株式会社エスクロー・エージェント・ジャパン

Escrow Agent Japan ,Inc.
千代田区大手町二丁目2番1号 新大手町ビル4階
証券コード:60930
業界:サービス業
有価証券報告書の提出日:2023年5月26日

(1)連結経営指標等

回次

第12期

第13期

第14期

第15期

第16期

決算年月

2019年2月

2020年2月

2021年2月

2022年2月

2023年2月

売上高

(千円)

3,107,395

3,205,512

3,072,866

3,552,931

3,710,804

経常利益

(千円)

396,201

442,777

549,687

619,225

245,392

親会社株主に帰属する当期純利益

(千円)

291,408

286,928

363,750

406,614

76,141

包括利益

(千円)

291,341

287,187

390,028

383,001

78,179

純資産額

(千円)

2,846,328

2,665,229

3,155,011

3,379,288

3,316,715

総資産額

(千円)

3,368,129

3,311,495

3,820,638

4,093,815

4,219,766

1株当たり純資産額

(円)

66.96

64.29

72.80

77.83

75.98

1株当たり当期純利益金額

(円)

6.89

6.94

8.52

9.37

1.75

潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額

(円)

6.56

6.73

8.49

自己資本比率

(%)

84.2

80.2

82.6

82.5

78.6

自己資本利益率

(%)

10.7

10.5

12.5

12.4

2.3

株価収益率

(倍)

36.7

24.9

35.9

18.4

86.9

営業活動による

キャッシュ・フロー

(千円)

374,707

434,511

414,951

408,758

328,548

投資活動による

キャッシュ・フロー

(千円)

144,892

13,319

110,214

185,795

299,036

財務活動による

キャッシュ・フロー

(千円)

197,244

501,283

69,156

182,660

176,393

現金及び現金同等物の期末残高

(千円)

2,112,350

2,032,259

2,626,581

2,666,884

2,520,002

従業員数

(人)

198

194

184

186

220

(外、平均臨時雇用者数)

(95)

(81)

(92)

(89)

(107)

(注)1.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数(パートタイマー、人材会社からの派遣社員を含む。)は、( )にて外数で記載しております。

2.第15期、第16期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。

3.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を当連結会計年度の期首から適用しており、当連結会計年度に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標となっております。

 

(2)提出会社の経営指標等

回次

第12期

第13期

第14期

第15期

第16期

決算年月

2019年2月

2020年2月

2021年2月

2022年2月

2023年2月

売上高

(千円)

1,820,231

1,775,516

1,948,635

1,978,845

1,908,268

経常利益又は経常損失(△)

(千円)

193,827

231,814

407,470

272,087

53,485

当期純利益又は当期純損失(△)

(千円)

140,649

158,442

276,118

183,036

116,007

資本金

(千円)

405,586

422,379

647,065

654,377

670,844

発行済株式総数

(株)

42,347,101

42,521,884

45,630,483

45,718,369

45,950,238

純資産額

(千円)

2,656,132

2,346,547

2,748,696

2,749,397

2,494,674

総資産額

(千円)

2,923,186

2,694,353

3,150,313

3,073,163

2,804,979

1株当たり純資産額

(円)

62.47

56.57

63.43

63.32

57.15

1株当たり配当額

(円)

3.50

3.50

4.00

4.00

4.00

(うち1株当たり中間配当額)

-)

-)

-)

-)

-)

1株当たり当期純利益金額又は当期純損失金額(△)

(円)

3.33

3.83

6.47

4.22

2.66

潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額

(円)

3.17

3.71

6.44

自己資本比率

(%)

90.5

86.7

87.3

89.5

88.9

自己資本利益率

(%)

5.4

6.4

10.8

6.7

株価収益率

(倍)

76.0

45.1

47.3

40.8

配当性向

(%)

105.2

91.3

61.8

94.8

従業員数

(人)

117

119

110

114

111

(外、平均臨時雇用者数)

(74)

(63)

(82)

(76)

(92)

株主総利回り

(%)

55.2

38.7

68.2

40.2

36.8

(比較指標:配当込みTOPIX)

(%)

(92.9)

(89.5)

(113.2)

(117.0)

(127.0)

最高株価

(円)

536

330

405

329

192

最低株価

(円)

236

170

114

160

138

(注)1.第15期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。

2.第16期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、1株当たり当期純損失であり、また、潜在株式が存在しないため記載しておりません。

