アミタホールディングス株式会社
AMITA HOLDINGS CO.,LTD.
京都市中京区烏丸通押小路上ル秋野々町535番地
証券コード:21950
業界:サービス業
有価証券報告書の提出日:2023年3月23日

(1) 連結経営指標等

 

回次

第9期

第10期

第11期

第12期

第13期

決算年月

2018年12月

2019年12月

2020年12月

2021年12月

2022年12月

売上高

(千円)

4,704,183

4,744,052

4,608,264

5,157,789

4,824,795

経常利益

(千円)

140,664

246,790

292,327

629,461

715,537

親会社株主に帰属する当期純利益

(千円)

24,299

162,557

388,679

632,836

531,242

包括利益

(千円)

52,806

157,558

384,476

646,068

563,637

純資産額

(千円)

267,051

424,609

809,085

1,455,024

2,001,050

総資産額

(千円)

3,665,101

3,826,734

4,311,276

4,427,311

4,824,280

1株当たり純資産額

(円)

15.23

24.21

46.13

82.97

113.69

1株当たり当期純利益

(円)

1.39

9.27

22.16

36.08

30.29

潜在株式調整後1株当たり当期純利益

(円)

30.22

自己資本比率

(%)

7.3

11.1

18.8

32.9

41.4

自己資本利益率

(%)

10.10

47.00

63.01

55.90

30.80

株価収益率

(倍)

148.70

21.58

8.93

15.70

38.69

営業活動による

キャッシュ・フロー

(千円)

288,847

430,071

391,688

873,224

585,083

投資活動による

キャッシュ・フロー

(千円)

79,662

166,040

29,842

73,969

69,841

財務活動による

キャッシュ・フロー

(千円)

159,418

152,187

96,808

649,522

142,166

現金及び現金同等物の期末残高

(千円)

667,387

778,421

1,235,749

1,390,556

1,779,633

従業員数

(名)

161

157

161

157

169

(外、平均臨時雇用者数)

65

61

66

70

70

(注)1.第9期から第12期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。

2.当社は、2022年1月1日付で普通株式1株につき5株の割合、2022年10月1日付で普通株式1株につき3株の割合で株式分割を行っております。これに伴い、第9期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額、1株当たり当期純利益及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益を算定しております。

3.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を当連結会計年度の期首から適用しており、当連結会計年度に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

 

(2) 提出会社の経営指標等

 

回次

第9期

第10期

第11期

第12期

第13期

決算年月

2018年12月

2019年12月

2020年12月

2021年12月

2022年12月

営業収益

(千円)

554,160

520,242

536,820

665,172

760,968

経常利益又は経常損失(△)

(千円)

49,694

42,066

41,635

22,571

2,728

当期純利益又は当期純損失(△)

(千円)

58,245

28,971

33,180

692,407

16,054

資本金

(千円)

474,920

474,920

474,920

474,920

480,680

発行済株式総数

(株)

1,169,424

1,169,424

1,169,424

1,169,424

17,551,360

純資産額

(千円)

362,118

391,090

357,910

1,050,187

1,016,520

総資産額

(千円)

2,110,357

2,187,162

2,363,436

2,586,813

2,449,395

1株当たり純資産額

(円)

20.65

22.30

20.41

59.88

57.59

1株当たり配当額

(円)

30.00

3.00

(内、1株当たり中間配当額)

-)

-)

-)

-)

-)

1株当たり当期純利益又は1株当たり当期純損失(△)

(円)

3.32

1.65

1.89

39.48

0.92

潜在株式調整後1株当たり当期純利益

(円)

自己資本比率

(%)

17.2

17.9

15.1

40.6

41.3

自己資本利益率

(%)

7.69

98.35

株価収益率

(倍)

121.07

14.34

配当性向

(%)

5.1

従業員数

(名)

36

23

32

41

49

(外、平均臨時雇用者数)

12

5

4

7

11

株主総利回り

(%)

126.4

122.7

121.5

348.7

722.1

(比較指標:TOPIX(配当込み))

(%)

(84.0)

(99.2)

(106.6)

(120.2)

(117.2)

最高株価

(円)

4,500

3,400

3,000

2,340

(23,650)

1,577

(4,060)

最低株価

(円)

2,240

2,874

2,151

1,662

(2,518)

703

(1,125)

(注)1.第9期及び第11期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、1株当たり当期純損失であり、また、潜在株式が存在しないため記載しておりません。第10期及び第12期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。第13期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式は存在するものの1株当たり当期純損失であるため記載しておりません。

2.当社は、2022年1月1日付で普通株式1株につき5株の割合、2022年10月1日付で普通株式1株につき3株の割合で株式分割を行っております。これに伴い、第9期の期首に当該株式分割が行われたと仮定して、1株当たり純資産額及び1株当たり当期純利益又は1株当たり当期純損失を算定しております。なお、1株当たり配当額につきましては、当該株式分割前の実際の配当額を記載しております(参考:当該株式分割を考慮しない場合の年間配当額 2022年12期 45.00円)。また、第12期末時点の株価は、当該株式分割による権利落ち後の株価となっているため、当該権利落ち後の株価を当該株式分割を考慮した1株当たり当期純利益で除して、第12期の株価収益率を算定しております。

3.第9期、第11期及び第13期の自己資本利益率、株価収益率及び配当性向については、当期純損失を計上しているため記載しておりません。また、第10期の配当性向については、配当が無いため記載しておりません。

4.最高株価及び最低株価は2022年4月4日の東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所グロース市場におけるものであります。それ以前については、東京証券取引所JASDAQ(グロース)におけるものであります。なお、第12期の株価については2022年1月1日付、第13期の株価については2022年1月1日付及び2022年10月1日付の株式分割による権利落ち後の最高株価及び最低株価を記載しており、( )内に株式分割前の最高株価及び最低株価を記載しております。

5.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を当事業年度の期首から適用しており、当事業年度に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

2【沿革】

2010年1月

アミタ株式会社の単独株式移転により持株会社アミタホールディングス株式会社を設立し、大阪証券取引所ヘラクレス(2010年10月よりJASDAQ(グロース))に新規上場(アミタ株式会社は2009年12月に上場廃止)

2010年4月

アミタ株式会社において、株式会社アミタ環境認証研究所、アミタプロパティーズ株式会社を新設分割設立

2010年4月

アミタ株式会社は、川崎市川崎区に川崎循環資源製造所を開設

2010年6月

アミタ株式会社は、北九州市若松区に北九州循環資源製造所を開設

2011年4月

アミタエコブレーン株式会社をアミタ株式会社に吸収合併

2011年9月

株式会社トビムシの株式を譲渡

2012年1月

本社を東京都千代田区から京都府京都市に移転

2013年7月

大阪証券取引所と東京証券取引所の市場統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(グロース)に上場

2013年12月

本店を東京都千代田区三番町から東京都千代田区九段北に移転

2014年1月

アミタプロパティーズ株式会社をアミタ株式会社に吸収合併

2014年1月

本社を京都府京都市上京区から京都府京都市中京区に移転

2015年3月

本店を東京都千代田区から京都府京都市に移転

2015年4月

株式会社アミタ環境認証研究所をアミタ株式会社に吸収合併

2015年10月

アミタ株式会社は、宮城県本吉郡南三陸町に南三陸BIOを開設

2015年12月

KUB-BERJYAYA ENERGY SDN. BHD.(現BERJAYA ENERGIES SDN. BHD.)(マレーシア)との共同出資により、マレーシアにAMITA KUB-BERJYAYA KITAR SDN. BHD.(現AMITA BERJAYA SDN. BHD.)(40%持分法適用関連会社)を設立

2016年3月

台灣阿米達股份有限公司は、台湾彰化県に台湾循環資源製造所を開設

2020年6月

台灣阿米達股份有限公司の株式を譲渡

2021年11月

株式会社アミタ持続可能経済研究所をアミタ株式会社に吸収合併

2022年3月

MCPジャパン・ホールディングス株式会社との共同出資により、合弁会社Codo Advisory株式会社(50%持分法適用関連会社)を設立

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所JASDAQ(グロース)からグロース市場に移行

 

