サカタインクス株式会社
|
回次 |
第141期 |
第142期 |
第143期 |
第144期 |
第145期 |
|
|
決算年月 |
2018年12月 |
2019年12月 |
2020年12月 |
2021年12月 |
2022年12月 |
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売上高 |
(百万円) |
|
|
|
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|
経常利益 |
(百万円) |
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親会社株主に帰属する 当期純利益 |
(百万円) |
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包括利益 |
(百万円) |
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|
純資産 |
(百万円) |
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総資産 |
(百万円) |
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1株当たり純資産 |
(円) |
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1株当たり当期純利益 |
(円) |
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潜在株式調整後 1株当たり当期純利益 |
(円) |
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自己資本比率 |
(%) |
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自己資本利益率 |
(%) |
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株価収益率 |
(倍) |
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営業活動による キャッシュ・フロー |
(百万円) |
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|
|
|
|
|
投資活動による キャッシュ・フロー |
(百万円) |
△ |
△ |
△ |
△ |
△ |
|
財務活動による キャッシュ・フロー |
(百万円) |
△ |
△ |
△ |
△ |
△ |
|
現金及び現金同等物 の期末残高 |
(百万円) |
|
|
|
|
|
|
従業員数 |
(名) |
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|
|
|
|
|
(ほか、平均臨時雇用者数) |
( |
( |
( |
( |
( |
|
(注)1.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
2.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を当連結会計年度の期首から適用しており、当連結会計年度に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。
|
回次 |
第141期 |
第142期 |
第143期 |
第144期 |
第145期 |
|
|
決算年月 |
2018年12月 |
2019年12月 |
2020年12月 |
2021年12月 |
2022年12月 |
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|
売上高 |
(百万円) |
|
|
|
|
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|
経常利益 |
(百万円) |
|
|
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当期純利益 |
(百万円) |
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|
資本金 |
(百万円) |
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|
発行済株式総数 |
(千株) |
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|
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|
純資産 |
(百万円) |
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|
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|
総資産 |
(百万円) |
|
|
|
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|
1株当たり純資産 |
(円) |
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|
|
1株当たり配当額 |
(円) |
|
|
|
|
|
|
(うち1株当たり中間配当額) |
( |
( |
( |
( |
( |
|
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1株当たり当期純利益 |
(円) |
|
|
|
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潜在株式調整後 1株当たり当期純利益 |
(円) |
|
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|
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自己資本比率 |
(%) |
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|
|
|
自己資本利益率 |
(%) |
|
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|
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|
株価収益率 |
(倍) |
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|
|
|
|
|
配当性向 |
(%) |
|
|
|
|
|
|
従業員数 |
(名) |
|
|
|
|
|
|
(ほか、平均臨時雇用者数) |
( |
( |
( |
( |
( |
|
|
株主総利回り |
(%) |
|
|
|
|
|
|
(比較指標:配当込みTOPIX) |
(%) |
( |
( |
( |
( |
( |
|
最高株価 |
(円) |
1,889 |
1,305 |
1,260 |
1,247 |
1,160 |
|
最低株価 |
(円) |
1,052 |
850 |
687 |
953 |
837 |
(注)1.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
2.最高株価及び最低株価は、2022年4月4日より東京証券取引所(プライム市場)におけるものであり、それ以前は東京証券取引所(市場第一部)におけるものであります。
3.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を当事業年度の期首から適用しており、当事業年度に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。
|
年月 |
概要 |
|
1896年11月
|
個人商店阪田インキ製造所(のちに阪田商会と改称)として大阪市で創業し、新聞インキの製造販売を開始 |
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1920年9月 |
株式会社組織に改組 |
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1947年6月 |
工業薬品部門を分離独立し、阪田産業株式会社(現 連結子会社)を設立 |
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1960年12月 |
伊丹工場(現 大阪工場)を兵庫県伊丹市に建設 |
|
1961年10月 |
大阪証券取引所市場第二部上場 |
|
1962年8月 |
大阪証券取引所市場第一部に指定替 |
|
1969年12月 |
野田工場(現 東京工場)を千葉県野田市に建設 |
|
1975年12月 |
阪田機器整備工業株式会社(現 サカタインクスエンジニアリング株式会社・連結子会社)を設立 |
|
1982年1月 |
株式会社サカタ現像所(現 サカタラボステーション株式会社・連結子会社)を設立 |
|
1987年4月 |
SAKATA INX ESPANA,S.A.(現 連結子会社)をスペインに設立 |
|
1987年10月 |
商号をサカタインクス株式会社に変更 |
|
1988年2月
|
INX INTERNATIONAL INCORPORATED(現 THE INX GROUP LIMITED・連結子会社)を持株会社として米国に設立 |
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1988年4月 |
INX INTERNATIONAL INCORPORATEDがAcme Printing Ink Companyを買収 |
|
1988年12月 |
東京証券取引所市場第一部上場 |
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1989年5月 |
P.T. SAKATA INX INDONESIA(現 連結子会社)をインドネシアに設立 |
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1989年10月 |
INX INTERNATIONAL INCORPORATEDがMidland Color Companyを買収 |
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1992年1月
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Acme Printing Ink CompanyとMidland Color Companyを統合し、INX International Ink Co.(現 連結子会社)をTHE INX GROUP LIMITEDの子会社として米国に設立 |
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1992年7月
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サカタインクスインターナショナル株式会社(現 シークス株式会社・関連会社)を設立し、同年10月、電子部品等の輸出入に係わる事業を譲渡 |
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1992年7月
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THE INX GROUP LIMITEDの子会社として、THE INX GROUP (UK) LIMITED(現 INX International UK Limited・連結子会社)を英国に設立 |
|
1993年3月
|
MEGA FIRST SAKATA INX SDN.BHD.(現 SAKATA INX (MALAYSIA) SDN.BHD.・連結子会社)をマレーシアに設立 |
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1994年2月 |
羽生工場を埼玉県羽生市に建設 |
|
1995年8月
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MONTARI SAKATA INX LIMITED(現 SAKATA INX (INDIA) PRIVATE LIMITED・連結子会社)をインドに設 立 |
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1995年10月 |
大栄化工不動産株式会社を吸収合併 |
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1999年11月
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東洋インキ製造株式会社(現 東洋インキSCホールディングス株式会社)との業務提携に合意(2000年5月 資本提携に合意) |
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2001年4月 |
サカタラボステーション株式会社に写真関連事業を譲渡 |
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2002年12月 |
SAKATA INX SHANGHAI CO.,LTD.(現 連結子会社)を中国に設立 |
|
2003年11月
|
SAKATA INX (MALAYSIA) SDN.BHD.の子会社として、SAKATA INX VIETNAM CO.,LTD.(現 連結子会社)をベトナムに設立 |
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2004年5月
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INX International Ink Co.の子会社として、持株会社INX EUROPE LIMITED(現 連結子会社)を英国に設立 |
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2004年5月