3.第16期の自己資本利益率、株価収益率及び配当性向は、当期純損失であるため記載しておりません。

4.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数(パートタイマー、人材会社からの派遣社員を含む。)は、( )にて外数で記載しております。

5.最高株価及び最低株価は、2022年4月4日より東京証券取引所(プライム市場)におけるものであり、それ以前は東京証券取引所(市場第一部)におけるものであります。

6.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を当事業年度の期首から適用しており、当事業年度に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標となっております。

2【沿革】

当社は1982年に司法書士・土地家屋調査士・不動産鑑定士・一級建築士の士業専門家の合同事務所として創業後、2007年4月東京都中央区において、不動産取引におけるエスクローサービス(注1)を主な事業とし、主に士業専門家を支援する株式会社エスクロー・エージェント・ジャパンを設立いたしました。その後、金融機関・不動産事業者・建築事業者へのビジネスサービスの展開を更に進めることで経営規模の拡大を図ってまいりました。

今日までの経過の概要は以下のとおりであります。

 

2007年4月

東京都中央区日本橋において株式会社エスクロー・エージェント・ジャパンを設立

2008年1月

株式会社マザーズエスクローを吸収合併

2010年7月

東京都中央区八重洲に本社を移転

2014年3月

2014年5月

東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場

東京都中央区に連結子会社株式会社エスクロー・エージェント・ジャパン・トラスト(現 株式会社エスクロー・エージェント・ジャパン信託)を設立

2014年8月

2016年2月

2016年6月

2016年6月

2017年9月

2018年4月

2019年2月

2022年4月

2022年6月

2022年10月

株式会社エスクロー・エージェント・ジャパン信託が管理型信託業及び事務代行業を開始

東京証券取引所本則市場第二部へ市場変更

東京証券取引所本則市場第一部に指定

東京都千代田区大手町に本社を移転

株式会社中央グループを株式取得により子会社化

株式会社ネグプランを株式交換により子会社化

株式会社中央グループが株式会社ネグプランを吸収合併

東京証券取引所プライム市場に移行(注2)

東京都千代田区に連結子会社株式会社サムポローニアを設立

株式会社サムポローニアが登記情報サービス事業等を譲り受け事業開始

(注1)「エスクロー(escrow)」は、第三者寄託の意味であります。エスクロー業務は、不動産取引・金融商品の金銭信託等の取引において、中立的な第三者が取引の事務、履行の確認及び決済等を行うことによって、取引の安全を図るための制度として、米国カリフォルニア州において発祥し、米国にて広く利用されております。

(注2)2023年10月にスタンダード市場に移行予定

 

3【事業の内容】

当社グループは、金融、不動産、建築に関する取引の手続き・決済分野における取引支援の知見を活かし、取引関係者の業務を一貫してサポートするワンパッケージサービスを提供しております。当社グループのサービスは、「エスクローサービス事業」、「BPO事業」、「不動産オークション事業」の3つにセグメント区分されており、金融機関、不動産事業者、建築事業者及び士業専門家に対してこれらのサービスを事務の合理化や安全性を向上させるために提供しております。

なお、当社グループの事業セグメントについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げるセグメント情報の区分と同一であります。

 

(1)エスクローサービス事業

エスクローサービス事業においては、士業専門家、金融機関、不動産事業者及び建築事業者に対し、不動産取引の利便性、安全性の向上に寄与する各種支援システム等により、業務の効率化に資する各種サービスを提供しております。また、連結子会社の株式会社エスクロー・エージェント・ジャパン信託における信託サービス、相続手続き代行サービスでは決済の安全性確保、財産保全等のニーズに対応しております。

エスクローサービス事業における各業務内容は以下のとおりです。

 

① 士業専門家向け支援サービスの提供

士業専門家に対し、その専門サービスの利便性・安全性を向上し、業務を効率化するための各種支援サービスを提供しております。当支援サービスは、士業専門家のサービス提供や内部管理体制を一層高度化するためのDX推進支援を含みます。また、当支援サービスはクラウドシステム「EPS(EAJ Platform System)」を通じて提供しております。「EPS」は、取引関係者に対し不動産取引に係る各種事務、特に士業専門家の業務に関する受発注管理、進捗管理及び品質管理等に資するシステムであります。

