日本伸銅株式会社
|
回次 |
2019年3月期 |
2020年3月期 |
2021年3月期 |
2022年3月期 |
2023年3月期 |
|
|
決算年月 |
2019年3月 |
2020年3月 |
2021年3月 |
2022年3月 |
2023年3月 |
|
|
売上高 |
(百万円) |
|
|
|
|
|
|
経常利益 |
(百万円) |
|
|
|
|
|
|
当期純利益 |
(百万円) |
|
|
|
|
|
|
持分法を適用した場合の投資利益 |
(百万円) |
|
|
|
|
|
|
資本金 |
(百万円) |
|
|
|
|
|
|
発行済株式総数 |
(千株) |
|
|
|
|
|
|
純資産額 |
(百万円) |
|
|
|
|
|
|
総資産額 |
(百万円) |
|
|
|
|
|
|
1株当たり純資産額 |
(円) |
|
|
|
|
|
|
1株当たり配当額 |
(円) |
|
|
|
|
|
|
(うち1株当たり中間配当額) |
( |
( |
( |
( |
( |
|
|
1株当たり当期純利益 |
(円) |
|
|
|
|
|
|
潜在株式調整後1株当たり当期純利益 |
(円) |
|
|
|
|
|
|
自己資本比率 |
(%) |
|
|
|
|
|
|
自己資本利益率 |
(%) |
|
|
|
|
|
|
株価収益率 |
(倍) |
|
|
|
|
|
|
配当性向 |
(%) |
|
|
|
|
|
|
営業活動によるキャッシュ・フロー |
(百万円) |
|
|
△ |
△ |
|
|
投資活動によるキャッシュ・フロー |
(百万円) |
△ |
△ |
△ |
△ |
△ |
|
財務活動によるキャッシュ・フロー |
(百万円) |
△ |
△ |
|
|
△ |
|
現金及び現金同等物の期末残高 |
(百万円) |
|
|
|
|
|
|
従業員数 |
(人) |
|
|
|
|
|
|
〔外、平均臨時雇用者数〕 |
〔 |
〔 |
〔 |
〔 |
〔 |
|
|
株主総利回り |
(%) |
|
|
|
|
|
|
(比較指標:配当込みTOPIX) |
(%) |
( |
( |
( |
( |
( |
|
最高株価 |
(円) |
1,919 |
1,720 |
1,700 |
2,710 |
2,105 |
|
最低株価 |
(円) |
931 |
983 |
960 |
1,330 |
1,704 |
(注)1 当社は連結財務諸表を作成しておりませんので、連結会計年度に係る主要な経営指標等の推移については記
載しておりません。
2 潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
3 持分法を適用した場合の投資利益については、関連会社がないため記載しておりません。
4 「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を2022年3月期期首から適用し
ており、2022年3月期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等とな
っております。
5 最高株価及び最低株価は、2022年4月4日より東京証券取引所スタンダード市場におけるものであり、それ
以前については東京証券取引所市場第二部におけるものであります。
|
1938年4月 |
創業者吉田久博の構想に基づき、伸銅品の生産販売を目的として資本金10万円をもって大阪黄銅株式会社を設立。 |
|
1943年9月 |
大阪軽合金工業株式会社と社名変更し、ジュラルミンの生産を開始。 |
|
1945年10月 |
社名を新日本産業株式会社と変更。 |
|
1947年1月 |
大阪黄銅株式会社を設立。 |
|
1949年1月 |
社名を日本伸銅株式会社と変更。 |
|
1949年5月 |
大阪証券取引所に上場。 |
|
1949年7月 |
名古屋証券取引所に上場。 |
|
1959年4月 |
日伸地金株式会社を設立。 |
|
1961年10月 |
東京証券取引所に上場。 |
|
1984年1月 |
日伸精器株式会社を設立。 |
|
1986年7月 |
東京ニッシン株式会社を設立。 |
|
1999年3月 |
日伸精器株式会社を清算。 |
|
2003年12月 |
名古屋証券取引所上場廃止。 |
|
2004年2月 |
東京ニッシン株式会社を売却。 |
|
2010年1月 |
日伸地金株式会社を大阪黄銅株式会社に吸収合併。 |
|
2011年5月 |