|
INX EUROPE LIMITEDの子会社として、INX International FRANCE SAS(現 連結子会社)をフランスに設立し、その後同社がHolliday Encres,S.A.を買収 |
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2004年7月 |
MAOMING SAKATA INX CO.,LTD.(現 連結子会社)を中国に設立 |
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2005年12月
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THE INX GROUP LIMITEDの子会社として、Triangle Digital INX Co.(INX Digital International Co.に社名変更)を米国に設立し、その後同社がTRIANGLE DIGITAL LLCを買収 |
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2008年4月 |
THE INX GROUP LIMITEDがMegaink Digital A.S.(現 INX Digital Czech,A.S.・連結子会社)を買収 |
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2008年7月 |
THE INX GROUP LIMITEDがAnteprima S.R.L.(現 INX Digital Italy S.R.L.・連結子会社)を買収 |
|
2013年1月 |
THE INX GROUP LIMITEDがINX Digital International Co.をINX International Ink Co.に統合 |
|
2014年3月 |
滋賀工場を滋賀県米原市に建設 |
|
2015年6月 |
第138期(2015年12月期)より決算期を3月31日から12月31日に変更 |
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2016年11月
|
THE INX GROUP LIMITEDが子会社を通じてCreative Industria e Comercio Ltda.(現 INX do Brasil Ltda.・連結子会社)を買収 |
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2017年11月 |
SAKATA INX (INDIA) PRIVATE LIMITEDの子会社として、SAKATA INX (BANGLADESH) PRIVATE LIMITED(現 連結子会社)をバングラデシュに設立 |
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2020年6月 |
THE INX GROUP LIMITEDが子会社を通じてA.M.Ramp & Co.GmbH(現 連結子会社)を買収 |
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2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所市場第一部からプライム市場に移行 |
当社グループは、当社(サカタインクス株式会社)、子会社25社及び関連会社8社により構成されております。
当社グループの事業内容及びセグメント情報との関連は次の通りであります。
(印刷インキ事業)
当事業では、主として日本、アジア、米州及び欧州の各市場向けにフレキソインキ、グラビアインキ、メタルインキ、新聞インキ、及びオフセットインキ等の生産・販売を行っております。
当事業については、生産・販売体制を基礎とした地域別のセグメントから構成されており、「印刷インキ・機材(日本)」、「印刷インキ(アジア)」、「印刷インキ(米州)」及び「印刷インキ(欧州)」の4つを報告セグメントとしております。
(印刷用機材事業)
当事業では、主として日本市場向けに印刷製版用材料及び印刷製版関連機器の仕入・販売を行っております。
当事業については、当社が印刷工程全般を対象としたトータルソリューションの提供を行っており、印刷インキ事業と一体的に管理しているため、報告セグメント「印刷インキ・機材(日本)」に含めております。
(機能性材料事業)
当事業では、主として日本、アジア、米州及び欧州の各市場向けにインクジェットインキ、トナー、カラーフィルター用顔料分散液及び機能性コーティング剤の生産・販売を行っております。
当事業については、報告セグメント「機能性材料」としております。
(その他の事業)
主として日本市場向けに色彩関連機器、化成品の仕入・販売及びディスプレイサービスの生産・販売を行っております。
これらはセグメント情報において「その他」としております。
以上の企業集団の状況について、事業系統図を示すと次の通りであります。
|
名称 |
住所 |
資本金 又は 出資金 |
主要な事業の内容 |
議決権の 所有割 (%) |
関係内容 |
|
(連結子会社) |
|
|
|
|
|
|
阪田産業㈱ |
大阪市西区 |
百万円 30 |
その他 |
100.00 |
商品の販売及び原材料・ 商品の仕入、役員の兼任1名 |
|
サカタラボステーション㈱ |
東京都板橋区 |
百万円 80 |
その他 |
100.00 |
役員の兼任1名 |
|
THE INX GROUP LIMITED (注)2 |
DELAWARE, U.S.A. |
US$ 60 |
印刷インキ(米州) |
100.00 |
役員の兼任2名 |
|
INX International Ink Co. (注)2、4 |
DELAWARE, U.S.A. |
US$ 10 |
印刷インキ(米州) 及び機能性材料 |
100.00 (100.00) |
原材料の販売、役員の兼任1名 |
|
INX International Ink Corp. |
QUEBEC, CANADA |
千CAN$ 1,292 |
印刷インキ(米州) |
100.00 (100.00) |
- |
|
INX do Brasil Ltda.(注)2 |
SAO PAULO, BRAZIL |
百万BRL 36 |
印刷インキ(米州) |
100.00 (100.00) |
原材料の販売 |
|
INX EUROPE LIMITED |
LANCASHIRE, ENGLAND |
Stg£ 1 |
印刷インキ(欧州) |
100.00 (100.00) |
役員の兼任1名 |
|
INX International UK Limited |
LANCASHIRE, ENGLAND |
千Stg£ 1,308 |
印刷インキ(欧州) |
100.00 (100.00) |
- |
|
SAKATA INX ESPANA,S.A. (注)2 |
BARCELONA, SPAIN |
百万Euro 8 |
印刷インキ(欧州) |
100.00 (100.00) |
製品・原材料の販売、 役員の兼任2名 |
|
A.M.Ramp & Co.GmbH |
EPPSTEIN, GERMANY |
千Euro 618 |
印刷インキ(欧州) |
100.00 (100.00) |
- |
|
INX Digital Czech,A.S. |
PRAGUE, CZECH |
百万CZK 29 |
機能性材料 |
100.00 (100.00) |
製品の販売、役員の兼任1名 |
|
P.T. SAKATA INX INDONESIA |
JAKARTA, INDONESIA |
百万Rp 7,016 |
印刷インキ(アジア) |
51.00 |
原材料の販売 |
|
SAKATA INX (MALAYSIA) SDN.BHD. |
SHAH ALAM, MALAYSIA |
百万RM 11 |
印刷インキ(アジア) |
100.00 |
原材料の販売 |
|
SAKATA INX VIETNAM CO.,LTD. (注)2 |
BINH DUONG, VIETNAM |
百万VND 421,561 |
印刷インキ(アジア) |
100.00 (0.87) |
原材料の販売、役員の兼任1名 |
|
CDI SAKATA INX CORP. |
MANILA, PHILIPPINES |
百万PHP 150 |
印刷インキ(アジア) |
80.00 |
原材料の販売 |
|
SAKATA INX (INDIA) PRIVATE LIMITED (注)2 |
HARYANA, INDIA |
百万Rs 583 |
印刷インキ(アジア) |
100.00 |
原材料の販売、役員の兼任1名 |
|
SAKATA INX (BANGLADESH) PRIVATE LIMITED (注)2 |
NARAYANGANJ, BANGLADESH |
百万BDT 1,167 |
印刷インキ(アジア) |
100.00 (100.00) |
原材料の販売 |
|
ETERNAL SAKATA INX CO.,LTD. (注)5 |
BANGKOK, THAILAND |
百万BAHT 100 |
印刷インキ(アジア) |
49.00 |
原材料の販売、役員の兼任1名 |
|
SAKATA INX SHANGHAI CO.,LTD. (注)2 |
中国 上海市 |
百万元 128 |
印刷インキ(アジア) 及び機能性材料 |
100.00 |
製品・原材料の販売、 役員の兼任1名 |
|
SAKATA INX (ZHONGSHAN) CORP. |
中国広東省 中山市 |
百万元 5 |
印刷インキ(アジア) |
100.00 (25.00) |
役員の兼任1名 |
|
MAOMING SAKATA INX CO.,LTD. (注)2 |
中国広東省 茂名市 |
百万元 97 |
印刷インキ(アジア) |
63.26 |
原材料の販売、役員の兼任1名 |
|
その他3社 |
- |
- |
- |
- |
- |
|
名称 |
住所 |
資本金 又は 出資金 |
主要な事業の内容 |
議決権の 所有割合 (%) |
関係内容 |
|
(持分法適用関連会社) |
|
|
|
|
|
|
シークス㈱ (注)6 |
大阪市中央区 |
百万円 2,144 |
その他 |
22.86 |
製品の販売、役員の兼任1名 |
|
ロジコネット㈱ |
埼玉県川口市 |
百万円 200 |
その他 |
50.00 |
物流業務全般の委託 |
|
TAIWAN SAKATA INX CORP. |
TAIPEI, TAIWAN |
百万NT$ 100 |
印刷インキ事業 |
50.00 |
製品・原材料の販売、役員の兼任1名 |
|
SHENZHEN SAKATA INX CO.,LTD. |
中国広東省 深セン市 |
百万元 2 |
印刷インキ事業 |
25.00 |
- |
(注)1.「主要な事業の内容」欄には、セグメント情報に記載された名称(持分法適用関連会社を除く)を記載しております。
2.特定子会社であります。
3.「議決権の所有割合(%)」欄の(内書)は間接所有割合を表しております。
4.INX International Ink Co.については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。
|
主要な損益情報等 |
(1)売上高 |
70,877百万円 |
|
|
(2)経常利益 |
61百万円 |
|
|
(3)当期純利益 |
112百万円 |
|
|
(4)純資産額 |
28,832百万円 |
|
|
(5)総資産額 |
46,778百万円 |
5.持分は、100分の50以下でありますが、実質的に支配しているため子会社としております。
6.有価証券報告書の提出会社であります。
(1)連結会社の状況
|
|
2022年12月31日現在 |
|
|
セグメントの名称 |
従業員数(名) |
|
|
印刷インキ・機材(日本) |
|
( |
|
印刷インキ(アジア) |
|
( |
|
印刷インキ(米州) |
|
( |
|
印刷インキ(欧州) |
|
( |
|
機能性材料 |
|
( |
|
その他 |
|
( |
|
合計 |
|
( |
(注)1.従業員数は就業人員であります。
2.「従業員数」欄の(外書)は、臨時従業員の当連結会計年度の平均雇用人員であります。
3.臨時従業員には、パートタイマー、契約社員及び派遣社員を含んでおります。
(2)提出会社の状況
|
|
|
|
|
2022年12月31日現在 |
|
従業員数(名) |
平均年齢(歳) |
平均勤続年数(年) |
平均年間給与(千円) |
|
|
|
( |
|
|
|
|
セグメントの名称 |
従業員数(名) |
|
|
印刷インキ・機材(日本) |
|
( |
|
上記以外 |
|
( |
|
合計 |
|
( |
(注)1.従業員数は就業人員であります。
2.「従業員数」欄の(外書)は、臨時従業員の当事業年度の平均雇用人員であります。
3.臨時従業員には、パートタイマー、契約社員及び派遣社員を含んでおります。
4.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。
(3)労働組合の状況
当社グループの主要な労働組合は、サカタインクス労働組合であり、上部団体には加盟しておりません。
なお、サカタインクス労働組合の組合員数は559名(うち関連会社への出向者7名)であり、労使関係は良好であります。
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針
当社グループは、「ビジュアル・コミュニケーション・テクノロジーの創造」をビジネステーマに、「人々の暮らしを快適にする情報文化の創造」を存在意義と定めており、技術力、情報力を駆使し、「競争力と独自性を有した世界三大インキメーカーになること」を目標としております。また、新規市場の開拓や既存の事業分野を越えた新規事業の創出など“新たな挑戦”と社内改革の実現を積極的に推進してまいります。さらに、当社グループは世界全体の共通アジェンダとなった“SDGs”にうたわれている、地球環境をはじめとした様々な課題にも取り組み、サステナブルな社会の実現に貢献していきながら、ESG経営を実践してまいります。
(2)事業環境認識
近年の当社グループを取り巻く事業環境の主な変化について、次の通り認識しております。新型コロナウイルス感染症の影響につきましては、今後も世界的に感染拡大と縮小の波を繰り返すと思われますが、多くの国と地域において防疫と経済活動の両立が進むと考えております。また、ウクライナとロシアの問題などを起因とした世界的な原材料高やインフレが、コストの増加要因としてしばらく続くと認識しています。また、国内においては少子高齢化の加速による労働力の不足、国内市場の縮小、経済成長の遅れが懸念されます。
