ジーエルサイエンス株式会社
GL Sciences Inc.
新宿区西新宿六丁目22番1号
証券コード:77050
業界:精密機器
有価証券報告書の提出日:2023年6月23日

(1) 連結経営指標等

 

回次

第52期

第53期

第54期

第55期

第56期

決算年月

2019年3月

2020年3月

2021年3月

2022年3月

2023年3月

売上高

(千円)

24,800,749

25,530,477

29,217,283

33,119,805

38,679,841

経常利益

(千円)

3,139,860

2,821,112

3,915,876

4,998,479

6,468,701

親会社株主に帰属する
当期純利益

(千円)

2,006,222

1,633,485

2,257,216

2,795,295

3,499,060

包括利益

(千円)

2,133,494

1,703,974

3,377,953

4,280,354

4,696,675

純資産額

(千円)

23,489,642

24,742,705

27,756,414

31,529,603

35,578,381

総資産額

(千円)

32,080,006

33,091,409

38,683,254

42,975,215

51,011,629

1株当たり純資産額

(円)

1,989.86

2,085.03

2,328.13

2,612.48

2,913.37

1株当たり当期純利益金額

(円)

195.54

159.21

220.00

272.45

341.05

潜在株式調整後1株当たり

当期純利益金額

(円)

自己資本比率

(%)

63.6

64.6

61.7

62.4

58.6

自己資本利益率

(%)

10.2

7.8

10.0

11.0

12.3

株価収益率

(倍)

8.0

6.2

11.3

9.3

6.8

営業活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

2,088,864

2,233,712

2,743,745

3,690,928

1,986,658

投資活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

1,218,198

1,598,019

3,496,365

2,948,351

3,596,261

財務活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

315,161

132,227

1,303,286

1,143,671

1,891,084

現金及び現金同等物の

期末残高

(千円)

4,837,850

5,325,530

5,846,961

5,611,439

6,047,564

従業員数

〔ほか、平均臨時雇用者数〕

(名)

903

891

1,005

1,073

1,144

83

85

82

85

89

 

(注) 1 「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を2022年3月期の期首から適用しており、2022年3月期以降に係る各数値については、当該会計基準等を適用した後の数値となっております。

2 潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式がないため記載しておりません。

3 従業員数は就業人員数を表示しております。

 

 

(2) 提出会社の経営指標等

 

回次

第52期

第53期

第54期

第55期

第56期

決算年月

2019年3月

2020年3月

2021年3月

2022年3月

2023年3月

売上高

(千円)

13,310,089

14,024,188

14,159,880

14,551,631

15,138,032

経常利益

(千円)

1,172,880

1,234,269

1,411,842

1,700,847

1,980,015

当期純利益

(千円)

1,343,985

956,611

1,183,907

1,335,844

1,562,906

資本金

(千円)

1,207,795

1,207,795

1,207,795

1,207,795

1,207,795

発行済株式総数

(株)

11,190,000

11,190,000

11,190,000

11,190,000

11,190,000

純資産額

(千円)

14,638,893

15,048,652

16,098,891

17,232,150

18,414,085

総資産額

(千円)

19,292,529

19,058,878

22,325,408

23,277,407

25,801,497

1株当たり純資産額

(円)

1,426.80

1,466.74

1,569.12

1,679.58

1,794.78

1株当たり配当額

(1株当たり中間配当額)

(円)

40.00

30.00

40.00

50.00

65.00

(-)

(-)

(-)

(-)

(-)

1株当たり当期純利益金額

(円)

130.99

93.24

115.39

130.20

152.33

潜在株式調整後1株当たり

当期純利益金額

(円)

自己資本比率

(%)

75.9

79.0

72.1

74.0

71.4

自己資本利益率

(%)

9.5

6.4

7.6

8.0

8.8

株価収益率

(倍)

11.9

10.6

21.6

19.5

15.1

配当性向

(%)

30.5

32.2

34.7

38.4

42.7

従業員数

〔ほか、平均臨時雇用者数〕

(名)

419

422

430

436

452

36

42

44

48

48

株主総利回り

(%)

95.7

63.2

156.0

161.6

151.8

(比較指標:TOPIX(配当込み))

(%)

(95.0)

(85.9)

(122.1)

(124.6)

(131.8)

最高株価

(円)

1,990

1,729

3,530

3,385

2,811

最低株価

(円)

1,170

893

920

2,215

2,147

 

(注) 1 「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を2022年3月期の期首から適用し
ており、2022年3月期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

2 第52期の1株当たり配当額40円は、特別配当10円を含んでおります。

  第54期の1株当たり配当額40円は、特別配当5円を含んでおります。

    第55期の1株当たり配当額50円は、特別配当5円を含んでおります。

  第56期の1株当たり配当額65円は、特別配当5円を含んでおります。

3 潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式がないため記載しておりません。

4 従業員数は就業人員数を表示しております。

5 最高株価及び最低株価は、2022年4月3日以前は東京証券取引所市場第二部におけるものであり、2022年4月4日以降は東京証券取引所スタンダード市場におけるものであります。

 

 

2 【沿革】

 

年月

概要

 

1968年2月

 

ガスクロマトグラフ用のカラム充填剤及び消耗部品の製造・販売を目的として、資本金1,500千円でガスクロ工業株式会社を東京都新宿区柏木二丁目281番地に設立

 

1970年5月

大阪府大阪市に大阪営業所(現大阪支店)を開設

1971年9月

埼玉県所沢市に所沢工場を新築、本社工場より移転

1972年3月

福岡県北九州市に北九州出張所(現九州営業所)を開設

1973年3月

愛知県名古屋市に名古屋出張所(現名古屋営業所)を開設

1975年4月

埼玉県入間市に武蔵工場(現総合技術センター)を新築、所沢工場より移転

1976年2月

神奈川県横浜市に横浜出張所(現横浜支店)を開設

   10月

山形県山形市に子会社株式会社ガスクロ・ヤマガタ(連結子会社)を設立

1979年4月

茨城県土浦市に筑波出張所(現筑波営業所)を開設

1980年4月

東京都新宿区西新宿六丁目12番18号に本社社屋落成、新宿区柏木より本社移転

   5月

武蔵工場内に武蔵出張所(武蔵営業所:2003年10月北関東営業所に統合)を開設

1981年11月

千葉県千葉市に千葉出張所(現千葉営業所)を開設

1983年12月

計量器製造事業登録

1984年11月

宮城県仙台市に仙台出張所(現東北営業所)を開設

1986年4月

福島県福島市内の福島工業団地に福島工場を新築(第1期工事)、武蔵工場の一部を移転

1987年4月

広島県広島市に広島出張所(現広島営業所)を開設

1989年3月

福島県福島市内の福島工業団地に福島工場を増設(第2期工事)、武蔵工場の一部を移転

1990年5月

本社周辺の西新宿六丁目再開発事業による超高層ビル建設のため、本社を東京都新宿区歌舞伎町に仮移転

   10月

ガスクロ工業株式会社の商号をジーエルサイエンス株式会社に変更

1991年1月

福島県福島市内の福島工業団地に福島工場を増設(第3期工事)、武蔵工場の一部を移転

   4月

子会社株式会社ガスクロ・ヤマガタの商号をテクノクオーツ株式会社(連結子会社)に変更

1992年4月

埼玉県大宮市(現さいたま市)に北関東営業所を開設

1994年4月

静岡県静岡市に静岡営業所を開設

   11月

元本社周辺の西新宿六丁目再開発事業による超高層ビル、新宿スクエアタワー竣工により同ビル30階(最上階)の全フロアを取得、新宿区歌舞伎町より本社を新宿区西新宿六丁目22番1号に移転

 

1995年4月

京都府京都市に京都営業所を開設

      9月

社団法人日本証券業協会の承認を得て、株式を店頭へ登録

1996年10月

福島県福島市内の福島工業団地に福島工場を増設(第4期工事)

   12月

非接触ICカード及びその周辺機器の開発型メーカーである株式会社エイアイテクノロジー(連結子会社)を子会社として買収

 

1998年2月

福島工場にて品質管理と品質保証の国際規格「ISO9001」の認証を取得

1999年9月

子会社テクノクオーツ株式会社(連結子会社)が社団法人日本証券業協会の承認を得て、株式を店頭へ登録

2001年8月

ガスクロマトグラフ及びガスクロマトグラフ質量分析計に付属する、試料前処理装置の開発・販売会社、ATAS GL International B.V.(オランダ、連結子会社)を子会社として買収

 

