株式会社ジンズホールディングス
JINS HOLDINGS Inc.
前橋市川原町二丁目26番地4
証券コード:30460
業界:小売業
有価証券報告書の提出日:2022年11月29日

(1) 連結経営指標等

 

回次

第31期

第32期

第33期

第34期

第35期

決算年月

2018年8月

2019年8月

2020年8月

2021年8月

2022年8月

売上高

(百万円)

54,872

61,893

60,258

63,898

66,901

経常利益

(百万円)

5,627

7,015

5,827

5,020

3,789

親会社株主に帰属する当期純利益

(百万円)

3,097

3,869

1,687

3,292

750

包括利益

(百万円)

3,055

3,827

1,542

3,623

1,063

純資産額

(百万円)

19,707

22,370

17,763

20,219

20,406

総資産額

(百万円)

31,499

36,628

53,392

53,007

54,721

1株当たり純資産額

(円)

821.95

933.01

761.05

866.29

874.33

1株当たり当期純利益

(円)

129.17

161.40

71.49

141.07

32.17

潜在株式調整後

1株当たり当期純利益

(円)

67.40

127.35

27.37

自己資本比率

(%)

62.6

61.1

33.3

38.1

37.3

自己資本利益率

(%)

16.6

18.4

8.4

17.3

3.7

株価収益率

(倍)

44.20

36.37

102.40

50.90

132.56

営業活動による

キャッシュ・フロー

(百万円)

4,742

6,877

7,749

5,058

4,391

投資活動による

キャッシュ・フロー

(百万円)

3,064

2,836

3,878

3,175

3,853

財務活動による

キャッシュ・フロー

(百万円)

2,996

1,724

12,438

3,758

2,769

現金及び現金同等物の期末残高

(百万円)

5,531

8,479

24,667

23,206

21,430

従業員数

〔ほか、平均臨時

雇用人員〕

(名)

3,084

3,538

3,707

3,641

3,599

843

973

1,251

1,205

1,434

 

(注) 1  第31期及び第32期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。

2  「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を当連結会計年度の期首から適用しており、当連結会計年度に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

 

 

(2) 提出会社の経営指標等

 

回次

第31期

第32期

第33期

第34期

第35期

決算年月

2018年8月

2019年8月

2020年8月

2021年8月

2022年8月

売上高及び営業収益

(百万円)

45,232

40,209

3,761

4,037

4,462

経常利益又は

経常損失(△)

(百万円)

5,785

5,485

1,792

559

989

当期純利益又は

当期純損失(△)

(百万円)

3,459

3,225

1,844

227

1,349

資本金

(百万円)

3,202

3,202

3,202

3,202

3,202

発行済株式総数

(株)

23,980,000

23,980,000

23,980,000

23,980,000

23,980,000

純資産額

(百万円)

19,609

21,684

13,640

12,245

10,221

総資産額

(百万円)

28,040

25,998

36,784

34,202

32,444

1株当たり純資産額

(円)

817.87

904.40

584.40

524.65

437.94

1株当たり配当額

(1株当たり中間配当額)

(円)

48.00

50.00

25.00

45.00

17.00

(-)

(-)

(-)

(25.00)

(17.00)

1株当たり当期純利益

又は当期純損失(△)

(円)

144.30

134.52

78.14

9.74

57.82

潜在株式調整後

1株当たり当期純利益

(円)

自己資本比率

(%)

69.9

83.4

37.1

35.8

31.5

自己資本利益率

(%)

18.9

15.6

10.4

1.8

12.0

株価収益率

(倍)

39.57

43.64

配当性向

(%)

33.3

37.2

従業員数

〔ほか、平均臨時

雇用人員〕

(名)

2,047

52

53

64

70

758

5

5

5

7

株主総利回り

(%)

89.3

92.5

115.4

113.9

69.0

(比較指標:配当込みTOPIX)

(%)

(109.6)

(97.8)

(107.3)

(132.8)

(136.2)

最高株価

(円)

7,090

7,120

8,040

8,890

8,310

最低株価

(円)

4,730

5,040

4,960

6,330

3,480

 

(注) 1  第31期及び第32期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。第33期から第35期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式は存在するものの1株当たり当期純損失であるため記載しておりません。

2  第33期から第35期の株価収益率及び配当性向については、当期純損失であるため記載しておりません。

3 最高株価及び最低株価は、東京証券取引所(市場第一部)におけるものであります。なお、2022年4月4日以降の最高株価及び最低株価は、東京証券取引所(プライム市場)におけるものであります。

4 「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を当事業年度の期首から適用しており、当事業年度に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

5 当社は、2019年7月1日付で会社分割を行い持株会社へ移行いたしました。これにより、第33期以降の経営指標等は、第31期及び第32期と比較して大きく変動しております。

 

2 【沿革】

現在に至るまでの沿革は、次のとおりであります。

 

年月

概要

1988年7月

群馬県前橋市に資本金5百万円にて、服飾雑貨並びに生活雑貨の企画・製造・卸売を目的に、有限会社ジェイアイエヌ(現 株式会社ジンズホールディングス)を設立し事業を開始

1991年7月

有限会社ジェイアイエヌの組織を変更して株式会社ジェイアイエヌとし、資本金を10百万円に増資

2001年4月

福岡県福岡市の天神ビブレ店内に、「ジンズ天神店」を出店しアイウエア事業へ進出

2006年8月

株式会社大阪証券取引所ヘラクレス市場に株式を上場

 

公募増資により、資本金518百万円となる

2008年8月

本社機能を群馬県前橋市から港区北青山に移転し、東京本社とする

 

2010年9月

中国遼寧省瀋陽市に当社100%出資にて吉姿商貿(瀋陽)有限公司を設立し、中国に進出

2011年6月

新設分割によりレディス雑貨の販売を行う株式会社ブランドニューデイを完全子会社として設立

2011年10月

中国上海市に当社100%出資にて睛姿商貿(上海)有限公司(現 睛姿(上海)企業管理有限公司)を設立

2012年8月

公募増資により、資本金3,202百万円となる

2012年12月

中国北京市に当社100%出資にて睛姿美視商貿(北京)有限公司を設立

2013年5月

株式会社東京証券取引所市場第一部に株式を上場

2013年12月

米国デラウエア州に当社100%出資にてJINS US Holdings,Inc.を設立

 

米国カリフォルニア州サンフランシスコ市にJINS US Holdings,Inc.が100%出資にてJINS Eyewear US,Inc.を設立

2014年7月

東京本社を現在の千代田区富士見に移転

2015年6月

台湾台北市に当社100%出資にて台灣睛姿股份有限公司を設立

2015年12月

英国領ケイマン諸島に当社100%出資にてJINS CAYMAN Limitedを設立

2016年2月

中華人民共和国香港特別行政区にJINS CAYMAN Limitedが100%出資にてJINS ASIA HOLDINGS Limitedを設立

2016年8月

JINS ASIA HOLDINGS Limitedを中間持株会社とした中国事業再編を実施

2016年9月

会社分割により当社のメンズ雑貨事業を当社100%子会社である株式会社ブランドニューデイに承継(同日付で株式会社フィールグッドに商号変更)

2018年5月

群馬県前橋市に当社100%出資にて株式会社ジンズジャパン(現 株式会社ジンズ)を設立

2018年6月

中華人民共和国香港特別行政区にJINS ASIA HOLDINGS Limitedが100%出資にてJINS Hong Kong Limitedを設立

 

2018年12月

東京都千代田区に当社100%出資にて株式会社Think Labを設立

 

 

年月

概要

2019年7月

会社分割により、株式会社ジンズジャパン(同日付で株式会社ジンズに商号変更)に、当社の営む一切の事業(ただし、当社及び当社がその株式を保有する会社の事業活動に対する支配及び管理に関する事業並びにグループ運営に関する事業を除く)を承継

 

株式会社ジンズホールディングスに商号変更し、持株会社体制へ移行

2020年2月

総額200億円の2023年満期ユーロ円建転換社債型新株予約権付社債及び2025年満期ユーロ円建転換社債型新株予約権付社債を発行

2020年3月

睛姿商貿(上海)有限公司を管理性公司に改組し、睛姿(上海)企業管理有限公司に商号変更

2020年8月

株式会社フィールグッドが運営しているレディス雑貨事業及びメンズ雑貨事業から撤退

2021年2月

株式会社フィールグッドが清算結了

2021年7月

FITTINGBOX S.A.と資本業務提携契約を締結し、同社を持分法適用関連会社化

2022年4月

東京証券取引所プライム市場に移行

 

2022年10月

株式会社ヤマトテクニカルの第三者割当増資を引き受け子会社化

 

 

3 【事業の内容】
(1) 事業内容について

当社グループは、株式会社ジンズホールディングス(当社)、連結子会社11社、持分法適用関連会社1社及び非連結子会社1社により構成されております。

なお、当社は特定上場会社等に該当し、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準のうち、上場会社の規模との対比で定められる数値基準については連結ベースの計数に基づいて判断することとなります。

当社グループの事業にかかる位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。

 

報告セグメント

 会社名

 区分

 

国内アイウエア事業

株式会社ジンズ

連結子会社

海外アイウエア事業

吉姿商貿(瀋陽)有限公司

連結子会社

睛姿(上海)企業管理有限公司

連結子会社

睛姿美視商貿(北京)有限公司

連結子会社

JINS US Holdings, Inc.

連結子会社

JINS Eyewear US, Inc.

