伯東株式会社
|
回次 |
第67期 |
第68期 |
第69期 |
第70期 |
第71期 |
|
|
決算年月 |
2019年3月 |
2020年3月 |
2021年3月 |
2022年3月 |
2023年3月 |
|
|
売上高 |
(百万円) |
|
|
|
|
|
|
経常利益 |
(百万円) |
|
|
|
|
|
|
親会社株主に帰属する当期純利益 |
(百万円) |
|
|
|
|
|
|
包括利益 |
(百万円) |
|
|
|
|
|
|
純資産額 |
(百万円) |
|
|
|
|
|
|
総資産額 |
(百万円) |
|
|
|
|
|
|
1株当たり純資産額 |
(円) |
|
|
|
|
|
|
1株当たり当期純利益金額 |
(円) |
|
|
|
|
|
|
潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額 |
(円) |
|
|
|
|
|
|
自己資本比率 |
(%) |
|
|
|
|
|
|
自己資本利益率 |
(%) |
|
|
|
|
|
|
株価収益率 |
(倍) |
|
|
|
|
|
|
営業活動によるキャッシュ・フロー |
(百万円) |
△ |
△ |
|
|
△ |
|
投資活動によるキャッシュ・フロー |
(百万円) |
△ |
△ |
|
△ |
△ |
|
財務活動によるキャッシュ・フロー |
(百万円) |
△ |
|
△ |
△ |
|
|
現金及び現金同等物の期末残高 |
(百万円) |
|
|
|
|
|
|
従業員数 |
(人) |
|
|
|
|
|
(注) 1.潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
2.第70期、第71期における1株当たり純資産額の算定について、従業員持株会支援信託ESOPが所有する当社株式を自己株式として処理していることから、期末発行済株式総数から控除する自己株式に含めております。
3.第67期、第70期、第71期における1株当たり当期純利益金額の算定について、従業員持株会支援信託ESOPが所有する当社株式を自己株式として処理していることから、期中平均株式数から当該株式数を控除しております。
4.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第70期の期首から適用しており、第70期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。
|
回次 |
第67期 |
第68期 |
第69期 |
第70期 |
第71期 |
|
|
決算年月 |
2019年3月 |
2020年3月 |
2021年3月 |
2022年3月 |
2023年3月 |
|
|
売上高 |
(百万円) |
|
|
|
|
|
|
経常利益 |
(百万円) |
|
|
|
|
|
|
当期純利益 |
(百万円) |
|
|
|
|
|
|
資本金 |
(百万円) |
|
|
|
|
|
|
発行済株式総数 |
(千株) |
|
|
|
|
|
|
純資産額 |
(百万円) |
|
|
|
|
|
|
総資産額 |
(百万円) |
|
|
|
|
|
|
1株当たり純資産額 |
(円) |
|
|
|
|
|
|
1株当たり配当額 |
(円) |
|
|
|
|
|
|
(内1株当たり中間配当額) |
( |
( |
( |
( |
( |
|
|
1株当たり当期純利益金額 |
(円) |
|
|
|
|
|
|
潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額 |
(円) |
|
|
|
|
|
|
自己資本比率 |
(%) |
|
|
|
|
|
|
自己資本利益率 |
(%) |
|
|
|
|
|
|
株価収益率 |
(倍) |
|
|
|
|
|
|
配当性向 |
(%) |
|
|
|
|
|
|
従業員数 |
(人) |
|
|
|
|
|
|
株主総利回り |
(%) |
|
|
|
|
|
|
(比較指標:配当込みTOPIX) |
(%) |
( |
( |
( |
( |
( |
|
最高株価 |
(円) |
1,970 |
1,436 |
1,367 |
2,770 |
5,640 |
|
最低株価 |
(円) |
1,029 |
888 |
850 |
1,230 |
2,221 |
(注) 1.潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
2.第70期、第71期における1株当たり純資産額の算定について、従業員持株会支援信託ESOPが所有する当社株式を自己株式として処理していることから、期末発行済株式総数から控除する自己株式に含めております。
3.第67期、第70期、第71期における1株当たり当期純利益金額の算定について、従業員持株会支援信託ESOPが所有する当社株式を自己株式として処理していることから、期中平均株式数から当該株式数を控除しております。
4.第67期の1株当たり配当額には、創立65周年記念配当10円を含んでおります。
5.第69期の1株当たり配当額には、特別配当10円を含んでおります。
6.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第70期の期首から適用しており、第70期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。
7.最高株価及び最低株価は、2022年4月4日より東京証券取引所(プライム市場)によるものであり、それ以前は東京証券取引所(市場第一部)によるものであります。
|
年月 |
事項 |
|
1953年11月 |
・資本金5,000千円をもって東京都中央区銀座に伯東株式会社を設立し、米国クロス社(Close |
|
1956年1月 |
・東京都中央区日本橋本町に本社を移転。 |
|
1960年4月 |
・東京都港区に本社を移転。 |
|
1961年10月 |
・大阪府大阪市北区に大阪連絡事務所(現関西支店)を設置。 |
|
1963年8月 |
・工業薬品の製造・国内販売及びエンジニアリングサービスを目的として、愛知県名古屋市中村区に伯東化学株式会社を設立。 |
|
1970年6月 |
・伯東化学株式会社は三重県四日市市に四日市工場及び研究所を設置。 |
|
1970年11月 |
・愛知県名古屋市中村区に名古屋出張所(現名古屋支店)を設置。 |
|
1971年2月 |
・シカゴ駐在員事務所を開設(1972年4月にHakuto International,Inc.[2000年7月にHakuto America,Inc.に名称変更]に現地法人化)。 |
|
1973年5月 |
・香港支店を開設(1973年12月にS&T Enterprises Ltd.(現Hakuto Enterprises Ltd.)に現地法人化)。 |
|
1975年12月 |
・伯東化学株式会社は米国ナルコ・ケミカル社(Nalco Chemical Co.)と「資本並びに技術提携契約」を締結し、商号を伯東ナルコ化学株式会社に変更。 |
|
1980年11月 |
・本社を現在地(東京都新宿区)に移転。 |
|
1983年1月 |
・ウォーターベッド用ヒーター・コントローラ加工及び製造のため、東京都新宿区にエイチ・ティー・シー株式会社を設立。 |
|
1984年4月 |
・伯東ナルコ化学株式会社は米国ナルコ・ケミカル社(Nalco Chemical Co.)との「資本並びに技術提携契約」を解消し、商号を伯東化学株式会社に変更。 |
|
1984年11月 |
・サンエー技研株式会社(兵庫県尼崎市)の株式40%(現33%)を取得。 |
|
1985年2月 |
・神奈川県伊勢原市に厚木物流センターを設置。 |
|
1985年3月 |
・日本テクノロジ株式会社の株式100%を取得。 |
|
1987年12月 |
・エイチ・ティー・シー株式会社は、商号をハクトロニクス株式会社に変更。 |
|
1990年1月 |
・新規事業(人材派遣業)として、東京都新宿区に株式会社ヒューマンリソーシスインターナショナルを設立。 |
|
1991年4月 |
・伯東化学株式会社を吸収合併。 |
|
1992年3月 |
・株式会社エーエスエー・システムズ(福岡県北九州市戸畑区)の株式6%(現30%)を取得。 |
|
1993年5月 |
・タイ国における技術サービス強化のため、バンコク市にST Hi-Tech Ltd.(現Hakuto |
|
1994年5月 |
・Newport Corporationの日本法人、株式会社ニューポート(東京都新宿区)の株式100%を取得。 |
|
1994年9月 |
・日本テクノロジ株式会社は、ハクトロニクス株式会社を吸収合併し、商号をハクトロニクス株式会社に変更。 |
|
1995年3月 |
・日本証券業協会に株式を店頭登録。 |
|
1995年12月 |
・厚木物流センターを伊勢原事業所内に移転し伊勢原物流センターと改称。 |
|
1996年12月 |
・シンガポールにS&T Enterprises(Singapore)Pte.Ltd.(現Hakuto Singapore Pte.Ltd.)を設立。 |
|
1997年3月 |
・台北市にS&T HITECH LTD.(現Hakuto Taiwan Ltd.)を設立。 ・米国持株会社として、シカゴにHakuto America Holdings,Inc.を設立。 |
|
1998年1月 |
・化学事業統括部(現化学事業部)・四日市工場及び購買部が国際品質保証規格ISO9002の認証を取得。 |
|
1999年2月 |
・東京証券取引所市場第二部に株式を上場。 |
|
1999年4月 |
・芙蓉化学工業株式会社の株式53%を取得。 |
|
年月 |
事項 |
|
1999年5月 |
・化学事業部・四日市工場が国際標準化機構の環境マネジメントシステム規格であるISO14001の認証を取得。 |
|
1999年10月 |
・ミュンヘンにHakuto Europe GmbHを設立。 ・本社、伊勢原事業所、関西支店及び名古屋支店が国際標準化機構の環境マネジメントシステム規格であるISO14001の認証を取得。 |
|
2000年1月 |
・情報技術(IT)関連製品の拡販のため東京都新宿区に伯東インフォメーション・テクノロジー株式会社を設立。 |
|
2000年3月 |
・東京証券取引所市場第一部に株式を指定。 |
|
2000年9月 |
・有限会社エス・ティー・ジェネラルを吸収合併。 |
|
2000年12月 |
・Hakuto America,Inc.はHakuto U.S.A. Holdings,Inc.(旧Hakuto America Holdings,Inc.)を吸収合併。 |
|
2001年1月 |
・上海伯東有限公司(現Hakuto Enterprises (Shanghai) Ltd.)が国際品質保証規格ISO9002の認証を取得。 |
|
2001年2月 |
・伊勢原事業所が国際品質保証規格ISO9002の認証を取得。 |
|
2002年8月 |
・Hakuto Europe GmbH、Hakuto America,Inc.は、解散を決議し清算手続を開始。 |
|
2002年9月 |
・マウンテンビューにHakuto California,Inc. を設立。 |
|
2003年1月 |
・事務・物流業務の受託会社として、東京都新宿区に伯東A&L株式会社を設立。 |
|
2003年3月 |
・ハクトロニクス株式会社を吸収合併。 |
|
2004年3月 |
・Hakuto America,Inc.は、清算手続を完了。 |
|
2004年12月 |
・Hakuto Europe GmbH は、清算手続を完了。 |
|
2005年12月 |
・韓国にHakuto Korea Co.,Ltd.を設立。 |
|
2006年1月 |
・中国にHakuto Trading (Shenzhen) Ltd.を設立。 |
|
2006年2月 |
・株式会社ニューポートは、清算手続を完了。 |
|
2006年5月 |
・株式会社ヒューマンリソーシスインターナショナルの全株式を譲渡(売却)。 |
