株式会社フルヤ金属
FURUYA METAL CO.,LTD.
豊島区南大塚二丁目37番5号
証券コード:78260
業界:その他製品
有価証券報告書の提出日:2023年11月14日

(1)連結経営指標等

回次

第51期

第52期

第53期

第54期

第55期

決算年月

2019年6月

2020年6月

2021年6月

2022年6月

2023年6月

売上高

(百万円)

21,451

22,826

33,840

45,321

48,115

経常利益

(百万円)

4,484

3,756

10,557

13,297

12,383

親会社株主に帰属する当期純利益

(百万円)

2,709

2,534

6,889

9,142

9,406

包括利益

(百万円)

2,692

2,529

6,872

9,181

9,417

純資産額

(百万円)

14,037

14,429

28,497

36,699

44,369

総資産額

(百万円)

29,793

31,833

55,690

72,662

87,534

1株当たり純資産額

(円)

2,255.99

2,499.44

4,051.17

5,224.03

6,321.50

1株当たり当期純利益金額

(円)

402.61

435.27

1,026.73

1,310.82

1,347.52

潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額

(円)

400.71

432.73

1,021.53

1,305.43

1,341.98

自己資本比率

(%)

46.8

45.0

50.7

50.2

50.4

自己資本利益率

(%)

19.4

17.7

32.4

28.3

23.3

株価収益率

(倍)

8.26

14.34

7.12

6.52

8.84

営業活動によるキャッシュ・フロー

(百万円)

2,465

664

3,450

1,225

461

投資活動によるキャッシュ・フロー

(百万円)

748

987

2,109

1,786

2,328

財務活動によるキャッシュ・フロー

(百万円)

1,889

623

7,682

2,717

2,019

現金及び現金同等物の期末残高

(百万円)

1,748

2,050

4,262

3,857

3,114

従業員数

(人)

318

339

361

369

391

(外、平均臨時雇用者数)

(122)

(121)

(126)

(129)

(151)

(注)「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第54期の期首より適用しており、第54期以降の各数値については、当該会計基準等を適用した後の数値を記載しております。

 

 

(2)提出会社の経営指標等

回次

第51期

第52期

第53期

第54期

第55期

決算年月

2019年6月

2020年6月

2021年6月

2022年6月

2023年6月

売上高

(百万円)

21,163

22,343

33,648

45,280

47,931

経常利益

(百万円)

4,312

3,676

10,670

13,279

12,427

当期純利益

(百万円)

2,573

2,498

6,995

9,128

9,459

資本金

(百万円)

5,445

5,445

5,445

5,445

5,445

発行済株式総数

(株)

7,265,212

7,265,212

7,265,212

7,265,212

7,265,212

純資産額

(百万円)

13,780

14,139

28,132

36,280

43,993

総資産額

(百万円)

29,510

31,461

55,262

72,200

87,110

1株当たり純資産額

(円)

2,214.38

2,448.94

4,024.54

5,187.46

6,289.40

1株当たり配当額

(円)

70

80

150

255

255

(うち1株当たり中間配当額)

(-)

(-)

(-)

(-)

(-)

1株当たり当期純利益金額

(円)

382.46

429.22

1,042.55

1,308.86

1,355.15

潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額

(円)

380.66

426.72

1,037.28

1,303.48

1,349.58

自己資本比率

(%)

46.4

44.7

50.7

50.1

50.4

自己資本利益率

(%)

18.8

17.8

33.2

28.4

23.6

株価収益率

(倍)

8.69

14.54

6.84

6.52

8.79

配当性向

(%)

18.3

18.4

14.4

19.5

18.8

従業員数

(人)

312

331

354

364

386

(外、平均臨時雇用者数)

(122)

(121)

(126)

(129)

(151)

株主総利回り

(%)

86.4

162.6

189.1

231.4

323.7

(比較指標:配当込みTOPIX)

(%)

(91.8)

(94.6)

(120.5)

(118.8)

(149.3)

最高株価

(円)

7,930

6,370

10,010

12,960

12,450

最低株価

(円)

3,195

2,906

5,420

6,340

7,570

(注)1.第53期の1株当たり配当額150円には、創業70周年記念配当30円を含んでおります。

2.最高株価及び最低株価は2022年4月4日より東京証券取引所スタンダード市場におけるものであり、それ以前は東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)におけるものであります。

3.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第54期の期首より適用しており、第54期以降の各数値については、当該会計基準等を適用した後の数値を記載しております。

 

2【沿革】

年月

事項

1951年3月

東京都三鷹市に古屋商店を創立し、貴金属地金販売及び貴金属装飾品の製作、販売を開始

1968年8月

資本金5百万円で株式会社を設立、商号を株式会社フルヤ金属に変更

1975年4月

工業用貴金属の分野に参入

1977年3月

本社、工場を東京都豊島区高田一丁目31番2号に移転

1981年10月

イリジウムルツボ国内初の製造に成功

1982年4月

デグサ社(独)とイリジウムについて技術・販売提携(1996年2月29日付で契約は解消しております)

1982年6月

東京都豊島区高田一丁目25番5号に高田工場を新設

1983年4月

広島市東区に広島営業所を設置

1986年4月

大阪市淀川区に大阪営業所を設置

1986年7月

信越化学工業株式会社製PBN(焼成窒化ボロン)ルツボ等の代理販売開始

1987年3月

大阪営業所に広島営業所を併合

1987年10月

デグサ社(独)とFKS(デグサ社開発の強化型白金材料)について技術・販売提携(1996年2月29日付で契約は解消しております)

1987年11月

本社を東京都豊島区南大塚三丁目に移転

1989年7月

新日本製鐵株式会社・旭硝子株式会社と共同で溶銑・溶鋼・連続測温用温度計を開発

1990年10月

茨城県下館市(現筑西市)につくば工場を設置し、本社工場、高田工場を集約

1991年12月

科学技術庁(現文部科学省)航空宇宙技術研究所とIrアロイ(イリジウム合金)素材を使用した高温用温度センサーを共同開発(産学官提携助成事業助成金を受ける)

1992年4月

ガスタービン燃焼器の測温プローブを開発

1993年6月

鉱山会社ウエスタンプラチナム社(南アフリカ共和国)製貴金属地金の販売開始

1998年4月

本社を東京都豊島区南大塚二丁目に移転

1998年10月

茨城県下館市(現筑西市)のつくば工場敷地内に、つくば研究開発センターを開設

2000年2月

つくば工場において国際品質保証規格「ISO9001」の認証を取得

2001年4月

三菱商事株式会社と共同出資でイプシロン株式会社を設立

2001年6月

三菱商事株式会社及び英国ロンミン社(Lonmin Plc(現Lonmin Limited))が資本参加

2002年7月

イプシロン株式会社を吸収合併

2002年10月

仙台市青葉区に仙台営業所を設置

2003年5月

茨城県下館市(現筑西市)のつくば工場敷地内に、工場B棟を新設

2005年2月

茨城県下館市(現筑西市)のつくば工場敷地内に、工場C棟を新設

2005年11月

ロンドン・プラチナパラジウムマーケット(LPPM)に登録認証

2006年1月

つくば工場において国際環境規格「ISO14001」の認証を取得

2006年9月

株式会社ジャスダック証券取引所に上場

2007年2月

茨城県土浦市に第二工場用地を取得

2007年3月

名古屋営業所及び九州出張所を開所

2007年6月

茨城県筑西市(旧下館市)のつくば工場敷地内に、工場D棟を新設

2007年12月

土浦工場に工場棟を建設し、貴金属回収・精製ラインを増設

2009年1月

土浦工場において国際環境規格「ISO14001」の承認を取得

2009年3月

つくば工場において計量法及び国際規格「ISO17025」の要求に基づき校正事業者「JCSS」として登録、JCSS国際MRA対応認定事業者として認定

2010年4月

ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQ市場に上場

2010年10月

北海道千歳市に千歳工場を新設

2011年2月

田中貴金属工業株式会社と資本業務提携契約を締結

2011年4月

土浦工場に新棟を増設

2011年9月

株式会社韓国フルヤメタルを設立

 

 

年月

事項

2013年4月

株式会社米国フルヤメタルを設立

2013年7月

土浦工場に乾式精製装置棟を新設

2013年7月

東京証券取引所と大阪証券取引所の市場統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場

2013年12月

仙台営業所を廃止

2014年3月

土浦工場に触媒棟新設

2014年3月

経済産業省認定グローバルニッチトップ企業100選に選定

2014年9月

大阪営業所を名古屋営業所に統合、西日本ビジネスユニットに名称変更

2017年6月

西日本ビジネスユニットを廃止

2020年5月

株式会社Furuya Eco-Front Technologyを設立

2020年6月

2020年版経済産業省認定グローバルニッチトップ企業100選に選定

2020年7月

Anglo Platinum Marketing Limitedと株式会社Furuya Eco-Front Technologyの合弁契約締結

2021年5月

株式会社Furuya Eco-Front Technology上海を設立

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、JASDAQ(スタンダード)市場からスタンダード市場に移行

3【事業の内容】

当社グループは、株式会社フルヤ金属(当社)、連結子会社3社、非連結子会社1社及びその他の関係会社2社で構成されており、工業用貴金属製品の製造及び販売を主たる業務としております。

当社グループ製品のコアとなるプラチナグループメタル(略称=PGM:プラチナ・イリジウム・パラジウム・ロジウム・ルテニウム)を中心とする貴金属は、耐熱性、化学的安定性、良導電性、触媒活性等の優れた特性から、エレクトロニクス・光学ガラス・クリーンエネルギー・環境・医療等各分野の発展を支える極めて重要な素材といえます。当社グループは、貴金属の中でも特に優れた性質を有するプラチナグループメタルに特化し、ルツボ(耐熱性容器)、薄膜素材、熱電対(測温計)等の工業用貴金属製品を製造販売しております。当社グループの製品はその用途ごとに、「電子」「薄膜」「サーマル」「ケミカル」に大別されます。なお、セグメントの区分と同一であります。

(1)電子

携帯電話のSAWフィルター(必要な周波数信号を取り出すデバイス)、光ファイバ増幅器内で使用される光アイソレーター(通信機器内の異常な反射電波を阻止する電子部品)、LED用基板、癌診断に用いられるポジトロン放射断層撮像法装置のシンチレーター等の製造用に使用される酸化物単結晶(一定の光や電波を通し易い等の機能を持った人工宝石)の育成に用いられるルツボやディスプレイ、各種レンズ等の光学ガラス溶解・成形に用いられる工業用貴金属製品等を製造販売しております。

(2)薄膜

超LSIをはじめとする電子部品や、携帯電話の電子部品、HD等磁気記録媒体、EUV向けターゲット、半導体製品向けターゲット、各種ディスプレイの薄膜形成に使用される貴金属スパッタリングターゲット(高純度ないし合金の貴金属板材)、蒸着材料等の製造販売を行っております。また、つくば研究開発センターの最新鋭スパッタリング装置を使用し、他社の薄膜製造プロセスの受託を行っております。

(3)サーマル

シリコン半導体製造、化合物半導体製造、ファインセラミックス製造等、高温工程における継続的な温度の測定・制御に使用される熱電対や半導体製造装置の熱効率向上・温度管理関連製品を製造販売しております。

(4)ケミカル

各種触媒向け貴金属化合物や有機EL燐光材向高純度化合物、触媒・電極向け貴金属化合物の製造販売、工業用貴金属のリサイクル・精製受託を行っております。

 

以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。

 

 

0101010_001.png

 

4【関係会社の状況】

名称

住所

資本金

(百万円)

主要な事業の内容

議決権の所有割合又は被所有割合

(%)

関係内容

(連結子会社)

㈱韓国フルヤメタル

大韓民国

ソウル特別市

29

当社製品の販売サポート

直接

製品販売業務等の委託先。

役員の兼任あり。

100.00

(連結子会社)

㈱米国フルヤメタル

アメリカ合衆国

ニューハンプシャー州マンチェスター

59

当社製品の販売サポート

直接

製品販売業務等の委託先。

役員の兼任あり。

100.00

(連結子会社)

㈱Furuya Eco-Front Technology

東京都豊島区

250

貴金属地金の加工及び販売

直接

貴金属地金の販売先。

役員の兼任あり。

60.00

(非連結子会社)

㈱Furuya Eco-Front Technology 上海

中華人民共和国

上海市

119

(株)Furuya Eco-Front Technology 製品の現地販売

間接

製品販売業務等の委託先、役員の兼任あり。

(60.00)

(その他の関係会社)

田中貴金属工業㈱

 

東京都千代田区

500

貴金属地金及び各種産業用貴金属製品の製造・販売、輸出入及び貴金属の回収・精製

(被所有)

貴金属地金の仕入先、製品の販売先。

役員の兼任なし。

直接

20.31

(その他の関係会社)

TANAKAホールディングス㈱

(注)1、2

東京都千代田区

500

田中貴金属グループの中心となる持株会社として、グループの戦略的かつ効率的運営とグループ各社への経営指導

(被所有)

田中貴金属工業㈱の親会社。

役員の兼任なし。

(20.31)

(注)1.その他の関係会社である田中貴金属工業株式会社がTANAKAホールディングス株式会社の100%出資子会社であり、実質的な影響力を持っているため、その他の関係会社としております。

2.「議決権の所有割合又は被所有割合」の欄の( )は間接所有の割合であります。

5【従業員の状況】

(1)連結会社の状況

 

2023年6月30日現在

セグメントの名称

従業員数(人)

全社

391

(151)

合計

391

(151)

(注)1.従業員数は就業人員(当社グループから社外への出向者を除き、社外から当社グループへの出向者を含む。)であり、臨時雇用者数(パートタイマー、人材会社からの派遣社員、季節工を含む。)は、年間の平均人員を( )外数で記載しております。

2.セグメント別の従業員の状況につきましては、各セグメントに跨って従事する従業員がいるため、セグメント別による従業員の記載を省略しております。

 

(2)提出会社の状況

 

 

 

 

2023年6月30日現在

従業員数(人)

平均年齢(才)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(円)

386

(151)

34.6

8.1

6,570,024

(注)1.従業員数は就業人員(当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む。)であり、臨時雇用者数(パートタイマー、人材会社からの派遣社員、季節工を含む。)は、年間の平均人員を( )外数で記載しております。

2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

3.セグメント別の従業員の状況につきましては、各セグメントに跨って従事する従業員がいるため、セグメント別による従業員の記載を省略しております。

 

(3)労働組合の状況

労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。

(4)管理職に占める女性従業員の割合、男性従業員の育児休業取得率及び従業員の男女の賃金の差異

① 提出会社

当事業年度

管理職に占める女性従業員の割合(%)

(注)1

男性従業員の育児休業取得率(%)

(注)2

従業員の男女の賃金の差異(%)

