株式会社大泉製作所
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回次 |
第105期 |
第106期 |
第107期 |
第108期 |
第109期 |
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決算年月 |
2019年3月 |
2020年3月 |
2021年3月 |
2022年3月 |
2023年3月 |
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売上高 |
(千円) |
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経常利益 |
(千円) |
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親会社株主に帰属する当期純利益 |
(千円) |
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包括利益 |
(千円) |
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純資産額 |
(千円) |
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総資産額 |
(千円) |
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1株当たり純資産額 |
(円) |
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1株当たり当期純利益 |
(円) |
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潜在株式調整後 1株当たり当期純利益 |
(円) |
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自己資本比率 |
(%) |
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自己資本利益率 |
(%) |
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株価収益率 |
(倍) |
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営業活動による キャッシュ・フロー |
(千円) |
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投資活動による キャッシュ・フロー |
(千円) |
△ |
△ |
△ |
△ |
△ |
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財務活動による キャッシュ・フロー |
(千円) |
△ |
|
△ |
△ |
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現金及び現金同等物の期末残高 |
(千円) |
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従業員数 |
(人) |
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(外、平均臨時雇用者数) |
( |
( |
( |
( |
( |
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(注)1.第109期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため、記載しておりません。
2.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第108期の期首から適用しており、第108期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。
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回次 |
第105期 |
第106期 |
第107期 |
第108期 |
第109期 |
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決算年月 |
2019年3月 |
2020年3月 |
2021年3月 |
2022年3月 |
2023年3月 |
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売上高 |
(千円) |
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経常利益 |
(千円) |
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当期純利益 |
(千円) |
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資本金 |
(千円) |
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発行済株式総数 |
(千株) |
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純資産額 |
(千円) |
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総資産額 |
(千円) |
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1株当たり純資産額 |
(円) |
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1株当たり配当額 |
(円) |
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(うち1株当たり中間配当額) |
( |
( |
( |
( |
( |
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1株当たり当期純利益 |
(円) |
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潜在株式調整後 1株当たり当期純利益 |
(円) |
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自己資本比率 |
(%) |
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自己資本利益率 |
(%) |
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株価収益率 |
(倍) |
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配当性向 |
(%) |
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従業員数 |
(人) |
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(外、平均臨時雇用者数) |
( |
( |
( |
( |
( |
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株主総利回り |
(%) |
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(比較指標:配当込みTOPIX) |
(%) |
( |
( |
( |
( |
( |
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最高株価 |
(円) |
1,085 |
942 |
1,002 |
1,292 |
1,250 |
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最低株価 |
(円) |
526 |
343 |
364 |
619 |
749 |
(注)1.第109期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため、記載しておりません。
2.最高株価および最低株価は2022年4月4日以降については東京証券取引所グロース市場におけるものであ
り、2022年4月3日以前については東京証券取引所マザーズ市場におけるものであります。
3.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第108期の期首から適用しており、第108期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。
当社は、1939年8月13日に、後に当社初代取締役となる松井角平らが、航空機の高性能電気接点の製造を目的とする日本接点研究所として創業、その後、法人組織に改組し、1944年3月25日に資本金2百万円で、株式会社大泉航空機器製作所として設立されました。
戦後、1945年10月に社名を現在の株式会社大泉製作所と改め、民需の電気接点の製造を開始いたしましたが、1952年2月に電気通信省電気通信研究所よりサーミスタ(注1)の試作依頼を受け研究開発を開始、1955年1月に電話交換機用のサーミスタの生産を開始いたしました。以来、60有余年にわたり、半導体セラミック技術及び金属、プラスチック、ガラス技術の蓄積に基づき、各種温度センサの開発に取り組み、高品質製品の供給に努めております。
なお、当社の設立以後の事業内容の変遷を年代順に記述すると次のとおりであります。
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年月 |
事項 |
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1944年3月 |
航空機の電気接点の製造販売を目的として東京都板橋区に株式会社大泉航空機器製作所を設立 |
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1945年10月 |
株式会社大泉製作所に商号変更、東京都練馬区に本店移転 |
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1955年1月 |
NTC(負温度係数)サーミスタの製造開始 |
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1966年12月 |
青森県十和田市に子会社「十和田電子株式会社」を設立 |
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1970年8月 |
子会社「十和田電子株式会社」の吸収合併により十和田工場を設置 |
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1974年5月 |
MNR(金属酸化物)バリスタ(注2)の製造開始 |
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1980年5月 |
埼玉県狭山市に事務・研究開発部門の事業所を新設 |
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1981年10月 |
青森県三戸郡五戸町に子会社「五戸電子工業株式会社」を設立 |
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1982年1月 |
北陸電気工業株式会社が資本参加、販売提携契約を締結 |
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1982年7月 |
青森県上北郡十和田湖町(現 青森県十和田市)に子会社「奥入瀬電子工業株式会社」を設立 |
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1984年1月 |
青森県十和田市に子会社「八甲田電子株式会社」(現・連結子会社)を設立 |
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1984年4月 |
埼玉県狭山市に子会社「狭山電子株式会社」を設立 |
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1985年5月 |
青森県十和田市に子会社「センサ工業株式会社」(現・連結子会社)を設立 |
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1987年1月 |
青森県上北郡上北町(現 青森県上北郡東北町)に子会社「デンソー工業株式会社」を設立 |
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1987年4月 |
PTC(正温度係数)サーミスタの製造開始 |
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1988年10月 |
子会社「デンソー工業株式会社」を「栄電子工業株式会社」に商号変更 |
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1989年6月 |
青森県八戸市に子会社「八戸電子工業株式会社」を設立 |
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1989年7月 |
青森県上北郡上北町(現 青森県上北郡東北町)に子会社「上北エレックス株式会社」を設立 |
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1991年10月 |
青森県八戸市に子会社「八戸エレックス株式会社」を設立 |
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1992年2月 |
子会社「栄電子工業株式会社」と子会社「上北エレックス株式会社」が合併 |
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1995年10月 |
子会社「八戸エレックス株式会社」と子会社「八戸電子工業株式会社」が合併 |
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1995年12月 |
中国広東省東莞市にてエアコン用NTCサーミスタセンサの委託生産開始 |
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1996年11月 |
東京営業所を東京都新宿区高田馬場に開設 |
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1999年3月 |
子会社「狭山電子株式会社」を閉鎖清算し、同年4月子会社「青葉台電子有限会社」を設立 |
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2000年4月 |
