丸八倉庫株式会社
Maruhachi Warehouse Company , Limited
江東区富岡2丁目1番9号 HF門前仲町ビルディング4階
証券コード:93130
業界:倉庫・運輸関連
有価証券報告書の提出日:2023年2月22日

(1) 連結経営指標等

 

回次

第123期

第124期

第125期

第126期

第127期

決算年月

2018年11月

2019年11月

2020年11月

2021年11月

2022年11月

売上高

(千円)

4,995,226

5,037,686

4,918,748

4,823,344

4,763,864

経常利益

(千円)

562,014

658,106

737,864

733,822

577,964

親会社株主に帰属する当期純利益

(千円)

381,671

437,654

474,204

506,471

360,366

包括利益

(千円)

204,829

419,975

414,518

533,891

426,600

純資産額

(千円)

9,155,190

9,572,042

9,891,183

10,329,727

10,636,585

総資産額

(千円)

16,027,084

16,005,788

16,997,245

18,406,422

18,382,535

1株当たり純資産額

(円)

1,565.36

1,602.14

1,655.64

1,729.17

1,791.89

1株当たり

当期純利益金額

(円)

65.43

74.85

79.57

84.99

60.53

潜在株式調整後

1株当たり

当期純利益金額

(円)

自己資本比率

(%)

57.0

59.7

58.0

56.0

57.7

自己資本利益率

(%)

4.2

4.7

4.9

5.0

3.4

株価収益率

(倍)

11.95

9.81

8.70

8.06

10.75

営業活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

467,391

1,235,940

953,764

730,410

1,025,984

投資活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

1,886,007

209,245

1,529,544

2,015,696

648,372

財務活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

1,263,048

551,043

669,967

933,578

493,592

現金及び現金同等物の
期末残高

(千円)

830,298

1,305,950

1,400,138

1,048,429

932,449

従業員数

(名)

105

109

109

108

115

[97]

[92]

[89]

[73]

[49]

 

(注) 1 潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式がないため記載しておりません。

2 従業員数は就業人員であり、臨時従業員は[ ]内に年間の平均雇用人員を外数で記載しております。

3 「収益認識に関する会計基準」 (企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第127期の期首から適用しており、第127期に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

 

 

(2) 提出会社の経営指標等

 

回次

第123期

第124期

第125期

第126期

第127期

決算年月

2018年11月

2019年11月

2020年11月

2021年11月

2022年11月

売上高

(千円)

4,193,713

4,267,343

4,147,260

4,087,823

4,075,835

経常利益

(千円)

459,879

570,552

647,127

657,092

476,309

当期純利益

(千円)

315,732

381,738

415,850

448,384

293,320

資本金

(千円)

2,527,600

2,527,600

2,527,600

2,527,600

2,527,600

発行済株式総数

(株)

7,300,000

7,300,000

7,300,000

7,300,000

7,300,000

純資産額

(千円)

8,141,553

8,502,079

8,762,450

9,142,581

9,381,199

総資産額

(千円)

14,860,844

14,790,980

15,717,657

17,083,662

16,985,531

1株当たり純資産額

(円)

1,395.72

1,426.71

1,470.41

1,534.20

1,584.34

1株当たり配当額
(内1株当たり
中間配当額)

(円)

16.00

16.00

16.00

16.00

16.00

(円)

(―)

(―)

(―)

(―)

(―)

1株当たり

当期純利益金額

(円)

54.13

65.29

69.78

75.24

49.27

潜在株式調整後

1株当たり

当期純利益金額

(円)

自己資本比率

(%)

54.8

57.5

55.7

53.5

55.2

自己資本利益率

(%)

3.9

4.6

4.8

5.0

3.2

株価収益率

(倍)

14.45

11.24

9.92

9.10

13.21

配当性向

(%)

29.6

24.5

22.9

21.3

32.5

従業員数

(名)

51

51

49

50

54

株主総利回り

(%)

115

111

81

86

84

(比較指標:配当込みTOPIX)

(%)

(128)

(134)

(124)

(147)

(125)

最高株価

(円)

920

791

804

801

721

最低株価

(円)

749

622

416

681

601

 

(注) 1 潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式がないため記載しておりません。

2 従業員数は、就業人員を表示しております。

3 「収益認識に関する会計基準」 (企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第127期の期首から適用しており、第127期に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

4 第126期までは、比較指標として東証第二部株価指数を使用しておりましたが、東京証券取引所の市場区分見直しにより、第123期から第127期までの比較指標を配当込みTOPIXに変更しております。

5 最高株価及び最低株価は、2022年4月3日までは東京証券取引所市場第二部、2022年4月4日以降は、東京証券取引所スタンダード市場におけるものであります。

 

 