また、連結子会社の株式会社サムポローニアでは、主に登記申請に関連する分野において、クラウド環境下におけるオンライン申請機能や情報管理機能など多様な機能を有するシステムを通じて、士業専門家へサービスを提供しております。

 

② 非対面決済サービス「H'OURS(アワーズ)」

取引関係者が非対面にて不動産取引決済を完結できるパッケージサービス「H'OURS」を提供しています。

「H'OURS」は不動産売買を希望される売主・買主に対して、決済当日に金融機関から受け取る融資金や買主の自己資金を信託口座で保全・管理し、司法書士による決済可能な判断(本人確認や必要書類の確認)をもって信託口座より関係各所への送金を行い、不動産売買における所有権移転を確実に実施するサービスです。

また、「H'OURS」を利用した取引を対象として、司法書士及び売主に起因する事故が発生した際、損害回避のための事態収拾を行った上で、その結果発生した買主の実損額を一時的に保証する不動産取引保証®サービスを提供しています。

 

③ エスクロー口座サービス

金融機関が確実な融資実行を行うためのスキームとして信託口座を用いたサービスを提供しております。

融資時において金融機関から信託口座に送金された融資金に対して、当社が融資実行条件(所有権保存・移転、抵当権設定等が可能な状態であることの確認)が成立したことを確認後、融資実行指図を行うことにより、取引の安全性を担保しております。

また、住宅の建築を伴う住宅ローン申込者に対しては、信託口座で工事代金を預かり工事進捗の確認及び進捗に応じた工事代金の支払指示や、請負工務店の事情により建築工事が滞った場合にはバックアップ工務店(注1)選定等のサポートサービスも提供しております。

連結子会社の株式会社エスクロー・エージェント・ジャパン信託では、管理型信託機能を活用した各種サービスや不動産取引における売買代金、ローン、仲介手数料等の資金決済に関する安全性を担保する商品を展開しております。

(注1)当初の工事請負工務店の建設工事請負契約上の地位を承継させる工務店

 

④ 相続手続き代行サービス

金融機関を通じて依頼のあった申込者に対して、相続に関する様々な手続きを代行するサービスです。

 

⑤ 登記情報取得ファイリングシステム

登記情報を一括取得するシステムを提供しております。

 

(2)BPO事業

BPO事業(Business Process Outsourcing)においては、金融機関における住宅ローン融資に係る事務受託等によりクライアントの業務課題を解決するためのサービスを提供しております。

 また、連結子会社の株式会社中央グループでは、建築・開発設計サービス、士業専門家への業務支援サービスや建築事業者向け各種コンサルティングサービスを提供しております。

BPO事業における具体的な業務内容は以下のとおりです。

 

① 業務受託サービス

住宅ローン融資に係る業務の受託を行っております。また、オペレーションセンターの共同利用による業務効率化やノウハウの活用により、ローコストオペレーションの実現をサポートしております。

また、住宅ローン審査時及び定期的な担保評価替えにおいて必要となる担保物件の物件調査、重要事項説明書作成、不動産調査、測量、図面作成等に関連する業務を受託しております。

連結子会社の株式会社中央グループでは、建築事業者に対し建築の申請から各種申請用図面の作成、検査・アフターフォローまでワンストップでトータルサポートを行う住宅建築支援ツール「ARCHITECT RAIL(アーキテクト・レール)」の提供を行うとともに、測量、建築設計等の専門サービスを提供しております。

 

② 人材派遣サービス

当社グループでは、金融機関等に対して人材派遣サービスを提供し、金融機関等の事務合理化の実現に向けたサポートを行っております。

 

(3)不動産オークション事業

不動産オークション事業においては、連結子会社の株式会社エスクロー・エージェント・ジャパン信託にて、主に税理士等の士業専門家からの相談に応じ、不動産の調査から取引決済まで安全性の高い不動産取引の機会の場を提供しております。これにより売買後のトラブルや紛争を未然に回避することができるほか、取引価格については入札方式を採用することによって透明性の高い価格形成が可能となり、不動産取引の利便性、安全性の向上に寄与しております。

 

以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。

0101010_001.png

 

 

4【関係会社の状況】

名称

住所

資本金

(千円)

主要な事業の内容

議決権の所有

(被所有)割合

(%)

関係内容

(連結子会社)