印刷インキ関連事業については、デジタル化の加速により、紙媒体向けの製商品(主に印刷情報関連の印刷インキ)の需要が先進国を中心に、さらに減少していくことが見込まれるものの、主力のパッケージ関連の印刷インキは、食品、飲料及び衛生用品などの生活必需品の供給を支える事業という観点から、環境配慮型製品をはじめとして需要は中長期的に増加していくものと予想されます。機能性材料事業については、競合他社との競争環境が年々厳しくなりつつあるものの、デジタル印刷の用途拡大や画像表示材料の高品質化などにより、市場は今後も拡大すると見込んでいます。
*少子高齢化の進行など人口動態の変化
・労働力人口の減少
・国内市場の縮小
・経済成長の遅れ
*国内・海外での市場・競争環境変化
・紙離れによるインキ需要の低迷
・新興国市場における競争の激化
・脱プラスチック等環境対応ニーズの変化と高まり
*デジタル化によるバリューチェーンの変化
・デジタル媒体の大幅な増加
・印刷の多様化・カスタマイズ化
*環境制約・社会課題への対応
・長期的なサステナビリティ配慮、SDGsに向けた取り組みの重要性の高まり
・資源制約・原料価格高騰リスクの高まり
・ESG投資の影響力増大
(3)中長期的な会社の経営戦略と優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当社グループは、2021年に長期ビジョンとそれに基づく中期経営計画を策定いたしました。
当社は、1896年の創業から今年で127年を迎え、これまで着実に成長してまいりました。一方で、近年はデジタルメディアの急激な普及や気候変動をはじめとした環境対策の必要性がより一層高まるなど、当社グループを取り巻く事業環境は大きく変化しており、今後さらに非連続的な変化が起こりうる状況にあります。
このような事業環境の変化の中で、当社グループが社会から求められる企業として持続的に成長していくためには、柔軟性を持ち、長期的な視点に立って、将来のあるべき姿と、そこに至る道筋や施策を策定し、常にグループ全体でそれらを共有・推進していくことが重要であります。サステナブルな社会の実現に貢献するため、様々な社会課題の解決に向けた一翼を担いつつ、当社グループのさらなる発展を果たしてまいります。
長期ビジョン『SAKATA INX VISION 2030』の概要
1.企業理念
ビジネステーマ 『ビジュアル・コミュニケーション・テクノロジーの創造』
存在意義 『人々の暮らしを快適にする情報文化の創造』
2.ビジョン
“Create and Innovate, Care for the Earth, Color for Life”
~あなたと、つくる、価値ある、あした~
新たな領域への挑戦によって“イノベーション”を生み出し、“地球”にやさしい技術で、“人生”を快適かつ豊かに彩り、世界中に笑顔があふれる未来を創る企業
3.戦略の方向性
*地球環境と地域社会を重視したESG・サステナビリティの取り組み強化
・地球環境と人々の豊かで健康的な生活の向上に貢献し、世界が目指すサステナブルな社会の一翼を担う
・当社マテリアリティに対する各取組方針の実施を通じて、持続可能な社会の実現に貢献
*印刷インキ事業・機能性材料事業の拡大
・主力のパッケージ印刷分野を中心に、より一層の環境経営を推進(印刷インキ)
・社会トレンドを捉えた高付加価値製品をグローバルに展開(機能性材料)
*新しい事業領域への挑戦
・4つの注力分野
『環境/バイオケミカル』、『エナジーケミカル』、
『エレクトロニクスケミカル』、『オプトケミカル』
4.変革プロジェクト
*グローバル連結経営のさらなる強化
*ステークホルダーとの関係強化
*人材育成の強化・組織風土の改革
5.ESG・サステナビリティへの取り組み
重要課題(マテリアリティ)と目指す社会
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持続可能な地球環境を 維持するための活動 |
>>> |
地球環境を保護し、人々に安全と健康を |
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安心・安全な製品の供給
|
>>> |
快適さ、利便性とともに、循環型社会の実現を |
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研究開発・技術力の強化
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>>> |
豊かな生活、新しいライフスタイルの創造を |
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コーポレートガバナンス、 コンプライアンスの強化 |
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ステークホルダーとの良好な信頼関係を |
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人権の尊重、 ダイバーシティ・エクイティ &インクルージョンの推進 |
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人権、人格、多様性を尊重し、働きやすい労働環境を |
『中期経営計画2023(CCC-I※)』の概要
当社グループの長期ビジョン『SAKATA INX VISION 2030』をバックキャスティングし、基盤構築に取り組む最初の3年間として『中期経営計画2023(CCC-I)』(以下、中計)を2021年に策定しました。
<印刷インキ事業・機能性材料事業の拡大>
パッケージ用インキ事業においては、インキの一部に植物由来の材料を使用した「ボタニカルインキシリーズ」を2016年より日本で販売を開始し、年々拡販が進んでいます。脱炭素社会が世界的に謳われる中で、各国政府による環境規制の強化とともに、消費者やブランドオーナーにおいてSDGsや環境保全などに対応した製品や取り組みへの関心も高まっています。今後、国内のみならず海外においてもサステナビリティを軸として、ボタニカルインキブランドをはじめとした環境配慮型インキの拡充を進めていきます。また、同じく環境への配慮として、パッケージの「紙化」という動きが注目されています。紙のパッケージは環境にやさしいというイメージがある反面、フィルムのパッケージと同等の性能を持たせることは、現在の技術では非常に難しい状況です。紙パッケージの性能向上に寄与するような各種コーティング剤の開発と展開を図り、ボタニカルインキと合わせサステナブルなパッケージの構築を戦略の中心に据えていきます。当社グループがトップシェアを持つ金属缶用インキについては、環境意識の高まりとともに、リサイクルがしやすい素材としてアルミ缶の需要が増加しており、それに伴ってインキの販売量も増えています。こうしたパッケージ用のインキの需要に応え、今後のさらなる成長に向けた拡販を進めるべく、海外を中心に設備拡充のための投資や未進出地域への進出を進めていきます。
情報メディア向けインキについては、デジタル化による紙メディア減少の影響を受けており、販売量の減少が続いています。一方で、紙メディアの特性を活かしたコミュニケーションツールとして、今後も一定の需要が見込まれるものもあり、新興国ではまだ伸びている地域もあります。情報メディア向けインキは、それらの情報媒体を支える重要な事業と捉えています。生産や物流の効率化と、環境への配慮を両立させた高機能・高品質なインキを提供し、安定的な収益の確保に努めていきます。
機能性材料については、主力の産業用インクジェットインキにおいて、広告をはじめとした紙媒体の需要に加え、今後、衣食住を中心とした成長産業分野でも用途が広がり、世界的に市場が拡大していくと見込んでいます。当社グループ間でのグローバルな連携と展開を強化していきます。また、パネルディスプレイ市場では、ハイエンドモデルをターゲットとした高付加価値なカラーフィルター用顔料分散液の開発を進めるとともに、タッチパネル市場などの周辺分野における機能性製品の事業展開にも注力していきます。
<新しい事業領域への挑戦>
「安心・安全」、「便利快適」、「健康維持」、「低炭素社会」、「サステナビリティ」を戦略キーワードに、4つの注力分野を掲げ新規事業開発に取り組んでいます。「環境/バイオケミカル」分野では、温室効果ガス抑制に貢献するバイオマス系機能性材料や健康増進効果を持つ植物由来機能性素材、「エナジーケミカル」分野では、太陽電池などの再生可能エネルギー用途を想定した半導体・増感材料、「エレクトロニクスケミカル」分野では、ⅠоTやモビリティ領域での活用が期待される導電性材料、絶縁性材料、導電性接合剤、低誘電材料など、そして「オプトケミカル」分野では、デジタルデータの活用で今後大幅な需要増が見込まれるセンサー材料や、光取り出し効率向上に寄与する屈折率調整材料、LED封止材料などに注力しています。これらを早期実現化するために、当社のコアコンピタンスを発展させ、リーンスタートアップによる製品開発を進めるとともに、オープンイノベーションにも積極的に取り組んでいます。今中計(CCC-Ⅰ)は基盤構築期間として、様々な可能性を探索しており、研究の初期段階のものから、すでに具体化しているものまで多岐にわたっています。例えばプリンテッドエレクトロニクス分野では、新しい部品接合技術を有する株式会社ワンダーフューチャーコーポレーション、当社の持分法適用会社でありEMS大手のシークス株式会社、そして素材開発を担う当社が協業し、新しいモノづくりの提案や様々な用途への応用を進めており、自動車部品や電機部品などへの採用をターゲットとして展開を進めています。また、環境・バイオケミカル分野では、大阪公立大学小島研究室が取り組む植物由来機能性素材の事業化を目的とした株式会社サルース研究所に共同出資をしています。2030年には当社グループを支える新たな柱とするべく、数百億円規模の売上を目標とした、新規事業の構築を進めています。
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(※)CCC-I : |
今中計を長期ビジョン『SAKATA INX VISION 2030』の「第一期・フェーズI」とし、長期ビジョンのキャッチフレーズ「Create and Innovate, Care for the Earth, Color for Life」の頭文字からCCC-Iと表記しました。 |
(4)ESG・サステナビリティへの取り組み
当社グループは、長期ビジョン『SAKATA INX VISION 2030』における戦略の方向性として、「地球環境と地域社会を重視したESG・サステナビリティの取り組み強化」を掲げております。2030年のSDGsの目標達成に向け、取り組むべき重要課題(マテリアリティ)を定めており、事業活動を通じた社会課題の解決に取り組んでおります。
「持続可能な地球環境を維持するための活動」においては、目指す社会を「地球環境を保護し、人々に安全と健康を」としており、気候変動・自然環境保全の全てに関わる活動、責任あるサプライチェーンの構築に取り組んでおります。気候変動に関わる活動においては、当社の日本国内における温室効果ガス(Scope1,2)削減目標を2013年度比50%削減、2050年に実質ゼロと定め、生産効率化の推進、省エネルギー活動の推進などを継続して実施しており、ボタニカル度(植物由来成分の比率)を高めたインキの開発、ボタニカル製品のラインナップ拡充なども進めております。また、「TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)提言」への賛同を表明し、TCFDが提言する開示フレームワーク(気候関連のリスク及び機会に関するガバナンス、戦略、リスク管理、指標と目標)に沿った情報開示を進めております。自然環境保全に関わる活動においては、廃プラスチックによる海洋汚染の問題に対し、紙のパッケージが大きなトレンドになると考え、パッケージの紙化への対応にも注力しております。また、海洋プラスチック問題を解決するための企業イニシアティブである「CLОMA(クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス)」や、2030年までに自国の陸域・海域の少なくとも30%を保全・保護することの達成を目指す「30by30アライアンス」に参加し、問題解決に向け取り組んでおります。責任あるサプライチェーンの構築においては、サカタインクスグループの調達基本方針・調達ガイドラインを制定いたしました。また、サプライヤーにCSR調達アンケートを実施するなど強固なサプライチェーンマネジメントの構築を進めております。
「人権の尊重、DE&Iの推進」においては、目指す社会を「人権、人格、多様性を尊重し、働きやすい労働環境を」としており、人権重視とDE&Iの推進、働きがいのある職場・組織風土の実現などに取り組んでおります。人権重視とDE&Iの推進においては、これまでサステナビリティ基本方針や倫理行動基準などで記載していた人権に関する内容を、人権方針として明確化いたしました。また、国連グローバルコンパクトの署名企業として「人権の保護」「不当な労働の排除」「環境への対応」「腐敗防止」に関わる国連グローバルコンパクト10原則を支持しております。さらに、グローバルに広がっている個性溢れた社員の多様な文化や規範、スキル・経験・価値観などをお互いに認め合い、活かすこと、そして、どんな状況に置かれていても活躍できる環境が重要と考え、社員の力を最大限に活かし、新たな発想や価値を生み出すためDE&I基本方針を制定いたしました。今後は、人権への負の影響を特定し、予防、軽減など対応を実施する人権デューディリジェンスへの取り組みを進めてまいります。働きがいのある職場・組織風土の実現においては、企業活動の全てにおいて、働く人の安全と心身の健康を守ることは重要な経営課題の一つであるとの方針のもと、健康経営を推進しており、健康経営優良法人2022に認定されました。また、長期ビジョンに掲げております2030年の国内女性管理職比率15%の達成に向けた基盤づくりや、教育研修体系の策定、海外研修制度の実施など自らのキャリアを描き、自律的に自身の能力や技術を磨いて、成長へとつなげられるよう働きがいのある職場の構築を進めております。
サカタインクスグループは企業理念「マインドインマインド」に定めるビジネステーマ『ビジュアル・コミュニケーション・テクノロジーの創造』を掲げ、「人々の暮らしを快適にする情報文化の創造」をパーパスとし、創業以来、数多くの資産を築いてきました。