本社を大阪府堺市堺区南島町から大阪府堺市堺区匠町に移転。 |
|
2015年3月 |
株式会社CKサンエツの連結子会社となる。 |
|
2015年7月 |
大阪黄銅株式会社を吸収合併。 |
|
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行。 |
当社は、伸銅品の製造販売を主な内容として事業活動を展開しております。
伸銅品の製造では兄弟会社であるサンエツ金属株式会社と生産品種の棲み分けにより最適分業体制を構築しており
ます。
|
名称 |
住所 |
資本金 (百万円) |
主要な事業の内容 |
議決権の所有または被所有割合 (%) |
関係内容 |
|
(親会社) 株式会社CKサンエツ (注) |
富山県高岡市 |
2,756 |
グループ会社の経営管理、ならびにそれに付帯する業務 |
被所有 55.2 |
経営のサポート 役員の兼任あり |
(注) 有価証券報告書提出会社であります。
(1)提出会社の状況
|
|
|
|
|
|
|
2023年3月31日現在 |
|
従業員数(人) |
平均年齢 |
平均勤続年数 |
平均年間給与(千円) |
|||
|
|
〔 |
|
|
|
|
|
|
事業部門の名称 |
従業員数(人) |
|
|
伸銅品関連事業 |
91 |
〔-〕 |
|
全社(共通) |
5 |
〔1〕 |
|
合計 |
|
〔 |
(注)1 従業員数は、当社から他社への出向者を除き、他社から当社への出向者を含む就業人員数であります。
2 従業員数欄の〔 〕内は、臨時従業員の当事業年度の平均雇用人員(1日8時間換算)であります。
3 臨時従業員には、嘱託契約の従業員を含み、派遣社員を除いています。
4 平均年間給与は、賞与および基準外賃金を含んでおります。
5 全社(共通)は、総務および経理等の管理部門の従業員であります。
6 当社は、伸銅品関連事業の単一セグメントであります。
(2)労働組合の状況
当社では、労働組合は結成されておりません。
なお、労使関係は安定しております。
(3)男女の賃金の差異
|
当事業年度 |
||
|
男女の賃金の差異(%) |
||
|
全労働者 |
うち正規雇用 労働者 |
うちパート・ 有期労働者 |
|
72.7 |
71.1 |
- |
(注)1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したもの
であります。
2 男女の賃金の差異については、男性の賃金に対する女性の賃金の割合を示しております。
なお、同一労働の賃金に差はなく、役職別人数構成の差によるものであります。出向者は、出向先の従業員
として集計しております。
3 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)及び「育児休業、介護休業等
育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定による公表義務の対象
ではないため、管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率の記載を省略しておりま
す。
当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。
当社は、経営理念として、①良いものだけを、安く、早く、たくさん生産することで、社会に貢献します。②努
力するに値するプロの仕事と、努力して働くほど報われる働きがいのある職場を提供することで、社会に貢献しま
す。③期待され、期待に応え、期待を超えるため、弛みない努力を重ねます。を掲げ、『地味だけど凄い価値の創
造』を目指しております。
当社の事業領域である「伸銅事業」における国内市場は、今後、長期的に縮小均衡を模索するものと思われ、業
界再編が避けられない状況にあります。
このような経営環境に対応すべく、株式会社CKサンエツの連結子会社であるサンエツ金属株式会社との間で、
製品の相互OEM供給、原料の共同購買、人材交流等に取り組むことで、シナジーを追求します。
財務上の課題としては、国際相場商品である銅や亜鉛の相場が急騰した際の運転資金や、M&A等で必要となる
資金を確保するため、内部留保資金の蓄積と取引金融機関からの資金調達のバランスを図り対応することが挙げら
れます。
当社の経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標は経常利益であり、2024年3月期についての経常
