株式会社セック

Systems Engineering Consultants Co.,LTD.
世田谷区用賀4丁目10番1号
証券コード:37410
業界:情報・通信業
有価証券報告書の提出日:2023年6月29日

回次

第49期

第50期

第51期

第52期

第53期

決算年月

2019年3月

2020年3月

2021年3月

2022年3月

2023年3月

売上高

(千円)

5,981,295

6,343,928

6,525,920

6,560,259

7,488,985

経常利益

(千円)

889,490

999,572

1,054,251

1,107,058

1,278,655

当期純利益

(千円)

613,724

687,859

727,684

780,299

878,831

持分法を適用した場合の投資利益

(千円)

-

資本金

(千円)

477,300

477,300

477,300

477,300

477,300

発行済株式総数

(株)

5,120,000

5,120,000

5,120,000

5,120,000

5,120,000

純資産額

(千円)

5,793,924

6,251,274

6,575,753

7,090,899

7,602,832

総資産額

(千円)

7,041,834

7,514,540

7,935,333

8,425,208

9,185,111

1株当たり純資産額

(円)

1,131.79

1,221.12

1,286.75

1,385.85

1,492.76

1株当たり配当額

(円)

48.00

73.00

57.00

61.00

69.00

(うち1株当たり中間配当額)

-)

-)

-)

-)

-)

1株当たり当期純利益

(円)

119.88

134.37

142.39

152.56

172.49

潜在株式調整後1株当たり当期純利益

(円)

自己資本比率

(%)

82.3

83.2

82.9

84.2

82.8

自己資本利益率

(%)

11.0

11.4

11.3

11.4

12.0

株価収益率

(倍)

27.65

20.21

19.60

14.83

19.19

配当性向

(%)

40.0

54.3

40.0

40.0

40.0

営業活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

397,657

843,131

52,127

642,954

526,787

投資活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

132,532

73,130

40,654

28,720

303,568

財務活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

235,492

244,947

423,191

290,698

381,510

現金及び現金同等物の期末残高

(千円)

2,698,635

3,369,948

2,853,976

3,234,956

3,076,668

従業員数

(人)

280

299

301

318

332

株主総利回り

(%)

116.7

98.4

103.1

86.8

125.6

(比較指標:TOPIX)

(%)

(95.0)

(85.9)

(122.1)

(124.6)

(131.8)

最高株価

(円)

5,520

4,180

3,830

2,860

3,760

最低株価

(円)

2,516

2,255

2,444

2,015

2,102

 (注)1.当社は連結財務諸表を作成しておりませんので、連結会計年度に係る主要な経営指標等の推移については記載しておりません。

2.持分法を適用した場合の投資利益については、関連会社がないため記載しておりません。

3.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。

4.第50期の1株当たり配当額には、創立50周年記念配当20円が含まれております。

5.最高・最低株価は、2022年4月4日より東京証券取引所プライム市場におけるものであり、それ以前については東京証券取引所市場第一部におけるものであります。

 

2【沿革】

年月

事項

1970年 5月

東京都渋谷区代々木にて株式会社セックを設立

1971年 3月

社会基盤システムBFの最初の案件として「高速道路管制システム」を受注

1971年 3月

宇宙先端システムBFの最初の案件として「ロケットエンジン高空性能試験システム」を受注

1979年10月

エンベデッドソフトウェア(組込みソフトウェア)の最初の案件として「水系テレメータシステム」を受注

1984年 1月

モバイルネットワークBFの最初の案件として「電力送電網通信回線監視制御システム」を受注

1984年 6月

社団法人情報サービス産業協会(JISA)の会員となる

1985年 6月

大阪市淀川区西中島にて大阪事業所開設

1989年 3月

通産省(現、経済産業省)システムインテグレータに登録される

1989年 5月

当社ビジネスの国際化推進のための戦略子会社として、株式会社セック・インターナショナル(当社出資比率100%)を設立

1991年 2月

通産省(現、経済産業省)システムインテグレータに認定される

1992年 1月

米国にて実地にビジネスを展開するため、カリフォルニア州サニーベールに株式会社セック・インターナショナルの100%子会社としてAMSEC,INC.設立

1995年 5月

インターネットBFの最初の案件として「図書館マルチメディアシステム」を受注

1997年 6月

本社を東京都渋谷区桜丘町に移転

1998年 1月

ISO 9001の認証を取得

1998年12月

株式会社セック・インターナショナルが当社グループのソリューションビジネスを担当することとなり、同社とビジネスの関連のなくなるAMSEC,INC.の株式を同社より譲渡を受け、AMSEC,INC.を当社100%子会社とする