2 【沿革】

1934年3月

資本金300,000円をもって創立。

1938年6月

三菱倉庫株式会社より同社所有の倉庫を買収し、清澄営業所開設。

1939年10月

倉庫証券の発行許可。

1948年12月

東京都江東区高橋営業所の戦災跡地に倉庫復興工事着手。

1963年1月

東京証券取引所市場第二部に上場。

1967年7月

自動車運送取扱事業の登録許可。

1970年5月

宮城県仙台市宮城野区に仙台営業所開設。

1971年1月

埼玉県入間郡三芳町に埼玉営業所開設。

1973年8月

東京都板橋区に板橋営業所開設。

1981年6月

仙台営業所鶴代倉庫開設。

1981年11月

東北丸八運輸株式会社(宮城県・仙台市若林区)現・連結子会社を設立。

1982年1月

損害保険代理店の登録。

1985年10月

東京都江戸川区に葛西営業所開設。

1987年6月

宅地建物取引業免許取得。

1990年6月

埼玉営業所日比田倉庫開設。

1993年4月

埼玉県所沢市日比田に埼玉営業所を移設。

1994年4月

東京都江東区に若洲営業所開設。

1994年6月

大島流通加工センターを清澄流通加工センターに統合。

1996年4月

東京都中央区でビル賃貸事業開始。

1996年7月

本店所在地を東京都江東区富岡2丁目1番9号へ移転。

1999年1月

丸八興産株式会社を吸収合併。

2000年4月

丸八クリエイト株式会社(東京都・江東区)現・連結子会社を全額出資(資本金30百万円)して設立。

2000年8月

丸八クリエイト株式会社が損害代理店登録、並びに同社への損害代理店業務の移管。

2001年1月

群馬県高崎市に高崎営業所開設。

2001年5月

栃木県河内郡に宇都宮営業所開設。

2002年4月

高崎営業所閉鎖。

2002年9月

埼玉県春日部市で商業ビル賃貸事業開始。

2003年5月

清澄流通加工センターを清澄営業所に名称変更。

2003年11月

丸八クリエイト株式会社が宅地建物取引業免許取得。

2005年2月

本社及び葛西営業所においてトランクルームサービスに係るISO9001:2000を認証取得。

2006年6月

全社においてプライバシーマークを認定取得。

2007年8月

埼玉県草加市に草加営業所開設。

2007年12月

千葉県八街市に八街営業所開設。

2015年9月

清澄営業所閉鎖。

2016年12月

宇都宮営業所閉鎖。

2018年1月

賃貸マンション「プレノ清澄庭園」竣工、稼働。

2022年4月

東京証券取引所市場第二部からスタンダード市場へ移行。

 

 

 

3 【事業の内容】

当社グループは、連結財務諸表提出会社(以下「当社」という。)と連結子会社2社(東北丸八運輸㈱、丸八クリエイト㈱)で構成されております。

当社グループの事業に係わる位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。

なお、物流事業・不動産事業はセグメント情報における報告セグメントの区分と同一であります。

(1) 物流事業

倉庫業務……貨物保管・荷役作業・貸倉庫業務を行っており、保管・荷役業務の一部は東北丸八運輸㈱に依頼しております。

運送業務……東北丸八運輸㈱は貨物自動車運送事業法に基づき営業している運送会社で、東北地区を拠点としております。又当社の保管貨物の一部の配送を請負っております。

(2) 不動産事業

不動産業務……不動産の造成・売買・仲介・賃貸及び管理、コンサルテーションを行っております。丸八クリエイト㈱においても同様の業務を行っております。

 

事業の系統図は次のとおりであります。


 

 

4 【関係会社の状況】

 

名称

住所

資本金
(千円)

主要な事業
の内容

議決権の
所有割合
(%)

関係内容

役員の
兼任等
(名)

事業上の関係

(連結子会社)

宮城県仙台市
若林区

20,000

物流事業

93.75

2

当社と連携して、主に東北地域の保管・荷役・運送業務を行なっております。
当社より本社及び倉庫の建物等の賃貸を受けております。

東北丸八運輸株式会社

(連結子会社)

東京都江東区

60,000

不動産事業

100.00

3

当社と連携し不動産の賃貸等の業務を行なっております。

丸八クリエイト株式会社

 

(注) 1 主要な事業の内容欄には、セグメント情報に記載された名称を記載しております。

2 上記の東北丸八運輸株式会社は、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の連結売上高に占める割合が10%を超えており、主要な損益情報等は下記のとおりであります。

 

東北丸八運輸株式会社

売上高

902,058千円

経常利益

20,512千円

当期純利益

19,098千円

純資産額

422,982千円

総資産額

524,321千円

 

 

5 【従業員の状況】
(1) 連結会社の状況

2022年11月30日現在

セグメントの名称

従業員数(名)

物流事業

94

[49]

不動産事業

6

全社(共通)

15

合計

115

[49]

 

(注) 従業員数は就業人員であり、臨時従業員は[ ]内に年間の平均人数を外数で記載しております。

 

(2) 提出会社の状況

2022年11月30日現在

従業員数(名)

平均年齢(才)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(円)

54

44.5

18.0

5,916,361

 

 

セグメントの名称

従業員数(名)

物流事業

34

不動産事業

5

全社(共通)

15

合計

54

 

(注) 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

 

(3) 労働組合の状況

従業員の労働条件に関する事項、人事に関する基本的事項等は、随時会社と組合の間において協議し、処理しております。交渉は常に平穏裡に推移しており、かつて争議を行なったことはありません。丸八倉庫労働組合と全日本建設交運一般労働組合とが併存しております。

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2023年2月22日)現在において、当社グループが判断したものであります。

 

(1) 経営方針ならびに経営戦略について

当社は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響に伴う事業環境の大幅な変化や新規設備投資計画の前倒し実行により先行投資コストの発生等に伴い、当社の経営基盤の面で変化が生じたことから2022年1月に2026年11月期を最終年度とする5ヶ年の新中期経営計画を策定し、企業価値の向上並びに株主共同の利益確保・向上に向けて、安定的かつ持続的成長を果たすため様々な施策を実行してまいりました。

当社グループは、これまで時代の変化やお客さまのニーズの変化に適応しながら、物流サービスを展開してまいりました。特に、永年蓄積してきた3PLのノウハウを駆使して個々のお客さまのニーズにお応えするビジネスモデルは当社の強みとなっております。また、お客さまの物品を単に保管するのみならず、お客さまの物流に関する課題解決に向けて、『物流コンシェルジュ』的な役割を担い、ソリューション提案を引き続き実行してまいります。

当社の経営理念「お客さまに完全な業務を提供する」「社業の発展を通じて市民生活の向上に貢献する」「人間尊重の経営に徹する」を引き続き貫きつつも、時代とともに変化するニーズにお応えすることでお客さまに選ばれる物流カンパニーを目指してまいります。

 

(2) 新型コロナウイルス感染症の影響や内外経済の変化等をふまえた経営環境について

わが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化しているもののウィズコロナの下での各種政策の効果もあって経済社会活動の正常化も段階的に進んでおり、景気は持ち直しの動きがみられつつあります。しかしながら、ウクライナ情勢の長期化等の地政学リスクに加えて、世界的な物価高騰や金融引き締め等を背景とした景気下振れリスクの高まりに十分に注意する必要があり、内外経済の動向は不透明感が拭えない状況にあります。