株式会社エスクロー・エージェント・ジャパン信託

(注)2・4

東京都千代田区

100,000

エスクローサービス事業

不動産オークション事業

100

信託サービスの利用

システム提供

事務所転貸

役員の兼任

(連結子会社)

株式会社中央グループ

(注)5

新潟県新潟市中央区

10,000

BPO事業

100

人材派遣の受入

業務の委託

資金の貸付

役員の兼任

(連結子会社)

株式会社サムポローニア

東京都千代田区

10,000

エスクローサービス事業

100

資金の貸付

役員の兼任

(注)1.「主要な事業の内容」欄には、セグメント情報に記載された名称を記載しております。

2.特定子会社に該当しております。

3.有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。

4.株式会社エスクロー・エージェント・ジャパン信託については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。

主要な損益情報等   (1)売上高         525,170千円

(2)経常利益       149,930千円

(3)当期純利益     98,087千円

(4)純資産額       597,360千円

(5)総資産額       697,263千円

5.株式会社中央グループについては、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。

主要な損益情報等   (1)売上高         952,310千円

(2)経常利益       179,864千円

(3)当期純利益     116,310千円

(4)純資産額       591,298千円

(5)総資産額       877,343千円

 

5【従業員の状況】

(1)連結会社の状況

 

2023年2月28日現在

セグメントの名称

従業員数(人)

エスクローサービス

60

(18)

BPO

118

(79)

不動産オークション

5

(5)

報告セグメント計

183

(102)

全社(共通)

37

(5)

合計

220

(107)

(注)1.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数(パートタイマー、人材派遣会社からの派遣社員を含む。)は、

( )にて外数で記載しております。

2.全社(共通)として記載されている従業員数は、本社部門の従業員であります。

3.前連結会計年度末に比べ従業員数が35名増加しておりますが、これは主として2022年6月に新設した株式会社サムポローニアの事業譲受によるものであります。

 

(2)提出会社の状況

 

 

 

 

2023年2月28日現在

従業員数(人)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

111

(92)

41.6

4.7

4,864

 

セグメントの名称

従業員数(人)

エスクローサービス

21

(12)

BPO

53

(75)

不動産オークション

(-)

報告セグメント計

74

(87)

全社(共通)

37

(5)

合計

111

(92)

(注)1.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数(パートタイマー、人材派遣会社からの派遣社員を含む。)は、

( )にて外数で記載しております。

2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

3.全社(共通)として記載されている従業員数は、本社部門の従業員であります。

 

(3)労働組合の状況

当社の労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。

2【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクを記載しております。ただし、現時点では予見できない又は重要な影響とみなされていない等、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は、別段の記載のない限り、本書提出日現在において当社が判断したものであり、将来において発生の可能性がある全てのリスクを網羅するものではありません。なお、当社はこれらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める所存でありますが、当社株式に関する投資判断は、本項及び本項以外の記載内容も合わせて慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。

 

(1)オペレーショナルリスク

オペレーショナルリスクとは内部プロセス、人、システムが不適切であることもしくは機能しないことにより当社グループの経営成績及び財務状況等に影響を及ぼすリスクであり、当社グループの事業においては、①事務リスク、②システム・情報セキュリティリスク、③人的リスク、④法務リスクがあげられます。

 

①事務リスク

業務に従事する従業員が正確な事務を怠る、あるいは事故、不正等を起こすことにより、当社グループの経営成績及び財務状況等に影響を及ぼすリスクがあります。当該リスク管理については、業務プロセス・マニュアルの改善、事務過誤報告態勢を構築し管理を行っております。また、事務過誤の発生状況を定期的に把握し、事務リスクの所在及び原因・性質を総合的に分析することにより、その結果を再発防止並びに軽減策の策定に活かしております。

 

②システム・情報セキュリティリスク

当社グループの事業は多岐に渡りクラウドシステムを利用してサービス提供が行われるため、それらクラウドシステムをはじめ社内業務を行うための業務システム等のシステム障害、誤作動や不正使用等により当社グループの経営成績及び財務状況等に影響を及ぼすリスクがあります。当該リスク管理については、情報セキュリティ基本方針に基づく情報セキュリティ管理規程等により適正な手続きを定め運営管理を行っております。

 