連結子会社

台灣睛姿股份有限公司

連結子会社

JINS CAYMAN Limited

連結子会社

JINS ASIA HOLDINGS Limited

連結子会社

JINS Hong Kong Limited

連結子会社

その他

株式会社ジンズホールディングス

当社

株式会社Think Lab

連結子会社

株式会社ジンズノーマ

非連結子会社

FITTINGBOX S.A.

持分法適用関連会社

 

 

事業の系統図は次のとおりであります。

 


 

4 【関係会社の状況】

 

(連結子会社)

 

名称

住所

資本金

主要な事業の内容

議決権の所有

(又は被所有)

割合(%)

関係内容

株式会社ジンズ

(注) 2、3

群馬県前橋市

110百万円

日本におけるアイウエアの企画・生産・流通・販売

100.0

経営指導

資金の貸付等

吉姿商貿(瀋陽)

有限公司

中国遼寧省
瀋陽市

1,000千米ドル

中国におけるアイウエアの販売

100.0

(100.0)

睛姿(上海)企業管理

有限公司

(注) 2、3

中国上海市

21,570千米ドル

中国におけるアイウエア事業の統括及びアイウエアの販売

100.0

(100.0)

資金の貸付等

睛姿美視商貿(北京)有限公司

中国北京市

700千米ドル

中国におけるアイウエアの販売

100.0

(100.0)

JINS US Holdings,

 Inc.

(注) 2

米国
デラウエア州

48,500千米ドル

米国におけるアイウエア事業の統括

100.0

JINS Eyewear US,

 Inc.

(注) 2

米国カリフォルニア州

48,480千米ドル

米国におけるアイウエアの販売

100.0

(100.0)

JINS CAYMAN Limited

英国領
ケイマン諸島

3.76米ドル

アジアにおけるアイウエア事業の統括

100.0

JINS ASIA HOLDINGS Limited

(注) 2

中国香港
特別行政区

220,432千香港ドル

アジアにおけるアイウエア事業の統括

100.0

(100.0)

台灣睛姿股份有限公司

台湾台北市

81,000千台湾ドル

台湾におけるアイウエアの販売

100.0

JINS Hong Kong

Limited

中国香港
特別行政区

45,000千香港ドル

香港におけるアイウエアの販売

100.0

(100.0)

株式会社Think Lab

東京都
千代田区

100百万円

オフィススペースの企画・運営・管理・コンサルティング

98.4

資金の貸付等

 

 

(持分法適用関連会社)

 

 

 

 

名称

住所

資本金

主要な事業の内容

議決権の所有

(又は被所有)

割合(%)

関係内容

FITTINGBOX S.A.

仏国

トゥールーズ

348千ユーロ

情報処理研究調査・ソフトウエアパッケージソフト・ウェブサイト開発、ウェブサイト上での広告スペースのマーケティング

21.3

 

 

(注) 1 「議決権の所有(又は被所有)割合(%)」欄の( )内は、当社の子会社等が所有する議決権の比率を内数で示しております。

2 特定子会社であります。

3 株式会社ジンズ及び睛姿(上海)企業管理有限公司については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。

  (株式会社ジンズ)

主要な損益情報等

売上高

53,903

百万円

 

経常利益

4,001

  〃

 

当期純利益

2,476

  〃

 

純資産額

10,192

 〃

 

総資産額

26,100

 〃

 

 (睛姿(上海)企業管理有限公司)

主要な損益情報等

売上高

7,050

百万円

 

経常損失(△)

△440

  〃

 

当期純損失(△)

△789

  〃

 

純資産額

2,187

 〃

 

総資産額

6,261

 〃

 

 

 

5 【従業員の状況】
(1) 連結会社の状況

 

2022年8月31日現在

セグメントの名称

従業員数(名)

国内アイウエア事業

2,118

[1,337]

海外アイウエア事業

1,411

[90]

その他

70

[7]

合計

3,599

[1,434]

 

(注) 1 従業員数は就業員数であり、当社グループからグループ外への出向者を除き、グループ外から当社グループへの出向者を含んでおります。

2 従業員数欄の[外書]は、臨時従業員(1年以下の有期雇用契約者である準社員、契約社員及びアルバイト、並びにパートタイマー(1日8.0時間換算))の年間平均雇用人員数であります。

3 従業員数欄の[外書]における臨時従業員数が前連結会計年度末比229名増加していますが、主として店舗数の増加によるものであります。

 

(2) 提出会社の状況

 

2022年8月31日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(円)

70

[7]

40.3

6.1

7,688,602

 

(注) 1 従業員数は就業員数であり、当社から他社への出向者を除き、他社から当社への出向者を含んでおります。

2 従業員数欄の[外書]は、臨時従業員(1年以下の有期雇用契約者である準社員、契約社員及びアルバイト、並びにパートタイマー(1日8.0時間換算))の年間平均雇用人員数であります。

3 提出会社の従業員数は全てセグメントの「その他」に含まれるため、合計人数のみを記載しております。

4 平均年間給与は、基準外賃金及び賞与を含んでおります。

 

(3) 労働組合の状況

当社では、労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。

 

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。

 

(1) 会社の経営の基本方針

当社グループは、市場環境の変化に対し組織的に対応し、かつ、グローバルでの成長を確実なものとするため、ブランドビジョンを「Magnify Life」(人々の生き方を豊かに広げる)とし、このブランドビジョンを実践していく上での行動指針(Attitude)を「Progressive」、「Inspiring」、「Honest」と定めております。

当社グループでは、社内及び顧客との間で「Magnify Life」を共有し、「Magnify Life」に基づいた顧客体験を提供することでブランドビジョンの浸透を図り、持続的な成長を実現してまいります。
 

(2) 中長期的な会社の経営戦略

当社グループは、メガネ等のアイウエアの企画、製造、販売を一貫して行うSPA体制により、メガネを必要とされるすべての方に高品質・高機能なメガネを市場最低・最適価格で提供してまいりました。アイウエア事業を推し進めていく中、商品力、接客力の向上に努めながら、イノベーティブなプロダクトの開発や様々なニーズに応えられるサービスの導入を進めるなど、顧客価値を高めるビジネスモデルを構築し、継続的な企業価値の向上に取り組んでまいります。

 

① 市場環境

 国内眼鏡小売市場につきましては、子どもの外遊びの減少やスマートフォン、タブレット端末等の利用増加による近視の低年齢化や視力低下のリスクが高まる高齢人口の増加等、近視リスクの増加が社会問題となっております。しかしながら、足元の市場規模全体としては新型コロナウイルス感染症の影響等により需要は減少しております。国内における競合環境につきましては、市場全体の傾向は低価格志向が進んでおり、低価格均一料金をビジネスモデルとした事業者のシェアが増加しております。

 海外眼鏡小売市場につきましては、国内と同様にスマートフォン、パソコンの利用増加等により視力矯正が必要な人口が増加しています。中国をはじめとしたアジア圏では、近視人口が増加しており、眼鏡の市場規模は拡大しております。また当社を模倣した眼鏡チェーンも数多く出店しており、競合環境は激しさを増しております。米国においては、眼科での販売や眼科と提携した眼鏡店での販売及び全国規模の大型小売店舗内での販売が主流ですが、近年ではEC販売が伸長しております。

 

② 商品戦略

  商品戦略につきましては、高品質・高機能なメガネを市場最低・最適価格で提供することを基本方針としつつ、「エアフレーム」「JINS 花粉CUT」といった新しい価値をもたらす商品開発を継続的に進めてまいります。また、バイオレットライトを用いた近視進行抑制メガネ型医療機器といったようなお客様により良い価値を提供できるイノベーティブなプロダクトの開発を進めてまいります。

 レンズにつきましては、大手レンズメーカーの薄型非球面レンズを標準装備としており、度数にかかわらず追加料金0円で提供しております。オプションレンズも、パソコンやスマートフォンから放出されるブルーライトをカットする「JINS SCREENレンズ」や主にお子様向けに眼に必要とされているバイオレットライトを取り込むことができる「JINS VIOLET+」など豊富な種類をお求めやすい価格で取りそろえております。

 

 

③ 店舗戦略

  店舗戦略につきましては、ECサイトでの販売を推進しながらも、度数測定やフィッティング調整など、まだ店舗でしか提供できないサービスがあること、また未進出の地域や認知度の低い地域があることから、引き続き店舗網の拡充に努めてまいります。

  国内アイウエア事業においては、前橋市に出店した「JINS PARK」をはじめとした地域に根差した店舗の出店に注力し、ロードサイド型店舗や小型のショッピングセンターへの出店を強化しております。また、アプリで商品選びから決済まで完結し、待ち時間なく店舗でメガネの受け取りが可能になるサービスの提供やスタッフがサポートしながらお客様ご自身の操作で検眼することができる自動検眼機の導入など、新たな購買体験を提供できるよう進めてまいります。

  海外アイウエア事業においては、既存店の着実な増収及び適切な新規出店を行うことに加え、よりローコストで運営できるEC販売を強化することで収益性の向上に取り組んでいくとともに、さらなるグローバルネットワークの拡充に努めてまいります。

 

④ デジタル戦略

  当社グループを取り巻く社会環境においては、新型コロナウイルスの影響による新しい生活様式の浸透やリモートワークの定着等により、消費者の価値観や購買行動が大きく変化しております。

