ICDAホールディングス株式会社
International Conglomerate of Distribution for Automobile Holdings Co., Ltd.
鈴鹿市飯野寺家町234番地の1
証券コード:31840
業界:小売業
有価証券報告書の提出日:2023年6月29日

(1) 連結経営指標等

 

回次

第10期

第11期

第12期

第13期

第14期

決算年月

2019年3月

2020年3月

2021年3月

2022年3月

2023年3月

売上高

(千円)

28,181,717

27,065,903

26,717,330

28,453,314

30,496,316

経常利益

(千円)

1,146,426

1,135,874

1,456,791

1,560,837

1,404,341

親会社株主に帰属する
当期純利益

(千円)

737,881

679,488

788,392

975,880

883,501

包括利益

(千円)

723,113

679,099

868,104

1,056,766

969,694

純資産額

(千円)

5,437,782

6,006,066

6,763,346

7,709,432

8,568,448

総資産額

(千円)

14,989,293

14,663,562

14,716,120

15,253,856

15,618,817

1株当たり純資産額

(円)

2,508.40

2,772.15

3,119.21

3,549.22

3,943.40

1株当たり当期純利益

(円)

351.38

323.57

375.45

464.75

420.75

潜在株式調整後
1株当たり当期純利益

(円)

自己資本比率

(%)

35.1

39.7

44.5

48.9

53.0

自己資本利益率

(%)

14.8

12.3

12.7

13.9

11.2

株価収益率

(倍)

5.6

3.6

6.3

5.2

6.7

営業活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

2,742,998

1,903,074

2,511,869

1,783,805

3,194,999

投資活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

1,242,083

1,109,079

1,262,288

1,488,997

2,269,236

財務活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

1,540,152

713,425

1,229,914

500,677

923,098

現金及び現金同等物
の期末残高

(千円)

781,810

862,380

882,047

676,177

678,841

従業員数
〔ほか、平均臨時
雇用人員〕

(名)

361

381

391

389

385

157

159

157

160

169

 

(注) 1.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。

2.従業員数は就業人員であり、〔外書〕は、臨時従業員の年間平均雇用人員であります。

3.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第13期の期首から適用しており、第13期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

 

 

(2) 提出会社の経営指標等

 

回次

第10期

第11期

第12期

第13期

第14期

決算年月

2019年3月

2020年3月

2021年3月

2022年3月

2023年3月

営業収益

(千円)

513,564

508,619

514,568

511,362

540,200

経常利益

(千円)

166,968

164,622

164,482

146,794

189,015

当期純利益

(千円)

157,201

155,359

129,791

144,011

166,872

資本金

(千円)

1,161,078

1,161,078

1,161,078

1,161,078

1,161,078

発行済株式総数

(株)

2,100,000

2,100,000

2,100,000

2,100,000

2,100,000

純資産額

(千円)

2,718,380

2,767,636

2,802,331

2,843,658

2,908,369

総資産額

(千円)

6,640,836

6,335,067

5,546,515

5,363,960

4,856,774

1株当たり純資産額

(円)

1,294.50

1,318.00

1,334.57

1,354.25

1,385.07

1株当たり配当額
(1株当たり中間配当額)

(円)

50.00

50.00

50.00

50.00

50.00

(-)

(-)

(-)

(-)

(-)

1株当たり当期純利益

(円)

74.86

73.98

61.81

68.58

79.47

潜在株式調整後
1株当たり当期純利益

(円)

自己資本比率

(%)

40.9

43.7

50.5

53.0

59.9

自己資本利益率

(%)

5.8

5.7

4.7

5.1

5.8

株価収益率

(倍)

26.1

15.9

38.5

35.2

35.2

配当性向

(%)

66.8

67.6

80.9

72.9

62.9

従業員数
〔ほか、平均臨時
雇用人員〕

(名)

15

15

17

17

17

19

20

22

21

19

株主総利回り

(比較指標:東証スタンダード株価指数(配当込み))

 

(%)

 

(%)

120.1

(-)

76.8

(-)

151.8

(-)

156.9

(-)

179.9

(1,053.3)

最高株価

(円)

2,450

1,929

2,449

2,619

2,799

最低株価

(円)

1,469

1,096

1,114

2,260

2,260

 

(注) 1.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。

2.従業員数は就業人員であり、〔外書〕は、臨時従業員の年間平均雇用人員であります。

3.最高株価及び最低株価は、2022年4月3日以前は東京証券取引所市場第二部におけるものであり、2022年4月4日以降は東京証券取引所スタンダード市場におけるものであります。

4.第13期まで、株主総利回りの比較指数に東証二部株価指数を用いておりましたが、2022年4月4日の東京証券取引所の市場再編に伴い廃止されました。このため第14期から比較指標を、継続して比較することが可能な東証スタンダード株価指数に変更しております。

5.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第13期の期首から適用しており、第13期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

 

 

 

2 【沿革】
(1) 当社創業の経緯

当社は、当社代表取締役の向井弘光が、自動車関連の分野で事業家を目指したいとの想いから、三重県鈴鹿市で向井自動車商会を創業したことから始まりました。

 

(2) 事業の変遷

創業当時は、日産自動車㈱の地区サブディーラーとして事業をスタートさせました。その後、本田技研工業㈱のディーラー権を取得し、現在では輸入車の新車販売、中古車販売、中古車買取、自動車リサイクル事業までを行うグループ3社を傘下に事業展開しております。

 

(3) 当社の沿革

年月

概要

2009年10月

株式移転により持株会社ICDAホールディングス㈱を設立、㈱ホンダ四輪販売三重北(連結子会社)、㈱オートモール(連結子会社)及び㈱マーク・コーポレーション(連結子会社)を子会社化

2010年9月

㈱ホンダ四輪販売三重北がホンダカーズ三重北四日市あかつき台店、㈱オートモールがヴァーサス四日市東インター店を開店

2010年10月

㈱ホンダ四輪販売三重北がPOINT⑤四日市羽津店を開店(2019年3月閉店)

2010年12月

㈱ホンダ四輪販売三重北がPOINT⑤四日市日永店を開店(2015年5月閉店)

2012年2月

㈱ホンダ四輪販売三重北がホンダカーズ三重北桑名陽だまりの丘店及びヴァーサス桑名店を開店

2012年12月

㈱ホンダ四輪販売三重北が桑名大桑通店及びPOINT⑤桑名店を開店

2013年1月

㈱オートモールがフォルクスワーゲン鈴鹿を移転

2013年6月

大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場

(2013年7月16日に東京証券取引所と大阪証券取引所の統合により東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に変更)

2013年11月

名古屋証券取引所市場第二部に株式を上場

2014年3月

㈱オートモールが八野モータープールを開設

2014年4月

㈱ホンダ四輪販売三重北が四日市松本店及びPOINT⑤四日市松本店を開店

2014年6月

㈱オートモールがアウディ三重四日市をリニューアル

2014年6月

東京証券取引所市場第二部に市場変更

2017年1月

㈱ホンダ四輪販売三重北が亀山オートモールを開店(ホンダカーズ三重北亀山長明寺店、オートテラス亀山長明寺(現ユーセレクト亀山長明寺)、POINT⑤亀山店)

2019年4月

㈱オートモールがハイクラス車専門中古車販売店のヴァーサスプラス鈴鹿店を開店

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第二部からスタンダード市場へ移行。

名古屋証券取引所の市場区分の見直しにより市場第二部からメイン市場へ移行。

 

 

 

(4) 参考情報(当社設立以前のグループ沿革)

年月

概要

1967年5月

三重県鈴鹿市に日産自動車㈱の新車の販売を目的として向井自動車商会を設立

1969年10月

本田技研工業㈱の新車の販売を開始

1972年9月

自動車販売業を目的とし資本金500万円にて、向井自動車販売㈲(現㈱オートモール)を設立

1976年1月

向井自動車商会を向井自動車販売㈲に事業譲渡

1977年12月

向井自動車販売㈱(現㈱ホンダ四輪販売三重北)を設立、向井自動車販売㈲より自動車販売業務を譲受

1978年9月

㈱ホンダベルノ三重北を設立

1998年4月

㈱オートモールで輸入車ディーラーを開始

 