2021年1月よりスタートした長期ビジョン『SAKATA INX VISION 2030』の目標達成に向けた戦略として打ち出した変革プロジェクトに「人材育成の強化」を表明しています。また昨今の外部環境変化(デジタル化、少子高齢化、価値観の変化、グローバルな競争激化等)を当社も課題と捉えており、企業理念である「マインドインマインド」の考えを基に、『人材』を経営戦略上、重要な『資本』としてとらえる「人的資本経営」へ取り組んでいきます。
人的資本経営を進める中で、当社の目指す姿として、すべての社員が生き生きと個の力を発揮し、長期ビジョン達成に向けて新たな発想や価値を創造している組織と設定しました。
その目指す姿を実現するための求める人物像として、グローバルな視点を持ったうえで、自ら変革を起こし、周囲とともに挑戦を楽しめる人材を必要としています。
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そのために必要な人材育成や社内環境整備に 関する方針を2023年2月に制定いたしました。
具体的な当社の人的資本経営の取り組みとして、 「当社独自の取り組み」 ・人材育成 ・エンゲージメント ・採用
「定量比較可能な取り組み」 ・多様性(DE&I) ・健康経営 について今回、開示します。 |
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「当社独自の取り組み」
サカタインクスグループは、人材育成・社内環境整備方針に基づく人的資本経営を取り組んでいきます。
<人材育成>
・組織風土改革
社員間のコミュニケーション活性化や一人一人が持つ価値観の相互理解のために部署や年齢、役職の異なる社員同士の対話会を実施しています。対話を通じて、社員の仲間意識醸成や互いを認め合うことを目的とし、今後、様々な意見や新たなモノを創出できる組織へ変えていくことを目指しています。
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・研修制度 長期ビジョンの達成や求める人材像へ向けて、研修内容の追加・刷新を行い、計画的に展開しています。 DE&Iやコンプライアンス研修を始め、ジェンダーイクオリティの観点から女性管理職輩出を見据えた「ジェンダーイクオリティ関連研修」や社員が育児や介護の状況下においても継続的に働くことができるよう育児・介護に関するセミナーなども実施しています。 また、グローバル人材育成・創出のための「海外研修」や「海外研修生受け入れ」などの研修も実施しています。今後は、次期幹部のリーダー育成プログラムや次期経営幹部候補者育成プログラムも展開していきます。 |
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・人事制度
社員のチャレンジ精神を重視し、年齢に関わらず成果を上げた者が昇給/昇格機会を得ることができ、さらに手挙げによって様々な仕事に挑戦できる制度(社内公募・社内副業等)作りを進めています。また、自身のキャリアプランを描けるよう1оn1ミーティングを今後、拡充していきます。
<エンゲージメント>
エンゲージメントの調査については「従業員意識調査」という形で年1回実施しています。2022年の調査では、社員の7割程度は満足していると回答ありましたが、その回答の中で一部、人事制度に関してやキャリアプランについての意見がありました。そのため、社員の成長やエンゲージメントのさらなる向上を目指し、制度面などを含めた改善活動を実施していきます。
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・社員の経営参画意識(持株会参加率) 社員が自社株を保有する際に加入する「持株会」ですが、毎年加入率が上昇しています。概ね、社員のエンゲージメントは約7割と比較的満足度が高く、その結果として持株会にも反映されておりますが、さらに社員のエンゲージメントを高めるべく努めていきます。 |
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<採用>
「定量比較可能な取り組み」
<多様性(DE&I)>
・人権/DE&Iに関する取り組み
当社は事業活動における人権尊重への取り組みの指針として、「サカタインクスグループ 人権方針」を制定しました。
人権は、人が生き、幸福と生活の向上を追求するうえで欠かせないものであり、本方針の遵守を働きかけ、公正で社会から信頼される企業を実現していきます。
また、当社はグローバルに広がる個性溢れる社員の多様な文化や、規範、スキル・経験・価値観などを認め合い、活かし、かつ、どのような状況下でも活躍できる環境が重要であるという基本的な考えの下、社員が最大限の力を発揮し、新たな発想や価値を生み出すことをダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)の実践と捉えています。その取り組みの指針として社員と組織が多様な個性を尊重し、成長し続けるために「サカタインクスグループ ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)基本方針」を制定しました。
社員に対しては、先の研修制度でも挙げた通り人権やDE&Iに関する研修を行い、理解とその実践を推進しています。
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・育児休業取得率 2030年までに男女ともに育児休業取得率100%達成の目標に向け、社員の意識醸成など啓発活動を行い、ワークとライフ双方の充実のため育休取得率の向上を目指しています。 |
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また2022年には、イクボス企業同盟に加盟。育児に関わる社員へのサポートを含めて部下育成に関し「サカタインクス イクボス宣言」を制定しました。
・男女の賃金の差異
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・ジェンダーイクオリティ 2017年に「大阪市女性活躍リーディングカンパニー」の認証を取得、男女ともに活躍できるよう働きやすい職場環境を整えていきます。 また、長期ビジョンにある2030年までのKPIとして「国内女性管理職比率15%以上」を目指し、環境整備のため、ジェンダーイクオリティ関連研修の実施や自身のキャリアプランを描けるよう個別面談などの施策も推進しています。 |
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<健康経営>
「サカタインクス健康経営宣言」において、企業活動の全てにおいて、働く人の安全と心身の健康を守ることは重要な経営課題の一つであるという方針の下、社員が心身ともに生き生きと働けるよう健康の保持増進と快適な職場環境づくりを重要課題と位置づけており、健康経営を通じて、社員のワーク・エンゲージメントの向上に努め、持続可能な社会の構築と企業価値の向上を目指しています。
・健康経営優良法人取得について
当社は、社員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践する「健康経営」への取り組みが評価され、経済産業省と日本健康会議が共同で実施する「健康経営優良法人認定制度」にて2021年、2022年、2023年と3年連続で「健康経営優良法人(大規模法人部門)」の認定を取得しています。
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下の通りであります。ただし、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
なお、当社グループは、以下のような事項の発生及び顕在化の可能性を認識し、その発生の抑制や回避、また発生時においては業績、財政状態に与える影響を最小化するべく努めてまいります。
(1)気候変動について
当社グループは、気候変動に伴うリスクや機会を経営上の最重要課題であると捉え、事業に大きな影響を及ぼすものと認識しております。当社グループはTCFD提言に賛同するとともに、TCFD提言のフレームワークに基づき、気候変動が事業に及ぼす影響の分析、対応策の検討を進めております。
産業革命以前に比べて世界の平均気温の上昇を1.5℃に抑えるシナリオにおいては、低炭素、脱炭素社会への移行に伴い、各種法規制の強化や市場の変化によるコスト増、売上減少が事業に影響を及ぼす可能性があります。このようなリスクに対して、当社は、温室効果ガス(Scоpe1,2)削減目標を2013年度比50%削減、2050年に実質ゼロと定め、生産効率化の推進、エネルギーの見える化、省エネルギー活動の推進、再生可能エネルギーの導入など継続して実施しております。また、低炭素、循環型社会に貢献するボタニカルインキや、パッケージ用ガスバリア剤などの機能性コーテイング剤の製品の需要拡大は当社グループにとって事業拡大の機会であると捉えております。
産業革命以前にくらべ世界の平均気温の上昇が4℃となるシナリオにおいては、異常気象による台風や豪雨、洪水などによる自然災害により工場の停止や損傷、サプライチェーンの分断など物理リスクによるコスト増が事業に影響を及ぼす可能性があります。このようなリスクに対して、当社はグローバルなBCPの強化を進めております。また、熱中症の拡大による飲料水需要の増加に伴うパッケージ用インキの需要拡大や感染症の増加に伴う抗菌、抗ウィルス製品の需要拡大は、当社グループにとって事業拡大の機会であると捉えております。
このように、当社グループは、気候変動をリスクだけでなく機会と捉え、事業活動を通じて社会課題を解決することを目指してまいります。
(2)自然災害・事故等について
大規模な地震やその他の自然災害、事故等により、当社グループの各事業所、製造拠点が被害にあった場合には、操業中断による生産能力の低下や設備の修復に伴う費用の増加等により、業績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、新型コロナウイルスなどの感染症の影響により、事業活動の中断や著しい縮小を余儀なくされた場合や、一部の製商品の需要が著しく減少する場合には、業績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。さらには、上記に起因して電力や原材料の供給不足などが発生し、サプライチェーンに大きな障害が生じた場合には生産活動の制限により、業績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループでは、従業員やお取引先の皆様等の安全を最優先に感染拡大を防ぐため、徹底した衛生管理、テレワークやWeb会議の導入、出張制限や勤務形態の見直し等を実施し事業活動の継続に取り組んでおります。事業環境に与える影響への対応につきましては、「(4)事業環境の変化について」及び「第2[事業の状況] 1[経営方針、経営環境及び対処すべき課題等]」をご参照下さい。また、原材料の供給不足に伴う影響及び製造拠点の被害に伴う影響への対応につきましては、「(3)原材料市況等の影響と調達活動について」及び「(5)海外への事業展開について」をご参照下さい。
(3)原材料市況等の影響と調達活動について
当社グループの主要販売製品である印刷インキなどの原材料は、石油化学製品への依存度が高いため、原油価格及び為替相場に異常な変動が生じた場合などには、業績に影響を及ぼす可能性があります。また、原材料を製造している国において、自然災害・事故あるいは法律又は規制の予期しない変更などが生じ、安定調達が困難になるリスクや、需給関係の悪化に伴う相場の異常な変動が生じた場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。
ウクライナ情勢に起因する原燃料の供給懸念及び価格高騰、中国における環境規制の強化などに伴い、原材料価格が上昇するリスクを事業環境に照らして認識しておりますが、当社グループでは原材料の価格動向に注意を払うとともに調達先の集中や長期契約の締結等により、原材料の価格変動リスクの影響を緩和する工夫を行い、安定して原材料が調達できるように努めております。また、現地法人相互での互換化を進めており、複数購買やグローバル調達等も進めることで当社グループ全体における原材料費の低減や安定調達を図っております。
さらには、当社グループの「調達基本方針」を定め、公正・公平で誠実な調達活動を通じ、サプライチェーン全体に関わる地球環境の保護・保全、資源保護や、労働安全性、人権など社会へ配慮し、企業としての社会的責任を果たします。
全ての調達取引先は、より良い製品・商品・サービスを提供するための大切なパートナーと認識し、相互信頼を築きつつ共存共栄と持続可能な社会の実現を目指してまいります。
(4)事業環境の変化について
近年の当社グループを取り巻く事業環境の主な変化について、「少子高齢化の進行など人口動態の変化」、「国内・海外での市場・競争環境変化」、「デジタル化によるバリューチェーンの変化」、「環境制約・社会課題への対応」を認識しております。その変化による影響に対して、「地球環境と地域社会を重視したESG・サステナビリティの取り組み強化」、「印刷インキ、機能性材料事業の拡大」、「新しい事業領域への挑戦」を戦略の方向性とし、対応してまいります。詳細は、「第2[事業の状況] 1[経営方針、経営環境及び対処すべき課題等]」をご参照下さい。
(5)海外への事業展開について
当社グループは、米州をはじめアジア、欧州などの世界各国にグローバル展開しております。このため、カントリーリスクが顕在化した場合、業績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、為替相場に異常な変動が生じた場合は、業績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループは当社主導のもと、グループネットワークを生かしてリスク情報を収集し、事業に相当程度の影響を与えうるカントリーリスクを発見・特定した上で、その対応を図ることとしております。当社グループは、事業を展開するほとんどの国・地域において、製造拠点を有しており、有事の際には周辺国における代替生産をはじめとして、事業の継続を図ってまいります。
上記は、当社グループの事業に関し、予想される主なリスクを具体的に例示したものであり、ここに記載されたものが当社グループのすべてのリスクではありません。