|
2006年9月 |
・モルデック株式会社の株式を追加取得、持分40%となり子会社化(現100%)。 |
|
2007年10月 |
・マイクロテック株式会社の株式100%を取得し、同社及びその子会社であるMicrotek Hongkong Ltd.を子会社化。 |
|
2007年11月 |
・中国にMicrotek Shanghai Ltd.を設立。 |
|
2008年3月 |
・Hakuto Korea Co.,Ltd.の全株式を譲渡(売却)。 |
|
2010年2月 |
・伯東インフォメーション・テクノロジー株式会社の全株式を譲渡(売却)。 |
|
2010年12月
2011年7月 2012年6月 2012年8月 2014年6月 2014年10月 2016年1月 2017年1月 2017年4月 2017年8月 2018年2月 2018年2月 2021年4月 2022年4月 |
・Hakuto Enterprises (Shanghai) Ltd.の全株式をHakuto Enterprises Ltd.より取得し、直接子会社化。 ・アディクセンジャパン株式会社の株式100%を取得し、子会社化。 ・アディクセンジャパン株式会社より全事業を譲受け、同社を清算。 ・株式会社ルーフスの設立において49%を出資。 ・芙蓉化学工業株式会社の全株式を譲渡(売却)。 ・韓国に支店(Hakuto Co.,Ltd.Korea Branch)を開設。 ・チェコ共和国にHakuto Czech s.r.o. を設立。 ・マイクロテック株式会社を吸収合併。 ・Hakuto California,Inc.をHakuto America,Inc.へ名称変更。 ・株式会社ルーフスの全株式を譲渡。 ・伯東ライフサイエンス株式会社を設立。 ・マレーシアにHakuto Malaysia Sdh.Bhd.を設立。 ・伯東ライフサイエンス株式会社を吸収合併。 ・東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所市場第一部からプライム市場へ移行。 |
当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、子会社14社及び関連会社2社で構成され、電子・電気機器、電子部品の販売及び輸出入並びに工業薬品の製造・販売を主な内容として事業活動を展開しております。
当社グループの事業に係る位置付け及び報告セグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、事業区分は報告セグメントと同一であります。
電子部品事業………………当社が販売するほか、連結子会社Hakuto Enterprises Ltd.、Hakuto Enterprises (Shanghai) Ltd.、Hakuto(Thailand)Ltd.、Hakuto Singapore Pte.Ltd.、Hakuto Taiwan Ltd.、Hakuto Trading(Shenzhen) Ltd.、Hakuto America Inc. 及びHakuto Czech s.r.o. においても販売しております。なお、その商品の一部は上記各連結会社間で売買取引されております。
連結子会社モルデック株式会社は、電子部品の製造販売及び一部の電子部品の加工を当社より受託しております。
電子・電気機器事業………当社が販売するほか、連結子会社Hakuto Enterprises Ltd.、Hakuto Enterprises (Shanghai) Ltd.、Hakuto(Thailand)Ltd.、Hakuto Singapore Pte.Ltd.、Hakuto Taiwan Ltd.、及びHakuto Engineering(Thailand)Ltd.においても販売しております。
当社は、電子・電気機器の一部を関連会社サンエー技研株式会社から仕入れております。関連会社株式会社エーエスエー・システムズは、電子・電気機器の販売とコンピュータソフトウエアの開発を行っております。なお、その商品の一部は上記各連結会社間で売買取引されております。
工業薬品事業………………当社は石油・石油化学関連、紙パルプ関連及び化粧品基剤等の製造・販売をしております。
その他の事業………………当社は太陽光発電事業を行っております。連結子会社伯東A&L株式会社は、業務請負業等を行っております。
事業の系統図は次のとおりであります。
|
名称 |
住所 |
資本金又は 出資金 |
主要な事業の内容 |
議決権の 所有割合 (%) |
関係内容 |
|
(連結子会社) |
|
|
|
|
|
|
Hakuto Enterprises |
香港 九龍尖沙咀 |
HK$ 22,025千 |
電子部品及び電子・電気機器事業 |
100 |
電子部品の一部を当社から購入又は当社へ販売している。 役員の兼任1名 |
|
Hakuto Singapore |
シンガポール |
SIN$ 5,000千 |
電子部品及び電子・電気機器事業 |
100 |
電子部品の一部を当社から購入又は当社へ販売している。 役員の兼任1名 |
|
Hakuto Taiwan Ltd. |
台湾 台北市 |
NT$ 155,000千 |
電子部品及び電子・電気機器事業 |
100 |
電子部品及び電子・電気機器の一部を当社から購入又は当社へ販売している。 役員の兼任2名 |
|
Hakuto Enterprises (Shanghai) Ltd. |
中国 上海市 |
RMB 108,914千 |
電子部品及び電子・電気機器事業 |
100 |
電子部品の一部を当社から購入又は当社へ販売しているほか、電子・電気機器の一部を当社から購入している。 役員の兼任2名 |
|
Hakuto(Thailand) Ltd. |
タイ バンコク |
Bht 115,204千 |
電子部品及び電子・電気機器事業 |
100 |
電子部品の一部を当社から購入又は当社へ販売しているほか、電子・電気機器の一部を当社から購入している。 役員の兼任1名 |
|
Hakuto Engineering (Thailand)Ltd. |
タイ バンコク |
Bht 112,704千 |
電子・電気機器事業 |
100 |
電子・電気機器の一部を当社から購入している。 役員の兼任1名 |
|
Hakuto Trading |
中国 深圳市 |
RMB 5,000千 |
電子部品事業 |
100 (100) |
電子部品の一部を当社子会社から購入している。 |
|
Hakuto America |
アメリカ合衆国 デトロイト |
US$ 3,730千 |
電子部品事業 |
100
|
電子部品を当社から購入している。 役員の兼任1名 |
|
Hakuto Czech |
チェコ プラハ |
CZK 50,000千 |
電子部品事業 |
100
|
電子部品を当社から購入している。 役員の兼任1名 |
|
伯東A&L株式会社 |
東京都 新宿区 |
45,000千円 |
その他の事業 |
100 |
当社の業務・物流管理全般の受託。 役員の兼任2名 |
|
モルデック株式会社 |
福島県 安達郡大玉村 |
499,325千円 |
電子部品事業 |
100 |
当社から電子部品の一部を受託加工している。 役員の兼任2名 |
|
(持分法適用関連会社) |
|
|
|
|
|
|
サンエー技研株式会社 |
兵庫県 尼崎市 |
98,460千円 |
電子・電気機器事業 |
33 |
電子・電気機器を当社へ販売している。 役員の兼任1名 |
|
株式会社エーエスエー・システムズ |
福岡県 北九州市 戸畑区 |
90,000千円 |
電子・電気機器事業 |
30 |
コンピュータソフトウェアの一部を当社へ販売している。 |
(注)1.主要な事業の内容欄には、セグメントの名称を記載しております。
2.「議決権の所有割合」欄( )内の数字は、間接所有割合であり、Hakuto Trading (Shenzhen)Ltd.についてはHakuto Enterprises Ltd.が所有しております。
3. Hakuto Enterprises (Shanghai) Ltd.は特定子会社であります。
(1)連結会社の状況
|
|
2023年3月31日現在 |
|
セグメントの名称 |
従業員数(人) |
|
電子部品事業 |
|
|
電子・電気機器事業 |
|
|
工業薬品事業 |
|
|
その他の事業 |
|
|
全社(共通) |
|
|
合計 |
|
(注)1.従業員数は、就業人員数であります。
2.全社(共通)として記載されている従業員数は、特定のセグメントに区分できない管理部門に所属しているものであります。
(2)提出会社の状況
|
|
|
|
2023年3月31日現在 |
|
従業員数(人) |
平均年令(才) |
平均勤続年数(年) |
平均年間給与(円) |
|
|
|
|
|
|
セグメントの名称 |
従業員数(人) |
|
電子部品事業 |
|
|
電子・電気機器事業 |
|
|
工業薬品事業 |
|
|
その他の事業 |
|
|
全社(共通) |
|
|
合計 |
|
(注)1.従業員数は、就業人員数であります。
2.全社(共通)として記載されている従業員数は、特定のセグメントに区分できない管理部門に所属している ものであります。
3.平均年間給与は、基準外賃金及び賞与を含んでおります。
4.平均年間給与は、契約社員を除いて算出しております。
(3)労働組合の状況
労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。
(4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異
①提出会社
|
当事業年度 |
||||
|
管理職に占める女性労働者の割合(%) (注)1. |
男性労働者の育児休業取得率(%) (注)2. |
労働者の男女の賃金の差異(%) (注)1. |
||
|
全労働者 |
うち正規雇用 労働者 |
うちパート・有期労働者 |
||
|
7.5 |
27.3 |
61.5 |
67.7 |
63.2 |
(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。
②連結子会社
労働者数101人以上300人以下
|
当事業年度 |
|
|
名称 |
管理職に占める 女性労働者の割合(%) (注) |
|
モルデック株式会社 |
11.1 |
(注)「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針・経営戦略等
当社グループは、2021年4月に4ヶ年の中期経営計画「Change & Co-Create 2024」を公表し、エレクトロニクス商社とケミカルメーカーの複合企業として、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指し、収益力の向上や新規事業の展開などの経営課題に取り組んでまいりました。
新型コロナウイルス感染症対策の緩和・撤廃と社会・経済活動が正常化に進む一方、ウクライナ情勢やインフレリスクによる金融引き締め策による不透明な状況が続いている中、当社グループは本計画にて掲げた事業構造改革による効果に加え、主力事業を展開しているエレクトロニクス業界において、自動車向け半導体並びに産業機器向け半導体及び半導体製造装置の堅調な推移により、2021年度、2022年度共に当初計画の定量目標である連結営業利益50億円以上を達成いたしました。本計画の折り返し地点に際し、成長を維持するため、以下の通り定量目標の見直しを行い、本計画にて掲げた全社戦略並びに事業戦略の遂行・浸透により、更なる企業価値の向上に努めてまいります。
(定量目標)
本計画の最終年度となる2024年度(2025年3月期)における見直し後の定量目標は以下の通りです。
|
経営指標 |
当初計画 |
見直し後 |
|
連結営業利益 |
50億円以上 |
90億円以上 |
|
連結営業利益率 |
3.0%以上 |
4.5%以上 |
|
ROE |
6.0%以上 |
9.0%以上 |