青森県十和田市に子会社「株式会社オーエスサービスセンター」を設立 |
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2003年1月 |
北陸電気工業株式会社が保有する当社株式全株をW.L.ロスグループへ譲渡 |
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2003年6月 |
東京営業所を東京都豊島区南大塚に移転 |
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2003年8月 |
埼玉県狭山市に本店移転 |
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2003年10月 |
子会社「センサ工業株式会社」(現・連結子会社)と子会社「栄電子工業株式会社」が合併 |
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2004年1月 |
中国広東省東莞市虎門博涌管理区に子会社「東莞大泉傳感器有限公司」(現・連結子会社)を設立 |
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2004年6月 |
関西営業所を京都府宇治市に開設 |
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2004年9月 |
静岡営業所を静岡県静岡市に開設 |
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2004年11月 |
名古屋営業所を愛知県名古屋市中区に開設 |
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2005年9月 |
子会社「青葉台電子有限会社」を清算 |
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2006年2月 |
「東莞大泉傳感器有限公司」(現・連結子会社)を現在の東莞市寮歩鎮に移転 |
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2006年10月 |
子会社「センサ工業株式会社」(現・連結子会社)と子会社「五戸電子工業株式会社」「八戸エレックス株式会社」「奥入瀬電子工業株式会社」「株式会社オーエスサービスセンター」が合併 |
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年月 |
事項 |
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2008年7月 |
青森県八戸市にセンサ工業株式会社の新工場を建設 |
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2008年10月 |
センサ工業株式会社の五戸工場を閉鎖し八戸工場へ業務を集約 |
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2009年1月 |
中国香港九龍地区に子会社「大泉國際貿易有限公司」を設立 |
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2009年10月 |
関西営業所を大阪営業所に改名し、大阪府大阪市淀川区に移転 |
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2009年12月 |
東京営業所を東京都千代田区神田岩本町に移転 |
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2010年5月 |
青森県三戸郡五戸町に業務の効率化を目的として「センサ工業株式会社物流センター」を開設 |
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2010年7月 |
中国上海市に「東莞大泉傳感器有限公司上海分公司」を開設 |
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2010年9月 |
タイ国バンコク市に子会社「OHIZUMI MFG(THAILAND)CO.,LTD.」(現・連結子会社)を設立 |
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2012年6月 |
東京証券取引所マザーズ市場に当社株式を上場 |
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2012年8月 2013年6月 2013年11月 2013年11月 2013年11月 2014年3月 2014年4月 2014年4月 2014年5月 2014年12月 2015年2月 2016年11月 2016年12月
2017年2月 2017年4月 2017年5月 2018年3月 2019年3月 2019年8月
2021年3月
2022年6月
2022年6月 2022年8月 |
東京営業所を東京都千代田区鍛冶町に移転 センサ工業株式会社物流センターを閉鎖し、埼玉県狭山市に移転(狭山物流センター) 青森県八戸市に設計技術センターを開設 名古屋営業所を愛知県刈谷市に移転し、刈谷営業所と改名 東莞大泉傳感器有限公司上海分公司を閉鎖 静岡営業所を閉鎖 青森県三戸郡五戸町にセンサ工業株式会社五戸工場稼働開始 大阪営業所を閉鎖 京都出張所を京都府京都市下京区に開設 タイ国チョンブリー県に子会社「OHIZUMI MFG(THAILAND)CO.,LTD.」の工場稼働開始 京都出張所を京都営業所に名称変更 狭山物流センターを閉鎖し、青森県八戸市に「株式会社大泉製作所 物流センター」として移転 インテグラル・オーエス投資事業組合1号及びSPLING L.P.による公開買付により、主要株主である筆頭株主が、W.L.ロスグループから、同組合に異動 上海連絡所を中国上海市に開設 欧州事務所をドイツ・シュトゥットガルト市に開設 設計技術センターを技術力強化の為、大泉製作所十和田工場内に「技術開発センター」として移転 大泉國際貿易有限公司清算結了 十和田・新工場棟竣工 子会社「OHIZUMI MFG(THAILAND)CO.,LTD.」は本店所在地をタイ国チョンブリ―県に移転し、バンコク事務所を閉鎖 株式会社フェローテックホールディングスとの資本業務提携契約を締結し、同社がインテグラル・オーエス投資事業組合1号及びSPLING L.P.の保有する当社株式を取得し、主要株主かつ筆頭株主に異動 株式会社フェローテックホールディングスによる当社株式に対する公開買付に関して賛同の意見を表明、同社との資本業務提携の変更等に関する合意書を締結 東京営業所を東京都千代田区内神田に移転 株式会社フェローテックホールディングスの連結子会社となる |
(注1) サーミスタ : 抵抗のことを英語ではResistanceといい、抵抗体のことをResistorといいます。一方、熱を意味する英語に
Thermalという言葉があり、熱に感じやすい抵抗体をThermally Sensitive Resistorといい、これを一まとめに
して出来た言葉がThermistorです。
(注2) バリスタ : ある電圧以上になると急激に電流を流す性質がある電子部品で、雷のような異常電圧に対してバリスタを
含んだバイパス回路を通すことにより、本体の回路を守るような用途に使われます。
当社グループは、当社及び連結子会社4社により構成されております。主な事業として、熱・温度変化によって電気抵抗値が変化する半導体セラミックスのサーミスタ(注1)を利用した各種電子部品(以下「エレメント(注2)製品」と称します。)の製造・販売、並びにそれらを使用して、顧客である自動車部品メーカーや空調・家電メーカー等が最終製品に取付けて温度測定や制御に利用出来る温度センサ(以下「センサ製品」と称します。)を製造・販売しております。
当社グループの事業運営における各社の主な業務と役割は以下のとおりであります。
|
連結会社名 |
主な業務 |
主な役割 |
|
当社 |
① 資材調達及び子会社への供給 ② サーミスタの開発、製造、子会社への供給 ③ エレメント製品、センサ製品の開発、設計 ④ エレメント製品、センサ製品の子会社への供給及び外部への販売 |
・資材調達 ・サーミスタ技術の開発 ・サーミスタの製造 ・エレメント製品・センサ製品の開発、設計 ・営業 ・品質保証 ・グループ各社の統括 |
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(連結子会社) |
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八甲田電子㈱ |
エレメント製品の製造、当社への供給 |
製造子会社 |
|
センサ工業㈱ |
センサ製品の製造、当社への供給 |
製造子会社 |
|
東莞大泉傳感器有限公司 |
センサ製品の製造、当社への供給及び外部への販売 |
製造・販売子会社 |
|
OHIZUMI MFG (THAILAND)CO.,LTD. |
センサ製品の製造、当社への供給及び外部への販売 |
製造・販売子会社 |
製品の特徴
当社グループがセンサ製品及びエレメント製品製造のために使用しているサーミスタは、温度が上昇すると抵抗値が下降するNTCサーミスタであります。一般的にサーミスタと呼ばれるものは、NTCサーミスタであります。
当社グループの取引方針について
当社から連結子会社への資材、サーミスタ、エレメント製品、センサ製品の供給及び連結子会社から当社と他の連結子会社への製品の供給は、有償支給方式により行われております。これらのグループ間取引については、原則として市場価格等を勘案した一定の利益を製造原価に付加した価格を取引価格としております。当該取引価格は、対象会社及び対象製品種類ごとに算定しております。なお、当社の個別決算及び連結決算においては、取引形態に応じたデータ集計、データ加工を行った上で、一定の仮定計算に基づいて当該有償支給取引より生じる未実現利益を消去しております。
上記のような製品特徴に加え、機能別に以下の活用方法があります。
|
機能 |
主な活用方法 |
|
温度計測 温度制御 |
生活家電(エアコン、冷蔵庫、エコキュート、洗濯機、電子レンジ、IHクッキングヒータなど) 事務用機器(複合プリンターなど) 自動車部品(カーエアコン、クーラント、二次電池、モーター、熱マネジメント、エンジン吸気など) 医療機器(電子体温計、人工透析器、人工呼吸器など) 工業産業機器(工作機械、インバーター、コンプレッサーなど) |
|
温度補償(注3) |
情報産業機器(光通信機、モバイル機器、電池パック、PCなど) 事務用機器(複合プリンターなど) AV機器(車載ディスプレイ、TVなど) |
|
回路安定 |
事務用機器、照明機器、事務用機器の電源部分照明機器 |
|
過負荷防止 ヒーター |
自動車のパワーウインドウ制御 |
主要な製品分野について
① 自動車部品関連分野
当社の主力分野である自動車部品関連の温度センサ製品は1964年にラジエーター(注4)クーラント用温度センサの生産を開始し、エンジン吸気用温度センサ、エンジンクーラント用温度センサ、カーエアコンエバポレータ(注5)用温度センサなど、車両の高性能化、省エネ化に伴い温度を制御するあらゆる部分への用途拡大による採用増加がされてきました。
近年は車両電動化の動きに伴い、電動車両に必要とされる二次電池用温度センサや熱マネジメントシステム用温度センサ及びモーター用温度センサなど多数の温度センサが採用され、追加採用されています。
この方向性は世界の潮流として今後も続くものと考えています。
当社の主な自動車用温度センサ製品は下の図をご参照ください。

② 空調・カスタム部品関連分野
当該分野で特に当社が注力しているエアコンには、室内機用として熱交換器や室温検知などに、また室外機用として熱交換器などに温度センサが使われております。エアコンは先進国市場では高性能化が進んでおりますが、新興国市場でも普及拡大及び高機能化が進行中であり、市場規模は拡大しております。また、当社製品は工作機器や医療機器、産業用機器等様々な業界に幅広く使われており、よりきめ細かい温度検知の必要性から温度センサの需要が拡大しております。今後はオール電化住宅、IoTシステムの普及や環境意識の高まりにより家電、住宅設備向けの温度センサのニーズはますます高まるものと思われます。
③ エレメント製品分野
サーミスタ素体を1次加工して電子部品として使用出来る最小単位に仕上げた製品群であり、温度センサの感知部に使用されるほか、リード線や基板に直付けして温度補償や回路安定のために利用されています。近年は光通信半導体レーザー用温度センサの需要が5G普及とFTTx用途拡大を背景に急激に増加しています。
営業体制について
営業本部の体制は外部環境の変化や市場のニーズに迅速かつ効率的に対応することを目的として、2023年6月1日付にて国内営業部・海外営業部・新規開拓部の体制としております。
なお、損益管理上は従前通りの自動車部品関係、空調・カスタム部品関係、エレメント部品関係の事業分野別管理を継続しております。
|
(注1)サーミスタ |
: |
「2 沿革」 の脚注をご参照下さい。 |
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(注2)エレメント |
: |
熱・温度変化によって電気抵抗値が変化する半導体セラミックスのサーミスタを利用した各種電子部品のことをいいます。 |
|
(注3)温度補償 |
: |
温度変化に依存するパラメータに関して、サーミスタを利用して温度変化に対する補正を行うことをいいます。 |
|
(注4)ラジエーター |
: |
放熱器のこと。エンジンで高熱になった冷却水を放熱させて温度を下げる役割があります。 |
|
(注5)エバポレータ |
: |
減圧することによって固体又は液体を積極的に蒸発させる機能をもつ装置のこと。典型的な例は蒸発による気化熱を利用した冷却・冷房装置があり、カーエアコン、ルームエアコン、冷蔵庫などに使用されています。 |
|
|
|
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[事業系統図]
(注)1.資材及びサーミスタを供給しております。
2.エレメント製品を供給しております。
3.資材及びエレメント製品を供給しております。
4.センサ製品を供給しております。
5.センサ製品を販売しております。
6.エレメント製品及びセンサ製品を販売しております。
|
名称 |
住所 |
資本金 |
主要な事業の内容 |
議決権の所有割合又は被所有割合 (%) |
関係内容 |
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(親会社) |
|
|
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㈱フェローテックホールディングス |
東京都 中央区 |
29,425,654 千円 |
グループ会社の経営管理、研究開発業務 |
(被所有)51.0 |
役員の兼任等(1名) |
|
(連結子会社) |
|
|
|
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八甲田電子㈱ |
