株式会社ヤマザキ
YAMAZAKI CO., LTD.
浜松市東区有玉北町489番地の23
証券コード:61470
業界:機械
有価証券報告書の提出日:2023年6月29日

(1)連結経営指標等

回次

第59期

第60期

第61期

第62期

第63期

決算年月

2019年3月

2020年3月

2021年3月

2022年3月

2023年3月

売上高

(千円)

3,372,980

3,666,014

2,317,143

2,633,770

2,655,012

経常利益又は経常損失(△)

(千円)

284,112

126,726

369,178

222,399

213,842

親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△)

(千円)

218,994

85,615

378,610

144,642

111,465

包括利益

(千円)

140,084

930

284,261

105,589

129,485

純資産額

(千円)

2,124,356

2,103,384

1,774,750

1,602,586

1,428,728

総資産額

(千円)

5,099,444

4,606,969

4,093,135

4,143,177

4,186,219

1株当たり純資産額

(円)

478.87

474.03

399.96

361.17

321.98

1株当たり当期純利益又は1株当たり当期純損失(△)

(円)

49.48

19.30

85.32

32.60

25.12

潜在株式調整後1株当たり当期純利益

(円)

49.16

19.29

自己資本比率

(%)

41.6

45.7

43.4

38.7

34.1

自己資本利益率

(%)

10.6

4.1

19.5

8.6

7.4

株価収益率

(倍)

7.9

15.5

営業活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

604,654

560,135

270,924

73,449

146,673

投資活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

280,120

326,354

3,262

160,059

33,307

財務活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

53,357

194,362

151,584

19,718

310,529

現金及び現金同等物の期末残高

(千円)

553,680

124,461

245,130

354,055

847,220

従業員数

(名)

398

366

364

360

345

(注)1 従業員数は、就業人員数を表示しております。

2 第61期、第62期及び第63期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、1株当たり当期純損失であり、また、潜在株式は存在しないため記載しておりません。

3 第61期、第62期及び第63期の株価収益率については、親会社株主に帰属する当期純損失を計上しているため記載しておりません。

4 「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第62期の期首から適用しており、第62期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

 

(2)提出会社の経営指標等

回次

第59期

第60期

第61期

第62期

第63期

決算年月

2019年3月

2020年3月

2021年3月

2022年3月

2023年3月

売上高

(千円)

2,750,745

3,181,550

1,918,330

2,180,459

1,990,384

経常利益又は経常損失(△)

(千円)

231,188

107,580

364,169

264,782

89,594

当期純利益又は当期純損失(△)

(千円)

177,330

70,389

370,530

177,659

28,173

資本金

(千円)

971,601

972,195

972,195

972,195

972,195

発行済株式総数

(株)

4,576,000

4,579,000

4,579,000

4,579,000

4,579,000

純資産額

(千円)

1,932,536

1,912,483

1,617,040

1,366,124

1,269,756

総資産額

(千円)

4,858,490

4,368,912

3,870,199

3,821,024

3,951,438

1株当たり純資産額

(円)

435.61

431.00

364.42

307.88

286.16

1株当たり配当額

(円)

5.00

10.00

15.00

10.00

10.00

(内1株当たり中間配当額)

(0.00)

(0.00)

(0.00)

(0.00)

(0.00)

1株当たり当期純利益又は1株当たり当期純損失(△)

(円)

40.07

15.87

83.50

40.04

6.35

潜在株式調整後1株当たり当期純利益

(円)

39.81

15.86

自己資本比率

(%)

39.8

43.8

41.8

35.8

32.1

自己資本利益率

(%)

9.4

3.7

21.0

11.9

2.1

株価収益率

(倍)

9.7

18.9

51.3

配当性向

(%)

12.5

63.0

157.5

従業員数

(名)

145

143

154

154

153

株主総利回り

(%)

91.0

72.6

108.8

101.2

86.6

(比較指標:JASDAQ INDEX スタンダード)

(%)

(87.24)

(76.65)

(108.91)

(95.21)

(276.95)

最高株価

(円)

713

560

551

469

419

最低株価

(円)

320

233

273

374

325

(注)1 従業員数は、就業人員数を表示しております。

2 第61期の1株当たり配当額15円には、設立60周年記念配当5円を含んでおります。

3 第61期及び第62期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、1株当たり当期純損失であり、また、潜在株式は存在しないため記載しておりません。第63期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式は存在しないため記載しておりません。

4 第61期及び第62期の株価収益率については、当期純損失が計上されているため記載しておりません。

5 最高株価及び最低株価は、2022年4月4日より東京証券取引所スタンダード市場におけるものであり、それ以前については東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)におけるものであります。

6 「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第62期の期首から適用しており、第62期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

 

2【沿革】

年月

概要

1946年3月

静岡県浜松市寺島町104番地に山﨑鉄工所として創業し、日本楽器製造㈱(現ヤマハ㈱)向け楽器部品の製造及び日本専売公社(現日本たばこ産業㈱)浜松工場向け専用機・治工具などの製造を開始。

