SBSホールディングス株式会社
SBS Holdings, Inc.
新宿区西新宿八丁目17番1号
証券コード:23840
業界:陸運業
有価証券報告書の提出日:2023年3月28日

(1) 連結経営指標等

 

回次

第33期

第34期

第35期

第36期

第37期

決算年月

2018年12月

2019年12月

2020年12月

2021年12月

2022年12月

売上高

(百万円)

203,516

255,548

257,192

403,485

455,481

経常利益

(百万円)

7,607

10,172

10,883

20,489

21,404

親会社株主に帰属する
当期純利益

(百万円)

4,409

6,079

6,826

10,790

11,732

包括利益

(百万円)

4,494

6,923

7,181

13,936

14,189

純資産額

(百万円)

48,173

54,077

68,146

80,707

92,172

総資産額

(百万円)

171,796

180,047

254,550

277,197

296,898

1株当たり純資産額

(円)

1,001.05

1,136.22

1,277.92

1,527.58

1,772.04

1株当たり
当期純利益金額

(円)

111.01

153.06

171.88

271.67

295.39

潜在株式調整後
1株当たり
当期純利益金額

(円)

自己資本比率

(%)

23.1

25.1

19.9

21.9

23.7

自己資本利益率

(%)

11.6

14.3

14.2

19.4

17.9

株価収益率

(倍)

12.8

12.4

15.2

12.0

9.4

営業活動による
キャッシュ・フロー

(百万円)

12,398

16,872

17,262

27,472

22,407

投資活動による
キャッシュ・フロー

(百万円)

22,433

12,579

30,480

22,343

15,895

財務活動による
キャッシュ・フロー

(百万円)

14,815

2,084

22,726

9,278

489

現金及び現金同等物
の期末残高

(百万円)

16,303

18,495

27,537

23,795

32,668

従業員数

(名)

6,979

7,124

9,742

10,689

10,859

(外、平均臨時雇用者数)

(10,575)

(10,674)

(12,098)

(12,805)

(11,970)

 

(注) 1  潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額につきましては、潜在株式が存在しないため記載しておりません。

2  従業員数は、就業人員数を表示しております。

3  「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第37期の期首から適用しており、第37期に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

 

 

(2) 提出会社の経営指標等

 

回次

第33期

第34期

第35期

第36期

第37期

決算年月

2018年12月

2019年12月

2020年12月

2021年12月

2022年12月

営業収益

(百万円)

6,464

5,877

8,176

9,037

15,766

経常利益

(百万円)

3,185

2,252

4,130

2,419

8,647

当期純利益

(百万円)

3,312

2,241

4,069

2,812

7,962

資本金

(百万円)

3,920

3,920

3,920

3,920

3,920

発行済株式総数

(株)

39,718,200

39,718,200

39,718,200

39,718,200

39,718,200

純資産額

(百万円)

12,026

13,364

16,246

17,672

23,419

総資産額

(百万円)

94,053

98,828

126,695

122,795

132,301

1株当たり純資産額

(円)

302.79

336.48

409.04

444.94

589.66

1株当たり配当額

(円)

22

30

35

55

61

(内、1株当たり
中間配当額)

(円)

(-)

(-)

(-)

(-)

(-)

1株当たり
当期純利益金額

(円)

83.41

56.43

102.46

70.81

200.47

潜在株式調整後
1株当たり
当期純利益金額

(円)

自己資本比率

(%)

12.8

13.5

12.8

14.4

17.7

自己資本利益率

(%)

30.8

17.7

27.5

16.6

38.8

株価収益率

(倍)

17.0

33.6

25.5

46.1

13.9

配当性向

(%)

26.4

53.2

34.2

77.7

30.4

従業員数

(名)

195

195

246

262

259

(外、平均臨時雇用者数)

(17)

(18)

(19)

(30)

(44)

株主総利回り

(%)

127.4

172.6

238.8

301.5

264.1

(比較指標:配当込みTOPIX)

(%)

(84.0)

(99.2)

(106.6)

(120.2)

(117.2)

最高株価

(円)

1,648

2,039

2,655

4,405

3,675

最低株価

(円)

1,022

1,372

1,225

2,370

2,510

 

(注) 1  潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額につきましては、潜在株式が存在しないため記載しておりません。

2  従業員数は、就業人員数を表示しております。

3 最高株価及び最低株価は、2022年4月3日以前は東京証券取引所市場第一部におけるものであり、2022年4月4日以降は東京証券取引所プライム市場におけるものであります。

4  「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第37期の期首から適用しており、第37期に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

 

 

2 【沿革】

1987年12月

東京都江東区に㈱関東即配(現SBSホールディングス㈱)を設立。

1988年9月

東京都墨田区に即日配送事業の㈱関東即配(現SBS即配サポート㈱)を設立。

1989年4月

商号を㈱総合物流システム(現SBSホールディングス㈱)に変更。

1997年6月

軽作業請負事業の㈲スタッフジャパン(現SBSスタッフ㈱)を設立。

1998年3月

マーケティング事業のマーケティングパートナー㈱を設立。

1999年12月

商号を㈱エスビーエス(現SBSホールディングス㈱)に変更。

2003年12月

日本証券業協会(現東京証券取引所JASDAQ市場)に株式を店頭登録。

2004年5月

雪印物流㈱(現SBSフレック㈱)の株式取得。

2004年7月

㈱エスビーエス(現SBSホールディングス㈱)を純粋持株会社に移行。

3PL事業を吸収分割により㈱関東即配に事業承継。

2004年9月

不動産証券化事業の㈱エーマックス(現SBSアセットマネジメント㈱)を設立。

2005年6月

東急ロジスティック㈱(後のティーエルロジコム㈱、現SBSロジコム㈱))、ティーエルトランスポート㈱(現SBSロジコム㈱)、ティーエルサービス㈱(現SBSロジコム㈱)、日本貨物急送㈱(現SBSフレイトサービス㈱)、伊豆貨物急送㈱(現SBSフレイトサービス㈱)の株式取得。

2006年1月

食品物流の㈱全通(現SBSゼンツウ㈱)の株式取得。

2006年3月

保険代理事業の㈲SBSインシュアランスサービス(現SBSファイナンス㈱)の株式取得

2006年4月

商号をSBSホールディングス㈱に変更、本社を東京都墨田区太平に移転。

2010年4月

ティーエルロジコム㈱(現SBSロジコム㈱)がビクターロジスティクス㈱(後のVLロジネット㈱)の株式取得。

2011年4月

ティーエルロジコム㈱(現SBSロジコム㈱)が日本レコードセンター㈱の株式取得。

2011年7月

ティーエルロジコム㈱(現SBSロジコム㈱)がVLロジネット㈱を吸収合併。

2011年10月

インドの国際物流会社Atlas Logistics Pvt. Ltd.の株式取得。

2012年3月

車両輸送の㈱ゼロの株式取得。

2012年5月

シンガポールにSBS Logistics RHQ Pte. Ltd.を設立し、シンガポール、タイ、ベトナム、マレーシアの拠点整備を実施。

2012年12月

東京証券取引所市場第二部へ上場。

2013年6月

ブランド統一の一環として、新ロゴマークの導入、物流14社の社名変更などを実施。

2013年12月

東京証券取引所市場第一部へ指定替え。

2014年7月

インドの国際物流会社Transpole Logistics Pvt. Ltd.の株式取得(その後、2016年に経営撤退)。

2015年1月

SBSフレック㈱の地域子会社6社が合併し、SBSフレックネット㈱が発足。

SBSロジコム㈱のトラック輸送を担う子会社SBSロジコム北関東㈱及びSBSロジコム南関東㈱を設立。

2015年7月

SBSサポートロジ㈱とSBS即配㈱が合併し、SBS即配サポート㈱が発足

2015年8月

シンガポールに運輸・通関事業を行うSBS Logistics Singapore Pte. Ltd.を設立。

 