青森県 十和田市 |
10,000 千円 |
エレメント製品の製造 |
100.0 |
当社のエレメント製品を製造しております。 なお、当社の債務保証を受けております。 役員の兼任等あり。 |
|
センサ工業㈱ |
青森県 八戸市 |
70,000 千円 |
センサ製品の製造 |
100.0 |
当社のセンサ製品を製造しております。 役員の兼任等あり。 |
|
東莞大泉傳感器 有限公司 |
中国広東省 東莞市 |
15,083 千米ドル |
センサ製品の製造・販売 |
100.0 |
当社のセンサ製品の製造、販売を行っております。 役員の兼任等あり。 |
|
OHIZUMI MFG |
タイ チョンブリー県 |
297,360 千タイバーツ |
センサ製品の製造・販売 |
100.0 (0.0) |
当社のセンサ製品の製造、販売を行っております。なお、当社の債務保証を受けております。 役員の兼任等あり。 |
(注)1.親会社の㈱フェローテックホールディングスは、有価証券報告書を提出しております。
2.上記子会社のうちには、有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。
3.上記のうち特定子会社は、八甲田電子㈱、センサ工業㈱、東莞大泉傳感器有限公司及びOHIZUMI MFG
(THAILAND) CO.,LTD.の4社であります。
4. 議決権の所有割合の( )内の数字は、間接所有する割合で内数となっています。
5.東莞大泉傳感器有限公司については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。
|
主要な損益情報等 |
(1)売上高 |
4,319,360千円 |
|
|
(2)経常利益 |
219,590千円 |
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(3)当期純利益 |
126,745千円 |
|
|
(4)純資産額 |
2,280,463千円 |
|
|
(5)総資産額 |
3,445,501千円 |
6.OHIZUMI MFG(THAILAND)CO.,LTD.については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。
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主要な損益情報等 |
(1)売上高 |
1,748,378千円 |
|
|
(2)経常利益 |
151,785千円 |
|
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(3)当期純利益 |
148,802千円 |
|
|
(4)純資産額 |
922,926千円 |
|
|
(5)総資産額 |
1,657,331千円 |
当社グループは、温度センサ、電子部品等の製造販売及びこれらに付帯する業務の単一セグメントでありますが、事業の管理は事業分野別で行っているため、従業員の状況の記載については、当社グループの事業の分野別に記載いたします。
(1)連結会社の状況
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|
2023年3月31日現在 |
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事業の分野別の名称 |
従業員数(人) |
|
|
自動車部品 |
461 |
(181) |
|
空調・カスタム部品 |
902 |
(145) |
|
エレメント |
74 |
(3) |
|
全社(共通) |
172 |
(18) |
|
合計 |
|
( |
(注)1.従業員数は就業人員(当社グループからグループ外への出向者を除き、グループ外から当社グループへの出向者を含む。)であり、臨時雇用者数(パートタイマー、人材会社からの派遣社員、季節工を含む。)は、年間の平均人数を( )外数で記載しております。
2.全社(共通)として、記載されている従業員数は、特定の事業の部門に区分できない管理部門に所属しているものであります。
(2)提出会社の状況
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2023年3月31日現在 |
|
従業員数(人) |
平均年齢(歳) |
平均勤続年数(年) |
平均年間給与(円) |
|
|
|
( |
|
|
|
|
事業の分野別の名称 |
従業員数(人) |
|
|
自動車部品 |
12 |
(4) |
|
空調・カスタム部品 |
9 |
(3) |
|
エレメント |
2 |
(1) |
|
全社(共通) |
172 |
(14) |
|
合計 |
|
( |
(注)1.従業員数は就業人員(当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む。)であり、臨時雇用者数(パートタイマー、人材会社からの派遣社員、季節工を含む。)は、年間の平均人数を
( )外数で記載しております。
2.平均年間給与は、一時金及び基準外賃金を含んでおります。
3.全社(共通)として、記載されている従業員数は、特定の事業の部門に区分できない管理部門に所属しているものであります。
(3)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異
① 提出会社
|
当事業年度 |
補足説明 |
||||
|
管理職に占める女性労働者の割合(%) (注)1. |
男性労働者の育児休業取得率(%) (注)2. |
労働者の男女の賃金の差異(%) (注)1. |
|||
|
全労働者 |
うち正規雇用労働者 |
うちパート・有期労働者 |
|||
|
8.5 |
- |
64.7 |
66.3 |
51.9 |
- |
(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。
② 連結子会社
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当事業年度 |
補足説明 |
|||||
|
名称 |
管理職に占める女性労働者の割合(%) (注)1. |
男性労働者の育児休業取得率(%)(注)2. |
労働者の男女の賃金の差異(%) (注)1. |
|||
|
全労働者 |
うち正規雇用労働者 |
うちパート・有期労働者 |
||||
|
八甲田電子(株) |
25.0 |
- |
69.9 |
76.9 |
84.3 |
- |
|
センサ工業(株) |
10.0 |
- |
69.8 |
73.8 |
77.4 |
- |
(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。
(4)労働組合の状況
当社の労働組合は、大泉製作所十和田工場労働組合及び大泉製作所労働組合と称し、当社の従業員をもって構成されております。
① 大泉製作所十和田工場労働組合(十和田工場従業員で構成)
|
a.上部団体 |
上部団体はありません。 |
|
b.結成年月日 |
1970年4月26日 |
|
c.組合員数 |
89名(2023年3月31日現在) |
|
d.労使関係 |
労使関係は良好であります。 |
② 大泉製作所労働組合(本社及び営業所従業員で構成)
|
a.上部団体 |
上部団体はありません。 |
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b.結成年月日 |
2006年11月10日 |
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c.組合員数 |
17名(2023年3月31日現在) |
|
d.労使関係 |
労使関係は良好であります。 |
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)会社の経営の基本方針
当社グループは、積極的な素材R&Dの推進と設計技術力の高度化を図り、業界トップクラスの高い技術力を維持・強化してまいります。また、品質を維持しつつも絶えず改善活動を行い、かつ、顧客ニーズに即時対応する体制を構築することで顧客満足度の向上を追求していきます。
製造リードタイムの短縮や在庫効率化を図る観点から、また、各国固有のローカルリスクを低減する観点から合理的な生産移管を計画的に実行することでグローバル供給体制の最適化を推進します。
これら事業を行うにあたり、以下の経営理念等に基づき、経営諸活動を遂行しております。
(経営理念)
「みんなの努力で企業の繁栄と生活の向上を結びつけよう」
当社グループは、社会にとって真に有用な存在でありたいと考えています。
(企業理念)
「革新的なサーミスタで地球環境、快適な暮らしに貢献」
当社グループは、革新的で高品質なサーミスタを通じて地球環境と人々の快適な暮らしに貢献し、世界中で信頼される企業を目指します。
(社是)
「挑戦」
当社グループは、お客様の課題と真摯に向き合い、市場のニーズに応えるために最先端の技術開発に"挑戦"し
続けてきました。今後もサーミスタ温度センサにおけるベストソリューションを提供することで、お客様からの
信頼を高めるとともに、社会の発展と地球環境保護に貢献し続けていきます。
(企業行動憲章)
1.法及びその精神の遵守
すべての企業活動において、法令、社会規範、社内規則の遵守を徹底し、違法行為や規則違反行為には厳
正な姿勢で臨みます。
2.公正で明るい職場作り
当社で働くすべての人々がチームワークに立脚しつつ、個人として社会的良識をもった行動を実践するこ
とを奨励し、公正で明るい職場を作ります。
3.社会と調和のとれた持続的な成長
お客様や社会に有用で高品質な製品を開発し提供することで、社会と調和のとれた持続的な成長を目指し
ます。
(2)経営戦略等
中期的には、「事業3本柱」の強化を推し進めます。
自動車部品事業においては、カーボンニュートラルやRoHS規制等を踏まえ、地球環境に対応した製品開発を重視します。特に電動車領域(二次電池、モーター、熱マネジメント等)の分野を強化し、同時に低コスト化にも取り組むことで市場シェアを拡大していきます。2019年度に二次電池用量産ラインが完成して稼働を始めており、今後は一層の拡販に注力してまいります。既存品(クーラント、カーエアコン等)については、高品質を強みとしつつ、価格競争力を一層向上させることで、更なるシェア拡大に努めてまいります。
空調・カスタム部品事業では、原価低減を実現したVE品(ValueEngineering、製品の機能価値を低下させずにコストダウンを実現するための手法)の拡販を進めております。この競争力のある製品を武器に国内顧客のシェア拡大、及び、東南アジアを中心に新規案件を獲得してグローバルでのシェアの拡大を目指します。更に、近年は環境意識の高まりからヒートポンプの需要増加が顕著となっており、市場拡大の機会を逃さず受注獲得に努めてまいります。
また、カスタム部品市場においては、需要が回復基調に転じており、顧客ニーズを的確に捉えてシェア拡大を目指すと共に、新規顧客の開拓に注力します。
エレメント部品事業においては、光通信用の新規取引先の開拓及び既存取引先における当社のシェアアップに注力した結果、売上が伸長しております。当連結会計年度においては従来の基地局用に加え、FTTx(個人宅用、ビル・集合住宅用等)の受注が増加しました。今後も市場拡大が見込まれることから、当該分野におけるシェア拡大に向けて取り組んでまいります。その他の既存品領域では受注が不安定な側面がありますが、生産効率や物流コスト低減を総合的に加味した「グローバル生産体制」の再構築を進めることで価格競争力の強化および顧客ニーズの早期把握に努めております。
(3)目標とする経営指標等
カーボンニュートラル等の環境対策及び5G普及などの社会インフラの変化に速やかに対応することで成長を実現し、同時に自動化・合理化の一層の強化により利益体質に変革することを目指しております。これらの成果を図る指標として「売上高営業利益率」が8%を上回ることを主要な経営指標として取り組んでおります。
その他の経営指標としては、自己資本比率を重視しております。また、将来の事業計画の実現や環境変化への備えのための資金を確保しつつ、安定配当の継続に努めてまいります。
(4)経営環境及び対処すべき課題
①経営環境
当連結会計年度の世界経済及び我が国経済は、COVID-19による経済活動への影響から徐々に回復し、地域によっては市場需要の顕著な回復も見られました。一方、半導体不足に伴う車両メーカーの生産調整や中国経済の年度後半での停滞、原材料やエネルギー価格の高騰が影響しました。
自動車部品事業はEV化推進の時流を受け電動化領域は増収となったものの、半導体不足による車両減産が大きく影響し、全体では前期比で減収となりました。空調・カスタム部品事業は中国やASEAN地区での需要回復により堅調に推移し、当連結会計年度後半で中国市場の停滞の影響はあったものの前期比で増収となりました。
その結果、前連結会計年度比では増収となったものの、材料価格やエネルギー価格の高騰などの影響もあり減益となりました。
②対処すべき課題
当社グループは2022年3月期を始期、2024年3月期を終期とする中期事業計画(“挑戦2023”)を推進しております。COVID-19による世界経済の混乱は消費者行動に多大な影響を与えたことに止まらず、流通の混乱や原材料価格の高騰、半導体不足など様々な問題を引き起こしております。このような経営環境の厳しさが増す中、“挑戦2023”の下、経営体質および競争力の強化を実現すべく、事業活動に取り組んでまいります。
具体的な取り組み内容は以下のとおりです。
a. 事業の成長・拡大
・親会社である株式会社フェローテックホールディングスとの協業により、新たな製品、技術及び事業分野の創出や同社が保有する中国市場での販売・マーケティングに係る経営資源を活用することで販売チャネルの拡大に努めてまいります。
・自動車部品事業:カーボンニュートラル社会の到来を見据えて電動化領域において、二次電池、ヒートポンプ、モーター用センサ分野を強化いたします。高品質かつ価格競争力のある製品の開発を推し進めるとともに、営業活動を強化いたします。
・空調・カスタム部品事業:主要取引先との良好な関係をさらに発展させるとともに、価格競争力を高めた空調用VE製品の拡販によりASEAN地区を中心にグローバルでのシェアアップを図ります。
・エレメント部品事業:有望な成長市場である光通信用サーミスタの開発及び拡販に注力し、当社シェアを確保しつつ、その向上に努めてまいります。
b. 競争力の向上
・製造現場における工程改善を積み重ねるとともに、品質向上とコスト低減を図るべく全工程を対象として合理化・自動化のための設備導入を進めてまいります。
・グループ全体の最適化の観点から、生産効率の向上、原材料・資材の安定調達、物流コストの低減を図ってまいります。
・原材料やエネルギーコストが高騰する中、仕入先や購入ロットの見直しおよび効率的な稼働体制の構築に努めることで原価低減を実現してまいります。
・生産性向上に向けたコスト管理を強化するため、受注・生産・販売等の活動を一元管理できるデジタル化投資を進めてまいります。また、同時に情報セキュリティの強化にも取り組んでまいります。
c. 組織・人材力の強化
・持続可能な組織体制の構築のため、人材確保と育成に努めてまいります。