1999年 2月

WAP Forum(現、OMA)に入会して、携帯電話関連国際標準技術の調査研究活動を本格化

1999年 7月

ワイヤレスBF(現、モバイルネットワークBF)の最初の案件として「携帯電話端末エンベデッドソフトウェア」を受注

2000年 4月

当社グループ統合により経営効率を高めるため、株式会社セック・インターナショナルを吸収合併

2000年12月

ISO 14001の認証を取得

2001年11月

財団法人日本情報処理開発協会よりプライバシーマークの使用許諾を取得

2003年 3月

情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)認証を取得

2003年11月

社団法人日本ロボット工業会に入会して、ロボットソフトウェアの調査研究活動を本格化

2004年 6月

日本証券業協会に株式を店頭登録

2004年 9月

東京都渋谷区桜丘町に渋谷第2オフィス開設

2004年12月

日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場

2005年12月

ロボット分野の研究開発として、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「次世代ロボット共通基盤開発プロジェクト」に参加し、RT(Robot Technology)ミドルウェアの実装を担当

2007年 4月

ISO/IEC 27001の認証を取得

2010年 4月

ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQに上場

2010年 7月

本社及び渋谷第2オフィスを東京都世田谷区用賀に移転

2010年11月

環境エネルギー分野の研究開発として、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「蓄電複合システム化技術開発」の共同研究に参加

2012年 5月

機能安全対応RTミドルウェア「RTMSafety」を発売

2012年 7月

大阪事業所を大阪市淀川区西中島(同町内)に移転

2013年 7月

東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場

2014年 3月

ISO 22301の認証を取得

2015年 6月

監査等委員会設置会社に移行

2017年 3月

東京証券取引所市場第二部に市場変更

2017年 9月

東京証券取引所市場第一部に指定

2022年 4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行

2022年11月

JIS Q 15001の認証を取得

2023年 4月

大阪事業所を大阪市北区曽根崎新地に移転

3【事業の内容】

当社は、情報サービス事業の単一セグメントであり、セグメント情報を記載していないため、ビジネスフィールド別に記載しております。当社では、情報サービス事業のビジネスを事業分野別に分類したものを、ビジネスフィールドと呼んでおり、本文中では「BF」と略しております。

 

(1) 当社の事業内容について

当社は、リアルタイムソフトウェアの提供を主体とするリアルタイム技術専門会社です。

当社では、リアルタイム技術を「時々刻々と変化する外界と密接な相互作用を持ったコンピュータシステムを開発する技術」と定義しており、ユビキタス社会の基盤技術と位置づけております。

 

①リアルタイム技術について

コンピュータは、センサーなどの入力データを、予めプログラミングされた処理を実行して、その結果を制御データとして出力する装置ですが、自然現象を入力とするようなシステムを設計する技術を「リアルタイム技術」といいます。自然現象をセンサーなどで計測して処理をする「センサーベースシステム」や「計測制御システム」などと呼ばれるシステムの設計技術です。

この自然現象は、突然発生したり、集中したり、どんな順序で発生するかが予測できず、また、再現性もありません。このような事象に対して、迅速に対応し、24時間連続で動き、再現性がない事象であってもトラブルを解析できなければならない、高度な信頼性が求められるシステムがリアルタイムシステムです。このリアルタイムシステムは「割り込み処理」「優先処理」「並行処理」といったリアルタイム技術の特有な処理を用いて開発されます。

 

0101010_001.jpg

(a) 割り込み処理

割り込みとは、ソフトウェアの処理とは非同期に発生するイベントで、システムに対して決められた電気信号(割り込みイベント)が入ると、現在実行している処理を一時停止させて、割り込みイベントに対応した処理をするものです。