   10月

子会社株式会社エイアイテクノロジー(連結子会社)の営業の全部を譲り受け、同社を解散

   11月

埼玉県入間市に総合技術センターを新築

2002年10月

福島県福島市内の福島工業団地に福島工場を増設(第5期工事)

2003年9月

大阪府大阪市北区に自社ビルを取得し、大阪支店を移転

 

京都営業所を大阪支店に統合

   10月

武蔵営業所を北関東営業所に統合

2004年4月

本社内営業部署を統括する管理部署として東京支店(現東京営業部)を設置

   8月

環境に関する国際規格「ISO14001」の認証を取得

   12月

子会社テクノクオーツ株式会社(連結子会社)がジャスダック証券取引所に株式を上場

2005年2月

米国カリフォルニア州に子会社GL Sciences, Inc.(連結子会社)を設立

   3月

東京証券取引所市場第二部に上場

   4月

ジャスダック証券取引所の上場を廃止

   10月

福島県福島市内の福島工業団地に福島工場を増設(第6期工事)

2006年9月

株式会社島津製作所と分析機器・理化学機器事業に関する業務提携を締結するとともに資本提携にも合意

2007年4月

静岡営業所を横浜営業所(現横浜支店)に統合

   7月

島津(香港)有限公司と共同で分析機器用消耗品、前処理装置の販売合弁会社を上海に設立

   11月

福島県福島市の福島工場敷地内に、当社製品の組立・加工を業とした子会社株式会社グロース(連結子会社)を設立

 

埼玉県入間市内の総合技術センターに東棟を新設

2009年6月

神奈川県横浜市緑区に自社ビルを取得し、横浜支店を移転

2013年4月

自動認識事業本部(旧 非接触ID事業本部)を分社化し、子会社ジーエルソリューションズ株式会社を設立

2014年3月

埼玉県入間市内の総合技術センターにBC棟を新設

   4月

(連結子会社)ATAS GL International B.V.をGL Sciences B.V.に社名変更

   7月

福島県福島市内の福島工場にRD棟を新設

2017年4月

株式会社フロムを子会社化

   8月

大阪府大阪市北区の自社ビル売却に伴い、大阪支店を大阪市中央区に移転

2018年7月

島津(香港)有限公司との販売合弁会社を持分譲渡により合弁契約解消

   10月

中国上海市に子会社技尓(上海)商貿有限公司(連結子会社)の成立

   12月

福島県福島市内の福島工場に西A棟を新設

2020年7月

福島県福島市内の福島工場に中央管理棟を新設

2022年4月

東京証券取引所の市場再編に伴い、スタンダード市場に移行

 

 (注) 技尓(上海)商貿有限公司の社名は中国語簡体字を含んでいるため、JIS第二水準漢字で代用しております。

 

3 【事業の内容】

当社グループは、当社及び子会社10社並びに関連会社2社で構成され、分析機器関連製品、半導体関連製品、非接触ICカード関連製品の製造・販売及び同種商品の仕入・販売を主な事業とし、さらに各事業に関連する研究・開発及び技術サービス等の事業活動を展開しております。
 当社グループの当該事業における位置づけ及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。

 

(分析機器事業)

ガスクロマトグラフ及び液体クロマトグラフの装置・消耗品等の開発・製造・販売を行っております。
 クロマトグラフの装置・消耗品等の製造・仕入・販売は、当社、株式会社フロム及びGL Sciences B.V.(オランダ)が担当し、仕入・販売は、技尓(上海)商貿有限公司(中国上海市)及びGL Sciences, Inc.(米国カリフォルニア州)が担当し、製造の一部を株式会社グロースが担当しております。
 株式会社フロムは、当社が発行済株式総数の100%を所有する完全子会社であり、理化学機器及び省力機器の開発・製造販売を行っております。

技尓(上海)商貿有限公司は、当社が100%出資している完全子会社であり、主に中国における当社製品の販売を行っております。

GL Sciences B.V.は、当社が発行済株式総数の100%を所有する完全子会社であり、前処理装置の製造と主にヨーロッパにおける当社製品の販売を行っております。
 GL Sciences, Inc.は、当社が発行済株式総数の100%を所有する完全子会社であり、主に米国における当社製品の販売を行っております。
 株式会社グロースは、当社が発行済株式総数の100%を所有する完全子会社であり、原価低減を図る目的で、製造業務の一部をアウトソーシングしております。

株式会社京都モノテックは、主に分析関連製品の開発を行っており、当社が発行済株式総数の39.4%を所有している関連会社であります。

株式会社AGIグラスアカデミーは、主に理化学用ガラス器具類の製造・販売を行っており、当社グループが発行済株式総数の19.9%を所有している関連会社であります。

(注) 技尓(上海)商貿有限公司の社名は中国語簡体字を含んでいるため、JIS第二水準漢字で代用しております。

 

(半導体事業)

半導体用石英治具及び材料、光学研磨、分光光度計用石英セル等の製造・販売を行っております。
 子会社テクノクオーツ株式会社は、当社が発行済株式総数の65.8%を所有し、半導体用石英治具及び材料等の製造・仕入・販売を担当しております。同社の子会社杭州泰谷諾石英有限公司(中国浙江省)は、製造と販売を担当しており、同じく子会社GL TECHNO America,Inc.(米国カリフォルニア州)は、販売を主に担当しており、さらに当年度より同じく子会社となったアイシンテック株式会社(福島県喜多方市)は、原材料の加工を行っております。
 杭州泰谷諾石英有限公司及びGL TECHNO America,Inc.は、テクノクオーツ株式会社が100%出資した完全子会社であります。

アイシンテック株式会社は、テクノクオーツ株式会社が発行済株式総数の100%を所有する完全子会社であります。

なお、テクノクオーツ株式会社は、東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場しております。

 

(自動認識事業)

非接触ICカードを使用した周辺機器の開発・製造・販売を行っております。
 入退室管理システム、他社機器への組込み型デバイス及び試薬管理システムの開発・製造・販売は、子会社ジーエルソリューションズ株式会社が担当しております。
 ジーエルソリューションズ株式会社は、当社が発行済株式総数の100%を所有する完全子会社であります。

 

 

以上について図示すると、次のとおりであります。

 


当社グループのホームページ

(当 社)ジーエルサイエンス株式会社

https://www.gls.co.jp

(子会社)テクノクオーツ株式会社

https://www.techno-q.com

(子会社)GL Sciences B.V.(オランダ)

https://www.glsciences.eu(英語)

(子会社)GL Sciences,Inc.(米国)

https://www.glsciencesinc.com(英語)

(子会社)ジーエルソリューションズ株式会社

https://www.glsol.co.jp

(子会社)株式会社フロム

https://www.flom.co.jp

(子会社)技尓(上海)商貿有限公司

https://www.glsciences.com.cn(中国語・英語)

 

(注) 技尓(上海)商貿有限公司の社名は中国語簡体字を含んでいるため、JIS第二水準漢字で代用しております。

 

4 【関係会社の状況】

 

名称

住所

資本金又は
出資金
(百万円)

主要な事業
の内容

議決権の所有
割合(%)

関係内容

(連結子会社)

 

 

 

 

 

株式会社フロム

東京都青梅市

50

分析機器事業

100.0

理化学機器及び省力機器の開発及び製造販売

(連結子会社)

 

 

 

 

 

技尓(上海)商貿有限公司

(注)3,6

中華人民共和国
上海市

135

分析機器事業

100.0

役員の兼任3名
当社製品の販売

(連結子会社)

 

 

 

 

 

GL Sciences B.V.

(注)3

オランダ
アイントホーフェン市

1,018千ユーロ

分析機器事業

100.0

共同開発及び継続的な仕入
当社製品の販売

(連結子会社)

 

 

 

 

 

GL Sciences, Inc.

米国
カリフォルニア州

475千US$

分析機器事業

100.0

当社製品の販売

(連結子会社)

 

 

 

 

 

株式会社グロース

福島県福島市

6

分析機器事業

100.0

当社製品の加工、組立
事務所の賃貸

(連結子会社)

 

 

 

 

 

テクノクオーツ株式会社

(注)3,4,5

東京都中野区

829

半導体事業

65.8

当社製品の販売、材料の仕入等

(連結子会社)

 

 

 

 

 

杭州泰谷諾石英有限公司

(注)2,3

中華人民共和国
浙江省杭州市

24,100千US$

半導体事業

100.0

(100.0)

テクノクオーツ株式会社の
役員の兼任 5名
テクノクオーツ株式会社の
製品の製造販売

(連結子会社)

 

 

 

 

 

アイシンテック株式会社

(注)2

福島県喜多方市

3

半導体事業

100.0

(100.0)

テクノクオーツ株式会社の
役員の兼任 3名
テクノクオーツ株式会社の
製品の製造

(連結子会社)

 

 

 

 

 

GL TECHNO America, Inc.

