株式会社アールシーコア
|
回次 |
第34期 |
第35期 |
第36期 |
第37期 |
第38期 |
|
|
決算年月 |
2019年3月 |
2020年3月 |
2021年3月 |
2022年3月 |
2023年3月 |
|
|
売上高 |
(千円) |
|
|
|
|
|
|
経常利益又は経常損失(△) |
(千円) |
△ |
|
△ |
△ |
△ |
|
親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) |
(千円) |
△ |
|
△ |
△ |
△ |
|
包括利益 |
(千円) |
△ |
△ |
△ |
△ |
△ |
|
純資産額 |
(千円) |
|
|
|
|
|
|
総資産額 |
(千円) |
|
|
|
|
|
|
1株当たり純資産額 |
(円) |
|
|
|
|
|
|
1株当たり当期純利益又は1株当たり当期純損失(△) |
(円) |
△ |
|
△ |
△ |
△ |
|
潜在株式調整後1株当たり当期純利益 |
(円) |
|
|
|
|
|
|
自己資本比率 |
(%) |
|
|
|
|
|
|
自己資本利益率 |
(%) |
△ |
|
△ |
△ |
△ |
|
株価収益率 |
(倍) |
△ |
|
△ |
△ |
△ |
|
営業活動によるキャッシュ・フロー |
(千円) |
△ |
|
|
△ |
△ |
|
投資活動によるキャッシュ・フロー |
(千円) |
△ |
△ |
△ |
△ |
|
|
財務活動によるキャッシュ・フロー |
(千円) |
|
|
|
△ |
|
|
現金及び現金同等物の期末残高 |
(千円) |
|
|
|
|
|
|
従業員数 |
(名) |
|
|
|
|
|
|
(ほか、平均臨時雇用者数) |
( |
( |
( |
( |
( |
|
(注)1 潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、第34期及び第36期から第38期は1株当たり当期純損失であり、また、潜在株式が存在しないため、第35期は潜在株式が存在しないため記載しておりません。
2 「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第37期の期首から適用しており、第37期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。
3 第38期の親会社株主に帰属する当期純損失の大幅な増加は、固定資産に係る多額の減損損失の計上等によるものであります。
|
回次 |
第34期 |
第35期 |
第36期 |
第37期 |
第38期 |
|
|
決算年月 |
2019年3月 |
2020年3月 |
2021年3月 |
2022年3月 |
2023年3月 |
|
|
売上高 |
(千円) |
|
|
|
|
|
|
経常利益又は経常損失(△) |
(千円) |
△ |
|
△ |
△ |
△ |
|
当期純損失(△) |
(千円) |
△ |
△ |
△ |
△ |
△ |
|
資本金 |
(千円) |
|
|
|
|
|
|
発行済株式総数 |
(株) |
|
|
|
|
|
|
純資産額 |
(千円) |
|
|
|
|
|
|
総資産額 |
(千円) |
|
|
|
|
|
|
1株当たり純資産額 |
(円) |
|
|
|
|
|
|
1株当たり配当額 |
(円) |
|
|
|
|
|
|
(1株当たり中間配当額) |
( |
( |
( |
( |
( |
|
|
1株当たり当期純損失(△) |
(円) |
△ |
△ |
△ |
△ |
△ |
|
潜在株式調整後1株当たり当期純利益 |
(円) |
|
|
|
|
|
|
自己資本比率 |
(%) |
|
|
|
|
|
|
自己資本利益率 |
(%) |
△ |
△ |
△ |
△ |
△ |
|
株価収益率 |
(倍) |
△ |
△ |
△ |
△ |
△ |
|
配当性向 |
(%) |
△ |
△ |
△ |
△ |
|
|
従業員数 |
(名) |
|
|
|
|
|
|
(ほか、平均臨時雇用者数) |
( |
( |
( |
( |
( |
|
|
株主総利回り |
(%) |
|
|
|
|
|
|
(比較指標:TOPIX) |
(%) |
( |
( |
( |
( |
( |
|
最高株価 |
(円) |
1,250 |
1,090 |
929 |
892 |
723 |
|
最低株価 |
(円) |
920 |
756 |
676 |
699 |
341 |
(注)1 潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、1株当たり当期純損失であり、また、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
2 「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第37期の期首から適用しており、第37期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。
3 最高株価及び最低株価は、2022年4月4日より東京証券取引所スタンダード市場におけるものであり、それ以前については、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)におけるものであります。
|
年月 |
概要 |
|
1985年8月 |
企画コンサルティング業務を主目的として、東京都豊島区東池袋に株式会社アールシーコアを設立 |
|
1986年3月 |
個性的な住空間の創出、提供を目的としたビッグフット事業を開始 |
|
同 |
「ハンドヒューンログハウス」の輸入・販売を開始 |
|
1987年6月 |
本店を東京都千代田区西神田へ移転 |
|
1989年3月 |
アメリカ ティンバーライン社と「ドームハウス」の技術契約を締結し、輸入・販売を開始 |
|
1989年8月 |
ビッグフット販売代理店制度を開始 |
|
1990年8月 |
本店を東京都渋谷区南平台町に移転 |
|
1991年3月 |
「カントリーログハウス」の輸入・販売を開始 |
|
1992年11月 |
営業の拠点として、総合展示場「ビッグフットスクエア」を東京都府中市に開設 |
|
1994年1月 |
地区販社制度の本格稼動開始 |
|
同 |
フィンランドより「ファインカットログハウス」の輸入・販売を開始 |
|
1999年1月 |
総合展示場「ビッグフットスクエア」を東京都目黒区青葉台に移転、規模を拡大して開設 |
|
1999年7月 |
ビッグフット共済会(現 一般社団法人BESS販社共済会)を設け、「完成保証」を開始 |
|
2000年1月 |
「カントリーログハウス」に対して「建設大臣システム認定」取得(注) |
|
2000年10月 |
本店を東京都目黒区青葉台に移転 |
|
2002年4月 |
当社及び地区販社により責任施工を行った住宅に対し、構造躯体等の「30年保証」を開始 |
|
2002年7月 |
「完成保証」と「30年保証」を併せた「ビッグフット安心総合保証」を開始、国土交通省認定性能評価機関による工事検査を全責任施工住宅に適用 |
|
2002年10月 |
「ビッグフット安心総合保証」が第9回日本不動産学会業績賞を受賞 |
|
同 |
顧客向け体験宿泊施設「ビッグフットフィールド山中湖」(現 BESSフィールド山中湖、以下BF山中湖という。)を山梨県南都留郡山中湖村に自社研修施設とともに開設 |
|
2003年5月 |
累計受注棟数5,000棟達成 |
|
2003年6月 |
BF山中湖「センターハウス」が日本ログハウス協会主催のログハウス大賞を受賞 |
|
2004年1月 |
「ワンダーデバイス」を開発、販売開始 |
|
2004年3月 |
「カントリーログハウス」に対して「防火性能認定」取得 |
|
2004年10月 |
「ワンダーデバイス」が2004年度グッドデザイン賞を受賞 |
|
2005年2月 |
株式会社ジャスダック証券取引所(現 東京証券取引所)に株式を上場 |
|
2005年5月 |
「ジャパネスクハウス 程々の家」を開発、販売開始 |
|
2005年10月 |
別荘タイムシェアの販売及びその運営管理を行う「フェザント事業」をBF山中湖にて開始 |
|
2008年4月 |
ブランド名を「ビッグフット」から「BESS」に変更 |
|
2008年7月 |
株式会社BESS札幌から、札幌地区の住宅事業を譲受け |
|
2008年9月 2009年1月 |
株式会社BESSパートナーズ(連結子会社:以下パートナーズ社という。)を東京都渋谷区に設立 札幌地区の住宅事業部門をパートナーズ社に承継させる会社分割を実施 |
|
2009年12月 |
累計契約(受注)棟数10,000棟を達成 |
|
2013年1月 2014年11月 2015年8月
2016年4月 2016年8月 2018年4月 同 2018年9月 2019年1月
2019年4月
2019年10月 2020年3月 2020年9月 2021年4月 2021年10月 2021年12月 2022年4月 2022年8月 |
2箇所目の直営拠点として「BESS藤沢展示場」を神奈川県藤沢市に開設 新世代ログハウス「G-LOG」を開発、販売開始 BF山中湖の運営委託を主目的に、株式会社フェザントタイムシェアマネジメント(非連結子会社)を東京都渋谷区に設立 「ファインカットログハウス」を「G-LOG」に統合 ログ小屋「第三のトコロIMAGO」を開発、販売開始 BESS単独展示場の「展示場」の呼称を「LOGWAY」へ変更 3箇所目の直営拠点として「LOGWAY BESS多摩」を東京都昭島市に開設 業務受託事業等を営む株式会社RCビジネスサポート(非連結子会社)を東京都渋谷区に設立 パートナーズ社が茨城県水戸地区・つくば地区、静岡県富士地区・浜松地区、愛知県東愛知(豊田)地区において営業開始 パートナーズ社が住宅事業部門の一部を株式会社BESS札幌、株式会社BESS岐阜に承継させる会社分割を実施 構造躯体等の保証を「60年保証」に延長 パートナーズ社が福岡県糸島(福岡)地区、熊本県熊本地区において営業開始 累計契約(受注)棟数20,000棟を達成 「LOGWAY BESSスクエア」をリニューアルし、「BESS MAGMA LOGWAY,NIPPON」に改称 可動式のログ小屋「IMAGO」を開発、販売開始 宅地開発を行う「FuMoTo事業」を開始 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、JASDAQからスタンダード市場に移行 BESSの平小屋「栖ログ」を開発、販売開始 |
(注)建築基準法改正により、従前の「大臣認定」という呼称はなくなりましたが、当社が取得した認定の内容は基準法・告示の改正点に含まれるものであり、一般的な技術・工法として解釈されております。
当社グループは、当社(株式会社アールシーコア)及び子会社5社(連結子会社3社(株式会社BESSパートナーズ、株式会社BESS札幌、株式会社BESS岐阜)、及び非連結子会社2社)で構成されており、単一事業であるBESS事業を営んでおります。
当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次の通りであります。
日本国内においては当社がログハウスをはじめとする自然派個性住宅(BESS企画型住宅)モデルの企画、開発、設計を行っております。
また、国内販売については、顧客(エンドユーザー)向けには、当社が東京圏にて3拠点、連結子会社3社が全国11拠点を担当し、BESS単独の住宅展示場(以下「LOGWAY」(ログウェイ))を拠点としてログハウス等の新築工事請負を行っております。また、国内各地の地区販社向けには、当社がログハウス等の部材キット(注)の販売を行っております。
(注) 当社では、住宅を完成させるために必要な主要な資材一式を「部材キット」と称しており、加工済のシェル(ログ材等、建物の構造躯体をなすもの)を始め、屋根・天井・床・屋内間仕切壁等の部材、窓・ドア等の建具類、断熱材、設備機器、木材保護塗料などから構成されます。