その他の項目は当初に公表した全社戦略、事業戦略を踏襲しており、2022年度の本計画に基づく取り組み状況は以下の通りです。
|
全社戦略 |
・新規事業開拓のためのプロジェクトチーム立上げ ・事業間連携を通じた情報共有の強化 ・収益性の高い事業への人員シフト ・DX推進強化 ・新人事制度移行 |
|
|
セ グ メ ン ト 別 戦 略 |
半導体デバイス事業 |
DX推進による収益性の改善 |
|
電子コンポーネント事業 |
他事業顧客へのクロスセルによる販路拡大 |
|
|
電子・電気機器事業 |
自社ブランド品強化による収益性改善 |
|
|
工業薬品事業 |
環境ビジネスの案件絞り込みによる引合い活発化 |
|
|
海外事業 |
環境、ヘルスケア、ロボット等の新規事業立ち上げ |
|
|
定量目標 |
連結営業利益127億円、連結営業利益率5.4%、ROE14.2% |
|
|
株主還元 |
配当金総額53億円、自己株式の取得33億円、総還元性向96.2% |
|
計画策定時及び前期からの外部環境の変化は、新型コロナウイルス感染症対策が「ウィズ・コロナ」へとシフトする動きが見られ、海外からの入国制限の緩和や全国旅行支援の再開など、各種経済活動の活発化が期待されておりますが、一方ではロシアによるウクライナ侵攻の長期化、それに伴う食料・エネルギー価格高騰や、インフレリスクに対応する各国の金融引き締め策による不透明な状況が続いております。
エレクロトロニクス分野では、半導体の需給逼迫によるサプライチェーンの混乱や景気後退リスクによる顧客の在庫調整等がありましたが、車載関連、産業機器関連を中心とする高い需要に支えられ、仕入先からの供給も前期に比べ改善したことにより、販売が大きく伸長しました。また、円安の影響による外貨建て取引の収益改善効果もあり、定量目標を大幅に上回る結果となりました。
(2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当社グループでは、各事業における存在意義や付加価値の低下、あるいは成長性の鈍化を優先的に対処すべき事業上の課題と認識しております。2022年度は旺盛な半導体需要と円安の影響など外部環境によるプラス効果も加わり、前期に引き続き収益性が改善いたしましたが、中期計画における目標は、いかなる環境下においても持続的な成長力と安定した収益力を確保できる企業体質への転換であると考えております。折り返しを迎えた中期経営計画3年目となる2023年度は、見直した定量目標を確実に達成するべく、以下の課題に取り組んでまいります。
①成長を加速させる事業の創出
成長性の確保が課題となっている電子・電気機器事業においては医療・レーザー関連の新規事業の立ち上げ、工業薬品事業においてはエレクトロニクス産業向けの製品開発に注力するとともに、ローカルビジネスの拡大が課題となっている海外事業においては、環境やロボット分野の事業化を進めてまいります。また、ノンオーガニックな成長を実現するために事業企画室を新設し、全社横断的に成長を加速させる事業の創出に取り組んでまいります。
②資本コストを意識した経営の実践
収益性の向上が課題となっている電子部品事業においては、資本効率の観点より取扱商品や人員配置の見直しを進め、収益力の確保と投下資本の削減を図ります。また、バックエンドのDXにより物流及び事務部門の業務プロセスの効率化を推進するとともに、顧客起点の価値創出の実現に向けたフロントエンドのDXにも取り組んでまいります。
③サステナビリティ経営の推進
気候変動や人権問題などのESG経営の重要課題については、当社グループ全体で横断的に対処する体制を整備するとともに、「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」の提言に沿った情報開示の充実にも努めて対応まいります。また、2022年4月に施行を開始した新人事制度の浸透や海外子会社の人事制度の改定により、変革を担う人材の定着及び採用を促進し、サステナビリティ経営に資する人的資本経営の実践及び高度化に取り組んでまいります。
各事業セグメントにおける優先的に対処すべき事業上の課題、並びに財務上の課題は以下のとおりであります。
(電子部品事業)
電子部品事業は、当社グループにおいて最大の売上規模があり、また、過去5期においても順調に売上高を伸ばしております。また、セグメント利益も前期に引き続き外貨建て輸出取引の為替影響等の外的要因により伸ばしております。同事業の売上高の8割超を占める半導体デバイス部門は近年車載分野や5G通信分野などにおいて積極的に商権を拡大してきたものの、一方では仕入先・得意先の再編による大規模化により、その間に挟まれる商社の交渉力や役割が低下しているという外的要因に加えて、得意先のニーズを踏まえた提案営業やそれに対応できる組織化及び技術で対価を得る仕組み化の途上であり、また、低採算商権の移管受入などもあり、低収益の要因になっていたものと認識しております。
したがって、同事業における対処の方向性は、従来の単品販売ビジネスから「情報力×技術力×提案力」で対価を得るソリューションビジネスへの進化を志向することにより、存在価値を高めて収益性の向上を目指すこと、また、組織については、半導体ビジネス部門と電子コンポーネント部門間の情報共有化をさらに進め、従来の仕入先別縦割り組織から特定顧客向けのクロスセルの販売体制を整備して効率的な営業体制へ再編するとともに、労働生産性改善のためにDX・デジタル化による業務効率化とコスト削減を更に推進し、収益改善を図ることと考えております。
(電子・電気機器事業)
電子・電気機器事業は、当社グループにおいては電子部品事業に次ぐセグメント利益を生み出している比較的高収益な事業と位置付けておりますが、過去5期の売上高はほぼ横ばいで推移しております。これは、同事業が取り扱う商品群が最先端のエレクトロニクス技術に基づくため、技術革新による商品の競争力の低下や陳腐化の影響を受けやすいという外的要因に加えて、既存仕入先の販売伸長を支える体制拡充が追い付いていないこと、自前主義での成長を探索する中での自社製品の商品力の強化や海外代理店の開拓の遅れなども成長性鈍化の要因になっていたものと認識しております。
したがって、同事業における対処の方向性は、短期的には新規開拓の仕組みを組織化することにより、既存の事業領域以外の育成を図り、長期的には共同開発やM&Aを通じて、自社ブランド商品の販売を国内・海外で強化するとともに、商品ラインの拡大を図ることで、他社と差別化されたバリューチェーンの確立及びポートフォリオの拡大に取り組むことと考えております。
(工業薬品事業)
工業薬品事業は、当社グループにおいては高収益で特色あるメーカー部門と位置付けておりますが、他のセグメントと比較すると成長性、規模ともに劣後しております。これは、同事業の既存マーケットが主に国内の石油・石油化学産業、紙・パルプ産業であるという外的要因に加えて、メーカーの屋台骨である技術強化投資の不足、新事業展開や海外展開の遅延、注力市場を明確化するためのマーケティング機能や顧客の潜在ニーズ発掘の仕組み不足なども要因になっていたものと認識しております。
したがって、同事業における対処の方向性は、自社技術を活かした新製品の開発に加え、外部機関との共同研究による技術強化や製品開発力の向上により事業領域を拡大し、協業を通じた海外の販路・製造・サービス機能の強化により海外事業展開を進めるとともに、新規事業の創出に取り組むことと考えております。
特に環境ビジネスと化粧品原料ビジネスへの取り組みを強化する方針です。
〔参考〕:過去5期のセグメントごとの売上高、及びセグメント利益(金額単位:百万円)
|
決算期 |
2019年3月期 |
2020年3月期 |
2021年3月期 |
2022年3月期 |
2023年3月期 |
|
|
電子部品事業 |
売上高 セグメント利益 |
107,668 1,331 |
123,708 576 |
134,949 919 |
157,119 3,682 |
197,818 10,462 |
|
電子・電気 機器事業 |
売上高 セグメント利益 |
21,544 1,418 |
18,286 900 |
19,029 1,770 |
21,609 2,104 |
22,717 1,665 |
|
工業薬品事業 |
売上高 セグメント利益 |
10,886 932 |
11,160 838 |
10,962 890 |
12,300 1,337 |
12,615 849 |
注:2022年3月期より報告セグメントの区分を変更しており、2021年3月期、2022年3月期、2023年3月期については変更後のセグメント区分に組み替えた数字となっております。
また、海外事業においては中華圏・ASEANのエリア統括機能を発揮し、新規事業開拓へリソースを重点配置し、事業の拡大と業務の効率化に取り組んでまいります。
(財務上の課題)
当社グループでは、収益性の向上に加えて、ROE(自己資本利益率)の低位固定化及び運転資本の増大に伴うバランスシートの肥大化への対応なども優先的に対処すべき財務上の課題と認識しております。
そのため、2021年度から2024年度を計画期間とする中期経営計画「Change & Co-Create 2024」では、計画期間中は配当と自己株式の取得による「総還元性向100%」を目標とした株主還元を実施することにより、資本効率や資本コストを意識した経営を実践することを基本方針としております。また、事業面においては、事業セグメントごとに連結ベースのバランスシートを展開して運転資本とROIC(投下資本利益率)を算出し、各セグメントの特性に応じたベンチマークを設定することにより、売上高利益率や資産回転率などの財務指標の改善とフリーキャッシュ・フローの創出を図ることを対処の方向性としております。
当社グループではリスクを「グループの収益や損失に影響を与える不確実性」と捉え、複雑化・多様化するリスクに対して適切な対策を行うことにより、リスクの回避や発生時の被害を最小限に抑える予防的活動を含めた取り組みをリスクマネジメントと位置付けております。
こうした考えに基づき、当社ではリスクを組織的に管理するために必要な基本事項を定め、事業活動におけるリスクを統括的に把握し、適切に管理することを目的として、リスクマネジメント委員会を設置し、従来よりも確実なリスクの把握と実効性ある予防的活動に取り組んでおります。
当社グループの財務状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況等に重要な影響を与える可能性がある主要なリスクとして、以下に記載しておりますが、これらのリスクは必ずしも全てを網羅したものではなく、想定していないリスクや重要性が低いと考えられる他のリスクの影響を受ける可能性があります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであります。
(外部環境に起因するリスク)
(1)経済、市場動向に関するリスク
当社グループの業績は、マクロ的経済動向に少なからず影響を受けますが、電子部品事業及び電子・電気機器事業においては、エレクトロニクス業界全体の市場動向に大きく影響を受けます。具体的には民生用、産業用エレクトロニクス製品の生産並びに需要状況、半導体の生産並びに出荷状況、半導体設備への投資及び設備の稼働状況等が挙げられます。特に、近年では自動車技術の高度化や通信機器の高性能化などにより車載用、産業用等の幅広い分野で半導体需要は高まっており、供給不足による長納期化や製品価格の上昇などへの影響が広がっております。また、エレクトロニクス業界のグローバル化が進む中、海外子会社を有する当社グループは、国内のみならず、アジア、欧米を中心とした世界各国の経済、市場動向にも影響を受けます。米中対立の長期化やウクライナをめぐる国際情勢の影響から、経済安全保障の観点より先端技術の輸出規制がさらに強化されるなど、国外取引先とのサプライチェーンの見直しを余儀なくされる可能性があります。
