により自動車販売が堅調に推移したことなどから、海外の売上高は同24.6%増となりました。

 車両関連では、新型コロナウイルス感染症に対する各種制限緩和により鉄道やバスの利用者数が増加し、鉄道向けはリニューアル工事が復調傾向となったことから、売上高は前期を上回りました。また、バス向けも内装材需要の回復基調が続いていることなどから、車両関連全体での売上高は前期を上回りました。

 

 

(機能資材事業)


 主力製品であるホットカーペットなどの繊維系暖房商材の売上は、2022年納入分の新規受注数は減少しましたが、原材料価格高騰による価格改定効果から前期を上回りました。消臭・フィルター関連の売上は、空気清浄機向け消臭フィルターのコロナ禍における需要反動減により前期を下回りました。一方、浴室床材が客先の好調な販売に伴い受注が伸長したことなどから、機能資材事業全体の売上高は 前期比0.1%増の35億50百万円となりました。利益面では、中国およびベトナムの工場再編が前期で完了し、また、為替も寄与したことなどから、セグメント利益は90百万円(前期 セグメント損失1億92百万円)となりました。

 

 

 

② 財政状態の状況
 当連結会計年度末の総資産は、売上債権の増加等により、前連結会計年度末に比べ33億49百万円増加し、881億51百万円となりました。
 負債につきましては、借入金の増加等により、前連結会計年度末に比べ26億85百万円増加し、540億37百万円となりました。
 純資産につきましては、その他有価証券評価差額金の増加等により、前連結会計年度末に比べ6億64百万円増加し、341億13百万円となりました。
 以上の結果、自己資本比率は32.7%となりました。

 

③ キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ10億40百万円減少し、69億29百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローは、売上債権の増加や法人税等の支払等を計上した一方で、減価償却費および税金等調整前当期純利益等により、18億3百万円の収入(前期3億75百万円の収入)となりました。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出等により、28億34百万円の支出(前期11億91百万円の支出)となりました。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入があったもののリース債務の返済による支出等により52百万円の支出(前期20億74百万円の支出)となりました。

 

 

④ 生産、受注および販売の実績
(a) 生産実績

当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

セグメントの名称

当連結会計年度

(自  2022年6月1日

至  2023年5月31日)

金額(百万円)

前期比(%)

インテリア事業

4,638

+16.1

自動車・車両内装事業

34,085

+13.7

機能資材事業

3,366

+8.3

その他

合計

42,089

+13.5

 

(注) 1  セグメント間取引については相殺消去しております。

2  金額は、製造原価によっております。

 

(b) 受注実績

当社グループは販売形態が多岐にわたっており、受注の把握が困難でありますので記載を省略しております。

 

(c) 販売実績

当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

セグメントの名称

当連結会計年度

(自  2022年6月1日

至  2023年5月31日)

金額(百万円)

前期比(%)

インテリア事業

36,598

+11.5

自動車・車両内装事業

54,314

+20.7

機能資材事業

3,550

+0.1

その他

365

+4.7

合計

94,828

+16.0

 

(注) 1  セグメント間取引については相殺消去しております。

2  総販売実績の10%以上の割合を占める主要な取引先はありません。

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末(2023年5月31日現在)において判断したものであります。

 

① 財政状態および経営成績の状況に関する認識および分析・検討内容

(a) 財政状態の分析

「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②財政状態の状況」に記載のとおりであります。

 

 

(b) 経営成績の分析

当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に対する各種制限緩和により、社会経済活動の正常化が進み、景気は緩やかな持ち直しの傾向が続きました。しかし国内外において、ウクライナ情勢の長期化などの地政学的リスクによる原材料・エネルギー価格の高騰や、世界的な金融引き締めに伴う急激な為替変動などにより、依然として先行き不透明な状況が継続しました。

当社グループ事業に関連のあるインテリア業界において、国内の新設住宅着工戸数は前期比1.2%減、非住宅分野では着工床面積が同4.5%減となりました。また、自動車業界において、国内市場の生産台数は前期比15.8%増となりました。海外市場は生産・販売が増加し、前期を上回りました。

当連結会計年度の売上高は、インテリア事業、自動車・車両内装事業および機能資材事業において増収となったため、前連結会計年度に比べ131億14百万円増加し、948億28百万円となりました。その結果、売上総利益は194億28百万円となりました。