報告セグメントにおける事業内容等は次の通りであります。なお、次の3区分は「第5 経理の状況」中、「1(1)連結財務諸表 注記事項」の(セグメント情報等)に記載の報告セグメントの区分と同一であります。
直販部門・・・BESS MAGMA及びBESS多摩、BESS藤沢を拠点とし、東京・神奈川圏の顧客向けにログハウス等の新築工事請負を行っております。
また、宅地及び分譲住宅の仲介・販売、当社所有の山中湖タイムシェア別荘(フェザント山中湖)の販売・運営管理、ログハウスや一般住宅等のメンテナンス・リフォーム工事の請負、及びその他の住宅関連事業を行っております。
販社部門・・・日本国内におけるBESS販社(以下、地区販社という。)の営業拠点(当連結会計年度末現在で35拠点(連結子会社の11拠点含む。))へ向けてログハウス等の部材キット販売等を行っております。
BP社・・・・BESS千秋、BESS熊谷、BESS水戸、BESSつくば、BESS富士、BESS浜松、BESS東愛知、BESS糸島、BESS熊本、BESS札幌、BESS岐阜を拠点とし、ログハウス等の新築工事請負等を行っております。
なお、BESS金沢は2023年2月に閉鎖いたしました。また、BESS千秋(秋田県秋田市)は、2023年6月に閉鎖を予定しております。
(注)「BESS」とは、「Bigfoot Essential Slowlife Spirit」の略称。
ビッグフット(Bigfoot)時代から変わらない、自然体の、本質的で飾らない(Essential)スローライフ(Slowlife)を楽しむ心意気(Spirit)を当社は大切にしており、その思いを込めたブランド名です。
「BP社」とは、連結子会社3社グループ(株式会社BESSパートナーズ、株式会社BESS札幌、株式会社BESS岐阜)の呼称です。
(1)主要商品
① 住宅
住宅事業では、主に新築商品を取り扱っています。ログハウスに代表される自然材(無垢材)を多用しており、当社グループでは、「自然派個性住宅」と総称しております。「自然派」とは自然材に対するこだわりを、「個性」とは工法、デザイン、テイスト(住宅の持つ雰囲気、風情)が個性的であることを表しております。空間を構成する素材として自然材、特に木材に着目し、積極的に利用しております。樹木が人間生活に様々な効果を及ぼすことは広く知られておりますが、当社グループが商品に込めるぬくもりやリラックスを具現化する上でも木材は最適の素材であり、商品群における大きな特徴になっております。
新築商品では、デザインを基に商品を分類し、その分類を「シリーズ」と称しております。デザインは外形的な違いにも表れますが、デザインによるシリーズの個性と設計に込める暮らし方の違いを明確にしております。2023年3月現在、ログハウス3シリーズ、エポックス(ログハウス以外のシリーズ総称:画期的な新時代を作っていくの意)3シリーズで構成されており、それぞれの特徴は次の通りであります。
<商品シリーズとその特徴>
|
|
シリーズ (略称) 『愛称』 |
工法、構造上の特徴等 |
主要部材の生産国又は 調達国、製法上の特徴等 |
デザイン、テイスト上の特徴等 |
|
ログハウス |
カントリーログ (C) 『1/fの自然人』 |
・D型断面に機械成型したログを使用。外壁は穏やかな曲面でログハウスならではの印象を持ち、内壁はフラットな面で家具等の配置にも不便がない。 |
・国産材。 ・原材の調達から強制乾燥(注1)、成型まで一貫した生産プロセス。 |
・本質・本物志向でこだわりが強い「ディープカントリー」。 ・長折れ屋根と深いカラーリングが特徴。
|
|
G-LOG (ジーログ) (G) 『なつ』 |
・角型に機械成型したログを使用。 |
・国産材。 ・原材の調達から強制乾燥(注1)、成型まで一貫した生産プロセス。 |
・木に親しんだ日本人の感性でつくり、世界に発信する新世代ログハウス。 ・「超ベランダ空間:NIDO」が特徴。 |
|
|
栖ログ (すみかログ) (S) |
・角型に機械成型したログを使用。 |
・国産材。 ・原材の調達から強制乾燥(注1)、成型まで一貫した生産プロセス。
|
・「小屋」と「平屋」を掛け合わせた「平小屋」という新しいカテゴリーの暮らしを提案するログハウス。 ・ログだけど軽やか、小ぶりだけど大きな存在感を示す小屋サイズの平屋。 |
|
|
エポックス |
ワンダーデバイス (W)
|
・接合補強金物を使用した木造軸組工法。 ・事前に構造部材を工場でカットし、接合部に金物を先付けすることで現場組上げを簡略化し施工を合理化。 |
・国内調達材を使用。 ・設計モジュールは910mmとし、間口6、7、8スパンの3モデルを展開。 |
・「家は暮らしに楽しい価値を生み出す装置」というコンセプトから生まれた都市型スローライフ住宅。 ・3つの個性的なモデルと暮らしを楽しむデバイスが特徴。 |
|
程々の家 (Y)
|
・接合補強金物を使用した木造軸組工法。 ・事前に構造部材を工場でカットし、接合部に金物を先付けすることで現場組上げを簡略化し施工を合理化。 |
・国内調達材を使用。 ・設計モジュールは910mmとし、間口7、8、10スパンの3モデルを展開。 |
・造り過ぎず、飾り過ぎず、どちらに偏ることのない絶妙の「程々」。日本の感性が生きる、懐の深い暮らしが息づく木の家。 |
|
|
BESSドーム (D) 『エイリアンズ』 |
・「ジオデシックドーム理論(注2)」に基づく建築。三角形105個を組み合わせ、ユニークなドーム型の建物を構成。 ・3サイズ(直径8.2m、9.5m、11m)のバリエーション。 |
・国内調達材を使用。 ・木造マルチドーム構法(注3)。住宅、非住宅のマルチに対応。部材パッケージ販売が基本。複雑な角度で構成される部材を予め加工することで作業を効率化。 |
・丸く高い天井、梁のないスペース、三角のスカイライト。次々と楽しさを発見できる独創的な空間。 |
(注)1 乾燥炉に原木を入れ、人工的に木材を乾燥させること。木材は繊維飽和状態(木に含まれる自由水が完全になくなった状態)から更に乾燥させると構造的強度が向上するという特性を持つ。乾燥によって建築材料としての性能が増すことに加え、経年変化(歪みや収縮等)を抑えることができる。
2 R.バックミンスター・フラー博士(米)が完成させた理論。「最強の構造体である三角形から球体構造を作り上げる」というもので、合理性・効率性を追求した理想の建物を生み出すことを目指した建築理論。
3 フレーム(ドーム型の骨組みとなる木材)とコネクター(フレーム同士を接合する金属部品、特許取得済)でドームの構造部分を構築。構造評定を取得し、抜群の構造強度を実現。
② ログ小屋
ログ小屋とは住宅用途よりも小さな空間の小屋を当社の住宅の特徴であるログを使用して組み立てた商品です。2016年8月にログ小屋商品である「第3のトコロ」IMAGOを発売して以来、住宅事業とは異なる暮らしの要望に応えてきました。顧客が建築できるセルフビルドが可能なキットでの販売に加えて全国のLOGWAY拠点での施工請負も行っております。2023年3月までの累計売上棟数は775棟となりました。
2021年10月には、ログ小屋を車体に載せた「可動式のログ小屋」IMAGOを発表し、これまでの固定式ログ小屋から可動式ログ小屋へと、自由に様々な場所に設置でき楽しめる商品を発売しました。コロナ禍によりプライベートな空間で過ごす時間が増え、ワークスペースを含めた自宅環境の見直しや自然豊かな環境への移住や移動の関心が高まっており、そのような中、固定式・可動式IMAGOで自然材を多用した新たな空間を提案しています。
③ 分譲地
自然や外とつながる、おおらかな暮らし「梺(ふもと)ぐらし」を楽しめる用地を開発し、「FuMoTo事業」として販売しています。利便性を追求する地方の都市化とは一線を画した、暮らしの環境づくりのための取り組みで、そのコミュニティが自然と地元に受け入れられ、地方の活発化につながることを目指します。
④ タイムシェア
別荘タイムシェアの販売及び運営管理を行う事業として、タイムシェア事業を直販部門において展開しております。「フェザント別荘メンバー制度」は、BESSの自然派個性住宅を希望の1週間単位で購入することにより、手頃な価格で別荘ライフを楽しめる新しい別荘所有のシステムで、10年、15年、20年の3タイプの商品を販売しております。
<商品の特徴>
|
建物ラインナップ |
利用できる期間 |
権利形態 |
シーズンランク |
|
ログハウス4タイプ、 ドームハウス、 ジャパネスクハウス で展開。 |
金曜日から翌金曜日の7泊8日(年末年始のみ日にち固定)+「別荘レンタル制度」によりその他の期間も有料で利用可能。 |
施設利用権 (10年、15年、20年) |
年間50週に対して、休日の連続性等から3段階のシーズンランクを設定。シーズンランクと建物により初期費用が変動。 |
(2)事業の特徴
① BESS・住宅事業
イ ブランド価値の創造
当社グループは、ブランド名称「BESS」を使用し事業展開を行っており、ブランドの認知度・イメージの向上を図ることで、「オンリー・ワン」ブランドとしてユーザーに支持されることを目指しております。BESSブランドは、『「住む」より「楽しむ」』というスローガンの下「こころを遊ばせる暮らしを求めるユーザー」に対して、その道具としての家「自然派個性住宅」を提供するビジネスであり、それをマーケットに啓蒙する広報宣伝活動、LOGWAYを展開してBESSに関心を持つ人に対して「BESS」ブランドの持つ世界観〔コンセプト〕並びに商品そのものを伝える演出、各種販促物でのイメージ表現、及び接客スタッフによる対応等を特に重視しております。
ロ 営業展開
当社は、LOGWAYを拠点として直接ユーザーに営業活動を展開する「直販部門」と、地区販社を通じてユーザーに商品を提供する「販社部門」により全国展開を行っております。
地区販社はそれぞれ独自にLOGWAYを開設し、そのLOGWAYを拠点として営業活動を行っております。2023年3月末現在、地区販社として全国で21社(連結子会社3社を含む。)、拠点は35拠点(連結子会社3社の11拠点を含む。)を擁しております。この制度はフランチャイズシステムの形態を採っているため、本部(当社)にとっては小資本による効率的な全国展開、加盟店(地区販社)側にとってはブランド力の活用、本部指導による支援等により、新規事業への取り組みを容易にすることができます。
ハ 単独展示場の存在
LOGWAYは、建物の規模、種類、配置、インテリア・エクステリアを含めた全体演出により、訪れる人の感性に訴えることに主眼を置いております。自然材の長所はもちろん、一般に短所と目されることの多い経年収縮による割れや隙間等についても、実際にユーザーご自身の目で確認をしていただくという意図もあります。また、地区販社に対しても、フランチャイズ契約に通常含まれる入会時の加盟料や保証金等の負担を敢えて求めず、その代わりに自社単独でのLOGWAY開設を新規販社契約締結の条件としております。
ニ 顧客管理
当社グループは、LOGWAYへの来場又は資料請求等のお問合せをいただいた方を「ストック顧客」と称し、情報管理を行っております。BESSの顧客の中には、LOGWAYに来場される時には、住宅の購入を検討されていなかった方もおられるため、ストック顧客に対して定期的に情報発信を行うとともに、ストック顧客からの接触について履歴管理を行っております。このような活動を通じて当社グループの理念・方針である「潜在マーケットの顕在化」を推進しています。
ホ LOGWAY戦略
当社グループは、すでにBESSでの暮らしを楽しんでいるユーザーの方に「LOGWAYコーチャー」(登録2,000組超)としてBESSの暮らしを来場者に伝えるイベント等に参画していただいております。また、ストック顧客のうち、建設時期は未定でも、いつかはBESSの家で暮らしたいという意思表明された方を対象とする、会費制BESSファンクラブ「LOGWAYクラブ」を運営しております。LOGWAYクラブ会員には、よりLOGWAYを満喫してもらえるプログラムやBESSの暮らし実現のために様々な会員サポートを用意しています。
ヘ 商品の標準化
