イサム塗料株式会社
Isamu Paint co., Ltd.
大阪市福島区鷺洲2丁目15番24号
証券コード:46240
業界:化学
有価証券報告書の提出日:2023年6月29日

(1)連結経営指標等

回次

第73期

第74期

第75期

第76期

第77期

決算年月

2019年3月

2020年3月

2021年3月

2022年3月

2023年3月

売上高

(千円)

7,945,368

7,485,871

7,158,525

7,068,872

7,600,668

経常利益

(千円)

831,775

787,298

701,212

589,228

637,838

親会社株主に帰属する当期純利益

(千円)

555,213

539,087

509,502

401,458

436,651

包括利益

(千円)

545,673

483,518

607,740

379,209

518,432

純資産額

(千円)

14,935,695

15,320,970

15,830,467

16,111,395

16,530,765

総資産額

(千円)

18,308,335

18,338,341

18,941,017

19,143,135

19,859,621

1株当たり純資産額

(円)

7,639.93

7,834.80

8,096.16

8,248.92

8,463.47

1株当たり当期純利益

(円)

291.18

282.75

267.25

210.60

229.07

潜在株式調整後1株当たり当期純利益

(円)

自己資本比率

(%)

79.6

81.5

81.5

82.1

81.2

自己資本利益率

(%)

3.9

3.7

3.4

2.6

2.7

株価収益率

(倍)

12.91

10.17

12.54

15.29

11.87

営業活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

640,562

609,718

680,745

510,751

688,358

投資活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

459,409

673,256

25,921

254,507

473,757

財務活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

112,723

110,775

107,491

106,903

105,943

現金及び現金同等物の期末残高

(千円)

2,810,251

2,635,938

3,183,271

3,332,612

3,441,270

従業員数

(名)

197

195

196

197

203

[外 臨時従業員数]

[19]

[17]

[17]

[20]

[20]

 (注)1 潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。

2 「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第76期の期首から適用しており、第76期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

 

(2)提出会社の経営指標等

回次

第73期

第74期

第75期

第76期

第77期

決算年月

2019年3月

2020年3月

2021年3月

2022年3月

2023年3月

売上高

(千円)

7,331,193

6,880,075

6,557,555

6,622,820

7,148,457

経常利益

(千円)

656,663

618,028

530,366

411,674

450,057

当期純利益

(千円)

454,573

445,420

414,015

301,963

333,461

資本金

(千円)

1,290,400

1,290,400

1,290,400

1,290,400

1,290,400

発行済株式総数

(株)

2,400,000

2,400,000

2,400,000

2,000,000

2,000,000

純資産額

(千円)

12,945,310

13,208,940

13,567,563

13,778,329

14,069,291

総資産額

(千円)

16,143,714

16,050,811

16,497,653

16,621,034

17,194,561

1株当たり純資産額

(円)

6,789.63

6,928.37

7,117.03

7,228.15

7,380.94

1株当たり配当額

(円)

50.00

50.00

50.00

50.00

50.00

(内1株当たり中間配当額)

(円)

(25.00)

(25.00)

(25.00)

(25.00)

(25.00)

1株当たり当期純利益

(円)

238.40

233.62

217.17

158.40

174.94

潜在株式調整後1株当たり当期純利益

(円)

自己資本比率

(%)

80.2

82.3

82.2

82.9

81.8

自己資本利益率

(%)

3.6

3.4

3.1

2.2

2.4

株価収益率

(倍)

15.77

12.31

15.43

20.33

15.55

配当性向

(%)

21.0

21.4

23.0

31.6

28.6

従業員数

(名)

191

188

190

190

196

[外 臨時従業員数]

[6]

[4]

[5]

[7]

[8]

株主総利回り

(%)

96.5

75.3

88.6

86.6

75.2

(比較指標:TOPIX)

(%)

(92.7)

(81.7)

(113.8)

(113.4)

(116.7)

最高株価

(円)

4,100

3,750

3,550

3,720

3,200

最低株価

(円)

3,525

2,818

2,750

3,175

2,618

 (注)1 潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。

2 最高株価および最低株価は、2022年4月4日より東京証券取引所スタンダード市場におけるものであり、それ以前については東京証券取引所市場第二部におけるものであります。

3 「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第76期の期首から適用しており、第76期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

2【沿革】

1927年4月

北村勇(故人)が大阪市福島区に個人商店北村溶剤化学製品所を設立創業、各種工業薬品の販売を開始

1947年7月

ローズ色彩工業株式会社(大阪市西区)を設立し、絵具類・インキ類の製造、顔料・付属原材料の販売を開始

1948年1月

大阪市福島区に工場を建設

1949年10月

株式会社北村溶剤化学製品所に商号を変更し、合資会社北村溶剤化学製品所を吸収合併

ラッカー製品アートテックスの製造販売を開始

1950年5月

合成樹脂塗料の製造販売を開始

1955年3月

名古屋出張所を設置

1955年7月

イサム塗料株式会社に商号を変更、東京出張所を設置

1956年2月

本社を大阪市福島区鷺洲に移転

1958年7月

イサム土地建物株式会社(大阪市福島区)を設立(現・連結子会社)

1958年9月

九州工場竣工(福岡市西区)

1959年5月

東京工場竣工(東京都板橋区)、東京出張所を廃止

1962年11月

名古屋工場竣工(名古屋市西区)、名古屋出張所を廃止

1965年9月

滋賀工場竣工(滋賀県草津市)

1966年4月

大阪工場竣工(大阪市淀川区)

1967年6月

イサムエアーゾール工業株式会社(大阪市福島区)を設立(現・連結子会社)

1972年2月

仙台出張所を設置

1974年9月

進勇商事株式会社(大阪市福島区)を設立(現・連結子会社)