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次の通りであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
(1)経営成績
当連結会計年度の世界経済は、新型コロナウイルス感染症による経済活動の落ち込みから持ち直しの動きが続いたものの、ウクライナ問題や中国におけるゼロコロナ政策の影響による資源価格の高騰やサプライチェーンの混乱による影響が長期化したことに加え、下半期においては世界的にインフレの加速及び金融引き締めによる景気の減速感が顕著となり先行きが懸念される状況で推移いたしました。
このような状況の中で、当社グループはコア事業である印刷インキ事業において、各拠点での拡販に注力するとともに、環境配慮型・サステナブル製品の開発・積極展開、TPM活動の継続と深化による生産性向上などに取り組みました。また、印刷インキの主要原材料につきましては、原油価格の上昇や中国における環境規制の強化に加え、感染症などの影響に伴うサプライチェーンの混乱及び需給バランスの悪化により、供給不足が生じたこともあり、価格が高騰しその後も高止まりが続きました。このため、製品の安定供給を最優先として、グループ会社間の連携強化やグローバル調達などによるサプライチェーンの安定化に取り組むとともに、販売価格の改定に取り組みました。機能性材料事業では、インクジェットインキをはじめとして、トナー、カラーフィルター用顔料分散液などの従来製品の拡販に加え、社会トレンドを捉えた高付加価値製品の開発に取り組みました。
売上高は、印刷インキや機能性材料の拡販が進んだことや、販売価格の改定が進んだことに加え、急激な円安により為替換算の影響を大きく受けたことなどから、2,155億3千1百万円(前期比18.8%増加)となりました。
利益面では、販売数量の増加が寄与したものの、原油価格の高騰などによる印刷インキの原材料高が長期化していることや、米州では物流コストや人件費、欧州ではそれらに加え、電気・ガスといったユーティリティコストが著しく増加するなど、販売価格の改定が原材料価格及び諸費用の上昇に追い付かない状況が続いております。以上のことから、営業利益は41億2千5百万円(前期比44.4%減少)となりました。経常利益は49億6千1百万円(前期比41.7%減少)、親会社株主に帰属する当期純利益は、投資有価証券売却益を計上したことなどから、45億5千5百万円(前期比7.7%減少)となりました。
(参考)USドルの期中平均為替レート
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第1四半期 連結会計期間 |
第2四半期 連結会計期間 |
第3四半期 連結会計期間 |
第4四半期 連結会計期間 |
連結会計年度 |
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2022年12月期 |
116.20円 |
129.57円 |
138.37円 |
141.59円 |
131.43円 |
|
2021年12月期 |
105.90円 |
109.49円 |
110.11円 |
113.71円 |
109.80円 |
(注)連結会計年度の期中平均為替レートは、1月~12月の単純平均レートを記載しております。
セグメントの業績を示すと、次の通りであります。
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(単位:百万円) |
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売上高 |
営業利益又は営業損失(△) |
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前期 |
当期 |
増減額 |
増減率 |
(※)実質 |
前期 |
当期 |
増減額 |
増減率 |
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印刷インキ・ 機材(日本) |
50,444 |
51,436 |
991 |
2.0% |
2.0% |
1,366 |
407 |
△959 |
△70.2% |
|
印刷インキ (アジア) |
38,574 |
48,050 |
9,476 |
24.6% |
7.8% |
2,244 |
1,745 |
△498 |
△22.2% |
|
印刷インキ (米州) |
54,930 |
73,889 |
18,959 |
34.5% |
12.0% |
1,464 |
360 |
△1,104 |
△75.4% |
|
印刷インキ (欧州) |
15,929 |
19,486 |
3,556 |
22.3% |
15.1% |
△188 |
△571 |
△383 |
- |
|
機能性材料 |
14,328 |
15,508 |
1,179 |
8.2% |
1.1% |
1,901 |
1,584 |
△316 |
△16.6% |
|
報告セグメント計 |
174,207 |
208,372 |
34,164 |
19.6% |
7.5% |
6,788 |
3,526 |
△3,261 |
△48.0% |
|
その他 |
17,229 |
14,046 |
△3,182 |
△18.5% |
△18.5% |
350 |
336 |
△13 |
△3.9% |
|
調整額 |
△9,949 |
△6,887 |
3,061 |
- |
- |
275 |
261 |
△13 |
- |
|
合計 |
181,487 |
215,531 |
34,043 |
18.8% |
7.2% |
7,414 |
4,125 |
△3,289 |
△44.4% |
(※)実質増減率:海外連結子会社の為替換算の影響を除いた増減率
印刷インキ・機材(日本)
感染症による社会経済活動の制限緩和が続き、各地で人出の増加や大型イベントの開催などにより経済活動が活発化したこともあり、全般としてパッケージ関連の需要が高まりました。グラビアインキは内食関連の需要が堅調に推移したことに加え、レジャー消費やコンビニエンスストアの需要の高まりなどもあり好調に推移いたしました。フレキソインキは産業資材関係が低迷したものの日用品や加工食品、青果物関係が堅調だったことに加え、紙袋関係の需要も回復が続くなど全体として堅調に推移いたしました。印刷情報関連では、デジタル化の影響に加え、感染症の影響による広告需要の低迷が長引いていることなどから、新聞インキ、オフセットインキともに低調に推移いたしました。以上のことから、印刷インキ全体では前期を上回りました。機材につきましては、印刷製版用材料、機械販売ともに前期を下回りました。これらの結果、売上高は514億3千6百万円(前期比2.0%増加)となりました。
利益面では、原材料高の影響に対する販売価格の改定効果が遅れていることに加え、印刷情報関連の印刷インキの販売が低調に推移したことなどから、営業利益は4億7百万円(前期比70.2%減少)となりました。
印刷インキ(アジア)
主力であるパッケージ関連のグラビアインキは、インドネシア、ベトナムなどを中心に全般的に堅調に推移いたしました。印刷情報関連では、インドでは感染症の影響による需要減からの回復が続きました。一方、ロックダウンの影響を受けた中国では、政府のコロナ政策の影響もあり景気が低迷したことにより、全般的に販売は低調に推移いたしました。売上高は、販売数量が増加したことや販売価格の改定が進んだことに加え、円安による為替換算の影響を大きく受けたことなどから480億5千万円(前期比24.6%増加)となりました。
利益面では、販売数量の増加に加え、販売価格の改定効果が寄与したものの、原材料高の影響を受けたことなどから、営業利益は17億4千5百万円(前期比22.2%減少)となりました。
印刷インキ(米州)
主力のパッケージ関連では、上半期までは旺盛な需要を背景として、フレキソインキ及びグラビアインキが好調に推移したものの、第4四半期には、金融引き締めによる市況の悪化から在庫調整の動きなどもあり販売は落ち込みました。メタルインキは環境負荷の観点からアルミ缶に対する需要が高まっていることもあり、好調に推移いたしましたが第4四半期ではやや伸び悩みました。印刷情報関連であるオフセットインキは、全体としては伸び悩みました。売上高は、販売価格の改定が進んだことに加え、円安による為替換算の影響を大きく受けたことなどから、738億8千9百万円(前期比34.5%増加)となりました。
利益面では、販売価格の改定効果が寄与したものの、原材料高の影響や、物流コスト及び人件費などを中心に経費が大きく増加したことに加え、第4四半期において販売が落ち込んだこともあり、営業利益は3億6千万円(前期比75.4%減少)となりました。
印刷インキ(欧州)
パッケージ関連を中心として拡販に取り組んだ結果、販売は堅調に推移いたしました。売上高は、販売数量が増加したことや販売価格の改定が進んだことに加え、円安による為替換算の影響を受けたことなどから、194億8千6百万円(前期比22.3%増加)となりました。
利益面では、販売数量の増加や販売価格の改定効果が寄与したものの、原材料高の影響に加え、ユーティリティコストや物流コスト・人件費など経費が大きく増加した影響もあり5億7千1百万円の営業損失(前期は1億8千8百万円の営業損失)となりました。
機能性材料
インクジェットインキは中国におけるコロナ政策の影響はあるものの、販売が堅調に推移し前期を上回りました。一方、カラーフィルター用顔料分散液はパネルディスプレイの需要減の影響もあり、販売が伸び悩み前期を下回りました。トナーは、海外向けの販売が好調に推移したことなどから前期を上回りました。これらの結果に加え、円安による為替換算の影響を大きく受けたことなどから、売上高は155億8百万円(前期比8.2%増加)となりました。
利益面では、デジタル印刷材料の販売が増加したものの、原材料高の影響を受けたことに加え諸経費が増加したことから、営業利益は15億8千4百万円(前期比16.6%減少)となりました。
生産、受注及び販売の実績は、次の通りであります。
① 生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次の通りであります。
|
セグメントの名称 |
金額(百万円) |
前期比(%) |
|
印刷インキ・機材(日本) |
34,318 |
5.3 |
|
印刷インキ(アジア) |
46,615 |
22.4 |
|
印刷インキ(米州) |
74,345 |
36.0 |
|
印刷インキ(欧州) |
19,748 |
23.5 |
|
機能性材料 |
14,423 |
4.6 |
|
その他 |
697 |
31.5 |
|
合計 |
190,148 |
22.2 |
(注)生産金額については期中平均販売価格により表示しており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
② 受注実績
印刷用インキの生産は主として見込生産によっております。
小口ロットのものについて受注生産を行っているものもありますが、特に受注高及び受注残高として示すほどのものはありません。
③ 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次の通りであります。
|
セグメントの名称 |
金額(百万円) |
前期比(%) |
|
印刷インキ・機材(日本) |
51,426 |
2.0 |
|
印刷インキ(アジア) |
47,842 |
24.9 |
|
印刷インキ(米州) |
72,587 |
34.1 |
|
印刷インキ(欧州) |
18,533 |
22.5 |
|
機能性材料 |
15,432 |
8.1 |
|
その他 |
9,708 |
5.2 |
|
合計 |
215,531 |
18.8 |
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.総販売実績に対し10%以上に該当する販売先はありません。
(2)財政状態
当連結会計年度末の総資産は、現金及び預金が減少したものの、売上高の増加に伴う売上債権や棚卸資産の増加、無形固定資産の増加に加え、円安による為替換算の影響を受けたことなどから、前連結会計年度末比105億4百万円(6.3%)増加の1,774億3百万円となりました。
負債は、実質的には仕入債務が減少したものの、借入金が増加したことに加え、円安による為替換算の影響を受けたことなどから、前連結会計年度末比100億1千6百万円(13.5%)増加の844億5千万円となりました。
純資産は、自己株式の消却を行ったことにより利益剰余金が減少したものの、その他の包括利益累計額が増加したことなどから、前連結会計年度末比4億8千7百万円(0.5%)増加の929億5千2百万円となりました。
(3)キャッシュ・フロー
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況は、次の通りであります。
営業活動によるキャッシュ・フローは、売上債権の増加、棚卸資産の増加、仕入債務の減少、及び法人税等の支払などがあったものの、税金等調整前当期純利益、減価償却費などにより、49億4千5百万円の資金の増加となりました。前連結会計年度に比べ26億1千1百万円の減少となりましたが、主な要因は、税金等調整前当期純利益の減少、運転資本の増加であります。
投資活動によるキャッシュ・フローは、投資有価証券の売却による収入などがあったものの、有形固定資産や無形固定資産の取得による支出などにより、16億6千6百万円の資金の減少となりました。前連結会計年度に比べ36億8千6百万円の増加となりましたが、主な要因は、投資有価証券の売却による収入によるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローは、借入金の増加などがあったものの、自己株式の取得による支出や配当金の支払などにより、38億9千7百万円の資金の減少となりました。前連結会計年度に比べ10億2千1百万円の減少となりましたが、主な要因は、自己株式の取得による支出、借入金の増加であります。
以上の結果、当連結会計年度における現金及び現金同等物の期末残高は117億2千1百万円となり、前連結会計年度末に比べ3億9千3百万円の減少となりました。
キャッシュ・フロー関連指標の推移は、次の通りであります。
|
|
2018年 12月期 |
2019年 12月期 |
2020年 12月期 |
2021年 12月期 |
2022年 12月期 |
|
自己資本比率(%) |
51.1 |
51.7 |
52.6 |
51.8 |
48.6 |
|
時価ベースの 自己資本比率(%) |
48.7 |
46.8 |
46.6 |
34.8 |
29.6 |
|