例えばスマートフォンであれば、電話の着信や緊急地震速報の受信、タッチパネル操作やスイッチ・ボタン操作などが割り込み処理に該当します。

(b) 優先処理

リアルタイムシステムでは、時間内に処理を完了させるため、各処理に優先度を設定して、優先度の高い順に実行することができます。優先処理には、優先度の高いものから順に実行する方式のほか、締め切り時刻(デッドライン)が早い処理から順に実行する方式や、処理時間の短いものから順に実行する方式があります。

スマートフォンで例えると、ブラウザでホームページを閲覧している時に電話の着信があった場合に着信の画面に切り替わるのは優先度を高く設定しているためです。緊急地震速報の受信はさらに高い優先度が設定されており、どのような処理中であっても最優先されることになります。

(c) 並行処理

並行処理は、見かけ上、コンピュータに複数の処理を並列動作させるようにするための仕組みです。1つのCPUで複数の命令系列を同時に実行することはできませんが、1回あたりミリ秒あるいはマイクロ秒単位といった短い間隔でCPUを割り当てることで、あたかも複数の処理が同時に動作しているように見せています。

例えば、スマートフォンでは、地図アプリケーションを表示させる処理をしている裏で、GPSの測位処理をするようなケースなどがあります。

 

 

②リアルタイム技術が得意とする分野

当社は、「社会の安全と発展のために」をスローガンとしております。この「社会の安全と発展」に関連する分野の中で、リアルタイム技術を多く使う分野が当社のビジネスフィールド(BF)になります。

創業からの約20年間は「社会の安全=社会インフラ」として社会基盤システムBF、「社会の発展=夢の追求」として宇宙先端システムBFを中心に事業を行ってまいりました。その後、移動体通信事業者向けの基地局のシステム開発を中心とするモバイルネットワークBFを1984年に、インターネットの普及に伴いWebシステムの開発を中心とするインターネットBFを1995年にスタートするなど、事業分野を広げてまいりました。

当社はこの4つのBFでリアルタイムソフトウェアとリアルタイムソリューションを提供しております。

 

0101010_002.png

(a) 社会基盤システムBF

社会公共性の高いシステムを開発している分野です。高度交通システム、防衛関連システム、医療関連システム、環境エネルギー関連システム、位置情報関連システム、各種官公庁向けのシステムなどを開発しております。

(b) 宇宙先端システムBF

科学衛星や惑星探査機に搭載される組込みソフトウェアや、天体望遠鏡の制御、観測データの解析などの宇宙関連システムと、車両自動走行を含めたサービスロボットの研究開発、次世代ロボットに関する研究開発、各種研究機関向けの技術アプリケーションなどの先端システムを開発している分野です。

(c) モバイルネットワークBF

キャッシュレス決済端末や車載端末などモバイルデバイスを使ったサービスシステムや、次世代技術を使っ

たエッジデバイスのソフトウェアを開発している分野です。これに加えて、仮想空間やスマートコンストラクションに関するシステムも開発しております。

(d) インターネットBF

非接触ICに搭載される組込みソフトウェアや、IoT関連システム、民間企業向けの技術アプリケーションやクラウドシステムなどを開発している分野です。

 

(2) 子会社について

当社には、非連結子会社が1社(AMSEC,INC.)あり、当社より米国最新技術及びビジネス動向調査を委託しております。

 

 

(3) 事業系統について

当社は、移動体通信事業者、電機メーカー、自動車メーカー、各種研究機関、官公庁などに技術サービスを提供しております。

当社の事業系統図は以下のとおりであります。

0101010_003.png

 

4【関係会社の状況】

 該当事項はありません。

 

5【従業員の状況】

(1) 提出会社の状況

 

 

 

2023年3月31日現在

従業員数(人)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

332

38.6

12.9

6,512

 (注)1.セグメント情報を記載していないため、セグメント別の従業員数は記載しておりません。

2.従業員数は就業人員(当社から社外への出向者を除く。)であり、臨時従業員数は従業員の総数の100分の10未満であるため記載を省略しております。

3.平均年間給与は賞与及び基準外賃金を含んでおります。

 

(2)労働組合の状況

労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。

 

(3)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

当事業年度

管理職に占める

女性労働者

の割合(%)

(注)1.