1977年1月

イサムモータープール株式会社(大阪市福島区)を設立(現・非連結子会社)

1977年3月

明勇色彩株式会社(大阪市福島区)を設立(現・連結子会社)

1978年4月

中国出張所を設置

1980年1月

日本証券業協会大阪店頭登録

1984年3月

大阪証券取引所市場第二部(特別指定銘柄)に上場

1990年1月

九州工場竣工(福岡県糟屋郡粕屋町)、旧九州工場を廃止

1991年4月

横浜出張所を設置

1991年5月

札幌出張所を設置

1996年1月

大阪証券取引所市場第二部に指定変更

1996年3月

東京・名古屋・大阪の各工場をそれぞれ東京・名古屋・大阪の各支店に改称

九州工場を福岡支店に、中国出張所を広島出張所に改称

2000年5月

滋賀工場竣工(滋賀県草津市笠山)、旧滋賀工場を廃止

2004年11月

東京支店竣工(埼玉県戸田市)、旧東京支店を廃止

横浜出張所を廃止

2009年7月

仙台出張所竣工(仙台市宮城野区)、旧仙台出張所を廃止

札幌出張所を札幌駐在所に改称

2009年12月

進勇商事株式会社を大阪市淀川区へ移転

2013年7月

東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所市場第二部に上場

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行

3【事業の内容】

 当社グループは、当社、子会社5社で構成され、塗料の製造販売及び関連商品の仕入販売を主な内容とし事業活動を展開しております。

 当社グループの事業に係わる位置づけは次のとおりであります。

塗料事業…………塗料事業は、自動車補修用、工業用、建築用等に分かれております。当社グループは、当社が各種塗料類、シンナー類等を製造販売し、各子会社は半製品の加工、製品の充填・小分け作業等または関連商品の仕入・販売を行っております。

エアゾール製品については、原液を当社で製造し、子会社イサムエアーゾール工業㈱に販売、同社でエアゾール製品を製造し、一部は当社で仕入れて販売をしております。子会社明勇色彩㈱は、当社塗料製品のチューブ類への充填・小分け作業を行っております。
また、子会社進勇商事㈱では、塗装関連製品の仕入・販売をしており、一部は当社で仕入れて販売しております。

その他の事業……不動産の賃貸管理・運営業務を行っております。

子会社イサム土地建物㈱、イサムモータープール㈱は、それぞれ不動産賃貸、駐車場経営をしております。

 事業の系統図は次のとおりであります。

0101010_001.png

 

4【関係会社の状況】

名称

住所

資本金

(千円)

主要な事業
の内容

議決権の所有割合(%)

関係内容

(連結子会社)

 

 

 

 

 

イサムエアーゾール

工業株式会社

大阪市

福島区

15,000

塗料事業

100.0

エアゾール原液を当社より供給

エアゾール製品を当社に供給

当社が製品倉庫を賃貸している

役員の兼任 1名

明勇色彩株式会社

 

滋賀県

草津市

10,560

100.0

塗料を当社より供給

チューブ類製品を当社に供給

当社が工場建物の一部を賃貸している

役員の兼任 1名

イサム土地建物
株式会社 ※(注)3,4

大阪市

福島区

40,000

その他

48.5

 [46.7]

役員の兼任 1名

進勇商事株式会社

大阪市

淀川区

10,000

塗料事業

100.0

塗装関連製品を当社に供給

当社が事務所建物の一部を賃貸している

役員の兼任 3名

 (注)1 「主要な事業の内容」欄には、セグメントの名称を記載しております。

2 上記会社は、有価証券届出書、有価証券報告書を提出しておりません。

3 持分は100分の50以下ではありますが、実質的に支配しているため子会社となっております。

4 議決権の所有の割合の[ ]内は、緊密な者又は同意している者の所有割合で外数となっております。

5【従業員の状況】

(1)連結会社の状況

 

2023年3月31日現在

セグメントの名称

従業員数(名)

塗料事業

203

[20]

その他

[-]

合計

203

[20]

 (注)1 従業員数は就業人員であります。就業人員には、当社グループからグループ外への出向者を除き、グループ外から当社グループへの出向者を含みますが、いずれも該当はありません。

2 従業員数の[ ]は、臨時従業員数を外書しております。

 

(2)提出会社の状況

 

 

 

 

2023年3月31日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

196

[8]

43.4

16.8

6,480

 

セグメントの名称

従業員数(名)

塗料事業

196

[8]

合計

196

[8]

 

 (注)1 従業員数は就業人員であります。就業人員には、当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含みますが、いずれも該当はありません。

2 従業員数の[ ]は、臨時従業員数を外書しております。

3 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

4 提出会社のセグメントは、塗料事業のみであります。

 

(3)労働組合の状況

 当社の労働組合は、1966年5月9日に結成され、JEC連合塗料部会に所属しており、2023年3月31日現在の加入人員は144名であり、労使関係は安定しており特記すべき事項はありません。

 また、当社グループでは当社以外には労働組合は組織されておりません。

 

(4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

 提出会社及び連結子会社は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しております。

 

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 経営方針

 当社グループは、「良品質な塗料を通して、広く社会に貢献する」という経営理念のもと、「時代の要求する製品」「愛される商品」を開発することを社是として、常に「業界の先駆者たれ」をモットーに技術開発を推進してまいりました。

 現在は、社員全員が「お客様に一番近いメーカーであり続けよう」という経営ビジョンをしっかり意識して日々業務を遂行し、顧客満足の向上につなげるとともに、地球環境との調和や社会環境の保護を背景とした市場ニーズに基づき、色彩産業としての新しい高い地位を目指して事業活動を行うことにより、顧客および株主の皆様の信頼や期待に応える安定した経営を基本方針としております。

