ベルグアース株式会社

Berg Earth co.,Ltd.
宇和島市津島町北灘甲88番地1
証券コード:13830
業界:水産・農林業
有価証券報告書の提出日:2023年1月31日

(1) 連結経営指標等

回次

第18期

第19期

第20期

第21期

第22期

決算年月

2018年10月

2019年10月

2020年10月

2021年10月

2022年10月

売上高

(千円)

4,698,508

4,885,559

5,197,096

5,372,134

6,393,813

経常利益又は経常損失(△)

(千円)

29,277

31,912

132,395

56,881

44,041

親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△)

(千円)

29,212

3,767

214,423

122,198

202,341

包括利益

(千円)

15,332

10,241

186,413

119,682

192,485

純資産額

(千円)

1,340,236

1,337,675

1,138,162

1,245,188

1,667,454

総資産額

(千円)

3,711,252

3,715,788

4,662,355

5,094,207

6,074,440

1株当たり純資産額

(円)

906.33

893.83

715.12

799.60

1,131.74

1株当たり当期純利益金額又は1株当たり当期純損失金額(△)

(円)

23.01

2.97

168.88

96.25

142.42

潜在株式調整後

1株当たり当期純利益金額

(円)

22.50

93.92

139.16

自己資本比率

(%)

31.0

30.5

19.5

19.9

26.7

自己資本利益率

(%)

2.6

12.7

15.3

株価収益率

(倍)

83.0

25.9

19.4

営業活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

157,830

257,081

311,441

481,540

344,562

投資活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

185,307

210,493

605,584

523,091

467,486

財務活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

151,656

66,620

533,961

278,826

49,343

現金及び現金同等物の

期末残高

(千円)

508,068

489,299

728,771

964,407

1,080,682

従業員数

(名)

254

267

280

273

295

(外、平均臨時雇用者数)

(166)

(173)

(203)

(174)

(198)

 

(注) 1.第19期及び第20期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式は存在するものの、1株当たり当期純損失であるため記載しておりません。

2.第19期及び第20期の自己資本利益率及び株価収益率については、親会社株主に帰属する当期純損失であるため記載しておりません。

3.収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第22期の期首から適用しており、第22期に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

4.「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 2018年2月16日)等を第19期連結会計年度の期首から適用しており、第18期連結会計年度に係る主要な経営指標等について、当該会計基準等を遡って適用した後の指標となっております。

 

(2) 提出会社の経営指標等

回次

第18期

第19期

第20期

第21期

第22期

決算年月

2018年10月

2019年10月

2020年10月

2021年10月

2022年10月

売上高

(千円)

4,683,520

4,857,679

5,148,932

5,217,216

5,371,336

経常利益又は経常損失(△)

(千円)

63,515

54,141

157,403

42,299

39,109

当期純利益
又は当期純損失(△)

(千円)

40,783

18,766

234,046

129,734

101,047

資本金

(千円)

331,494

331,494

331,494

331,494

552,124

発行済株式総数

(株)

1,269,900

1,269,900

1,269,900

1,269,900

1,446,900

純資産額

(千円)

1,133,826

1,101,649

854,969

971,399

1,502,431

総資産額

(千円)

3,179,813

3,168,496

3,898,284

4,360,086

4,882,379

1株当たり純資産額

(円)

892.55

867.24

673.35

765.05

1,038.54

1株当たり配当額
(うち1株当たり中間配当額)

(円)

10.00

10.00

10.00

10.00

10.00

(―)

(―)

(―)

(―)

(―)

1株当たり当期純利益金額又は1株当たり当期純損失金額(△)

(円)

32.12

14.78

184.33

102.18

70.54

潜在株式調整後
1株当たり当期純利益金額

(円)

31.42

99.71

68.93

自己資本比率

(%)

35.6

34.8

21.9

22.3

30.8

自己資本利益率

(%)

3.6

14.2

8.2

株価収益率

(倍)

59.5

24.4

39.2

配当性向

(%)

31.1

9.8

14.2

従業員数
(外、平均臨時雇用者数)

(名)

225

237

240

225

226

(138)

(140)

(166)

(128)

(156)

株主総利回り

(%)

134.5

158.0

156.8

177.2

197.1

(比較指標:配当込みTOPIX)

(%)

(95.2)

(98.9)

(96.0)

(124.2)

(123.0)

最高株価

(円)

3,225

2,959

2,815

2,874

2,870

最低株価

(円)

1,407

1,750

1,672

2,121

2,459

 

(注) 1.第19期及び第20期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式は存在するものの、1株当たり当期純損失であるため記載しておりません。

2.第19期及び第20期の自己資本利益率、株価収益率及び配当性向については、当期純損失であるため記載しておりません。

3.最高株価及び最低株価は2022年4月4日より東京証券取引所スタンダードにおけるものであり、2022年4月3日以前は東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)におけるものであります。

4.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第22期の期首から適用しており、第22期に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

5.「『税効果会計に係る会計基準』の一部訂正」(企業会計基準第28号 2018年2月16日)等を第19期事業年度の期首から適用しており、第18期事業年度に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を遡って適用した後の指標となっております。

 

2 【沿革】

当社代表取締役社長山口一彦が、1996年2月、愛媛県北宇和郡津島町(現 宇和島市津島町)において野菜苗の生産を目的とする会社として、有限会社山口園芸(2004年1月に株式会社に組織変更)を設立しました。同氏が農業の企業的経営を実践し、上場企業を志向しておりましたが、有限会社山口園芸は農地法で規定された農業生産法人(※1)であることから、同法の規定により上場企業となることができませんでした。そのことに加え、仕入販売部門と研究開発部門を別会社で行う方針であったため、2001年1月、有限会社山口園芸から一部の業務を譲受け、当社を設立しました。

その後、2006年11月、株式会社山口園芸の株主であった当社代表取締役社長山口一彦並びに専務取締役山口眞由子は、保有する同社株式を同社経営陣に譲渡すると同時に同社取締役から退き、上場を目指す当社の経営に専念することとしました。この結果、株式会社山口園芸は人的及び資本的に当社とは別法人となり現在に至っております。

 

※1  農業生産法人とは、現在の農地所有適格法人をいい、農業経営を行うために農地を取得できる法人であります。株式会社の場合、株式譲渡制限会社(公開会社でない)に限られます。また、事業や構成員、役員についても一定の要件があります。

 

ベルグアース株式会社設立以降の経緯は、次のとおりであります。

年月

概要

2001年1月
 

種苗・農業資材の仕入販売及び研究開発を事業目的として、ベルグアース株式会社を設立。
主に営利農家向け野菜苗の販売を開始。

2002年1月

研究開発棟を愛媛県北宇和郡津島町(現 宇和島市津島町)の本社農場に新設。

2004年3月

大手ホームセンターと売買契約を締結し、本格的に家庭園芸向け野菜苗の販売を開始。

2005年11月

農業経営基盤強化促進法改正(2005年9月1日施行)により、当社でも農地の賃借が可能となることを前提に、株式会社山口園芸から一次育苗部門と接ぎ木部門を譲受け、同社の従業員107名が当社に移籍し、自社生産を開始。

2006年4月

閉鎖型苗生産装置を愛媛県宇和島市の本社農場に新設。

2007年4月

JA全農長野から長野県東御市の育苗センター施設を譲受け、長野農場を開設し、二次育苗の自社生産を開始。

2008年2月

岩手県花巻市から第三セクター「株式会社とうわアグリトピア公社」の施設を譲受け、いわて花巻農場を開設。

2011年11月

大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。

2012年3月

茨城県常陸大宮市に「茨城農場」を新設。

2013年3月

愛媛県松山市に「松山農場」を新設。

2013年4月

大分県玖珠郡九重町に㈱山口園芸との共同出資により「株式会社九重おひさまファーム(現・関連会社)」を設立。

2013年7月

2013年7月16日付で行われた大阪証券取引所の現物市場の東京証券取引所への統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)へ株式を上場。