  このような経営環境の変化が見られる中、当社グループがさらなる成長を実現していくために、デジタルトランスフォーメーションを加速させ、顧客価値向上及び業務効率化の推進を最重要課題として取り組んでいく方針です。進出している各国、各地域において、かねてより進めているECサイトでの販売やアプリの活用をさらに推し進め、操作性や機能の向上、新規サービスの導入等による利便性の高い購買体験を提供してまいります。また、店舗オペレーションに限らず、本部における商品管理、業績管理等の業務においてもより高度なデジタル化を図り、最適化、効率化を進めることでコスト削減に努めてまいります。
 

(3) 目標とする経営指標

当社グループは、将来にわたる継続的な事業の拡大を通じて、当社グループの企業価値を向上させていくことを目指しております。その中で、経営指標としては国内アイウエア事業及び海外アイウエア事業の収益性を重視しながら事業の成長性を高め、連結業績における営業利益及び売上高営業利益率並びに自己資本当期純利益率(ROE)の向上に努めてまいります。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上の課題

① イノベーティブなプロダクト開発の強化

 当社グループは、これまでも「エアフレーム」や「JINS SCREEN」といったアイウエアに新しい価値をもたらす商品の開発を進めてまいりましたが、競争環境の激しい市場の中ではすぐにコモディティ化してしまい、商品の競争優位性がなくなってしまうことが課題であると認識しています。
 そういった環境の中でも、独自のテクノロジーによりセンサーで心と体の状態を捉え、連動するアプリで可視化できるアイウエア「JINS MEME」の開発や「近視のない世界の実現」に向けた取り組みの一環として、バイオレットライトを用いた近視進行の抑制を目的としたメガネ型医療機器の開発の共同プロジェクトを推進するなど、お客様との双方向のコミュニケーションを重ねながら、お客様のニーズにマッチした商品を安定的かつ継続的に開発し提供できるよう取り組んでまいります。

 

サプライチェーンの再構築

 当社グループは、店舗で販売している商品のデザインや企画は自社で行っていますが、その製造は主に中国の協力工場に製造を委託しております。海外での生産拠点の一極集中はグローバルな経済動向や為替変動などのリスクにさらされており、将来に亘る継続的かつ安定的な商品調達に課題があると認識しています。
 そのため、当社の主たる販売網を持つ日本国内での商品生産拠点を開拓し、生産拠点の分散化を進めるとともに、店頭までのリードタイムを短縮できるよう取り組んでまいります。

 

 

持続的な店舗展開の推進

 当社グループは、国内の店舗展開として、都心部や地方の中核都市及びその近郊、広域型ショッピングセンター、百貨店や駅ビル等を中心に出店を行うとともに、一部郊外ロードサイドの出店を行う等、ロケーションの多様化を推進してまいりましたが、単一フォーマットによる店舗展開を行っていたため、ロケーションやMD(マーチャンダイジング)の多様化に合わせた店舗の構築が重要な課題であると認識しております。
 そこで、今までどおり、未出店の地域や郊外ロードサイドへの出店を進めつつ、現状の広さでは充分なサービス、商品展開ができない狭小店舗から、お客様に最適な購買体験をしていただくことができ、かつ生産性の高い規模の店舗へのスクラップ&ビルドを進めるなど、更なる店舗基盤の強化を進めてまいります。

 

④ デジタルトランスフォーメーションの推進

 当社グループは、かねてよりECサイトでの販売やアプリの活用を進めておりますが、当社グループを取り巻く社会環境においては、ネットショップやデリバリービジネスなど対面を伴わない商取引が拡大しております。

 そういった環境の中で、ECサイトでの販売やアプリの活用を推し進めながら、店舗での接客、立ち寄りやすさといった長所も活かし、店舗とネットの相互の利点を組み合わせた取り組みを進めております。また、フランスのデジタルアイウエアカンパニーであるFITTINGBOX社と資本業務提携し、同社の保有するバーチャル試着及びAR(拡張現実)ソリューションをはじめとした先進的なデジタル技術を取り入れ、お客様のニーズに合わせた利便性の高い購買体験を提供してまいります。また、お客様との接点に限らず、本部における商品管理、業績管理等の業務においてもより高度なデジタル化を図り、最適化、効率化を進めることでコスト削減に努めてまいります。

 

⑤ グローバル展開の推進

 当社グループが、今後とも持続的な成長を成し遂げるためには、グローバル展開の推進が重要でありますが、海外ビジネスを拡大していくためには人的リソースが不十分であると認識しております。
 今後、海外ビジネスに精通した人材の確保と海外人材の採用を積極的に行い、市場環境調査や経営管理面での充実を図るだけではなく、既存の事業展開にとらわれず、海外展開後の新たなビジネスモデルを構築し、効率的な海外展開が可能となるよう経営基盤を強化してまいります。

 

⑥ サステナビリティ活動の推進

 当社グループは、新たに「アイウエアを通して、未来の景色を変えていく。」というサステナビリティ・ステートメントを定め、「Magnify Life」というビジョンを事業活動を通じて実現し、持続可能な社会作りと企業価値の向上を目指しております。
 今までの取り組みを振り返ると、外部評価を踏まえれば決して十分な状況ではないと認識しております。新たなサステナビリティ・ステートメントのもと、今後取り組むべき重点領域を「環境への配慮」「安心の製品とサービス」「サプライチェーンの労働環境整備」「ヘルスケア・イノベーション」「社会への貢献」「健全なガバナンス」の6つと定め、社会的責任を果たすとともに、持続的な社会貢献に取り組んでまいります。

 

 

2 【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 法的規制について

 

リスクの内容

リスクに対する対応策

医師法第17条の規定に関連する規制について

日本国内においては、眼鏡販売の際に医師資格を有しない者が行う度数測定が医行為に該当するか否かについて、法律上明確な規定はありませんが、一般的には眼鏡を選択するための補助行為であって人体に害を及ぼすおそれが殆どない場合は医行為に該当しないと言われております。

当社グループの行う度数測定の補助行為は、人体に保健衛生上の危害を生じさせない範疇にとどまるものであり、過去に人体に重要な影響を与えた事実もありません。さらに、当社グループではこのような補助行為でも、充分な技術や知識の裏づけが必要であると考え、社内研修制度の充実に注力しております。

しかし、法令・諸規則改正やその解釈の変更等により、上記のような度数測定の補助行為が医行為に該当すると判断された場合、ビジネスモデルの転換に伴う売上高の減少その他の理由により、当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を与える可能性があります。

国内アイウエア店舗における眼鏡の販売時に、お客様の目に合った度数のレンズを選択するための度数測定の補助を行っておりますが、医行為に該当する目の診断及び検診等は行っておりません。通常の営業活動においても、医行為ととられかねない行為をして医師法に違反しないように注意を払っております。

医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律に関する規制について

当社グループは、国内アイウエア事業において、眼鏡レンズ及び既製老眼鏡の一部を海外メーカーより直接輸入し、コンタクトレンズを国内企業より仕入れて販売しております。眼鏡レンズ及び既製老眼鏡は、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)」上の一般医療機器に、コンタクトレンズは薬機法上の高度管理医療機器に該当し、これらを輸入又は販売する行為は薬機法の規制を受けております。

当社グループは、薬機法及び関連法令、各種省令の規制の下、レンズ等の適正な品質管理に努めておりますが、万一各種規制に抵触し、当該許可が取り消される等した場合、商品の供給に支障が生じ、当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を与える可能性があります。

眼鏡レンズの輸入販売を統轄する株式会社ジンズの東京本社において、薬機法第23条の2第1項に定める第三種医療機器製造販売業許可を取得し、眼鏡レンズの保管等を行う同社の物流センターにおいて薬機法第23条の2の3第1項に定める医療機器製造業登録をしております。また、コンタクトレンズを販売する同社の各店舗、東京本社及び物流センターにおいて、薬機法第39条第1項に定める高度管理医療機器等販売業許可を取得しております。また、それぞれの専門部署を設け、薬機法及び関連法令の規制に従い、レンズ、コンタクトレンズ等の適正な品質管理に努めており、各種規制に違反しないように注意を払っております。

 

 

 

 

リスクの内容

リスクに対する対応策

個人情報の保護に関する法律(個人情報保護法)について

当社グループは、事業活動において顧客の氏名及び住所等の個人情報の提供を受けているため、個人情報保護法に定める個人情報取扱事業者に該当します。そのため当社グループでは、社内管理体制の整備及び従業員への周知徹底とともに、個人情報の流出防止対策にも万全を期しておりますが、万一個人情報が外部へ流出するような事態となった場合には、信用失墜に伴う売上高の減少その他の理由により、当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を与える可能性があります。

「プライバシーポリシー」「個人情報保護規程」「情報セキュリティポリシー」「情報セキュリティ規程」等を制定しており、情報の重要度により適切な管理ができるよう定め、個人情報の管理を徹底しております。

また月に1度、「個人情報委員会」及び「情報セキュリティ委員会」を実施し、運用・管理について監視し、常に改善を図っております。

製造物責任法(PL法)について

当社グループが販売する眼鏡及びコンタクトレンズ等の製品の欠陥により顧客の身体、財産等を毀損した場合、損害賠償金の支払、回収費用、代替品への対応費用等の多額のコスト負担のほか、社会的信頼の喪失等により当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を与える可能性があります。

販売する眼鏡及びコンタクトレンズ等に安全上の欠陥が生じないよう、品質管理部門を設置し、細心の注意を払うとともに、顧客からの相談窓口を設置し、製品販売後の苦情等にも対応しております。製品事故に関し顧客に対する損害賠償責任が生じた場合に備え、賠償責任保険にも加入をしております。

 

 
(2) 業界環境に係わるリスクについて

 

