株式会社アイ・アールジャパンホールディングス
IR Japan Holdings, Ltd.
千代田区霞が関三丁目2番5号
証券コード:60350
業界:サービス業
有価証券報告書の提出日:2023年6月19日

(1) 連結経営指標等

 

回次

第5期

第6期

第7期

第8期

第9期

決算年月

2019年3月

2020年3月

2021年3月

2022年3月

2023年3月

売上高

(千円)

4,827,639

7,682,321

8,284,571

8,402,608

6,012,478

経常利益

(千円)

1,447,823

3,611,672

4,070,831

3,477,661

1,239,932

親会社株主に帰属する
当期純利益

(千円)

976,904

2,445,476

2,802,807

2,434,828

671,945

包括利益

(千円)

975,950

2,444,904

2,804,237

2,436,236

 671,794

純資産額

(千円)

4,008,236

5,212,205

6,647,012

7,415,033

6,079,560

総資産額

(千円)

5,051,214

7,712,480

8,410,136

9,027,248

7,362,355

1株当たり純資産額

(円)

224.87

293.52

374.22

417.43

342.25

1株当たり当期純利益金額

(円)

54.82

137.32

157.81

137.07

37.83

潜在株式調整後
1株当たり当期純利益金額

(円)

自己資本比率

(%)

79.4

67.6

79.0

82.1

82.6

自己資本利益率

(%)

25.7

53.0

47.3

34.6

10.0

株価収益率

(倍)

33.1

42.2

84.7

31.8

61.9

営業活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

1,352,682

3,512,491

2,398,311

2,602,675

618,540

投資活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

338,507

197,351

366,630

537,216

336,959

財務活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

580,067

1,264,559

1,419,921

1,686,161

2,005,837

現金及び現金同等物
の期末残高

(千円)

2,726,534

4,777,059

5,388,053

5,767,794

4,042,354

従業員数

(名)

160

157

190

203

171

(外、平均臨時雇用人員)

(12)

(17)

(14)

(21)

(25)

 

(注) 1.潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。

2.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第8期の期首から適用しており、第7期に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等になっております。

3.当社は、2018年9月1日を効力発生日として普通株式1株につき2株の割合で株式分割を実施いたしました。1株当たり純資産額及び1株当たり当期純利益額については、当該株式分割が第5期の期首に実施されたと仮定し算出しております。

 

(2) 提出会社の経営指標等

 

回次

第5期

第6期

第7期

第8期

第9期

決算年月

2019年3月

2020年3月

2021年3月

2022年3月

2023年3月

営業収益

(千円)

1,248,547

1,642,634

2,717,944

2,684,147

1,953,726

経常利益

(千円)

1,055,009

1,430,351

2,492,913

2,450,342

1,499,283

当期純利益

(千円)

986,109

1,346,180

2,318,947

2,266,431

1,379,763

資本金

(千円)

818,292

830,000

855,673

865,298

865,298

発行済株式総数

(株)

17,825,310

17,833,810

17,838,310

17,839,710

17,839,710

純資産額

(千円)

3,260,275

3,365,521

4,315,038

4,913,254

4,285,750

総資産額

(千円)

3,616,562

4,842,575

4,831,908

5,292,508

4,543,196

1株当たり純資産額

(円)

182.91

189.52

242.93

276.59

241.27

1株当たり配当額

(円)

38.00

70.00

85.00

113.00

113.00

(内1株当たり中間配当額)

(15.00)

(25.00)

(35.00)

(45.00)

(45.00)

1株当たり当期純利益金額

(円)

55.34

75.59

130.56

127.59

77.67

潜在株式調整後
1株当たり当期純利益金額

(円)

自己資本比率

(%)

90.1

69.5

89.3

92.8

94.3

自己資本利益率

(%)

32.4

40.6

60.4

49.1

30.0

株価収益率

(倍)

43.8

76.7

102.4

34.1

30.1

配当性向

(%)

68.7

92.6

65.1

88.6

145.5

従業員数

(名)

7

7

7

9

6

(外、平均臨時雇用人員)

(-)

(-)

(-)

(-)

(-)

株主総利回り

(%)

152.8

495.0

1,148.2

380.9

215.7

(比較指標:配当込みTOPIX)