(注)2

米国
カリフォルニア州

100千US$

半導体事業

100.0

(100.0)

テクノクオーツ株式会社の
役員の兼任 2名

テクノクオーツ株式会社の
製品の販売

(連結子会社)

 

 

 

 

 

ジーエルソリューションズ
株式会社

東京都台東区

100

自動認識事業

100.0

RFID機器の開発及び製造 販売

 

(注) 1 主要な事業の内容欄には、セグメント情報に記載された名称を記載しております。

2 「議決権の所有割合」欄の(内書)は間接所有であります。

3 技尓(上海)商貿有限公司、GL Sciences B.V.、テクノクオーツ株式会社及び杭州泰谷諾石英有限公司は、特定子会社に該当いたします。

4 テクノクオーツ株式会社については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。)の連結売上高に占める割合が10%を超えておりますが、当該連結子会社は、有価証券報告書の提出会社であるため、主要な損益情報等の記載を省略しております。

5 有価証券報告書の提出会社であります。

6 技尓(上海)商貿有限公司の社名は中国語簡体字を含んでいるため、JIS第二水準漢字で代用しております。

 

5 【従業員の状況】
(1) 連結会社における状況

 2023年3月31日現在

セグメントの名称

従業員数(名)

分析機器事業

502

(74)

半導体事業

598

(13)

自動認識事業

44

(2)

合計

1,144

(89)

 

(注) 1 従業員数は就業人員数であります。

2 従業員数欄の(外書)は、臨時従業員の当連結会計年度の平均雇用人数(1日7時間15分換算)であります。

3 臨時従業員は、パートタイマー従業員であり、派遣社員を除いております。

 

(2) 提出会社の状況

 2023年3月31日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

452

(48)

43.0

18.7

6,882

 

 

 

セグメントの名称

従業員数(名)

分析機器事業

452

(48)

合計

452

(48)

 

(注) 1 従業員数は就業人員数であります。

2 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。なお、第56期より通勤手当は課税通勤手当のみを含めた金額で記載しております。

3 従業員数欄の(外書)は、臨時従業員の当事業年度の平均雇用人数(1日7時間15分換算)であります。

4 臨時従業員は、パートタイマー従業員であり、派遣社員を除いております。

 

(3) 労働組合の状況

労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。

 

(4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業所得率及び労働者の男女の賃金の差異

 ① 提出会社

当事業年度

管理職に

占める

女性従業員

の割合(%)

(注)1

男性労働者の育児休業取得率(%)

(注)1

労働者の男女の

賃金の差異(%)(注)1、2

全従業員

正社員

契約社員

パート

タイマー

全従業員

正社員

契約社員

パート

タイマー

1.4

80.0

80.0

53.2

67.9

53.6

77.0

 

(注) 1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

   2 労働者の男女の賃金の差異について、海外勤務者の賃金を除いて算出したものであります。

 

 

 ② 連結子会社

当事業年度

名称

労働者の男女の

賃金の差異(%)(注)1、2

すべての労働者

正規労働者

非正規労働者

テクノクオーツ株式会社

64.5

75.3

62.5

 

(注) 1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

   2 労働者の男女の賃金の差異について、海外勤務者の賃金を除いて算出したものであります。

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 経営方針
① 会社の経営の基本方針

当社は1968年の創立の際に、会社はどのような思想を持ち、実践していくかという、経営に対する姿勢、理念を「創立の根本精神及経営理念」に掲げました。
 その中で創立の目的は、「同一の思想を持ち、信頼し合う事のできる人間が集まって、何かの仕事を通して、(極論すれば、それがどのような仕事、業種であってもよい) 経済的無から、一つの理想体(理想企業体)を造り上げる事への挑戦」と謳っております。
 また、「社会に対し社会性を十分発揮してその存在価値を高め、社員個々の幸福を勝ち取り、企業の維持、発展をならしめること」を基本理念とし、そして、その結果得られた利益を株主、社員、社会に公平に分配し、また、一部を社内留保して、会社の事業内容を充実させ、発展させることが、最大の社会性を意味すると考えております。
 この基本理念を実現していくために、当社では創立以来毎期、経営計画等を株主、金融機関、社員に公表するなど、情報の開示に努めてまいりました。このようにオープンな経営姿勢に対する社員個々の意識の高まりが、互いの信頼感を強くし、個々の能力を十分に発揮させ、計画達成という一つの目的に邁進することができたと確信しております。
 このように、「道は一つ、共に進もう」というスローガンに沿った経営こそが当社の躍進の原動力であり、今後も成長の糧として継続してまいります。

 

② 目標とする経営指標

当社グループは、経営ビジョンを実現するため中期経営計画を策定しております。現中期経営計画(2022年3月期~2024年3月期)の経営目標と進捗状況は、次のとおりであります。

 

中期経営計画(2022年3月期~2024年3月期)の経営目標と実績 (連結)

項目

2022年3月期

2023年3月期

2024年3月期

計画

実績

計画

実績

計画

予想

売上高(百万円)

29,880

33,119

34,920

38,679

38,160

38,240

営業利益(百万円)

4,140

4,806

4,900

6,034

5,420

5,650

営業利益率(%)

13.9

14.5

14.0

15.6

14.2

14.8

 

なお、2021年5月27日に発表した中期経営計画の経営目標について修正しております。詳細は、当社ウェブサイトで開示しております、2022年5月10日に発表した「中期経営計画の見直しに関するお知らせ」をご確認ください。

 

 

(2) 経営環境及び優先的に対処すべき課題

今後の経済見通しにつきましては、全世界で新型コロナウイルス感染症に対する規制緩和の促進や各国における経済対策により、コロナ禍前の市場環境へと向けて、需要の回復は加速されると思われます。

しかしながら、長期化するロシア・ウクライナ情勢を受けた世界経済の見通しの悪化、エネルギー価格の高騰や円安進行による物価高などにより、引き続き先行き不透明な状況が続くものと思われます。

なお、当社グループにおいて現時点での部材の調達不安、原材料の高騰など、調達や納期に関して業績に与える影響は軽微ですが、今後も注視していく必要があると思われます。

当社グループは、分析機器事業、半導体事業、自動認識事業の各事業ともに最先端技術の追求が必須であるため、「研究開発投資」「製造強化や品質向上のための設備投資」に経営資源の重点的投入を行ってまいります。さらに、中期経営計画(2022年3月期~2024年3月期)の各施策を遂行することにより、更なる経営基盤の強化と企業価値の増大を図ってまいります。

 

(分析機器事業)

分析機器事業におきましては、中期経営計画の最終年度にむけて、目標にしております「クロマトグラフィー事業の持続的拡大」、「経営基盤の強化」の達成を目指し、製造技術開発の推進による、品質の安定化を図るとともに効率化とコスト削減を推進してまいります。また、業務提携、新規事業の探査など、持続的成長の為の戦略的投資を積極的に行ってまいります。
 当事業が今後とも取り組むべき中長期的な成長戦略と課題は以下のとおりであります。

 

① アジア市場の強化

 海外販売の強化方針を継続し、海外現地企業とのパートナーシップ構築を検討いたします。各国のニーズに合わせた製品の展開を積極的に図ってまいります。

② 主力製品の強化及び収益力の向上

 主力製品の増産体制強化方針を継続いたします。クロマトグラフィー用カラムの製造設備及び自動化に投資し、さらに、製造技術開発の推進により、品質の安定化を図るとともに効率化とコスト削減を実現します。また、物流拠点の新たな設置を検討し、納期短縮や効率化による収益力向上を狙うと同時に災害等のリスク回避を図ります。

③ 持続的成長の為の戦略的投資

 持続的成長のために、M&A、業務提携等を視野に入れ事業拡大を目指します。また、外部との共同研究や、新規事業の創設を検討してまいります。

④ ESG推進による企業価値向上

 より良い社会の形成と企業の持続可能な発展のため、ESG経営を推進してまいります。また、SDGsの社内啓蒙を通して、持続可能な開発目標への取り組み又は深化の推進を目指してまいります。

⑤ 企業総合力の強化

 DXの取り組みを推進し、経営のスピードアップを図ります。業務のオンライン化や自動化など、社内業務のデジタル化と業務全般のコスト削減を進め、生産性の向上を検討してまいります。さらに、リスク管理の観点から、人的に関わる危機管理マニュアルの整備を進めてまいります。