三重県鈴鹿市に複合型店舗「鈴鹿オートモール」を開店

 

ホンダベルノ三重北鈴鹿中央通店(現ホンダカーズ三重北飯野中央通店)、ファーレン鈴鹿(現フォルクスワーゲン鈴鹿)、ユーランドヴァーサス(現ヴァーサス鈴鹿本店)、サターン鈴鹿(2001年10月閉店)の4事業とカー用品販売のモンテカルロ鈴鹿(2002年5月閉店)を同時開店

1999年1月

㈱オートモールが鈴鹿オートモール内にポルシェセンター鈴鹿を開店(2018年12月閉店)

2002年10月

㈱ホンダクリオ三重北が㈱ホンダベルノ三重北を合併し、㈱ホンダ四輪販売三重北に商号変更

2004年11月

鈴鹿商工会議所会員企業、三重県自動車販売ディーラー各社等の事業者11社の出資により、協同組合三重オートリサイクルセンター(現㈱マーク・コーポレーション)を設立

2007年5月

㈱オートモールが津オートモール内にPOINT⑤津店を開店

2009年4月

協同組合三重オートリサイクルセンター(現㈱マーク・コーポレーション)を株式会社に組織変更

 

 

 

3 【事業の内容】

当社グループ(当社及び連結子会社)は、本田技研工業㈱の新車ディーラーを中心に新車・中古車の販売を行う㈱ホンダ四輪販売三重北、輸入車の新車ディーラー・中古車の販売を行う㈱オートモール、自動車のリサイクルを行う㈱マーク・コーポレーションの連結子会社3社及び純粋持株会社である当社により構成されております。当社がグループの経営管理及びそれに附帯する業務を行い、各事業会社の経営状況を把握し、グループのリスク管理、コンプライアンスの強化に努めるとともに、グループとしての事業戦略の策定を行います。グループ間にて新車販売・中古車販売・中古車買取・アフターサービス・リサイクルの流通経路を網羅することで、最終顧客であるお客様に向けて商品やサービスの付加価値を最大化していく「バリューチェーンクロス・ミックスビジネス」を展開しております。

当社グループの事業は、自動車販売関連事業及び自動車リサイクル事業のセグメントに分けられます。

 

[自動車販売関連事業]

三重県内にて各メーカーの正規ディーラーとして新車・輸入車の販売を行う新車部門、中古車の販売・買取を行う中古車部門、自動車の車検・点検整備等を行うサービス部門、その他(レンタカー事業等)による自動車販売関連事業を行っております。また、自動車保険に関する事業も行っており、損害保険会社の代理店として自賠責保険、任意保険等の販売を行っております。

 

新車部門

㈱ホンダ四輪販売三重北が正規ディーラーとして、本田技研工業㈱の新車を販売しております。本田技研工業㈱のすべての新車を取り扱っており、ホンダカーズ三重北(12店舗)を出店しております。また、㈱オートモールがフォルクスワーゲン、アウディの正規ディーラーとして、すべての新車を取り扱っており、フォルクスワーゲン(四日市、鈴鹿の2店舗)、アウディ三重(四日市、津の2店舗)を出店しております。

 

中古車部門

㈱ホンダ四輪販売三重北及び㈱オートモールが展開しております。本田技研工業㈱の中古車を販売しているユーセレクト(2店舗)、全メーカーの中古車を販売しているヴァーサス(6店舗)、低年式多走行車の販売を中心とし、買取を強化しているPOINT⑤(5店舗)を出店しております。商品の仕入は新車販売からの下取及びオークション(注1)並びに買取により行っております。

 

サービス部門

㈱ホンダ四輪販売三重北及び㈱オートモールが展開しております。

自動車の車検・点検整備並びに鈑金修理等の整備事業及び用品販売も行っており、店舗に併設する形でサービス工場を設置しております。

 

新車店舗及び中古車店舗を通じて取得した「下取車」及び各種中古車店舗における「買取車」は、中古車デポックス(注2)にて一元管理し、それぞれの車の種類・状態等に合わせ商品化されます。グループ内に、「ユーセレクト」「ヴァーサス」「POINT⑤」の3つの中古車業態を有しており、加えて、リサイクルセンターを有していますので、使用年数が経過している、若しくは破損箇所がある車両等、市場価値が低い車両や廃車となる車両を買い取ることが可能となり、多くの車両を確保しております。

また、新車・中古車の異なる業態を組み合わせる複合商業施設「オートモール」を6箇所(四日市1箇所、鈴鹿2箇所、津1箇所、桑名1箇所、亀山1箇所)で展開する等、その地域に合った最適な業態の店舗を組み合わせることで、集客力の向上、新規出店費用の抑制を行っております。

 

(注)1. ㈱ユー・エス・エス等の企業が主催する中古車オークションに出品された中古車を、当社グループのバイヤーが落札しております。

(注)2. 中古車デポックスとは、当社グループの中古車を一元管理し配送拠点を兼ねる物流施設を表しております。

 

 

[自動車リサイクル事業]

㈱マーク・コーポレーションは、屋号を鈴鹿オートリサイクルセンター(1箇所)として自動車リサイクル法に基づいた、使用済自動車の解体及びリサイクル資源の販売、リユースパーツの国内及び海外(マレーシア、ロシア等)への販売を行っております。

鈴鹿オートリサイクルセンターは、自動車リサイクル法を遵守した「適正解体」に努め、自動車リサイクル法第31条「全部再資源化業者」の認定を取得しております。新車販売及び中古車販売の下取・買取の過程で持ち込まれた使用済車両や廃車車両を、自動車解体の基本である「手バラシ解体(注)」にこだわり適正に解体し、「リユースパーツ」・「リサイクル資源」に分別しております。このうちリユースパーツは自動車販売関連事業において車の整備及び修理時に提案することでお客様の利便性を高めております。

また、㈱マーク・コーポレーションと三菱マテリアル㈱との協業で開始した希少希土類回収事業は、レアアース及びレアメタルに係る技術開発事業を順調に進めており、自社生産品だけでなく他社からの素材を回収して徐々に成果が出ております。

 

(注)  手作業で行うことにより、高品質なリサイクル資源及びパーツの生産に繋がっております。

 

なお、当該2事業は「第5経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 セグメント情報等」に掲げるセグメントの区分と同一であります。

また、当社は特定上場会社等に該当し、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準のうち、上場会社の規模との対比で定められる数値基準については連結ベースの計数に基づいて判断することとなります。

 

 

当社グループのビジネス体制の事業系統図は次のとおりであります。

 


 

(注)1.㈱ホンダ四輪販売三重北のホンダカーズ三重北12店のうち、ホンダカーズ三重北桑名大桑通店及びホンダカーズ三重北四日市松本店については、中古車事業のPOINT⑤桑名店及びPOINT⑤四日市松本店の併設店舗となっております。

2.ASRとは“Automobile Shredder Residue”の略で、自動車破砕残渣のことです。使用済自動車からエアバッグ類やフロン類、ドア、エンジンなどの部品を取り外し、有用金属を回収した後に残るのがASRです。

3.指定取引業者とは、主にリサイクル資源の引渡し先である電炉メーカー、鉄・非鉄スクラップ業者を表しております。

 

当社グループが展開する業態の事業内容及び店舗数は次のとおりであります。

業態名

事業内容

取扱車種例

店舗数(店)

ホンダカーズ三重北

ホンダの正規ディーラー

N-BOX、フィット

12

ヴェゼル、フリード

フォルクスワーゲン

フォルクスワーゲンの正規ディーラー

Polo、Golf、T-Cross

Passat、Arteon

アウディ三重

アウディの正規ディーラー

A3、A4、Q3、Q5、A8

R8、e-tron

ユーセレクト

ホンダ車専門の中古車業態

ホンダ車中古車

ヴァーサス

全メーカーを扱う中古車業態 (注)1

全メーカー中古車

POINT⑤

全メーカーを扱う中古車業態 (注)2

全メーカー中古車

 

