株式会社モブキャストホールディングス
MOBCAST HOLDINGS INC.
港区六本木6丁目8番10号
証券コード:36640
業界:情報・通信業
有価証券報告書の提出日:2023年3月27日

(1) 連結経営指標等

 

回次

第15期

第16期

第17期

第18期

第19期

決算年月

2018年12月

2019年12月

2020年12月

2021年12月

2022年12月

売上高

(千円)

7,245,582

6,681,631

6,658,742

4,537,097

3,587,967

経常損失(△)

(千円)

630,997

1,199,698

816,312

398,204

392,077

親会社株主に帰属する
当期純損失(△)

(千円)

1,221,767

1,428,694

721,809

1,093,512

448,690

包括利益

(千円)

1,219,836

1,433,767

722,557

1,093,322

454,310

純資産額

(千円)

914,406

685,572

865,174

174,227

751,803

総資産額

(千円)

4,467,509

6,941,708

3,622,107

2,789,910

3,170,883

1株当たり純資産額

(円)

48.90

28.27

28.74

4.99

16.47

1株当たり
当期純損失(△)

(円)

69.83

69.66

26.83

34.58

12.35

潜在株式調整後
1株当たり
当期純利益

(円)

自己資本比率

(%)

20.33

9.78

23.81

6.19

23.19

自己資本利益率

(%)

株価収益率

(倍)

営業活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

403,144

736,999

928,781

584,666

449,672

投資活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

254,723

801,680

223,108

99,111

23,952

財務活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

179,283

1,454,443

204,419

398,345

992,028

現金及び現金同等物の
期末残高

(千円)

1,011,135

926,899

424,923

337,890

856,294

従業員数

(人)

165

253

137

125

119

(外、平均臨時雇用者数)

(6)

(147)

(130)

(119)

(112)

 

(注) 1.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を当連結会計年度の期首から適用しており、当連結会計年度に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

2.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、前連結会計年度までは、潜在株式は存在するものの1株当たり当期純損失であったため、また、当連結会計年度は、1株当たり当期純損失であり、潜在株式が存在しないため記載しておりません。

3.自己資本利益率及び株価収益率については、親会社株主に帰属する当期純損失であるため記載しておりません。

 

(2) 提出会社の経営指標等

 

回次

第15期

第16期

第17期

第18期

第19期

決算年月

2018年12月

2019年12月

2020年12月

2021年12月

2022年12月

売上高及び営業収益

(千円)

1,985,916

351,249

141,042

45,974

39,712

経常利益又は
経常損失(△)

(千円)

72,950

113,493

415,579

353,173

324,635

当期純利益又は当期純損失(△)

(千円)

702,129

1,399,140

722,789

1,101,312

145,934

資本金

(千円)

2,421,686

3,023,436

972,367

1,172,002

1,488,650

発行済株式総数

(株)

18,577,708

24,008,308

30,008,308

34,586,808

44,638,408

純資産額

(千円)

844,544

650,121

872,032

168,428

946,373

総資産額

(千円)

1,264,271

1,105,542

947,838

357,610

983,874

1株当たり純資産額

(円)

45.38

26.95

28.96

4.83

21.20

1株当たり配当額

(円)

(うち1株当たり
中間配当額)

(-)

(-)

(-)

(-)

(-)

1株当たり当期純利益

又は当期純損失(△)

(円)

40.13

68.22

26.87

34.83

4.02

潜在株式調整後
1株当たり
当期純利益

(円)

自己資本比率

(%)

66.69

58.55

91.70

46.74

96.19

自己資本利益率

(%)

26.21

株価収益率

(倍)

21.17

配当性向

(%)

従業員数

(人)

23

24

21

13

9

(外、平均臨時雇用者数)

(0)

(2)

(1)

(1)

(0)

株主総利回り

(%)

41.6

45.9

18.2

9.5

11.5

(比較指標:

東証マザーズ指標)

(%)

(65.9)

(72.8)

(97.1)

(80.2)

(59.3)

最高株価

(円)

894

389

379

160

118

最低株価

(円)

251

195

124

65

49

 

(注) 1.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を当事業年度の期首から適用しており、当事業年度に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

2.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、前事業年度までは潜在株式は存在するものの当期純損失を計上していたため、また、当事業年度は潜在株式が存在しないため記載しておりません。

3.自己資本利益率及び株価収益率については、前事業年度までは当期純損失であるため記載しておりません。

4.最高株価及び最低株価は、2022年4月3日以前は東京証券取引所マザーズにおけるものであり、2022年4月4日以降は東京証券取引所グロース市場におけるものであります。

 

 

2 【沿革】

年月

事項

2004年3月

モバイルコンテンツの企画開発を目的として、東京都港区に株式会社モバイル・ブロードキャスティング(資本金50,000千円)を設立

6月

本社を東京都目黒区に移転

12月

商号を株式会社モブキャストに変更

KDDI株式会社のEZアプリ専用ゲームサイト「100円天国」(旧「ゲムッパ」)オープン

2010年2月

モバイルエンターテインメントプラットフォーム「mobcast(旧「ゲムッパ」)」サービスの提供を開始

12月

「mobcast」においてソーシャルゲーム「モバプロ」の提供を開始

本社を東京都品川区に移転

2012年6月

東京証券取引所マザーズに株式を上場

7月

「mobcast」においてソーシャルゲーム「モバサカ」の提供を開始

2013年2月

本社を東京都港区に移転

2015年3月

ネイティブアプリ「18 キミト ツナガル パズル」配信開始

2016年6月

enhance games inc.(現 Enhance Experience Inc.)へ出資

7月

ネイティブアプリ「LUMINES パズル&ミュージック」の提供を開始

12月

子会社 mobcast Korea inc.の清算結了

2017年4月

子会社 株式会社モブキャスト・エンターテインメント(現 株式会社モブキャストフィナンシャル)設立

5月

ネイティブアプリ「モバプロ2 レジェンド」を日本国内にて提供開始

7月

レトロワグラース株式会社を当社の持分法適用会社化

9月

ネイティブアプリ「モバサカ CHAMPIONS MANAGER」日本版提供開始

2018年2月

子会社 株式会社モブキャストゲームス設立

ネイティブアプリ「キングダム乱-天下統一への道-」提供開始

株式会社トムスの株式取得

3月

株式会社ソーシャルキャピタル総合研究所(現 株式会社モブキャストエージェント)の株式取得

4月

持株会社体制へ移行に伴い、商号を株式会社モブキャストホールディングスへ変更

モバイルゲーム事業を株式会社モブキャストゲームスへ移管

LeaR株式会社(現 The Human Miracle株式会社)へ出資

8月

アランチヲネ株式会社へ出資

ネイティブアプリ「モバサカ ULTIMATE FOOTBALL CLUB」日本版提供開始

2019年5月

ネイティブアプリ「劇的采配!プロ野球リバーサル」 提供開始

9月

株式会社ゆとりの空間の株式取得

11月

株式会社ゲームゲートの株式取得

2020年1月

株式会社モブキャストゲームスが存続会社となり株式会社ゲームゲートを吸収合併

3月

子会社 MOBCAST International, Inc.を設立

5月

料理家 栗原心平 公式YouTube「ごちそうさまチャンネル」を開設

6月

株式会社クラウドホースファームへ出資

 

株式会社トムスの株式の80%を譲渡

10月

あおみどり株式会社へ出資

2021年2月

株式会社トムスの株式の残数全てを譲渡

5月

ネイティブアプリ「幽☆遊☆白書GENKAIバトル魂(スピリッツ)」 提供開始

2022年3月

パーソナルマガジン「栗原はるみ」創刊

 

MOBCAST International Inc.の株式の全てを譲渡

4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のマザーズ市場からグロース市場へ移行

 

「sin 七つの大罪X-TASY」のグローバル版が全世界にて提供開始

5月

株式会社ゆとりの空間 オイシックス・ラ・大地株式会社と資本業務提携契約を締結

11月

Webtoon「異世界に行ったら分裂してしまった」 提供開始

12月

アランチヲネ株式会社の株式の4.57%を譲渡

 

(注) 「ゲムッパ」は、2011年12月に「mobcast」に名称変更しております。

 

3 【事業の内容】

当社グループは、当社、当社の連結子会社4社(2022年12月末日現在)及び持分法適用会社1社(2022年12月末日現在)で構成されており、「日本のエンターテインメントを“革新”させ、世界70億人をワクワクさせる」という経営ビジョンのもと、主にモバイルゲーム事業及びキッチン雑貨事業を行っております。