当社は、2010年1月4日にアミタ株式会社の単独株式移転により、同社を完全子会社とする持株会社として設立いたしました。株式移転前のアミタ株式会社の沿革は以下のとおりであります。

 

1977年4月

亜鉛・鉛の問屋業務と鉄鋼ダストの物流管理業務を行う目的で、兵庫県姫路市にスミエイト興産株式会社(資本金500万円)を設立

1989年4月

スミエイト株式会社に社名変更

1992年7月

兵庫県姫路市に産業廃棄物の再資源化施設(産業廃棄物中間処理施設)姫路工場(現姫路循環資源製造所)完成

1994年6月

日立化成グループとの共同出資により、茨城県下館市(現筑西市)に日化スミエイト株式会社(50%持分法適用関連会社)を設立

1995年5月

日化スミエイト株式会社本社工場(現茨城循環資源製造所)が完成

1997年9月

兵庫県姫路市にセメントの粘土代替原料化のための再資源化施設を擁する第二工場完成

2000年4月

アミタ株式会社に社名変更

姫路工場(現姫路循環資源製造所)をスミエイト株式会社(100%連結子会社)として分社設立

2001年11月

本社を兵庫県姫路市から東京都千代田区に移転

2005年4月

スミエイト株式会社(100%連結子会社)を吸収合併

2005年8月

京都府京丹後市に新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「新エネルギー等地域集中実証研究」を行う施設として京丹後循環資源製造所を開設

2006年6月

株式会社大阪証券取引所ニッポン・ニュー・マーケット―(ヘラクレス)に上場

2006年11月

日化スミエイト株式会社を完全子会社化

2007年4月

日化スミエイト株式会社(100%連結子会社)を吸収合併

茨城循環資源製造所に名称変更

2009年2月

株式会社アミタ持続可能経済研究所、アミタエコブレーン株式会社、株式会社トビムシを新設分割設立

3【事業の内容】

当社グループは連結財務諸表提出会社である当社、当社の連結子会社2社(アミタ株式会社、AMITA ENVIRONMENTAL STRATEGIC SUPPORT (MALAYSIA) SDN. BHD.)及び持分法適用関連会社2社(Codo Advisory株式会社、AMITA BERJAYA SDN. BHD.)により構成されております。当社グループは、「社会デザイン事業」の提供を通じて、「持続可能社会=発展すればするほど自然資本と人間関係資本が増加する社会」の実現を目指しております。

なお、当社グループは、2022年11月10日開催の取締役会決議に基づき、アミタ株式会社の商号を2023年1月1日付で「アミタサーキュラー株式会社」へ変更し、2023年1月5日付でアミタサーキュラー株式会社の事業の一部を会社分割(簡易新設分割)の方式により新設会社(※商号は「アミタ株式会社」)に承継させるとともに、新設会社を当社の完全子会社とすることを決議いたしました。また、2022年11月25日開催の取締役会決議に基づき、2023年1月5日付で当社の完全子会社「AMIDAO株式会社」を設立することを決議いたしました。

当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しているため、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。

 

■「社会デザイン事業」の内容

当社グループは、2022年11月に、2030年に向けた事業ビジョンを「エコシステム社会構想2030」という形で発表いたしました。暮らせば暮らすほど、売れば売るほど、人と自然の関係性が豊かになる社会構想の実現を目指し、約45年に渡り培ったサステナビリティ分野のノウハウ、良質なネットワーク及び人・資源・情報のプラットフォームを活かし、ESG市場における持続可能な企業経営・地域運営を統合的に支援する「社会デザイン事業」の開発・提供に取り組んでおります。具体的な事業内容は次のとおりです。

※なお、以下では2023年1月5日付で新設した子会社並びに持分法適用関連会社における事業内容も含めております。

 

(1)トランジションストラテジー事業

持続可能な企業経営・地域運営への移行戦略ニーズが急激に高まる中、社会ニーズを先読みしたサービス開発とソリューション力の高度化が重要となります。トランジションストラテジー事業では、循環型の事業創出・事業変革を支援する「Cyano Project(シアノプロジェクト)」を中心に、移行戦略の立案から実行フェーズまで統合的な支援を提供いたします。

 

①持続可能な企業経営への移行戦略支援

・ビジョン策定

・戦略立案

・循環型の新事業創出

・環境認証審査 ※1

・ICTソリューション

・ビジネスプロセスアウトソーシング

②持続可能な地域運営への移行戦略支援

・循環型コミュニティデザイン

・ローカルソーシャルビジネスの創出

③海外における社会デザイン事業の展開

・マレーシアにおける再資源化事業 ※2

・東南アジアにおける循環型市場開拓

 

※1…国際的な環境認証制度である、適切な森林経営・管理に関する認証(FSC® FM認証)及び認証木材を使用した製品管理に関する認証(FSC® CoC認証、PEFC™ CoC認証)の審査並びに監査業務を実施いたします。また、MSC認証機関として水産物の加工流通過程の管理の認証(MSC CoC認証)、ASC認証機関として養殖場の認証(ASC 養殖場認証)及び加工流通過程の管理の認証(ASC CoC認証)の審査業務を実施いたします。アミタ株式会社は、日本初のFSC®森林認証審査会社/ASC養殖場認証機関であり、アジア初のMSC CoC認証機関でございます。

※2…連結子会社である「AMITA ENVIRONMENTAL STRATEGIC SUPPORT (MALAYSIA) SDN. BHD.」及び持分法適用関連会社である「AMITA BERJAYA SDN. BHD.」と共に、マレーシアにおける再資源化事業及び東南アジアの市場開拓も含んだ事業開発を実施しております。

 

(2)サーキュラーマテリアル事業

天然資源の代替である「リサイクル資源」の製造業務をより高度化し、使用するほどCO2削減や生態系サービスの回復に資することが証明された「サーキュラーマテリアル」の開発・供給を行ってまいります。

 

〇持続可能な調達・資源活用の総合ソリューション

・サーキュラーマテリアルの開発

・サーキュラーテクノロジーの開発

・発生品(廃棄物)を原料としたサーキュラーマテリアルの製造及び安定供給サービス ※3

・サーキュラープラットフォームの提供

 

※3…現時点での主たる拠点として、アミタサーキュラー株式会社の国内4か所の自社製造所に加え、同社が技術提供している協業企業ネットワークであるアミタ地上資源パートナーズが国内4か所ございます。

 

(3)エコシステム共創事業

「持続可能社会」の実現には、法律的制約や経済的動機による行動だけではなく、貢献欲求をはじめとした社会的動機に基づく自律的な行動が必要であります。「貢献をした」や「恩恵を受けた」など目に見えない価値を可視化するためには、Web3関連技術の応用が有効でございます。新設した子会社「AMIDAO株式会社」では、Web3関連技術を応用して、上記社会の実現に資するトークンエコノミーの設計・開発を行ってまいります。また、良質な人財・経営資源等が集まり、共創するメカニズムとして、プロジェクト毎に自立分散的な共創の場を創出いたします。

 

〇エコシステム社会(自然界における生態系に倣った持続可能な社会)のプラットフォーム構築

・DAOの開発運営 ※4

・価値共創ネットワークの確立

・社会実証支援

・トークン(暗号資産)発行

 

※4…Decentralized Autonomous Organization(自律分散型組織)の頭文字をとった略語

 

(4)脱炭素経営への移行戦略支援事業

持分法適用関連会社である「Codo Advisory(コウドウアドバイザリー)株式会社」を通じて、日本初導入かつ世界唯一の網羅的な移行戦略の認証基準「ACT(アクト)※5」を活用した、脱炭素経営に向けた移行戦略の策定支援と評価を行ってまいります。

 