2014年3月

福島県伊達郡川俣町に「ベルグ福島株式会社(現・連結子会社)」を設立。

2014年6月

愛媛県伊予郡松前町に「ファンガーデン株式会社(現・連結子会社)」を設立。

2014年11月

「青島芽福陽園芸有限公司(現・連結子会社)」の第三者割当増資を引き受け、海外事業を開始。

2015年3月

高知県高岡郡四万十町に㈱山口園芸との共同出資により「四万十あおぞらファーム株式会社(現・関連会社)」を設立。

2017年8月

千葉県旭市に「株式会社むさしのタネ(現・関連会社)」を設立。

2017年12月

中国北京市に「北京欣璟農業科技有限公司(持分法非適用関連会社)」を設立。

2019年1月

韓国済州に「農業会社法人 株式会社BJアグロ(現・非連結子会社)」の第三者割り当て増資を引き受け子会社化。

2019年7月

株式会社長野セルトップより花苗育苗事業を譲受。長野上原農場の稼働開始。

2020年3月

「FARM tо TABLE FUND投資事業有限責任組合」を設立。

2020年10月

ファンガーデン株式会社を連結子会社化。

2021年10月

北京欣璟農業科技有限公司(持分法非適用関連会社)を解散及び清算。

2021年11月

愛媛県松山市の「伊予農産株式会社(現・連結子会社)」を株式交換により完全子会社化。

2022年1月

「FARM tо TABLE FUND投資事業有限責任組合(連結子会社)」を解散及び清算。

2022年2月

ベルグ福島株式会社に植物ワクチン総合研究所を開設。植物ワクチン研究を開始。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分見直しにより、東京証券取引所のJASDAQ(スタンダード)市場から、スタンダード市場に移行。

 

 

3 【事業の内容】

当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社と連結子会社4社、非連結子会社2社、関連会社3社の計10社で構成されており、野菜苗・苗関連事業、農業・園芸用タネ資材販売事業、海外事業、小売事業、卸売事業を主な事業として取り組んでおります。なお、FARM to TABLE FUND投資事業有限責任組合については、当連結会計年度中に解散及び清算したため、連結子会社から除外しております。

当社及び当社の関係会社の事業における当社及び関係会社の位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、以下に示す区分は、セグメントと同一の区分であります。

 

(1) 野菜苗・苗関連事業

野菜苗・苗関連事業は、当社グループの主力事業として、野菜の中でも主に果菜類(※2)の接ぎ木苗の生産・販売を行っております。野菜苗の中でも、接ぎ木しない実生苗(※3)に比べて接ぎ木苗の生産には高いレベルの技術を要し、また、多額の設備費用がかかることから、異業種による新規参入が困難とされております。当社は、この野菜接ぎ木苗生産に特化していることから、1年を通しての納品が可能であり、全国各地の野菜産地及びホームセンターなどの量販店へと販売網を拡大しております。

接ぎ木とは、植物の一部を切り離し、別の植物とつなぎ合わせることで、双方の性質の長所を持ち合わせた新しい植物を作り出す技術であり、連作障害(※4)や病害虫に強く、生産性に優れた育てやすい植物を作ることができます。

近年、接ぎ木苗の需要が拡大してきた背景には、農家の高齢化や大規模化に加えビニールハウス等での施設栽培(※5)が普及したことが考えられます。これまで主流であった露地栽培(※6)と異なり、施設栽培では1年を通して野菜の生産が可能であり、その結果、農地のフル活用が原因で特定の細菌やウイルスなどの病原体が土壌中に増加し、さらに施設内保温により害虫が繁殖するようになりました。このため、病気及び害虫対策として接ぎ木苗の利用が増加し、現在の施設栽培では、接ぎ木苗がなくては栽培が不可能に近い状態であると言われております。また、当社では通常の接ぎ木苗に加えて、ウイルスガード苗ZY、ウイルスガード苗CW、高接ぎハイレッグ苗といった病気に強い苗の生産も行っており、需要も増加しております。

 

(主な関係会社)当社、ベルグ福島株式会社、株式会社九重おひさまファーム、四万十あおぞらファーム株式会社、株式会社むさしのタネ

 

※2  果菜類とは、キュウリ・トマト・ナスのように果実の利用を目的とする野菜の総称。

※3  実生苗とは、植物の種子を発芽させて、そのまま育てた苗のこと。

※4  連作障害とは、同じ畑で同じ野菜や同じ仲間の野菜を毎年連続して栽培したときに生育が極端に悪くなったり、枯れたりする生育障害のこと。

※5  施設栽培とは、強風、低温及び乾燥などから作物を保護するために温室やビニールハウス等の施設を利用して栽培すること。

※6  露地栽培とは、作物を屋外の畑で栽培すること。

 

当社の主な野菜接ぎ木苗の生産工程を図示すると、次のとおりであります。


 

① 当社グループを取り巻く環境

当社グループ製品の主なエンドユーザーは、野菜を生産している全国の農家、農業法人及び家庭園芸向けユーザーであります。

農林水産省が2021年6月30日に公表した農林業センサス(※7)によると、2020年2月1日現在の農業経営体は109万2千経営体と5年前の前回調査より31万2千経営体(22.2%)減少いたしました。農業経営体のうち、個人経営体は103万7千経営体で、5年前に比べ30万3経営体(22.6%)減少した一方、団体経営体は3万8千経営体で1千経営体(2.8%)増加しており、全体が減少が続く中で、法人化や規模拡大の進展が継続しております。

また、農林水産省が2021年12月27日公表した統計によると、農業総産出額は、近年、米、野菜、肉用牛等における需要に応じた生産の取組が進められてきたことを主たる要因として9兆円前後で推移してきており、2021年は、畜産の算出額が3.4兆円を超えて過去最高となった一方で、主食用米は毎年10万トン程度の需要量が減少する中で、作付面積の削減により生産量が減少したものの、在庫量が比較的高い水準で推移したことにより、主食用米の取引価格が低下したこと、野菜については、近年、加工・業務用への国産野菜を求める実需者ニーズやカット野菜等の簡便化志向の消費者ニーズの高まりがある一方で、天候により作柄や供給量等が変動しやすい特性もある為、2021年は、北海道における夏季の干ばつの影響による玉ねぎの出荷が減少し、価格が上昇した一方で、秋季から冬季にかけての高温等により多くの品目の出荷量が増加し、前年よりも安値となったこと等が影響したものと考えられ、その結果、前年に比べて986億円減少し、8兆8,384億円(対前年増減率1.1%減少)となりました。

我が国の農業を支える基幹的農業従事者は年々高齢化が進み、今後一層の減少がみこまれる地域においては、担い手の確保が困難となり、農業の持続可能性が懸念されております。その結果、2022年10月28日に農林水産省が公表した2022年の全国の耕地面積は432万5千haとなり、荒廃農地からの再生等による増加もあったものの、耕地の荒廃、転用等による減少があったため、前年に比べて2万4千ha(0.6%)減少となりました。

このような状況の中、農業を持続可能な成長産業とするためには、食料の安定供給の確保のための担い手の育成・確保や農地の集積・集約化等による国内生産基盤の強化、農林水産物・食品の輸出の新たな戦略、SDGsやカーボンニュートラルへの対応が重視されることによる、みどりの食料システム戦略の実現、高齢化や労働力不足を解消するためのスマート農業実証プジェクト及び農業・食関連産業におけるデジタル変革の推進等の取り組みを着実に実施していくことが必要である考えております。

※7  農林業センサスとは、わが国農林業の生産構造、就業構造を明らかにするとともに、農山村の実態を総合的に把握し、農林行政の企画・立案・推進のための基礎資料を作成し、提供することを目的に、5年ごとに行う調査であります。

 

② 農業の分業化と省力化

従来の果菜類生産者は、野菜の種子を購入し、播種→苗生産→定植→栽培→収穫の全工程を行うことが一般的でした。最近では、一般的な施設栽培において連作障害を回避するために接ぎ木苗が必須となったことに加え、農家の高齢化や大規模化が進んだことにより、農家が苗生産を行わず、購入する時代へと変化してきました。

このような接ぎ木苗の購入需要の高まりと農業の分業化と省力化という時代の流れを受けて苗生産会社が誕生し、いまや接ぎ木苗の生産事業は、農業の成長には必要不可欠な存在となっております。

