株式会社アトム
ATOM CORPORATION
横浜市西区みなとみらい2-2-1 ランドマークタワー12F
証券コード:74120
業界:小売業
有価証券報告書の提出日:2023年6月20日

(1)連結経営指標等

回次

第48期

第49期

第50期

第51期

第52期

決算年月

2019年3月

2020年3月

2021年3月

2022年3月

2023年3月

売上高

(百万円)

51,934

49,689

32,185

31,098

経常利益又は経常損失(△)

(百万円)

1,630

1,183

1,254

1,347

親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△)

(百万円)

362

2,215

1,813

322

包括利益

(百万円)

386

2,191

1,802

311

純資産額

(百万円)

15,385

12,756

10,517

10,384

総資産額

(百万円)

29,453

26,306

24,639

24,276

1株当たり純資産額

(円)

61.47

47.19

34.35

42.21

1株当たり当期純利益又は1株当たり当期純損失(△)

(円)

2.35

12.41

9.99

1.50

潜在株式調整後1株当たり当期純利益

(円)

自己資本比率

(%)

52.2

48.5

42.7

42.8

自己資本利益率

(%)

2.4

17.4

17.2

3.1

株価収益率

(倍)

500.00

営業活動によるキャッシュ・フロー

(百万円)

1,872

1,821

1,262

1,526

投資活動によるキャッシュ・フロー

(百万円)

986

166

116

884

財務活動によるキャッシュ・フロー

(百万円)

1,788

1,190

826

666

現金及び現金同等物の期末残高

(百万円)

4,845

5,642

5,322

7,067

従業員数

(人)

1,214

1,014

908

816

[外、平均臨時雇用者数]

[3,336]

[2,878]

[2,057]

[1,944]

[-]

(注)1.当社は、連結子会社であった株式会社エムワイフーズの全保有株式を2022年3月31日付で譲渡したことにより、連結子会社が存在しなくなったため、第52期より連結財務諸表を作成しておりません。

   2.第49期においてアトム北海道株式の売却、第51期においてエムワイフーズ株式の売却により連結範囲の変更を行っております。

   3.第50期及び第51期の売上高の大幅な減少は新型コロナウイルス感染症の継続・拡大及びアトム北海道株式の売却に伴う連結除外によるものです。

   4.第48期及び第49期の親会社株主に帰属する当期純利益等の大幅な減少は、減損損失の計上等によるものです。

   5.第48期、第49期及び第50期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式は存在するものの1株当たり当期純損失であるため記載しておりません。

   6.第51期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、希薄化効果を有している潜在株式が存在しないため記載しておりません。

   7.第48期、第49期及び第50期の株価収益率については、親会社株主に帰属する当期純損失であるため記載しておりません。

   8.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第51期の期首から適用しており、第51期に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

 

(2)提出会社の経営指標等

回次

第48期

第49期

第50期

第51期

第52期

決算年月

2019年3月

2020年3月

2021年3月

2022年3月

2023年3月

売上高

(百万円)

47,151

45,441

32,170

31,076

35,239

経常利益又は経常損失(△)

(百万円)

1,680

1,477

1,328

976

1,134

当期純利益又は当期純損失(△)

(百万円)

48

3,532

1,856

748

2,165

持分法を適用した場合の投資利益

(百万円)

資本金

(百万円)

4,073

4,073

100

100

100

発行済株式総数

(株)

 

 

 

 

 

普通株式

 

184,559,297

184,559,297

193,559,297

193,559,297

193,559,297

第1回優先株式

 

9,000,000

9,000,000

第2回優先株式

 

5

5

5

5

5

第3回優先株式

 

5

5

5

5

5

第4回優先株式

 

12

12

12

12

12

純資産額

(百万円)

16,318

12,373

10,090

10,384

8,216

総資産額

(百万円)

29,538

25,915

24,187

24,276

22,528

1株当たり純資産額

(円)

66.54

45.11

32.14

42.21

30.98

1株当たり配当額

(円)

 

 

 

 

 

普通株式

 

2.00

2.00

2.00

(内1株当たり中間配当額)

 

(-)

(-)

(-)

(-)

(-)

第1回優先株式

 

4.00

4.00

3.70

(内1株当たり中間配当額)

 

(-)

(-)

(-)

(-)

(-)

第2回優先株式

 

1,500,000.00

1,500,000.00

1,500,000.00

(内1株当たり中間配当額)

 

(-)

(-)

(-)

(-)

(-)

第3回優先株式

 

1,500,000.00

1,500,000.00

1,500,000.00

(内1株当たり中間配当額)

 

(-)

(-)

(-)

(-)

(-)

第4回優先株式

 

1,500,000.00

1,500,000.00

1,500,000.00

(内1株当たり中間配当額)

 

(-)

(-)

(-)

(-)

(-)

1株当たり当期純利益又は1株当たり当期純損失(△)

(円)

0.64

19.56

10.22

3.71

11.38

潜在株式調整後1株当たり当期純利益

(円)

自己資本比率

(%)

55.2

47.7

41.7

42.8

36.5

自己資本利益率

(%)

0.3

24.6

18.4

7.2

23.3

株価収益率

(倍)

202.16

配当性向

(%)

0.0

営業活動によるキャッシュ・フロー

(百万円)

1,193

投資活動によるキャッシュ・フロー

(百万円)

1,743

財務活動によるキャッシュ・フロー

(百万円)

949

現金及び現金同等物の期末残高

(百万円)

5,568

従業員数

(人)

1,071

1,004

900

816

687

[外、平均臨時雇用者数]

[3,043]

[2,871]

[2,050]

[1,944]

[2,842]

株主総利回り

(%)

101.0

87.9

79.1

77.5

82.8

(比較指標:TOPIX配当込)

(%)

(95.0)

(85.9)

(122.1)

(124.6)

(131.8)

最高株価

(円)

1,100

1,048

984

814

833

最低株価

(円)

826

705

693

713

723

(注)1.第50期及び第51期の売上高の大幅な減少は新型コロナウイルス感染症の継続・拡大によるものです。

2.第48期、第49期及び第52期の当期純利益等の大幅な減少は、減損損失の計上等によるものです。

3.第50期の資本金の減少は、資本金3,973百万円をその他資本剰余金へ振り替えたことによるものです。

4.第50期の発行済株式総数の増加及び第1回優先株式の減少は第1回優先株式から普通株式への転換が9,000,000株発生したことによるものです。

5.第48期、第49期、第50期及び第52期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式は存在するものの1株当たり当期純損失であるため記載しておりません。

6.第51期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、希薄化効果を有している潜在株式が存在しないため記載しておりません。

7.第48期、第49期、第50期及び第52期の株価収益率及び配当性向については、当期純損失であるため記載しておりません。

8.第51期までは連結財務諸表を作成しておりますので、第51期までの持分法を適用した場合の投資利益、営業活動によるキャッシュ・フロー、投資活動によるキャッシュ・フロー、財務活動によるキャッシュ・フロー並びに現金及び現金同等物の期末残高は記載しておりません。

9.第52期の持分法を適用した場合の投資利益については、関連会社がないため記載しておりません。

10.最高株価及び最低株価は2022年4月4日より東京証券取引所(スタンダード市場)におけるものであり、それ以前は東京証券取引所(市場第二部)におけるものであります。

11.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第51期の期首から適用しており、第51期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

 

2【沿革】

 当社の前身は、1965年4月福井県福井市有楽町に寿司業「徳兵衛寿司」(個人経営)を創業したことに始まります。1972年1月14日に寿司店経営を多店舗化するとともに、企業としての基盤を確立するために株式会社徳兵衛寿司(現株式会社アトム)を設立致しました。

 会社設立後、現在までの沿革は次のとおりであります。

年月

事項

1972年1月

福井県福井市開発に資本金200万円で「株式会社徳兵衛寿司」(現株式会社アトム)を設立、1965年4月に開業した寿司業「徳兵衛寿司」を継承。

1977年8月

福井県福井市開発から福井県福井市大宮に本店を移転。

1977年10月

「株式会社徳兵衛寿司」を「株式会社元禄寿司」に商号変更。

1980年6月

「日本テレビ音楽株式会社」(現契約先は株式会社手塚プロダクション)と著作物使用許諾契約(鉄腕アトムのキャラクター使用許諾契約)を締結し、「アトムボーイ」の商標を使用。

1980年7月

岐阜県羽島郡柳津町に岐阜地区第1号店として「アトムボーイ」(柳津店)を開店。

1980年7月

著作物使用許諾契約(鉄腕アトムのキャラクター使用許諾)の管理会社として、「株式会社アトムボーイ」(京都府京都市上京区)を設立。

1980年10月

「株式会社元禄寿司」を「株式会社アトム」に商号変更。

1986年7月

愛知県名古屋市名東区社台に本部事務所を移転。

1989年12月

「株式会社アトムライス」(岐阜県安八郡輪之内町)を設立。

1992年11月

愛知県名古屋市名東区上社に本部事務所を移転。

1994年11月

日本証券業協会に株式を店頭登録。

1997年10月

福井県福井市の「蟹や徳兵衛」(福井店)を改装し、焼肉専門店第1号店として「カルビ大将」(新保店)を開店。

1998年11月

名古屋証券取引所市場第二部に株式を上場。

2000年9月

東京証券取引所市場第二部に株式を上場。

2001年12月

静岡県沼津市に韓国料理第1号店として「韓の食卓」(沼津店)を開店。

2002年8月

愛知県東海市に本物指向の回転寿司第1号店として「にぎりの徳兵衛」(東海店)を開店。

2004年4月

「回転アトムすし」を「廻転寿司アトムボーイ」に屋号変更。

2004年11月

岐阜県安八郡輪之内町に流通商品部を移転。

2005年7月

第三者割当増資を実施した結果、発行済株式総数は普通株式21,462,196株、

優先株式9,000,000株となる。

2005年9月

岐阜県安八郡輪之内町の流通商品部を株式会社コロワイドCK(現 株式会社コロワイドMD)に売却。

2005年10月

名古屋市中区に本部事務所を移転。

2006年1月

株式会社アトムライスを吸収合併。

2006年3月

愛知県尾張旭市の「廻転寿司アトムボーイ」(尾張旭店)を改装し、「廻転すし海へ」第1号店として(尾張旭店)を開店。

2006年7月

本店の所在地を「福井県福井市大宮」から「名古屋市中区」に変更。

2006年10月

株式会社がんこ炎を吸収合併。

2007年4月

静岡県浜松市に「いろはにほへと」第1号店として(浜松駅前店)を開店。

2009年3月

株式会社ジクトを吸収合併。

2013年10月

2017年12月

2020年3月

2020年7月

2020年8月

2021年3月

2021年8月

2022年3月

2022年4月

2022年4月

2023年3月

株式会社アトム北海道を連結子会社化。

株式会社宮地ビールを吸収合併。

株式会社アトム北海道を株式会社レインズインターナショナルに株式譲渡。

資本金額4,073百万円を100百万円に減少させその他資本剰余金へ振替。

本店の所在地を「名古屋市中区」から「名古屋市千種区」に変更。

A種優先株式9,000,000株を普通株式へ転換、及び普通株式23,000,000株の売出し。

本店の所在地を「名古屋市千種区」から「横浜市西区」に変更。

株式会社エムワイフーズを株式会社コロワイドMDに株式譲渡。

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所スタンダード市場に移行。

名古屋証券取引所の市場区分の見直しにより、名古屋証券取引所メイン市場に移行。

新潟県新潟市に「小さな森珈琲」第1号店として(新潟寺尾台店)を開店。

3【事業の内容】

 当社は、ステーキ、居酒屋、回転寿司、焼肉、とんかつ、カフェ及びカラオケ店などの飲食等チェーン店舗を、東北から関西の地域を中心に、直営及びフランチャイズ展開しております。