男性労働者の

育児休業取得率(%)

(注)2.

労働者の男女の賃金の差異(%)

(注)1.3.

全労働者

うち正規雇用

労働者

うちパート・有期労働者

4.3

16.7

77.6

79.5

77.1

(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

3.労働者の男女の賃金差異の要因については、平均年齢が男性39.0歳に対して女性35.6歳と3.4歳の差異があること、平均勤続年数が男性13.6年に対して女性8.0年と5.6年の差異があること、管理職に占める女性労働者の割合が低いことなどによるものであります。

 

3【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。

 

(1) 当社の事業全体に共通する業績変動要因

①問題プロジェクトの発生

当社では、納期遅延、お客様クレーム、過大勤務を発生させたプロジェクトを問題プロジェクトと定義しております。問題プロジェクトは必ずしも不採算プロジェクトではありませんが、過去の実績では多額な原価を発生させて不採算となるケースが多く、問題プロジェクトが大型プロジェクトである場合には、当社全体の業績に影響を及ぼすことがあります。

また、問題プロジェクトを発生させたことでお客様からの信用が失墜して、取引が減少あるいは停止となった場合には、当社業績に影響が及ぶことがあります。

②大型プロジェクトの採算

大型プロジェクトは事業効率が高いなどのメリットも大きく積極的に受注していく方針であります。当社は原則としてプロジェクト全体を一括して受注する契約形態を基本としていることもあり、開発要員などの経営資源の多くの割合を投入する大型プロジェクトの採算は、当社全体の業績に影響を及ぼすことになります。

③大型プロジェクトの組み替え不調

大型プロジェクトの場合、開発工程が完了すると多くの開発技術者が一斉に手空きとなる一方で、都合良く多くの開発技術者を要する後続のプロジェクトを用意できていることはまれであり、技術者の稼働率が低下しがちで、大型プロジェクトの切り替えが不調の場合には当社業績に影響が及ぶことがあります。

④受注価格水準の変動(低価格化)

取引先自体の販売競争の激化、内製化、派遣型外注調達やコンペなどにより、取引先からの価格引き下げ要請は、今後も継続すると予想されます。当社では、QCD(品質・コスト・納期)改善活動の一環として様々なコスト削減策を講じることで業績への影響軽減化に努力しておりますが、今後、取引先からの更なるコストダウン要請があり、当社のコスト削減努力で成果を上げられない場合には、業績への影響が拡大することがあります。

⑤先行投資の影響

当社は、これからも研究開発・製品開発投資、研究開発型ベンチャー企業への投資、事務所移転・拡張、社内開発環境の一新などを実施してまいりますが、当社の計画どおりに投資効果が得られなかった場合や、投資先企業の経営が悪化した場合などには、当社の業績に影響が及ぶことがあります。

⑥取引先の事業再編や組織変更

当社の取引先において、経営方針やM&Aなどにより経営体制が代わり、外注への発注方針が変更になった場合には、当社の業績に影響が及ぶことがあります。

⑦取引先の事業計画や研究開発計画の変更

当社の取引先自体の激しい競争や環境の変化を背景に、事業計画や研究開発計画の変更や中止が発生し、それに伴い技術者の稼動率が大きく変動した場合には、当社の業績に影響が及ぶことがあります。

⑧新しい要素技術の適用

当社の事業領域では、新しい要素技術を実装する案件が多く、経験に基づく見積が困難な難度の高い新技術の一括受託契約での見積を誤った場合には不採算になりがちで、逆に新しい要素技術の適用が減少した場合には、需要そのものが減少する可能性があり、当社の業績に影響が及ぶことがあります。

⑨公的セクターの予算変動や規制

当社の社会公共分野の事業領域では、公的セクターの予算の増減が業績変動要因となっております。当社では、社会公共分野での新事業領域への拡大に努力をしておりますが、予算削減や予算の執行が滞ると、当社の業績に影響が及ぶことがあります。