(注)1.ハイセレクト中古車を専門に扱う業態、ヴァーサスプラスを含みます。 

2.低年式・多走行の中古車販売が中心、買取を強化している業態であります。

 

 

 

4 【関係会社の状況】

 

名称

住所

資本金
(千円)

主要な事業
の内容

議決権の所
有割合(%)

関係内容

 (連結子会社)

 

 

 

 

 

㈱ホンダ四輪販売三重北

(注)2、4

三重県鈴鹿市

210,000

自動車販売
関連事業

100.0

経営指導

資金の貸付

資金の借入

不動産の賃貸

役員の兼任4名

㈱オートモール

(注)2、5

三重県鈴鹿市

160,000

自動車販売
関連事業

100.0

経営指導

資金の貸付

役員の兼任4名

㈱マーク・コーポレーション

(注)2

三重県鈴鹿市

190,000

自動車
リサイクル
事業

69.6

経営指導

資金の借入

不動産の賃貸

役員の兼任3名

 

(注) 1.「主要な事業の内容」欄には、セグメント情報に記載された名称を記載しております。

2.特定子会社であります。

3.有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。

4.㈱ホンダ四輪販売三重北については、売上高の連結売上高に占める割合が10%を超えております。なお、記載数値は、連結会社相互間の内部取引について消去しておりません。

主要な損益情報等

① 売上高

21,922,048千円

 

② 経常利益

997,487千円

 

③ 当期純利益

662,308千円

 

④ 純資産額

4,568,511千円

 

⑤ 総資産額

9,017,305千円

 

5.㈱オートモールについては、売上高の連結売上高に占める割合が10%を超えております。なお、記載数値は、連結会社相互間の内部取引について消去しておりません。

主要な損益情報等

① 売上高

10,460,811千円

 

② 経常利益

256,448千円

 

③ 当期純利益

165,386千円

 

④ 純資産額

1,560,924千円

 

⑤ 総資産額

4,470,193千円

 

 

 

5 【従業員の状況】
(1) 連結会社の状況

2023年3月31日現在

セグメントの名称

従業員数(名)

自動車販売関連事業

340

138

自動車リサイクル事業

28

 〔12

全社(共通)

17

 〔19

合計

385

169

 

(注) 1.従業員数は就業人員であります。

2.従業員数欄の〔外書〕は、臨時従業員の年間平均雇用人員であります。

3.全社(共通)として記載されている従業員数は、特定セグメントに区分できない管理部門に所属しているものであります。

 

(2) 提出会社の状況

2023年3月31日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

17

19

43.1

16.2

5,292

 

 

セグメントの名称

従業員数(名)

全社(共通)

17

19

合計

17

19

 

(注) 1.従業員数は就業人員であります。

2.平均勤続年数は、グループにおける勤続年数を通算して記載しております。

3.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

4.従業員数欄の〔外書〕は、臨時従業員の年間平均雇用人員であります。

5.全社(共通)として記載されている従業員数は特定のセグメントに区分できない管理部門に所属しているものであります。

 

(3) 労働組合の状況

 当社及びグループ各社には労働組合は結成されておりませんが、労使関係については円満に推移しております。

 

 

(4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異
 ① 提出会社

当社は、従業員数が100名以下のため、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」に基づく開示を行っておりません。

 

 ② 連結子会社

連結子会社のうち、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」に基づく開示義務のある会社のみを記載しております。

当事業年度

補足説明

名称

管理職に

占める

女性労働者

の割合(%)

(注)1

男性労働者の

育児休業取得率(%)

全労働者

正規雇用

労働者

パート・

有期労働者

 

㈱ホンダ四輪販売三重北

0.00

25.0

(注)2

 

(注) 1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

 

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 当社グループの経営方針

当社グループの社是『我々は、すべての商品に愛情と情熱を持ち、つねに初心を忘れず、真心をもってお客様に接しご満足していただくことを誇りとする。』を企業理念としております。この社是を通じて、経営の基本方針を次のとおり定めております。『自動車流通事業を通じて、社会に必要とされる事業を構築し、バリューチェーンクロス・ミックスビジネスの革新を実現し、CS・ES・CSRのベスト経営を目指す。』

① CS・・・・・お客様に次回も選んでいただける会社を目指す。

② ES・・・・・社員(アソシエイト)一人一人の仕事(志事)が厳しくても、楽しめ夢のある会社を目指す。

③ CSR・・・・適正利益経営のもとでの社会貢献を果たす。(スポーツ支援事業などを含む)

 

(2) 経営環境

自動車販売市場を取り巻く環境としては、消費嗜好や生活スタイル等の変化により「自動車離れ」が進んでおります。さらに、ユーザーの「保有期間の長期化」、1台の自動車を共同で利用するカーシェアリングの普及などによる「非保有化」、少子高齢化の進行による「人口動態の変化」などにより、自動車販売市場が縮小し、販売会社の業界再編が激化する可能性があります。また、自動車販売業界全体における消費者の四輪自動車に対する需要動向の影響を受け易く、燃料価格の上昇や、景気の後退、金利の上昇等があった場合には、消費者の自動車購入意欲の低下に繋がる可能性があります。

さらに、政府は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、カーボンニュートラルを目指すことを宣言いたしました。自動車販売業界においては、EV化へのシフトが加速することにより従来の販売方法のほか、顧客の自動車保有方法やメンテナンス関連(車検・点検整備等)の考え方など、自動車販売市場の大変革が到来すると考えられます。

これらの課題解決のために、中長期の経営戦略を達成することで安定的な経営が可能と考えております。

当社グループといたしましては、今まで以上にお客様の『生涯カーライフパートナー』として、良質で安全・安心な商品やサービスを提供するとともに、お客様に支持して頂けるよう努めてまいります。

 

(3) 中長期経営戦略及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当社グループは、自動車販売関連事業及び自動車リサイクル事業をグローバルに展開するにあたり、モビリティの販売・サポートにおいて部門や企業の壁を超えた企業間連携を効率的に行うことで、最終顧客であるお客様の期待の変化に対して本質を深く理解し、商品やサービスの付加価値を最大化していくバリューチェーンクロス・ミックスビジネスの強化を推進しております。また、モビリティの販売のみならず、環境への配慮や資源のリサイクルなど様々な取り組みを推進しながら、その社会的責任を積極的に果たす努力を続けております。

上記事業戦略を実現するために、以下の項目を当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題として認識しております。

① 内部統制の強化とコーポレート・ガバナンス

当社グループは、経営の基本方針を実現するため、経営の健全性と効率性の向上を目指す経営管理体制の構築により、コーポレート・ガバナンスの充実を図ることが重要な経営課題であると考えております。

こうした課題の実現に向けて、責任ある経営体制の構築及び経営に対する監視・監査機能の強化並びに経営の透明性の向上に努めてまいります。さらに、新規事業、海外事業にかかる各種法的規制の遵守、個人情報の保護・管理、不測の事態に適時適切に対応し得る体制を確立し、内部統制を強化する方針であります。

 

② 人材(人財)の確保、育成

当社グループは、モビリティの販売・サービスに加え、自動車リサイクルという多岐にわたる分野において、優秀な人材(人財)を確保し、継続的な従業員教育及び次世代の幹部育成教育を推進していくことが重要であると認識しております。

そのためには、年間採用計画に基づいて定期的な採用活動を実行するとともに、ジョブローテーションの実施による組織の活性化、明確な目標設定とその実現、業績と連動した各種インセンティブを含めた育成プランを導入する等の対応を行っており、今後も引き続き従業員の更なるモチベーションアップを図っていく方針であります。

③ 目標とする経営指標

当社グループの中長期的な経営戦略の課題解決に向けて推進していきますが、定量的な目標値としては、売上高経常利益率4.0%を安定的に達成することを目標としております。

 

