株式会社アインホールディングス
AIN HOLDINGS INC.
札幌市白石区東札幌五条二丁目4番30号
証券コード:96270
業界:小売業
有価証券報告書の提出日:2023年11月15日

(1)連結経営指標等

回次

第50期

第51期

第52期

第53期

第54期

決算年月

2019年4月

2020年4月

2021年4月

2022年4月

2023年4月

売上高

(百万円)

275,596

292,615

297,305

316,247

358,742

経常利益

(百万円)

16,637

16,822

12,649

16,041

17,064

親会社株主に帰属する当期純利益

(百万円)

9,029

9,179

6,697

7,092

9,234

包括利益

(百万円)

8,960

9,030

6,783

7,126

9,446

純資産額

(百万円)

103,922

111,003

115,837

119,010

126,546

総資産額

(百万円)

189,021

193,451

203,662

212,461

231,750

1株当たり純資産額

(円)

2,931.48

3,130.77

3,267.49

3,385.51

3,599.47

1株当たり当期純利益

(円)

254.87

259.11

189.04

201.47

262.87

潜在株式調整後1株当たり当期純利益

(円)

自己資本比率

(%)

54.9

57.3

56.8

56.0

54.6

自己資本利益率

(%)

9.0

8.5

5.9

6.0

7.5

株価収益率

(倍)

34.7

23.3

32.1

29.0

21.5

営業活動による

キャッシュ・フロー

(百万円)

14,788

17,747

14,928

26,156

20,267

投資活動による

キャッシュ・フロー

(百万円)

19,985

11,474

9,493

13,943

22,292

財務活動による

キャッシュ・フロー

(百万円)

10,681

7,837

3,643

7,753

11,237

現金及び現金同等物の期末残高

(百万円)

47,495

45,931

55,009

59,470

46,217

従業員数

(人)

7,662

8,406

9,019

9,568

10,651

[外、平均臨時雇用者数]

(2,117)

(3,045)

(2,620)

(2,268)

(2,294)

 (注)1.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。

2.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第53期の期首から適用しており、第53期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

 

(2)提出会社の経営指標等

回次

第50期

第51期

第52期

第53期

第54期

決算年月

2019年4月

2020年4月

2021年4月

2022年4月

2023年4月

営業収益

(百万円)

10,540

10,339

11,587

11,452

12,801

経常利益

(百万円)

6,927

5,777

6,287

5,228

4,985

当期純利益

(百万円)

6,616

5,466

6,099

4,968

4,899

資本金

(百万円)

21,894

21,894

21,894

21,894

21,894

発行済株式総数

(株)

35,428,212

35,428,212

35,428,212

35,428,212

35,428,212

純資産額

(百万円)

69,603

73,047

77,257

78,237

81,258

総資産額

(百万円)

118,207

121,326

136,424

140,249

143,806

1株当たり純資産額

(円)

1,964.69

2,061.88

2,180.74

2,227.25

2,313.07

1株当たり配当額

(円)

55.0

55.0

55.0

55.0

60.0

(内1株当たり中間配当額)

(-)

(-)

(-)

(-)

(-)

1株当たり当期純利益

(円)

186.77

154.31

172.16

141.15

139.46

潜在株式調整後1株当たり当期純利益

(円)

自己資本比率

(%)

58.9

60.2

56.6

55.8

56.5

自己資本利益率

(%)

9.8

7.7

8.1

6.4

6.1

株価収益率

(倍)

47.3

39.1

35.3

41.4

40.4

配当性向

(%)

29.4

35.6

31.9

39.0

43.0

従業員数

(人)

143

151

156

160

161

[外、平均臨時雇用者数]

(25)

(31)

(34)

(39)

(42)

株主総利回り

(%)

121.8

84.1

85.4

83.0

81.1

(比較指標:配当込みTOPIX)

(%)

(93.2)

(86.6)

(114.6)

(117.4)

(130.7)

最高株価

(円)

9,330

9,160

8,180

7,660

8,350

最低株価

(円)

7,120

5,230

5,890

5,480

5,210

 (注)1.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。

2.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第53期の期首から適用しており、第53期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

3.最高株価及び最低株価は、2022年4月4日の東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所(プライム市場)におけるものであります。それ以前については、東京証券取引所(市場第一部)におけるものであります。

 