 また当社は、親会社の株式会社コロワイド及び同社の連結子会社49社により構成される株式会社コロワイドグループに属しております。株式会社コロワイドは、当社の普通株式7,954万株(議決権比率41.2%)を保有しております。

 なお、次の5部門は「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。

当社………

レストラン事業

:ステーキ・回転寿司・焼肉・とんかつ・和食・洋食・カフェ等の店舗経営

 

居酒屋事業

:居酒屋の店舗経営

 

カラオケ事業

:カラオケ店の店舗経営

 

たれ事業

:宮のたれ販売等

 

その他

:フランチャイズ事業、他

 

 

 (事業の系統図)

0101010_001.png

 

4【関係会社の状況】

(1)親会社

名称

住所

資本金

(百万円)

主要な事業の

内容

議決権の被所有割合(%)

関係内容

株式会社コロワイド

(注)

横浜市

西区

27,905

 飲食業

41.2

同社の子会社と、食材・消耗品等の購入などの取引をしております。

 (注) 有価証券報告書の提出会社であります。

 

(2)連結子会社

 該当事項はありません。

 

5【従業員の状況】

(1)提出会社の状況

 

 

 

 

2023年3月31日現在

従業員数(人)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

687

2,842

43.1

12.1

4,425

 

セグメントの名称

従業員数(人)

レストラン事業

415

2,326

居酒屋事業

93

373

カラオケ事業

33

140

全社

146

3

合計

687

2,842

 (注)1.従業員数は就業人員であり、臨時従業員数(パートタイマー、有期契約社員、嘱託社員を含み、派遣社員は除く)は、( )内に1日8時間換算による年間平均雇用人員を外数で記載しております。

2.平均年齢、平均勤続年数及び平均年間給与は、正社員のみの平均値を記載しております。

3.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

4.全社として記載されている従業員数は、本部に所属しているものであります。

5.前事業年度末に比べ従業員数が129名減少し、臨時従業員数が898名増加しておりますが、これは、(3)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異の新設に伴い、有期契約社員48名及び嘱託社員3名を臨時従業員の人数に振り替えたこと、臨時従業員の年間平均雇用人数の算出方法を年2,064時間に変更したこと、前事業年度における新型コロナウイルス感染症による店舗数の減少、時短・休業店舗が通常営業に戻ったこと等によるものです。

 

      また、提出会社の従業員数の男女別の内訳は次のとおりです。

男女区分

従業員数(人)

男 性

588

女 性

99

 

(2)労働組合の状況

 当社の労働組合は、コロワイドグループ労働組合に所属し、地域ごとに支部が置かれ、2023年3月31日現在の組合員数6,328人で、上部団体のUAゼンセン同盟に加盟しております。なお、労使関係は円満に推移しております。

 

(3)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

当事業年度

補足説明

管理職に占める女性労働者の割合
(%)
(注)1.

男性労働者の育児休業
取得率(%)
(注)2.

労働者の男女の賃金の
差異(%)
(注)1.(注)3.

全労働者

うち
正規雇用
労働者

うち
パート・
有期労働者

全労働者

うち
正規雇用
労働者

うち
パート・
有期労働者

9.7%

33.3%

37.5%

0.0%

60.5%

80.4%

106.5%

 (注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(2015年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(1991年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(1991年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

3.男女の賃金の差異については、男性の賃金(年間の総賃金÷年間の平均人数)に対する女性の賃金(年間の総賃金÷年間の平均人数)の割合を示しております。管理職に占める女性労働者の割合が少ないこと、平均年齢が男性より約7歳若いこと、平均勤続年数が男性より約4年短いことが主な理由となっております。賃金制度・賃金体系において男女間の性別による処遇差は一切ありません。また、2023年4月1日よりJOB型人事制度に移行しており、同一のJOB(職務)に対する男女間の賃金差異もありません。引続き、性別・年齢にかかわらない登用を行い、多様性の確保に努めてまいります。

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。

 文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。

 

(1)経営方針

 当社は「すべてはお客様と従業員のために」を企業理念として、お客様に「楽しかった、おいしかった」と喜ばれる店舗創りを目標とし、お客様に「安全」、「安心」な商品を提供し続けることを使命と考えております。

 

(2)経営戦略等

 当社は、「飲食業界において地方の雄」になることを目指しております。

 コロナ禍を経て社会経済活動の正常化が進む中で、消費者の価値観が大きく変化しており、人口動態に変化も見られ、これまでのように美味しいものを早く提供するということだけでは生き残ることは難しいと認識しております。

 また、アフターコロナにおける飲食業については、過当競争は緩和されつつありますが、中食の台頭や生活様式の変化により、外食の完全回復にはまだ時間がかかると認識しております。

 今後も引き続き、企業理念である「すべてはお客様と従業員のために」を目的としてQSCAの向上と働きやすい環境を整備し、店舗配置の最適化を図ってまいります。

 また、食品ロスの削減・エネルギーコストの削減・配送頻度見直しによるCO排出量削減・地域社会及び地域経済への貢献などを通じて、ESG経営及びSDGsへの取り組みを推進してまいります。

 

(3)経営環境

① レストラン事業

 レストラン市場は2012年度から8年連続して増加しており、客単価も増加しておりましたが、長引く新型コロナウイルス感染症の影響から2020年度より2年連続で売上が前期を下回っていました。コロナ禍3年目となった 2022年の外食産業は、3月にまん延防止等重点措置による営業制限が解除され、価格改定による客単価上昇もあり、全体売上は前年を上回りました。(日本フードサービス協会 外食産業市場動向調査)

 今後は、コロナ禍からは回復しつつあるものの2022年2月に始まったロシアのウクライナ侵攻や日銀の金融緩和政策に起因する原材料費やエネルギーコスト等の高騰、人手不足による売上機会のロスなど、厳しい状況が続くものと分析しております。

② 居酒屋事業

 居酒屋市場については、2009年度から13年連続して前年の売上を下回っており、客単価も低下しております。2022年の売上は回復しつつあるものの、2019年比では下回っております。(日本フードサービス協会 外食産業市場動向調査)

 今後に関しては、新型コロナウイルス感染症に対する行動制限の緩和以降、インバウンド需要の増加等ありますが、夜間時間帯における人流の大幅な減少や大人数での宴会の減少等もあり、居酒屋市場は依然厳しい状況が続くものと分析しております。

③ カラオケ事業

 カラオケ白書によると、日本のカラオケ人口は2012年から毎年僅かに増加しておりましたが、2016年にマイナスに転じ、その後6年続けて減少しております。(全国カラオケ事業者協会カラオケ白書)

 コロナ禍は感染拡大と収束が繰り返されたものの、行動制限が緩和され、持ち直しの動きが見られました。しかしながら、各種資源高騰の懸念事項も多く、本格的な回復は、引き続き先行き不透明な状況が続くものと分析しております。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当社が対処すべき主な課題は以下のとおりであります。

① 安全・安心な商品の開発提供

 食の安全が重視される中、お客様に安全・安心な料理を提供することは飲食事業の継続にとって重要な課題となります。

 当社と致しましては、産地、加工工程、添加物などの食材の情報の確保、仕入から提供までの衛生管理の強化に取り組むとともに、お値打ち感があり、ご利用しやすいメニューを展開することで、テイクアウト、デリバリーによる提供も引き続き取り組んでまいります。

 

② 既存店の業績回復と新規出店

 顧客ニーズへの対応による既存店の業績回復に最優先に取り組みながら、投資効率等を考慮した新規出店、リモデル、業態転換にも積極的に投資を実行し、チェーンストアの強みを生かし、ドミナントエリアの形成を強化してまいります。

 また、当事業年度より新規事業としてカフェ業態「小さな森珈琲」を新規出店しましたが、今後においても成長戦略の一端として、ステーキ、焼肉、寿司に次ぐ4つ目の成長エンジンとして事業化を図ってまいります。

 

③ 人材の確保・育成

 当社は、飲食事業を中心としており、飲食店舗の運営のためには人材の確保と運営能力向上が重要な課題となります。優秀な人材を確保するためには、ブランディング、的確な人事評価制度、個人の事情に応じた働きやすい職場環境と各種制度の提供等が重要であると認識しており、JOB型人事制度、地域限定正社員制度、パートナー評価制度、育児休暇・育児短時間勤務・介護休暇等の各種制度を導入することで、多様な人材がその能力を発揮できる職場環境の確保に務めております。

 社員一人ひとりの意欲を高め、常にお客様はどう感じるか、を考え主体的に行動し成果に拘り、そして、チーム全体でゴールを目指してまいります。

 

④ 働き方改革の推進による生産性の向上

 お客様への提供価値の向上、店舗における生産性の向上が両立した店舗オペレーション構築に向け、配膳ロボット、セルフレジ、モバイルオーダー等のDX化を積極的に実施してまいります。

 また、従業員の新しい働き方や職場環境作りにおいて、当事業年度に「健康経営優良法人2023」に認定されましたが、引き続き従業員の健康管理の強化と社員モチベーション向上を目的とするインセンティブ制度の拡充を図り、生産性の向上を推進してまいります。

 

⑤ サステナビリティへの取り組み

 サステナブルな社会を実現するために、企業活動を通じてCOの削減、受動喫煙防止、地域経済の活性化等の社会問題の解決、SDGsへの貢献に取り組みます。また、ダイバーシティの考え方をベースに性別・年代・国籍等に関わらず、多様性や活力のある組織を構築することにより企業価値向上に向けた取り組みを推進しております。さらに、店舗照明のLED化や生分解性ストローへの切り替え、育児休業制度の整備や女性管理職比率20%超への引き上げ、社外取締役の構成率1/3以上の継続や指名報酬諮問委員会の設置、キャリアアップ体制の構築、子育て両立支援等にも取り組んでおり、長期に亘る持続的な成長を目指し、企業体質を進化させてまいります。

 

