株式会社アルファポリス
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回次 |
第19期 |
第20期 |
第21期 |
第22期 |
第23期 |
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決算年月 |
2019年3月 |
2020年3月 |
2021年3月 |
2022年3月 |
2023年3月 |
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売上高 |
(千円) |
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経常利益 |
(千円) |
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当期純利益 |
(千円) |
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持分法を適用した場合の 投資利益又は投資損失(△) |
(千円) |
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△ |
△ |
△ |
△ |
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資本金 |
(千円) |
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発行済株式総数 |
(株) |
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純資産額 |
(千円) |
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総資産額 |
(千円) |
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1株当たり純資産額 |
(円) |
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1株当たり配当額 |
(円) |
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(うち1株当たり中間配当額) |
( |
( |
( |
( |
( |
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1株当たり当期純利益金額 |
(円) |
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潜在株式調整後1株当たり 当期純利益金額 |
(円) |
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自己資本比率 |
(%) |
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自己資本利益率 |
(%) |
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株価収益率 |
(倍) |
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配当性向 |
(%) |
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営業活動による キャッシュ・フロー |
(千円) |
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投資活動による キャッシュ・フロー |
(千円) |
△ |
△ |
△ |
△ |
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財務活動による キャッシュ・フロー |
(千円) |
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△ |
△ |
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現金及び現金同等物の 期末残高 |
(千円) |
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従業員数 |
(人) |
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(外、平均臨時雇用者数) |
( |
( |
( |
( |
( |
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株主総利回り |
(%) |
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(比較指標:TOPIX) |
(%) |
( |
( |
( |
( |
( |
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最高株価 |
(円) |
2,743 |
3,175 |
4,135 |
4,575 |
3,675 |
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(5,910) |
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最低株価 |
(円) |
1,643 |
1,754 |
1,967 |
2,783 |
1,988 |
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(2,235) |
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(注)1.当社は連結財務諸表を作成しておりませんので、連結会計年度に係る主要な経営指標等の推移については記載しておりません。
2.当社は、2018年7月1日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を行っております。第19期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額及び1株当たり当期純利益金額を算定しております。
3.潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
4.最高株価及び最低株価は、2022年4月4日より東京証券取引所グロース市場におけるものであり、それ以前については東京証券取引所マザーズにおけるものであります。
5.当社は、2018年7月1日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を行っております。第19期の株価については、株式分割後の最高株価及び最低株価を記載しており、( )内に株式分割前の最高株価及び最低株価を記載しております。
6.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第22期の期首から適用しており、第22期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。
当社(株式会社アルファポリス)は2000年8月に設立され、「インターネット上で人気のある小説・漫画等のコンテンツ(注)を書籍化する」という既存出版社とは異なる、新しいビジネスモデルを創造して事業を営んでまいりました。その後、当社のITを活用したユニークなビジネスモデルが評価され「第7回ニッポン新事業創出大賞」のアントレプレナー部門におきまして最優秀賞を受賞いたしました。また、2015年5月には、経済産業省及び東京証券取引所が創出した「攻めのIT経営銘柄」にも選定されました。
設立以降の当社に係る経緯は以下のとおりであります。
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2000年8月 |
渋谷区恵比寿において資本金1,000万円で株式会社アルファポリスを設立 |
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2000年9月 |
書籍出版化支援サービス「ドリームブッククラブ」の開始 |
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2004年3月 |
渋谷区恵比寿に株式会社レーヴック(100%子会社)を設立 |
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2007年10月 |
当社名を冠した「アルファポリス文庫」を創刊 |
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2008年1月 |
読者からの投票結果に加え、作家からの出版申請をもとにした出版制度を開始 |
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2008年2月 |
第1回「Webコンテンツ大賞」を開催 |
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2008年7月 |
設立からの新刊書籍発行点数累計が100点を突破 |
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2009年9月 |
大人の女性のための恋愛小説レーベル「エタニティブックス」を創刊 |
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2010年7月 |
書籍出版化支援サービス「ドリームブッククラブ」の募集終了 |
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2010年11月 |