2【沿革】

年月

概要

1969年8月

医療面に関する受託臨床検査を目的として札幌市北14条西2丁目1番地に、株式会社第一臨床検査センターを設立。資本金130万円。

1978年9月

本社を札幌市北区北24条西2丁目22番地に移転。

1980年11月

北海道岩内郡岩内町に設立された株式会社後志第一臨床検査センターに資本参加。

1981年11月

北海道旭川市に設立された株式会社第一臨床検査センターに資本参加。

1987年12月

株式会社後志第一臨床検査センターの営業権を譲受け、後志支社とする。

1988年3月

株式会社第一臨床検査センター(旭川市)を吸収合併し、旭川支社とする。合併に伴い、北見営業所、名寄営業所を引き継ぐ。

1988年10月

新社屋完成。本社を札幌市東区東苗穂5条1丁目2番1号に移転。

1989年5月

株式会社オータニを吸収合併し、ドラッグストア6店舗を引き継ぐ。事業部制を採用し、検査部門を診断事業部、販売部門をリテール事業部とする。

1989年10月

有限会社稚内臨床検査センターの営業権を譲受け、稚内営業所(診断事業部)とする。

1993年5月

北海道旭川市に処方箋調剤薬局「第一薬局」(現アイン薬局豊岡店)を出店し、調剤薬局事業に本格的に参入。

1994年3月

日本証券業協会に株式を店頭登録。

1994年6月

東京都新宿区に子会社の株式会社アインメディカルシステムズを設立。

1995年5月

調剤薬局事業を物販事業部から分離し、医薬事業部を新設。

1995年10月

仙台市青葉区に東北支店(医薬事業部)を開設。

1996年10月

物販事業部門の店舗CIを実施し、店舗名称を「アインズ」に統一。

1998年10月

臨床検査事業の全部を株式会社第一臨床検査センター札幌ラボラトリーに営業譲渡し、診断事業部並びに同部門に属する9事業所を廃止。

1998年11月

株式会社アインファーマシーズに商号を変更。

1999年2月

丸紅株式会社と株式会社アインメディカルシステムズとの三者間で、調剤薬局事業に関する業務提携及び資本提携契約を締結。

2000年2月

大阪府守口市に大阪支店(現関西第一支店及び関西第二支店、大阪市北区)を開設。

2001年10月

岩手県下閉伊郡山田町(現岩手県宮古市)に子会社の株式会社宮古アイン(連結子会社)を設立。

2002年10月

株式会社アインメディカルシステムズが日本証券業協会に株式を上場。

札幌市中央区に新業態のコスメ&ドラッグストア「アインズ&トルペ地下街店」を出店する。

2002年11月

今川薬品株式会社(茨城県つくば市)と合併し、調剤薬局44店舗とドラッグストア12店舗を引継ぐ。

2004年1月

新業態のコスメ&ドラッグストアへの営業強化のため、関東地区のドラッグストア8店舗の営業を譲渡する。

2004年5月

東海地区で調剤薬局10店舗及びドラッグストア12店舗を経営するナイスドラッグ株式会社(名古屋市中村区)の全株式を取得し、完全子会社とする。

2004年9月

医療に関するコンサルティング及び情報誌を販売する株式会社メディウェルの株式を取得し、同社を子会社(2007年4月期より連結子会社)とする。

2004年12月

株式会社アインメディカルシステムズの株式を追加取得し、同社を子会社とする。

2005年4月

関東地区及び長野県で調剤薬局16店舗を経営する株式会社リジョイスの全株式を取得し、同社を完全子会社とする。

関西地区で調剤薬局14店舗を経営する株式会社リジョイス薬局の全株式を取得し、同社を完全子会社とする。

2006年4月

山形県を中心に調剤薬局店舗17店舗を経営する株式会社ダムファールマ及びメディカルハートランド株式会社の全株式を取得し、両社を完全子会社とする。

株式会社ホールセールスターズ(連結子会社)を設立し、ジェネリック医薬品の卸売業を開始する。

2007年1月

新潟県に調剤薬局18店舗を経営する株式会社ダイチクの全株式を取得し、同社を完全子会社とする。

2007年4月

子会社株式会社ダムファールマ及びメディカルハートランド株式会社が合併し、株式会社メディカルハートランドとなる。

2007年6月

埼玉県を中心とする関東地区に調剤薬局86店舗を経営する株式会社あさひ調剤の全株式を取得し、同社を完全子会社とする。

2007年11月

富山県に調剤薬局5店舗を経営するサンウッド株式会社の発行済株式総数の83.3%(議決権は100%)を取得し、同社を子会社とする。

2008年6月

株式会社アインメディカルシステムズとの株式交換により、同社を完全子会社とする。

2008年8月

株式会社セブン&アイ・ホールディングスと業務提携及び資本提携契約を締結する。

 

 

年月

概要

2009年4月

東京証券取引所市場第二部に株式を上場。

2009年6月

株式会社セブン&アイ・ホールディングス、株式会社イトーヨーカ堂及び株式会社セブン-イレブン・ジャパンと共同出資により、ドラッグストア運営会社「株式会社セブンヘルスケア」を設立。

2009年8月

子会社株式会社アインメディカルシステムズを存続会社として、株式会社リジョイスと合併する。

2009年10月

子会社株式会社アイン東海及び株式会社リジョイス薬局が合併し、株式会社アインメディオとなる。

2010年4月

子会社株式会社アインメディオを存続会社として、サンウッド株式会社と合併する。

東京証券取引所市場第一部指定。

2010年5月

札幌証券取引所に株式を上場。

2011年4月

子会社株式会社メディカルハートランドと合併し、調剤薬局18店舗を引継ぐ。

2012年4月

子会社株式会社アインメディオを分割会社とする吸収分割により、ドラッグストア11店舗及び同事業を引き継ぐ。

2012年8月

子会社株式会社アインメディカルシステムズと合併し、調剤薬局70店舗を引き継ぐ。

2015年2月

静岡県を中心に調剤薬局52店舗を経営する株式会社メディオ薬局の全株式を取得し、同社を完全子会社とする。

2015年9月

株式会社アユーララボラトリーズの全株式を取得し、同社を完全子会社とする。

2015年11月

持株会社体制への移行に伴い、当社商号を株式会社アインホールディングスに変更する。

当社のグループ経営管理を除く一切の事業部門に関する権利義務を100%連結子会社である株式会社アインファーマシーズ(旧商号 アイン分割準備株式会社)に承継する。

香川県を中心に調剤薬局41店舗を経営する株式会社西日本ファーマシー及び株式会社瀬戸内ファーマシーの親会社である、NPホールディングス株式会社の全株式を取得し、同社を完全子会社とする。

2016年12月

全国にグループ全体で115店舗を展開する株式会社葵調剤の全株式を取得し、同社を完全子会社とする。

2018年9月

新潟県を中心に調剤薬局店舗56店舗を経営する株式会社コム・メディカル及び有限会社ABCファーマシーの全株式を取得し、同社を完全子会社とする。

2018年11月

子会社株式会社アインファーマシーズを存続会社として、株式会社アインメディオと合併する。

2019年3月

長野県に調剤薬局36店舗を経営する土屋薬品株式会社の全株式を取得し、同社を完全子会社とする。

2019年4月

子会社株式会社アインファーマシーズを存続会社として、株式会社メディオ薬局と合併する。

2019年11月

子会社株式会社アインファーマシーズがメイクアップコスメブランド「DAZZSHOP」の事業を譲り受ける。

2020年3月

シダックス株式会社と業務提携契約を締結するとともに、同社子会社シダックスアイ株式会社の全株式を取得し、同子会社を完全子会社とする。

2020年5月

子会社株式会社アインファーマシーズを存続会社として、シダックスアイ株式会社と合併する。

2021年4月

土屋薬品株式会社の商号を、株式会社アイン信州に変更する。

2022年4月

東京証券取引所新市場区分「プライム市場」へ移行。

2022年5月

子会社株式会社アインファーマシーズを存続会社として、株式会社葵調剤と合併する。

全国に調剤薬局約100店舗をグループで展開する株式会社ファーマシィホールディングスの全株式を取得し、同社を完全子会社とする。

3【事業の内容】

 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は当社(株式会社アインホールディングス)、子会社30社及び関連会社3社により構成されており、「第5 経理の状況 1.(1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメント情報と同一区分であり、当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置づけは次のとおりであります。

 なお、当社は特定上場会社等に該当し、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準のうち、上場会社の規模との対比で定められる数値基準については連結ベースの計数に基づいて判断することとなります。

(1)ファーマシー事業

 当社は、調剤薬局の経営及び調剤薬局開設に係るコンサルティング等を行っております。

 子会社株式会社アインファーマシーズ、株式会社ダイチク、株式会社あさひ調剤、株式会社西日本ファーマシー、株式会社コム・メディカル、株式会社アイン信州、株式会社ファーマシィほか16社は、調剤薬局の経営を行っております。

 株式会社ホールセールスターズはジェネリック医薬品等の販売、株式会社メディウェルは医療に関するコンサルティング業及び医師・薬剤師を中心とした人材紹介業を行っております。

(2)リテール事業

 子会社株式会社アインファーマシーズ及びDAZZSHOP株式会社ほか4社は、コスメ&ドラッグストアの経営等を行っております。

(3)その他の事業

 子会社株式会社アインファーマシーズ、株式会社アユーララボラトリーズは化粧品等の販売を行っております。

 株式会社アインファーマシーズは、飲食料品等の販売を行っております。

 株式会社アインファーマシーズほか3社は、建物の賃貸等を行っております。

事業系統図

0101010_001.png

 

 (注)※1 連結子会社  ※2 非連結子会社  ※3 持分法非適用関連会社

    なお、ファーマシー事業は、処方箋に基づき調剤を行う保険調剤薬局事業を行っております。
 保険調剤薬局では、医療機関が交付した処方箋に基づく調剤、投薬等の役務の提供は患者本人に対して行っておりますが、医療費は、患者が直接自己負担するものと支払基金が負担するものに分かれます。
 支払基金からの給付分については、保険薬局事業を行う各社が、各都道府県の国民健康保険団体連合会(患者が国民健康保険に加入の場合)や社会保険診療報酬支払基金(患者が民間企業等に勤務している場合)等から受領しております。

4【関係会社の状況】

名称

住所

資本金

(百万円)

主要な事業の内容

議決権の所有割合

(%)

関係内容

役員の兼任

営業上の取引

当社役員

(人)

当社従業員(人)

連結子会社

 

 

 

 

 

 

 