セグメントごとの中期経営戦略は、以下のとおりであります。

 (自動車販売関連事業)
a 既存顧客に対するアフターサービスの充実

当社グループは、新車販売、中古車販売から始まる自動車の車検・点検整備や自動車保険等のアフターサービスにより、従来より経営の安定化を図っておりますが、更なるアフターサービスの充実を経営課題として捉えております。これらが達成されることにより、既存顧客からの買い替え需要の掘り起こしや、車検・点検整備等の附帯収益の充実により経営が更に安定するものと考えております。また、外的要因等により、新車販売台数が激減する事態が発生した場合でも、新車販売以外の事業での、企業存続が可能であると考えております。

b 新規出店の推進

当社グループは、新規出店をベースとして事業拡大を目指す中、効率的な集客増を図るため、新車ディーラーと、中古車の買取・販売を行う業態である「ヴァーサス」あるいは「POINT⑤」の複合店舗を、事業運営の効率性を勘案し、当面は既存店舗の近隣地域を中心に出店を促進していく方針であります。また今後は「ヴァーサス」及び「POINT⑤」を三重県以外の地域に出店することも検討しております。

また、「SDGs×脱炭素経営」に向けた取り組みとして、CO2の排出量削減のために太陽光発電設備及び蓄電設備等の環境に配慮した店舗開発を進めてまいります。

 (自動車リサイクル事業)

当社グループは、資源のリサイクルを通じ、地球環境保護に貢献したいと考えております。これらの達成のために以下の経営戦略を考えております。

a 事業の知名度向上

当社グループは、自動車リサイクル事業の知名度向上が、資源の有効活用につながるとともに、当社グループの成長に寄与するものと考えられるため、積極的な広報戦略及び技術開発戦略を展開していく方針であります。

b 全部再資源化の推進

当社グループは、自動車のリサイクルおいて、現状「手バラシ解体(注)1」にこだわり適正に解体作業を行っております。同工程において、すべての車両を全部再資源化処理ができるように一部機械化を検討しております。効率良く、「ASR(注)2」が出ない処理方法を目指していく方針であります。

 

(注)1.手作業で行うことにより、高品質なリサイクル資源及びパーツの生産に繋がっております。

(注)2.ASRとは“Automobile Shredder Residue”の略で、自動車破砕残渣のことです。使用済自動車からエアバッグ類やフロン類、ドア、エンジンなどの部品を取り外し、有用金属を回収した後に残るのがASRです。

 

 

3 【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 自動車販売市場に関する今後想定されるリスクについて

「第2事業の状況 1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)経営環境」に記載のとおり、自動車販売市場の経営環境の変化により、自動車販売市場に縮小傾向が続いており、販売会社の業界再編が激化する可能性があります。また、燃料価格の上昇や、景気の後退、金利の上昇等の景気動向の変化により、消費者の自動車購入意欲の低下に繋がり、自動車販売市場全体の落ち込み等の影響が考えられます。

さらに、政府は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、カーボンニュートラルを目指すことを宣言いたしました。自動車販売業界においては、EV化へのシフトが加速することにより従来の販売方法のほか、顧客の自動車保有方法やメンテナンス関連(車検・点検整備等)の考え方など、自動車販売市場の大変革が到来すると考えられます。

これらの懸念事項への取り組みとして、当社グループの強みである、これまで長年培ってきたお客さまとの関係や地域密着の営業活動による高い競争力を活かし、新たな需要の掘り起こしを行うとともに、グループ戦略企画機能を発揮し、効率的な組織運営を展開することにより、市場の変化への柔軟な対応、強い経営基盤の構築を推進しております。

 

(2) 事業に関するリスク
① 本田技研工業㈱からの仕入について

当社の連結子会社で新車販売事業を営む㈱ホンダ四輪販売三重北は、本田技研工業㈱の販売系列に属しております。新車を長期安定的に仕入れ、当社グループの主力商品として販売しておりますが、新車の発売、モデルチェンジなどはメーカーの政策により決定されます。当社グループは、輸入車販売・中古車販売とリサイクル事業を強化することにより、新車販売動向に左右されない企業体制を構築しておりますが、メーカーの政策及び新車の販売動向によっては当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。同社からはその他部品・用品等の仕入もあり、仕入高の総額は2023年3月期において連結ベースの総仕入高の50.4%を占めております。

このように当社グループは、商品の仕入に関して本田技研工業㈱からの仕入の比率が高いため、天災等により同社の生産体制に重大な支障が発生し、同社からの新車の仕入が滞った場合、当社グループの業績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。

同社からの仕入実績は、以下のとおりであります。

仕入先

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

2022年3月31日)

比率(%)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

2023年3月31日)

比率(%)

本田技研工業㈱

10,606,070千円

49.1

11,184,702千円

50.4

 

 

② 経営上の重要な契約について

当社グループは、㈱ホンダ四輪販売三重北と本田技研工業㈱との間でHonda販売店取引基本契約及びU-select店基本契約、㈱オートモールとフォルクスワーゲン グループ ジャパン㈱との間でフォルクスワーゲン販売店取引基本契約及びAudiディーラー契約を締結しております。

㈱ホンダ四輪販売三重北におけるHonda販売店取引基本契約において、「主たる担当エリア(以下「担当エリア」)」を定めており、担当エリアは三重県北勢中勢地区であります。また、㈱オートモールにおけるフォルクスワーゲン販売店取引基本契約においても、「主たる責任地域(以下「責任地域」)」を定めており、三重県北勢中勢地区が中心と定めており、Audiディーラー契約においては、責任地域は三重県であります。

これらの自動車メーカーとの取引関係は良好であり、安定的に推移しておりますが、販売エリアが三重県内に限定されており、契約内容に重要な変更があった場合や、取引関係の継続が困難となった場合には、当社グループの業績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

③ 同業他社との競合について

当社グループは、各自動車メーカー系ディーラーや中古車の販売・買取業者と、それぞれのエリアにおいて競合しております。当社グループは、地域に根づいた店舗の開発を行い、アフターサービスなどを通じて、付加価値の高いサービスを提供するとともに、従業員教育によるサービスの維持向上と均一化を図り、集客力の向上と収益高・収益率の向上に努めております。

しかしながら、自動車販売市場の縮小や同業他社の増加など同業他社との競合が激化した場合には、当社グループの業績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

④ 中古車販売にかかるクレームについて

当社グループは、中古車を販売する際に細心の注意を払っておりますが、販売車両に対して故障や不具合などクレームが発生する場合があります。また、国内オークションを経由した販売車両につきましては、クレームは当該オークション規約に基づき、出品者が虚偽の報告を行った場合を除き、落札者が責任を負うこととされております。

しかしながら、出品者が出品車両の記載を誤った場合には、落札者から販売車両に係るクレームについて損害賠償責任を追及される可能性があり、当該リスクが生じた場合には、当社グループの業績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑤ 減損会計の影響について

当社グループは店舗用の不動産・設備等の有形固定資産を多数保有しております。こうした資産から予定通りのキャッシュ・フローを生み出せなくなった等、収益性の低下により投資額の回収が見込まれなくなった場合には、減損損失を計上することになり、当社グループの業績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑥ 情報システム障害・個人情報等の流出等の影響について

当社グループでは、さまざまな情報システムを使用して業務を遂行しており、適切なシステム管理体制の構築やセキュリティ対策を行っておりますが、停電、災害、不正アクセス等の要因により、情報システムの障害や個人情報の漏えい、改ざん等の事態が起こる可能性があります。

当社グループは、販売業として多数のお客さまの個人情報をはじめとした重要な情報を保有・管理しております。これらの情報の保護・管理につきましては、CSR(社会的責任)の観点や「個人情報保護法」への対応などから、これまでも規程類の整備や従業員への教育、本社等建物の入室方法の改善をはじめとしたセキュリティ対策などの社内管理体制を整備し、情報保護の徹底を図っております。しかしながら、万一不測の事態が発生し、重要な情報が外部に流出・漏えいした場合は、損害賠償によるコストの発生、社会的信用の低下による営業活動への悪影響など、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑦ 人材(人財)確保・育成について

当社グループは、モビリティの販売・サービスに加え、自動車リサイクルという多岐にわたる分野において、人材(人財)が活躍しており、「第2事業の状況 2サステナビリティに関する考え方及び取組」に記載のとおり、人材(人財)の確保・育成に向けた取り組みを行っております。