COVID-19や地政学リスク(ウクライナ情勢)などの不確定要素が内在した経営環境下ではありますが、中期事業計画(“挑戦2023”)に掲げる方針に従って、ステークホルダーと良好な関係を構築しつつ、事業を推進し、安定した株主配当の継続を目指してまいります。
1.当社の全社リスク管理の体制
当社は、当社グループの事業活動に関する様々なリスクを網羅的に管理するため、リスク管理委員会を設置して
おります。当該委員会においては、事業に関する全領域に影響のあるリスクを網羅的に把握することを主目的とし、同時にその認識したリスクについての責任部署を明確に定めております。その上で、認識した各種の固有リスクに対して、残余リスクが「許容水準」以下となるようなリスク対応策を指示し、定期的な報告を求めることでその進捗管理を行っております。
2.当社の全社リスク管理の運用状況
リスク管理委員会は、当社社長を委員長とし、他の取締役(社外取締役を除く)、本部長、海外子会社の経営責任者等によって構成されています。また、必要に応じて外部の専門家の支援を求めることとしております。
リスク管理委員会は定期的(年4回)及び必要に応じて臨時に開催しております。なお、新たに認識すべきリスク(その兆候を含む)が発生した場合は、その都度リスク管理委員会への報告を義務付けております。
2022年度は前年度に続きCOVID-19に関連して生産、物流、資材調達等に関するリスク及びBCP対策を重要なテーマとして取り組んでまいりました。
3.事業等のリスク
(1)重要なリスクの一覧及び評価マップ
経営者が当社グループの事業展開上の重要なリスクになると考えている事項は以下のとおりです。なお、文中の将
来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
<重要なリスクの一覧>
<重要なリスクの発生可能性と影響度>
(2)重要なリスクの概要と対応策について
①事業継続リスク
1.経営環境の悪化
(リスク概要)
高品質なサーミスタの製造には高度な技術力が求められます。この分野においては技術の進歩は顕著であり、その技術開発力で後れを取った場合に技術面での優位性を失う可能性があります。また、開発や技術革新に要するコスト負担が価格競争力を低下させる可能性があります。
競合他社との関係では、受注競争の結果、計画を大幅に下回る受注状況になった場合は生産性の低下を起因とする価格競争力の低下の可能性があります。
顧客との関係においては、主要な顧客への売上が大きな割合を占めており、主要顧客の販売・生産計画に大きな変更があった場合、又は、発注先の見直しがあった場合には、当社グループの業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。
自動車関連部品事業においては、主要な市場である日本、アジア、欧米における景気後退や関連製品市場の急激な変化、各メーカーの現地生産化に伴う関連部品の現地調達化等により、また、空調・カスタム部品事業においては、最終製品の仕向地の住宅着工件数及び商業ビルの新規建設動向等景気の影響を受ける他、冷夏等の気象状況の影響を受けることにより、当社グループ製品への需要が大幅に落ち込んだ場合には、当社グループの業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。
(対策)
当社グループでは、環境規制への対応を含む新技術や新製品開発に必要な研究開発活動を日常的に行い、必要な投資を継続的に実施しております。
新規開発に際しては、デザインレビュー(DR)において設計成立性の検証やその妥当性の確認を行っています。また、設計技術部門は定期的に営業部門とも情報共有を行っており、市場ニーズを逃さない体制を構築しております。
当社グループが属する製造業界においてはその特性として継続的な価格競争が避けられませんが、当社はより高機能・高品質・高付加価値の製品分野への比重を高めることを主要戦略としており、また、積極的なVE戦略を徹底することで単純な低価格競争に巻き込まれない努力を行っております。
特定の主要顧客の占める割合については、過度な偏重とならないよう注意しておりますが、これは当社グループの重要な戦略であり極端な方針転換は計画しておりません。ただし、一定のコントロールは不可欠と考えており、新規顧客、特に海外のTierlメーカーとの取引開拓に注力しております。
市場分析などから得た情報に基づいて生産計画を適時に見直すことで適正在庫を維持することに留意しております。
2.知的財産権
(リスク概要)
当社のコア技術であるサーミスタ製法については、特許取得によりその技術が公開され第三者に流出する可能性があります。
一方、他社の所有する知的財産権についても細心の注意を払っておりますが、他社の知的財産権を侵害したと認定された場合は損害賠償等の責任を負う可能性があります。
(対策)
当社グループでは、知的財産権の重要性を認識し、その保護に努めております。特許を取るべきものと敢えて取らないものを慎重に判断しております。また、当社グループの社員や取引業者に対しては機密保持誓約書の署名を必須としております。他社の所有する特許に関しては、毎月監視を行っており、注意が必要と判断した特許は慎重な検証により確認しております。
3.資材等調達リスク
(リスク概要)
資材や原材料の一部は海外からの輸入品となっております。レアメタルなどは、その産出国の政情不安や輸出規制等の変更により、突然調達が困難になったり、価格高騰が生じたりする可能性があります。国内においても需要の急激な増加や輸送ルートへの災害影響などが生じると、安定的な供給が阻害される可能性があります。
当社グループにおいては資材・原材料が供給されないと生産活動に重要な影響を与え、納期トラブルとなる可能性があります。
(対策)
複数の購入先を確保するべく、調達活動を幅広く行っております。その際には購入先の地理的な分離性にも留意し、供給リスクの逓減に向けて取り組んでおります。また、調達リスクを一定水準以下に抑えるため、調達リスクの程度を合理的に見積り、また、当社の生産リードタイムや供給リードタイムを前提に、一定量の資
材・原材料を安全在庫として保有することをポリシーとして定めて取り組んでおります。
なお、現時点でウクライナ情勢がレアメタル供給に及ぼす影響は顕在化しておりません。
4.海外政情不安等
(リスク概要)
当社グループの生産拠点は、国内、中国及びタイにあり、「地産地消」を原則として3拠点体制を構築しております。また、顧客に関しても日系企業のみではなく、現地法人との取引開拓にも注力しております。
このような海外での事業活動には以下のような潜在リスクがあります。
(a)予測しない規制の強化・変更、もしくは法律・税制の変更
(b)商慣習の違いから生じる予測不可能な事態
(c)人材確保の難しさ及びこれに伴う人件費の高騰
(d)テロ、戦争、ストライキその他の要因による社会的混乱
特に中国における税法解釈の多様性等に係る租税リスク(移転価格に関するリスク等を含む)や従業員の定着率が安定しないタイにおける雇用リスク、また欧州において顕在化した地政学リスク等、予測しない事態の発生により事業遂行に支障をきたす可能性があります。
(対策)
各拠点に総務担当者を配置すると共に現地の専門家との連絡を密にすることでリスク情報・法務情報等の収集・分析を適時に実施しております。また、各拠点の最新の情報を定期的に報告させる体制を構築・運用しており、適時に対応できるように常に注意を払っております。
5.自然災害・事故災害
(リスク概要)
我が国は自然災害の多い国であり、その準備は重要であると考えております。特に大規模な地震が発生した場合には長期間に亘って生産活動や輸送に影響が生じる可能性があります。また、地震以外でも水害などで交通網が毀損した場合には、資材・原材料の供給や製品出荷に大きな影響が生じる可能性があります。
なお、当社グループの海外拠点(中国、タイ)においては、自然災害等のリスクは低い地域にあり、過去に重大な被災をした経験はありませんが、国内と同様のリスク認識を持っております。
また、生産拠点では有機溶剤を始めとする発火性資材を保管しております。これらの管理体制に不備があれば大規模な工場火災などのリスクが高まり、災害発生となった場合には長期間に亘って生産活動が停止される可能性があります。
(対策)
BCP(事業継続計画)の作成を進めております。また、主要顧客とは個別に交渉を行い、合意した量をリスク対応在庫として確保しております。
工場火災のリスクに関しては、管理マニュアルを更新し、保管方法・点検方法などのレベルアップを図り、従業員に周知徹底しております。
「4.海外政情不安等」と関係しますが、この観点からも複数国での生産体制を構築しており、有事の際には双方で補完生産が可能な状態を維持しております。
6.感染症等の影響
(リスク概要)
COVID-19のような感染症の影響が拡大した場合、工場の操業に影響が生じるリスクがあり、生産性に大きく影響する可能性があります。同時に輸送経路に影響が生じると必要な調達や出荷が制限される可能性があります。また、景気への影響を通じて顧客の生産計画が見直されることで当社グループの受注にも大きな影響が生じる可能性があります。
(対策)
当社グループでは、顧客、取引先及び従業員の安全安心を最重要課題と捉え、各国行政の指針に基づいて感染予防対策を徹底しております。感染リスクの高い地域への移動の原則禁止、感染者の高い地域でのテレワーク(在宅勤務)の積極的な導入、Web会議の推進等の対策を講じております。
また、3か国に拠点がある点を強みとするべく、グローバル生産体制を合理的に構築することで拠点間の補完性の向上を図り、リスク分散を行っています。なお、資材・原材料などについても安全在庫の基準を定め、供給リスクへの対策も実施しております。
②ガバナンス・コンプライアンス
7.コンプライアンス違反
(リスク概要)
取締役会及び監査役会の監督機能が不十分であることにより、経営者の業務執行を十分に監督出来ない可能性があります。また、社員に対する教育・研修が不足すると、潜在的なリスクを見逃すだけでなく、顕在化したリスクに対しても適時に報告・共有されない可能性が生じます。
契約締結における際のリーガルチェックなどが不十分であった場合、著しく不利な契約を締結してしまう、又は反社会的勢力を排除できない契約を締結してしまう可能性があります。
(対策)
法律の専門家や会計・税務等の専門家である弁護士・公認会計士等の有用な社外役員を招聘し、ガバナンス・コンプライアンスの強化を図っております。社外役員の選定方針として、主要な会議体への出席だけでなく、積極的かつ客観的な発言がされていることを重視しております。また、取締役会においては、社外役員に限らず適切な議論を行い、その結果として妥当な決議が行われるという意識を全役員が共有しております。コンプライアンス委員会を定期的(2か月毎)に開催すると共に、コンプライアンス等に関する研修を定期的に実施しております。また、コンプライアンス遵守に関する社長メッセージが確実に周知されるような手法の確立を図っています。
また、各種のリスクの「見える化」を図るべく、報告手続の有効性を確保するため「リスク管理委員会」を
組成しております。
各種の契約締結や新規取引に際しては、外部専門家のリーガルチェックを受けることを原則としており、内
部のみで重要な判断がされないような体制を構築しております。
8.品質リスク
(リスク概要)
当社製品に関して大規模な製品回収や損害賠償請求につながる欠陥が発生した場合、多額の賠償費用の発生や社会的信用の低下を招く可能性があります。
品質保証・管理体制に不備があれば、個人・組織ぐるみで隠ぺい・改竄が行われる可能性があり、これらが当社グループ全体に波及する重大な品質問題に発展する可能性があります。
PL保険の範囲を超える大規模な製品回収や損害賠償請求につながる欠陥の場合には、多額の費用発生や社会的信用の低下により、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(対策)
当社グループでは、設計開始から量産開始までの過程及び量産工程におけるプロセス監視を徹底して行っております。企画、設計、製造に至る各段階で品質に関するチェックポイントを設け、要件を充足しなければ次段階に進められないような仕組みを構築・運用しております。
また、全社規模で品質会議(月1回)を開催しており、クレーム情報、社内不良、工程異常など発生した「小さな問題」を共有し、その場で解消のための対策を協議・決定しております。
なお、品質管理部署を各生産拠点に設置し、親会社・品質保証本部の管理のもと現場での品質管理活動を行っております。
当社グループは品質マネジメントシステムの国際基準「ISO9001」の認証を取得、その後、自動車向け部品に対しては国際自動車産業特別委員会(IATF)作成の品質システム「IATF16949」の認証取得後、「お客様を満足させる品質を提供することで信頼を確保する」という基本方針のもと、品質管理活動に継続的に取り組んでおります。しかしながら、すべての製品において欠陥が無く、将来に製品の欠陥に起因する損害賠償請求等が発生しないという保証はないため、製造物賠償責任についてはPL保険(1件につき施設賠償300万USD、生産物賠償100万USD)に加入し損害賠償請求等に備えております。
9.法令違反
(リスク概要)
国内外の法令は適切に遵守しておりますが、複数の国に跨がる活動を行っているため、細かい法令等の新設・改正の情報を見落としてしまい、対応できていないことに気付かない状態が継続する可能性があります。
特に海外においては競合他社との価格競争が「他社との調整である」とみなされ競争法違反となる可能性があります。
海外拠点においては、正当な事業活動として行っていても、それが「贈賄」とみなされる可能性があります。
その他にも、当社の経営情報が不用意に漏れることでインサイダー取引を招いたり、ハラスメントによる訴訟を受ける等の可能性があります。
(対策)
各事業拠点で外部の専門家と密な関係性を構築しており、ローカル情報であっても重要な情報は適時に入手できる体制を構築しております。また、国による商慣習の違いに留意し、コンプライアンスマニュアルを整備して周知することでリスク低減を図っております。
インサイダー取引や各種のハラスメントに関しては、社内通達による周知を図ると共に、定期的な研修を実施することで不適切な行動を取らないよう対策しております。
10.労務リスク
(リスク概要)
各種労働法などの理解が不十分であった場合、過度の残業を強いる等の違反行為を誘発する可能性があります。この結果として、労使関係に悪影響が出るようなことがあれば、当社グループの生産体制に重要な影響を与える可能性があります。
また、労務管理が不十分であれば、それが経営者不正や従業員不正につながる可能性があります。
近年、パワーハラスメント等の各種ハラスメントへの適切な対応が求められておりますが、この対応が不十分であれば、訴訟等を受ける可能性があります。
(対策)
適切な労務管理方針を構築しております。残業等の労働状況については定期的に取締役会に報告し、その妥当性を審議しております。
また、労務管理やハラスメントに対しては毎年研修を行い、全従業員の理解を深めるための対策を継続して実施しております。
11.大株主との関係
(リスク概要)
投機目的で当社株式を所有する大株主がいる場合、その所有する株式を売却する際に、その規模や時期によっては当社株式の株価に大きな影響を及ぼす可能性があります。
(対策)