⑥ 人材基盤の強化

 人材が経営における最も重要な財産であり、その育成が中長期的視点での経営課題であるという考えの元、グローバル人材の採用や育成、積極的な女性社員の採用に取り組んでまいります。また、次世代幹部社員を含む管理職のマネジメント力強化を行ってまいります。

 

 

(半導体事業)

半導体業界におきましては、「コロナショック」を契機に本格化した生活の多様化、世界的なリモートワークの広がり、データセンター等におけるメモリー需要の高まりなどプラス要因は持続し、また、5G通信や IoT、AI/ディープラーニング、自動運転の本格化等でデータ量の更なる増加も見込まれることから、今後も半導体不足が想定され、中長期的に半導体需要拡大のトレンドは継続していくものと予想されます。

当事業の受注環境は、足元では半導体市場が調整局面に入っており停滞感がみられますが、市況回復を見据えた各メーカーの先行的な投資活動は継続方向にあります。また、世界各地域で半導体に対する政府補助を伴う計画が進められるなど、今後とも半導体市場は底堅い潜在需要を背景に着実な拡大が見込まれており、当事業は、今後の中長期的な受注拡大の見通しを変えておりません。
 当事業が今後とも取り組むべき中長期的な成長戦略と課題は以下のとおりであります。

 

① 生産能力増強

・中国第三工場の稼働拡大や各工場の生産性向上等により、生産能力の増強を図ります。

・品質管理の高度化を進めるとともに、社外パートナー、外注先等との連携強化を通じて、生産能力の向上   を目指します。

② 営業力強化

・コロナ後の取引先との関係強化を図るとともに、高付加価値製品の開発と拡張を行い、石英・シリコンの量産品のマーケット拡大を目指します。

・シリコン製品の開発品、量産品の更なる売り込みを強化するとともに、火加工製品等、高難易度製品の拡大を図ります。

③ 業務効率化

・業務フロー、作業手順等の見直しを進め、業務自動化・効率化等のDXを推進します。

・テレワーク、会議システム等、効率化に資するシステムツールの更なる活用を図ります。

④ 経営基盤強化

・ESG経営、SDGsへの対応を進めるとともに、会社法改正への対応や新市場区分への移行を見据えたコーポレートガバナンスコード等への対応を行います。

・財務指標や株価を意識した経営を行い、IR機能強化、リスクマネジメント強化を図ります。

⑤ 人材育成

・各種研修の充実、業務マニュアルの作成推進、人事ローテーションの活発化等により、優秀な人材の育成に努めます。

 

(自動認識事業)

自動認識事業におきましては、部材調達の長納期化は継続しているものの、特にマイコンは改善の兆しが見えはじめており徐々に納期への課題は解消されていく見通しです。
 このような市況の中で積極的な活動を行っていくためにも、営業部門・技術部門・品質保証部門が効率的に連携するように取り組んでまいります。
 当事業が今後とも取り組むべき中長期的な成長戦略と課題は以下のとおりであります。

 

① 成長期待分野の推進

 セキュアマイコン搭載製品のリリース開始・市場への拡販、ソリューション分野の更なる拡販を強化してまいります。

② 品質向上の推進

ISO9001(品質マネジメントシステム)の実行と遵守に積極的に取り組み、「品質のGL」を目指します。

③ 積極的な営業体制の推進

営業を営業部(売る仕組みづくり)と営業推進室(新規商材・マーチャンダイジング活動)に分け売上強化を図ってまいります。

 

 

 

3 【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。
 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものでありますが、当社グループに関するすべてのリスクを網羅したものではありません。

 

(1) 経済動向及び製品市況によるリスク

当社グループ製品の主要な市場がある経済環境の動向は、当社グループの業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。当社グループは事業の多角化などにより、リスクヘッジをしておりますが、いずれも最先端の技術を要しますので、技術の急激な変化により製品の需要が減少した場合、又は価格競争が激化した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(2) 為替変動によるリスク

当社グループの海外向け取引の売上及び仕入は、米ドルを中心とする外貨建てで行っているものがあり、当社グループの業績及び財政状態は、為替変動の影響を受けます。こうした為替変動リスクの軽減を図るため、決済予想額の一部について為替予約取引を利用しております。また、当社グループは在外子会社の現地通貨ベースの業績を円換算して作成した連結財務諸表をもって業績及び財政状態を表示しておりますので、各通貨の円に対する為替レートの変動が当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(3) 特定の販売先への依存度が高いことによるリスク

半導体事業については、その主な販売先は半導体製造装置メーカー、デバイスメーカー、理化学機器メーカーであります。そのうち米国Applied Materials, Inc.及び東京エレクトロン宮城株式会社に対する依存度が高くなっており、同社の経営状態や、需要動向の著しい変化により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。特定の販売先への依存度が過度に高まらないように、当社グループ独自の製品開発を進め、市場における競争力を高めていくとともに、これまで以上に販路拡大に注力すること等を通じて、販売先の拡大に繋げてまいります。

 

(4) 特定の仕入先への依存度が高いことによるリスク

半導体事業については、その主要な原材料は石英インゴットであります。その主な仕入先は米国Momentive Performance Materials Quartz,Inc.であり、同社からの供給の逼迫や遅延、又は著しい価格上昇等が生じた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。特定の仕入先への依存度が過度に高まらないように、既存の材料メーカーとのコンタクトをこれまで以上に緊密に行うとともに、新規の材料メーカーの発掘にも注力すること等を通じて、仕入先の拡大に繋げてまいります。

 

(5) 新製品の開発に関わるリスク

当社グループの事業はいずれも技術的な進歩が急速であるため、常に技術革新に対応できる研究・開発に努め、得意先に密着しスピードと柔軟性をもって活動を行っております。しかしながら、事業を展開する市場において、業界と市場の変化に的確に対応できなかった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(6) 製造物責任に関わるリスク

当社グループは品質不良によるリスクを最小限に抑えるべく、品質管理体制の強化に努めておりますが、将来において品質問題が発生しないという保証はありません。品質管理には万全を期しておりますが、予期せぬ事情により不具合が発生した場合、当社グループへの信頼が損なわれ、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(7) 主要市場の政治及び経済状況が業績に与える影響について

当社グループが事業活動を行う主要な市場である日本、アジア、北米、ヨーロッパの国及び地域の政治・経済の動向が、当社グループの取扱製品の需給バランスに変動をもたらす可能性があります。政治・経済の動向により、取扱製品の需給バランスに変化が生じた場合には、販売価格や仕入価格を通じて、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

 

(8) 資材調達に関わるリスク

当社グループは、生産活動にあたり、資材、部品その他サービス等を適宜に調達しておりますが、急激な環境の変化等により供給が逼迫し、原材料価格が高騰したり、一時的に確保が困難となる可能性があります。

また、自動認識事業の主力製品であるデバイス部門のリーダライタは、その核となる重要な部品としてIC(集積回路)、カスタムICを使用しておりますが、国内半導体業界の需要動向により入荷状況が大きく変動する可能性があります。このため、当社グループとしては余裕を持った在庫を保有しながら、生産活動をしておりますが、在庫確保が困難な状態となった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(9) 情報システム・情報セキュリティ

当社グループは、事業活動における顧客情報や個人情報などの多くの機密情報を保有しております。情報システム運営上の安全性確保やセキュリティ対策、社員教育やIT投資を継続的に実施しておりますが、想定を超えるサイバー攻撃や予期せぬ不正利用などにより、重要情報や個人情報等の漏洩、また、事業活動停止などの被害が発生した場合、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(10) 自然災害や事故等によるリスク

地震等の自然災害、火災・停電等の事故災害、感染症の拡大等に起因して電力供給等の社会的インフラの整備状況に問題が生じた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。災害や感染症等による影響を最小限に抑える対策として、設備の定期点検や防災訓練を実施し、被災時の速やかな事業の復旧が行えるように備えております。感染症への対応については、各拠点と連携し、社員の感染予防対策の実施及び感染状況に関する情報収集と対策実施を行っております。

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

(1) 財政状態の状況

事業全体及びセグメント情報に記載された区分ごとの状況

① 事業全体の状況
 (資産の状況)

当連結会計年度末の流動資産は売掛金等の売上債権及び棚卸資産の増加などにより30,038百万円(前連結会計年度末に比べ 5,209百万円の増加)となりました。固定資産は建物及び構築物、土地の増加などにより 20,972百万円(前連結会計年度末に比べ 2,826百万円の増加)となりました。その結果、資産合計では 51,011百万円(前連結会計年度末に比べ 8,036百万円の増加)となりました。

(負債の状況)