なお、当社は特定上場会社等であります。特定上場会社等に該当することにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。

 

(1)主なサービスについて

・モバイルゲーム事業

モバイルゲーム事業においては、アニメ等のIPの権利を獲得し、当該IPを使ったゲームやアラームアプリ等のデジタルコンテンツの企画を行うプロデュースを行っております。アニメ等のIPを使ったゲームタイトルとしては、自社開発・運営型モデルであるプロ野球最強編成バトル「モバプロ」、「転生したらスライムだった件~魔国連邦創世記(ロードオブテンペスト)~」等に加えて、プロデュース型モデルである「盾の勇者の成り上がり~RERISE~」、「sin 七つの大罪 X-TASY」等があります。また、IPのライツマンジメント事業も行っており、「ガールズ&パンツァー戦車道大作戦!」等のゲーム化を実現しております。

 

・キッチン雑貨事業

キッチン雑貨事業においては、料理家の栗原はるみ氏が暮らしを楽しむアイディアやライフスタイルを提案する生活雑貨ショップ「share with Kurihara harumi」とレストラン&カフェ「ゆとりの空間」をプロデュースし、オリジナルの食器やキッチン雑貨、調味料、インテリア小物、エプロン、ウェアなどを全国の百貨店、アウトレットなどで販売しております。

また、同じく料理家である栗原心平氏が出演するYouTube公式チャンネルである「ごちそうさまチャンネル」を開設、動画内で使用したキッチンアイテムやこだわりの商品、厳選した産地直送の食品を販売する「ごちそうさまチャンネル Officialオンラインショップ」を展開し、新たな顧客獲得を進めております。

 

(2)特徴と強み

・モバイルゲーム事業

①ニッチIPのプロデュース

ニッチIPを用いたゲーム、デジタルコンテンツのビジネススキームの企画、立案、プロデュースを行い、目利き力と座組み力でキャラクターの価値を最大化させます。オリジナルのIPの世界観やキャラクターイメージ、許可範囲を守った画像の使用、また、イラストのクオリティや迫力のあるイラストの使用等により版元の意向とゲーム内容の調整を行っております。

 

②グローバルアライアンスネットワーク

当社グループでは、国内外のパブリッシャー、デベロッパーとのネットワークを構築しております。これらの国内外のパブリッシャー、デベロッパーとの関係性を生かしたゲーム配信のスキームを構築することで、複数パートナーが同時並行にゲームタイトルの開発・運営・配信を行うことで、リスクを減らし売上および利益に寄与しております。

 

・キッチン雑貨事業

「栗原はるみ」、「栗原心平」ブランド

料理家の栗原はるみ氏の約30年かけ累計3,000万部を超えるレシピ書籍をベースにした「栗原ブランド」と「世界観」のある食、キッチン雑貨を提案してまいります。

 

(3)収益構成について

・モバイルゲーム事業

①契約金及びレベニューシェアによる収入

当社グループは、ゲームを中心としたデジタルコンテンツの企画等のプロデュースを行っており、開発及び配信・運営を行うパートナー企業様からのこれらのコンテンツに係る契約金及び配信に対するレベニューシェア等を受領しております。

 

②有料課金収入

当社グループが運営するサービスは、基本的に無料にて利用可能なサービスとなっておりますが、配信ゲーム内での各種アイテムの利用を望むユーザーの要望に応えるために、ゲーム内の一部機能を有料サービスとして提供しております。

 

・キッチン雑貨事業

①キッチン雑貨収入

料理家の栗原はるみ氏、栗原心平氏が提案するオリジナルのエプロン、ウェア、食器等のキッチン雑貨の販売収入です。主要な販売経路としては、百貨店等の小売店舗及びオンラインによるEコマースとなります。

 

②レストラン売上

レストラン「ゆとりの空間」を全国に展開しており、同店舗での飲食売上等です。

 

③ロイヤリティ収入

栗原はるみ氏、栗原心平氏の書籍・雑誌販売からのロイヤリティ収入、両氏がそれぞれ監修するレシピ食品からのロイヤリティ収入です。

 

[事業系統図]

 


 

 

 

4 【関係会社の状況】

 

名称

住所

資本金

主要な事業内容

議決権の
所有割合又は
被所有割合

関係内容

(連結子会社)
株式会社モブキャストゲームス

 (注)1、3、5

東京都港区

10,000千円

IPを用いたゲーム及びデジタルコンテンツ等のププロヂュース事業、ゲームプラットフォーム「mobcast」の運営

100.00%

役員の兼任1

(連結子会社)
株式会社モブキャストフィナンシャル

東京都港区

1,000千円

事業投資、M&Aアドバイザリー業務・ファンドの運営

100.00%

役員の兼任1名

(連結子会社)

株式会社モブキャストエージェント(注)6

東京都港区

65,000千円

インターネット関連サービス、Webデザイン、ディレクション

100.00%

役員の兼任1名

(連結子会社)

株式会社 ゆとりの空間

 (注)1、3

東京都目黒区

50,000千円

キッチン雑貨・レストラン運営など料理コンテンツ事業

51.95%

役員の兼任1名

(持分法適用関連会社)

レトロワグラース株式会社

東京都港区

45,120千円

エンタメ・コマース事業

28.43%

役員の兼任1名

 

(注) 1.特定子会社であります。

2.有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。

3.株式会社モブキャストゲームス及び株式会社ゆとりの空間については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。主要な損益情報等は「セグメント情報」の項においてモバイルゲーム事業及びキッチン雑貨事業の売上高に占める各社の売上高の割合がそれぞれ100分の90を超えておりますので記載を省略しております。

4.MOBCAST INTERNATIONAL,INC.は2022年3月30日付けで全株式を譲渡したことにより、連結子会社から除外しております。

5.株式会社モブキャストゲームスは、2023年2月1日付で株式会社X-VERSEに商号を変更しております。(以下、株式会社モブキャストゲームスについて同様)

6.株式会社モブキャストエージェントは、2022年9月6日付でソーシャルキャピタル株式会社から商号を変更しております。

 

 

5 【従業員の状況】
(1) 連結会社の状況

 

2022年12月31日現在

セグメントの名称

従業員数(名)

モバイルゲーム事業

15

(-)

キッチン雑貨事業

93

(111)

その他事業

6

(0)

全社(共通)

5

(1)

合計

119

(112)

 

(注) 1.従業員数は就業人員数であり、アルバイト及び派遣社員は( )内に年間の平均人員を外数で記載しております。

2.全社(共通)は、総務及び経理等の管理部門の従業員であります。

 

(2) 提出会社の状況

2022年12月31日現在

従業員数

前事業年度末比増減

平均年齢

平均勤続年数

平均年間給与

9

(0)名

4名減(1名減 )

41.3

3

6,299

千円

 

 

 

 

2022年12月31日現在

セグメントの名称

従業員数(名)

モバイルゲーム事業

キッチン雑貨事業

その他

4

(0)

全社(共通)

5

(0)

合計

9

(0)

 

 

(注) 1.従業員数は就業人員数であります。

2.平均年間給与は、基準外賃金を含んでおります。

 

 

(3) 労働組合の状況

当社の労働組合は、結成されておりませんが、労使関係は安定しております。

 

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

 (1) 会社の経営の基本方針

当社グループは、「日本のエンターテインメントを“革新”させ、世界70億人をワクワクさせる」という経営ビジョン及び「経営資源をグループIPビジネス(価値創造・価値拡大)へ集中させる」というグループ方針のもと、モバイルゲーム事業、キッチン雑貨事業及びその他事業を展開してまいりました。

 

 (2) 目標とする経営指標

当社グループが重視している経営指標は、売上高及び営業利益であります。売上高及び営業利益を継続的に成長させ、企業価値向上を図ってまいります。

 

 (3) 中長期的な会社の経営戦略

当社グループは、「クリエイター主導企業が継続成長する仕組み作り、多様な資金調達ノウハウ、エンタメ・IT業界ネットワーク、の3つをグローバルニッチソリューションと定義付け、これらソリューションを活用し、世界観・意義・ストーリーのあるコンテンツを才能資源と共に生み出し、グローバル市場に届ける」ことを重要な戦略と位置付けています。これらの才能資源やIPの価値最大化の手段として、動画マーケティング・D2C等デジタルコンテンツを軸としたマーケティング戦略を進めてまいりました。最近では、インターネットを介してコンテンツを届けるプラットフォームが乱立、プラットフォーマー同士の競争が激化することでコンテンツの獲得競争等が起こり、IPの需要がますます高まっております。また、ライセンスIPは権利元等の意向を受けやすいことから自社ではコントロールしづらいという事情もあり、IPの重要性を改めて確信し、経営資源をグループIPビジネス(価値創造・価値拡大)へ集中させてまいります。