 

③ 野菜苗マーケット

農家の高齢化や人手不足等は日本農業の将来に関わる深刻な問題であり、当然ながら、当社においてもマーケットの縮小に繋がる重要な問題であると認識しております。

家庭園芸の需要は、近年、飽和状態となっておりましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大により一時的に巣ごもり需要が増加し、現在は緩やかに減少傾向にあります。専業農家向けの需要は、高齢化や市況悪化に伴い、生産面積の縮小、買い控えが進んでおります。一方で、同業者においては、慢性的な人員不足や高度な技術が必要な育苗リスクを回避するために、野菜苗を購入する流れが加速しております。

 

④ 当社グループの特徴

a.全国展開

当社グループは、日本全国へ営業展開し、直営農場の新設や委託生産による分業体制を敷いたことで、これまで農業が抱えてきた安定的供給が困難であるという問題点を克服し、年間を通して安定した受注・生産が出来る体制を構築しております。また、今後も生産量の拡大に併せて直営農場の拡大と新規委託先の開拓を並行して続けていく方針であります。

なお、当社グループの生産拠点を図示すると次のとおりであります。


 

 

 

b.断根接ぎ木生産

当社グループは、断根接ぎ木技術を用いて野菜接ぎ木苗を生産しております。断根接ぎ木とは、培地に植える部分の根となる植物(台木)の元々の根を切り落とし、その台木と実がなる部分の植物(穂木)を接ぎ木した後に新たな培地に植えることで穂木と台木の接合とほぼ同時に、新しい根を発生させる技術であります。新しく出る根は、若く元気で本数も多く、苗自体に活力を持たせることができます。また、断根により苗サイズを揃えることもできます。

キュウリやメロン等のウリ科野菜については断根接ぎ木が普及しておりますが、トマトやナス等のナス科野菜を断根接ぎ木によって生産する育苗業者は稀であります。これは、ナス科野菜の場合は、根を付けたまま接ぎ木する方法と比べて、断根接ぎ木後の栽培技術の習得に経験を要するためであります。当社グループでは、長年培ってきた栽培技術によって独自の栽培方法を確立しており、接ぎ木作業は主に本社農場で集約生産し、その後の二次育苗拠点を順次拡大していく生産方式によって生産効率を高めてまいりました。

 

c.閉鎖型育苗施設

閉鎖型育苗施設は、完全に外の環境から隔離された空間内で「光・温度・二酸化炭素・水」を人工的にコントロールして苗を育てる設備であり、当社は、2006年4月に本社農場に同施設を建設しました。同施設の最大のメリットは、病害虫の侵入を最小限に抑えることが出来る点にあります。これにより、農薬使用量を飛躍的に減らし、安心・安全な苗を生産することが可能となり、安定した品質の苗を生産することができます。さらに、低温育苗によるトマトの第一花房着生葉位の低段化(※8)、初期生育がスピードアップされることによる生育日数の短縮、アントシアニンの増加(※9)及び茎の肥大などのメリットもあります。閉鎖型育苗施設は、2015年12月にベルグ福島に導入しており、2021年2月には、これでま蓄積してきた人工光型栽培装置における育苗のノウハウと一般的なハウスにおける育苗のノウハウを融合し、新たに当社オリジナルのウリ科専用の閉鎖型育苗施設を本社農場に導入し本格稼働しております。

 

※8 トマトは通常、第一花房(一番始めに付く花芽)が8段目(本葉8枚目の位置)前後ですが、夏の温度の高い時期に育苗すると花芽の分化より葉の分化の方が強まり、第一花房が10段以上となることが多くなります。このことにより「最初の収穫が10~20日程度遅くなる」、「収穫の終わる時期は同じなので最終収量も少なくなる」、「実の付く位置が高くなり作業効率が悪くなる」などの問題が発生します。閉鎖型育苗施設は人工的に温度の制御ができるためトマトにとって最適な環境を作り出せます。このことにより夏期でも第一花房が8段目前後の安定したトマト苗生産が可能となり、付加価値の高い苗を作り出すことが可能であります。

 

※9 アントシアニンとは、ブルーベリーなどの植物に含まれている紫色の色素のことで、光合成産物の一種であります。閉鎖型育苗施設で生産したトマト苗は、葉の裏に驚くほどのアントシアニンが現れます。通常のハウス育苗で現れるアントシアニンは、低温・リン欠乏など過度のストレスがかかった結果現れますが、閉鎖型育苗の場合は、光合成を活発に行った結果、多量の光合成産物が存在することにより現れるもので、元気な苗の証拠であります。

 

d.オリジナル製品

〔アースストレート苗〕

アースストレート苗は、根鉢(土の部分)を不織布で包んでいる点に特徴があります。一般的なポリ鉢の苗では生産者が農場に苗を植える際にポリ鉢を外す手間が必要ですが、不織布はそのまま農場に植えることができるため、苗を植える際の手間が省け、さらに廃棄ゴミも出ないため環境に優しい苗でもあります。また、根鉢がポット苗より小さいため、輸送コストの大幅カットも実現しております。

 

〔ヌードメイク苗〕

ヌードメイク苗は、接ぎ木直後の苗を他の農場に効率良く運ぶために開発された断根接ぎ木作業直後の半製品状態の苗であります。当社は当初、この手法を用いて農場間の移動にのみ活用しておりましたが、自分で接ぎ木苗を生産したいが接ぎ木作業の手間や技術を考えると生産に不安があるという野菜生産者や育苗業者(断根接ぎ木苗の二次育苗が可能なユーザー)からの要望に応え、「ヌードメイク苗」として販売しております。

 

 

〔e苗シリーズ〕

e苗は、閉鎖型育苗施設を活用して生産した野菜苗であり、同施設内で光量、水分量、温度、二酸化炭素濃度を人工的に制御し、植物にとって最適な環境で育苗することにより「病虫害のリスクが少ない、旺盛な生長力、無農薬育苗、花芽の低段化等、安定した品質」の付加価値の高い野菜苗として販売しております。

 

〔高接ぎハイレッグ苗〕

高接ぎハイレッグ苗は、トマト苗を通常よりも高い位置で接ぎ木を行うことで、青枯れ病の発病抑制効果を高めた苗であります。なお、苗の規格は、アース50、9㎝ポットの2規格から選択が可能であります。

 

〔ウイルスガード苗〕

ウイルスガード苗は、ウイルスガード苗ZYとウイルスガード苗CWの2種類があります。

ウイルスガード苗ZYは、キュウリ苗にワクチン(キュービオZY-02)を接種し、アブラムシ等が媒介するズッキーニ黄班モザイクウイルスによるモザイク病・萎凋症の発病抑制効果を高めた苗であります。なお、苗の規格は、アース50、9㎝ポットの2規格から選択が可能であります。

ウイルスガード苗CWは、キュウリ苗にワクチン(弱毒ウイルスCMV・WMV)を接種し、キュウリモザイクウイルスとスイカモザイクウイルスによるモザイク病の発病抑制効果を高めた苗であります。なお、苗の規格は、セル、アース、ポットの3規格から選択が可能であります。

 

〔ツイン苗〕

ツイン苗は、トマト苗を摘芯しわき目を伸ばすことで、2本仕立てにした苗で、1本仕立ての苗に比べて、種苗コストが削減され、定植作業も2分の1で行うことが可能です。また、2本仕立とすることで、初期の樹勢もコントロールしやすくなります。なお、苗の規格は、セル、アース50、9㎝ポットからの選択が可能であります。

 

e.システム化

当社グループでは、生産管理システム及び販売管理システムを独自開発によって導入しております。近年、顧客ニーズの高まりによって、接ぎ木苗業界は多品目多品種生産を余儀なくされており、生産計画が複雑化する傾向にあります。これにより、受注から出荷までの一連の工程を委託先も含めシステム管理することで、苗の生産計画、進捗管理及び在庫管理といった情報のリアルタイム化を実現することができ、顧客の急な需要にもタイムリーに対応することが出来ております。2005年から導入した農薬履歴システムは、各生産工程で散布される農薬を生産履歴として管理、納品時にはお客様へ農薬使用履歴として正確にお届けすることが可能となりました。また、在庫管理システムから顧客向けにインターネット上に在庫苗情報「ほうさく.ネット」を掲載し、販売機会の増加にも繋がっております。