③人的リスク

当社グループにとって、人財は極めて重要な経営資源であり、今後の事業発展を支える人財の安定的な確保は経営存続に不可欠な課題の一つです。当社が求める人財を十分に確保、育成できない場合、または多数の従業員が一時に流出した場合、業務処理に支障をきたし、当社グループの経営成績及び財務状況等に影響を及ぼすリスクがあります。当該リスク管理については、人事基本方針に基づき、優秀な人財を確保するために人事評価制度に基づく適正な評価を実施するとともに、従業員が働きやすい環境整備のほか、従業員のモチベーション向上及び従業員向けに譲渡制限付株式報酬制度を導入する等により、長期的な勤続を促す施策を実施しております。

 

④法務リスク

当社グループの各法人、役員及び従業員の故意又は過失による法令違反やそれらに起因する監督当局からの業務停止等の行政措置並びに当社グループに対する訴訟の提起等により、顧客に対して当社グループのサービスが提供できなくなった場合、当社グループの経営成績及び財務状況等に影響を及ぼすリスクがあります。

当該リスク管理については、事業遂行にあたり関係法令及び免許・許認可要件等を遵守すべく、教育研修による役員及び従業員に対する法令等遵守の徹底やコンプライアンス規程及びリスク管理規程等の社内規程の整備等を行うとともにコンプライアンス・リスク管理委員会を定期的に開催し、全社的なコンプライアンス意識の向上と管理体制の強化に努めております。

なお、個人情報の取扱いについては、「プライバシーマーク」認証の取得、「個人情報の保護に関する法律」等関連法規の遵守を図るとともに社内規程の整備を行い適切な処理を実施しております。

 

 

(2)災害等リスク

当社グループの事業は、金融機関、不動産事業者、建築事業者、士業専門家に対し、各種サービスの提供を行っていることから、大規模地震、台風、暴風雨等の自然災害、または戦争、テロ、火災等の人災、大規模な疫病(新型コロナウイルスを含む)の蔓延等が発生した場合、正常な営業活動を行うことができなくなり、当社グループの経営成績及び財務状況等に影響を及ぼすリスクがあります。当該リスク管理については、当社グループの事業用サーバーシステム等を耐障害性のある施設への設置及び分散配置する等を実施し、災害発生時には障害の発生を最小限に抑えるための方策等を講じております。また、限られた人員でも業務遂行を可能とするべく、業務効率化への取組等を行っております。

 

(3)レピュテーショナルリスク

マスコミ報道、インターネット掲示板等での評判・風評・風説等により取引先との取引の縮小、停止がきっかけとなり当社グループの経営成績及び財務状況等に影響を及ぼすリスクがあります。当該リスク管理については、適時適切な情報発信、レピュテーショナル事案発生時には早期に対処を行う体制整備等を行っております。

 

(4)住宅ローン市況、不動産市況等のリスク

住宅ローン金利の大幅な変動等、景気見通しの悪化や住宅取得に係る優遇税制の廃止等が生じた場合には、住宅ローン申込件数の減少により、当社の住宅ローン関連業務受託件数が減少し、当社グループの経営成績及び財務状況等に影響を及ぼすリスクがあります。また、当社グループの事業は、住宅ローン市場や不動産流通等国内不動産市況の動向に大きな影響を受けております。このため、国内不動産市況の悪化に伴い不動産取引の取扱件数が大幅に減少した場合には、当社グループの経営成績及び財務状況等に影響を及ぼすリスクがあります。当該リスク管理については、当社グループは取引先との安定的かつ長期的な取引の継続・拡大を進めるべく高品質なサービス提供に努めるとともに、相続ビジネス等新たな業務分野の開拓を行っております。

 

(5)貸倒れに関するリスク

当社グループは、債権の貸倒れによる損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能性を検討し、貸倒引当金を計上しております。しかしながら、景気の動向等によっては、取引先の信用不安の発生により予期せぬ貸倒れリスクが顕在化し、貸倒損失の発生や追加的な貸倒引当金の積み増しを要する事態が生じ、業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。

これに対し、当社グループでは与信管理規程に則った取引先別の与信限度額を設定し、信用状態の継続的な把握、必要に応じた債権保全措置を行うことにより不良債権の発生防止に努めているほか、契約履行の過程で常に細心の注意を払い取引を行っております。

 

4【経営上の重要な契約等】

当社は2022年6月24日開催の取締役会において、当社の100%出資子会社(株式会社サムポローニア)を新たに設立し、株式会社日立ソリューションズ・クリエイトよりソフトウエアをはじめとする資産等を譲り受けることを決議し、2022年10月1日付でサムポローニア事業を譲受しました。

詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(企業結合等関係)」に記載のとおりであります。

 

2【主要な設備の状況】

当社グループにおける主要な設備は以下のとおりであります。

 

提出会社

2023年2月28日現在

 

事業所名

(所在地)

セグメントの名称

設備の内容

帳簿価額

従業員数

(人)

建物

(千円)

工具、器具及び備品

(千円)

リース

資産

(千円)

ソフトウエア

(千円)

その他

(千円)

合計

(千円)

本社

(東京都千代田区)

全社(共通)

本社事務所

41,196

12,466

2,204

161,493

3,593

220,954

54(15)

オペレーションセンター

(神奈川県横浜市西区)

エスクローサービス

BPO

事務センター

9,109

3,228

12,337

24(33)

オペレーションセンター

(埼玉県さいたま市浦和区)

エスクローサービス

BPO

事務センター

4,908

5,956

10,864

5(4)

(注)1.現在休止中の主要な設備はありません。

2.従業員数の( )内は、臨時雇用者数(パートタイマー、人材会社からの派遣社員を含む。)を外数で記載しております。

3.本社事務所及び事務センターは賃借物件であり、年間賃借料は以下となります。

事業所名

(所在地)

設備の内容

賃借面積

(面積㎡)

年間賃借料

(千円)

本社

(東京都千代田区)

本社事務所

989.85

76,369

オペレーションセンター

(神奈川県横浜市西区)

事務センター

501.88

18,217

オペレーションセンター

(埼玉県さいたま市浦和区)

事務センター

130.15

6,142

 

①【株式の総数】

種類

発行可能株式総数(株)

普通株式

50,000,000

50,000,000

①【ストックオプション制度の内容】

該当事項はありません。

 

②【ライツプランの内容】

該当事項はありません。

 

(5)【所有者別状況】

 

 

 

 

 

 

 

2023年2月28日現在

区分

株式の状況(1単元の株式数100株)

単元未満株式の状況 

(株)

政府及び地方公共団体

金融機関

金融商品取引業者

その他の法人

外国法人等

個人その他

個人以外

個人

株主数(人)

8

23

63

31

28

11,778

11,931

所有株式数

(単元)

40,569

6,757

200,192

10,144

303

201,469

459,434

6,838

所有株式数の割合(%)

8.83

1.47

43.57

2.21

0.07

43.85

100.00

(注)自己株式2,299,035株は「個人その他」に22,990単元、「単元未満株式の状況」に35株含まれております。

 

(6)【大株主の状況】

 

 

2023年2月28日現在

氏名又は名称

住所

所有株式数

(株)

発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%)

株式会社中央グループホールディングス

長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢1130番2号

18,600,000

42.61

本間 英明

長野県北佐久郡軽井沢町

3,145,821

7.21

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)

東京都港区浜松町二丁目11番3号

2,912,400

6.67

株式会社TSインベスター

大阪府堺市堺区八千代通3番4号

666,300

1.53

株式会社日本カストディ銀行(信託口)

東京都中央区晴海一丁目8番12号

446,900

1.02

日本証券金融株式会社

中央区日本橋茅場町一丁目2番10号

344,400

0.79

KIA FUND 136

(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)

MINITRIES COMPLEX POBOX 64 SATAT 13001 KUWAIT

(東京都新宿区新宿六丁目27番30号)

319,655

0.73

千原 一成

大阪府和泉市

308,098

0.71

株式会社日本カストディ銀行(信託口4)

東京都中央区晴海一丁目8番12号

279,100

0.64

喜多 利之

奈良県奈良市

228,000

0.52

27,250,674

62.43

(注)1.信託業務分のうち投資信託及び年金信託分に係る株式として、日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)は1,897,000株、株式会社日本カストディ銀行(信託口)は321,700株がそれぞれ含まれております。

2.上記のほか当社所有の自己株式2,299,035株があります。

 

①【連結貸借対照表】

 

 

(単位:千円)

 

前連結会計年度

(2022年2月28日)

当連結会計年度

(2023年2月28日)

資産の部

 

 

流動資産

 

 

現金及び預金

2,766,884

2,720,002

売掛金

532,032

673,579

その他

80,156

119,880

貸倒引当金

5,121

178,782

流動資産合計

3,373,952

3,334,680

固定資産

 