 

 (4) 会社の対処すべき課題

当社グループは、今後の事業展開において、業容を拡大し、経営基盤を安定化させるために、以下の課題を認識しており、迅速に対処してまいります。

 

  ① 収益力の強化

当社グループは、経営資源をグループIPビジネス(取得・開発・拡大)へ集中させる方針の下、モバイルゲーム事業及びキッチン雑貨事業の2つの事業セグメントにより事業を進めてまいりましたが、今後はM&Aを含めた企業投資を促進し、投資したIP企業の価値を高めて最終的に株式を売却するまでの投資育成事業を重要な事業として位置づけ、投資育成事業を追加した3つの事業セグメント(デジタルIP領域(旧モバイルゲーム事業)、ライフスタイルIP領域(旧キッチン雑貨事業)、IP投資育成領域(投資育成事業)に変更いたします。

デジタルIP領域(モバイル事業)につきましては、従来の「Web2.0時代に適応したIPのプロデュース」から、「ゲーム領域」「電子コミック領域」「VTuber領域」を3つの軸とした「Web3.0時代に受容されるIPの創出」へ展開するビジネスモデルを目指してまいります。既存事業である「ゲーム領域」において、IPプロデュースで培った強みと経験を新規事業である「電子コミック領域」「VTuber領域」において活かすことで新たなIPを創出し、その創出したIPをゲーム領域に展開していくことで収益拡大を目指してまいります。

ライフスタイルIP領域(キッチン雑貨事業)につきましては、「キッチンを通した家事ライフ満足度No.1企業」をビジョンに掲げ、「自社ECサイト及び百貨店のアップデート→ワクワク空間の創出」「フレキシブルなものづくり体制の確立」「『食』に関わる新規事業の創出」「マーケティング・ブランディング強化」を新たな4つの成長戦略とし、百貨店、レストラン、ECサイト売上及び栗原はるみ氏、栗原心平氏のブランドを活かしたロイヤリティ収入をそれぞれ拡大し、将来のIPOを目指してまいります。

IP投資育成領域につきましては、投資したIP企業の価値を高めるべく支援等を行う中で収益を獲得してまいります。そして、2023年12月期は保有資産の一部売却を検討しており、財務基盤の安定化を図るとともに当社グループ全体の収益拡大を目指してまいります。

 

  ② サイトの安全性および健全性強化への対応

 当社グループは、ユーザーが安心して利用できるサービス環境を提供することが、信頼性の向上、ひいては事業の発展に寄与するものと認識しております。当社グループは、ユーザーに対してインターネットを通して、ゲームコンテンツや各種サービスを提供する立場から、ユーザーが安心して利用できるようにサイト・各種サービスの安全性や健全性を継続的に強化していくことが必要であると考えております。個人情報保護や知的財産保護等に関するサイト・各種サービスの安全性の強化に加え、利用規約の徹底やサイトパトロール等の体制強化など、健全性維持の取り組みを継続的に実施してまいります。

 

  ③ システムの強化

 当社グループの事業は、主にインターネット上で展開されていることから、サービス提供に係るシステム稼働の安定性を確保することが経営上重要な課題であると認識しております。そのため、当社グループでは、ユーザー数増加やユーザー満足度の向上を目的とした新規サービス・機能の開発等に備え、設備への先行投資を継続的に行ってまいります。

 

  ④ 組織体制の強化

 当社グループは、今後のさらなる成長を目指す上で、その時点時点において、優秀な人材の確保や人材の能力を最大限に引き出す人事制度の構築、最適な組織設計が重要な経営課題であると認識しております。そのために、経営理念に沿った人事ポリシーを構築し、最適な人員数のコントロールが可能なモニタリング制度の導入を実現し、成長フェーズに合った評価制度、人材育成制度、報酬制度を導入してまいります。また、組織設計においては、当社グループ事業および戦略に応じて、常に最適な組織を模索し、役員および従業員の自律性を高め、より階層の少ない透明性の高い組織設計を行っていく方針であります。

 

2 【事業等のリスク】

当社グループの事業、その他に関するリスクについて、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のあると考えられる主な事項を記載しております。また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項につきましても、投資家の投資判断上、重要であると考えられる事項につきましては、投資家に対する積極的な情報開示の観点から以下に記載しております。当社グループは、これらのリスク発生の可能性を十分に認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針ではあります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末日現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。

 

1.事業に関するリスク
① モバイルゲーム事業

海外市場におけるアライアンス事業について

当社グループは、海外パートナー企業と国内アニメIPを用いた新規タイトルの共同開発とそれらタイトルの日本及び海外市場での配信を積極的に進めております。
 しかしながら、開発・配信を行う各国での市場や政情、法令規制等の外的要因が急激に変化した場合、海外パートナー企業やその他利害関係者との係争が発生した場合等、外部環境が大きく変化した場合には、当社グループの事業展開及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

② キッチン雑貨事業

ⅰ 商品開発・店舗運営について

当社グループは、キッチン周りを中心として暮らしを楽しむアイデアやライフスタイルを提案する生活雑貨の販売を行っております。ライフスタイル商品は流行や嗜好が短期的に大きく変化することがあり、当社グループの開発商品が消費者の嗜好に合致しない場合や新商品の開発に遅れが生じた場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

ⅱ 在庫管理について
  当社グループの商品は流行や嗜好の変化、または気候の変動等に影響されることから、需要予測が不調であった時には、在庫が増加することとなります。このため商品仕入にあたっては、発注数量の最小化を促進するなど、在庫水準の適正化に努めております。
 しかし、当社グループの対応にも関わらず過剰在庫が発生する可能性があります。当社グループは、滞留在庫について滞留期間や販売可能価額を基準として評価減を実施しているため、滞留在庫が増加するような場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
ⅲ 食の安心、安全について
 当社グループでは一部の店舗において食品の提供を行なっておりますが、近年、食品業界におきましては、製品の規格や産地の偽装問題、消費または賞味期限についての虚偽表示や誤表示など、食の安心、安全を揺るがす問題が発生しております。消費者の食の安心、安全に対する関心はますます高まっており、この対応を誤れば危機的状況を招く社会情勢にあります。
 このリスク回避のために当社では全社に及ぶ品質保証体制と各種品質関連マニュアルの徹底による事前防止システムを確立し、食の安心、安全について万全の備えで臨むとともに、万一発生した場合には損失を最小限に抑えるための対応マニュアルの整備に加え、生産物賠償責任保険へ加入しております。
 しかし、予期せぬ製品の欠陥の発生や、仕入原料に不適切な物質の使用・混入あるいはその他の原因により、大規模な製品回収や製造物責任が発生した場合には、当社グループの経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
ⅳ 原材料について
 当社グループの使用する原料は、主に農産物であり、天候不順、自然災害による収穫量の増減、需給状況などにより仕入価格が変動する可能性があります。輸入原料の場合には、為替変動によっても仕入価格が変動する可能性があります。
 また、原油価格の変動により、石油製品である容器類、包装材料の仕入価格が変動する可能性があります。こうしたリスクについては、安定供給先の確保、事前の価格交渉、適切なタイミングでの価格決定等によりリスクを回避する努力を行っております。
 しかし、予期せぬ突発的事情により原材料の安定的調達ができなくなった場合や仕入価格が高騰した場合には、当社グループの経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

ⅴ 法的規制
 当社グループは、食品衛生法、PL法(製造物責任法)、不当景品類及び不当表示防止法や環境・リサイクル関連法規など、各種の法的規制を受けております。これらの規制を遵守できない場合には、当社の活動が制限される可能性や、コストの増加を招く可能性があります。当社グループとしては、各種規程の整備によるほか、各主管部門と管理部門が連携しすべての法的規制を遵守するように取り組んでおります。
 しかし、予測外の法的規制の強化や新たな規制が発生し、当社グループの事業活動の制限やコスト増加が発生した場合には、当社グループの経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

ⅵ 小売事業について
 当社グループは、生活雑貨ならびに衣類、レシピ本の百貨店や専門店による店頭販売に加え、消費者ニーズをより的確に捉えることが必要と判断し、直営店による小売事業ならびにオンラインショップによる通販を行っております。今後も店舗開発ならびにウェブサイト改修への投資をしてまいりますが、計画に沿った成長ができなかった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