⑥ コーポレートガバナンスコードの対応

 当社は、会社の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指し、関係者に理解を得られる透明性の高い、健全かつ信頼性の高いコーポレートガバナンス体制の構築が重要と考えております。

 機関投資家、アナリスト向けには、定期的な決算説明会を行い、当社事業内容の説明を実施、また、当社ホームページに決算短信等の適時開示文書や決算説明会資料など近況報告の掲載を継続してまいります。投資家の当社に対するご理解を深め、持続的成長のための基盤の充実を目指してまいります。

 

(5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 当社は、直営店舗数が345店舗であり、既存店の売上が重要な指標となります。

 毎期既存店売上高前期比100%以上を経営指標とし、新規出店と合わせて毎期、増収、増益を継続することにより企業価値の継続拡大を目指しております。

 

3【事業等のリスク】

 当社は、ステーキ店「ステーキ宮」、回転寿司「にぎりの徳兵衛」、「海鮮アトム」、焼肉店「カルビ大将」、「味のがんこ炎」、居酒屋「寧々家」、「いろはにほへと」、カラオケ店「時遊館」等の飲食店(カラオケ店含む)を直営店舗方式とフランチャイズ店舗方式によって展開しております。2023年3月末日現在で、直営店舗345店、フランチャイズ店舗10店を出店しております。フランチャイズ店舗に関しては、毎月受け取るロイヤリティー収入を得ております。

 当社は、リスク管理規程を中心にリスク管理基本方針を定め、経営環境の変化、事業内容及び組織体制等の内外の変化等必要に応じて、リスク管理基本方針を適宜見直しております。経営の健全性確保と企業価値の維持・向上を図るべく、リスクを適切に把握し識別された社内外の様々なリスクに対応した個別の規程ないし対応手順を定め、当社の損失発生を防ぐとともに、発生時の損失最小化を図っております。

 当社におけるリスク管理体制は、全ての役職員が能動的にリスク管理に取り組むとの認識のもと、3つの防衛線に整理した体制をとっております。

 第1の防衛線として、各部門は、自らの業務に関するリスクを認識し、規程等を遵守することにより、リスク発生の防止、発見、低減に努めております。

 第2の防衛線として、各部門のリスク管理を統括する経営支援部門がリスクを適切に管理するための枠組みを策定し、その進捗状況を取締役会に報告しております。

 第3の防衛線として、内部統制部門は、各部門のリスク管理状況を監査し、その結果を経営支援部門、代表取締役、監査等委員会へ報告しております。取締役会は、リスク管理体制に関して、構築及び運用が適切に行われていることを監督しております。監査等委員会は、取締役会への報告がなされているかを確認し、取締役会が監督義務を適切に履行しているかを監視し検証しております。

 当社の事業その他に関するリスクについて、投資家の判断に影響を及ぼす可能性があると考えられる主なものとしては、以下の内容が挙げられます。また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項についても、投資家に対する積極的な情報開示の観点から、以下に開示しております。

 なお、本項においては、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は当事業年度末現在において当社が判断したものであります。

 

(1)出店政策について

 当社では、中部、東北、北関東を中心として複数の飲食店舗を出店しております。

 主力業態としては、ステーキ店として「ステーキ宮」、回転寿司として「にぎりの徳兵衛」、「海鮮アトム」、焼肉店として「カルビ大将」、「味のがんこ炎」、居酒屋として「寧々家」、「いろはにほへと」、カラオケ店として「時遊館」等、常にお客様のニーズに応えるため、幅広い業態展開、商品提供を行っております。

 しかし、今後においても各業態のコンセプトが継続して受け入れられる保証はなく、時流の変化等により、お客様の嗜好が変化した場合、新規出店が進まず当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(2)出店地について

 当社では、中部、東北、北関東を中心として主に郊外ロードサイドに出店しております。

 今後においては、当該地域にてドミナント形成にさらに注力していく方針であり、新規出店に当たっては、候補地の商圏人口、交通量、競合店舗、賃借料等の条件を検討した上で選定を行っております。

 出店地の商圏、交通事情等が変化し、当該土地が当社の選定した際の基準と大幅にずれが生じた場合、該当店舗の収益性が変動し、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(3)出店形態について

 当社は、主に、店舗の土地・建物を賃借する方式で出店しており、出店に際して、土地等保有者に対して保証金、建設協力金として資金の差し入れを行っており、建設協力金は主に当社が月々支払う賃借料との相殺、保証金は主に契約終了時に一括返還により回収しております。

 当社の事情により中途解約する場合、保証金、建設協力金を放棄せざるを得ず、損失が発生し、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(4)フランチャイズ事業について

 当社には、フランチャイジーとして10店舗の加盟店があり、当該フランチャイズ店舗から売上に対するロイヤリティーによる収入があります。

 加盟するフランチャイズ店舗が、何らかの理由により閉店・撤退する場合、ロイヤリティーが減少し、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(5)外食業界の動向について

 当社が属している外食産業市場については、2022年10月以降は客単価の上昇は見られたもの、原材料やエネルギーの高騰が原価の上昇を招き、夜間における客足の鈍さが継続することで、遅い時間帯の外出を控える傾向等の生活習慣の変化が定着し、厳しい経営環境が続いております。

 当社においても、原材料やエネルギーの高騰や生活習慣の変化、消費者の一層の節約志向や選別消費の傾向が強まることにより、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(6)競合店の影響について

 今後、同業態、他業態に関わらず、他社の飲食店が当社店舗の近隣に出店を行った場合、競合による顧客分散が起こる可能性があります。

 当社と致しましては、高品質な商品、サービスを充実させ、競争力の強化に努めておりますが、他社飲食店との競合関係が激化し、相対的に当社の競争力が低下した場合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

(7)法的規制について

当社の外食事業の店舗は「食品衛生法」により規制を受けております。飲食店を営業するに当たっては「食品衛生法」に従い、食品衛生管理者を置き、都道府県知事の許可を得た上で、飲食による衛生上の危害発生防止に努めなければなりません。万が一、食中毒などの事故を起こした場合、社会的信用を失うことによる売上低下、損害賠償金の発生、一定期間の営業停止や営業許可の取消等により当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

(8)食の安全性について

 当社は複数の業態を経営する総合外食企業であり、取扱う食材は畜産物・水産物・農産物と多岐に渡ります。

そのためBSE、鳥・豚インフルエンザ等食品に関わる問題が発生した場合、客数の減少による売上低下、食材流通量の変動による材料費の高騰等により当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。また、お客様の迷惑行為や従業員が職場で行った正しくない行為、原発事故に伴う放射能汚染、賞味期限・産地偽装等の問題が発生した場合、客数の減少による売上低下などにより当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

(9)「固定資産の減損に係る会計基準」の適用について

当社の営業用資産である直営店舗において営業活動から生ずる損益が継続して赤字を生ずる場合や、当社の所有する土地等の市場価格が著しく下落した場合は、固定資産の減損に係る会計処理の適用により減損損失が計上され、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(10)顧客情報の管理について

当社は、お客様のアンケート情報や入会会員情報をデータベース化し、販売促進に活用しております。個人情報の取扱いに関しては、全社を挙げて適正管理に努めておりますが、万が一個人情報の漏洩や不正使用などの事態が生じた場合には、社会的信用の失墜、損害賠償請求の提起等により業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(11)経済事情の急変について

当社の経営成績は景気動向や個人消費の動向に影響を受けます。予想も出来ない経済情勢等の急変があった場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(12)原材料調達について

当社は、使用する食材が多岐に渡るため、疫病の発生、天候不順、自然災害の発生、地政学リスク等により必要量の原材料確保に困難な状況が生じ、市場価格や為替相場の変動により調達価格が高騰した場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(13)大規模災害について

当社が営業を展開している地域において、大規模災害が発生した場合、店舗施設の損害やシステム障害により事業活動が困難となり、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(14)情報セキュリティーについて

 当社が、サイバー攻撃、不正アクセス及びコンピューターウイルス侵入等により、重要データの破壊、改ざん、システム停止などが生じた場合には、業務停止等により当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(15)パンデミックについて

 新型コロナウイルス感染症を含む感染症が発生し、営業活動の継続が困難となった場合は、当社の業績及び財務状態に影響を及ぼす可能性があります。

 当社は事業継続計画を策定し、自然災害などの有事対応と同様に集団感染発生時の対応フローを整備し対応するとともに、出勤前の体調不良管理を徹底し体調不良者は勤務させない等、感染症発生時による事業リスクを最小限に抑えるための取り組みを日常業務の中で実行しております。

 

(16)気候変動対策について

 近年多発している豪雨や台風などの被害がさらに深刻化した場合、店舗が甚大な被害を受け、事業継続が難しくなる可能性があり、従業員の出勤不可、食材等の納品不可による営業中止も想定されます。

 当該リスクへの対応策として、気候変動による災害発生に備えて、事前に気象情報等を全店もしくは該当エリアに発信し、天気予報や防災アプリを確認することで対策を講じます。

 

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 当社は、2022年3月31日付で連結子会社であった株式会社エムワイフーズの全株式を譲渡致しました。これにより当事業年度より非連結決算に移行したことから、従来連結で行っておりました開示を個別開示に変更致しました。

 

経営成績等の状況の概要

 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

(1)経営成績の状況

 当事業年度における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症に対する行動制限の緩和以降、全国旅行支援や入国者の水際対策の緩和によるインバウンドの増加等により、社会経済活動の正常化が進みつつある中、緩やかな持ち直しが続いております。その一方で、世界的なエネルギー・食料価格の高騰や欧米各国の金融引締め等による世界的な景気後退懸念など、我が国経済を取り巻く環境には厳しさが増しております。

 外食産業におきましては、入国者に対する水際対策が緩和されインバウンド需要が回復傾向にあるものの、夜間の外食需要と企業等の大口宴会需要はなかなか戻らない状況が続き、コロナ禍が顕在化する前の売上高まで回復しておりません。

 このような状況の中、当社では引き続き「すべてはお客様と従業員のために」という企業理念のもとにQSCA(品質、サービス、清潔、雰囲気)を高め、家庭ではなかなか体験できない様々な料理や高いレベルのサービスをお客様に提供することによって、「楽しかった、おいしかった」とお客様に喜んで頂けるよう努めております。お値打ち感があり、ご利用しやすいメニューを展開することで、店内飲食だけではなく、テイクアウト、デリバリーによる飲食機会拡大も引き続き実施しております。また、コロナ禍の収束後の経済活動の再開に先んじて、新規業態としてカフェ業態の「小さな森珈琲」の出店や各店舗のリモデル、業態転換、新規出店を進めており、さらなる店舗運営の強化策として人材の活性化を伴う適正な配置転換、労働時間の最適化、配膳ロボット導入店舗の拡充等に引き続き取り組んでまいります。

