前澤化成工業株式会社
MAEZAWA KASEI INDUSTRIES CO.,LTD.
中央区日本橋小網町17番10号
証券コード:79250
業界:化学
有価証券報告書の提出日:2023年6月27日

(1)連結経営指標等

回次

第65期

第66期

第67期

第68期

第69期

決算年月

2019年3月

2020年3月

2021年3月

2022年3月

2023年3月

売上高

(百万円)

22,243

22,296

20,985

21,879

23,495

経常利益

(百万円)

976

1,168

1,232

1,628

2,226

親会社株主に帰属する当期純利益

(百万円)

662

679

755

797

1,462

包括利益

(百万円)

545

404

1,516

823

1,498

純資産額

(百万円)

36,608

36,367

37,360

37,521

38,357

総資産額

(百万円)

44,063

43,890

44,918

45,270

46,506

1株当たり純資産額

(円)

2,448.10

2,454.13

2,521.19

2,531.42

2,581.72

1株当たり当期純利益

金額

(円)

44.30

45.72

50.99

53.77

98.64

潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額

(円)

自己資本比率

(%)

83.1

82.9

83.2

82.9

82.3

自己資本利益率

(%)

1.8

1.9

2.0

2.1

3.9

株価収益率

(倍)

23.2

21.8

20.0

23.7

15.4

営業活動によるキャッシュ・フロー

(百万円)

1,837

2,359

2,170

1,753

1,784

投資活動によるキャッシュ・フロー

(百万円)

999

739

642

694

1,594

財務活動によるキャッシュ・フロー

(百万円)

506

668

538

676

812

現金及び現金同等物の期末残高

(百万円)

8,497

9,449

10,439

10,821

10,199

従業員数

(人)

618

595

587

578

586

 (注)1 潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在していないため記載しておりません。

2 当社は、2018年3月期より株式交付信託を導入し、当該信託が保有する当社株式を純資産の部に自己株式として計上しています。これに伴い、1株当たり純資産額の算定上、当該信託が保有する当社株式を期末発行済株式総数から控除する自己株式に含めております。また、1株当たり当期純利益金額の算定上、当該信託が保有する当社株式を普通株式の期中平均株式数の計算において控除する自己株式に含めております。

3 「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第68期の期首から適用しており、第68期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

 

(2)提出会社の経営指標等

回次

第65期

第66期

第67期

第68期

第69期

決算年月

2019年3月

2020年3月

2021年3月

2022年3月

2023年3月

売上高

(百万円)

20,426

20,588

19,817

20,711

21,899

経常利益

(百万円)

931

1,162

1,325

1,634

2,184

当期純利益

(百万円)

618

690

854

613

1,469

資本金

(百万円)

3,387

3,387

3,387

3,387

3,387

発行済株式総数

(株)

15,732,000

15,732,000

15,732,000

15,732,000

15,732,000

純資産額

(百万円)

36,850

36,755

37,776

37,402

38,194

総資産額

(百万円)

43,204

42,890

44,200

44,335

45,075

1株当たり純資産額

(円)

2,464.32

2,480.34

2,549.23

2,523.39

2,576.73

1株当たり配当額

(円)

33.0

35.0

35.0

50.0

50.0

(内1株当たり中間配当額)

(15.0)

(15.0)

(15.0)

(25.0)

(25.0)

1株当たり当期純利益金額

(円)

41.35

46.46

57.67

41.40

99.11

潜在株式調整後1株当たり

当期純利益金額

(円)

自己資本比率

(%)

85.3

85.7

85.5

84.4

84.7

自己資本利益率

(%)

1.7

1.9

2.3

1.6

3.9

株価収益率

(倍)

24.8

21.4

17.7

30.8

15.3

配当性向

(%)

79.8

75.3

60.7

120.8

50.4

従業員数

(人)

530

519

516

510

508

株主総利回り

(%)

91.4

91.7

96.8

123.3

148.5

(比較指標:TOPIX配当込み)

(%)

(95.0)

(85.9)

(122.2)

(124.6)

(131.8)

最高株価

(円)

1,281

1,245

1,105

1,333

1,519

最低株価

(円)

952

848

896

1,051

1,253

 (注)1 潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在していないため記載しておりません。

2 当社は、2018年3月期より株式交付信託を導入し、当該信託が保有する当社株式を純資産の部に自己株式として計上しています。これに伴い、1株当たり純資産額の算定上、当該信託が保有する当社株式を期末発行済株式総数から控除する自己株式に含めております。また、1株当たり当期純利益金額の算定上、当該信託が保有する当社株式を普通株式の期中平均株式数の計算において控除する自己株式に含めております。

3 「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第68期の期首から適用しており、第68期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

4 最高株価及び最低株価は、2022年4月4日より東京証券取引所プライム市場におけるものであり、それ以前については東京証券取引所市場第一部におけるものであります。

 

2【沿革】

年月

沿革

1954年12月

東京都中央区日本橋室町に硬質エンビ工業株式会社を設立

 