新感覚ファンタジー小説レーベル「レジーナブックス」を創刊 |
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2012年10月 |
「第7回ニッポン新事業創出大賞」アントレプレナー部門にて最優秀賞を受賞 |
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2013年1月 |
株式会社レーヴックを吸収合併 |
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2014年2月 |
甘く危険なラブロマンスレーベル「ノーチェブックス」を創刊 |
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2014年10月 |
東京証券取引所マザーズに株式を上場 |
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2014年11月 |
設立からの新刊書籍発行点数累計が1,000点を突破 |
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2015年1月 |
投稿作品の人気度に応じ、作家に報酬を支払うサービス「投稿インセンティブ」を開始 |
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2015年5月 |
自社開発によるゲーム事業を開始 |
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2015年5月 |
経済産業省及び東京証券取引所が創出した「攻めのIT経営銘柄」に選定 |
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2016年4月 |
当社Webサイトにて課金サービスを開始 |
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2017年2月 |
当社コンテンツ閲覧アプリ内において、これまで書籍化に伴い非公開処理又はダイジェスト化していた作品を一定期間に限り閲覧することが出来る「レンタル」サービスを開始 |
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2017年10月 |
東宝株式会社と業務提携 |
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2017年12月 |
絵本投稿サイト「絵本ひろば」をリリース |
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2018年1月 |
ゲーム事業を関連会社である株式会社アルファゲームスに譲渡 |
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2019年8月 |
絵本投稿サイト「絵本ひろば」のスマートフォン向けアプリをリリース |
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2021年3月 |
ファンタジックなボーイズラブレーベル「アンダルシュノベルズ」を創刊 |
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2021年7月 |
海外向けの新漫画アプリ「Alpha Manga」をリリース |
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2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のマザーズからグロース市場に移行 |
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2023年3月 |
設立からの新刊書籍発行点数累計が5,000点を突破 |
(注)コンテンツ:インターネットやデジタル放送などの電子媒体を通じてやり取りされる、小説・漫画・映画・音楽・ゲームなどの情報。
当社は創業以来「これまでのやり方や常識に全くとらわれず」、「良いもの面白いもの望まれるものを徹底的に追求していく」というミッションの下、インターネット時代の新エンターテインメントを創造することを目的とし、インターネット上で話題となっている小説・漫画等のコンテンツを書籍化する事業を営んでおります。
1.ビジネスモデル
当社は、Webサイト及びアプリ上において当社が運営する小説・漫画等の投稿サイトに投稿されたコンテンツの内から、サイト内でのユーザー評価を参考に、書籍として出版すべきコンテンツを調達しております。調達後は、編集部において、コンテンツの品質・商品力を向上させた後、書籍として出版することで収益をあげております。そのビジネスモデルのイメージは次のとおりです。
当社のビジネスモデルは既存の出版社と、①書籍となるコンテンツの調達元、及び、②書籍化すべきコンテンツの選定方法が異なっていることが特徴です。
①書籍となるコンテンツの調達元
インターネット環境が整備されることで、個人が作成したコンテンツをインターネット上に公開することが容易となり、インターネット上には多くのコンテンツが現れてきております。当社は、そのインターネット上からコンテンツを調達することにより安定的に多点数の書籍化が可能となっております。
②書籍化すべきコンテンツの選定方法
当社はインターネット上での多数のユーザー評価を参考に、一定以上の読者ニーズを見極めた上で、当社編集部内で当社刊行書籍のジャンルとの親和性や書籍市場の動向等もあわせ総合的に判断し、書籍化すべきコンテンツの選定を行っております。そのため、書籍刊行に要した費用を回収するだけの売上高が確保できないリスクの低減が可能となっており、また、そのような不用意な書籍化を回避することにより、限りある経営資産の有効活用が図れております。
一方で、当社のビジネスモデルは、インターネット上にて良質なコンテンツが数多く収集でき、かつ、多くのユーザーにより多角的に評価されることで出版時の成功率が事前に高められることを前提に成り立っておりますので、継続的な新規コンテンツ及びユーザーの確保が必要不可欠となっております。
そのため、当社投稿サイトでは、作家及びユーザーの双方にとって魅力的なサービスである「Webコンテンツ大賞(毎月、最も読者に人気のあるコンテンツ及び当社編集部内で最も評価の高いコンテンツを選出し、賞金の贈呈に加えて受賞作として書籍化を検討。加えて、投票したユーザーに対しても抽選で賞金を贈呈。)」の実施や、書籍化を目指す作家の積極的なチャレンジを促す「出版申請制度(当社投稿サイト内で、一定以上の人気を博しているコンテンツの場合、その作家は当社に対して書籍化の検討を依頼することができる制度。)」及び「投稿インセンティブ(投稿作品の人気度に応じ、その作家に対して報酬(Amazon ギフト券など)をお支払いする制度。)」の実施等、作家にとって魅力的なサービスやイベントを開催することにより、コンテンツの拡充に努めております。
また、2017年2月からは、当社投稿サイト内において、これまで書籍化に伴い非公開処理又はダイジェスト化していたコンテンツを一定期間に限り閲覧することが出来る「レンタル」サービスを開始し、さらに2021年7月には海外向けの漫画アプリ「Alpha Manga」を配信してサービスのグローバル展開をしております。これらにより、当社投稿サイトは、コンテンツの調達機能だけでなく、販売サイトとしての機能が加わることで、調達から販売までの垂直の幹を太くすることも目指しております。
2.取扱書籍
当社が取り扱っている書籍は(1)ライトノベル(表紙や挿絵にアニメ調のイラストが用いられており、また一般の小説より軽妙な文体でストーリーが描かれている小説)、(2)漫画、(3)文庫、(4)その他、の4つのジャンルに分けられます。
(1) ライトノベル
ライトノベルは、売上高の約26%を占め、のちに漫画化される作品も数多く存在する重要なジャンルとなります。なお、当社ライトノベルは文庫本サイズではなく、単行本サイズ(文庫本より大きく、高価格)であることが特徴となっております。
当ジャンルに含まれる主力レーベル等は次のとおりです。
① 男性向けのライトノベル
10代向けの文庫ライトノベルを卒業したと言われる、20代後半から30代の男性をターゲットとした単行本書籍を刊行しております。代表作としては、シリーズ発行部数累計(注)660万部を超え、2015年7月にはTVアニメ化された『ゲート』や、同累計331万部を突破し、2021年7月にTVアニメ化された『月が導く異世界道中』が挙げられます。
② エタニティブックス
2009年9月に創刊したレーベルで、30代から40代の女性向け恋愛小説を刊行しております。代表作としては、シリーズ発行部数累計32万部の『152センチ62キロの恋人』、同累計28万部の『君が好きだから』、同累計27万部の『ナチュラルキス』が挙げられます。
③ レジーナブックス
2010年11月に創刊したレーベルで、20代から30代の女性向け新感覚ファンタジー小説を刊行しております。代表作としては、シリーズ発行部数累計190万部を突破した『異世界でカフェを開店しました。』、同累計185万部の『自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。』、同累計116万部の『詐騎士』が挙げられます。
④ ノーチェブックス
2014年2月に創刊したレーベルで、20代から30代の女性をターゲットとした煌びやかな世界で繰り広げられる甘く切ないラブロマンス小説を刊行しております。
⑤ アンダルシュノベルズ
2021年3月に創刊したレーベルで、ファンタジー世界を舞台としたボーイズラブ小説を刊行しております。
(2) 漫画
2012年から本格的に取り扱いを開始しているジャンルとなります。