(注)1

全従業員

うち正規雇用従業員

うちパート・有期従業員

2.4

70.0

73.5

82.3

45.9

(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

 

② 連結子会社

連結子会社は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しております。

 

 

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1)経営方針

当社グループは「科学技術の発展に寄与し、社会の繁栄に貢献する」という企業理念のもと、次のとおり行動指針並びに基幹方針を定めております。

①行動指針

・無限の可能性に、先見力と想像力で対応

②基幹方針

・「人=社員」がフルヤの最重要経営資源と考え、社員を大切にする経営を目指す

・コンプライアンスを重視し、高いモラルとビジョンを持った社員を育成する

・PGMに経営資源を集中する

・受注から出荷までの工程において高い品質意識をもって取り組み、顧客満足の最大化を図る

・顧客、株主に信頼される経営を目指す

 

(2)中長期的な会社の経営戦略

当社グループは経営の基本方針に基づき、事業環境の変化に対応し持続的な成長を実現するとともに、顧客・株主に信頼を得るために、次の事柄に取り組んでまいります。

・高付加価値製品の開発

・原価低減への取り組み

・貴金属回収技術の向上

・貴金属回収能力の増強

・環境保護並びに安全対策の強化

・コンプライアンスの徹底

 

(3)経営環境

半導体、電子機器の高機能化及び多機能化などデジタル産業のさらなる進展に向けた新たな貴金属素材及び貴金属製品の需要や、省エネルギー及び再生可能エネルギーなどグリーン社会の実現に向けた貴金属化合物及び触媒、ならびに回収・精製の新たな需要が予想されており、これらの需要を背景に、当社グループが有する加工技術及び回収・精製技術ならびに貴金属調達力へ寄せられる期待が高まっております。また、天災、地政学リスク等を背景に、サプラーチェーンの強靭化による安定供給が求められております。

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

当社の継続的課題といたしましては、高付加価値製品の開発並びに原価低減の推進、貴金属の安定確保、環境・安全対策ガバナンス体制の構築等がございます。

まず、高付加価値製品の開発並びに原価低減については、需要を的確に捉え、営業・開発・製造の各部門が一体となり他社製品との差別化・高付加価値化を図るとともに、製造工程を標準化し自動化並びに作業の効率化を進め、品質の安定と原価低減を目指してまいります。

次に、貴金属の安定確保については、貴金属回収技術の向上・新たな技術確立を図り貴金属回収能力増強のための積極的な設備投資を行います。加えて、田中貴金属工業株式会社や鉱山会社との緊密な取引関係の維持・強化を基本方針とし貴金属の安定確保に努めてまいります。

また、当社は継続的な成長・発展と企業価値の増大を図るため、環境・安全対策に真摯に取り組むとともに、ガバナンス体制を強化し、コーポレート・ガバナンスの充実及び内部統制システムの円滑な運用を重要な経営課題と認識し鋭意取り組んでまいります。

 

3【事業等のリスク】

以下において、当社グループの事業上のリスク要因となる可能性があると考えられる主な事項を記載しております。また必ずしも事業上のリスクに該当しない事項についても、投資家の投資判断上、あるいは当社グループの事業活動を理解する上で重要であると考えられる事項については、投資家に対する情報開示の観点から積極的に開示しております。

当社グループはこれらのリスク発生の可能性を認識した上で、その発生の予防又は回避及び発生した場合の対応に努める方針でありますが、本株式に関する投資判断は、本項及び本書中の本項目以外の記載事項を併せて慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。

また、以下の記載は本株式への投資に関するリスクを全て網羅するものではありませんのでご留意下さい。

なお、文中における将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。

(1)業績の変動要因について

当社グループの業績は、携帯電話、液晶ディスプレイ、電子部品及び電子デバイス関連等の電子機器メーカーや半導体、光学ガラス及び触媒関連業界における設備投資動向及び生産活動の影響を受ける傾向があります。従って、今後これらの業界動向が悪化した場合には、当社グループの業績及び財務状態に悪影響を及ぼす可能性があります。

(2)貴金属の価格について

当社グループ製品の原材料は貴金属を多く使用しており、種々貴金属価格の変動は当社グループの業績に影響を与えます。特にプラチナグループメタル(PGM)のうち当社グループの取扱いの多いイリジウム・ルテニウムの取引価格は、主として大手貴金属取扱業者の公表する価格を指標として決定されており、これらを主力原材料とする製品需要動向や投機的要因のほか、供給国及び需要国の政治経済動向、為替相場等、世界のさまざまな要因により、その価格は変動しております。また、プラチナやパラジウム等は国際商品市場で活発に取引されており、同じ要因によりその価格は変動しております。その価格の変動は直接売上高に影響すると共に、利益にも少なからず影響を与えます。

これらのリスクに対応するため、当社グループは、個別受注生産の形態をとっており、製品の販売価格は原材料の時価に連動する契約とし仕入価格の変動を販売価格に反映させております。しかしながら、全ての受注に対し個別に仕入を行うことは実際には不可能であり、受注・仕入間にタイムラグがある場合には、当社グループの仕入価格は貴金属相場の価格変動リスクに晒されること、また、期末日の棚卸資産としての貴金属在庫の評価額も貴金属相場の価格変動リスクに晒されることから、貴金属相場が当社グループの業績及び財務状態に影響を及ぼす可能性があります。

(3)貴金属の調達について

当社グループ製品は、産出地や生産量が限定されるイリジウム・ルテニウム等といった稀少な金属を原材料としております。当社グループでは、原材料の調達リスクに備え一定の原材料在庫を保有しております。しかし、これら稀少金属の産出国における政治・経済情勢等の変化・法律の改正又は世界的な需給逼迫等により産出量・流通量が減少した場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。

(4)為替変動の影響について

当社グループは、原材料及び製品の一部の輸出入取引を外貨建で行っており、また、海外連結子会社の財務諸表は外貨建で作成されております。従いまして、当社グループは外国為替相場の変動に係るリスクを有しております。

外国為替相場の変動は、当社グループの輸出入取引に係る収益費用及び外貨建債権債務の円換算額に影響を与え、海外連結子会社の財務諸表の円貨への換算において当社グループの財政状態、経営成績に影響を与えます。

当社グループは、外国為替相場の変動による輸出入取引に係る影響を軽減するため、為替予約及び債権流動化を行っておりますが、為替変動の状況によっては、軽減の効果が十分に得られない可能性があります。

(5)「主要株主」及び「その他の関係会社」の異動等によるリスク

田中貴金属工業株式会社は、当社の当事業年度末日現在の総議決権の20.31%を占めており、当社グループの「主要株主」及び「その他の関係会社」であり、同社の親会社であるTANAKAホールディングス株式会社も「その他の関係会社」に該当しております。また、「5.経営上の重要な契約等(2)その他経営上の重要な契約」において記載のとおり、田中貴金属工業株式会社と資本業務提携契約を締結しております。

主要株主である田中貴金属工業株式会社の当社経営方針への考え方・議決権行使等が当社の事業運営及びコーポレート・ガバナンスに影響を与える可能性があり、同社またはTANAKAホールディングス株式会社が、当社の経営方針についての考え方や株式の継続保有方針について変更した場合には、当社の株価や財政状態、経営成績、キャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

 

(6)大株主との関係について

田中貴金属工業株式会社との関係について

当連結会計年度末日現在、田中貴金属工業株式会社は当社発行済株式総数(自己株式数を除く。)の20.28%を所有する大株主であります。

取引関係について

当社は、2011年2月7日開催の取締役会におきまして、田中貴金属工業株式会社との間でイリジウム地金の安定供給等を目的として資本業務提携契約を締結いたしましたが、

それに基づき、当社の主要原材料であるイリジウム等について、田中貴金属工業株式会社と仕入取引を行っております。同社からの仕入高及び総仕入高に占める比率と期末買掛金残高は次表のとおりであります。

 

2023年6月期

仕入高(百万円)

985

総仕入高に占める比率(%)

2.9

期末買掛金残高(百万円)

また、田中貴金属工業株式会社への売上高及び総売上高に占める比率と期末売掛金残高は、次表のとおりであります。

 

2023年6月期

売上高(百万円)

80

総売上高に占める比率(%)

0.2

期末売掛金残高(百万円)

12

以上のとおり、原材料の仕入及び製品の販売等において、当社は田中貴金属工業株式会社の持つ安定調達力や多様な販売ルートを活用しております。これは、同社の優れた調達力や販売力を活用することにより、拡大する工業用貴金属製品の需要に応えることができると考えるためであります。当社といたしましては、今後とも同社との良好な関係の維持、取引の継続に努めていく所存ではありますが、同社との関係に変化が生じた場合には、原材料の仕入及び製品の販売量の変化等を通じて当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

人的関係について

田中貴金属工業株式会社との資本業務提携契約に基づき、取締役候補として同社の常勤顧問阿部照悦氏が推薦され、指名・報酬諮問委員会の答申、取締役会での選任議案承認、株主総会での承認を経て、社外取締役に就任しております。

独立性の確保について

田中貴金属工業株式会社との資本業務提携契約に基づき、取締役候補として同社の常勤顧問阿部照悦氏が推薦され、指名・報酬委員会の答申、取締役会での選任議案承認、株主総会での承認を経て、社外取締役に就任しておりますが、当社の経営上の決定事項について、同社やTANAKAホールディングス株式会社の事前承認事項や事前協議事項はありません。このように、当社は自らの意思決定により独立した事業展開を行っており、同社やTANAKAホールディングス株式会社によって当社における事業活動や経営判断が阻害されるような状況は生じておりません。しかしながら、前述のとおり同社とは重要な取引関係があることから、同社やTANAKAホールディングス株式会社との関係に変化が生じた場合には、当社の株価や財政状態、経営成績、キャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。

(7)人材の確保及び育成について

当社グループが引き続き事業を拡大するにあたっては、貴金属加工にかかわる技術に精通した人材が不可欠であり、このような人材の確保と育成を重要な経営課題として捉えております。

当社グループとしては、中途採用や新規採用を通じて、優秀な人材を採用していく方針であります。今後とも採用活動の強化や教育・研修制度の充実に努めていく方針でありますが、当社が必要とする優秀な人材の育成・確保が当社グループの事業展開に対応して進まない場合、あるいは、何らかの理由により人材が大量に社外流出した場合には、当社グループの事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

(8)同業他社との競争の激化による業績への影響

当社グループの販売する製品のなかには、ルテニウムターゲット、銀合金ターゲット、熱電対及び理化学用器具等、競合が激しく、価格競争も厳しい品目がありますが、当社グループは、「競合を制して、極端な価格競争に勝つこと」を目標とはしておらず、顧客ニーズを第一に提案型営業を目指して参りました。今後もこの方針に則り経営諸活動に注力いたしますが、結果として競合や価格競争に晒され、売上及び収益の低下により、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

 

(9)製品の開発等について

当社グループは顧客や外部機関等からの情報を分析することにより、製品のライフサイクルや市場動向の変化を見極めると共に、新製品及び新素材の開発、新市場及び新用途の開拓に取り組んでおります。しかしながら、市場動向について、当社グループが予想する以上の変化があった場合、又は当社グループにおいてこれら開発等の活動が見込みどおりに進捗しない場合、当社グループの製品は競争力を喪失し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

(10)製品の品質について

当社グループの製品は、顧客より個別製品毎の仕様に基づく厳しい品質が要求されております。当社グループでは、ISO9001に基づく製造プロセス管理及び品質管理システムを導入する等、品質の維持・向上を進めております。しかしながら、当社グループが顧客に納入した製品について、顧客の要求規格及び仕様等を充足しなかった場合又は不適合等が生じた場合には重大な品質クレームを引き起こす可能性があります。その際に、当社グループの製品に何らかの瑕疵が存在した場合には代替品の納入に留まらず、代金弁済や損害賠償、さらには取引(納入)停止等が生ずる可能性があります。これらの事象が生じた場合には、製品納入先との取引が停止するほか、当社グループの製品に対する信頼性が損なわれ、他の製品納入先との取引にも影響を及ぼす可能性があります。このような場合、特にそれが大口の製品納入先である場合には、当社グループの業績及び財務状態に影響を及ぼす可能性があります。

(11)生産拠点の集中について

当社グループは、1990年に工場を茨城県下館市(現筑西市)のつくば工場に移転・集約して以来、一貫してこの地で生産活動を行ってまいりましたが、生産拠点の集中が生産活動の効率化に寄与してきたものと考えております。一方では、2007年12月に精製・回収の主力ラインとして土浦工場を、2010年10月に北海道千歳市に石英保護管内製化のための千歳工場を立ち上げたほか、2011年4月には土浦工場(第二期)を立ち上げ、イリジウム製品の回収精製ラインを増設いたしましたが、生産拠点の分散化は一部にとどまっております。今後、自然災害等の外的要因により生産活動の停止が余儀なくされた場合、当社グループの業績及び財務状態に影響を及ぼす可能性があります。

(12)事故による操業への影響

プラズマ熔解炉、高周波溶解炉など主要設備では高温、高圧での操業を行なっており、貴金属の精製設備においては大量の薬品類を使用しております。これらを原因とする事故の防止対策には万全を期しておりますが、万一重大な事故が発生した場合には、当社の生産活動に支障をきたし、業績に影響を及ぼす可能性があります。

(13)環境リスクについて

当社グループは、環境リスクに対して予防の大切さを認識し、つくば工場及び土浦工場においては、環境マネジメントシステムISO14001の運用を通じて、リスクの低減を図っておりますが、自然災害、工場における設備の劣化、又は原材料、薬品の人的な取扱いのミス等により、薬品の漏洩等、環境へ悪影響を与える事象が発生する危険性があります。この事象が大規模なものとなり新たな費用負担等が生じた場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

(14)知的財産に係るリスクについて

当社グループは、他社と差別化できる技術とノウハウを蓄積し、自社が保有する技術等については特許権等の取得による保護を図るほか、他社の知的財産権に対する侵害のないよう、研究開発部門を中心に、顧問弁護士や弁理士などの外部専門家の協力を得ながらリスク管理に取り組んでおります。しかしながら、当社グループが現在販売している製品、或いは今後販売する製品が第三者の知的財産権に抵触する可能性を的確・適切に判断できない可能性があり、また、当社グループが認識していない特許権等が成立することにより、当該第三者より損害賠償等の訴えを起こされる可能性があります。そのような場合、当社グループの業績及び財務状態に影響を及ぼす可能性があります。