当連結会計年度末の流動負債は買掛金等の仕入債務及び短期借入金の増加などにより 10,314百万円(前連結会計年度末に比べ 1,560百万円の増加)となりました。固定負債は長期借入金の増加などにより 5,119百万円(前連結会計年度末に比べ 2,427百万円の増加)となりました。その結果、負債合計では 15,433百万円(前連結会計年度末に比べ 3,987百万円の増加)となりました。

(純資産の状況)

当連結会計年度末の純資産合計は利益剰余金の増加などにより 35,578百万円(前連結会計年度末に比べ 4,048百万円の増加)となりました。自己資本比率は 58.6%となりました。

 

② セグメント情報に記載された区分ごとの状況
(分析機器事業)

分析機器事業におきましては、当連結会計年度末の流動資産は売掛金等の売上債権及び棚卸資産の増加などにより 14,514百万円(前連結会計年度末に比べ 1,515百万円の増加)となりました。固定資産は土地及び投資有価証券の増加などにより 11,474百万円(前連結会計年度末に比べ 913百万円の増加)となりました。その結果、資産合計では 25,989百万円(前連結会計年度末に比べ 2,429百万円の増加)となりました。

当連結会計年度末の流動負債は買掛金等の仕入債務及び未払法人税等の増加などにより 5,238百万円(前連結会計年度末に比べ 586百万円の増加)となりました。固定負債は長期借入金の増加などにより 2,461百万円(前連結会計年度末に比べ 651百万円の増加)となりました。その結果、負債合計では 7,699百万円(前連結会計年度末に比べ 1,237百万円の増加)となりました。

 

(半導体事業)

半導体事業におきましては、当連結会計年度末の流動資産は売掛金等の売上債権及び棚卸資産の増加などにより 14,346百万円(前連結会計年度末に比べ 3,562百万円の増加)となりました。固定資産は建物及び構築物並びに機械装置及び運搬具の増加などにより 9,448百万円(前連結会計年度末に比べ 1,921百万円の増加)となりました。その結果、資産合計では 23,795百万円(前連結会計年度末に比べ 5,484百万円の増加)となりました。

当連結会計年度末の流動負債は短期借入金及び一年内返済予定長期借入金の増加などにより 4,561百万円(前連結会計年度末に比べ 901百万円の増加)となりました。固定負債は長期借入金の増加などにより 2,643百万円(前連結会計年度末に比べ 1,772百万円の増加)となりました。その結果、負債合計では 7,205百万円(前連結会計年度末に比べ 2,673百万円の増加)となりました。

 

(自動認識事業)

自動認識事業におきましては、当連結会計年度末の流動資産は原材料の増加などにより 1,198百万円(前連結会計年度末に比べ 132百万円の増加)となりました。固定資産は繰延税金資産の減少などにより 53百万円(前連結会計年度末に比べ 8百万円の減少)となりました。その結果、資産合計では1,252百万円(前連結会計年度末に比べ 123百万円の増加)となりました。

当連結会計年度末の流動負債は買掛金等の仕入債務の増加などにより 534百万円(前連結会計年度末に比べ 74百万円の増加)となりました。固定負債は役員退職慰労引当金の増加などにより 13百万円(前連結会計年度末に比べ 3万円の増加)となりました。その結果、負債合計では 548百万円(前連結会計年度末に比べ 78百万円の増加)となりました。

 

(2) 経営成績の状況
① 事業全体及びセグメント情報に記載された区分ごとの状況
a. 事業全体の状況

当連結会計年度(2022年4月1日から2023年3月31日まで)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種の進展や、緊急事態宣言解除等により緩やかに持ち直しの動きが見られました。しかしながら、世界的な金融引き締めによる円安進行、ロシア・ウクライナ情勢に起因する資源・エネルギー価格の高騰、半導体をはじめとする原材料不足また世界的なインフレの進行がみられるなど、依然として先行き不透明な状況が続いております。

このような経済環境下におきまして、当社グループは、中期経営計画(2022年3月期~2024年3月期)の達成に向けて、分析機器事業は「挑戦」のスローガンのもとクロマトグラフィー事業の持続的拡大、経営基盤の強化等に取り組んでおります。また、半導体事業は石英ガラス・シリコン加工における世界有数の「半導体関連精密パーツ総合メーカー」としての地位確立を目指して生産能力増強や営業力強化等に取り組んでおります。
  この結果、当連結会計年度の売上高につきましては、38,679百万円(前連結会計年度比 16.8%増)となりました。損益につきましては、営業利益は 6,034百万円(前連結会計年度比 25.5%増)、経常利益は 6,468百万円(前連結会計年度比 29.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は 3,499百万円(前連結会計年度比 25.2%増)となりました。

 

b. セグメント情報に記載された区分ごとの状況

 

売上高(百万円)

営業利益(百万円)

前連結会計年度

当連結会計年度

前期比(%)

前連結会計年度

当連結会計年度

前期比(%)

分析機器事業

15,968

17,163

7.5

1,555

1,888

21.4

半導体事業

15,758

20,003

26.9

3,161

4,068

28.7

自動認識事業

1,393

1,513

8.6

80

67

△16.3

小  計

33,119

38,679

16.8

4,798

6,024

25.6

消去又は全社

8

9

9.0

合  計

33,119

38,679

16.8

4,806

6,034

25.5

 

 

(分析機器事業)

分析機器事業におきましては、世界的な規模で半導体や部材供給不足が続いておりますが、影響を最小限に抑えることができ、売上高は前連結会計年度を上回ることができました。

国内売上高は、消耗品が水質、大気、作業環境、食品、精密機器など、ほぼすべての分野で増収となりました。特に試料調製容器及びガスクロマトグラフ関連製品、無機関連製品が好調で増収となりました。装置はシステム装置や他社装置の納期遅延による影響を最小限に抑えることができ好調となりました。また、電気/電子材料分野、水質分野、カーボンニュートラル分野における特注装置、ガスクロマトグラフ関連製品及び他社装置が好調で装置全体でも増収となりました。

海外売上高は、中国のロックダウンや、ウクライナ情勢の影響もありましたが、アジアをはじめ、中近東、アフリカを中心に製薬企業向け液体クロマトグラフ用カラム、環境分析用消耗品、および海外企業向けOEM製品も引き続き好調を維持しており増収となりました。
 この結果、当連結会計年度の売上高は 17,163百万円(前連結会計年度比 7.5%増)、営業利益は 1,888百万円(前連結会計年度比 21.4%増)となりました。

 

(半導体事業)

半導体業界におきましては、パソコンやスマートフォン向け需要の落ち込みがありましたが、その反面、5GやAI、IoT化の進展、自動車や産業機器関連の需要の高まりから、一部では半導体の供給不足が依然として続く状況となりました。また、年度後半からは、米国による中国への半導体技術輸出規制の強化が発表されたことによる半導体需要への影響や今後の国内半導体製造装置メーカーの動向などが注目される状況となっております。

このような環境の中、半導体事業では、これまでの豊富な受注残高と工場の高稼働に伴う量産効果により、当連結会計年度においては、売上高、利益ともに過去最高の業績を達成することができました。また、受注につきましては、第1、第2四半期と大変好調に推移しましたが、市場動向を反映する形で、後半はやや弱含みに推移しました。

この結果、当連結会計年度の売上高は 20,003百万円(前連結会計年度比 26.9%増)、営業利益は 4,068百万円(前連結会計年度比 28.7%増)となりました。

 

(自動認識事業)

自動認識事業におきましては、入退室システムや医療関連装置へのモジュール組込みが堅調に推移し、売上高が前連結会計年度を上回りました。

製品分類毎の売上高は「モジュール」、「完成系」、「タグ」が伸び、「ソリューション」は電源部品の調達困難による設置工事の延期が影響し、前連結会計年度を下回りました。
 この結果、当連結会計年度の売上高は 1,513百万円(前連結会計年度比 8.6%増)、営業利益は 67百万円(前連結会計年度比 16.3%減)となりました。

 

 

c. 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

当連結会計年度末における当社グループの数値目標及び実績は次のとおりであります。

 

指標

計画(百万円)

実績(百万円)

計画比(%)

売上高

34,920

38,679

+10.8

営業利益

4,900

6,034

+23.1

経常利益

4,960

6,468

+30.4

親会社株主に帰属する

当期純利益

2,720

3,499

+28.6

 

 

② 生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績

当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

セグメントの名称

生産高(百万円)

前年同期比(%)

分析機器事業

13,351

+23.9

半導体事業

20,059

+27.3

自動認識事業

1,401

+14.6

合計

34,812

+25.4

 

(注) 金額は、販売価格によっております。

 

b. 受注実績

当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

セグメントの名称

受注高(百万円)

前年同期比(%)

受注残高(百万円)

前年同期比(%)

分析機器事業

17,398

+2.5

2,890

+8.8

半導体事業

21,185

+20.7

7,169

+19.7

自動認識事業

1,727

+16.8

508

+72.9

合計

40,310

+12.0

10,568

+18.3

 

 

c. 販売実績

当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

セグメントの名称

販売高(百万円)

前年同期比(%)

分析機器事業

17,163

+7.5

半導体事業

20,003

+26.9

自動認識事業

1,513

+8.6

合計

38,679

+16.8

 

 

(注)  主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合

相手先

前連結会計年度

当連結会計年度

販売高(百万円)

割合(%)

販売高(百万円)

割合(%)

Applied Materials,Inc.