〇脱炭素経営への移行戦略の立案支援及びアセスメント

・グローバルなサステナビリティ要件への適合性の向上

・環境リスクやグリーンウォッシュに敏感なグローバル投資家への訴求力の強化

・国や地域の脱炭素化をはじめとする環境目標達成への貢献

 

※5…ACT は、フランス環境エネルギー管理庁(ADEME)と国際的な非営利団体であるCDP[4]が共同開発した国際イニシアチブであり、企業の脱炭素へ向けた移行戦略を策定・評価する、世界で唯一の国際的評価基準でございます。

 

■事業系統図は、次のとおりであります。

 

0101010_001.png

 

 

 

4【関係会社の状況】

 

名称

住所

資本金

(千円)

主要な事業の内容

議決権の所有割合又は被所有割合(%)

関係内容

(連結子会社)

 

 

 

 

 

アミタ㈱

(注)1、2

東京都
千代田区

100,000

社会デザイン事業

(トランジションストラテジー事業:持続可能な企業経営・地域運営への移行戦略支援、海外における社会デザイン事業の展開。サーキュラーマテリアル事業:持続可能な調達・資源活用の総合ソリューション。)

100

役員兼任3名。
資金援助あり。
銀行借入に対する債務被保証及び土地建物の担保受入あり。
管理業務委託契約あり。

AMITA ENVIRONMENTAL STRATEGIC SUPPORT (MALAYSIA) SDN. BHD.

(注)1、3

マレーシア
クアラルンプール

千マレーシア
リンギット

2,300

100%リサイクル

100

(100)

役員兼任2名。

(持分法適用関連会社)

 

 

 

 

 

AMITA BERJAYA SDN. BHD.

(注)3

マレーシア
クアラルンプール

千マレーシア
リンギット

5,000

100%リサイクル

40

(40)

役員兼任2名。

Codo Advisory㈱

(注)4

福岡市

中央区

50,000

顧客企業の脱炭素経営への移行戦略の策定支援及びアセスメントを中心としたサービス提供

50

役員兼任2名。

(その他の関係会社)

 

 

 

 

 

大平洋金属㈱

(注)5

東京都

千代田区

13,922,000

フェロニッケルの製錬及びスラグ製品の製造

被所有

33

営業上の取引。

資本業務提携契約を締結。

(注)1.特定子会社に該当しております。

2.アミタ㈱については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の連結売上高に占める割合が10%を超えておりますが、当社グループの単一セグメントである社会デザイン事業の売上高に占める割合が90%を超えているため、主要な損益情報等の記載を省略しております。

3.議決権の所有割合の( )内は、間接所有割合で内数となっております。

4.Codo Advisory㈱は、2022年3月28日付で持分法適用関連会社となりました。

5.有価証券報告書を提出しております。

 

5【従業員の状況】

(1) 連結会社の状況

2022年12月31日現在

従業員数(名)

169

70

 

(注)1.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数(パートタイマー、人材会社からの派遣社員)は、年間の平均人員を( )外数で記載しております。

2.セグメント情報との関連は、単一セグメントであるため記載を省略しております。

 

(2) 提出会社の状況

 

 

 

 

2022年12月31日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

49

11

38.9

9.9

5,747

 

(注)1.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数(パートタイマー、人材会社からの派遣社員)は、年間の平均人員を( )外数で記載しております。

2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

3.セグメント情報との関連は、単一セグメントであるため記載を省略しております。

 

(3) 労働組合の状況

労働組合は、結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。

 

 

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2023年3月23日)現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 会社の経営の基本方針

当社グループは、「持続可能社会=発展すればするほど自然資本と人間関係資本が増加する社会」の実現を基本理念とし、経営の効率性、健全性及び透明性を確保した上で、株主・顧客・取引先・従業員・地域社会など全てのステークホルダーとの関係性及び利益を重視したステークホルダー経営を目指しております。

 

(2) 目標とする経営指標

当社グループは、成長性・収益性については売上高、営業利益及び営業利益率を、資本効率についてはROE(株主資本利益率)を経営の重点指標としており、これらの改善及び向上を行うことを目標としております。

 

(3) 中長期的な会社の経営戦略

当社グループは、2022年11月に2030年の事業ビジョン「エコシステム社会構想2030」を発表いたしました。本構想の実現に向けて、2023年末までを市場創造への挑戦期間(=市場創造期)と位置づけ、持続性の向上を目指す企業・自治体向けの商品開発やサービスレベルの高度化、産官学との戦略的パートナーシップ、積極的な投資による経営基盤の強化等に注力いたします。また次の2026年末までの3年間を成長期(=市場展開期)、その次の2029年末までの3年間を拡大期(=市場拡大期)と定め、価値提供の拡大と新規事業領域の本格的な収益化を目指してまいります。

 

2023年から2025年末までの3カ年は、市場創造期の3年目および市場展開期の1・2年目となります。制約条件下において、企業・地域の持続可能な経営の最も有力な方法論は「サーキュラー」であると共通認識化する時期だと考え、以下の重要取り組みに注力いたします。

 

① 2030年ビジョンの実現に向けた"MEGURU PLATFORM"の構築

(イ)MEGURU STATION®の面的展開加速、ビジネスモデルの確立

(ロ)デジタル技術を用いた、情報プラットフォームの開発・実装・収益化

(ハ)MEGURU FACTORIESをはじめとした産官学の協業・共創による、サーキュラーな産業エコシステムの確立

 

② "Circular Design"の提供によるアミタグループ全体の高収益化

(イ)サーキュラーニーズ(ネイチャーポジティブ・カーボンニュートラル・循環経済)を捉えた移行戦略支援の加速

(ロ)北九州製造所でのシリコンリサイクル設備増強などにより、半導体産業のサーキュラー化を推進

(ハ)顧客占有率・顧客単価の向上による収益率の更なる拡大

(二)マレーシア事業の拡大、アジア成長国での新市場開拓

 

③ 2027年の創立50周年を見据えた、時代に先駆ける"エコシステム経営"の構築・実践

(イ)会社分割・子会社新設による意思決定のスピード向上と次世代の育成

(ロ)週32時間就労をはじめとした互助共助価値創造型ライフスタイルへのシフト

(ハ)産官学との戦略的パートナーシップなど「エコシステム社会構想2030」の実現に向けた良質な経営資本(人的資本・金融資本・関係資本)を獲得するための戦略的な施策の実行

 

 

(4) 経営環境及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

企業を取り巻く状況に目を向けますと、新型コロナウイルス感染症の影響から生産活動、消費活動ともに穏やかに持ち直していくと思われるものの、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化に伴う様々な影響、原材料の供給不足や資源価格の高騰といったグローバルサプライチェーンの不安定性の継続、米欧や中国を中心とする世界経済の減速影響、また、自然災害の頻発など、不透明な状況が続くものと予想されます。一方で、国内外における脱炭素やサーキュラーエコノミーの潮流、投資家や企業、自治体のESG重視の流れは、資源価格の高騰等により一時的な停滞が見られたものの、安全保障の観点も加わって継続しており、今後もサーキュラーエコノミー推進による“持続性”向上ニーズは加速していくと予想されます。

このような状況の中で、当社グループは「未来デザイン企業」として“産業と暮らしのRe・デザイン”をテーマに、社会の持続性と関係性を向上する「社会デザイン事業」の確立に向けた商品開発・展開を引き続き推進いたします。2022年11月には、2030年に向けた事業ビジョンを、「エコシステム社会構想2030」(以下本構想)という形で発表いたしました。本構想の実現に向け、組織の機動性・サービスの品質・価値創造力などを高めるため、子会社の分社化(※詳細は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な後発事象)」を参照)及び新たな子会社の設立(AMIDAO株式会社)や、NTTコミュニケーションズ社、三井住友信託銀行社等をはじめとする、異業種企業との戦略的パートナーシップを積極的に推進しております。2021年から3年間の“市場創造への挑戦期間”の最終年度である2023年は、持続可能な企業経営・地域運営を支援するサービスの開発及び展開に引き続き注力し、また、企業等との戦略的パートナーシップの推進や、J-CEPのような共創型のコンソーシアムにて、市民・自治体・大学・官公庁等との連携も拡大することで、2024年からの“市場展開期”とその先の本構想の実現へとつなげていきたいと考えております。