営業利益は、売上高が増加したこと等により、前連結会計年度に比べ11億84百万円増加し、12億94百万円となりました。

経常利益は、営業利益や為替差益が増加したこと等により、前連結会計年度に比べ6億24百万円増加15億75百万円となりました。

親会社株主に帰属する当期純利益は、減損損失3億42百万円を計上したものの、経常利益が増加したこと等により、前連結会計年度に比べ39百万円増加3億20百万円となりました。

その結果、ROE(自己資本当期純利益率)は1.1%となりました。今後も資本効率を高め、ROE向上に向けて尽力してまいります。

 

(c) セグメントごとの経営成績等の状況に関する認識および分析

当連結会計年度の事業セグメント別の経営成績については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況」に記載のとおりであります。

 

② キャッシュ・フローの状況の分析・検討ならびに資本の財源および資金の流動性に係る情報

(a) キャッシュ・フローの分析

「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

 

(b) 資本の財源および資金の流動性

当社グループは「K(健康)K(環境)R(リサイクル)+A(アメニティ:快適さ)」を開発の基本理念とし、よい製品を生産し、販売することで社会の向上に貢献すべく、多角的な事業活動を行っております。

当社グループは、事業活動に必要な資金の安定的な確保について、重要な経営課題のひとつと認識しており、営業活動による現金収入、内部資金の活用のほか、取引先金融機関と良好な関係を維持しながら借入および社債の発行等によって資金を調達しております。

事業活動における資金需要の主なものは、運転資金需要と投資資金需要であります。

運転資金需要のうち主なものは、生産・販売活動における原材料および商品仕入れ、製造費や販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資資金需要の主なものは、製品の品質改善、製造現場の安全性確保、生産効率性の向上、環境負荷の改善等のために必要な設備投資、また海外展開を強化するために必要な投資、その他事業戦略遂行に必要な投資があります。

今後は営業活動による現金収入の拡大とともに、適正在庫の維持に取り組む事でDEレシオを0.5倍程度に改善して財務健全性を保ちつつ、期間や国内外の金利動向等を鑑みながら取引先金融機関からの機動的な資金調達を実施し資金の流動性を確保してまいります。

 

 

③ 重要な会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表作成にあたって、経営者による会計基準の選択および適用、資産および負債ならびに収益および費用の見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて過去の実績や状況を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性により、これらの見積りと差異が生じる可能性があります。

連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積りおよび仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

 

 

5 【経営上の重要な契約等】

(固定資産の譲渡)

 当社は、2022年12月21日開催の取締役会において、下記のとおり、当社が保有する固定資産(土地)を譲渡することを決議し、同日不動産売買契約書を締結いたしました。

 

1.譲渡の理由

 当社は中長期経営目標「SUMINOE GROUP WAY 2022~2024~2027」において、サプライチェーンの効率化など時代に即した物流体制の実現を目指し、2022年6月に奈良事業所の再編を完了いたしました。この度、サプライチェーンのさらなる効率化を目的に、東日本の主要物流拠点である伊勢原センターをアイミッションズパーク厚木2(神奈川県伊勢原市下糟屋東三丁目1番地)に移転することを決定し、併せて資産の有効活用および財務体質の強化を図るため、当該土地を譲渡することといたしました。

 

2.譲渡資産の内容

所在地

神奈川県伊勢原市鈴川35番1および35番2

内 容

土地 11,315.45㎡

現 況

物流倉庫および営業所

 

 ※ 譲渡価額、帳簿価額につきましては、譲渡先との守秘義務契約に基づき、開示を控えさせていただきます

     が、譲渡価格は不動産鑑定評価に基づき適正な価格であると判断しております。

 

3.譲渡先の概要

 譲渡先は国内法人1社でありますが、譲渡先との守秘義務契約に基づき、開示を控えさせていただきます。なお、当社と譲渡先との間には、資本関係、人的関係、関連当事者として特記すべき事項はありません。

 

4.譲渡の日程

(1)売買契約締結

2022年12月21日

(2)物件引き渡し

2024年5月31日(予定)

 

 