利益の目標は9億50百万円としております。
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可
能性のある事項には、以下のようなものがあります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。
(1)材料価格変動のリスク
当社は、国際相場商品である銅や亜鉛を主原料としております。銅や亜鉛の相場が乱高下する場合、保有原料や
工程内仕掛品などの棚卸資産等に含み益や含み損が発生する可能性があります。また、投機資金による銅や亜鉛の
買占め等が行われた場合、原料不足による生産障害が発生する可能性があります。さらに、原料価格が高騰し続け
た場合、販売先において黄銅以外の代替材への材質変更が行われ、黄銅製の棒・線の需要が減少する可能性があり
ます。そのため、主原料である銅と亜鉛に関しては、原料相場の変動に備えたリスクヘッジのためのデリバティブ
取引を締結することで、当該リスクを緩和する対応を講じております。
(2)電力供給不安のリスク
当社は、電気炉を使用して、銅と亜鉛を溶解することで黄銅合金を製造しております。国内の電力供給事情が悪
化し、十分な電力を確保することが困難な事態が生じた場合、生産障害が発生する可能性があります。当該リスク
が顕在化する程度や時期を予測することは困難でありますが、当該リスクが顕在化した場合、電力供給事情が悪化
していないグループ内の他工場で代替生産をする対応を想定しております。
(3)取引先の経営破綻による債権回収のリスク
当社は、主要な取引先について、信用状況を適宜確認するとともに、必要と判断した先については、リスク回避
のために、取引信用保険を付保するなどしておりますが、取引先が経営破綻した場合には、売上債権の全額又は一
部を回収できなくなるおそれがあり、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
(4)自然災害・事故等のリスク
当社は、工場等における安全対策を徹底して実施しておりますが、大規模地震・自然災害・事故等の発生によっ
ては当社の工場設備にも被害が生じ、業績に影響を与える可能性があります。当該リスクが顕在化した場合、自然
災害・事故等が起きていないグループ内の他工場で代替生産をする対応を想定しております。
(5)製品クレームによるリスク
当社は、各種の規格、品質管理基準に従って製品を生産し、需要家のニーズに応えるべく、品質の維持・向上に
万全を期しておりますが、製品に欠陥が生じ、製造物賠償責任等に伴う費用が発生する場合があります。
(6)M&A及び事業提携において見込んだ効果を得られないリスク
当社は、過去において、M&A及び事業提携を有効に活用し、事業基盤を拡大、強化してきました。今後も、事
業拡大を加速する有効な手段のひとつとして、M&A及び事業提携を検討していく方針です。M&A及び業務提携
の実施の際には、今後も十分な情報収集と検討を行っていきますが、予期し得ない経済情勢、環境変化等により、
当初意図した成果が得られない可能性があります。
(7)新型コロナウイルス等感染拡大に関するリスク
当社の社員は、マスク着用の徹底などにより感染予防に努めているものの、当社内において、集団感染が発生し
た場合は、臨時休業等により、生産障害が発生する可能性があり、その場合は、当社の業績に悪影響を与える可能
性があります。
(1)経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況
の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当事業年度における世界経済は、諸外国で金融引き締めが進み、米国ではシリコンバレー銀行などが破綻し、欧
州ではUBSがクレディ・スイスの救済合併を発表しました。わが国では、日本銀行が金融緩和を継続したため、
内外金利差により外国為替市場で円安が進行しました。ウクライナ戦争が長期化して電力・エネルギー価格が高騰
したため、国内企業物価は10%上昇し、消費者物価も4%上昇しました。コロナ禍で海外からの部品の調達難と半
導体不足が長期化し、自動車をはじめとする様々な業界で生産活動が制約されました。
このような経営環境の下、当社は各種仕入価格が上昇したため、その一部を販売価格に転嫁すべく注力しまし
た。
当社の当事業年度の経営成績は、販売数量が2万3,894トン(前年同期比6.2%減少)となり、銅相場が前年同期