㈱アインファーマシーズ

札幌市白石区

100

ファーマシー事業

リテール事業

100.0

6

1

経営管理業務の受託

㈱ダイチク

新潟市中央区

10

ファーマシー事業

100.0

2

1

経営管理業務の受託

㈱あさひ調剤

さいたま市大宮区

10

ファーマシー事業

100.0

3

2

経営管理業務の受託

㈱西日本ファーマシー

香川県高松市

10

ファーマシー事業

100.0

3

経営管理業務の受託

㈱コム・メディカル

新潟市中央区

3

ファーマシー事業

100.0

4

1

経営管理業務の受託

㈱アイン信州

長野県長野市

10

ファーマシー事業

100.0

3

経営管理業務の受託

㈱ファーマシィ

広島県福山市

50

ファーマシー事業

100.0

3

経営管理業務の受託

㈱ホールセールスターズ

東京都渋谷区

50

ファーマシー事業

100.0

1

4

経営管理業務の受託

㈱メディウェル

札幌市中央区

208

ファーマシー事業

91.3

1

1

経営管理業務の受託

その他18社

 

 

 

 

 

 

 

 (注)1.主要な事業の内容欄には、報告セグメントの名称を記載しております。

2.㈱あさひ調剤は、2023年4月1日付で、本店所在地を東京都渋谷区から移転しております。

3.㈱アインファーマシーズ及び㈱ホールセールスターズは特定子会社であります。

4.㈱アインファーマシーズについては、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。㈱アインファーマシーズの主要な損益情報等は以下のとおりであります。

 

 

株式会社アインファーマシーズ

(1)売上高

(百万円)

260,860

(2)経常利益

(百万円)

7,703

(3)当期純利益

(百万円)

4,044

(4)純資産額

(百万円)

32,253

(5)総資産額

(百万円)

113,705

5【従業員の状況】

(1)連結会社の状況

 

2023年4月30日現在

セグメントの名称

従業員数(人)

ファーマシー事業

9,656

(1,228)

リテール事業

555

(1,004)

全社(共通)

440

(62)

合計

10,651

(2,294)

 (注)1.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数は年間の平均人員(8時間換算)を( )内に外数で記載しております。

2.全社(共通)として記載している従業員数は、特定のセグメントに区分できない管理部門に所属しているものであります。

(2)提出会社の状況

 

 

 

 

2023年4月30日現在

従業員数(人)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

161

42

42.7

10.8

6,774

 (注)1.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数は年間の平均人員(8時間換算)を( )内に外数で記載しております。

2.平均年間給与は、正社員の税込支払給与額であり、賞与及び基準外賃金を含め、通勤手当は含めておりません。

3.当社の従業員はすべて全社(共通)に所属しております。

(3)労働組合の状況

 労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。

(4)多様性に関する指標

 当連結会計年度の多様性に関する指標は、以下のとおりであります。

名称

管理職に占める女性の割合(%)(注)1

男性の育児休業取得率(%)(注)2

男女の賃金の差異(%)

(注)1

全社員

正規雇用社員

非正規雇用社員

提出会社

 

 

 

 

 

㈱アインホールディングス

30.2

50.0

72.0

74.8

64.1

連結子会社

 

 

 

 

 

㈱アインファーマシーズ

39.1

39.2

64.6

69.4

86.9

㈱あさひ調剤

33.8

0.0

60.7

61.1

㈱ファーマシィ

15.9

30.8

61.8

63.7

64.8

 (注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(2015年法律第64号)の規定に基づき、算出したものです。管理職に占める女性の割合の集計にあたり、提出会社及び㈱アインファーマシーズ、㈱あさひ調剤においては課長級に相当する本部係長、薬局長、店長以上の役職者を、㈱ファーマシィにおいては課長級に相当するエリア長及び一部の薬局長以上の役職者を、それぞれ集計対象の管理職としております。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(1991年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(1991年労働省令第25号)第71条の4第2号における育児休業の取得割合を算出したものです。

 

(男女の賃金の差異についての補足説明)

・当社グループの社員一人ひとりのライフスタイルにあわせた働きやすい環境の提供を目的とした「労働時間選択制度」利用者等を含む、短時間勤務社員、パートアルバイト社員等の時間補正を行っています。

・提出会社及び㈱アインファーマシーズ、㈱ファーマシィの当該年度内において、非正規雇用の男性社員の中に、執行役員以上に相当する職責・待遇の社員がいるため、例外事象にあたるとして対象社員より除いています。

・㈱あさひ調剤の当該年度内において、男性の非正規雇用社員はいませんでした。

・提出会社の非正規雇用社員に関しては、職種や役職等によりそれに応じた処遇・賃金となっているため、正規雇用社員と比較してその差異が大きくなっています。

・当社グループにおいて、女性社員は若年層が多く、また、管理職に占める男性社員の割合が高いことから、賃金の差異が生じています。同一役職間において比較すると、差異は縮小します。

・当社グループにおいて、人事制度や賃金体系における性別による処遇の差はありません。

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)会社の経営の基本方針

当社グループは、処方箋に基づき調剤を行う調剤薬局事業と医薬品・化粧品を中心とした商品を販売するコスメ&ドラッグストア事業を主として展開しており、いずれも人々の健康に関与していることから、社会的に重大な責務を負っております。

医薬分業の進捗に伴う積極的な出店による企業収益及び株主価値の増大を図ることに加えて、人々の生命に携わる企業として、その業務の安全性及び専門性の継続的向上に努めることが、当社に課せられた使命であると考えております。

したがって、当社は「市場環境に応じた積極的な事業拡大を重視する一方で、調剤過誤等の事業リスクの徹底的な排除に取り組み、お客様に安心して足を運んでいただける薬局を作ることにより、その社会的使命を果たす。」ことを経営の基本方針としております。

なお、以下の記載のうち将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、様々な要因により実際の結果と異なる可能性があります。

(2)目標とする経営指標

当社は、積極的な出店による企業規模の拡大を推し進めると同時に、財務体質を強化し、企業価値を高めることを重要視しており、当社グループではROA4.5%、ROE15.0%を目標としております。

なお、当連結会計年度においてはROA4.2%、ROE7.5%となっております。

(3)中長期的な会社の経営戦略

当社グループは、積極的な営業開発及びM&Aによる調剤薬局の全国展開及びコスメ&ドラッグストアの展開を事業の柱と位置づけ、事業規模の拡大並びに企業価値の向上を目指しております。

ファーマシー事業は、グループ各社がそれぞれにおいて、地域住民の「かかりつけ薬剤師・薬局」となる付加価値の高い調剤薬局の営業開発を継続するとともに、M&Aに対しても、慎重に調査検討のうえ積極的に推進する方針であります。

ジェネリック医薬品についても、グループとして引き続き使用促進を図る方針であり、同医薬品の卸である子会社株式会社ホールセールスターズの販売体制及びグループ全薬局における患者さまへの啓発活動を強化することにより、グループとして積極的にジェネリック医薬品の普及を推進いたします。

また、教育研修の充実をはじめ、ICT技術を応用した調剤技術の開発導入により、患者さまに対する安全性の確保、サービス・業務効率の向上に努めるとともに、DX推進を通じ患者さまに多様なサービスを提供することで付加価値の向上と事業基盤の強化を進めてまいります。

リテール事業は、コスメ&ドラッグストア「アインズ&トルペ」を展開し、コスメを中心とした独自性のある商品構成とすることで、他のドラッグストアとの明確な差別化を図るとともに、更なる拡大を目指してまいります。