5.固定資産の特別損益の計上について

 土地譲渡に係る譲渡損益につきましては、2024年5月期末に特別損益として計上する予定ですが、特別損益の額につきましては、現時点で算定中となります。

 

6.固定資産の減損の計上について

当第2四半期連結累計期間において、土地譲渡に伴う当該土地に付随する建物、構築物等の有形固定資産の減損損失183百万円を計上しております。

 

 

2 【主要な設備の状況】

 

(1) 提出会社

2023年5月31日現在

事業所名
(所在地)

セグメントの
名称

設備の内容

帳簿価額(百万円)

従業員数
(名)

建物及び
構築物

機械装置
及び運搬具

土地
(面積千㎡)

リース
資産

その他

合計

奈良事業所
(奈良県安堵町)

インテリア事業、自動車・車両内装事業、機能資材事業

カーペット生産設備およびその他の設備

4,222

289

2,489

(60)

74

157

7,233

29

滋賀事業所
(滋賀県甲賀市)

インテリア事業、自動車・車両内装事業、機能資材事業

カーペット
生産設備

592

209

380

(38)

0

9

1,191

大阪事業所
(大阪府松原市)

インテリア事業、その他、全社

その他の
設備

 

368

<11>

 

4

3,466

(33)

10

3,849

本社・大阪支店
(大阪市中央区)

インテリア事業、自動車・車両内装事業、機能資材事業、全社

販売設備およびその他の設備

873

<40>

0

<0>

4,916

(1)

4

9

5,804

195

東京支店
(東京都品川区)

インテリア事業、自動車・車両内装事業、機能資材事業、全社

販売設備

1

13

14

36

伊勢原センター
他2センター
(神奈川県伊勢原市他)

インテリア事業、自動車・車両内装事業

倉庫

20

1

1,421

(14)

4

0

1,447

 

 

 

(2) 国内子会社

2023年5月31日現在

会社名

事業所名
(所在地)

セグメントの名称

設備の
内容

帳簿価額(百万円)

従業員数
(名)

建物及び
構築物

機械装置
及び
運搬具

土地
(面積
千㎡)

リース
資産

その他

合計

ルノン㈱

本社・営業所(東京都
品川区他)

インテリア
事業

販売設備

263

0

863

(0)

26

61

1,214

120

帝人テクロス㈱

本社・工場
(愛知県

稲沢市他)

自動車・車両内装事業

製造設備

190

83

1,020

(56)

18

16

1,329

80

 

尾張整染㈱

本社・工場
(愛知県
一宮市)

自動車・車両内装事業

製造設備

219

58

218

(6)

16

10

523

105

石川工場
(石川県
能美市)

自動車・車両内装事業

製造設備

68

57

361

(64)

22

4

515

119

 

 

(3) 在外子会社

2023年5月31日現在

会社名

事業所名
(所在地)

セグメントの
名称

設備の
内容

帳簿価額(百万円)

従業員数
(名)

建物及び
構築物

機械装置
及び
運搬具

土地
(面積
千㎡)

リース
資産

その他

合計

Suminoe
Textile of
America
Corporation

本社・工場
(米国 サウスカロライナ州 ガフニー市)

自動車・車両内装事業

製造設備

383

309

144

(127)

108

115

1,061

142

Bondtex,

Inc.

本社・工場

(米国 サウスカロライナ州 ダンカン市)

自動車・車両内装事業

製造設備

367

499

60

(40)

127

24

1,079

68

Suminoe

Textile de

Mexico,

S.A. de C.V.

本社・工場

(メキシコ グアナファト州 イラプアト市)

自動車・車両内装事業

製造設備

8

731

396

(47)

264

8

1,410

332

住江互太

(広州)

汽車繊維製品

有限公司

本社・工場

(中国 広東省 広州市)

自動車・車両内装事業

製造設備

13

53

30

69

166

118

T.C.H.

Suminoe

Co., Ltd.