と比較して高い水準だったため、売上高は272億42百万円(同4.2%増加)となりました。収益面につきましては、
営業利益は15億91百万円(同32.7%減少)となりましたが、銅相場のリスクをヘッジするためのデリバティブ取引
でデリバティブ評価益が22百万円、デリバティブ損失が34百万円、デリバティブ評価損が90百万円発生したため、
経常利益は15億5百万円(同0.1%増加)、当期純利益は10億31百万円(同2.5%減少)となりました。
当社は伸銅品関連事業の単一セグメントとしております。伸銅品関連事業の部門別の経営成績は、次のとおりで
あります。
(伸銅品)
当社の主力製品である伸銅品においては、販売数量2万3,140トン(前年同期比6.1%減少)、売上高は237億27百
万円(同7.2%増加)となりました。
(伸銅加工品)
伸銅加工品においては、売上高は12億57百万円(前年同期比4.4%増加)となりました。
(その他の金属材料)
その他の金属材料においては、伸銅品原材料の転売が主で、売上高は22億56百万円(前年同期比19.3%減少)と
なりました。
②キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、2億23百万円(前事業年度末比4百万円
の減少)になりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、得られた資金は1億57百万円(前年同期は1億6百万円の支出超過)となりました。これは主
に、棚卸資産の増加が7億33百万円、法人税等の支払額が6億42百万円であったものの、税引前当期純利益が15億
5百万円であったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は1億58百万円(前年同期比44百万円支出の増加)となりました。これは主に、
有形固定資産の取得による支出が1億9百万円、無形固定資産の取得による支出が46百万円であったこと等による
ものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は3百万円(前年同期は1億84百万円の収入超過)となりました。これは主に、
短期借入金の純増加額が1億50百万円であったものの、自己株式の取得による支出が1億31百万円、配当金の支払
額が21百万円であったこと等によるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当事業年度における伸銅品関連事業の生産実績を示すと、次のとおりであります。
|
事業部門名 |
生産高(百万円) |
前年同期比(%) |
|
|
伸銅品関連事業 |
伸銅品 |
23,516 |
111.1 |
|
伸銅加工品 |
1,246 |
108.3 |
|
|
合計 |
24,762 |
111.0 |
|
(注) 金額は販売価格によっております。
b.受注実績
当事業年度における伸銅品関連事業の受注実績を示すと、次のとおりであります。
|
事業部門名 |
受注高 (百万円) |
前年同期比 (%) |
受注残高 (百万円) |
前年同期比 (%) |
|
|
伸銅品関連事業 |
伸銅品 |
23,422 |
103.4 |
1,910 |
86.2 |
|
伸銅加工品 |
1,226 |
97.8 |
279 |
90.0 |
|
|
合計 |
24,649 |
103.1 |
2,190 |
86.7 |
|
(注) 金額は販売価格によっております。
c.販売実績
当事業年度における伸銅品関連事業の販売実績を示すと、次のとおりであります。
|
事業部門名 |
販売高(百万円) |
前年同期比(%) |
|
|
伸銅品関連事業 |
伸銅品 |
23,727 |
107.2 |
|
伸銅加工品 |
1,257 |
104.4 |
|
|
その他の金属材料 |
2,256 |
80.7 |
|
|
合計 |
27,242 |
104.2 |
|
(注) 最近2事業年度の主な相手先別の販売実績および当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであり
ます。
|
相手先 |
前事業年度 (自 2021年4月1日 至 2022年3月31日) |
当事業年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) |
||
|