当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期については予測が困難であるものの、顕在化した場合には、当社グループの業績や今後の事業計画に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクに対しては、仕入先企業や販売先企業あるいは同業他社の動向等に常に注視し、マクロ経済や世界情勢、業界動向の変化を的確にとらえ経営施策に反映させるよう努めております。
(2)災害並びに感染症に関するリスク
当社グループは、神奈川県伊勢原市に電子部品事業や電子・電気機器事業の物流・サービス拠点と三重県四日市市に工業薬品事業の生産・研究開発拠点を有するなど、国内外に複数の物流、生産拠点並びに施設があります。これらの施設が地震や火災等により被災し、あるいは施設内において感染症等が発生した場合には、一時的に商品及び製品の出荷が困難となる可能性があります。また、取引先企業において同様の災害や感染症が発生した場合には、サプライチェーンの確保が困難となる可能性があります。
各国において新型コロナウイルス感染症対策による行動制限の緩和が進んでおりますが、今後感染再拡大が発生した場合は、日本においてのみならず、各国の生産・物流動向の影響を受ける可能性もあります。当社グループでは引き続き感染防止・衛生管理の徹底を行うとともに、取引先企業や地域情勢にも注視し適切な措置を講じてまいります。
(技術・競合に起因するリスク)
(3)技術、開発動向に関するリスク
当社グループが取り扱う電子部品、電子・電気機器及び工業薬品は、技術革新によって優位性を有する競合品の市場投入により陳腐化し、競争力が低下する場合があります。
また、近年は中国をはじめとする新興諸国企業の台頭により、技術面や価格面で優位性を持つ商品が市場に多く投入されるようになっており、アジア地域を中心にローカルビジネスの強化を重要な成長戦略の1つとして位置付けている当社グループの阻害要因となる場合があります。
当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期については予測が困難であるものの、顕在化した場合には、当社グループの業績や今後の事業計画に影響を及ぼす可能性があります。
(4)価格競争並びに競合に関するリスク
当社グループが取り扱う電子部品、電子・電気機器及び工業薬品は、最終製品を製造販売する国内外の得意先が競争激化や国内市場の縮小等のさまざまな要因により、日頃より厳しい価格競争に置かれているため、常にコストダウンの要求を受けております。
また、電子部品事業においては、半導体デバイス等電子部品のコモディティ化及び低付加価値化の進行に伴い、競合サプライヤーや競合代理店との差別化がより難しくなる中、競合企業間の価格競争がさらに激化することにより、利益面での影響を受け易くなっております。当該リスクに対しては、技術力を活かしたソリューションビジネスへの取り組み等により、競合代理店との差別化を図るとともに、労働生産性改善のためにDX・デジタル化の推進による業務効率の向上に努め利益性の確保に取り組んでおります。
(5)商権の喪失に関するリスク
商社事業の電子部品事業及び電子・電気機器事業では、多くの商権(仕入先との代理店契約による製品販売権)が事業の根幹を形成しております。仕入先との代理店契約には、契約期間や契約解除要件が定められており、その解除権は当社グループと仕入先の双方が有しております。
近年のエレクトロニクス業界においては、M&Aによる事業再編が活発化しており、エレクトロニクス関連製品を取り扱う販売代理店でも商流の見直しや統廃合の動きが見られます。当社グループは商権の維持や新規獲得に向けた努力をしておりますが、買収による仕入先企業の消滅、仕入先企業の販売子会社設立及び競合代理店への商流変更等により商権を喪失する場合があります。
当連結会計年度にて大手半導体メーカー製品の商権の喪失があり、当初より低収益性ビジネスのため利益への影響は軽微でしたが、当該リスクが顕在化した場合には、当社グループの業績や今後の事業計画に影響を及ぼす可能性があります。
(財務リスク)
(6)運転資本に関するリスク
輸入半導体等多くの外国製品を取り扱う当社グループは、国内企業との商取引習慣の違いによる支払条件のギャップを吸収してキャッシュ・フローの調整を図る金融機能を担っております。近年のエレクトロニクス業界においては、仕入先(半導体メーカー等)と得意先(電機メーカー等)の再編による大規模化、設備投資及び研究開発資金の増大等を背景に、売掛債権の回収と買掛債務の支払いとの間に一定期間の差が生じております。また、米中対立の長期化・複雑化、自然災害の増大及び感染症の拡大等を背景に、BCP(事業継続計画)の観点から当社グループが保有する棚卸資産は増加傾向にあります。
その結果、当社グループのCCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)が長期化することとなり、当社グループのキャッシュ・フローに影響を及ぼすとともに、運転資本の調達コスト上昇により業績にも影響を与える可能性があります。
さらに、棚卸資産については、市場動向や販売状況により滞留するリスクがあります。当社グループでは、顧客企業の生産計画を基に、仕入先企業の生産のリードタイムとの平衡を図ることで、余剰在庫が生じないように努めておりますが、一定の在庫期間を経過し、かつ、受注のない滞留在庫については、収益性がないものとして帳簿価額を切り下げることにより当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
〔参考〕:過去5期のCCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル/連結ベース)
|
決算期 |
2019年3月 |
2020年3月 |
2021年3月 |
2022年3月 |
2023年3月 |
|
棚卸資産平均回転期間(月) |
2.4 |
2.7 |
2.8 |
2.6 |
2.7 |
|
売掛債権平均回収期間(月) |
3.1 |
3.1 |
3.1 |
2.9 |
2.8 |
|
支払債務平均支払期間(月) |
1.7 |
1.5 |
1.6 |
1.5 |
1.5 |
|
キャッシュ・コンバージョン・サイクル(月) |
3.7 |
4.3 |
4.4 |
4.1 |
4.0 |
※ 棚卸資産平均回転期間=((前期末棚卸資産+当期末棚卸資産)÷2)÷(当期売上原価÷12)
※ 売掛債権平均回収期間=((前期末売掛債権+当期末売掛債権)÷2)÷(当期売上高÷12)
※ 支払債務平均支払期間=((前期末支払債務+当期末支払債務)÷2)÷(当期仕入高÷12)
※ キャッシュ・コンバージョン・サイクル=棚卸資産平均回転期間+売掛債権平均回収期間-支払債務平均支払期間
※ 棚卸資産=商品及び製品+仕掛品+原材料及び貯蔵品
※ 売掛債権=売掛金+受取手形+電子記録債権
※ 支払債務=買掛金+支払手形+電子記録債務
※ 仕入高=当期商品仕入高+当期原材料仕入高
(7)為替動向に関するリスク
当社グループの事業はアジア地域を中心に各国にまたがり展開しており、取引通貨についても各国の現地通貨に加えて日本円、米国ドル、ユーロなど多岐にわたるため、為替変動によるリスクが存在しております。当社グループでは、為替相場の変動リスクを回避することを目的として、「市場リスク管理規程」及び「外国為替予約締結マニュアル」に従い、為替予約等によるリスクヘッジ策を実施しております。また、ヘッジ会計の要件を満たす取引についてはヘッジ会計を適用しております。
為替変動は当社グループの事業に対して多面的な影響を及ぼすため、当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期については予測が困難であるものの、短期間のうちに急激な為替変動が発生した場合には、当社グループの業績やキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。
〔参考〕:過去5期の伯東単独業績における調達地域別仕入高(原材料費及び外注費を含む)
|
決算期 |
2019年3月 |
2020年3月 |
2021年3月 |
2022年3月 |
2023年3月 |
|
|
合 計 (百万円) |
103,286 |
127,011 |
120,754 |
150,353 |
176,845 |
|
|
|
国内調達(百万円) |
56,612 |
58,633 |
51,482 |
59,525 |
89,641 |
|
海外調達(百万円) |
44,674 |
68,378 |
69,272 |
90,828 |
87,203 |
|
(8)金利動向に関するリスク
当社グループは運転資金、及び設備投資資金の一部を金融機関より調達しております。現在の経済環境下では、市場金利が急激に上昇する可能性は低いと見られておりますが、当社グループの業績悪化など個別の理由により、金融機関からの調達金利が上昇した場合には、業績や今後の事業計画に影響を及ぼす可能性があります。
なお、当社グループは金利リスクを回避する目的で金利を実質的に固定化する金利スワップを利用しております。また、ヘッジ会計の要件を満たす取引についてはヘッジ会計を適用しております。
〔参考〕:過去5期の借入金残高及び平均金利(連結ベース)
|
決算期 |
2019年3月 |
2020年3月 |
2021年3月 |
2022年3月 |
2023年3月 |
|
(短期借入金) |
|
|
|
|
|
|
前期末残高(百万円) |
5,463 |
7,100 |
17,900 |
12,400 |
15,300 |
|
当期末残高(百万円) |
7,100 |
17,900 |
12,400 |
15,300 |
22,700 |
|
平均利率 |
0.3% |
0.3% |
0.3% |
0.3% |
0.3% |
|
(1年内返済長期借入金) |
|
|
|
|
|
|
前期末残高(百万円) |
968 |
633 |
3,019 |
3,880 |
4,690 |
|
当期末残高(百万円) |
633 |
3,019 |
3,880 |
4,690 |
6,100 |
|
平均利率 |
0.7% |
0.4% |
0.5% |
0.5% |
0.5% |
|
(長期借入金) |
|
|
|
|
|
|
前期末残高(百万円) |
1,246 |
589 |
12,320 |
12,765 |
12,624 |
|
当期末残高(百万円) |
589 |
12,320 |
12,765 |
12,624 |
12,809 |
|
平均利率 |
0.5% |
0.4% |
0.5% |
0.5% |
0.6% |
(法的リスク)
(9)製造物責任(PL)並びに得意先等からの求償に関するリスク
商社事業の電子部品事業及び電子・電気機器事業では、納期遅延や品質不良等の理由により得意先から求償を受けた場合には、得意先との協議により求償金額を軽減した上で仕入先より補填を受けるよう努めておりますが、常に当社グループの負担額がゼロになるとは限りません。
また、製造販売業の工業薬品事業では、納期遅延や品質不良に加えて、当社製品の得意先の設備や周辺環境へ及ぼす影響等の理由により、得意先から求償を受けることがあります。当社グループでは、品質不良等の製造物の欠陥による損害が発生するリスクに備えて製造物責任(PL)保険及び専門事業者賠償責任(E&O)保険に加入しておりますが、最終的に当社グループが負担する賠償額の全てを補填できるとは限りません。
前連結会計年度並びに当連結会計年度において重要な求償及び賠償の支払いはありませんが、当該リスクが顕在化した場合には、民事賠償責任に加えて、許認可や資格の剥奪、レピュテーションの低下等の間接的損害により、当社グループの業績や今後の事業計画に影響を及ぼす可能性があります。
(10)法的規制に関するリスク
当社グループは国内外に拠点を有し事業を展開しており、国内及び外国の法的規制を受けております。これらの法令や規則を遵守できなかった場合、各国当局から事業活動が制限され今後の事業計画に大きな影響を及ぼす可能性があります。