1954年4月

事業の拡張に伴い、静岡県浜松市浅田町624番地に工場を新築移転し、二輪車用部品の製造を開始。

1955年7月

ヤマハ発動機㈱の設立に伴い、協力工場となる。

1960年9月

自動二輪車部品を製造する目的をもって、静岡県浜松市浅田町1064番地に株式会社山﨑鉄工所を設立。

1964年4月

事業の拡張及び企業の合理化・近代化推進のため、静岡県浜松市有玉北町489番地の23(現在地)に本社及び工場を全面的に移転し、設備の拡充及び環境の整備を実施。

1968年4月

省力化を目的とした工作機械の部分品(ユニット)の製造に着手し、ドリルユニットをはじめ各種マシンユニットの開発を推進するとともに、自社製品として販売を開始。

1968年8月

機械器具販売商社と販売業務の提携をし、本格的に各種マシンユニットの販売を開始。

1968年10月

営業部を新設し、営業本部を本社内に、営業所を東京に設置。また同時に、専用工作機械の製造販売を開始。

1969年2月

大阪府豊中市に大阪営業所を設置。

1969年10月

第2工場が完成し、各種マシンユニット・専用工作機械部門及び電気課を移転。

1972年10月

第3工場が完成し、各種マシンユニットの組立・塗装・出荷工程及び電気課を移転。

1972年10月

時代に即応した企業態勢の確立と事業発展のため、株式会社ヤマザキに商号変更。

1974年11月

鉄筋造り2階建て新社屋が完成。1階は、部品及び資材倉庫とし、2階に自動二輪車部品の組立部門及び生産管理課・技術課を移転。

1977年4月

専用工作機械部門専用工場として第4工場が完成。また同時に、電気課を第4工場へ移転。

1978年6月

埼玉県大宮市に大宮営業所を設置。

1979年8月

各種マシンユニット用シリンダー製作専用工場として第5工場が完成。

1981年8月

1階を食堂、2階を技術部、3階を会議室とする鉄筋造り3階建て新厚生棟が完成。

1982年5月

F・M・S対応ユニットの商品化により、370機種の省力化機器ワイドシリーズが完成。

1983年4月

愛知県豊田市に豊田営業所を設置。

1990年3月

社団法人日本証券業協会の承認により、当社株式を店頭登録。

1992年5月

工作機械の電装部門を強化する目的とした電子部品の研究開発を推進するとともに自社製品として販売を開始。

1992年9月

研究開発の充実と生産能力の拡充を目的とした、ヤマザキテクニカルセンターが完成。

1994年3月

営業活動の効率化を目的として東京営業所を大宮営業所に統合、関東営業所とし、また豊田営業所を浜松営業係に統合し中部営業係、大阪営業所を関西営業所と変更。

1997年2月

専用工作機械の販売及びアフターサービスとメンテナンスのための営業拠点として、タイに現地法人”YAMAZAKI-IKE(THAILAND)CO.,LTD.”を設立。

1998年4月

営業活動の効率化を目的として、関西営業所を中部営業係に統合。

2000年2月

ホーニング部門を新設し、ホーニング工程設備の販売開始。

2003年4月

営業活動の効率化を目的として、関東営業所を佐野市へ移転。

2004年9月

二輪部品等の製造及び販売を目的として、ベトナムに現地法人”YAMAZAKI TECHNICAL VIETNAM CO.,LTD.”(現・連結子会社)を設立。

2004年12月

株式会社ジャスダック証券取引所に株式を上場。

2008年1月

海外事業展開の見直しにより、タイ現地法人YAMAZAKI-IKE(THAILAND)CO.,LTD.の全株式を売却。

2008年12月

単元株式数を1,000株から100株へ変更。

2009年8月

株式を新規取得したことにより、株式会社東海鉄工所を連結子会社化。

2009年10月

当社を存続会社として、株式会社東海鉄工所を吸収合併。

2010年4月

ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。

2010年12月

上西工場を閉鎖し、機能を本社工場へ集約。

2013年7月

大阪証券取引所と東京証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。

2020年4月

福岡県京都郡に九州営業所を設置。

2020年7月

株式会社ラックランド及び株式会社ハイブリッドラボとの間で資本業務提携契約を締結。

2020年10月

ホーコス株式会社との合弁会社HYテクノロジーズ株式会社を設立。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場に移行。

2022年6月

静岡県静岡市清水区蒲原に蒲原営業所を設置。

 

3【事業の内容】

 当社グループは、当社(株式会社ヤマザキ)と連結子会社1社及び持分法非適用関連会社1社により構成されており、工作機械及び輸送用機器等の製造・販売を主たる業務としております。

 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置づけは、次のとおりであります。

 なお、次の2部門は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメント情報の区分と同一であります。

(1)輸送用機器事業

 主要な製品は輸送用機器等の変速及び制御装置部品、エンジン部品等であります。当社が製造・販売するほか、子会社YAMAZAKI TECHNICAL VIETNAM CO.,LTD.が製造・販売しており、当社は、子会社が受注し製造する生産工程全般についての技術援助を行っております。

 

(2)工作機械事業

 主要な製品はインデックスマシン等各種専用工作機械及びボーリングヘッド等省力化設備ユニットであり、当社が製造・販売しております。

 

0101010_001.png

 

4【関係会社の状況】

名称

住所

資本金又は

出資金

主要な事業の内容

議決権の所有

(被所有)割合

(%)

関係内容

(連結子会社)

 

 

 

 

 

YAMAZAKI TECHNICAL

VIETNAM CO.,LTD.