漫画ジャンルでは、当社のライトノベルで人気を博した作品(『ゲート』、『月が導く異世界道中』、『異世界でカフェを開店しました。』、等)の漫画化(二次出版)を行っております。二次出版に至るまでには、原作であるライトノベルの人気を確認するだけではなく、漫画化された作品を当社Webサイト上で公開し、一定以上の人気があることを確認するプロセスを踏んでおりますので、出版時の成功率が事前に高められていることが特長といえます。また、漫画として二次出版することにより、原作であるライトノベルの売上高の増加が期待できることも特長といえます。
その一方で、漫画を更に成長させるためには「オリジナル漫画」の育成が必要であるとの考えから、当社ビジネスモデルを漫画にも適用することで、Web発となる次世代作家の発掘・育成にも積極的に取り組んでおります。
また、当ジャンルは電子書籍との親和性が非常に高く、加えて戦略的に電子書籍販売の体制強化を図っていることから、当事業年度においては、当社売上高の約71%を占めるジャンルに成長しております。
(3) 文庫
当ジャンルでは、市場において単行本ではなく文庫本での販売が主流となる「キャラ文芸」や「時代小説」等のジャンルに属する作品を文庫本として刊行しております。当社では更なる業績拡大及びポートフォリオ最適化の観点から、特定ジャンルに依存しないよう取扱いジャンルの拡大に注力しており、文庫において幅広いジャンルの書籍刊行を推進することで、新規ジャンルの開拓、強化に取り組んでおります。
さらに当ジャンルでは、ライトノベルやその他のジャンルから刊行された単行本の廉価版として、文庫本化を行っております。文庫本化することで、単行本の価格帯では躊躇していた読者層に対しても販売機会を逃さず、収益の最大化に努めております。
(4) その他
その他には、ライトノベルに属さない一般文芸書、ビジネス書、絵本等が含まれます。
一般文芸書の代表作としては、2014年5月に刊行した『居酒屋ぼったくり』(2018年4月にTVドラマ化。シリーズ発行部数累計137万部。)、絵本の代表作としては、「絵本・児童書大賞」に応募された文字のみのストーリーであったものに、人気イラストレーターの絵を付けることで誕生した『わたしのげぼく』(同6万部)が挙げられます。
(注)シリーズ発行部数累計:同作品の続編に加え同作品の漫画及び文庫を含み、部数は電子書籍販売数を含む。
3.他メディア展開作品
当社の作品のうち、他のメディアに展開した作品は以下のとおりです。なお、当社は作品の二次的利用に関する権利を有しており、他メディア展開の際にはそのメディア媒体と交渉する窓口となっております。
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作品名 |
作家 |
ジャンル |
実績 |
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Separation |
市川拓司 |
一般文芸書 |
日本テレビ系列にて連続テレビドラマ化(2003年7月) 発行部数累計16万部 世界7カ国で翻訳出版 |
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虹色ほたる |
川口雅幸 |
一般文芸書 ・漫画(児童書) |
東映アニメーションにより映画化(2012年5月) シリーズ発行部数累計40万部 |
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THE QUIZ |
椙本孝思 |
男性向けライト ノベル・漫画 |
日本テレビにてドラマ化(2012年9月) シリーズ発行部数累計7万部 |
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ゲート |
柳内たくみ |
男性向けライト ノベル・漫画 |
TVアニメ化(2015年7月) シリーズ発行部数累計660万部 |
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Re:Monster |
金斬児狐 |
男性向けライト ノベル・漫画 |
スマホゲーム化(2016年2月) シリーズ発行部数累計147万部 |
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とある おっさんの VRMMO活動記 |
椎名 ほわほわ |
男性向けライト ノベル・漫画 |
PCブラウザゲーム化(2016年4月) スマホゲーム化(2019年9月) シリーズ発行部数累計150万部 |
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THE NEW GATE |
風波しのぎ |
男性向けライト ノベル・漫画 |
スマホゲーム化(2016年10月) シリーズ発行部数累計234万部 |
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異世界で カフェを開店しました。 |
甘沢林檎 |
レジーナブックス ・漫画 |
スマホゲーム化(2017年4月) シリーズ発行部数累計190万部 |
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月が導く 異世界道中 |
あずみ圭 |
男性向けライト ノベル・漫画 |
PCブラウザゲーム化(2017年4月) TVアニメ化(2021年7月) シリーズ発行部数累計331万部 |
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居酒屋 ぼったくり |
秋川滝美 |
一般文芸書 ・漫画 |
BS12にてドラマ化(2018年4月) シリーズ発行部数累計137万部 |
4.当社投稿サイトの総コンテンツ数
当社ビジネスモデルの基幹となる当社投稿サイトの総コンテンツ数は、タグ機能の追加や、新たなジャンル「ライト文芸」等の追加に代表される様々な施策を展開することで順調に推移しております。
当事業年度末時点において、当社Webサイト内のコンテンツ数累計は208,912点となっております。
5.紙書籍の販売物流業務
当社は、将来的にはコンテンツを活かした多角展開を見据えておりますので、限られた経営資源は編集等に注力すべきだとの考えから、紙書籍に関する書店と出版社をつなぐ流通業者(以下、「取次」という。)との取引業務は、仲介業者(以下、「中取次」という。)を介して行っております。
なお、各書店への販促活動、市場動向の調査を主な目的とした書店営業は、基本的には当社で実施しております。(首都圏以外の地方営業は効率性の観点から外部業者に委託しております。)
[事業系統図]
以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりです。
関連会社は次のとおりであります。
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名称 |
住所 |
資本金 (千円) |
主要な事業の内容 |
議決権の所有割合 (%) |
関係内容 |
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株式会社 アルファゲームス |
東京都渋谷区 |
60,000 |
ゲーム事業 |
34 |
役員の兼任あり。 |
(注)株式会社アルファゲームスは、2022年9月開催の同社臨時株主総会において解散を決議し、現在清算手続き中であります。
(1)提出会社の状況
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|
|
|
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2023年3月31日現在 |
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従業員数(人) |
平均年齢(歳) |
平均勤続年数(年) |
平均年間給与(千円) |
|
|
|
( |
|
|
|
|
事業部門の名称 |
従業員数(人) |
|
|
編集部 |
68 |
(12) |
|
Web企画開発部 |
36 |
(2) |
|
全社(共通) |
10 |
(4) |
|
合計 |
|
( |
(注)1.従業員数は就業人員であり、パートタイマーは、年間の平均人員を( )外数で記載しております。
2.平均年齢及び平均勤続年数は、パートタイマーを含めずに算定し、表示単位未満を四捨五入し表示しています。
3.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。
4.セグメント情報を記載していないため、事業部門別の従業員数を記載しております。
(2)労働組合の状況
労働組合は結成されておりませんが、労使関係は良好です。
(3)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異
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当事業年度 |
|
|
管理職に占める女性労働者の割合(%) (注)1. |
男性労働者の育児休業取得率(%) (注)2. |
|
37.5 |
50.0 |
(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。
3.労働者の男女の賃金の差異については、当社は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しております。
当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。
(1)経営方針
「これまでのやり方や常識に全くとらわれず」「良いもの面白いもの望まれるものを徹底的に追求していく」というミッションの下、インターネットを軸に新しいエンターテインメントを生み出し、提供する、最強のエンターテインメント企業を目指しております。
(2)中長期的な会社の経営戦略
当社オリジナルのビジネスモデルを活かして、より一層、出版事業の拡大を図ると共に、出版事業を通して蓄積した自社IP(小説・漫画・キャラクターなど)を活用して、映像事業、キャラクター事業、ゲーム事業などの分野にも積極的に展開することを目指しております。