このような経済情勢にあって、物流業界におきましては保管残高数量・金額ともに前年同月を上回る水準にて推移する傾向がみられつつあるものの、人手不足等に加えて燃料価格をはじめとする物価高騰等により全般的にコストが上昇しているほか競争の激化等もあり、厳しい状況が続いております。また、不動産賃貸業界におきましても、新型コロナウイルス感染症や景気動向等の影響に伴い、賃料水準や需給関係の各データは総じて弱含みにて推移しております。

このような状況の下、当社グループは、内外の環境変化に的確に対応しながら、さらなる成長を果たしていくために新中期経営計画(2022-2026)の具体的各施策を展開しております。

 

(3) 優先的に対処すべき課題、基本方針及びその進捗状況について

当社グループは、安定的かつ持続的な成長を実現することにより、企業価値の向上ならびに株主共同の利益の確保・向上を目指すため、以下の基本方針を掲げております。

① 営業力・営業基盤の強化

「外部情報ネットワークの活用」「個々の営業マンの能力向上に向けた人材育成」「物流管理システムの開発」「3PLノウハウの改善」等を通じて営業力・営業基盤の強化を目指してまいります。

② 事業基盤の拡大・強化

物流事業セグメントでは新規倉庫の建設により保管能力の増強が実現されつつあります。また、不動産事業セグメントにおいても新規資産の取得により、当社事業基盤の拡大・強化を目指してまいります。

③ ガバナンスの強化

「強固な財務基盤の維持」を前提としながら、「資本政策」「コンプライアンス体制」等の強化を目指してまいります。

 

基本方針に関する具体的な進捗状況は以下の通りです。

① 営業力・営業基盤の強化

物流事業セグメントにおいて、当社の強みを活かしながら営業展開に努めてきたことにより、新規顧客の開拓が着実に進んでおり、営業基盤が強化されつつあります。この結果、各営業所の稼働率は高水準にて推移しております。不動産事業セグメントにおいては、賃貸マンション・賃貸オフィスビル等が安定的に稼働しており、営業基盤の維持・強化が図られております。また、人事施策面では研修制度の多様化・充実化や継続雇用制度の拡充により、営業力維持が図られております。

② 事業基盤の拡大・強化

物流事業セグメントにおいては、埼玉県所沢市の新規倉庫ならびに千葉県八街市の新規文書保管センターが本格的に稼働開始となり、保管能力の増強が実現されつつあります。いずれも将来の物流事業の収益基盤拡大に資する設備計画となります。

③ ガバナンスの強化

利益確保ならびに資本政策の推進等により、財務基盤は向上しております。また、内部監査の定期実施等により、ガバナンス体制の強化が図られております。

 

(4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

新中期経営計画(2022―2026)における具体的な業績目標に関する進捗状況は以下のとおりです。

 

2021年

11月期

実績

 

2022年

11月期

計画

[初年度]

2022年

11月期

実績

[初年度]

2026年

11月期

計画

[最終年目]

売上高(百万円)

4,823

4,800

4,763

5,500

営業利益(百万円)

741

650

572

920

経常利益(百万円)

733

620

577

900

EBITDA(償却前営業利益)(百万円)

1,199

1,200

1,119

1,400

自己資本比率

56.0%

57.0%

57.7%

55.0%

ROE

5.0%

4.0%

3.4%

5.5%

 

主要な財務指標のほか、次の非財務項目についても重要な指標として位置付けており、いずれも的確に対応を進めております。

① 各営業所の稼働率向上

② 各営業所の適切な修繕実施による収益力の安定化

③ 資金調達の際の借入金利の固定化による金利上昇リスク抑制

今後、2022年に策定した新中期経営計画(2022―2026)の具体的施策を着実に推進することにより、最終年度目標の達成に向けて努めてまいります。

 

 

2 【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1) 事業環境の変化

当社グループの主たる事業は、倉庫・運送事業を主体とした物流事業ならびに不動産の賃貸等を中心とした不動産事業であります。計画的な設備の維持・管理を行い、お客様に満足をいただけるサービスを提供することにより安定的な収益の確保に努めております。しかしながら、景気の変動や取引先の物流合理化ならびに他業態からの物流業への参画等により、物流事業の業績や利益面に影響が及ぶ可能性があります。また、不動産市況や賃貸不動産市場の需給バランスの変動等により、不動産事業の業績や利益面に影響が及ぶ可能性があります。

このほか、当社グループでは新型コロナウイルス感染症拡大防止に向けて各種対策を講じながら事業活動の維持・安定化に努めておりますが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響がさらに長期化もしくは深刻化した場合、わが国経済や物流業界全体の今後の事業環境の悪化は必至であり、当社グループの経営成績や財政状態に影響が及ぶ可能性があります。

(2) 自然災害

当社グループの倉庫ならびに賃貸不動産は首都圏に集中しており、万一これらの地域で地震等の大規模災害が発生した場合には当社の経営に相当の影響が生じる事態が予想されます。このため各物件についての老朽化対策、防災対策等きめ細かい管理を行い逐次補強を行っております。

(3) 事業用資産(土地、建物等)の時価変動リスク

当社グループでは、「固定資産の減損に係る会計基準」に基づいて、事業用資産(土地・建物等)の時価が下落した場合や当該資産からの十分なキャッシュ・フローが見込めなくなった場合には将来キャッシュ・フローを的確に判断したうえで減損処理を行う可能性があり、当社グループの経営成績や財政状態に影響が及ぶ可能性があります。

(4) 金利変動リスク

当社グループでは設備資金等を借入金により調達しており、金利については原則として固定化する方針としております。従って、今後の金利変動が生じた場合でも既存の借入金の支払利息に影響は及ばないものの、将来の新規借入金に関するコストについて影響が及ぶ可能性があります。

(5) 株式価値の変動リスク

当社グループにおいて、保有しております上場株式の時価及び非上場の株式の価値の下落が生じた場合には、当社グループの業績や財政状態に影響が及ぶ可能性があります。

(6) 退職給付に係る負債の変動リスク

退職給付債務を確定給付企業年金として運用機関に委託しております。期初に想定した期末予想残高に運用結果が達しない場合、不足相当額を新たに積み立てる必要が生じ、当社グループの経営成績や財政状態に影響が及ぶ可能性があります。