 

(2) 農業・園芸用タネ資材販売事業

農業・園芸用タネ資材販売事業は、野菜苗・苗関連事業の拡大のために、生産者や家庭園芸愛好家向けに総合的な提案の重要性が増している中で、これまでに培った技術やノウハウ、知名度を活かした全国展開を推進し、農業資材の仕入販売、当社の得意分野である培養土などのオリジナル商品の販売を行っております。

また、海外の種苗会社からの優良な品種を選定し、量販店に対して家庭園芸向けの提案、関連会社である株式会社むさしのタネが保有する自社品種の種子を用いて、生産者や消費者のニーズに合った品種改良・研究を行うことによる、優良な種子の販売をしております。さらに、培土や肥料等を含む農業関連資材等につきましては、試作・試験・分析を通じた有益な情報提供や生産向けの商品提案を行うなど事業拡大に努めております。

 

(主な関係会社)当社、株式会社むさしのタネ

 

 

(3) 海外事業

海外事業は、中国山東省にある子会社にて野菜苗及び花苗の生産、生産技術開発のための試験、連携企業と協力し中国国内を中心とした農業資材(肥料・種子)販売を行ってまいりました。しかしながら、中国においては、ロックダウンは解消されたものの、新型コロナウイルス感染症の再拡大により経済活動等に影響がでるなど厳しい状況が続いております。

今後は、アフターコロナを見据えた新たな体制作りと様々な可能性のある中国の農業関連マーケットでの事業展開の見直し、また、韓国での肥料販売や日本国内向けの種子や苗の輸出に向けて営業及びマーケティング活動を行ってまいります。

 

(主な関係会社)当社、青島芽福陽園芸有限公司、農業会社法人株式会社BJアグロ

 

(4) 小売事業

小売事業は、連結子会社であるファンガーデン株式会社が一般消費者及び生産者向けに各種苗や農業園芸資材等の販売を店舗及びインターネット等を通じて行っております。当社の野菜苗等の生産販売のノウハウや蓄積された研究技術を活かしたサービスや企画商品を提供し、家庭園芸からプロ農家までに幅広く提案できる商品力を強みとしており、事業拡大に向けて取り組んでまいります。

 

(主な関係会社)ファンガーデン株式会社

 

(5) 卸売事業

卸売事業は、2021年11月30日付で連結子会社となった伊予農産株式会社が愛媛県内のJA、種苗店及び生産者向けに種子、肥料などの農業関連資材の仕入販売を行っております。

 

(主な関係会社)伊予農産株式会社

 

事業の系統図は、次のとおりであります。 


※1

連結子会社

※2

関連会社で持分法適用会社

※3

関連会社で持分法非適用会社

※4

非連結子会社

 

 

4 【関係会社の状況】

 

名称

住所

資本金又は
出資金
(千円)

主要な事業
の内容

議決権の所有
又は被所有割合
(%)

関係内容

(連結子会社)

 

 

 

 

 

ベルグ福島株式会社
(注)2

福島県伊達郡川俣町

125,500

野菜苗・苗関連事業

90.0

当社製品の生産
役員の兼任3名
債務保証

青島芽福陽園芸有限公司
(注)2

中華人民共和国
山東省青島即墨市

400,000

(米ドル)

海外事業

62.5

役員の兼任1名

ファンガーデン株式会社
(注)2

愛媛県伊予郡松前町

98,000

小売事業

59.1

(24.1)

当社製品の販売
役員の兼任1名
債務保証、資金の援助

伊予農産株式会社
(注)2、4

愛媛県松山市

15,000

卸売事業

100.0

当社製品の販売
商品の仕入
役員の兼任1名

(持分法適用関連会社)

 

 

 

 

 

株式会社むさしのタネ

 

千葉県長生郡長南町

35,000

野菜苗・苗関連事業

農業・園芸用タネ資材販売事業

30.0

原材料及び商品の仕入
研究開発の委託
役員の兼任1名
債務保証

 

(注) 1.「主要な事業の内容」欄には、セグメント情報に記載された名称を記載しております。

2.特定子会社であります。

3.「議決権の所有又は被所有割合」欄の(  )内は、間接所有割合で内数であります。

4.伊予農産株式会社については、売上高(連結会社相互間の売上高を除く。)の連結売上高に占める割合が、10%を超えております。主要な損益情報のうち売上高については連結消去後、売上高以外の項目については、連結消去前の金額を記載しております。

主要な損益情報等

(1)売上高

1,040,733千円

(2)経常損失(△)

△11,281千円

(3)当期純損失(△)

△7,223千円

(4)純資産額

466,197千円

(5)総資産額

1,287,071千円

 

 

 

5 【従業員の状況】
(1) 連結会社の状況

2022年10月31日現在

セグメントの名称

従業員数(名)

野菜苗・苗関連事業

239

(189)

農業・園芸用タネ資材販売事業

1

(-)

海外事業

1

(-)

小売事業

7

(7)

卸売事業

24

(-)

全社(共通)

23

(2)

合計

295

(198)

 

(注) 1.従業員数は就業人員であります。

2.従業員数には、準社員、契約社員を含めております。

3.従業員数欄の(外書)は、パート社員、期間従業員、アルバイト、派遣社員、外国人実習生の年間平均人員(1日を8時間で換算)であります。

4.全社(共通)は、総務及び経理等の管理部門の従業員であります。

 

(2) 提出会社の状況

2022年10月31日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(円)

226

39.2

7.7

3,811,587

(156)

 

 

セグメントの名称

従業員数(名)

野菜苗・苗関連事業

201

(154)

農業・園芸用タネ資材販売事業

1

(-)

海外事業

1

(-)

小売事業

(-)

卸売事業

(-)

全社(共通)

23

(2)

合  計

226

(156)

 

(注) 1.従業員数は就業人員であります。

2.従業員数には、準社員、契約社員を含めております。

3.従業員数欄の(外書)は、パート社員、期間従業員、アルバイト、派遣社員、外国人実習生の年間平均人員(1日を8時間で換算)であります。

4.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

5.全社(共通)は、総務及び経理等の管理部門の従業員であります。

 

(3) 労働組合の状況

現在、労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。

 

 

2 【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであります。

 

(1) 天候不順、異常気象、自然災害による影響について

当社グループの主たる事業は、野菜苗の受注生産であります。生産の大部分はハウス内で栽培しておりますので、気温及び日照等、天候の影響を受けることになります。

天候不順が続くと苗の品質に影響し、製品価値の低下に繋がります。そのため、当社グループでは、品質の安定化を目指し、閉鎖型苗生産施設や冷房設備等の新型設備の導入、環境計測制御装置の導入、天候に合わせた栽培方法・技術・ノウハウの蓄積、研究開発及び委託展開、一次育苗農場の増加及び生産能力拡大による生産地の分散等の施策を行ってまいりました。しかしながら、天候不順の影響は完全に回避できるものではなく、猛暑、日照不足、台風といった天候不順及び異常気象の発生により、十分な品質や生産量が確保されない場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。また、上述の通り生産地の分散を進めておりますが、天候不順及び異常気象、想定を上回るような自然災害の発生の影響を受け、本社機能の停止、生産農場の停止、受注の減少等により、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。

 

(2) 種子、原油価格の変動について

原材料である種子は、一般的に品種改良されるたびに新品種として発表され、基本的には付加価値が高くなるにつれて仕入価格も上昇していきます。また、現在は海外での採種が主流であるため現地の経済状況及び採種環境等の影響により突然値上がりする場合があります。また、原油価格の上昇は重油・灯油の値上がりによる冬期の育苗コストの上昇に加え、あらゆる育苗資材の仕入価格上昇に繋がることとなります。

当社グループは、過去に発生したこのような原材料価格及び燃料単価高騰時においては、グループ企業での育種事業の開始、仕入先の変更、種子メーカーとの連携、省エネ資材・設備の利用等によりコストダウンを図りながら製品販売価格の調整を行ってまいりましたが、今後、消費者の低価格志向が進むことにより価格調整での対応ができない場合は、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。