(3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社は、より高い成長性を確保する観点から「売上高」の伸び率において、市場全体の伸び率を上回ることを重視しております。加えて、企業価値の拡大を図るという観点にも立ち、「営業利益」及び「当期純利益」も重要な経営指標としております。
(4)経営環境
当社が属する出版業界におきましては、紙と電子を合算した出版市場(推定販売金額)は、4年ぶりのマイナス成長となりました。公益社団法人全国出版協会・出版科学研究所によると、2022年(1月から12月まで)の紙と電子出版を合算した推定販売金額は前年比2.6%減の1兆6,305億円となり、その内訳は、紙の出版物については同6.5%減の1兆1,292億円、電子出版については同7.5%増の5,013億円と、紙の市場が前年を下回った一方で、電子出版市場の拡大が続いております。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当社は、更なる成長に向け、激しく変容する出版市場を好機と捉え、素早く対応することで出版事業の増強をはかるとともに、将来的には出版事業にとどまらずエンターテインメント企業として出版事業で蓄積したIPを活かした他事業展開を目指しております。その目的に際して、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題は次のとおりです。
① 優秀な人材の確保・育成
当社の編集担当者は書籍ごとに配置され、その担当者の受け持つ領域は、企画、編集、販促ツール制作、広告出稿等、書籍の制作から売上に結びつくまでに必要な全ての業務となります。そのため、担当者ごとの成果がわかりやすく、モチベーションが維持しやすい仕組みとなっておりますが、同時に幅広い知識とスキルが求められます。
その一方で、昨今の読者ニーズは非常に移り変わりが激しく、出版するタイミングが極めて重要となってきております。更に、今後は取扱ジャンルの拡大を目指しているため、編集担当者を増強し、ヒットが見込まれる作品はタイミングを逃すことなく確実に刊行していくことが必要となります。
加えて、取扱ジャンルを拡大するためには、スマートフォンアプリを含めた当社Webサイトのサービスを充実させ、調達可能なコンテンツの種類が拡大していることが前提となりますので、Webサイトサービスの速やかな対応を行うためにも、エンジニアをはじめとするWeb開発人員の増強も必要となってきます。
当社といたしましては、即戦力となる中途人材の確保を促進することに加え、積極的な新卒採用活動を行うことにより、将来の飛躍的な成長を担う人材を確保することに努めております。また同時に、社内教育の充実及び当社並びに当社サービスの知名度を向上させるための施策を継続的に実施することにより、志望者を引き付ける企業作りも行っております。
② 作家・ユーザー数の拡大
当社のビジネスモデルは、インターネット上にて良質なコンテンツが数多く収集でき、かつ、多くのユーザーにより多角的に評価されることで出版時の成功率が事前に高められることを前提に成り立っておりますので、継続的な新規コンテンツ及びユーザーの確保が必要不可欠となっております。
そのためには、作家・ユーザーの方の満足度向上が重要であると認識しておりますので、当社といたしましては、投稿作品の閲覧数等に応じてギフト券や現金を得られる「投稿インセンティブ」の実施や出版物に対するプロモーション等を積極的に実施することに加えて、作家・ユーザーの方からの当社Webサイトに対するリクエストにも適宜対応することで、その実現を目指しております。
③ 取扱書籍のジャンル拡大
当社の売上高の約26%はライトノベルが占めており、また売上高の約71%を占める漫画につきましても原作がライトノベルであるコミカライズ作品が多く、ライトノベルへの依存度は高いものとなっております。そのため、更なる業績拡大及びポートフォリオ最適化の観点から、特定のジャンルに依存しないよう、取扱書籍のジャンル拡大を課題の一つに位置付けております。
当社といたしましては「キャラ文芸大賞」、「歴史・時代小説大賞」、「絵本・児童書大賞」等幅広いジャンルでのWebコンテンツ大賞を開催、強化することを通じて、新たなジャンルの開拓にも積極的に取り組んでおります。
④ 電子書籍市場への対応
当社の属する出版業界におきましては、電子書籍市場は堅調に拡大しており、当社におきましても電子書籍販売を本格的に開始した2015年度以降、電子書籍売上は順調に増加し続けております。
その一方で、電子書籍の市場環境は紙書籍に比して変化が激しいことから、従来の紙書籍コンテンツとは異なる、環境変化に応じた柔軟な対応を取ることが電子書籍売上の維持・拡大には必要となります。
当社といたしましては、組織体制の整備及び社員への意識改革を適宜実施し、そのような市場環境の変化に迅速に対応できる体制構築を行っております。
⑤ 新たな販路の確保・拡大
現在、当社を取り巻く出版業界は厳しさを増し、とりわけ書店数の減少が顕著であります。このような環境の中、当社の書籍コンテンツの販売チャネルを確保・拡大すること、並びにそうしたチャネルの収益力の高さを追い求めることが必要となっております。
当社といたしましては、好調な電子書籍市場における販売を拡大するため、販売チャネルとなる電子取次及び各電子ストアとの連携を強化するとともに、活況な海外漫画市場の開拓として海外電子ストアとの新規契約を推進する等、販路の拡大に努めております。
さらに、当社では2017年2月より課金サービス「レンタル」を開始し、2021年7月には海外向けの漫画アプリ「Alpha Manga」を配信してサービスをグローバル展開する等、当社が一般消費者に書籍コンテンツを直接販売する仕組みを構築、強化し、投稿サイトという源泉から販売サイトという出口までの垂直の幹を太くしていくことにも取り組んでおります。
⑥ 自社IPを活かした事業拡大
当社といたしましては、更なる事業拡大を図るため、出版事業のみに留まらず、出版事業により蓄積された自社IPを活用した事業の多角展開を目指しております。具体的には、映像等の出版事業以外のメディア展開、グッズ販売、ゲーム事業、スマートフォン向けの新たなアプリサービス等への展開を目指しております。
⑦ 内部管理体制の強化
当社は、市場動向、競合企業、顧客ニーズ等の変化に対して速やかに対応し、持続的に成長を維持していくためには、内部管理体制の強化を通じた業務の標準化と効率化が重要であると考えております。そのため、当社といたしましては、内部統制の実効性を高めるための環境を整備し、コーポレート・ガバナンスを充実していくことにより、内部管理体制の強化に努めてまいります。これにより、組織的な統制・管理活動を通じてリスク管理の徹底とともに、業務の標準化と効率化を目指しております。
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。
1. 事業環境に関するリスク
(1) 市場環境について
① 他社との競合について
インターネット上の小説や漫画等のコンテンツを書籍化するビジネスモデルにより、各社から大型のヒット作が相次ぎ出版され、一部のメディアでもそのビジネスモデルが取り上げられていることから、今後はより一層、当社と類似したビジネスモデルにて多くの新規参入等があると考えられます。
当社といたしましては、当社ならびに当社サービスの知名度向上、及び作家・ユーザーの満足度向上のための施策を継続的に実施することで、競合他社に対する優位性を確保することに努めてまいりますが、見込みどおりの効果が得られない場合には、当社の財政状態及び経営成績等に影響を与える可能性があります。
② 原材料市況について
当事業年度において、ウクライナ情勢に起因する原油価格等の高騰や円安の進行に伴う物価上昇等が出版物の原材料となる紙のコストにも影響を与えております。出版物の印刷・製本業務は複数の取引先に分散して委託することで安定的な供給量とコストのコントロールを行っておりますが、原材料価格の想定を超える急騰や長期にわたって高騰が続く場合には、当社の財政状態及び経営成績等に影響を与える可能性があります。
③ 出版市場について
当社は、デジタルネットワークの発展に伴う情報メディアの多様化等による書籍の市場規模の縮小、顧客ニーズの細分化に対応するため、魅力ある書籍の拡充・強化を進めております。しかし、顧客ニーズに合致する書籍の拡充・強化が想定どおりに進まない場合には、当社の財政状態及び経営成績等に影響を与える可能性があります。
(2) 業界慣行及び法的規制について
① 再販売価格維持制度について
当社が販売している書籍等の著作物は、「私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律」(以下、「独占禁止法」という。)第23条の規定により、再販売価格維持契約制度(以下、「再販制度」という。)が認められております。
再販制度とは、一般的にはメーカーが自社の製品を販売する際に、「卸売業者がその商品を小売業者に販売する価格」、「小売業者が消費者に販売する価格」を指定し、その価格(以下、「再販売価格」という。)を卸売業者、小売業者にそれぞれ遵守させる制度であります。独占禁止法は、再販制度を不公正な取引方法の1つであるとして原則禁止しておりますが、著作物については再販制度が認められております。
公正取引委員会は2001年3月23日付「著作物再販制度の取扱いについて」において、「競争政策の観点からは同制度を廃止し、著作物の流通において競争が促進されるべき」としながらも、「同制度の廃止について国民的合意が形成されるに至っていない」と指摘しており、当面、当該再販制度が維持されることとなっております。しかし、当該制度が廃止された場合、販売価格の値引きなどの価格競争に陥る可能性があるため、業界全体への影響も含め、当社の財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。
② 委託販売制度について