(7) 経営資源の制約に関するリスク

当社グループでは各事業、特に物流事業における必要人材を確保するため、当社社員のほか外部人材派遣や協力会社との連携等により対応しております。しかしながら、今後、人材不足の問題が表面化した場合、事業運営に影響が及ぶ可能性があります。

(8) 顧客等の情報管理

当社グループでは、物流事業を運営する上で、個人情報をはじめとする顧客情報の適切な管理体制の構築に向けて、一般財団法人日本情報経済社会推進協会からプライバシーマークの交付を受けているほか、品質マネジメントシステムの国際規格であるISO9001:2015の認証を受けております。しかしながら、万一情報の外部漏洩等の問題が発生した場合には当社グループの社会的信用の低下や業績面に影響が及ぶ可能性があります。

 

 

3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

1.経営成績等の状況の概要

(1) 経営成績に関する分析

当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化しているもののウィズコロナの下での各種政策の効果もあって経済社会活動の正常化も段階的に進んでおり、景気は持ち直しの動きがみられつつあります。しかしながら、ウクライナ情勢の長期化等の地政学リスクに加えて、世界的な物価高騰や金融引き締め等を背景とした景気下振れリスクの高まりに十分に注意する必要があり、内外経済の動向は不透明感が拭えない状況にあります。

このような経済情勢にあって、物流業界におきましては保管残高数量・金額ともに前年同月を上回る水準にて推移する傾向がみられつつあるものの、人手不足等に加えて燃料価格をはじめとする物価高騰等により全般的にコストが上昇しているほか競争の激化等もあり、厳しい状況が続いております。また、不動産賃貸業界におきましても、新型コロナウイルス感染症や景気動向等の影響に伴い、賃料水準や需給関係の各データは総じて弱含みにて推移しております。

このような状況の下、当社グループは、内外の環境変化に的確に対応しながら、さらなる成長を果たしていくために新中期経営計画(2022-2026)の具体的各施策を展開してまいりました。物流事業における具体的施策としては、既存倉庫の稼働率は安定的かつ高い水準にて推移しており、各種経費の削減にも取り組み、営業収益の確保に努めてまいりました。また、きめ細かなサービスを提供しながら、既存顧客との取引拡大や新規顧客の獲得に努めてまいりました。このほか、埼玉県所沢市の新規倉庫ならびに千葉県八街市の新規文書保管センターも本格的に稼働開始となり、将来の収益力増強に向けて事業基盤の増強も図られつつあります。不動産事業における具体的施策としては、賃貸マンションや賃貸オフィスビル等が安定的に稼働しており、不動産賃貸料収益の増加に努めてまいりました。

この結果、売上高は不動産事業収入が増加したものの荷動きの低調な推移に伴い物流事業収入が減少したことにより前期比59百万円(1.2%)減の4,763百万円となりました。また、営業利益は各種経費の削減に努めたものの設備投資に伴う減価償却負担の増加等により前期比169百万円(22.8%)減の572百万円となり、経常利益は前期比155百万円(21.2%)減の577百万円となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は前期比146百万円(28.8%)減の360百万円となりました。なお、新中期経営計画の主要指標であるEBITDA(償却前利益)は前期比79百万円(6.6%)減の1,119百万円となりました。

 セグメント別の経営成績は、以下のとおりであります。 

(物流事業)

物流事業では、保管料収入や貸倉庫料収入が前期比で増加したものの荷動きの低調な推移に伴い荷役料収入が減少したことにより売上高は前期比60百万円減の4,133百万円となり、セグメント利益は設備投資に伴う減価償却負担増加により前期比154百万円減の702百万円となりました。

(不動産事業)

不動産事業では、賃貸マンション・賃貸オフィスビルが安定的に稼働したことにより売上高はほぼ前期並みの630百万円となり、セグメント利益は前期比10百万円増の306百万円となりました。

 

(2) 財政状態及びキャッシュ・フローに関する分析

① 資産、負債及び純資産の状況

当連結会計年度末における総資産は、流動資産の減少および設備投資に伴う固定資産の増加により前期末比23百万円減少の18,382百万円となりました。負債は、借入金の減少等により前期末比330百万円減少の7,745百万円となり、純資産は前期末比306百万円増加の10,636百万円となりました。

この結果、当連結会計年度末における自己資本比率は57.7%となりました。

 

 

② キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度におけるキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローの増加、投資活動によるキャッシュ・フローの減少ならびに財務活動によるキャッシュ・フローの減少に伴い、現金及び現金同等物の期末残高は前期末比115百万円減少の932百万円となりました。

(ⅰ) 営業活動によるキャッシュ・フロー

税金等調整前当期純利益530百万円や減価償却費547百万円等の資金留保等により、営業活動によるキャッシュ・フローは1,025百万円の増加(前期比295百万円増)となりました。

(ⅱ) 投資活動によるキャッシュ・フロー

有形固定資産の取得による支出624百万円等により、投資活動によるキャッシュ・フローは648百万円の減少(前期比1,367百万円増)となりました。

(ⅲ) 財務活動によるキャッシュ・フロー 

長期借入金の返済等により、財務活動によるキャッシュ・フローは493百万円の減少(前期比1,427百万円減)となりました。

 

(3) 生産、受注及び販売の実績

当社グループの主たる事業は、物流事業及び不動産事業であり、役務の提供を主体とする事業の性格上、生産、受注及び販売の実績を区分として把握することは困難であります。

これに代えて、セグメント毎の営業収益を示すと次のとおりであります。

セグメントの名称

前連結会計年度

(自 2020年12月1日

至 2021年11月30日)

当連結会計年度

(自 2021年12月1日

至 2022年11月30日)

前年比増減額

(百万円)

売上高

(百万円)

構成比

(%)

売上高

(百万円)

構成比

(%)

物流事業

4,193

86.9

4,133

86.8

△60

不動産事業

629

13.1

630

13.2

0

4,823

100.0

4,763

100.0

△59

 