特に安全保障貿易管理については米中対立やウクライナ情勢を受けて、規制措置は強化される傾向にあり、慎重な対応が必要な状況にあります。これに対して当社では子会社・関係会社を含めた従業員に対する教育を実施し、輸出関連法規の遵守に努め、当社が販売する製品および設計・製造・使用に係る技術等が、規制される貨物等として直接または間接を問わず規制対象地域等へ輸出されることを防止する取り組みを行っております。
(その他のリスク)
(11)情報セキュリティに関するリスク
当社グループは、情報資産を保護するため「情報セキュリティ方針書」並びに「情報セキュリティ対策標準書」を策定した上で、「情報セキュリティ委員会」を設置して、情報セキュリティ対策を強化しております。具体的には、会社支給のPC・情報端末への盗難・紛失対策、機密情報の不正持ち出しに対する対策、サイバー攻撃に対する対策等となります。また、近年はサイバー攻撃による情報資産の社外流出リスクが高まっていることから、当社グループが利用する情報システム及びネットワークインフラについては、外部専門機関によるサイバーセキュリティ診断を実施し、脆弱性の検出とリスクの解消に努めております。
当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期については予測が困難であるものの、事故または故意により当社グループの情報資産が流出した場合には、刑事責任や民事賠償責任に加えて、復旧費用の発生やレピュテーションの低下等の間接的損害により、当社グループの業績や今後の事業計画に影響を及ぼす可能性があります。
(12)人材確保や育成に関するリスク
当社グループでは持続的な企業成長のためには優れたスキルやノウハウ、豊富な経験を有した人材の採用および育成が重要であると認識しております。事業発展のための必要な人材が採用・育成できなかった場合や想定以上の人材が流出した場合には中長期的に今後の事業計画や業績に影響を及ぼす可能性があります。
当社では新卒採用のみならず中途採用においても採用活動の強化に努めるとともに、社員満足度の向上に向けて「人事の透明性」と「キャリア形成」に主眼を置いた新人事制度を運用しております。キャリアコースの新設などにより、社員の多様な働き方を支援し優秀な人材の確保・育成に取り組んでおります。
(13)海外事業におけるコーポレートガバナンスに関するリスク
当社グループは、海外子会社を通じて中華圏及びASEANを中心に海外展開を図っており、連結売上高に占める海外売上高の割合は約40%を占めております。今後も海外売上高の比率は高水準で推移することが予想されます。
海外子会社においては、各国の商慣習や法規制などに加え地政学リスクなど、国内とは異なるリスクに晒されることからグループ統制によるリスク管理が重要であると認識しております。グループ統制の不足や連携不十分等により、現地における政治・社会情勢や法律・税制の変化に対する対応の遅れなど管理上の問題が発生する可能性があります。特に海外における訴訟案件や従業員による不適切行為などについては、当社の業績や社会的信用に影響を及ぼす可能性があります。当社では中華圏及びアセアンに地域統括責任者を任命し、現地の管理強化を図るとともにグループ諸規程の整備に努めるなど、ガバナンスの強化に取り組んでおります。
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次の通りであります。
①財政状態及び経営成績の状況
a. 財政状態
当連結会計年度末における流動資産は前連結会計年度末と比較して147億92百万円(12.9%)増加し、1,294億63百万円となりました。これは主に顧客の需要増加による電子部品の販売伸長に伴い、受取手形、売掛金及び契約資産が88億65百万円、商品仕入の増加に伴い商品及び製品が66億90百万円、それぞれ増加したためであります。
固定資産につきましては、前連結会計年度末と比較して3億82百万円(2.3%)減少し、164億36百万円となりました。これは主に保有株式の株価の下落及び売却により投資有価証券が3億44百万円減少したためであります。
以上のことから、当連結会計年度末における資産の部全体としては、前連結会計年度末と比較して144億10百万円(11.0%)増加し、1,459億円となりました。
負債につきましては、流動負債が前連結会計年度末と比較して123億54百万円(22.3%)増加し、677億73百万円となりました。これは主に運転資本(商品仕入)の増加に伴い支払手形及び買掛金が13億36百万円、短期借入金が88億10百万円、それぞれ増加したためであります。
固定負債は前連結会計年度末と比較して1億38百万円(1.0%)減少し、142億63百万円となりました。これは主に繰延税金負債が3億35百万円減少したためであります。
以上のことから、当連結会計年度末における負債の部全体としては、前連結会計年度末と比較して122億15百万円(17.5%)増加し、820億36百万円となりました。
純資産につきましては、前連結会計年度末と比較して21億94百万円(3.6%)増加し、638億63百万円となりました。これは主に自己株式の消却等により資本剰余金が16億67百万円減少した一方、利益剰余金が46億62百万円、為替換算調整勘定が8億96百万円増加したためであります。
b. 経営成績
当連結会計年度における世界経済は、各国において新型コロナウイルス感染症対策による行動制限の緩和が進み、経済社会活動の本格的な再開への動きが見られましたが、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化、それに伴う食料・エネルギー価格高騰やインフレリスクに対応する各国の政策金利引き上げなど、不安定な状況が続いております。
我が国経済についても、各国と同様に「ウィズ・コロナ」へとシフトする動きが見られ、海外からの入国制限の緩和や全国旅行支援の再開など、インバウンド需要の回復を含む経済活動の再開が期待されておりますが、米・中間での政治的緊張などによる地政学リスクや物価高など、実体経済に負の影響がもたらされる恐れもあります。
当社グループが主力事業を展開するエレクトロニクス業界においては、自動車市場や産機市場は今後も成長が見込まれておりますが、半導体の需給逼迫によるサプライチェーンの混乱や景気後退リスクによる顧客の在庫調整等、先行き不透明な状況が続きました。また、スマートフォン・PC等に利用される高精細プロセス製品は供給過剰となる一方で、アナログ製品やマイコン等の汎用部品はひっ迫が継続するなど、需給バランスの二極化が顕在化しました。
このような状況のもと、当社グループの電子部品事業においては、車載関連、産業機器関連を中心に高い需要が継続し、仕入先からの供給も前期に比べ改善したことにより販売が大きく伸長し、対前年同期比で増収となりました。
電子・電気機器事業においては、半導体設備投資関連であるプリント基板製造装置や真空機器などが引き続き好調に推移し、対前年同期比で増収となりました。
工業薬品事業においては、海外顧客プラントの稼働率低下による石油・石油化学分野の販売減もありましたが、化粧品基剤の販売が堅調に推移したことにより、対前年同期比で増収となりました
以上の結果、当連結会計年度の連結売上高は2,336億24百万円(前年同期比22.0%増)となりました。
損益面につきましては、連結売上総利益は為替影響による外貨建て取引の収益改善効果もあり、323億79百万円(同35.1%増)となり、連結販売費及び一般管理費は業績拡大と新人事制度導入に伴う給与・賞与等人件費の増加などにより、196億68百万円(同18.0%増)を計上した結果、連結営業利益は127億11百万円(同74.0%増)、連結経常利益は120億48百万円(同62.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は89億29百万円(同79.7%増)となりました。
また、1株当たり当期純利益は470円52銭となり、前連結会計年度より222円04銭増加いたしました。
収益性及び資本効率に係る各指標につきましては、当連結会計年度における売上高営業利益率は5.4%(前連結会計年度は3.8%)、総資産経常利益率は8.7%(同6.0%)、自己資本当期純利益率は14.2%(同8.3%)となりました。
報告セグメント別の経営成績につきましては、以下のとおりです。
詳細は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 (セグメント情報等)」をご参照ください。
〔電子部品事業〕
電子部品事業では、スマートフォン・PC等の分野は、これまでのコロナ禍における巣ごもり消費などの大幅な需要増の反動により、需要は減少傾向にありましたが、車載関連用途のICが引き続き堅調に推移し販売は大きく伸長しました。また工場オートメーション化への投資加速や複合機の需要高などにより、産業機器分野やOA機器分野の販売も伸長し、さらにLCDパネル等の一般電子部品の販売も増加しました。
この結果、当連結会計年度の売上高は1,978億18百万円(前年同期比25.9%増)となり、販売増加に伴う利益額の増加と為替影響による外貨建て輸出取引の収益改善効果が給与・賞与等人件費の増加を大きく上回ったことにより、セグメント利益は104億62百万円(同184.1%増)となりました。
〔電子・電気機器事業〕
電子・電気機器事業では、足下においては半導体製造関連の設備投資に一部慎重な姿勢が見えつつも、プリント基板製造装置や真空機器などを中心に受注残を計画通り出荷できたことにより販売が伸長しました。
この結果、当連結会計年度の売上高は227億17百万円(前年同期比5.1%増)となりましたが、業績拡大と新人事制度導入に伴う給与・賞与等人件費の増加及び次世代装置の開発費用の計上などにより、セグメント利益は16億65百万円(同20.9%減)となりました。
〔工業薬品事業〕
工業薬品事業では、石油精製・石油化学分野における海外顧客プラントの稼働率低下や、製紙業界における原料価格高騰やペーパレス化の流れが続きましたが、国内顧客プラント向け工業薬品及び化粧品基剤の販売が堅調に推移したことにより、対前年同期比で増収となりました。
この結果、当連結会計年度の売上高は126億15百万円(前年同期比2.6%増)となりましたが、世界的な情勢不安や為替変動による原材料費の高騰及び業績拡大と新人事制度導入に伴う給与・賞与等人件費の増加などにより、セグメント利益は8億49百万円(同36.5%減)となりました。
〔その他の事業〕
その他の事業では、当社の業務・物流管理全般の受託と太陽光発電事業を行っております。当連結会計年度の売上高は12億37百万円(前年同期比6.0%増)、セグメント利益は2億5百万円(同4.2%減)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における連結キャッシュ・フローにつきましては、営業活動によるキャッシュ・フローは33億82百万円の支出、投資活動によるキャッシュ・フローは3億円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは13億14百万円の収入、現金及び現金同等物に係る換算差額が4億99百万円の増加となったため、現金及び現金同等物は前連結会計年度末と比較して18億68百万円減少し、当連結会計年度末は167億51百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因につきましては、以下のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
エレクトロニクス関連の商社事業を展開する当社グループでは、市況や事業動向により売上債権や棚卸資産等の運転資本が増減し、営業キャッシュ・フローが変動いたします。当連結会計年度においては、税金等調整前当期純利益121億46百万円、仕入債務の増加額18億39百万円等の収入要因がありましたが、売上債権の増加額78億64百万円、棚卸資産の増加額62億43百万円等の支出要因により、営業活動によるキャッシュ・フローは33億82百万円の支出となりました。なお、前連結会計年度には仕入債務の増加額41億69百万円等により8億72百万円の収入となっておりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動として、主に新規事業に係る投資や工業薬品事業における製造及び研究設備の更新等の資本的支出を行っております。当連結会計年度においては、有形固定資産の取得による支出4億59百万円等により、投資活動によるキャッシュ・フローは3億円の支出となりました。なお、前連結会計年度には有形固定資産の取得による支出4億22百万円等により、5億27百万円の支出となっておりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