法的規制等には該当いたしませんが、再販制度と並んで出版業界における特殊な慣行として委託販売制度があります。委託販売制度とは、当社が取次及び書店に配本した出版物について、配本後も返品を受け入れることを条件とする販売制度であります。
当社は発生し得ると考えられる予想返金額を返品率等を計算基礎として算出し、収益より控除するとともに、返金負債として計上しておりますが、今後の返品実績の動向によっては、当社の財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。
③ 著作権、商標権、知的財産権等について
当社は、著作権、商標権、知的財産権等の法令等の下、事業活動を行っており、現段階において事業及び業績に重大な影響を及ぼす訴訟を提起されている事実はありません。しかし、当社と作家との間において著作権に関するトラブルが生じた場合、又は当社と他社間において著作権又は商標権等に関するトラブルが発生した場合においては、訴訟等が発生する可能性があります。当社では、知的財産権に関する専門の弁護士と顧問契約を締結し、常にトラブルが無いよう努めておりますが、万一訴訟等が発生し、当社の信頼を大きく毀損する事態に至った場合には、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。
また、著作権、商標権、知的財産権等の法令等に重大な変更や当社事業に関係する重大な法令等の新設がある場合には、当社の財政状態及び経営成績等に影響を与える可能性があります。
④ 個人情報等について
当社では、多数の作家及びユーザーの個人情報をお預かりしております。個人情報保護につきましては全社的な対策を継続的に実施しておりますが、万一個人情報の漏洩等が発生した場合には、当社の信頼を大きく毀損することとなり、当社の財政状態及び経営成績等に影響を与える可能性があります。
2.事業に関するリスク
(1)取引依存の高い主要な取引先について
当社は、将来的には出版事業を通して蓄積した自社IPを活かした多角展開を見据えておりますので、限られた経営資源は編集等に注力すべきだと考えております。そのため、紙の書籍に関する取次(出版社と書店の間をつなぐ流通業者)との取引業務(書籍の販売・流通業務)は全て中取次(出版社と取次の間をつなぐ流通業者)である株式会社星雲社を介して行っており、当事業年度の売上高の22%が同社に対するものとなっております。
また、電子書籍の販売に関しては、主に電子書籍取次の大手である株式会社メディアドゥを介して行っており、当事業年度の売上高の54%が同社に対するものとなっております。
両社とはそれぞれ良好な関係を構築、維持しておりますが、何らかの理由により取引が継続できなくなった場合には、当社の財政状態及び経営成績等に影響を与える可能性があります。
(2) 新規事業への取組について
当社は、出版事業のみに留まらず、出版事業により蓄積された自社IPを活用して、映像等の出版事業以外のメディア展開、グッズ販売、ゲーム事業、スマートフォン向けアプリサービス(情報提供サービス等)の開始等、多角的に事業展開することを目指す方針であります。
これらの新規事業への取組に際して、新たな人材の確保、システム投資及び広告宣伝等のため追加的な支出が発生する場合、また当社がこれまで想定していない新たなリスクが発生する場合、あるいは事業展開が想定どおりに進捗しない場合には、当社の財政状態及び経営成績等に影響を与える可能性があります。
(3) 書籍の刊行時期について
書籍の刊行に関しては綿密な刊行計画を設定しておりますが、作家の執筆過程、及び編集者の編集過程等における予測不能の事態の影響から、当初の刊行計画から変更が生じることがあります。その結果、当社書籍の販売時期が延期等となった場合には、当社の財政状態及び経営成績等に影響を与える可能性があります。
(4) サイトの健全性の維持について
書籍化の源泉となるコンテンツが投稿される当社Webサイトは、不特定多数のユーザーがコンテンツを投稿することができ、また独自にコミュニケーション等を図っているため、こうした場においては、公序良俗に反する行為や、他人を不快にさせる行為等が生じる危険性が存在しております。そのため、当社は、Webサイト内における禁止事項を明記すると共に、当社においても不適切なコンテンツや書き込み等がないかの確認を行っております。
しかし、急速な利用者の増加等により、Webサイト内における全ての不適切な行為を取り締まることができない場合には、Webサイトの安全性及び健全性が確保できず、当社のブランドや信頼が毀損する可能性があります。その場合には、当社の財政状態及び経営成績等に影響を与える可能性があります。
(5) システムの安定的な稼働について
当社Webサイト及びアプリはウェブ上で運営されており、快適な状態でユーザーにサービスを提供するためにはシステムを安定的に稼働させ、問題が発生した場合には適時に解決する必要があると認識しております。そのため、新システムまたは機能導入時における十分な検証、及びシステム運用後においてはシステムを安定的に稼働させるための人員確保等に努めております。
しかし、当社が提供する各サービスへの急激なアクセス数の増加や災害等に起因したサーバーの停止に伴うシステムダウンが生じた場合、またはコンピュータ・ウイルスやクラッカーの侵入等によりシステム障害が生じた場合には、当社の財政状態及び経営成績等に影響を与える可能性があります。
3.事業体制に関するリスク
(1) 人材採用と育成について
当社の事業運営に当たっては、人材の確保・育成が重要課題であると認識しております。そのため、当社は採用活動に注力し、人材の確保に努めるとともに、社内教育・研修制度の充実を図ることで、実務スキルに加えて、当社の経営理念や行動規範を理解した責任のある社員の育成を行っていく方針であります。
しかし、人材を適時確保できない場合や人材が大量に社外へ流出してしまった場合、あるいは人材の育成が当社の計画どおりに進捗しない場合には、当社の財政状態及び経営成績等に影響を与える可能性があります。
(2) 代表取締役社長への依存及び当社の事業推進体制について
当社の代表取締役社長である梶本雄介は、当社の創業者であり、設立時より最高経営責任者であります。同氏は、企業経営に関する豊富な経験と知識を有しており、現在においても経営方針や事業戦略等の立案及び決定を始め、取引先やその他各分野に渡る人脈等、当社の事業推進の中心的役割を担っており、当社における同氏への依存度は高いものとなっております。
そのため当社では、同氏に過度に依存しないよう、経営幹部、ならびに業務推進役の拡充、育成、及び権限委譲による分業体制の構築等を進めておりますが、現時点においては、何らかの理由により同氏が当社の経営者として業務遂行が継続出来なくなった場合には、当社の財政状態及び経営成績等に影響を与える可能性があります。
(3) 小規模組織における管理体制について
当社は、小規模な組織であり、現在の内部管理体制もこの規模に応じたものとなっております。当社では今後、事業の拡大に応じた組織整備や内部管理体制の拡充を図る予定です。しかし、事業の拡大に応じた組織整備や内部管理体制の拡充が順調に進まなかった場合には、当社の財政状態及び経営成績等に影響を与える可能性があります。
4.その他
(1) 配当政策について
当社では、当面は株主への長期的な利益還元を実現するために、環境変化に対応した事業展開を行うとともに、内部留保資金の充実を図る方針です。将来は、株主への利益還元と財務体質ならびに内部留保の充実のバランスを考慮しながら、配当を検討する所存でおりますが、現時点では配当実施の可能性及びその実施時期については未定であります。
(1)経営成績等の状況の概要
当事業年度における、当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当事業年度(2022年4月1日から2023年3月31日まで)におけるわが国経済は、緩やかに持ち直しの動きが続いているものの一部に弱さがみられ、また海外景気の下振れによるリスクや物価上昇、供給面での制約等による影響が懸念される等、依然として先行き不透明な状況が続いております。
当社が属する出版業界におきましては、紙と電子を合算した出版市場(推定販売金額)は、4年ぶりのマイナス成長となりました。公益社団法人全国出版協会・出版科学研究所によると、2022年(1月から12月まで)の紙と電子出版を合算した推定販売金額は前年比2.6%減の1兆6,305億円となり、その内訳は、紙の出版物については同6.5%減の1兆1,292億円、電子出版については同7.5%増の5,013億円と、紙の市場が前年を下回った一方で、電子出版市場の拡大が続いております。
こうした環境の中、インターネット発の出版の先駆者である当社は、「これまでのやり方や常識に全くとらわれず」、「良いもの面白いもの望まれるものを徹底的に追求していく」というミッションの下、インターネット時代の新しいエンターテインメントを創造することを目的とし、インターネット上で話題となっている小説・漫画等のコンテンツを書籍化する事業に取り組んでまいりました。
当事業年度における書籍のジャンル別の概況は以下の通りであります。
(ライトノベル)
当事業年度の刊行点数は前期を大きく上回る273点(前期比60点増)となりました。各書籍の売れ行きにつきましては、TVアニメ化が決定した『とあるおっさんのVRMMO活動記』等の人気シリーズの続刊が引き続き堅調に推移いたしました。また、女性向けファンタジーレーベル「レジーナブックス」の新作『継母の心得』が増刷となる好調な売れ行きを示し、さらに女性向け小説と親和性の高い電子書籍販売においても販売数を伸ばして同レーベルの売上を牽引いたしました。
結果、当事業年度の売上高は想定通りの着地となりましたが、前期における『月が導く異世界道中』のTVアニメ放送に伴う原作小説売上の大幅伸長の反動減から、前期を僅かに下回る金額で着地いたしました。
(漫画)
当事業年度の刊行点数は前期を上回る161点(前期比23点増)となりました。各書籍の売れ行きにつきましては、シリーズ累計113万部を突破した『素材採取家の異世界旅行記』や同95万部を突破した『最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか』等の大型人気シリーズの続刊が引き続き好調に推移いたしました。また、漫画と親和性が非常に高い電子書籍販売につきましては、販売体制の強化や拡販施策を推進したこと等により、当ジャンルの電子書籍売上高は前期から大幅に増加いたしました。