5,819

17.6

6,203

16.0

東京エレクトロン宮城株式会社

2,826

8.5

3,998

10.3

 

 

 

(3) キャッシュ・フローの状況
① 現金及び現金同等物

当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ436百万円増加6,047百万円となりました。
 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な増減要因は、以下のとおりであります。

 

② 営業活動によるキャッシュ・フロー

当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは 1,986百万円(前連結会計年度は 3,690百万円)となりました。
 これは主に税金等調整前当期純利益 6,491百万円の計上、棚卸資産の増加 3,115百万円、法人税等の支払額 1,579百万円、減価償却費 1,472百万円などによります。

 

③ 投資活動によるキャッシュ・フロー

当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは △3,596百万円(前連結会計年度は △2,948百万円)となりました。
 これは主に有形固定資産の取得による支出 3,100百万円などによります。

 

④ 財務活動によるキャッシュ・フロー

当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは 1,891百万円(前連結会計年度は △1,143百万円)となりました。
 これは主に長期借入による収入 3,380百万円、長期借入の返済による支出 724百万円、配当金の支払額 512百万円などによります。

 

⑤ 資本の財源及び資金の流動性に係る情報

当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、次のとおりです。

運転資金需要のうち主なものは、商品の仕入のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、主に設備投資等によるものであります。

事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としており、短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入金、設備投資や長期運転資金は自己資金及び金融機関からの長期借入金を資金調達の基本としております。

なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は 7,234百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は 6,047百万円となっております。

 

(キャッシュ・フロー関連指標の推移)

 

2019年3月

2020年3月

2021年3月

2022年3月

2023年3月

自己資本比率(%)

63.6

64.6

61.7

62.4

58.6

時価ベースの

自己資本比率(%)

49.8

30.5

66.1

60.5

46.4

キャッシュ・フロー対

有利子負債比率(年)

1.2

1.3

1.7

1.1

3.6

インタレスト・

カバレッジ・レシオ(倍)

99.7

98.9

99.6

116.9

56.2

 

 自己資本比率:自己資本÷総資産

時価ベースの自己資本比率:株式時価総額÷総資産

キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債÷営業キャッシュ・フロー

インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー÷利払い

 (注1) 各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。

 (注2) 株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。

 (注3) キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを利用しております。

営業キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。また、利払いにつきましては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。

 

(4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている企業会計の基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。

連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。


  棚卸資産の評価

 当社グループは、過去の出庫実績やその時点で入手可能な情報等を基に合理的と考えられる様々な要因を考慮した上で、一定年数が経過した棚卸資産や生産見込みあるいは出荷見込みがないと判断した棚卸資産について、当連結会計年度に評価損として原価に計上しております。また、評価損の見積りにあたっては、その時点での入手可能な情報等を基に合理的と考えられる様々な要因を考慮した上で判断しておりますが、見積り金額が実際の結果と異なる可能性があります。

 

5 【経営上の重要な契約等】
業務提携に係る契約

 

契約会社名

相手先

国名

契約の内容

備考

契約期間

ジーエルサイエンス
株式会社(当社)

株式会社島津製作所

日本

分析機器・理化学機器事業に関する業務提携

業務提携協定

2006年9月15日から
2008年9月14日まで
以降1年ごとの自動更新

 

 

2 【主要な設備の状況】
(1) 提出会社

2023年3月31日現在

事業所名
(所在地)

セグメントの名称

設備の内容

帳簿価額(千円)

従業
員数
(名)

建物及び
構築物

機械装置
及び運搬具

土地
(面積㎡)

リース
資産

その他

合計

本社
(東京都新宿区)

分析機
器事業

全社的管理
販売業務施設

134,070

401,333

(226.26)

11,587

546,990

75

〔2〕

福島工場
(福島県福島市)

分析機
器事業

分析機器装置
消耗品等製造
設備

2,023,862

238,064

1,115,151

(82,613.5)

17,202

67,165

3,461,445

152

〔42〕

総合技術センター
(埼玉県入間市)

分析機
器事業

分析機器設備
研究開発設備
特注機器製造
設備

604,449

30,948

1,157,885

(13,914.47)

6,160

104,140

1,903,585

92

〔3〕

横浜支店
(横浜市緑区)

分析機
器事業

販売業務施設

113,770

144,542

(466.77)

43

258,355

27

〔-〕

東京都中野区

分析機

器事業

賃貸等不動産

924,421

752,413

(340.29)

 

(注) 1 帳簿価額のうち「その他」は、工具、器具及び備品であり、建設仮勘定は含んでおりません。

2 従業員数の〔外書〕は、臨時従業員数であります。

3 臨時従業員数は、パートタイマー従業員であり、派遣社員を除いております。

 

 

(2) 国内子会社

2023年3月31日現在

会社名

事業所名
(所在地)

セグメントの名称

設備の内容

帳簿価額(千円)

従業
員数
(名)

建物及び
構築物

機械装置
及び運搬具

土地
(面積㎡)

リース
資産

その他

合計

テクノクオーツ株式会社

本社
・営業本部
(東京都中野区他)

半導体
事業

全社的
管理業務施設
販売業務
営業統括施設

10,805

2,293

4,067

17,167

37

蔵王南工場
(山形県山形市)

半導体
事業

石英ガラス
製品生産設備

784,301

433,069

657,303

(28,858.35)

36,683

78,495

1,989,853

99

蔵王工場
(山形県山形市)

半導体
事業

石英ガラス
製品生産設備

671,977

467,599

418,458

(22,243.37)

11,062

40,686

1,609,785

137

山形工場
(山形県山形市)

半導体
事業

石英ガラス
製品生産設備

56,942

79,053

72,575

(5,610.23)

91,203

4,054

303,830

16

アイシンテック株式会社

福島県喜多方市

半導体
事業

高純度石英ガラス及び結晶シリコン等の加工

582,317

156,488

63,406

(10,000.00)

36,964

10,233

849,410

35

 

(注) 1 帳簿価額のうち「その他」は、工具、器具及び備品であり、建設仮勘定は含んでおりません。

2 従業員数には臨時従業員を含んでおりません。

 

(3) 在外子会社

2023年3月31日現在

会社名

事業所名
(所在地)

セグメントの
名称

設備の内容

帳簿価額(千円)

従業
員数
(名)

建物及び
構築物

機械装置
及び運搬具

その他

合計

杭州泰谷諾石英有限公司

中国工場
(中華人民共和国浙江省杭州市)

半導体事業

石英ガラス
製品生産設備

1,595,597

1,876,697

108,478

3,580,774

274

 

(注) 1 帳簿価額のうち「その他」は、工具、器具及び備品であり、建設仮勘定は含んでおりません。

2 従業員数には臨時従業員は含んでおりません。

3 上記帳簿価額及び従業員数は、在外子会社の決算日12月31日に基づいて記載しております。

 

① 【株式の総数】

 

種類

発行可能株式総数(株)

普通株式

22,380,000

22,380,000

 

 

② 【発行済株式】

 

種類

事業年度末現在
発行数(株)
(2023年3月31日)

提出日現在
発行数(株)
(2023年6月23日)

上場金融商品取引所名
又は登録認可金融商品
取引業協会名

内容

普通株式

11,190,000

11,190,000

東京証券取引所
 スタンダード市場

単元株式数は100株であります。

11,190,000

11,190,000

 

 

① 【ストックオプション制度の内容】

該当事項はありません。

 

② 【ライツプランの内容】

該当事項はありません。

 

(4) 【発行済株式総数、資本金等の推移】

 

年月日

発行済株式
総数増減数
(株)

発行済株式
総数残高
(株)

資本金増減額
 
(千円)

資本金残高
 
(千円)

資本準備金
増減額
(千円)

資本準備金
残高
(千円)

2015年7月1日
(注)

5,595,000

11,190,000

1,207,795

1,751,219

 