販売高(百万円) |
割合(%) |
販売高(百万円) |
割合(%) |
|
|
市原金属産業株式会社 |
4,328 |
16.6 |
4,396 |
16.1 |
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績の分析
(単位:百万円)
|
|
売上高 |
営業利益 |
経常利益 |
当期純利益 |
|
2023年3月期 |
27,242 |
1,591 |
1,505 |
1,031 |
|
2022年3月期 |
26,137 |
2,365 |
1,503 |
1,058 |
|
増減 (増減率%) |
1,104 4.2 |
△774 △32.7 |
1 0.1 |
△26 △2.5 |
売上高は、銅相場が前年同期と比較して高い水準だったため、272億42百万円(前年同期比4.2%増加)とな
り、営業利益は15億91百万円(同32.7%減少)となりました。経常利益は、銅や亜鉛の相場変動によって生じる
損益への影響を打ち消すためにデリバティブ取引を行っていることから、営業外損益として、デリバティブ評価
益が22百万円、デリバティブ損失が34百万円、デリバティブ評価損が90百万円発生したため、15億5百万円(同
0.1%増加)となりました。当期純利益は、10億31百万円(同2.5%減少)となりました。
b.財政状態の分析
(資産)
当事業年度末における流動資産は123億5百万円となり、前事業年度末に比べ36百万円増加しました。これは
主に売掛金が7億61百万円、受取手形が2億49百万円減少したものの、棚卸資産が7億33百万円、電子記録債権
が2億24百万円、その他流動資産が91百万円増加したこと等によるものであります。固定資産は31億3百万円と
なり、前事業年度末に比べ53百万円減少しました。
この結果、資産合計は154億8百万円となり、前事業年度末に比べ17百万円減少しました。
(負債)
当事業年度末における流動負債は46億30百万円となり、前事業年度末に比べ9億28百万円減少しました。これ
は主に買掛金が4億16百万円、その他流動負債が2億20百万円、未払法人税等が1億81百万円減少したこと等に
よるものであります。固定負債は4億17百万円となり、前事業年度末に比べ8百万円増加しました。
この結果、負債合計は50億48百万円となり、前事業年度末に比べ9億19百万円減少しました。
(純資産)
当事業年度末における純資産合計は103億59百万円となり、前事業年度末に比べ9億1百万円増加しました。こ
れは主に当期純利益10億31百万円によるものであります。
この結果、自己資本比率は67.2%(前事業年度末は61.3%)となりました。
c.当社の経営成績に重要な影響を与える要因
当社は、国際相場商品である銅や亜鉛を主要原材料として使用しています。このため、銅や亜鉛の相場が下が
り局面にある場合は、保有原材料や工程内仕掛品などの棚卸資産等に含み損が発生するため、棚卸資産評価損の
計上を必要としたり、製品販売価格が下落して売上高が減少したりする可能性があります。
d.戦略的現状と見通し
当社は、市場が成熟したり縮小したりしている分野では、M&Aなどによる業容の維持拡大と、新製品の開発
による市場開拓に努めて参りました。今後とも引き続きましてM&Aと製品開発に注力して参ります。
e.経営者の問題認識と今後の方針について
当社の経営陣は、現在の事業環境及び入手可能な情報に基づき、最善の経営方針を立案するよう努めています
が、資源エネルギー価格が高騰し、各種購買品の仕入価格が上昇しています。コストアップ分を適切に製品価格
へ転嫁すると同時に、より一層、新製品の開発と新市場の開拓に注力して行く所存です。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社の資金状況は、営業活動によるキャッシュ・フローでは、得られた資金が1億57百万円となりました。こ
れは主に、棚卸資産の増加が7億33百万円、法人税等の支払額が6億42百万円であったものの、税引前当期純利
益が15億5百万円であったこと等によるものであります。投資活動によるキャッシュ・フローでは、主に有形固
定資産の取得等により、1億58百万円のキャッシュを使用しました。また、財務活動によるキャッシュ・フロー
では、自己株式の取得による支出が1億31百万円あったものの、短期借入金の純増加額が1億50百万円であった
こと等により3百万円のキャッシュを使用しました。