(2) 経営環境および経営戦略等

 当社グループは、自動車補修用塗料はメンテナンス分野に特化し、建築用塗料はメンテナンスを主軸とし、新築にも対応しております。また、工業用塗料はユーザー個別対応により、積極的な営業活動を推進するとともに、全社員が環境への問題を最優先課題として取り組んでおります。併せて、顧客のみならず社会的に受け入れられる塗料・塗装システムの開発も進めております。

 現在、塗料業界におきましては、環境関連法(大気汚染防止法、水質汚濁防止法、土壌汚染防止法)や、特化則・有機則・PRTR法などさまざまな法的規制の適用を受けております。このため、当社グループは、社会や業界を取り巻く法律や規制への対応に積極的に取り組んでおり、今後もなお一層、環境・化学物質関連の法規制対応の取り組みを強化してまいります。また、製品化におきましては、これらをクリアした環境対応型製品を主力とする新製品・新システムの開発に注力し、塗装作業従事者の健康維持と地球環境保護を考慮した水性塗料の製品力向上に努めてまいります。

 国内の塗料需要が停滞している状況においては、製品開発力を強化し、顧客起点の製品開発を推進することや、新たな市場を創造することで顧客の支持を得られるような営業活動により、市場でのシェア拡大に取り組んでまいります。

(3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 当社グループでは、経営指標として従来から株主資本利益率を重視しております。また、経営の安定性と収益性の両立を図りながら企業価値の向上を目指すとともに、資金面におけるキャッシュ・フローを重視し、総合的な結果としてROE等の向上につなげることを目標としております。

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 今後の経済の見通しにつきましては、ウィズコロナの下で、各種政策の効果により緩やかな持ち直しが期待されますが、ウクライナ情勢長期化の影響による原油価格をはじめとするエネルギー価格の動向、世界的な金融引締めによる海外景気の下振れがわが国経済に与える影響が見通せず、先行きは極めて不透明な状況であります。

 当社グループを取り巻く状況も予断を許しませんが、原材料価格、エネルギー価格や物流コスト上昇に対処すべく、生産効率化、業務効率化に注力し、商品を安定供給することで収益確保に繋げてまいります。また、新型コロナウイルス感染症が収束し経済が正常化するにつれて当社グループの収益環境も徐々に回復してくるものと考えておりますが、塗料業界におきましては、引き続き企業間競争が激しくなることが予想されます。このような状況の中、当社グループは、「お客様に一番近いメーカーであり続けよう」という経営ビジョンを掲げ、全社員一丸となって次のとおり取り組んでまいります。

① 人材の育成

 「お客様に一番近いメーカーであり続けよう」という経営ビジョンを掲げる当社グループにとって、顧客の声に耳を傾け、顧客起点の製品開発を推進するための人材育成は最重要課題の一つと位置づけております。人材育成については、全従業員を対象として社員教育制度を整備し、従業員のモチベーションの向上やスキルアップに取り組んでおります。

 また、全社的な労務管理を行うとともに、「働き方改革」やメンタルヘルス対策を推進し、より良い労働環境の整備、運用に努めてまいります。

② 高品質、安全・安心な製品の安定供給

 当社グループは「環境方針」を定め、社会や業界を取り巻く法律や規制への対応に積極的に取り組むとともに、大規模な事故・災害等の発生に備えて、事業継続計画(BCP)を策定し、社員教育や災害訓練等によりBCPの周知徹底および実効性の向上を図っております。

 一方、経営環境に大きな影響を及ぼす、物流コストや原材料の価格と安定的な調達も大きな課題ととらえております。

③ 顧客ニーズに沿った製品開発と新しいマーケットの開拓

 当社グループは自動車補修用塗料を主力としておりますが、自動車業界では、衝突安全装置の普及や自動運転装置の開発・標準化に伴い、自動車補修用塗料の市場は縮小傾向であります。このような状況の中、自動車補修用分野では、より一層の製品開発と新規開拓の推進により、シェアの拡大を図ります。また、大型車両用分野・各種工業用分野など新しいマーケットの獲得を目的に、提案と取り組みを強化し、収益の向上に繋げてまいります。さらに、ソフト面の強化としまして、「YouTube」の公式チャンネルを活用してBtoB、BtoCへ製品をPRし、啓蒙・塗装動画サービスの発信を新たな市場向けに実施してまいります。

④ 生産性の向上

 経営資源を最適活用し、組織・業務・生産活動の効率化ならびに集約化に努めてまいります。具体的には、管理業務を本社へ、生産・受注業務を滋賀工場へ集中化し、トータルコストの低減・生産性の向上を進めるとともに、情報システムを強化して全社的な業務の効率化を推進してまいります。さらに、滋賀工場における生産ラインにおいて、費用対効果に配慮しつつ、生産設備の更新、合理化投資を実行し、生産力・収益力の向上に繋げてまいります。

⑤ グループ経営における社会的責任(CSR)

 当社グループの経営につきましては、社会的責任を果たすために、環境保全に積極的に取り組み、適切な企業情報の開示やコンプライアンスを一層推進するため、コーポレート・ガバナンス体制の強化および内部統制の充実に全力を投入いたします。

 

3【事業等のリスク】

 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。

 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1) 原材料の調達について

 当社グループの使用する原材料は石油関連製品への依存度が高く、原油・ナフサ価格等の動向が塗料原料の価格に影響を及ぼすことが懸念され、業績に多大な影響を受ける可能性があります。また、特定メーカーに依存している原材料について、そのメーカーの罹災や事故により調達が困難となった場合、当社グループの生産に影響を与え、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