(注)2,3

ベトナム社会主義共和国

ハノイ市

USドル

1,800,000

輸送用機器事業

100

輸送用機器等の技術援助

資金援助

(注)1 主要な事業の内容の欄には、セグメントの名称を記載しております。

2 特定子会社に該当しております。

3 YAMAZAKI TECHNICAL VIETNAM CO.,LTD.については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の連結売上高に締める割合が10%を超えております。

主要な損益情報等

① 売上高

692,882千円

 

② 経常利益

69,143千円

 

③ 当期純利益

54,785千円

 

④ 純資産額

594,985千円

 

⑤ 総資産額

683,857千円

 

5【従業員の状況】

(1)連結会社における状況

 

2023年3月31日現在

セグメントの名称

従業員数(名)

輸送用機器事業

240

工作機械事業

91

全社(共通)

14

合計

345

(注)1 従業員数は就業人員であります。

2 全社(共通)は、総務及び経理等の管理部門の従業員であります。

 

(2)提出会社の状況

 

 

 

2023年3月31日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

153

46.6

16.5

5,103

 

セグメントの名称

従業員数(名)

輸送用機器事業

48

工作機械事業

91

全社(共通)

14

合計

153

(注)1 従業員数は就業人員であります。

2 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

3 全社(共通)は、総務及び経理等の管理部門の従業員であります。

 

(3)労働組合の状況

 当社の労働組合は、ヤマザキ労働組合と称し、1960年9月に結成され、2023年3月31日現在の組合員数は81名であり、上部団体には加盟しておりません。

 労使関係は、結成以来相互信頼を基調とし円満に推移しており、特記すべき事項はありません。

 

(4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

 提出会社及び連結子会社は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しております。

 

 

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。

 

(1)経営方針・経営戦略等

 当社グループは、自動車産業を主な得意先とする工作機械事業と輸送機器等の部品供給を行う輸送用機器事業を基軸に事業活動を行っており、「お客様に寄り添い、世界中で必要とされることで企業価値を発展させ、社員の幸福や社会への貢献」を目指すべき企業ビジョンとしております。

 工作機械業界におきましては、新型コロナウイルス感染症の影響はあるものの、ワクチン接種の普及等により、緩やかな回復基調で推移しております。然しながら、原材料価格の高騰及び半導体の供給不足等による影響を受け、緊迫化するウクライナ情勢による地政学リスクの高まりもあり、先行きは不透明な状況にあります。主要顧客である自動車業界におきましても、客先の設備投資計画の見直しや遅延等により、不透明な状況が続くものと予想されます。

 短期的には世界経済の成長率が低下する可能性はあるものの、新型コロナウイルス感染症の収束による経済活動の再開や自動車業界におけるEV化や自動運転等による産業構造変化による成長により、中長期的には緩やかに回復することが見込まれます。

 このような状況のもと、当社グループといたしましては、新型コロナウイルス感染症の拡大やウクライナ情勢による地政学リスクの高まり等の外的要因を踏まえ、今後の経営環境の変化に迅速に柔軟な対応を行うことが重要だと認識しております。柔軟な対応を行うことで、より強固な経営基盤の確立を目指しております。

 当社グループの特徴といたしましては、工作機械部門において開発した設備を社内生産に使用し、そこで得た知見を工作機械商品にフィードバックすることで両者を相互連携させながら製品をブラッシュアップしている点にあります。また、個別のニーズに細かく対応できる工作機械用機械ユニット(主要機械構成部)を標準化・商品化することにより、信頼性の向上とコスト低減を可能とし、競合他社との競争優位性を実現しています。更に実績と技術力により、お客様の計画段階の早期から「生産設備の最適化」を積極的に提案することを心がけております。

 モノづくりにおける生産設備の生産性の向上・省人化・省力化テーマは不変であり、それを得意とする当社グループに対するニーズはますます高まっていくものと考えております。

 

(2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当社グループが優先的に対処すべき事業上の課題としましては、今後さらに必要とされる省人化・省力化設備の製作や工作機械のヒューマンインターフェース化への対応であります。これに対応すべく、あらたに開発部門を強化し、今後の工作機械商品の製作を強化するとともに、当連結会計年度において、高精度加工が可能な生産設備を導入しております。また、今後のグローバル化への対応につきましても優先的に対処すべき課題だと認識しており、ASEANでの取引拡大を目指してまいります。

 上記、経営戦略や優先的に対処すべき事業上の課題に対応するためには、そのベースとなる財務の状態も重要な課題だと認識しております。将来の当社グループの理想的な財務状況を考え明確にし、経営戦略を進めつつ理想的な財務状態を目指してまいります。

 

(3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 当社グループは、お客様の生産システムの最適化を基本コンセプトに掲げ、株主の視点から見た収益性の観点から「株主資本利益率(ROE)」及び「総資産利益率(ROA)」の改善を目標とする経営指標として、常に収益の改善に努め、コスト削減意識をもって企業経営に取り組んでまいります。

 

3【事業等のリスク】

 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。

 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)同業他社との競争によるリスク

 製造業の海外移転等による同業他社との競争の激化が最大のリスクと考えております。輸送用機器事業においては、自動二輪車生産動向の影響を受け、工作機械事業においては、自動車産業界の設備投資動向の影響を受けます。当社グループは、同業他社との優位性を保つため、高品質・高付加価値製品の提供を目指しておりますが、同業他社の一部は、多大な開発、製造、販売資源を有しております。価格面での圧力や競業先との競争の激化による顧客離れは、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。