埼玉県北足立郡戸田町(現 戸田市)に戸田工場を開設

1955年1月

水道用塩化ビニル製成形継手の製造・販売を開始

   3月

本店を東京都中央区日本橋室町より埼玉県戸田市に移転

1958年1月

戸田工場が水道用硬質塩化ビニル管継手の日本工業規格表示工場許可を取得

1961年7月

商号を前澤化成工業株式会社に変更

1964年9月

「合成樹脂製量水器ボックス」、「止水栓ボックス」を開発し、販売を開始

1965年9月

「水栓柱」を開発し、販売を開始

1968年2月

本店を埼玉県戸田市より東京都中央区京橋に移転

1969年11月

埼玉県大里郡妻沼町に妻沼工場(現 熊谷第一工場)を建設

1973年2月

戸田工場が排水用硬質塩化ビニル管継手の日本工業規格表示許可を取得

1974年6月

妻沼工場が水道用硬質塩化ビニル管の日本工業規格表示許可を取得

1976年10月

特定建設業(管工事業)の東京都知事許可を取得

1978年7月

「水道用合成樹脂製バタフライ弁」を開発し、販売を開始

1980年5月

排水用継手「VU継手」を開発し、販売を開始

1981年10月

プラント用バルブ「MSバルブ」を開発

1982年8月

「宅内排水用インバート継手」を開発し、販売を開始

 

「水道用合成樹脂製ソフトシール仕切弁」を開発し、販売を開始

1987年6月

「合成樹脂製公共マス用小型取付マス」を開発し、販売を開始

1992年7月

「下水道用樹脂製小型マンホール」を開発し、販売を開始

   8月

「合成樹脂製大型量水器ボックス」を開発し、販売を開始

1993年9月

株式を日本証券業協会に店頭登録

1994年2月

排水用吸気弁の建設大臣認定を取得、販売を開始

1995年4月

妻沼工場内に技術研究棟を建設

1996年4月

樹脂製排水マス及びマンホール、日本下水道協会規格を取得

1999年3月

品質マネジメントシステム「ISO-9001」を認証取得

 

本店を東京都中央区京橋より東京都中央区八重洲に移転

2000年2月

株式を東京証券取引所市場第二部に上場

   6月

特定建設業(管工事業)の国土交通大臣許可を取得

2001年1月

「基礎貫通スリーブ」を開発し、販売を開始

   3月

株式を東京証券取引所市場第一部に上場

2002年3月

埼玉県妻沼工業団地内に妻沼第二工場(現 熊谷第二工場)を建設

   7月

「ビニヘッダー」を開発し、販売を開始

   10月

環境マネジメントシステム「ISO-14001」を認証取得

2003年10月

品質マネジメントシステム「ISO-9001:2000」へ移行

2004年4月

「ビニ内副管」を開発し、販売を開始

2005年9月

妻沼第二工場 第二期増設工事完成

 

妻沼工場を熊谷第一工場に、妻沼第二工場を熊谷第二工場に名称変更

 

戸田工場を閉鎖

2008年1月

共和成型株式会社(現 株式会社新潟成型)の株式を90%取得し、連結子会社とする

2009年4月

担体流動処理システム「アジティス®」の販売を開始

2010年5月

本店を東京都中央区八重洲より東京都中央区日本橋本町に移転

2011年5月

中国に合弁会社「浙江前澤嘉盛排水材料有限公司」を設立

2012年10月

連結子会社「共和成型株式会社」の商号を「株式会社新潟成型」に変更

2013年2月

2015年11月

2016年3月

   6月

   10月

2018年2月

2020年7月

連結子会社「株式会社新潟成型」を100%子会社とする

熊谷第一工場 新棟建設工事完成

宅地建物取引業者の東京都知事免許を取得

樹脂製単管式排水システム「ビニコア」を開発し発売を開始

古物商の許可を取得

合弁会社「浙江前澤嘉盛排水材料有限公司」の持分を譲渡し、撤退

ダイバーシティ推進の一環として、千葉県船橋市に障がいのある方の就労支援施設

「なないろ農園」の運営を開始

2022年4月

 

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行

2022年8月

本店を東京都中央区日本橋本町より東京都中央区日本橋小網町に移転

2022年10月

常陽水道工業株式会社の株式を91.93%取得し、連結子会社とする

3【事業の内容】

 当社グループは、当社と連結子会社2社により構成されており、上水道・下水道関連製品の製造・販売、水処理関連施設の設計・施工・維持管理及び各種プラスチック製品の製造・販売などを行っております。

 主要な事業内容は、次のとおりであります。なお、セグメントと同一の区分であります。

 

(1)管工機材・・・主に当社が製造及び販売を行っております。

    上水道関連・・・・水道用硬質塩化ビニル管・継手、量水器ボックス、水栓柱、水道用樹脂製バルブ

    下水道関連・・・・下水道用硬質塩化ビニル管・継手、排水ヘッダー、塩ビ製インバートマス、

             塩ビ製小型マンホール、基礎貫通スリーブ、単管式排水システム

    その他・・・・・・グリーストラップ、プラント用樹脂製バルブ、水栓パン

(2)水・環境エンジニアリング・・・・主に当社及び連結子会社である常陽水道工業株式会社が、設計、施工及び維持管理を行っております。

    水処理関連・・・・大型合併処理浄化槽、産業排水処理施設

    公共事業関連・・・給排水衛生設備、ポンププラント、冷暖房設備

 

(3)各種プラスチック成形・・主に連結子会社である株式会社新潟成型が、受注生産及び販売を行っております。

    各種プラスチック成形品・・・住宅設備製品部材、各種プラスチック製品部材

 

 事業の系統図は次のとおりであります。

0101010_001.png

 

4【関係会社の状況】

名称

住所

資本金

(百万円)

主要な事業の内容

議決権の所有

又は被所有

割合(%)

関係内容

(連結子会社)

㈱新潟成型

(注2)

新潟県燕市

88

各種プラスチック

成形

100.0

技術提携あり。

役員の兼任あり。

資金援助あり。

(連結子会社)

常陽水道工業㈱

(注2)