キャッシュ・フロー対 有利子負債比率(年) |
3.6 |
1.8 |
1.7 |
2.4 |
5.6 |
|
インタレスト・カバレッジ・ レシオ(倍) |
19.9 |
32.2 |
40.1 |
32.4 |
9.0 |
(注)自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い
1.各指標は、いずれも連結ベースの財務数値より算出しております。
2.株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。
3.営業キャッシュ・フローは連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。
資本の財源及び資金の流動性は、次の通りであります。
当社グループでは運転資金や設備投資等のための資金の調達として、内部資金及び外部借入による資金調達を基本方針としております。外部借入のうち、短期借入は主に営業取引に係る資金調達であり、長期借入は主に設備投資に係る資金調達であります。
内部資金に関しては営業活動によるキャッシュ・フローにより継続的に資金を獲得しております。また外部借入に関しては短期・長期借入の他に、当社においては運転資金の効率的な調達を行うため、取引銀行2行と30億円の特定融資枠契約を締結しております。これらに加え、2021年には10億円のESG評価型の無担保私募債(償還期限2026年3月31日)を発行しております。
重要な資本的支出の予定につきましては、「第3 設備の状況 3 設備の新設、除去等の計画(1)重要な設備の新設等」をご参照下さい。
(4)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表の作成には、資産・負債及び収益・費用の額に影響を与える見積り及び仮定を必要とします。これらの見積り及び仮定は、過去の実績や当連結会計年度末時点で入手可能な情報を総合的に勘案し合理的に判断しておりますが、見積り特有の不確実性が存在するため、実際の結果は異なることがあります。
当社グループが連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5[経理の状況] 1[連結財務諸表等] (1)[連結財務諸表] [注記事項] 重要な会計上の見積り」に記載の通りであります。
なお、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う会計上の見積りについては、「第5[経理の状況] 1[連結財務諸表等] (1)[連結財務諸表] [注記事項] 追加情報」に記載しております。
(5)経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2[事業の状況] 2[事業等のリスク]」をご参照下さい。
(6)目標とする経営指標との比較
当連結会計年度と「中期経営計画2023 CCC-I」の最終期との比較は、次の通りであります。
|
|
当連結会計年度 |
2023年計画 |
比較 |
|
売上高(億円) |
2,155 |
1,950 |
+205 |
|
営業利益(億円) |
41 |
115 |
△73 |
|
経常利益(億円) |
49 |
130 |
△80 |
|
親会社株主に帰属する 当期純利益(億円) |
45 |
90 |
△44 |
|
ROE |
5.3% |
10%以上 |
- |
「中期経営計画2023 CCC-I(以下「計画」という。)」の2年目である当連結会計年度につきましては、売上高は販売価格の改定や計画策定時に比べ大幅に円安が進んだことによる為替換算の影響などもあり、計画を上回りました。各利益及びRОEにつきましては、売上が計画を上回ったものの、原油価格の高騰などによる印刷インキの原材料高や欧米を中心に諸経費の上昇に販売価格の改定が追い付かず、計画を下回るペースの水準となりました。
計画につきましては、想定を超えた原材料高の進行や世界的なインフレの加速など外部環境の変化により、利益の達成が困難な状況であるあるものの、その基本方針と戦略課題は変わらず、それらの着実な実行に加え、引き続き販売価格の改定やグローバル調達などのコスト削減を推し進め、利益目標に可能な限り近づけるべく鋭意努めてまいります。
当連結会計年度において、経営上の重要な契約等は行われておりません。
(業務提携に関する契約)
当社は、1999年11月15日付で東洋インキ製造株式会社(現 東洋インキSCホールディングス株式会社)と業務提携(契約期間:契約開始日(2000年4月1日)より5年間、以降1年毎の更新)を行う旨の契約を締結し、2017年2月20日付で、これまでの提携内容を見直し、物流分野における一層の効率化、生産分野における相互補完、BCP対策に基づく緊急時における国内外拠点での生産補完について、業務提携を推進していく旨の覚書を締結しております。
(1)提出会社
|
2022年12月31日現在 |
|
事業所名 (所在地) |
セグメント の名称 |
設備の 内容 |
帳簿価額(百万円) |
従業 員数 (名) |
|||||
|
建物及び 構築物 |
機械装置 及び 運搬具 |
土地 (面積㎡) |
リース 資産 |
その他 |
合計 |
||||
|
東京工場 (千葉県野田市) |
印刷インキ・ 機材(日本)及び 機能性材料 |
製造・ 研究設備 |
2,105 |
852 |
226 (43,528) |
26 |
93 |
3,304 |
249 {39} |
|
大阪工場 (兵庫県伊丹市) |
印刷インキ・ 機材(日本)及び 機能性材料 |
製造・ 研究設備 |
2,397 |
488 |
1,526 (39,219) |
1 |
202 |
4,617 |
239 {60} |
|
滋賀工場 (滋賀県米原市) |
印刷インキ・ 機材(日本)、 機能性材料及び 全社(共通) |
製造・ その他設備 |
3,317 |
1,076 |
2,761 (141,048) |
- |
19 |
7,174 |
49 {22} |
|
羽生工場 (埼玉県羽生市) |
印刷インキ・ 機材(日本)及び 機能性材料 |
製造設備 |
403 |
254 |
860 (14,946) |
- |
6 |
1,525 |
20 {7} |
|
大阪本社 (大阪市西区) |
印刷インキ・ 機材(日本)、 機能性材料及び 全社(共通) |
その他 設備 |
11 |
12 |
794 (5,217) |
132 |
20 |
971 |
164 {19} |
|
東京本社 (東京都文京区) |
印刷インキ・ 機材(日本)、 機能性材料及び 全社(共通) |
その他 設備 |
15 |
0 |
− (-) |
7 |
1 |
25 |
90 {2} |
(注)1.大阪本社の土地には、大阪市鶴見区5,217㎡(賃貸)が含まれております。
2.上記の賃貸は連結会社以外への賃貸であります。
3.従業員数の{ }内の数字は、臨時従業員の平均雇用人員を外数で示しております。
(2)国内子会社
重要な設備はありません。
(3)在外子会社
|
2022年12月31日現在 |
|
会社名 |
事業所名 (所在地) |
セグメント の名称 |
設備の 内容 |
帳簿価額(百万円) |
従業 員数 (名) |
|||||
|
建物及び 構築物 |
機械装置 及び 運搬具 |
土地 (面積㎡) |
リース 資産 |
その他 |
合計 |
|||||
|
INX International Ink Co. |
ウエストシカゴ工場 (ILLINOIS,U.S.A.) |
印刷 インキ (米州) |
製造・ 研究設備 |
1,091 |
462 |
222 (46,050) |
12 |
25 |
1,814 |
194 {2} |
|
シャーロット工場 (NORTH CAROLINA, U.S.A.) |
印刷 インキ (米州) |
製造設備 |
777 |
389 |
61 (25,961) |
5 |
0 |
1,234 |
222 {26} |
|
|
ホームウッド工場 (ILLINOIS,U.S.A.) |
印刷 インキ (米州) |
製造設備 |
754 |
267 |
156 (24,248) |
4 |
- |
1,183 |
114 {2} |
|
|
レバノン工場 (OHIO,U.S.A.) |
印刷 インキ (米州) |
製造設備 |
2,434 |
625 |
205 (45,131) |
1 |
0 |
3,267 |
103 {14} |
|
(注)従業員数の{ }内の数字は、臨時従業員の平均雇用人員を外数で示しております。
|
種類 |
発行可能株式総数(株) |
|
普通株式 |
144,000,000 |
|
合計 |
144,000,000 |
|
種類 |
事業年度末現在 発行数(株) (2022年12月31日) |
提出日現在 発行数(株) (2023年3月29日) |
上場金融商品取引所名 又は登録認可金融商品 取引業協会名 |
内容 |
|
|
|
|
東京証券取引所 プライム市場 |
完全議決権株式であり、権利内容に何ら限定のない当社における標準となる株式 (単元株式数:100株) |
|
合計 |
|
|
- |
- |
該当事項はありません。
該当事項はありません。
|
年月日 |
発行済株式 総数増減数 (株) |
発行済株式 総数残高 (株) |
資本金増減額
(百万円) |
資本金残高
(百万円) |
資本準備金 増減額 (百万円) |
資本準備金 残高 (百万円) |
|
2022年5月31日 |
△8,428,800 |
54,172,361 |
- |
7,472 |
- |
5,574 |
(注)2022年5月13日開催の取締役会決議に基づく自己株式の消却による減少であります。
|
|
|
|
|
|
|
|
2022年12月31日現在 |
||
|
区分 |
株式の状況(1単元の株式数 |
単元未満 株式の状況 (株) |
|||||||
|
政府及び 地方公共 団体 |
金融機関 |
金融商品 取引業者 |
その他の 法人 |
外国法人等 |
個人 その他 |
計 |
|||
|
個人以外 |
個人 |
||||||||
|
株主数 (人) |
|
|
|
|
|
|
|
|
- |
|
所有株式数 (単元) |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
所有株式数 の割合(%) |
|
|
|
|
|
|
|
100.00 |
- |
(注)自己株式4,143,541株は「個人その他」に41,435単元を、「単元未満株式の状況」に41株を含めて記載しております。
|
|
|
2022年12月31日現在 |
|
|
氏名又は名称 |
住所 |
所有株式数 (千株) |
発行済株式(自 己株式を除く。) の総数に対する 所有株式数の割 合(%) |
|
日本マスタートラスト信託銀行 株式会社(信託口) |
|
|
|
|
JP MORGAN CHASE BANK 385632 (常任代理人 株式会社みずほ銀行) |
25 BANK STREET, CANARY WHARF, LONDON, E14 5JP, U.K. (東京都港区港南二丁目15番1号 品川インターシティA棟) |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE THE HIGHCLERE INTERNATIONAL INVESTORS SMALLER COMPANIES FUND (常任代理人 香港上海銀行東京支店) |
50 BANK STREET, CANARY WHARF, LONDON, E14 5NT, U.K. (東京都中央区日本橋三丁目11番1号) |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
合計 |
- |
|
|
(注)1.上記の所有株式数のうち、信託業務に係る株式数は、次の通りであります。
|
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) |
6,489千株 |
|
株式会社日本カストディ銀行(信託口) |
3,588千株 |
2.2022年11月4日付(報告義務発生日は2022年10月31日)で野村證券株式会社及びその共同保有者1社から大量保有報告書(変更報告書)が関東財務局長に提出されておりますが、当社として2022年12月31日現在の実質所有株式数の確認ができませんので、上記「大株主の状況」には含めておりません。
なお、その大量保有報告書(変更報告書)の内容は以下の通りであります。
|
大量保有者名 |
保有株式数 (千株) |
株式保有割合 (%) |
|
野村證券株式会社 |
88 |
0.16 |
|
野村アセットマネジメント株式会社 |
3,717 |
6.86 |
3.2022年6月16日付(報告義務発生日は2022年6月13日)でBNYメロン・インベストメント・マネジメント・ジャパン株式会社から大量保有報告書(変更報告書)が関東財務局長に提出されておりますが、当社として2022年12月31日現在の実質所有株式数の確認ができませんので、上記「大株主の状況」には含めておりません。
なお、その大量保有報告書(変更報告書)の内容は以下の通りであります。
|
大量保有者名 |
保有株式数 (千株) |
株式保有割合 (%) |
|
BNYメロン・インベストメント・マネジメント・ジャパン株式会社 |
5,346 |
9.87 |
4.2022年6月7日付(報告義務発生日は2022年5月31日)でティー・ロウ・プライス・ジャパン株式会社及びその共同保有者1社から大量保有報告書(変更報告書)が関東財務局長に提出されておりますが、当社として2022年12月31日現在の実質所有株式数の確認ができませんので、上記「大株主の状況」には含めておりません。
なお、その大量保有報告書(変更報告書)の内容は以下の通りであります。
|
大量保有者名 |
保有株式数 (千株) |
株式保有割合 (%) |
|
ティー・ロウ・プライス・ジャパン株式会社 |
4,937 |
9.11 |
|
ティー・ロウ・プライス・インターナショナル・リミテッド (T. Rowe Price International Ltd.) |
84 |
0.16 |
5.前事業年度末において主要株主であった東洋インキSCホールディングス株式会社は、2022年12月31日現在では主要株主ではなくなりました。
①【連結貸借対照表】
|
|
|
(単位:百万円) |
|
|
前連結会計年度 (2021年12月31日) |
当連結会計年度 (2022年12月31日) |
|
資産の部 |
|
|
|
流動資産 |
|
|
|
現金及び預金 |
|
|
|
受取手形及び売掛金 |