以上のことから、中長期的な経営戦略は、次の方針を基本としております。

①調剤薬局は、「患者のための薬局ビジョン」の実現に向け、教育研修の充実により、かかりつけ薬剤師となれる人材の育成に努めるとともに、在宅医療及び24時間対応への積極的な参画、ジェネリック医薬品の使用促進等かかりつけ薬局としての機能の充実に加え、地域住民のための健康サポート機能を備えることを目指す。

②営業開発は、M&Aを視野に入れた営業開発を含め、積極的な出店により事業規模の拡大を図る。

③ICT技術を応用した調剤技術の開発及び最新の調剤機器のグループ導入を積極的に推進し、個々の機器・システムの複合的活用により、患者さまに対する安全性、サービス向上を図る。またDX推進を通じ患者さまへ多様なサービスを提供することで付加価値の向上、事業基盤の強化を進める。

④ジェネリック医薬品の使用促進、薬剤師の採用、出店エリアに応じた営業開発体制等、グループ会社間における共通業務の相互補完体制を充実するとともに、組織再編成、人事交流等による合理化を推進し、グループとしての機動性及び業務効率の向上により、グループ収益力を強化する。

⑤リテール事業は、コスメ&ドラッグストア「アインズ&トルペ」を集客が確実に見込める好立地へ出店するとともに、店舗特性に応じたMDを強化し、同業他社との差別化を図る。

⑥「アインズ&トルペ公式アプリ」による顧客拡大、WEB媒体、SNS、紙面広告等を複合的に活用した効果的な販売促進活動により、店舗収益力を向上させる。

⑦優秀な人材の確保及び女性の活躍推進等のため、働きやすい職場環境の整備に取り組む。

⑧企業の持続的な成長と、社会・環境・経済価値を創出し、サステナビリティ経営の実現に取り組む。

(4)経営環境及び優先的に対処すべき課題

・各事業について

ファーマシー事業においては、2021年8月より特定の機能を有する薬局として都道府県知事が認定する認定薬局制度、2022年4月より導入されたリフィル処方箋やオンライン服薬指導の要件の緩和、2023年1月より開始された電子処方箋への対応等、調剤薬局を取り巻く環境は変化しております。これらにより、患者ニーズが多様化していく中で、より質の高い患者サービスの提供や「かかりつけ薬剤師・薬局」としての地域医療貢献が求められており、調剤薬局の役割と責任は更に大きいものとなっています。

当社グループは、薬剤師の専門性を一層強化するとともに、2022年2月に運用を開始したアイン薬局公式アプリ「いつでもアイン薬局」を通じ、患者様が住み慣れた地域で安心して薬物治療を継続していただける環境を提供してまいります。

また、新規出店・M&A等による事業規模の拡大を推し進め、スケールメリットを最大限に活用した事業戦略を継続いたします。

リテール事業においては、新型コロナウイルス感染症拡大を経て、顧客の行動エリア、購買動向が変化いたしました。

引き続き、集客が確実に見込める好立地への新規出店と顧客ニーズに合った商品の強化等による「アインズ&トルペ」のブランド力向上のための投資を推進するとともに、コスト適正化を進めてまいります。

なお、今般の新型コロナウイルス感染症の拡大に際しては、感染の拡大防止策の徹底を最優先事項としたうえで、当社グループが果たすべき調剤業務の継続等の社会的責任をまっとうすべく、事業継続計画書(BCP:Business Continuity Plan)に沿って対応を行っており、今後も緊急事態が発生した際には、BCPに基づいた迅速かつ適切な対応を行ってまいります。

 

3【事業等のリスク】

 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1)法的規制について

①「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」等による規制について

 ファーマシー事業は、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(以下、医薬品医療機器等法)、健康保険法、薬剤師法をはじめとした各種許認可、免許、登録、届出等により、厚生労働省及び都道府県保健福祉部の監督の下、保険薬局及び調剤薬局(以下、3 事業等のリスクにおいて「保険調剤薬局」という。)を営業しております。
 また、リテール事業のコスメ&ドラッグストア事業においても、同様に医薬品医療機器等法に基づく医薬品の販売を行っております。

 その主要な内容は次のとおりであります。

許可、登録、指定、免許、届出の別

有効期間

関連法令

登録等の交付者

薬局開設許可

6年

医薬品医療機器等法

各都道府県知事

保険薬局指定

6年

健康保険法

厚生労働省地方厚生局長

麻薬小売業者免許

3年

麻薬及び向精神薬取締法

各都道府県知事

高度管理医療機器販売業

6年

医薬品医療機器等法

各都道府県知事

医薬品販売業許可(注)

6年

医薬品医療機器等法

各都道府県知事等

(注)医薬品販売業許可は、医薬品医療機器等法第25条において、店舗販売業、配置販売業、卸売販売業の3つの許可に区分されております。当社グループのリテール事業は、店舗販売業の許可を受けております。

 万一、当社グループの保険調剤薬局及びコスメ&ドラッグストア事業において、医薬品医療機器等法第75条第1項、健康保険法第80条各号及び麻薬及び向精神薬取締法第51条第1項等に規定される法令違反等に該当する行為があり、監督官庁から業務停止命令及び取消し等を受けた場合には、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

②医薬品の販売規制緩和について

 一般用医薬品の販売については、医薬品医療機器等法によってリスク区分に応じて要指導医薬品及び第1類医薬品は薬剤師のみが、第2類医薬品及び第3類医薬品は薬剤師または登録販売者が販売しなければならないと規制されております。

 今後においても、医薬品販売に係る規制緩和の動向により、異業種の同事業への参入等、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

(2)ファーマシー事業について

 当社グループのファーマシー事業では、保険調剤薬局のチェーン展開を行っております。

 当連結会計年度における売上高において、ファーマシー事業が占める割合は89.6%であり、今後も保険調剤薬局店舗を主軸とした多店舗展開を継続する方針であります。したがって、M&Aを含む保険調剤薬局の出店政策の成否や同業他社の出店動向により、当社グループの経営成績は影響を受ける可能性があります。

 保険調剤薬局店舗の売上は、処方箋を発行する医療機関に依存する割合が高く、主たる応需先となる医療機関の予測困難な院外処方箋の発行動向並びに休廃業により、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 また、インフルエンザや花粉症(アレルギー性鼻炎)等季節性疾患の流行により処方箋応需枚数には季節変動の影響を受ける可能性があります。

(3)業界動向について

 ファーマシー事業の収入は、処方箋に基づき医療用医薬品を調合投与する調剤行為であり、その薬剤の価格(薬価)及び報酬額は、厚生労働省により定められております。また、国民医療費の抑制策として、診療報酬及び薬価の改定が段階的に実施される傾向にあります。今後においても、診療報酬制度等の改定による収益構造の変化に伴い、当社グループの経営成績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

(4)資格者の確保について

 保険調剤薬局及びドラッグストア(第1類医薬品取扱店舗)は、医薬品医療機器等法の規定により薬剤師の配置が義務付けられており、また、薬剤師法では、調剤業務は薬剤師が行わなければならないと規定されております。

 当社グループは、積極的な出店による拡大政策を継続しておりますが、薬剤師確保が困難な状況になった場合は、出店計画及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