(%)

(95.0)

(85.9)

(122.1)

(124.6)

(131.8)

最高株価

(円)

1,905

(4,035)

7,680

19,550

16,990

5,160

最低株価

(円)

1,108

(2,398)

1,739

4,945

3,350

1,674

 

(注) 1.潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。

2.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第8期の期首から適用しており、第7期に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等になっております。

3. 当社は、2018年9月1日を効力発生日として普通株式1株につき2株の割合で株式分割を実施いたしました。1株当たり純資産額、1株当たり配当額及び1株当たり当期純利益金額については、当該株式分割が第5期の期首に実施されたと仮定し算定しております。

4.第5期の最高株価及び最低株価は、当社株式が2018年9月27日に東京証券取引所市場第一部に銘柄指定を受けたことから、東京証券取引所市場第一部におけるものとなっております。

5.第5期の最高株価及び最低株価については、当社は2018年9月1日を効力発生日として普通株式1株につき2株の割合で株式分割を実施しており、株式分割前の最高株価及び最低株価を括弧内に記載しております。なお、括弧内の最高株価及び最低株価については東京証券取引所市場第二部におけるものとなっております。

6.第6期以降の最高株価及び最低株価は、東京証券取引所市場第一部におけるものとなっており、2022年4月4日以降は東京証券取引所(プライム市場)におけるものであります。

 

2 【沿革】

当社は2015年2月2日に単独株式移転により株式会社アイ・アール ジャパン(以下「アイ・アールジャパン」といいます。)の完全親会社として設立されました。

 

(当社の沿革)

年月

概要

2015年2月
 

アイ・アールジャパンが単独株式移転の方法により当社を設立
当社の普通株式を東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場

 

 

2015年6月

監査等委員会設置会社に移行

 

 

2017年6月

東京証券取引所市場第二部へ市場変更

 

 

2018年1月

東京都千代田区丸の内に「丸の内オフィス」を新設

 

 

2018年9月

東京証券取引所市場第一部へ銘柄指定

 

 

2021年2月

東京都千代田区丸の内に完全子会社株式会社JOIB(以下「JOIB」といいます。)を設立(現連結子会社)

 

 

2022年4月

東京証券取引所プライム市場へ移行

 

 

2022年5月

東京都千代田区霞が関に完全子会社アイ・アールジャパンの完全子会社として株式会社IRJビジネスコンサルティングスタッフ(以下「BCS」といいます。)を設立(現連結子会社)

 

 

2022年7月

アイ・アールジャパンからBCSに対しバックオフィス事業を会社分割の方法により承継

 

 

また、当社の完全子会社アイ・アールジャパンの沿革は以下のとおりであります。

 

(アイ・アールジャパンの沿革)

年月

概要

2007年10月

株式会社アイ・アール ジャパンホールディングス(現アイ・アールジャパン)を旧株式会社アイ・アール ジャパンのMBOを目的として、資本金10,000千円で東京都大田区に設立

 

 

2007年12月

本店所在地を東京都港区に置くことを臨時株主総会において決議

 

 

2008年2月

旧株式会社アイ・アール ジャパンを株式交換により完全子会社化

 

 

2008年4月

経営資源の効率化を目的とし、旧株式会社アイ・アール ジャパン(実質上の存続会社)と株式会社アイ・アールジャパンホールディングス(形式上の存続会社)が合併。形式上の存続会社が株式会社アイ・アールジャパンに商号変更

 

 

2011年3月

大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場

 

 

2012年3月

第一種金融商品取引業者登録「関東財務局長(金商)第2624号」

 

 

2012年4月

証券代行事業を開始

 

 

2013年7月

大阪証券取引所現物市場の東京証券取引所への統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場

 

 

2015年2月

完全親会社である当社の設立に伴い、アイ・アールジャパンが東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)の上場を廃止

 

 

2015年2月

本店所在地を東京都港区から現在の東京都千代田区霞が関に移転

 

 

2017年12月

TOKYO PRO Market J-Adviser資格を取得

 

 

2018年1月

東京都千代田区丸の内に「丸の内オフィス」を新設

 

 

2019年6月

第一種金融商品取引業者変更登録(金融商品取引業法第2条第8項第9号及び第2号に定める業務)

 