(2) 公的規制について

 塗料業界におきましては、大気汚染防止法、水質汚濁防止法、土壌汚染防止法などの環境関連法や、毒物劇物取締法、廃掃法、PRTR法などさまざまな法的規制の適用を受けております。当社グループは、社会や業界を取り巻く法律や規制の施行に積極的に取り組むため、「環境方針」を定め、ISO14001等を取得するなど対応に注力していますが、今後、新たな法規制の施行や強化などにより、販売活動の制限や法対応への費用増加などが当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

(3) 新製品の開発に対するもの

 当社グループは、多様化・高機能化する市場ニーズに対応できる新製品および塗装システムの開発を行なっておりますが、製品開発や販売政策の展開が適正な時期に行なわれなかった場合、将来の成長と収益性が低下し、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

(4) 災害に対するもの

 危険物を取扱う工場として災害からの安全を確保するために法的な規制を遵守し、災害を未然に防止する対応をとり、万一の災害に対しては火災保険等を付保していますが、当社グループの生産拠点は滋賀工場(滋賀県草津市)のみのため、当工場が地震等の災害に罹災するなどで生産困難となった場合には、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、新型コロナウイルス等の感染症拡大により、当社グループの生産拠点、物流体制、営業活動等に支障が生じた場合には、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

(5) 製造物責任について

 当社グループは厳正な品質管理基準に基づき製品を製造しておりますが、万一、製品に欠陥が発生した場合に備えて保険に加入しています。しかし、予期せぬ事情で大規模な製品の欠陥による損失が発生した場合は、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

(6) ITリスク

 当社グループは多数の情報システムを運用しており、権限責任の適切な配分、チェック体制の確立、また、外部からの進入に対する方策などを講じておりますが、情報の消失、情報の漏洩、回線障害、コンピュータやシステム障害、ウイルスによる障害等の影響を受ける可能性があります。

 

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概況は次のとおりであります。

 

①財政状態及び経営成績の状況

 当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大やそれに伴う政府や各地方自治体の要請等に企業としての対応が必要とされる状況が続き、感染症対策と経済活動の両立を目指す中、企業収益は依然厳しさは残りつつ、一部には改善の動きがみられました。個人消費や設備投資に持ち直しの動きがみられ、雇用情勢は持ち直しており、雇用者数等の動きに底堅さもみられました。一方で世界の景気は、先進国を中心に持ち直しの動きがみられましたが、ウクライナ問題の長期化や資源価格の高騰、サプライチェーンの混乱に加え、欧米では加速するインフレ抑制のための金融引締めの影響による景気下振れ等、先行きは不透明な状況が続いております。わが国においては、新型コロナウイルス感染症が徐々に収束し経済正常化により景気が持ち直していくことが期待されつつも、ウクライナ情勢の長期化による原油価格をはじめとするエネルギー価格の動向、企業物価指数や消費者物価指数の上昇など、当社グループを取り巻く環境は予断を許さない状況が続いております。

 このような状況の中、当社グループは一定の需要に応えるべく事業活動を継続し、自動車補修用市場でのシェアの拡大を図るため、顧客ニーズに沿った環境対応型塗料や高機能性塗料で販路拡大に注力するとともに、大型車両分野や工業用分野などの新規市場開拓や建築用塗料の受注拡大に向け、営業活動を展開いたしました。また、原材料価格や物流コスト上昇分を吸収すべく、あらゆるコスト削減に注力しながら一定部分を販売価格に転嫁し、塗料業界として販売数量が厳しい中、商品を安定供給することで収益確保に繋げてまいりました。

 その結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は次のとおりとなりました。

a.財政状態

 当連結会計年度末の資産は、前連結会計年度末に比べ7億16百万円増加して198億60百万円となりました。

 当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末に比べ2億97百万円増加して33億29百万円となりました。

 当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末に比べ4億19百万円増加して165億31百万円となりました。

b.経営成績

当連結会計年度の売上高は、76億1百万円(前年同期比7.5%増加)となりました。利益面につきましては、製品の統廃合や総原価低減に取り組み、また、原材料価格や物流コスト等の上昇分の一部を販売価格に転嫁したことにより、営業利益は5億37百万円(前年同期比10.3%増加)、経常利益は6億38百万円(前年同期比8.2%増加)、親会社株主に帰属する当期純利益は4億37百万円(前年同期比8.8%の増加)となりました。

塗料事業は、売上高75億1百万円(前年同期比7.6%増加)、営業利益4億94百万円(前年同期比11.6%増加)であります。

 分野別の販売状況は、自動車補修用塗料分野では、主力の低VOCベースコート「アクロベース」やハイソリッドクリヤー「アクセルクリヤー」シリーズで市場占有率の維持を図るとともに、環境対応への要請が強いユーザーを中心に特化則対応でPRTR法届出対象外の1液ベースコート「ハイアートNext」、特殊ウレタン樹脂をベースとした2液型塗料「ベッドライナービースト」で新規ユーザーの獲得に努めました。併せて、水性1液ベースコート塗料「アクアスDRY」では主力ユーザーへの普及促進を行いました。また、大型車両分野では、トラック荷台床面の木部保護塗料「ウッドプロテクト」、高い防錆効果を発揮する「ハイアートCBエコ防錆コート」で新規市場でのユーザー獲得に注力し、堅調に推移いたしました。さらに、調色作業を標準化・システム化した測色機「彩選短スマート」の販売を促進し、ユーザーの作業効率改善や若年者の技術教育に大きく貢献いたしました。