|
|
|
商品及び製品 |
|
|
|
仕掛品 |
|
|
|
原材料及び貯蔵品 |
|
|
|
その他 |
|
|
|
貸倒引当金 |
△ |
△ |
|
流動資産合計 |
|
|
|
固定資産 |
|
|
|
有形固定資産 |
|
|
|
建物及び構築物(純額) |
|
|
|
機械装置及び運搬具(純額) |
|
|
|
土地 |
|
|
|
リース資産(純額) |
|
|
|
建設仮勘定 |
|
|
|
その他(純額) |
|
|
|
有形固定資産合計 |
|
|
|
無形固定資産 |
|
|
|
のれん |
|
|
|
その他 |
|
|
|
無形固定資産合計 |
|
|
|
投資その他の資産 |
|
|
|
投資有価証券 |
|
|
|
長期貸付金 |
|
|
|
退職給付に係る資産 |
|
|
|
繰延税金資産 |
|
|
|
その他 |
|
|
|
貸倒引当金 |
△ |
△ |
|
投資その他の資産合計 |
|
|
|
固定資産合計 |
|
|
|
資産合計 |
|
|
|
|
|
(単位:百万円) |
|
|
前連結会計年度 (2021年12月31日) |
当連結会計年度 (2022年12月31日) |
|
負債の部 |
|
|
|
流動負債 |
|
|
|
支払手形及び買掛金 |
|
|
|
電子記録債務 |
|
|
|
短期借入金 |
|
|
|
1年内返済予定の長期借入金 |
|
|
|
リース債務 |
|
|
|
未払費用 |
|
|
|
未払法人税等 |
|
|
|
賞与引当金 |
|
|
|
その他 |
|
|
|
流動負債合計 |
|
|
|
固定負債 |
|
|
|
社債 |
|
|
|
長期借入金 |
|
|
|
リース債務 |
|
|
|
繰延税金負債 |
|
|
|
退職給付に係る負債 |
|
|
|
資産除去債務 |
|
|
|
その他 |
|
|
|
固定負債合計 |
|
|
|
負債合計 |
|
|
|
純資産の部 |
|
|
|
株主資本 |
|
|
|
資本金 |
|
|
|
資本剰余金 |
|
|
|
利益剰余金 |
|
|
|
自己株式 |
△ |
△ |
|
株主資本合計 |
|
|
|
その他の包括利益累計額 |
|
|
|
その他有価証券評価差額金 |
|
|
|
繰延ヘッジ損益 |
△ |
△ |
|
為替換算調整勘定 |
△ |
|
|
退職給付に係る調整累計額 |
△ |
△ |
|
その他の包括利益累計額合計 |
|
|
|
非支配株主持分 |
|
|
|
純資産合計 |
|
|
|
負債純資産合計 |
|
|
|
|
|
(単位:百万円) |
|
|
前連結会計年度 (自 2021年1月1日 至 2021年12月31日) |
当連結会計年度 (自 2022年1月1日 至 2022年12月31日) |
|
売上高 |
|
|
|
売上原価 |
|
|
|
売上総利益 |
|
|
|
販売費及び一般管理費 |
|
|
|
営業利益 |
|
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営業外収益 |
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受取利息 |
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受取配当金 |
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不動産賃貸料 |
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持分法による投資利益 |
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その他 |
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営業外収益合計 |
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営業外費用 |
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支払利息 |
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為替差損 |
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支払手数料 |
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その他 |
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営業外費用合計 |
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経常利益 |
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特別利益 |
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固定資産売却益 |
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投資有価証券売却益 |
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助成金収入 |
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特別利益合計 |
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特別損失 |
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固定資産売却損 |
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固定資産除却損 |
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貸倒引当金繰入額 |
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特別損失合計 |
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税金等調整前当期純利益 |
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法人税、住民税及び事業税 |
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法人税等調整額 |
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△ |
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法人税等合計 |
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当期純利益 |
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非支配株主に帰属する当期純利益 |
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親会社株主に帰属する当期純利益 |
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1.報告セグメントの概要
(1)報告セグメントの決定方法
当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、当社取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。
(2)各報告セグメントに属する製品及びサービスの種類
当社グループは、主に印刷インキを生産・販売しており、国内においては当社の複数の事業部が、海外においてはアジア、米州、欧州の各地域を複数の現地法人がそれぞれ担当しております。現地法人はそれぞれ独立した経営単位であり、所在国においてその周辺地域を含む包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しております。なお、国内では印刷インキのほか、印刷用機材を仕入・販売しております。
また、印刷インキ事業で培われた顔料分散等の基盤技術を応用・拡大したインクジェットインキ、トナー、顔料分散液等の機能性材料について、独立した事業セグメントを複数構成し、当社が中心となってグループ全体で収益基盤の拡大に注力しております。
したがって、当社グループは、コア事業である印刷インキ事業については、生産・販売体制を基礎とした地域別のセグメントから構成されており、「印刷インキ・機材(日本)」、「印刷インキ(アジア)」、「印刷インキ(米州)」及び「印刷インキ(欧州)」の4つを報告セグメントとしております。また、グループ全体で事業拡大を進めている「機能性材料」についても報告セグメントとし、合計5つを報告セグメントとしております。
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報告セグメント |
主要な製品及び商品 |
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印刷インキ・機材(日本) |
フレキソインキ、グラビアインキ、新聞インキ、オフセットインキ、 印刷製版用材料、印刷製版関連機器 |
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印刷インキ(アジア) |
フレキソインキ、グラビアインキ、メタルインキ、新聞インキ、 オフセットインキ |
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印刷インキ(米州) |
フレキソインキ、グラビアインキ、メタルインキ、オフセットインキ |
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印刷インキ(欧州) |
フレキソインキ、グラビアインキ、メタルインキ、オフセットインキ |
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機能性材料 |
インクジェットインキ、トナー、カラーフィルター用顔料分散液、 機能性コーティング剤 |
①【貸借対照表】
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(単位:百万円) |
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前事業年度 (2021年12月31日) |
当事業年度 (2022年12月31日) |
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資産の部 |
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流動資産 |
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現金及び預金 |
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受取手形 |
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電子記録債権 |
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売掛金 |
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商品及び製品 |
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仕掛品 |
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原材料及び貯蔵品 |
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前渡金 |
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前払費用 |
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その他 |
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貸倒引当金 |
△ |
△ |
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流動資産合計 |
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固定資産 |
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有形固定資産 |
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建物 |
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構築物 |
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機械及び装置 |
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車両運搬具 |
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工具、器具及び備品 |
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土地 |
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リース資産 |
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建設仮勘定 |
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有形固定資産合計 |
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無形固定資産 |
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ソフトウエア |