 

 

2.経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2023年2月22日)現在において判断したものであります。

(1) 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

当連結会計年度の分析

当連結会計年度の経営成績、財政状態及びキャッシュ・フローの状況に関する分析につきましては、「第2[事業の状況]3[経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析]1.経営成績等の状況の概要(2)財政状態及びキャッシュ・フローに関する分析」に記載のとおりです。

当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2[事業の状況]2[事業等のリスク]」に記載したとおりです。

当社グループは、5ヶ年の新中期経営計画(2022-2026)を策定し、さらなる成長に向けて具体的施策を推進してまいりました。新中期経営計画の初年度となる当連結会計年度は、新型コロナウイルス感染症の影響等により荷動きが低調に推移したほか、新規設備投資に伴う先行コストの発生や災害損失の計上等を要因として、主要指標は計画を下回る結果となりました。なお、主要指標の1つであるEBITDA(減価償却前営業利益)は4期連続で11億円超の水準を確保し、営業キャッシュ・フローは安定推移しております。

② 次期見通しについて

今後の経済動向につきましては、ウィズコロナの下での各種政策の効果等により景気持ち直しの動きが期待されるものの、世界的な金融引締め等により内外経済が下振れするリスクがあるほか、物価上昇や金融資本市場の変動の影響等に留意を要する状況が続くものと思われます。

このような状況の下、当社グループは、新中期経営計画(2022-2026)の施策を着実に遂行しながら事業環境の大幅な変化に的確に対応しながら、物流事業セグメントならびに不動産事業セグメントにおける収益基盤の増強を図りつつ、企業価値の向上に努めてまいります。

次期の業務環境として物流事業ならびに不動産事業ともに安定的に稼働させていく計画としているものの、設備投資に伴い減価償却負担の増加が見込まれております。これらの結果、次期業績予想につきまして、売上高は前期比236百万円増の5,000百万円、営業利益は同22百万円減の550百万円、経常利益は同47百万円減の530百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は前期並みの360百万円としております。なお、新中期経営計画の主要指標であるEBITDA(減価償却前営業利益)は前期比11百万円(1.0%)増の1,131百万円としております。

 

 

③ 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

新中期経営計画(2022―2026)では、客観的な指標として、最終年度の売上高、営業利益、経常利益、EBITDA(減価償却前営業利益)、自己資本比率、ROEの目標を定めております。最終年度では、営業利益、経常利益、EBITDA、ROEについて創業以来の過去最高水準の達成を目指す計画としております。

連結業績計画

 

2021年11月期

実績

 

2022年11月期

計画

[初年度]

2022年11月期

実績

[初年度]

2023年11月期

計画

[2年目]

2026年11月期

計画

[最終年度]

売上高(百万円)

4,823

4,800

4,763

5,000

5,500

営業利益(百万円)

741

650

572

550

920

経常利益(百万円)

733

620

577

530

900

EBITDA(償却前営業利益)(百万円)

1,199

1,200

1,119

1,131

1,400

自己資本比率

56.0%

57.0%

57.7%

57.5%

55.0%

ROE

5.0%

4.0%

3.4%

3.4%

5.5%

 

主要な財務指標のほか、次の非財務項目についても重要な指標として位置付けております。

(ⅰ) 各営業所の稼働率向上

(ⅱ) 各営業所の適切な修繕実施による収益力の安定化

(ⅲ) 資金調達の際の借入金利の固定化による金利上昇リスク抑制

 

 

(2) キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

① 資本の財源及び資金の流動性

当社グループの設備資金及び運転資金は、営業キャッシュ・フロー及び金融機関からの借入により調達しております。

なお、キャッシュ・フローにつきましては、「第2[事業の状況]3[経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析]1.経営成績の状況の概要(2)財政状態及びキャッシュ・フローに関する分析」に記載したとおりです。

また、資金の調達に際しては、設備投資計画等に基づく資金需要、金利動向等を考慮し調達しており、一部の借入については将来の金利上昇リスクを回避し支払利息の固定化を図り調達コストの低減に努めております。

② セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

物流事業では、荷動きの低調な推移に伴い売上高は前期比60百万円減の4,133百万円となり、セグメント利益は新規設備投資に伴う減価償却負担増加により前期比154百万円減の702百万円となりました。セグメント資産は、新倉庫建設に伴い前期末比261百万円増の10,264百万円となりました。

不動産事業では、賃貸マンション・賃貸オフィスビルが安定的に稼働したことにより売上高はほぼ前期並みの630百万円となり、セグメント利益は前期比10百万円増の306百万円となりました。セグメント資産は、減価償却実施等により前期末比135百万円減の5,708百万円となりました。

 

(3) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。重要な会計方針については「第5[経理の状況]1[連結財務諸表等][注記事項](連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載したとおりです。この連結財務諸表の作成にあたって、将来キャッシュ・フローや繰延税金資産等に見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は様々な要因により実際の結果と異なる可能性があります。

(繰延税金資産)

繰延税金資産については、将来の課税所得を中期経営計画や現時点で入手可能な情報により見積り、回収可能性があるものと判断した将来減算一時差異について繰延税金資産を計上しております。今後、新型コロナウイルス感染症拡大の影響や環境の変化により業績が低迷した場合、この見積りの仮定に変更が生じ、繰延税金資産の取崩しが必要となり、税金費用が計上される可能性があります。

(固定資産の減損)

当社グループは、有形固定資産及び無形固定資産について減損の兆候の有無の判定を行い、減損の兆候がある資産又は資産グループについて、主として市場価格に基づき回収可能価額を算定し、減損損失の認識・測定を行っているため、新型コロナウイルス感染症の影響等により、市場価格が変動し回収可能価額が低下した場合には減損損失の計上が必要になる可能性があり、当社グループの経営成績・財政状況に影響を与える可能性があります。

 

4 【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。

 

2 【主要な設備の状況】
(1) 提出会社

事業所名
(所在地)

セグメントの名称

設備の
内容

帳簿価額(千円)

従業
員数
(名)