 当社グループでは、開発部門を強化し、600種類以上ある工作機械を構成する標準ユニットを今後も増加させるとともに、属人的な技術の見える化を行っております。また、今後も進む技術革新に対応するため、デザインレビューの繰り返し実施、独自技術の向上や外部技術の取り込み等による当社製品のブラッシュアップを図るとともに、新たな事業の創出を目指します。これらを行うことでお客様のニーズに対応することが可能となり、提供価格を抑えることも可能となります。今後も継続的に有効な施策を実施し、同業他社との優位性を保つ所存であります。

 

(2)地震、気象災害等及び自然災害によるリスク(災害リスク)

 地震や気象災害等の自然災害が発生した場合には、当社グループはもとより、取引先を含め様々な被害を受ける可能性があります。これらの状況により、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。

 当社グループでは、地震対策の整備・見直し・避難訓練等を行っておりますが、まだまだ完全ではありません。地震や気象災害等の自然災害が発生した場合には、当社グループはもとより、取引先を含め様々な被害を受ける可能性があるため、継続的な災害・BCP対策の強化を図ってまいります。

 

(3)新型コロナウイルス感染症等の異常事態によるリスク(災害リスク)

 当社グループは、新型コロナウイルス感染症等が想定を超える規模で発生した場合、事業運営が困難になることにより当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。

 当社グループでは、従業員の行動基準を策定し、出勤時の体温測定や出勤する際の注意事項、お客様が来社される場合の対応、お客様へ訪問する際の対応等、具体的な方針を示し、全従業員へ周知徹底を行っております。また、有事の際にはテレワーク等勤務体制の変更等、感染拡大防止のため、あらゆる施策を推進いたします。

 サプライチェーンにつきましても、当社グループでの取り組み状況を公開し、常に情報共有を図る等、臨機応変に対応しております。

 

 

(4)人材の不足におけるリスク

 当社グループが同業他社との優位性を保つためには、有能な人材を確保し、育成することが重要であると認識しております。人材の確保及び育成ができない場合には、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。

 当社グループでは、長期化する人材不足に対応するため、可視化による技能伝承及び人材育成の強化等による作業の効率化や高精度設備の導入による機械化を進めるとともに、知名度UPを目指しSNS等ソーシャルメディアの積極的な利用やオンラインによる採用活動の強化を進めてまいります。

 

(5)為替レートの変動によるリスク(市場リスク)

 当社グループの在外子会社においては、個別財務諸表を現地通貨ベースで作成し、連結財務諸表作成時に円換算しております。このことから為替レートの変動により、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

(6)原材料価格の高騰及び半導体不足によるリスク(市場リスク)

 当社グループの製品につきましては、鋼材及び半導体を使用しているため、原材料価格の高騰及び半導体不足により、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

(7)固定資産の減損によるリスク

 当社グループの保有する固定資産において、資産価値の下落等により減損処理が必要となった場合には、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

(8)検収遅延等による業績の変動について

 工作機械事業においては、個別受注型の業務が中心となります。顧客企業の設備投資は年度予算化され、多くの顧客企業では決算が3月であるため、顧客企業の予算執行のタイミングとの兼ね合いから、当社グループの売上も第4四半期、特に3月に売上が集中する傾向にあります。

 このため、顧客企業の発注及び検収の遅延等により、売上計上が決算期末を超えた場合には、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

(9)継続事業の前提に関する重要事象等

 当社グループでは、主として工作機械事業における個別受注型の業務において新型コロナウイルスの世界的感染拡大等を端緒としたサプライチェーンの混乱等を背景に、顧客の操業及び投資スケジュールが変更となるといった外部要因により、受注の確定や半導体不足による納期遅延、生産稼働率の低下などが生じ、売上高は増収でしたが、受注損失の発生等により原価率が上昇いたしました。この結果、3期連続の営業損失及び経常損失並びに当期純損失を計上し、本格的な業績回復に至っていないことから、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在しております。

 当社グループでは、当該事象又は状況の解消に向けて固定費の圧縮等、様々な施策を実行して参ります。また、工作機械事業については、2023年1月以降コロナ禍の終息により、引き合いが増加しており、今後は大幅な受注の増加を見込んでおります。一方、輸送用機器事業においては、国内及びベトナム子会社の販売が増加し、当連結会計年度において営業利益6千1百万円を計上しており、今後もあらたな自動車量産部品の生産が始まる等、引き続き安定した売上及び利益を計上する見込みであります。

 なお、当連結会計年度末において現金及び預金14億1千6百万円を保有しており、主要取引銀行との間での特段の財務制限条項等はなく当座貸越契約による追加の資金調達余力もあることから、事業運営に必要な資金については十分に確保しており、資金繰りに重要な懸念はありません。

 以上のことから、現時点で当社グループにおいて、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないものと判断しております。

 

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

① 財政状態及び経営成績の状況

 当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限が緩和され、持ち直しの動きが見られたものの、原材料価格やエネルギー価格の高騰及び半導体の供給不足等、先行きの不透明な状況が続いております。

 このような状況のもと、当社グループにおきましては、工作機械の販売は減少したものの、国内及びベトナムの子会社において輸送用機器の販売が順調に推移したことから、当連結会計年度における売上高は26億5千5百万円(前年同期比0.8%増)となりました。