また当社の事業領域では、公的セクターの規制が業績変動要因となっております。当社では、取引先を含め情報収集にあたっておりますが、様々な規制によりビジネスが滞ると、当社の業績に影響が及ぶことがあります。

⑩競争入札の拡大

当社の公的セクターや大手民間企業の開発案件は、競争入札になります。当社では、技術力を背景とした積極的な提案活動を展開しておりますが、戦略的な低価格での落札や失注した場合には、当社の業績に影響が及ぶことがあります。

 

 

 

(2) 主要取引先への依存度が高いことについて

当社では、総売上高に対して一部の取引先が占める割合が高くなる傾向にあります。当社では、継続して営業活動を強化して取引先バランスの確保に努めてまいりますが、上位取引先の受注動向等によっては当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(3) 需要構造の変化やイノベーションの停滞について

当社では、創業以来、技術革新などによる需要構造の激変を何回か経験してきましたが、研究開発・製品開発活動によりニューエレメントを得て、それを核とした主体的ビジネスで業績成長を果たしてまいりました。今後も研究開発による変化先取りで対応していく方針ですが、需要構造の変化に対して当社が適切に対応できなかった場合やイノベーションが停滞した場合には、当社業績に影響が及ぶことがあります。


(4) 人材の確保について

当社成長の元は優秀な人材の獲得・定着にあります。当社では、上場企業であることの信用力や知名度を活かし、また処遇面も向上させ、優秀な人材を獲得していく方針ですが、IT人材争奪戦の激化に伴い、こうした獲得策が成果に繋がらない場合、当社の更なる成長機会を逸する可能性があります。また、獲得した人材が定着しなかった場合、技術の伝承・再利用が途切れたり、プロジェクト編成に支障をきたしたりして、当社の業績に影響が及ぶことがあります。


(5) 安全衛生・労働災害について

当社は、従業員の安全、衛生及び健康の確保に向けて、労働安全衛生法その他の法令や通達の遵守など安全衛生管理に努めておりますが、プロジェクトに予期せぬ事態が発生して過大な勤務が続くなどで、精神性疾患や体調に不調をきたす従業員が発生し発病した場合、士気の低下や休職者・退職者の増加に繋がり、当社の業績に影響が及ぶことがあります。


(6) 優良な外注先の確保について

当社は、受注責任を全うできる範囲に外注範囲を限定することを基本方針として、業容の拡大、高収益の維持、受注弾力性の確保などを期して外注体制の強化を図っておりますが、優良な外注先が確保できない場合、当社の更なる成長機会を逸する可能性があります。


(7) 法令違反・内部統制について

当社では、法令・規制要求事項やISO 9001、ISO 14001、ISO/IEC 27001、ISO 22301、プライバシーマークなどを含め、広くお客様の要請を満たしていく経営をコンプライアンス経営と定義しておりますが、何らかの事故が発生した場合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。また、当社は効率的な内部統制の仕組みを構築しておりますが、何らかの財務報告上の指摘があった場合には、業績に影響が及ぶ可能性があります。


(8) セキュリティ事故について

当社は、情報セキュリティマネジメントシステム(ISO/IEC 27001)認証やプライバシーマーク使用許諾を得て、組織を挙げてセキュリティ事故の防止に努めておりますが、サイバーセキュリティなど何らかのセキュリティ事故が発生し、信用の失墜による取引停止や賠償金の支払いなどが発生した場合、当社の業績に影響が及ぶ可能性があります。また、セキュリティ要求レベルの高い案件を受注する場合には、取引先から特別なセキュリティ設備の設置を要請されることもあり、その設備投資の金額によっては、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。


(9) 大規模な自然災害や新型コロナウイルスなどの感染症などの発生について

当社は、事業継続マネジメントシステム(ISO 22301)認証を取得し、地震や台風などの自然災害、火災、新型コロナウイルスなどの感染症の流行、テロなどの発生に備え、事業継続計画(BCP)を整備して被害の最小化を図っておりますが、社員や設備、取引先の被害状況によっては、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。