 

(3) 病害虫について

当社グループは、完全閉鎖型苗生産施設を利用しておりますが、主に屋外でのハウス栽培を行っております。そのため、病気や害虫の発生を完全に防ぐことは極めて難しい状況にあります。当社グループでは病害虫の発生を防ぐため、長年のデータ蓄積による発生予測、病害虫侵入防止設備の導入(物理的防除)、圃場内の清掃、予防農薬の散布、病害虫の早期発見に努めておりますが、生産者に納品した後に病害虫が発生する可能性があります。この場合、発生時期と病害虫の種類によっては当社グループの責任において生産者に対する何らかの補償を行う可能性や風評により受注が減少する可能性があり、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。

 

(4) 栽培技術者の育成について

当社グループは、生産拠点を全国展開しており、栽培技術者個々の技術・ノウハウを組織全体に広げていく必要があります。そのため、技術・ノウハウを早く習得させるために、入社後すぐに実践の場に立たせ、多くの経験を蓄積できる体制をとり、栽培技術者の担当する品目や育苗施設を固定化し、栽培技術指導者を中心としたチームを組織して競争意識を持たせるなどの相乗効果を図っております。また、研究本部による、新たな生産技術の開発やデータの蓄積等を行い、栽培技術の改善及び育成に役立てております。

全国の自社農場で技術・ノウハウを習得した栽培技術者も育ち始めており、現在のところ不足はしておりませんが、今後生産拠点がさらに増加及び拡大されることによって、十分な栽培指導が行き渡らなくなる場合や技術・ノウハウ向上のための費用が増加する場合、また、人材確保が困難な場合や人材確保のための費用が増加する場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。

 

 

(5) 競合について

当社グループは、野菜接ぎ木苗の生産販売に特化しており、接ぎ木苗の利用者の獲得において先行しているものと認識しております。今後も更なるシェアの拡大を目指し、営業部門の強化、顧客ニーズに対応した商品開発、生産能力の拡大等を図ってまいりますが、今後、異業種からの参入及び競合他社の拡大が生じ、競争の激化による顧客の流出やコストの増加等により、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。

 

(6) 野菜苗・苗関連事業への依存について

当社グループは、野菜接ぎ木苗の生産販売に特化しており、売上高及び利益の大部分に貢献しております。当社グループといたしましては、実生苗(接ぎ木をしていない苗)の売上拡大や農業資材等の仕入販売事業の拡大、流通業者との連携、販売先の新規開拓や深耕拡大、海外事業、育種事業等の新たな事業開発に取り組んでおりますが、現時点では野菜の接ぎ木苗生産販売事業に依存しております。

接ぎ木苗の普及は引き続き進んでいるものの、今後、日本農業がどのように進展していくかについては不透明な部分もあり、国の政策方針の転換、輸入野菜の増加、農家の高齢化及び後継者不足等により、今後の日本農業に大きな変化が生じた場合、また、予期せぬ技術革新によって接ぎ木苗の需要が著しく減少した場合、当社グループの事業展開や業績に影響を与える可能性があります。

 

(7) 業績の変動について

当社グループの業績は、第1四半期において、他の四半期に比べ売上高が低下する傾向にあり、利益も売上高の変動の影響を受けて低下する傾向になっております。これは、当社グループの主力製品である野菜苗の需要が、当社の第1四半期にあたる11月~1月に全国的に減少するためであります。現在、閑散期対策として花苗や玉ねぎ苗の売上が増加しており、新製品の開発を急いでおりますが、当面は第1四半期の売上高が他の四半期に比べて低下することが予想されます。このため、第1四半期の業績が、年間の業績の傾向を示さない可能性があります。

なお、2022年10月期における四半期毎の業績の概要は以下のとおりであります。

(単位:千円)

 

第1四半期

第2四半期

第3四半期

第4四半期

年度合計

売上高
(構成比 %)

545,679

(8.5%)

2,102,841

(32.9%)

1,582,510

(24.8%)

2,162,782

(33.8%)

6,393,813

(100.0%)

売上総利益又は売上総損失(△)
(構成比 %)

△712

(△0.1%)

532,241

(35.2%)

452,955

(30.0%)

526,473

(34.9%)

1,510,957

(100.0%)

営業利益又は営業損失(△)
(構成比 %)

△295,509

(504.2%)

75,562

(△128.9%)

26,551

(△45.3%)

134,782

(△230.0%)

△58,613

(100.0%)

 

 

(8) 特有の法的規制等について

当社及びベルグ福島株式会社は、農地法で規定された農地所有適格法人ではないため、農地の取得が認められておりません。なお、以前は農地保護を目的とした農地法の規定により、一般の事業会社は農地を借りることもできませんでしたが、現在は、規制緩和の流れを受けた過去数度の農地法及び関連法規の改正によって一般事業会社が農地を借りることが可能になり、規模拡大が進めやすくなっております。現在、当社につきましても農地を賃借して野菜苗を生産しており、この流れは、当社グループにとって生産設備拡張の自由度が増し、規模拡大への追い風となっております。

しかしながら、今後の新たな農地法及び関連法規の改正の動向が当社グループの事業展開や業績に影響を与える可能性があります。また、農地法及び関連法規以外に、農薬については農薬取締法、毒物及び劇物取扱法、育苗については種苗法の規制を受けており、それらの法規の改正等の動向によっては当社グループの業績に影響を与える可能性があります。

 

(9) 中国での事業展開について

当社グループは、中国の巨大マーケットでの事業活動を実施するため、2014年11月に中国の青島芽福陽園芸有限公司を子会社化、2017年12月に北京欣璟農業科技有限公司を中国のパートナー会社と設立しました。農業関連の様々な規制緩和は進んでおり、外資系企業が中国国内で事業を行う幅は広がっております。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の影響により移動制限やパートナー企業との交渉等が進まない中、2021年10月には北京欣璟農業科技有限公司は解散、青島芽福陽園芸有限公司は、事業の縮小を行い、中国での事業方針について見直しを図っております。今後、中国における新型コロナウイルス感染症の状況、法的規制、政情・経済の変動など予測不能な事態が発生し、中国子会社の事業展開に影響が出た場合、当社グループの事業展開や業績に影響を与える可能性があります。

 

(10) 固定資産の減損リスクについて

当社グループは、野菜苗・苗関連事業における受注拡大及び安定した生産体制の維持・強化や新たな技術開発のために設備投資が必要となり、事業計画に沿って投資を行っております。しかしながら、経営環境や事業の著しい変更等により投資回収期間が長期化する見込みとなることで、収益性が大幅に低迷し、資産の経済的価値が減少した場合には、固定資産の減損処理を行うため、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。

 

(11) 有利子負債への依存について

当社グループでは、運転資金及び設備投資資金を金融機関からの借入金で調達しており、当連結会計年度における有利子負債の残高は、2,610,277千円(リース債務を含む)であります。当社グループでは、実行可能な資金計画に基づき有利子負債の弁済を行っておりますが、今後の金融政策の動向、金利水準の変動等により当社グループが計画どおりの資金調達ができなかった場合、当社グループの業績、財務状況及びキャッシュ・フローに影響を与える可能性があります。

 

(12) 継続企業の前提に関する重要事象等について

当社グループは、前連結会計年度においては、営業損失54,184千円、当連結会計年度においては、営業損失58,613千円となり、継続的な営業損失が発生しております。

このような状況により、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象または状況が存在しておりますが、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)経営環境及び対処すべき課題」に記載のとおり当該事象等を解消するため、具体的な対応策を実施することにより収益力の回復に努めており、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないと判断し、連結財務諸表への注記は記載しておりません。

 

4 【経営上の重要な契約等】
(1) 委託生産に関する外注取引契約

契約会社名

相手先の名称

契約品目

契約内容

契約期間

ベルグアース株式会社

株式会社山口園芸

野菜苗全般

野菜苗の外注取引契約

2007年11月1日~2008年10月31日
(但し、契約期間終了後も異議のない限り自動的に1年間ずつ更新する)