2.財務リスク

 為替変動について

当社グループは、海外パートナー企業と共同でのゲーム開発、当社グループ及び海外パートナー企業を通じての開発ゲームの配信の取り組みを行なっており、積極的に中華圏及び欧米などで配信をしていく予定であります。これら海外パートナー企業との取引、または海外事業が拡大した場合には、外貨建取引が増加し、為替相場の変動により為替差損益が発生するため、当社グループの業績および財務状況に影響を与える可能性があります。

 

3.サービスに関するリスク
① プラットフォーム提供会社への依存について

当社グループの売上においてスマートフォン向けネイティブアプリゲームの比率が高まっているなかで、プラットフォーム提供会社であるApple社及びGoogle社への収益依存も拡大しております。従って、プラットフォーム提供会社の事業戦略の転換並びに動向に伴い、手数料率や為替変動によるアイテム単価の変更等の要因により、当社グループの事業展開及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

② 不正行為等について

当社グループは、個人情報を含む一定の顧客情報及び機密情報等を保有及び管理しております。当社グループは、これらの情報資産の適切な管理に最大限の注意を払っており、情報管理の重要性を周知徹底するべく役職員等に対する研修等を行い、情報管理の強化を図っております。
 また、情報セキュリティについては外部からの不正アクセス、コンピュータウィルスの侵入防止について、システム的な対策を講じております。
 しかしながら、当社グループが取り扱う情報について、外部からの不正アクセス、システム運用における人的過失、役職員等の故意等による顧客情報の漏洩、消失、改ざん又は不正利用等が生じる可能性があり、そのような事態に適切に対応できず信用失墜又は損害賠償による損失が生じた場合には、当社グループの事業展開及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

③ サービスの安全性及び健全性について

当社グループは、ユーザーが安心して利用できるサービスの提供が、信頼性の向上に繋がり、事業の持続的発展に寄与するものと認識しております。当社グループは、青少年保護、健全性維持・向上のために、下記のような取り組みを実施しております。

ⅰ システムによるNGワード、ブラックリストの設定、年令制限の対応
 ⅱ 投稿監視システム
 ⅲ 未成年者の課金額制限

ⅳ ユーザーへの啓発活動強化
   

これらの施策により、当社グループは、当社グループが提供するサービスの安全性及び健全性は一定程度保たれていると認識しております。

しかし、当社グループの提供するサービスにおいて何らかの問題が発生した場合、法的責任を問われる可能性があるほか、当社グループ及び当社グループの提供するサービスの信頼性やブランドが毀損し、当社グループの事業展開及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

4.情報セキュリティ及びシステムに関するリスク

 当社グループは、サービス及びそれを支えるシステム、並びにインターネット接続環境の安定した稼働が、事 

業運営の前提であると認識しております。従って、常時データバックアップやセキュリティ強化を実施している

ほか、サーバそのものをセキュリティが厳しく安定的なシステム運用が可能な外部事業者が提供するデータセン

ターに設置するほか、運用効率が良く、且つ、セキュリティが堅牢な外部事業者のクラウドサービスを選定して

利用する等の体制の構築に努めております。また、事業活動において顧客等の個人情報や技術情報及び他社の機

密情報などを受け取ることがありますが、機密情報に関して適切なセキュリティ対策等、必要な措置を講じてお

ります。

 2021年4月26日提出の臨時報告書のとおり、当社グループ内で発生しました外部からの不正アクセスによる情

報漏えいに対しては、徹底した事実調査及び原因究明を実施し、被害の拡散防止に努めるとともに、再発防止策

を実施するなど必要な措置を継続しております。

 しかしながら、デジタル技術の浸透や、情報セキュリティシステムへの攻撃の高度化かつ巧妙化により、当社

ループの対策が十分に機能せず外部からの不正アクセスを防止できなかった場合や、従業員の故意又は過失等 

によって、新たな情報漏えい事故やサービス停止が発生した場合には、当社グループの信用やブランド価値が毀

損され、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。

 

  5.法的規制・制度動向によるリスク

① インターネットに関連する法的規制について

当社グループはモバイルインターネット上でのサービスを中心としたモバイルゲーム事業を主たる事業領域としていることから、インターネットに関連する法的規制の遵守は経営上の重要課題であると認識しております。
  当社グループに関連する主要な法的規制として、まず、「電気通信事業法」があります。当社グループは電気通信事業法の定めに従って「電気通信事業者」として届出を行っているため、通信の秘密の保護等の義務が課されております。

次に、「特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律」(以下「プロバイダー責任制限法」という。)があります。当社グループは「プロバイダー責任制限法」の定める「特定電気通信役務提供者」に該当しているため、電気通信による情報の流通において他人の権利の侵害が発生した際には、権利を侵害された者に対して損害賠償義務及び権利を侵害した情報を発信した者に関する情報の開示義務を負う場合があります。

また、「不正アクセス行為禁止等に関する法律」(以下「不正アクセス禁止法」という。)があります。「不正アクセス禁止法」では、他人のID、パスワードの無断使用の禁止等が定められております。当社グループは、同法において「アクセス管理者」として位置付けられており、不正アクセス行為に対する防御処置を行う努力義務が課されております。

そして、「特定商取引に関する法律」及び「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」により、一定の広告・宣伝メールの送信にあたっては、法定事項の表示義務等を負う場合があります。
 さらに、2009年4月1日に「青少年が安全に安心してインターネットを利用出来る環境の整備等に関する法律」が施行されております。当社グループは同法の定める「青少年のインターネットの利用に関係する事業を行う者」に該当しており、青少年がインターネットを利用して有害情報の閲覧をする機会を出来るだけ少なくするための措置を講ずると共に、青少年がインターネットを適切に活用する教育的措置を講ずる責務が課されております。

上記以外にも、近年我が国においてインターネット利用に関する様々な議論がなされている状況であり、今後、社会情勢の変化によって既存の法令等の解釈に変更がなされたり、新たな法令等の制定がなされた場合には、当社グループの事業が制約を受け、またはその遵守のためさらなる対応及び費用を要する可能性があります。

② 個人情報保護に関連する法的規制について 

当社グループでは、インターネットサービスの提供を通じ、利用者本人を識別することが出来る一定数の個人情報を保有しており、「個人情報の保護に関する法律」が定める個人情報取扱事業者としての義務を課されております。当社グループは、個人情報の外部漏洩・改ざん等の防止のため、個人情報の管理を事業運営上の重要事項と捉え、個人情報を取り扱う際の業務フローや権限体制を明確化し、個人情報保護規程をはじめとした個人情報管理に関連する規程や規則等を制定しております。併せて、役職員等を対象とした社内教育を通じて関連ルールの存在を周知徹底し、個人情報保護に関する意識の向上を図ることで、同法及び関連法令等の法的規制の遵守に努めております。また、技術的対応として、全ての個人情報は、サービスの提供や開発に用いるものとは物理的に異なるサーバに保管するなどの対策を講じております。当該サーバへのアクセスは、業務上必要な従業員のみがセキュリティ対策を施した専用サーバを介した場合に限り可能とするなど、厳格に制限しております。
 しかしながら、個人情報が当社グループ関係者や業務提携・委託先などの故意または過失により外部に流出したり、悪用される事態が発生した場合には、当社グループが損害賠償を含む法的責任を追及される可能性があるほか、当社グループ並びに当社グループが提供するサービスの信頼性やブランドが毀損し、当社グループの事業展開及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

 6. 人員体制に関するリスク

当社グループは、安定した事業継続及び更なる事業拡大のためには、各分野における適切な人材確保及び人材配置が必須であると考えております。特に、IPの創出およびコンテンツ企画、ライフスタイル商品企画・開発に携わる優秀な人材確保が重要だと考えておりますが、技術革新が著しく、豊富な経験を保有する人材の絶対数が少ないことから、優秀な人材確保は容易ではないと認識しております。従って、適切な人材確保及び人員配置ができなかった場合、または人材が流出した場合には、当社グループの事業展開及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 

 

 7. 自然災害等に関するリスク

地震・台風等の自然災害やその他の事業活動の継続に支障をきたす事象が発生した場合、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。こうした事態が発生した場合に備え、事業継続プランを検討しており、状況に応じ事前の対策を実施する予定でありますが、災害等による物的・人的被害が予想を大きく超える規模になった場合には、事業の継続が困難になる可能性があります。

 