 建築用塗料分野におきましては、主力の「ネオシリカ」シリーズに加え、JIS A6021取得の外壁用塗膜防水材「アトロンエラストマー」、抗ウイルス性、抗菌性、抗カビ性、消臭性に優れた内装用光触媒塗料「エアフレッシュ」など、各種用途に特化した製品を展開いたしました。また、タイル床面等滑り止めの「スキッドガードシリーズ」では、高耐久性を実現した無溶剤2液型ウレタン樹脂塗料「スキッドガードTOUGH」、水性1液型アクリルシリコン樹脂塗料「スキッドガードAQUA」の販売促進に取り組みました。

 工業用塗料につきましては、ユーザーの環境重視志向を背景に「ハイアートCBエコ」の拡販に注力するとともに、従来の水性塗料と比較して乾燥性・光沢を大幅に向上させた1液型水性アクリル樹脂塗料「アクアシャインGA」において、引き続き個々のユーザーに対応して積極的な個別営業活動に取り組みました。

 エアゾール分野におきましても、工業用向けでは、補修用スプレー「エアラッカーエコ」の売上が堅調であったほか、DIY分野では、2液内部混合型エアースプレー「エアーウレタン」、1液カラークリヤー「キャンディーカラー」が堅調に推移しました。

その他は、売上高1億円(前年同期比0.5%減少)、営業利益43百万円(前年同期比2.9%減少)であります。

②キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、定期預金の払戻による収入17億円、有価証券の売却及び償還による収入7億円、税金等調整前当期純利益6億34百万円などの増加がありましたが、投資有価証券の取得による支出20億円、定期預金の預入による支出13億円、法人税等の支払額1億74百万円などがあり、全体として期首残高より1億9百万円増加し、34億41百万円(前連結会計年度末33億33百万円)となりました。

 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動による資金の増加は6億88百万円(前連結会計年度5億11百万円)となりました。

 その主な要因は、増加した資金では、税金等調整前当期純利益6億34百万円、仕入債務の増加1億44百万円などがあり、減少した資金では売上債権の増加2億2百万円、法人税等の支払額1億74百万円などによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動による資金の減少は4億74百万円(前連結会計年度2億55百万円)となりました。

 その主な要因は、増加した資金では、定期預金の払戻による収入17億円、有価証券の売却及び償還による収入7億円、投資有価証券の売却及び償還による収入6億円などがあり、減少した資金では、投資有価証券の取得による支出20億円、定期預金の預入による支出13億円、有形固定資産の取得による支出1億73百万円などによるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動による資金の減少は1億6百万円(前連結会計年度1億7百万円)となりました。

 その主な要因は、配当金の支払額95百万円などによるものであります。

③生産、受注及び販売の実績

a.生産実績及び商品仕入実績

生産実績

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

前年同期比(%)

塗料事業(千円)

3,896,592

4.5

その他(千円)

合計(千円)

3,896,592

4.5

 (注) 金額は製造原価によっております。

商品仕入実績

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

前年同期比(%)

塗料事業(千円)

1,413,019

4.7

その他(千円)

合計(千円)

1,413,019

4.7

 (注) 金額は仕入価格によっております。

b.受注実績

 主として見込生産によっておりますので、受注ならびに受注残高について特に記載すべき事項はありません。

c.販売実績

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

前年同期比(%)

塗料事業(千円)

7,500,819

7.6

その他(千円)

99,849

△0.5

合計(千円)

7,600,668

7.5

 (注) セグメント間取引については相殺消去しております。

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

a.経営成績等

1)財政状態

 当連結会計年度末の資産は、前連結会計年度末と比べ7億16百万円増加して198億60百万円となりました。

 資産の増加の主なものは、投資有価証券11億98百万円、受取手形1億7百万円、長期預金1億円、減少の主なものは有価証券4億1百万円、現金及び預金3億91百万円であります。

 当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末に比べ2億97百万円増加して33億29百万円となりました。

 負債の増加の主なものは、電子記録債務1億70百万円、未払法人税等34百万円、未払消費税等34百万円であります。

 当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末に比べ4億19百万円増加して165億31百万円となりました。

 純資産の増加の主なものは利益剰余金3億41百万円であります。

  以上の結果、自己資本比率は0.9ポイント下がり、81.2%となりました。

2)経営成績

 当社の主力事業の自動車補修用塗料分野の国内市場が停滞している環境において、環境保全の法規制などにより、塗料の低溶剤化・水性化を推進することが不可欠となるなど、事業環境は厳しい状況が続いております。そうした環境のもと、積極的な営業活動を展開いたしました結果、売上高は前連結会計年度比7.5%増加の76億1百万円となりました。

 製品の統廃合や総原価低減に取り組み、原材料価格や物流コスト等の上昇分の一部を販売価格に転嫁したことにより、営業利益は前連結会計年度比10.3%増加の5億37百万円、経常利益は前連結会計年度比8.2%増加の6億38百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度比8.8%増加の4億37百万円となりました。

 3)キャッシュ・フローの状況

 キャッシュ・フローの状況におきましては、当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1億9百万円増加し、34億41百万円(前連結会計年度末33億33百万円)となりました。

 営業活動による資金の増加は、6億88百万円となりました。

 投資活動による資金の減少は、4億74百万円となりました。

 財務活動による資金の減少は、1億6百万円となりました。

 なお、詳細は「第一部 企業情報 第2 事業の状況 4経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。

b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

 当社グループの経営に影響を与える大きな要因としましては、使用する原材料の石油関連製品への依存度が高く、原油・ナフサ価格等の動向が塗料原料の価格に影響を及ぼします。また、物流費の上昇もコスト増加の要因であり、原材料価格の上昇によるコスト増とともに収益の圧迫要因となります。このような状況の下、当社グループは生産効率化ならびに業務の効率化によりコスト増を吸収しつつ、一部販売価格への転嫁等により対応しております。