運転資本の増減による営業キャッシュ・フローの変動に対して、主に有利子負債による調整を行っております。当連結会計年度においては、自己株式の取得による支出33億円、配当金の支払額42億45百万円等の支出要因がありましたが、短期借入による収入(純)74億円等により、財務活動によるキャッシュ・フローは13億14百万円の収入となりました。なお、前連結会計年度には自己株式の取得による支出20億80百万円等により、財務活動によるキャッシュ・フローは3億79百万円の支出となっておりました。
なお、キャッシュ・フロー指標のトレンドは下記のとおりであります。
|
|
2019年3月期 |
2020年3月期 |
2021年3月期 |
2022年3月期 |
2023年3月期 |
|
自己資本比率 |
62.2% |
48.2% |
49.8% |
46.9% |
43.8% |
|
時価ベースの自己資本比率 |
27.5% |
17.7% |
22.6% |
36.6% |
63.0% |
|
キャッシュ・フロー対 有利子負債比率 |
- |
- |
395.7% |
3,796.7% |
- |
|
インタレスト・カバレッジ・レシオ |
- |
- |
46.4倍 |
5.8倍 |
- |
自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
(注)1.いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。
2.株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。
3.キャッシュ・フロー及び利払いは、連結キャッシュ・フロー計算書に計上されている「営業活動によるキャッシュ・フロー」及び「利息の支払額」を用いております。
4.有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち、利子を支払っているすべての負債を対象としております。
5.2019年3月期、2020年3月期、2023年3月期のキャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオは、営業キャッシュ・フローがマイナスのため、記載を省略しております。
③半導体市況の当社グループへの影響
新型コロナウイルス感染症の影響によるリモートワークや巣ごもり消費の拡大により、2020年度第4四半期(2021年1月~3月)から世界的な半導体不足が表面化しました。当連結会計年度においては、車載用途ICについては依然として供給不足が続いておりますが、PC、スマートフォン及び民生機器向けについては需要の減少により供給過剰状態になっていると見られます。
当社グループでは、最終製品の需要動向に注視しながら適正な在庫水準の維持に努めておりますが、半導体製品の取引価格やサプライチェーンにおける在庫水準の変動、及び顧客企業の生産計画の変更等、市場動向の変化が今後の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を与える可能性があります。
④生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (2022年4月1日から 2023年3月31日まで) |
前年同期比(%) |
|
電子部品事業 (百万円) |
1,234 |
73.7 |
|
工業薬品事業 (百万円) |
8,675 |
106.4 |
|
合計 (百万円) |
9,909 |
100.8 |
(注)金額は販売価格によっております。
b. 商品仕入実績
当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (2022年4月1日から 2023年3月31日まで) |
前年同期比(%) |
|
電子部品事業 (百万円) |
179,590 |
118.3 |
|
電子・電気機器事業 (百万円) |
17,617 |
119.1 |
|
工業薬品事業 (百万円) |
8,531 |
103.2 |
|
合計 (百万円) |
205,739 |
117.7 |
(注)セグメント内の内部取引を相殺消去しております。
c. 受注実績
当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
受注高 |
前年同期比(%) |
受注残高 |
前年同期比(%) |
|
電子部品事業(百万円) |
175,779 |
79.5 |
96,635 |
81.4 |
|
電子・電気機器事業(百万円) |
29,341 |
106.6 |
20,771 |
146.8 |
|
工業薬品事業(百万円) |
12,649 |
102.0 |
1,165 |
103.0 |
|
その他の事業(百万円) |
1,237 |
106.0 |
- |
- |
|
合計 |
219,008 |
83.5 |
118,572 |
88.5 |
(注)セグメント内の内部取引については、消去しておりますが、セグメント間の内部取引については消去しておりません。
d. 販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (2022年4月1日から 2023年3月31日まで) |
前年同期比(%) |
|
電子部品事業 (百万円) |
197,818 |
125.9 |
|
電子・電気機器事業 (百万円) |
22,717 |
105.1 |
|
工業薬品事業 (百万円) |
12,615 |
102.6 |
|
その他の事業 (百万円) |
1,237 |
106.0 |
|
合計 (百万円) |
234,388 |
122.0 |
(注)1.セグメント内の内部取引については、消去しておりますが、セグメント間の内部取引については消去しておりません。
2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次の通りであります。
|
相手先 |
前連結会計年度 (2021年4月1日から 2022年3月31日まで) |
当連結会計年度 (2022年4月1日から 2023年3月31日まで) |
||
|
金額(百万円) |
割合(%) |
金額(百万円) |
割合(%) |
|
|
パナソニック株式会社 |
19,305 |
10.1 |
23,308 |
10.0 |
|
株式会社デンソー |
19,794 |
10.3 |
23,094 |
9.9 |
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成に当たって、必要と思われる見積りは、合理的な基準に基づいて実施しております。
当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項) 4.会計方針に関する事項」に記載しております。また重要な会計上の見積りは「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a. 経営成績等の状況
当社グループでは、2021年4月に4ヶ年の中期経営計画「Change & Co-Create 2024」を公表し、エレクトロニクス商社とケミカルメーカーの複合企業として、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指し、収益力の向上や新規事業の展開などの経営課題に取り組んでおりますが、本計画にて掲げた事業構造改革による効果に加え、主力事業を展開しているエレクトロニクス業界において、自動車向け半導体並びに産業機器向け半導体及び半導体製造装置の堅調な推移により、2021年度、2022年度共に当初計画の定量目標である連結営業利益50億円以上を達成いたしました。本計画の折り返し地点に際し、成長を維持するため、定量目標の見直しを行い、本計画にて掲げた全社戦略並びに事業戦略の遂行・浸透により、更なる企業価値の向上に努めてまいります。
見直し後の2024年度の定量目標は連結営業利益90億円以上、連結営業利益率4.5%以上、ROE9.0%以上とし、その達成に向けて、以下の通り取り組んでおります。
電子部品事業においては、業務の効率化と収益性の高いビジネスへの販売強化による収益性の改善、部門を横断した情報・技術の連携による新規顧客開拓、営業体制の見直しによる海外販売の強化等を進めております。
電気・電子機器事業においては、新商品や自社製品の販売比率の向上、独自の技術、装置、販路の強化を進めております。
工業薬品事業においては、技術強化や製品開発力の向上による事業領域の拡大、海外の販路・製造・サービス機能の強化による海外事業展開及び化粧品原料ビジネスの強化を進めております。
これらの取り組みにより、当連結会計年度の売上高は前連結会計年度と比較して421億28百万円(22.0%)増加し、2,336億24百万円と過去最高となりました。これは主に電子部品事業において、車載用途ICの販売が大きく増加し、産業機器向け販売も伸長したことにより、同セグメントの売上高が406億98百万円増加したためであります。
売上総利益は、前連結会計年度と比較して84億11百万円(35.1%)増加し、323億79百万円となりました。これは主に電子部品事業の売上高の増加と為替影響による外貨建て輸出取引の収益改善に伴うものです。また、売上総利益率は13.9%となり、前連結会計年度より1.4ポイント改善いたしました。
販売費及び一般管理費は、前連結会計年度と比較して30億5百万円(18.0%)増加し、196億68百万円となりました。これは主に人件費が21億30百万円増加したことによります。
営業利益は、前述の通り販売費及び一般管理費が増加したものの、その増加以上に売上総利益が増加したため、前連結会計年度と比較して54億6百万円(74.0%)増加し、127億11百万円と過去最高となりました。また、営業利益率は5.4%となり、前連結会計年度より1.6ポイント改善いたしました。
営業外収益は、受取配当金が1億11百万円増加したこと等により前連結会計年度と比較して42百万円増加し4億2百万円となり、営業外費用は、為替差損4億92百万円を計上したこと等により前連結会計年度と比較して8億10百万円増加し10億64百万円となりました。その結果、経常利益は前連結会計年度と比較して46億37百万円(62.6%)増加し、120億48百万円となりました。
特別利益は、投資有価証券売却益1億15百万円を計上したこと等により前連結会計年度と比較して1億28百万円増加し1億31百万円となり、特別損失は、前連結会計年度に計上した減損損失1億29百万円がなくなったこと等により前連結会計年度と比較して1億20百万円減少し33百万円となりました。その結果、税金等調整前当期純利益は前連結会計年度と比較して48億86百万円(67.3%)増加し、121億46百万円となりました。
法人税等合計額は、法人税、住民税及び事業税34億58百万円を計上したこと等により、32億17百万円となりました。
以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度と比較して39億59百万円(79.7%)増加し、89億29百万円となりました。
また自己資本当期純利益率(ROE)は14.2%となり、前連結会計年度より5.9ポイント改善しました。