茨城県土浦市

50

水・環境エンジニアリング

91.93

役員の兼任あり。

  (注)1 主要な事業の内容欄には、セグメント情報に記載された名称を記載しております。

     2 有価証券届出書又は有価証券報告書を提出しておりません。

 

5【従業員の状況】

(1)連結会社の状況

 

(2023年3月31日現在)

セグメントの名称

従業員数(人)

管工機材

492

水・環境エンジニアリング

30

各種プラスチック成形

64

合計

586

 (注)従業員数は就業人員であります。

 

(2)提出会社の状況

 

 

 

(2023年3月31日現在)

従業員数(人)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

508

42.94

18.01

6,402

 

セグメントの名称

従業員数(人)

管工機材

492

水・環境エンジニアリング

16

合計

508

 (注)1 従業員数は就業人員であります。

    2 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

 

(3)労働組合の状況

 1957年2月11日に結成され、日本化学エネルギー産業労働組合に所属しております。2023年3月31日現在の組合員数は、185人であります。なお、労使関係は良好に推移しており、過去に紛争、争議などの行為はありません。

 

(4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

提出会社

当事業年度

補足説明

管理職に占める女性労働者の割合(%)

(注)1.

男性労働者の育児休業取得率(%)

(注)2.

労働者の男女の賃金の差異(%)

(注)1.

全労働者

うち正規雇用

労働者

うちパート・有期労働者

3.0

27.3

65.3

66.2

78.2

提出会社の労働者の賃金は、性別に関係なく、同一の基準を適用しております。男女の賃金の差異は、男性の管理職比率が高いことによるものと考えております。

(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

 

 

 

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1)会社の経営の基本方針

 当社グループは、いかなる経営環境においても揺るぎない経営基盤を構築するとともに、お客様満足度の高い製品・サービスの提供により、地域並びにお客様とともに成長していくことを経営の基本方針としております。

(2)経営環境

 当社グループが取り扱っている製品は、主に住宅の水回りに関連した上水道・下水道の整備に用いられることから、業績は新設住宅着工戸数の動向による影響を大きく受けます。長期的には、人口減少・少子高齢化に伴う市場の縮小が予想されており、当社グループを取り巻く経営環境は厳しい状況にあります。

(3)中長期的な会社の経営戦略と対処すべき課題

 上記のような経営環境を踏まえ、当社グループが持続的に成長・発展していくため、2021年度から2023年度の3か年を対象とした、中期経営計画「Look Forward 2023」を策定し各施策への取り組みを進めております。

 中期経営計画「Look Forward 2023」最終年度の目標は、売上高220億円、営業利益13億10百万円、親会社株主に帰属する当期純利益9億50百万円の達成としております。目標達成のために、以下の施策を推進してまいります。

 

<ESGを意識した取り組み>

 サステナビリティの向上を伴う成長を実現すべく、中期経営計画「Look Forward 2023」のテーマとして設定いたしました。環境問題への取り組みとして、太陽光発電設備導入や非化石証書付き電力の使用等によりCO2排出量30%削減(2019年度比)を目指します。また、社会課題・ガバナンスへの取り組みとして、労務関連課題の整理・中長期的方向性の検討や新しいコーポレートガバナンス・コードへの対応を行ってまいります。その他現在すでに取り組んでいるESG関連施策については、活動の継続とその積極的な周知を図ってまいります。

 

<成長ドライバーの創出>

①既存事業・既存製品の拡充

 前中期経営計画「TakeAction2020」を通じて、ある程度具現化されてきた事業・製品についてさらなる拡充を目指してまいります。「災害分野」につきましては、主に豪雨対策に関連する製品群を中心に拡販を図り、また災害用浄水器のリニューアルにも取り組んでまいります。「ビル設備分野」につきましては、「ビニコア」の拡販を継続するとともに新規商材を開拓してまいります。順調に実績を伸ばしてきている「エクステリア分野」につきましても、さらなる拡充を目指してまいります。

②新規事業・新規市場の開拓

 今後の新たな成長の種を生み出していくために、継続的な新規事業・新規市場の開拓を行ってまいります。海外展開につきましては、前中期経営計画期間中にテクニカルサポート契約を締結したインドネシアのPT.Wahana Duta Jaya Rucika社との協力体制を軸に、同国における市場開拓の可能性を模索してまいります。植物工場に関連する事業につきましては、前中期経営計画期間中に製品化した培地用ウレタンマットの拡販・改良を行うとともに、この製品を端緒とした新たな展開の方向性を検討してまいります。また熱硬化性樹脂に関する研究を継続し、事業化を目指してまいります。その他経常的に新規事業、新規製品に関する案件を探索してまいります。

 

<基盤整備(Phase2)>

①収益構造の改革

 管工機材事業につきましては、引き続き製造工程における自動化・標準化を推進し、また既存製品群の見直し・強化、物流関連コストの最適化についても継続的に取り組んでまいります。

 水・環境エンジニアリング事業につきましては、新規案件、メンテナンス案件、商材販売に投下するリソース配分について再考すること、各種プラスチック成形事業につきましては、売上構成を転換し、生産効率の一層の向上を図ることなどにより収益改善を目指します。

②フレキシブルな体制の構築

 販売管理システムの更新を契機として、営業事務作業の一部自動化を図れるような仕組みを導入してまいります。また、ペーパーレス化、ワークフローシステム化を推進し、多様な勤務体系の導入を行うことで従業員一人一人の働き易さを向上させ、結果として生産性の向上を図ってまいります。

 

3【事業等のリスク】

 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

①新設住宅着工戸数の動向について

 当社グループが取り扱う製品群は、主に住宅の水回りに関連した上水道・下水道の整備に用いられることから、公共政策の影響を受けやすい新設住宅着工戸数の動向によって、当社グループの売上高及び営業利益に影響を及ぼす可能性があります。