 以上のような取り組みを行ってまいりましたが、ウクライナ情勢や円安を背景とした原材料・エネルギー等の価格高騰による、店舗運営コストの増加に加え、急激なインフレによる消費マインドの冷え込み、また、11月に新型コロナウイルス感染症の第8波が顕在化したことや夜間時間帯における人流の大幅な減少等のため、既存店売上高は、当初想定したコロナ禍が顕在化する前の水準には戻っておりません。また、「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき将来の回収可能性を検討し、104店舗及び1事業所において減損損失を10億84百万円計上するとともに、成長投資の一環として進めております業態転換・リモデルに伴い、固定資産除却損を3億35百万円計上致しました。

 これらの結果、当事業年度における業績は、売上高が352億39百万円(前期比13.4%増)、営業損失が10億20百万円(前事業年度は14億74百万円の営業損失)、経常損失が11億34百万円(前事業年度は9億76百万円の経常損失)、当期純損失が21億65百万円(前事業年度は7億48百万円の当期純利益)となりました。

 当事業年度において、新規出店4店舗、不採算店5店舗、自社土地売却2店舗、オーナー都合1店舗の計8店舗の閉鎖により、当事業年度末の店舗数は355店舗(直営店345店舗、FC店10店舗)となりました。また、業態転換を14店舗、リモデルを54店舗行いました。

 

 セグメントの業績の概要は以下の通りです。

 なお、セグメント業績については、当事業年度より非連結決算に移行したことから、前年同期比については記載しておりません。

① レストラン事業

 レストラン事業につきましては、新規出店4店舗(「ステーキ宮」2店舗、「カルビ大将」2店舗)、業態転換を14店舗(「がんこ亭」から「カルビ大将」へ1店舗、「味のがんこ炎」から「カルビ大将」へ4店舗、「寧々家」から「ステーキ宮」へ1店舗、「暖や」から「カルビ大将」へ2店舗、「寧々家」から「カルビ大将」へ3店舗、「寧々家」から「小さな森珈琲」へ3店舗)、リモデルを54店舗(「ステーキ宮」40店舗、「カルビ大将」9店舗、「にぎりの徳兵衛」5店舗)、不採算店1店舗(「ステーキ宮」)の閉鎖を行い、当事業年度末の店舗数は253店舗となりました。

 レストラン事業の当事業年度の売上高は、292億65百万円となりました。

② 居酒屋事業

 居酒屋事業につきましては、不採算店3店舗(「寧々家」1店舗、「いろはにほへと」1店舗、「暖や」1店舗)、自社土地売却により1店舗(「寧々家」)の閉鎖を行い、当事業年度末の店舗数は67店舗となりました。

 居酒屋事業の当事業年度の売上高は、38億39百万円となりました。

 

③ カラオケ事業

 カラオケ事業につきましては、不採算店1店舗(「時遊館」)、自社土地売却により1店舗(「時遊館」)の閉鎖を行い、当事業年度末の店舗数は25店舗となりました。

 カラオケ事業の当事業年度の売上高は、13億93百万円となりました。

④ たれ事業

 たれ事業の当事業年度の売上高は、6億39百万円となりました。

⑤ その他の事業

 その他の事業(給与計算事務等のアウトソーシング事業、FC事業等)につきましては、オーナー都合1店舗(「海鮮アトム」)の閉鎖を行い、当事業年度末の店舗数はFC店10店舗であります。

 また、アウトソーシング事業は、当事業年度に親会社の株式会社コロワイドへ業務移管しました。

 その他の事業の当事業年度の売上高は、1億2百万円となりました。

 

(2)当期の財政状態の概況

(資産)

 当事業年度末における総資産は、前事業年度末に比べ17億47百万円減少し、225億28百万円となりました。その要因は現金及び預金や未収入金を主とした流動資産の減少23億22百万円、業態転換とリモデルを主とした有形固定資産の増加6億2百万円によるものであります。

(負債)

 当事業年度末における負債合計は、前事業年度末に比べ4億20百万円増加し、143億12百万円となりました。その要因は未払金等を主とした流動負債の増加12億63百万円、長期借入金やリース債務の返済を主とした固定負債の減少8億42百万円によるものであります。

(純資産)

 当事業年度末における純資産は、前事業年度末に比べ21億68百万円減少し、82億16百万円となりました。その要因は当期純損失の計上21億65百万円によるものであります。

 この結果、自己資本比率は36.5%、1株当たり純資産は30円98銭となりました。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は55億68百万円となりました。

 各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。

 なお、前事業年度まで連結キャッシュ・フロー計算書を作成しておりましたが、当事業年度からキャッシュ・フロー計算書を作成しているため、前期との比較は行っておりません。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果得られた資金は11億93百万円となりました。

 これは主に未収入金の減少6億63百万円、仕入債務の増加4億96百万円によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は17億43百万円となりました。

 これは主に有形固定資産の取得による支出24億87百万円、自社土地の売却を主とした有形固定資産の売却による収入8億41百万円によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果使用した資金は9億49百万円となりました。

 これは主に短期借入金の純増減額(△は減少)1億50百万円、長期借入れによる収入6億80百万円、長期借入金の返済による支出14億17百万円、ファイナンス・リース債務の返済による支出3億61百万円によるものであります。

 

仕入及び販売の実績

  (1)セグメント別仕入実績

 当事業年度の仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

金額(百万円)

レストラン事業

10,851

居酒屋事業

874

カラオケ事業

270

たれ事業

412

その他の事業

34

合計

12,444

 (注)当事業年度より非連結決算に移行したことから、前年同期比については記載しておりません。

 

(2)セグメント別販売実績

 当事業年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

金額(百万円)

レストラン事業

29,265

居酒屋事業

3,839

カラオケ事業

1,393

たれ事業

639

その他の事業

102

合計

35,239

 (注)1.上記金額のうち、セグメント間取引については相殺消去をしております。

2.当事業年度より非連結決算に移行したことから、前年同期比については記載しておりません。

 

経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 

 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

 なお、文中における将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。

 

(1)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。

 

(2)当事業年度の経営成績の分析

 当事業年度における業績は、売上高は352億39百万円(前期比13.4%増)、営業損失は10億20百万円(前事業年度は14億74百万円の営業損失)、経常損失は11億34百万円(前事業年度は9億76百万円の経常損失)、当期純損失は21億65百万円(前事業年度は7億48百万円の当期純利益)となりました。

 

 売上高については、4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 経営成績等の状況の概要 (1)経営成績の状況 に記載しております。

 

売上原価は、124億22百万円(前期比11.5%増)となりました。売上高に対する構成比は35.3%となりました。

販売費及び一般管理費は238億38百万円(前期比11.3%増)となりました。売上高に対する構成比は、67.7%となりました。

賃借料は32億81百万円(前期比5.5%増)、減価償却費は10億32百万円(同0.2%増)となっております。

また、従業員給料手当及び賞与は32億49百万円(前期比0.7%減)、その他人件費は64億26百万円(同9.4%増)となっております。

上記の結果、営業損失は10億20百万円(前期営業損失14億74百万円)となりました。

 

営業外収益に関しては、受取配当金の減少により1億69百万円(前期比75.1%減)となり、営業外費用に関しては、自社土地の売却に伴う償却費の計上により2億83百万円(同53.9%増)となりました。

この結果、経常損失は11億34百万円(前期経常損失9億76百万円)となりました。

 

特別利益は、自社土地の売却による増加と、協力金収入(時短営業協力金の受取等)及び助成金収入(雇用調整助成金の受取等)の減少により3億26百万円(前期比92.1%減)となりました。

 

特別損失は、減損損失等の計上により14億78百万円(前期比3.8%増)となりました。

 上記の結果、税引前当期純損失は22億87百万円(前期は税引前当期純利益17億43百万円)となりました。

 

 当期純損失は、法人税、住民税及び事業税1億34百万円(前期比10.1%増)、法人税等調整額△2億56百万円(前期は法人税等調整額7億48百万円)の控除により21億65百万円(前期は当期純利益7億48百万円)となりました。

 

(3)経営成績に重要な影響を与える要因について

 経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。

 

(4)経営戦略の現状と見通し

 当社の経営戦略の現状と見通しにつきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。

 

 

(5)資本の財源及び資金の流動性についての分析

①キャッシュ・フロー

 当事業年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (3)キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

②契約債務

 2023年3月31日現在の契約債務の概要は以下のとおりであります。

 

年度別要支払額(百万円)

契約債務

合計

1年以内

1年超3年以内

3年超5年以内

5年超

長期借入金

3,347

1,302

1,859

185

リース債務

741

291

339

106

3

 上記の表において、貸借対照表の流動負債に含まれている1年内返済予定の長期借入金及び1年内返済予定のリース債務は、長期借入金及びリース債務に含めております。

③財務政策

当社は、運転資金及び設備資金につきましては、内部資金または借入により資金調達することとしております。このうち、借入による資金調達に関しましては、運転資金及び店舗設備などの長期資金は、固定金利の長期借入金で調達しております。

また、運転資金の効率的な調達を行うために取引銀行4行と貸出コミットメント契約を締結し、資金の流動性を確保しております。

 

(6)経営者の問題認識と今後の方針について

外食業界は、入国者に対する水際対策が緩和されインバウンド需要が回復傾向にあるものの、夜間の外食需要と企業等の大口宴会需要はなかなか戻らない状況が続き、コロナ禍が顕在化する前の売上高まで回復しておりません。また、世界的なエネルギー・食料価格の高騰もあり、依然として厳しい状況が続くものと考えられます。

このような状況の中、お客様に安全・安心な料理を提供するために、産地、加工工程、添加物などの食材の情報の確保、仕入から提供までの衛生管理の強化に取り組むとともに、お値打ち感があり、ご利用しやすいメニューを展開することで、テイクアウト、デリバリーによる提供も引き続き取り組んでまいります。

人材の確保・育成及び働き方改革の推進による生産性の向上により働きやすい環境を整備し、店舗配置の最適化を図ると共に、食品ロスの削減・エネルギーコストの削減・配送頻度見直しによるCO排出量削減・地域社会及び地域経済への貢献などを通じて、ESG経営及びSDGsへの取り組みを推進してまいります。

また、至極当然ではありますが当社と致しましても、お客様と従業員の安全・安心の確保を最優先とし、さらなる市場の変化への対応に努めてまいります。

5【経営上の重要な契約等】

(1)株式会社手塚プロダクションとの商標権及び著作物の使用許諾契約

相手方の名称

契約品目

契約の内容

契約期間

株式会社手塚プロダクション

1.商標「アトムボーイ」

「アトムボーイ」の商標を回転寿司の店舗で使用する権利

自 2023年1月1日

至 2023年12月31日

 

2.著作物「鉄腕アトム」

① 「鉄腕アトム」に関する著作物を回転寿司の店舗で使用する権利

以後1年毎に更新

 

 

② 第三者に対し上記権利の使用をサブ・ライセンスする権利

 