当社グループは、商品設計において標準化を推進しております。商品カタログにおいて「モデルプラン」と称する標準モデルを設定していますが、これは単にカタログに記載するためだけの見本ではなく、実際にユーザーに選んでいただくためのラインナップとして位置付けております。これまでの20,000棟を上回る契約(受注)実績を背景に、用途や使い勝手等を練り上げてきたプランであり、ユーザーの多様な暮らし方に対応できるよう改良を重ねてきたものであります。「モデルプラン」による商品の標準化により、販売、生産及び物流における効率の向上等が可能となり、売上の拡大、コストや経費の削減に寄与しております。
ト 独立した研究開発部門
当社グループは、研究開発を行う商品本部を擁しており、不断の研究開発活動を通じ、その事業領域の拡大を推進しており、BESSとしての「個性」を強く発揮させるため、デザイン(外観デザイン、空間特徴、各仕上げ仕様)の強化に力を入れております。当社グループの主力商品であるログハウスは、その内外に木材の露出が多くなるため、一般的なプレハブ住宅に比べ、建築基準法及び防火規制等、法的制約が厳しくなっております。このため、ログハウス以外のエポックス(ワンダーデバイス、程々の家及びBESSドーム)の開発にも注力しております。
商品開発の活動は、設計等の自由度向上、建物の機能向上及び建設可能地域の拡大へとつながり、併せて「自然派個性住宅」にマッチした外構等関連商品の開発も進めており、ユーザーの「こころを遊ばせる暮らし」への価値創造に貢献しております。
② BESS・タイムシェア事業
タイムシェア事業は、「こころを遊ばせる暮らしを求めるユーザー」に対して、別荘ライフを手軽に楽しめる「別荘タイムシェアの販売及びその運営管理」を提供するビジネスであります。従来と一線を画す所有システムにより、新しい「別荘マーケット」を創造しております。これまで別荘所有には「土地、建物価格の高さ」、「手間(メンテナンス)の多さ」、「休暇はあれど、取り難い環境」などの問題がありましたが、このシステムでは1棟所有ではなく1週間単位の所有であり、手間がかかるメンテナンスも、「メンテナンス・リフォームプログラム」により対応していることから快適な別荘ライフを手軽にお楽しみいただけるシステムであります。建物は、本格的なログハウスをはじめとするBESSの自然派個性住宅を用いたタイムシェア型戸建別荘です。
販売形態は、利用権方式による「メンバー制度」。会員サービスの一環として、希望時期に合わせたフレキシブルな利用を可能とした「交換利用券制度」も導入しております。
(3)事業系統図
当社グループにおける事業の系統図は、次の通りであります。
※BP社とは、株式会社BESSパートナーズ、株式会社BESS札幌、株式会社BESS岐阜の3社グループの呼称です。
※上記以外に非連結子会社が2社あります。
2023年3月31日現在
|
名称 (略称) |
住所 |
資本金 |
主要な事業 の内容 |
議決権の所有割合 |
関係内容 |
|
(連結子会社) 株式会社 BESSパートナーズ 注1、4、5
|
(本社) 東京都渋谷区 (LOGWAY) 秋田県秋田市 埼玉県熊谷市 茨城県水戸市 茨城県つくば市 静岡県富士市 静岡県浜松市 愛知県豊田市 福岡県福岡市 熊本県熊本市 |
100,000 (千円) |
ログハウス等の 工事請負事業 |
100.0(%) |
当社ログハウス等 部材キット販売、 工事の請負 当社による債務保証 |
|
(連結子会社) 株式会社BESS札幌
|
北海道江別市
|
10,000 (千円)
|
ログハウス等の 工事請負事業 |
100.0(%) 〔100.0(%)〕 |
当社ログハウス等 部材キット販売、 工事の請負 |
|
(連結子会社) 株式会社BESS岐阜
|
岐阜県岐阜市
|
10,000 (千円)
|
ログハウス等の 工事請負事業 |
100.0(%) 〔100.0(%)〕 |
当社ログハウス等 部材キット販売、 工事の請負 |
(注)1 株式会社BESSパートナーズは特定子会社に該当しております。
2 上記以外に非連結子会社が2社あります。
3 「議決権の所有割合」欄の〔内書〕は、間接所有であります。
4 2023年2月にBESS金沢(石川県金沢市)を閉鎖いたしました。また、BESS千秋(秋田県秋田市)は、2023年6月に閉鎖を予定しております。
5 株式会社BESSパートナーズについては、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。)の連結売上に占める割合が10%を超えております。
主要な損益情報等 (1)売上高 4,118,189千円
(2)経常損失 △107,833千円
(3)当期純損失 △224,985千円
(4)純資産額 △799,790千円
(5)総資産額 858,439千円
(1)連結会社における状況
|
|
2023年3月31日現在 |
|
|
セグメントの名称 |
従業員数(名) |
|
|
直販部門 |
|
〔 |
|
販社部門 |
|
〔 |
|
BP社 |
|
〔 |
|
報告セグメント計 |
|
〔 |
|
全社(共通) |
|
〔 |
|
合計 |
|
〔 |
(注)1 従業員数は就業人員であり、当社グループから当社グループ外への出向者を含んでおりません。また、臨時雇用者数(契約社員、人材会社からの派遣社員を含む。)は〔 〕内に最近1年間の平均人員を外数で記載しております。
2 全社(共通)として記載されている従業員数は、特定のセグメントに区分できない管理部門等に所属しているものであります。
(2)提出会社の状況
|
|
|
|
|
2023年3月31日現在 |
|
従業員数(名) |
平均年齢(歳) |
平均勤続年数(年) |
平均年間給与(千円) |
|
|
|
〔 |
|
|
|
|
セグメントの名称 |
従業員数(名) |
|
|
直販部門 |
|
〔 |
|
販社部門 |
|
〔 |
|
報告セグメント計 |
|
〔 |
|
全社(共通) |
|
〔 |
|
合計 |
|
〔 |
(注)1 従業員数は就業人員であり、当社から他社への出向者を除き、他社から当社への出向者を含んでおります。また、臨時雇用者数(契約社員、人材会社からの派遣社員を含む)は〔 〕内に最近1年間の平均人員を外数で記載しております。
2 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。
3 全社(共通)として記載されている従業員数は、特定のセグメントに区分できない管理部門等に所属しているものであります。
4 従業員数が前事業年度末と比べ34名減少していますが、その主な理由は、希望退職者の募集によるものであります。
(3)労働組合の状況
労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。
(4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異
①提出会社
|
当事業年度 |
||||
|
管理職に占める女性労働者の割合(%) (注)1 |
男性労働者の育児休業取得率(%) (注)2 |
労働者の男女の賃金の差異(%) (注)1、3 |
||
|
全労働者 |
うち正規雇用 労働者 |
うちパート・有期労働者 |
||
|
17.2 |
40.0 |
73.4 |
70.9 |
113.8 |
(注)1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
2 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。
3 労働者の男女の賃金差異については、男性の賃金に対する女性の賃金の割合を示しております。なお、同一労働の賃金に差はなく、等級別人数構成及び雇用形態の差異によるものであります。
②連結子会社
|
当事業年度 |
|||||
|
名 称 |
管理職に占める女性労働者の割合(%)(注)1 |
男性労働者の育児休業取得率(%) (注)2 |
労働者の男女の賃金の差異(%)(注)1、5 |
||
|
全労働者 |
うち 正規雇用労働者 |
うち パート・有期労働者 |
|||
|
株式会社 BESSパートナーズ |
12.9 |
0.0 |
66.4 |
70.0 |
43.7 |
|
株式会社BESS札幌 |
25.0 |
-(注3) |
68.9 |
66.2 |
-(注4) |
|
株式会社BESS岐阜 |
0.0 |
-(注3) |
78.5 |
78.5 |
-(注4) |
(注)1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
2 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。
3 対象となる従業員が無いことを示しております。
4 男性の有期労働者または女性の有期労働者が在籍していないため、比較ができないことを示しております。
5 労働者の男女の賃金差異については、男性の賃金に対する女性の賃金の割合を示しております。なお、同一労働の賃金に差はなく、等級別人数構成及び雇用形態の差異によるものであります。
当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下の通りであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針
当社は、経営理念を「我々は信用を第一とし、情報の具現化によって、相互の利益を追求する」と定め、自らの意思で情報を具体的なビジネスへと形にし、今までにないマーケットを創出することを目指しています。
当社グループが運営するBESS事業においては、『「住む」より「楽しむ」』をブランドスローガンに、ログハウスなど自然材をふんだんに使った個性的な木の家の提供を通じて、「ユーザー・ハピネス」の実現を目指します。家がモノとして完成した際の満足=カスタマー・サティスファクションよりも、ユーザーが暮らしてからの満足=“楽しい暮らし”を大切にし、日本人の暮らし文化の「明日」を創っていきます。
(2)経営環境
わが国経済は2022年3月にまん延防止等重点措置が全て解除されて以降、ウィズコロナの下で消費と設備投資が前期比プラスで推移するなど、緩やかに持ち直し、多くの需要項目でコロナ禍前水準を回復しました。一方、ロシアのウクライナ侵攻等による原材料価格の上昇や円安による輸入物価の上昇は国内物価を上昇させ、家計・企業の活動に影響を与えています。また、世界的な金融引締めの動き等により、海外景気減速も懸念される状況となりました。
国内の住宅市場では、コロナ禍において持家住宅建築需要をある程度けん引した助成金や減税等の支援制度が2021年度末に終了し、2022年度のローン減税控除率の引き下げ等の税制改正並びに世界的な木材価格の高騰(ウッドショック)・建築資材不足による建築費高騰の影響により、新設住宅着工数は前期比0.6%減、うち新設戸建持家木造住宅着工数は同12.0%減となり、今後も弱含みで推移していくと見られています。
当社においては、コロナ禍の影響による全国のBESS展示場(LOGWAY)への来場減少に加え、木材供給不足や相場上昇(ウッドショック)による資材の高騰により、ログハウス等無垢の木材を多用する当社にとって、昨期に引き続き厳しい経営環境となりました。
(3)経営戦略等
当社グループでは、中期3ヵ年計画“曲がり真直ぐ、BESSの道”を掲げ、最終年度に当たる当連結会計年度に連結売上高200億円、連結営業利益率5%の達成を目標に掲げておりましたが、厳しい事業環境に加え社内経営管理体制における不備もあり、3期連続の赤字計上を余儀なくされました。この事態を厳粛に受け止め、2022年11月に策定した経営基盤強化策を実行に移し、創業来初の希望退職者募集による社員21名減員、本社の移転、連結子会社BESSパートナーズ(以下、BP社)における不採算拠点の閉鎖(金沢、千秋)等による固定費削減(年換算7億円減)を行いました。更に保有不動産(東京・代官山BESS MAGMA用地・建物)の売却により譲渡益42億円を確保し、財務体質の大幅な改善を果たしました。これらに併せて経営責任を明確にし、立直しを図るべく経営管理体制のスリム化及びフラット化(役位降格)を実施しました。