2018年7月

SBSロジコム北関東㈱とSBSロジコム南関東㈱が合併し、SBSロジコム関東㈱が発足。

2018年8月

リコーロジスティクス㈱(現SBSリコーロジスティクス㈱)の株式取得。

2019年6月

㈱京葉自動車教習所、㈱姉崎自動車教習所の株式取得

2019年7月

SBSロジコム㈱が日本レコードセンター㈱を吸収合併。

2020年1月

㈱京葉自動車教習所と㈱姉崎自動車教習所が合併し、SBS自動車学校㈱が発足。

2020年2月

㈱日本政策投資銀行と共同で日本物流未来投資ファンド㈱(現日本物流未来投資㈱)を設立。

2020年4月

SBSリコーロジスティクスの国内子会社6社が合併し、SBS三愛ロジスティクス㈱が発足。

2020年11月

東芝ロジスティクス㈱(現SBS東芝ロジスティクス㈱)の株式取得。

2021年1月

東洋運輸倉庫㈱の株式取得。

2021年4月

SBSロジコム㈱が旭新運輸開発㈱の株式取得。

SBSフレック㈱が㈱日ノ丸急送の株式取得。

2021年7月

SBSリコーロジスティクス㈱が㈱ジャスの株式取得。

2021年12月

古河物流㈱(現SBS古河物流㈱)の株式取得。

2022年3月

SBSグループ本社機能を東京都墨田区から東京都新宿区に移転。

2022年4月

東京証券取引市場プライム市場へ移行。

SBSフレックネット㈱が㈱創友を吸収合併。

2022年11月

SBSリコーロジスティクス㈱が㈱EMCの株式取得。

 

 

3 【事業の内容】

当社グループは持株会社制を導入しており、2022年12月31日現在、連結財務諸表提出会社(以下当社という)並びに子会社57社(うち連結子会社41社)及び関連会社9社(うち持分法適用関連会社1社)から構成されております。当社は持株会社として、グループ戦略の立案・決定やグループ会社のモニタリング機能を果たすとともに、グループ会社への各種共通サービスの提供を行っております。

 

当社グループは、あらゆる産業に繋がり、経済活動に必要不可欠な社会基盤のひとつである物流を中核事業としております。また、物流支援事業として物流の周辺にあるさまざまなニーズにお応えし、物流事業の差別化と充実を図っております。具体的には、物流施設等の開発・販売・賃貸等を行う不動産事業及び人材、環境、マーケティング、太陽光発電等からなるその他事業を行っております。

 

なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。

 

当社グループの各事業の位置付け及びセグメントとの関連は次のとおりであります。これらの3事業は「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げるセグメントと同一の区分であります。

 

(1) 物流事業

当事業におきましては、主に企業間(BtoB)物流の分野で総合的な物流事業を展開しております。具体的には、荷主である顧客企業に対して物流改革を提案し、物流業務の包括受託及び各物流業者との連携による物流業務運営を提供する3PL(サード・パーティ・ロジスティクス)及び4PL事業、全国ネットワークを持つ三温度帯(冷凍・冷蔵・常温)での食品物流事業、顧客企業の倉庫・工場からの材料・製品等の運送・配送を担う運送事業、主に小型貨物を即日配達する即配サービス事業、国際物流事業、物流コンサルティング事業等であります。

上記の事業を行う主な関係会社は、SBS東芝ロジスティクス㈱、SBSリコーロジスティクス㈱、SBSロジコム㈱、SBSフレック㈱、SBSゼンツウ㈱、SBS即配サポート㈱及びSBS古河物流㈱です。

 

(2) 不動産事業

当事業におきましては、所有する施設をオフィス、住居、倉庫などを用途とし賃貸する事業及び物流施設の開発・販売事業から構成されます。

主な関係会社は、SBSロジコム㈱、SBSアセットマネジメント㈱及び㈱エルマックスです。

 

(3) その他事業

顧客企業の物流センター等で発生する業務等を担うスタッフの派遣や紹介を行う人材事業、一般及び産業廃棄物の回収及び中間処理を一貫して行い資源の再利用など廃棄物のリサイクルを行う環境事業、顧客企業の営業や販売促進活動を支援する広告制作、広告代理等のマーケティング事業、保有地や物流センターの屋根を活用した太陽光発電事業等から構成されます。

主な関係会社は、SBSスタッフ㈱、SBS即配サポート㈱、マーケティングパートナー㈱及びSBSロジコム㈱です。

 

(企業集団の状況)

当社グループは、当社を持株会社として当社グループの連結の範囲に入る子会社41社及び関連会社1社*が相互に連携して、物流事業、不動産事業、その他事業を営んでおります。これらを報告セグメントとの関連で示すと以下の通りであります。なお、次項の図には非連結子会社及び関連会社の一部(※印)を含んでおります。

*関連会社の内訳は、(株)ゼロ(持分法適用関連会社)です。

 

 


 

 

4 【関係会社の状況】

 

名称

住所

資本金
(百万円)

主要な事業
の内容

議決権の所有
割合(%)

関係内容

(連結子会社)

 

 

 

 

 

SBS東芝ロジスティクス㈱
(注)3、5

東京都新宿区

2,128

物流事業

66.6

役員の兼任4名

TLロジサービス㈱
(注)2

東京都新宿区

100

物流事業

100.0

(100.0)

東芝物流(上海)有限公司
(注)2

中国
上海市外高橋

千米ドル

1,500

物流事業

100.0

(100.0)

東芝物流(杭州)有限公司
(注)2

中国
杭州市

千米ドル

700

物流事業

100.0

(100.0)

東芝物流(大連)有限公司
(注)2

中国
大連市

千米ドル

850

物流事業

100.0

(100.0)

東芝物流(香港)有限公司
(注)2

中国
香港

百万香港ドル

3

物流事業

100.0

(100.0)

Toshiba Logistics
(Singapore) PTE.LTD. (注)2

シンガポール

千シンガポールドル

      790

物流事業

100.0

(100.0)

Toshiba Logistics
(Philippines) Corp. (注)2

フィリピン

ラグナ州

百万フィリピンペソ

           11

物流事業

100.0

(100.0)

TL Forwarding Service
(Philippines) Corporation
(注)2

フィリピン
パラニャーケ市

百万フィリピンペソ

           12

物流事業

100.0

(100.0)

Toshiba Logistics
(Thailand) Co.,Ltd. (注)2

タイ
パトゥムターニー

百万タイバーツ

64

物流事業

100.0

(100.0)

TL Service (Thailand) Co., Ltd. (注)2

タイ
パトゥムターニー

百万タイバーツ

25

物流事業

49.0

(49.0)

Toshiba Logistics Malaysia SDH.BHD.(注)2

マレーシア

ペナン州

百万マレーシアリンギット

        1

物流事業

100.0

(100.0)

Toshiba Logistics

Vietnam  Co.,Ltd. (注)2

ベトナム
ホーチミン市

百万ベトナムドン

4,500

物流事業

99.0

(99.0)

Toshiba Logistics India Pvt Ltd.(注)2

インド

ハリヤナ州

百万インドルピー

       20

物流事業

100.0

(100.0)

Toshiba Logistics America Inc. (注)2

アメリカ
カリフォルニア州

千米ドル

500

物流事業

100.0

(100.0)

Toshiba Logistics Europe GmbH (注)2

ドイツ
ヴァイターシュタット

百万ユーロ

1

物流事業

100.0

(100.0)

SBSリコーロジスティクス㈱ (注)3、5

東京都新宿区

448

物流事業

66.6

役員の兼任4名

SBS三愛ロジスティクス㈱
(注)2

東京都新宿区

30

物流事業

100.0

(100.0)

RICOH LOGISTICS
CORPORATION (注)2

アメリカ
カリフォルニア州

千米ドル

300

物流事業

100.0

(100.0)