 当社グループの主たる事業である塗料業界におきましては、大気汚染防止法、水質汚濁防止法、土壌汚染防止法などの環境関連法や、毒物劇物取締法、廃掃法、PRTR法などさまざまな法的規制の適用を受けております。当社グループは、社会や業界を取り巻く法律や規制の施行に積極的に取り組むため、「環境方針」を定め、ISO14001等を取得するなど対応に注力しています。また、大規模な事故・災害等の発生に備えて、事業継続計画(BCP)を策定し、社員教育や災害訓練等によりBCPの周知徹底および実効性の向上を図っております。

 今後の見通しにつきましては、新型コロナウイルス感染症の収束時期等を正確に予測することは困難な状況でありますが、新型コロナウイルス感染症が感染症法上の第5類に分類され、経済が正常化するにつれて当社グループの収益環境も徐々に回復してくるものと考えております。

c.資本の財源及び資金の流動性

 当社グループの事業活動における運転資金需要の主なものは当社グループの主たる事業である塗料事業であります。塗料事業の必要な資金は、製造費用、販売費および一般管理費、設備投資でありますが、これらは全て営業活動によるキャッシュ・フローと内部資金により調達しており、金融機関からの借入や社債の発行による資金調達はありません。今後の事業の維持・発展に必要な運転資金・設備資金についても内部資金による調達で可能であると考えておりますが、取引銀行2行と20億円の当座貸越契約を締結し流動性を補完しています。

 

②重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。なお、この連結財務諸表作成に当たりましては、引当金の計上など一部に将来の見積りに基づいているものがありますが、これらの見積りは当社グループにおける過去の実績等を勘案し、「退職給付に関する会計基準」「税効果会計に係る会計基準」「金融商品に関する会計基準」などに準拠しております。

 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。

 

5【経営上の重要な契約等】

 該当事項はありません。

 

2【主要な設備の状況】

 当社グループにおける主要な設備は、次のとおりであります。

(1)提出会社

2023年3月31日現在

 

事業所名

(所在地)

セグメントの名称

設備の内容

帳簿価額(千円)

従業員数

(名)

建物及び構築物

機械及び

装置

工具,器具及び備品

土地

(面積㎡)

リース資産

合計

滋賀工場

(滋賀県草津市)

塗料事業

塗料製品の製造設備

424,537

155,018

124,899

63,887

(49,702)

5,553

773,894

114[4]

大阪支店

(大阪市淀川区)

塗料事業

塗料製品の販売設備

68,137

743

367,857

(3,383)

436,737

13[1]

東京支店

(埼玉県戸田市)

塗料事業

塗料製品の販売設備

177,227

1,304

767

57,513

(6,117)

236,811

24[1]

仙台出張所

(仙台市宮城野区)

塗料事業

塗料製品の販売設備

16,685

0

483

40,004

(1,058)

57,172

3[1]

名古屋支店

(名古屋市西区)

塗料事業

塗料製品の販売設備

36,921

1,562

616

9,787

(2,556)

48,886

14[-]

福岡支店

(福岡県糟屋郡

粕屋町)

塗料事業

塗料製品の販売設備

42,914

3,617

3,097

310,500

(5,863)

360,128

16[-]

本社

(大阪市福島区)

塗料事業

その他設備

2,733

62

[555]

13,735

16,530

12[1]

 (注)1 建物の一部を賃借しており、賃借料は11,400千円であります。

2 現在休止中の主要な設備はありません。

3 従業員数の[ ]は、臨時従業員数を外書しております。

4 土地の[ ]は、賃借中のものであり、外数であります。

5 リース資産の内、滋賀工場に設置しているもの以外は、本社に一括して記載しております。

 

(2)国内子会社

2023年3月31日現在

 

会社名

事業所名

(所在地)

セグメント

の名称

設備の内容

帳簿価額(千円)

従業員数

(名)

建物及び構築物

機械及び

装置

工具、器具及び備品

土地

(面積㎡)

合計

明勇色彩
株式会社

本社

(滋賀県草津市)

塗料事業

塗料製品の製造設備

56

270

326

[12]

イサム土地建物
株式会社

賃貸不動産

(大阪市北区)

その他

賃貸物件の設備

295,374

899

346,619

(1,145.5)

642,892

[-]

進勇商事

  株式会社

本社

(大阪市淀川区)

塗料事業

塗装関連製品の販売設備

18

18

4

[-]

 (注)1 現在休止中の主要な設備はありません。

2 従業員数の[ ]は、臨時従業員数を外書しております。

3 明勇色彩㈱は、提出会社の滋賀工場の建物の一部を賃借しており、賃借料は2,868千円であります。

4 進勇商事㈱は、提出会社の大阪支店の建物の一部を賃借しており、賃借料は3,528千円であります。

①【株式の総数】

種類

発行可能株式総数(株)

普通株式

9,600,000

9,600,000

②【発行済株式】

種類

事業年度末現在

発行数(株)

(2023年3月31日)

提出日現在

発行数(株)

(2023年6月29日)

上場金融商品取引所名又は登録認可金融商品取引業協会名

内容

普通株式

2,000,000

2,000,000

東京証券取引所

スタンダード市場

単元株式数

100株

2,000,000

2,000,000

 

 

①【ストックオプション制度の内容】

 該当事項はありません。

②【ライツプランの内容】

 該当事項はありません。

(4)【発行済株式総数、資本金等の推移】

年月日

発行済株式総数増減数(株)

発行済株式総数残高(株)

資本金増減額

(千円)

資本金残高

(千円)

資本準備金増減額

(千円)

資本準備金残高

(千円)

2021年12月1日

(注)

△400,000

2,000,000

1,290,400

1,209,925

(注) 自己株式の消却による減少であります。

 

(5)【所有者別状況】

 

 

 

 

 

 

 