(5)企業の信用を失墜させるリスクについて

①調剤業務について

ファーマシー事業では、人体に影響を及ぼす医療用医薬品を薬剤師が扱っており、調剤過誤による医療事故を引き起こす可能性を内包しております。
 当社グループは、医療事故が会社の社会的信用を著しく失墜させる可能性があるものと認識し、あらゆる側面から、当該リスクの回避に向けた取り組みを最重要課題と位置づけております。

その主要な内容は次のとおりであります。

・新卒薬剤師及び中途採用薬剤師を対象とした入社時研修制度

・勤務薬剤師のスキルアップを目的とした継続的な研修制度

・管理者育成のため、全薬局長が出席する薬局長会議の実施

・調剤機器メーカーとの共同開発による調剤過誤防止システムの配備、調剤業務のオートメーション化等IT技術を応用した調剤機器の開発及び導入

・調剤業務に関する自社マニュアルの利用及び内部監査室によるルール遵守体制

・調剤過誤防止対策を専門に扱う安全対策室の設置

②個人情報保護について

ファーマシー事業では、薬歴、処方箋に代表される患者情報を保持し、リテール事業においては、アインズ&トルペ公式アプリの運用に伴う顧客情報を保持しております。

当社グループは個人情報保護体制並びに取扱いに対するルールを徹底することにより万全を期し、主要事業会社である株式会社アインファーマシーズは「保健医療福祉分野のプライバシーマーク」を取得しております。

しかしながら、事故ならびに犯罪行為による個人情報の漏洩があった場合、経営成績のみならず社会的信用を失墜させる可能性があると考えております。

(6)事業戦略上のリスクについて

当社グループは、保険調剤薬局の積極的な新規出店及びM&Aにより、事業規模の拡大を推進しております。

M&A戦略においては、対象会社を慎重に検討し、発生するのれんの償却額を超過する収益力を安定的に確保することが可能な買収額により行うことを基本方針としておりますが、買収後、計画どおりに進まない場合には、子会社株式評価損、のれんに係る減損損失等の損失が発生し、当社グループの経営成績及び財政状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

(7)金利変動リスクについて

 当社グループは、積極的な新規出店とともに、M&Aを活用した事業拡大を推進しており、通常の出店費用においては、営業キャッシュ・フローの範囲で自己資金により充当しておりますが、大型のM&Aに関しては、一部を金融機関からの借入れにより調達することがあります。

 当社グループでは、これらの資金需要に機動的に対応するため、一定水準の手元流動性を確保しており、当連結会計年度末における現金及び預金の残高467億9千6百万円に対し、当社グループの短期及び長期借入金の残高は86億9千1百万円となっております。

 M&Aの実施にあたっては投資回収可能性を重視し、効率的投資により有利子負債の圧縮に努めておりますが、M&Aに対する投資回収が十分に確保できない場合及び金融市場の動向等に伴う金利変動により、当社グループの財務状況及び支払利息等経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

(8)消費税等の影響について

ファーマシー事業の社会保険診療に関する調剤売上は、消費税法上非課税となりますが、一方で、医薬品等の仕入には消費税が課税されております。

この結果、当社グループが負担することとなる消費税は、調剤売上原価に計上しております。

過去の消費税の導入時及び調剤報酬改定時には、消費税率の上昇分が薬価の改定において考慮されておりましたが、今後、消費税率が改定され、その影響が薬価に反映されない場合は当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

(9)感染症の拡大に伴うリスクについて

国内外で重大な感染症が拡大した場合、感染の拡大防止策の徹底を最優先事項としたうえで、当社グループがはたすべき調剤業務の継続等の社会的責任をまっとうすべく、事業継続計画書(BCP:Business Continuity Plan)に沿って感染拡大防止策も含めて対応してまいります。

感染拡大防止のための外出自粛が求められるような感染症が拡大した場合、ファーマシー事業においては、外来受診抑制等による処方日数の長期化を要因として、処方箋単価は増加する一方で、処方箋枚数は減少することが考えられ、リテール事業においては、外出自粛、店舗の臨時休業及び営業時間短縮の実施、インバウンド需要の減少等による来店客数減少の影響が考えられ、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

(10)自然災害等に伴うリスクについて

当社グループは、保険調剤薬局店舗を主軸とした多店舗展開を行っており、全国各地の営業拠点及び営業店舗で事業を展開しております。各地域において、大規模な地震や風水害、気候変動を起因とする台風・豪雨等の自然災害等が発生した場合、社員や店舗・事業所への被害等により、当社グループの財務状況及び業績が影響を受ける可能性があります。

いかなる状況下においても、社員の生命及び健康を守り、医薬品及び医療サービスの提供を遂行することが、社会のインフラのひとつとして、期待・要請されている役割であると認識し、BCPの強化・継続改善をはじめ、全社員・またその家族の安否報告訓練や避難訓練、物流強化、気候変動課題への取り組み、TCFD提言に基づく情報開示を推進しております。

 

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要ならびに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

(1)財政状態の状況

当連結会計年度末における総資産の残高は、前連結会計年度末より192億8千8百万円増の2,317億5千万円となりました。主な要因は、のれん及び商品等がM&Aを含む新規出店により増加したことによるものであります。

負債の残高は、117億5千3百万円増の1,052億4百万円となりました。

短期及び長期借入金の残高は、2億3千3百万円増となる86億9千1百万円となりました。

純資産の残高は、75億3千5百万円増の1,265億4千6百万円となり、自己資本比率は1.4ポイント減となる54.6%となりました。

(2)経営成績の状況

当連結会計年度(2022年5月1日~2023年4月30日)におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が続いたものの、行動制限の緩和等により、緩やかな持ち直しの傾向がみられます。一方で、物価上昇や金融資本市場の変動等により未だ不透明な状況が続いております。

このような経済情勢の中、新型コロナウイルス感染症への感染防止対策を徹底し、医療・小売サービスの提供に努めてまいりました。事業による様々な社会課題の解決への貢献を通じて、ステークホルダーの皆様に「この街にアインがあって良かった」と感じていただける企業にしていきたいと考えております。

当社はマテリアリティ(重要課題)として、「地域医療への貢献」、「美しさと健やかさの提供」、「安全・安心と信頼」、「環境保護・負荷低減」、「健全な経営基盤」、「地域社会・取引先との連携」の6つを特定し、各取り組みにおけるKPI及び2025年度目標を公表しております。

2022年7月には「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」の最終報告書(TCFD提言)が推奨する4つの開示項目について整理・設定し、コーポレートサイトにおいて開示、同年9月には、ステークホルダーの皆様とのコミュニケーション強化を目的とし、マテリアリティに対する具体的な取り組みや人材戦略、DX戦略等、中長期的な価値向上のための取り組みを掲載した統合報告書を新たに作成いたしました。また、同年11月には、「地域社会・取引先との連携」の実現に向け「CSR調達方針・ガイドライン」を制定、さらに国連グローバル・コンパクトへの署名及びグローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパンへ加入いたしました。

本年3月には、日本健康会議による「健康経営優良法人認定制度」において、特に優良な健康経営を実践している企業を顕彰する「健康経営優良法人2023(大規模法人部門)」に、昨年に引き続き認定されました。人的資本経営の観点から、また、「経営基盤の強化」においても、社員の健康増進を強化することを掲げており、一人ひとりのパフォーマンス発揮による生産性の向上や離職率の低下等を図ってまいります。

今後も様々な取り組みを通じ、持続的な成長と、社会・環境・経済価値を創出し、サステナビリティ経営の実現に向けて取り組んでまいります。

当連結会計年度の業績は、次のとおりであります。

 