しかしながら、消費嗜好や生活スタイル等の変化による「自動車離れ」の影響等により就業希望者が減少傾向にあるため、人材(人財)確保・育成に伴うコスト増加や生産性の低下により、当社グループの業績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑧ 事業に関するリスクの対応等について

上記に掲げる①から⑦のリスクに対する対応策としては、「第2事業の状況 1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)中長期経営戦略及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」に対処する事で、当社グループの業績及び財政状況に与える影響を軽減できると考えております。

 

 

(3) 金融、経済に関するリスク
① 有利子負債依存度について

当社グループは、店舗開発のための土地購入資金や建設資金、グループファイナンス資金等を、主として金融機関からの借入金により調達しております。当社グループとしては、資金調達手段の多様化に積極的に取り組み改善を図った結果、総資産に対する有利子負債依存度は減少傾向ではありますが、金利の上昇や当社グループの信用力の低下などにより高い金利での調達を余儀なくされたり、必要な資金が確保できなくなった場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

なお、最近の当社グループの有利子負債の状況は次のとおりであります。

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

2023年3月31日)

長期借入金及び短期借入金(千円)

2,301,100

1,495,120

リース債務(千円)

18,661

12,148

有利子負債残高(A)(千円)

2,319,761

1,507,268

総資産額(B)(千円)

15,253,856

15,618,817

有利子負債依存度(A/B)(%)

15.2

9.7

 

 
(4) 規制・法的手続・災害等に関するリスク
① 法的規制等による影響について

自動車販売に関連する法規制等としては、自動車公正競争規約をはじめとして、自動車リサイクル法、道路運送車両法など、販売・整備に関する各種規制があります。また、自動車販売以外におきましても、保険事業、建築業など、特定の事業に関連する各種規制の適用があり、その他にも事業の遂行に関連して、租税、労働、環境など、様々な法的規制や当局の監督を受けております。従って、事業に重大な影響を及ぼすような法的規制等の制定や改廃が行われた場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

自動車リサイクル事業に関連する法的規制としては、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」(以下「廃棄物処理法」という。)に基づいて、産業廃棄物保管基準に則った保管を行い、産業廃棄物処理業者に収集運搬及び処理を委託しています。廃棄物処理法における(不適切な産業廃棄物の保管、委託処理に関わる契約書の未作成、マニフェスト虚偽記載等)一定の要件に抵触した場合、行政処分等がなされる可能性があり、当社グループの業績及び財政状況に影響及ぼす可能性があります。

そのために、『ICDAホールディングスグループの行動規範』に基づき、法律遵守、社内規則の遵守、社会規範の遵守を徹底しております。また、法的規制等コンプライアンスリスクに対して、当社グループの取り組み水準の引き上げを図るべく、当社にコンプライアンス委員会を設置し、あわせて環境に関するリスクも含めた対応の強化を推進しております。

 

② 自然災害による影響について

自然災害等により、自動車メーカーから新車の供給が遅れた場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。

また、当社グループの主要事業が販売業であり、地震・洪水・台風等の大規模な自然災害により店舗等が被災した場合には、営業継続が困難になることが想定されます。特に、当社グループの営業拠点は三重県に集中しており、今後、その規模が大きいとされている東海・東南海及び南海地震が連動して発生するなどの場合には、当社グループの業績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。

これらの地震等の災害に対しては、発生した場合の迅速な初期対応や、業務を早期に復旧継続させることを目的とした事業継続計画の策定などを、今後さらに進めてまいります。

 

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

(1) 経営成績

当社グループの主要エリアである三重県下において、新型コロナウイルス感染症の新規感染者数増加による経済活動停滞の影響は少なく、経済情勢は持ち直しております。しかし、急激な円安による物価上昇や原材料費の高騰等の影響による製造業を中心とした経済活動の鈍化が懸念されております。

当社グループにおいては、従来より実施している既存顧客に対するフォローアップ活動の更なる強化を図ることにより、既存顧客からの受注は堅調に推移しております。さらに、車検・点検等の入庫においても既存顧客に対するフォローアップ活動の結果、堅調に推移いたしました。しかしながら、世界規模の半導体不足等による、商品(車両及び部品等)の供給遅れ又は出荷停止等による販売台数の鈍化等、業績に与える影響が懸念されております。

また、新規出店等の投資活動について一部遅れが発生いたしました。

これらの結果、売上高は304億96百万円と前年同期と比べ20億43百万円(7.2%)の増収営業利益は13億72百万円と前年同期と比べ1億69百万円(11.0%)の減益経常利益は14億4百万円と前年同期と比べ1億56百万円(10.0%)の減益親会社株主に帰属する当期純利益は8億83百万円と前年同期と比べ92百万円(9.5%)の減益となりました。

① 売上高及び営業利益

売上高は304億96百万円と前年同期と比べ20億43百万円(7.2%)の増収営業利益は13億72百万円と前年同期と比べ1億69百万円(11.0%)の減益となりました。セグメント毎の売上高及び営業利益は以下のとおりであります。

(自動車販売関連事業)

当セグメントにおきましては、国産新車販売は、中国上海のロックダウンによる生産停止のほか、半導体不足等による製造ライン稼働率低下の影響を受け商品入庫が安定しない状況が発生いたしましたが、在庫車両の販売に注力したことと、商品入庫減を見越した商品仕入が功を奏したことにより、国産新車販売台数は前年同期比3.5%増の5,258台となりました。輸入車においては、ロシアのウクライナ侵攻による、近隣国等サプライチェーンの稼働停止の影響により、商品入庫の回復見込みが不透明な状況が続いており、輸入車販売台数は前年同期比3.3%減の445台となりました。これらの結果、新車販売台数は前年同期比2.9%増の5,703台となりました。

中古車販売については、既存顧客からの受注が堅調に推移しておりますが、新車商品の供給遅れ等が長期化する見込みのため新車販売店舗においても中古車販売を強化いたしました。しかし、中古車オークション相場の価格については当第3四半期連結会計期間以降、相場が下落傾向となり、卸売(業販)が鈍化したことで、中古車販売台数は前年同期比2.6%減の9,342台となりました。

これらの結果、売上高は291億9百万円と前年同期と比べ17億44百万円(6.4%)の増収となり、セグメント利益(営業利益)は14億14百万円と前年同期と比べ1億8百万円(7.1%)の減益となりました。

(自動車リサイクル事業)

当セグメントにおきましては、生産台数(再資源化処理)は前年同期比7.0%増の9,051台となり、使用済自動車の入庫は、前年同期比14.3%増の9,390台となりました。売上高は、鉄及びアルミ並びに希少希土類(レアアース・レアメタル)等の資源相場が高値で推移した結果、資源関連売上は増加しておりますが、当第3四半期連結会計期間以降においては、資源相場が下落傾向となっております。また、輸出関連売上については増加傾向となっております。しかし、売上原価は、全国的な新車販売台数減少の影響等による中古車オークション相場の価格高騰が当第2四半期連結累計期間まで続いたことにより、大幅に増加いたしました。

これらの結果、売上高は13億86百万円と前年同期と比べ2億98百万円(27.4%)の増収となり、セグメント利益(営業利益)は1億80百万円と前年同期と比べ79百万円(30.6%)の減益となりました。

 

② 経常利益

営業外損益については、営業外収益での受取保険金の増加により営業外損益は増加いたしましたが、営業利益の減少により、経常利益は14億4百万円と前年同期と比べ1億56百万円(10.0%)の減益となりました。

なお、「第2事業の状況 1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)中長期経営戦略及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ③目標とする経営指標」に記載されている売上高経常利益率4.0%については、自動車販売関連事業及び自動車リサイクル事業のいずれにおいても売上総利益率が悪化したことにより、当期は0.6%上回る4.6%に留まりました。