当社は、必要となった資金については、内部留保資金と営業活動によるキャッシュ・フローで獲得した資金を
活用しております。一方、今後も継続的な設備投資が見込まれるとともにM&Aにより資金が必要になる可能性
もあります。他に原料相場が上昇した場合、運転資金を確保する必要もあり、これらの影響により、資金需要が
増加する場合、内部留保資金に加え、取引先金融機関からの借入により資金調達を行うこととなります。当社の
自己資本比率は67.2%と十分な資金調達余力を有しております。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、
第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりでありま
す。
該当事項はありません。
当社の当事業年度末における主要な設備は、以下のとおりであります。
|
事業所名 (所在地) |
事業部門 の名称 |
設備の内容 |
帳簿価額(百万円) |
従業員数 (人) |
||||
|
建物 及び構築物 |
機械装置 及び運搬具 |
土地 (面積㎡) |
その他 |
合計 |
||||
|
本社工場 大阪府堺市堺区 |
伸銅品 関連事業 |
黄銅棒等 生産設備 |
131 |
164 |
1,990 (37,385) |
31 |
2,318 |
70 [0] |
|
本社 大阪府堺市堺区 |
全社 (共通) |
その他 設備 |
15 |
0 |
- |
8 |
24 |
5 [1] |
|
大阪黄銅カンパニー 大阪府大阪市東成区 |
伸銅品 関連事業 |
物流 倉庫等 |
126 |
4 |
87 (668) |
1 |
220 |
17 [0] |
(注)1 帳簿価額のうち「その他」は、工具、器具及び備品等であります。
2 従業員数は就業人員数であり、臨時従業員数は、[ ]内に年間の平均人員を外数で記載しております。
3 現在休止中の主要な設備はありません。
|
種類 |
発行可能株式総数(株) |
|
普通株式 |
8,000,000 |
|
計 |
8,000,000 |
|
種類 |
事業年度末現在 発行数(株) (2023年3月31日) |
提出日現在 発行数(株) (2023年6月29日) |
上場金融商品取引所名又は登 録認可金融商品取引業協会名 |
内容 |
|
|
|
|
東京証券取引所 スタンダード市場 |
|
|
計 |
|
|
- |
- |
該当事項はありません。
該当事項はありません。
|
年月日 |
発行済株式総数増減数 (千株) |
発行済株式総数残高 (千株) |
資本金増減額 (百万円) |
資本金残高 (百万円) |
資本準備金 増減額 (百万円) |
資本準備金 残高 (百万円) |
|
2016年10月1日(注) |
△21,330 |
2,370 |
- |
1,595 |
- |
290 |
(注) 2016年6月27日開催の2016年3月期定時株主総会決議により、2016年10月1日付で普通株式10株を1株とする株
式併合を実施しました。これにより、発行済株式総数は21,330,000株減少し、2,370,000株となっております。
|
|
|
|
|
|
|
|
2023年3月31日現在 |
||
|
区分 |
株式の状況(1単元の株式数 |
単元未満 株式の状況 (株) |
|||||||
|
政府及び地方公共団体 |
金融機関 |
金融商品取引業者 |
その他の法人 |
外国法人等 |
個人 その他 |
計 |
|||
|
個人以外 |
個人 |
||||||||
|
株主数(人) |
|
|
|
|
|
|
|
|
- |
|
所有株式数 (単元) |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
所有株式数 の割合(%) |
|
|
|
|
|
|
|
100.00 |
- |
(注) 自己株式221,603株は「個人その他」に2,216単元、「単元未満株式の状況」に3株含まれております。
|
|
|
2023年3月31日現在 |
|
|
氏名または名称 |
住所 |
所有株式数 (千株) |
発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%) |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
計 |
- |
|
|
|
|
|
(単位:百万円) |
|
|