 利益面につきましては、主力である工作機械事業において、半導体不足による納期遅れやそれに起因する社内工数の増加、稼働率確保のため、利益を見込むことが困難な受注等を行った結果、営業損失は2億2千8百万円(前年同期は営業損失2億3千9百万円)、経常損失は2億1千3百万円(前年同期は経常損失2億2千2百万円)、親会社株主に帰属する当期純損失は1億1千1百万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純損失1億4千4百万円)となりました。

 セグメントの状況は次のとおりであります。(各セグメントの売上高は、セグメント間の内部売上高または振替高を含んでおります。)

 輸送用機器事業につきましては、国内及びベトナムの子会社YAMAZAKI TECHNICAL VIETNAM CO.,LTD.の販売は増加し、売上高は14億9千9百万円(前年同期比23.2%増)となり、営業利益は6千1百万円(前年同期比381.6%)となりました。

 工作機械事業につきましては、専用工作機械の販売が減少し、売上高は11億8千3百万円(前年同期比19.7%減)、営業損失は2億9千8百万円(前年同期は営業損失2億5千3百万円)となりました。

 

② キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。

 当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フロー(収入)は、1億4千6百万円(前年同期は7千3百万円の支出)となりました。これは主に、売上債権の減少額3億2千9百万円等が投資有価証券売却益1億2千6百万円等を上回ったことによるものです。

 当連結会計年度の投資活動によるキャッシュ・フロー(収入)は、3千3百万円(前年同期は1億6千万円の収入)となりました。これは主に、投資有価証券の売却による収入2億8千8百万円、定期預金の払戻による収入1億7千6百万円等が定期預金の預入による支出3億2千4百万円等を上回ったことによるものです。

 当連結会計年度の財務活動によるキャッシュ・フロー(収入)は、3億1千万円(前年同期は1千9百万円の収入)となりました。これは主に、短期借入金の純増加額3億8千万円等によるものです。

 以上の結果、当連結会計年度における現金及び現金同等物の期末残高は、8億4千7百万円となりました。

 当社の資金調達の方法及び状況につきましては、各金融機関との間で長期間に亘って築き上げてきた良好な関係に基づき必要資金を調達しております。また、ベトナムの子会社YAMAZAKI TECHNICAL VIETNAM CO.,LTD.につきましては、金融機関からの資金調達は行っておりません。

 

③ 生産、受注及び販売の実績

a.生産実績

 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

生産高(千円)

前年同期比(%)

輸送用機器事業

1,494,481

21.7

工作機械事業

1,155,820

△18.3

合計

2,650,301

0.3

(注) セグメント間の取引については相殺消去しております。

 

b.受注実績

 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

受注高(千円)

前年同期比(%)

受注残高(千円)

前年同期比(%)

輸送用機器事業

1,484,516

21.3

51,562

△22.3

工作機械事業

1,353,184

△4.5

919,766

27.3

合計

2,837,700

7.5

971,329

23.1

(注) セグメント間の取引については相殺消去しております。

 

c.販売実績

 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

販売高(千円)

前年同期比(%)

輸送用機器事業

1,498,941

23.2

工作機械事業

1,156,070

△18.4

合計

2,655,012

0.8

(注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。

2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。

相手先名

前連結会計年度

当連結会計年度

金額(千円)

割合(%)

金額(千円)

割合(%)

ヤマハ発動機㈱

922,150

35.0

1,096,034

41.3

シンクスコーポレーション㈱

87,552

3.3

282,053

10.6

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

① 財政状態及び経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

経営成績の分析

(経営指標)

 当社グループは、具体的な目標値は設定していないものの、「株主資本利益率(ROE)」及び「総資産利益率(ROA)」の改善を目標としております。当連結会計年度におけるROEは、△7.4%(前連結会計年度は△8.6%)、ROAは、△2.7%(前連結会計年度は△3.5%)であり、前連結会計年度に比べ改善しているものの、親会社株主に帰属する当期純損失を計上したことによるものであります。今後も継続して経営の収益性及び効率性の向上に努めてまいります。

(売上高)

 当連結会計年度における売上高は、前連結会計年度に比べ2千1百万円増加し、26億5千5百万円(前年同期比0.8%増)となりました。これは主に、輸送用機器事業における自動二輪車部品の販売の増加によるものであります。各セグメントごとの連結売上高に対する割合は、工作機械事業が43.5%、輸送用機器事業が56.5%となりました。

(営業損失)

 当連結会計年度における営業損失は、2億2千8百万円(前年同期は営業損失2億3千9百万円)となり、前連結会計年度に比べ改善したものの、営業損失となりました。

(経常損失)

 当連結会計年度における経常損失は、2億1千3百万円(前年同期は経常損失2億2千2百万円)となりました。これは主に、営業損失の計上によるものです。

(親会社株主に帰属する当期純損失)

 当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純損失は、1億1千1百万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純損失1億4千4百万円)となりました。これは主に、営業損失及び経常損失の計上等によるものであります。

 

財政状態の分析

(資産)

 流動資産は、前連結会計年度末に比べて15.0%増加し、24億8千4百万円となりました。

 これは、主に売掛金が4億2百万円減少したものの、現金及び預金が6億6千万円、電子記録債権が1億7千2百万円増加したことによるものです。

 固定資産は、前連結会計年度末に比べて14.2%減少し、17億1百万円となりました。

 これは、主に投資その他の資産が2億9千8百万円減少したことによるものです。

 この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べて1.0%増加し、41億8千6百万円となりました。

(負債)