(15)借入金依存度について

当社グループは、原材料である貴金属の調達、設備投資等に必要とする資金を主として金融機関からの借入により調達し、当連結会計年度末の借入金残高は21,489百万円となりました。なお借入金依存度は24.5%となりました。また、当社グループの売上高に対する支払利息の比率は当連結会計年度において0.9%となっております。今後、営業キャッシュ・フローの拡大から生み出される余剰資金や増資による資金調達により、財務体質の強化に努めて参りますが、原材料である貴金属の仕入増加による借入金増加や、市場金利の上昇等があれば支払金利の負担増が生じ、当社の業績は影響を受ける可能性があります。

また、借入金のうちには財務制限条項が付された借入があることから、将来において業績の悪化等により財務制限条項に抵触した場合等も含めて、新たな資金調達に障害が生じれば、事業の展開に影響を及ぼす可能性があります。

(16)繰延税金資産に関するリスクについて

当社グループは、現行の会計基準に基づき、会社分類の妥当性、将来の課税所得の十分性、将来減算一時差異の将来解消見込年度のスケジューリング等を検討した上で繰延税金資産を計上しております。

この中で、特に原材料の精製回収費用に関連する繰延税金資産の計上については、将来の精製回収の実行計画に基づきスケジューリングしておりますが、当該実行計画は将来の製品の受注や原材料である貴金属の国際商品市場価格に影響を受ける可能性があります。

また、当社グループの業績や経営環境の著しい変化等により、繰延税金資産の全部または一部に回収可能性がないと判断した場合や税率の変更を含む税制改正、会計基準等の改正等により、当該繰延税金資産は減額され、当社グループの経営成績、財務状況等に影響を与える可能性があります。

 

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)重要な会計方針及び見積り

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づき作成されております。その作成には経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。

当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。

 

(2)経営成績

当連結会計年度における連結経営成績は以下のとおりであります。

 

当連結会計年度における世界経済につきましては、新型コロナウイルス感染症に伴う一部地域でのサプライチェーンへの混乱も解消に向かう一方で、地政学リスクの高まりに伴う資源・エネルギー価格の高騰及び諸物価の上昇、欧米諸国を中心とした政策金利の引き上げや急激な為替変動等の注視すべき状況が継続するとともに、金融引き締めによる世界的な需要収縮及び金融安定性リスクの高まりが懸念される状況が続いております。一方、当社が関連する情報通信市場、半導体市場、エレクトロニクス市場については、情報通信技術の拡充に伴うデータ社会への移行や脱炭素社会への取り組みを背景に、中長期的な成長が見込まれております。尚、当社が取り扱う主要貴金属価格につきましては、依然高い水準にあるもののなだらかに下落が続いており、当期連結会計年度における売上、利益に影響しております。
 このような状況のもと、当連結会計年度において、売上高48,115百万円(前期比6.2%増)、売上総利益15,380百万円(前期比4.8%減)、営業利益11,485百万円(前期比12.0%減)、経常利益12,383百万円(前期比6.9%減)、親会社株主に帰属する当期純利益9,406百万円(前期比2.9%増)となりました。

 

 

(売上高)

当連結会計年度の売上高は前期比6.2%増の48,115百万円となりました。

(売上総利益)

当連結会計年度の売上原価は、前期比12.2%増の32,734百万円となり、売上総利益は前期比4.8%減の15,380百万円となりました。また、売上高総利益率は3.7ポイント下落し32.0%となりました。

(販売費及び一般管理費)

当連結会計年度の販売費及び一般管理費は前期比25.8%増の3,895百万円となりました。これは主に研究開発費が586百万円増加、支払手数料が93百万円増加したことによるものです。

(営業利益)

当連結会計年度の営業利益は前期比12.0%減の11,485百万円となり、売上高営業利益率は前期比4.9ポイント下落し23.9%となりました。

(営業外収益・費用)

当連結会計年度の営業外収益は前期比46.1%増の1,398百万円となりました。これは主に助成金収入が798百万円増加したことによるものです。また、営業外費用は前期比30.0%減の500百万円となりました。これは主に為替差損が588百万円減少したことによるものです。

(経常利益)

当連結会計年度の経常利益は前期比6.9%減の12,383百万円となり、売上高経常利益率は前期比3.6ポイント下落し25.7%となりました。

(親会社株主に帰属する当期純利益)

当連結会計年度の法人税、住民税及び事業税と法人税等調整額の合計が2,988百万円となった結果、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比2.9%増の9,406百万円となり、売上高当期純利益率は前期比0.6ポイント下落し19.5%となりました。

 

セグメントごとの経営成績は以下のとおりであります。

(電子)

 海外の医療用シンチレーター(放射線に当たると、蛍光を発生する物質)に使用される単結晶育成装置向けイリジウムルツボの受注が好調に推移するとともに、パワー半導体向け単結晶育成装置に供する機材の新規受注により、売上高7,794百万円(前期比72.9%増)、売上総利益2,742百万円(前期比77.3%増)となりました。

(薄膜)

 データセンターへの新規投資減速及び在庫調整局面を受けて、データセンター向けに供されるHD向けターゲットの受注が減少し、貴金属原材料の販売利益も減少したことにより、売上高10,577百万円(前期比14.8%減)、売上総利益4,421百万円(前期比16.8%減)となりました。

(サーマル)

 引き続き半導体需要は底堅く、半導体製造装置メーカーや海外半導体メーカーからの受注が好調に推移するとともに、高付加価値製品へのシフトを進めてきたことから、売上高6,023百万円(前期比20.0%増)、売上総利益1,789百万円(前期比23.7%増)となりました。

(ケミカル)

 精製・回収(リサイクル)、電極向け貴金属化合物が堅調に推移しました。一方で、供給先の在庫調整局面を受けて、有機EL向け化合物、化学プラント向け化合物は第4四半期以降受注が減少し、貴金属原材料の販売利益も減少したことから、売上高19,164百万円(前期比13.7%減)、売上総利益6,266百万円(前期比13.8%減)となりました。

(その他)

 当社製品の受注に関係しない貴金属原材料の販売は増加した一方で、貴金属価格の高止まりにより原価が上昇したことから、売上高4,556百万円(前期比285.9%増)、売上総利益161百万円(前期比72.1%減)となりました。

 

海外売上情報は以下のとおりであります。

当連結会計年度末における海外売上高は25,356百万円(総売上高に占める割合は52.7%)となりました。地域別にはアジア向け輸出売上高9,599百万円(海外売上高に占める割合は37.9%)、北米向け輸出売上高8,399百万円(海外売上高に占める割合は33.1%)、欧州向け輸出売上高7,357百万円(海外売上高に占める割合は29.0%)となりました。

 

 

(3)生産、受注及び販売の実績

①生産実績及び受注実績

当社グループの生産・販売品目はリサイクル製品も多く、受注生産実態を正確に把握することが困難なため、セグメントごとに生産規模及び受注規模を金額あるいは数量で示すことはしておりません。

 

②販売実績

当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 セグメントの名称

 当連結会計年度

(自 2022年7月1日

  至 2023年6月30日)

 対前期増減率(%)

電子(百万円)

7,794

72.9

薄膜(百万円)

10,577

△14.8

サーマル(百万円)

6,023

20.0

ケミカル(百万円)

19,164

△13.7

その他(百万円)

4,556

285.9

合計(百万円)

48,115

6.2

(注)1.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。

 

相手先

 前連結会計年度

(自 2021年7月1日

  至 2022年6月30日)

 当連結会計年度

(自 2022年7月1日

  至 2023年6月30日)

金額(百万円)

割合(%)

金額(百万円)

割合(%)

デノラ・ペルメレック株式会社

7,713

17.0

10,486

21.8

 

(4)財政状態

(流動資産)

当連結会計年度末における流動資産は67,168百万円となり、前連結会計年度末比13,890百万円増加しました。これは主に、原材料及び貯蔵品13,980百万円が増加したことによるものです。

(固定資産)

当連結会計年度末における固定資産は20,366百万円となり、前連結会計年度末比982百万円増加しました。これは主に、ソフトウエア仮勘定が829百万円増加したことによるものです。

(流動負債)

当連結会計年度末における流動負債は35,782百万円となり、前連結会計年度末比7,296百万円増加しました。これは主に、支払手形及び買掛金が3,568百万円、短期借入金が4,500百万円増加したことによるものです。

(固定負債)

当連結会計年度末における固定負債は7,382百万円となり、前連結会計年度末比94百万円減少しました。

(純資産)

当連結会計年度末における純資産は44,369百万円となり、前連結会計年度末比7,670百万円増加しました。これは主に、利益剰余金が7,627百万円増加したことによるものです。

 

(5)キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は3,114百万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動により使用した資金は461百万円となりました。

これは主に、税金等調整前当期純利益が12,383百万円、仕入債務の増加が3,567百万円、固定資産から棚卸資産への振替が2,183百万円ありましたが、棚卸資産の増加が14,744百万円、法人税等の支払額が4,538百万円あったことによるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動に使用した資金は2,328百万円となりました。

これは主に、有形固定資産の取得による支出が1,546百万円、無形固定資産の取得による支出が765百万円あったことによるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動により獲得した資金は2,019百万円となりました。

これは主に、配当金の支払額が1,771百万円、リース債務の返済による支出が442百万円ありましたが、短期借入金の純増額が4,500百万円あったことによるものです。

 

(6)資本の財源及び資金の流動性

当社グループの資金需要は、運転資金及び設備投資資金であり、主として営業活動、金融機関からの借入により必要とする資金を調達しております。また当連結会計年度末の現金及び預金は3,116百万円であり、流動比率(流動資産/流動負債)は187.7%となっており、十分な流動性を確保できているものと認識しております。また、中長期的な資金需要に対応するため、300億円の銀行融資枠(コミットメントライン)を有しております。

 

(7)経営方針・経営戦略等又は経営上の目標の達成状況

経営方針・経営戦略、経営上の目標は、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりです。当社は「第2 事業の状況(2)中長期的な会社の経営戦略」に従い、人材の育成や設備投資を行い、その達成に向け順調に推移していると考えており、引き続き諸施策に取り組んで参ります。

 

5【経営上の重要な契約等】

(1)営業に関する重要な契約

契約会社名

相手方の名称

国名

契約名

契約内容

契約期間

株式会社

フルヤ金属

三菱商事RtM

ジャパン株式会社

日本

貴金属地金

売買契約書

貴金属地金売買に関する契約

自2001年2月1日

至2001年12月31日

以降1年毎に更新

 

(2)その他経営上の重要な契約

 

契約会社名

相手方の名称

国名

契約名

契約内容

契約日

株式会社

フルヤ金属

田中貴金属工業

株式会社

日本

資本業務提携契約

(注)

2011年2月7日

 

(覚書)

2023年7月24日

(注)

1.イリジウム地金の調達等の協業を実施する。

2.取締役候補の推薦(当社の指名・報酬諮問委員会における答申を尊重)することができる。

3.資本業務提携契約に関する内容で、当社が必要と認める場合において、田中貴金属工業株式会社が推薦する1名を取締役会へオブザーバー出席を求めることができる。

4.当社が株式等の発行、処分又は付与を行う場合、田中貴金属工業株式会社へ通知する。

5.当社が合併、会社分割、株式交換等の組織再編を行う場合、事前に田中貴金属工業株式会社へ通知する。

6.当社が資本業務提携契約の遂行に必要と認めた場合や、連結決算を行う際に必要と認められる資料の情報を提供する。但し金融商品取引法に基づく開示又は会社法に基づく開示に係る情報に該当するときは開示後に情報を提供する。

 

 

(3)その他

 当社は、2023年3月28日付でレボルビング・クレジット・ファシリティ(コミットメントライン)契約を締結しております。

 

①レボルビング・クレジット・ファシリティ契約締結の理由

  機動的かつ安定的な資金調達体制を構築することを目的としております。

 

②レボルビング・クレジット・ファシリティ契約の概要

a.組成金総額 300億円

b.契約締結日 2023年3月28日

c.契約形態 シンジケーション方式

d.契約期間 3年

e.担保の有無 無担保・無保証

f.アレンジャー 株式会社三菱UFJ銀行

g.参加金融機関 株式会社三菱UFJ銀行

株式会社みずほ銀行

株式会社三井住友銀行

株式会社常陽銀行

h.財務制限条項

(イ)各年度の決算期の末日における借入人の単体の貸借対照表における純資産の部の金額を、当該決算期の直前の決算期の末日又は2022年6月に終了する決算期の末日における借入人の単体の貸借対照表における純資産の部の金額のいずれか大きいほうの75%の金額以上にそれぞれ維持すること。

(ロ)各年度の決算期に係る借入人の単体の損益計算書上の経常損益に関して、それぞれ経常損失を計上しないこと。

2【主要な設備の状況】

(1)提出会社

当社は国内に3ケ所の工場を運営しております。また、つくば工場内につくば研究開発センターを設けております。

主要な設備は、以下のとおりであります。

2023年6月30日現在

 

事業所名

(所在地)

設備の内容

帳簿価額(百万円)

従業員数

(人)

建物及び

構築物

機械及び

装置

土地

(面積㎡)

リース

資産

その他

合計

つくば工場

(茨城県筑西市)

工業用貴金属

製品生産設備

1,352

7,338

518

38

9,248

169

(22,386.93)

(91)

土浦工場

(茨城県土浦市)

工業用貴金属

精製回収設備

2,263

1,780

1,097

813

73

6,027

110

(44,421.96)

(45)

千歳工場

(北海道千歳市)

センサー部品

生産設備

110

3

1

115

13

(1)

本社

(東京都豊島区)

管理販売設備

14

35

49

94

(14)

 

 

(2)国内子会社

2023年6月30日現在

 

会社名

 

事業所名

(所在地)

設備の内容

帳簿価額(百万円)

従業員数

(人)

建物及び

構築物

機械及び

装置

土地

(面積㎡)

リース

資産

その他

合計

㈱Furuya Eco-Front Technology

土浦工場

(茨城県

 土浦市)

触媒製造設備

34

49

0

84

0

(0)

(注)1.帳簿価額のうち「その他」は、車両運搬具及び工具、器具及び備品であり、建設仮勘定は含まれておりません。

2.従業員数の( )は、臨時雇用者数を外書しております。

 

(3)在外子会社

主要な設備はありません。

 

①【株式の総数】

種類

発行可能株式総数(株)

普通株式

16,671,520

16,671,520

②【発行済株式】

種類

事業年度末現在発行数(株)

(2023年6月30日)

提出日現在発行数(株)

(2023年9月26日)

上場金融商品取引所名又は登録認可金融商品取引業協会名

内容

普通株式

7,265,212

7,265,212

東京証券取引所

スタンダード市場

単元株式数100株

7,265,212

7,265,212

①【ストックオプション制度の内容】

           会社法に基づき発行した新株予約権は、次のとおりであります。

 a.2010年9月29日定時株主総会決議に基づく2010年10月18日発行の新株予約権(ストックオプション)

決議年月日

2010年9月29日

付与対象者の区分及び人数(名)