②原材料市況の動向について

 当社グループでは、原材料価格高騰などによる原価の上昇を販売価格へ十分に転嫁できない場合、当社グループの営業利益に影響を及ぼす可能性があります。

③競合について

 当社グループが取り扱っている製品の一部は規格の定められた汎用品であり、品質面での差別化が難しく、競合他社との販売価格競争が激しくなる傾向があります。販売価格に値下げ圧力が生じた場合は、当社グループの売上高及び営業利益に影響を及ぼす可能性があります。

④大規模災害による影響について

 当社グループの生産拠点である工場で大規模災害が発生した場合は、製品の生産に支障が生じ、当社グループの売上高及び営業利益に影響を及ぼす可能性があります。

⑤パンデミックの発生や地政学リスクの影響について

 新型コロナウイルス感染症等の感染拡大やウクライナ情勢等の悪化により、住宅工事の停滞や新設住宅着工戸数の減少等が生じた場合は、当社グループの売上高及び営業利益に影響を及ぼす可能性があります。

⑥人材の確保について

 人口の減少に伴う労働力不足により、人材の確保が困難になった場合は、技術・知識の承継に必要な人材が確保できないなど、生産性の低下、採用コストの増加が生じる可能性があり、当社グループの営業利益に影響を及ぼす可能性があります。

⑦環境問題への対応について

 SDGs、脱炭素化社会への意識の高まりに伴い、これらへの対応に遅れが生じた場合には、ビジネス機会や取引機会が減少することが想定される他、環境問題への取り組みとしてクリーンエネルギーへの取り組みを進めることで追加コストが生じることなどから、当社グループの売上高及び営業利益に影響を及ぼす可能性があります。

⑧法的規制について

 当社グループで取り扱っている硬質塩化ビニル管、給排水用の継手及び器具類は「水道法」「下水道法」、水処理システム等の工事については「建設業法」の規制を受けており、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づく住宅性能表示制度では、住宅の水回り関連の製品が性能評価の対象となっております。

 これらの関連法令が強化されることにより、新たな技術や生産設備の導入が必要となることがあり、一方、規制が緩和されるような場合は、市場への新規参入が容易になり競争が高まることが考えられますので、これら法的規制の動向により、当社グループの売上高及び営業利益に影響を及ぼす可能性があります。

 

 

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

1 経営成績等の状況の概要

 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

(1)経営成績の状況

 当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響が長期化する中、社会経済活動を維持しながら感染拡大を防止する「ウィズコロナ」への段階的な移行が進み、景気回復への兆しが見られました。一方、ウクライナをはじめとした国際情勢の緊迫化の影響を受けて、エネルギー価格や原材料価格の高騰が進んでいることに加え、世界的な金融引き締めに伴う景気減速への懸念が顕在化してきており、国内経済の先行きは依然として不透明な状況にあります。

 また、当社グループが関連する上水道・下水道業界及び住宅機器関連業界につきましては、当社の業績に大きな影響を及ぼす戸建て住宅の新設住宅着工戸数が減少傾向にある中、政府による住宅取得支援策や低金利の継続が住宅購入層の住宅需要を下支えしている状況にはありますが、住宅資材価格高騰やインフレの加速、金融政策見直しに伴う住宅ローン金利の将来的な上昇懸念などから、消費者の生活防衛意識は一層高まることが予測されており、今後の住宅需要については注視が必要な状況にあります。

 このような状況の中、当社グループは、急速に変化する市場環境に柔軟に対応しつつ、中期経営計画「Look Forward 2023」で掲げた3つの施策「成長ドライバーの創出」「事業基盤整備」「ESGを意識した取り組み」を推進してまいりました。2年目の主な成果としましては、「成長ドライバーの創出」の一環として、管工事を中心に各種公共工事に強みをもつ、常陽水道工業株式会社を2022年10月31日付で子会社化いたしました。当社の「水・環境エンジニアリング」セグメントにおいて、お互いの技術・ノウハウの融合や、それぞれが得意とする公共事業・民間事業への取り組みを進めることで、事業基盤の強化と収益力の向上に努めてまいります。また、当社は、中長期的なビジョンとして、当分野を「第2の柱となる事業」へと成長させることを視野に入れ、「水のマエザワ」ブランドの強化を図ってまいります。

 当社グループの当連結会計年度における業績につきましては、ナフサ価格の高騰に伴い塩ビ樹脂をはじめとした各種原材料価格の値上げの影響を受けたものの、製品価格への転嫁と生産の合理化などにより製造原価上昇の影響を軽減するための対策を講じたことで、全般的には堅調に推移いたしました。

 この結果、売上高は234億95百万円(前期比7.4%増)、営業利益19億46百万円(同45.0%増)、経常利益22億26百万円(同36.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益14億62百万円(同83.4%増)となりました。

 

各セグメントの業績は、次のとおりであります。

なお、第3四半期連結会計期間より報告セグメントの変更を行っております。詳細は、「第5 経理の状況

1 連結財務諸表等 注記事項(セグメント情報等)」に記載しております。

①管工機材

 管工機材事業につきましては、主要原材料である塩ビ樹脂価格をはじめとした各種原材料価格が高止まりしていることに加え、電力費高騰の影響も受けている状況にはありますが、これらの製造原価上昇の影響額を軽減すべく製品価格への転嫁を進めたことや拡販を図っているビル設備分野製品「ビニコア」が引き続き堅調に推移したことなどにより売上高は前期を上回りました。