 

3 【事業の内容】

当社グループは、当社と連結子会社3社(アイ・アールジャパン、JOIB及びBCS)で構成され事業活動を展開しています。事業の系統図は次のとおりです。

 

[事業系統図]

 


 

アイ・アールジャパンの事業領域は「IR・SR活動に専門特化したコンサルティング業」であり、単一セグメントであります。アイ・アールジャパンでは、IR(Investor Relations)活動を「上場企業が広く投資家全般を対象として行うリレーション構築活動」と、SR(Shareholder Relations)活動を「上場企業が自社の株主を対象として行うリレーション強化活動」と、それぞれ位置付けております。

アイ・アールジャパンは上場企業等に対してIR・SR活動を総合的にサポートするため、「IR・SRコンサルティング」、「ディスクロージャーコンサルティング」、「データベース・その他」という3つのサービスを提供しております。

アイ・アールジャパンは、これらのサービスを提供するため、ファンドマネージャー、アナリスト、議決権行使担当者を網羅する機関投資家ネットワークやWEBアンケートシステム「株主ひろば」に登録する56,669名の個人株主とのネットワーク(2023年3月31日現在)を利用して、内外のコンサルティングサービスを提供するのに不可欠な情報を日々収集しております。また、アイ・アールジャパンは情報収集を行うだけでなく、機関投資家や個人株主の意見や要望を上場企業に伝えることで上場企業と投資家・株主をつなぐ仲介役としての役割も担っております。

さらに、プロキシー・ファイト(委任状争奪戦)等の有事に際しては、アイ・アールジャパンがLA(Legal Advisor:法律事務所)と連携してPA(Proxy Advisor)やFA(Financial Advisor:投資銀行)として支援を行います。

2014年1月に発足した投資銀行部は、経験豊富な人材を採用するなど組織・業務体制を強化し、上場企業等に対して
M&A・経営統合・完全子会社化等のフィナンシャル・アドバイザリー業務、未上場会社のTOKYO Pro Market上場を支援するJ-Adviser業務といった総合的な金融ソリューションを提供する体制を整えております。

JOIBは、我が国における大再編時代に創生される超大型のM&A市場の誕生を睨み、アイ・アールジャパンの投資銀行業務の今後の飛躍的な拡大を図るべく2021年2月に設立いたしました。日本の企業文化並びに企業価値・株主価値を尊重する我が国生まれの異才なインベストメント・バンクとして、支配権争奪並びに企業再編・事業再編等のM&Aに特化した専門的なFA業務を主たる業務とし、企業買収(事業買収)・統合・売却アドバイザリー、MBOアドバイザリー(ノンスポンサー/スポンサー)、LBOアドバイザリー業務等を、ラージキャップ企業からミドル・スモールキャップ企業に至るまで提供する体制を整えております。

BCSは、2022年5月に、アイ・アールジャパンよりバックオフィス業務を受託させることにより、業務の効率化、アイ・アールジャパンのエクイティ・コンサルティング事業の基盤強化を図ることを目的として、アイ・アールジャパンの完全子会社として設立いたしました。

 

(1)IR・SRコンサルティング

実質株主判明調査、議決権賛否シミュレーション、行使結果分析、コーポレートガバナンス・コンサルティング、プロキシー・アドバイザリー(株主総会議案可決における総合的な戦略立案)、投資銀行業務、証券代行事業等を中心とする当社グループの中核的サービスです。

 

《実質株主判明調査》

上場企業が効率的かつ実効的なIR・SR活動を実施する第一歩としては、IR・SR活動の重要な対象者となる機関投資家株主を正確に把握することが必要となっております。ところが、上場企業の株主名簿には実際の出資者である機関投資家株主の名義は明記されていない場合があり、機関投資家に代わって株式を管理する金融機関等の名義に集約されて記載されております。この問題を解決すべく、株主名簿には明記されない機関投資家株主を特定するサービスが実質株主判明調査であります。

調査においては、株主名簿の分析に加え、アイ・アールジャパンの商品である「IR-Pro」に蓄積された大量保有報告書や国内・海外公募投信による株式の組み入れ状況等、上場企業の株式や株主に関連する公開情報を活用する等のアイ・アールジャパン独自のプロセスを実施しております。また、調査対象となる海外機関投資家(外国人)及び国内機関投資家による顧客企業の保有株式数把握と共に、担当するアナリスト及びファンドマネージャーを特定し、顧客企業に対する投資判断を含めた各種意見も併せて収集しております。