取締役   5

新株予約権の数(個)※

27

新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び

数(株)※

普通株式 2,700(注)1

新株予約権の行使時の払込金額(円)※

1株当たり4,698.03(注)2、3

新株予約権の行使期間 ※

自  2010年10月19日  至  2040年10月18日

新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額(円)※

発行価格  1株当たり 4,698.03

資本組入額1株当たり 2,349.015

新株予約権の行使の条件 ※

(注)4

新株予約権の譲渡に関する事項 ※

(注)5

組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に関する

事項 ※

(注)6

※  当事業年度の末日(2023年6月30日)における内容を記載しております。提出日の前月末現在(2023年8月31日)において、記載すべき内容が当事業年度の末日における内容から変更がないため、提出日の前月末現在に係る記載を省略しております。

(注)1.新株予約権1個当たりの目的となる株式数は、100株であります。

2.当社が株式分割(普通株式の無償割当てを含む。以下同じ。)または株式併合を行う場合は、次の算式により調整されるものとする。但し、かかる調整は、当該時点で行使されていない新株予約権の付与株式数について行われ、調整の結果生ずる1株未満の端数については、これを切り捨てるものとする。

 

調整後付与株式数= 調整前付与株式数 × 分割または併合の比率

 

調整後付与株式数は、株式分割の場合は、当該株式分割の基準日の翌日以降、株式併合の場合は、その効力発生日以降、これを適用する。但し、剰余金の額を減少して資本金または準備金を増加する議案が当社株主総会において承認されることを条件として株式分割が行われる場合で、当該株主総会の終結の日以前の日を株式分割のための基準日とする場合は、調整後付与株式数は、当該株主総会の終結の日の翌日以降これを適用する。

また、上記のほか、付与株式数の調整を必要とするときは、合理的な範囲で付与株式数を調整するものとする。

3.各新株予約権の払込金額(発行価額)は、以下の②ないし⑦の基礎数値に基づき、ブラック・ショールズ・モデルにより算出した1株当たりのオプション価格に付与株式数を乗じた金額(1円未満の端数は切り上げ)とする。

0104010_001.png

ここで、

0104010_002.png

①1株当たりのオプション価格(C)

②株価(S):2010年10月18日の大阪証券取引所における当社普通株式の普通取引の終値(終値がない場合は、翌取引日の基準値段)

③行使価格(X):1円

④予想残存期間(t):15年

⑤ボラティリティ(σ):2007年3月27日から2010年10月18日までの各取引日における当社普通株式の普通取引の終値に基づき算出

⑥無リスクの利子率(r):残存年数が予想残存期間に対応する国債の利子率

⑦配当利回り(λ):直近年度の配当総額÷上記②で定める株価

⑧標準正規分布の累積分布関数(Ν(・))

なお、対象者は、新株予約権の払込金額の総額に相当する金銭報酬の支給を受けることとし、この報酬請求権と新株予約権の払込金額の払込債務とが相殺される。

4.①新株予約権の割当てを受けた者(以下「新株予約権者」という。)は、当社の取締役の地位を喪失した日の翌日から10日を経過する日までの間に限り、新株予約権を行使することができるものとする。但し、新株予約権者が当社の取締役の地位にある場合においても、2039年10月19日以降においては新株予約権を行使することができるものとする。

②上記①にかかわらず、新株予約権者及びその相続人は、以下に定める場合には、定められた期間内に限り新株予約権を行使することができるものとする。但し、当社が定める「組織再編成行為時における新株予約権の取扱い」に従って新株予約権者に再編成対象会社の新株予約権が交付される場合を除く。

当社が消滅会社となる合併契約承認の議案、または、当社が完全子会社となる株式交換契約もしくは株式移転計画承認の議案につき当社株主総会で承認された場合(株主総会決議が不要の場合は、当社の取締役会決議または会社法第416条第4項の規定に従い委任された執行役の決定がなされた場合)当該承認または決定がなされた日の翌日から15日間

③各新株予約権の一部行使はできないものとする。

5.譲渡による新株予約権の取得については、当社取締役会の承認を要する。

6.当社が、合併(当社が合併により消滅する場合に限る。)、吸収分割もしくは新設分割(それぞれ当社が分割会社となる場合に限る。)、または株式交換もしくは株式移転(それぞれ当社が完全子会社となる場合に限る。)(以上を総称して以下「組織再編成行為」という。)をする場合において、組織再編成行為の効力発生日(吸収合併につき吸収合併がその効力を生ずる日、新設合併につき新設合併設立株式会社の成立の日、吸収分割につき吸収分割がその効力を生ずる日、新設分割につき新設分割設立株式会社の成立の日、株式交換につき株式交換がその効力を生ずる日、及び株式移転につき株式移転設立完全親会社の成立の日をいう。以下同じ。)の直前において残存する新株予約権(以下「残存新株予約権」という。)を保有する新株予約権者に対し、それぞれの場合につき、会社法第236条第1項第8号のイからホまでに掲げる株式会社(以下「再編成対象会社」という。)の新株予約権をそれぞれ交付することとする。この場合においては、残存新株予約権は消滅し、再編成対象会社は新株予約権を新たに発行するものとする。但し、以下の各号に沿って再編成対象会社の新株予約権を交付する旨を、吸収合併契約、新設合併契約、吸収分割契約、新設分割計画、株式交換契約または株式移転計画において定めることを条件とする。

①交付する再編成対象会社の新株予約権の数

新株予約権者が保有する残存新株予約権の数と同一の数をそれぞれ交付する。

②新株予約権の目的である再編成対象会社の株式の種類

再編成対象会社の普通株式とする。

③新株予約権の目的である再編成対象会社の株式の数

組織再編成行為の条件等を勘案のうえ、当社が定める「新株予約権の目的である株式の種類及び数」に準じて決定する。

④新株予約権の行使に際して出資される財産の価額

交付される各新株予約権の行使に際して出資される財産の価額は、以下に定める再編成後行使価額に、上記③に従って決定される当該各新株予約権の目的である再編成対象会社の株式の数を乗じて得られる金額とする。再編成後行使価額は、交付される各新株予約権を行使することにより交付を受けることができる再編成対象会社の株式1株当たり1円とする。

⑤新株予約権を行使することができる期間

当社が定める「新株予約権を行使することができる期間」の開始日または組織再編成行為の効力発生日のうちいずれか遅い日から、当社が定める「新株予約権を行使することができる期間」の満了日までとする。

⑥新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本金及び資本準備金に関する事項

当社が定める「新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本金及び資本準備金に関する事項」に準じて決定する。

⑦譲渡による新株予約権の取得の制限

譲渡による新株予約権の取得については、再編成対象会社の取締役会の承認を要する。

⑧新株予約権の取得の事由及び条件

当社が定める「新株予約権の取得の事由及び条件」に準じて決定する。

 

 b.2010年9月29日定時株主総会決議に基づく2011年10月17日発行の新株予約権(ストックオプション)

決議年月日

2011年9月29日

付与対象者の区分及び人数(名)

取締役   5

新株予約権の数(個)※

27

新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び

数(株)※

普通株式 2,700(注)1

新株予約権の行使時の払込金額(円)※

1株当たり2,918.22(注)2、3

新株予約権の行使期間 ※

自  2011年10月18日  至  2041年10月17日

新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額(円)※

発行価格  1株当たり 2,918.22

資本組入額1株当たり 1,459.11

新株予約権の行使の条件 ※

(注)4

新株予約権の譲渡に関する事項 ※

(注)5

組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に関する

事項 ※

(注)6

※ 当事業年度の末日(2023年6月30日)における内容を記載しております。提出日の前月末現在(2023年8月31日)において、記載すべき内容が当事業年度の末日における内容から変更がないため、提出日の前月末現在に係る記載を省略しております。

(注)1.新株予約権1個当たりの目的となる株式数は、100株であります。

2.当社が株式分割(普通株式の無償割当てを含む。以下同じ。)または株式併合を行う場合は、次の算式により調整されるものとする。但し、かかる調整は、当該時点で行使されていない新株予約権の付与株式数について行われ、調整の結果生ずる1株未満の端数については、これを切り捨てるものとする。

 

調整後付与株式数= 調整前付与株式数 × 分割または併合の比率

 

調整後付与株式数は、株式分割の場合は、当該株式分割の基準日の翌日以降、株式併合の場合は、その効力発生日以降、これを適用する。但し、剰余金の額を減少して資本金または準備金を増加する議案が当社株主総会において承認されることを条件として株式分割が行われる場合で、当該株主総会の終結の日以前の日を株式分割のための基準日とする場合は、調整後付与株式数は、当該株主総会の終結の日の翌日以降これを適用する。

また、上記のほか、付与株式数の調整を必要とするときは、合理的な範囲で付与株式数を調整するものとする。

3.各新株予約権の払込金額(発行価額)は、以下の②ないし⑦の基礎数値に基づき、ブラック・ショールズ・モデルにより算出した1株当たりのオプション価格に付与株式数を乗じた金額(1円未満の端数は切り上げ)とする。

0104010_003.png

ここで、

0104010_004.png

①1株当たりのオプション価格(C)

②株価(S):2011年10月17日の大阪証券取引所における当社普通株式の普通取引の終値(終値がない場合は、翌取引日の基準値段)

③行使価格(X):1円

④予想残存期間(t):15年

⑤ボラティリティ(σ):2007年3月27日から2011年10月17日までの各取引日における当社普通株式の普通取引の終値に基づき算出

⑥無リスクの利子率(r):残存年数が予想残存期間に対応する国債の利子率

⑦配当利回り(λ):直近年度の配当総額÷上記②で定める株価

 

⑧標準正規分布の累積分布関数(Ν(・))

なお、対象者は、新株予約権の払込金額の総額に相当する金銭報酬の支給を受けることとし、この報酬請求権と新株予約権の払込金額の払込債務とが相殺される。

4.①新株予約権の割当てを受けた者(以下「新株予約権者」という。)は、当社の取締役の地位を喪失した日の翌日から10日を経過する日までの間に限り、新株予約権を行使することができるものとする。但し、新株予約権者が当社の取締役の地位にある場合においても、2040年10月18日以降においては新株予約権を行使することができるものとする。

②上記①にかかわらず、新株予約権者及びその相続人は、以下に定める場合には、定められた期間内に限り新株予約権を行使することができるものとする。但し、当社が定める「組織再編成行為時における新株予約権の取扱い」に従って新株予約権者に再編成対象会社の新株予約権が交付される場合を除く。

当社が消滅会社となる合併契約承認の議案、または、当社が完全子会社となる株式交換契約もしくは株式移転計画承認の議案につき当社株主総会で承認された場合(株主総会決議が不要の場合は、当社の取締役会決議または会社法第416条第4項の規定に従い委任された執行役の決定がなされた場合)当該承認または決定がなされた日の翌日から15日間

③各新株予約権の一部行使はできないものとする。

5.譲渡による新株予約権の取得については、当社取締役会の承認を要する。

6.当社が、合併(当社が合併により消滅する場合に限る。)、吸収分割もしくは新設分割(それぞれ当社が分割会社となる場合に限る。)、または株式交換もしくは株式移転(それぞれ当社が完全子会社となる場合に限る。)(以上を総称して以下「組織再編成行為」という。)をする場合において、組織再編成行為の効力発生日(吸収合併につき吸収合併がその効力を生ずる日、新設合併につき新設合併設立株式会社の成立の日、吸収分割につき吸収分割がその効力を生ずる日、新設分割につき新設分割設立株式会社の成立の日、株式交換につき株式交換がその効力を生ずる日、及び株式移転につき株式移転設立完全親会社の成立の日をいう。以下同じ。)の直前において残存する新株予約権(以下「残存新株予約権」という。)を保有する新株予約権者に対し、それぞれの場合につき、会社法第236条第1項第8号のイからホまでに掲げる株式会社(以下「再編成対象会社」という。)の新株予約権をそれぞれ交付することとする。この場合においては、残存新株予約権は消滅し、再編成対象会社は新株予約権を新たに発行するものとする。但し、以下の各号に沿って再編成対象会社の新株予約権を交付する旨を、吸収合併契約、新設合併契約、吸収分割契約、新設分割計画、株式交換契約または株式移転計画において定めることを条件とする。

①交付する再編成対象会社の新株予約権の数

新株予約権者が保有する残存新株予約権の数と同一の数をそれぞれ交付する。

②新株予約権の目的である再編成対象会社の株式の種類

再編成対象会社の普通株式とする。

③新株予約権の目的である再編成対象会社の株式の数

組織再編成行為の条件等を勘案のうえ、当社が定める「新株予約権の目的である株式の種類及び数」に準じて決定する。

④新株予約権の行使に際して出資される財産の価額

交付される各新株予約権の行使に際して出資される財産の価額は、以下に定める再編成後行使価額に、上記③に従って決定される当該各新株予約権の目的である再編成対象会社の株式の数を乗じて得られる金額とする。再編成後行使価額は、交付される各新株予約権を行使することにより交付を受けることができる再編成対象会社の株式1株当たり1円とする。

⑤新株予約権を行使することができる期間

当社が定める「新株予約権を行使することができる期間」の開始日または組織再編成行為の効力発生日のうちいずれか遅い日から、当社が定める「新株予約権を行使することができる期間」の満了日までとする。

⑥新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本金及び資本準備金に関する事項

当社が定める「新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本金及び資本準備金に関する事項」に準じて決定する。

⑦譲渡による新株予約権の取得の制限

譲渡による新株予約権の取得については、再編成対象会社の取締役会の承認を要する。

⑧新株予約権の取得の事由及び条件

当社が定める「新株予約権の取得の事由及び条件」に準じて決定する。

 

 c.2010年9月29日定時株主総会決議に基づく2012年10月17日発行の新株予約権(ストックオプション)

決議年月日

2012年9月27日

付与対象者の区分及び人数(名)

取締役   5

新株予約権の数(個)※

27

新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び

数(株)※

普通株式 2,700(注)1

新株予約権の行使時の払込金額(円)※

1株当たり1,664.35(注)2、3

新株予約権の行使期間 ※

自  2012年10月18日  至  2042年10月17日

新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額(円)※

発行価格  1株当たり 1,664.35

資本組入額1株当たり   832.175

新株予約権の行使の条件 ※

(注)4

新株予約権の譲渡に関する事項 ※

(注)5

組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に関する

事項 ※

(注)6

※ 当事業年度の末日(2023年6月30日)における内容を記載しております。提出日の前月末現在(2023年8月31日)において、記載すべき内容が当事業年度の末日における内容から変更がないため、提出日の前月末現在に係る記載を省略しております。