 また、利益面につきましても売上の増加に加え、原材料価格の動向を踏まえた生産、徹底した生産の合理化などによる固定費の削減など、製造原価上昇への対策を講じたことにより前期を上回る結果となりました。

 以上により、売上高は211億52百万円(前期比8.1%増)、セグメント利益19億65百万円(同41.1%増)となりました。

②水・環境エンジニアリング

 水・環境エンジニアリング事業につきましては、民需を中心として、お客様の水処理における「業務の効率化」「環境保護」を目的とした多様な水処理システムの提案・施工を行うとともに、官需に関連した給排水衛生設備・ポンププラントなど、各種工事の施工を行ってまいりました。

 水処理システムの大型案件の受注が少なく民需の面では低調な結果となりましたが、2022年10月31日に子会社化した常陽水道工業株式会社が同セグメントを大きく牽引する形となり、業績は前期を上回る結果となりました。

 以上により、売上高は13億6百万円(前期比13.9%増)、セグメント利益46百万円(前期は43百万円のセグメント損失)となりました。

 

 

③各種プラスチック成形

 各種プラスチック成形事業につきましては、新型コロナウイルス感染症による経済活動の制限が徐々に緩和されていく中、緩やかではありますが受注回復の兆しも見受けられましたが、受注の戻りはまだ鈍く売上高は前期を下回りました。

 一方、利益面につきましては、原材料や電力費の高騰などにより経営環境は引き続き厳しい状況にはあるものの、収益基盤の見直しのため前期末に実施した固定資産の減損処理によって償却費負担が減少したことや徹底した生産の合理化、経費の削減に努めたことで黒字に転換いたしました。

 以上により、売上高は12億10百万円(前期比1.8%減)、セグメント利益26百万円(前期は19百万円のセグメント損失)となりました。

 

(2)財政状態の状況

 当連結会計年度末の資産は、前連結会計年度末に比べ12億35百万円増加し、465億6百万円となりました。これは主として、棚卸資産が6億71百万円増加したこと等によるものであります。

 負債は、前連結会計年度末に比べ3億99百万円増加し、81億48百万円となりました。これは主として、新規連結子会社の役員退職慰労引当金1億54百万円を受け入れたこと等によるものであります。

 純資産は、前連結会計年度末に比べ8億35百万円増加し、383億57百万円となりました。これは主として、利益剰余金が7億15百万円増加したこと等によるものであります。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は101億99百万円となり、前連結会計年度末と比べ6億22百万円の減少となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動によるキャッシュ・フローは、17億84百万円の収入となりました(前連結会計年度は17億53百万円の収入)。これは主に、税金等調整前当期純利益21億75百万円や減価償却費11億24百万円等によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動によるキャッシュ・フローは、15億94百万円の支出となりました(前連結会計年度は6億94百万円の支出)。これは主に、有形固定資産の取得による支出7億36百万円等によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動によるキャッシュ・フローは、8億12百万円の支出となりました(前連結会計年度は6億76百万円の支出)。これは主に、配当金の支払額7億47百万円等によるものであります。

 

2 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

(1)重要な会計方針及び重要な会計上の見積り並びに当該見積りに用いた仮定

 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。

 重要な会計方針及び連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り並びに当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)及び(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

(2)当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

 「1 経営成績等の状況の概要 (1)経営成績の状況」に記載しております。

 

 

(3)キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

①キャッシュ・フローの状況

 「1 経営成績等の状況の概要 (3)キャッシュ・フローの状況」に記載しております。

②契約債務

2023年3月31日現在の契約債務の概要は以下のとおりであります。

 

年度別要支払額(百万円)

契約債務

合計

1年以内

1年超3年以内

3年超5年以内

5年超

短期借入金

330

330

長期借入金

60

60

③資金需要

 当社グループの資金需要の主なものは、製品製造のための原材料等の購入費、製造経費の他、販売費及び一般管理費等の運転資金需要と、生産体制の合理化、業務の効率化、製品の高品質化等を目的とした設備投資等の資金需要であります。

 

3 生産、受注及び販売の実績

(1)生産実績

イ 生産実績

 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

 前年同期比(%)

 管工機材      (百万円)

21,780

109.9

 水・環境エンジニアリング(百万円)

984

116.6

 各種プラスチック成形(百万円)

1,346

95.4

 合計          (百万円)

24,111

109.2

  (注)金額は販売価格により記載しております。

 

ロ 商品仕入実績

 当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

 前年同期比(%)

 管工機材      (百万円)

495

102.8

 水・環境エンジニアリング(百万円)

0

53.1

 各種プラスチック成形(百万円)

19

102.3

 合計          (百万円)

516

102.6

  (注)金額は仕入価格により記載しております。

 

 

(2)受注実績

 当社グループの主要製品は大部分が見込生産でありますが、一部(水・環境エンジニアリング及びプラスチック成形)については、受注生産を行っております。

セグメント別

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

前年同期比(%)

水・環境エンジニアリング

受注高 (百万円)

519

140.8

受注残高(百万円)

296

121.7

各種プラスチック成形

受注高 (百万円)

1,144

85.1

受注残高(百万円)

148

98.7

  (注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。

     2 金額は販売価格により記載しております。

 

(3)販売実績

 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

 前年同期比(%)

 管工機材      (百万円)

21,133

108.1

 水・環境エンジニアリング(百万円)

1,306

113.9

 各種プラスチック成形(百万円)

1,055

88.8

 合計          (百万円)

23,495

107.4

  (注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。

 2 最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおり

   であります。

 

相手先

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

  至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

  至 2023年3月31日)