(10) 賠償責任の発生について

当社が提供した技術サービスの瑕疵が原因でお客様が経済的損害を被った場合に、損害賠償金等を請求されることがあります。当社では、賠償責任保険に加入して備えておりますが、当該保険の免責事項に該当する、ないし支払限度額を超えた損害を発生させた場合には、当社の業績に影響が及ぶことになります。

 

(11) 売上高計上について

当社では、請負契約案件について、案件毎に費消製造原価を発生主義で認識し、原価進捗率(費消製造原価の見積り総製造原価に対する割合)に応じて売上高を認識し、計上しております。

そのため、売上高の認識には受注総額と総製造原価の見積りが不可欠であり、契約・見積管理や計画管理を厳格に行うことが求められます。この受注総額と総製造原価の見積りを誤った場合には、請負契約案件の期末日時点の適時・適正な売上高計上が阻害される可能性があります。

 

当社は経営上の主要なリスクについて、毎年取締役会において棚卸を実施し、リスクを評価しております。

上記のリスクの中で、当事業年度末現在において特に重要な影響を与えうる可能性があるのは、需要構造の変化や上位取引先の受注動向の変化、問題プロジェクトの発生、大規模な自然災害や新型コロナウイルスなどの感染症の発生であると認識しており、対応をより一層強化してまいります。

なお、新型コロナウイルス感染症の影響については、当社事業分野においては大きな影響がない前提で計画しております。詳細については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (6) 今後の見通しについて」に記載しております。

5【経営上の重要な契約等】

 該当事項はありません。

 

2【主要な設備の状況】

 当社の各事業所の主要な設備は、以下のとおりであります。

2023年3月31日現在

 

事業所名

(所在地)

設備の内容

帳簿価額(千円)

従業員数

(人)

建物

工具、器具及び備品

合計

本社

(東京都世田谷区)

統括業務設備

ソフトウエア開発用設備

114,633

34,070

148,704

314

大阪事業所

(大阪市淀川区)

ソフトウエア開発用設備

2,238

0

2,238

18

 

①【株式の総数】

種類

発行可能株式総数(株)

普通株式

16,000,000

16,000,000

①【ストックオプション制度の内容】

該当事項はありません。

 

②【ライツプランの内容】

該当事項はありません。

 

(5)【所有者別状況】

 

 

 

 

 

 

 

2023年3月31日現在

区分

株式の状況(1単元の株式数100株)

単元未満株式の状況

(株)

政府及び地方公共団体

金融機関

金融商品取引業者

その他の法人

外国法人等

個人その他

個人以外

個人

株主数(人)

8

31

20

30

3

3,870

3,962

所有株式数

(単元)

5,325

1,107

17,814

784

11

26,106

51,147

5,300

所有株式数の割合(%)

10.41

2.17

34.83

1.53

0.02

51.04

100.00

(注)1.株主数には、単元未満株式のみ所有者を含んでおりません。

2.自己株式26,867株は、「個人その他」に268単元及び「単元未満株式の状況」に67株を含めて記載しております。

 

(6)【大株主の状況】

 

 

2023年3月31日現在

氏名又は名称

住所

所有株式数

(株)

発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%)

有限会社矢野商会

横浜市青葉区新石川3-14-1

1,488,820

29.23

セック従業員持株会

東京都世田谷区用賀4-10-1

269,500

5.29

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)

東京都港区浜松町2-11-3

268,100

5.26

株式会社日本カストディ銀行(信託口)

東京都中央区晴海1-8-12

250,700

4.92

有限会社近石商会

東京都調布市菊野台3-42-4

192,840

3.78

矢野 恭一

横浜市青葉区

177,680

3.48

有限会社小早商事

東京都北区西が丘2-3-10

86,440

1.69

小早 紀光

埼玉県川口市

67,100

1.31

小早 宏一郎

東京都北区

67,100

1.31

小早 光子

川崎市中原区

57,500

1.12

2,925,780

57.44

 

 

①【貸借対照表】

 

 

(単位:千円)

 

前事業年度

(2022年3月31日)

当事業年度

(2023年3月31日)

資産の部

 