これら経営基盤強化策による固定費削減効果を維持しつつ、早期の業績回復を最優先課題と捉え、感性マーケティング、マーケットプライス、農耕型営業等のBESS本来の強みに立ち返り、集客・営業・商品開発等の施策を進め、事業の立て直しを図ります。
(4)経営上の目標の達成状況を判断するために客観的な指標等
現在の経営状況を踏まえ、経営再建による営業利益の黒字化を最重要指標と考えております。そのほか、成長性、収益性(営業効率)の観点から、売上高の先行指標としてBESS LOGWAY数、全国LOGWAYにおける新規来場件数及び再来場件数、契約(受注)高及び件数、また、資本効率及び株主価値創造の尺度としてROE(自己資本当期純利益率)、加えてDOE(純資産配当率)を重要な経営指標と認識しております。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上課題
①事業戦略
イ 「BESS営業の原点回帰」
ここ数年のコロナ禍及びウッドショック等の影響により、新規来場件数の減少や商品価格の値上げを余儀なくされた事もあり、BESS本来の営業方針にズレが生じてしまった状況がありました。これに対し、BESSの原点に立ち返り、LOGWAY等での感動を起点としたファンづくりをベースとする農耕型営業を徹底して進めていきます。その担い手である担当営業(ホームナビゲーター)への研修内容を見直し、BESS全体での営業力の底上げを図ります。
ロ 「梺(ふもと)ぐらし ”BESS流 真の地方活性化“の推進」
“自然を身近に感じながら、おおらかに”そんなメッセージを込めた新しい暮らし方「梺ぐらし」については、開発案件を少しずつ広げている状況です。BESSでの暮らしは地方にこそマッチするとの考えから、BESSに適した用地の開発(FuMoTo事業)や行政及び地方企業との連携や提携などを通して、地方の活性化を図るべく推進していきます。また本年4月に売却した東京・代官山の不動産(BESS MAGMA)についても、2年間の明渡し猶予を活用しながら、この地方活性化戦略に沿って新たなブランド発信基地構想を進めてまいります。
ハ 「新商品/モデルの開発」
昨年8月に発売した“BESSの平小屋”「栖ログ」については仕様等の見直しによる魅力アップを図るほか、主力シリーズの期間限定キャンペーンモデルを引き続き投入していきます。更に新たな商品の開発も進めて行きます。その中で、改めてマーケットプライスへ挑戦するとともに、価格帯の幅を拡大することで、受注回復を図ります。ウッドショックについては収束方向にはありますが、引き続き、原価低減に注力し収益構造の改善を図ります。
ニ 「ブランドの強みを生かした集客策」
ここ数年に渡るコロナ禍により、LOGWAYへの来場数は大きく減少しました。これに対応するため、BESSブランドの強みを活かした集客策を講じます。BESSにおいては、LOGWAYコーチャーに代表されるように、ファンによるLike attracts like(類は友を呼ぶ)が現実化しております。それを強みとし、SNS(YouTube、Instagram等)での発信を更に強化するとともに、LOGWAYを活用した地域文化活動を含めた幅広いイベントを実施する事で地域での認知も広げ、集客拡大を図ります。
ホ 「BtoB事業(特建事業)の推進」
BESSブランドの拡がりを背景に、木造施設を対象とした法人に対する(BtoB)事業につき、今期は戦略や体制を改めて構築していくとともに、低炭素社会実現に向けて木造建築への関心が高まっている事を追い風とし、昨期に取得したCLT(直交集成板)ログ特許及び90分準耐火認定を活用し、商業施設等の大型受注も視野に活動を進めます。
②財務戦略
イ 「財務の健全化」
当社は複数の金融機関との間でシンジケーション方式による金銭消費貸借契約を締結し資金調達の機動性及び効率性を高めておりましたが、当連結会計年度末においては当契約に付されている財務制限条項に抵触している状況にあります。しかしながら2023年3月30日付の代官山資産売却に係る不動産売買契約に基づく売却代金の精算が2023年3月30日及び2023年4月25日に行われ、2023年4月25日において財務制限条項に抵触していた借入金全額を返済しており、従って本件は解消しております。今後につきましては、木材市況等の経営環境や事業の行方を注視しながら、引き続き、金融機関との関係性を保持しつつ、手元流動性資金の残高維持(月商の3か月分以上)に努めてまいります。
ロ 「資本効率の向上」
当社は、地区販社とのパートナーシップ(フランチャイズシステム)により、本部(当社)の陣容拡大を抑えながら売上成長を可能にする高効率の収益構造を目指しております。これにより、事業成長局面でも最小限の設備投資・在庫でフリーキャッシュフローを増大させるビジネスモデルを確立しています。引き続き経営環境の変化に対して機動的かつ柔軟に対応しつつ、販社の営業拠点等による小資本型事業のメリットを最大限に活かして更なる資本効率の向上を目指します。
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあると考えております。ただし、これらは当社グループに関する全てのリスクを網羅したものではなく、記載された事項以外の予見しがたいリスクも存在します。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
1.外部環境に起因するリスク
(1)経済環境、金利動向、住宅関連税制等
当社グループの主たる顧客は一般個人であることから、雇用情勢、地価の推移、金利の動向、住宅関連税制の変更、自然災害ならびに疫病の発生・蔓延等による個人消費低下の影響を受ける可能性があります。
(2)自然災害の発生
地震や台風などの自然災害の発生により、当社の施工物件、LOGWAY設備等への直接的な被害のほか、建設材料・資材の調達先企業における被害により部資材の調達等への支障が生じた場合など、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
(3)原材料、資材等の調達
調達先において、異常気象による被害、社会不安(テロ、戦争、伝染病等)により調達が困難になった場合や、当社の主要構造部材である木材ほか建設資材等の急激な価格高騰や為替相場の変動などの局面等で仕入価格が上昇した場合は、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。
(4)輸入取引に関するリスク
当社グループは、住宅部材の一部を北欧から直接輸入しているため、これに伴い以下のようなリスクが存在しています。
① 為替変動リスク
欧州から部資材を直接買い付けする際に、ユーロ建て決済(年間2百万ユーロ強)を行っており、為替変動による業績への影響の可能性があります。これに対して、為替予約等のリスクヘッジ策を講じているため、期中の為替変動に伴う業績への影響は比較的軽微ですが、対ユーロの円安傾向が長期化する場合や、期末の急激な為替変動が生じた場合などには、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
② 海上輸送に伴うリスク
欧州からの部資材の輸送を、主に海上輸送に依存しているため、テロや地域紛争、国際関係の悪化による治安、情勢不安などによる運航リスク、原油価格の高騰などによる輸送コストの上昇、コンテナ需給の逼迫による輸送遅延などのリスクがあり、これらの事象が発生した場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
(5)法的規制等
当社グループは住宅事業を営んでおり、日本国内において建築基準法、住宅品質確保促進法、建築物省エネ法その他多数の法令により、規制を受けています。今後、これらの規制の改廃や新たな法的規制が設けられる場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
① 建築基準法
当社グループの商品には、外壁に天然木を使用しているために、各地域の防火規制により建設可能地域が限定されているものがあります。これまでの技術開発により、BESS商品ラインナップ6シリーズについて、既に準防火地域での建設が可能になっておりますが、今後の規制の動向によって影響を受ける可能性があります。
② 住宅品質確保促進法
住宅品質確保促進法により、住宅の構造耐力上主要な部分等の瑕疵に対する補修等が10年間義務付けられていますが、当社は独自の「BESS安心総合保証制度」を設け、住宅瑕疵担保責任保険法人を通して、5年ごとに定期点検及び必要な修補、保証更新の手続きを行うことで、最大60年間の瑕疵保証を供与しています。そのため、同業他社に比してその度合いは相当に低減されるものの、当社グループの引渡件数の増加に伴ってクレーム件数や保証工事が増加した場合、業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。また、顧客に引渡した商品に重大な瑕疵があるとされた場合には、それが当社グループの責によるか否かを問わず、また、実際の瑕疵の有無によらず、当社グループの評判が低下し、業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
③ 建築物省エネ法
建築物省エネ法の改正により2025年4月から全ての新築住宅及び非住宅に省エネ基準適合が義務付けられる事となりました。これに伴い当社の商品についても本基準に合わせた商品の改良が必要となります。ログハウスについては、本基準適合の方法について現状は検討段階でありますが、丸太組という構法上からも外壁に断熱材を用いていないため、デザイン・価格・取り扱える地域等に影響が出る可能性があります。
④ 営業登録等
当社グループは、住宅事業を営むに際し、建築士法に基づく建築士事務所登録、建設業法に基づく建設業許可及び宅地建物取引業法に基づく宅地建物取引業免許を取得し、各法令の規定に基づいて業務を遂行しており、それぞれの登録等において届出が必要な資格を有する者は当社内に複数在籍しております。当社グループでは、これらの登録等の諸条件や各法令の遵守に努めており、現状においては、これらの登録等が取消しとなる事由は認識しておりません。しかしながら、万一法令違反等によって登録等が取消された場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
2.当社グループ事業独自のリスク
(1)BESS事業への依存
当社グループは、ブランド名称「BESS」を使用し、ログハウスに代表される自然材(無垢材)を多用した住宅の販売及び施工事業(BESS事業)を展開しております。現在、当社グループにおいては、BESS事業に経営資源のほとんどを投入しており、BESS事業に依存しております。BESS事業は、「こころを遊ばせる暮らしを求めるユーザー」に対して、その道具としてふさわしい「自然派個性住宅」を商品として提供するビジネスです。当社グループといたしましては、その事業コンセプトは流行に左右されない普遍性があると考えており、今後も主力事業として販売等の拡大を図っていく方針であります。しかしながら、一般住宅との競合や市場環境の急激な変化等、不測の事態が生じ、販売拡大に支障を来たした場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
(2)地区販社への依存
当社グループの主要な事業セグメントである販社部門では、フランチャイズ契約に基づき全国に21社(連結子会社3社を含む。)、35拠点(連結子会社3社の11拠点を含む。)の地区販社を展開しております。その当社グループ連結売上高に占める割合は29.2%(2023年3月期)となっており、今後も全国に地区販社の営業拠点を増やす計画であります。このような状況において、以下のようなリスクが存在しております。
① 地区販社の経営リスク