当連結会計年度は、中期経営計画「Change & Co-Create 2024」の2年目でありましたが、当初の2024年度の定量目標(連結営業利益50億円以上、連結営業利益率3.0%以上、ROE6.0%以上)を全て達成しました。これは本計画を着実に進めている成果が出ている一方で、旺盛な車載用途の半導体需要や当連結会計年度における円安の影響といった外部環境が利益面にプラスの影響を与えた結果でもあります。そのため、前述の通り、2024年度の定量目標の見直しを行い、本計画にて掲げた全社戦略並びに事業戦略の遂行・浸透により、更なる企業価値の向上に努めてまいります。
b. 資本の財源及び資金の流動性についての分析
商社事業である電子部品事業と電子・電気機器事業で売上高の大半を占める当社グループのバランスシートは、主に現金及び預金、売上債権、並びに棚卸資産等の流動資産で構成されております。また、新規事業開発や商権獲得のための事業投資の他に、製造業の工業薬品事業では生産設備投資や研究開発投資等にも資金を投入しております。当社グループでは、これらの手元流動性、運転資本及び投資等に充当する資金は、主に内部留保と金融機関からの借入によって調達しております。
当連結会計年度末における棚卸資産は前連結会計年度末と比較して67億9百万円(16.3%)増加し、479億73百万円となりました。これは顧客需要の増加に伴う商品仕入れの増加により、商品及び製品が66億90百万円増加したためであります。また、売上債権は前連結会計年度末と比較して87億53百万円(17.5%)増加し、588億53百万円となりましたが、これも主に顧客需要の増加に伴う電子部品の販売伸長による増加であります。
当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債残高は、前連結会計年度末と比較して89億50百万円(27.0%)増加し、420億85百万円となりました。これは主に、売上債権と棚卸資産の増加に伴う運転資本の増加によるものです。また、現金及び現金同等物の期末残高は前連結会計年度末と比較して18億68百万円(10.0%)減少し、167億51百万円となり、手元流動性比率は約0.9ヶ月となりました。
内部留保につきましては、M&A等戦略的投資や事業効率化投資などの中長期的な成長や高い投資効率が期待できる投資などに優先的に充当してまいりますが、2021年4月に公表した中期経営計画「Change & Co-Create 2024」の期間中は、株主の皆様への利益還元と資本効率の改善を事業上及び財務上の重要課題と位置づけ、「総還元性向100%」を目標とした株主還元を実施することを基本方針としております。
配当につきましては、1株当たり年間280円の配当(連結配当性向59.5%)を実施しており、33億円の自己株式の取得と合わせて、総還元性向は96.2%となりました。
c. 経営成績に重要な影響を与える要因について
「第2 事業の状況 3.事業等のリスク」に記載のとおりであります。
当社は、主要取引先であるインフィニオンテクノロジーズジャパン株式会社(以下、Infineon社)の製品販売における取引を、2023年3月期をもって他代理店に移管いたしました。
1.商流変更に至った経緯
当社は、Infineon社及び2020年に同社が買収したCypress Semiconductor社(以下、旧Cypress社)製品の国内代理店として、同社の半導体製品を仕入及び販売しておりました。この度、旧Cypress社買収後のInfineon社の新たな代理店施策に基づき、旧Cypress社製品の販売を他代理店に移管することになりました。
2.取引先の概要
|
(1) |
名 称 |
インフィニオン テクノロジーズ ジャパン株式会社 |
|
|
(2) |
所在地 |
東京都渋谷区渋谷3-25-18 NBF渋谷ガーデンフロント |
|
|
(3) |
事業内容 |
電子デバイスの開発、販売、サービス提供及び関連業務 |
|
|
(4) |
上場会社と 当該会社の関係 |
資本関係 |
該当事項はありません |
|
人的関係 |
該当事項はありません |
||
|
取引関係 |
同社製品の仕入及び販売 |
||
|
関連当事者への該当状況 |
該当事項はありません |
||
3.取引の金額
|
連結会計年度 |
Infineon社(旧Cypress社) 製品の売上高 |
連結売上高に占める割合
|
|
2022年3月期 |
27,356百万円 |
14.3% |
|
2023年3月期(※) |
41,554百万円 |
17.8% |
※2023年3月期の売上高には、後任代理店への棚卸資産移管額を含んでおります。
4.今後の見通し
当該取引先の異動は2023年4月以降のため、2023年3月期の連結実績及び2024年3月期の連結業績予想は以下の通りであります。なお、連結売上高の減少要因は主に当該商流変更によるものですが、連結営業利益以下の減少要因は主に為替影響によるものと見込んでおります。詳細につきましては、2023年4月28日公表の「2023年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結) 1.経営成績の概況 (4)今後の見通し」及び「決算補足説明資料」をご覧ください。
2023年3月期連結実績及び2024年3月期連結業績予想(2023年4月28日公表)
(単位:百万円)
|
|
連結売上高 |
連結営業利益 |
連結経常利益 |
親会社株主に帰属する当期純利益 |
|
2023年3月連結実績 |
233,624 |
12,711 |
12,048 |
8,929 |
|
2024年3月期連結業績予想 |
190,000 |
8,000 |
7,600 |
5,400 |
2023年3月31日現在における主要な設備は、次のとおりであります。
(1)提出会社
|
事業所名 (所在地) |
セグメント の名称 |
設備の 内容 |
帳簿価額 |
従業 員数 (人) |
|||||
|
建物及び 構築物 (百万円) |
機械装置 (百万円) |
土地 (百万円) (面積㎡) |
無形固定資産 (百万円) |
その他 (百万円) |
合計 (百万円) |
||||
|
本社 (東京都新宿区) |
電子部品及び電子・電気機器 |
事務所 |
331 |
3 |
1,069 (761.91) |
73 |
60 |
1,539 |
244 |
|
伊勢原事業所 (神奈川県伊勢原市) |
電子部品及び電子・電気機器 |
事務所及び倉庫 |
193 |
55 |
635 (9,728.05) |
16 |
95 |
996 |
52 |
|
四日市工場・研究所 (三重県四日市市) |
工業薬品 |
工場・研究所 |
211 |
39 |
486 (17,699.44) |
7 |
188 |
933 |
80 |
|
関西支店 (大阪府大阪市淀川区) |
電子部品及び電子・電気機器 |
事務所 |
3 |
- |
- |
- |
4 |
8 |
93 |
|
伯東伊倉津太陽光発電所 (三重県津市) |
その他 |
太陽光発電所 |
- |
185 |
350 (38,870.00) |
- |
- |
535 |
- |
|
伯東滝川ほほえみソーラーパーク (北海道滝川市) |
その他 |
太陽光発電所 |
- |
200 |
- |
- |
- |
200 |
- |
|
伯東福島太陽光発電所 (福島県田村郡小野町) |
その他 |
太陽光発電所 |
- |
269 |
- |
- |
- |
269 |
- |
|
伯東登別太陽光発電所 (北海道登別市) |
その他 |
太陽光発電所 |
- |
211 |
- |
- |
- |
211 |
- |
|
伯東宮崎太陽光発電所 (宮崎県小林市) |
その他 |
太陽光発電所 |
- |
205 |
- |
- |
- |
205 |
- |
(注)帳簿価額のうち「その他」は、車両、工具、器具及び備品、リース資産であります。
(2)在外子会社
主要な賃借設備として、以下のものがあります。
|
会社名 |
事業所名 (所 在 地) |
セグメントの名称 |
設備の内容 |
従業員 (人) |
賃借面積 (㎡) |
年間賃借料 (百万円) |
|
Hakuto Enterprises Ltd. |
本社 (香港九龍尖沙咀) |
電子部品及び 電子・電気機器 |
事務所 |
34 |
594 |
44 |
|
Hakuto Enterprises (Shanghai) Ltd. |
本社 (中国・上海市) |
電子部品及び 電子・電気機器 |
事務所 |
48 |
1,052 |
42 |
|
Hakuto Singapore |
本社 (シンガポール) |
電子部品及び 電子・電気機器 |
事務所 |
24 |
1,333 |
15 |
|
Hakuto Taiwan Ltd. |
本社 (台湾・台北市) |
電子部品及び 電子・電気機器 |
事務所 |
39 |
1,021 |
34 |
|
Hakuto(Thailand)Ltd. |
本社 (タイ・バンコク) |
電子部品及び 電子・電気機器 |
事務所 |
41 |
478 |
15 |
|
種類 |
発行可能株式総数(株) |
|
普通株式 |
54,000,000 |
|
計 |
54,000,000 |
|
種類 |
事業年度末現在発行数(株) (2023年3月31日) |
提出日現在発行数(株) (2023年6月27日) |
上場金融商品取引所名又は登録認可金融商品取引業協会名 |
内容 |
|
|
|
|
東京証券取引所 プライム市場 |
単元株式数 100株 |
|
計 |
|
|
- |
- |
(譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分)
当社は、2022年6月24日開催の取締役会において、下記のとおり、自己株式の処分(以下「本自己株式処分」)を行うことについて決議し、2022年7月21日に本自己株式処分の払込手続きが完了いたしました。
1.処分の概要
|
(1)処分期日 |
2022年7月22日 |
|
(2)処分する株式の種類及び数 |
当社普通株式 15,500株 |
|
(3)処分価額 |
1株につき2,532円 |
|
(4)処分総額 |
39,246,000円 |
|
(5)処分先及びその人数 並びに処分株式の数 |
取締役(社外取締役を含む非業務執行取締役及び監査等委員である取締役を 除く。)6名 15,500株 |
|
(6)その他 |
本自己株式処分については、金融商品取引法による有価証券通知書を提出し ております。 |
2.処分の目的及び理由
当社は、2020年5月22日開催の取締役会において、当社の社外取締役を含む非業務執行取締役及び監査等委員である取締役を除く取締役(以下「対象取締役」といいます。)に対する当社の企業価値の持続的な向上を図るインセンティブの付与及び株主価値の一層の共有を目的として、対象取締役を対象とする新たな報酬制度として、譲渡制限付株式報酬制度(以下「本制度」といいます。)を導入することを決議し、また、2020年6月25日開催の第68期定時株主総会において、本制度に基づき、譲渡制限付株式取得の出資財産とするための金銭報酬(以下「譲渡制限付株式報酬」といいます。)として、対象取締役に対して、年額70百万円以内の金銭報酬債権を支給すること及び譲渡制限付株式の譲渡制限期間として当該株式の割当を受けた日より、当社の取締役の地位を退任する時点の直後の時点までの期間とすること等につき、ご承認をいただいております。
該当事項はありません。
該当事項はありません。
|
年月日 |
発行済株式総数増減数(株) |
発行済株式総数残高(株) |
資本金増減額(百万円) |
資本金残高(百万円) |
資本準備金増減額(百万円) |
資本準備金残高(百万円) |
|
2022年4月1日から2023年3月31日まで |
△1,000,000 |
23,137,213 |
- |
8,100 |
- |
2,532 |
(注)2022年4月28日開催の取締役会決議により、2022年5月16日付で自己株式を消却し、発行済株式総数が1,000,000株減少しております。
|
|
|
|
|
|
|
|
2023年3月31日現在 |
||
|
区分 |
株式の状況(1単元の株式数 |
単元未満株式の状況(株) |
|||||||