 8. 新型コロナウイルスの感染拡大に関するリスク

新型コロナウイルスの感染症が国内外で拡大したことにより、消費行動の変化や、新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく行政および各自治体からの営業時間短縮を始めとする営業自粛要請が発せられたことに伴い、当社グループの事業においても少なからず影響を受けることとなりました。但し、キッチン雑貨事業における百貨店の収益に関しては、一定程度の影響に留まっていると認識しております。しかしながら、現在以上のパンデミックが発生した場合においては、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

 9.継続企業の前提に関する重要事象等

    継続企業の前提に関する重要事象等を解消するための対応策等

当社グループは2015年12月期より、7期連続して営業損失、経常損失及び親会社株主に帰属する当期純損失を計上しており、当連結会計年度においても、営業損失、経常損失及び親会社株主に帰属する当期純損失を計上したことから、継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在していると認識しております。

当社グループは、足元の業績改善を進めることにより当該状況を解消するために、以下の対応策を講じることにより、事業面につきましては収益の確保及び費用の削減を進めるとともに、財務基盤の一層の安定化に取り組んでおります。

 

事業・経営基盤の安定化

当連結会計年度におきまして、海外拠点からの撤退を完了し、新たな社外取締役の選任を実施したことで、グループ全体での経営基盤の強化を図っております。また、従来よりモバイルゲーム事業及びキッチン雑貨事業の2つの事業セグメントを主軸に事業を進めてまいりましたが、今後はM&Aを含めた企業投資を促進し、投資したIP企業の価値を高めて最終的に株式を売却するまでの投資育成事業を重要な事業として位置づけ、翌連結会計年度からは投資育成事業を追加した3つの事業セグメント(デジタルIP領域(旧モバイルゲーム事業)、ライフスタイルIP領域(旧キッチン雑貨事業)、IP投資育成領域(投資育成事業))に変更し、それぞれのセグメントにおいて以下のことを目指してまいります。

 

デジタルIP領域

デジタルIP領域につきましては、2019年に株式会社ゲームゲートを吸収合併し、IPの取得とそれらIPを使ったマネタイズの座組を構築し、一定の料率の収益を収受するローリスクミドルリターンのプロデュース型モデルへと切り替えを行うとともに、戦略外及び不採算タイトルからの撤退を行い、加えて、プロデュース型モデルで利益が出る体質にすべく徹底したコスト削減を行いました。当連結会計年度におきましては、既存タイトルの売上が低迷したことや新規ゲームタイトルの配信が翌期に延長された中、「sin 七つの大罪X-TASY」が全世界に、「英雄伝説 暁の軌跡M(モバイル)」が韓国向けに新たに配信され、新規事業であるWebtoon(縦読み型の電子コミック)「異世界に行ったら分裂してしまった」が初めて配信されました。今後は、既存のゲーム事業におけるIPプロデュースで培った経験を新規事業である「Webtoon」「VTuber」において活かすことで新たなIPを創出し、更なる収益獲得を目指してまいります。

 

ライフスタイルIP領域

ライフスタイルIP領域につきましては、全国の百貨店等に出店している生活雑貨ショップ「share with Kurihara harumi」及びレストラン&カフェ「ゆとりの空間」は、新型コロナウイルスの感染拡大防止による行動制限が緩和されたこともあり、百貨店売上、フード売上ともに好調に推移しております。また、ロイヤリティ収入もエスビー食品株式会社から発売された「栗原はるみわたしのカレー」「栗原はるみのホワイトソース」「栗原はるみのデミグラスソース」、2022年5月26日に資本業務提携契約を締結したオイシックス・ラ・大地株式会社から発売されたミールキット「栗原はるみの毎日を楽しむ小さなごちそうコース」「栗原心平の豚スパイシートマトドリア」等のロイヤリティ収入が新たな収益源となり、ロイヤリティ収入全体の売上を底上げしております。加えて、Eコマースにつきましては、2022年3月にサイトをリニューアルし、コンテンツ開発やCRMの強化を進めております。そして、現在は将来のIPOに向けた準備期にあると捉え、「自社ECサイト及び百貨店のアップデート→ワクワク空間の創出」「フレキシブルなものづくり体制の確立」「『食』に関わる新規事業の創出」「マーケティング・ブランディングの強化」を新たな4つの成長戦略として掲げて今後事業に邁進しております。

 

 

IP投資育成領域

IP投資育成領域につきましては、M&Aを含めた企業投資を促進し、投資したIP企業の価値を高めて最終的に株式を売却するまでの投資育成事業を新たに位置づけ、その中で保有資産の一部売却も検討しており、更なる収益獲得を目指してまいります。

 

財務基盤の安定化

財務基盤の安定化につきましては、当連結会計年度おきまして、前連結会計年度に発行した「第三者割当による第33回新株予約権」の行使により24百万円の資金調達を実施いたしました。また、2022年6月1日に提出いたしました臨時報告書に記載のとおり、連結子会社である株式会社ゆとりの空間の株式の一部を譲渡し、400百万円の資金調達を実施いたしました。2022年6月3日に提出いたしました有価証券届出書に記載のとおり、第1回無担保転換社債型新株予約権付社債及び第34回新株予約権の発行により208百万円の資金調達を実施し、さらに当連結会計年度末までに新株予約権がすべて行使されたことにより399百万円の資金調達を実施することができました。これらの資金調達が実施できたことで財務基盤の安定化に繋がりました。

しかしながら、今後の経済情勢等がこれらの施策に影響を及ぼし収益が計画どおり改善しない可能性があり、資金繰りに重要な影響を及ぼす可能性があるため、現時点では継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められます。

なお、連結財務諸表は継続企業を前提として作成されており、継続企業の前提に関する重要な不確実性の影響を連結財務諸表に反映しておりません。

 

 

 

3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(業績等の概要)
(1) 業績

当連結会計年度におきましては、前連結会計年度に引き続き各社ごとにおける戦略に沿って売上、利益の拡大を図るとともに、エンターテインメント分野における新たな事業領域への拡大を目指し新規の投資案件を継続して探しております。

当連結会計年度におけるセグメントの業績は以下のとおりです。また、当連結会計年度より、報告セグメントごとの業績をより適正に評価管理するため、当社の共通費の各セグメントへの配分方法を見直し、事業セグメントの利益又は損失の算定方法の変更を行っております。なお、前連結会計年度のセグメント利益又は損失は、変更後の算定方法により作成したものを記載しております。

 

モバイルゲーム事業

モバイルゲーム事業につきましては、「IPプロデュース」「IP創出」を成長戦略の軸として、2020年1月1日付を効力発生日として株式会社モブキャストゲームスを存続会社とし、株式会社ゲームゲートを吸収合併いたしました。ゲームゲート社の持つニッチ領域におけるIP発掘能力とモブキャストゲームスが持つ海外ネットワークを活かした、アニメ等のIPビジネス領域でのデジタルコンテンツのプロデュース及びIP創出として、これまでに複数のゲームタイトルを日本国内のみならず、韓国、中華圏、東南アジア及び英語圏に配信してまいりました。また、ゲーム以外のコンテンツとしては、イラストやアラームアプリ等を配信する他、最近ではWeb3.0領域への展開を視野に「Webtoon・電子漫画」「VTuber」といった新たな領域でのIP創出を進めております。

当連結会計年度の売上につきましては、既存タイトルの他に「sin 七つの大罪X-TASY」が全世界に、「英雄伝説 暁の軌跡M(モバイル)」が韓国向けに新たに配信されましたが、「転生したらスライムだった件~魔国連邦創世記(ロードオブテンペスト)~」、プロ野球最強オーダー編成バトル「モバプロ」等の主要タイトルの売上減少が業績に影響いたしました。ゲームタイトル以外では、IPコラボレーション企画等プロデュース案件が下支えとなり、また、当連結会計年度末にはWebtoon(縦読み型の電子コミック)「異世界に行ったら分裂してしまった」が配信され、売上高は769,573千円(前連結会計年度は1,747,304千円)となりました。従来から進めているコスト削減を当連結会計年度も引き続き推し進めてまいりましたが、営業損失は18,443千円(前連結会計年度の営業利益は74,633千円)となりました。

 

キッチン雑貨事業

 キッチン雑貨事業を営む株式会社ゆとりの空間は、雑誌やテレビなどのメディアでなじみ深い料理家の栗原はるみ氏がプロデュースする生活雑貨ショップ「share with Kurihara harumi」においてオリジナルの食器や調理器具、アパレル、キッチン雑貨等を全国の百貨店、アウトレット等で販売し、また、同氏の人気レシピをメインにしたレストラン&カフェ「ゆとりの空間」を運営しております。そして、同じく料理家である栗原心平氏が提供する「ごちそうさまofficial」では、YouTube公式チャンネル「ごちそうさまチャンネル」の中で料理と食事を楽しむための情報配信、動画内で使用したキッチンアイテムやこだわりの商品、同氏が厳選した旬の食品を販売する「ごちそうさまチャンネル Official オンラインショップ」、小中学生を対象にしたオンラインでのクッキングスクールを展開しております。