地区販社に対する本部支援策の一環として、新規のBESS LOGWAYを出店する際に、新拠点の設計からモデルハウスの建設及び演出設定までを行ったうえ一括で地区販社へ譲渡し、展示場パッケージ売買契約に基づき分割で代金回収を行う支援策を、一部の地区販社に対し実施しております。この施策は、本部の考えるブランド要件を満たしたBESS LOGWAYを新設、運営する地区販社側の財務負担軽減が目的であります。しかしながら、当該新拠点の運営成績が目論み通り進捗しなかった場合、又は運営する地区販社の業績悪化等により経営不振に陥った場合、当該代金の回収遅延や貸倒れの発生などにより、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
② 地区販社に対するLOGWAY設備の一括譲渡
地区販社に対する本部支援策の一環として、新規のBESS LOGWAYを出店する際に、新拠点の設計からモデルハウスの建設及び演出設定までを行ったうえ一括で地区販社へ譲渡し、展示場パッケージ売買契約に基づき分割で代金回収を行う支援策を、一部の地区販社に対し実施しております。この施策は、本部の考えるブランド要件を満たしたBESS LOGWAYを新設、運営する地区販社側の財務負担軽減が目的であります。しかしながら、当該新拠点の運営成績が目論み通り進捗しなかった場合、又は運営する地区販社の業績悪化等により経営不振に陥った場合、当該代金の回収遅延や貸倒れの発生などにより、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
(3)ブランドイメージの低下
当社グループの重要な販売網である地区販社は、当社と共通の「BESS」ブランドを使用しております。これらの地区販社における不正なブランド使用(顧客の流用、無断の広告使用など)、不祥事の発生などにより、BESS事業のブランドイメージの低下を通じて、業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
(4)工事の外注管理
当社グループは、ログハウス等の工事を請負っておりますが、その施工を外注先に委託しております。外注管理については、外注先との定例会議や各施工現場の一般公開等を通じて徹底を図っておりますが、外注先の不手際等により重大なクレーム等が発生した場合には、当社グループの評判が低下し、業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
(5)個人情報の管理
当社グループ及び地区販社では、LOGWAYの来場客等についての個人情報を管理しております。当該管理には、十分な注意を払い適切な対策を講じるとともに、今後、情報管理のセキュリティ機能強化等により一層の管理強化を図る方針ですが、これらの情報が何らかの事由により外部に漏洩した場合、当社グループの信用が低下し、業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
3.その他全般
継続企業の前提に関する重要事象等
(1)借入金に係る財務制限条項
当社グループでは、積極的な事業拡大を支える運転資金の調達方法として、その機動性及び効率性、並びに中期的な財務の安定性確保の観点から、複数の金融機関との間でシンジケーション方式による金銭消費貸借契約を締結しております。本契約には一定の財務制限条項が付されており、当社がこれらに抵触した場合、期限の利益を喪失し、当社グループの財政状況及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
(2)重要事象
当社グループは、当連結会計年度末において、複数の金融機関との間で締結しているシンジケーション方式による金銭消費貸借契約の財務制限条項に抵触しております。しかしながら、2023年3月30日付の代官山資産の売却に係る不動産売買契約に基づく売却代金等の精算が行われたことにより、2023年4月25日をもって、財務制限条項に抵触していた借入金全額を返済し、先の財務制限条項の抵触は解消されました。
更に、営業損失を解消・改善するため、「第2「事業の状況」1「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上課題」に記載の対策を講じる事により、当社グループには継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないものと判断しています。
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況は、以下の通りであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
(1)経営成績等の概要
当連結会計年度における世界経済は、ウィズコロナの下、社会経済活動が正常化していくなか、緩やかに持ち直してきましたが、世界的な金融引き締めや不安定な国際情勢により依然不透明な状況にあります。わが国経済においても消費と設備投資が前期比プラスで推移するなど、緩やかに持ち直しは見られるものの、ウクライナ情勢や円安に起因した物価上昇が、家計・企業の活動に影響を与えています。国内の住宅市場は、新設住宅着工数は前期比0.6%減、うち新設戸建持家木造住宅着工数は同12.0%減となり弱含みで推移しました。
このような状況の下、当社は、中期経営3か年計画”曲がり真直ぐ、BESSの道”を掲げ、2020年4月から取り組みを開始し、最終年度に当たる当連結会計年度に連結売上高200億円、営業利益率5%の達成を目指してきました。しかし、その間、コロナ禍やウッドショック等の外部要因に加え、社内経営管理体制における不備もあり、3期連続の赤字計上を余儀なくされました。
経営の先行指標となるLOGWAYの新規来場数は、SNS等の広告施策により前期並みの1万3千件まで持ち直しましたが、ウッドショックに起因する値上げの影響から当社の主力商品の販売価格帯と従来の顧客層との予算面でのミスマッチが生じたことなどから、受注件数が大幅に減少する事態となりました。顧客との契約においては、契約からの工期短縮や業務効率を高めるための契約精度向上に取り組むとともに、改めて既存の未着工物件の確認やそれに係る契約の見直しも行ったことから、顧客事情等により着工が直ちに見込めない物件についてのキャンセルが増加しました。結果、契約(受注)棟数は343棟(前年同期比55.8%減)、連結契約(受注)高は、10,020百万円となり、期末契約(受注)残高は、8,659百万円となりました。
このような厳しい事態を踏まえ、2022年11月に策定した経営基盤強化策を実行に移し、創業来初の希望退職者募集による社員21名減員、本社の移転、連結子会社BESSパートナーズ(以下、BP社)における不採算拠点の閉鎖(金沢、千秋)等による固定費削減(年換算7億円減)を行いました。更に、保有不動産(東京・代官山BESS MAGMA用地・建物)の売却により譲渡益42億円を確保し、財務体質の大幅な改善を果たしました。なお、金融機関との間で締結している金銭消費貸借契約の財務制限条項の抵触については、本不動産の売却後の借入金の返済により、解消されております。これらに併せて、経営責任を明確にし、立直しを図るべく経営管理体制のスリム化及びフラット化(役位降格)を実施しました。
以上の結果、当社グループの当連結会計年度における売上高は13,940百万円(前年同期比14.7%減)となりました。上期の受注の減少が下期の売上に大きく影響するため、通期での減収を免れませんでした。利益面は、減収の影響により、営業損失は881百万円(前年同期は336百万円の損失)、経常損失は886百万円(同362百万円の損失)となり、親会社株主に帰属する当期純損失は、経営基盤強化策実行に係る費用及び保有する展示場資産と本社資産の減損による特別損失919百万円の計上等の影響もあり、1,338百万円(同436百万円の損失)となりました。
(営業活動の状況)
①商品面の取り組み
・2022年8月にBESSの平小屋「栖ログ」を発売しました。小屋×平屋×ログハウスで、暮らしの新たなジャンルを提案する「栖ログ」は新シリーズです。住宅市場では平屋住宅はこの10年で1.8倍に伸びており、従来の住宅取得の価値観と異なる層が増えてきています。リモートワークを交えた働き方の変容や、50代以上の層では二人暮らしサイズへの住み替えや二拠点居住など、身軽さや自由を求める新たな発想が動き始めています。そんな市場の胎動に向けたBESSの新提案が「BESSの平小屋」です。栖とは鳥の巣を意味し、余計なモノは持たず、余計な部屋もつくらない、土に近く自然に近い平屋の暮らし。外とのつながりが自由を生む小屋のような軽やかな暮らしを提案します。大きさによりS、M、Lの3タイプです。
・2022年11月にG-LOGの特別モデル「コルリ」を定番モデルより価格を抑えた特別価格で発売しました。G-LOGらしい伸びやかな暮らしに自分好みの工夫をいろいろと加えていける特別モデルです。自分好みを楽しむおおらかな暮らしの提案です。
②営業面の取り組み
・LOGWAYの来場数の減少もあり、BESS本来の営業方針にズレが出てきた状況から、BESS独自の営業システムである、具体的な計画を持たない潜在顧客にLOGWAYでの体感等を通してBESSファンになっていただき、BESSの暮らしへとナビゲートする「農耕型営業」への原点回帰に舵を切りました。
・営業システムの原点回帰を促進するため、ホームナビゲーターを中心とするLOGWAYスタッフへの研修会・勉強会及び定例会議等を見直しました。
・集客においては、SNSの活用を広げるとともにLOGWAYでのイベント等の開催を通して認知拡大及び集客に努めました。またLOGWAYコーチャーによるLOGWAYでの活動を引き続き推進しました。
・2022年4月より特建事業室を新設し、木造の施設・店舗建築等を対象としたBtoB事業をスタートさせました。また2023年2月にCLT(直交集成板)ログの準耐火認定を取得しております。幼稚園の多目的棟やスポーツ施設のクラブハウスなど、既に複数のCLTログハウスを受注しております。更に2021年10月に発売した“可動式のログ小屋”IMAGOについてもキャンプ場の宿泊ロッジや店舗利用などの活用が進んでおり、独自性の高い商品で今後発展を目指します。
(業績先行指標の状況)
先行指標となる全国LOGWAYへの新規来場者数は昨年並みの前年同期比0.2%増となりましたが、これまでの来場数の低迷からLOGWAYクラブの新規入会数は前年同期比で36.9%減、連結契約(受注)高は前年同期比33.5%減の10,020百万円、期末契約(受注)残高は8,659百万円(同28.7%減)となりした。
LOGWAY展開については、BESS南愛知がBESS北愛知に統合したこと及び、BESS金沢の閉鎖により、現在の稼働拠点数は直営拠点を含めて38拠点となりました。
営業体制は、BESS事業全体(販社含む)の専任営業員数(BESS専任の営業として在籍する営業員数)は、110名と前期末より34名減少いたしました。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次の通りであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
(連結経営成績に関する分析)
当社グループの当連結会計年度における連結売上高は、上期の受注の減少が下期の売上に大きく影響し、前年同期比14.7%減の13,940百万円となりました。一方、利益面は、減収の影響により、営業損失は881百万円(前年同期は336百万円の損失)、経常損失は886百万円(同362百万円の損失)となり、親会社株主に帰属する当期純損失は、経営基盤強化策実行に係る費用及び保有する展示場資産と本社資産の減損による特別損失919百万円の計上等の影響もあり、1,338百万円(同436百万円の損失)となりました。
(連結財政状態に関する分析)
当連結会計年度末の総資産は前連結会計年度末比で826百万円減少の11,195百万円、負債は同484百万円増加の10,313百万円、純資産は同1,311百万円減少の881百万円となりました。それぞれの主な増減要因につきましては、次の通りであります。
総資産につきましては、「繰延税金資産」が前連結会計年度末比で439百万円増加した一方、「売掛金及び完成工事未収入金」が同519百万円、「仕掛販売不動産」が同140百万円、「有形固定資産」が同585百万円減少したこと等によります。