RICOH INTERNATIONAL
LOGISTICS(H.K) Ltd. (注)2

中国

香港

百万香港ドル

5

物流事業

100.0

(100.0)

理光国際貨運代理(深圳)有限
公司 (注)2

中国

深圳市

百万中国元

7

物流事業

100.0

(100.0)

SBS Logistics (Thailand) Co.,Ltd. (注)2

タイ

バンコク都

百万タイバーツ

       12

物流事業

49.0

(49.0)

SBS Vietnam Co.,Ltd. (注)2

ベトナム

ホーチミン市

百万ベトナムドン

    2,279

物流事業

99.0

(99.0)

㈱ジャス (注)2

福島県会津若松市

59

物流事業

100.0

(100.0)

SBSグローバルネット
ワーク㈱ (注)2

東京都新宿区

50

物流事業

100.0

(100.0)

資金援助あり。

SBSロジコム㈱
(注)3、5

東京都新宿区

2,846

物流事業
不動産事業
その他事業

100.0

役員の兼任3名、
資金援助あり。

SBSフレイトサービス㈱
(注)2

神奈川県横浜市磯子区

100

物流事業

100.0

(100.0)

資金援助あり。

SBSロジコム関東㈱
(注)2

東京都新宿区

20

物流事業

100.0

(100.0)

旭新運輸開発㈱ (注)2

大阪府大阪市北区

40

物流事業
その他事業

100.0

(100.0)

資金援助あり。

SBSフレック㈱
(注)3

東京都新宿区

218

物流事業

66.0

役員の兼任3名、
資金援助あり。

SBSフレックネット㈱
(注)2

東京都新宿区

50

物流事業

100.0

(100.0)

役員の兼任1名

 

 

名称

住所

資本金
(百万円)

主要な事業
の内容

議決権の所有
割合(%)

関係内容

㈱日ノ丸急送 (注)2

香川県高松市

10

物流事業
不動産事業

100.0

(100.0)

SBS即配サポート㈱

東京都江東区

100

物流事業
その他事業

100.0

役員の兼任1名、
資金援助あり。

SBSゼンツウ㈱

東京都新宿区

83

物流事業

100.0

役員の兼任2名

SBS古河物流㈱

東京都新宿区

292

物流事業

66.6

役員の兼任1名、
資金援助あり。

SBSスタッフ㈱

東京都新宿区

70

その他事業

100.0

資金援助あり。

SBSファイナンス㈱

東京都新宿区

150

物流事業
その他事業

100.0

資金援助あり。

東洋運輸倉庫㈱(注)2

東京都新宿区

191

物流事業

100.0

(1.0)

マーケティングパートナー㈱

東京都新宿区

10

その他事業

100.0

SBSアセットマネジメント

東京都新宿区

160

不動産事業

100.0

役員の兼任3名

㈱エルマックス (注)2

東京都新宿区

50

不動産事業

100.0

(100.0)

役員の兼任3名、

資金援助あり。

(持分法適用関連会社)

 

 

 

 

 

㈱ゼロ (注)4

神奈川県川崎市幸区

3,390

物流事業

21.6

役員の兼任1名

 

(注) 1 「主要な事業の内容」欄には、セグメントの名称を記載しております。

2 議決権の所有割合の( )書きは、間接所有割合を内数で示しております。なお、数字は小数点第二位以下を切り捨てて表示しております。

3 特定子会社に該当しております。

4 有価証券報告書を提出しております。

5 SBS東芝ロジスティクス㈱、SBSリコーロジスティクス㈱及びSBSロジコム㈱については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。

主要な損益情報等

 

SBS東芝
ロジスティクス㈱

SBSリコー
ロジスティクス㈱

SBSロジコム㈱

(1) 売上高

97,380

百万円

93,168

百万円

80,595

百万円

(2) 経常利益

4,895

百万円

3,344

百万円

9,042

百万円

(3) 当期純利益

3,757

百万円

2,138

百万円

6,984

百万円

(4) 純資産額

9,294

百万円

16,444

百万円

35,393

百万円

(5) 総資産額

36,090

百万円

32,762

百万円

57,738

百万円

 

 

5 【従業員の状況】
(1) 連結会社の状況

2022年12月31日現在

セグメントの名称

従業員数(名)

物流事業

10,392

(11,782)

不動産事業

13

(0)

その他事業

195

(144)

全社

259

(44)

合計

10,859

(11,970)

 

(注) 1 従業員数は、就業人員であります。

2 従業員数欄の( )内に、当連結会計年度の臨時従業員の平均雇用人員を外数で記載しております。臨時従業員には、パートタイマー及び契約社員等の従業員を含み、派遣社員を除いております。

 

 

(2) 提出会社の状況

2022年12月31日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(円)

259

42.2

7.5

6,076,864

(44)

 

(注) 1 従業員数は、就業人員であります。

2 従業員数欄の( )内に、当事業年度の臨時従業員の平均雇用人員を外数で記載しております。臨時従業員には、パートタイマー及び契約社員等の従業員を含み、派遣社員を除いております。

3 平均年齢、平均勤続年数、平均年間給与には、他社から当社への出向者を含んでおりません。

4 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

 

(3) 労働組合の状況

当社グループの一部の連結子会社において労働組合が結成されております。2022年12月31日現在の組合員数は2,902名であります。

なお、当社及び連結子会社のいずれにおいても、労使関係は円満に推移しております。

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。

 

(1) 経営の方針

当社グループは、「全方位の物流機能を有する3PL企業集団」として、総合提案力、専門性、課題解決力をベースに、サプライチェーンの一翼を担うことでお客様の効率的な企業活動をサポートしております。

また、物流という生活の重要な社会インフラに携わる当社グループは、その社会的責任の重要性を認識し、安全、環境、社会貢献を実現するCSR経営に真摯に取り組むことで、企業価値と株主価値の向上に努め豊かな社会の実現に貢献してまいります。

 

(2) 目標とする経営指標

 当社グループは、中長期的な視点から事業の持続的成長、収益力及び資本効率の向上を図る方針であります。また、重要な事業戦略、投資戦略の一環として、物流施設の自社開発と流動化サイクルを計画的に循環させることで、3PL及び4PL事業の安定的成長を図る独自のビジネスモデルを推進しております。このことから、積極的な投資活動と財務健全性の維持という両側面の均衡を保つことを重視しており、目標とする自己資本比率を30%と設定し、これを判断指標と位置づけております。

 

(3) 経営環境、中長期的な会社の経営戦略

昨今の物流業界は、人手不足や技術革新を背景に、かつてないほど大きな構造転換期に差し掛かっております。人手不足が深刻化する中、IoT、AI、LT(Logistics Technology)を活用した革新的な技術の実用化に向けた取り組みが加速していることに加え、EC通販市場の急拡大により商流が変わりゆく中、物流もそれに呼応する形で、大きな変革を迫られています。

当社グループは、このような経営環境のパラダイムシフトを好機として捉え、自らも変化し続けることで激しい企業間競争に勝ち残ることを目指します。“For Your Dreams. ~人々の『夢への挑戦』をつなぎ未来を拓く~”をスローガンとし、ベンチャー企業が強みとする「柔軟性」と「スピード」、これに上場企業の「ガバナンス」を併せ持ち、物流の未来を創造する集団であり続けます。このために、次の基本方針を掲げます。

① 3PL及び4PL事業のさらなる強化と独自のサービスモデル確立

当社グループが得意とする3PL及び4PL事業の強化を、様々な手法を用いて具現化します。Web.マーケティングや営業力強化による新規受注の拡大、現場力強化による効率性の追求、事業の底上げや領域拡大につながるM&Aを積極的に検討、実行してまいります。また、当社グループ独自のソリューションである物流施設開発を含めた3PL及び4PLのご提案に加え、今後は自動化技術やAI関連設備導入も組み入れるなど、お客様の物流課題解決に貢献するべく、当社グループ独自のサービスモデル確立を目指します。