(注) 株式分割(1:2)によるものであります。

 

 

(5) 【所有者別状況】

2023年3月31日現在

区分

株式の状況(1単元の株式数100株)

単元未満
株式の状況
(株)

政府及び地方公共団体

金融機関

金融商品
取引業者

その他
の法人

外国法人等

個人
その他

個人以外

個人

株主数
(人)

12

19

56

61

4

3,305

3,457

所有株式数
(単元)

19,425

2,768

24,732

8,518

58

56,357

111,858

4,200

所有株式数
の割合(%)

17.35

2.47

22.11

7.62

0.05

50.40

100.00

 

(注) 自己株式930,224株は「個人その他」に9,302単元、「単元未満株式の状況」に24株含まれております。
なお、自己株式930,224株は株主名簿上の株式数であり、2023年3月31日現在の実質的な所有株式数と同一であります。

 

(6) 【大株主の状況】

2023年3月31日現在

氏名又は名称

住所

所有株式数
(千株)

発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%)

ジーエルサイエンス従業員持株会

東京都新宿区西新宿六丁目22番1号

992

9.67

株式会社島津製作所

京都府京都市中京区西ノ京桑原町一番地

580

5.65

森 禮 子

東京都杉並区

506

4.93

株式会社三菱UFJ銀行

東京都千代田区丸の内二丁目7番1号

498

4.86

株式会社山口銀行

山口県下関市竹崎町四丁目2番36号

496

4.83

株式会社みなと銀行

兵庫県神戸市中央区三宮町二丁目1番1号

444

4.33

東京中小企業投資育成株式会社

東京都渋谷区渋谷三丁目29番22号

425

4.15

公益財団法人
世界自然保護基金ジャパン

東京都港区三田一丁目4番28号

400

3.90

株式会社ワイエムシィ

京都府京都市下京区五条通烏丸西入醍醐町284番地

343

3.35

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)

東京都港区浜松町2丁目11番3号

282

2.75

4,967

48.42

 

(注) 2023年3月31日現在における、自己保有株式は930,224株となります。

 

①【連結貸借対照表】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

資産の部

 

 

 

流動資産

 

 

 

 

現金及び預金

6,119,266

6,556,597

 

 

受取手形

780,042

568,190

 

 

電子記録債権

2,256,248

2,601,803

 

 

売掛金

7,316,296

8,505,035

 

 

商品及び製品

2,088,095

2,649,950

 

 

仕掛品

3,028,839

3,989,823

 

 

原材料及び貯蔵品

2,858,634

4,537,490

 

 

その他

390,359

634,309

 

 

貸倒引当金

8,518

4,429

 

 

流動資産合計

24,829,265

30,038,772

 

固定資産

 

 

 

 

有形固定資産

 

 

 

 

 

建物及び構築物

12,174,395

13,326,755

 

 

 

 

減価償却累計額

※5 △5,313,053

※5 △5,763,292

 

 

 

 

建物及び構築物(純額)

※2 6,861,342

※2 7,563,463

 

 

 

機械装置及び運搬具

8,591,114

9,973,371

 

 

 

 

減価償却累計額

※5 △5,884,594

※5 △6,690,468

 

 

 

 

機械装置及び運搬具(純額)

2,706,519

3,282,903

 

 

 

土地

※1,※2,※3 4,159,780

※1,※2,※3 4,930,071

 

 

 

建設仮勘定

291,538

564,461

 

 

 

その他

2,826,557

3,147,433

 

 

 

 

減価償却累計額

※5 △2,206,116

※5 △2,461,421

 

 

 

 

その他(純額)

620,440

686,011

 

 

 

有形固定資産合計

14,639,622

17,026,911

 

 

無形固定資産

466,390

496,013

 

 

投資その他の資産

 

 

 

 

 

投資有価証券

※4 1,985,904

※4 2,513,570

 

 

 

退職給付に係る資産

465,129

326,456

 

 

 

その他

591,050

610,773

 

 

 

貸倒引当金

2,147

868

 

 

 

投資その他の資産合計

3,039,936

3,449,931

 

 

固定資産合計

18,145,949

20,972,856

 

資産合計

42,975,215

51,011,629

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

負債の部

 

 

 

流動負債

 

 

 

 

支払手形

500,129

339,785

 

 

電子記録債務

1,592,723

1,718,540

 

 

買掛金

1,814,774

2,019,324

 

 

短期借入金

※2 2,113,390

※2 2,868,066

 

 

未払法人税等

776,235

1,192,817

 

 

賞与引当金

726,635

788,772

 

 

その他

※6 1,229,997

※6 1,386,911

 

 

流動負債合計

8,753,886

10,314,218

 

固定負債

 

 

 

 

長期借入金

※2 1,846,707

※2 4,118,832

 

 

再評価に係る繰延税金負債

※1 97,024

※1 97,024

 

 

役員退職慰労引当金

104,394

117,616

 

 

退職給付に係る負債

149,375

199,096

 

 

その他

494,224

586,460

 

 

固定負債合計

2,691,725

5,119,029

 

負債合計

11,445,612

15,433,247

純資産の部

 

 

 

株主資本

 

 

 

 

資本金

1,207,795

1,207,795

 

 

資本剰余金

1,815,761

1,815,039

 

 

利益剰余金

23,089,602

26,075,674

 

 

自己株式

509,615

509,615

 

 

株主資本合計

25,603,543

28,588,892

 

その他の包括利益累計額

 

 

 

 

その他有価証券評価差額金

601,005

743,973

 

 

繰延ヘッジ損益

-

8,676

 

 

土地再評価差額金

※1 △312,234

※1 △312,234

 

 

為替換算調整勘定

669,870

871,347

 

 

退職給付に係る調整累計額

241,294

7,184

 

 

その他の包括利益累計額合計

1,199,935

1,301,594

 

非支配株主持分

4,726,124

5,687,894

 

純資産合計

31,529,603

35,578,381

負債純資産合計

42,975,215

51,011,629

 

【連結損益計算書】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

 至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

 至 2023年3月31日)

売上高

※1 33,119,805

※1 38,679,841

売上原価

※3 21,889,356

※3 25,269,947

売上総利益

11,230,448

13,409,893

販売費及び一般管理費

 

 

 

給料及び手当

1,862,930

2,048,282

 

賞与引当金繰入額

326,029

354,362

 

退職給付費用

12,786

11,666

 

役員退職慰労引当金繰入額

26,178

27,560

 

試験研究費

※2 783,664

※2 840,074

 

その他

3,411,958

4,117,048

 

販売費及び一般管理費合計

6,423,547

7,375,661

営業利益

4,806,900

6,034,231

営業外収益

 

 

 

受取利息

1,670

1,750

 

受取配当金

33,728

45,858

 

為替差益

109,151

278,797

 

補助金収入

6,468

71,925

 

不動産賃貸料

106,823

106,823

 

その他

44,313

34,090

 

営業外収益合計

302,154

539,247

営業外費用

 

 

 

支払利息

31,191

34,624

 

不動産賃貸原価

69,515

59,849

 

その他

9,867

10,303

 

営業外費用合計

110,575

104,777

経常利益

4,998,479

6,468,701

特別利益

 

 

 

固定資産売却益

※4 121

※4 2,778

 

投資有価証券売却益

0

47,948

 

移転補償金

※5 52,953

-

 

特別利益合計

53,075

50,726

特別損失

 

 

 

固定資産除却損

※7 33,871

※7 19,951

 

投資有価証券売却損

-

136

 

投資有価証券評価損

3,836

-

 

工場移転費用

-

※6 7,960

 

移転費用

※5 14,745

-

 

特別損失合計

52,453

28,048

税金等調整前当期純利益

4,999,101

6,491,378

法人税、住民税及び事業税

1,367,391

1,882,481

法人税等調整額

82,387

96,451

法人税等合計

1,449,779

1,978,932

当期純利益

3,549,322

4,512,445

非支配株主に帰属する当期純利益

754,026

1,013,385

親会社株主に帰属する当期純利益

2,795,295

3,499,060

 

1  報告セグメントの概要

当社の報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。
 当社グループは、事業の種類別単位で、日本及び海外の包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しております。
 したがって、当社は、「分析機器事業」、「半導体事業」及び「自動認識事業」の3つを報告セグメントとしております。
 「分析機器事業」は、ガスクロマトグラフ及び液体クロマトグラフ製品等の製造・販売を行っております。

「半導体事業」は、半導体用石英治具、光学研磨及び分光光度計用石英セル製品等の製造・販売を行っております。

「自動認識事業」は、非接触ICカード及びその周辺機器製品の製造・販売を行っております。

 