 (注) 当社は毎年年間契約額をロイヤリティーとして支払っております。

(2)フランチャイジーとのフランチャイズ契約

契約内容

商品並びに加工品をお客様へ提供すること並びに商標・サービスマーク・著作物等を営業に関して使用すること

契約品目

アトムボーイの商標等を用いた回転寿司の営業、当社の商標等を用いた和食・焼肉等の営業

契約期間

契約締結日から満10年間。ただし、解約通知をなさない限り、5年の自動延長

ロイヤリティー

定率、定額

 

(3)コミットメントライン契約

 当社は、運転資金の効率的な調達のため、取引銀行と総額4,000百万円のコミットメントライン契約を締結しております。なお、当該契約に基づく当事業年度末の借入実行残高は2,000百万円であります。

 

 

 

2【主要な設備の状況】

 当社における主要な設備は、次のとおりであります。

2023年3月31日現在

 

区分

店舗数

セグメントの名称

土地

建物及び構築物

(百万円)

リース資産

(百万円)

その他

(百万円)

投下資本合計

(百万円)

従業員数

(人)

面積(㎡)

金額

(百万円)

直営店舗

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青森県

9

レストラン事業

居酒屋事業

カラオケ事業

(13,849.67)

193

14

26

234

14

岩手県

15

レストラン事業

居酒屋事業

カラオケ事業

(14,343.61)

222

7

35

265

22

宮城県

25

レストラン事業

居酒屋事業

カラオケ事業

(41,716.58)

373

19

31

424

42

秋田県

11

レストラン事業

居酒屋事業

カラオケ事業

(6,049.5)

2,272.48

319

160

8

22

511

16

山形県

10

レストラン事業

居酒屋事業

カラオケ事業

(9,268.01)

1,614.61

187

112

11

15

327

14

福島県

19

レストラン事業

居酒屋事業

カラオケ事業

(25,756.74)

476

34

51

562

33

茨城県

25

レストラン事業

居酒屋事業

カラオケ事業

(24,724.61)

578

33

49

662

44

栃木県

24

レストラン事業

居酒屋事業

(44,925.50)

4,875.22

283

602

46

60

992

39

群馬県

9

レストラン事業

(19,153.66)

329

14

35

379

17

埼玉県

8

レストラン事業

(11,480.82)

365

18

31

415

15

千葉県

7

レストラン事業

(8,399.00)

104

3

20

128

12

東京都

3

レストラン事業

(2,542.64)

22

1

1

25

3

神奈川県

3

レストラン事業

(3,015.93)

117

2

23

143

3

新潟県

9

レストラン事業

居酒屋事業

(13,449.72)

303

8

40

352

19

富山県

4

レストラン事業

居酒屋事業

(5,090.90)

37

4

2

44

5

石川県

5

レストラン事業

(8,678.76)

25

5

5

35

6

福井県

21

レストラン事業

(31,075.86)

2,850.49

235

292

46

57

631

34

山梨県

4

レストラン事業

(5,423.45)

93

2

10

106

5

長野県

15

レストラン事業

居酒屋事業

(22,215.03)

311

16

28

356

22

 

 

区分

店舗数

セグメントの名称

土地

建物及び構築物

(百万円)

リース資産

(百万円)

その他

(百万円)

投下資本合計

(百万円)

従業員数

(人)

面積(㎡)

金額

(百万円)

岐阜県

26

レストラン事業

居酒屋事業

カラオケ事業

(34,604.10)

1,472.99

158

340

34

82

615

36

静岡県

9

レストラン事業

居酒屋事業

(4,034.26)

76

4

20

102

12

愛知県

56

レストラン事業

居酒屋事業

カラオケ事業

(82,966.86)

1,460.53

106

555

48

79

788

92

三重県

8

レストラン事業

居酒屋事業

(9,155.79)

53

5

6

65

9

滋賀県

5

レストラン事業

居酒屋事業

(8,789.26)

69

2

8

80

7

京都府

2

レストラン事業

(1,099.49)

48

2

4

55

3

大阪府

4

レストラン事業

(1,505.03)

1

0

1

3

6

兵庫県

4

レストラン事業

(4,334.43)

59

1

2

64

5

奈良県

1

レストラン事業

(1,812.46)

0

0

1

1

1

山口県

1

レストラン事業

(1,487.60)

23

6

0

31

1

福岡県

1

レストラン事業

(1,705.14)

2

1

0

4

2

熊本県

1

レストラン事業

(660.00)

0

0

0

0

1

宮崎県

1

レストラン事業

(1,876.00)

59

8

1

69

1

小計

345

(463,906.20)

14,546.32

1,289

6,011

420

763

8,484

541

その他

 

 

 

 

 

 

 

 

 

横浜本社

(-)

37

名古屋事業所

(-)

8

0

0

9

54

仙台事業所

(-)

0

0

0

0

43

福井事業所

(-)

0

0

0

0

宇都宮事業所

(-)

1

0

0

1

12

賃貸店舗(注)4

9

[11,707.64]

(10,899.78)

807.86

70

17

0

0

87

その他

(1,600.00)

20,019.44

240

59

6

4

311

小計

9

[11,707.64]

(12,499.78)

20,827.30

311

86

7

5

410

146

合計

354

[11,707.64]

(476,405.98)

35,373.62

1,600

6,098

427

768

8,895

687

  (注)1.資産の金額は、帳簿価額で示しており、建設仮勘定は含めておりません。

 2.土地の面積欄の( )内数字は賃借中で外書、[ ]内数字は賃貸中のもので内書であります。

 3.直営店舗には、人件費請負オーナーシステムの店舗を含んでおります。

 4.店舗をFC店及び他社へ賃貸しているものであります。

 5.リース契約による主な賃借設備は、厨房設備等であります。

 6.帳簿価額の「その他」は車両運搬具、工具、器具及び備品であります。

 7.従業員数は、就業人員数であります。

 

①【株式の総数】

種類

発行可能株式総数(株)

普通株式

299,999,978

B種優先株式

(第2回優先株式、第3回優先株式、第4回優先株式)

22

300,000,000

 

②【発行済株式】

種類

事業年度末現在発行数(株)

(2023年3月31日)

提出日現在発行数(株)

(2023年6月20日)

上場金融商品取引所名又は

登録認可金融商品取引業協会名

内容

普通株式

193,559,297

193,559,297

東京証券取引所

スタンダード市場

名古屋証券取引所

メイン市場

単元株式数

100株

第2回

優先株式

5

5

非上場

(注)3

第3回

優先株式

5

5

非上場

(注)4

第4回

優先株式

12

12

非上場

(注)5

193,559,319

193,559,319

(注)1.提出日現在発行数には、2023年6月1日からこの有価証券報告書提出日までの優先株式の転換による増減は含まれておりません。

(注)2.発行済株式のうち20,000株は、現物出資(金銭報酬債権 15,668千円)によるものであります。

(注)3.第2回優先株式の内容は、次のとおりであります。

(1)単元株式数

1株

(2)第2回優先配当金の額

(a) 当社が剰余金の配当を行う場合、当社は、第2回優先株式を有する株主(以下「第2回優先株主」という。)又は第2回優先株式の登録株式質権者(以下「第2回優先登録株式質権者」という。)に対して、普通株式を有する株主(以下「普通株主」という。)又は普通株式の登録株式質権者(以下「普通登録株式質権者」という。)に先立ち、第2回優先株式1株につき、以下の算式に従い計算される金額(円位未満小数第2位まで算出し、その小数第2位を四捨五入する。)(以下「第2回優先配当金」という。)を支払う。ただし、当該事業年度において第2回優先中間配当金が支払われた場合、第2回優先配当金の支払いは、第2回優先中間配当金を控除した額による。

   優先配当金 = 100,000,000円 × 1.50%

(b) ある事業年度において、第2回優先株主又は第2回優先登録株式質権者に対する剰余金の配当が、1株につき第2回優先配当金の金額に満たない場合、普通株主又は普通登録株式質権者に対する剰余金の配当は、これを支払わない。

(c) ある事業年度において、第2回優先株主又は第2回優先登録株式質権者に対して支払う配当金の額が第2回優先配当金の額に達しない場合、その不足額を翌営業年度以降に累積し、累積した不足額(以下「累積未払第2回優先配当金」という。)については、第2回優先配当金及び普通株主若しくは普通登録株式質権者に対する配当金に先立って、これを第2回優先株主又は第2回優先登録株式質権者に支払う。

(d) 第2回優先株主又は第2回優先登録株式質権者に対しては、第2回優先配当金を超えて配当を行わない。

 

(3)第2回優先中間配当金の額

(a) 当社が、会社法第454条第5項に基づく剰余金の配当(以下「中間配当」という。)を行う場合、当社は、第2回優先株主又は第2回優先登録株式質権者に対して、普通株主又は普通登録株式質権者に先立ち、第2回優先株式1株につき第2回優先配当金の2分の1に相当する額(以下「第2回優先中間配当金」という。)を支払う。

(b) 第2回優先株主又は第2回優先登録株式質権者に対する中間配当が、1株につき第2回優先中間配当金の金額に満たない場合、普通株主又は普通登録株式質権者に対する中間配当は、これを支払わない。

(4)残余財産の分配

(a) 当社の残余財産を分配するときは、普通株主又は普通登録株式質権者に先立ち、第2回優先株主又は第2回優先登録株式質権者に対して、累積未払第2回優先配当金相当額を支払う。

(b) 第2回優先株主又は第2回優先登録株式質権者に対しては、累積未払第2回優先配当金相当額及び第2回優先株式1株につき100,000,000円の合計額を超えて残余財産の分配は行わない。

(5)議決権

第2回優先株主は、株主総会において議決権を有しない。

(6)取得請求権(転換請求権)

(a) 第2回優先株主は、本項に定める条件に従い、当社に対して、第2回優先株式を取得することを請求(以下「転換請求」という。)することができる。

(b) 転換請求と引換えに交付する財産の内容

    当社普通株式

(c) 転換請求と引換えに交付する株式の数
 第2回優先株式の転換請求と引換えに第2回優先株主に対して交付する株式の数は以下のとおりとし、交付する株式数の算出にあたり、1株未満の端数が生じた場合、これを切り捨てる。

 

交付する

株式数

転換請求のために提出した第2回優先株式の払込金額の総額時価

転 換 価 額

 

(d) 転換価額
 転換価額は、転換請求の効力発生日に先立つ45取引日目に始まる30取引日の東京証券取引所における当社の普通株式の毎日の普通取引の終値(気配表示を含む。)の平均値(終値のない日を除く。)とする。ただし、平均値の計算は、円位未満小数第2位まで算出し、その小数第2位を四捨五入する。

(e) 転換請求可能期間
 第2回優先株主が転換請求することができる期間は、2009年10月1日からとする。

(f) 転換請求受付場所
 株式会社アトム 総務部 総務課

(g) 転換請求の効力の発生
 転換請求の効力は、当社所定の転換請求書が前記の転換請求受付場所の営業時間内に当該転換請求受付場所に到着したときに発生する。

(7)取得条項①(強制転換)