 

 

(2) 土地利用に関する契約

契約会社名

相手先の名称

農場及び店舗

契約品目

契約内容

契約期間

ベルグアース株式会社

地主3名

本社農場

農地: 5,505㎡

農地所有適格法人以外の一般法人が農地を賃借し、利用できる契約

2021年11月8日~
2026年10月31日

ベルグアース株式会社

地主7名

長野横堰農場

農地:26,061㎡

同上

2022月4月1日~
2025月3月31日

ベルグアース株式会社

地主1名

長野上原農場

農地:10,461㎡

同上

2019年7月1日~
2020年6月30日(注)

ベルグ福島株式会社

地主1名

ベルグ福島

宅地:20,055㎡

一般法人が土地を賃借し、利用できる契約

2015年4月30日~
2025年4月29日

ベルグ福島株式会社

地主1名

ベルグ福島

宅地:20,964㎡

一般法人が土地を賃借し、利用できる契約

2021年11月1日~
2031年10月31日

ファンガーデン株式会社

地主3名

松前本店

宅地: 3,644㎡

同上

2014年9月1日~
2034年8月31日

 

(注)契約期間終了後も異議のない限り自動的に1年間ずつ更新する。

 

(3) コーポレートベンチャーキャピタルの運営に関する投資事業有限責任組合契約

契約会社名

相手先の名称

相手先の住所

契約締結日

契約期間

ベルグアース株式会社

ANEW Holdings株式会社

東京都

千代田区

2020年3月18日

2020年3月18日(効力発生日)より10年間

 

(注)2022年1月31日付にてFARM tо TABLE FUND投資事業有限責任組合が清算結了したことに伴い、上記の投資事業有限責任組合契約を解約いたしました。

 

 

2 【主要な設備の状況】
(1) 提出会社

2022年10月31日現在

事業所名
(所在地)

セグメント
の名称

設備の内容

帳簿価額(千円)

従業
員数
(名)

建物及び
構築物

機械装置
及び運搬具

土地
(面積㎡)

その他

合計

本社
(愛媛県宇和島市)

全社

本社機能

51,446

1,042

9,080

(649)

2,086

63,665

24

本社農場
(愛媛県宇和島市)

野菜苗・苗
関連事業

研究設備
生産設備

692,177

64,356

284,299

(22,299)

24,430

1,065,264

86

長野横堰農場
(長野県東御市)

野菜苗・苗
関連事業

生産設備

33,174

1,224

7,992

(710)

2,642

45,034

18

長野上原農場
(長野県東御市)

野菜苗・苗
関連事業

生産設備

38,995

2,172

4,717

(1,808)

1,642

47,527

5

いわて花巻農場
(岩手県花巻市)

野菜苗・苗
関連事業

生産設備

233,920

13,294

83,990

(22,440)

3,616

334,821

38

茨城農場
(茨城県常陸大宮市)

野菜苗・苗
関連事業

生産設備

247,750

2,153

191,640

(33,730)

334

441,878

44

松山農場
(愛媛県松山市)

野菜苗・苗
関連事業

生産設備

21,516

(-)

38

21,555

5

 

(注) 1.現在休止中の主要な設備はありません。

2.帳簿価額のその他は、工具、器具及び備品であります。

3.上記の他、連結会社以外から賃借している主要な設備の内容は、下記のとおりであります。

事業所名
(所在地)

セグメントの名称

設備の内容

賃借面積
(㎡)

年間賃借料
(千円)

本社農場
(愛媛県宇和島市)

野菜苗・苗関連事業

土地(農地)

13,929

1,410

本社農場
(愛媛県宇和島市)

野菜苗・苗関連事業

土地(宅地)

1,146

1,044

長野横堰農場
(長野県東御市)

野菜苗・苗関連事業

土地(農地)

26,061

2,890

長野上原農場
(長野県東御市)

野菜苗・苗関連事業

土地(農地)

10,461

2,290

松山農場
(愛媛県松山市)

野菜苗・苗関連事業

土地(農地)

2,702

129

貸し農園
(愛媛県伊予郡松前町)

野菜苗・苗関連事業

土地(農地)

2,598

649

 

 

(2) 国内子会社

2022年10月31日現在

会社名

事業所名
(所在地)

セグメント
の名称

設備の内容

帳簿価額(千円)

従業
員数
(名)

建物及び
構築物

機械装置
及び運搬具

土地
(面積㎡)

その他

合計

ベルグ福島㈱

本社

(福島県伊達郡川俣町)

野菜苗・苗
関連事業

事務所
生産設備
研究設備

502,956

109,132

(-)

22,257

634,347

38

 

(注) 1.現在休止中の主要な設備はありません。

2.帳簿価額のその他は、工具、器具及び備品であります。

3.上記の他、連結会社以外から賃借している主要な設備の内容は、下記のとおりであります。

会社名

事業所名
(所在地)

セグメントの名称

設備の内容

賃借面積
(㎡)

年間賃借料
(千円)

ベルグ福島㈱

本社

(福島県伊達郡川俣町)

野菜苗・苗
関連事業

土地

41,019

4,221

ファンガーデン㈱

松前本店

(愛媛県伊予郡松前町)

小売事業

土地

3,644

9,600

 

 

 

 

① 【株式の総数】

種類

発行可能株式総数(株)

普通株式

3,500,000

3,500,000

 

 

① 【ストックオプション制度の内容】

会社法に基づき発行した新株予約権は、次のとおりであります。

 第2回新株予約権

決議年月日

 2016年5月13日

付与対象の区分及び人数(名)

 当社代表取締役     1名

新株予約権の数(個)※

 500(注)1

新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び数(株)※

 普通株式 50,000株(注)1

新株予約権の行使時の払込金額(円)※

 895(注)2

新株予約権の行使期間 ※

 2016年7月1日~2023年6月30日

新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額(円)※

 発行価格  895

 資本組入額 448

新株予約権の行使の条件 ※

 (注)3

新株予約権の譲渡に関する事項 ※

 (注)4

組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に関する事項 ※

 (注)5

 

※ 当事業年度の末日(2022年10月31日)における内容を記載しております。なお、提出日の前月末(2022年12月31日)現在において、これらの事項に変更はありません。

(注) 1.新株予約権1個につき目的となる株式数は、100株であります。

ただし、新株予約権の割当日後、当社が株式分割、株式併合を行う場合は、次の算式により付与株式数を調整、調整の結果生じる1株未満の端数は、これを切り捨てる。

調整後付与株式数

調整前付与株式数

×

分割・併合の比率

 

 

2.新株予約権の割当日後、当社が株式分割、株式併合を行う場合は、次の算式により払込金額を調整し、調整により生ずる1円未満の端数は切り上げる。

調整後払込金額

調整前払込金額

×

分割・併合の比率

 

また、新株予約権の割当日後に時価を下回る価額で新株式の発行または自己株式の処分を行う場合は、次の算式により払込金額を調整し、調整により生ずる1円未満の端数は切り上げる。

 

調整後払込金額

 

 

調整前払込金額

 

×

既発行株式数

新株発行(処分)株式数×1株当たり払込金額

1株当たり時価

既発行株式数+新株発行(処分)株式数

 

3.新株予約権の行使の条件

(1) 割当日から本新株予約権の行使期間の終期に至るまでの間に東京証券取引所における当社普通株式の普通取引終値の1ヶ月間 (当日を含む21取引日)の平均値が一度でも権利行使価額(但し、上記2.に準じて取締役会により適切に調整されるものとする。)に40%を乗じた価格を下回った場合、新株予約権者は残存するすべての本新株予約権を行使期間の満期日までに行使しなければならないものとする。但し、次に掲げる場合に該当するときはこの限りではない。