 

有形固定資産

 

 

建物

99,344

101,053

リース資産

33,737

33,737

その他

84,925

112,504

減価償却累計額

124,691

145,774

有形固定資産合計

93,315

101,519

無形固定資産

 

 

ソフトウエア

242,739

366,876

ソフトウエア仮勘定

63,776

その他

2,194

40,659

無形固定資産合計

244,933

471,312

投資その他の資産

 

 

投資有価証券

83,895

82,053

差入保証金

136,979

136,148

長期預金

100,000

繰延税金資産

54,015

87,824

その他

6,724

6,227

投資その他の資産合計

381,614

312,254

固定資産合計

719,863

885,086

資産合計

4,093,815

4,219,766

 

 

 

 

(単位:千円)

 

前連結会計年度

(2022年2月28日)

当連結会計年度

(2023年2月28日)

負債の部

 

 

流動負債

 

 

買掛金

95,251

158,794

未払法人税等

133,075

77,099

賞与引当金

74,411

110,125

その他

※2 276,526

※2 492,638

流動負債合計

579,264

838,657

固定負債

 

 

資産除去債務

37,457

37,603

長期未払金

35,556

13,986

その他

62,247

12,804

固定負債合計

135,262

64,394

負債合計

714,527

903,051

純資産の部

 

 

株主資本

 

 

資本金

654,377

670,844

資本剰余金

769,217

785,684

利益剰余金

2,501,001

2,403,457

自己株式

548,271

548,271

株主資本合計

3,376,326

3,311,714

その他の包括利益累計額

 

 

その他有価証券評価差額金

2,962

5,000

その他の包括利益累計額合計

2,962

5,000

純資産合計

3,379,288

3,316,715

負債純資産合計

4,093,815

4,219,766

【連結損益計算書】

 

 

(単位:千円)

 

 前連結会計年度

(自 2021年3月1日

 至 2022年2月28日)

 当連結会計年度

(自 2022年3月1日

 至 2023年2月28日)

売上高

3,552,931

※1 3,710,804

売上原価

1,882,825

2,085,505

売上総利益

1,670,106

1,625,299

販売費及び一般管理費

※2,※3 1,055,755

※2,※3 1,417,159

営業利益

614,350

208,139

営業外収益

 

 

受取利息

32

27

受取賃貸料

15,740

37,899

補助金収入

29,400

その他

4,391

3,182

営業外収益合計

20,164

70,509

営業外費用

 

 

支払利息

93

32

賃貸費用

13,750

28,059

投資事業組合運用損

4,895

その他

1,444

269

営業外費用合計

15,289

33,256

経常利益

619,225

245,392

特別損失

 

 

減損損失

※4 14,296

特別損失合計

14,296

税金等調整前当期純利益

619,225

231,095

法人税、住民税及び事業税

234,342

168,280

法人税等調整額

21,731

13,325

法人税等合計

212,610

154,954

当期純利益

406,614

76,141

親会社株主に帰属する当期純利益

406,614

76,141

1.報告セグメントの概要

(1)報告セグメントの決定方法

当社の報告セグメントは、当社の構成単位のうち分離された財務諸表が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであり、「エスクローサービス」「BPO」「不動産オークション」の3つを報告セグメントとしております。

 

(2)各セグメントに属するサービスの種類

① エスクローサービス事業

エスクローサービス事業においては、士業専門家、金融機関、不動産事業者及び建築事業者に対し、不動産取引の安全性の向上に寄与する業務支援(事務管理・支援)システムにより、取引に関わる業務の効率化に資する各種サービスを提供しております。また、連結子会社の株式会社エスクロー・エージェント・ジャパン信託における信託サービス、相続手続き代行サービスでは決済の安全性確保、財産保全等のニーズに対応しております。

 

② BPO事業

BPO事業においては、金融機関における住宅ローンに係る事務受託等によりクライアントの業務課題を解決するためのサービスを提供しております。また、連結子会社の株式会社中央グループでは、建築・開発設計サービス、士業専門家への業務支援サービスや建築事業者向け各種コンサルティングサービスを提供しております。

 