(注)1.新株予約権1個当たりの目的となる株式数は、100株であります。

2.当社が株式分割(普通株式の無償割当てを含む。以下同じ。)または株式併合を行う場合は、次の算式により調整されるものとする。但し、かかる調整は、当該時点で行使されていない新株予約権の付与株式数について行われ、調整の結果生ずる1株未満の端数については、これを切り捨てるものとする。

 

調整後付与株式数= 調整前付与株式数 × 分割または併合の比率

 

調整後付与株式数は、株式分割の場合は、当該株式分割の基準日の翌日以降、株式併合の場合は、その効力発生日以降、これを適用する。但し、剰余金の額を減少して資本金または準備金を増加する議案が当社株主総会において承認されることを条件として株式分割が行われる場合で、当該株主総会の終結の日以前の日を株式分割のための基準日とする場合は、調整後付与株式数は、当該株主総会の終結の日の翌日以降これを適用する。

また、上記のほか、付与株式数の調整を必要とするときは、合理的な範囲で付与株式数を調整するものとする。

3.各新株予約権の払込金額(発行価額)は、以下の②ないし⑦の基礎数値に基づき、ブラック・ショールズ・モデルにより算出した1株当たりのオプション価格に付与株式数を乗じた金額(1円未満の端数は切り上げ)とする。

0104010_005.png

ここで、

0104010_006.png

①1株当たりのオプション価格(C)

②株価(S):2012年10月17日の大阪証券取引所における当社普通株式の普通取引の終値(終値がない場合は、翌取引日の基準値段)

③行使価格(X):1円

④予想残存期間(t):15年

⑤ボラティリティ(σ):2007年3月27日から2012年10月17日までの各取引日における当社普通株式の普通取引の終値に基づき算出

⑥無リスクの利子率(r):残存年数が予想残存期間に対応する国債の利子率

⑦配当利回り(λ):直近年度の配当総額÷上記②で定める株価

 

⑧標準正規分布の累積分布関数(Ν(・))

なお、対象者は、新株予約権の払込金額の総額に相当する金銭報酬の支給を受けることとし、この報酬請求権と新株予約権の払込金額の払込債務とが相殺される。

4.①新株予約権の割当てを受けた者(以下「新株予約権者」という。)は、当社の取締役の地位を喪失した日の翌日から10日を経過する日までの間に限り、新株予約権を行使することができるものとする。但し、新株予約権者が当社の取締役の地位にある場合においても、2041年10月18日以降においては新株予約権を行使することができるものとする。

②上記①にかかわらず、新株予約権者及びその相続人は、以下に定める場合には、定められた期間内に限り新株予約権を行使することができるものとする。但し、当社が定める「組織再編成行為時における新株予約権の取扱い」に従って新株予約権者に再編成対象会社の新株予約権が交付される場合を除く。

当社が消滅会社となる合併契約承認の議案、または、当社が完全子会社となる株式交換契約もしくは株式移転計画承認の議案につき当社株主総会で承認された場合(株主総会決議が不要の場合は、当社の取締役会決議または会社法第416条第4項の規定に従い委任された執行役の決定がなされた場合)当該承認または決定がなされた日の翌日から15日間

③各新株予約権の一部行使はできないものとする。

5.譲渡による新株予約権の取得については、当社取締役会の承認を要する。

6.当社が、合併(当社が合併により消滅する場合に限る。)、吸収分割もしくは新設分割(それぞれ当社が分割会社となる場合に限る。)、または株式交換もしくは株式移転(それぞれ当社が完全子会社となる場合に限る。)(以上を総称して以下「組織再編成行為」という。)をする場合において、組織再編成行為の効力発生日(吸収合併につき吸収合併がその効力を生ずる日、新設合併につき新設合併設立株式会社の成立の日、吸収分割につき吸収分割がその効力を生ずる日、新設分割につき新設分割設立株式会社の成立の日、株式交換につき株式交換がその効力を生ずる日、及び株式移転につき株式移転設立完全親会社の成立の日をいう。以下同じ。)の直前において残存する新株予約権(以下「残存新株予約権」という。)を保有する新株予約権者に対し、それぞれの場合につき、会社法第236条第1項第8号のイからホまでに掲げる株式会社(以下「再編成対象会社」という。)の新株予約権をそれぞれ交付することとする。この場合においては、残存新株予約権は消滅し、再編成対象会社は新株予約権を新たに発行するものとする。但し、以下の各号に沿って再編成対象会社の新株予約権を交付する旨を、吸収合併契約、新設合併契約、吸収分割契約、新設分割計画、株式交換契約または株式移転計画において定めることを条件とする。

①交付する再編成対象会社の新株予約権の数

新株予約権者が保有する残存新株予約権の数と同一の数をそれぞれ交付する。

②新株予約権の目的である再編成対象会社の株式の種類

再編成対象会社の普通株式とする。

③新株予約権の目的である再編成対象会社の株式の数

組織再編成行為の条件等を勘案のうえ、当社が定める「新株予約権の目的である株式の種類及び数」に準じて決定する。

④新株予約権の行使に際して出資される財産の価額

交付される各新株予約権の行使に際して出資される財産の価額は、以下に定める再編成後行使価額に、上記③に従って決定される当該各新株予約権の目的である再編成対象会社の株式の数を乗じて得られる金額とする。再編成後行使価額は、交付される各新株予約権を行使することにより交付を受けることができる再編成対象会社の株式1株当たり1円とする。

⑤新株予約権を行使することができる期間

当社が定める「新株予約権を行使することができる期間」の開始日または組織再編成行為の効力発生日のうちいずれか遅い日から、当社が定める「新株予約権を行使することができる期間」の満了日までとする。

⑥新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本金及び資本準備金に関する事項

当社が定める「新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本金及び資本準備金に関する事項」に準じて決定する。

⑦譲渡による新株予約権の取得の制限

譲渡による新株予約権の取得については、再編成対象会社の取締役会の承認を要する。

⑧新株予約権の取得の事由及び条件

当社が定める「新株予約権の取得の事由及び条件」に準じて決定する。

 

 d.2010年9月29日定時株主総会決議に基づく2013年10月17日発行の新株予約権(ストックオプション)

決議年月日

2013年9月26日

付与対象者の区分及び人数(名)

取締役   5

新株予約権の数(個)※

27

新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び

数(株)※

普通株式 2,700(注)1

新株予約権の行使時の払込金額(円)※

1株当たり2,210.11(注)2、3

新株予約権の行使期間 ※

自  2013年10月18日  至  2043年10月17日

新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額(円)※

発行価格  1株当たり 2,210.11

資本組入額1株当たり 1,105.055

新株予約権の行使の条件 ※

(注)4

新株予約権の譲渡に関する事項 ※

(注)5

組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に関する

事項 ※

(注)6

※ 当事業年度の末日(2023年6月30日)における内容を記載しております。提出日の前月末現在(2023年8月31日)において、記載すべき内容が当事業年度の末日における内容から変更がないため、提出日の前月末現在に係る記載を省略しております。

(注)1.新株予約権1個当たりの目的となる株式数は、100株であります。

2.当社が株式分割(普通株式の無償割当てを含む。以下同じ。)または株式併合を行う場合は、次の算式により調整されるものとする。但し、かかる調整は、当該時点で行使されていない新株予約権の付与株式数について行われ、調整の結果生ずる1株未満の端数については、これを切り捨てるものとする。

 

調整後付与株式数= 調整前付与株式数 × 分割または併合の比率

 

調整後付与株式数は、株式分割の場合は、当該株式分割の基準日の翌日以降、株式併合の場合は、その効力発生日以降、これを適用する。但し、剰余金の額を減少して資本金または準備金を増加する議案が当社株主総会において承認されることを条件として株式分割が行われる場合で、当該株主総会の終結の日以前の日を株式分割のための基準日とする場合は、調整後付与株式数は、当該株主総会の終結の日の翌日以降これを適用する。

また、上記のほか、付与株式数の調整を必要とするときは、合理的な範囲で付与株式数を調整するものとする。

3.各新株予約権の払込金額(発行価額)は、以下の②ないし⑦の基礎数値に基づき、ブラック・ショールズ・モデルにより算出した1株当たりのオプション価格に付与株式数を乗じた金額(1円未満の端数は切り上げ)とする。

0104010_007.png

ここで、

0104010_008.png

①1株当たりのオプション価格(C)

②株価(S):2013年10月17日の東京証券取引所における当社普通株式の普通取引の終値(終値がない場合は、翌取引日の基準値段)

③行使価格(X):1円

④予想残存期間(t):15年

⑤ボラティリティ(σ):2007年3月27日から2013年10月17日までの各取引日における当社普通株式の普通取引の終値に基づき算出

⑥無リスクの利子率(r):残存年数が予想残存期間に対応する国債の利子率

⑦配当利回り(λ):直近年度の配当総額÷上記②で定める株価

 

⑧標準正規分布の累積分布関数(Ν(・))

なお、対象者は、新株予約権の払込金額の総額に相当する金銭報酬の支給を受けることとし、この報酬請求権と新株予約権の払込金額の払込債務とが相殺される。

4.①新株予約権の割当てを受けた者(以下「新株予約権者」という。)は、当社の取締役の地位を喪失した日の翌日から10日を経過する日までの間に限り、新株予約権を行使することができるものとする。但し、新株予約権者が当社の取締役の地位にある場合においても、2042年10月18日以降においては新株予約権を行使することができるものとする。

②上記①にかかわらず、新株予約権者及びその相続人は、以下に定める場合には、定められた期間内に限り新株予約権を行使することができるものとする。但し、当社が定める「組織再編成行為時における新株予約権の取扱い」に従って新株予約権者に再編成対象会社の新株予約権が交付される場合を除く。

当社が消滅会社となる合併契約承認の議案、または、当社が完全子会社となる株式交換契約もしくは株式移転計画承認の議案につき当社株主総会で承認された場合(株主総会決議が不要の場合は、当社の取締役会決議または会社法第416条第4項の規定に従い委任された執行役の決定がなされた場合)当該承認または決定がなされた日の翌日から15日間

③各新株予約権の一部行使はできないものとする。

5.譲渡による新株予約権の取得については、当社取締役会の承認を要する。

6.当社が、合併(当社が合併により消滅する場合に限る。)、吸収分割もしくは新設分割(それぞれ当社が分割会社となる場合に限る。)、または株式交換もしくは株式移転(それぞれ当社が完全子会社となる場合に限る。)(以上を総称して以下「組織再編成行為」という。)をする場合において、組織再編成行為の効力発生日(吸収合併につき吸収合併がその効力を生ずる日、新設合併につき新設合併設立株式会社の成立の日、吸収分割につき吸収分割がその効力を生ずる日、新設分割につき新設分割設立株式会社の成立の日、株式交換につき株式交換がその効力を生ずる日、及び株式移転につき株式移転設立完全親会社の成立の日をいう。以下同じ。)の直前において残存する新株予約権(以下「残存新株予約権」という。)を保有する新株予約権者に対し、それぞれの場合につき、会社法第236条第1項第8号のイからホまでに掲げる株式会社(以下「再編成対象会社」という。)の新株予約権をそれぞれ交付することとする。この場合においては、残存新株予約権は消滅し、再編成対象会社は新株予約権を新たに発行するものとする。但し、以下の各号に沿って再編成対象会社の新株予約権を交付する旨を、吸収合併契約、新設合併契約、吸収分割契約、新設分割計画、株式交換契約または株式移転計画において定めることを条件とする。

①交付する再編成対象会社の新株予約権の数

新株予約権者が保有する残存新株予約権の数と同一の数をそれぞれ交付する。

②新株予約権の目的である再編成対象会社の株式の種類

再編成対象会社の普通株式とする。

③新株予約権の目的である再編成対象会社の株式の数

組織再編成行為の条件等を勘案のうえ、当社が定める「新株予約権の目的である株式の種類及び数」に準じて決定する。

④新株予約権の行使に際して出資される財産の価額

交付される各新株予約権の行使に際して出資される財産の価額は、以下に定める再編成後行使価額に、上記③に従って決定される当該各新株予約権の目的である再編成対象会社の株式の数を乗じて得られる金額とする。再編成後行使価額は、交付される各新株予約権を行使することにより交付を受けることができる再編成対象会社の株式1株当たり1円とする。

⑤新株予約権を行使することができる期間

当社が定める「新株予約権を行使することができる期間」の開始日または組織再編成行為の効力発生日のうちいずれか遅い日から、当社が定める「新株予約権を行使することができる期間」の満了日までとする。

⑥新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本金及び資本準備金に関する事項

当社が定める「新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本金及び資本準備金に関する事項」に準じて決定する。

⑦譲渡による新株予約権の取得の制限

譲渡による新株予約権の取得については、再編成対象会社の取締役会の承認を要する。

⑧新株予約権の取得の事由及び条件

当社が定める「新株予約権の取得の事由及び条件」に準じて決定する。

 

 e.2010年9月29日定時株主総会決議に基づく2014年10月17日発行の新株予約権(ストックオプション)

決議年月日

2014年9月26日

付与対象者の区分及び人数(名)

取締役   5

新株予約権の数(個)※

27

新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び

数(株)※

普通株式 2,700(注)1

新株予約権の行使時の払込金額(円)※

1株当たり1,994.97(注)2、3

新株予約権の行使期間 ※

自  2014年10月18日  至  2044年10月17日

新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額(円)※

発行価格  1株当たり 1,994.97

資本組入額1株当たり   997.485

新株予約権の行使の条件 ※

(注)4

新株予約権の譲渡に関する事項 ※

(注)5

組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に関する

事項 ※

(注)6

※ 当事業年度の末日(2023年6月30日)における内容を記載しております。提出日の前月末現在(2023年8月31日)において、記載すべき内容が当事業年度の末日における内容から変更がないため、提出日の前月末現在に係る記載を省略しております。

(注)1.新株予約権1個当たりの目的となる株式数は、100株であります。

2.当社が株式分割(普通株式の無償割当てを含む。以下同じ。)または株式併合を行う場合は、次の算式により調整されるものとする。但し、かかる調整は、当該時点で行使されていない新株予約権の付与株式数について行われ、調整の結果生ずる1株未満の端数については、これを切り捨てるものとする。

 

調整後付与株式数= 調整前付与株式数 × 分割または併合の比率

 

調整後付与株式数は、株式分割の場合は、当該株式分割の基準日の翌日以降、株式併合の場合は、その効力発生日以降、これを適用する。但し、剰余金の額を減少して資本金または準備金を増加する議案が当社株主総会において承認されることを条件として株式分割が行われる場合で、当該株主総会の終結の日以前の日を株式分割のための基準日とする場合は、調整後付与株式数は、当該株主総会の終結の日の翌日以降これを適用する。

また、上記のほか、付与株式数の調整を必要とするときは、合理的な範囲で付与株式数を調整するものとする。

3.各新株予約権の払込金額(発行価額)は、以下の②ないし⑦の基礎数値に基づき、ブラック・ショールズ・モデルにより算出した1株当たりのオプション価格に付与株式数を乗じた金額(1円未満の端数は切り上げ)とする。