2022年6月10日開催の取締役会において、株式会社フェローテックホールディングス(以下、フェローテック)を割当予定先とする第三者割当による募集株式の発行、ならびにフェローテックの当社株式に対する公開買付に関して賛同の意見表明を決議し、同時に同社との資本業務提携の変更に関する合意書を締結することを決議し、同日付けで合意書を締結いたしました(以下、本取引)。本取引は、フェローテックと当社の連携をより深めるとともに当社の財務基盤を強化し、サーミスタ事業の協業を中心とした業務提携を促進することを目的としております。上記第三者割当増資と当社株式の公開買付に依り、当社はフェローテックの連結子会社となりましたが、当社のグロース市場における上場は維持され、経営判断の独立性も維持されております。
③オペレーション
12.不祥事・情報漏えい
(リスク概要)
当社グループは適切な内部統制を構築・運用しておりますが、内部統制には一定の限界が存在します。これを補完する目的で社内外の通報制度を設置しておりますが、これが機能しない場合には、重要な不祥事や情報漏えいの発覚が遅れることで被害が増大し、当社に重大な影響を与える可能性があります。
また、当社は顧客仕様の製品設計を行う関係から、顧客の重要な情報を所有しております。このような重要な情報が漏えいした場合には、顧客からの信用を失い、業務遂行に重大な支障をきたす可能性があります。
(対策)
当社グループは全拠点で内部通報制度を構築しております。また、当社グループ及び従業員と利害関係のない外部専門家(弁護士)を通報窓口として設置し、通報制度の実効性確保に努めております。
また、情報管理規程の見直し(強化)を行い、情報漏えいリスクを最低水準まで抑え込むための対策を実施しております。アクセス権限の見直し、使用可能なIT機器の限定、ログ管理、外部からの不正侵入防止等のセキュリティ対策に継続して取り組んでおります。
13.人材力不足
(リスク概要)
役員・管理職の次世代の育成が機能しなかった場合、知見・技術の承継が出来ず、また、特定の者に権限が集中することが想定されます。そのような場合、適切な職務分掌や権限移譲が出来なくなり、将来的な成長可能性の不安要素となると共に不正発生リスクが高まることになります。
人材育成に十分な時間を取れない場合、習熟度の低い社員が大半を占めることとなり、非効率なオペレーシ
ョンとなる可能性があります。
(対策)
人事委員会による昇格・昇進ポリシーを明確化し、必要な教育・研修を受けられる体制を構築しております。
新規採用や雇用形態の変更に対して計画的に取り組んでおり、必要な部署に必要な人材を確保できる人事戦略を確実に遂行しております。
④決算・財務・開示
14.会計上の不正・誤謬
(リスク概要)
競争激化の環境下で予算達成のプレッシャーが強まった場合、それが不正のインセンティブとなる可能性が
あります。
会計基準等を故意又は過失で適切に適用できなかった場合、誤った財務報告となる可能性があります。
(対策)
取締役会において内部統制の有効性を議論しており、取締役は担当業務に関する内部統制を適切に整備・運用する責任があることを常に意識をしております。課題が認識された際には、経営者自らがその解決に取り組んでおり、認識された潜在リスクを合理的に低い水準まで抑える体制を構築し、運用しております。
内部統制の定期的な見直し及び、従業員教育を継続的に実施し、効率的かつ効果的な業務遂行を可能とするため日々取り組んでおります。
15.財務リスク
(リスク概要)
当社グループは複数の通貨を使用しており、為替相場が予期せぬ変動を見せた場合、想定していない損益イ
ンパクトが発生する可能性があります。
また、当社グループは3か国(日本、中国、タイ)で生産・販売活動を行っておりますが、外貨規制などが
強化された場合、グループが所有するキャッシュの処分可能性が低下し、金融コストが増加する可能性があり
ます。
当社が締結している金融機関融資のうち2,925百万円(2023年3月31日現在)については、財務制限条項が付されております。(P66 連結貸借対照表関係 ※5財務制限条項参照)
これら財務制限条項に抵触した場合、期限の利益の喪失にかかる請求を受ける可能性等があり、その後の資金繰りに影響を及ぼす可能性があります。
(対策)
現地(中国、タイ)の外部の専門家とも定期にコミュニケーションを取り、最新情報をアップデートしてお
ります。
為替に関しては、3か国での生産バランスや通貨毎の取引バランスを調整することなどにより、リスク低減
に取り組んでおります。現時点では為替リスクをヘッジする目的のデリバティブ取引は行っておりませんが、
リスクの程度に鑑みて必要と判断した場合にはヘッジ手段の導入を検討します。
財務制限条項については、取締役会(毎月)でモニタリングしており、健全な財務体質の維持に努めております。
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。
①経営成績
当連結会計年度の世界経済及び我が国経済は、COVID-19による経済活動への影響から徐々に回復し、地域によっては市場需要の顕著な回復も見られました。一方、半導体不足に伴う車両メーカーの生産調整や中国経済の年度後半での停滞、原材料やエネルギー価格の高騰が影響しました。
自動車部品事業はEV化推進の時流を受け電動化領域は増収となったものの、半導体不足による車両減産が大きく影響し、全体では前期比で減収となりました。空調・カスタム部品事業は中国やASEAN地区での需要回復により堅調に推移し、当連結会計年度後半で中国市場の停滞の影響はあったものの前期比で増収となりました。
この結果、当社グループの売上高は11,960百万円(前期比0.7%増)と微増となりました。営業利益は、材料価格やエネルギー費用の高騰や成長投資の推進によるコスト負担増の影響が大きく294百万円(前期比50.9%減)となりました。経常利益は円安による為替差益の計上があり382百万円(前期比28.7%減)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は公開買付関連費用の計上等により188百万円(前期比55.9%減)となりました。
主な用途別売上高は、次のとおりであります。
a.自動車部品事業 5,930百万円(前期比5.1%減)
電動化領域においては、中国向け・欧州向けが半導体不足による影響を受け減収となりましたが、国内向け・ASEAN向けは新規受注品の量産やEV化推進の影響で増加し、全体では増収となりました(前期比1.9%増)。
一方、既存品については、ASEAN向け・欧州向けが好調に推移したものの国内向け・中国向け等で減収となりました(前期比6.6%減)。
この結果、事業全体では前期比5.1%減となりました。
b.空調・カスタム部品事業 5,046百万円(前期比9.1%増)
空調関係においては、ASEAN向け・北米向けを中心に個人消費者向け販売が増加したことや、欧州における環境保全を目的としたヒートポンプ需要が増加したことで増収となりました(前期比10.5%増)。また、カスタム関係では、工作機市場が好調に推移したことにより増収となりました(前期比3.8%増)。
この結果、事業全体では前期比9.1%増となりました。
c.エレメント部品事業 984百万円(前期比2.7%減)
既存品については自動車用、家電用、産業機械用の各領域で顧客の在庫調整等により減収となりました(前期比18.6%減)。一方、光通信用はFTTx需要の増加により増収となりました(前期比19.2%増)。
この結果、事業全体では前期比2.7%減となりました。
②財政状態
(資産)
当連結会計年度における資産は、12,232百万円となり前連結会計年度比882百万円の増加となりました。
主な増加要因は、第1四半期に実行した第三者割当増資による現預金及び棚卸資産が増加したことにより、流動資産が前連結会計年度末に比べて748百万円増加しました。また、有形固定資産及び繰延税金資産が増加したことにより、固定資産は前連結会計年度末に比べて134百万円増加しました。
(負債)
当連結会計年度における負債は、7,756百万円となり前連結会計年度比115百万円の減少となりました。
主な増加要因は、長期借入金の流動負債への振替え等により流動負債が前連結会計年度末に比べて1,789百万円増加しました。一方、主な減少要因は、固定負債は長期借入金の流動負債への振替え等により前連結会計年度末に比べて1,905百万円減少しました。
(純資産)
当連結会計年度における純資産は、4,475百万円となり前連結会計年度比998百万円の増加となりました。
配当金の支払いにより67百万円減少しましたが、親会社株主に帰属する当期純利益188百万円の計上及び第三者割当増資800百万円により増加しました。
この結果、自己資本比率は36.6%(前連結会計年度末は30.6%)となりました。
③当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動で221百万円獲得し、投資活動で401百万円使用し、財務活動で607百万円獲得した結果、前連結会計年度末に比べ524百万円増加し、2,207百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況と、それらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、獲得した資金は221百万円となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益303百万円及び減価償却費490百万円等により資金が増加しましたが、棚卸資産の増加196百万円、仕入債務の減少149百万円及び税金等の支払額169百万円等の資金の減少を上回ったものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は401百万円となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出423百万円等の資金の減少によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、獲得した資金は607百万円となりました。これは主にリース債務による返済による支出が145百万円等はありましたが第三者割当増資による774百万円の増加によるものであります。
キャッシュ・フロー関連指標の推移は、次のとおりであります。
|
|
2019年3月期 |
2020年3月期 |
2021年3月期 |
2022年3月期 |
2023年3月期 |
|
自己資本比率(%) |
24.3 |
22.7 |
26.5 |
30.6 |
36.6 |
|
時価ベースの自己資本比率(%) |
56.9 |
36.5 |
76.1 |
67.3 |
62.4 |
|
債務償還年数(年) |
5.0 |
9.5 |
8.6 |
14.5 |
22.8 |
|
インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍) |
14.3 |
7.3 |
8.9 |
3.7 |
2.4 |
自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
債務償還年数:有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
(注1)いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。
(注2)株式時価総額は、自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。
(注3)キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを使用しております。
(注4)有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象とし
ています。また、利払いにつきましては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額及び手形売却
に伴う支払額を使用しております。
④生産、受注及び販売の実績
当社グループは、温度センサ、電子部品等の製造販売及びこれらに付帯する業務の単一セグメントでありますが、社内の事業管理は事業部制をとっているため、生産、受注及び販売の実績の記載については、当社グループの事業の部門別に記載いたします。
a.生産実績
当連結会計年度の生産実績を事業の部門別に示すと、次のとおりであります。
|
事業の部門別の名称 |
当連結会計年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) |
|
|
金額(千円) |
前年同期比(%) |
|
|
自動車部品 |
6,083,563 |
98.4 |
|
空調・カスタム |
4,935,870 |
100.4 |
|
エレメント |
993,874 |
84.4 |
|
合計 |
12,013,308 |
97.9 |
(注)1.金額は販売価格によっており、事業の部門間の取引は相殺消去しております。
b.受注実績
当連結会計年度の受注実績を事業の部門別に示すと、次のとおりであります。
|
事業の部門別の名称 |
当連結会計年度 (自 2022年4月1日 |
|||
|
受注高(千円) |
前年同期比(%) |
受注残高(千円) |
前年同期比(%) |
|
|
自動車部品 |
6,652,322 |
102.7 |
1,787,635 |
167.8 |
|
空調・カスタム |
5,397,330 |
104.8 |
2,768,508 |
114.5 |
|
エレメント |
1,086,793 |
88.1 |
1,066,721 |
110.7 |
|
合計 |
13,136,445 |
102.1 |
5,622,865 |
126.4 |
(注)1.金額は販売価格によっており、事業の部門間の取引は相殺消去しております。
c.販売実績
当連結会計年度の販売実績を事業の部門別に示すと、次のとおりであります。
|
事業の部門別の名称 |
当連結会計年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) |
|
|
金額(千円) |
前年同期比(%) |
|
|
自動車部品 |
5,930,004 |
94.9 |
|
空調・カスタム |
5,046,876 |
109.1 |
|
エレメント |
984,005 |
97.3 |
|
合計 |
11,960,886 |
100.7 |
(注)1.事業の部門間の取引は相殺消去しております。
2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりで
あります。
|
相手先 |
前連結会計年度 (自 2021年4月1日 至 2022年3月31日) |
当連結会計年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) |
||
|
金額(千円) |
割合(%) |
金額(千円) |
割合(%) |
|
|
株式会社デンソー |
2,761,184 |
23.2 |
2,816,903 |
23.5 |
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、第5「経理の状況」の連結財務諸表の「連結財務諸
表作成のための基本となる重要な事項」に記載しておりますが、特に次の重要な会計方針が連結財務諸表作成にお
ける重要な見積りの判断に大きな影響を及ぼすものと考えております。
棚卸資産の評価