② 物流施設開発と既存施設の流動化による財務健全性の維持

3PL及び4PL事業拡大とサービスレベル向上を促進するために手掛ける物流施設の自社開発と、既存施設の流動化を計画的に推進することにより財務上の健全性を維持します。

③ 海外における事業の選択と集中を推進

推進すべき地域と事業を明確化し、選択と集中を進めてまいります。

 

 

(4) 対処すべき課題

新型コロナウイルス禍の影響が続く中、ロシアによるウクライナ侵攻に端を発したエネルギーや食糧、ロジスティクス関連コストの上昇に加え、急激な為替相場変動など、経営を取り巻く環境は依然として目まぐるしく変化しています。こうした環境の中、激化する企業間競争を勝ち抜いていくうえで、経営の透明性・効率性の確保およびグループシナジーの極大化は不可欠であり、当社グループ各社の有する物流機能を融合し、グループとしての一体感をより強化することがグループとしての競争力向上につながるものと考えております。
 今後の成長を持続するためには、インターネットショッピングの需要の高まりにより、引き続き市場の拡大が続くEコマース事業への対応、中核に据える3PL事業を推進する物流人材や海外展開に備えたグローバル人材の育成、物流施設開発や将来の技術革新を見据えたロボット化の積極的な導入を行い、それらを取り込むためのプロフェッショナル人材の確保が不可欠です。同時に労働人口の減少にともない、物流事業のベースを支えるドライバーなど、経営資源の安定的確保も重要な経営課題と捉え、そのための人事制度の整備を進め、優秀な人材の採用と育成に取り組むほか、社員一人ひとりが働きがい・誇り・生きがいを持てる環境作りに努めてまいります。また、物流企業としての社会的責任を果たすため、交通事故の防止や作業の安全確保などの安全対策、エコドライブの推進や車両・施設に起因する環境負荷の軽減などの環境保全対策に徹底的に取り組みます。さらに、内部統制の強化、コンプライアンスの徹底やリスク対策などを柱に、コーポレート・ガバナンス体制の充実に取り組むことにより、持続的社会の実現に向けて社会の期待に応える企業グループとして、サステナビリティ経営を着実に推進してまいります。

 

2 【事業等のリスク】

当社グループは、短期及び中・長期的な経営成績、株価及び財務状況に影響を及ぼす可能性のあるリスクを、主に外的要因に起因するもの、内的要因によるもの、その両方の側面を持つものの15の事象に区分し、発生の回避及び発生した場合の対応に最大限の努力を行っております。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

① 景気の変動によるリスク

 当社グループの事業は、国内外の経済、景気動向及び顧客企業の輸送需要の動向に影響を受けます。特に、国内景気の大幅な落ち込みによる消費の低迷や極端な円高、海外景気の深刻な落ち込みによる輸出入量の減少や輸配送料金の値下げ圧力などが発生した場合は、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 当社グループでは、事業の多様化の推進、取引先企業の拡大などによりリスクの分散を図るとともに、事業ポートフォリオの充実と最適化を推進しております。

 

② 燃料価格高騰によるリスク

 当社グループの主力事業である物流事業には、軽油・ガソリンなどの燃料が不可欠です。世界的な原油価格の高騰や為替変動による燃料価格の想定を超えた値上がりは、コストの増加要因となります。燃料価格の想定を超えた値上がりコスト増加相当分を料金に転嫁できない場合は、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 当社グループでは、世界的な市場の動向を注視するとともに燃料価格の変動を予測した予算の策定及びエコドライブの推進や段階的な次世代自動車の導入などにより、燃料効率の高い物流サービスへの転換を推進しております。

 

③ 金融環境悪化によるリスク

 当社グループの重要な成長戦略として、M&Aや3PL事業推進のための物流施設の開発を行うにあたり、必要な資金は主に金融機関からの借り入れで調達しておりますが、金融環境の悪化は戦略投資への資金調達が困難となり、調達金利の上昇が起こる可能性があります。また、一部借入金には、財務制限条項が付されておりますが、これに抵触することで当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 当社グループでは、物流施設の流動化や営業キャッシュ・フローなどによる有利子負債の返済促進と金利の固定化などの対策を講じております。

 

④ M&Aのリスク

 当社グループは、既存事業の規模拡大や新規事業分野へ進出するに際し、事業戦略の一環としてM&Aや資本参加、資本提携などを行っておりますが、予測できない事態により買収や提携後の事業計画の進捗が当初の予定より大幅に遅れた場合は、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 当社グループでは、M&Aや資本参加、資本提携などにおいては事前デューディリジェンスを徹底し、被買収企業の経営層との丁寧な調整を行います。

 

⑤ 不動産事業のリスク

 当社グループの不動産事業は、開発事業と賃貸事業で構成されております。開発事業における物流施設の新規開発にあたっては、販売用、賃貸用に関わらず顧客の確保を前提としており、入居者あるいは販売先を決定したのちに、顧客のニーズに合わせた仕様あるいは賃料や賃貸期間などを決定し、着工しております。そのため、受注時期や規模、仕様、完成時期、販売時期によって売上及び利益が一定の時期に偏る場合や遅延が生じる場合があります。

 当社グループでは、顧客の確保を前提とした物流施設の開発を行っております。

 

⑥ 法制度変更によるリスク

 当社グループの主力である物流事業では、貨物自動車運送業や倉庫業、通関業などの物流に関する各種事業法、不動産事業では建築基準法や金融商品取引法、人材事業では労働者派遣法などの様々な法規制を受けております。それらが、社会情勢の変化に応じて改正や強化、解釈の変更などが行われた場合は、新たな費用負担の発生や事業展開の変更を求められる可能性があります。これらの対応に新たな費用負担が発生した場合は、コストの増加要因となります。

 当社グループでは、法令遵守を旨としており、業界団体をとおして情報を収集するほか、法令や制度の変更を予め想定した対策を講じております。

 

⑦ 自然災害等の発生によるリスク

 当社グループは、トラックによる輸送や物流センターの運営を主体に事業を展開しており、大規模な自然災害などが発生した場合は、大きな影響を受けます。当社グループは首都圏に多くの物流施設を有しており、大規模な自然災害が発生した場合は、荷主企業や当社施設の被災、交通網の遮断・混乱、電気・水道などのライフラインの停止などにより、事業の継続が困難となる可能性があります。

 当社グループでは、「事業継続計画(BCP)」において災害状況の想定及び対応策を定め、定期的な訓練の実施や主要な建物の耐震性の確保、事業拠点の可能な範囲での分散化を進めております。

 

⑧ 新型コロナウイルス感染症によるリスク

 当社グループや荷主企業で感染症による発症者が確認された場合は、オペレーションの制限や停止を余儀なくされるなど、当社グループの事業活動に様々な影響を与えます。また、従業員等を感染症から守る感染防止対策費用は、コストの増加要因となります。

 当社グループでは、事業所及びトラックなどの事業用車両の衛生管理を徹底するほか、従業員等には国の指針に従い、出社時の検温の実施及び健康状態の確認、手洗いや手指の消毒の励行、マスク着用の徹底を図っております。

 

⑨ 重大事故発生によるリスク

 当社グループは、トラックなどの事業用車両が公道を利用し、顧客の商品または製品の輸配送を行っておりますが、万が一、人命を失うような重大な事故を起こした場合は、被害者からの訴訟や顧客からの信頼喪失や社会的信用の毀損、営業停止または事業用車両の運行停止などの行政処分を受ける可能性があります。

 当社グループでは、当社と当社グループが協働して設置する「SBSグループ運輸安全推進会議」にて教育・啓発、事故防止、安全運転管理の3つを重点施策としてグループ全体で運輸安全マネジメントを推進しております。