③ 不動産オークション事業

不動産オークション事業においては、連結子会社の株式会社エスクロー・エージェント・ジャパン信託にて、主に税理士等の士業専門家からの相談に応じ、不動産の調査から取引決済まで安全性の高い不動産取引の機会の場を提供しております。これにより売買後のトラブルや紛争を未然に回避することができるほか、取引価格については入札方式を採用することによって透明性の高い価格形成が可能となり、不動産取引の利便性、安全性の向上に寄与しております。

 

①【貸借対照表】

 

 

(単位:千円)

 

前事業年度

(2022年2月28日)

当事業年度

(2023年2月28日)

資産の部

 

 

流動資産

 

 

現金及び預金

1,601,979

1,411,533

売掛金

※1 385,187

※1 410,875

前渡金

※1 17,237

11,690

前払費用

35,472

32,397

その他

※1 35,126

※1 64,792

貸倒引当金

4,207

177,966

流動資産合計

2,070,796

1,753,322

固定資産

 

 

有形固定資産

 

 

建物

91,503

93,453

工具、器具及び備品

50,160

62,906

リース資産

22,033

22,033

減価償却累計額

86,013

99,325

有形固定資産合計

77,685

79,069

無形固定資産

 

 

ソフトウエア

206,683

161,493

リース資産

1,694

商標権

500

1,155

特許権

2,438

無形固定資産合計

208,878

165,087

投資その他の資産

 

 

関係会社株式

341,837

351,837

差入保証金

123,208

※1 124,648

長期預金

100,000

投資有価証券

83,895

82,053

関係会社長期貸付金

41,864

222,814

長期前払費用

1,667

463

繰延税金資産

23,329

25,682

投資その他の資産合計

715,803

807,500

固定資産合計

1,002,367

1,051,656

資産合計

3,073,163

2,804,979

 

 

 

 

(単位:千円)

 

前事業年度

(2022年2月28日)

当事業年度

(2023年2月28日)

負債の部

 

 

流動負債

 

 

買掛金

※1 46,060

※1 51,823

リース債務

2,952

811

未払金

※1 125,957

※1 88,789

未払法人税等

33,762

13,076

未払消費税等

27,501

前受金

※1 1,925

9,079

預り金

5,730

6,706

前受収益

※1 2,284

2,762

賞与引当金

37,410

42,314

その他

1,285

1,302

流動負債合計

257,368

244,165

固定負債

 

 

リース債務

2,456

1,644

長期預り敷金

※1 29,971

※1 30,132

資産除去債務

33,969

34,362

固定負債合計

66,397

66,138

負債合計

323,766

310,304

純資産の部

 

 

株主資本

 

 

資本金

654,377

670,844

資本剰余金

 

 

資本準備金

669,377

685,844

その他資本剰余金

99,840

99,840

資本剰余金合計

769,217

785,684

利益剰余金

 

 

その他利益剰余金

 

 

投資損失準備金

33,527

32,650

繰越利益剰余金

1,837,582

1,548,766

利益剰余金合計

1,871,110

1,581,416

自己株式

548,271

548,271

株主資本合計

2,746,435

2,489,674

評価・換算差額等

 

 

その他有価証券評価差額金

2,962

5,000

評価・換算差額等合計

2,962

5,000

純資産合計

2,749,397

2,494,674

負債純資産合計

3,073,163

2,804,979

②【損益計算書】

 

 

(単位:千円)

 

前事業年度

(自 2021年3月1日

 至 2022年2月28日)

当事業年度

(自 2022年3月1日

 至 2023年2月28日)

売上高

※1 1,978,845

※1 1,908,268

売上原価

※1 1,012,860

※1 1,113,277

売上総利益

965,985

794,991

販売費及び一般管理費

※2 695,694

※2 854,913

営業利益又は営業損失(△)

270,290

59,921

営業外収益

 

 

受取利息

※1 243

※1 486

受取賃貸料

14,840

37,899

その他

1,881

1,048

営業外収益合計

16,964

39,434

営業外費用

 

 

支払利息

93

32

賃貸費用

13,750

28,059

投資事業組合運用損

4,895

その他

1,323

10

営業外費用合計

15,168

32,997

経常利益又は経常損失(△)

272,087

53,485

特別損失

 

 

減損損失

14,296

特別損失合計

14,296

税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△)

272,087

67,782

法人税、住民税及び事業税

93,744

51,477

法人税等調整額

4,694

3,252

法人税等合計

89,050

48,225

当期純利益又は当期純損失(△)

183,036

116,007