|
政府及び地方公共団体 |
金融機関 |
金融商品 取引業者 |
その他の法人 |
外国法人等 |
個人その他 |
計 |
|||
|
個人以外 |
個人 |
||||||||
|
株主数(人) |
|
|
|
|
|
|
|
|
- |
|
所有株式数(単元) |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
所有株式数の割合(%) |
|
|
|
|
|
|
|
100.00 |
- |
(注)1.自己株式4,388,346株は、「個人その他」に43,883単元及び「単元未満株式の状況」に46株を含めて記載しております。
2.証券保管振替機構名義の株式は、「その他の法人」に15単元及び「単元未満株式の状況」に6株を含めて記載しております。
3.従業員持株会支援信託ESOP所有の株式550単元は、「金融機関」に含めて記載しております。
|
|
|
2023年3月31日現在 |
|
|
氏名又は名称 |
住所 |
所有株式数 (千株) |
発行済株式(自己株式を除く)の総数に対する所有株式数の割合(%) |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
計 |
- |
|
|
(注)1.上記所有株式数のうち、信託業務に係る株式数は次のとおりであります。
|
日本マスタートラスト信託銀行株式会社 |
1,457.3千株 |
|
株式会社日本カストディ銀行 株式会社SMBC信託銀行 |
419.2千株 241.0千株 |
2.上記のほか、自己株式4,388,346株(従業員持株会支援信託ESOPが所有する当社株式55,000株を除く)を保有しておりますが、当該自己株式には議決権がないため、上記の表から除外しております。
自己株式 所有株式数 4,388,346株
発行済株式総数に対する所有株式数の割合 18.97%
|
|
|
(単位:百万円) |
|
|
前連結会計年度 (2022年3月31日) |
当連結会計年度 (2023年3月31日) |
|
資産の部 |
|
|
|
流動資産 |
|
|
|
現金及び預金 |
|
|
|
受取手形、売掛金及び契約資産 |
|
|
|
電子記録債権 |
|
|
|
商品及び製品 |
|
|
|
仕掛品 |
|
|
|
原材料及び貯蔵品 |
|
|
|
その他 |
|
|
|
貸倒引当金 |
△ |
△ |
|
流動資産合計 |
|
|
|
固定資産 |
|
|
|
有形固定資産 |
|
|
|
建物及び構築物 |
|
|
|
減価償却累計額 |
△ |
△ |
|
建物及び構築物(純額) |
|
|
|
機械及び装置 |
|
|
|
減価償却累計額 |
△ |
△ |
|
機械及び装置(純額) |
|
|
|
土地 |
|
|
|
その他 |
|
|
|
減価償却累計額 |
△ |
△ |
|
その他(純額) |
|
|
|
有形固定資産合計 |
|
|
|
無形固定資産 |
|
|
|
投資その他の資産 |
|
|
|
投資有価証券 |
|
|
|
繰延税金資産 |
|
|
|
その他 |
|
|
|
貸倒引当金 |
△ |
△ |
|
投資その他の資産合計 |
|
|
|
固定資産合計 |
|
|
|
資産合計 |
|
|
|
|
|
(単位:百万円) |
|
|
前連結会計年度 (2022年3月31日) |
当連結会計年度 (2023年3月31日) |
|
負債の部 |
|
|
|
流動負債 |
|
|
|
支払手形及び買掛金 |
|
|
|
電子記録債務 |
|
|
|
短期借入金 |
|
|
|
リース債務 |
|
|
|
未払法人税等 |
|
|
|
賞与引当金 |
|
|
|
役員賞与引当金 |
|
|
|
製品保証引当金 |
|
|
|
その他 |
|
|
|
流動負債合計 |
|
|
|
固定負債 |
|
|
|
長期借入金 |
|
|
|
リース債務 |
|
|
|
繰延税金負債 |
|
|
|
役員退職慰労引当金 |
|
|
|
退職給付に係る負債 |
|
|
|
その他 |
|
|
|
固定負債合計 |
|
|
|
負債合計 |
|
|
|
純資産の部 |
|
|
|
株主資本 |
|
|
|
資本金 |
|
|
|
資本剰余金 |
|
|
|
利益剰余金 |
|
|
|
自己株式 |
△ |
△ |
|
株主資本合計 |
|
|
|
その他の包括利益累計額 |
|
|
|
その他有価証券評価差額金 |
|
|
|
繰延ヘッジ損益 |
|
|
|
為替換算調整勘定 |
|
|
|
退職給付に係る調整累計額 |
△ |
△ |
|
その他の包括利益累計額合計 |
|
|
|
純資産合計 |
|
|
|
負債純資産合計 |
|
|
|
|
|
(単位:百万円) |
|
|
前連結会計年度 (自 2021年4月1日 至 2022年3月31日) |
当連結会計年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) |
|
売上高 |
|
|
|
売上原価 |
|
|
|
売上総利益 |
|
|
|
販売費及び一般管理費 |
|
|
|
給料及び手当 |
|
|
|
賞与引当金繰入額 |
|
|
|
退職給付費用 |
|
|
|
その他 |
|
|
|
販売費及び一般管理費合計 |
|
|
|
営業利益 |
|
|
|
営業外収益 |
|
|
|
受取利息 |
|
|
|
受取配当金 |
|
|
|
受取家賃 |
|
|
|
為替差益 |
|
|
|
持分法による投資利益 |
|
|
|
その他 |
|
|
|
営業外収益合計 |
|
|
|
営業外費用 |
|
|
|
支払利息 |
|
|
|
売上債権売却損 |
|
|
|
為替差損 |
|
|
|
持分法による投資損失 |
|
|
|
その他 |
|
|
|
営業外費用合計 |
|
|
|
経常利益 |
|
|
|
特別利益 |
|
|
|
固定資産売却益 |
|
|
|
投資有価証券売却益 |
|
|
|
特別利益合計 |
|
|
|
特別損失 |
|
|
|
固定資産除売却損 |
|
|
|
減損損失 |
|
|
|
投資有価証券評価損 |
|
|
|
その他 |
|
|
|
特別損失合計 |
|
|
|
税金等調整前当期純利益 |
|
|
|
法人税、住民税及び事業税 |
|
|
|
法人税等調整額 |
△ |
△ |
|
法人税等合計 |
|
|
|
当期純利益 |
|
|
|
親会社株主に帰属する当期純利益 |
|
|
1.報告セグメントの概要
当社の報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。
当社は、社内カンパニー及び事業部を基礎とした商品・製品別のセグメントから構成されており、子会社におきましても当社と同様の商品・製品を扱う為、取締役会が経営資源の配分の決定及び業績を評価するため、「電子部品事業」、「電子・電気機器事業」、「工業薬品事業」及び「その他の事業」の4つを報告セグメントとしております。
「電子部品事業」は、半導体デバイス及び一般電子部品等を販売しております。「電子・電気機器事業」は、主にPCB(Printed Circuit Board)関連装置、半導体製造関連装置等の販売及びサービスの提供をしております。「工業薬品事業」は、工業薬品等及び化粧品等の製造、販売及びサービスの提供をしております。「その他の事業」は、当社の業務・物流の管理全般の受託と保険会社の代理店業務と太陽光発電事業を行っております。
|
|
|
(単位:百万円) |
|
|
前事業年度 (2022年3月31日) |
当事業年度 (2023年3月31日) |
|
資産の部 |
|
|
|
流動資産 |
|
|
|
現金及び預金 |
|
|
|
受取手形 |
|
|
|
電子記録債権 |
|
|
|
売掛金 |
|
|
|
商品及び製品 |
|
|
|
仕掛品 |
|
|
|
原材料及び貯蔵品 |
|
|
|
前渡金 |
|
|
|
前払費用 |
|
|
|
未収入金 |
|
|
|
その他 |
|
|
|
貸倒引当金 |
△ |
△ |
|
流動資産合計 |
|
|
|
固定資産 |
|
|
|
有形固定資産 |
|
|
|
建物 |
|
|
|
構築物 |
|
|
|
機械及び装置 |
|
|
|
車両運搬具 |
|
|
|
工具、器具及び備品 |
|
|
|
土地 |
|
|
|
リース資産 |
|
|
|
建設仮勘定 |
|
|
|
有形固定資産合計 |
|
|
|
無形固定資産 |
|
|
|
借地権 |
|
|
|
ソフトウエア |
|
|
|
その他 |
|
|
|
無形固定資産合計 |
|
|
|
投資その他の資産 |
|
|
|
投資有価証券 |
|
|
|
関係会社株式 |
|
|
|
関係会社出資金 |
|
|
|
破産更生債権等 |
|
|
|
前払年金費用 |
|
|
|
その他 |
|
|
|
貸倒引当金 |
△ |
△ |
|
投資その他の資産合計 |
|
|
|
固定資産合計 |
|
|
|
資産合計 |
|
|
|
|
|
(単位:百万円) |
|
|
前事業年度 (2022年3月31日) |
当事業年度 (2023年3月31日) |
|
負債の部 |
|
|
|
流動負債 |
|
|
|
電子記録債務 |
|
|
|
買掛金 |
|
|
|
短期借入金 |
|
|
|
1年内返済予定の長期借入金 |
|
|
|
リース債務 |
|
|
|
未払金 |
|
|
|
未払費用 |
|
|
|
未払法人税等 |
|
|
|
契約負債 |
|
|
|
預り金 |
|
|
|
賞与引当金 |
|
|
|
役員賞与引当金 |
|
|
|
製品保証引当金 |
|
|
|
その他 |
|
|
|
流動負債合計 |
|
|
|
固定負債 |
|
|
|
長期借入金 |
|
|
|
リース債務 |
|
|
|
繰延税金負債 |
|
|
|
役員退職慰労引当金 |
|
|
|
長期預り保証金 |
|
|
|
固定負債合計 |
|
|
|
負債合計 |
|
|
|
純資産の部 |
|
|
|
株主資本 |
|
|
|
資本金 |
|
|
|
資本剰余金 |
|
|
|
資本準備金 |
|
|
|
その他資本剰余金 |
|
|
|
資本剰余金合計 |
|
|
|
利益剰余金 |
|
|
|
その他利益剰余金 |
|
|
|
圧縮記帳積立金 |
|
|
|
別途積立金 |
|
|
|
繰越利益剰余金 |
|
|
|
利益剰余金合計 |
|
|
|
自己株式 |
△ |
△ |
|
株主資本合計 |
|
|
|
評価・換算差額等 |
|
|
|
その他有価証券評価差額金 |
|
|
|
繰延ヘッジ損益 |
|
|
|
評価・換算差額等合計 |
|
|
|
純資産合計 |
|
|
|
負債純資産合計 |
|
|
|
|
|
(単位:百万円) |
|
|
前事業年度 (自 2021年4月1日 至 2022年3月31日) |
当事業年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) |
|
売上高 |
|
|
|
売上原価 |
|
|
|
売上総利益 |
|
|
|
販売費及び一般管理費 |
|
|
|
営業利益 |
|
|
|
営業外収益 |
|
|
|
受取利息及び受取配当金 |
|
|
|
為替差益 |
|
|
|
その他 |
|
|
|
営業外収益合計 |
|
|
|
営業外費用 |
|
|
|
支払利息 |
|
|
|
売上債権売却損 |
|
|
|
為替差損 |
|
|
|
その他 |
|
|
|
営業外費用合計 |
|
|
|
経常利益 |
|
|
|
特別利益 |
|
|
|
固定資産売却益 |
|
|
|
投資有価証券売却益 |
|
|
|
抱合せ株式消滅差益 |
|
|
|
特別利益合計 |
|
|
|
特別損失 |
|
|
|
固定資産除売却損 |
|
|
|
減損損失 |
|
|
|
投資有価証券評価損 |
|
|
|
関係会社株式評価損 |
|
|
|
特別損失合計 |
|
|
|
税引前当期純利益 |
|
|
|
法人税、住民税及び事業税 |
|
|
|
法人税等調整額 |
△ |
△ |
|
法人税等合計 |
|
|
|
当期純利益 |
|
|