「share with Kurihara harumi」「ゆとりの空間」につきましては、新型コロナウイルスの感染拡大防止による行動制限が緩和されたこともあり、売上は回復基調にあります。また、栗原はるみ氏、栗原心平氏のブランドを活かし、パーソナルマガジン「栗原はるみ」、エスビー食品株式会社から発売された「栗原はるみわたしのカレー」「栗原はるみのクリームシチュー」「栗原はるみのビーフシチュー」、2022年5月26日に資本業務提携契約を締結したオイシックス・ラ・大地株式会社から発売されたミールキット「栗原はるみの毎日を楽しむ小さなごちそうコース」「栗原心平の豚スパイシートマトドリア」等のロイヤリティ収入が好調に推移しております。Eコマースにつきましては、定番品を強化する等により売上が回復基調にあり、売上全体を下支えしております。その結果、売上高は2,809,843千円(前連結会計年度は2,767,237千円)となりましたが、商品の自己在庫化に倉庫費用及び配送料等が増加したことにより、営業損失は7,136千円(前連結会計年度は73,408千円)となりました。

 

以上の結果、当連結会計年度の当社グループの売上高は、3,587,967千円(前連結会計年度は4,537,097千円)となりました。また、営業損失につきましては、354,777千円(前連結会計年度は373,282千円)となりました。また、営業外費用として「支払利息」22,884千円及び「雑損失」8,822千円等を計上したことにより、経常損失は392,077千円(前連結会計年度は398,204千円)となりました。さらに、特別利益として、「保険解約返戻金」16,704千円等を計上、また、特別損失として「減損損失」44,091千円、「和解金」28,000千円等を計上した結果、税金等調整前当期純損失は446,945千円(前連結会計年度は1,085,487千円)、当期純損失は454,712千円(前連結会計年度は1,093,512千円)、親会社株主に帰属する当期純損失は448,690千円(前連結会計年度は1,093,512千円)となりました。

 

(2) 財政状態

① 資産、負債及び純資産の状況

       (資産)

 当連結会計年度末における資産は、前連結会計年度末に比べ380,973千円増加し、3,170,883千円となりました。これは主に、現金及び預金が518,403千円増加し、その他のうち未収消費税等が39,602千円、商品及び製品が12,282千円、受取手形、売掛金及び契約資産が73,669千円減少したこと等によるものであります。

 

       (負債)

 当連結会計年度末における負債は、前連結会計年度末に比べ196,602千円減少し、2,419,079千円となりました。これは主に、1年内返済予定の長期借入金が46,385千円、長期割賦未払金が35,931千円、リース債務が42,647千円、その他のうち未払消費税等が55,307千円増加、買掛金が145,873千円、未払金が106,177千円、長期借入金が100,077千円減少したこと等によるものであります。

 

       (純資産)

 当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末より577,576千円増加し、751,803千円となりました。これは主に、資本金が316,647千円、資本剰余金が689,436千円増加し、利益剰余金が443,840千円減少したことによるものであります。

 

(3) キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ518,403千円増加し、856,294千円となりました。

 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 当連結会計年度において営業活動による資金の減少は、449,672千円(前連結会計年度は584,666千円の減少)となりました。これは主に、売上債権の減少額73,669千円、未払消費税等の増加額101,420千円による資金の増加、税金等調整前当期純損失446,945千円、仕入債務の減少額145,873千円、未払金の減少額72,136千円等により資金が減少したことによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 当連結会計年度において投資活動による資金の減少は、23,952千円(前連結会計年度は99,111千円の増加)となりました。これは主に、保険積立金の解約による収入25,157千円による資金の増加、有形固定資産の取得による支出28,236千円、無形固定資産の取得による支出15,720千円により資金が減少したことによるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 当連結会計年度において財務活動による資金の増加は、992,028千円(前連結会計年度は398,345千円の増加)となりました。これは主に、転換社債型新株予約権付社債の発行による収入200,000千円、連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の売却による収入400,000千円、株式の発行による収入420,584千円により資金が増加したことによるものであります。

 

 

(販売の状況)
(1) 販売実績

当連結会計年度の販売実績をサービス別に示すと、次のとおりであります。

 

サービス別

当連結会計年度

(自 2022年1月1日

至 2022年12月31日)

販売高(千円)

前連結会計年度比(%)

      モバイルゲーム事業

769,573

44.0

キッチン雑貨事業

2,809,843

101.5

その他

8,550

37.9

合計

3,587,967

79.1

 

(注) 1.セグメント間取引については相殺消去しております。

     2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績に対する割合は次のとおりであります。

相手先

前連結会計年度

(自 2021年1月1日

至 2021年12月31日)

当連結会計年度

(自 2022年1月1日

至 2022年12月31日)

金額(千円)

割合(%)

金額(千円)

割合(%)

Apple Inc.

529,980

11.7

グーグル・ペイメント株式会社

476,148

10.5

 

    3. 相手先のApple Inc.およびグーグル・ペイメント株式会社は決済代行業者であり、ユーザー

      からの代金回収を代行しております。

       4. 当連結会計年度におけるApple Inc.およびグーグル・ペイメント株式会社に対する販売実績は、

      総販売実績に対する割合が10%未満のため、記載を省略しております。

 

(経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容)

当社グループの財政状態及び経営成績の分析は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 財政状態の分析

財政状態の状況とそれらの要因については、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (業績等の概要) (2) 財政状態」に記載しております。

 

(2) 経営成績の分析

経営成績の状況とそれらの要因については、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (業績等の概要) (1) 業績」に記載しております。

 

 

(3) キャッシュ・フローの状況の分析・検討並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因については、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (業績等の概要) (3) キャッシュ・フローの状況」に記載しております。

また、当社グループの運転資金需要のうち主なものは、売上原価、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要のうち主なものは、業務提携、M&A等の新たな事業・サービスへの提携・出資及び設備投資等によるものであります。

当社グループの運転資金は、営業活動によって獲得した自己資金の充当を基本とし、資金需要等を考慮した上で外部資金調達手段として金融機関からの借入及びエクイティファイナンス等により負債と資本のバランスに配慮しつつ調達することとしております。

資金の流動性管理にあたっては、適宜、資金繰り計画を作成して手元流動性等をモニタリングするとともに、取引金融機関との当座貸越契約の締結、長期借入の実施等により、将来に渡り必要な資金流動性を確保できるよう計画しております。

 

(4) 重要な会計上の見積り及び当該見積に用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。連結財務諸表を作成するに当たり、必要な見積りを行っており、それらは資産、負債、収益及び費用の計上金額に影響を与えております。これらの見積りは、その性質上判断及び入手し得る情報に基づいて行いますので、実際の結果がそれらの見積りと相違する場合があります。

なお、新型コロナウイルスの感染拡大の影響に関する会計上の見積りについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(追加情報)」に記載しております。

また、固定資産の減損については「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(連結損益計算書関係)」に記載しております。

当社グループの連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積りのうち、重要なものは「第5 経理の状況  1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

 

 

4 【経営上の重要な契約等】

(1)株式会社モブキャストゲームス(連結子会社)が許諾を得ている契約

相手方の名称

許諾内容

契約締結日

契約内容

契約期間

一般社団法人日本野球機構

球団名、球団マーク、所属選手名、選手の肖像等

2022年3月1日

使用許諾

2022年3月1日から
2023年2月28日まで

株式会社セミック

日本プロ野球OB選手の肖像等

2022年3月1日

使用許諾

2022年3月1日から
2023年2月28日まで

 

(注) 上記については、個別に契約をした球団または選手の肖像権使用対価を支払っております。

 

(2)株式会社モブキャストゲームス(連結子会社)が事業提携をしている契約

相手方の名称

契約名称

契約締結日

契約内容

契約期間

株式会社
マイネット
エンターテイメント

包括的業務提携契約書

2016年6月15日

当社が保有・運営する
mobcastプラットフォー
ム及び同プラットフォー
ム上のブラウザゲームタ
イトルの共同運営に係る
包括的業務提携契約

2016年6月15日から
2023年6月14日まで

業務提携個別契約書
(モバプロ)

当社が保有・運営する
「モバプロ」の共同運営に係る個別契約

2016年6月16日から
「モバプロ」の運営が
終了し債権債務の精算
が終了するまで

業務提携個別契約書
(モブキャストプラッ
トフォーム)