リスクの内容

リスクに対する対応策

国内視力矯正眼鏡市場の成熟化について

当社グループの国内アイウエア事業が事業領域とする日本国内眼鏡小売市場のうち視力矯正眼鏡市場は成熟化が進んでおりますが、競合環境その他構造的な変化等により市場全体が大きく縮小した場合には、当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を与える可能性があります。

当社グループのアイウエア商品に対する市場のニーズは強く、また出店形態、販売形態を見直し再構築することにより、国内市場における収益向上の余地はまだあると考えておりますが、同時に、海外市場への事業拡大及び新規事業への進出も図っています。

代替商品・代替サービスの普及、及び出現について

レーザー装置による視力矯正手術等の代替商品・代替サービスの普及や、予想を上回る技術革新等により新たな視力矯正手段が出現し、眼鏡小売市場全体が大きく縮小した場合には、当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を与える可能性があります。

視力矯正目的以外のブルーライトカット、花粉カット等の機能性商品の拡充を図るとともに、眼鏡小売事業だけでなく、JINS MEME事業や地域共生事業を含め、常に新たな事業の展開を模索しております。

自然災害について

当社グループの店舗施設及び物流拠点の周辺地域において、地震、津波等の大規模災害が発生したことにより同施設が甚大な被害を受け、長期間にわたり販売行為や店舗への商品供給等の事業活動を行うことができなくなった場合には、当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を与える可能性があります。

自然災害、大火災、テロ攻撃などの緊急事態に遭遇した場合において、事業資産の損害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、物流拠点を関東と関西の2か所に設置するとともに、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段などを取り決めております。

感染症の流行

 

新型コロナウイルス等の感染症が急速に拡大し、パンデミックが発生した場合、当社グループの生産拠点及び事業所の営業停止や店舗の休業が発生する可能性があり、当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を与える可能性があります。

当社グループは、事業継続計画に基づき、特定の生産拠点、物流拠点等において感染症が発生した場合でも、その影響を極小化するべく体制を構築しております。

本社部門においては、在宅勤務が可能な環境を整備しており、また、時差出勤の推奨、職場でのマスク着用の徹底、社内会議のウェブ会議やウェブ配信への切り替えを実施しております。

店舗の休業に対しては、EC販売への誘導を図る等、当社グループ全体で影響を軽減できるようビジネスモデルの変革を図っております。

 

 

 

リスクの内容

リスクに対する対応策

情報セキュリティについて

IT利活用を推進して間接業務の効率化・生産性の向上を図る一方で、情報化の進展に伴い情報セキュリティリスクが高まっています。重要な会社の情報資産の漏洩、情報システムの停止、データの消失・改ざん等の事態が生じた場合には、当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を与える可能性があります。

情報セキュリティに関する最大のリスクは、サイバー攻撃と内部関係者による情報漏洩であると考えております。当社グループでは、ITガバナンス専門部署を設置し、リスクを引き起こす要因ごとにセキュリティ対策を講じることにより、情報セキュリティリスクを低減し、セキュリティインシデント対策を強化しております。

 

 

(3) 金融環境の変化について

 

リスクの内容

リスクに対する対応策

金利情勢の変動について

当社グループは、出店等の設備資金及び運転資金について、一部銀行借入による資金調達を実施しており、今後も将来的な資金需要に応じて銀行借入等による資金調達を行う可能性があります。

今後の有利子負債依存度の上昇や金融情勢の変化により金利水準が上昇した場合には、当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を与える可能性があります。

有利子負債依存度を引き下げる努力をするとともに、金利情勢に柔軟に対応できるよう、機動的な資金調達を行っております。

資金調達環境の変化について

当社グループは、運転資金及び店舗出店等に関する設備資金の機動的かつ安定的な調達を可能とするため、取引銀行との間でコミットメントライン契約を締結しておりますが、今後の金融情勢の変化や当社グループの損益状況並びに純資産額の推移等により必要な資金調達に支障が生じた場合には、当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を与える可能性があります。

また、当社は、2020年2月12日に、2023年満期ユーロ円建転換社債型新株予約権付社債及び2025年満期ユーロ円建転換社債型新株予約権付社債を発行しております。当社株価が転換価額を下回る水準で推移する等により、上記の各転換社債の株式への転換が進まなかった場合には、各満期において残存する転換社債につき額面での一括償還が必要となり、当社は他の資金調達手法によることを含め、リファイナンス等の対応が必要となる可能性があります。

設備資金及び運転資金等を機動的かつ安定的に調達するため、取引銀行との間でコミットメントライン契約を締結しており、また、取引銀行と良好な関係を維持し、必要な資金調達に支障をきたさないようにしております。

 

 

 

リスクの内容

リスクに対する対応策

為替変動の影響について

当社グループは、主要商品である眼鏡フレームの大部分とレンズの一部を中国等の海外から直接輸入しているため、仕入原価は為替相場変動の影響を受けます。また、当社グループは、当連結会計年度末現在において、海外連結子会社9社(うち事業会社6社)及び海外持分法適用関連会社1社(以下海外関係会社)を有しており、海外関係会社の外貨建ての財務諸表金額は、当社連結財務諸表において日本円に換算されるため、当社連結財務諸表は日本円と各通貨間の為替相場変動の影響を受けます。為替相場が急激に変動した場合、輸入仕入原価の高騰や海外連結子会社の日本円建て財務諸表数値の変動等により、当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を与える可能性があります。

仕入原価については、為替の変動を注意してチェックし、円高時に支払通貨を確保しておく等、当社グループの業績及び財政状態への影響が最小限になるよう為替変動リスクを抑えております。また、国内生産体制の確立を進めることにより、仕入原価に対する為替相場変動の影響の低減を図ってまいります。

 

 

(4) 当社グループのビジネスモデルに係わるリスクについて

 

リスクの内容

リスクに対する対応策

競合業者の出現について

当社グループは、国内アイウエア事業及び海外アイウエア事業において、明瞭かつリーズナブルな価格設定と積極的な商品開発による持続的な新商品の提供により他の眼鏡小売業者に対する差別化を進めた結果、消費者や商業施設運営事業者の支持を得ることに成功してまいりました。

しかしながら、同業他社の業態転換、異業種または海外からの新規参入等により、当社グループより高い付加価値を提供する競合業者が出現し、当社グループの競争力が低下した場合は、売上高の減少等により、当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を与える可能性があります。

今後も明瞭かつリーズナブルな価格設定と積極的な商品開発等による持続的な新商品の提供、DXを活用した販売形態の見直し等による消費者との接点の増加等により、差別化を進め、高い付加価値を提供し、競争力の維持を図ってまいります。

 

中国の社会、経済、政治情勢の著しい変化について

 

当社グループは、自社で商品のデザインや企画を行っておりますが、その製造は外部の企業に委託しており、委託先の多くは中国の協力工場及び協力会社(貿易公司)であります。

当社グループの商品仕入に占める中国からの輸入の割合は一定の水準に達しており、その影響力も少なくないことから、中国国内での工場の分散化や中国以外の国への委託先の開拓等によるリスク分散を行っております。

しかしながら、中国国内の社会的、経済的変動及び政治情勢の変化や、中国当局が課す法的規制や制限等により生産に支障が生じた場合、または中国国内の急激な人件費の上昇や為替相場の急激な変動等が発生した場合には、販売機会の喪失や輸入仕入原価の高騰等により、当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を与える可能性があります。

眼鏡の製造を中国の協力工場及び協力会社に委託しており、影響が少なくないことから、中国国内での地域・拠点の分散化を行っております。また、国内生産体制の確立を進めることにより、商品の製造に対する中国の情勢等の影響の低減を図ってまいります。

 

 

 

 

 

 

リスクの内容

リスクに対する対応策

資材等の高騰について

当社グループは、委託先の協力工場及び協力会社において自社商品の製造を行い、かかる商品を販売する場所として、郊外ロードサイド店舗を自社で設計・建築し、ショッピングセンター等への出店に際しては自社独自の内装を施しております。しかしながら、災害、気候変動、国内外の社会的、経済的又は政治的情勢の動向等により、原材料価格や資材価格が高騰した場合には、仕入原価や出店費用の高騰により、当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を与える可能性があります。

商品構成及び販売価格の変更や店舗設計等の見直しにより、当社グループの業績及び財政状態に影響が生じないように留意しております。

出店政策について

 

 

当社グループは、都心部や地方の中核都市及びその近郊、広域型ショッピングセンター、百貨店や駅ビル等を中心に店舗を展開しております。従って、当社グループでは集客力の向上による店舗当たり売上高の増加や商業施設のリーシング部門とのコミュニケーションの緊密化を図り、商業施設からの誘致機会の拡充に努めておりますが、商業施設の開発件数や既存商業施設内のテナントの入替えが大幅に減少した場合には、計画通りの出店ができなくなり、当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を与える可能性があります。

集客力の向上による店舗当たり売上高の増加や商業施設のリーシング部門とのコミュニケーションの緊密化を図り、商業施設からの誘致機会の拡充に努めております。また、商業施設以外のロードサイドへの出店も推進しております。

 

敷金及び保証金等について

 

当社グループは、賃借による出店を基本方針とし、土地所有者やショッピングセンター等商業施設の事業の運営者に対して、賃貸借契約に基づき敷金・保証金・建設協力金などを差入れております。土地所有者等が破綻した場合、また当社グループが契約期間満了前に撤退した場合には、上記敷金及び保証金等の全部又は一部の回収が困難となることも想定され、このような場合には当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を与える可能性があります。