(a)当社の開示情報に重大な虚偽が含まれることが判明した場合

(b)当社が法令や金融商品取引所の規則に従って開示すべき重要な事実を適正に開示していなかったことが判明した場合

(c)当社が上場廃止となったり、倒産したり、その他本新株予約権発行日において前提とされていた事情に大きな変更が生じた場合

(d)その他、当社が新株予約権者の信頼を著しく害すると客観的に認められる行為をなした場合

(2) 新株予約権者の相続人による本新株予約権の行使は認めない。

(3) 本新株予約権の行使によって、当社の発行済株式総数が当該時点における授権株式数を超過することとなるときは、当該本新株予約権の行使を行うことはできない。

(4) 各本新株予約権1個未満の行使を行うことはできない。

4.譲渡による本新株予約権の取得については、当社取締役会の決議による承認を要するものとする。

5.当社が、合併(当社が合併により消滅する場合に限る。)、吸収分割、新設分割、株式交換または株式移転(以上を総称して以下、「組織再編行為」という。)を行う場合において、組織再編行為の効力発生日に新株予約権者に対し、それぞれの場合につき、会社法第236条第1項第8号イからホまでに掲げる株式会社(以下、「再編対象会社」という。)の新株予約権をそれぞれ交付することとする。ただし、再編対象会社の新株予約権を交付する旨を、吸収合併契約、新設合併契約、吸収分割契約、新設分割計画、株式交換契約または株式移転計画において定めた場合に限るものとする。

6.本新株予約権は、本新株予約権の公正価値に相当する払込金額の払込みにより有償にて発行され、その払込金額は本新株予約権を引き受ける者にとって特に有利な金額でないことから、株主総会の承認を得ることなく、2016年5月13日付の取締役会決議に基づき発行しております。

 

② 【ライツプランの内容】

該当事項はありません。

 

(5) 【所有者別状況】

2022年10月31日現在

区分

株式の状況(1単元の株式数100株)

単元未満
株式の状況
(株)

政府及び
地方公共
団体

金融機関

金融商品
取引業者

その他の
法人

外国法人等

個人
その他

個人以外

個人

株主数
(人)

2

12

38

8

6

4,130

4,196

所有株式数
(単元)

1,175

411

2,135

316

7

10,389

14,433

3,600

所有株式数
の割合(%)

8.14

2.85

14.79

2.19

0.05

71.98

100.00

 

(注) 自己株式279株は、「個人その他」に2単元、「単元未満株式の状況」に79株含まれております。

 

(6) 【大株主の状況】

2022年10月31日現在

氏名又は名称

住所

所有株式数
(株)

発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%)

山口 一彦

愛媛県宇和島市

185,300

12.80

松岡 馨

愛媛県松山市

90,025

6.22

株式会社伊予銀行

愛媛県松山市南堀端町1番地

60,000

4.14

株式会社日本カストディ銀行(信託口)

東京都中央区晴海1丁目8番12号

57,500

3.97

ベルグアース共栄会

愛媛県宇和島市津島町北灘甲88番地1

50,400

3.48

OATアグリオ株式会社

東京都千代田区神田小川1丁目3-1

50,000

3.45

ベルグアース従業員持株会

愛媛県宇和島市津島町北灘甲88番地1

30,170

2.08

株式会社高知前川種苗

高知県高知市相生町6-3

26,600

1.83

山口 眞由子

愛媛県宇和島市

25,000

1.72

トキタ種苗株式会社

埼玉県さいたま市見沼区中川1069

24,300

1.67

599,295

41.42

 

 

① 【連結貸借対照表】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(2021年10月31日)

当連結会計年度

(2022年10月31日)

資産の部

 

 

 

流動資産

 

 

 

 

現金及び預金

964,407

1,096,682

 

 

受取手形及び売掛金

※5 834,745

 

 

受取手形

42,621

 

 

売掛金

1,103,930

 

 

電子記録債権

※5 331,088

315,445

 

 

商品及び製品

20,616

113,931

 

 

仕掛品

62,169

62,054

 

 

原材料及び貯蔵品

166,568

173,827

 

 

その他

54,928

83,335

 

 

貸倒引当金

7,490

7,815

 

 

流動資産合計

2,427,034

2,984,013

 

固定資産

 

 

 

 

有形固定資産

 

 

 

 

 

建物及び構築物

※2 3,208,506

※2 3,634,968

 

 

 

 

減価償却累計額

1,595,586

1,789,736

 

 

 

 

建物及び構築物(純額)

1,612,919

1,845,232

 

 

 

機械装置及び運搬具

652,544

672,224

 

 

 

 

減価償却累計額

458,968

484,897

 

 

 

 

機械装置及び運搬具(純額)

193,575

187,327

 

 

 

土地

※2 575,915

※2 685,641

 

 

 

その他

213,363

281,244

 

 

 

 

減価償却累計額

151,988

190,820

 

 

 

 

その他(純額)

61,375

90,424

 

 

 

有形固定資産合計

2,443,785

2,808,625

 

 

無形固定資産

47,089

58,889

 

 

投資その他の資産

 

 

 

 

 

投資有価証券

28,272

19,604

 

 

 

関係会社株式

※1 9,022

※1 9,022

 

 

 

保険積立金

97,832

127,528

 

 

 

その他

41,170

66,756

 

 

 

投資その他の資産合計

176,297

222,912

 

 

固定資産合計

2,667,172

3,090,427

 

資産合計

5,094,207

6,074,440

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(2021年10月31日)

当連結会計年度

(2022年10月31日)

負債の部

 

 

 

流動負債

 

 

 

 

支払手形及び買掛金

461,285

945,223

 

 

電子記録債務

※5 395,014

72,009

 

 

短期借入金

※4 750,000

※4 917,500

 

 

1年内返済予定の長期借入金

※2 337,764

※2 371,833

 

 

リース債務

1,525

12,841

 

 

未払金

218,699

195,660

 

 

前受金

4,069

6,623

 

 

賞与引当金

52,606

58,480

 

 

未払法人税等

21,668

31,965

 

 

その他

102,199

134,967

 

 

流動負債合計

2,344,831

2,747,105

 

固定負債

 

 

 

 

長期借入金

※2 1,210,378

※2 1,281,492

 

 

リース債務

2,961

26,610

 

 

繰延税金負債

148,882

171,637

 

 

退職給付に係る負債

14,757

 

 

資産除去債務

119,934

136,534

 

 

持分法適用に伴う負債

16,967

22,839

 

 

その他

5,062

6,007

 

 

固定負債合計

1,504,187

1,659,880

 

負債合計

3,849,019

4,406,986

純資産の部

 

 

 

株主資本

 

 

 

 

資本金

331,494

552,124

 

 

資本剰余金

245,674

433,407

 

 

利益剰余金

440,811

675,456

 

 

自己株式

398

32,578

 

 

株主資本合計

1,017,581

1,628,409

 

その他の包括利益累計額

 

 

 

 

その他有価証券評価差額金

320

352

 

 

為替換算調整勘定

2,049

6,106

 

 

その他の包括利益累計額合計

2,369

5,753

 

新株予約権

50

50

 

非支配株主持分

229,925

44,748

 

純資産合計

1,245,188

1,667,454

負債純資産合計

5,094,207

6,074,440

 

【連結損益計算書】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(自 2020年11月1日

 至 2021年10月31日)

当連結会計年度

(自 2021年11月1日

 至 2022年10月31日)

売上高

5,372,134

6,393,813

売上原価

※1※3 4,041,138

※1※3 4,882,856

売上総利益

1,330,996

1,510,957

販売費及び一般管理費

※2※3 1,385,180

※2※3 1,569,570

営業損失(△)

54,184

58,613

営業外収益

 

 

 

受取利息

6

53

 

受取配当金

730

757

 

受取手数料

5,386

15,436

 

受取補填金

5,162

 

補助金収入

3,524

4,641

 

その他

2,793

8,092

 

営業外収益合計

12,440

34,144

営業外費用

 

 

 

支払利息

8,375

8,836

 

支払補償費

2,755

 

持分法による投資損失

5,229

5,781

 

その他

1,531

2,199

 

営業外費用合計

15,137

19,572

経常損失(△)

56,881

44,041

特別利益

 

 

 

固定資産売却益

※4 311

 

補助金収入

262,487

242,625

 

受取保険金

220

 

段階取得に係る差益

17,476

 

負ののれん発生益

19,190

 

特別利益合計

262,707

279,603

特別損失

 

 

 

固定資産除却損

※5 327

※5 0

 