前連結会計年度

(百万円)

当連結会計年度

(百万円)

増減額

(百万円)

増減率

(%)

売上高

316,247

358,742

42,494

13.4

営業利益

15,139

16,004

864

5.7

経常利益

16,041

17,064

1,022

6.4

親会社株主に帰属する当期純利益

7,092

9,234

2,142

30.2

セグメント別の業績は、次のとおりであります。

 

前連結会計年度

(百万円)

当連結会計年度

(百万円)

増減額

(百万円)

増減率

(%)

ファーマシー

事業

売上高

283,111

321,577

38,465

13.6

セグメント利益

25,082

24,135

△946

△3.8

リテール事業

売上高

20,558

25,685

5,127

24.9

セグメント利益

△1,764

1,214

2,978

その他事業

売上高

12,677

11,540

△1,136

△9.0

セグメント利益

△146

135

282

(注)セグメントの売上高にはセグメント間の内部売上高を含んでおります。

(ファーマシー事業)

 当社グループでは、医療機関等との連携、お薬手帳等を活用した服薬情報の一元的・継続的な把握、在宅医療対応等により、患者様が住み慣れた地域で安心して医療を受けることができるよう、「かかりつけ薬剤師・薬局」の機能発揮に取り組んでおります。

 本年1月の厚生労働省による電子処方箋管理サービス運用の開始に先立ち、当社グループでは、運用プロセスの確立や先進的取り組み、優良事例の収集、ガイドラインの策定等を目的とし、2022年10月末に開始された厚生労働省による「電子処方箋のモデル事業」に参画いたしました。現在は、当社グループの全国の薬局において電子処方箋に対応するため、順次環境の整備を進めております。今後も、環境変化に対応し、患者様がいつでも安心して薬物治療を継続していただけるよう取り組んでまいります。

 営業開発においては、2022年5月に株式会社ファーマシィホールディングスの約100店舗をグループに迎える等、新規出店及び前期出店の伸長が当連結会計年度の業績に寄与いたしました。引き続き、大型薬局の積極的な出店と投資回収を重視したM&Aを出店戦略とし、さらなる事業規模の拡大を行うとともに、店舗運営の効率化を推進してまいります。

 同期間の出店状況は、M&Aを含め、グループ全体で合計141店舗を出店し、24店舗の閉店、7店舗の事業譲渡により、当社グループにおける薬局総数は1,209店舗となりました。

(リテール事業)

 コスメ&ドラッグストア事業は、新型コロナウイルス感染症の影響が続いているものの、オリジナルブランドの見直し及びコスト適正化を推進しており、当連結会計年度においては、行動制限の緩和等により客数が堅調に推移したことならびにコスト適正化が奏功し、黒字となりました。

 同期間の出店状況は、8店舗を出店し、8店舗を閉店したことで、コスメ&ドラッグストア総数は78店舗となりました。

(3)キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物は、前連結会計年度に比べ132億5千2百万円減の462億1千7百万円となりました。

当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果得られた資金は、202億6千7百万円(前年同期は261億5千6百万円の収入)となりました。

主な収入要因として、税金等調整前当期純利益が158億8千2百万円、新規出店及びM&Aによる規模拡大に伴い、減価償却費55億2千9百万円、のれん償却額43億1千万円が反映されております。

また、法人税等の支払額78億9千7百万円及び棚卸資産の増減額49億4千8百万が主要な支出要因として反映されております。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は、222億9千2百万円(前年同期は139億4千3百万円の支出)となりました。

M&A9社の株式取得に係る、連結範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出が146億1千4百万円、コスメ&ドラッグストア及び調剤薬局の新規出店等に伴い、有形固定資産の取得による支出95億4千9百万円が反映されております。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果支出した資金は、112億3千7百万円(前年同期は77億5千3百万円の支出)となりました。

短期及び長期の借入と返済の差額が90億3千8百万円の支出及び配当金の支払額19億3千2百万円が反映されております。

(4)資本の財源及び資金の流動性

当社グループは、事業の維持拡大のため、新規出店及び改装等の設備投資を継続して行っており、主に営業活動で得た資金を充当するとともに、金融機関からの借入金を充当しております。

当連結会計年度末における現金及び預金の残高は467億9千6百万円、短期及び長期借入金の残高は86億9千1百万円となっております。

なお、当社は株式会社日本格付研究所より格付けを取得しており、「長期発行体格付:A(見通し:安定的)」となっております。

 

(5)生産、受注及び販売の実績

当社グループ(当社及び連結子会社)の当連結会計年度の販売の実績は以下のとおりであります。

セグメント別

売上高(百万円)

対前期増減率(%)

ファーマシー事業

321,577

13.6

リテール事業

25,685

24.9

その他の事業

11,540

△9.0

358,803

13.4

調整額(セグメント間消去)

△61

合計

358,742

13.4

 (注)セグメントの売上高にはセグメント間の内部売上高を含んでおります。

(6)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表を作成するにあたり重要となる会計方針については、「第5 経理の状況」に記載されているとおりであります。

この連結財務諸表の作成においては、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定は実際の結果と異なる可能性があります。連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

5【経営上の重要な契約等】

 該当事項はありません。

2【主要な設備の状況】

 当連結会計年度末における当社グループの主要な設備は、次のとおりであります。

(1)提出会社

事業所

(所在地)

セグメントの名称

設備の内容

帳簿価額

従業員数

(人)

建物及び構築物

(百万円)

工具、器具及び備品

(百万円)

車両運搬具

(百万円)

土地

(百万円)

(面積㎡)

リース資産

(百万円)

合計

(百万円)

本社

(札幌市白石区)

全社に共通する部門

本社業務及び運営用設備

823

89

0

19

(71,189)

931

161

(42)

開発用地

(北海道)

土地

613

(49,749)

613

(-)

開発用地

(埼玉県)

土地

1

(79)

1

(-)

開発用地

(長野県)

土地

70

(10,422)

70

(-)

開発用地

(茨城県)

土地

26

(3,502)

26

(-)

 

 (注)1.帳簿価額には、建設仮勘定を含めておりません。

2.従業員数の( )には、臨時従業員数(8時間換算)の合計を、外数で表示しております。

 

(2)国内子会社

会社名

事業所名

(所在地)

セグメントの名称

設備の内容

帳簿価額

従業員数

(人)

建物及び構築物

(百万円)

工具器具及び備品

(百万円)

車両運搬具

(百万円)

土地

(百万円)

(面積㎡)

リース資産

(百万円)

合計

(百万円)

㈱アインファーマシーズ

本社他調剤及び物販店舗(札幌市白石区他)

ファーマシー事業

リテール事業

その他の事業

調剤薬局店舗

本社業務及び営業、運営用設備

16,255

2,426

0

5,581

(73,422)

11

24,275

8,578

(1,893)

㈱ダイチク

本社他調剤店舗(新潟市中央区他)

ファーマシー事業

調剤薬局店舗

本社業務及び運営用設備

655

98

889

(11,054)

1,643

216

(31)

㈱あさひ調剤

本社他調剤店舗(さいたま市大宮区他)

ファーマシー事業

調剤薬局店舗

本社業務及び運営用設備

503

208

1,081

(13,018)

0

1,793

554

(77)

㈱西日本ファーマシー

本社他調剤店舗(香川県高松市他)

ファーマシー事業

調剤薬局店舗

本社業務及び運営用設備

496

116

0

176

(2,128)

789

38

(7)