賃貸借契約に基づく出店時に、土地所有者やショッピングセンター等商業施設の信用状況や権利関係について十分確認を行っており、その後も敷金及び保証金等債権回収・管理に留意をしております。なお、土地所有者やショッピングセンター等商業施設の事業の運営者が上場企業でない場合は、回収すべき債権につき信用保険に加入しております。

 

人材の確保及び育成について

当社グループは、アイウエア専門ショップの積極的な新規出店による事業の拡大を計画しておりますが、出店を可能とするには質の高い店舗従業員及び店舗マネジャー等の人材の確保並びに育成が必須であります。また、競合他社との差別化を推進するためには、経営執行体制の強化のほか、企画、開発、生産管理部門の充実が重要と考えております。

計画している店舗数の拡大及び企画、開発、生産管理部門の充実に見合った人材の確保が困難となった場合には、計画通りの出店や競合他社との差別化ができず、当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を与える可能性があります。

即戦力としての中途採用を積極的に進めると同時に、新卒者の採用を継続的に行い、人材を確保しております。また、有期雇用労働者である準社員及びパートタイマーのベース時給(スキルに応じた手当等が加算される前の最低時給)を東京水準で一律化し、地域間の所得格差を是正して、従業員が自分らしく地域で働ける環境の実現を図ってまいります。

また東京本社、前橋本社並びに全国数箇所の拠点で店舗従業員を対象とした継続的な集合研修やWeb研修を行い、人材の育成を図っております。加えて、国家検定である眼鏡作製技能士の資格取得を目指して、社内教育機関「JINS Academy」を設立するとともに、社内教育研修等を担当している従業員に対する外部眼鏡専門学校への就学支援を行うなどの教育体制を構築しております。

 

 

 

リスクの内容

リスクに対する対応策

知的財産権について

当社グループの知的財産の保護や権利行使に何らかの障害が生じ、第三者による当社商品の模倣を効果的に排除できなかった結果、市場シェアを失った場合や、あるいは第三者の知的財産権を侵害したとして損害賠償請求や差止請求などを受けた場合、当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を与える可能性があります。

 

常に先進的な商品を市場に提案するため、第三者の知的財産権を尊重しつつ、自社単独開発のみでなくパートナー企業や大学等研究機関との連携により、継続的に新商品・新技術の開発を進めております。その中でも特に重要な技術やアイデア、ノウハウ及びデザインについては、特許等の知的財産権を取得し、または営業秘密等として保護を図っております。

また、「JINS」等の自社ブランドで商品のデザイン、企画及び販売を行っていることから、ブランド保護のため主要なブランド名・商品名について商標権を取得しております。

海外進出について

当社グループは、海外アイウエア事業において、2010年に中国、2015年に米国及び台湾、2018年にフィリピン及び香港に進出しており、今後他の海外市場への進出も検討しております。

海外での事業運営には次にあげるようないくつかのリスクが内在しており、これらのリスクが顕在化した場合、当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を与える可能性があります。

・各種法律、規制への違反・抵触

・想定外の法律改正、規制強化

・事業活動に不利な内容の政策変更

・人件費の高騰及び採用難

・未整備なインフラ

・潜在的な国際税務リスク

・テロ、戦争、疾病、災害、その他の要因による社会的又は経済的混乱

海外進出にあたっては、事前に当該国の市場規模、競合環境及び法規制等の諸条件を十分に調査、検討しております。また、進出後においても、事業運営に関する環境の変化をチェックし、当社グループの業績及び財政状態に影響が生じないように留意しております。

 

 

 

固定資産の減損について

 

当社グループは、店舗出店にあたって、賃借した敷地上に店舗用建物を建設し、または賃借した建物や建物の一部区画の内部に造作・設備を施しており、これらの建物、造作及び設備を固定資産として計上しております。店舗等の収益性が著しく悪化し、当該店舗等にかかる固定資産の減損処理を行うことが必要になった場合、当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を与える可能性があります。

店舗等の収益性を注意してチェックし、収益性の悪化の兆候が認められる場合は、当社グループの業績及び財政状態への影響を最小限に抑えられるよう回収可能性を適切に判断し、随時減損処理をしております。

 

 

3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績等の状況の概況
① 財政状態及び経営成績の状況

当連結会計年度(2021年9月1日~2022年8月31日)における国内経済は、期初において都心部を中心に発令されていた新型コロナウイルス感染症拡大に伴う緊急事態宣言等が2021年10月以降全面的に解除されたものの、変異株の流行に伴い2022年1月中旬から再びまん延防止等重点措置が発令されるなど、周期的に感染者数の増減が続き、個人消費への影響も一進一退の状況が続いておりました。また足許では、原油価格の高騰や為替の影響に伴う物価上昇が続いており、景気への影響が懸念されております。世界経済においては、新型コロナウイルス感染症の対応は各国、各地域によって異なり、感染者数の全数把握を取りやめ、経済活動を再開している国がある一方、中国ではゼロコロナ政策による都市封鎖が断続的に行われているなど、各国、各地域の政策や対応により経済活動に影響が生じております。またロシアのウクライナ侵攻による経済的影響が長期化しており、原油や原材料の価格高騰による世界的なインフレ、各国間での金利格差拡大などによる今後の景気の悪化が懸念されております。

国内眼鏡小売市場(視力矯正眼鏡)は、新型コロナウイルス感染症の影響により、前年同期比は一進一退の状況が継続しており、足許では回復の傾向が見受けられるものの、新型コロナウイルス感染症発生以前の水準にはまだ回復していない状況です。

このような市場環境の中で、当社グループのアイウエア事業では、経営課題として掲げているデジタル化の推進及びイノベーティブなプロダクト開発の強化等の取り組みを進めてまいりました。しかしながら、販売実績を基にした商品展開を進めた結果、商品の同質化を招くこととなり、訴求力の低下を引き起こしておりました。そのため、商品構成の見直しをすすめ、8月より順次定番商品を刷新することといたしました。なお、「近視のない世界の実現」に向けた取り組みの一環として進めている、バイオレットライトを用いた近視進行抑制メガネ型医療機器開発の共同プロジェクトにかかる当連結会計年度の研究開発費の総額は167百万円となりました。

店舗展開につきましては、当連結会計年度におけるアイウエアショップの店舗数は、国内464店舗、海外236店舗(中国174店舗、台湾49店舗、香港7店舗、米国6店舗)の合計700店舗となりました。

この結果、当連結会計年度の経営成績及び財政状態は以下のとおりとなりました。

 

(イ) 経営成績

当連結会計年度の経営成績は、売上高66,901百万円(前年同期比4.7%増)、営業利益3,315百万円(前年同期比34.3%減)、経常利益3,789百万円(前年同期比24.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益750百万円(前年同期比77.2%減)となりました。

なおセグメントごとの経営成績は次のとおりです。

国内アイウエア事業の業績につきましては、売上高53,303百万円(前年同期比4.2%増)、営業利益3,967百万円(前年同期比18.8%減)となりました。

海外アイウエア事業の業績は、売上高13,597百万円(前年同期比6.8%増)、営業損失651百万円(前年同期は営業利益162百万円)となりました。

 

(ロ) 財政状態

当連結会計年度末における資産合計は54,721百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,714百万円増加いたしました。

当連結会計年度末における負債合計は34,314百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,527百万円増加いたしました。

当連結会計年度末における純資産合計は20,406百万円となり、前連結会計年度末に比べ187百万円増加いたしました。

 

② キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は21,430百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,775百万円減少いたしました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。

 

(イ) 営業活動によるキャッシュ・フロー

営業活動によるキャッシュ・フローは、前年同期に比べ667百万円収入が減少し、4,391百万円の収入となりました。

これは主に、税金等調整前当期純利益2,105百万円、減価償却費2,879百万円の計上による資金の増加があったものの、法人税等の支払額1,149百万円による資金の減少があったことによるものであります。

 

(ロ) 投資活動によるキャッシュ・フロー

投資活動によるキャッシュ・フローは、前年同期に比べ678百万円支出が増加し、3,853百万円の支出となりました。

これは主に、店舗の出店及び改装に伴う有形固定資産の取得による支出2,661百万円、無形固定資産の取得による支出549百万円によるものであります。

 

 

(ハ) 財務活動によるキャッシュ・フロー

財務活動によるキャッシュ・フローは、前年同期に比べ988百万円支出が減少し、2,769百万円の支出となりました。

これは主に、割賦債務の返済による支出727百万円、配当金の支払額863百万円によるものであります。

 

③ 生産、受注及び販売の状況
当社は卸・小売業であり、生産活動を行っておりませんので、生産実績、受注実績は該当事項がありません。
販売実績につきましては、「(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容」における各報告セグメントの経営成績に関連付けて示しています。

 

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
 
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき、重要な会計方針及び見積りにより作成されております。

当社は、連結財務諸表の作成に際し、決算日における資産・負債の決算数値及び偶発債務の開示並びに会計期間における収益・費用の決算数値に影響を与える見積り項目について、過去の実績や状況に応じ、合理的と考えられる様々な要因に基づいた見積りと判断を行っておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。

これらの連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項」の「重要な会計上の見積り」に記載しております。

 
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
経営成績の分析

(売上高) 