 

⑩ システムダウンによるリスク

 当社グループは、顧客の商品・製品の管理、倉庫管理、通関処理などの業務システムから会計システム、人事給与システムなどの社内システムに至るまでコンピュータやネットワークを使用しております。万が一、コンピュータの故障やウイルスへの感染、外部からのハッキング、大規模な自然災害などによりシステムがダウンした場合は、オペレーションの停止や制限を余儀なくされ、業務処理の遅延や混乱を及ぼす可能性があります。

 当社グループでは、SOC(Security Operation Center)サービスによるネットワークの監視や確認、AIを用いたウイルスの監視、次世代ファイヤーウォールによりセキュリティ強化を図っております。また、当社と当社グループ会社が協働して設置する「SBSグループ情報セキュリティ推進会議」にてグループ全体でセキュリティ対策と教育・啓発を推進しております。

 

⑪ 顧客情報の流出リスク

 当社グループは、個人情報を含む多くの顧客情報を扱っており、潜在的に個人情報や顧客情報の流出、データの喪失リスクがあります。万が一、顧客情報の流出やデータの喪失などの事態を招いた場合は、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 当社グループでは、社内規程で顧客情報の適正な管理を定めるとともに、「SBSグループ情報セキュリティ推進会議」のもとで、グループ全体で顧客情報の適正管理のための対策を推進しております。

 

⑫ コンプライアンス違反によるリスク

 当社グループは、様々な法令や幅広いルール、社会的規範のもとで事業を展開しており、関連規制への抵触や取締役や従業員等による不正行為が発生した場合は、当社グループの信用毀損や取引の停止などにより多額の損害賠償請求などを招き、業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 当社グループでは、「SBSグループコンプライアンス規程」を定め、当社グループを構成する取締役や従業員等がコンプライアンスに則した行動を取るための体制や仕組みの構築を推進するとともに、「SBSグループ行動基準」を定め誠実で公正・透明な企業風土を醸成するよう努めております。

 

⑬ 国際展開によるリスク

 当社グループは、持続的に成長するために海外での事業展開に取り組んでおりますが、進出国または進出地域の政治体制や法規制の変化、景気の後退による経済状況の変化、感染症にともなう疾病の発生などにより社会的混乱が生じた場合は、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 当社グループでは、進出国または地域に関する情報を常に収集し、分析を行っております。

 

⑭ 人材の確保と育成のリスク

 当社グループでは、人材の重要性を認識し、採用活動や人材育成に注力しておりますが、必要な人材を確保できない場合や多くの人材が社外へ流出した場合、人材の育成が計画どおりに進捗しない場合などは、当社グループの事業展開や業績及び成長戦略に大きな影響を及ぼす可能性があります。

 当社グループでは、新卒または中途採用に拘らず積極的に採用を行うとともに、人材育成の基本方針にもとづいて、グループ各社の従業員を対象とした様々な人材育成教育を実行し、能力の向上とキャリア開発を支援しております。

 

⑮ 気候変動によるリスク

 当社グループは、気候温暖化にともなう海水面の上昇などにより、港湾部の事業拠点が浸水被害を受ける可能性や異常気象による豪雨や豪雪、台風被害などによる交通網の遮断・混乱、電気・水道などのライフラインの供給停止、熱中症による従業員の健康危害などの影響を受ける可能性があります。また、国際合意にもとづく二酸化炭素の排出規制強化や企業が排出する温暖化ガスに対する「炭素価格」の導入は、コストの増加要因となります。

 当社グループでは、エコドライブの推進や段階的な次世代自動車の導入、省エネルギー設備を導入するなどの低炭素化を前提とした計画的な事業戦略及び環境戦略を策定し、気候変動リスクに長期的な視野で取り組んでおります。

 

3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績等の状況の概要

 当連結会計年度(2022年1月1日~2022年12月31日)においては、新型コロナウイルス感染症の再拡大、資源価格や燃料価格の急騰、また為替レートの急激な変動などに見舞われながらも、国内外の経済活動は徐々に回復の兆しを見せ、本格的な経済活性化が期待される状況となっております。そうしたなか、当社グループはお客様、取引先ならびに従業員の感染防止と安全確保を最優先に取り組みながら、主力の物流事業における3PL、4PLビジネスの獲得と、ネット通販などの物流需要拡大に応えるべく積極的な対応を図ってまいりました。
 また、М&Aを軸とする当社の成長戦略において、SBSグループ各社相互間のシナジーを発揮させることで、当社グループのサービスラインナップをさらに拡充し、社会の物流ニーズを強固にサポートする体制を整えました。

 

当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は以下のとおりです。

 

① 財政状態及び経営成績の状況

 a. 経営成績

 当連結会計年度の業績については、海外事業における海上・航空運賃の高騰、為替影響のほか、電子機器、EC関連などの国内物流量の増加に伴ってグループ各社の物流事業が堅調であったことから、売上高は前連結会計年度より519億96百万円増(+12.9%)の4,554億81百万円、営業利益は同11億37百万円増(+5.5%)の218億44百万円、経常利益は同9億14百万円増(+4.5%)の214億4百万円となり、売上高、営業利益、経常利益の各指標とも5期連続で過去最高値を更新しました。

 また、親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、2022年6月30日に当社連結子会社の物流施設(SBSフレック株式会社阿見第二物流センター)で発生した火災に関連した火災損失を特別損失として計上しましたが、当該火災により焼失・毀損した固定資産に対して支払われた保険金の受取金額のうち、上記の火災損失に対応した金額を特別利益に計上したこと等により、同9億42百万円増(+8.7%)の117億32百万円となり、こちらも4期連続で過去最高値を更新することとなりました。

 

 セグメント別の経営成績は以下のとおりです。

 

(物流事業)

 主力の物流事業では、既存顧客との取引拡大に加え、高い物流機能を求める新規顧客の獲得に注力しました。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で大きく落ち込んだ企業間物流が海外を含めて回復したことや、即日配送事業におけるネット通販需要の取り込み等により、当期における物流事業の売上高は前連結会計年度より549億59百万円増(+14.5%)の4,332億95百万円、営業利益は傭車費、燃料費の増加や新制服導入費用の計上等があり、同1億23百万円減(△0.8%)の154億23百万円となりました。
 

(不動産事業)

不動産事業は、開発事業と賃貸事業で構成されております。開発事業では、グループの3PL、4PL事業を推進するために、顧客の物流ニーズに合った大型倉庫を土地の取得から建設まで一貫して行います。賃貸事業では、グループで保有する倉庫、オフィスビル、レジデンス等から賃貸収益を得ています。当社は、将来の投資に向け物流不動産を流動化し資金を回収しており、流動化に伴い計上する収益は不動産事業に含めております。
 当期の物流不動産流動化の実績として、横浜金沢物流センター(横浜市)の信託受益権の一部譲渡を実施しております。当期における不動産事業の売上高は前連結会計年度より36億19百万円減(△21.2%)の134億23百万円、営業利益は同50百万円減(△0.8%)の62億82百万円となりました。

 

 

(その他事業)

 その他事業の主なものは、人材派遣事業、マーケティング事業、太陽光発電事業及び環境事業です。当期におけるその他事業の売上高は前連結会計年度より6億56百万円増(+8.1%)の87億62百万円、営業利益は同32百万円減(△7.5%)の4億2百万円となりました。

 

b.財政状態

 資産、負債及び純資産の主な増減要因は以下のとおりです。

 

(資産)

 当連結会計年度における総資産は2,968億98百万円となり、前連結会計年度末に比べ197億1百万円増加しました。これは主に、現預金、売掛金および棚卸資産の増加等によるものです。

 

(負債)

 負債は2,047億26百万円となり、前連結会計年度末に比べ82億36百万円増加しました。これは主に、短期借入金の増加等によるものです。

 

(純資産)