産業のRe・デザインにおいては、持続可能な企業経営への移行戦略支援(=トランジションストラテジー事業)を強化します。具体的には、企業経営の持続性を高め、循環型の事業創出・事業変革(=移行戦略)を支援する「Cyano Project」を通じ、攻めのESG経営コンサルティングや環境BPO(AMITA Smart Eco、サーキュラーマテリアル事業、守りのESG経営コンサルティング)など、方針策定から仕組み化まで各ソリューションによる統合的サポートを展開してまいります。その際には、脱炭素経営への移行戦略支援を行うCodo Advisory株式会社、既存・新規の戦略的パートナーシップ、J-CEPなどと連携することで提供価値の向上を図ってまいります。成長期にある環境認証審査サービスについてはニーズの拡大に合わせた組織体制の強化を図ってまいります。マレーシアをはじめとする海外においては、自社工場における再資源化事業の安定化・推進以外にも、循環型社会の仕組みづくりなど国内で開発・展開中の事業提供なども視野に入れて市場の開拓を行ってまいります。

国内100%リサイクルサービスは、天然資源の代替製品を製造するリサイクル事業から、持続可能な調達・資源活用の総合ソリューションを提供するサーキュラーマテリアル事業へ高度化いたします。具体的には、CO2削減に資する石炭代替燃料など新たな循環資源及び循環技術の開発や機能強化、パートナー企業との積極的なアライアンスなど、事業革新の機動力を高めてまいります。また、成長期にあるシリコンスラリー廃液の再資源化へ新たな設備投資を行い、2024年以降の製造能力を1.5倍に高めてまいります。

暮らしのRe・デザインにおいては、商品プロトタイプの構築・実証及び事業モデルの確立に引き続き注力いたします。具体的には、中核サービスとして開発を進めてきた「MEGURU STATION®」のモデル開発を完了し、福岡県大刀洗町や兵庫県神戸市をはじめとする複数地域において、同地域内での面的展開と仮説検証を実施しながら、環境コストの低減・互助共助の仕組み・消費動向や資源情報の活用等により地域・企業・社会の課題を統合解決するビジネスモデル化を目指してまいります。その際には資源の安全性を証明するためのトレサビリティや利用者の貢献を可視化する必要があるため、Web3関連技術を用いてトークンエコノミーの設計・開発等(=エコシステム共創事業)を行うAMIDAO株式会社と連携してまいります。

さらに「社会デザイン事業」を支える経営基盤として、企業文化の再構築(新しい目標管理手法の運用改善、週32時間就労への挑戦、人材育成の強化等)や、ステークホルダーとの関係強化・社会的認知度の向上等に繋がる施策等、良質な経営資源の増幅に向けた仕組みづくりに引き続き取り組んでまいります。

財務上の課題に関連して、当期純利益の計上等により、自己資本比率が増加しておりますが、財務体質の更なる改善に努めてまいります。また、2020年10月30日に15億円のシンジケートローン契約を締結いたしましたが、今後とも各銀行との緊密な連携等により財務基盤を安定化することで、社会情勢の変化に柔軟に対応しつつ、更なる企業価値の向上に向けて邁進してまいります。

 

2【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会計の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2023年3月23日)現在において当社グループが判断したものであります。

 

① 当社グループが紹介する産業廃棄物の収集・運搬業者や中間処理業者による不法投棄等によるリスク

当社グループが資源発生元に対して提案・紹介する産業廃棄物の収集・運搬業者や中間処理業者については、その選定の過程で許認可の取得状況や財務状況等を訪問調査や外部の信用調査機関等による調査で確認を行い、信用できると当社グループが判断した業者に限定して紹介をしております。しかし、当社グループの紹介した業者が不法投棄等を行った場合、当社グループが「産業廃棄物の処理及び清掃に関する法律」(以下、廃棄物処理法)等に基づく罰則を受けることはありませんが、当社グループの信用が低下し、当社グループの事業に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

② リサイクル工場施設の賃貸借契約について

当社グループのリサイクル工場のうち、姫路循環資源製造所においては施設用地の一部(総面積21,487.43㎡中、7,505.55㎡分)及び工場建物の一部、北九州循環資源製造所においては施設用地を賃借しております。

現時点においては、用地及び建物の貸主と当社グループの関係は良好であり、貸主から契約期間中の解約の申し出がなされる可能性は低いものと考えておりますが、貸主側の事情の変更等により、予期せぬ解約の申し出がなされる可能性があります。仮に、解約の申し出がなされた場合、当該施設は産業廃棄物の中間処理施設であることから、代替の用地及び建物の確保には相当の困難が伴うものと予想されます。従って、解約の申し出がなされ、代替の用地及び建物が適時に確保できない場合には、当社グループの事業に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

③ 法的規制について

当社グループが行うサーキュラーマテリアル事業は、廃棄物処理法上、産業廃棄物の処分に該当し、また、発生品の運搬に関して積み替えのための保管を行うことは産業廃棄物の収集・運搬に該当します。従って、当社グループのサーキュラーマテリアル事業は廃棄物処理法の規制を受けることになります。

(イ)産業廃棄物処理業許可

廃棄物処理法上、産業廃棄物の収集・運搬(保管・積み替えを含む)及び処分(中間処理・再生を含む)を業として行うためには各自治体の許可が必要とされております。そのため、当社グループは、産業廃棄物処理業に関する許可を取得しており、その許可と有効期限は以下に示すとおりです。

<アミタ株式会社>(提出日現在:アミタサーキュラー株式会社)

a. 産業廃棄物処分業許可(姫路市長)許可番号07023000689号 2027年11月1日

b. 特別管理産業廃棄物処分業許可(姫路市長)許可番号07073000689号 2027年11月1日

c. 産業廃棄物処分業許可(茨城県知事)許可番号00821000689号 2027年12月25日

d. 特別管理産業廃棄物処分業許可(茨城県知事)許可番号00871000689号 2027年12月25日

e. 産業廃棄物処分業許可(北九州市長)許可番号07620000689号 2029年6月28日

f. 産業廃棄物処分業許可(宮城県知事)許可番号00429000689号 2026年6月8日

g. 産業廃棄物収集運搬業許可(兵庫県知事)許可番号02802000689号 2023年4月26日

h. 特別管理産業廃棄物収集運搬業許可(兵庫県知事)許可番号02852000689号 2029年7月1日

i. 産業廃棄物収集運搬業許可(姫路市長)許可番号07013000689号 2027年11月1日

j. 特別管理産業廃棄物収集運搬業許可(姫路市長)許可番号07063000689号 2027年6月14日

k. 産業廃棄物収集運搬業許可(岡山県知事)許可番号03303000689号 2024年8月21日

 

 

(ロ)事業活動の停止及び取消要件について

廃棄物処理法上、不法投棄、無許可営業、無許可変更及びマニフェスト虚偽記載等一定の要件に該当する場合には、当社グループに対し事業の停止命令及び許可の取消処分がなされる可能性があります。

当社グループは、内部監査等を通じて定期的に業務における法令遵守の確認を行い、廃棄物処理法の事業停止要件、許可取消要件に該当することのないよう努めております。万が一、当社グループの業務がこれらの要件に該当し、事業停止命令、許可取消処分がなされた場合、当社グループの強みである自社製造所によるサーキュラーマテリアル製造業務が不可能となり、当社グループの事業に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(ハ)許可の更新