一定の保有期間を超える棚卸資産在庫については、販売可能性や他用途での使用可能性による分類を行った上で、当該分類ごとに帳簿価額を切り下げる方法を採用しております。これは重要な会計方針に記載している収益性の低下による評価損以外に、棚卸資産の滞留可能性や過剰の有無に対する評価を行うものであります。COVID-19や半導体の供給不足などの外的環境に影響を受ける需要動向の変化により、計画通りの販売が実現できなくなった場合、滞留在庫や過剰在庫の評価を見直す可能性があります。
固定資産の減損損失
当社グループは、主に営業活動による損益等から減損の兆候を判定し、兆候がある場合には将来の事業計画等を勘案して減損の認識の判定を行っております。現時点では減損処理の必要な固定資産はありません。
しかし、将来の事業環境の変化、業績動向によっては減損処理が必要となる可能性があります。
②経営成績の分析
a.事業別の分析
当社グループの事業は、「自動車部品事業」「空調カスタム部品事業」「エレメント部品事業」に大別されます。これらの事業別の売上高は以下のような推移となりました。
全体を総括した場合、最も大きな影響があったのは、半導体不足に起因する車両減産にあります。当連結会計年度は空調・カスタム部品事業においてASEAN市場や欧州市場での受注増加がありましたが、自動車部品事業においては顧客の生産計画が下方に調整された影響を受け、当社グループの受注高にもマイナスの影響が生じました。
事業別には以下のように分析しております。
・自動車部品事業
半導体の供給不足問題の影響から自動車メーカー各社が減産調整を行ったことにより当連結会計年度を通じて既存品受注は苦戦が続きましたが、電動化領域は通期で好調に推移しました。
・空調カスタム部品事業
ASEAN市場及び欧州市場が好調に推移したことにより増収となりました。また、カスタム分野においても前連結会計年度からの受注回復の状況が継続しました。
・エレメント部品事業
光通信分野は新しい分野(FTTx)が特に上半期において需要増加が顕著となり増収となりましが、既存品につきましては自動車用、家電用、産業機械用の各領域で顧客の在庫調整等により減収となりました。
この結果、全体としては減収となりました。
b.エリア別の分析
(注)エリア別の売上高においては、前期・当期ともに顧客先への仕向地を基礎として集計しております。
・日本向け
自動車部品事業での電動化領域においては前期比で大幅な増収により、車両減産の影響や、また、エレメン
ト部品事業の既存品の低迷がありましたが、前期比で増収となりました。
・中国向け
車両減産の影響、および、年度後半からの市況悪化の影響により前期比で減収となりました。
・ASEAN向け
自動車部品事業での電動化領域においてインド向けが稼働した影響で増収、また、空調・カスタム事業が通
期で好調を維持しましたが、半導体の供給不足問題の影響から自動車メーカー各社が減産調整を行ったこと
により全体は前期比で減収となりました。
c.四半期単位の推移
年度当初は空調カスタム部品事業を中心に受注が好調であり、また、円安の影響もあり増収増益となりました。しかし、半導体の供給不足に起因する自動車部品事業の受注回復が大幅に遅れたこと、および、材料価格やエネルギー価格の高騰の影響が顕著になった年度後半は減収減益となりました。
③キャッシュ・フローの状況の分析
キャッシュ・フローの状況の分析については、4[経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析]に記載しております。
④資本の財源及び資金の流動性の分析
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、当社グループ製品製造のための資材・部品購入、製造費用及び販管費用等であります。また、設備資金需要につきましては、当社グループ製品製造のための生産設備購入や工場建設費用等があります。
当社グループが現時点で保有する資金の約50%程度は海外子会社が保有しております。グループ各社の資金需給を踏まえつつ、グループ全体の戦略的な資金運用の観点から、配当等の手段により計画的に日本へ還流させております。
a.財務戦略の基本的な考え方
当社グループは、自己資本比率及びネット有利子負債を戦略上の重要な指標としながら、必要に応じて金融機関からの借入を行い、又は返済を進めながら、各種の投資(設備、人材、研究開発等)を行っております。
原則的には、営業活動により獲得されたキャッシュ・フローが投資活動の原資となりますが、企業価値向上に有益と考える投資に対しては、借入金によるキャッシュも原資として充当して投資を行います。
b.経営資源の配分に関する考え方
当社グループは、既存事業の強化・成長、及び二次電池領域のような新規分野の拡充のために不可欠と考える設備投資や人材投資、並びに高付加価値製品の開発に必須の技術開発分野への投資を積極的かつ継続的に実施することで企業価値の向上を実現すべく、優先して経営資源を配分します。
一方で、財務体質の強化、及び株主還元についても重要な経営課題と位置付けております。
有利子負債について目標を設定し、過度の投資とならないよう「成長投資と財務体質」のバランスを常にモニタリングし、投資判断を行っております。その上で、市場環境や資金余力を総合的に勘案し、安定的な配当を実施してまいります。
c.資金調達の方法
当社グループの資金調達は、間接金融を原則的な調達手段と位置付けており、国内金融機関と長期間にわたり良好な関係を幅広く構築してまいりました。現在は取引銀行5行との間でシンジケート方式によるタームローン契約及び短期コミットメントライン契約を締結しております。
なお、当連結会計年度において第三者割当増資により800,030千円の払い込みを受けております。
⑤経営成績に重要な影響を与える要因について
経営成績に重要な影響を与える要因については、3[事業等のリスク]に記載しております。
⑥経営戦略の現状と見通し
経営戦略の現状と見通しについては、1[経営方針、経営環境及び対処すべき課題等]に記載しております。
(1)資本業務提携契約
2021年3月24日開催の取締役会において、株式会社フェローテックホールディングスとの間で、資本業務提携契約を締結することについて決議を行い、同日付で資本業務提携契約書を締結いたしました。これに関連し、同社がインテグラル・オーエス投資事業組合1号およびSPRING L.P.が保有する当社株式を市場外での相対取引で取得したことにより、同社は当社議決権の29.11%を保有する主要株主かつ筆頭株主となりました。
その後、2022年6月10日開催の取締役会において、株式会社フェローテックホールディングスによる当社株式に対する公開買付に関して賛同の意見表明を決議し、同時に同社との資本業務提携変更契約書を締結することを決議し、同日付けで資本業務提携変更契約書を締結いたしました。
資本業務提携契約書において株式会社フォローテックホールディングスが当社の取締役1名を指名できること、資本業務提携変更契約書において経営上重要な意思決定事項の一部について同社の事前承諾を得る必要があること、以上が定められております。
また、上記公開買付により株式会社フェローテックホールディングスは当社議決権の51.0%を保有し、2022年8月1日付で同社は当社の親会社となりました。
(2)シンジケートローン契約
本契約の概要
① 組成金額 45億円(内、タームローン30億円、コミットメントライン15億円)
② 契約締結日 2017年11月20日
③ 実行日 2017年11月30日
④ 期間 タームローン6年、コミットメントライン最長6年
⑤ 資金使途 既存借入金リファイナンス資金等
⑥ アレンジャー兼エージェント 株式会社埼玉りそな銀行
⑦ コ・アレンジャー 株式会社三菱UFJ銀行
⑧ シンジケート団 株式会社埼玉りそな銀行、株式会社三菱UFJ銀行他、計5金融機関
当社グループにおける主要な設備は、以下のとおりであります。
(1)提出会社
|
2023年3月31日現在 |
|
事業所名 (所在地) |
事業の部門別 の名称 |
設備の 内容 |
帳簿価額 |
従業 員数 (人) |
|||||
|
建物及び構築物 (千円) |
機械装置 及び運搬具 (千円) |
土地 (千円) (面積㎡) |
リース 資産 (千円) |
その他 (千円) |
合計 (千円) |
||||
|
本社 (埼玉県狭山市) |
自動車部品、空調・カスタム部品、エレメント部品 |
全社統括施設 |
30,797 |
440 |
90,646 (1,331.84) |
3,141 |
5,507 |
130,533 |
26 (1) |
|
東京営業所 (東京都千代田区) |
自動車部品、空調・カスタム部品、エレメント部品 |
営業所 |
11,230 |
- |
- |
- |
745 |
11,976 |
17 (4) |
|
十和田工場 (青森県十和田市) |
エレメント部品 |
製造設備 |
265,527 |
75,791 |
8,299 (25,053.73) |
38,299 |
284,089 |
672,007 |
129 (4) |
(注)1.帳簿価額のうち「その他」は、工具、器具及び備品であり、建設仮勘定を含んでおります。
2.従業員数は就業人員(当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む。)であり、臨時雇用者数(パートタイマー、人材会社からの派遣社員、季節工を含む。)は、年間の平均人数を( )外数で記載しております。
(2)国内子会社
|
2023年3月31日現在 |
|
会社名 |
事業所名 (所在地) |
事業の部門別の名称 |
設備の 内容 |
帳簿価額 |
従業 員数 (人) |
|||||
|
建物及び構築物 (千円) |
機械装置
及び運搬具 |
土地 (千円) (面積㎡) |
リース 資産 (千円) |
その他 (千円) |
合計 (千円) |
|||||
|
センサ工業㈱ |
八戸工場 (青森県八戸市) |
自動車部品 |
製造設備 |
98,321 |
39,562 |
147,232 (7,110.10) |
423 |
24,303 |
309,843 |
114 (132) |
|
センサ工業㈱ |
五戸工場 (青森県五戸町) |
自動車部品、空調・カスタム部品 |
製造設備 |
123,391 |
72,070 |
- |
- |
510 |
195,972 |
79 (30) |
|
センサ工業㈱ |
第1工場 (青森県十和田市) |
自動車部品 |
製造設備 |
14,694 |
15,437 |
36,426 (3,264.85) |
2,972 |
502 |
70,032 |
86 (16) |
|
八甲田電子㈱ |
(青森県十和田市) |
エレメント部品 |
製造設備 |
58,132 |
33,496 |
[5,496.11] |
71,970 |
942 |
164,541 |
70 (2) |
(注)1.帳簿価額のうち「その他」は、工具、器具及び備品であり、建設仮勘定を含んでおります。
2.八甲田電子㈱は土地を親会社である株式会社大泉製作所より賃借しており、賃借している土地の面積については、[ ]で外書きしております。
3.従業員数は就業人員(当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む。)であり、臨時雇用者数(パートタイマー、人材会社からの派遣社員、季節工を含む。)は、年間の平均人数を( )外数で記載しております。
(3)在外子会社
|
2023年3月31日現在 |
|
会社名 |
事業所名 (所在地) |
事業の部門別 の名称 |
設備の 内容 |
帳簿価額 |
従業 員数 (人) |
|||||
|
建物及び構築物 (千円) |
機械装置
及び運搬具 |
土地 (千円) (面積㎡) |
リース 資産 (千円) |
その他 (千円) |
合計 (千円) |
|||||
|
東莞大泉傳感器有限公司 |
(中国広東省 東莞市) |
自動車部品、空調・カスタム部品、エレメント部品 |
製造設備 |
- |
331,929 |
- |
523,797 |
78,704 |
934,430 |
740 (0) |
|
OHIZUMI MFG |
(タイ チョンブリー県) |
自動車部品、空調・カスタム部品、エレメント部品 |
製造設備 |
213,157 |
247,220 |
- |
240,127 |
7,322 |
707,829 |
323 (63) |
(注)1.帳簿価額のうち「その他」は、工具、器具及び備品であり、建設仮勘定を含んでおります。
2.従業員数は就業人員(当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む。)であり、臨時雇用者数(パートタイマー、人材会社からの派遣社員、季節工を含む。)は、年間の平均人数を( )外数で記載しております。
|
種類 |
発行可能株式総数(株) |
|
普通株式 |
19,200,000 |
|
計 |
19,200,000 |
|
種類 |
事業年度末現在発行数 (株) (2023年3月31日) |
提出日現在発行数(株) (2023年6月29日) |
上場金融商品取引所名又は登録認可金融商品取引業協会名 |
内容 |
|
|
|
|
東京証券取引所 グロース市場 |
|
|
計 |
|
|
- |
- |
該当事項はありません。
該当事項はありません。
|
年月日 |
発行済株式総数増減数 (株) |
発行済株式総数残高(株) |
資本金増減額 (千円) |
資本金残高 (千円) |
資本準備金増減額(千円) |
資本準備金残高(千円) |
|
2019年4月1日~ 2020年3月31日 (注)1. |
15,500 |
8,382,968 |
5,215 |
1,044,699 |
5,215 |
515,125 |
|
2020年4月1日~ 2021年3月31日 (注)1. |
4,000 |
8,386,968 |
1,345 |
1,046,045 |
1,345 |
516,471 |
|
2021年4月1日~ 2022年3月31日 (注)1. |
102,000 |
8,488,968 |
34,319 |
1,080,365 |
34,319 |
550,790 |
|
2022年6月27日 (注)2. |
770,000 |
9,258,968 |
400,015 |
1,480,380 |
400,015 |
950,805 |
(注)1.新株予約権の行使による増加であります。
(注)2.有償第三者割当による増加 発行価格1,039円 資本組入額519.5円
割当先 株式会社フェローテックホールディングス
|
|
|
|
|
|
|
|
2023年3月31日現在 |
||
|
区分 |
株式の状況(1単元の株式数 |
単元未満株式の状況 (株) |
|||||||
|
政府及び地方公共団体 |
金融機関 |
金融商品取引業者 |
その他の法人 |
外国法人等 |
個人その他 |
計 |
|||
|
個人以外 |
個人 |
||||||||
|
株主数(人) |
|
|
|
|
|
|
|
|
- |
|
所有株式数(単元) |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
所有株式数の割合 (%) |
|
|
|
|
|
|
|
100.00 |
- |
(注)自己株式178株は「個人その他」に1単元、「単元未満株式の状況」に78株が含まれております。
|
|
|
2023年3月31日現在 |
|
|
氏名又は名称 |
住所 |
所有株式数 (株) |