 純資産は921億72百万円となり、前連結会計年度末に比べ114億64百万円増加しました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加、並びに非支配株主持分の増加等によるものです。
 

② キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という) は、前連結会計年度末に比べ88億73百万円増加し、326億68百万円となりました。各キャッシュ・フローの主な増減要因は以下のとおりです。
 
(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動により得られた資金は224億7百万円(前連結会計年度末は274億72百万円の収入)となりました。これは、税金等調整前当期純利益の増加等、収益力の底上げを主因としたものです。

 
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
 投資活動により使用した資金は158億95百万円(前連結会計年度は223億43百万円の支出)となりました。これは主に、車両や設備等の固定資産の取得によるものです。

 
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
 財務活動により得られた資金は4億89百万円(前連結会計年度は92億78百万円の支出)となりました。これは、長期借入金の返済支出152億94百万円、配当金支払い21億84百万円等があった一方で、長期借入による収入150億円及び短期借入金の純増55億19百万円があったことによるものです。

 

③ 生産、受注及び販売の状況
a. 生産実績及び受注実績

当社グループは、物流事業を中核とするサービスの提供が主要な事業であるため、記載を省略しております。

 

b. 販売実績

当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

金額(百万円)

前期比(%)

物流事業

433,295

114.5

不動産事業

13,423

78.8

その他事業

8,762

108.1

合計

455,481

112.9

 

(注) 1 セグメント間の取引については相殺消去しております。

2 主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合

相手先

前連結会計年度

当連結会計年度

金額(百万円)

割合(%)

金額(百万円)

割合(%)

㈱リコー及びそのグループ会社

45,549

11.3

60,481

13.3

 

3 当連結会計年度における販売実績の著しい変動の要因は、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 a.経営成績」に記載のとおりであります。

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

  経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

  なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

① 重要な会計方針及び見積り

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準にもとづき作成しています。この連結財務諸表の作成にあたって採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載のとおりです。連結財務諸表の作成においては、過去の実績やその時点で合理的と考えられる情報にもとづき、会計上の見積りを行っていますが、見積りには不確実性が伴い、実際の結果とは異なる場合があります。

また、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響に関する会計上の見積りについては、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (追加情報)」に記載しております。

なお、連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりです。

 

② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

 当社グループの当連結会計年度の経営成績等は「(1)経営成績等の状況の概要」に記載しております。

 

③ 経営成績に重要な影響を与える要因について

当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては「第2 事業の状況 2.事業等のリスク」に記載しております。

 

 

④ 資本の財源及び資金の流動性について

 当社グループの主たる運転資金は、傭車費、外注費、人件費等の売上原価、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。また、投資を目的とした資金需要といたしましては、車両の経常的な更新、子会社・関連会社株式の取得等によるもの及び物流施設の自社開発に伴う用地取得、建設工事代金、設備投資等があります。

 資金の財源につきましては、当面の資金需要と設備投資計画に則り自己資金と金融機関からの借入金により調達しております。当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、326億68百万円となり、有利子負債残高は1,040億95百万円となっております。

 当社グループは、グループ全体の資金を有効活用するため、キャッシュ・マネジメント・システムを採用しており、連結子会社の支払い代行業務を行う他、連結子会社の報告にもとづき、グループにおける重要な資金繰りの状況について把握しております。また、取引銀行において、借入金の与信枠の設定を受けており、必要な資金を速やかに確保する基盤を整えております。

 

  ⑤ 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の達成・進捗状況について

 当社グループは、中長期的な視点から事業の持続的成長、収益力及び資本効率の向上を図る方針であります。また、重要な事業戦略、投資戦略の一環として、物流施設の自社開発と流動化サイクルを計画的に循環させることで、3PL及び4PL事業の安定的成長を図る独自のビジネスモデルを推進しております。このことから、積極的な投資活動と財務健全性の維持という両側面の均衡を保つことを重視しており、目標とする自己資本比率を30%と設定し、これを判断指標と位置づけております。当連結会計年度の自己資本比率は、23.7%(前連結会計年度比+1.8%)となっており、引き続き財務の健全性を意識した事業運営を行い、投資と回収の最適なバランスを実現してまいります。

 

4 【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。

 

 

 

2 【主要な設備の状況】
(1) 提出会社

 

 

 

 

 

 

2022年12月31日現在

事業所名
(所在地)

セグメント
の名称

設備の
内容

帳簿価額(百万円)

従業員数(名)

建物及び
構築物

機械装置
及び
運搬具

土地
(面積
千㎡)

リース
資産

その他

合計

本社
(東京都新宿区)

全社
(共通)

事務所

906

9

(―)

6

2,222

3,145

259

戸田倉庫
(埼玉県戸田市)

不動産
事業

賃貸用
倉庫

1

775

(6.97)

777

芝山太陽光発電所
(千葉県山武郡芝山町)

その他
事業

太陽光
発電
設備他

17

212

274

(115.43)

6

510

 

(注) 1 帳簿価額のうち「その他」は、主に工具、器具及び備品並びに無形固定資産であります。

2 上記の他、主要な設備のうち連結会社以外から賃借している設備の内容は、次のとおりであります。

  なお、2022年3月に本社を移転しておりますが、本社の年間賃借料は、移転前の賃借料も含めて記載しております。

 

事業所名
(所在地)

セグメント
の名称

設備の内容

年間賃借料
(百万円)

本社他
(東京都新宿区他)

全社(共通)

事務所(賃借)

241

 

 

 

(2) 国内子会社

 

 

 

 

 

 

2022年12月31日現在

会社名

(主な所在地)

セグ
メン
トの
名称

設備の内容

帳簿価額(百万円)

従業員数(名)

建物及び構築物

機械装置及び
運搬具

土地
(面積
千㎡)

リース
資産

その他

合計

SBS東芝ロジスティクス㈱

(神奈川県川崎市川崎区他)

物流 事業

事務所、倉庫、
車両等

1,164

386

8,284

(99.73)

72

18,477

28,385

659

SBSリコーロジスティクス㈱

(東京都大田区他)

物流 事業

事務所、倉庫、
車両等

2,933

572

6,415

(26.63)

958

4,237

15,116

661

SBSロジコム㈱

(埼玉県所沢市他)

物流 事業

事務所、倉庫、

物流用地、車両等

5,485

725

9,839

(262.62)

50

1,589

17,690

836

SBSロジコム㈱

(東京都渋谷区他)

不動産
事業

賃貸用建物他

3,149

1

13,420

(44.41)

12

16,583

SBSフレイトサービス㈱

(神奈川県南足柄市他)

物流 事業

事務所、倉庫、

車両等

880

922

1,428

(41.56)

9

17

3,258

201

SBSフレック㈱

(茨城県稲敷郡阿見町他)

物流 事業

事務所、倉庫、

車両等

1,804

219

2,717

(97.41)

160

153

5,056

225

SBSゼンツウ㈱

(埼玉県川口市他)

物流 事業

事務所、車両等

41

2,463

155

(4.89)

39

135

2,835

1,987

東洋運輸倉庫㈱

(神奈川県川崎市川崎区他)

物流 事業

事務所、倉庫等

1,759

4

5,581

(19.50)

11

13

7,370

72

 

(注) 1 帳簿価額のうち「その他」は、主に工具、器具及び備品並びに顧客関連資産であります。

2 従業員数には臨時従業員数は含まれておりません。

3 上記のうち、SBSフレック㈱の阿見第一物流センターについては、2022年6月30日に発生した火災の影響により、現在休止中であります。

4 上記の金額には、建設仮勘定は含まれておりません。

5 上記の他、主要な設備のうち連結会社以外から賃借している設備の内容は、次のとおりであります。

 

会社名

(主な所在地)

セグメント
の名称

設備の内容

年間賃借料
(百万円)

SBS東芝ロジスティクス㈱

(神奈川県川崎市川崎区他)