結果、当事業年度の売上高は『月が導く異世界道中』のTVアニメ放送に伴う特需により大きく伸長した前期をさらに上回る金額で着地いたしました。
(文庫)
当事業年度の刊行点数は前期を上回る159点(前期比17点増)となりました。キャラ文芸ジャンルからは『後宮の棘』『あやかし狐の身代わり花嫁』の第2巻等、複数書籍を刊行し、同ジャンルの強化を推進してまいりました。さらに、青春小説として、第12回ドリーム小説大賞の受賞作である『さよなら私のドッペルゲンガー』を刊行する等、取り扱いジャンルの拡大にも引き続き注力してまいりました。
結果、当事業年度の売上高は前期を上回る金額で着地いたしました。
(その他)
当事業年度の刊行点数は7点(前期比2点減)となりました。強化中の絵本ジャンルから、第12回絵本・児童書大賞にて優秀賞を受賞した作家の新作絵本『あしあし ぱぁっ』を刊行し、同ジャンルの拡大に注力してまいりました。また、当社Webサイトの人気ビジネス連載を書籍化した『話しやすい人になれば人生が変わる』を刊行する等、特定ジャンルに依存しない幅広いジャンルにおける書籍刊行を推進いたしました。
結果、当事業年度の売上高は前期を上回る金額で着地いたしました。
以上の活動の結果、当事業年度の売上高は、『月が導く異世界道中』のTVアニメ放送により大幅に伸長した前事業年度の売上高を上回る9,288,579千円(前期比2.2%増)となりました。
利益面におきましては、主に前期7月から9月に実施したテレビCM放映を中心とした当社サービスの認知度向上に向けた大型成長投資により一時的に増加した販売費及び一般管理費が減少したこと等から、当事業年度の営業利益は2,417,261千円(前期比10.2%増)、経常利益は2,426,044千円(同10.2%増)、当期純利益は1,506,274千円(同8.4%増)と前期を上回る金額で着地いたしました。
結果、売上高は6期連続で、利益は5期連続でそれぞれ過去最高を更新いたしました。
また、当事業年度末における資産合計は12,436,001千円(前事業年度末比18.4%増)、負債合計は2,150,279千円(同24.9%増)、純資産合計は10,285,722千円(同17.2%増)となりました。
(注)シリーズ累計部数:同作品の続編に加え、同作品の漫画及び文庫を含み、部数は電子書籍販売数を含む。
② キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は、前事業年度末より1,669,145千円増加し、8,771,740千円となりました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは1,618,854千円の収入(前事業年度は1,073,594千円の収入)となりました。主な増加要因は、税引前当期純利益の計上によるものであります。また、主な減少要因は、法人税等の支払によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは25,848千円の収入(前事業年度は37,863千円の支出)となりました。これは主に、出資金の払込による支出8,000千円並びに有形固定資産の取得による支出4,849千円が発生した一方で、敷金及び保証金の回収による収入38,697千円が発生したことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは24,442千円の収入(前事業年度は21,605千円の支出)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出24,253千円が発生した一方で、長期借入れによる収入50,000千円が発生したことによるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
当社は出版事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
a.生産実績
|
事業区分 |
当事業年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) |
前年同期比(%) |
|
出版事業(千円) |
3,452,892 |
109.9 |
|
合計(千円) |
3,452,892 |
109.9 |
(注)金額は販売価格によっております。
b.受注実績
受注生産を行っておりませんので、受注状況に関する記載はしておりません。
c.販売実績
|
事業区分 |
当事業年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) |
前年同期比(%) |
|
出版事業(千円) |
9,288,579 |
102.2 |
|
合計(千円) |
9,288,579 |
102.2 |
(注)主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
|
相手先 |
前事業年度 (自 2021年4月1日 至 2022年3月31日) |
当事業年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) |
||
|
金額(千円) |
割合(%) |
金額(千円) |
割合(%) |
|
|
株式会社メディアドゥ |
5,277,053 |
58.1 |
5,015,298 |
54.0 |
|
株式会社星雲社 |
2,051,837 |
22.6 |
2,002,111 |
21.6 |
|
株式会社カカオピッコマ |
934,658 |
10.3 |
1,219,446 |
13.1 |
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.財政状態の分析
(資産)
当事業年度末の流動資産は、前事業年度末に比べ1,957,721千円増加し、12,098,101千円となりました。これは主に、現金及び預金が増加(前事業年度末比1,669,145千円増)したこと並びに売掛金が増加(同162,880千円増)したことによるものであります。
固定資産は、前事業年度末に比べ23,314千円減少し、337,900千円となりました。これは主に、無形固定資産が減少(同12,727千円減)したこと及び投資その他の資産が減少(同6,306千円減)したことによるものであります。
(負債)
当事業年度末の流動負債は、前事業年度末に比べ408,662千円増加し、2,109,950千円となりました。これは主に、未払法人税等が増加(前事業年度末比221,955千円増)したこと、未払金が増加(同88,799千円増)したこと及び返金負債が増加(同30,268千円増)したことによるものであります。
固定負債は、前事業年度末に比べ19,470千円増加し、40,328千円となりました。これは主に、長期借入金の増加(同20,795千円増)によるものであります。
(純資産)
当事業年度末の純資産は、前事業年度末に比べ1,506,274千円増加し、10,285,722千円となりました。これは全て、利益剰余金の増加によるものであります。
b.経営成績の分析
(売上高)
当事業年度の売上高は9,288,579千円となり、前事業年度に比べ198,383千円の増加となりました。これは主に、電子書籍の販売体制強化等により電子書籍売上が大幅に伸長したことによるものであります。
(営業利益)
当事業年度の営業利益は2,417,261千円となり、前事業年度に比べ222,826千円の増加となりました。これは主に、売上高が増加したこと並びに前事業年度に実施したテレビCM放映を中心とした大型成長投資により一時的に増加した販売費及び一般管理費が減少したことによるものであります。
(当期純利益)
当事業年度の当期純利益は1,506,274千円となり、前事業年度に比べ116,553千円の増加となりました。
c.経営成績に重要な影響を与える要因について
「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
a.キャッシュ・フローの状況の分析
「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
b.資本の財源及び資金の流動性について
当社の運転資金需要のうち主なものは、出版事業に係わる製造費(印刷費、印税など含む。)、販売費及び一般管理費等の営業費であります。投資を目的とした資金需要は、当社ビジネスモデルの基幹となる投稿サイトに対する開発費となります。
当社は、運転資金及び投資を目的とした資金につきましては、内部資金または借り入れにより資金調達することとしております。
なお、当事業年度末における借入金の残高は、62,999千円となっております。また、当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は、8,771,740千円となっております。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。
当社は、紙書籍に関する取次(出版社と書店の間をつなぐ流通業者)との取引業務(書籍の販売・流通業務)は全て中取次(出版社と取次の間をつなぐ流通業者)である株式会社星雲社を介して行っております。また、同社に対する債権を保全する目的で債権譲渡に関する登記を行っております。
また、当社は、電子書籍の配信業務に関して、取次との配信契約を締結しております。
|
相手会社の名称 |
契約の名称 |
契約期間 |
契約内容 |
|
株式会社星雲社 |
出版物販売流通 業務委託契約 |
2002年7月29日から2年間 (以後1年ごとの自動更新) |
書籍の販売・流通業務の委託 |
|
株式会社星雲社 |
債権譲渡担保契約 |
2018年12月20日から 2023年12月31日まで |
債権譲渡登記 |
|
株式会社出版デジタル機構 (現、株式会社メディアドゥ) |