(a) 当社は、本項に定める条件に従い、2013年9月30日以降の日で、当社取締役会決議をもって別途定める日(以下「強制転換日」という。)において、第2回優先株式を取得(以下「強制転換」という。)することができる。

(b) 強制転換と引換えに交付する財産の内容
 当社普通株式

(c) 強制転換と引換えに交付する株式の数
 第2回優先株式の強制取得と引換えに第2回優先株主に対して交付する株式の数は以下のとおりとし、交付する株式数の算出にあたり、1株未満の端数が生じた場合、これを切り捨てる。

 

交付する

株式数

第2回優先株主が保有する第2回優先株式の払込金額の総額

強制転換価額

 

 

(d) 強制転換価額
 強制転換価額は、強制転換日に先立つ45取引日目に始まる30取引日の東京証券取引所における当社の普通株式の毎日の普通取引の終値(気配表示を含む。)の平均値(終値のない日を除く。)とする。ただし、平均値の計算は、円位未満小数第2位まで算出し、その小数第2位を四捨五入する。

(e) 第2回優先株式の一部を取得する場合は、抽選その他の方法により行う。

(8)取得条項②(強制償還)

(a) 当社は、本項に定める条件に従い、2013年9月30日以降の日で、当社取締役会決議をもって別途定める日(以下「強制取得日」という。)において、第2回優先株式を取得(以下「強制取得」という。)することができる。

(b) 強制取得と引換えに交付する財産(金銭に限る。)の金額(以下「償還価額」という。)は、第2回優先株式1株につき100,000,000円に強制取得日現在における累積未払第2回優先配当金相当額及び日割未払第2回優先配当金相当額を加えた額とする。

(c) 日割未払第2回優先配当金相当額は、強制取得日の属する事業年度に係る第2回優先配当金について、1年を365日とし、強制取得日の属する事業年度の初日から強制取得日(いずれも同日を含む。)までの実日数で日割計算した額(円位未満小数第2位まで算出し、その小数第2位を四捨五入する。)とする。

(d) 第2回優先株式の一部を取得する場合は、抽選その他の方法により行う。

(e) 強制取得は、強制取得日における分配可能額から、強制取得日が属する事業年度の直前事業年度に関する定時株主総会において分配可能額から配当し又は支払うことを決定した金額及び強制取得日が属する事業年度において既に強制取得が実行又は決定された金額(他の種類の株式の取得金額を含む。)の合計額を控除した金額を限度とする。

(9)種類株主総会

 当社が以下に掲げる行為を行う場合において、当該行為につき第2回優先株主による種類株主総会の決議を要しない。

(a) 定款変更(株式の種類の追加、株式の内容の変更又は発行可能株式総数若しくは発行可能種類株式総数の増加に関するものを除く。)

(b) 株式の併合又は分割

(c) 株式の株主割当て又は無償割当て

(d) 新株予約権の株主割当て又は無償割当て

(10)譲渡制限

 第2回優先株式の譲渡又は取得については、第2回優先株主又は取得者は当社取締役会の承認を受けなければならない。

(11)優先順位

(a) 当社の優先株式に係る剰余金の配当の支払順位は、第2回優先株式、第3回優先株式及び第4回優先株式に係る剰余金の配当の支払順位は、それぞれ同順位とする。

(b) 当社の残余財産を分配するときは、当社普通株式、第2回優先株式、第3回優先株式及び第4回優先株式に係る残余財産の分配の支払順位は、それぞれ同順位とする。

12)議決権を有しないこととしている理由

資本の増強に当たり、既存の株主への影響を考慮したため。

(13)異なる数の単元株式数を定めている理由

株式会社ジクトの吸収合併に伴う割当交付に当たり、既存株主への影響を考慮したため。

 

(注)4.第3回優先株式の内容は、次のとおりであります。

(1)単元株式数

   1株

(2)第3回優先配当金の額

(a) 当社が剰余金の配当を行う場合、当社は、第3回優先株式を有する株主(以下「第3回優先株主」という。)又は第3回優先株式の登録株式質権者(以下「第3回優先登録株式質権者」という。)に対して、普通株式を有する株主(以下「普通株主」という。)又は普通株式の登録株式質権者(以下「普通登録株式質権者」という。)に先立ち、第3回優先株式1株につき、以下の算式に従い計算される金額(円位未満小数第2位まで算出し、その小数第2位を四捨五入する。)(以下「第3回優先配当金」という。)を支払う。ただし、当該事業年度において第3回優先中間配当金が支払われた場合、第3回優先配当金の支払いは、第3回優先中間配当金を控除した額による。

   優先配当金 = 100,000,000円 × 1.50%

 

(b) ある事業年度において、第3回優先株主又は第3回優先登録株式質権者に対する剰余金の配当が、1株につき第3回優先配当金の金額に満たない場合、普通株主又は普通登録株式質権者に対する剰余金の配当は、これを支払わない。

(c) ある事業年度において、第3回優先株主又は第3回優先登録株式質権者に対して支払う配当金の額が第3回優先配当金の額に達しない場合、その不足額を翌営業年度以降に累積し、累積した不足額(以下「累積未払第3回優先配当金」という。)については、第3回優先配当金及び普通株主若しくは普通登録株式質権者に対する配当金に先立って、これを第3回優先株主又は第3回優先登録株式質権者に支払う。

(d) 第3回優先株主又は第3回優先登録株式質権者に対しては、第3回優先配当金を超えて配当を行わない。

(3)第3回優先中間配当金の額

(a) 当社が、会社法第454条第5項に基づく剰余金の配当(以下「中間配当」という。)を行う場合、当社は、第3回優先株主又は第3回優先登録株式質権者に対して、普通株主又は普通登録株式質権者に先立ち、第3回優先株式1株につき第3回優先配当金の2分の1に相当する額(以下「第3回優先中間配当金」という。)を支払う。

(b) 第3回優先株主又は第3回優先登録株式質権者に対する中間配当が、1株につき第3回優先中間配当金の金額に満たない場合、普通株主又は普通登録株式質権者に対する中間配当は、これを支払わない。

(4)残余財産の分配

(a) 当社の残余財産を分配するときは、普通株主又は普通登録株式質権者に先立ち、第3回優先株主又は第3回優先登録株式質権者に対して、累積未払第3回優先配当金相当額を支払う。

(b) 第3回優先株主又は第3回優先登録株式質権者に対しては、累積未払第3回優先配当金相当額及び第3回優先株式1株につき100,000,000円の合計額を超えて残余財産の分配は行わない。

(5)議決権

第3回優先株主は、株主総会において議決権を有しない。

(6)取得請求権(転換請求権)

(a) 第3回優先株主は、本項に定める条件に従い、当社に対して、第3回優先株式を取得することを請求(以下「転換請求」という。)することができる。

(b) 転換請求と引換えに交付する財産の内容

    当社普通株式

(c) 転換請求と引換えに交付する株式の数
 第3回優先株式の転換請求と引換えに第3回優先株主に対して交付する株式の数は以下のとおりとし、交付する株式数の算出にあたり、1株未満の端数が生じた場合、これを切り捨てる。

 

交付する

株式数

転換請求のために提出した第3回優先株式の払込金額の総額時価

転 換 価 額

 

(d) 転換価額
 転換価額は、転換請求の効力発生日に先立つ45取引日目に始まる30取引日の東京証券取引所における当社の普通株式の毎日の普通取引の終値(気配表示を含む。)の平均値(終値のない日を除く。)とする。ただし、平均値の計算は、円位未満小数第2位まで算出し、その小数第2位を四捨五入する。

(e) 転換請求可能期間
 第3回優先株主が転換請求することができる期間は、2010年10月1日からとする。

(f) 転換請求受付場所
 株式会社アトム 総務部 総務課

(g) 転換請求の効力の発生
 転換請求の効力は、当社所定の転換請求書が前記の転換請求受付場所の営業時間内に当該転換請求受付場所に到着したときに発生する。

(7)取得条項①(強制転換)

(a) 当社は、本項に定める条件に従い、2013年9月30日以降の日で、当社取締役会決議をもって別途定める日(以下「強制転換日」という。)において、第3回優先株式を取得(以下「強制転換」という。)することができる。

(b) 強制転換と引換えに交付する財産の内容
 当社普通株式

(c) 強制転換と引換えに交付する株式の数
 第3回優先株式の強制取得と引換えに第3回優先株主に対して交付する株式の数は以下のとおりとし、交付する株式数の算出にあたり、1株未満の端数が生じた場合、これを切り捨てる。

 

交付する

株式数

第3回優先株主が保有する第3回優先株式の払込金額の総額

強制転換価額

(d) 強制転換価額
 強制転換価額は、強制転換日に先立つ45取引日目に始まる30取引日の東京証券取引所における当社の普通株式の毎日の普通取引の終値(気配表示を含む。)の平均値(終値のない日を除く。)とする。ただし、平均値の計算は、円位未満小数第2位まで算出し、その小数第2位を四捨五入する。

(e) 第3回優先株式の一部を取得する場合は、抽選その他の方法により行う。

(8)取得条項②(強制償還)

(a) 当社は、本項に定める条件に従い、2013年9月30日以降の日で、当社取締役会決議をもって別途定める日(以下「強制取得日」という。)において、第3回優先株式を取得(以下「強制取得」という。)することができる。

(b) 強制取得と引換えに交付する財産(金銭に限る。)の金額(以下「償還価額」という。)は、第3回優先株式1株につき100,000,000円に強制取得日現在における累積未払第3回優先配当金相当額及び日割未払第3回優先配当金相当額を加えた額とする。

(c) 日割未払第3回優先配当金相当額は、強制取得日の属する事業年度に係る第3回優先配当金について、1年を365日とし、強制取得日の属する事業年度の初日から強制取得日(いずれも同日を含む。)までの実日数で日割計算した額(円位未満小数第2位まで算出し、その小数第2位を四捨五入する。)とする。

(d) 第3回優先株式の一部を取得する場合は、抽選その他の方法により行う。

(e) 強制取得は、強制取得日における分配可能額から、強制取得日が属する事業年度の直前事業年度に関する定時株主総会において分配可能額から配当し又は支払うことを決定した金額及び強制取得日が属する事業年度において既に強制取得が実行又は決定された金額(他の種類の株式の取得金額を含む。)の合計額を控除した金額を限度とする。

(9)種類株主総会

  当社が以下に掲げる行為を行う場合において、当該行為につき第3回優先株主による種類株主総会の決議を要しない。

(a) 定款変更(株式の種類の追加、株式の内容の変更又は発行可能株式総数若しくは発行可能種類株式総数の増加に関するものを除く。)