本社・工場

(タイ アユタヤ県 バーンパイン郡)

自動車・車両内装事業

製造設備

60

166

157

(16)

25

7

417

111

 

(注) 1  帳簿価額には、建設仮勘定の金額は含まれておりません。

2  上記中<  >は、内書で賃貸設備であります。

3  提出会社は土地の一部を貸与しております。連結子会社以外への貸与中の土地は2,756百万円(26千㎡)であります。

4  現在休止中の主要な設備はありません。

5  上記ルノン㈱、帝人テクロス㈱、尾張整染㈱、Suminoe Textile of America Corporation、Bondtex, Inc.、Suminoe Textile de Mexico, S.A. de C.V.、住江互太(広州)汽車繊維製品有限公司および T.C.H. Suminoe Co., Ltd.における従業員数は、当社より出向しております人数を含めて記載しております。

6  上記のほか、連結会社以外から賃借している設備の内容は下記のとおりであります。

会社名

事業所名
(所在地)

セグメントの名称

設備の内容

年間賃借料
(百万円)

㈱スミノエ

本社・大阪営業部
(大阪市西区)

インテリア事業

販売設備

38

ルノン㈱

東京配送センター
(東京都大田区)

インテリア事業

物流設備

106

 

 

① 【株式の総数】

 

種類

発行可能株式総数(株)

普通株式

30,000,000

30,000,000

 

 

② 【発行済株式】

 

種類

事業年度末
現在発行数(株)
(2023年5月31日)

提出日現在
発行数(株)
(2023年8月30日)

上場金融商品取引所名
または登録認可金融
商品取引業協会名

内容

普通株式

7,682,162

7,682,162

東京証券取引所
(プライム市場)

単元株式数100株

7,682,162

7,682,162

 

(注)  提出日現在発行数には、2023年8月1日から有価証券報告書提出日までの新株予約権の行使により発行された株式数は含めておりません。

 

① 【ストックオプション制度の内容】

該当事項はありません。

 

② 【ライツプランの内容】

該当事項はありません。

 

(4) 【発行済株式総数、資本金等の推移】

 

年月日

発行済株式
総数増減数
(千株)

発行済株式
総数残高
(千株)

 

資本金増減額

 

(百万円)

 

資本金残高

 

(百万円)

資本準備金
増減額
(百万円)

資本準備金
残高
(百万円)

2017年12月1日(注)

△69,139

7,682

9,554

2,388

 

(注) 2017年8月30日開催の第128回定時株主総会において、当社普通株式について10株を1株に併合する旨、および単元株式数の変更を含む定款変更を行う旨が承認可決されました。これにより、株式併合の効力発生日(2017年12月1日)をもって、発行済株式総数が76,821千株から7,682千株に変更となっております。

 

 

(5) 【所有者別状況】

2023年5月31日現在

区分

株式の状況(1単元の株式数100株)

単元未満
株式の状況
(株)

政府
および
地方公共
団体

金融機関

金融商品
取引業者

その他の
法人

外国法人等

個人
その他

個人以外

個人

株主数(人)

21

19

103

33

7

7,369

7,552

所有株式数
(単元)

13,595

368

21,584

1,995

14

38,976

76,532

28,962

所有株式数
の割合(%)

17.76

0.48

28.20

2.61

0.02

50.93

100.00

 

(注)  自己株式1,338,540株は「個人その他」に13,385単元および「単元未満株式の状況」に40株含めて記載しております。

 

(6) 【大株主の状況】

2023年5月31日現在

氏名または名称

住所

所有株式数
(千株)

発行済株式(自己株式を
除く。)の総数に対する
所有株式数の割合(%)

株式会社髙島屋

東京都中央区日本橋2丁目4番1号

924

14.58

日本生命保険相互会社

東京都千代田区丸の内1丁目6番6号

476

7.52

丸紅株式会社

東京都千代田区大手町1丁目4番2号

366

5.78

林テレンプホールディングス株式会社

名古屋市中区上前津1丁目4番5号

233

3.67

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)

東京都港区浜松町2丁目11番3号

221

3.50

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(退職給付信託ユニチカ口)

東京都港区浜松町2丁目11番3号

178

2.82

住江織物従業員持株会

大阪市中央区南船場3丁目11番20号

162

2.56

住江織物共栄会

大阪市中央区南船場3丁目11番20号

159

2.52

東レ株式会社

東京都中央区日本橋室町2丁目1番1号

129

2.05

明治安田生命保険相互会社

東京都千代田区丸の内2丁目1番1号

115

1.82

2,969

46.80

 