負債につきましては、「短期借入金」が同1,094百万円、「一年以内返済予定長期借入金」が同695百万円、「仮受金」が同705百万円、前連結会計年度末比でそれぞれ増加した一方、「買掛金及び工事未払金」が同718百万円、「長期借入金」が同1,541百万円減少したこと等によります。
純資産につきましては、親会社株主に帰属する当期純損失1,338百万円を計上したこと等によります。
その結果、自己資本比率は7.9%となりました。
なお、2024年3月期については、2023年4月に代官山資産売却及びそれに伴う借入金返済を行うことにより自己資本比率は回復する見込みです。
(個別業績の概要)
当事業年度における売上高は、上期の受注の減少が下期の売上に大きく影響し、前年同期比13.9%減の10,862百万円となりました。また、利益面においては、上記連結経営成績に記載の状況により、営業損失1,052百万円(前年同期は347百万円の損失)、経常損失1,055百万円(同365百万円の損失)となりました。親会社株主に帰属する当期純損失は、経営基盤強化策実行に係る費用及び保有する展示場資産と本社資産の減損による特別損失867百万円の計上等の影響もあり、1,382百万円(同440百万円の損失)となりました。
(報告セグメントの業績概要)
当社グループの単一事業であるBESS事業は、暮らしのブランド『BESS』の下、『「住む」より「楽しむ」』をスローガンに、個性的で楽しい暮らし方のデザインにまで踏み込んで開発した企画型住宅(=ログハウス等の自然派個性住宅)の提供を行っております。住宅引渡時点での顧客満足以上に、暮らしをスタートしてからの「“ユーザー・ハピネス”の実現」を使命としています。
その業績概要については、以下の3つの報告セグメントに区分されます。
イ 直販部門
連結売上高の34.9%(外部顧客売上高ベース)を占める直販部門は、東京都・代官山の「BESS MAGMA」、東京都・昭島の「BESS多摩」及び神奈川県の「BESS藤沢」の直営3拠点で、東京・神奈川圏を中心とする顧客との直接の工事元請契約によるBESS企画型住宅等の提供を主要事業としております。なお、「BESS MAGMA」は、経営基盤強化策の一環として売却しましたが、2025年4月まで引き続きBESSブランドの発信拠点として営業いたします。
当連結会計年度の業績は、セグメント売上高は、4,873百万円(前年同期比11.6%減)、減収によりセグメント利益は332百万円(同44.9%減)となりました。
業績の先行指標となる受注状況は、セグメント契約高が3,633百万円(同25.6%減)となりました。
ロ 販社部門
連結売上高の29.2%を占める販社部門は、全国18社の地区販社(パートナーズ社・株式会社BESS札幌・株式会社BESS岐阜を除く)の24拠点に対して、BESSブランドと販売システム等を提供するとともに、BESS企画型住宅の部材キット等を供給する事業を行っております。
当連結会計年度の業績は、セグメント売上高5,991百万円(前年同期比15.6%減)、セグメント損失207百万円(前年同期はセグメント利益192百万円)となりました。
また、セグメント契約高は2,768百万円(同29.3%減)となりました。
ハ BP社
連結売上高の35.9%を占めるBP社は、千秋(秋田県)、熊谷(埼玉県)、水戸、つくば(茨城県)、富士、浜松(静岡県)、東愛知(愛知県)、糸島(福岡県)、熊本(熊本県)及びその連結子会社である株式会社BESS札幌が担う札幌(北海道)、同じく株式会社BESS岐阜が担う岐阜(岐阜県)による合計11拠点のLOGWAYを営業拠点として、顧客との直接の工事元請契約によるBESS企画型住宅等の提供を主要事業としております。なお、金沢(石川県)におきましては、2023年2月、経営基盤強化策の一環として、閉鎖をいたしました。新規営業活動は停止いたしますが、引き続き既存ユーザーへのメンテナンス事業は継続しております。また、千秋につきましても、同様に2023年6月をもって閉鎖する予定です。
当連結会計年度の業績は、セグメント売上高は5,256百万円(前年同期比19.1%減)となり、セグメント損失は112百万円(前年同期はセグメント利益166百万円)となりました。
また、セグメント契約(受注)高は3,618百万円(同42.4%減)となりました。
②受注及び販売の実績
前連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日) (単位:百万円)
|
セグメント 区分 |
品目名称 |
前連結会計年度繰越高 |
当連結会計年度契約高 |
計 |
当連結会計年度売上高 |
次期繰越高 |
当連結会計年度施工高 |
|
|
契約残高 |
うち施工高 |
|||||||
|
直販部門 |
ログハウス等 部材キット販売 |
69 |
362 |
432 |
260 |
171 |
- |
- |
|
ログハウス等工事 |
4,980 |
4,494 |
9,475 |
5,050 |
4,425 |
122 |
5,006 |
|
|
その他 |
- |
28 |
28 |
197 |
0 |
- |
- |
|
|
(小計) |
5,050 |
4,885 |
9,936 |
5,508 |
4,597 |
122 |
5,006 |
|
|
販社部門 |
ログハウス等 部材キット販売 |
2,690 |
3,913 |
6,603 |
4,032 |
2,570 |
- |
- |
|
その他 |
- |
- |
- |
574 |
- |
- |
- |
|
|
(小計) |
2,690 |
3,913 |
6,603 |
4,607 |
2,570 |
- |
- |
|
|
BP社 |
ログハウス等 部材キット販売 |
- |
69 |
69 |
54 |
15 |
- |
- |
|
ログハウス等工事 |
4,908 |
6,208 |
11,117 |
6,161 |
4,956 |
30 |
6,178 |
|
|
その他 |
- |
- |
- |
10 |
- |
- |
- |
|
|
(小計) |
4,908 |
6,277 |
11,186 |
6,225 |
4,971 |
30 |
6,178 |
|
|
合計 |
|
12,649 |
15,076 |
27,726 |
16,341 |
12,139 |
153 |
11,184 |
(注)1 前連結会計年度以前に契約したもので、契約の更改等により金額に変更のあるものについては、当期契約高に含めております。
2 次期繰越高のうち施工高については、未成工事支出金により手持工事の施工高を推定したものであります。
3 「ログハウス等工事」の施工高は(売上高+次期繰越施工高-前期繰越施工高)に一致しております。
4 各部門の「その他」(販促物販売収入等)は、契約高の繰越管理を行っておりませんので、「前期繰越高」「当期契約高」及び「次期繰越高」の欄の記載は行っておりません。
当連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) (単位:百万円)
|
セグメント 区分 |
品目名称 |
前連結会計年度繰越高 |
当連結会計年度契約高 |
計 |
当連結会計年度売上高 |
次期繰越高 |
当連結会計年度施工高 |
|
|
契約残高 |
うち施工高 |
|||||||
|
直販部門 |
ログハウス等 部材キット販売 |
171 |
406 |
578 |
467 |
110 |
- |
- |
|
ログハウス等工事 |
4,425 |
3,203 |
7,629 |
4,194 |
3,434 |
183 |
4,276 |
|
|
その他 |
0 |
22 |
23 |
209 |
0 |
- |
- |
|
|
(小計) |
4,597 |
3,633 |
8,230 |
4,870 |
3,546 |
183 |
4,276 |
|
|
販社部門 |
ログハウス等 部材キット販売 |
2,570 |
2,768 |
5,339 |
3,793 |
1,546 |
- |
- |
|
その他 |
- |
- |
- |
277 |
- |
- |
- |
|
|
(小計) |
2,570 |
2,768 |
5,339 |
4,070 |
1,546 |
- |
- |
|
|
BP社 |
ログハウス等 部材キット販売 |
15 |
28 |
44 |
41 |
2 |
- |
- |
|
ログハウス等工事 |
4,956 |
3,589 |
8,545 |
4,981 |
3,564 |
32 |
4,982 |
|
|
その他 |
- |
- |
- |
△24 |
- |
- |
- |
|
|
(小計) |
4,971 |
3,618 |
8,589 |
4,998 |
3,567 |
32 |
4,982 |
|
|
合計 |
|
12,139 |
10,020 |
22,159 |
13,940 |
8,659 |
216 |
9,259 |
(注)1 前連結会計年度以前に契約したもので、契約の更改等により金額に変更のあるものについては、当期契約高に含めております。
2 次期繰越高のうち施工高については、未成工事支出金により手持工事の施工高を推定したものであります。
3 「ログハウス等工事」の施工高は(売上高+次期繰越施工高-前期繰越施工高)に一致しております。
4 各部門の「その他」(販促物販売収入等)は、契約高の繰越管理を行っておりませんので、「前期繰越高」「当期契約高」及び「次期繰越高」の欄の記載は行っておりません。
③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、3,199百万円となり、前連結会計年度末3,129百万円に対し70百万円の増加となりました。
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において営業活動により539百万円の資金減少(前年同期は568百万円の減少)となりました。これは、税金等調整前当期純損失1,761百万円(同359百万円の損失)、仕入債務の減少額718百万円(同568百万円の増加)等による資金減少要因が、売上債権の減少額523百万円(同353百万円の増加)、棚卸資産の減少額162百万円(同596百万円の増加)及び減損損失673百万円等による資金増加要因を上回ったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動により増加した資金は359百万円(前年同期は361百万円の減少)となりました。これは主に、有形固定資産売却による収入595百万円(前年同期は16百万円)、固定資産取得による支出159百万円(同330百万円)及び保証金の差入れによる支出89百万円(同7百万円)等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動により増加した資金は239百万円(前年同期は1,111百万円の減少)となりました。これは、短期借入金1,094百万円(同1,500百万円の減少)の増加等の資金増加要因が、長期借入金846百万円(同1,211百万円)の返済等の資金減少要因を上回ったことによるものであります。
(資本の財源及び資金の流動性)
当社グループの運転資金の主要な需要は営業費用であります。具体的には、ログハウス等部材キットに係る部材等の調達費、施工に要する外注費等の「売上原価」と、人件費、広告宣伝販促費、研究開発費等の「販売費及び一般管理費」であります。
当社グループの運転資金及び設備資金につきましては、内部資金のほか金融機関からの借入により資金調達することとしております。そのうち、運転資金は複数の金融機関との間で締結しているシンジケーション方式によるコミットメントライン契約(総額2,000百万円、うち借入実行残高2,000百万円)をはじめとする短期借入金を中心に、設備投資などの長期性資金については、長期借入金(2023年3月末残高2,305百万円)を中心にそれぞれ調達しています。なお、これら借入金の大半となる4,291百万円は、2023年3月30日付の代官山資産の売却に係る不動産売買契約に基づく売却代金等の精算が行われたことにより2023年4月25日をもって返済いたしましたので、当面の運転資金及び設備資金は内部資金によるものとなります。