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ソフトウエア仮勘定 |
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その他 |
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無形固定資産合計 |
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投資その他の資産 |
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投資有価証券 |
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関係会社株式 |
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関係会社出資金 |
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前払年金費用 |
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繰延税金資産 |
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その他 |
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貸倒引当金 |
△ |
△ |
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投資その他の資産合計 |
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固定資産合計 |
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資産合計 |
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(単位:百万円) |
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前事業年度 (2021年12月31日) |
当事業年度 (2022年12月31日) |
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負債の部 |
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流動負債 |
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支払手形 |
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電子記録債務 |
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買掛金 |
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短期借入金 |
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1年内返済予定の長期借入金 |
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リース債務 |
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未払金 |
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未払費用 |
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未払法人税等 |
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前受金 |
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預り金 |
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賞与引当金 |
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その他 |
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流動負債合計 |
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固定負債 |
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社債 |
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長期借入金 |
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リース債務 |
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繰延税金負債 |
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退職給付引当金 |
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資産除去債務 |
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その他 |
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固定負債合計 |
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負債合計 |
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(単位:百万円) |
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前事業年度 (2021年12月31日) |
当事業年度 (2022年12月31日) |
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純資産の部 |
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株主資本 |
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資本金 |
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資本剰余金 |
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資本準備金 |
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その他資本剰余金 |
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資本剰余金合計 |
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利益剰余金 |
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利益準備金 |
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その他利益剰余金 |
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固定資産圧縮積立金 |
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オープンイノベーション促進税制積立金 |
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別途積立金 |
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繰越利益剰余金 |
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△ |
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利益剰余金合計 |
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自己株式 |
△ |
△ |
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株主資本合計 |
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評価・換算差額等 |
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その他有価証券評価差額金 |
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繰延ヘッジ損益 |
△ |
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評価・換算差額等合計 |
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純資産合計 |
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負債純資産合計 |
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(単位:百万円) |
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前事業年度 (自 2021年1月1日 至 2021年12月31日) |
当事業年度 (自 2022年1月1日 至 2022年12月31日) |
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売上高 |
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売上原価 |
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売上総利益 |
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販売費及び一般管理費 |
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営業利益 |
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営業外収益 |
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受取利息及び配当金 |
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その他 |
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営業外収益合計 |
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営業外費用 |
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支払利息 |
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貸倒引当金繰入額 |
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その他 |
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営業外費用合計 |
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経常利益 |
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特別利益 |
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固定資産売却益 |
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投資有価証券売却益 |
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関係会社清算益 |
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助成金収入 |
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特別利益合計 |
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特別損失 |
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固定資産売却損 |
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固定資産除却損 |
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特別損失合計 |
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税引前当期純利益 |
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法人税、住民税及び事業税 |
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法人税等調整額 |
△ |
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法人税等合計 |
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当期純利益 |
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