㈱コム・メディカル

本社他調剤店舗(新潟市中央区他)

ファーマシー事業

調剤薬局店舗

本社業務及び運営用設備

374

72

166

(2,880)

612

(-)

㈱アイン信州

本社他調剤店舗(長野県長野市他)

ファーマシー事業

調剤薬局店舗

本社業務及び運営用設備

264

121

64

(35,232)

1

452

(-)

㈱ファーマシィ

本社他調剤店舗(広島県福山市他)

ファーマシー事業

調剤薬局店舗

本社業務及び運営用設備

1,571

203

0

2,289

(26,974)

33

4,097

738

(183)

その他調剤薬局事業会社16社

本社他調剤店舗(東京都渋谷区他)

ファーマシー事業

調剤薬局店舗

本社業務及び運営用設備

385

174

0

148

(797)

707

206

(50)

㈱メディウェル

本社他事務所(札幌市中央区他)

ファーマシー事業

本社業務及び営業、運営用設備

36

5

55

(228)

96

160

(11)

㈱ホールセールスターズ

本社他事務所(東京都渋谷区他)

ファーマシー事業

その他の事業

本社業務及び営業、運営用設備

52

8

135

(622)

196

(-)

㈱アユーララボラトリーズ

本社他事務所(東京都渋谷区他)

その他の事業

営業、運営用設備

5

5

(-)

 (注)1.帳簿価額には、建設仮勘定を含めておりません。

2.建物賃借による店舗は全1,287店舗のうち886店舗であります。

3.従業員数の( )には、臨時従業員数(8時間換算)の合計を、外数で表示しております。

①【株式の総数】

種類

発行可能株式総数(株)

普通株式

44,000,000

44,000,000

②【発行済株式】

種類

事業年度末現在発行数

(株)

(2023年4月30日)

提出日現在発行数(株)

(2023年7月31日)

上場金融商品取引所名又は登録認可金融商品取引業協会名

内容

普通株式

35,428,212

35,428,212

東京証券取引所

プライム市場

札幌証券取引所

単元株式数 100株

35,428,212

35,428,212

①【ストックオプション制度の内容】

  該当事項はありません。

②【ライツプランの内容】

  該当事項はありません。

(4)【発行済株式総数、資本金等の推移】

年月日

発行済株式総数増減数

(株)

発行済株式総数残高(株)

資本金増減額(百万円)

資本金残高(百万円)

資本準備金増減額

(百万円)

資本準備金残高(百万円)

2017年10月3日

(注)

450,000

35,428,212

1,674

21,894

1,674

20,084

(注)有償第三者割当(オーバーアロットメントによる売出しに関連した第三者割当増資)

    発行価格     7,440円

    資本組入額    3,720円

    割当先      野村證券株式会社

(5)【所有者別状況】

 

 

 

 

 

 

 

2023年4月30日現在

区分

株式の状況(1単元の株式数 100株)

単元未満株式の状況

(株)

政府及び地方公共団体

金融機関

金融商品取引業者

その他の法人

 外国法人等

個人その他

個人以外

個人

株主数(人)

31

26

149

248

55

15,320

15,829

所有株式数

(単元)

112,966

8,391

38,968

119,222

71

74,517

354,135

14,712

所有株式数の割合(%)

31.90

2.37

11.00

33.67

0.02

21.04

100.00

 (注)自己株式298,188株は「個人その他」に2,981単元及び「単元未満株式の状況」に88株を含めて記載しております。

(6)【大株主の状況】

 

 

2023年4月30日現在

氏名又は名称

住所

所有株式数

(千株)

発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%)

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)

東京都港区浜松町2丁目11番3号

3,411

9.71

大谷 喜一

札幌市豊平区

3,238

9.22

株式会社セブン&アイ・ホールディングス

東京都千代田区二番町8-8

2,750

7.83

株式会社北洋銀行

札幌市中央区大通西3丁目7

1,743

4.96

みずほ信託銀行株式会社 退職給付信託 丸紅口 再信託受託者 株式会社日本カストディ銀行

東京都中央区晴海1丁目8-12

1,594

4.54

株式会社北海道銀行

札幌市中央区大通西4丁目1

1,472

4.19

株式会社日本カストディ銀行(信託口)

東京都中央区晴海1丁目8-12

1,257

3.58

STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103

(常任代理人 香港上海銀行東京支店カストディ業務部)

ONE LINCOLN STREET, BOSTON, MA U.S.A. 02111

(東京都中央区日本橋3丁目11-1)

1,168

3.33

JP MORGAN CHASE BANK 385151

(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)

25 BANK STREET, CANARY WHARF, LONDON, E14 5JP, UNITED KINGDOM

(東京都港区港南2丁目15-1品川インターシティA棟)

978

2.79

THE BANK OF NEW YORK MELLON 140044

(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)

240 GREENWICH STREET, NEW YORK, NY 10286, U.S.A.

(東京都港区港南2丁目15-1品川インターシティA棟)

713

2.03

――――――

18,327

52.17

 (注)1.日本マスタートラスト信託銀行株式会社及び株式会社日本カストディ銀行の所有株式数は、すべて信託業務に係る株式数であります。

    2.みずほ信託銀行株式会社 退職給付信託 丸紅口の所有株式は、丸紅株式会社が退職給付信託として拠出したものであります。

    3.2023年3月9日付で公衆の縦覧に供されている大量保有報告書(変更報告書)において、スプラウスグローブ・インベストメント・マネジメント・リミテッドが2023年3月6日現在で4,060千株(株式保有割合11.46%)の株式を所有している旨が記載されているものの、当社として2023年4月30日現在における実質所有株式数の確認ができませんので、上記大株主の状況は、株主名簿上の所有株式数に基づき記載しております。

①【連結貸借対照表】

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2022年4月30日)

当連結会計年度

(2023年4月30日)

資産の部

 

 

流動資産

 

 

現金及び預金

59,729

※1 46,796

売掛金

10,110

13,249

商品

14,568

21,299

貯蔵品

222

286

短期貸付金

306

355

未収入金

11,832

11,969

その他

3,995

4,348

流動資産合計

100,765

98,305

固定資産

 

 

有形固定資産

 

 

建物及び構築物

34,876

41,127

減価償却累計額

17,364

19,720

建物及び構築物(純額)

17,512

※1 21,407

土地

8,581

※1 10,602

建設仮勘定

1,804

3,904

その他

10,000

11,665

減価償却累計額

7,262

8,120

その他(純額)

2,737

3,545

有形固定資産合計

30,636

39,459

無形固定資産

 

 

のれん

36,352

46,443

その他

4,866

5,900

無形固定資産合計

41,219

52,343

投資その他の資産

 

 

投資有価証券

※2 2,503

※2 2,720

長期貸付金

196

704

繰延税金資産

5,319

5,990

退職給付に係る資産

20

23

敷金及び保証金

22,785

24,507

その他

10,309

8,007

貸倒引当金

1,294

312

投資その他の資産合計

39,840

41,641

固定資産合計

111,696

133,444

資産合計

212,461

231,750

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2022年4月30日)

当連結会計年度

(2023年4月30日)

負債の部

 

 

流動負債

 

 

買掛金

50,756

58,698

短期借入金

2,643

※1 3,670

未払法人税等

4,391

3,328

預り金

15,415

18,232

賞与引当金

2,713

3,215

役員賞与引当金

18

22

契約負債

544

532

その他

5,321

5,284

流動負債合計

81,805

92,986

固定負債

 