(注) 1 所有株式数の千株未満は切り捨てて表示しております。

2 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)および日本マスタートラスト信託銀行株式会社(退職給付信託ユニチカ口)の所有株式数は、信託業務に係る株式数であります。

 

① 【連結貸借対照表】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(2022年5月31日)

当連結会計年度

(2023年5月31日)

資産の部

 

 

 

流動資産

 

 

 

 

現金及び預金

8,150

7,079

 

 

受取手形、売掛金及び契約資産

※1 13,816

※1 15,814

 

 

電子記録債権

6,171

7,385

 

 

有価証券

58

63

 

 

商品及び製品

10,187

9,583

 

 

仕掛品

1,828

2,023

 

 

原材料及び貯蔵品

3,605

4,316

 

 

未収還付法人税等

32

120

 

 

その他

2,925

2,521

 

 

貸倒引当金

27

28

 

 

流動資産合計

46,749

48,880

 

固定資産

 

 

 

 

有形固定資産

 

 

 

 

 

建物及び構築物(純額)

※4 8,163

※4 8,206

 

 

 

機械装置及び運搬具(純額)

※4 2,854

※4 2,863

 

 

 

土地

※5 16,138

※5 16,640

 

 

 

リース資産(純額)

1,359

1,170

 

 

 

建設仮勘定

432

285

 

 

 

その他(純額)

※4 604

※4 809

 

 

 

有形固定資産合計

※3 29,553

※3 29,976

 

 

無形固定資産

 

 

 

 

 

リース資産

8

5

 

 

 

その他

1,825

1,650

 

 

 

無形固定資産合計

1,834

1,656

 

 

投資その他の資産

 

 

 

 

 

投資有価証券

※6 4,304

※6 4,904

 

 

 

長期貸付金

9

6

 

 

 

繰延税金資産

1,416

1,663

 

 

 

その他

1,149

1,216

 

 

 

貸倒引当金

216

152

 

 

 

投資その他の資産合計

6,663

7,638

 

 

固定資産合計

38,051

39,271

 

資産合計

84,801

88,151

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(2022年5月31日)

当連結会計年度

(2023年5月31日)

負債の部

 

 

 

流動負債

 

 

 

 

支払手形及び買掛金

12,063

10,237

 

 

電子記録債務

4,700

7,596

 

 

短期借入金

※7 12,399

12,841

 

 

リース債務

677

686

 

 

未払法人税等

507

493

 

 

解体費用引当金

33

 

 

その他

4,664

※2 4,153

 

 

流動負債合計

35,046

36,008

 

固定負債

 

 

 

 

社債

1,000

1,000

 

 

長期借入金

※7 5,600

※7 7,438

 

 

リース債務

1,123

1,205

 

 

繰延税金負債

308

311

 

 

再評価に係る繰延税金負債

※5 3,375

※5 3,375

 

 

役員退職慰労引当金

137

96

 

 

退職給付に係る負債

4,197

4,111

 

 

その他

563

489

 

 

固定負債合計

16,306

18,029

 

負債合計

51,352

54,037

純資産の部

 

 

 

株主資本

 

 

 

 

資本金

9,554

9,554

 

 

資本剰余金

2,626

2,611

 

 

利益剰余金

11,480

11,207

 

 

自己株式

3,949

3,913

 

 

株主資本合計

19,711

19,458

 

その他の包括利益累計額

 

 

 

 

その他有価証券評価差額金

545

1,143

 

 

繰延ヘッジ損益

58

27

 

 

土地再評価差額金

※5 6,922

※5 6,922

 

 

為替換算調整勘定

1,170

1,362

 

 

退職給付に係る調整累計額

104

52

 

 

その他の包括利益累計額合計

8,593

9,403

 

非支配株主持分

5,144

5,251

 

純資産合計

33,448

34,113

負債純資産合計

84,801

88,151

 

【連結損益計算書】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(自 2021年6月1日

 至 2022年5月31日)

当連結会計年度

(自 2022年6月1日

 至 2023年5月31日)

売上高

※1 81,713

※1 94,828

売上原価

※2,※3 64,543

※2,※3 75,399

売上総利益

17,170

19,428

販売費及び一般管理費

 

 

 

販売促進費

36

42

 