 

《議決権賛否シミュレーション》

議決権賛否シミュレーションは、機関投資家株主の投資先である顧客企業の株主総会議案に対する賛否行使ガイドライン(注)等を調査し、上程予定の議案に対する賛否行使比率を予測するサービスです。

(注)賛否行使ガイドライン…機関投資家が独自に定めた株主総会議案に対する行使判断基準

 

《行使結果分析》

株主総会終了後、各投資主体ごとの議決権行使結果を分析し、議決権行使率並びに賛成・反対行使先の検証を行い、次期株主総会に向けた議決権安定確保のための施策を実施します。

 

《コーポレートガバナンス・コンサルティング》

コーポレートガバナンス・コードの改訂に伴うガバナンス・ガイドラインの改定や取締役会の機関設計、役員報酬設計の見直しに関するコンサルティングに加え、社外取締役の独立性判断基準の厳格化や社外取締役比率の増加や多様性を求める動きに後押しされた社外取締役等の人材紹介サービスを提供しております。中でも、取締役会の実効性評価は、機関投資家株主のニーズを熟知する当社グループの強みを活かし、差別化したサービスを提供しております。

 

《プロキシー・アドバイザリー》

プロキシー・アドバイザリーは、株主構成等の分析を行い、TOB(株式公開買付け)やプロキシー・ファイト(委任状争奪戦)を成功に導くための必要な戦略を提案する唯一無二の実績を有するサービスであります。

なお、前記の議決権賛否シミュレーションの結果は、当サービスのための重要な基礎資料として活用されております。

 

 

《投資銀行業務》

当社グループの投資銀行業務は、株式議決権、株主動向、コーポレート・ガバナンスに関する圧倒的知見を活用した唯一無二の先鋭的フィナンシャル・アドバイザリー業務を中心とした総合的な金融ソリューションの提供をしております。なかでもJOIBは、我が国における大再編時代に創生される超大型のM&A市場の誕生を睨んだ、独立系インベストメント・バンクとして創設されました。支配権争奪ならびに企業再編・事業再編等のM&Aに特化する専門的なFA業務を、ラージキャップからミドル・スモールキャップの市場に至るまで提供しております。

 

《証券代行事業》

当社グループの証券代行事業は、アクティビスト・敵対的買収からの企業防衛をコンセプトとして、株式の長期安定化、議決権の安定確保のみならず株主名簿における買収リスクの早期把握、買収リスクへの事前準備等、戦略的かつ効果的な証券代行業務の提供をしております。

 

(2)ディスクロージャーコンサルティング

ツールコンサルティング及びリーガルドキュメンテーションサービスを行っております。

 

《ツールコンサルティング》

アニュアルレポート・統合報告書・株主通信等、IR活動において必要とする各種情報開示資料の企画・作成支援を行うサービスです。

 

《リーガルドキュメンテーションサービス》

企業再編やM&A時における各種英文開示書類の作成や和文資料の英訳等を行うサービスです。

 

(3)データベース・その他

IR活動総合サポートシステム「IR-Pro」、アナリストネットワーク等をWEB上で提供しております。また、個人株主向けアンケートサービス「株主ひろば」を展開しております。

 

《IR-Pro》

大量保有報告書や国内・海外公募投信における株式の組み入れ状況等、上場企業の株式や株主に関連する公開情報を提供するWEBサービスです。

 

《アナリストネットワーク》

IR説明会への参加受付や参加者の管理等を上場企業が一括実施することを可能とするWEBサービスです。

 

《株主ひろば》

当社WEBアンケートシステムに登録する56,669名(2023年3月31日現在)の個人株主に対して、各種アンケートの実施を可能とするWEBサービスです。

 

 

4 【関係会社の状況】

 

名称

住所

資本金

(千円)

主要な事業
の内容

議決権の
所有割合
(%)

関係内容

(連結子会社)

アイ・アールジャパン

(注)1、2

東京都千代田区

795,803

IR・SRコンサルティング

100.0

配当金の受取
経営指導料の受取
賃借建物の転貸及び転借
役員の兼任・・・3名

(連結子会社)