2023年3月31日現在

区分

株式の状況(1単元の株式数100株)

単元未満株式の状況

(株)

政府及び地方公共団体

金融機関

金融商品取引業者

その他の法人

外国法人等

個人その他

個人以外

個人

株主数

(人)

2

11

100

20

841

974

所有株式数

(単元)

427

898

2,661

695

15,192

19,873

12,700

所有株式数の割合(%)

2.15

4.52

13.39

3.49

76.45

100.00

(注) 自己株式93,835株は、「個人その他」に938単元、「単元未満株式の状況」に35株含まれております。

 

(6)【大株主の状況】

 

 

2023年3月31日現在

氏名又は名称

住所

所有株式数

(千株)

発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%)

北村 初美

大阪市福島区

443

23.25

北村 健

大阪市福島区

442

23.19

イサム塗料栄勇会

大阪市福島区鷺洲2-15-24

242

12.70

株式会社SBI証券

東京都港区六本木1-6-1

87

4.60

第一生命保険株式会社

(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行) 

東京都千代田区有楽町1-13-1 

(東京都中央区晴海1-8-12)

42

2.23

長瀬産業株式会社

東京都千代田区大手町2-6-4

33

1.75

イサム塗料従業員持株会

大阪市福島区鷺洲2-15-24

24

1.28

石原産業株式会社

大阪市西区江戸堀1-3-15 

24

1.25

株式会社ダイセル

大阪市北区大深町3-1

21

1.13

山本通産株式会社

大阪市中央区博労町1-7-16

17

0.94

1,379

72.36

 (注) イサム塗料栄勇会は取引先を対象とした持株会であります。

 

①【連結貸借対照表】

 

 

(単位:千円)

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

資産の部

 

 

流動資産

 

 

現金及び預金

5,342,612

4,951,270

受取手形

1,040,320

1,147,063

売掛金

946,230

1,041,330

有価証券

1,701,280

1,300,000

商品及び製品

948,629

936,924

仕掛品

130,650

144,469

原材料及び貯蔵品

218,741

225,272

その他

61,826

65,027

貸倒引当金

13,756

5,214

流動資産合計

10,376,532

9,806,141

固定資産

 

 

有形固定資産

 

 

建物及び構築物

2,952,143

3,010,368

減価償却累計額

1,875,407

1,945,966

建物及び構築物(純額)

1,076,736

1,064,402

機械及び装置

693,756

741,875

減価償却累計額

535,551

580,219

機械及び装置(純額)

158,205

161,656

工具、器具及び備品

542,207

588,070

減価償却累計額

414,752

456,973

工具、器具及び備品(純額)

127,455

131,097

土地

1,344,467

1,344,467

リース資産

79,554

90,660

減価償却累計額

65,455

71,372

リース資産(純額)

14,099

19,288

有形固定資産合計

2,720,962

2,720,910

無形固定資産

 

 

ソフトウエア

23,057

17,971

ソフトウエア仮勘定

3,285

施設利用権

342

228

電話加入権

6,555

6,555

リース資産

2,566

無形固定資産合計

33,239

27,320

投資その他の資産

 

 

投資有価証券

4,098,373

5,296,163

長期預金

1,200,000

1,300,000

保険積立金

458,160

458,022

繰延税金資産

227,882

229,225

その他

30,238

33,255

貸倒引当金

2,251

11,415

投資その他の資産合計

6,012,402

7,305,250

固定資産合計

8,766,603

10,053,480

資産合計

19,143,135

19,859,621

 

 

 

 

(単位:千円)

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

負債の部

 

 

流動負債

 

 

支払手形及び買掛金

361,768

372,744

電子記録債務

1,152,046

1,322,464

リース債務

4,246

6,456

未払金

192,567

169,167

未払法人税等

88,523

122,797

未払消費税等

12,674

46,912

前受金

4,262

4,218

預り金

61,286

64,410

賞与引当金

107,698

111,489

その他

41,301

42,566

流動負債合計

2,026,371

2,263,223

固定負債

 

 

長期預り保証金

268,697

270,760

リース債務

11,289

17,633

繰延税金負債

37,526

44,690

役員退職慰労引当金

95,622

110,597

修繕引当金

105,000

112,500

退職給付に係る負債

487,235

509,453

固定負債合計

1,005,369

1,065,633

負債合計

3,031,740

3,328,856

純資産の部

 

 

株主資本

 

 

資本金

1,290,400

1,290,400

資本剰余金

1,210,130

1,210,742

利益剰余金

13,159,651

13,500,993

自己株式

178,602

178,724

株主資本合計

15,481,579

15,823,411

その他の包括利益累計額

 

 

その他有価証券評価差額金

242,549

309,366

その他の包括利益累計額合計

242,549

309,366

非支配株主持分

387,267

397,988

純資産合計

16,111,395

16,530,765

負債純資産合計

19,143,135

19,859,621

【連結損益計算書】

 

 

(単位:千円)

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

 至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

 至 2023年3月31日)

売上高

7,068,872

7,600,668

売上原価

※2,※3 4,930,584

※2,※3 5,357,783

売上総利益

2,138,288

2,242,885

販売費及び一般管理費

※1 1,651,292

※1 1,705,832

営業利益

486,996

537,053

営業外収益

 

 

受取利息

275

402

有価証券利息

15,644

16,955

受取配当金

19,603

21,077

受取賃貸料

51,564

51,259

生命保険満期差益

8,822

貸倒引当金戻入額

186

その他

15,754

17,361

営業外収益合計

111,848

107,054

営業外費用

 

 

支払利息

762

761

支払補償費

5,067

3,799

その他

3,787

1,709

営業外費用合計

9,616

6,269

経常利益

589,228

637,838

特別損失

 

 