運搬費

2,980

2,988

 

広告宣伝費

231

355

 

見本費

542

588

 

貸倒引当金繰入額

69

3

 

役員報酬

389

392

 

従業員給料

5,211

5,516

 

賞与

816

894

 

退職給付費用

329

275

 

役員退職慰労引当金繰入額

8

8

 

福利厚生費

1,218

1,310

 

租税公課

349

396

 

減価償却費

692

860

 

研究開発費

※3 735

※3 844

 

賃借料

792

825

 

雑費

2,655

2,829

 

販売費及び一般管理費合計

17,059

18,133

営業利益

110

1,294

営業外収益

 

 

 

受取利息

28

35

 

受取配当金

120

113

 

持分法による投資利益

14

 

為替差益

24

265

 

不動産賃貸料

267

269

 

補助金収入

※4 521

 

その他

177

226

 

営業外収益合計

1,155

911

営業外費用

 

 

 

支払利息

212

431

 

持分法による投資損失

18

 

不動産賃貸費用

29

33

 

その他

74

147

 

営業外費用合計

316

631

経常利益

950

1,575

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(自 2021年6月1日

 至 2022年5月31日)

当連結会計年度

(自 2022年6月1日

 至 2023年5月31日)

特別利益

 

 

 

固定資産売却益

※5 271

※5 30

 

投資有価証券売却益

380

230

 

特別利益合計

652

260

特別損失

 

 

 

固定資産除売却損

※6 101

※6 44

 

減損損失

※7 342

 

特別損失合計

101

386

税金等調整前当期純利益

1,501

1,449

法人税、住民税及び事業税

890

858

法人税等調整額

86

196

法人税等合計

803

662

当期純利益

698

787

非支配株主に帰属する当期純利益

417

466

親会社株主に帰属する当期純利益

281

320

 

1  報告セグメントの概要

当社の報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定および実績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。

当社は、製品・サービス別の事業部門および事業子会社を持ち、それぞれ取り扱う製品・サービスについて国内および海外の包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しております。

したがって、当社グループは、事業部門を基礎とした製品・サービス別のセグメントから構成されており、「インテリア事業」、「自動車・車両内装事業」および「機能資材事業」の3つを報告セグメントとしております。

「インテリア事業」は、カーペット・カーテン・壁紙・各種床材等の製造、販売および内装工事ならびに空間設計、デザイン、施工および監理を行っております。「自動車・車両内装事業」は、自動車・バス・鉄道車両等の内装材の製造および販売を行っております。「機能資材事業」は、ホットカーペット・浴室床材・消臭関連商材・航空機の内装材等の製造および販売を行っております。

 

①【貸借対照表】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2022年5月31日)

当事業年度

(2023年5月31日)

資産の部

 

 

 

流動資産

 

 

 

 

現金及び預金

3,790

2,830

 

 

受取手形

184

115

 

 

電子記録債権

1,689

2,198

 

 

売掛金

※2 9,655

※2 10,823

 

 

商品及び製品

5,609

5,557

 

 

仕掛品

126

157

 

 

原材料及び貯蔵品

764

959

 

 

前渡金

159

265

 

 

前払費用

61

64

 

 

未収入金

※2 2,884

※2 3,108

 

 

関係会社短期貸付金

2,134

2,195

 

 

その他

※2,※4 1,964

※2 298

 

 

貸倒引当金

10

10

 

 

流動資産合計

29,015

28,565

 

固定資産

 

 

 

 

有形固定資産

 

 

 

 

 

建物

※1 6,005

※1 6,035

 

 

 

構築物

519

489

 

 

 

機械及び装置

※1 583

※1 508

 

 

 

車両運搬具

3

5

 

 

 

工具、器具及び備品

※1 269

※1 220

 

 

 

土地

13,302

13,384

 

 

 

リース資産

110

84

 

 

 

建設仮勘定

77

128

 

 

 

有形固定資産合計

20,872

20,857

 

 

無形固定資産

 

 

 

 

 

ソフトウエア

542

503

 

 

 

その他

252

288

 

 

 

無形固定資産合計

794

791

 

 

投資その他の資産

 

 

 

 

 

投資有価証券

3,970

4,565

 

 

 

関係会社株式

6,555

11,725

 