 流動負債は、前連結会計年度末に比べて28.3%増加し、22億1千3百万円となりました。

 これは、主に短期借入金が3億8千万円、1年内返済予定の長期借入金が1億9千3百万円増加したことによるものです。

 固定負債は、前連結会計年度末に比べて33.3%減少し、5億4千3百万円となりました。

 これは、主に長期借入金が2億1千8百万円減少したことによるものです。

 この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて8.5%増加し、27億5千7百万円となりました。

(純資産)

  純資産合計は、前連結会計年度末に比べて10.8%減少し、14億2千8百万円となりました。

 これは、主に利益剰余金が3億1千3百万円増加したものの資本剰余金が4億6千9百万円減少したことによるものです。

 1株当たり純資産は、前連結会計年度末に比べて39円19銭減少し、321円98銭となりました。

 また、自己資本比率は、前連結会計年度末の38.7%から34.1%となりました。

 

 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。

 

 セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。

 

② キャッシュ・フローの状況

 当社グループのキャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況 」に記載のとおりであります。

 

 当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、次のとおりであります。

 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原材料の仕入のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものであります。

 短期運転資金につきましては、自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、長期運転資金又は設備投資の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。

 

③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、当連結会計年度における財務状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような見積り、予測を必要としております。当社グループは、過去の実績等を勘案し、合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。

 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」の(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)に記載しておりますが、特に次の重要な会計方針が連結財務諸表作成における重要な見積りの判断に影響を及ぼすと考えております。

 なお、現時点で新型コロナウイルス感染症の収束時期などを想定することは困難であるものの、当社収益における翌期以降への影響は限定的であると仮定して当連結会計年度(2023年3月期)の会計上の見積りを行っております。

 

(固定資産の減損)

 固定資産については、「固定資産の減損に係る会計基準」及び「固定資産の減損に係る会計基準の適用指針」に基づき、減損処理の要否を検討しております。現時点では、当社グループの工場の土地、建物、機械等について、重要な含み損等を抱える資産はありませんが、今後、保有する固定資産等の使用状況、事業環境の悪化や生産コストの増加、資産価値の下落等で当初想定した投資回収が見込めなくなり、減損の必要性を認識した場合には、固定資産の減損処理を実施する可能性があります。

 なお、詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」の(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。

 

5【経営上の重要な契約等】

 当連結会計年度において、経営上の重要な契約等は行われておりません。

 

2【主要な設備の状況】

 当社グループにおける主要な設備は、次のとおりであります。

(1)提出会社

2023年3月31日現在

 

事業所名

(所在地)

セグメントの名称

設備の内容

帳簿価額(千円)

従業員数

(名)

建物

及び構築物

機械装置

及び運搬具

土地

(面積㎡)

工具、

器具及び

備品

合計

本社工場

(浜松市東区)

輸送用機器事業・

工作機械事業・

全社(共通)

自動二輪車部品

専用工作機械

生産設備

本社設備

98,125

74,561

255,275

(14,921)

20,943

448,905

101

テクニカルセンター

(都田工場)

(浜松市北区)

工作機械事業

マシンユニット

専用工作機械

生産設備

84,386

40,018

503,359

(13,998)

1,456

629,221

52

 

(2)在外子会社

2023年3月31日現在

 

会社名

事業所名

(所在地)

セグメントの名称

設備の内容

帳簿価額(千円)

従業

員数

(名)

建物

及び構築物

機械装置

及び運搬具

土地

(面積㎡)

工具、

器具及び

備品

合計

YAMAZAKI TECHNICAL VIETNAM CO.,LTD.

本社工場

(ベトナム社会主義共和国

ハノイ市)

輸送用機器事業

バルブ製造設備及びスワッシュプレート生産ライン

44,206

131,546

177,008

175,930

192

 

 

①【株式の総数】

種類

発行可能株式総数(株)

普通株式

15,703,000

15,703,000

 

②【発行済株式】

種類

事業年度末現在

発行数(株)

(2023年3月31日)

提出日現在

発行数(株)

(2023年6月29日)

上場金融商品取引所名

又は登録認可金融商品

取引業協会名

内容

普通株式

4,579,000

4,579,000

東京証券取引所

スタンダード市場

単元株式数は100株であります。

4,579,000

4,579,000

 

①【ストックオプション制度の内容】

 該当事項はありません。

 

②【ライツプランの内容】

 該当事項はありません。

 

(4)【発行済株式総数、資本金等の推移】

年月日

発行済株式

総数増減数

(株)

発行済株式

総数残高

(株)

資本金増減額

(千円)

資本金残高

(千円)

資本準備金

増減額

(千円)

資本準備金

残高

(千円)

2018年4月1日~

2019年3月31日

(注)1

26,000

4,576,000

4,772

971,601

4,772

253,201

2019年4月1日~

2020年3月31日

(注)1

3,000

4,579,000

593

972,195

593

253,795

2022年6月30日

(注)2

4,579,000

972,195

△253,795

2022年6月30日

(注)3

4,579,000

972,195

4,437

4,437

(注)1 新株予約権の行使による増加であります。

2 会社法第448条第1項の規定に基づき、資本準備金を減少し、その他資本剰余金へ振替えたものであります。

3 資本剰余金からの配当に伴う資本準備金の積立であります。

 

 

(5)【所有者別状況】

 

 

 

 

 

 

 

2023年3月31日現在

区分

株式の状況(1単元の株式数100株)

単元未満

株式の状況

(株)