0104010_009.png

ここで、

0104010_010.png

①1株当たりのオプション価格(C)

②株価(S):2014年10月17日の東京証券取引所における当社普通株式の普通取引の終値(終値がない場合は、翌取引日の基準値段)

③行使価格(X):1円

④予想残存期間(t):15年

⑤ボラティリティ(σ):2007年3月27日から2014年10月17日までの各取引日における当社普通株式の普通取引の終値に基づき算出

⑥無リスクの利子率(r):残存年数が予想残存期間に対応する国債の利子率

⑦配当利回り(λ):直近年度の配当総額÷上記②で定める株価

 

⑧標準正規分布の累積分布関数(Ν(・))

なお、対象者は、新株予約権の払込金額の総額に相当する金銭報酬の支給を受けることとし、この報酬請求権と新株予約権の払込金額の払込債務とが相殺される。

4.①新株予約権の割当てを受けた者(以下「新株予約権者」という。)は、当社の取締役の地位を喪失した日の翌日から10日を経過する日までの間に限り、新株予約権を行使することができるものとする。但し、新株予約権者が当社の取締役の地位にある場合においても、2043年10月18日以降においては新株予約権を行使することができるものとする。

②上記①にかかわらず、新株予約権者及びその相続人は、以下に定める場合には、定められた期間内に限り新株予約権を行使することができるものとする。但し、当社が定める「組織再編成行為時における新株予約権の取扱い」に従って新株予約権者に再編成対象会社の新株予約権が交付される場合を除く。

当社が消滅会社となる合併契約承認の議案、または、当社が完全子会社となる株式交換契約もしくは株式移転計画承認の議案につき当社株主総会で承認された場合(株主総会決議が不要の場合は、当社の取締役会決議または会社法第416条第4項の規定に従い委任された執行役の決定がなされた場合)当該承認または決定がなされた日の翌日から15日間

③各新株予約権の一部行使はできないものとする。

5.譲渡による新株予約権の取得については、当社取締役会の承認を要する。

6.当社が、合併(当社が合併により消滅する場合に限る。)、吸収分割もしくは新設分割(それぞれ当社が分割会社となる場合に限る。)、または株式交換もしくは株式移転(それぞれ当社が完全子会社となる場合に限る。)(以上を総称して以下「組織再編成行為」という。)をする場合において、組織再編成行為の効力発生日(吸収合併につき吸収合併がその効力を生ずる日、新設合併につき新設合併設立株式会社の成立の日、吸収分割につき吸収分割がその効力を生ずる日、新設分割につき新設分割設立株式会社の成立の日、株式交換につき株式交換がその効力を生ずる日、及び株式移転につき株式移転設立完全親会社の成立の日をいう。以下同じ。)の直前において残存する新株予約権(以下「残存新株予約権」という。)を保有する新株予約権者に対し、それぞれの場合につき、会社法第236条第1項第8号のイからホまでに掲げる株式会社(以下「再編成対象会社」という。)の新株予約権をそれぞれ交付することとする。この場合においては、残存新株予約権は消滅し、再編成対象会社は新株予約権を新たに発行するものとする。但し、以下の各号に沿って再編成対象会社の新株予約権を交付する旨を、吸収合併契約、新設合併契約、吸収分割契約、新設分割計画、株式交換契約または株式移転計画において定めることを条件とする。

①交付する再編成対象会社の新株予約権の数

新株予約権者が保有する残存新株予約権の数と同一の数をそれぞれ交付する。

②新株予約権の目的である再編成対象会社の株式の種類

再編成対象会社の普通株式とする。

③新株予約権の目的である再編成対象会社の株式の数

組織再編成行為の条件等を勘案のうえ、当社が定める「新株予約権の目的である株式の種類及び数」に準じて決定する。

④新株予約権の行使に際して出資される財産の価額

交付される各新株予約権の行使に際して出資される財産の価額は、以下に定める再編成後行使価額に、上記③に従って決定される当該各新株予約権の目的である再編成対象会社の株式の数を乗じて得られる金額とする。再編成後行使価額は、交付される各新株予約権を行使することにより交付を受けることができる再編成対象会社の株式1株当たり1円とする。

⑤新株予約権を行使することができる期間

当社が定める「新株予約権を行使することができる期間」の開始日または組織再編成行為の効力発生日のうちいずれか遅い日から、当社が定める「新株予約権を行使することができる期間」の満了日までとする。

⑥新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本金及び資本準備金に関する事項

当社が定める「新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本金及び資本準備金に関する事項」に準じて決定する。

⑦譲渡による新株予約権の取得の制限

譲渡による新株予約権の取得については、再編成対象会社の取締役会の承認を要する。

⑧新株予約権の取得の事由及び条件

当社が定める「新株予約権の取得の事由及び条件」に準じて決定する。

 

 f.2010年9月29日定時株主総会決議に基づく2015年10月16日発行の新株予約権(ストックオプション)

決議年月日

2015年9月28日

付与対象者の区分及び人数(名)

取締役   6

新株予約権の数(個)※

31

新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び

数(株)※

普通株式 3,100(注)1

新株予約権の行使時の払込金額(円)※

1株当たり1,555.95(注)2、3

新株予約権の行使期間 ※

自  2015年10月17日  至  2045年10月16日

新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額(円)※

発行価格  1株当たり 1,555.95

資本組入額1株当たり   777.975

新株予約権の行使の条件 ※

(注)4

新株予約権の譲渡に関する事項 ※

(注)5

組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に関する

事項 ※

(注)6

※ 当事業年度の末日(2023年6月30日)における内容を記載しております。提出日の前月末現在(2023年8月31日)において、記載すべき内容が当事業年度の末日における内容から変更がないため、提出日の前月末現在に係る記載を省略しております。

(注)1.新株予約権1個当たりの目的となる株式数は、100株であります。

2.当社が株式分割(普通株式の無償割当てを含む。以下同じ。)または株式併合を行う場合は、次の算式により調整されるものとする。但し、かかる調整は、当該時点で行使されていない新株予約権の付与株式数について行われ、調整の結果生ずる1株未満の端数については、これを切り捨てるものとする。

 

調整後付与株式数= 調整前付与株式数 × 分割または併合の比率

 

調整後付与株式数は、株式分割の場合は、当該株式分割の基準日の翌日以降、株式併合の場合は、その効力発生日以降、これを適用する。但し、剰余金の額を減少して資本金または準備金を増加する議案が当社株主総会において承認されることを条件として株式分割が行われる場合で、当該株主総会の終結の日以前の日を株式分割のための基準日とする場合は、調整後付与株式数は、当該株主総会の終結の日の翌日以降これを適用する。

また、上記のほか、付与株式数の調整を必要とするときは、合理的な範囲で付与株式数を調整するものとする。

3.各新株予約権の払込金額(発行価額)は、以下の②ないし⑦の基礎数値に基づき、ブラック・ショールズ・モデルにより算出した1株当たりのオプション価格に付与株式数を乗じた金額(1円未満の端数は切り上げ)とする。

0104010_011.png

ここで、

0104010_012.png

①1株当たりのオプション価格(C)

②株価(S):2015年10月16日の東京証券取引所における当社普通株式の普通取引の終値(終値がない場合は、翌取引日の基準値段)

③行使価格(X):1円

④予想残存期間(t):15年

⑤ボラティリティ(σ):2007年3月27日から2015年10月16日までの各取引日における当社普通株式の普通取引の終値に基づき算出

⑥無リスクの利子率(r):残存年数が予想残存期間に対応する国債の利子率

⑦配当利回り(λ):直近年度の配当総額÷上記②で定める株価

⑧標準正規分布の累積分布関数(Ν(・))

なお、対象者は、新株予約権の払込金額の総額に相当する金銭報酬の支給を受けることとし、この報酬請求権と新株予約権の払込金額の払込債務とが相殺される。

4.①新株予約権の割当てを受けた者(以下「新株予約権者」という。)は、当社の取締役の地位を喪失した日の翌日から10日を経過する日までの間に限り、新株予約権を行使することができるものとする。但し、新株予約権者が当社の取締役の地位にある場合においても、2044年10月17日以降においては新株予約権を行使することができるものとする。

②上記①にかかわらず、新株予約権者及びその相続人は、以下に定める場合には、定められた期間内に限り新株予約権を行使することができるものとする。但し、当社が定める「組織再編成行為時における新株予約権の取扱い」に従って新株予約権者に再編成対象会社の新株予約権が交付される場合を除く。

当社が消滅会社となる合併契約承認の議案、または、当社が完全子会社となる株式交換契約もしくは株式移転計画承認の議案につき当社株主総会で承認された場合(株主総会決議が不要の場合は、当社の取締役会決議または会社法第416条第4項の規定に従い委任された執行役の決定がなされた場合)当該承認または決定がなされた日の翌日から15日間

③各新株予約権の一部行使はできないものとする。

5.譲渡による新株予約権の取得については、当社取締役会の承認を要する。

6.当社が、合併(当社が合併により消滅する場合に限る。)、吸収分割もしくは新設分割(それぞれ当社が分割会社となる場合に限る。)、または株式交換もしくは株式移転(それぞれ当社が完全子会社となる場合に限る。)(以上を総称して以下「組織再編成行為」という。)をする場合において、組織再編成行為の効力発生日(吸収合併につき吸収合併がその効力を生ずる日、新設合併につき新設合併設立株式会社の成立の日、吸収分割につき吸収分割がその効力を生ずる日、新設分割につき新設分割設立株式会社の成立の日、株式交換につき株式交換がその効力を生ずる日、及び株式移転につき株式移転設立完全親会社の成立の日をいう。以下同じ。)の直前において残存する新株予約権(以下「残存新株予約権」という。)を保有する新株予約権者に対し、それぞれの場合につき、会社法第236条第1項第8号のイからホまでに掲げる株式会社(以下「再編成対象会社」という。)の新株予約権をそれぞれ交付することとする。この場合においては、残存新株予約権は消滅し、再編成対象会社は新株予約権を新たに発行するものとする。但し、以下の各号に沿って再編成対象会社の新株予約権を交付する旨を、吸収合併契約、新設合併契約、吸収分割契約、新設分割計画、株式交換契約または株式移転計画において定めることを条件とする。

①交付する再編成対象会社の新株予約権の数

新株予約権者が保有する残存新株予約権の数と同一の数をそれぞれ交付する。

②新株予約権の目的である再編成対象会社の株式の種類

再編成対象会社の普通株式とする。

③新株予約権の目的である再編成対象会社の株式の数

組織再編成行為の条件等を勘案のうえ、当社が定める「新株予約権の目的である株式の種類及び数」に準じて決定する。

④新株予約権の行使に際して出資される財産の価額

交付される各新株予約権の行使に際して出資される財産の価額は、以下に定める再編成後行使価額に、上記③に従って決定される当該各新株予約権の目的である再編成対象会社の株式の数を乗じて得られる金額とする。再編成後行使価額は、交付される各新株予約権を行使することにより交付を受けることができる再編成対象会社の株式1株当たり1円とする。

⑤新株予約権を行使することができる期間

当社が定める「新株予約権を行使することができる期間」の開始日または組織再編成行為の効力発生日のうちいずれか遅い日から、当社が定める「新株予約権を行使することができる期間」の満了日までとする。

⑥新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本金及び資本準備金に関する事項

当社が定める「新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本金及び資本準備金に関する事項」に準じて決定する。

⑦譲渡による新株予約権の取得の制限

譲渡による新株予約権の取得については、再編成対象会社の取締役会の承認を要する。

⑧新株予約権の取得の事由及び条件

当社が定める「新株予約権の取得の事由及び条件」に準じて決定する。

 

 g.2010年9月29日定時株主総会決議に基づく2016年10月17日発行の新株予約権(ストックオプション)

決議年月日

2016年9月28日

付与対象者の区分及び人数(名)

取締役   6

新株予約権の数(個)※

32

新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び

数(株)※

普通株式 3,200(注)1

新株予約権の行使時の払込金額(円)※

1株当たり949.87(注)2、3

新株予約権の行使期間 ※

自  2016年10月18日  至  2046年10月17日

新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額(円)※

発行価格  1株当たり 949.87

資本組入額1株当たり 474.935

新株予約権の行使の条件 ※

(注)4

新株予約権の譲渡に関する事項 ※

(注)5

組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に関する

事項 ※

(注)6

※ 当事業年度の末日(2023年6月30日)における内容を記載しております。提出日の前月末現在(2023年8月31日)において、記載すべき内容が当事業年度の末日における内容から変更がないため、提出日の前月末現在に係る記載を省略しております。

(注)1.新株予約権1個当たりの目的となる株式数は、100株であります。

2.当社が株式分割(普通株式の無償割当てを含む。以下同じ。)または株式併合を行う場合は、次の算式により調整されるものとする。但し、かかる調整は、当該時点で行使されていない新株予約権の付与株式数について行われ、調整の結果生ずる1株未満の端数については、これを切り捨てるものとする。

 

調整後付与株式数= 調整前付与株式数 × 分割または併合の比率

 

調整後付与株式数は、株式分割の場合は、当該株式分割の基準日の翌日以降、株式併合の場合は、その効力発生日以降、これを適用する。但し、剰余金の額を減少して資本金または準備金を増加する議案が当社株主総会において承認されることを条件として株式分割が行われる場合で、当該株主総会の終結の日以前の日を株式分割のための基準日とする場合は、調整後付与株式数は、当該株主総会の終結の日の翌日以降これを適用する。

また、上記のほか、付与株式数の調整を必要とするときは、合理的な範囲で付与株式数を調整するものとする。

3.各新株予約権の払込金額(発行価額)は、以下の②ないし⑦の基礎数値に基づき、ブラック・ショールズ・モデルにより算出した1株当たりのオプション価格に付与株式数を乗じた金額(1円未満の端数は切り上げ)とする。

0104010_013.png

ここで、

0104010_014.png

①1株当たりのオプション価格(C)

②株価(S):2016年10月17日の東京証券取引所における当社普通株式の普通取引の終値(終値がない場合は、翌取引日の基準値段)

③行使価格(X):1円

④予想残存期間(t):15年

⑤ボラティリティ(σ):2007年3月27日から2016年10月17日までの各取引日における当社普通株式の普通取引の終値に基づき算出

⑥無リスクの利子率(r):残存年数が予想残存期間に対応する国債の利子率

⑦配当利回り(λ):直近年度の配当総額÷上記②で定める株価

 

⑧標準正規分布の累積分布関数(Ν(・))