廃棄物処理法上、産業廃棄物処理業の許可は有効期限が5年間(優良産業廃棄物処理業者認定制度による優良認定を受けた場合は7年間)とされており、当社グループが有する産業廃棄物処理業の許可には上記のような有効期限が定められているため、該当許可の有効期限が切れる場合は許可を更新する必要があります。また、更新が認められるためには廃棄物処理法上の基準に適合している必要があります。

現在当社グループは、当該基準に適合しており、許可が更新されない事由は発生しておりません。しかし、今後の更新時に廃棄物処理法で規定されている基準に当社グループが適合していると認められない場合、許可の更新がされず、当社グループのサーキュラーマテリアル製造施設等の操業が停止することで当社グループの事業に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(ニ)新たな処理業の許可又は事業範囲変更の許可取得

当社グループが新たな事業展開を行うにあたり、事業範囲変更の許可又は許可の新規取得が必要となる可能性が考えられます。これらの許可を取得するためには、当社グループが廃棄物処理法の基準に適合している必要があります。

現在当社グループは、当該基準に適合しており、許可の取得が認められない事由はございませんが、万が一、廃棄物処理法に規定されている基準に当社グループが適合していると認められない場合、許可の申請が却下されることになります。また、当社グループがすでに取得している廃棄物処理業許可の停止並びに取消要件に該当した場合、許可の新規取得は不可能となります。このような事態が発生した場合、新規事業の展開自体が不可能となり、当社グループの事業展開に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

④ 環境認証審査サービスについて

当社グループが行う環境認証審査サービスの業務執行に当たって、FSCについては審査会社としての資格、MSC・ASCについては認証機関としての資格を維持するため、それぞれFSC認証機関(Soil Association、ソイルアソシエーション)及び第三者認定機関であるASI(Accreditation Service International、国際認定サービス)の各種監査を受けます。当社グループは、サービスのQMS(Quality Management System、品質管理システム)の維持・向上に取り組んでおりますが、当該監査を通過できなかった場合、審査及び認証サービスの資格が一時停止又は取消されることで当社グループの事業に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

⑤ 為替変動の影響について

当社グループは台湾・韓国・マレーシア等の海外の会社と取引を行っており、これらの会社との取引は主に米ドル建てですが、海外事業の展開に伴い現地通貨建て取引が拡大する見通しであることから、円/米ドル並びに、円/現地通貨の為替レートの変動リスクが発生いたします。為替変動リスクは完全に排除することは困難であり、為替変動は当社グループの業績に影響を及ぼすことがあります。

 

⑥ 財政状況、経営成績について

(イ)借入金の依存度について

当社グループの事業においては、循環資源製造所における設備投資や効率的な営業戦略を実行するためのIT設備投資及び営業網拡大・人員増強等のための投資が不可欠ですが、これらの投資により、2022年12月期末における総資産に占める借入金の比率は26.0%であります。今後、経済情勢の変化による金利上昇により支払利息負担が増大することで、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(ロ)業績の変動について

当社グループの事業において扱う発生品(廃棄物等)は、資源発生元の製造工程から副次的に発生する物であり、製造業において大幅な生産調整が行われた場合、発生品の取扱量も想定を下回ることで、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。

(ハ)競争の状況について

当社グループは企業のサステナビリティ向上ニーズに対して、約45年に渡り培ったサステナビリティ分野の良質なネットワーク、並びに人・資源・情報のプラットフォームを活かした統合的な提案を行っており、100%リサイクルサービスにおいても、天然資源の代替製品を製造するリサイクル事業から、持続可能な調達・資源活用の総合ソリューションを提供するサーキュラーマテリアル事業へ高度化するなど、他社との差別化を進めております。ただ、産業廃棄物の排出量は近年漸減の傾向がみられ、さらに、自治体等による廃棄物処理のマッチング提案等がインターネットの普及により低廉化されております。また環境市場の拡大に伴い、新しいビジネスモデルで環境市場に参入する企業も増加しており、環境市場の拡大・活性化は当社グループにとってもチャンスです。しかしながら、競争の激化が当社グループの顧客の流出に繋がる可能性もあり、その場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

 

⑦ 事故、自然災害等による影響について

当社グループの循環資源製造所には、破砕機や混合機などの製造設備があり、多量の可燃物を取り扱っていることから、様々な安全対策の徹底を図り、対人・対物を問わず、事故防止に務めております。しかしながら、万一重大な事故が発生した場合には、操業を停止せざるを得ない事態や設備の復旧に多額の投資が必要となり、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。

また、国内外の製造拠点や事務所等において、大規模地震や台風等の自然災害、その他戦争やテロ等、当社グループの制御不能な事態が発生し、事業活動に支障が生じた場合やそれに伴う環境汚染が生じた場合には、当社グループの事業に悪影響を及ぼす可能性があります。

なお、中核拠点である循環資源製造所においては、当該拠点に影響を及ぼす自然災害等の緊急事態の発生に対して、平時の事前の対策、緊急事態発生時の初動対応、緊急対応及び復旧対応等の計画を定めておくことで、事業資産の損害を最小限にとどめつつ、身体・生命の安全確保を図りながら優先的に継続・復旧すべき重要業務の継続又は早期復旧を達成することを目的とし、事業継続計画(BCP)を設定しております。

 

⑧ 情報セキュリティについて

当社グループは、事業遂行の一環として、多数の個人情報を有しています。また、当社グループの各サービスに関する営業秘密を多数有しています。当社グループは、情報管理に対策を講じていますが、不測の事態によりコンピュータウィルス、ソフトウェア又はハードウェアの障害、災害、テロ等により情報システムが機能しなくなる可能性や、情報が流出し、第三者がこれを不正に取得、使用する可能性があり、このような事態が生じた場合、当社グループの事業や、財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

⑨ 財務制限条項の付された借入契約について

当社は、シンジケートローン契約を締結しており、この契約には各年度の決算期末日における連結貸借対照表の純資産の部の金額や、各年度の決算期における連結損益計算書の当期損益を基準として財務制限条項が付されています。これに抵触した場合、借入金の返済を求められ、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑩ 人的資本の確保について

労働人口が恒常的に減少し、働き方の多様性が加速していく中で、新たな人材確保の難易度が上がった場合や既存人材が流出する等により、当社グループの事業に影響を及ぼす可能性があります。なお、Well-being向上により価値創出力を高める週32時間就労への挑戦、価値創出につながる多様な働き方としてリモートワークの推進や社会活動に対する有給休暇制度等の実施、さらには挑戦を促進する目標管理制度の導入や教育訓練施策の強化等をはかっております。

 

⑪ 新型コロナウイルス感染症拡大の影響について

新型コロナウイルス感染症は、国内外の社会経済活動に引き続き影響を与えています。当社グループとしては、当該感染症拡大防止に努めるとともに、顧客企業や取引先を含むステークホルダーの皆様への影響を最小限に抑えるべく、非対面による商談等の推進、遠隔でのサービス提供(オンライン研修サービス、リモート現地確認、リモート審査等)、状況変化に応じた社内方針の設定・周知、社内リモートワークの推進等の対応策の実施に努めております。なお、当該感染症の影響については、連結業績に大きな影響を与えるものではないと判断しておりますが、当該感染症が再拡大した際のリスクとして、顧客企業や取引先において大幅な生産調整や計画変更等が行われた場合や、当社グループ社員に感染者が発生し製造拠点や事業所等における事業活動に支障が生じた場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑫ ロシア・ウクライナ情勢に関連する影響等について

ロシア企業との有価物取引の一部又は全部が停止することで、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。ただし当該取引の売上全体に占める割合は1%以下であり、当社グループ全体の業績に与える影響は軽微であります。また、同情勢による資源価格の高騰が産業界に影響を及ぼすことで、顧客企業のESG経営や脱炭素計画が停滞・遅延することが考えられます。それにより当社のコンサルティングサービス等の提供・拡大がずれ込み、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。

なお、長期的には資源価格の高騰により国産化・内需拡大が進み、短期的にも製造業における代替資源(リサイクル原料)へのニーズや、持続的なビジネスモデルへの事業変革・移行戦略のニーズは継続・拡大していくと考えており、当社グループ事業拡大への追い風と捉えています。