政府及び

地方公共

団体

金融機関

金融商品

取引業者

その他の

法人

外国法人等

個人その他

個人以外

個人

株主数(人)

5

20

27

8

8

1,684

1,752

所有株式数(単元)

2,621

683

11,113

40

22

31,300

45,779

1,100

所有株式数の割合

(%)

5.72

1.49

24.27

0.09

0.05

68.38

100

(注)1 自己株式141,749株は「個人その他」に1,417単元、「単元未満株式の状況」に49株含まれております。

2 上記「その他の法人」には、証券保管振替機構名義の株式が10単元含まれております。

 

(6)【大株主の状況】

 

 

2023年3月31日現在

氏名又は名称

住所

所有株式数

(千株)

発行済株式

(自己株式を

除く。)の総数

に対する所有

株式数の割合

(%)

山﨑好和

浜松市東区

1,586

35.76

大同興産株式会社

浜松市東区有玉北町489-23

685

15.44

真栄会

浜松市東区有玉北町489-23

428

9.65

株式会社ラックランド

新宿区西新宿3丁目18-20

223

5.04

株式会社静岡銀行

静岡市葵区呉服町1丁目10

198

4.46

ヤマザキ従業員持株会

浜松市東区有玉北町489-23

105

2.38

静岡キャピタル株式会社

静岡市清水区草薙北2-1

41

0.92

株式会社電興社

浜松市南区卸本町98

40

0.90

杉浦金属株式会社

浜松市南区東町737

31

0.69

浜松磐田信用金庫

浜松市中区元城町114-1

30

0.67

伊藤隆康

浜松市中区

30

0.67

3,399

76.61

(注) 上記の他、自己株式が141千株あります。

 

①【連結貸借対照表】

 

 

(単位:千円)

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

資産の部

 

 

流動資産

 

 

現金及び預金

756,702

1,416,981

受取手形

93,800

8,613

電子記録債権

191,503

364,203

売掛金

679,958

277,441

製品

39,922

35,598

仕掛品

※1 274,863

※1 244,065

原材料及び貯蔵品

87,563

105,765

その他

36,621

32,295

流動資産合計

2,160,934

2,484,964

固定資産

 

 

有形固定資産

 

 

建物及び構築物

※2 1,345,062

※2 1,369,164

減価償却累計額

1,120,987

1,149,643

建物及び構築物(純額)

224,075

219,521

機械装置及び運搬具

※2 2,270,148

※2 2,412,262

減価償却累計額

2,014,541

2,181,239

機械装置及び運搬具(純額)

255,607

231,023

工具、器具及び備品

565,322

569,395

減価償却累計額

534,499

546,818

工具、器具及び備品(純額)

30,822

22,576

土地

※2 779,910

※2 779,910

建設仮勘定

18,352

82,356

有形固定資産合計

1,308,767

1,335,388

無形固定資産

50,224

41,309

投資その他の資産

 

 

投資有価証券

※2 515,698

※2 240,381

関係会社株式

5,000

5,000

長期貸付金

74,218

58,618

その他

44,602

36,826

貸倒引当金

16,268

16,268

投資その他の資産合計

623,251

324,557

固定資産合計

1,982,243

1,701,254

資産合計

4,143,177

4,186,219

 

 

 

 

(単位:千円)

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

負債の部

 

 

流動負債

 

 

買掛金

146,980

123,442

短期借入金

※2,※3 1,270,000

※2,※3 1,650,000

1年内返済予定の長期借入金

※2 25,098

※2 218,337

前受金

71,445

8,051

未払事業所税

9,349

9,276

未払法人税等

19,023

14,287

賞与引当金

59,486

45,260

受注損失引当金

※1 39,678

※1 62,079

その他

84,571

83,009

流動負債合計

1,725,632

2,213,745

固定負債

 

 

長期借入金

※2 518,321

※2 299,984

繰延税金負債

62,409

30,243

退職給付に係る負債

173,127

156,458

資産除去債務

31,743

35,436

役員退職慰労引当金

29,357

21,623

固定負債合計

814,958

543,745

負債合計

2,540,591

2,757,491

純資産の部

 

 

株主資本

 

 

資本金

972,195

972,195

資本剰余金

753,201

283,859

利益剰余金

113,594

199,908

自己株式

85,053

85,053

株主資本合計

1,526,748

1,370,910

その他の包括利益累計額

 

 

その他有価証券評価差額金

150,750

70,581

為替換算調整勘定

74,911

12,763

その他の包括利益累計額合計

75,838

57,818

純資産合計

1,602,586

1,428,728

負債純資産合計

4,143,177

4,186,219

 

【連結損益計算書】

 

 

(単位:千円)

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

売上高

※1 2,633,770

※1 2,655,012

売上原価

※2,※3 2,222,971

※2,※3 2,248,104

売上総利益

410,798

406,907

販売費及び一般管理費

※4,※5 650,632

※4,※5 635,135

営業損失(△)

239,834

228,228

営業外収益

 

 

受取利息

9,490

13,177

受取配当金

8,427

5,116

補助金収入

8,558

為替差益

1,813

その他

4,015

12,808

営業外収益合計

32,305

31,102

営業外費用

 

 

支払利息

13,669

13,090

為替差損

853

その他

1,201

2,772

営業外費用合計

14,870

16,716

経常損失(△)

222,399

213,842

特別利益

 

 