固定資産売却損

※6 0

 

減損損失

1,208

 

関係会社株式評価損

999

 

関係会社清算損

1,656

 

特別損失合計

2,983

1,208

税金等調整前当期純利益

202,842

234,353

法人税、住民税及び事業税

15,401

24,317

法人税等調整額

65,511

14,167

法人税等合計

80,912

38,484

当期純利益

121,929

195,869

非支配株主に帰属する当期純損失(△)

269

6,472

親会社株主に帰属する当期純利益

122,198

202,341

 

1.報告セグメントの概要

(1) 報告セグメントの決定方法

当社の報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。

当社は、本社に製品・サービス別の事業本部を置き、取り扱う製品・サービスについて国内及び海外の包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しております。また、2021年11月30日を企業結合日として、農業用資材等の卸売事業を行う伊予農産株式会社の株式を株式交換により取得したことに伴い、「卸売事業」を新たな報告セグメントに追加いたしました。

従いまして、当社の報告セグメントは製品及びサービス別並びに国内外別のセグメントから構成されており、国内事業の「野菜苗・苗関連事業」、「農業・園芸用タネ資材販売事業」、「小売事業」、「卸売事業」、中国事業を「海外事業」として、5つの報告セグメントとしております。

 

(2) 各報告セグメントに属する製品及びサービスの種類

「野菜苗・苗関連事業」は、主にキュウリ・トマト・ナス等の接ぎ木苗の生産及び販売をしております。

「農業・園芸用タネ資材販売事業」は、農業資材及び農産物等の仕入販売を行っております。

「海外事業」は、主に中国国内での野菜苗及び花苗の生産、鉢花(シクラメン)の生産、トマト等の青果物の生産を中心とした施設園芸、肥料等の農業用資材の仕入販売及び技術研究開発を行っております。

「小売事業」は、総合園芸店を2店舗運営しており、一般消費者向けに各種苗、農業園芸資材等を店舗及びネットショップにて仕入及び委託販売を行っております。

「卸売事業」は、種苗メーカー、農資材メーカーから農業資材等を仕入れ、主に愛媛県内のJA等へ販売しております。

 

① 【貸借対照表】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2021年10月31日)

当事業年度

(2022年10月31日)

資産の部

 

 

 

流動資産

 

 

 

 

現金及び預金

732,046

553,291

 

 

受取手形

※5 54,780

42,621

 

 

電子記録債権

※5 331,088

328,981

 

 

売掛金

※3 752,399

※3 740,465

 

 

商品及び製品

8,716

5,936

 

 

仕掛品

56,151

55,390

 

 

原材料及び貯蔵品

128,268

139,677

 

 

前払費用

17,507

21,257

 

 

その他

※3 46,568

※3 32,833

 

 

貸倒引当金

2,263

2,391

 

 

流動資産合計

2,125,263

1,918,063

 

固定資産

 

 

 

 

有形固定資産

 

 

 

 

 

建物

※1 758,268

※1 799,161

 

 

 

構築物

※1 447,926

※1 519,820

 

 

 

機械及び装置

84,855

78,806

 

 

 

車両運搬具

9,731

5,436

 

 

 

工具、器具及び備品

41,205

35,105

 

 

 

土地

※1 575,915

※1 581,720

 

 

 

有形固定資産合計

1,917,903

2,020,051

 

 

無形固定資産

 

 

 

 

 

借地権

43,017

43,017

 

 

 

商標権

388

286

 

 

 

ソフトウエア

2,576

5,453

 

 

 

その他

552

654

 

 

 

無形固定資産合計

46,534

49,411

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2021年10月31日)

当事業年度

(2022年10月31日)

 

 

投資その他の資産

 

 

 

 

 

投資有価証券

28,272

18,225

 

 

 

関係会社株式

109,022

744,597

 

 

 

その他の関係会社有価証券

4,584

 

 

 

出資金

80

80

 

 

 

関係会社長期貸付金

20,000

20,000

 

 

 

長期前払費用

8,577

9,646

 

 

 

保険積立金

97,832

103,757

 

 

 

その他

※3 69,081

※3 76,437

 

 

 

貸倒引当金

67,065

77,891

 

 

 

投資その他の資産合計

270,384

894,853

 

 

固定資産合計

2,234,822

2,964,315

 

資産合計

4,360,086

4,882,379

負債の部

 

 

 

流動負債

 

 

 

 

支払手形

32,425

24,959

 

 

電子記録債務

※5 395,014

※5 329,409

 

 

買掛金

※3 365,511

※3 203,342

 

 

短期借入金

※4 650,000

※4 817,500

 

 

1年内返済予定の長期借入金

※1 309,204

※1 339,265

 

 

リース債務

1,525

1,525

 

 

未払金

※3 201,043

※3 173,630

 

 

未払費用

18,800

27,160

 

 

未払法人税等

12,782

30,476

 

 

未払消費税等

21,691

47,033

 

 

前受金

1,573

2,519

 

 

預り金

20,158

25,499

 

 

賞与引当金

47,208

50,000

 

 

その他

18,136

10,915

 

 

流動負債合計

2,095,074

2,083,237

 

固定負債

 

 

 

 

長期借入金

※1 1,061,818

※1 1,065,850

 

 

リース債務

2,961

1,424

 

 

繰延税金負債

85,043

70,545

 

 

債務保証損失引当金

44,827

100,000

 

 

関係会社事業損失引当金

57,864

14,472

 

 

資産除去債務

41,096

44,417

 

 

固定負債合計

1,293,611

1,296,710

 

負債合計

3,388,686

3,379,947

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2021年10月31日)

当事業年度

(2022年10月31日)

純資産の部

 

 

 

株主資本

 

 

 

 

資本金

331,494

552,124

 

 

資本剰余金

 

 

 

 

 

資本準備金

241,494

463,009

 

 

 

資本剰余金合計

241,494

463,009

 

 

利益剰余金

 

 

 

 

 

その他利益剰余金

 

 

 

 

 

 

固定資産圧縮積立金

185,478

237,426

 

 

 

 

繰越利益剰余金

213,602

250,004

 

 

 

利益剰余金合計

399,080

487,431

 

 

自己株式

398

485

 

 

株主資本合計

971,670

1,502,080

 

評価・換算差額等

 

 

 

 

その他有価証券評価差額金

320

301

 

 

評価・換算差額等合計

320

301

 

新株予約権

50

50

 

純資産合計

971,399

1,502,431

負債純資産合計

4,360,086

4,882,379

 

② 【損益計算書】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(自 2020年11月1日

 至 2021年10月31日)

当事業年度

(自 2021年11月1日

 至 2022年10月31日)

売上高

※1 5,217,216

※1 5,371,336

売上原価

※1 3,972,852

※1 4,098,836

売上総利益

1,244,363

1,272,500

販売費及び一般管理費

※1※2 1,264,804

※1※2 1,254,149

営業利益又は営業損失(△)

20,441

18,351

営業外収益

 

 

 

受取利息

2

3

 

受取配当金

724

676

 

受取手数料

5,276

4,041

 

補助金収入

3,224

4,641

 

受取補填金

4,332

 

その他

3,417

2,208

 

営業外収益合計

12,646

15,904

営業外費用

 

 

 

支払利息

7,151

7,883

 

関係会社事業損失引当金繰入額

11,731

 

債務保証損失引当金繰入額

55,172

 

投資事業組合運用損

14,544

7,403

 

その他

1,077

2,905

 

営業外費用合計

34,504

73,364

経常損失(△)

42,299

39,109

特別利益

 

 

 

補助金収入

252,487

106,400

 

関係会社事業損失引当金戻入額

43,392

 

受取保険金

220

 

特別利益合計

252,707

149,792

特別損失

 

 

 

固定資産除却損

327

0

 

固定資産売却損

0

 

減損損失

1,208

 

関係会社株式評価損

999

 

関係会社清算損

1,656

 

特別損失合計

2,983

1,208

税引前当期純利益

207,424

109,474

法人税、住民税及び事業税

5,309

23,056

法人税等調整額

72,380

14,629

法人税等合計

77,689

8,426

当期純利益

129,734

101,047