物流事業

事務所、倉庫

3,434

SBSリコーロジスティクス㈱

(東京都大田区他)

物流事業

事務所、倉庫

6,472

SBSロジコム㈱

(千葉県印西市他)

物流事業

事務所、倉庫

6,330

 

 

① 【株式の総数】

 

種類

発行可能株式総数(株)

普通株式

154,705,200

154,705,200

 

 

② 【発行済株式】

 

種類

事業年度末現在
発行数(株)
(2022年12月31日)

提出日現在
発行数(株)
(2023年3月28 日)

上場金融商品取引所名又は登録認可金融商品取引業協会名

内容

普通株式

39,718,200

39,718,200

東京証券取引所
プライム市場

単元株式数
100株

39,718,200

39,718,200

 

 

① 【ストックオプション制度の内容】

該当事項はありません。

 

② 【ライツプランの内容】

該当事項はありません。

 

 

(4) 【発行済株式総数、資本金等の推移】

 

年月日

発行済株式
総数増減数
(株)

発行済株式
総数残高
(株)

資本金増減額
 
(百万円)

資本金残高
 
(百万円)

資本準備金増減額
(百万円)

資本準備金
残高
(百万円)

2016年5月2日

39,718,200

3,920

△3,000

2,250

 

(注) 会社法第448条第1項の規定にもとづき、資本準備金を減少し、その他資本剰余金に振替え、会社法第452条の規定にもとづき、振替えたその他資本剰余金のうち、2,218百万円を繰越利益剰余金に振替えることにより、欠損填補しております。

 

(5) 【所有者別状況】

 

2022年12月31日現在

区分

株式の状況(1単元の株式数100株)

単元未満
株式の状況
(株)

政府及び地方公共団体

金融機関

金融商品取引業者

その他の法人

外国法人等

個人
その他

個人以外

個人

株主数(人)

23

23

57

138

7

3,999

4,247

所有株式数
(単元)

103,730

6,408

32,972

36,134

11

217,835

397,090

9,200

所有株式数の割合(%)

26.12

1.61

8.30

9.10

0.00

54.86

100.00

 

(注) 1 自己株式は、「個人その他」の欄に7単元、「単元未満株式の状況」の欄に28株含まれております。

2 単元未満株式のみを有する株主は602人であります。

3 所有株式数の割合は、小数第3位を四捨五入して表示しております。

 

 

(6) 【大株主の状況】

2022年12月31日現在

氏名又は名称

住所

所有株式数
(株)

発行済株式
(自己株式を
除く。)の
総数に対する
所有株式数
の割合(%)

鎌田 正彦

東京都渋谷区

14,388,400

36.22

㈱日本カストディ銀行(信託口)

東京都中央区晴海一丁目8番12号

5,057,200

12.73

日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口)

東京都港区浜松町二丁目11番3号

2,458,700

6.19

SBSホールディングス従業員持株会

東京都墨田区太平四丁目1番3号

1,224,500

3.08

三井住友信託銀行㈱(信託口 甲18号)

東京都千代田区丸の内一丁目4番1号

1,200,000

3.02

和佐見 勝

埼玉県さいたま市浦和区

1,078,600

2.71

東武不動産㈱

東京都墨田区業平三丁目14番4号

1,001,000

2.52

三井住友信託銀行㈱(信託口甲13号)

東京都千代田区丸の内一丁目4番1号

1,000,000

2.51

大内 純一

東京都世田谷区

601,400

1.51

上田八木短資㈱

大阪府大阪市中央区高麗橋二丁目4番2号

500,600

1.26

28,510,400

71.78

 

(注) 1 上記所有株式数のうち、信託業務にかかる株式数は次のとおりであります。

㈱日本カストディ銀行(信託口)                     5,057,200株

日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口)            2,458,700株

三井住友信託銀行㈱(信託口 甲18号)              1,200,000株

三井住友信託銀行㈱(信託口 甲13号)             1,000,000株

2 発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合は、小数第3位を切り捨てて表示しております。

3 2020年4月13日付で公衆の縦覧に供されている大量保有報告書において、三井住友信託銀行㈱及びその共同
保有者である三井住友トラスト・アセットマネジメント㈱並びに日興アセットマネジメント㈱が2020年4月
7日現在でそれぞれ以下の株式を所有している旨が記載されているものの、当社として2022年12月31日時点
における実質所有株式数の確認ができませんので、上記大株主の状況には含めておりません。
なお、その大量保有報告書の内容は、次のとおりであります。

氏名又は名称

住所

保有株券等の数
(株)

株券等保有割合
(%)

三井住友信託銀行㈱

東京都千代田区丸の内一丁目4番1号

株式 2,500,000

6.29

三井住友トラスト・アセ
ットマネジメント㈱ 

東京都港区芝公園一丁目1番1号

株式 555,500

1.40

日興アセットマネジメン
ト㈱ 

東京都港区赤坂九丁目7番1号

株式 539,700

1.36

 

 

① 【連結貸借対照表】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(2021年12月31日)

当連結会計年度

(2022年12月31日)

資産の部

 

 

 

流動資産

 

 

 

 

現金及び預金

23,800

32,673

 

 

受取手形及び売掛金

※6 62,555

 

 

受取手形、売掛金及び契約資産

※6,※8 67,075

 

 

リース債権及びリース投資資産

1,214

1,130

 

 

棚卸資産

※1,※2 22,425

※1,※2 31,207

 

 

その他

11,625

14,021

 

 

貸倒引当金

78

84

 

 

流動資産合計

121,541

146,023

 

固定資産

 

 

 

 

有形固定資産

 

 

 

 

 

建物及び構築物

※2,※4 75,625

※2,※4 69,581

 

 

 

 

減価償却累計額及び減損損失累計額

50,585

49,199

 

 

 

 

建物及び構築物(純額)

25,040

20,381

 

 

 

機械装置及び運搬具

33,804

34,623

 

 

 

 

減価償却累計額及び減損損失累計額

20,826

22,699

 

 

 

 

機械装置及び運搬具(純額)

12,978

11,924

 

 

 

土地

※2,※4 51,810

※2,※4 53,264

 

 

 

リース資産

9,028

9,792

 

 

 

 

減価償却累計額及び減損損失累計額

5,600

6,166

 

 

 

 

リース資産(純額)

3,427

3,626

 

 

 

建設仮勘定

1,335

1,575

 

 

 

その他

9,085

9,281

 

 

 

 

減価償却累計額及び減損損失累計額

6,800

7,020

 

 

 

 

その他(純額)

2,285

2,261

 

 

 

有形固定資産合計

96,877

93,034

 

 

無形固定資産

 

 

 

 

 

のれん

9,883

8,392

 

 

 

顧客関連資産

20,903

20,141

 

 

 

その他

4,864

5,821

 

 

 

無形固定資産合計

35,651

34,355

 

 

投資その他の資産

 

 

 

 

 

投資有価証券

※3,※4 11,960

※3,※4 11,952

 

 

 

差入保証金

9,099

9,659

 

 

 

その他

2,144

1,934

 

 

 

貸倒引当金

78

62

 

 

 

投資その他の資産合計

23,126

23,484

 

 

固定資産合計

155,655

150,874

 

資産合計

277,197

296,898

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(2021年12月31日)

当連結会計年度

(2022年12月31日)

負債の部

 

 

 

流動負債

 

 

 

 

支払手形及び買掛金

※6 34,193

※6 35,823

 

 

電子記録債務

※6 6,342

※6 6,512

 

 

1年内償還予定の社債

10

10

 

 

短期借入金

※7 22,865

※7 28,395

 

 

1年内返済予定の長期借入金

14,300

15,230

 

 

未払金

※6 7,628

※6 7,891

 

 

未払費用

6,858

7,207

 

 

リース債務

1,339

1,535

 

 

未払法人税等

3,174

1,859

 