(b) 株式の併合又は分割

(c) 株式の株主割当て又は無償割当て

(d) 新株予約権の株主割当て又は無償割当て

(10)譲渡制限

 第3回優先株式の譲渡又は取得については、第3回優先株主又は取得者は当社取締役会の承認を受けなければならない。

(11)優先順位

(a) 当社の優先株式に係る剰余金の配当の支払順位は、第2回優先株式、第3回優先株式及び第4回優先株式に係る剰余金の配当の支払順位は、それぞれ同順位とする。

(b) 当社の残余財産を分配するときは、当社普通株式、第2回優先株式、第3回優先株式及び第4回優先株式に係る残余財産の分配の支払順位は、それぞれ同順位とする。

12)議決権を有しないこととしている理由

資本の増強に当たり、既存の株主への影響を考慮したため。

(13)異なる数の単元株式数を定めている理由

株式会社ジクトの吸収合併に伴う割当交付に当たり、既存株主への影響を考慮したため。

 

(注)5.第4回優先株式の内容は、次のとおりであります。

(1)単元株式数

  1株

 

(2)第4回優先配当金の額

(a) 当社が剰余金の配当を行う場合、当社は、第4回優先株式を有する株主(以下「第4回優先株主」という。)又は第4回優先株式の登録株式質権者(以下「第4回優先登録株式質権者」という。)に対して、普通株式を有する株主(以下「普通株主」という。)又は普通株式の登録株式質権者(以下「普通登録株式質権者」という。)に先立ち、第4回優先株式1株につき、以下の算式に従い計算される金額(円位未満小数第2位まで算出し、その小数第2位を四捨五入する。)(以下「第4回優先配当金」という。)を支払う。ただし、当該事業年度において第4回優先中間配当金が支払われた場合、第4回優先配当金の支払いは、第4回優先中間配当金を控除した額による。

   優先配当金 = 100,000,000円 × 1.50%

(b) ある事業年度において、第4回優先株主又は第4回優先登録株式質権者に対する剰余金の配当が、1株につき第4回優先配当金の金額に満たない場合、普通株主又は普通登録株式質権者に対する剰余金の配当は、これを支払わない。

(c) ある事業年度において、第4回優先株主又は第4回優先登録株式質権者に対して支払う配当金の額が第4回優先配当金の額に達しない場合、その不足額を翌営業年度以降に累積し、累積した不足額(以下「累積未払第3回優先配当金」という。)については、第4回優先配当金及び普通株主若しくは普通登録株式質権者に対する配当金に先立って、これを第4回優先株主又は第4回優先登録株式質権者に支払う。

(d) 第4回優先株主又は第4回優先登録株式質権者に対しては、第4回優先配当金を超えて配当を行わない。

(3)第4回優先中間配当金の額

(a) 当社が、会社法第454条第5項に基づく剰余金の配当(以下「中間配当」という。)を行う場合、当社は、第4回優先株主又は第4回優先登録株式質権者に対して、普通株主又は普通登録株式質権者に先立ち、第4回優先株式1株につき第4回優先配当金の2分の1に相当する額(以下「第4回優先中間配当金」という。)を支払う。

(b) 第4回優先株主又は第4回優先登録株式質権者に対する中間配当が、1株につき第4回優先中間配当金の金額に満たない場合、普通株主又は普通登録株式質権者に対する中間配当は、これを支払わない。

(4)残余財産の分配

(a) 当社の残余財産を分配するときは、普通株主又は普通登録株式質権者に先立ち、第4回優先株主又は第4回優先登録株式質権者に対して、累積未払第4回優先配当金相当額を支払う。

(b) 第4回優先株主又は第4回優先登録株式質権者に対しては、累積未払第4回優先配当金相当額及び第4回優先株式1株につき100,000,000円の合計額を超えて残余財産の分配は行わない。

(5)議決権

第4回優先株主は、株主総会において議決権を有しない。

(6)取得請求権(転換請求権)

(a) 第4回優先株主は、本項に定める条件に従い、当社に対して、第4回優先株式を取得することを請求(以下「転換請求」という。)することができる。

(b) 転換請求と引換えに交付する財産の内容

    当社普通株式

(c) 転換請求と引換えに交付する株式の数
 第4回優先株式の転換請求と引換えに第4回優先株主に対して交付する株式の数は以下のとおりとし、交付する株式数の算出にあたり、1株未満の端数が生じた場合、これを切り捨てる。

 

交付する

株式数

転換請求のために提出した第4回優先株式の払込金額の総額時価

転 換 価 額

 

(d) 転換価額
 転換価額は、転換請求の効力発生日に先立つ45取引日目に始まる30取引日の東京証券取引所における当社の普通株式の毎日の普通取引の終値(気配表示を含む。)の平均値(終値のない日を除く。)とする。ただし、平均値の計算は、円位未満小数第2位まで算出し、その小数第2位を四捨五入する。

(e) 転換請求可能期間
 第4回優先株主が転換請求することができる期間は、2011年10月1日からとする。

(f) 転換請求受付場所
 株式会社アトム 総務部 総務課

(g) 転換請求の効力の発生
 転換請求の効力は、当社所定の転換請求書が前記の転換請求受付場所の営業時間内に当該転換請求受付場所に到着したときに発生する。

(7)取得条項①(強制転換)

(a) 当社は、本項に定める条件に従い、2013年9月30日以降の日で、当社取締役会決議をもって別途定める日(以下「強制転換日」という。)において、第4回優先株式を取得(以下「強制転換」という。)することができる。

(b) 強制転換と引換えに交付する財産の内容
 当社普通株式

(c) 強制転換と引換えに交付する株式の数
 第4回優先株式の強制取得と引換えに第4回優先株主に対して交付する株式の数は以下のとおりとし、交付する株式数の算出にあたり、1株未満の端数が生じた場合、これを切り捨てる。

 

交付する

株式数

第4回優先株主が保有する第4回優先株式の払込金額の総額

強制転換価額

 

(d) 強制転換価額
 強制転換価額は、強制転換日に先立つ45取引日目に始まる30取引日の東京証券取引所における当社の普通株式の毎日の普通取引の終値(気配表示を含む。)の平均値(終値のない日を除く。)とする。ただし、平均値の計算は、円位未満小数第2位まで算出し、その小数第2位を四捨五入する。

(e) 第4回優先株式の一部を取得する場合は、抽選その他の方法により行う。

(8)取得条項②(強制償還)

(a) 当社は、本項に定める条件に従い、2013年9月30日以降の日で、当社取締役会決議をもって別途定める日(以下「強制取得日」という。)において、第4回優先株式を取得(以下「強制取得」という。)することができる。

(b) 強制取得と引換えに交付する財産(金銭に限る。)の金額(以下「償還価額」という。)は、第4回優先株式1株につき100,000,000円に強制取得日現在における累積未払第4回優先配当金相当額及び日割未払第4回優先配当金相当額を加えた額とする。

(c) 日割未払第4回優先配当金相当額は、強制取得日の属する事業年度に係る第4回優先配当金について、1年を365日とし、強制取得日の属する事業年度の初日から強制取得日(いずれも同日を含む。)までの実日数で日割計算した額(円位未満小数第2位まで算出し、その小数第2位を四捨五入する。)とする。

(d) 第4回優先株式の一部を取得する場合は、抽選その他の方法により行う。

(e) 強制取得は、強制取得日における分配可能額から、強制取得日が属する事業年度の直前事業年度に関する定時株主総会において分配可能額から配当し又は支払うことを決定した金額及び強制取得日が属する事業年度において既に強制取得が実行又は決定された金額(他の種類の株式の取得金額を含む。)の合計額を控除した金額を限度とする。

(9)種類株主総会

 当社が以下に掲げる行為を行う場合において、当該行為につき第4回優先株主による種類株主総会の決議を要しない。

(a) 定款変更(株式の種類の追加、株式の内容の変更又は発行可能株式総数若しくは発行可能種類株式総数の増加に関するものを除く。)

(b) 株式の併合又は分割

(c) 株式の株主割当て又は無償割当て

(d) 新株予約権の株主割当て又は無償割当て

(10)譲渡制限

 第4回優先株式の譲渡又は取得については、第4回優先株主又は取得者は当社取締役会の承認を受けなければならない。

(11)優先順位

(a) 当社の優先株式に係る剰余金の配当の支払順位は、第2回優先株式、第3回優先株式及び第4回優先株式に係る剰余金の配当の支払順位は、それぞれ同順位とする。

 

(b) 当社の残余財産を分配するときは、当社普通株式、第2回優先株式、第3回優先株式及び第4回優先株式に係る残余財産の分配の支払順位は、それぞれ同順位とする。

12)議決権を有しないこととしている理由

資本の増強に当たり、既存の株主への影響を考慮したため。

(13)異なる数の単元株式数を定めている理由

株式会社ジクトの吸収合併に伴う割当交付に当たり、既存株主への影響を考慮したため。

 

①【ストックオプション制度の内容】

 該当事項はありません。

 

②【ライツプランの内容】

該当事項はありません。

 

(4)【発行済株式総数、資本金等の推移】

年月日

発行済株式総数増減数

(株)

発行済株式総数残高(株)

資本金増減額

(百万円)

資本金残高

(百万円)

資本準備金

増減額

(百万円)

資本準備金残高(百万円)

2020年7月28日

(注)1

193,559,319

△3,973

100

1,400

(注)1.資本金3,973百万円をその他資本剰余金へ振り替えたことによる資本金の減少であります。

 

(5)【所有者別状況】

① 普通株式

 

 

 

 

 

 

 

2023年3月31日現在

区分

株式の状況(1単元の株式数100株)

単元未満株式の状況

(株)

政府及び地方公共団体

金融機関

金融商品取引業者

その他の法人

外国法人等

個人その他

個人以外

個人

株主数(人)

7

15

816

98

240

205,210

206,386

所有株式数

(単元)

11,910

4,941

812,296

50,355

1,172

1,054,318

1,934,992

60,097

所有株式数の割合(%)

0.6

0.3

42.0

2.6

0.1

54.5

100.0

(注)1.自己株式453,465株は「個人その他」に4,534単元、「単元未満株式の状況」に65株含まれております。

2.上記「その他の法人」及び「単元未満株式の状況」には、証券保管振替機構名義の株式が、それぞれ6単元、  50株含まれております。

 

② 第2回優先株式

 

 

 

 

 

 

 

2023年3月31日現在

区分

株式の状況(1単元の株式数1株)

単元未満株式の状況

(株)

政府及び地方公共団体

金融機関

金融商品取引業者

その他の法人

外国法人等

個人その他

個人以外

個人

株主数(人)

1

1

所有株式数

(単元)

5

5

所有株式数の割合(%)

100.0

100.0

 

③ 第3回優先株式

 

 

 

 

 

 

 

2023年3月31日現在

区分

株式の状況(1単元の株式数1株)

単元未満株式の状況

(株)