 

 

出資金

4

4

 

 

 

関係会社出資金

1,052

853

 

 

 

長期貸付金

3

2

 

 

 

関係会社長期貸付金

446

385

 

 

 

破産更生債権等

12

12

 

 

 

長期前払費用

51

23

 

 

 

繰延税金資産

778

1,103

 

 

 

施設利用会員権

198

178

 

 

 

その他

169

284

 

 

 

貸倒引当金

152

74

 

 

 

投資その他の資産合計

13,091

19,067

 

 

固定資産合計

34,758

40,716

 

資産合計

63,773

69,281

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2022年5月31日)

当事業年度

(2023年5月31日)

負債の部

 

 

 

流動負債

 

 

 

 

支払手形

821

348

 

 

電子記録債務

3,904

5,578

 

 

買掛金

※2 5,470

※2 4,952

 

 

短期借入金

4,560

8,760

 

 

1年内返済予定の長期借入金

※5 2,820

2,347

 

 

リース債務

31

31

 

 

未払金

※2,※4 1,558

※2 65

 

 

未払費用

※2 946

※2 908

 

 

未払法人税等

1

8

 

 

預り金

※2 7,832

※2 8,476

 

 

前受収益

23

23

 

 

設備関係支払手形

44

11

 

 

設備関係電子記録債務

190

64

 

 

営業外支払手形

※4 293

 

 

営業外電子記録債務

※4 343

 

 

解体費用引当金

33

 

 

その他

※2 114

※2 320

 

 

流動負債合計

28,991

31,897

 

固定負債

 

 

 

 

社債

1,000

1,000

 

 

長期借入金

※5 5,600

※5 7,438

 

 

リース債務

92

60

 

 

再評価に係る繰延税金負債

3,375

3,375

 

 

退職給付引当金

2,611

2,656

 

 

関係会社事業損失引当金

18

18

 

 

資産除去債務

12

70

 

 

その他

399

260

 

 

固定負債合計

13,110

14,880

 

負債合計

42,101

46,777

純資産の部

 

 

 

株主資本

 

 

 

 

資本金

9,554

9,554

 

 

資本剰余金

 

 

 

 

 

資本準備金

2,388

2,388

 

 

 

その他資本剰余金

237

222

 

 

 

資本剰余金合計

2,626

2,611

 

 

利益剰余金

 

 

 

 

 

その他利益剰余金

 

 

 

 

 

 

繰越利益剰余金

6,132

6,390

 

 

 

利益剰余金合計

6,132

6,390

 

 

自己株式

3,949

3,913

 

 

株主資本合計

14,363

14,642

 

評価・換算差額等

 

 

 

 

その他有価証券評価差額金

326

911

 

 

繰延ヘッジ損益

60

27

 

 

土地再評価差額金

6,922

6,922

 

 

評価・換算差額等合計

7,308

7,861

 

純資産合計

21,671

22,503

負債純資産合計

63,773

69,281

 

②【損益計算書】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(自 2021年6月1日

 至 2022年5月31日)

当事業年度

(自 2022年6月1日

 至 2023年5月31日)

売上高

※2 15,009

※2 17,269

売上原価

※2 11,561

※2 13,248

売上総利益

3,447

4,021

販売費及び一般管理費

※1,※2 4,109

※1,※2 4,687

営業損失(△)

661

666

営業外収益

 

 

 

受取利息及び配当金

※2 820

※2 858

 

不動産賃貸料

※2 857

※2 934

 

その他

※2 210

※2 274

 

営業外収益合計

1,887

2,067

営業外費用

 

 

 

支払利息

※2 100

※2 110

 

貸倒引当金繰入額

84

 

不動産賃貸費用

567

624

 

その他

※2 31

※2 6

 

営業外費用合計

783

741

経常利益

442

659

特別利益

 

 

 

固定資産売却益

267

 

投資有価証券売却益

380

230

 

特別利益合計

647

230

特別損失

 

 

 

固定資産除売却損

71

9

 

減損損失

※3 183

 

関係会社株式評価損

21

199

 

特別損失合計

92

393

税引前当期純利益

997

497

法人税、住民税及び事業税

183

122

法人税等調整額

94

327

法人税等合計

89

204

当期純利益

907

701