金額(百万円)

割合(%)

金額(百万円)

割合(%)

渡辺パイプ株式会社

2,848

13.02

3,063

13.04

5【経営上の重要な契約等】

 該当事項はありません。

 

2【主要な設備の状況】

(1)提出会社

 主要な設備は以下のとおりです。

2023年3月31日現在

 

事業所名

(所在地)

セグメントの名称

設備の内容

帳簿価額(百万円)

従業員数

(人)

建物及び

構築物

機械装置及び運搬具

工具、器具及び備品

土地

(面積㎡)

その他

合計

本社

(東京都中央区)

管工機材

水・環境エンジニアリング

管理業務設備

44

29

(-)

10

84

49

熊谷第一工場

熊谷第二工場

(埼玉県熊谷市)

管工機材

水・環境エンジニアリング

上下水道

生産設備

4,647

303

65

378

(65,900)

6

5,401

106

242

634

158

3,399

(79,088)

7

4,440

192

北日本支店

(仙台営業所ほか2営業所)

管工機材

販売設備

0

0

(-)

0

22

北関東支店

(埼玉営業所ほか2営業所)

管工機材

販売設備

1

0

(-)

1

21

東京支店

(東京営業所ほか3営業所)

管工機材

販売設備

3

0

(-)

3

46

中部支店

(名古屋営業所ほか1営業所1出張所)

管工機材

販売設備

0

0

(-)

0

21

関西支店

(大阪営業所ほか1営業所1出張所)

管工機材

販売設備

0

0

(-)

0

19

中国支店

(広島営業所ほか1営業所1出張所)

管工機材

販売設備

0

0

(-)

0

19

九州支店

(福岡営業所ほか1出張所)

管工機材

販売設備

0

0

(-)

0

13

その他

管工機材

賃貸設備等

2

150

(7,261)

153

合計

 

 

4,943

937

253

3,928

(152,250)

24

10,086

508

 (注)1 上記の帳簿価額には、建設仮勘定及び無形固定資産は含んでおりません。

2 上記の帳簿価額のうち「その他」は、リース資産であります。

3 本社内に、2営業部を含めて記載しております。

4 熊谷第一工場内に、遊休資産を含めて記載しております。

 

5 事業所名の「その他」に記載した建物及び構築物、工具、器具及び備品、土地は、賃貸設備等であり、明細は次のとおりであります。

区分名称

所在地

建物及び構築物

(百万円)

工具、器具

及び備品

(百万円)

土地(百万円)

(面積㎡)

合計

(百万円)

賃貸設備

(旧戸田工場跡地・駐車場)

埼玉県戸田市他

2

150

(7,261)

153

 

 

(2)国内子会社

会社名

事業所名

(所在地)

セグメントの名称

設備の内容

帳簿価額(百万円)

従業員数

(人)

建物及び

構築物

機械装置及び運搬具

工具、器具及び備品

土地

(面積㎡)

その他

合計

㈱新潟成型

本社、工場他

(新潟県燕市)

各種プラスチック成形

各種プラスチック生産設備等

242

40

2

348

(28,306)

84

718

64

 (注)1 上記の帳簿価額には、建設仮勘定及び無形固定資産は含んでおりません。

2 上記の帳簿価額のうち「その他」は、リース資産であります。

3 上記以外の子会社については、重要性がないため記載しておりません。

 

①【株式の総数】

種類

発行可能株式総数(株)

普通株式

36,000,000

36,000,000

②【発行済株式】

種類

事業年度末現在発行数

(株)

(2023年3月31日)

提出日現在発行数

(株)

(2023年6月27日)

上場金融商品取引所名又は登録認可金融商品取引業協会名

内容

普通株式

15,732,000

15,732,000

東京証券取引所

プライム市場

単元株式数

100株

15,732,000

15,732,000

①【ストックオプション制度の内容】

該当事項はありません。

②【ライツプランの内容】

該当事項はありません。

(4)【発行済株式総数、資本金等の推移】

年月日

発行済株式

総数増減数

(千株)

発行済株式

総数残高

(千株)

資本金増減額

(百万円)

資本金残高

(百万円)

資本準備金

増減額

(百万円)

資本準備金

残高

(百万円)

2000年5月22日

2,622

15,732

3,387

6,363

 (注) 券面超過額を引当てとする新株発行に伴い同日付で、2000年3月31日最終の株主名簿及び実質株主名簿に記載された株主の所有株式数を1株につき1.2株の割合をもって分割しました。ただし、分割の結果生ずる1株未満の端数株式は、これを一括売却し、その処分代金を端数の生じた株主に対しその端数に応じて分配しました。

(5)【所有者別状況】

 

 

 

 

 

 

 

2023年3月31日現在

区分

株式の状況(1単元の株式数100株)

単元未満

株式の状

況(株)

政府及び地方公共団体

金融機関

金融商品

取引業者

その他の

法人

外国法人等

個人

その他

個人以外

個人

株主数(人)

19

23

129

68

12

13,704

13,955

所有株式数

(単元)

31,582

9,451

32,342

12,046

94

71,659

157,174

14,600

所有株式数の

割合(%)

20.1

6.0

20.6

7.7

0.1

45.6

100.0

 (注)1 自己株式795,997株は、「個人その他」に7,959単元、「単元未満株式の状況」に97株含まれております。

2 「その他の法人」の欄には、証券保管振替機構名義の株式が、2単元含まれております。

3 「金融機関」の欄には、株式交付信託が所有する株式が1,130単元含まれております。

 

(6)【大株主の状況】

 

 