棚卸資産廃棄損

4,455

3,705

特別損失合計

4,455

3,705

税金等調整前当期純利益

584,773

634,133

法人税、住民税及び事業税

190,687

207,237

法人税等調整額

22,791

24,725

法人税等合計

167,896

182,512

当期純利益

416,877

451,621

非支配株主に帰属する当期純利益

15,419

14,970

親会社株主に帰属する当期純利益

401,458

436,651

1.報告セグメントの概要

 当社グループの事業セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであり、「塗料」及び「不動産賃貸業」からなりますが、「不動産賃貸業」は重要性がないため報告セグメントの開示は行っておりません。

①【貸借対照表】

 

 

(単位:千円)

 

前事業年度

(2022年3月31日)

当事業年度

(2023年3月31日)

資産の部

 

 

流動資産

 

 

現金及び預金

3,837,507

3,546,917

受取手形

※1 984,078

※1 1,070,704

売掛金

※1 899,246

※1 986,159

有価証券

1,501,280

1,200,000

商品及び製品

900,028

886,182

仕掛品

130,650

144,469

原材料及び貯蔵品

218,741

225,272

前払費用

10,942

10,256

その他

※1 48,474

※1 51,003

貸倒引当金

13,708

5,287

流動資産合計

8,517,238

8,115,675

固定資産

 

 

有形固定資産

 

 

建物

723,625

729,911

構築物

43,798

39,242

機械及び装置

158,104

161,502

工具、器具及び備品

126,400

130,667

土地

997,847

997,847

リース資産

14,099

19,288

有形固定資産合計

2,063,873

2,078,457

無形固定資産

 

 

ソフトウエア

23,085

17,971

ソフトウエア仮勘定

3,285

施設利用権

342

228

電話加入権

5,647

5,647

リース資産

2,566

無形固定資産合計

32,359

26,412

投資その他の資産

 

 

投資有価証券

3,787,581

4,763,094

関係会社株式

387,622

388,806

出資金

1,760

1,760

長期預金

1,200,000

1,200,000

長期前払費用

10,365

4,614

差入保証金

11,821

11,714

保険積立金

427,975

426,099

繰延税金資産

180,330

177,820

破産更生債権等

2,251

11,415

その他

110

110

貸倒引当金

2,251

11,415

投資その他の資産合計

6,007,564

6,974,017

固定資産合計

8,103,796

9,078,886

資産合計

16,621,034

17,194,561

 

 

 

 

(単位:千円)

 

前事業年度

(2022年3月31日)

当事業年度

(2023年3月31日)

負債の部

 

 

流動負債

 

 

電子記録債務

※1 1,227,033

※1 1,413,546

買掛金

※1 336,494

※1 343,567

リース債務

4,246

6,456

未払金

※1 194,360

※1 171,184

未払費用

39,504

40,775

未払法人税等

54,763

85,658

未払消費税等

6,788

36,955

前受金

※1 5,070

※1 5,026

預り金

59,807

62,907

賞与引当金

104,168

107,679

流動負債合計

2,032,233

2,273,753

固定負債

 

 

長期預り保証金

※1 250,188

※1 252,150

リース債務

11,289

17,633

退職給付引当金

468,019

488,942

役員退職慰労引当金

80,976

92,792

固定負債合計

810,472

851,517

負債合計

2,842,705

3,125,270

純資産の部

 

 

株主資本

 

 

資本金

1,290,400

1,290,400

資本剰余金

 

 

資本準備金

1,209,925

1,209,925

資本剰余金合計

1,209,925

1,209,925

利益剰余金

 

 

利益準備金

331,500

331,500

その他利益剰余金

 

 

配当準備積立金

108,000

108,000

別途積立金

9,200,000

9,400,000

繰越利益剰余金

1,657,589

1,695,741

利益剰余金合計

11,297,089

11,535,241

自己株式

178,602

178,724

株主資本合計

13,618,812

13,856,842

評価・換算差額等

 

 

その他有価証券評価差額金

159,517

212,449

評価・換算差額等合計

159,517

212,449

純資産合計

13,778,329

14,069,291

負債純資産合計

16,621,034

17,194,561

②【損益計算書】

 

 

(単位:千円)

 

前事業年度

(自 2021年4月1日

 至 2022年3月31日)

当事業年度

(自 2022年4月1日

 至 2023年3月31日)

売上高

※1 6,622,820

※1 7,148,457

売上原価

 

 

商品期首棚卸高

240,676

249,378

製品期首棚卸高

581,414

650,650

当期製品製造原価

3,935,975

4,204,603

当期商品仕入高

※1 1,040,463

※1 1,111,056

合計

5,798,528

6,215,687

商品期末棚卸高

249,378

223,764

製品期末棚卸高

650,650

662,417

他勘定振替高

63,703

67,966

売上原価

4,834,797

5,261,540

売上総利益

1,788,023

1,886,917

販売費及び一般管理費

※2 1,498,033

※2 1,556,105

営業利益

289,990

330,812

営業外収益

 

 

受取利息及び受取配当金

※1 42,011

※1 44,027

受取賃貸料

※1 62,880

※1 62,575

生命保険満期差益

8,822

その他

※1 17,046

※1 18,698

営業外収益合計

130,759

125,300

営業外費用

 

 

支払利息

760

759

支払補償費

4,875

3,777

その他

3,440

1,519

営業外費用合計

9,075

6,055

経常利益

411,674

450,057

特別損失

 

 

棚卸資産廃棄損

4,455

670

特別損失合計

4,455

670

税引前当期純利益

407,219

449,387

法人税、住民税及び事業税

125,338

136,628

法人税等調整額

20,082

20,702

法人税等合計

105,256

115,926

当期純利益

301,963

333,461