固定資産売却益

※6 9

※6 99

投資有価証券売却益

83,662

126,740

特別利益合計

83,671

126,840

特別損失

 

 

固定資産除却損

※7 7

※7 260

特別損失合計

7

260

税金等調整前当期純損失(△)

138,735

87,262

法人税、住民税及び事業税

2,479

23,723

法人税等調整額

3,428

480

法人税等合計

5,907

24,203

当期純損失(△)

144,642

111,465

親会社株主に帰属する当期純損失(△)

144,642

111,465

 

1 報告セグメントの概要

 当社の報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務諸表が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。

 当社グループは、製品・サービス別の事業活動を展開しており、「輸送用機器事業」、「工作機械事業」の2つを報告セグメントとしております。

 「輸送用機器事業」は、主に自動二輪車等の変速及び制御装置部品、エンジン部品等の製造、加工及び販売を行っております。「工作機械事業」は、主にインデックスマシン等各種専用工作機械及びボーリングヘッド等省力化設備ユニットの製造、加工及び販売を行っております。

①【貸借対照表】

 

 

(単位:千円)

 

前事業年度

(2022年3月31日)

当事業年度

(2023年3月31日)

資産の部

 

 

流動資産

 

 

現金及び預金

593,177

1,109,513

受取手形

93,800

8,613

電子記録債権

191,503

364,203

売掛金

※2 578,899

※2 196,337

製品

35,770

29,415

仕掛品

265,496

231,337

原材料及び貯蔵品

41,315

44,585

前払費用

3,106

3,004

短期貸付金

※2 15,600

※2 15,600

未収入金

10,783

207,894

その他

1,334

1,134

流動資産合計

1,830,786

2,211,641

固定資産

 

 

有形固定資産

 

 

建物

※1 183,429

※1 178,247

構築物

4,613

4,264

機械及び装置

※1 100,647

※1 109,587

車両運搬具

4,888

4,992

工具、器具及び備品

30,614

22,399

土地

※1 779,910

※1 779,910

建設仮勘定

19,352

82,356

有形固定資産合計

1,123,456

1,181,758

無形固定資産

 

 

借地権

1,580

1,580

ソフトウエア

39,582

30,443

電話加入権

3,716

3,716

無形固定資産合計

44,879

35,740

投資その他の資産

 

 

投資有価証券

※1 515,698

※1 240,381

出資金

130

130

関係会社出資金

201,447

201,447

関係会社株式

5,000

5,000

長期貸付金

74,218

58,618

その他

41,675

32,988

貸倒引当金

16,268

16,268

投資その他の資産合計

821,901

522,297

固定資産合計

1,990,237

1,739,796

資産合計

3,821,024

3,951,438

 

 

 

 

(単位:千円)

 

前事業年度

(2022年3月31日)

当事業年度

(2023年3月31日)

負債の部

 

 

流動負債

 

 

買掛金

111,708

96,549

短期借入金

※1,※3 1,270,000

※1,※3 1,650,000

1年内返済予定の長期借入金

※1 25,098

※1 218,337

未払金

11,676

11,475

未払費用

33,876

40,596

未払事業所税

9,349

9,276

未払法人税等

15,504

11,331

未払消費税等

19,508

13,355

前受金

71,445

8,051

預り金

8,867

7,882

賞与引当金

47,590

38,654

受注損失引当金

39,678

62,079

流動負債合計

1,664,304

2,167,589

固定負債

 

 

長期借入金

※1 518,321

※1 299,984

繰延税金負債

63,246

30,048

退職給付引当金

170,436

153,201

資産除去債務

9,236

9,236

役員退職慰労引当金

29,357

21,623

固定負債合計

790,596

514,092

負債合計

2,454,900

2,681,681

純資産の部

 

 

株主資本

 

 

資本金

972,195

972,195

資本剰余金

 

 

資本準備金

253,795

4,437

その他資本剰余金

499,405

279,422

資本剰余金合計

753,201

283,859

利益剰余金

 

 

その他利益剰余金

 

 

繰越利益剰余金

424,969

28,173

利益剰余金合計

424,969

28,173

自己株式

85,053

85,053

株主資本合計

1,215,374

1,199,174

評価・換算差額等

 

 

その他有価証券評価差額金

150,750

70,581

評価・換算差額等合計

150,750

70,581

純資産合計

1,366,124

1,269,756

負債純資産合計

3,821,024

3,951,438

 

②【損益計算書】

 

 

(単位:千円)

 

前事業年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当事業年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

売上高

※1 2,180,459

※1 1,990,384

売上原価

1,839,046

1,695,038

売上総利益

341,412

295,346

販売費及び一般管理費

※1,※2 615,521

※1,※2 589,921

営業損失(△)

274,108

294,575

営業外収益

 

 

受取利息及び受取配当金

※1 9,973

※1 207,716

補助金収入

8,558

その他

5,602

13,198

営業外収益合計

24,134

220,914

営業外費用

 

 

支払利息

13,550

13,088

その他

1,257

2,845

営業外費用合計

14,808

15,933

経常損失(△)

264,782

89,594

特別利益

 

 

固定資産売却益

9

99

投資有価証券売却益

83,662

126,740

特別利益合計

83,671

126,840

特別損失

 

 

固定資産除却損

7

260

特別損失合計

7

260

税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△)

181,117

36,985

法人税、住民税及び事業税

3,458

8,812

当期純利益又は当期純損失(△)

177,659

28,173