 

未払消費税等

2,895

3,046

 

 

賞与引当金

2,694

2,969

 

 

その他

3,779

4,149

 

 

流動負債合計

106,082

114,632

 

固定負債

 

 

 

 

社債

130

120

 

 

長期借入金

57,304

56,079

 

 

長期預り保証金

2,354

2,235

 

 

リース債務

2,708

2,725

 

 

退職給付に係る負債

10,826

11,563

 

 

繰延税金負債

12,950

12,625

 

 

資産除去債務

2,793

2,943

 

 

その他

1,339

1,801

 

 

固定負債合計

90,406

90,093

 

負債合計

196,489

204,726

純資産の部

 

 

 

株主資本

 

 

 

 

資本金

3,920

3,920

 

 

資本剰余金

2,651

2,651

 

 

利益剰余金

53,122

62,787

 

 

自己株式

0

0

 

 

株主資本合計

59,693

69,358

 

その他の包括利益累計額

 

 

 

 

その他有価証券評価差額金

546

399

 

 

為替換算調整勘定

256

799

 

 

退職給付に係る調整累計額

175

176

 

 

その他の包括利益累計額合計

978

1,022

 

非支配株主持分

20,035

21,791

 

純資産合計

80,707

92,172

負債純資産合計

277,197

296,898

 

【連結損益計算書】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(自 2021年1月1日

 至 2021年12月31日)

当連結会計年度

(自 2022年1月1日

 至 2022年12月31日)

売上高

403,485

※1 455,481

売上原価

356,768

404,945

売上総利益

46,716

50,536

販売費及び一般管理費

※2 26,009

※2 28,692

営業利益

20,706

21,844

営業外収益

 

 

 

受取利息

22

36

 

受取配当金

89

79

 

為替差益

159

 

持分法による投資利益

661

639

 

その他

554

452

 

営業外収益合計

1,328

1,368

営業外費用

 

 

 

支払利息

878

928

 

システム移行関連費用

178

433

 

その他

487

446

 

営業外費用合計

1,544

1,808

経常利益

20,489

21,404

特別利益

 

 

 

固定資産売却益

※3 130

※3 2,286

 

災害に伴う受取保険金

※7 4,579

 

その他

29

74

 

特別利益合計

159

6,940

特別損失

 

 

 

固定資産売却損

※4 46

※4 10

 

固定資産除却損

※5 409

※5 275

 

減損損失

※6 33

※6 902

 

火災損失

※8 4,578

 

関係会社株式評価損

744

 

その他

43

95

 

特別損失合計

533

6,606

税金等調整前当期純利益

20,115

21,737

法人税、住民税及び事業税

6,982

7,423

法人税等調整額

31

66

法人税等合計

6,950

7,490

当期純利益

13,165

14,247

非支配株主に帰属する当期純利益

2,375

2,515

親会社株主に帰属する当期純利益

10,790

11,732

 

1.報告セグメントの概要

当社の報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務諸表が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために定期的に検討を行う対象となっているものであります。

当社グループは、持株会社である当社の傘下において、各事業会社はそれぞれ独立した経営単位として戦略を立案し事業活動を展開しておりますが、当社グループの中核的事業につきましては当社が包括的・横断的に統括し管理することとしております。

このことから当社グループでは、報告セグメントを「物流事業」、「不動産事業」及び「その他事業」の3つとしております。

「物流事業」は、トラック輸送、鉄道利用輸送、低温物流、国際物流、物流センター運営、流通加工、企業向け即配便、個人宅配などの事業とこれらの事業を一括受託する3PL並びに4PL事業、物流コンサルティング事業、及びこれらに付帯する事業から構成されます。

「不動産事業」は、所有する施設をオフィス、住居、倉庫などの用途として賃貸する事業及び物流施設の開発・販売事業から構成されます。

「その他事業」は、人材、環境、マーケティング、太陽光発電などの事業から構成されます。

 

① 【貸借対照表】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2021年12月31日)

当事業年度

(2022年12月31日)

資産の部

 

 

 

流動資産

 

 

 

 

現金及び預金

13,833

19,557

 

 

前払費用

267

496

 

 

短期貸付金

※1 21,595

※1 24,448

 

 

未収入金

※1 3,631

※1 3,725

 

 

その他

※1 106

※1 143

 

 

貸倒引当金

3

4

 

 

流動資産合計

39,430

48,367

 

固定資産

 

 

 

 

有形固定資産

 

 

 

 

 

建物

470

907

 

 

 

機械及び装置

240

221

 

 

 

工具、器具及び備品

385

524

 

 

 

土地

1,049

1,049

 

 

 

その他

34

28

 

 

 

有形固定資産合計

2,181

2,732

 

 

無形固定資産

 

 

 

 

 

商標権

9

8

 

 

 

ソフトウエア

705

1,201

 

 

 

その他

623

490

 

 

 

無形固定資産合計

1,338

1,700

 

 

投資その他の資産

 

 

 

 

 

投資有価証券

791

820

 

 

 

関係会社株式

72,915

72,408

 

 

 

その他の関係会社有価証券

144

 

 

 

関係会社長期貸付金

4,806

4,950

 

 

 

繰延税金資産

42

118

 

 

 

その他

1,289

1,057

 

 

 

投資その他の資産合計

79,845

79,500

 

 

固定資産合計

83,365

83,933

 

資産合計

122,795

132,301

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2021年12月31日)

当事業年度

(2022年12月31日)

負債の部

 

 

 

流動負債

 

 

 

 

短期借入金

※3 21,500

※3 27,000

 

 

1年内返済予定の長期借入金

14,003

14,965

 

 

未払金

※1 2,079

※1 1,710

 

 

未払費用

92

102

 

 

未払法人税等

943

248

 

 

前受金

8

7

 

 

預り金

※1 11,010

※1 10,217

 

 

その他

※1 66

※1 65

 

 

流動負債合計

49,704

54,315

 

固定負債

 

 

 

 

長期借入金

55,414

54,455

 

 

資産除去債務

105

 

 

その他

※1 4

※1 4

 

 

固定負債合計

55,419

54,565

 

負債合計

105,123

108,881

純資産の部

 

 

 

株主資本

 

 

 

 

資本金

3,920

3,920

 

 

資本剰余金

 

 

 

 

 

資本準備金

2,250

2,250

 

 

 

その他資本剰余金

146

146

 

 

 

資本剰余金合計

2,396

2,396

 

 

利益剰余金

 

 

 

 

 

その他利益剰余金

 

 

 

 

 

 

繰越利益剰余金

11,167

16,944

 

 

 

利益剰余金合計

11,167

16,944

 

 

自己株式

0

0

 

 

株主資本合計

17,483

23,261

 

評価・換算差額等

 

 

 

 

その他有価証券評価差額金

188

158

 

 

評価・換算差額等合計

188

158

 

純資産合計

17,672

23,419

負債純資産合計

122,795

132,301

 

② 【損益計算書】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(自 2021年1月1日

 至 2021年12月31日)

当事業年度

(自 2022年1月1日

 至 2022年12月31日)

営業収益

※1 9,037

※1 15,766

営業費用

※1,※2 5,875

※1,※2 6,492

営業利益

3,162

9,274

営業外収益

 

 

 

受取利息

※1 215

※1 267

 

その他

5

62

 

営業外収益合計

220

330

営業外費用

 

 

 

支払利息

※1 742

※1 736

 

その他

221

※1 220

 

営業外費用合計

963

957

経常利益

2,419

8,647

特別損失

 

 

 

固定資産除却損

3

13

 

投資有価証券評価損

43

92

 

関係会社株式評価損

696

 

特別損失合計

46

802

税引前当期純利益

2,372

7,845

法人税、住民税及び事業税

360

53

法人税等調整額

78

63

法人税等合計

439

117

当期純利益

2,812

7,962