 

長期借入金

5,815

※1 5,021

リース債務

9

32

退職給付に係る負債

3,578

4,498

その他

2,242

2,664

固定負債合計

11,645

12,218

負債合計

93,450

105,204

純資産の部

 

 

株主資本

 

 

資本金

21,894

21,894

資本剰余金

20,500

20,504

利益剰余金

78,661

85,963

自己株式

2,018

2,000

株主資本合計

119,038

126,362

その他の包括利益累計額

 

 

その他有価証券評価差額金

39

7

退職給付に係る調整累計額

75

95

その他の包括利益累計額合計

114

87

非支配株主持分

86

96

純資産合計

119,010

126,546

負債純資産合計

212,461

231,750

【連結損益計算書】

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2021年5月1日

 至 2022年4月30日)

当連結会計年度

(自 2022年5月1日

 至 2023年4月30日)

売上高

※1 316,247

※1 358,742

売上原価

266,275

305,043

売上総利益

49,971

53,698

販売費及び一般管理費

 

 

広告宣伝費

1,875

2,229

販売促進費

595

161

給料手当及び賞与

7,457

7,327

賞与引当金繰入額

972

1,049

役員賞与引当金繰入額

18

22

退職給付費用

281

327

法定福利及び厚生費

2,626

2,920

通信交通費

997

1,168

リース料

70

87

地代家賃

5,042

5,528

減価償却費

1,234

1,529

のれん償却額

4,133

4,257

租税公課

1,587

2,222

その他

7,938

8,862

販売費及び一般管理費合計

34,832

37,694

営業利益

15,139

16,004

営業外収益

 

 

受取利息

41

54

受取配当金

45

62

持分法による投資利益

2

投資事業組合運用益

83

28

受取手数料

22

17

不動産賃貸料

384

222

固定資産受贈益

18

32

業務受託料

172

211

技術指導料

74

68

補助金収入

173

323

その他

303

356

営業外収益合計

1,323

1,379

営業外費用

 

 

支払利息

38

52

債権売却損

87

103

不動産賃貸費用

219

51

貸倒引当金繰入額

6

48

その他

69

62

営業外費用合計

421

318

経常利益

16,041

17,064

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2021年5月1日

 至 2022年4月30日)

当連結会計年度

(自 2022年5月1日

 至 2023年4月30日)

特別利益

 

 

固定資産売却益

※2 200

※2 11

事業譲渡益

13

73

保険解約返戻金

5

35

段階取得に係る差益

131

その他

55

1

特別利益合計

406

121

特別損失

 

 

固定資産除売却損

※3 329

※3 193

減損損失

※4 2,302

※4 906

投資有価証券評価損

116

91

賃貸借契約解約損

493

その他

80

112

特別損失合計

3,322

1,303

税金等調整前当期純利益

13,125

15,882

法人税、住民税及び事業税

6,925

6,844

法人税等調整額

899

205

法人税等合計

6,025

6,638

当期純利益

7,100

9,244

非支配株主に帰属する当期純利益

8

9

親会社株主に帰属する当期純利益

7,092

9,234

1.報告セグメントの概要

当社の報告セグメントは、当社の構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。

当社グループは、調剤薬局、ジェネリック医薬品の販売、人材紹介業及びコンサルティング業等により構成される「ファーマシー事業」、コスメ&ドラッグストアの経営等により構成される「リテール事業」を軸とし、売店事業や不動産賃貸業を行う「その他の事業」の3種に区分し、各事業単位で事業戦略の立案、検証を行っております。

そのため、「ファーマシー事業」、「リテール事業」及び「その他の事業」の3種を報告セグメントとしております。

①【貸借対照表】

 

 

(単位:百万円)

 

前事業年度

(2022年4月30日)

当事業年度

(2023年4月30日)

資産の部

 

 

流動資産

 

 

現金及び預金

46,873

30,159

前払費用

629

668

短期貸付金

13,328

14,632

未収入金

1,708

1,797

その他

3

2

流動資産合計

62,543

47,260

固定資産

 

 

有形固定資産

 

 

建物

887

819

構築物

6

4

工具、器具及び備品

98

89

土地

344

730

その他

0

34

有形固定資産合計

1,336

1,676

無形固定資産

 

 

商標権

174

123

ソフトウエア

2,112

2,398

その他

175

872

無形固定資産合計

2,461

3,394

投資その他の資産

 

 

投資有価証券

2,015

2,087

関係会社株式

66,056

83,625

繰延税金資産

1,189

1,202

敷金及び保証金

3,988

3,954

その他

657

635

貸倒引当金

30

投資その他の資産合計

73,907

91,475

固定資産合計

77,706

96,546

資産合計

140,249

143,806

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

前事業年度

(2022年4月30日)

当事業年度

(2023年4月30日)

負債の部

 

 

流動負債

 

 

短期借入金

52,388

55,419

1年内返済予定の長期借入金

2,641

2,660

未払金

523

640

未払法人税等

113

82

未払費用

30

30

預り金

27

29

賞与引当金

71

74

役員賞与引当金

13

16

その他

75

117

流動負債合計

55,885

59,071

固定負債

 

 

長期借入金

5,815

3,155

資産除去債務

18

18

退職給付引当金

22

22

その他

270

281

固定負債合計

6,126

3,477

負債合計

62,012

62,548

純資産の部

 

 

株主資本

 

 

資本金

21,894

21,894

資本剰余金

 

 

資本準備金

20,084

20,084

その他資本剰余金

1,921

1,924

資本剰余金合計

22,006

22,009

利益剰余金

 

 

その他利益剰余金

 

 

別途積立金

3,200

3,200

繰越利益剰余金

33,202

36,169

利益剰余金合計

36,402

39,369

自己株式

2,018

2,000

株主資本合計

78,285

81,273

評価・換算差額等

 

 

その他有価証券評価差額金

47

15

評価・換算差額等合計

47

15

純資産合計

78,237

81,258

負債純資産合計

140,249

143,806

②【損益計算書】

 

 

(単位:百万円)

 

前事業年度

(自 2021年5月1日

 至 2022年4月30日)

当事業年度

(自 2022年5月1日

 至 2023年4月30日)

営業収益

 

 

経営指導料

※1 6,554

※1 7,931

関係会社受取配当金

※1 4,897

※1 4,870

営業収益合計

11,452

12,801

売上総利益

11,452

12,801

販売費及び一般管理費

※1,※2 6,417

※1,※2 8,082

営業利益

5,034

4,718

営業外収益

 

 

受取利息

※1 68

※1 63

受取配当金

33

56

投資事業組合運用益

11

8

受取手数料

※1 57

※1 56

不動産賃貸料

※1 409

※1 721

受取技術料

55

60

その他

46

72

営業外収益合計

683

1,039

営業外費用

 

 

支払利息

※1 150

※1 155

不動産賃貸費用

334

585

貸倒引当金繰入額

30

その他

3

1

営業外費用合計

488

772

経常利益

5,228

4,985

特別利益

 

 

投資有価証券売却益

33

特別利益合計

33

特別損失

 

 

固定資産除売却損

0

減損損失

32

関係会社株式評価損

88

投資有価証券売却損

16

投資有価証券評価損

19

0

その他

10

0

特別損失合計

150

17

税引前当期純利益

5,111

4,968

法人税、住民税及び事業税

123

96

法人税等調整額

19

26

法人税等合計

143

69

当期純利益

4,968

4,899