③ 親会社株主に帰属する当期純利益

親会社株主に帰属する当期純利益は、伊勢地区新店舗建設による既存設備の解体費用の計上のほか、経常利益の減少により、税金等調整前当期純利益は13億95百万円と前年同期と比べて1億65百万円(10.6%)の減益となり、法人税等(法人税等調整額を含む)は4億78百万円となりました。これらの結果、当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は8億83百万円と前年同期と比べ92百万円(9.5%)の減益となりました。

 

 

(2) 生産、受注及び販売の状況

生産、受注及び販売の状況は、次のとおりであります。

① 生産実績

当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

金額(千円)

前期比(%)

自動車リサイクル事業

943,729

+40.5

合計

943,729

+40.5

 

 (注)1.セグメント間取引については相殺消去しております。

2.金額は、製造原価によっております。

3.自動車販売関連事業については、生産実績の記載に馴染まないため、記載を省略しております。

 

② 仕入実績

当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

金額(千円)

前期比(%)

自動車販売関連事業

21,276,729

+1.0

自動車リサイクル事業

894,286

+69.0

合計

22,171,016

+2.7

 

 (注)1.セグメント間取引については相殺消去しております。

2.金額は、仕入価格によっております。

 

③ 販売実績

当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

金額(千円)

前年同期比(%)

自動車販売関連事業

新車部門(国産車)

11,777,068

+3.3

新車部門(輸入車)

2,161,195

+4.3

中古車部門

11,482,428

+10.5

サービス部門

3,676,382

+5.3

その他

12,414

+17.2

29,109,488

+6.4

自動車リサイクル事業

1,386,827

+27.4

合計

30,496,316

+7.2

 

 (注) セグメント間取引については相殺消去しております。

 

 

(3) 財政状態の分析
① 資産の部

当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末より3億64百万円増加し、156億18百万円となりました。これは主に、土地の増加2億60百万円、機械装置及び運搬具の増加1億65百万円、受取手形及び売掛金の増加76百万円等によるものであります。なお、土地取得については、自動車販売関連事業における既存の賃貸借契約物件の購入及び、自動車リサイクル事業における新規投資に伴う購入となります。また、機械装置及び運搬具の増加理由としては、中古車販売の施策による試乗車等の増加によるものであります。

② 負債の部

当連結会計年度末における負債は、前連結会計年度末より4億94百万円減少70億50百万円となりました。これは主に、借入金の減少8億5百万円、未払金の増加1億円、前受金の増加93百万円、買掛金の増加92百万円等によるものであります。なお、借入金の減少理由は、新店舗等による新規借入の発生がなく、短期借入金も資金効率が図られた結果、返済が進んだことによります。また、前受金の増加は、主に定期点検パックに対する前受金の増加であり、「第2事業の状況 1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)中長期経営戦略及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 (自動車販売関連事業) a既存顧客に対するアフターサービスの充実」に記載のとおり、既存顧客に対するフォロー活動の成果によるものであります。

③ 純資産の部

当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末より8億59百万円増加し、85億68百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益の計上8億83百万円、配当金の支払1億4百万円によるものであります。  

 

(4) キャッシュ・フローの状況の分析

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前年同期と比べ2百万円増加し、6億78百万円となりました。当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

① 営業活動によるキャッシュ・フロー

営業活動の結果得られた資金は、前年同期と比べ14億11百万円増加し、31億94百万円となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益が13億95百万円、減価償却費8億8百万円、棚卸資産の減少額12億35百万円、前受金の増加額93百万円等による資金の増加と、売上債権の増加額76百万円、法人税等の支払額5億77百万円等による資金の減少によるものであります。

② 投資活動によるキャッシュ・フロー

投資活動の結果支出した資金は、前年同期と比べ7億80百万円増加し、22億69百万円となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出23億18百万円等であります。なお、有形固定資産の取得による支出は「第3設備の状況 1設備投資等の概要」に記載のとおり、主に試乗車及び代車等の取得によるものであります。

③ 財務活動によるキャッシュ・フロー

財務活動の結果支出した資金は、前年同期と比べ4億22百万円増加し、9億23百万円となりました。これは主に、短期借入金の減少額6億円、長期借入金の返済による支出2億5百万円、配当金の支払額1億4百万円等による資金の減少によるものであります。

 

 

④ 資本の財源及び資金の流動性について

当社グループの運転資金需要のうち、主なものは、商品仕入の他、販売費一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、店舗設備等が主体となりますが、「(4)キャッシュ・フローの状況の分析 ②投資活動によるキャッシュ・フロー」に記載のとおり、新店舗等の設備投資が発生しない場合は、有形固定資産の取得に係る車両運搬具の比率が高くなっております。しかし、当該車両運搬具に係る資金については、借入金等での調達でなく、営業活動によるキャッシュ・フローにより獲得した資金を使用しております。この結果、投資等に係る資金調達については、使途により明確に区分しております。

また、当社グループは、資金効率化と金融費用の削減を目的としてキャッシュ・マネジメント・システムを導入して、グループ内の資金を一元管理しております。

なお、資金調達に関するリスクは、「第2事業の状況 3事業等のリスク (3)金融、経済に関するリスク ①有利子負債依存度について」に記載のとおり、有利子負債依存度割合が15.2%から9.7%に減少した事で、将来の新規投資に係る借入金の調達にも余裕をもって対応が可能と考えております。

 

(5) 重要な会計方針及び見積り及び当該見積りに用いた仮定 

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。

連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。

① 固定資産の減損処理

当社グループは、減損損失の計上にあたり、キャッシュ・フローを生み出す最小単位として各店舗をグルーピングの単位としております。ただし、将来の使用が見込まれない遊休資産などは、個別に判定しております。

また、営業損益が2期連続で赤字となり、業績の悪化が認められる店舗等について、減損の兆候があると識別し、兆候に該当した資産グループについて、当該資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額との比較により、減損損失を認識するかどうかの検討をしております。

減損損失を認識するかどうかの判定及び使用価値の算定において用いられる将来キャッシュ・フローは、経営環境などの外部要因に関する情報や当社グループが用いている内部の情報(予算など)、資産グループの現在の使用状況や合理的な使用計画等を考慮し算定しております。また、正味売却価額については、不動産鑑定評価額に基づき算定しております。
 当該見積り及び仮定について慎重に検討しておりますが、将来の経済状況等の不確実性により見直しが必要となった場合、減損損失(特別損失)が発生する可能性があります。

② 棚卸資産の評価

当社グループが保有する中古車販売事業における中古車商品在庫の評価については、オークション市場における取引相場を基礎とし、これに一定の調整を加えた価額を、期末における正味売却価額として算定しております。

当該見積り及び仮定について慎重に検討しておりますが、将来の経済状況等の不確実性により見直しが必要となった場合、商品及び製品が減額され、売上原価が計上される可能性があります。

 

 

5 【経営上の重要な契約等】
(1) 取引基本契約

契約会社名

相手先
の名称

相手先の
所在地

契約品目

契約
締結日

契約期間

契約内容

㈱ホンダ四輪販売三重北

本田技研工業㈱

東京都
港区

Honda製品

2022年

3月5日

2022年4月1日から

2024年3月31日まで

Honda販売店取引基本契約書

本田技研工業㈱の製造する自動車及びその他付属品並びに部品の売買及びそれに伴うサービス業務に関する事項

㈱ホンダ四輪販売三重北

本田技研工業㈱
日本本部
販売部

埼玉県
和光市

Honda製品

2022年

3月5日

2022年4月1日から

2024年3月31日まで

U-Select店基本契約書

本田技研工業㈱の認定する中古車販売店として中古自動車の売買及びそれに伴うサービス業務に関する事項

㈱オートモール

フォルクス
ワーゲン
グループ
ジャパン㈱

愛知県
豊橋市

フォルクスワーゲン製品

2020年

2月13日

2020年4月1日から

2023年3月31日まで

フォルクスワーゲン販売店取引基本契約書

フォルクスワーゲン製品の販売及びそれに伴うサービス業務に関する事項

㈱オートモール

フォルクス
ワーゲン
グループ
ジャパン㈱

愛知県
豊橋市

アウディ製品

2022年

4月1日

期間の定めなし

Audiディーラー契約書

アウディ製品の販売及びそれに伴うサービス業務に関する事項

 