また、台湾情勢についても注視すべき国際情勢として情報収集ならびに影響分析を進めてまいります。

 

3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用関連会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

なお、当連結会計年度より、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を適用しております。そのため、売上高についての前年同期比(%)を記載しておりません。詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(会計方針の変更)」をご参照ください。

 

① 財政状態及び経営成績の状況

当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に伴う影響や、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化に伴う様々な影響、原材料の供給不足や資源価格の高騰といったグローバルサプライチェーンの不安定性の増加、大きく変動する為替相場など、先行き不透明な状況が続いております。

このような経済状況のもと、当社グループは持続可能社会の実現を目指す「未来デザイン企業」として“産業と暮らしのRe・デザイン”をテーマに、持続可能な企業経営・地域運営を統合的に支援する「社会デザイン事業」の開発・提供に取り組んでまいりました。

産業のRe・デザインにおいては、循環型の事業創出・事業変革を支援する「Cyano Project(シアノプロジェクト)」を軸に、脱炭素、サーキュラーエコノミー、ネイチャーキャピタル等の取り組みを全体最適の視点で提案し、構想から構築、実行までトータルでサポートしております。循環型の持続可能経営ニーズの拡大を追い風に、2022年度は38社より新規受注いたしました(2021年度:24社)。また、国内100%リサイクルサービスは、国内メーカーの製造量減少等の影響により取扱量は前期比ではやや減少したものの、生産プロセスの改善により年々、利益率は高まっております。原料調達リスクが顕在化するなかで、リサイクル資源利用ニーズは着実に拡大傾向にあり、特にシリコンスラリー廃液の100%リサイクルは、国内半導体メーカーの増産に伴う発生品(廃棄物等)の増量を受けて、好調に推移しております。環境認証審査サービスは、FSC®CoC認証を中心に堅実に顧客数が伸長(前期比23%増)しており、今後もTNFDへ対応する企業の増加など、ネイチャーポジティブへの機運が高まる中で、認証取得ニーズの拡大が予想されます。また、海外マレーシア事業は、新型コロナウイルス感染症等からの同国内の経済回復を追い風に、リサイクル資源の出荷量及びNi再生資源の取扱量が過去最大となりました。加えて当社が代表幹事を務める「ジャパン・サーキュラー・エコノミー・パートナーシップ:J-CEP」は、2021年の設立から加盟企業が16社増え44社となりました。後述するMEGURU STATION®を活かし、サプライチェーン全体でリサイクルの実証や、量り売り等のサービス化を議論することで、サーキュラーエコノミーの機運を醸成しております。

暮らしのRe・デザインにおいては、互助共助コミュニティ型資源回収ステーション「MEGURU STATION®」を基点に、循環型社会の実現に向けた実証を継続しております。年度末時点では、福岡県大刀洗町との包括連携協定における2か所のステーション開設、兵庫県神戸市との事業連携協定における2か所のステーション開設など、地域の4大課題(少子高齢化・人口減少・雇用縮小・社会保障費の増大)の解決に資するサービス開発に取り組んでまいりました。また、千葉大学との共同研究により「MEGURU STATION®への参加による介護予防効果、社会保障費の削減効果」を推定するなど、自治体における導入効果の定量化・可視化を進めております。

その他、持分法適用関連会社であるCodo Advisory株式会社は、脱炭素経営に向けた移行戦略の策定・評価支援サービス及び気候変動に関する教育ワークショップ等を提供しております。2022年3月の設立から半年間で、大手企業を中心に10社を支援しております。

以上の結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。

 

(イ)財政状態

当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べて396,968千円増加し、4,824,280千円となりました。

当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末に比べて149,057千円減少し、2,823,230千円となりました。

当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べて546,026千円増加し、2,001,050千円となりました。

 

(ロ)経営成績

当連結会計年度の経営成績は売上高4,824,795千円(前期差△332,993千円)、営業利益609,728千円(前期比8.9%増、前期差+49,705千円)、経常利益715,537千円(前期比13.7%増、前期差+86,076千円)、親会社株主に帰属する当期純利益531,242千円(前期比16.1%減、前期差△101,594千円)となりました。

なお、当社グループは社会デザイン事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

② キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)の残高は、前連結会計年度末に比べて389,077千円増加し、1,779,633千円となりました。

 

当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果増加した資金は585,083千円(前期比288,140千円の収入の減少)となりました。これは税金等調整前当期純利益712,138千円の計上や減価償却費139,734千円の計上、持分法による投資利益108,901千円の計上などによるものです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果減少した資金は69,841千円(前期比4,127千円の支出の減少)となりました。これは有形固定資産の取得による支出80,507千円などによるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果減少した資金は142,166千円(前期比507,355千円の支出の減少)となりました。これは長期借入金の返済による支出150,000千円などによるものです。

 

③ 生産、受注及び販売の実績

(イ)生産実績

当社グループは「社会デザイン事業」の単一セグメントであります。当連結会計年度における生産実績は、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自  2022年1月1日

至  2022年12月31日)

前年同期比(%)

社会デザイン事業(千円)

3,281,298

97.1

合計(千円)

3,281,298

97.1

(注)生産高は、循環資源製造所において中間処理したものによる生産高を販売価格で表示しております。

 

(ロ)受注実績

当社グループは「社会デザイン事業」の単一セグメントであります。当連結会計年度における受注実績は、次のとおりであります。

セグメントの名称

受注高(千円)

前年同期比(%)

受注残高(千円)

前年同期比(%)

社会デザイン事業

3,770,018

99.4

258,861

92.0

合計

3,770,018

99.4

258,861

92.0

(注)受注高及び受注残高は、循環資源製造所におけるリサイクル業務、環境認証審査、各種コンサルティング及び環境に関わる調査・研究を受注したものを記載しております。

 

(ハ)販売実績

当社グループは「社会デザイン事業」の単一セグメントであります。当連結会計年度における販売実績は、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自  2022年1月1日

至  2022年12月31日)

前年同期比(%)

社会デザイン事業(千円)

4,824,795

合計(千円)

4,824,795

(注)1.最近2連結会計年度においては、連結売上高の10%以上を占める相手先がないため、主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合の記載を省略しております。

2.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を当連結会計年度の期首から適用しております。売上高に大きな影響が生じるため、前年同期比は記載しておりません。

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されておりますが、この連結財務諸表の作成にあたっては、経営者により一定の会計基準の範囲内で見積りが行われている部分があり、資産・負債や収益・費用の数値に反映されております。これらの見積りについては継続して評価し、必要に応じて見直しを行っておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果は異なることがあります。

連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

 

② 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

(イ)財政状態及び経営成績

a.財政状態

(資産合計)

当連結会計年度末における総資産は、流動資産は現金及び預金などの増加などにより423,174千円増加、固定資産については、減価償却などにより26,206千円減少いたしました。結果、前連結会計年度末に比べて396,968千円増加し、4,824,280千円となりました。

(負債合計)

当連結会計年度末における負債合計は、流動負債は支払手形及び買掛金の減少などにより43,005千円減少し、固定負債については長期借入金の返済などにより106,052千円減少いたしました。結果、前連結会計年度末に比べて149,057千円減少し、2,823,230千円となりました。

(純資産合計)

当連結会計年度末における純資産合計は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上などにより前連結会計年度末に比べ546,026千円増加し、2,001,050千円となりました。

 

b.経営成績

(売上高)

当連結会計年度の売上高はCyano Projectの提供が拡大した一方で、「収益認識に関する会計基準」等の適用などにより、4,824,795千円(前期差△332,993千円)となりました。

(売上総利益)

当連結会計年度の売上総利益は「収益認識に関する会計基準」等の適用の影響を除く売上高の増加などにより2,137,542千円(前期比6.8%増、前期差+136,039千円)となりました。