摘要

建物及び
構築物

機械装置
及び
運搬具

土地
(面積㎡)

その他

合計

葛西営業所
(東京都江戸川区)

物流事業

倉庫

19,955

5,267

(―)

1,072

26,296

8

9,040㎡

※①

高橋営業所
(東京都江東区)

物流事業

倉庫

372,555

4,125

1,801

(11,910)

3,209

381,692

2

 

若州営業所
(東京都江東区)

物流事業

倉庫

336,884

9,827

1,421,467

(3,818)

13,986

1,782,166

5

 

板橋営業所
(東京都板橋区)

物流事業

倉庫

(―)

0

0

3,370㎡

※①

埼玉営業所
(埼玉県所沢市)

物流事業

倉庫

1,641,041

44,736

827,265

(4,948)

7,891

2,520,934

6

19,470㎡

※①

草加営業所
(埼玉県草加市)

物流事業

倉庫

679,992

8,939

933,930

(10,210)

0

1,622,861

 

八街営業所
(千葉県八街市)

物流事業

倉庫

1,566,639

296,149

263,211

(21,450)

79,919

2,205,919

1

 

仙台営業所
(宮城県仙台市)

物流事業

倉庫

147,326

4,458

294,653

(16,924)

425

446,864

5

 

プレノ清澄庭園

(東京都江東区)

不動産事業

賃貸建物

1,974,537

4,937

313

(1,957)

4,849

1,984,638

 

リズ原宿
(東京都渋谷区)

不動産事業

商業ビル

167,042

370,104

(364)

53

537,200

 

春日部商業ビル
(埼玉県春日部市)

不動産事業

商業ビル

105,727

405,000

(4,763)

510,727

2,155㎡

※②

ピースビル五橋

(宮城県仙台市)

不動産事業

商業ビル

535,272

3,823

270,838

(548)

317

810,251

 

 

(注) 1  上記中※①は連結会社以外からの賃借物件であり、摘要欄の数字は倉庫延床面積であります。

2 上記中※②は連結会社以外からの土地の賃借であります。

3 上記のその他の内容は、工具、器具及び備品であります。設備の状況には、建設仮勘定は含んでおりません。

 

 

(2) 国内子会社

 

会社名

事業所名
(所在地)

セグメント
の名称

設備の内容

帳簿価額(千円)

従業員数
(名)

摘要

建物及び
構築物

機械装置
及び運搬具

土地
(面積㎡)

その他

合計

東北丸八運輸  株式会社

本店

(宮城県仙台市)

物流事業

倉庫

1,437

19,815

(―)

666

21,919

60

[48]

※①

丸八クリエイト
株式会社

プレノ榴岡

(宮城県仙台市)

不動産事業

賃貸建物

279,033

368,805

(652)

647,838

1

 

プレノ小田原弓ノ町

(宮城県仙台市)

不動産事業

賃貸建物

446,749

1,534

137,626

(413)

585,910

川越

(埼玉県川越市)

不動産事業

土地

227,208

(1,788)

227,208

鷺宮地区

(東京都中野区)

不動産事業

土地

19,969

(512)

19,969

仙台地区

(宮城県仙台市)

不動産事業

賃貸建物

5,668

165,203

(776)

0

170,871

 

(注) 1 従業員数欄の[ ]内は臨時従業員数であり、年間の平均雇用人員を外数で記載しております。

2 ※①は提出会社からの賃借物件であります。

3 上記のその他の内容は、工具、器具及び備品であります。設備の状況には、建設仮勘定は含んでおりません。

 

① 【株式の総数】

 

種類

発行可能株式総数(株)

普通株式

19,200,000

19,200,000

 

 

② 【発行済株式】

 

種類

事業年度末現在
発行数(株)
(2022年11月30日)

提出日現在
発行数(株)
(2023年2月22日)

上場金融商品取引所名又は登録認可金融商品取引業協会名

内容

普通株式

7,300,000

7,300,000

東京証券取引所
スタンダード市場

単元株式数は100株であります。

7,300,000

7,300,000

 

 

① 【ストックオプション制度の内容】

該当事項はありません。

 

 

② 【ライツプランの内容】

該当事項はありません。

 

 

(4) 【発行済株式総数、資本金等の推移】

 

年月日

発行済株式
総数増減数
(株)

発行済株式
総数残高
(株)

資本金増減額
 
(千円)

資本金残高
 
(千円)

資本準備金
増減額
(千円)

資本準備金
残高
(千円)

2016年6月1日

△7,300,000

7,300,000

2,527,600

―  

2,046,936

 

(注)  2016年2月25日開催の第120回定時株主総会決議により、2016年6月1日付で普通株式2株を1株とする株式併合を実施しました。これに伴い、発行済株式総数は7,300,000株減少し、7,300,000株となっております。

 

 

(5) 【所有者別状況】

2022年11月30日現在

区分

株式の状況(1単元の株式数100株)

単元未満
株式の状況
(株)

政府及び
地方公共
団体

金融機関

金融商品
取引業者

その他の
法人

外国法人等

個人
その他

個人以外

個人

株主数
(人)

5

13

29

8

1,052

1,107

所有株式数
(単元)

6,624

512

30,004

33

35,798

72,971

2,900

所有株式数
の割合(%)

9.08

0.70

41.12

0.05

49.05

100.00

 

(注) 自己株式1,378,806株のうち13,788単元は「個人その他」に、6株は「単元未満株式の状況」に含めて記載しております。

 

(6) 【大株主の状況】

2022年11月30日現在

氏名又は名称

住所

所有株式数
(株)

発行済株式
(自己株式を
除く。)の総数
に対する
所有株式数
の割合(%)

尾張屋土地株式会社

東京都中央区日本橋大伝馬町12-16

1,639,203

27.68

山﨑商事株式会社

東京都江東区千石1丁目3-8

400,150

6.76

東京海上日動火災保険株式会社

東京都千代田区大手町2丁目6-4

327,400

5.53

三菱UFJ信託銀行株式会社   (常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)

東京都千代田区丸の内1丁目4-5
(東京都港区浜松町2丁目11-3)