2023年3月31日現在

氏名又は名称

住所

所有株式数

(千株)

発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%)

日本マスタートラスト

信託銀行株式会社(信託口)

東京都港区浜松町二丁目11番3号

1,229

8.2

前澤工業株式会社

東京都中央区新川一丁目5番17号

879

5.9

前澤給装工業株式会社

東京都目黒区鷹番二丁目14番4号

842

5.6

株式会社日本カストディ銀行(信託口)

東京都中央区晴海一丁目8番12号

764

5.1

SMBC日興証券株式会社

東京都千代田区丸の内三丁目3番1号

569

3.8

前澤化成工業従業員持株会

東京都中央区日本橋小網町17番10号

366

2.5

公益財団法人前澤育英財団

東京都中央区新川一丁目5番17号

360

2.4

株式会社りそな銀行

大阪府大阪市中央区備後町二丁目2番1号

291

1.9

太陽生命保険株式会社

東京都中央区日本橋二丁目7番1号

216

1.5

三井物産株式会社

東京都千代田区大手町一丁目2番1号

216

1.4

5,736

38.4

(注) 2020年7月3日付で公衆の縦覧に供されている大量保有報告書の変更報告書において、ファースト・イーグル・インベストメント・マネジメント・エルエルシーが2020年6月30日現在で以下の株式を所有している旨が記載されているものの、当社として議決権行使基準日現在における実質所有株式数の確認ができませんので、上記大株主の状況には含めておりません。大量報告書の変更報告書の内容は以下のとおりであります。

氏名又は名称

住所

保有株券等の数

(株)

株券等保有割合

(%)

ファースト・イーグル・インベストメント・マネジメント・エルエルシー

アメリカ合衆国ニューヨーク州

ニューヨーク市アベニュー・オブ・ジ

・アメリカズ1345

株式  738,250

4.69

①【連結貸借対照表】

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

資産の部

 

 

流動資産

 

 

現金及び預金

12,821

12,199

受取手形、売掛金及び契約資産

※1 5,650

※1 5,418

電子記録債権

3,539

4,065

有価証券

1,500

2,100

商品及び製品

1,957

2,298

仕掛品

615

770

原材料及び貯蔵品

674

849

その他

555

539

貸倒引当金

1

1

流動資産合計

27,313

28,240

固定資産

 

 

有形固定資産

 

 

建物及び構築物

13,147

13,238

減価償却累計額及び減損損失累計額

7,675

8,044

建物及び構築物(純額)

5,472

5,193

機械装置及び運搬具

12,144

12,076

減価償却累計額及び減損損失累計額

11,193

11,094

機械装置及び運搬具(純額)

950

982

工具、器具及び備品

17,985

17,920

減価償却累計額及び減損損失累計額

17,768

17,664

工具、器具及び備品(純額)

216

256

その他

211

240

減価償却累計額及び減損損失累計額

113

132

その他(純額)

97

108

土地

4,276

4,353

建設仮勘定

68

90

有形固定資産合計

11,081

10,985

無形固定資産

 

 

のれん

149

ソフトウエア

419

337

その他

3

2

無形固定資産合計

422

489

投資その他の資産

 

 

投資有価証券

5,876

6,148

繰延税金資産

26

39

退職給付に係る資産

25

その他

676

751

貸倒引当金

152

149

投資その他の資産合計

6,452

6,790

固定資産合計

17,957

18,265

資産合計

45,270

46,506

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

負債の部

 

 

流動負債

 

 

支払手形及び買掛金

2,874

2,953

電子記録債務

744

753

短期借入金

370

330

未払法人税等

469

447

賞与引当金

416

433

役員賞与引当金

46

59

株主優待引当金

9

10

その他

※2 2,020

※2 2,142

流動負債合計

6,949

7,130

固定負債

 

 

長期借入金

60

60

繰延税金負債

246

262

役員株式給付引当金

32

50

役員退職慰労引当金

154

退職給付に係る負債

35

資産除去債務

225

224

その他

234

230

固定負債合計

799

1,018

負債合計

7,749

8,148

純資産の部

 

 

株主資本

 

 

資本金

3,387

3,387

資本剰余金

6,363

6,363

利益剰余金

27,210

27,925

自己株式

1,034

1,034

株主資本合計

35,926

36,642

その他の包括利益累計額

 

 

その他有価証券評価差額金

1,477

1,543

退職給付に係る調整累計額

117

82

その他の包括利益累計額合計

1,595

1,625

非支配株主持分

88

純資産合計

37,521

38,357

負債純資産合計

45,270

46,506

【連結損益計算書】

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

 至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

 至 2023年3月31日)

売上高

※1 21,879

※1 23,495

売上原価

※7 14,550

※7 15,185

売上総利益

7,328

8,309

販売費及び一般管理費

※2,※3 5,986

※2,※3 6,362

営業利益

1,342

1,946

営業外収益

 

 

受取利息

8

9

受取配当金

142

132

受取賃貸料

88

90

その他

63

67

営業外収益合計

302

300

営業外費用

 

 

支払利息

5

6

支払手数料

1

4

賃貸費用

9

9

その他

0

0

営業外費用合計

17

20

経常利益

1,628

2,226

特別利益

 

 

固定資産売却益

※4 1

※4 4

投資有価証券売却益

151

特別利益合計

153

4

特別損失

 

 