(注) 1.㈱オートモールとフォルクスワーゲングループジャパン㈱とのフォルクスワーゲン販売店取引基本契約書は、2023年3月6日に更新契約を締結し、2026年3月31日まで更新されております。

 

 

2 【主要な設備の状況】
(1) 提出会社

2023年3月31日現在

事業所名
(所在地)

セグメントの
名称

設備の
内容

帳簿価額(千円)

従業員数
(名)

建物

及び

構築物

機械装置
及び
運搬具

土地
(面積㎡)

リース
資産

その他

合計

(三重県亀山市)

自動車

販売関連事業

店舗用地

173,481

( 14,561)

173,481

(三重県鈴鹿市)

自動車

リサイクル事業

工場用地

469,000

( 41,501)

469,000

(三重県度会郡玉城町)

自動車

販売関連事業

店舗用地

256,123

( 12,650)

256,123

 

(注) 1.現在休止中の主要な設備はありません。

2.三重県亀山市の土地は、㈱ホンダ四輪販売三重北に賃貸しております。

3.三重県鈴鹿市の土地は、㈱マーク・コーポレーションに賃貸しております。

4.三重県度会郡玉城町の土地は、伊勢地区新店舗用地として㈱オートモールへ賃貸を予定しております。

 

(2) 国内子会社

2023年3月31日現在

会社名

事業所名
(所在地)

セグメ
ントの
名称

設備の
内容

帳簿価額(千円)

従業員数
(名)

建物

及び

構築物

機械装置
及び
運搬具

土地
(面積㎡)

リース
資産

その他

合計

㈱ホンダ四輪販売三重北

鈴鹿道伯店
(三重県鈴鹿市)他19営業所

自動車
販売関連

事業

店舗設備

1,397,556

815,928

2,980,013

( 57,439)

240

33,340

5,227,078

247

㈱オートモール

ヴァーサス鈴鹿本店
(三重県鈴鹿市)他8営業所

自動車
販売関連

事業

店舗設備

750,385

469,678

1,271,546

( 91,285)

19,323

2,510,933

93

㈱マーク・コーポレーション

本社工場
(三重県鈴鹿市)

自動車

リサイクル事業

生産設備

232,716

7,640

36,117

( 34,710)

7,276

2,334

286,086

28

 

(注) 1.現在休止中の主要な設備はありません。

2.その他の設備の主要な内容は工具、器具及び備品であります。

 

① 【株式の総数】

種類

発行可能株式総数(株)

普通株式

6,000,000

6,000,000

 

 

② 【発行済株式】

種類

事業年度末現在
発行数(株)
(2023年3月31日)

提出日現在
発行数(株)
(2023年6月29日)

上場金融商品取引所名又は登録認可金融商品取引業協会名

内容

普通株式

2,100,000

2,100,000

東京証券取引所
(スタンダード市場)
名古屋証券取引所
(メイン市場)

完全議決権株式であり、権利内容に何ら限定のない当社における標準となる株式であり、単元株式数は100株であります。

2,100,000

2,100,000

 

 

① 【ストックオプション制度の内容】

該当事項はありません。

 

② 【ライツプランの内容】

該当事項はありません。

 

(4) 【発行済株式総数、資本金等の推移】

年月日

発行済株式
総数増減数
(株)

発行済株式
総数残高
(株)

資本金増減額
 
(千円)

資本金残高
 
(千円)

資本準備金
増減額
(千円)

資本準備金
残高
(千円)

2013年6月26日(注)

297,000

2,100,000

259,578

1,161,078

259,578

274,848

 

(注)有償一般募集 発行価格1,748円 資本組入額874円

 

 

(5) 【所有者別状況】

2023年3月31日現在

区分

株式の状況(1単元の株式数100株)

単元未満
株式の状況
(株)

政府及び
地方公共
団体

金融機関

金融商品
取引業者

その他の
法人

外国法人等

個人
その他

個人以外

個人

株主数
(人)

4

9

32

7

476

528

所有株式数(単元)

1,262

651

5,908

39

13,125

20,985

1,500

所有株式数
の割合(%)

6.01

3.10

28.15

0.19

62.55

100.00

 

(注) 自己株式207株は、「個人その他」に2単元、「単元未満株式の状況」に7株含まれております。

 

(6) 【大株主の状況】

2023年3月31日現在

氏名又は名称

住所

所有株式数
(株)

発行済株式
(自己株式を除く。)の総数に
対する所有株式数の割合(%)

株式会社エム・エフ

三重県鈴鹿市三日市町1901-5

529,270

25.20

向井 俊樹

三重県鈴鹿市

281,430

13.40

向井 弘光

三重県鈴鹿市

272,510

12.97

ICDAグループ社員持株会

三重県鈴鹿市飯野寺家町234-1

175,065

8.33

向井 なよ子

三重県鈴鹿市

83,970

3.99

株式会社百五銀行

三重県津市岩田21番27号

63,000

3.00

岡三証券株式会社

東京都中央区日本橋1丁目17-6

55,600

2.64

株式会社三十三銀行

三重県四日市市西新地7番8号

42,000

2.00

向井 崇

三重県亀山市

40,000

1.90

奥村 学

長野県小諸市

30,300

1.44

1,573,145

74.91

 

(注)  2023年5月1日付で公衆の縦覧に供されている大量保有報告書において、株式会社フラクタル・ビジネス及びその共同保有者である奥村学が2023年4月26日現在で以下の株式を所有している旨が記載されているものの、当社として2023年3月31日現在における実質所有株式数の確認ができませんので、上記大株主の状況には含めておりません。

なお、大量保有報告書の内容は以下のとおりであります。

氏名又は名称

住所

保有株券等の数
(株)

株券等保有割合
(%)

株式会社フラクタル・ビジネス

長野県小諸市田町2丁目6-13

74,100

3.53

奥村 学

長野県小諸市

31,500

1.50

 

 

① 【連結貸借対照表】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

資産の部

 

 

 

流動資産

 

 

 

 

現金及び預金

776,208

758,873

 

 

受取手形及び売掛金

※1 421,373

※1 498,015

 

 

商品及び製品

3,408,120

3,384,094

 

 

仕掛品

4,514

7,277

 

 

原材料及び貯蔵品

72,203

88,151

 

 

その他

234,650

209,653

 

 

貸倒引当金

156

203

 

 

流動資産合計

4,916,915

4,945,862

 

固定資産

 

 

 

 

有形固定資産

 

 

 

 

 

建物及び構築物

6,752,684

6,862,628

 

 

 

 

減価償却累計額

※3 △4,293,589

※3 △4,471,142

 

 

 

 

建物及び構築物(純額)

※2 2,459,094

※2 2,391,485

 

 

 

機械装置及び運搬具

2,228,402

2,395,503

 

 

 

 

減価償却累計額

※3 △1,100,781

※3 △1,102,045

 

 

 

 

機械装置及び運搬具(純額)

1,127,620

1,293,458

 

 

 

土地

※2 5,535,455

※2 5,796,139

 

 

 

その他

601,517

605,950

 

 

 

 

減価償却累計額

※3 △505,014

※3 △529,062

 

 

 

 

その他(純額)

96,503

76,888

 

 

 

有形固定資産合計

9,218,674

9,557,971

 

 

無形固定資産

44,069

37,758

 

 

投資その他の資産

 

 

 

 

 

投資有価証券

264,020

297,846

 

 

 

繰延税金資産

434,356

460,724

 

 

 

その他

375,820

318,653

 

 

 

投資その他の資産合計

1,074,197

1,077,224

 

 

固定資産合計

10,336,941

10,672,955

 

資産合計

15,253,856

15,618,817

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

負債の部

 

 

 

流動負債

 

 

 

 

買掛金

1,702,330

1,794,507

 

 

短期借入金

※4,※5 1,900,000

※4,※5 1,300,000

 

 

1年内返済予定の長期借入金

205,980

195,120

 

 

未払金

296,707

396,858

 

 

未払法人税等

323,130

269,088

 