発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%) |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
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MSIP CLIENT SECURITIES (常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社) |
25 Cabot Square, Canary Wharf, London E14 4QA, U.K. 東京都千代田区大手町1丁目9番7号 大手町フィナンシャルシティ サウスタワー |
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Joyin Co., Ltd. (常任代理人 敬和綜合法律事務所) |
No.160, Ln. 623, Shenshen Rd., Yangmei Dist., Taoyuan City,Taiwan (R.O.C.) 東京都港区赤坂2丁目11番7号 ATT新館11階 |
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J.P.Morgan Securities Plc (常任代理人 JPモルガン証券株式会社) |
25 Bank Street Canary Wharf London UK 東京都千代田区丸の内2丁目7番3号 東京ビルディング |
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計 |
- |
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(注)発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%)は、小数点以下第3位を四捨五入し
おります。
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(単位:千円) |
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前連結会計年度 (2022年3月31日) |
当連結会計年度 (2023年3月31日) |
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資産の部 |
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流動資産 |
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現金及び預金 |
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受取手形及び売掛金 |
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電子記録債権 |
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商品及び製品 |
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仕掛品 |
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原材料及び貯蔵品 |
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|
その他 |
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貸倒引当金 |
△ |
△ |
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流動資産合計 |
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固定資産 |
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有形固定資産 |
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建物及び構築物 |
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減価償却累計額 |
△ |
△ |
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建物及び構築物(純額) |
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機械装置及び運搬具 |
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減価償却累計額 |
△ |
△ |
|
機械装置及び運搬具(純額) |
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土地 |
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リース資産 |
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減価償却累計額 |
△ |
△ |
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リース資産(純額) |
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建設仮勘定 |
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工具、器具及び備品 |
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減価償却累計額 |
△ |
△ |
|
工具、器具及び備品(純額) |
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有形固定資産合計 |
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無形固定資産 |
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リース資産 |
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|
|
その他 |
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|
無形固定資産合計 |
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投資その他の資産 |
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投資有価証券 |
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退職給付に係る資産 |
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繰延税金資産 |
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|
|
その他 |
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投資その他の資産合計 |
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固定資産合計 |
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|
資産合計 |
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(単位:千円) |
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前連結会計年度 (2022年3月31日) |
当連結会計年度 (2023年3月31日) |
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負債の部 |
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流動負債 |
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支払手形及び買掛金 |
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|
電子記録債務 |
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短期借入金 |
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1年内返済予定の長期借入金 |
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リース債務 |
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未払金 |
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未払法人税等 |
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|
|
その他 |
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|
流動負債合計 |
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|
|
固定負債 |
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|
|
長期借入金 |
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|
リース債務 |
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|
退職給付に係る負債 |
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|
資産除去債務 |
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|
固定負債合計 |
|
|
|
負債合計 |
|
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純資産の部 |
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株主資本 |
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|
資本金 |
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|
資本剰余金 |
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|
|
利益剰余金 |
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自己株式 |
△ |
△ |
|
株主資本合計 |
|
|
|
その他の包括利益累計額 |
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|
為替換算調整勘定 |
|
|
|
退職給付に係る調整累計額 |
△ |
△ |
|
その他の包括利益累計額合計 |
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|
純資産合計 |
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|
負債純資産合計 |
|
|
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|
|
(単位:千円) |
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前連結会計年度 (自 2021年4月1日 至 2022年3月31日) |
当連結会計年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) |
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売上高 |
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売上原価 |
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|
売上総利益 |
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|
販売費及び一般管理費 |
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役員報酬 |
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|
給料及び賞与 |
|
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|
荷造運搬費 |
|
|
|
販売手数料 |
|
|
|
減価償却費 |
|
|
|
支払手数料 |
|
|
|
貸倒引当金繰入額 |
△ |
△ |
|
その他 |
|
|
|
販売費及び一般管理費合計 |
|
|
|
営業利益 |
|
|
|
営業外収益 |
|
|
|
受取利息 |
|
|
|
受取配当金 |
|
|
|
助成金収入 |
|
|
|
補助金収入 |
|
|
|
為替差益 |
|
|
|
業務受託料 |
|
|
|
その他 |
|
|
|
営業外収益合計 |
|
|
|
営業外費用 |
|
|
|
支払利息 |
|
|
|
支払手数料 |
|
|
|
為替差損 |
|
|
|
株式交付費 |
|
|
|
その他 |
|
|
|
営業外費用合計 |
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|
経常利益 |
|
|
|
特別利益 |
|
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|
固定資産売却益 |
|
|
|
新株予約権戻入益 |
|
|
|
特別利益合計 |
|
|
|
特別損失 |
|
|
|
固定資産除却損 |
|
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|
公開買付関連費用 |
|
|
|
特別損失合計 |
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|
|
税金等調整前当期純利益 |