205,000

3.46

養命酒製造株式会社

東京都渋谷区南平台町16-25

200,000

3.38

峯 島 一 郎

東京都千代田区

174,518

2.95

有限会社藍屋

埼玉県入間郡三芳町大字上富287

174,500

2.95

ホーチキ株式会社

東京都品川区上大崎2丁目10-43

155,000

2.62

大豊建設株式会社

東京都中央区新川1丁目24-4

140,000

2.36

有限会社八峯

東京都中央区日本橋大伝馬町12-16

132,000

2.23

3,547,771

59.92

 

(注) 1 上記のほか当社保有の自己株式1,378,806株があります。

2 発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合は、小数点以下第3位を四捨五入表示しております。

 

①【連結貸借対照表】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(2021年11月30日)

当連結会計年度

(2022年11月30日)

資産の部

 

 

 

流動資産

 

 

 

 

現金及び預金

1,048,429

932,449

 

 

受取手形及び営業未収入金

309,075

316,560

 

 

その他

232,040

※2 112,437

 

 

流動資産合計

1,589,546

1,361,447

 

固定資産

 

 

 

 

有形固定資産

 

 

 

 

 

建物及び構築物

※1 15,212,197

※1 16,336,711

 

 

 

 

減価償却累計額

7,547,795

7,997,624

 

 

 

 

減損損失累計額

37,338

37,338

 

 

 

 

建物及び構築物(純額)

7,627,062

8,301,748

 

 

 

機械装置及び運搬具

977,107

1,281,524

 

 

 

 

減価償却累計額

831,508

876,749

 

 

 

 

機械装置及び運搬具(純額)

145,598

404,775

 

 

 

土地

※1 5,988,965

※1 5,988,965

 

 

 

建設仮勘定

823,996

-

 

 

 

その他

770,770

775,599

 

 

 

 

減価償却累計額

618,854

647,385

 

 

 

 

その他(純額)

151,915

128,213

 

 

 

有形固定資産合計

14,737,539

14,823,702

 

 

無形固定資産

 

 

 

 

 

借地権

72,372

72,372

 

 

 

その他

32,014

35,277

 

 

 

無形固定資産合計

104,386

107,650

 

 

投資その他の資産

 

 

 

 

 

投資有価証券

※2 1,264,073

1,343,932

 

 

 

差入保証金

446,571

443,725

 

 

 

会員権

9,978

9,978

 

 

 

退職給付に係る資産

97,403

122,842

 

 

 

繰延税金資産

21,228

26,974

 

 

 

その他

135,694

142,282

 

 

 

投資その他の資産合計

1,974,950

2,089,734

 

 

固定資産合計

16,816,876

17,021,087

 

資産合計

18,406,422

18,382,535

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(2021年11月30日)

当連結会計年度

(2022年11月30日)

負債の部

 

 

 

流動負債

 

 

 

 

営業未払金

108,844

111,918

 

 

短期借入金

※1 100,000

※1 100,000

 

 

1年内返済予定の長期借入金

※1 700,588

※1 926,296

 

 

未払金

26,502

29,256

 

 

未払費用

103,982

104,980

 

 

未払法人税等

144,893

68,943

 

 

未払消費税等

11,144

16,755

 

 

前受金

154,824

193,584

 

 

災害損失引当金

-

5,985

 

 

その他

10,977

11,843

 

 

流動負債合計

1,361,757

1,569,562

 

固定負債

 

 

 

 

長期借入金

※1 5,465,706

※1 4,866,438

 

 

繰延税金負債

517,478

540,805

 

 

役員退職慰労引当金

128,819

131,026

 

 

長期預り保証金

580,745

615,930

 

 

その他

22,187

22,187

 

 

固定負債合計

6,714,937

6,176,387

 

負債合計

8,076,694

7,745,949

純資産の部

 

 

 

株主資本

 

 

 

 

資本金

2,527,600

2,527,600

 

 

資本剰余金

2,046,936

2,046,936

 

 

利益剰余金

6,693,127

6,958,146

 

 

自己株式

1,165,567

1,189,963

 

 

株主資本合計

10,102,095

10,342,718

 

その他の包括利益累計額

 

 

 

 

その他有価証券評価差額金

202,389

267,430

 

 

その他の包括利益累計額合計

202,389

267,430

 

非支配株主持分

25,242

26,436

 

純資産合計

10,329,727

10,636,585

負債純資産合計

18,406,422

18,382,535

 

【連結損益計算書】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(自 2020年12月1日

 至 2021年11月30日)

当連結会計年度

(自 2021年12月1日

 至 2022年11月30日)

売上高

4,823,344

※1 4,763,864

売上原価

3,526,003

3,593,462

売上総利益

1,297,340

1,170,401

販売費及び一般管理費

※2 555,954

※2 598,102

営業利益

741,385

572,299

営業外収益

 

 

 

受取利息

117

117

 

受取配当金

27,448

39,313

 

保険解約返戻金

3,068

-

 

その他

2,433

3,956

 

営業外収益合計

33,068

43,386

営業外費用

 

 

 

支払利息

36,263

37,573

 

支払手数料

4,337

149

 

その他

30

-

 

営業外費用合計

40,631

37,722

経常利益

733,822

577,964

特別利益

 

 

 

有形固定資産売却益

※3 513

※3 186

 

受取補償金

10,000

-

 

特別利益合計

10,513

186

特別損失

 

 

 

有形固定資産除却損

※4 1,999

※4 2,651

 

投資有価証券評価損

-

3,887

 

災害による損失

-

※5 40,953

 

特別損失合計

1,999

47,491

税金等調整前当期純利益

742,336

530,659

法人税、住民税及び事業税

244,862

180,222

法人税等調整額

9,324

11,123

法人税等合計

235,538

169,099

当期純利益

506,797

361,559

非支配株主に帰属する当期純利益

325

1,193

親会社株主に帰属する当期純利益

506,471

360,366

 

1  報告セグメントの概要

当社の報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が経営資源の配分の決定及び業績を評価するために定期的に検討を行う対象となっているものであります。