当連結会計年度の売上高は66,901百万円(前年同期比4.7%増)となりました。

国内アイウエア事業につきましては、「ポケットモンスター(ポケモン)」をJINSならではの視点でデザインした「JINS ポケモンモデル」の第2弾や、8月より約7年ぶりに刷新する定番商品の第1弾として166種類の販売を順次開始した「JINS CLASSIC」を展開しました。しかしながら、商品の訴求力低下とともに、セールの増加や円安の影響による原価の上昇も相まって粗利率の低下を招くこととなりました。なお、JINSアプリの会員数が前期末比257万人増加し、2022年8月末現在で約1,127万人となりました。「JINS 1DAY(ジンズワンデー)」を展開しているコンタクトレンズも定期購買が拡大し、計画どおり売上を伸ばしております。新型コロナウイルス感染症の影響につきましては、客足は期を通じて感染者数の増減により一進一退が繰り返されており、徐々に影響は縮小しつつあるものの、業績は新型コロナウイルス感染症の発生以前の水準には至っておりません。また、店舗展開につきましては、引き続き郊外ロードサイドを中心に出店を進めたことにより、前期から30店舗純増し国内直営店は464店舗となりました。

以上の結果、国内アイウエア事業の売上高は前年同期比4.2%増加しました。

海外アイウエア事業につきましては、中国においては、政府による新型コロナウイルス感染症の対策による行動制限が強化され、2022年4月には上海、北京などの主要都市でも都市封鎖がされるなど、局地的、断続的に都市封鎖が実施されたことにより、個人消費が停滞しておりました。

台湾、香港においては、新型コロナウイルス感染症の感染者数の増減により客数に影響があったものの、前期ほどの大きな落ち込みは見られず、売上高は好調に推移しました。

米国においては、新型コロナウイルス感染症の影響により休業していた店舗は全店で営業を再開し、客足は店舗ごとにばらつきがありましたが、前年の休業の反動もあり増収となりました。

以上の結果、海外アイウエア事業の売上高は前年同期比6.8%増加しました。

 

 

(営業利益)

当連結会計年度の営業利益は3,315百万円(前年同期比34.3%減)となりました。

国内アイウエア事業につきましては、セールの増加及び急激な円安等が影響し原価率が上昇しました。販売管理費については、新規出店に伴う募集採用費、単価上昇による消耗品費が増えたこと及び東京本社移転に伴う内装設備等の加速度償却を減価償却費に計上したこと等により、売上高販管費率が上昇し、減益となりました。

海外アイウエア事業につきましては、中国においては、局地的、断続的に都市封鎖が実施されたことにより、業績に大きく影響がありました。

台湾においては、5月から6月にかけて新型コロナウイルス感染症の感染者数の増加により客数に影響があったものの、前期ほどの大きな落ち込みは見られず、業績は好調に推移しました。

香港においては、2月から3月にかけて新型コロナウイルス感染症の感染者数の増加により客数に影響があったものの、業績は堅調に推移し、通期での黒字化を達成しました。

米国においては、物価の高騰や人件費の上昇により店舗コストが大幅に増加したことも相まって、不採算店舗を閉鎖し、EC事業を中心とした事業規模の拡大を目指した事業構造改革を推し進めることといたしました。

 

(経常利益)

当連結会計年度の経常利益は3,789百万円(前年同期比24.5%減)となりました。

これは主に、期末にかけて急激な円安があったことによる為替差益の増加があったものの、営業利益が減益になったことによるものであります。

 

(税金等調整前当期純利益)

当連結会計年度の税金等調整前当期純利益は2,105百万円(前年同期比51.8%減)となりました。
 これは主に、経常利益が減益になったこと、及び米国の事業構造改革費用引当金繰入額及び東京本社の移転に伴う事務所移転費用引当金繰入額等を特別損失に計上したこと等によるものであります。

 

(親会社株主に帰属する当期純利益)

当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は750百万円(前年同期比77.2%減)となりました。

これは主に、税金等調整前当期純利益が減益になったことによるものです。

 

財政状態及びキャッシュ・フローの分析
(資産)

流動資産は、33,174百万円となり、前連結会計年度末に比べ30百万円減少いたしました。

これは主に、商品及び製品が890百万円、売掛金が720百万円増加したものの、現金及び預金が1,775百万円減少したことによるものであります。

固定資産は、21,547百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,745百万円増加いたしました。

これは主に、新規出店等に伴い建物及び構築物等の有形固定資産が857百万円、敷金及び保証金が396百万円増加したこと、及び投資有価証券が326百万円増加したことによるものであります。

以上により、総資産は54,721百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,714百万円増加いたしました。

 

(負債)

流動負債は、22,699百万円となり、前連結会計年度末に比べ12,197百万円増加いたしました。

これは主に、償還期限が1年以内となった転換社債型新株予約権付社債を固定負債より10,066百万円振り替えたこと、及び買掛金が1,029百万円増加したことによるものであります。

固定負債は、11,615百万円となり、前連結会計年度末に比べ10,670百万円減少いたしました。

これは主に、償還期限が1年以内となった転換社債型新株予約権付社債を流動負債に10,066百万円振り替えたことによるものであります。

以上により、負債合計は34,314百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,527百万円増加いたしました。

 

 

(純資産)

純資産合計は、20,406百万円となり、前連結会計年度末に比べ187百万円増加いたしました。

これは主に、配当金の支払いにより863百万円減少したものの、親会社株主に帰属する当期純利益750百万円を計上したこと、及びその他の包括利益累計額が312百万円増加したことによるものであります。

 

キャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概況 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

 

資本の財源及び資金の流動性の分析

当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品仕入のほか、販売費及び一般管理費等の営業費用によるものです。投資を目的とした資金需要は、出店等の設備投資によるものです。
 また、当社グループの運転資金及び出店資金については自己資本を基本としておりますが、必要に応じて設備投資や長期運転資金の調達について銀行借入及びリース契約を使用する場合があります。
 当連結会計年度においては、取引銀行5行と極度額10,800百万円、120百万元、25百万香港ドル及び13百万台湾ドルの当座貸越契約、取引銀行4行と総額8,000百万円のコミットメントライン契約を締結しており、機動的かつ安定的な投資資金の調達の実現を図っております。

加えて、2020年2月にアイウエア事業のさらなる拡大及び新規事業の開発や持続的成長を可能にするための投資等を目的とした総額20,000百万円のユーロ円建転換社債型新株予約権付社債を発行いたしました。
 なお、当連結会計年度末における短期借入金は1,869百万円、1年以内長期借入金は70百万円、長期借入金は131百万円、リース債務は688百万円であります。

 

4 【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。

 

2 【主要な設備の状況】
(1) 提出会社

 

 

 

 

2022年8月31日現在

地域別

(所在地)

セグメント

の名称

売場等

面積

(㎡)

設備の

内容

帳簿価額(百万円)

従業

員数

(名)

建物及び

構築物

工具,器具

及び備品

土地

(面積㎡)

リース

資産

その他

合計

本社等

(群馬県前橋市)

その他

1,253.67

事務所

139

0

-

(2,589.81)

-

0

140

-

東京本社

(東京都千代田区)

その他

5,319.80

事務所

118

14

-

-

968

1,101

70

合計

6,573.47

258

14

(2,589.81)

-

968

1,241

70

 

(注) 1 帳簿価額のうち「その他」は、ソフトウエア等であります。

2 帳簿価額には、建設仮勘定及びソフトウエア仮勘定の金額を含んでおりません。

3 上記従業員数は就業員数であり、当社から他社への出向者を除き、他社から当社への出向者を含んでおります。

4 上記土地のうち、(  )内は賃借中の土地面積(駐車場用地を含む)を示しております。

5 現在休止中の設備はありません。

6 上記のほか、主要な賃借及びリース設備として、以下のものがあります。

 

名称

台数

リース期間

(年)

年間リース料

(百万円)

リース契約残高

(百万円)

複写機及び事務機器等

2式

0

2

情報機器及びソフトウエア

1式

0

0

 

 

 

(2) 国内子会社

株式会社ジンズ

 

 

 

 

2022年8月31日現在

地域別

(所在地)

セグメント

の名称

売場等

面積

(㎡)

設備の

内容

帳簿価額(百万円)

従業

員数

(名)

建物及び

構築物

工具,器具

及び備品

土地

(面積㎡)

リース

資産

その他

合計

東京本社

(東京都千代田区)

国内アイウエア
事業

事務所

1

12

-

1

978

994

273

柏倉庫

(千葉県柏市)

国内アイウエア
事業

1,448.60

工場兼

事務所

28

5

-

47

29

110

14

北海道

地方

  13店舗

国内アイウエア
事業

1,733.03

店舗

185

11

-

-

-

197

54

東北地方

  31店舗

国内アイウエア
事業

4,368.33

店舗

455

27

-

(546.00)

-

-

483

99

関東地方

 200店舗

国内アイウエア
事業

24,820.07

店舗等

2,994

137

-

(8,431.18)

3

299

3,433

846

中部地方

  70店舗

国内アイウエア
事業

9,660.72

店舗

事務所

862

48

-

(388.00)

-

-

911

253

近畿地方

  67店舗

国内アイウエア
事業

8,456.47

店舗

事務所

779

41

-

(397.00)

-

4

825

266

中国四国

地方

  35店舗

国内アイウエア
事業

5,135.08

店舗

520

34

-

(439.43)

-

-

554

133

九州沖縄

地方

  48店舗

国内アイウエア
事業

6,129.19

店舗

事務所

665

46

-

2

0

715

180

合計

61,751.49

6,492

367

-

(10,201.61)

54

1,311

8,225

2,118

 