なお、対象者は、新株予約権の払込金額の総額に相当する金銭報酬の支給を受けることとし、この報酬請求権と新株予約権の払込金額の払込債務とが相殺される。

4.①新株予約権の割当てを受けた者(以下「新株予約権者」という。)は、当社の取締役の地位を喪失した日の翌日から10日を経過する日までの間に限り、新株予約権を行使することができるものとする。但し、新株予約権者が当社の取締役の地位にある場合においても、2045年10月18日以降においては新株予約権を行使することができるものとする。

②上記①にかかわらず、新株予約権者及びその相続人は、以下に定める場合には、定められた期間内に限り新株予約権を行使することができるものとする。但し、当社が定める「組織再編成行為時における新株予約権の取扱い」に従って新株予約権者に再編成対象会社の新株予約権が交付される場合を除く。

当社が消滅会社となる合併契約承認の議案、または、当社が完全子会社となる株式交換契約もしくは株式移転計画承認の議案につき当社株主総会で承認された場合(株主総会決議が不要の場合は、当社の取締役会決議または会社法第416条第4項の規定に従い委任された執行役の決定がなされた場合)当該承認または決定がなされた日の翌日から15日間

③各新株予約権の一部行使はできないものとする。

5.譲渡による新株予約権の取得については、当社取締役会の承認を要する。

6.当社が、合併(当社が合併により消滅する場合に限る。)、吸収分割もしくは新設分割(それぞれ当社が分割会社となる場合に限る。)、または株式交換もしくは株式移転(それぞれ当社が完全子会社となる場合に限る。)(以上を総称して以下「組織再編成行為」という。)をする場合において、組織再編成行為の効力発生日(吸収合併につき吸収合併がその効力を生ずる日、新設合併につき新設合併設立株式会社の成立の日、吸収分割につき吸収分割がその効力を生ずる日、新設分割につき新設分割設立株式会社の成立の日、株式交換につき株式交換がその効力を生ずる日、及び株式移転につき株式移転設立完全親会社の成立の日をいう。以下同じ。)の直前において残存する新株予約権(以下「残存新株予約権」という。)を保有する新株予約権者に対し、それぞれの場合につき、会社法第236条第1項第8号のイからホまでに掲げる株式会社(以下「再編成対象会社」という。)の新株予約権をそれぞれ交付することとする。この場合においては、残存新株予約権は消滅し、再編成対象会社は新株予約権を新たに発行するものとする。但し、以下の各号に沿って再編成対象会社の新株予約権を交付する旨を、吸収合併契約、新設合併契約、吸収分割契約、新設分割計画、株式交換契約または株式移転計画において定めることを条件とする。

①交付する再編成対象会社の新株予約権の数

新株予約権者が保有する残存新株予約権の数と同一の数をそれぞれ交付する。

②新株予約権の目的である再編成対象会社の株式の種類

再編成対象会社の普通株式とする。

③新株予約権の目的である再編成対象会社の株式の数

組織再編成行為の条件等を勘案のうえ、当社が定める「新株予約権の目的である株式の種類及び数」に準じて決定する。

④新株予約権の行使に際して出資される財産の価額

交付される各新株予約権の行使に際して出資される財産の価額は、以下に定める再編成後行使価額に、上記③に従って決定される当該各新株予約権の目的である再編成対象会社の株式の数を乗じて得られる金額とする。再編成後行使価額は、交付される各新株予約権を行使することにより交付を受けることができる再編成対象会社の株式1株当たり1円とする。

⑤新株予約権を行使することができる期間

当社が定める「新株予約権を行使することができる期間」の開始日または組織再編成行為の効力発生日のうちいずれか遅い日から、当社が定める「新株予約権を行使することができる期間」の満了日までとする。

⑥新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本金及び資本準備金に関する事項

当社が定める「新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本金及び資本準備金に関する事項」に準じて決定する。

⑦譲渡による新株予約権の取得の制限

譲渡による新株予約権の取得については、再編成対象会社の取締役会の承認を要する。

⑧新株予約権の取得の事由及び条件

当社が定める「新株予約権の取得の事由及び条件」に準じて決定する。

 

 h.2010年9月29日定時株主総会決議に基づく2017年10月17日発行の新株予約権(ストックオプション)

決議年月日

2017年9月25日

付与対象者の区分及び人数(名)

取締役   5

新株予約権の数(個)※

39

新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び

数(株)※

普通株式 3,900(注)1

新株予約権の行使時の払込金額(円)※

1株当たり3,457.97(注)2、3

新株予約権の行使期間 ※

自  2017年10月18日  至  2047年10月17日

新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額(円)※

発行価格  1株当たり 3,457.97

資本組入額1株当たり 1,728.985

新株予約権の行使の条件 ※

(注)4

新株予約権の譲渡に関する事項 ※

(注)5

組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に関する

事項 ※

(注)6

※ 当事業年度の末日(2023年6月30日)における内容を記載しております。提出日の前月末現在(2023年8月31日)において、記載すべき内容が当事業年度の末日における内容から変更がないため、提出日の前月末現在に係る記載を省略しております。

(注)1.新株予約権1個当たりの目的となる株式数は、100株であります。

2.当社が株式分割(普通株式の無償割当てを含む。以下同じ。)または株式併合を行う場合は、次の算式により調整されるものとする。但し、かかる調整は、当該時点で行使されていない新株予約権の付与株式数について行われ、調整の結果生ずる1株未満の端数については、これを切り捨てるものとする。

 

調整後付与株式数= 調整前付与株式数 × 分割または併合の比率

 

調整後付与株式数は、株式分割の場合は、当該株式分割の基準日の翌日以降、株式併合の場合は、その効力発生日以降、これを適用する。但し、剰余金の額を減少して資本金または準備金を増加する議案が当社株主総会において承認されることを条件として株式分割が行われる場合で、当該株主総会の終結の日以前の日を株式分割のための基準日とする場合は、調整後付与株式数は、当該株主総会の終結の日の翌日以降これを適用する。

また、上記のほか、付与株式数の調整を必要とするときは、合理的な範囲で付与株式数を調整するものとする。

3.各新株予約権の払込金額(発行価額)は、以下の②ないし⑦の基礎数値に基づき、ブラック・ショールズ・モデルにより算出した1株当たりのオプション価格に付与株式数を乗じた金額(1円未満の端数は切り上げ)とする。

0104010_015.png

ここで、

0104010_016.png

①1株当たりのオプション価格(C)

②株価(S):2017年10月17日の東京証券取引所における当社普通株式の普通取引の終値(終値がない場合は、翌取引日の基準値段)

③行使価格(X):1円

④予想残存期間(t):15年

⑤ボラティリティ(σ):2007年3月27日から2017年10月17日までの各取引日における当社普通株式の普通取引の終値に基づき算出

⑥無リスクの利子率(r):残存年数が予想残存期間に対応する国債の利子率

⑦配当利回り(λ):直近年度の配当総額÷上記②で定める株価

 

⑧標準正規分布の累積分布関数(Ν(・))

なお、対象者は、新株予約権の払込金額の総額に相当する金銭報酬の支給を受けることとし、この報酬請求権と新株予約権の払込金額の払込債務とが相殺される。

4.①新株予約権の割当てを受けた者(以下「新株予約権者」という。)は、当社の取締役の地位を喪失した日の翌日から10日を経過する日までの間に限り、新株予約権を行使することができるものとする。但し、新株予約権者が当社の取締役の地位にある場合においても、2046年10月18日以降においては新株予約権を行使することができるものとする。

②上記①にかかわらず、新株予約権者及びその相続人は、以下に定める場合には、定められた期間内に限り新株予約権を行使することができるものとする。但し、当社が定める「組織再編成行為時における新株予約権の取扱い」に従って新株予約権者に再編成対象会社の新株予約権が交付される場合を除く。

当社が消滅会社となる合併契約承認の議案、または、当社が完全子会社となる株式交換契約もしくは株式移転計画承認の議案につき当社株主総会で承認された場合(株主総会決議が不要の場合は、当社の取締役会決議または会社法第416条第4項の規定に従い委任された執行役の決定がなされた場合)当該承認または決定がなされた日の翌日から15日間

③各新株予約権の一部行使はできないものとする。

5.譲渡による新株予約権の取得については、当社取締役会の承認を要する。

6.当社が、合併(当社が合併により消滅する場合に限る。)、吸収分割もしくは新設分割(それぞれ当社が分割会社となる場合に限る。)、または株式交換もしくは株式移転(それぞれ当社が完全子会社となる場合に限る。)(以上を総称して以下「組織再編成行為」という。)をする場合において、組織再編成行為の効力発生日(吸収合併につき吸収合併がその効力を生ずる日、新設合併につき新設合併設立株式会社の成立の日、吸収分割につき吸収分割がその効力を生ずる日、新設分割につき新設分割設立株式会社の成立の日、株式交換につき株式交換がその効力を生ずる日、及び株式移転につき株式移転設立完全親会社の成立の日をいう。以下同じ。)の直前において残存する新株予約権(以下「残存新株予約権」という。)を保有する新株予約権者に対し、それぞれの場合につき、会社法第236条第1項第8号のイからホまでに掲げる株式会社(以下「再編成対象会社」という。)の新株予約権をそれぞれ交付することとする。この場合においては、残存新株予約権は消滅し、再編成対象会社は新株予約権を新たに発行するものとする。但し、以下の各号に沿って再編成対象会社の新株予約権を交付する旨を、吸収合併契約、新設合併契約、吸収分割契約、新設分割計画、株式交換契約または株式移転計画において定めることを条件とする。

①交付する再編成対象会社の新株予約権の数

新株予約権者が保有する残存新株予約権の数と同一の数をそれぞれ交付する。

②新株予約権の目的である再編成対象会社の株式の種類

再編成対象会社の普通株式とする。

③新株予約権の目的である再編成対象会社の株式の数

組織再編成行為の条件等を勘案のうえ、当社が定める「新株予約権の目的である株式の種類及び数」に準じて決定する。

④新株予約権の行使に際して出資される財産の価額

交付される各新株予約権の行使に際して出資される財産の価額は、以下に定める再編成後行使価額に、上記③に従って決定される当該各新株予約権の目的である再編成対象会社の株式の数を乗じて得られる金額とする。再編成後行使価額は、交付される各新株予約権を行使することにより交付を受けることができる再編成対象会社の株式1株当たり1円とする。

⑤新株予約権を行使することができる期間

当社が定める「新株予約権を行使することができる期間」の開始日または組織再編成行為の効力発生日のうちいずれか遅い日から、当社が定める「新株予約権を行使することができる期間」の満了日までとする。

⑥新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本金及び資本準備金に関する事項

当社が定める「新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本金及び資本準備金に関する事項」に準じて決定する。

⑦譲渡による新株予約権の取得の制限

譲渡による新株予約権の取得については、再編成対象会社の取締役会の承認を要する。

⑧新株予約権の取得の事由及び条件

当社が定める「新株予約権の取得の事由及び条件」に準じて決定する。

 

 i.2010年9月29日定時株主総会決議に基づく2018年10月17日発行の新株予約権(ストックオプション)

決議年月日

2018年9月27日

付与対象者の区分及び人数(名)

取締役   5

新株予約権の数(個)※

51

新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び

数(株)※

普通株式 5,100(注)1

新株予約権の行使時の払込金額(円)※

1株当たり4,964.27(注)2、3

新株予約権の行使期間 ※

自  2018年10月18日  至  2048年10月17日

新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額(円)※

発行価格  1株当たり 4,964.27

資本組入額1株当たり 2,482.135

新株予約権の行使の条件 ※

(注)4

新株予約権の譲渡に関する事項 ※

(注)5

組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に関する

事項 ※

(注)6

※ 当事業年度の末日(2023年6月30日)における内容を記載しております。提出日の前月末現在(2023年8月31日)において、記載すべき内容が当事業年度の末日における内容から変更がないため、提出日の前月末現在に係る記載を省略しております。

(注)1.新株予約権1個当たりの目的となる株式数は、100株であります。

2.当社が株式分割(普通株式の無償割当てを含む。以下同じ。)または株式併合を行う場合は、次の算式により調整されるものとする。但し、かかる調整は、当該時点で行使されていない新株予約権の付与株式数について行われ、調整の結果生ずる1株未満の端数については、これを切り捨てるものとする。

 

調整後付与株式数= 調整前付与株式数 × 分割または併合の比率

 

調整後付与株式数は、株式分割の場合は、当該株式分割の基準日の翌日以降、株式併合の場合は、その効力発生日以降、これを適用する。但し、剰余金の額を減少して資本金または準備金を増加する議案が当社株主総会において承認されることを条件として株式分割が行われる場合で、当該株主総会の終結の日以前の日を株式分割のための基準日とする場合は、調整後付与株式数は、当該株主総会の終結の日の翌日以降これを適用する。

また、上記のほか、付与株式数の調整を必要とするときは、合理的な範囲で付与株式数を調整するものとする。

3.各新株予約権の払込金額(発行価額)は、以下の②ないし⑦の基礎数値に基づき、ブラック・ショールズ・モデルにより算出した1株当たりのオプション価格に付与株式数を乗じた金額(1円未満の端数は切り上げ)とする。

0104010_017.png

ここで、

0104010_018.png

①1株当たりのオプション価格(C)

②株価(S):2018年10月17日の東京証券取引所における当社普通株式の普通取引の終値(終値がない場合は、翌取引日の基準値段)

③行使価格(X):1円

④予想残存期間(t):15年

⑤ボラティリティ(σ):2007年3月27日から2018年10月17日までの各取引日における当社普通株式の普通取引の終値に基づき算出

⑥無リスクの利子率(r):残存年数が予想残存期間に対応する国債の利子率

⑦配当利回り(λ):直近年度の配当総額÷上記②で定める株価

 

⑧標準正規分布の累積分布関数(Ν(・))

なお、対象者は、新株予約権の払込金額の総額に相当する金銭報酬の支給を受けることとし、この報酬請求権と新株予約権の払込金額の払込債務とが相殺される。

4.①新株予約権の割当てを受けた者(以下「新株予約権者」という。)は、当社の取締役の地位を喪失した日の翌日から10日を経過する日までの間に限り、新株予約権を行使することができるものとする。但し、新株予約権者が当社の取締役の地位にある場合においても、2047年10月18日以降においては新株予約権を行使することができるものとする。

②上記①にかかわらず、新株予約権者及びその相続人は、以下に定める場合には、定められた期間内に限り新株予約権を行使することができるものとする。但し、当社が定める「組織再編成行為時における新株予約権の取扱い」に従って新株予約権者に再編成対象会社の新株予約権が交付される場合を除く。

当社が消滅会社となる合併契約承認の議案、または、当社が完全子会社となる株式交換契約もしくは株式移転計画承認の議案につき当社株主総会で承認された場合(株主総会決議が不要の場合は、当社の取締役会決議または会社法第416条第4項の規定に従い委任された執行役の決定がなされた場合)当該承認または決定がなされた日の翌日から15日間