取次基本契約 |
2010年11月1日から 2012年10月31日まで (以後1年ごとの自動更新) |
書籍の配信業務の基本契約 |
|
株式会社出版デジタル機構 (現、株式会社メディアドゥ) |
電子書籍配信契約 |
2010年11月1日から 2012年10月31日まで (以後1年ごとの自動更新) |
書籍の配信業務の委託 |
|
株式会社メディアドゥ |
電子書籍取次契約 |
2016年2月1日から 2017年1月31日まで (以後1年ごとの自動更新) |
書籍の配信業務の委託 |
(注)株式会社出版デジタル機構と株式会社メディアドゥは2019年3月1日をもって合併し、株式会社出版デジタル機構は株式会社メディアドゥに社名を変更しております。
当社における主要な設備は、次のとおりであります。
|
|
(2023年3月31日現在) |
|
事業所名 (所在地) |
事業部門 の名称 |
設備の内容 |
帳簿価額 |
従業員数 (人) |
||||
|
建物附属設備 (千円) |
工具、器具 及び備品 (千円) |
リース資産(千円) |
ソフトウェア (千円) |
合計 (千円) |
||||
|
本社 (東京都渋谷区) |
- |
事務所他 |
19,751 |
7,001 |
3,300 |
33,842 |
63,895 |
114(18) |
(注)1.本社の建物は賃借物件であり、年間賃借料は165,108千円であります。
2.従業員数の( )は、パートタイマーの人数を外書しております。
|
種類 |
発行可能株式総数(株) |
|
普通株式 |
32,000,000 |
|
計 |
32,000,000 |
|
種類 |
事業年度末 現在発行数(株) (2023年3月31日) |
提出日 現在発行数(株) (2023年6月23日) |
上場金融商品取引所名又は登録認可金融商品取引業協会名 |
内容 |
|
|
|
|
東京証券取引所 グロース市場 |
|
|
計 |
|
|
- |
- |
該当事項はありません。
該当事項はありません。
|
年月日 |
発行済株式 総数増減数(株) |
発行済株式 総数残高(株) |
資本金 増減額 (千円) |
資本金 残高 (千円) |
資本準備金 増減額 (千円) |
資本準備金 残高 (千円) |
|
2018年7月1日 (注) |
4,843,700 |
9,687,400 |
- |
863,824 |
- |
853,824 |
(注)2018年5月24日開催の取締役会決議により、2018年7月1日付で普通株式1株につき2株の株式分割を行ったことによるものであります。
|
|
|
|
|
|
|
|
2023年3月31日現在 |
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|
区分 |
株式の状況(1単元の株式数 |
単元未満 株式の状況 (株) |
|||||||
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政府及び 地方公共 団体 |
金融機関 |
金融商品 取引業者 |
その他の 法人 |
外国法人等 |
個人 その他 |
計 |
|||
|
個人以外 |
個人 |
||||||||
|
株主数 (人) |
|
|
|
|
|
|
|
|
- |
|
所有株式数 (単元) |
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|
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|
所有株式数 の割合(%) |
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100 |
- |
(注)自己株式270株は、「個人その他」に2単元、「単元未満株式の状況」に70株含まれております。
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2023年3月31日現在 |
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氏名又は名称 |
住所 |
所有株式数 (株) |
発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%) |
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GOVERNMENT OF NORWAY (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店) |
BANKPLASSEN 2, 0107 OSLO 1 OSLO 0107 NO (東京都新宿区新宿六丁目27番30号) |
|
|
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|
CACEIS BANK/QUINTET LUXEMBOURG SUB AC / UCITS CUSTOMERS ACCOUNT (常任代理人 香港上海銀行東京支店 カストディ業務部) |
1-3 PLACE VALHUBERT 75013 PARIS FRANCE (東京都中央区日本橋三丁目11番1号) |
|
|
|
GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL (常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社) |
PLUMTREE COURT, 25 SHOE LANE, LONDON EC4A 4AU, U.K. (東京都港区六本木六丁目10番1号 六本木ヒルズ森タワー) |
|
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計 |
- |
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(単位:千円) |
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前事業年度 (2022年3月31日) |
当事業年度 (2023年3月31日) |
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資産の部 |
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流動資産 |
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現金及び預金 |
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売掛金 |
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製品 |
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仕掛品 |
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前払費用 |
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その他 |
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流動資産合計 |
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固定資産 |
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有形固定資産 |
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建物附属設備(純額) |
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工具、器具及び備品(純額) |
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リース資産(純額) |
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有形固定資産合計 |
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無形固定資産 |
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ソフトウエア |
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無形固定資産合計 |
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投資その他の資産 |
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出資金 |
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関係会社株式 |
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保険積立金 |
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敷金 |
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長期前払費用 |
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繰延税金資産 |
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その他 |
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投資その他の資産合計 |