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法人税、住民税及び事業税 |
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|
法人税等調整額 |
△ |
△ |
|
法人税等合計 |
|
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|
当期純利益 |
|
|
|
親会社株主に帰属する当期純利益 |
|
|
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|
|
(単位:千円) |
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前事業年度 (2022年3月31日) |
当事業年度 (2023年3月31日) |
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資産の部 |
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流動資産 |
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|
現金及び預金 |
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|
受取手形 |
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電子記録債権 |
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売掛金 |
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商品及び製品 |
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|
|
仕掛品 |
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|
原材料及び貯蔵品 |
|
|
|
前払費用 |
|
|
|
関係会社短期債権 |
|
|
|
未収入金 |
|
|
|
関係会社未収入金 |
|
|
|
その他 |
|
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|
貸倒引当金 |
△ |
|
|
流動資産合計 |
|
|
|
固定資産 |
|
|
|
有形固定資産 |
|
|
|
建物 |
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|
|
構築物 |
|
|
|
機械及び装置 |
|
|
|
車両運搬具 |
|
|
|
工具、器具及び備品 |
|
|
|
土地 |
|
|
|
リース資産 |
|
|
|
建設仮勘定 |
|
|
|
有形固定資産合計 |
|
|
|
無形固定資産 |
|
|
|
ソフトウエア |
|
|
|
その他 |
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|
|
無形固定資産合計 |
|
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|
投資その他の資産 |
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投資有価証券 |
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関係会社株式 |
|
|
|
関係会社出資金 |
|
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|
関係会社長期貸付金 |
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|
前払年金費用 |
|
|
|
繰延税金資産 |
|
|
|
その他 |
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|
投資その他の資産合計 |
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|
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固定資産合計 |
|
|
|
資産合計 |
|
|
|
|
|
(単位:千円) |
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前事業年度 (2022年3月31日) |
当事業年度 (2023年3月31日) |
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負債の部 |
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流動負債 |
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|
支払手形 |
|
|
|
買掛金 |
|
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電子記録債務 |
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|
短期借入金 |
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|
1年内返済予定の長期借入金 |
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リース債務 |
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未払金 |
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|
未払費用 |
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未払法人税等 |
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前受金 |
|
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|
預り金 |
|
|
|
その他 |
|
|
|
流動負債合計 |
|
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|
固定負債 |
|
|
|
長期借入金 |
|
|
|
リース債務 |
|
|
|
退職給付引当金 |
|
|
|
資産除去債務 |
|
|
|
長期未払金 |
|
|
|
固定負債合計 |
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|
|
負債合計 |
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純資産の部 |
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株主資本 |
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|
|
資本金 |
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|
|
資本剰余金 |
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資本準備金 |
|
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|
資本剰余金合計 |
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利益剰余金 |
|
|
|
利益準備金 |
|
|
|
その他利益剰余金 |
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|
買換資産圧縮積立金 |
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繰越利益剰余金 |
|
|
|
利益剰余金合計 |
|
|
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自己株式 |
△ |
△ |
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株主資本合計 |
|
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|
純資産合計 |
|
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|
負債純資産合計 |
|
|
|
|
|
|
(単位:千円) |
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前事業年度 (自 2021年4月1日 至 2022年3月31日) |
当事業年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) |
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売上高 |
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売上原価 |
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|
売上総利益 |
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販売費及び一般管理費 |
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役員報酬 |
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|
給料及び賞与 |
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|
退職給付費用 |
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法定福利費 |
|
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荷造運搬費 |
|
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|
旅費及び交通費 |
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|
減価償却費 |
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|
支払手数料 |
|
|
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|
販売手数料 |
|
|
|
|
その他 |
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|
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|
販売費及び一般管理費合計 |
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営業損失(△) |
△ |
△ |
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営業外収益 |
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受取利息 |
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受取配当金 |
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為替差益 |
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|
受取賃貸料 |
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|
その他 |
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営業外収益合計 |
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|
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|
営業外費用 |
|
|
|
|
支払利息 |
|
|
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|
支払手数料 |
|
|
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株式交付費 |
|
|
|
|
その他 |
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|
営業外費用合計 |
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経常利益 |
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特別利益 |
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固定資産売却益 |
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新株予約権戻入益 |
|
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|
特別利益合計 |
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|
特別損失 |
|
|
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|
固定資産除却損 |
|
|
|
|
公開買付関連費用 |
|
|
|
|
特別損失合計 |
|
|
|
|
税引前当期純利益 |
|
|
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法人税、住民税及び事業税 |
△ |
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法人税等調整額 |
△ |
△ |
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法人税等合計 |
△ |
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当期純利益 |
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