当社が保有・運営する
「モブキャストプラット
フォーム」の共同運営に
係る個別契約

2016年6月16日から
「モブキャストプラッ
トフォーム」の運営が
終了し債権債務の精算
が終了するまで

 

 

2 【主要な設備の状況】

当社グループにおける主要な設備は、以下のとおりであります。

(1)提出会社

 

 

 

 

2022年12月31日現在

事業所名
(所在地)

セグメントの名称

設備の内容

帳簿価額(千円)

従業員数
(名)

建物及び

構築物

工具、器具
及び備品

合計

本社
(東京都港区)

全社(共通)

本社業務設備

9(0) 

 

(注) 1.建物及び構築物は、賃借中の建物に設置した建物附属設備であります。

2. 建物及び構築物ならびに工具、器具及び備品は減損損失を計上したことにより帳簿価額は零円になって

  おります。

3.従業員数は就業員数であり、アルバイト及び派遣社員は( )内に年間の平均人員を外数で記載しております。

4.本社の建物及び構築物は賃借中のものであり、年間賃借料は35,182千円であります。

 

(2)国内子会社

 

 

 

 

 

 

2022年12月31日現在

会社名

事業所名
(所在地)

セグメントの名称

設備の内容

帳簿価額(千円)

従業員数
(名)

建物及び
構築物

工具、器具及び備品

土地

(面積㎡)

合計

㈱ゆとりの空間

 本社
 (東京都目黒区)

キッチン
雑貨事業

本社

業務設備

16,607

10,891

260,000

(305)

287,499

45(5)

㈱ゆとりの空間

目黒スタジオ

(東京都目黒区)

キッチン
雑貨事業

撮影

スタジオ

59,358

833

415,000

(382)

475,191

㈱ゆとりの空間

下馬スタジオ

(東京都世田谷区)

キッチン
雑貨事業

撮影

スタジオ

3,577

125,000

(178)

128,577

 

(注) 1.従業員数は就業員数であり、アルバイト及び派遣社員は( )内に年間の平均人員を外数で記載しております。

 

① 【株式の総数】

 

種類

発行可能株式総数(株)

普通株式

90,000,000

90,000,000

 

 

② 【発行済株式】

 

種類

事業年度末現在
発行数(株)
(2022年12月31日)

提出日現在
発行数(株)
(2023年3月27日)

上場金融商品取引所
名又は登録認可金融
商品取引業協会名

内容

普通株式

44,638,408

44,638,408

東京証券取引所
(グロース)

完全議決権株式であり、株主としての権利内容に何ら限定のない当社における標準となる株式であります。
なお、1単元の株式数は、100株であります。

44,638,408

44,638,408

 

 

① 【ストックオプション制度の内容】

    該当事項はありません。

② 【ライツプランの内容】

該当事項はありません。

 

(4) 【発行済株式総数、資本金等の推移】

 

年月日

発行済株式
総数増減数
(株)

発行済株式
総数残高
(株)

資本金増減額
 
(千円)

資本金残高
 
(千円)

資本準備金
増減額
(千円)

資本準備金
残高
(千円)

2018年1月1日~

2018年12月31日

(注1)

1,259,700

18,577,708

249,929

2,421,686

249,929

672,629

2019年4月8日

(注2)

335,600

18,913,308

50,004

2,471,690

50,004

722,633

2019年1月1日~

2019年12月31日

(注1)

5,095,000

24,008,308

551,745

3,023,436

551,745

1,274,378

2020年4月30日

(注3)

24,008,308

△2,523,436

500,000

△1,127,137

147,241

2020年1月1日~

2020年12月31日

(注1)

6,000,000

30,008,308

472,367

972,367

472,367

619,608

2021年1月1日~

2021年12月31日

(注1)

4,578,500

34,586,808

199,635

1,172,002

199,635

819,243

2022年1月1日~

2022年12月31日

(注1)

10,051,600

44,638,408

316,647

1,488,650

316,647

1,135,891

 

(注)1. 転換社債型新株予約権付社債の株式転換による増加と新株予約権の権利行使による増加であります。

  2.有償第三者割当 355,600株

    発行価格      298円

    資本組入額     149円

    割当先      藪 考樹

  3.会社法第447条第1項及び第448条第1項の規定に基づき、資本金及び資本準備金を減少し、その他資本剰余金へ振り替えたものであります。

 

(5) 【所有者別状況】

 

2022年12月31日現在

区分

株式の状況(1単元の株式数100株)

単元未満
株式の状況
(株)

政府及び
地方公共
団体

金融機関

金融商品
取引業者

その他の
法人

外国法人等

個人
その他

個人以外

個人

株主数(人)

1

19

59

22

52

12,703

12,856

所有株式数
(単元)

6,377

50,497

18,749

11,816

3,760

355,127

446,326

5,808

所有株式数
の割合(%)

1.43

11.31

4.20

2.65

0.84

79.57

100.00

 

 

(6) 【大株主の状況】

2022年12月31日現在

氏名又は名称

住所

所有株式数
(株)

発行済株式
(自己株式を除
く。)の総数に
対する所有株
式数の割合(%)

藪   考樹

東京都渋谷区

4,570,800

10.23

株式会社SBI証券

東京都港区六本木1丁目6番1号

1,940,700

4.34

楽天証券株式会社

東京都港区南青山2丁目6番21号

1,492,700

3.34

山下 博

大阪府泉南市

1,206,000

2.70

株式会社ファミリーショップワタヤ

福島県双葉郡双葉町大字新山字北広町9

1,006,800

2.25

日本証券金融株式会社

東京都中央区茅場町1丁目2番10号

637,700

1.42

寺田 航平

東京都渋谷区

450,000

1.00

株式会社SBIネオトレード証券

東京都港区六本木1丁目6番1号 泉ガーデンタワー29階

443,500

0.99

auカブコム証券株式会社

東京都千代田区大手町1丁目3番2号 経団連会館6階

344,500

0.77

後藤 知近

神奈川県川崎市宮前区

320,000

0.71

12,412,700

27.81

 

(注) 当事業年度において主要株主であったBNP PARIBAS LONDON BRANCH FOR PRIME BROKERAGE SEGREGATION ACC FOR THIRD PARTY(常任代理人 香港上海銀行東京支店)は、当事業年度末では、主要株主ではなくなりました。

① 【連結貸借対照表】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(2021年12月31日)

当連結会計年度

(2022年12月31日)

資産の部

 

 

 

流動資産

 

 

 

 

現金及び預金

337,890

856,294

 

 

受取手形及び売掛金

452,463

 

 

受取手形、売掛金及び契約資産

※1 378,793

 

 

商品及び製品

446,736

434,453

 

 

前払費用

264,972

277,034

 

 

その他

72,616

50,724

 

 

流動資産合計

1,574,679

1,997,300

 

固定資産

 

 

 

 

有形固定資産

 

 

 

 

 

建物及び構築物

177,065

196,655

 

 

 

 

減価償却累計額

56,269

72,139

 

 

 

 

建物及び構築物(純額)

※2 120,795

※2 124,515

 

 

 

工具、器具及び備品

91,677

103,792

 

 

 

 

減価償却累計額

70,631

92,067

 

 

 

 

工具、器具及び備品(純額)

21,046

11,725

 

 

 

土地

※2 800,000

※2 800,000

 

 

 

その他

6,204

14,388

 

 

 

 

減価償却累計額

3,619

7,439

 

 

 

 

その他(純額)

2,585

6,949

 

 

 

有形固定資産合計

944,426

943,190

 

 

無形固定資産

 

 

 

 

 

ソフトウエア仮勘定

47,013

 

 

 

リース資産

33,800

 

 

 

その他

22,581

8,976

 

 

 

無形固定資産合計

69,595

42,776

 

 

投資その他の資産

 

 

 

 

 

投資有価証券

※3 131,402

※3 126,858

 

 

 

その他

76,105

67,058

 

 

 

貸倒引当金

6,300

6,300

 

 

 

投資その他の資産合計

201,208

187,616

 

 

固定資産合計

1,215,230

1,173,583

 

資産合計

2,789,910

3,170,883

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(2021年12月31日)

当連結会計年度

(2022年12月31日)

負債の部

 

 

 

流動負債

 

 

 

 

買掛金

324,535

178,661

 

 

短期借入金

※2 200,000

※2 200,000

 

 

1年内返済予定の長期借入金

※2 89,511

※2 135,896

 

 