(営業損益)

当連結会計年度の販売費及び一般管理費は報酬給与手当、旅費交通費及び業務委託手数料等が増加したことなどにより1,527,814千円(前期比6.0%増、前期差+86,334千円)となった一方で、売上総利益の増加により、当連結会計年度の営業利益は609,728千円(前期比8.9%増、前期差+49,705千円)となりました。

(経常損益)

当連結会計年度の経常利益は営業利益の増加やマレーシア事業に関わる持分法による投資利益が同国内でのグリーン投資税制の税控除を受けたことも含めて増加したことなどにより715,537千円(前期比13.7%増、前期差+86,076千円)となりました。

(税金等調整前当期純損益)

当連結会計年度の税金等調整前当期純利益は前連結会計年度に固定資産に係る特別損失があったことや経常利益の増加などにより712,138千円(前期比21.6%増、前期差+126,399千円)となりました。

(親会社株主に帰属する当期純損益)

当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、税金等調整前当期純利益の増加があった一方で、前連結会計年度に子会社合併に伴う税金費用の軽減があったため、531,242千円(前期比16.1%減、前期差△101,594千円)となりました。

c.キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

 

(ロ)経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」、「2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。

 

(ハ)キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性

当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原材料の購入費、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用、借入の返済及び利息の支払い等であります。投資を目的とした資金需要は、製造設備やIT機器等の設備投資、商品開発や経営資源の増幅に資する施策等の(設備投資以外の)投資等によるものであります。

当社グループの資金の源泉は、当面は主として営業活動、銀行借入、新株予約権により、必要とする資金を調達する方針であります。なお、既存借入金のリファイナンス及び今後の経営計画を推進する上で必要な財務基盤の安定化を目的として、2020年10月30日付で15億円のシンジケートローン契約を締結しております。

なお、当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)の残高は、1,779,633千円となっております。

 

(ニ)経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

当社グループは、成長性・収益性については売上高、営業利益及び営業利益率を、資本効率についてはROE(株主資本利益率)を経営の重点指標としており、これらの改善及び向上を行うことを目標としております。

当連結会計年度における売上高は4,824,795千円(前期差△332,993千円)、営業利益は609,728千円(前期比8.9%増、前期差+49,705千円)であり、営業利益率は12.6%(前期比1.7ポイント改善)となり、ROE(株主資本利益率)は30.8%(前期比25.1ポイント悪化)となりました。

 

4【経営上の重要な契約等】

(合弁契約による合弁事業)

当連結会計年度における、新たに締結した重要な契約は次のとおりであります。

契約締結先

内容

出資額

合弁会社名

設立年月

MCPジャパン・

ホールディングス㈱

顧客企業の脱炭素経営への移行戦略(トランジションストラテジー)の立案支援及びアセスメントを中心としたサービス提供

当社

25,000千円

Codo Advisory㈱

(資本金50,000千円)

2022年3月

MCPジャパン・

ホールディングス㈱

25,000千円

 

(新株予約権引受契約)

当社は、2022年12月2日付の取締役会において、第三者割当による第1回新株予約権を発行することを決議し、割当先との間で、2022年12月19日付にて本新株予約権に係る引受契約を締結いたしました。

詳細は、「第4 提出会社の状況 1 株式等の状況(2)新株予約権等の状況 ③その他の新株予約権等の状況」に記載のとおりであります。

 

2【主要な設備の状況】

当社グループにおける主要な設備は、次のとおりであります。

(1) 提出会社

2022年12月31日現在

 

事業所名
(所在地)

設備の内容

帳簿価額(千円)

従業員数(名)

建物及び
構築物

機械装置
及び
運搬具

土地
(面積㎡)

〔うち賃借

面積㎡〕

その他

合計

本店
(京都市中京区)

本社機能

4,653

4,653

38

東京支社
(東京都千代田区)

本社機能

10,043

21,340

31,383

8

(注)1.帳簿価額のうち「その他」は工具、器具及び備品であり、建設仮勘定は含まれておりません。

2.現在休止中の設備はありません。

3.アミタホールディングス株式会社の建物及び構築物、その他は、主にアミタ株式会社から賃借しているものであります。

 

(2) 国内子会社

2022年12月31日現在

 

会社名

事業所名
(所在地)

設備の
内容

帳簿価額(千円)

従業員数(名)

建物及び
構築物

機械装置
及び
運搬具

土地
(面積㎡)

〔うち賃借

面積㎡〕

その他

合計

アミタ

株式会社

姫路循環資源製造所
(兵庫県姫路市)

再資源化設備

72,666

126,682

615,566

(21,487.43)

〔7,505.55〕

13,747

828,662

21

茨城循環資源製造所
(茨城県筑西市)

再資源化設備

40,561

18,214

136,620

(7,606.81)

3,846

199,242

4

北九州循環資源製造所
(北九州市若松区)

再資源化設備

218,100

146,284

(17,061.46)

〔17,061.46〕

833

365,219

10

南三陸BIO
(宮城県本吉郡南三陸町)

バイオガス施設

41,614

27,291

(6,831.79)

〔6,831.79〕

609

69,515

2

(注)1.帳簿価額のうち「その他」は工具、器具及び備品であり、建設仮勘定は含まれておりません。

2.現在休止中の設備はありません。

3.「土地」の欄の(  )内は、自社保有及び賃借している設備の合計であります。

4.「土地」の欄の〔  〕内は、賃借している設備であります。

 

①【株式の総数】

 

種類

発行可能株式総数(株)

普通株式

36,000,000

36,000,000

 

②【発行済株式】

 

種類

事業年度末現在発行数

(株)

(2022年12月31日)

提出日現在発行数(株)

(2023年3月23日)

上場金融商品取引所名又は登録認可金融商品取引業協会名

内容

普通株式

17,551,360

17,556,360

東京証券取引所

グロース市場

単元株式数100株

17,551,360

17,556,360

(注)「提出日現在発行数」欄には、2023年3月1日からこの有価証券報告書提出日までの新株予約権の行使により発行された株式数は含まれておりません。

①【ストックオプション制度の内容】

該当事項はありません。

 

②【ライツプランの内容】

該当事項はありません。

(4)【発行済株式総数、資本金等の推移】

 

年月日

発行済株式総数増減数(株)

発行済株式総数残高(株)

資本金増減額

(千円)

資本金残高

(千円)

資本準備金増減額(千円)

資本準備金残高(千円)

2022年1月1日

(注)1

4,677,696

5,847,120

474,920

128,499

2022年10月1日
(注)2

11,694,240

17,541,360

474,920

128,499

2022年1月1日~

2022年12月31日
(注)3

10,000

17,551,360

5,760

480,680

5,760

134,259

(注)1.株式分割(1:5)によるものであります。

2.株式分割(1:3)によるものであります。

3.新株予約権の行使による増加であります。

4.2023年1月1日から2023年2月28日までの間に、新株予約権の行使により、発行済株式総数が5,000株、資本金及び資本準備金がそれぞれ2,880千円増加しています。

 

(5)【所有者別状況】

 

 

 

 

 

 

 

2022年12月31日現在

区分

株式の状況(1単元の株式数100株)

単元未満株式の状況(株)

政府及び地方公共団体

金融機関

金融商品取引業者

その他の法人

外国法人等

個人

その他

個人以外

個人

株主数(人)

7

28

26

13

21

2,644

2,739

所有株式数(単元)

13,245

1,751

67,684

1,421

68

91,319

175,488

2,560

所有株式数の割合(%)

7.55

1.00

38.57

0.81

0.04

52.04

100.00

(注)自己株式3,890株は、「個人その他」に38単元及び「単元未満株式の状況」に90株を含めて記載しております。

 

(6)【大株主の状況】

 

 

2022年12月31日現在

氏名又は名称

住所

所有株式数(株)

発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%)