(注) 1 帳簿価額のうち「その他」は、機械及び装置・ソフトウエア等であります。

2 帳簿価額には、建設仮勘定及びソフトウエア仮勘定の金額を含んでおりません。

3 帳簿価額は、減損損失計上後の金額であります。

4 上記土地のうち、(  )内は賃借中の土地面積(駐車場用地を含む)を示しております。

5 上記従業員数は就業員数であり、当社から他社への出向者を除き、他社から当社への出向者を含んでおります。

6 現在休止中の設備はありません。

7 上記のほか、主要な賃借及びリース設備として、以下のものがあります。

 

名称

台数

リース期間

(年)

年間リース料

(百万円)

リース契約残高

(百万円)

検眼器・加工機その他眼鏡用機器

3,568式

735

2,063

内装・什器等

138式

17

44

複写機及び事務機器等

3式

0

2

情報機器及びソフトウエア

1式

0

0

車両

1台

0

0

 

 

 

 

 

(3) 海外子会社

 

 

 

 

 

2022年8月31日現在

会社名

事業所名

(所在地)

セグメント

の名称

売場等

面積

(㎡)

設備の

内容

帳簿価額(百万円)

従業

員数

(名)

建物及び

構築物

工具,器具

及び備品

リース

資産

その他

合計

吉姿商貿(瀋陽)有限公司

中国遼寧省

瀋陽市

海外アイウエア事業

447.80

店舗

事務所

14

3

20

0

39

27

睛姿(上海)企業管理有限公司

中国上海市

海外アイウエア事業

17,164.04

店舗

事務所

567

134

644

67

1,414

949

JINS Hong Kong Limited

中国香港

特別行政区

海外アイウエア事業

824.70

店舗

事務所

-

2

-

-

2

57

台灣睛姿股份有限公司

台湾台北市

海外アイウエア事業

4,655.57

店舗

事務所

276

192

134

-

604

335

JINS Eyewear

US, Inc.

米国
カリフォルニア州

海外アイウエア事業

1,458.81

店舗

事務所

0

14

65

7

87

43

合計

 

24,550.92

859

347

865

74

2,147

1,411

 

(注) 1  帳簿価額のうち「その他」は、ソフトウエアであります。

2  帳簿価額には、建設仮勘定及びソフトウエア仮勘定の金額を含んでおりません。

3  帳簿価額は、減損損失計上後の金額であります。

4  上記従業員数は、就業員数であります。

5  現在休止中の設備はありません。

 

① 【株式の総数】

 

種類

発行可能株式総数(株)

普通株式

73,920,000

73,920,000

 

 

② 【発行済株式】

 

種類

事業年度末現在

発行数(株)

(2022年8月31日)

提出日現在

発行数(株)

(2022年11月29日)

上場金融商品取引所名又は登録認可金融商品取引業協会名

内容

普通株式

23,980,000

23,980,000

東京証券取引所
(プライム市場)

単元株式数は100株であります。

23,980,000

23,980,000

 

 

① 【ストックオプション制度の内容】

該当事項はありません。

 

② 【ライツプランの内容】

該当事項はありません。

 

(4) 【発行済株式総数、資本金等の推移】

 

年月日

発行済株式

総数増減数

(株)

発行済株式

総数残高

(株)

資本金増減額

 

(百万円)

資本金残高

 

(百万円)

資本準備金
増減額

(百万円)

資本準備金
残高

(百万円)

2012年8月8日

(注)1

3,000,000

23,480,000

2,300

2,819

2,300

2,774

2012年8月30日

(注)2

500,000

23,980,000

383

3,202

383

3,157

 

(注) 1 有償一般募集(ブックビルディング方式による募集)

発行価格            1,618 円

発行価額         1,533.70 円

資本組入額         766.85 円

2 有償第三者割当(オーバーアロットメントによる売出しに関連した第三者割当増資)

発行価格            1,618 円

発行価額         1,533.70 円

資本組入額         766.85 円

割当先    みずほ証券株式会社

 

(5) 【所有者別状況】

2022年8月31日現在

区分

株式の状況(1単元の株式数100株)

単元未満
株式の状況

(株)

政府及び地

方公共団体

金融機関

金融商品
取引業者

その他の
法人

外国法人等

個人その他

個人以外

個人

株主数

(人)

13

19

154

159

69

19,029

19,443

所有株式数

(単元)

34,906

2,969

27,475

44,460

392

129,522

239,724

7,600

所有株式数の割合(%)

14.6

1.2

11.5

18.5

0.2

54.0

100

 

(注)  自己株式639,815株は、「個人その他」に6,398単元及び「単元未満株式の状況」に15株を含めて記載しております。

 

 

(6) 【大株主の状況】

 

 

2022年8月31日現在

氏名又は名称

住所

所有株式数(株)

発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%)

田中 仁

群馬県前橋市

8,104,000

34.72

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)

東京都港区浜松町二丁目11-3

2,725,400

11.68

合同会社マーズ

東京都千代田区富士見二丁目10-2

1,200,000

5.14

TAIYO FUND,L.P. (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行決済事業部)

5300 CARILLON POINT KIRKLAND,WA 98033,USA

810,500

3.47

株式会社ジュピター

東京都千代田区富士見二丁目10-2

600,000

2.57

株式会社ヴィーナス

東京都千代田区富士見二丁目10-2

600,000

2.57

中村 豊

東京都港区

480,000

2.06

NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE THE HIGHCLERE INTERNATIONAL INVESTORS SMALLER COMPANIES FUND (常任代理人 香港上海銀行東京支店カストディ業務部)

50 BANK STREET CANARY WHARF LONDON E14 5NT,UK

431,500

1.85

株式会社日本カストディ銀行(信託口)

東京都中央区晴海一丁目8-12

363,000

1.56

TAIYO HANEI FUND, L.P. (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行決済事業部)

5300 CARILLON POINT KIRKLAND,WA 98033,USA

356,900

1.53

15,671,300

67.14

 

(注) 1 日本マスタートラスト信託銀行株式会社の所有株式数2,725,400株は信託業務に係るものであります。なお、これらの内訳は、年金信託設定分114,800株、投資信託設定分857,300株、その他信託設定分1,753,300株となっております。

2 株式会社日本カストディ銀行の所有株式数363,000株は信託業務に係るものであります。なお、これらの内訳は、年金信託設定分147,500株、投資信託設定分187,300株、その他信託設定分28,200株となっております。

3 2021年10月21日付で公衆の縦覧に供されている変更報告書(特例対象株券等)において、野村證券株式会社及びその共同保有者であるノムラインターナショナルピーエルシー及び野村アセットマネジメント株式会社が2021年10月15日現在で以下の株式を保有している旨が記載されているものの、当社として2022年8月31日時点における実質所有株式数の確認ができませんので、上記大株主の状況には含めておりません。なお、変更報告書(特例対象株券等)の内容は以下のとおりであります。

氏名又は名称

住所

保有株券等の数

(株)

株券等保有割合

(%)

野村證券株式会社

東京都中央区日本橋一丁目13番1号

249,137

1.03

ノムラインターナショナルピーエルシー

1 Angel Lane, London EC4R 3AB, United Kingdom

125,739

0.52

野村アセットマネジメント株式会社

東京都江東区豊洲二丁目2番1号

689,000

2.87

合計

1,063,876

4.35

 

(注) 上記保有株券等の数及び株券等保有割合には、新株予約権付社債券の保有に伴う保有潜在株式の数が含まれています。

 

4 2021年12月22日付で公衆の縦覧に供されている変更報告書(特例対象株券等)において、みずほ証券株式会社及びその共同保有者であるアセットマネジメントOne株式会社及びみずほインターナショナルが2021年12月15日現在で以下の株式を保有している旨が記載されているものの、当社として2022年8月31日時点における実質所有株式数の確認ができませんので、上記大株主の状況には含めておりません。なお、変更報告書(特例対象株券等)の内容は以下のとおりであります。

氏名又は名称

住所

保有株券等の数

(株)

株券等保有割合

(%)

みずほ証券 株式会社

東京都千代田区大手町1丁目5番1号

1,217,706

4.68

アセットマネジメントOne株式会社

東京都千代田区丸の内一丁目8番2号

345,700

1.33

みずほインターナショナル

30 Old Bailey, London, EC4M 7AU, United Kingdom

合計

1,563,406

6.01

 

(注) 上記保有株券等の数及び株券等保有割合には、新株予約権付社債券の保有に伴う保有潜在株式の数が含まれています。

5 2022年4月15日で公衆の縦覧に供されている訂正報告書(大量保有報告書・変更報告書)において、タイヨウ・パシフィック・パートナーズ・エルピーが2021年12月23日現在で以下の株式を保有している旨が記載されているものの、当社として2022年8月31日時点における実質所有株式数の確認ができませんので、上記大株主の状況には含めておりません。なお、訂正報告書(大量保有報告書・変更報告書)の内容は以下のとおりであります。

氏名又は名称

住所

保有株券等の数

(株)

株券等保有割合

(%)

タイヨウ・パシフィック・パートナーズ・エルピー

アメリカ合衆国、ワシントン州98033、カークランド、キャリロンポイント5300

1,476,500

6.16

 

① 【連結貸借対照表】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(2021年8月31日)

当連結会計年度

(2022年8月31日)

資産の部

 

 

 

流動資産

 

 

 

 

現金及び預金

23,206

21,430

 

 

受取手形及び売掛金

3,794

 

 

売掛金

4,514

 

 

商品及び製品

4,515

5,406

 

 

原材料及び貯蔵品

359

446

 

 

その他

1,328

1,376

 

 

流動資産合計

33,205

33,174

 