政府及び地方公共団体

金融機関

金融商品取引業者

その他の法人

外国法人等

個人その他

個人以外

個人

株主数(人)

1

1

所有株式数

(単元)

5

5

所有株式数の割合(%)

100.0

100.0

 

④ 第4回優先株式

 

 

 

 

 

 

 

2023年3月31日現在

区分

株式の状況(1単元の株式数1株)

単元未満株式の状況

(株)

政府及び地方公共団体

金融機関

金融商品取引業者

その他の法人

外国法人等

個人その他

個人以外

個人

株主数(人)

1

1

2

所有株式数

(単元)

2

10

12

所有株式数の割合(%)

16.7

83.3

100.0

(6)【大株主の状況】

 

 

2023年3月31日現在

氏名又は名称

住所

所有株式数

(千株)

発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%)

株式会社コロワイド

 

神奈川県横浜市西区みなとみらい2丁目2-1

ランドマークタワー12階

79,544

41.19

JP MORGAN CHASE BANK 385781

(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)

25 BANK STREET, CANARY WHARF, LONDON, E14 5JP,UNITED KINGDOM

(東京都港区港南2丁目15-1)

760

0.39

株式会社足利銀行

栃木県宇都宮市桜4丁目1-25

500

0.26

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)

東京都港区浜松町2丁目11番3号

500

0.26

BNP PARIBAS ARBITRAGE SNC

 

(常任代理人 BNPパリバ証券株式会社)

160-162 BOULEVARDMAC DONALD, 75019 PARIS, FRANCE

(東京都千代田区丸の内1丁目9-1)

466

0.24

BNYM SA/NV FOR BNYM FOR BNYM GCM CLIENT ACCTS M ILM FE

(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行決済事業部)

2 KING EDWARD STREET, LONDON EC1A 1HQ UNITED KINGDOM

 

(東京都千代田区丸の内2丁目7-1)

461

0.24

JP MORGAN CHASE BANK 385765

(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)

25 BANK STREET, CANARY WHARF, LONDON, E14 5JP,UNITED KINGDOM

(東京都港区港南2丁目15-1)

450

0.23

モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社

東京都千代田区大手町1丁目9番7号

316

0.16

JP MORGAN CHASE BANK 385770

(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)

25 BANK STREET, CANARY WHARF, LONDON, E14 5JP,UNITED KINGDOM

(東京都港区港南2丁目15-1)

260

0.14

SIX SIS FOR SWISS NATIONAL BANK

 

(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行決済事業部)

SCHWEIZERISCHE NATIONALBANK, BOERSENSTRASSE 15,8001 ZURICH, SWITZERLAND

(東京都千代田区丸の内2丁目7-1)

250

0.13

83,512

43.24

 (注) 当社は自己株式453千株を保有しておりますが、当該株式には議決権がないため上記大株主から除外しております。

 

   なお、所有株式に係る議決権の個数の多い順上位10名は、以下のとおりであります。

 

 

2023年3月31日現在

氏名又は名称

住所

所有議決権数

(個)

総株主の議決権に対する所有議決権数の割合

(%)

株式会社コロワイド

 

神奈川県横浜市西区みなとみらい2丁目2-1

ランドマークタワー12階

795,441

41.20

JP MORGAN CHA

SE BANK 38578

(常任代理人 株式会社み

ずほ銀行決済営業部)

25 BANK STREET, CANARY

WHARF, LONDON, E14 5JP,

UNITED KINGDOM

(東京都港区港南2丁目15-1)

7,604

0.39

株式会社足利銀行

栃木県宇都宮市桜4丁目1-25

 

5,009

0.26

日本マスタートラスト信託

銀行株式会社(信託口)

東京都港区浜松町2丁目11番3号

5,004

0.26

BNP PARIBAS A

RBITRAGE SNC

 

(常任代理人 BNPパリ

バ証券株式会社)

 

160-162 BOULEVARDMAC D

ONALD, 75019 PARIS, FR

ANCE

(東京都千代田区丸の内1丁目9-1)

4,665

0.24

BNYM SA/NV FO

R BNYM FOR BNY

M GCM CLIENT A

CCTS M ILM FE

(常任代理人 株式会社三

菱UFJ銀行決済事業部)

2 KING EDWARD STREET, L

ONDON EC1A 1HQ UNITED K

INGDOM

 

(東京都千代田区丸の内2丁目7-1)

4,613

0.24

JP MORGAN CHA

SE BANK 38576

(常任代理人 株式会社み

ずほ銀行決済営業部)

25 BANK STREET, CANARY

WHARF, LONDON, E14 5JP,

UNITED KINGDOM

(東京都港区港南2丁目15-1)

4,506

0.23

モルガン・スタンレーMU

FG証券株式会社

東京都千代田区大手町1丁目9番7号

3,167

0.16

JP MORGAN CHA

SE BANK 38577

(常任代理人 株式会社み

ずほ銀行決済営業部)

25 BANK STREET, CANARY

WHARF, LONDON, E14 5JP,

UNITED KINGDOM

(東京都港区港南2丁目15-1)

2,608

0.14

SIX SIS FOR SW

ISS NATIONAL

BANK

 

(常任代理人 株式会社三

菱UFJ銀行決済事業部)

SCHWEIZERISCHE NATIONA

LBANK, BOERSENSTRASSE

15,8001 ZURICH, SWITZE

RLAND

(東京都千代田区丸の内2丁目7-1)

 

2,506

0.13

835,123

43.25

①【貸借対照表】

 

 

(単位:百万円)

 

前事業年度

(2022年3月31日)

当事業年度

(2023年3月31日)

資産の部

 

 

流動資産

 

 

現金及び預金

7,067

5,568

売掛金

1,099

1,232

商品

1

1

原材料及び貯蔵品

251

274

未収入金

987

100

前払費用

409

412

その他

100

3

流動資産合計

9,916

7,593

固定資産

 

 

有形固定資産

 

 

建物

※2 4,801

※2 5,669

構築物

※2 413

※2 428

車両運搬具

※2 0

※2 0

工具、器具及び備品

※2 159

※2 768

土地

2,247

1,600

リース資産

※2 670

※2 427

有形固定資産合計

8,293

8,895

無形固定資産

 

 

借地権

50

48

ソフトウエア

28

32

その他

15

14

無形固定資産合計

95

96

投資その他の資産

 

 

投資有価証券

※1 273

※1 224

出資金

0

0

長期前払費用

133

74

敷金及び保証金

4,057

3,885

繰延税金資産

1,496

1,758

その他

45

33

貸倒引当金

36

32

投資その他の資産合計

5,971

5,943

固定資産合計

14,360

14,935

資産合計

24,276

22,528

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

前事業年度

(2022年3月31日)

当事業年度

(2023年3月31日)

負債の部

 

 

流動負債

 

 

買掛金

2,019

2,516

短期借入金

※3 2,000

※3 2,150

1年内返済予定の長期借入金

1,330

1,302

リース債務

405

291

未払金

1,685

2,762

未払費用

17

16

未払法人税等

122

134

未払消費税等

423

41

前受金

2

8

預り金

32

31

前受収益

84

87

資産除去債務

108

218

賞与引当金

91

81

販売促進引当金

821

765

店舗閉鎖損失引当金

32

52

災害損失引当金

17

流動負債合計

9,196

10,459

固定負債

 

 

長期借入金

2,754

2,045

リース債務

613

450

資産除去債務

1,289

1,325

その他

38

32

固定負債合計

4,695

3,852

負債合計

13,891

14,312

純資産の部

 

 

株主資本

 

 

資本金

100

100

資本剰余金

 

 

資本準備金

1,400

1,400

その他資本剰余金

9,241

9,245

資本剰余金合計

10,641

10,645

利益剰余金

 

 

利益準備金

128

128

その他利益剰余金

 

 

繰越利益剰余金

291

2,457

利益剰余金合計

163

2,328

自己株式

186

183

株主資本合計

10,391

8,233

評価・換算差額等

 

 

その他有価証券評価差額金

7

17

評価・換算差額等合計

7

17

純資産合計

10,384

8,216

負債純資産合計

24,276

22,528

②【損益計算書】

 

 

(単位:百万円)

 

前事業年度

(自 2021年4月1日

 至 2022年3月31日)

当事業年度

(自 2022年4月1日

 至 2023年3月31日)

売上高

※1 31,076

※1 35,239

売上原価

11,139

12,422

売上総利益

19,936

22,817

販売費及び一般管理費

 

 

販売手数料

169

182

従業員給料及び賞与

3,272

3,249

賞与引当金繰入額

83

69

その他の人件費

5,875

6,426

退職給付費用

72

70

賃借料

3,115

3,281

減価償却費

1,029

1,032

貸倒引当金繰入額

10

3

販売促進引当金繰入額

821

765

その他の販売費

6,960

8,756

販売費及び一般管理費合計

21,411

23,838

営業損失(△)

1,474

1,020

営業外収益

 

 

受取利息

10

8

受取配当金

480

4

不動産賃貸料

94

112

店舗閉鎖損失引当金戻入益

10

1

負担金収入

23

補助金収入

25

5

その他

38

37

営業外収益合計

681

169

営業外費用

 

 

支払利息

66

59

不動産賃貸原価

82

100

減価償却費

89

コミットメントライン費用

20

20

その他

14

14

営業外費用合計

184

283

経常損失(△)

976

1,134

特別利益

 

 

固定資産売却益

※2 89

※2 259

関係会社株式売却益

※3 694

受取補償金

※4 45

※4 0

協力金収入

※5 2,643

助成金収入

※6 666

※6 57

その他

5

9

特別利益合計

4,144

326

特別損失

 

 

固定資産除却損

※7 14

※7 335

減損損失

※8 259

※8 1,084

店舗閉鎖損失引当金繰入額

32

52

臨時休業等による損失

※9 1,095

その他

22

7

特別損失合計

1,424

1,478

税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△)

1,743

2,287

法人税、住民税及び事業税

122

134

法人税等調整額

871

256

法人税等合計

994

121

当期純利益又は当期純損失(△)

748

2,165

1.報告セグメントの概要

 当社の報告セグメントは、当社の構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。

 当社は、主として直営店による飲食店チェーンを展開しており、業態の類似性、営業形態の共通性等を総合的に考慮し、「レストラン事業」、「居酒屋事業」「カラオケ事業」及び「たれ事業」の4つを報告セグメントとしております。

 「レストラン事業」は、ステーキ宮、にぎりの徳兵衛、海鮮アトム、カルビ大将、味のがんこ炎、かつ時、小さな森珈琲等の業態を対象としております。

 「居酒屋事業」は、寧々家、いろはにほへと、暖や、甘太郎、やきとりセンター、ぎんぶた等の業態を対象としております。

 「カラオケ事業」は、時遊館(カラオケ)の業態を対象としております。

 「たれ事業」は、宮のたれ販売の業態を対象としております。