 

流動資産

 

 

現金及び預金

3,234,956

3,076,668

受取手形

※1 3,668

※1 6,451

売掛金

※1 2,369,246

※1 2,410,400

契約資産

966,219

1,454,595

商品及び製品

8,840

51

前払費用

66,002

72,880

その他

3,442

22,311

流動資産合計

6,652,375

7,043,360

固定資産

 

 

有形固定資産

 

 

建物

77,293

186,041

減価償却累計額

53,162

69,169

建物(純額)

24,130

116,871

工具、器具及び備品

※2 147,490

※2 169,283

減価償却累計額

132,969

135,212

工具、器具及び備品(純額)

※2 14,521

※2 34,070

リース資産

10,105

減価償却累計額

1,443

リース資産(純額)

8,661

有形固定資産合計

38,651

159,604

無形固定資産

 

 

ソフトウエア

6,266

3,671

ソフトウエア仮勘定

150

無形固定資産合計

6,266

3,821

投資その他の資産

 

 

投資有価証券

807,087

1,005,485

関係会社株式

11,400

11,400

前払年金費用

494,544

550,485

繰延税金資産

21,725

24,259

その他

393,156

386,693

投資その他の資産合計

1,727,913

1,978,324

固定資産合計

1,772,832

2,141,750

資産合計

8,425,208

9,185,111

 

 

 

 

(単位:千円)

 

前事業年度

(2022年3月31日)

当事業年度

(2023年3月31日)

負債の部

 

 

流動負債

 

 

買掛金

299,113

334,723

短期借入金

36,000

36,000

未払金

54,941

73,536

未払費用

107,839

114,578

未払法人税等

258,061

269,409

未払消費税等

80,468

137,908

前受金

※1 17,194

※1 31,952

預り金

16,281

16,192

賞与引当金

306,000

338,000

役員賞与引当金

19,500

32,500

資産除去債務

5,386

その他

1,587

流動負債合計

1,195,400

1,391,775

固定負債

 

 

長期未払金

124,417

124,417

資産除去債務

14,491

58,146

その他

7,939

固定負債合計

138,908

190,503

負債合計

1,334,309

1,582,279

純資産の部

 

 

株主資本

 

 

資本金

477,300

477,300

資本剰余金

 

 

資本準備金

587,341

587,341

その他資本剰余金

834

資本剰余金合計

587,341

588,175

利益剰余金

 

 

利益準備金

25,000

25,000

その他利益剰余金

 

 

別途積立金

400,000

400,000

繰越利益剰余金

5,562,642

6,129,359

利益剰余金合計

5,987,642

6,554,359

自己株式

11,514

64,794

株主資本合計

7,040,769

7,555,040

評価・換算差額等

 

 

その他有価証券評価差額金

50,129

47,791

評価・換算差額等合計

50,129

47,791

純資産合計

7,090,899

7,602,832

負債純資産合計

8,425,208

9,185,111

②【損益計算書】

 

 

(単位:千円)

 

前事業年度

(自 2021年4月1日

  至 2022年3月31日)

当事業年度

(自 2022年4月1日

  至 2023年3月31日)

売上高

※1 6,560,259

※1 7,488,985

売上原価

4,585,275

5,246,987

売上総利益

1,974,983

2,241,997

販売費及び一般管理費

※2,※3 912,465

※2,※3 1,026,374

営業利益

1,062,517

1,215,623

営業外収益

 

 

受取利息

45

44

有価証券利息

3,231

3,924

受取配当金

1,201

1,337

不動産賃貸料

4,143

4,153

補助金収入

9,115

受取出向料

36,171

43,463

その他

1,486

3,234

営業外収益合計

46,279

65,272

営業外費用

 

 

支払利息

679

687

不動産賃貸費用

1,055

1,057

支払手数料

1

495

その他

2

営業外費用合計

1,739

2,239

経常利益

1,107,058

1,278,655

税引前当期純利益

1,107,058

1,278,655

法人税、住民税及び事業税

321,648

401,326

法人税等調整額

5,110

1,502

法人税等合計

326,758

399,823

当期純利益

780,299

878,831