当社グループは、営業所・不動産部及び連結子会社を拠点とし事業活動を行っており、業務の内容、役務の提供方法ならびに類似性に基づき事業を集約し「物流事業」と「不動産事業」の2つを報告セグメントとしております。

 

各事業の主要な業務は以下のとおりです。

(1)物流事業・・・・倉庫業務、一般貨物自動車運送業務、運送取次業務

(2)不動産事業・・・不動産の造成、売買、仲介及び管理、コンサルテーション業務、マンション、オフィスビル等の賃貸業務

 

①【貸借対照表】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2021年11月30日)

当事業年度

(2022年11月30日)

資産の部

 

 

 

流動資産

 

 

 

 

現金及び預金

871,417

737,697

 

 

営業未収入金

※2 235,569

※2 241,054

 

 

前払費用

※2 90,375

※2 90,822

 

 

その他

※2 159,415

※2 20,200

 

 

流動資産合計

1,356,778

1,089,774

 

固定資産

 

 

 

 

有形固定資産

 

 

 

 

 

建物

※1 6,727,205

※1 7,356,874

 

 

 

構築物

142,600

220,816

 

 

 

機械及び装置

103,872

355,525

 

 

 

車両運搬具

23,396

27,899

 

 

 

工具、器具及び備品

145,241

121,706

 

 

 

土地

※1 4,882,966

※1 4,882,966

 

 

 

建設仮勘定

823,996

-

 

 

 

有形固定資産合計

12,849,277

12,965,789

 

 

無形固定資産

 

 

 

 

 

借地権

1,845

1,845

 

 

 

ソフトウエア

19,432

23,491

 

 

 

その他

6,815

6,639

 

 

 

無形固定資産合計

28,093

31,976

 

 

投資その他の資産

 

 

 

 

 

投資有価証券

1,254,073

1,343,932

 

 

 

関係会社株式

130,825

130,825

 

 

 

出資金

4,680

4,680

 

 

 

関係会社長期貸付金

785,000

715,000

 

 

 

長期前払費用

29,358

36,087

 

 

 

前払年金費用

97,403

122,842

 

 

 

差入保証金

438,207

434,800

 

 

 

会員権

8,328

8,328

 

 

 

その他

101,635

101,494

 

 

 

投資その他の資産合計

2,849,513

2,897,991

 

 

固定資産合計

15,726,883

15,895,757

 

資産合計

17,083,662

16,985,531

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2021年11月30日)

当事業年度

(2022年11月30日)

負債の部

 

 

 

流動負債

 

 

 

 

営業未払金

※2 101,202

※2 105,690

 

 

短期借入金

※1 100,000

※1 100,000

 

 

1年内返済予定の長期借入金

※1 700,588

※1 926,296

 

 

未払金

26,414

29,168

 

 

未払費用

※2 84,497

※2 84,054

 

 

未払法人税等

131,600

50,000

 

 

未払消費税等

-

7,826

 

 

前受金

※2 144,971

※2 182,659

 

 

預り金

3,494

5,878

 

 

災害損失引当金

-

342

 

 

資産除去債務

1,372

-

 

 

流動負債合計

1,294,141

1,491,916

 

固定負債

 

 

 

 

長期借入金

※1 5,465,706

※1 4,866,438

 

 

繰延税金負債

517,478

540,805

 

 

役員退職慰労引当金

104,209

110,436

 

 

長期預り保証金

537,358

572,548

 

 

資産除去債務

22,187

22,187

 

 

固定負債合計

6,646,939

6,112,415

 

負債合計

7,941,080

7,604,332

純資産の部

 

 

 

株主資本

 

 

 

 

資本金

2,527,600

2,527,600

 

 

資本剰余金

 

 

 

 

 

資本準備金

2,046,936

2,046,936

 

 

 

資本剰余金合計

2,046,936

2,046,936

 

 

利益剰余金

 

 

 

 

 

利益準備金

180,330

180,330

 

 

 

その他利益剰余金

 

 

 

 

 

 

災害準備積立金

2,598

2,598

 

 

 

 

別途積立金

290,070

290,070

 

 

 

 

固定資産圧縮積立金

987,333

947,285

 

 

 

 

特別償却準備金

2,236

-

 

 

 

 

繰越利益剰余金

4,068,654

4,308,912

 

 

 

利益剰余金合計

5,531,223

5,729,196

 

 

自己株式

1,165,567

1,189,963

 

 

株主資本合計

8,940,191

9,113,768

 

評価・換算差額等

 

 

 

 

その他有価証券評価差額金

202,389

267,430

 

 

評価・換算差額等合計

202,389

267,430

 

純資産合計

9,142,581

9,381,199

負債純資産合計

17,083,662

16,985,531

 

②【損益計算書】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(自 2020年12月1日

 至 2021年11月30日)

当事業年度

(自 2021年12月1日

 至 2022年11月30日)

売上高

※5 4,087,823

※5 4,075,835

売上原価

※5 2,943,614

※5 3,075,528

売上総利益

1,144,208

1,000,307

販売費及び一般管理費

※1※5 487,429

※1※5 536,127

営業利益

656,778

464,180

営業外収益

 

 

 

受取利息

※5 8,304

※5 7,521

 

受取配当金

27,448

39,313

 

保険解約返戻金

3,068

-

 

その他

2,093

3,015

 

営業外収益合計

40,915

49,851

営業外費用

 

 

 

支払利息

36,263

37,573

 

支払手数料

4,337

149

 

営業外費用合計

40,601

37,722

経常利益

657,092

476,309

特別利益

 

 

 

有形固定資産売却益

-

※2 186

 

特別利益合計

-

186

特別損失

 

 

 

有形固定資産除却損

※3 1,960

※3 2,651

 

投資有価証券評価損

-

3,887

 

災害による損失

-

※4 35,063

 

特別損失合計

1,960

41,601

税引前当期純利益

655,132

434,894

法人税、住民税及び事業税

216,218

146,952

法人税等調整額

9,470

5,377

法人税等合計

206,747

141,574

当期純利益

448,384

293,320