 

前受金

1,482,295

1,575,975

 

 

賞与引当金

156,925

161,034

 

 

その他

138,888

238,420

 

 

流動負債合計

6,206,258

5,931,004

 

固定負債

 

 

 

 

長期借入金

195,120

 

 

役員退職慰労引当金

311,973

323,888

 

 

退職給付に係る負債

758,092

729,593

 

 

資産除去債務

45,439

46,332

 

 

その他

27,540

19,549

 

 

固定負債合計

1,338,165

1,119,364

 

負債合計

7,544,423

7,050,369

純資産の部

 

 

 

株主資本

 

 

 

 

資本金

1,161,078

1,161,078

 

 

資本剰余金

1,148,992

1,148,992

 

 

利益剰余金

5,103,921

5,882,432

 

 

自己株式

378

378

 

 

株主資本合計

7,413,613

8,192,124

 

その他の包括利益累計額

 

 

 

 

その他有価証券評価差額金

13,988

27,732

 

 

退職給付に係る調整累計額

25,034

60,471

 

 

その他の包括利益累計額合計

39,022

88,204

 

非支配株主持分

256,796

288,118

 

純資産合計

7,709,432

8,568,448

負債純資産合計

15,253,856

15,618,817

 

【連結損益計算書】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

 至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

 至 2023年3月31日)

売上高

※1 28,453,314

※1 30,496,316

売上原価

※2 22,723,699

※2 24,631,075

売上総利益

5,729,615

5,865,240

販売費及び一般管理費

※3 4,187,591

※3 4,492,416

営業利益

1,542,023

1,372,824

営業外収益

 

 

 

受取利息

101

157

 

受取配当金

8,635

9,913

 

受取賃貸料

11,420

11,610

 

受取保険金

23,976

30,248

 

その他

8,758

6,502

 

営業外収益合計

52,892

58,432

営業外費用

 

 

 

支払利息

18,892

13,195

 

支払手数料

8,996

7,893

 

固定資産除却損

3,625

3,022

 

その他

2,563

2,803

 

営業外費用合計

34,078

26,915

経常利益

1,560,837

1,404,341

特別損失

 

 

 

固定資産除却損

※4 9,330

 

特別損失合計

9,330

税金等調整前当期純利益

1,560,837

1,395,011

法人税、住民税及び事業税

544,238

524,931

法人税等調整額

8,361

46,789

法人税等合計

535,876

478,141

当期純利益

1,024,961

916,869

非支配株主に帰属する当期純利益

49,081

33,368

親会社株主に帰属する当期純利益

975,880

883,501

 

1  報告セグメントの概要
(1) 報告セグメントの決定方法

当社グループの報告セグメントは、当社の構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が経営資源の配分決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。

当社グループでは、純粋持株会社体制のもと、各事業会社によって、その取り扱う商品・サービスについて包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しております。

従って、当社グループは事業会社を基礎とした商品・サービス別のセグメントから構成されており、「自動車販売関連事業」及び「自動車リサイクル事業」の2つを報告セグメントとしております。

(2) 各報告セグメントに属する製品及びサービスの種類

「自動車販売関連事業」は、各メーカーの正規ディーラーとして新車・輸入車の販売を行う新車部門、中古車の販売・買取を行う中古車部門、自動車の車検・点検整備等を行うサービス部門などの事業を行っております。なお、当事業に㈱ホンダ四輪販売三重北及び㈱オートモールが該当いたします。

「自動車リサイクル事業」は、自動車リサイクル法に基づいた使用済自動車の解体及びリサイクル資源の販売、リユースパーツの国内外への販売を行っております。なお、当事業に㈱マーク・コーポレーションが該当いたします。

 

① 【貸借対照表】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2022年3月31日)

当事業年度

(2023年3月31日)

資産の部

 

 

 

流動資産

 

 

 

 

現金及び預金

262,283

318,477

 

 

前払費用

1,599

1,639

 

 

関係会社短期貸付金

2,012,474

1,520,343

 

 

1年内回収予定の関係会社長期貸付金

73,980

53,120

 

 

その他

※1 30,334

※1 24,836

 

 

流動資産合計

2,380,671

1,918,417

 

固定資産

 

 

 

 

有形固定資産

 

 

 

 

 

工具、器具及び備品

1,897

782

 

 

 

土地

1,219,260

1,219,260

 

 

 

リース資産

5,277

3,518

 

 

 

有形固定資産合計

1,226,436

1,223,561

 

 

無形固定資産

 

 

 

 

 

ソフトウエア

7,298

3,018

 

 

 

無形固定資産合計

7,298

3,018

 

 

投資その他の資産

 

 

 

 

 

投資有価証券

40,516

53,343

 

 

 

関係会社株式

1,432,050

1,432,050

 

 

 

関係会社長期貸付金

53,120

 

 

 

繰延税金資産

12,726

14,351

 

 

 

その他

211,140

212,031

 

 

 

投資その他の資産合計

1,749,554

1,711,777

 

 

固定資産合計

2,983,288

2,938,357

 

資産合計

5,363,960

4,856,774

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2022年3月31日)

当事業年度

(2023年3月31日)

負債の部

 

 

 

流動負債

 

 

 

 

短期借入金

※3,※4 1,900,000

※3,※4 1,300,000

 

 

関係会社短期借入金

302,288

380,041

 

 

1年内返済予定の長期借入金

73,980

53,120

 

 

未払金

※1 12,192

※1 16,144

 

 

未払費用

2,421

2,349

 

 

未払法人税等

5,849

9,237

 

 

預り金

2,410

2,191

 

 

前受収益

2,829

2,807

 

 

賞与引当金

9,100

8,880

 

 

その他

6,923

12,043

 

 

流動負債合計

2,317,996

1,786,816

 

固定負債

 

 

 

 

長期借入金

53,120

 

 

退職給付引当金

27,282

30,981

 

 

役員退職慰労引当金

118,032

128,672

 

 

その他

3,870

1,935

 

 

固定負債合計

202,304

161,588

 

負債合計

2,520,301

1,948,405

純資産の部

 

 

 

株主資本

 

 

 

 

資本金

1,161,078

1,161,078

 

 

資本剰余金

 

 

 

 

 

資本準備金

274,848

274,848

 

 

 

その他資本剰余金

874,144

874,144

 

 

 

資本剰余金合計

1,148,992

1,148,992

 

 

利益剰余金

 

 

 

 

 

利益準備金

26,565

26,565

 

 

 

その他利益剰余金

 

 

 

 

 

 

繰越利益剰余金

505,095

566,978

 

 

 

利益剰余金合計

531,660

593,543

 

 

自己株式

378

378

 

 

株主資本合計

2,841,352

2,903,235

 

評価・換算差額等

 

 

 

 

その他有価証券評価差額金

2,305

5,133

 

 

評価・換算差額等合計

2,305

5,133

 

純資産合計

2,843,658

2,908,369

負債純資産合計

5,363,960

4,856,774

 

② 【損益計算書】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(自 2021年4月1日

 至 2022年3月31日)

当事業年度

(自 2022年4月1日

 至 2023年3月31日)

営業収益

※1 511,362

※1 540,200

営業費用

※1,※2 396,507

※1,※2 384,794

営業利益

114,854

155,405

営業外収益

 

 

 

受取利息及び配当金

※1 18,007

※1 16,263

 

受取賃貸料

※1 36,380

※1 36,370

 

受取手数料

※1 6,500

※1 6,500

 

その他

194

288

 

営業外収益合計

61,082

59,421

営業外費用

 

 

 

支払利息

※1 14,148

※1 11,924

 

支払手数料

8,996

7,893

 

賃貸収入原価

5,972

5,972

 

その他

24

21

 

営業外費用合計

29,142

25,811

経常利益

146,794

189,015

特別損失

 

 

 

固定資産除却損

9,330

 

特別損失合計

9,330

税引前当期純利益

146,794

179,685

法人税、住民税及び事業税

4,059

14,437

法人税等調整額

1,276

1,624

法人税等合計

2,783

12,813

当期純利益

144,011

166,872