①【貸借対照表】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2022年3月31日)

当事業年度

(2023年3月31日)

資産の部

 

 

 

流動資産

 

 

 

 

現金及び預金

1,999,461

1,926,034

 

 

受取手形

712,151

533,819

 

 

電子記録債権

1,579,453

1,726,090

 

 

売掛金

3,533,597

3,992,773

 

 

商品及び製品

1,248,960

1,612,336

 

 

仕掛品

1,401,963

1,553,052

 

 

原材料及び貯蔵品

1,157,526

1,489,709

 

 

前払費用

41,716

27,123

 

 

前渡金

13,379

79,502

 

 

その他

5,376

7,577

 

 

貸倒引当金

6,500

700

 

 

流動資産合計

11,687,086

12,947,321

 

固定資産

 

 

 

 

有形固定資産

 

 

 

 

 

建物

6,075,087

6,142,410

 

 

 

 

減価償却累計額

2,217,427

2,433,828

 

 

 

 

建物(純額)

※1 3,857,659

※1 3,708,581

 

 

 

構築物

383,535

396,654

 

 

 

 

減価償却累計額

268,891

284,672

 

 

 

 

構築物(純額)

114,644

111,981

 

 

 

機械及び装置

1,379,071

1,400,588

 

 

 

 

減価償却累計額

1,035,897

1,131,575

 

 

 

 

機械及び装置(純額)

343,173

269,012

 

 

 

工具、器具及び備品

1,608,648

1,691,104

 

 

 

 

減価償却累計額

1,433,999

1,504,701

 

 

 

 

工具、器具及び備品(純額)

174,649

186,403

 

 

 

土地

※1 2,864,442

※1 3,571,327

 

 

 

リース資産

53,322

48,958

 

 

 

 

減価償却累計額

27,005

25,596

 

 

 

 

リース資産(純額)

26,316

23,362

 

 

 

建設仮勘定

2,302

16,858

 

 

 

有形固定資産合計

7,383,188

7,887,527

 

 

無形固定資産

 

 

 

 

 

ソフトウエア

39,055

28,836

 

 

 

ソフトウエア仮勘定

-

49,136

 

 

 

その他

4,843

4,710

 

 

 

無形固定資産合計

43,899

82,683

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2022年3月31日)

当事業年度

(2023年3月31日)

 

 

投資その他の資産

 

 

 

 

 

投資有価証券

1,930,207

2,465,290

 

 

 

関係会社株式

1,733,494

1,733,494

 

 

 

関係会社出資金

135,000

135,000

 

 

 

従業員に対する長期貸付金

20,215

16,985

 

 

 

破産更生債権等

1,279

-

 

 

 

長期前払費用

21,174

18,358

 

 

 

前払年金費用

114,432

306,347

 

 

 

その他

208,708

208,489

 

 

 

貸倒引当金

1,279

-

 

 

 

投資その他の資産合計

4,163,232

4,883,965

 

 

固定資産合計

11,590,320

12,854,176

 

資産合計

23,277,407

25,801,497

負債の部

 

 

 

流動負債

 

 

 

 

支払手形

78,696

41,370

 

 

電子記録債務

1,017,829

1,162,374

 

 

買掛金

1,005,960

1,141,381

 

 

短期借入金

※1 720,000

※1 780,000

 

 

1年内返済予定の長期借入金

※1 400,920

※1 532,920

 

 

リース債務

10,588

10,147

 

 

未払金

11,977

38,234

 

 

未払費用

190,952

239,033

 

 

未払法人税等

121,438

294,022

 

 

前受金

19,895

17,256

 

 

預り金

201,222

206,413

 

 

前受収益

287

303

 

 

賞与引当金

445,325

473,610

 

 

役員退職慰労引当金

2,531

14,338

 

 

その他

209,475

42,914

 

 

流動負債合計

4,437,101

4,994,321

 

固定負債

 

 

 

 

長期借入金

※1 1,253,700

※1 1,965,780

 

 

リース債務

18,158

15,452

 

 

繰延税金負債

122,215

190,178

 

 

再評価に係る繰延税金負債

97,024

97,024

 

 

役員退職慰労引当金

58,435

58,682

 

 

資産除去債務

1,717

1,723

 

 

その他

56,904

64,248

 

 

固定負債合計

1,608,155

2,393,089

 

負債合計

6,045,257

7,387,411

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2022年3月31日)

当事業年度

(2023年3月31日)

純資産の部

 

 

 

株主資本

 

 

 

 

資本金

1,207,795

1,207,795

 

 

資本剰余金

 

 

 

 

 

資本準備金

1,751,219

1,751,219

 

 

 

その他資本剰余金

68,492

68,492

 

 

 

資本剰余金合計

1,819,711

1,819,711

 

 

利益剰余金

 

 

 

 

 

利益準備金

162,748

162,748

 

 

 

その他利益剰余金

 

 

 

 

 

 

圧縮記帳積立金

121,387

121,387

 

 

 

 

別途積立金

7,586,000

7,586,000

 

 

 

 

繰越利益剰余金

6,548,258

7,598,175

 

 

 

利益剰余金合計

14,418,394

15,468,311

 

 

自己株式

509,615

509,615

 

 

株主資本合計

16,936,285

17,986,203

 

評価・換算差額等

 

 

 

 

その他有価証券評価差額金

608,099

748,793

 

 

繰延ヘッジ損益

-

8,676

 

 

土地再評価差額金

312,234

312,234

 

 

評価・換算差額等合計

295,864

427,882

 

純資産合計

17,232,150

18,414,085

負債純資産合計

23,277,407

25,801,497

 

②【損益計算書】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(自 2021年4月1日

 至 2022年3月31日)

当事業年度

(自 2022年4月1日

 至 2023年3月31日)

売上高

 

 

 

製品売上高

9,818,954

10,416,432

 

商品売上高

4,732,677

4,721,599

 

売上高合計

14,551,631

15,138,032

売上原価

 

 

 

製品売上原価

 

 

 

 

製品期首棚卸高

1,035,209

933,697

 

 

当期製品製造原価

5,373,168

5,920,813

 

 

製品他勘定受入高

-

※1 9,741

 

 

合計

6,408,377

6,864,251

 

 

製品他勘定振替高

※2 20,738

※2 24,811

 

 

製品期末棚卸高

933,697

1,312,447

 

 

製品売上原価

5,453,941

5,526,992

 

商品売上原価

 

 

 

 

商品期首棚卸高

210,268

315,263

 

 

当期商品仕入高

4,135,199

4,000,305

 

 

商品他勘定受入高

※1 13,881

※1 12,699

 

 

合計

4,359,349

4,328,268

 

 

商品他勘定振替高

※2 4,874

※2 16,372

 

 

商品期末棚卸高

315,263

299,889

 

 

商品売上原価

4,039,211

4,012,006

 

売上原価合計

9,493,152

9,538,999

売上総利益

5,058,478

5,599,032

販売費及び一般管理費

 

 

 

給料及び手当

1,214,685

1,273,961

 

賞与

229,308

263,813

 

賞与引当金繰入額

240,919

270,750

 

役員退職慰労引当金繰入額

13,260

14,585

 

法定福利費

287,639

322,068

 

減価償却費

76,672

84,884

 

試験研究費

648,908

696,825

 

退職給付費用

50,786

48,715

 

貸倒引当金繰入額

1,760

5,814

 

その他

1,058,810

1,210,877

 

販売費及び一般管理費合計

3,721,177

4,083,236

営業利益

1,337,301

1,515,796

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(自 2021年4月1日

 至 2022年3月31日)

当事業年度

(自 2022年4月1日

 至 2023年3月31日)

営業外収益

 

 

 

受取利息

295

253

 

受取配当金

※4 285,674

※4 359,001

 

為替差益

24,532

37,981

 

不動産賃貸料

106,823

106,823

 

その他

36,820

43,400

 

営業外収益合計

454,146

547,460

営業外費用

 

 

 

支払利息

19,673

19,727

 

不動産賃貸原価

69,515

59,849

 

その他

1,411

3,663

 

営業外費用合計

90,600

83,240

経常利益

1,700,847

1,980,015

特別利益

 

 

 

投資有価証券売却益

0

41,028

 

特別利益合計

0

41,028

特別損失

 

 

 

固定資産除却損

※3 11,502

※3 300

 

投資有価証券評価損

3,836

-

 

特別損失合計

15,338

300

税引前当期純利益

1,685,508

2,020,743

法人税、住民税及び事業税

283,776

435,273

法人税等調整額

65,887

22,563

法人税等合計

349,663

457,837

当期純利益

1,335,844

1,562,906