資金の流動性につきましては、顧客契約から売上計上及び代金の回収までのサイクルが長い(直販部門では元請工事の一般的な工期が約1年)ことなどを勘案して、借入金による調達実行の活用を含め、常に不測の事態に備えて厚めの残高(月商の3ヵ月を目安)を維持するよう努めております。
(財務政策)
当社は、株主の皆様に当社株式を長期的に保有いただくために、連結純資産配当率(DOE)を重視した「長期的な視点での安定的配当」を利益還元の柱とするとともに、将来の事業成長と経営体質の強化のために 必要な内部留保の確保にも配慮していくことを基本方針としております。
④重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、決算日における資産、負債の報告数値、並びに報告期間における収入、費用の報告数値に影響を与える見積り及び仮定設定を行う必要があります。当社の経営陣は連結財務諸表作成の基礎となる見積り、判断及び過程を過去の実績や状況に応じ、合理的と判断される入手可能な情報により継続的に検証し、意思決定を行っております。しかしながら、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。これらの見積りと実際の結果が異なった際は、当社グループの連結財務諸表及びセグメントの業績に影響を及ぼす可能性があります。
なお、重要な会計上の見積りに係る計上基準については、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)4 会計方針に関する事項(3)重要な引当金の計上基準」に記載の通りであります。
<BESS販社基本契約>
当社は、効率的な事業の全国展開を図ることを基本方針として、フランチャイズ形態のBESS販社基本契約を締結しております。
契約の要旨は次の通りであります。
|
契約内容 |
<当社の業務> |
|
|
① BESSブランドの統括、方針、及び戦略の策定 ② 商品の開発、関連商品の開発、及びそれらの標準価格の設定 ③ 部材キットの供給 ④ 全国宣伝、広報の実施 ⑤ 販売促進、営業、受注におけるノウハウの提供 ⑥ 商品施工における技術ノウハウの提供 ⑦ 事業運営ノウハウの提供 ⑧ BESS街区事業のノウハウの提供、推進支援 ⑨ 顧客情報の管理 ⑩ BESS商品の物件に関する情報の管理 |
|
|
<販社の業務> |
|
|
① エリア宣伝、広報の実施 ② 顧客の開拓 ③ 開拓した顧客情報の提供 ④ 物件企画、設計 ⑤ 設計監理、施工、メンテナンス ⑥ BESS街区事業等の不動産事業 |
|
契約品目 |
当社の開発したBESS商品及び当社の選定した関連商品 |
|
ロイヤリティー |
顧客との個別契約に基づく一定料率 |
|
契約期間 |
1年間。協議のうえ更に1年間更新。(以降も同様) |
|
販社契約先 |
株式会社BESSパートナーズ、株式会社BESS札幌、株式会社BESS岐阜、 株式会社BESS京神、株式会社BESS信州、株式会社BESS福岡、 株式会社BESS髙勝、株式会社BESS愛知、株式会社BESS群馬、 株式会社BESS廣岡、株式会社BESS-L、株式会社高橋建築、 橋本建設株式会社、長電建設株式会社、株式会社アービスホーム、 安田建設株式会社、谷口建設興業株式会社、株式会社エスケー住建、 株式会社日本中央住販、epm不動産株式会社、株式会社imayama (2023年3月31日現在、21社) |
<固定資産の譲渡契約>
当社は財務体質の強化を目的として、2023年3月29日開催の取締役会において、当社の所有する東京都目黒区の不動産(当社本店・BESS MAGMA)の譲渡について決議し、2023年3月30日付で不動産売買契約を締結しました。本契約に基づき2023年4月25日付で不動産の引渡し手続きが完了しております。詳細は「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」の(重要な後発事象)をご参照ください。
なお、売却資産の明渡しは2025年4月であり、約2年間は従来通り当社本店・BESS MAGMAとして営業活動を継続いたします。
(1)提出会社 2023年3月31日現在
|
事業所名 (所在地) |
セグメント |
設備の 内容 |
帳簿価額(千円) |
従業員数(名) |
|||||
|
建物及び |
車両 運搬具 |
土地 (面積千㎡) |
リース 資産 |
その他 |
合計 |
||||
|
本社 (東京都渋谷区) |
全社 |
本社業務施設 |
0 |
0 |
- |
- |
0 |
0 |
100 |
|
「BESS MAGMA」 (東京都目黒区) |
販社部門 |
展示場設備 |
341,016 |
- |
2,343,711 (1.65) |
2,286 |
9,988 |
2,697,003 |
12 |
|
「BESS多摩」 (東京都昭島市) |
直販部門 |
展示場設備 |
138,194 |
749 |
- |
1,227 |
1,295 |
141,466 |
11 |
|
「BESS藤沢」 (神奈川県藤沢市) |
直販部門 |
展示場設備 |
0 |
0 |
239,184 (1.60) |
- |
0 |
239,184 |
10 |
|
「フェザント山中湖」 (山梨県南都留郡 山中湖村) |
直販部門 |
運営 設備 |
107,352 |
- |
251,428 (15.35) |
- |
271 |
359,052 |
1 |
|
全社 |
研修 施設等 |
72,757 |
- |
276,467 (17.98) |
- |
0 |
349,225 |
- |
|
|
「BESS水戸」 (茨城県水戸市) |
販社部門 |
展示場設備 |
0 |
- |
33,186 (1.26) |
- |
- |
33,186 |
- |
|
「BESSつくば」 (茨城県つくば市) |
販社部門 |
展示場設備 |
52,534 |
- |
- |
120,260 |
- |
172,795 |
- |
|
「BESS東葛」 (千葉県柏市) |
販社部門 |
展示場設備 |
14,533 |
- |
- |
- |
0 |
14,533 |
- |
|
「BESS富士」 (静岡県富士市) |
販社部門 |
展示場設備 |
0 |
- |
- |
- |
- |
0 |
- |
|
「BESS浜松」 (静岡県浜松市) |
販社部門 |
展示場設備 |
0 |
- |
- |
- |
- |
0 |
- |
|
「BESS糸島」 (福岡県福岡市) |
販社部門 |
展示場設備 |
0 |
- |
- |
- |
- |
0 |
- |
|
「BESS熊本」 (熊本県熊本市) |
販社部門 |
展示場設備 |
0 |
- |
- |
0 |
- |
0 |
- |
|
「BESS千秋」 (秋田県秋田市) |
販社部門 |
展示場設備 |
0 |
- |
- |
- |
- |
0 |
- |
(注)1 本社事務所の年間賃借料は211百万円であります。
2 その他は工具器具備品であります。
(2)国内子会社 2023年3月31日現在
|
会社名 |
事業所名 (所在地) |
セグメント |
設備の 内容 |
帳簿価額(千円) |
従業員数(名) |
|||||
|
建物及び |
車両 運搬具 |
土地 (面積千㎡) |
リース 資産 |
その他 |
合計 |
|||||
|
㈱BESS パートナーズ |
本社 (東京都 渋谷区) |
BP社 |
札幌・岐阜の展示場設備 |
0 |
- |
21,348 (1.60) |
0 |
0 |
21,348 |
3 |
|
金沢営業所 (石川県 金沢市) |
BP社 |
展示場設備 |
0 |
0 |
- |
- |
0 |
0 |
2 |
|
|
熊谷営業所 (埼玉県 熊谷市) |
BP社 |
展示場設備 |
0 |
0 |
- |
- |
0 |
0 |
9 |
|
|
水戸営業所 (茨城県 水戸市) |
BP社 |
展示場設備 |
0 |
0 |
- |
- |
0 |
0 |
8 |
|
|
つくば営業所 (茨城県 つくば市) |
BP社 |
展示場設備 |
1,578 |
1,658 |
- |
15,847 |
- |
19,083 |
9 |
|
|
富士営業所 (静岡県 富士市) |
BP社 |
展示場設備 |
0 |
0 |
- |
- |
0 |
0 |
7 |
|
|
浜松営業所 (静岡県 浜松市) |
BP社 |
展示場設備 |
0 |
0 |
- |
- |
- |
0 |
10 |
|
|
東愛知営業所 (愛知県 豊田市) |
BP社 |
展示場設備 |
21,279 |
1,309 |
- |
18,354 |
78 |
41,022 |
13 |
|
|
糸島営業所 (福岡県 福岡市) |
BP社 |
展示場設備 |
0 |
0 |
- |
- |
- |
0 |
10 |
|
|
熊本営業所 (熊本県 熊本市) |
BP社 |
展示場設備 |
- |
0 |
- |
- |
- |
0 |
4 |
|
|
千秋営業所 (秋田県 秋田市) |
BP社 |
展示場設備 |
- |
0 |
- |
- |
- |
0 |
7 |
|
|
㈱BESS 札幌 |
札幌営業所 (北海道 江別市) |
BP社 |
展示場設備 |
0 |
0 |
- |
- |
0 |
0 |
11 |
|
㈱BESS 岐阜 |
岐阜営業所 (岐阜県 岐阜市) |
BP社 |
展示場設備 |
- |
0 |
- |
- |
- |
0 |
11 |
(注)その他は工具器具備品であります。
|
種類 |
発行可能株式総数(株) |
|
普通株式 |
12,000,000 |
|
計 |
12,000,000 |
|
種類 |
事業年度末現在発行数 (株) (2023年3月31日) |
提出日現在発行数 (株) (2023年6月23日) |
上場金融商品取引所名又は 登録認可金融商品取引業協会名 |
内容 |
|
|
|
|
東京証券取引所 スタンダード市場 |
単元株式数 100株 |
|
計 |
|
|
- |
- |
該当事項はありません。
該当事項はありません。
|
年月日 |
発行済株式 総数増減数 (株) |
発行済株式 総数残高 (株) |
資本金増減額 (千円) |
資本金残高 (千円) |
資本準備金 増減額 (千円) |
資本準備金 残高 (千円) |
|
2021年7月16日 (注) |
27,700 |
4,536,400 |
11,093 |
671,858 |
11,093 |
730,303 |
(注)譲渡制限付株式の発行による増加であります。
|
|
|
|
|
|
|
|
2023年3月31日現在 |
||
|
区分 |
株式の状況(1単元の株式数《 |
単元未満 株式の状況(株) |
|||||||
|
政府及び地方公共団体 |
金融機関 |
金融商品取引業者 |
その他の法人 |
外国法人等 |
個人その他 |
計 |
|||
|
個人以外 |
個人 |
||||||||
|
株主数(人) |
|
|
|
|
|
|
|
|
- |
|
所有株式数(単元) |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
所有株式数の割合(%) |
|
|
|
|
|
|
|
100.00 |
- |
(注)1 自己株式232株は、「個人その他」に2単元及び「単元未満株式の状況」に32株を含めて記載しております。
2 「金融機関」欄には、「役員報酬BIP信託」導入において設定した日本マスタートラスト信託銀行株式会社(役員報酬BIP信託口・76096口)が保有する当社株式1,648単元、「株式給付信託(J-ESOP)」導入において設定した株式会社日本カストディ銀行(信託E口)が保有する当社株式1,306単元が含まれております。