大平洋金属株式会社

東京都千代田区大手町1-6-1

5,820,000

33.17

熊野 英介

京都府京都市上京区

5,594,100

31.88

MCPジャパン・ホールディングス株式会社

福岡県福岡市中央区大名2-6-11

660,000

3.76

アミタ社員持株会

京都府京都市中京区烏丸通押小路上ル秋野々町535

411,600

2.35

株式会社日本カストディ銀行

東京都中央区晴海1-8-12

406,000

2.31

株式会社三井住友銀行

東京都千代田区丸の内1-1-2

300,000

1.71

株式会社みずほ銀行

東京都千代田区大手町1-5-5

300,000

1.71

玉田 博之

京都府京田辺市

249,000

1.42

尾崎 圭子

兵庫県姫路市

234,000

1.33

杉本 憲一

兵庫県姫路市

205,500

1.17

14,180,200

80.81

 

①【連結貸借対照表】

 

 

 

(単位:千円)

 

前連結会計年度

(2021年12月31日)

当連結会計年度

(2022年12月31日)

資産の部

 

 

流動資産

 

 

現金及び預金

1,390,556

1,779,633

受取手形及び売掛金

703,114

※1 744,972

商品及び製品

34,754

32,989

仕掛品

27,635

18,498

原材料及び貯蔵品

4,289

10,844

その他

186,172

182,759

貸倒引当金

70

70

流動資産合計

2,346,453

2,769,627

固定資産

 

 

有形固定資産

 

 

建物及び構築物(純額)

※2,※3,※7 432,483

※2,※3,※7 391,446

機械装置及び運搬具(純額)

※2,※7 360,730

※2,※7 320,266

土地

※3 792,290

※3 752,187

建設仮勘定

17,325

その他(純額)

※2 48,225

※2 65,717

有形固定資産合計

1,633,730

1,546,942

無形固定資産

25,900

36,966

投資その他の資産

 

 

投資有価証券

※6 167,124

※6 281,722

繰延税金資産

115,214

35,136

その他

※3 138,888

※3 153,885

投資その他の資産合計

421,227

470,743

固定資産合計

2,080,858

2,054,652

資産合計

4,427,311

4,824,280

 

 

 

 

(単位:千円)

 

前連結会計年度

(2021年12月31日)

当連結会計年度

(2022年12月31日)

負債の部

 

 

流動負債

 

 

支払手形及び買掛金

353,579

293,290

1年内返済予定の長期借入金

※3,※5 150,000

※3,※5 170,000

リース債務

22,121

16,267

未払金

193,409

170,395

未払法人税等

29,158

101,504

賞与引当金

98,388

76,848

前受金

164,289

151,151

預り金

211,798

211,958

その他

89,266

77,590

流動負債合計

1,312,011

1,269,005

固定負債

 

 

長期借入金

※3,※5 1,200,000

※3,※5 1,082,562

リース債務

27,470

21,450

退職給付に係る負債

330,986

349,349

資産除去債務

101,639

100,681

その他

180

180

固定負債合計

1,660,276

1,554,224

負債合計

2,972,287

2,823,230

純資産の部

 

 

株主資本

 

 

資本金

474,920

480,680

資本剰余金

244,683

250,443

利益剰余金

728,972

1,225,139

自己株式

375

482

株主資本合計

1,448,200

1,955,781

その他の包括利益累計額

 

 

為替換算調整勘定

6,823

39,219

その他の包括利益累計額合計

6,823

39,219

新株予約権

6,049

純資産合計

1,455,024

2,001,050

負債純資産合計

4,427,311

4,824,280

 

 

【連結損益計算書】

 

 

 

(単位:千円)

 

前連結会計年度

(自 2021年1月1日

 至 2021年12月31日)

当連結会計年度

(自 2022年1月1日

 至 2022年12月31日)

売上高

5,157,789

※1 4,824,795

売上原価

3,156,286

2,687,253

売上総利益

2,001,502

2,137,542

販売費及び一般管理費

※2 1,441,479

※2 1,527,814

営業利益

560,023

609,728

営業外収益

 

 

受取利息

108

112

持分法による投資利益

76,868

108,901

為替差益

5,825

その他

25,052

13,666

営業外収益合計

102,028

128,505

営業外費用

 

 

支払利息

23,497

16,540

新株予約権発行費

2,640

為替差損

4,987

その他

4,105

3,515

営業外費用合計

32,589

22,696

経常利益

629,461

715,537

特別利益

 

 

固定資産売却益

※3 22,273

※3 2,821

その他

1,500

特別利益合計

23,773

2,821

特別損失

 

 

関係会社株式評価損

725

減損損失

※4 51,657

固定資産除売却損

※5 15,838

※5 5,495

特別損失合計

67,496

6,220

税金等調整前当期純利益

585,738

712,138

法人税、住民税及び事業税

23,967

100,818

法人税等調整額

71,065

80,078

法人税等合計

47,097

180,896

当期純利益

632,836

531,242

親会社株主に帰属する当期純利益

632,836

531,242

 

 

①【貸借対照表】

 

 

 

(単位:千円)

 

前事業年度

(2021年12月31日)

当事業年度

(2022年12月31日)

資産の部

 

 

流動資産

 

 

現金及び預金

613,002

454,611

未収入金

※1 61,973

※1 73,536

前払費用

7,947

8,584

その他

※1 13,088

※1 31,774

流動資産合計

696,012

568,507

固定資産

 

 

投資その他の資産

 

 

関係会社株式

942,848

953,104

関係会社長期貸付金

944,000

924,000

その他

3,953

3,783

投資その他の資産合計

1,890,801

1,880,887

固定資産合計

1,890,801

1,880,887

資産合計

2,586,813

2,449,395

負債の部

 

 

流動負債

 

 

1年内返済予定の長期借入金

※2 150,000

※2 170,000

未払金

※1 54,151

※1 47,229

未払費用

20,174

21,839

未払法人税等

26,037

4,726

賞与引当金

22,390

20,235

その他

4,932

5,920

流動負債合計

277,686

269,951

固定負債

 

 

長期借入金

※2 1,200,000

※2 1,082,562

退職給付引当金

58,939

80,360

固定負債合計

1,258,939

1,162,923

負債合計

1,536,626

1,432,874

純資産の部

 

 

株主資本

 

 

資本金

474,920

480,680

資本剰余金

 

 

資本準備金

128,499

134,259

その他資本剰余金

116,184

116,184

資本剰余金合計

244,683

250,443

利益剰余金

 

 

その他利益剰余金

 

 

繰越利益剰余金

330,959

279,829

利益剰余金合計

330,959

279,829

自己株式

375

482

株主資本合計

1,050,187

1,010,471

新株予約権

6,049

純資産合計

1,050,187

1,016,520

負債純資産合計

2,586,813

2,449,395

②【損益計算書】

 

 

 

(単位:千円)

 

前事業年度

(自 2021年1月1日

 至 2021年12月31日)

当事業年度

(自 2022年1月1日

 至 2022年12月31日)

営業収益

 

 

関係会社受入手数料

※1 665,172

※1 760,968

営業収益合計

665,172

760,968

販売費及び一般管理費

※1,※2 632,557

※1,※2 743,776

営業利益

32,614

17,191

営業外収益

 

 

受取利息

※1 27,842

※1 17,799

不動産賃貸収入

4,713

4,689

その他

4,467

※1 3,144

営業外収益合計

37,023

25,633

営業外費用

 

 

支払利息

23,006

16,173

支払保証料

※1 23,060

※1 20,283

その他

1,000

3,640

営業外費用合計

47,066

40,096

経常利益

22,571

2,728

特別利益

 

 

貸倒引当金戻入額

※3 632,254

その他

※1 58,245

特別利益合計

690,500

特別損失

 

 

関係会社株式評価損

14,744

特別損失合計

14,744

税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△)

713,071

12,015

法人税、住民税及び事業税

20,664

4,039

法人税等合計

20,664

4,039

当期純利益又は当期純損失(△)

692,407

16,054