③各新株予約権の一部行使はできないものとする。

5.譲渡による新株予約権の取得については、当社取締役会の承認を要する。

6.当社が、合併(当社が合併により消滅する場合に限る。)、吸収分割もしくは新設分割(それぞれ当社が分割会社となる場合に限る。)、または株式交換もしくは株式移転(それぞれ当社が完全子会社となる場合に限る。)(以上を総称して以下「組織再編成行為」という。)をする場合において、組織再編成行為の効力発生日(吸収合併につき吸収合併がその効力を生ずる日、新設合併につき新設合併設立株式会社の成立の日、吸収分割につき吸収分割がその効力を生ずる日、新設分割につき新設分割設立株式会社の成立の日、株式交換につき株式交換がその効力を生ずる日、及び株式移転につき株式移転設立完全親会社の成立の日をいう。以下同じ。)の直前において残存する新株予約権(以下「残存新株予約権」という。)を保有する新株予約権者に対し、それぞれの場合につき、会社法第236条第1項第8号のイからホまでに掲げる株式会社(以下「再編成対象会社」という。)の新株予約権をそれぞれ交付することとする。この場合においては、残存新株予約権は消滅し、再編成対象会社は新株予約権を新たに発行するものとする。但し、以下の各号に沿って再編成対象会社の新株予約権を交付する旨を、吸収合併契約、新設合併契約、吸収分割契約、新設分割計画、株式交換契約または株式移転計画において定めることを条件とする。

①交付する再編成対象会社の新株予約権の数

新株予約権者が保有する残存新株予約権の数と同一の数をそれぞれ交付する。

②新株予約権の目的である再編成対象会社の株式の種類

再編成対象会社の普通株式とする。

③新株予約権の目的である再編成対象会社の株式の数

組織再編成行為の条件等を勘案のうえ、当社が定める「新株予約権の目的である株式の種類及び数」に準じて決定する。

④新株予約権の行使に際して出資される財産の価額

交付される各新株予約権の行使に際して出資される財産の価額は、以下に定める再編成後行使価額に、上記③に従って決定される当該各新株予約権の目的である再編成対象会社の株式の数を乗じて得られる金額とする。再編成後行使価額は、交付される各新株予約権を行使することにより交付を受けることができる再編成対象会社の株式1株当たり1円とする。

⑤新株予約権を行使することができる期間

当社が定める「新株予約権を行使することができる期間」の開始日または組織再編成行為の効力発生日のうちいずれか遅い日から、当社が定める「新株予約権を行使することができる期間」の満了日までとする。

⑥新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本金及び資本準備金に関する事項

当社が定める「新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本金及び資本準備金に関する事項」に準じて決定する。

⑦譲渡による新株予約権の取得の制限

譲渡による新株予約権の取得については、再編成対象会社の取締役会の承認を要する。

⑧新株予約権の取得の事由及び条件

当社が定める「新株予約権の取得の事由及び条件」に準じて決定する。

②【ライツプランの内容】

該当事項はありません。

 

(4)【発行済株式総数、資本金等の推移】

年月日

発行済株式総数

増減数(株)

発行済株式総数

残高(株)

資本金増減額

(百万円)

資本金残高

(百万円)

資本準備金増減額

(百万円)

資本準備金残高

(百万円)

2011年2月25日

(注)

1,416,000

7,265,212

3,540

5,445

3,540

5,414

(注)有償第三者割当(2011年2月25日付で払込手続き実施)

発行価格   5,000円

資本組入額  2,500円

割当先    田中貴金属工業株式会社  1,416,000株

 

(5)【所有者別状況】

 

 

 

 

 

 

 

2023年6月30日現在

区分

株式の状況(1単元の株式数100株)

単元未満株

式の状況

(株)

政府及び地

方公共団体

金融機関

金融商品

取引業者

その他の

法人

外国法人等

個人その他

個人以外

個人

株主数(人)

13

30

60

107

8

4,644

4,862

所有株式数(単元)

9,929

1,692

15,655

12,676

32

32,563

72,547

10,512

所有株式数の割合(%)

13.69

2.33

21.58

17.47

0.04

44.89

100

(注)自己株式283,503株は、「個人その他」に2,835単元及び「単元未満株式の状況」に3株を含めて記載しております。

 

(6)【大株主の状況】

 

 

2023年6月30日現在

氏名又は名称

住所

所有株式数

(株)

発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%)

田中貴金属工業㈱

東京都千代田区丸の内2-7-3

東京ビルディング22階

1,416,000

20.28

古屋 堯民

東京都杉並区

637,132

9.13

Sibanye UK Limited

(常任代理人 ハーバート・スミス・フリーヒルズ外国法律弁護士事務所)

Lower Ground Floor, One George Yard, London,United Kingdom,EC 3V 9DF

(東京都港区赤坂9-7-1ミッドタウン・タワー41階)

400,000

5.73

日本カストディ銀行(信託口)

東京都中央区晴海1-8-12

336,800

4.82

日本マスタートラスト信託銀行

(信託口)

東京都港区浜松町2-11-3

327,400

4.69

古屋 圭紀

東京都杉並区

217,900

3.12

GOLDMAN, SACHS & CO.REG

(常任代理人 ゴールドマン・サックス証券㈱)

200 West Street New York, NY, USA

(東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー)

175,500

2.51

㈱三菱UFJ銀行

東京都千代田区丸の内2-7-1

140,000

2.01

上田八木短資㈱

大阪府大阪市中央区高麗橋2-4-2

112,000

1.60

古屋 陸奥子

東京都杉並区

107,000

1.53

3,869,732

55.43

(注)前事業年度末において主要株主であった古屋堯民は、当事業年度末現在では主要株主ではなくなりました。

 

 

①【連結貸借対照表】

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2022年6月30日)

当連結会計年度

(2023年6月30日)

資産の部

 

 

流動資産

 

 

現金及び預金

3,859

3,116

受取手形

160

151

売掛金

※2 5,157

※2 4,741

商品及び製品

1,828

3,014

仕掛品

4,607

4,186

原材料及び貯蔵品

34,880

48,860

未収消費税等

1,670

2,041

デリバティブ債権

929

851

その他

182

204

貸倒引当金

0

0

流動資産合計

53,278

67,168

固定資産

 

 

有形固定資産

 

 

建物及び構築物

8,217

8,772

減価償却累計額

4,372

4,627

建物及び構築物(純額)

3,845

4,145

機械装置及び運搬具

14,551

14,030

減価償却累計額

4,470

4,848

機械装置及び運搬具(純額)

10,081

9,182

土地

1,727

1,727

リース資産

355

957

減価償却累計額

292

143

リース資産(純額)

63

813

建設仮勘定

1,588

988

その他

414

521

減価償却累計額

317

352

その他(純額)

96

169

有形固定資産合計

17,402

17,025

無形固定資産

 

 

ソフトウエア仮勘定

289

1,118

その他

64

52

無形固定資産合計

354

1,171

投資その他の資産

 

 

投資有価証券

18

20

繰延税金資産

1,409

1,866

その他

※3 199

※3 282

貸倒引当金

1

1

投資その他の資産合計

1,626

2,168

固定資産合計

19,383

20,366

資産合計

72,662

87,534

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2022年6月30日)

当連結会計年度

(2023年6月30日)

負債の部

 

 

流動負債

 

 

支払手形及び買掛金

11,359

14,927

未払金

2,318

2,334

短期借入金

※1 8,200

※1 12,700

1年内返済予定の長期借入金

2,764

3,166

未払法人税等

2,463

1,330

賞与引当金

345

396

役員賞与引当金

138

154

設備関係未払金

199

248

リース債務

22

121

その他

673

401

流動負債合計

28,485

35,782

固定負債

 

 

長期借入金

6,224

5,622

退職給付に係る負債

779

843

資産除去債務

26

26

長期未払金

401

401

リース債務

40

465

その他

4

22

固定負債合計

7,477

7,382

負債合計

35,962

43,164

純資産の部

 

 

株主資本

 

 

資本金

5,445

5,445

資本剰余金

7,056

7,070

利益剰余金

25,268

32,895

自己株式

1,363

1,345

株主資本合計

36,407

44,066

その他の包括利益累計額

 

 

その他有価証券評価差額金

1

3

為替換算調整勘定

59

84

退職給付に係る調整累計額

16

18

その他の包括利益累計額合計

44

68

新株予約権

83

83

非支配株主持分

163

151

純資産合計

36,699

44,369

負債純資産合計

72,662

87,534

【連結損益計算書】

 

 

(単位:百万円)

 

 前連結会計年度

(自 2021年7月1日

 至 2022年6月30日)

 当連結会計年度

(自 2022年7月1日

 至 2023年6月30日)

売上高

45,321

48,115

売上原価

※1 29,168

※1 32,734

売上総利益

16,152

15,380

販売費及び一般管理費

※2,※3 3,096

※2,※3 3,895

営業利益

13,055

11,485

営業外収益

 

 

受取家賃

13

13

為替差益

577

デリバティブ評価益

929

助成金収入

※4 798

その他

12

9

営業外収益合計

956

1,398

営業外費用

 

 

支払利息

118

409

為替差損

588

デリバティブ評価損

77

その他

9

13

営業外費用合計

715

500

経常利益

13,297

12,383

税金等調整前当期純利益

13,297

12,383

法人税、住民税及び事業税

4,409

3,444

法人税等調整額

239

455

法人税等合計

4,170

2,988

当期純利益

9,127

9,394

非支配株主に帰属する当期純損失(△)

15

12

親会社株主に帰属する当期純利益

9,142

9,406

1.報告セグメントの概要

 当社の報告セグメントは、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。

 当社は、工業用貴金属製品の製造販売を中心に事業展開しております。

 当社は、製品・サービス別のセグメントから構成されており、「電子」、「薄膜」、「サーマル」及び「ケミカル」の四つを報告セグメントとしております。

 「電子」は電子製品の製造過程に用いられる電子部品の製造販売を、「薄膜」は薄膜形成に使用される貴金属ターゲットの製造販売を、「サーマル」は主に半導体製造装置に用いられる温度センサーの製造販売を、「ケミカル」は貴金属化合物の製造販売及び貴金属の回収・精製等をそれぞれ行っております。

 

①【貸借対照表】

 

 

(単位:百万円)

 

前事業年度

(2022年6月30日)

当事業年度

(2023年6月30日)

資産の部

 

 

流動資産

 

 

現金及び預金

3,324

2,617

受取手形

160

151

売掛金

※2,※3 5,127

※2,※3 4,718

商品及び製品

1,826

3,013

仕掛品

4,607

4,186

原材料及び貯蔵品

34,880

48,860

前払費用

105

95

未収消費税等

1,669

2,040

デリバティブ債権

929

851

その他

※3 17

※3 112

流動資産合計

52,649

66,648

固定資産

 

 

有形固定資産

 

 

建物

3,581

3,858

構築物

223

252

機械及び装置

10,014

9,123

車両運搬具

3

4

工具、器具及び備品

95

146

土地

1,727

1,727

リース資産

63

813

建設仮勘定

1,588

988

有形固定資産合計

17,298

16,914

無形固定資産

 

 

ソフトウエア仮勘定

289

1,118

特許権

1

1

ソフトウエア

50

43

電話加入権

2

2

施設利用権

1

0

商標権

0

0

無形固定資産合計

346

1,165

投資その他の資産

 

 

投資有価証券

18

20

関係会社株式

359

359

保険積立金

65

71

繰延税金資産

1,398

1,851

その他

65

81

貸倒引当金

1

1

投資その他の資産合計

1,906

2,382

固定資産合計

19,551

20,462

資産合計

72,200

87,110

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

前事業年度

(2022年6月30日)

当事業年度

(2023年6月30日)

負債の部

 

 

流動負債

 

 

買掛金

※3 11,350

※3 14,909

短期借入金

※1 8,200

※1 12,700

1年内返済予定の長期借入金

2,764

3,166

リース債務

22

121

未払金

※3 2,317

※3 2,363

未払法人税等

2,462

1,331

賞与引当金

343

392

役員賞与引当金

138

154

設備関係未払金

199

248

前受金

535

129

その他

※3 133

262

流動負債合計

28,467

35,779

固定負債

 

 

長期借入金

6,224

5,622

リース債務

40

465

長期未払金

401

401

退職給付引当金

755

816

資産除去債務

26

26

その他

4

4

固定負債合計

7,453

7,337

負債合計

35,920

43,117

純資産の部

 

 

株主資本

 

 

資本金

5,445

5,445

資本剰余金

 

 

資本準備金

5,414

5,414

その他資本剰余金

1,642

1,656

資本剰余金合計

7,056

7,070

利益剰余金

 

 

利益準備金

9

9

その他利益剰余金

 

 

別途積立金

80

80

繰越利益剰余金

24,967

32,647

利益剰余金合計

25,056

32,737

自己株式

1,363

1,345

株主資本合計

36,195

43,907

評価・換算差額等

 

 

その他有価証券評価差額金

1

3

評価・換算差額等合計

1

3

新株予約権

83

83

純資産合計

36,280

43,993

負債純資産合計

72,200

87,110

②【損益計算書】

 

 

(単位:百万円)

 

前事業年度

(自 2021年7月1日

 至 2022年6月30日)

当事業年度

(自 2022年7月1日

 至 2023年6月30日)

売上高

 

 

製品売上高

※2 45,176

※2 43,440

商品売上高

103

4,491

売上高合計

45,280

47,931

売上原価

 

 

製品売上原価

 

 

製品期首棚卸高

1,751

1,825

当期製品製造原価

※2 28,963

※2 27,301

合計

30,715

29,127

他勘定振替高

478

168

製品期末棚卸高

1,825

1,117

製品売上原価

28,411

28,179

商品売上原価

 

 

商品期首棚卸高

0

当期商品仕入高

698

6,275

合計

698

6,275

商品期末棚卸高

0

1,896

商品売上原価

698

4,379

売上原価合計

29,109

32,559

売上総利益

16,170

15,372

販売費及び一般管理費

※1,※2 3,140

※1,※2 3,952

営業利益

13,029

11,419

営業外収益

 

 

受取利息

0

1

デリバティブ評価益

929

受取配当金

0

※2 100

受取家賃

13

13

為替差益

579

助成金収入

※3 798

その他

※2 20

※2 17

営業外収益合計

964

1,509

営業外費用

 

 

支払利息

118

409

為替差損

587

デリバティブ評価損

77

その他

9

13

営業外費用合計

714

500

経常利益

13,279

12,427

税引前当期純利益

13,279

12,427

法人税、住民税及び事業税

4,389

3,420

法人税等調整額

238

452

法人税等合計

4,151

2,968

当期純利益

9,128

9,459