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固定資産合計 |
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資産合計 |
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負債の部 |
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流動負債 |
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買掛金 |
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1年内返済予定の長期借入金 |
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未払金 |
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未払消費税等 |
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未払費用 |
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未払法人税等 |
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預り金 |
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賞与引当金 |
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投稿インセンティブ引当金 |
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返金負債 |
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前受金 |
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リース債務 |
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流動負債合計 |
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固定負債 |
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長期借入金 |
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リース債務 |
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固定負債合計 |
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負債合計 |
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(単位:千円) |
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前事業年度 (2022年3月31日) |
当事業年度 (2023年3月31日) |
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純資産の部 |
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株主資本 |
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資本金 |
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資本剰余金 |
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資本準備金 |
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資本剰余金合計 |
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利益剰余金 |
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その他利益剰余金 |
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繰越利益剰余金 |
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利益剰余金合計 |
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自己株式 |
△ |
△ |
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株主資本合計 |
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純資産合計 |
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負債純資産合計 |
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(単位:千円) |
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前事業年度 (自 2021年4月1日 至 2022年3月31日) |
当事業年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) |
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売上高 |
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売上原価 |
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製品期首棚卸高 |
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当期製品製造原価 |
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合計 |
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製品期末棚卸高 |
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製品売上原価 |
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売上総利益 |
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販売費及び一般管理費 |
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営業利益 |
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営業外収益 |
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受取利息 |
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前払式支払手段失効益 |
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その他 |
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営業外収益合計 |
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営業外費用 |
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支払利息 |
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その他 |
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営業外費用合計 |
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経常利益 |
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特別損失 |
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関係会社株式評価損 |
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特別損失合計 |
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税引前当期純利益 |
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法人税、住民税及び事業税 |
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法人税等調整額 |
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△ |
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法人税等合計 |
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当期純利益 |
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