リース債務

10,667

 

 

未払金

342,090

235,913

 

 

未払法人税等

6,866

4,138

 

 

契約負債

16,207

 

 

前受金

253,538

265,400

 

 

その他

※4 156,550

※4 161,149

 

 

流動負債合計

1,373,093

1,208,035

 

固定負債

 

 

 

 

長期借入金

※2 1,159,317

※2 1,059,240

 

 

退職給付に係る負債

26,326

27,974

 

 

リース債務

2,575

34,555

 

 

長期割賦未払金

35,931

 

 

繰延税金負債

54,370

53,343

 

 

固定負債合計

1,242,589

1,211,043

 

負債合計

2,615,682

2,419,079

純資産の部

 

 

 

株主資本

 

 

 

 

資本金

1,172,002

1,488,650

 

 

資本剰余金

826,324

1,515,760

 

 

利益剰余金

1,825,078

2,268,919

 

 

株主資本合計

173,248

735,491

 

その他の包括利益累計額

 

 

 

 

その他有価証券評価差額金

160

133

 

 

為替換算調整勘定

375

 

 

その他の包括利益累計額合計

536

133

 

新株予約権

1,515

230

 

非支配株主持分

16,215

 

純資産合計

174,227

751,803

負債純資産合計

2,789,910

3,170,883

 

【連結損益計算書】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(自 2021年1月1日

 至 2021年12月31日)

当連結会計年度

(自 2022年1月1日

 至 2022年12月31日)

売上高

4,537,097

※1 3,587,967

売上原価

2,352,146

1,647,239

売上総利益

2,184,951

1,940,728

販売費及び一般管理費

※2 2,558,234

※2 2,295,505

営業損失(△)

373,282

354,777

営業外収益

 

 

 

受取利息

27

3

 

受取配当金

1

0

 

受取保険金

12,478

 

受取賃貸料

7,200

7,200

 

為替差益

37

 

敷金返還差益

3,670

 

その他

9,158

10,452

 

営業外収益合計

32,535

17,694

営業外費用

 

 

 

支払利息

24,632

22,884

 

持分法による投資損失

9,779

7,767

 

為替差損

113

 

株式交付費

963

3,973

 

支払手数料

5,242

883

 

投資事業組合運用損

2,837

 

新株予約権発行費

7,056

10,662

 

その他

6,832

8,822

 

営業外費用合計

57,457

54,994

経常損失(△)

398,204

392,077

特別利益

 

 

 

保険解約返戻金

16,704

 

投資有価証券売却益

※7 64,800

 

新株予約権戻入益

2,880

 

その他

760

 

特別利益合計

67,680

17,464

特別損失

 

 

 

減損損失

※4 695,308

※4 44,091

 

固定資産除却損

※3 2,357

※3 240

 

投資有価証券評価損

※6 11,521

 

和解金

※5 28,000

 

情報セキュリティ対策費

※8 45,775

 

特別損失合計

754,963

72,332

税金等調整前当期純損失(△)

1,085,487

446,945

法人税、住民税及び事業税

8,024

8,794

法人税等調整額

1,027

法人税等合計

8,024

7,767

当期純損失(△)

1,093,512

454,712

非支配株主に帰属する当期純損失(△)

6,022

親会社株主に帰属する当期純損失(△)

1,093,512

448,690

 

1.報告セグメントの概要

(1) 報告セグメントの決定方法

当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。

当社グループは、各主要子会社に製品・サービス別の事業本部を置き、各事業本部は取り扱う製品・サービスについて国内及び海外の包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しております。
 従って、当社グループは各主要子会社の事業本部を基礎とした製品・サービス別セグメントから構成されており、「モバイルゲーム事業」及び「キッチン雑貨事業」の2つを報告セグメントとしております。


(2) 各報告セグメントに属する製品及びサービスの種類
 「モバイルゲーム事業」は、主にIPを使ったスマートフォン向けゲームを含むデジタルコンテンツの配信を行っております。

「キッチン雑貨事業」は、主にオリジナル食器、キッチン雑貨、調味料、インテリア小物、エプロン、ウェアの販売等を行っております。

① 【貸借対照表】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2021年12月31日)

当事業年度

(2022年12月31日)

資産の部

 

 

 

流動資産

 

 

 

 

現金及び預金

111,989

563,824

 

 

売掛金

※1 4,456

※1 3,357

 

 

未収入金

※1 3,156

※1 2,427

 

 

前払費用

11,204

8,197

 

 

未収消費税等

12,384

6,680

 

 

関係会社短期貸付金

80,000

 

 

未収還付法人税等

4,095

 

 

その他

※1 1,348

※1 2,077

 

 

貸倒引当金

84,555

3,298

 

 

流動資産合計

139,983

587,361

 

固定資産

 

 

 

 

有形固定資産

 

 

 

 

 

建物

2,916

 

 

 

工具、器具及び備品

9,932

 

 

 

その他

2,585

 

 

 

有形固定資産合計

15,433

 

 

無形固定資産

 

 

 

 

 

ソフトウエア

19,522

 

 

 

ソフトウエア仮勘定

2,850

 

 

 

商標権

1,755

 

 

 

その他

63

 

 

 

無形固定資産合計

24,191

 

 

投資その他の資産

 

 

 

 

 

投資有価証券

120,505

120,505

 

 

 

関係会社株式

30,694

249,890

 

 

 

敷金

26,602

25,902

 

 

 

破産更生債権等

6,300

6,300

 

 

 

関係会社長期貸付金

181,324

 

 

 

その他

200

214

 

 

 

貸倒引当金

187,624

6,300

 

 

 

投資その他の資産合計

178,002

396,512

 

 

固定資産合計

217,626

396,512

 

資産合計

357,610

983,874

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2021年12月31日)

当事業年度

(2022年12月31日)

負債の部

 

 

 

流動負債

 

 

 

 

関係会社短期借入金

19,386

15,032

 

 

未払金

※1 17,801

※1 15,980

 

 

未払費用

※1 3,533

 

 

未払法人税等

2,615

 

 

預り金

4,735

3,582

 

 

その他

※1 2,861

※1 197

 

 

流動負債合計

50,932

34,792

 

固定負債

 

 

 

 

関係会社事業損失引当金

135,673

2,326

 

 

その他

2,575

381

 

 

固定負債合計

138,249

2,708

 

負債合計

189,181

37,501

純資産の部

 

 

 

株主資本

 

 

 

 

資本金

1,172,002

1,488,650

 

 

資本剰余金

 

 

 

 

 

資本準備金

819,243

1,135,891

 

 

 

資本剰余金合計

819,243

1,135,891

 

 

利益剰余金

 

 

 

 

 

その他利益剰余金

 

 

 

 

 

 

繰越利益剰余金

1,824,102

1,678,168

 

 

 

利益剰余金合計

1,824,102

1,678,168

 

 

株主資本合計

167,143

946,373

 

新株予約権

1,285

 

純資産合計

168,428

946,373

負債純資産合計

357,610

983,874

 

② 【損益計算書】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(自 2021年1月1日

 至 2021年12月31日)

当事業年度

(自 2022年1月1日

 至 2022年12月31日)

営業収益

※1 45,974

※1 39,712

営業費用

※1,※2 402,346

※1,※2 355,456

営業損失(△)

356,371

315,743

営業外収益

 

 

 

受取利息

※1 1,726

※1 1,612

 

受取保険金

12,478

 

その他

※1 860

※1 2,235

 

営業外収益合計

15,065

3,848

営業外費用

 

 

 

支払利息

※1 835

※1 380

 

株式交付費

963

1,388

 

投資事業組合運用損

2,837

 

新株予約権発行費

7,056

10,662

 

その他

175

308

 

営業外費用合計

11,867

12,740

経常損失(△)

353,173

324,635

特別利益

 

 

 

関係会社株式売却益

※6 400,000

 

関係会社事業損失引当金戻入益

※7 133,346

 

投資有価証券売却益

129,153

 

新株予約権戻入益

2,880

 

貸倒引当金戻入額

※8 73,581

 

特別利益合計

132,033

606,928

特別損失

 

 

 

減損損失

33,567

 

固定資産除却損

660

240

 

投資有価証券評価損

※3 6,071

※3 1,699

 

関係会社事業損失

※4 401,553

 

関係会社株式評価損

※5 471,852

※5 99,900

 

特別損失合計

880,137

135,408

税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△)

1,101,277

146,884

法人税、住民税及び事業税

35

950

法人税等合計

35

950

当期純利益又は当期純損失(△)

1,101,312

145,934