固定資産売却損

※5 1

※5 2

固定資産除却損

※6 4

※6 21

減損損失

※8 395

本社移転費用

※9 8

※9 26

その他

1

5

特別損失合計

410

55

税金等調整前当期純利益

1,371

2,175

法人税、住民税及び事業税

611

701

法人税等調整額

37

5

法人税等合計

574

707

当期純利益

797

1,468

非支配株主に帰属する当期純利益

5

親会社株主に帰属する当期純利益

797

1,462

1.報告セグメントの概要

 当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。

 当社は、取り扱う製品・サービス別の事業部を置き、また連結子会社は独立した経営単位として事業活動を展開しております。

 従って、当社グループは、事業部並びに会社別を基礎とした製品・サービス別セグメントから構成されており、「管工機材」「水・環境エンジニアリング」「各種プラスチック成形」の3つを報告セグメントとしております。

 「管工機材」は、主に塩化ビニル製インバートマス、継手をはじめとする上水道・下水道関連製品の製造及び販売を行っており、「水・環境エンジニアリング」は、主に大型合併処理浄化槽、産業排水処理施設、給排水衛生設備、ポンププラントの設計、施工、及び維持管理を行っております。また、「各種プラスチック成形」は、住宅設備製品部材、各種プラスチック製品部材の受注生産・販売を行っております。

 なお、第3四半期連結会計期間より、常陽水道工業株式会社を連結の範囲に含めたことに伴い、事業内容をより明確に表示するため、従来「管工機材分野」、「水処理分野」、「各種プラスチック成形分野」としていた報告セグメントの名称を「管工機材」、「水・環境エンジニアリング」、「各種プラスチック成形」に変更しております。「水・環境エンジニアリング」には従来の「水処理分野」と「常陽水道工業株式会社」が含まれており、前連結会計年度のセグメント情報についても変更後の名称で記載しております。

 

①【貸借対照表】

 

 

(単位:百万円)

 

前事業年度

(2022年3月31日)

当事業年度

(2023年3月31日)

資産の部

 

 

流動資産

 

 

現金及び預金

12,499

10,941

受取手形

1,373

1,420

電子記録債権

3,404

3,940

売掛金

3,840

3,350

契約資産

157

54

有価証券

1,500

2,100

商品及び製品

1,872

2,208

仕掛品

587

720

原材料及び貯蔵品

604

748

未収入金

463

425

関係会社短期貸付金

500

500

その他

55

68

貸倒引当金

1

1

流動資産合計

26,858

26,477

固定資産

 

 

有形固定資産

 

 

建物

4,725

4,491

構築物

506

451

機械及び装置

866

918

工具、器具及び備品

212

253

土地

3,928

3,928

建設仮勘定

68

90

その他

45

43

有形固定資産合計

10,353

10,176

無形固定資産

 

 

ソフトウエア

418

335

その他

1

1

無形固定資産合計

419

336

投資その他の資産

 

 

投資有価証券

5,876

6,079

関係会社株式

305

1,491

保険積立金

305

305

その他

223

212

貸倒引当金

6

3

投資その他の資産合計

6,704

8,084

固定資産合計

17,476

18,597

資産合計

44,335

45,075

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

前事業年度

(2022年3月31日)

当事業年度

(2023年3月31日)

負債の部

 

 

流動負債

 

 

支払手形

49

32

電子記録債務

631

634

買掛金

2,732

2,607

未払金

210

303

未払費用

1,260

1,235

未払法人税等

468

411

未払消費税等

93

115

賞与引当金

403

396

役員賞与引当金

46

59

株主優待引当金

9

10

設備関係支払手形

0

設備関係電子記録債務

69

65

その他

291

292

流動負債合計

6,268

6,166

固定負債

 

 

繰延税金負債

197

227

役員株式給付引当金

32

50

退職給付引当金

144

153

資産除去債務

215

215

その他

73

66

固定負債合計

664

713

負債合計

6,933

6,880

純資産の部

 

 

株主資本

 

 

資本金

3,387

3,387

資本剰余金

 

 

資本準備金

6,363

6,363

その他資本剰余金

0

資本剰余金合計

6,363

6,363

利益剰余金

 

 

利益準備金

846

846

その他利益剰余金

 

 

別途積立金

22,210

22,210

繰越利益剰余金

4,152

4,874

利益剰余金合計

27,209

27,931

自己株式

1,034

1,034

株主資本合計

35,925

36,648

評価・換算差額等

 

 

その他有価証券評価差額金

1,477

1,546

評価・換算差額等合計

1,477

1,546

純資産合計

37,402

38,194

負債純資産合計

44,335

45,075

②【損益計算書】

 

 

(単位:百万円)

 

前事業年度

(自 2021年4月1日

 至 2022年3月31日)

当事業年度

(自 2022年4月1日

 至 2023年3月31日)

売上高

※2 20,711

※2 21,899

売上原価

※2 13,557

※2 13,964

売上総利益

7,153

7,935

販売費及び一般管理費

※1,※2 5,802

※1,※2 6,023

営業利益

1,350

1,911

営業外収益

 

 

受取利息及び受取配当金

※2 151

※2 141

受取賃貸料

87

88

受取保険金

17

12

その他

※2 39

※2 44

営業外収益合計

296

287

営業外費用

 

 

支払手数料

1

4

賃貸費用

9

9

その他

0

0

営業外費用合計

11

14

経常利益

1,634

2,184

特別利益

 

 

固定資産売却益

0

2

投資有価証券売却益

151

特別利益合計

152

2

特別損失

 

 

固定資産売却損

1

2

固定資産除却損

3

18

関係会社株式評価損

570

本社移転費用

8

26

その他

1

5

特別損失合計

584

52

税引前当期純利益

1,203

2,134

法人税、住民税及び事業税

610

665

法人税等調整額

21

0

法人税等合計

589

665

当期純利益

613

1,469