JOIB

(注)1

東京都千代田区

100,000

支配権争奪並びに企業再編・事業再編等のM&Aに特化した専門的なFA業務

100.0

経営指導料の受取

賃借建物の転貸

役員の兼任・・・3名
 

(連結子会社)

BCS

 

東京都千代田区

10,000

バックオフィス業務

100.0

(100.0)

出向者の受入

役員の兼任・・・2名

 

(注)1.特定子会社であります。

2.アイ・アールジャパンは売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。
主要な損益情報等
(1)売上高                              5,505,914千円
(2)経常利益                               715,725 〃
(3)当期純利益                             302,386 〃
(4)純資産額                             3,840,158 〃
(5)総資産額                             4,739,601 〃

3.議決権の所有割合及び被所有割合の( )内は、間接所有割合で内数であります。

 

 

5 【従業員の状況】
(1) 連結会社の状況

  2023年3月31日現在

セグメントの名称

従業員数(名)

全社(共通)

171

(25)

合計

171

(25)

 

(注) 1.当社グループの事業は「IR・SR活動に専門特化したコンサルティング業」の単一セグメントであるため、全従業員を全社(共通)に含めております。

2.従業員数は就業人員であり、契約社員(フルタイム、パートタイム及び休職者)を含んでおります。

3.従業員数欄の(外書)は、臨時従業員の年間の平均人員であります。

 

(2) 提出会社の状況

  2023年3月31日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

6

(-)

43.7

10.5

11,418

 

(注) 1.従業員数は就業人員(連結子会社であるアイ・アールジャパン及びBCSから当社への出向者を含む)を記載しております。

2.当社は2015年2月2日付でアイ・アールジャパンの単独株式移転により設立されたため、平均勤続年数の算定にあたっては、アイ・アールジャパンにおける勤続年数を通算しております。

3.平均年間給与には、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

4.当社グループの事業は「IR・SR活動に専門特化したコンサルティング業」の単一セグメントであるため、セグメントの記載は省略しております。

5.従業員数欄の(外書)は、臨時従業員の年間平均人員であります。 

 

 

(3) 労働組合の状況

当社及び当社の連結子会社には労働組合はありません。なお、労使関係については円滑な関係にあり、特筆すべき事項はありません。

 

(4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

 

  ① 提出会社

当事業年度

補足説明

 管理職に占める女性労働者の

割合(%)
(注)1

男性労働者の
育児休業

取得率(%)
(注)2

 労働者の男女の
賃金の差異(%)(注)1

全労働者

正規雇用

労働者

パート・

有期労働者

 

(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したも

     のであります。

   2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

 

  ② 連結子会社

当事業年度

補足説明

名称

管理職に占める

女性労働者の割合(%)
(注)1

 男性労働者の
育児休業取得率(%)(注)2

 労働者の男女の
賃金の差異(%)(注1)

全労働者

正規雇用労働者

パート・有期労働者

全労働者

正規雇用

労働者

パート・有期労働者

アイ・アールジャパン

6.7

0.0

0.0

33.9

53.9

49.4

JOIB

0.0

0.0

0.0

49.1

78.0

BCS

0.0

57.3

67.2

84.2

 

(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

   2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

 

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。

 

(1)会社の経営の方針

当社グループは、「信頼・誇り・夢」という社是のもと、「お客様(株式公開企業、投資家、市場関係者)の公正な資本競争力の向上とグローバルな資本経済の発展に貢献する」ことを企業使命としております。そしてこの企業使命の遂行のためには、何よりも「公正」であることが求められることから、当社グループは創業以来、特定の金融系列に属さない「独立性」を保持し、上場会社と投資家(機関投資家、個人投資家)を結ぶ最適なブリッジ役に徹してまいりました。

また、当社グループは、この企業使命を実現させるため、「お客様(株式公開企業、投資家、市場関係者)が公正な観点でお困りになっているIR・SR活動を誰よりも早く察し、具体的なアクションプランのご提案と実践を行う」こと、及び「現状維持は即堕落という意識のもと、日々自らの問題点を探し続け、改善を怠ることのないよう強い意志と具体的な行動を実践する」ことを行動規範(日常業務指針)としております。