前事業年度 (2022年3月31日) |
当事業年度 (2023年3月31日) |
|
資産の部 |
|
|
|
流動資産 |
|
|
|
現金及び預金 |
|
|
|
受取手形 |
|
|
|
電子記録債権 |
|
|
|
売掛金 |
|
|
|
商品及び製品 |
|
|
|
仕掛品 |
|
|
|
原材料及び貯蔵品 |
|
|
|
前払費用 |
|
|
|
その他 |
|
|
|
貸倒引当金 |
△ |
△ |
|
流動資産合計 |
|
|
|
固定資産 |
|
|
|
有形固定資産 |
|
|
|
建物 |
|
|
|
減価償却累計額 |
△ |
△ |
|
建物(純額) |
|
|
|
構築物 |
|
|
|
減価償却累計額 |
△ |
△ |
|
構築物(純額) |
|
|
|
機械及び装置 |
|
|
|
減価償却累計額 |
△ |
△ |
|
機械及び装置(純額) |
|
|
|
車両運搬具 |
|
|
|
減価償却累計額 |
△ |
△ |
|
車両運搬具(純額) |
|
|
|
工具、器具及び備品 |
|
|
|
減価償却累計額 |
△ |
△ |
|
工具、器具及び備品(純額) |
|
|
|
土地 |
|
|
|
建設仮勘定 |
|
|
|
有形固定資産合計 |
|
|
|
無形固定資産 |
|
|
|
ソフトウエア |
|
|
|
その他 |
|
|
|
無形固定資産合計 |
|
|
|
投資その他の資産 |
|
|
|
投資有価証券 |
|
|
|
前払年金費用 |
|
|
|
その他 |
|
|
|
投資その他の資産合計 |
|
|
|
固定資産合計 |
|
|
|
資産合計 |
|
|
|
|
|
(単位:百万円) |
|
|
前事業年度 (2022年3月31日) |
当事業年度 (2023年3月31日) |
|
負債の部 |
|
|
|
流動負債 |
|
|
|
支払手形 |
|
|
|
買掛金 |
|
|
|
短期借入金 |
|
|
|
未払金 |
|
|
|
未払費用 |
|
|
|
未払法人税等 |
|
|
|
賞与引当金 |
|
|
|
設備関係支払手形 |
|
|
|
その他 |
|
|
|
流動負債合計 |
|
|
|
固定負債 |
|
|
|
長期未払金 |
|
|
|
退職給付引当金 |
|
|
|
繰延税金負債 |
|
|
|
その他 |
|
|
|
固定負債合計 |
|
|
|
負債合計 |
|
|
|
純資産の部 |
|
|
|
株主資本 |
|
|
|
資本金 |
|
|
|
資本剰余金 |
|
|
|
資本準備金 |
|
|
|
資本剰余金合計 |
|
|
|
利益剰余金 |
|
|
|
利益準備金 |
|
|
|
その他利益剰余金 |
|
|
|
土地圧縮積立金 |
|
|
|
繰越利益剰余金 |
|
|
|
利益剰余金合計 |
|
|
|
自己株式 |
△ |
△ |
|
株主資本合計 |
|
|
|
評価・換算差額等 |
|
|
|
その他有価証券評価差額金 |
|
|
|
評価・換算差額等合計 |
|
|
|
純資産合計 |
|
|
|
負債純資産合計 |
|
|
|
|
|
(単位:百万円) |
|
|
前事業年度 (自 2021年4月1日 至 2022年3月31日) |
当事業年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) |
|
製品売上高 |
|
|
|
商品売上高 |
|
|
|
売上高 |
|
|
|
商品及び製品期首棚卸高 |
|
|
|
当期商品仕入高 |
|
|
|
当期製品製造原価 |
|
|
|
他勘定受入高 |
|
|
|
合計 |
|
|
|
商品及び製品期末棚卸高 |
|
|
|
売上原価 |
|
|
|
売上総利益 |
|
|
|
販売費及び一般管理費 |
|
|
|
営業利益 |
|
|
|
営業外収益 |
|
|
|
受取配当金 |
|
|
|
デリバティブ評価益 |
|
|
|
その他 |
|
|
|
営業外収益合計 |
|
|
|
営業外費用 |
|
|
|
支払利息 |
|
|
|
デリバティブ損失 |
|
|
|
デリバティブ評価損 |
|
|
|
その他 |
|
|
|
営業外費用合計 |
|
|
|
経常利益 |
|
|
|
特別損失 |
|
|
|
固定資産除却損 |
|
|
|
特別損失合計 |
|
|
|
税引前当期純利益 |
|
|
|
法人税、住民税及び事業税 |
|
|
|
法人税等調整額 |
△ |
|
|
法人税等合計 |
|
|
|
当期純利益 |
|
|