3 「単元未満株式の状況」欄には、「役員報酬BIP信託」導入において設定した日本マスタートラスト信託銀行株式会社(役員報酬BIP信託口・76096口)が保有する当社株式38株が含まれております。
|
|
|
2023年3月31日現在 |
|
|
氏名又は名称 |
住所 |
所有株式数(株) |
発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%) |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
計 |
― |
|
|
(注) 1 あおむし持株会は、当社と取引のある法人又は個人を会員とする持株会であります。
2 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(役員報酬BIP信託口・76096口)の所有株式164,838株は、役員報酬BIP信託制度に伴う当社株式であります。
3 株式会社日本カストディ銀行(信託E口)の所有株式130,600株は、株式給付信託制度(J-ESOP)に伴う当社株式であります。
|
|
|
(単位:千円) |
|
|
前連結会計年度 (2022年3月31日) |
当連結会計年度 (2023年3月31日) |
|
資産の部 |
|
|
|
流動資産 |
|
|
|
現金及び預金 |
|
|
|
売掛金及び完成工事未収入金 |
|
|
|
リース債権 |
|
|
|
商品 |
|
|
|
貯蔵品 |
|
|
|
仕掛販売用不動産 |
|
|
|
未成工事支出金 |
|
|
|
その他 |
|
|
|
貸倒引当金 |
△ |
△ |
|
流動資産合計 |
|
|
|
固定資産 |
|
|
|
有形固定資産 |
|
|
|
建物及び構築物 |
|
|
|
減価償却累計額 |
△ |
△ |
|
建物及び構築物(純額) |
|
|
|
車両運搬具 |
|
|
|
減価償却累計額 |
△ |
△ |
|
車両運搬具(純額) |
|
|
|
土地 |
|
|
|
リース資産 |
|
|
|
減価償却累計額 |
△ |
△ |
|
リース資産(純額) |
|
|
|
建設仮勘定 |
|
|
|
その他 |
|
|
|
減価償却累計額 |
△ |
△ |
|
その他(純額) |
|
|
|
有形固定資産合計 |
|
|
|
無形固定資産 |
|
|
|
その他 |
|
|
|
無形固定資産合計 |
|
|
|
投資その他の資産 |
|
|
|
関係会社株式 |
|
|
|
繰延税金資産 |
|
|
|
その他 |
|
|
|
貸倒引当金 |
△ |
△ |
|
投資その他の資産合計 |
|
|
|
固定資産合計 |
|
|
|
資産合計 |
|
|
|
|
|
(単位:千円) |
|
|
前連結会計年度 (2022年3月31日) |
当連結会計年度 (2023年3月31日) |
|
負債の部 |
|
|
|
流動負債 |
|
|
|
買掛金及び工事未払金 |
|
|
|
短期借入金 |
|
|
|
1年内返済予定の長期借入金 |
|
|
|
リース債務 |
|
|
|
未払法人税等 |
|
|
|
前受金及び未成工事受入金 |
|
|
|
契約負債 |
|
|
|
仮受金 |
|
|
|
賞与引当金 |
|
|
|
役員賞与引当金 |
|
|
|
工事損失引当金 |
|
|
|
点検費用引当金 |
|
|
|
その他 |
|
|
|
流動負債合計 |
|
|
|
固定負債 |
|
|
|
長期借入金 |
|
|
|
リース債務 |
|
|
|
契約負債 |
|
|
|
退職給付に係る負債 |
|
|
|
株式給付引当金 |
|
|
|
役員株式給付引当金 |
|
|
|
資産除去債務 |
|
|
|
その他 |
|
|
|
固定負債合計 |
|
|
|
負債合計 |
|
|
|
純資産の部 |
|
|
|
株主資本 |
|
|
|
資本金 |
|
|
|
資本剰余金 |
|
|
|
利益剰余金 |
|
△ |
|
自己株式 |
△ |
△ |
|
株主資本合計 |
|
|
|
その他の包括利益累計額 |
|
|
|
繰延ヘッジ損益 |
|
|
|
その他の包括利益累計額合計 |
|
|
|
純資産合計 |
|
|
|
負債純資産合計 |
|
|
|
|
|
(単位:千円) |
|
|
前連結会計年度 (自 2021年4月1日 至 2022年3月31日) |
当連結会計年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) |
|
売上高 |
|
|
|
売上原価 |
|
|
|
売上総利益 |
|
|
|
販売費及び一般管理費 |
|
|
|
営業損失(△) |
△ |
△ |
|
営業外収益 |
|
|
|
受取利息及び配当金 |
|
|
|
販売協力金 |
|
|
|
移転補償金 |
|
|
|
受取和解金 |
|
|
|
受取還付金 |
|
|
|
保険解約返戻金 |
|
|
|
その他 |
|
|
|
営業外収益合計 |
|
|
|
営業外費用 |
|
|
|
支払利息 |
|
|
|
支払手数料 |
|
|
|
出資金評価損 |
|
|
|
その他 |
|
|
|
営業外費用合計 |
|
|
|
経常損失(△) |
△ |
△ |
|
特別利益 |
|
|
|
固定資産売却益 |
|
|
|
点検費用引当金戻入益 |
|
|
|
特別利益合計 |
|
|
|
特別損失 |
|
|
|
減損損失 |
|
|
|
固定資産除却損 |
|
|
|
事業構造改善費用 |
|
|
|
解体撤去費用 |
|
|
|
特別損失合計 |
|
|
|
税金等調整前当期純損失(△) |
△ |
△ |
|
法人税、住民税及び事業税 |
|
|
|
法人税等調整額 |
|
△ |
|
法人税等合計 |
|
△ |
|
当期純損失(△) |
△ |
△ |
|
親会社株主に帰属する当期純損失(△) |
△ |
△ |
1 報告セグメントの概要
当社グループの報告セグメントは、当社の事業構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。
当社グループは、オリジナルブランド「BESS」を使用し、ログハウス等部材キット販売を中心に事業を展開しております。
各報告セグメントの概要は下記の通りであります。
|
名称 |
事業内容 |
|
直販部門 |
BESS MAGMA、BESS多摩及びBESS藤沢を拠点とした、ログハウス等工事請負事業 不動産仲介・販売、別荘タイムシェア販売・運営管理、メンテナンス・リフォーム工事、及びその他の住宅関連事業 |
|
販社部門 |
ログハウス等部材キット販売を中心としたBESSのフランチャイズ本部事業 |
|
BP社 |
BESS千秋(2023年6月まで営業)、BESS金沢(2023年2月まで営業)、BESS熊谷、BESS水戸、BESSつくば、BESS富士、BESS浜松、BESS東愛知、BESS糸島及びBESS熊本並びにBESS札幌及びBESS岐阜を拠点とした、ログハウス等工事請負事業
|
|
|
|
(単位:千円) |
|
|
前事業年度 (2022年3月31日) |
当事業年度 (2023年3月31日) |
|
資産の部 |
|
|
|
流動資産 |
|
|
|
現金及び預金 |
|
|
|
売掛金 |
|
|
|
完成工事未収入金 |
|
|
|
リース債権 |
|
|
|
商品 |
|
|
|
貯蔵品 |
|
|
|
仕掛販売用不動産 |
|
|
|
未成工事支出金 |
|
|
|
前渡金 |
|
|
|
前払費用 |
|
|
|
その他 |
|
|
|
貸倒引当金 |
△ |
△ |
|
流動資産合計 |
|
|
|
固定資産 |
|
|
|
有形固定資産 |
|
|
|
建物 |
|
|
|
構築物 |
|
|
|
工具、器具及び備品 |
|
|
|
土地 |
|
|
|
リース資産 |
|
|
|
建設仮勘定 |
|
|
|
その他 |
|
|
|
有形固定資産合計 |
|
|
|
無形固定資産 |
|
|
|
ソフトウエア |
|
|
|
ソフトウエア仮勘定 |
|
|
|
その他 |
|
|
|
無形固定資産合計 |
|
|
|
投資その他の資産 |
|
|
|
関係会社株式 |
|
|
|
関係会社長期貸付金 |
|
|
|
破産更生債権等 |
|
|
|
長期前払費用 |
|
|
|
繰延税金資産 |
|
|
|
敷金及び保証金 |
|
|
|
保険積立金 |
|
|
|
その他 |
|
|
|
貸倒引当金 |
△ |
△ |
|
投資その他の資産合計 |
|
|
|
固定資産合計 |
|
|
|
資産合計 |
|
|
|
|
|
(単位:千円) |
|
|
前事業年度 (2022年3月31日) |
当事業年度 (2023年3月31日) |
|
負債の部 |
|
|
|
流動負債 |
|
|
|
買掛金 |
|
|
|
工事未払金 |
|
|
|
短期借入金 |
|
|
|
1年内返済予定の長期借入金 |
|
|
|
リース債務 |
|
|
|
未払金 |
|
|
|
未払費用 |
|
|
|
未払法人税等 |
|
|
|
未払消費税等 |
|
|
|
前受金 |
|
|
|
契約負債 |
|
|
|
仮受金 |
|
|
|
未成工事受入金 |
|
|
|
預り金 |
|
|
|
点検費用引当金 |
|
|
|
その他 |
|
|
|
流動負債合計 |
|
|
|
固定負債 |
|
|
|
長期借入金 |
|
|
|
長期未払金 |
|
|
|
リース債務 |
|
|
|
退職給付引当金 |
|
|
|
株式給付引当金 |
|
|
|
役員株式給付引当金 |
|
|
|
長期前受金 |
|
|
|
契約負債 |
|
|
|
資産除去債務 |
|
|
|
その他 |
|
|
|
固定負債合計 |
|
|
|
負債合計 |
|
|
|
純資産の部 |
|
|
|
株主資本 |
|
|
|
資本金 |
|
|
|
資本剰余金 |
|
|
|
資本準備金 |
|
|
|
その他資本剰余金 |
|
|
|
資本剰余金合計 |
|
|
|
利益剰余金 |
|
|
|
利益準備金 |
|
|
|
その他利益剰余金 |
|
|
|
繰越利益剰余金 |
|
△ |
|
利益剰余金合計 |
|
△ |
|
自己株式 |
△ |
△ |
|
株主資本合計 |
|
|
|
評価・換算差額等 |
|
|
|
繰延ヘッジ損益 |
|
|
|
評価・換算差額等合計 |
|
|
|
純資産合計 |
|
|
|
負債純資産合計 |
|
|
|
|
|
(単位:千円) |
|
|
前事業年度 (自 2021年4月1日 至 2022年3月31日) |
当事業年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) |
|
売上高 |
|
|
|
商品売上高 |
|
|
|
完成工事高 |
|
|
|
その他売上高 |
|
|
|
売上高合計 |
|
|
|
売上原価 |
|
|
|
商品売上原価 |
|
|
|
完成工事原価 |
|
|
|
その他売上原価 |
|
|
|
売上原価合計 |
|
|
|
売上総利益 |
|
|
|
販売費及び一般管理費 |
|
|
|
営業損失(△) |
△ |
△ |
|
営業外収益 |
|
|
|
受取利息及び配当金 |
|
|
|
販売協力金 |
|
|
|
受取和解金 |
|
|
|
受取還付金 |
|
|
|
保険解約返戻金 |
|
|
|
移転補償金 |
|
|
|
その他 |
|
|
|
営業外収益合計 |
|
|
|
営業外費用 |
|
|
|
支払利息 |
|
|
|
支払手数料 |
|
|
|
出資金評価損 |
|
|
|
その他 |
|
|
|
営業外費用合計 |
|
|
|
経常損失(△) |
△ |
△ |
|
特別利益 |
|
|
|
固定資産売却益 |
|
|
|
点検費用引当金戻入益 |
|
|
|
特別利益合計 |
|
|
|
特別損失 |
|
|
|
減損損失 |
|
|
|
解体撤去費用 |
|
|
|
事業構造改善費用 |
|
|
|
特別損失合計 |
|
|
|
税引前当期純損失(△) |
△ |
△ |
|
法人税、住民税及び事業税 |
|
|
|
法人税等調整額 |
|
△ |
|
法人税等合計 |
|
△ |
|
当期純損失(△) |
△ |
△ |