固定資産

 

 

 

 

有形固定資産

 

 

 

 

 

建物及び構築物

15,570

17,344

 

 

 

 

減価償却累計額

8,431

9,734

 

 

 

 

建物及び構築物(純額)

7,139

7,610

 

 

 

機械装置及び運搬具

166

169

 

 

 

 

減価償却累計額

64

83

 

 

 

 

機械装置及び運搬具(純額)

102

85

 

 

 

工具、器具及び備品

2,295

2,833

 

 

 

 

減価償却累計額

1,777

2,104

 

 

 

 

工具、器具及び備品(純額)

518

729

 

 

 

リース資産

3,435

3,836

 

 

 

 

減価償却累計額

2,357

2,924

 

 

 

 

リース資産(純額)

1,078

911

 

 

 

建設仮勘定

54

125

 

 

 

その他

287

 

 

 

有形固定資産合計

8,892

9,750

 

 

無形固定資産

 

 

 

 

 

その他

2,244

2,196

 

 

 

無形固定資産合計

2,244

2,196

 

 

投資その他の資産

 

 

 

 

 

投資有価証券

※1 1,840

※1 2,166

 

 

 

長期貸付金

838

1,098

 

 

 

繰延税金資産

1,403

1,337

 

 

 

敷金及び保証金

4,514

4,910

 

 

 

その他

67

88

 

 

 

投資その他の資産合計

8,664

9,601

 

 

固定資産合計

19,801

21,547

 

資産合計

53,007

54,721

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(2021年8月31日)

当連結会計年度

(2022年8月31日)

負債の部

 

 

 

流動負債

 

 

 

 

買掛金

1,506

2,535

 

 

1年内償還予定の
転換社債型新株予約権付社債

10,033

 

 

短期借入金

2,121

1,869

 

 

1年内返済予定の長期借入金

53

70

 

 

リース債務

444

370

 

 

未払金及び未払費用

4,410

4,676

 

 

未払法人税等

657

912

 

 

未払消費税等

1,075

245

 

 

契約負債

350

 

 

賞与引当金

49

67

 

 

商品保証引当金

168

 

 

事務所移転費用引当金

235

 

 

事業構造改革費用引当金

628

 

 

資産除去債務

356

 

 

その他

181

179

 

 

流動負債合計

10,501

22,699

 

固定負債

 

 

 

 

転換社債型新株予約権付社債

20,135

10,025

 

 

長期借入金

217

131

 

 

リース債務

380

317

 

 

資産除去債務

528

265

 

 

その他

1,024

875

 

 

固定負債合計

22,285

11,615

 

負債合計

32,787

34,314

純資産の部

 

 

 

株主資本

 

 

 

 

資本金

3,202

3,202

 

 

資本剰余金

3,228

3,228

 

 

利益剰余金

18,747

18,623

 

 

自己株式

5,002

5,003

 

 

株主資本合計

20,176

20,051

 

その他の包括利益累計額

 

 

 

 

その他有価証券評価差額金

189

 

 

為替換算調整勘定

43

166

 

 

その他の包括利益累計額合計

43

355

 

純資産合計

20,219

20,406

負債純資産合計

53,007

54,721

 

【連結損益計算書】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(自 2020年9月1日

 至 2021年8月31日)

当連結会計年度

(自 2021年9月1日

 至 2022年8月31日)

売上高

63,898

※1 66,901

売上原価

※2 13,487

※2 14,770

売上総利益

50,410

52,131

販売費及び一般管理費

※3,※4 45,361

※3,※4 48,815

営業利益

5,049

3,315

営業外収益

 

 

 

受取利息

85

86

 

受取手数料

49

20

 

受取賃貸料

7

9

 

為替差益

222

524

 

補助金収入

90

160

 

受取補償金

110

 

その他

28

38

 

営業外収益合計

483

950

営業外費用

 

 

 

支払利息

162

149

 

持分法による投資損失

71

 

支払手数料

5

23

 

不動産賃貸費用

312

213

 

その他

31

19

 

営業外費用合計

511

476

経常利益

5,020

3,789

特別損失

 

 

 

固定資産除却損

※5 47

※5 177

 

減損損失

※6 390

※6 355

 

店舗閉鎖損失

※7 94

※7 57

 

店舗臨時休業による損失

※8 71

※8 298

 

事務所移転費用引当金繰入額

※9 235

 

事業構造改革費用引当金繰入額

※10 539

 

その他

43

19

 

特別損失合計

647

1,683

税金等調整前当期純利益

4,372

2,105

法人税、住民税及び事業税

1,427

1,354

法人税等調整額

347

0

法人税等合計

1,079

1,354

当期純利益

3,292

750

非支配株主に帰属する当期純利益

親会社株主に帰属する当期純利益

3,292

750

 

1 報告セグメントの概要

(1) 報告セグメントの決定方法

当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。

当社グループは、グループ全体を統括する持株会社である当社の下で、各事業会社を基礎とした事業、地域別のセグメントから構成されており、「国内アイウエア事業」、「海外アイウエア事業」の2つを報告セグメントとしております。

 

(2) 各報告セグメントに属する製品及びサービスの種類

「国内アイウエア事業」及び「海外アイウエア事業」では、主に眼鏡等を販売しており、各国の現地法人がそれぞれ店舗及びインターネット等における眼鏡等の販売を担当しております。

 

① 【貸借対照表】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2021年8月31日)

当事業年度

(2022年8月31日)

資産の部

 

 

 

流動資産

 

 

 

 

現金及び預金

14,524

13,377

 

 

前払費用

173

190

 

 

関係会社短期貸付金

※1 4,156

※1 1,880

 

 

その他

※1 636

※1 543

 

 

貸倒引当金

1,993

385

 

 

流動資産合計

17,497

15,606

 

固定資産

 

 

 

 

有形固定資産

 

 

 

 

 

建物

394

257

 

 

 

構築物

0

0

 

 

 

工具、器具及び備品

17

14

 

 

 

建設仮勘定

5

 

 

 

有形固定資産合計

412

278

 

 

無形固定資産

 

 

 

 

 

ソフトウエア

950

968

 

 

 

ソフトウエア仮勘定

52

64

 

 

 

その他

0

 

 

 

無形固定資産合計

1,003

1,032

 

 

投資その他の資産

 

 

 

 

 

投資有価証券

594

921

 

 

 

関係会社株式

4,159

5,068

 

 

 

関係会社長期貸付金

※1 8,982

※1 7,860

 

 

 

長期前払費用

5

5

 

 

 

繰延税金資産

873

809

 

 

 

敷金及び保証金

673

860

 

 

 

投資その他の資産合計

15,289

15,526

 

 

固定資産合計

16,705

16,837

 

資産合計

34,202

32,444

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2021年8月31日)

当事業年度

(2022年8月31日)

負債の部

 

 

 

流動負債

 

 

 

 

1年内償還予定の
転換社債型新株予約権付社債

10,033

 

 

1年内返済予定の長期借入金

38

21

 

 

未払金

※1 848

※1 845

 

 

未払費用

105

133

 

 

未払法人税等

20

170

 

 

未払消費税等

18

17

 

 

賞与引当金

14

13

 

 

事務所移転費用引当金

235

 

 

資産除去債務

263

 

 

その他

34

20

 

 

流動負債合計

1,080

11,754

 

固定負債

 

 

 

 

転換社債型新株予約権付社債

20,135

10,025

 

 

長期借入金

32

11

 

 

長期未払金

474

422

 

 

その他

233

9

 

 

固定負債合計

20,876

10,467

 

負債合計

21,956

22,222

純資産の部

 

 

 

株主資本

 

 

 

 

資本金

3,202

3,202

 

 

資本剰余金

 

 

 

 

 

資本準備金

3,157

3,157

 

 

 

その他資本剰余金

22

22

 

 

 

資本剰余金合計

3,179

3,179

 

 

利益剰余金

 

 

 

 

 

利益準備金

8

8

 

 

 

その他利益剰余金

 

 

 

 

 

 

別途積立金

60

60

 

 

 

 

繰越利益剰余金

10,798

8,585

 

 

 

利益剰余金合計

10,866

8,653

 

 

自己株式

5,002

5,003

 

 

株主資本合計

12,245

10,032

 

評価・換算差額等

 

 

 

 

その他有価証券評価差額金

189

 

 

評価・換算差額等合計

189

 

純資産合計

12,245

10,221

負債純資産合計

34,202

32,444

 

② 【損益計算書】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(自 2020年9月1日

 至 2021年8月31日)

当事業年度

(自 2021年9月1日

 至 2022年8月31日)

営業収益

※1 4,037

※1 4,462

営業費用

※1,※2 4,043

※1,※2 4,238

営業利益又は営業損失(△)

5

223

営業外収益

 

 

 

受取利息

※1 190

※1 184

 

為替差益

130

664

 

その他

※1 0

※1 7

 

営業外収益合計

321

856

営業外費用

 

 

 

支払利息

9

6

 

支払手数料

3

20

 

貸倒引当金繰入額

850

53

 

その他

11

8

 

営業外費用合計

875

89

経常利益又は経常損失(△)

559

989

特別損失

 

 

 

固定資産除却損

17

 

関係会社株式評価損

100

1,915

 

事務所移転費用引当金繰入額

※3 235

 

その他

43

 

特別損失合計

143

2,168

税引前当期純損失(△)

703

1,179

法人税、住民税及び事業税

14

174

法人税等調整額

490

3

法人税等合計

476

170

当期純損失(△)

227

1,349