 

(2)目標とする経営指標

当社グループは「マーケット・シェア」、「営業利益」及び「1株当たり当期純利益(EPS)」の向上を重要な経営指標としております。

 

(3)中長期的な会社の経営戦略と対処すべき課題

当社グループは「お客様(株式公開企業、投資家、市場関係者)の公正な資本競争力の向上とグローバルな資本経済の発展に貢献する」という企業使命のもと、唯一無二のエクイティ・コンサルティング機能を着実に強化、拡充してきました。

また、当社グループでは、2023年3月に利益相反管理方針を策定・公表をしておりますが、2022年9月に開示した情報管理体制の改善策及びガバナンス体制の強化とともに、リスク管理体制の監督機能強化を確実に実行し、当社グループの企業使命である「お客様(株式公開企業、投資家、市場関係者)の公正な資本競争力の向上とグローバルな資本経済の発展に貢献する」という原点への回帰を促し、ステークホルダーの皆様からの信頼回復に努めてまいる所存です。

一方で、日本の資本市場においては、東京証券取引所によるPBR1倍割れ企業に対する改善要請やアクティビストファンドの活発化など、大きな企業再編の波が押し寄せています。こうした中、独立系のエクイティ・コンサルティング集団、フィナンシャル・アドバイザー集団を堅持し、グローバル資本市場の動向を東京・ニューヨークの両拠点を通じて自ら収集し、株式議決権に関わるコンサルティングと経営支配権に関わるM&Aアドバイザリーを両輪として、日本の上場企業の皆様の持続的な企業成長を支援してまいります。とりわけ以下の4点については、重要課題として取り組んでおります。

 

① エクイティ・コンサルティングの普及

グローバルな機関投資家マネーの日本株への回帰、海外・国内機関株主の議決権行使の厳格化、持ち合い株式の解消が進む中、株主との対話の必要性が増しております。当社グループでは、実質株主判明調査を基軸として、20年以上にわたり上場企業であるお客様の株式議決権に関わるコンサルティングを行ってまいりました。近年アクティビストだけでなく、伝統的な機関投資家においてもアクティビストと同様の要求を企業につきつける事案が顕在化しており、少数株主保護の観点や事業ポートフォリオの選択と集中等を大義名分に、資本政策、M&A戦略、ガバナンス面など様々な観点から上場企業を追及し、経営の根幹を揺るがす要求を繰り出すケースが頻発しています。こうした中、従来の株主判明調査、議決権の安定的な確保を目的としたSRアドバイザリー業務に加え、企業価値向上アドバイザリー、B/Sシミュレーション、ストラテジックレビュー等、当社グループ独自の高度なエクイティ・コンサルティング業務を強化、拡充してまいります。

 

 

② FA/PA業務の拡大

我が国の資本市場においては、東京証券取引所によるPBR1倍割れ企業に対する改善要請や新陳代謝を促す通達、経済産業省による事前同意なき買収提案の真摯な検討を促すなど新たなM&A指針の策定、金融庁による公開買付規制と大量保有報告規制の改正着手など、当局のドラスティックな制度改正が続々と公表されつつあります。こうした変化の潮流は、アクティビストファンドの活性化、あるいは、事業会社同士・PEファンド等による事前同意なき買収提案の誘引など、上場会社の経営支配権にかつてない変化と不確実性をもたらしており、議決権(経営支配権)、TOB(株式公開買付け)や委任状争奪を戦略のコアとする企業再編へのニーズは一段と高まっております。

一方、当社グループが手掛けるPA/FA業務は、その性質上、当事者の利害対立が特に先鋭化する案件を取り扱うものであることから、当社グループは、コンダクト・リスク、レピュテーションリスクも勘案し、適切に利益相反を管理しながら、支配権争奪ならびに企業再編・事業再編等のM&Aに特化する専門的なPA/FA業務を拡充させてまいります。

 

③ 付加価値のある証券代行サービスの提供

当社グループは、2012年4月に、我が国で約40年ぶりとなる証券代行業務への新規参入を果たし、以後着実に受託企業数及び管理株主数を拡大し、株主名簿管理人として67社の企業様(管理株主約43万人 2023年3月31日時点)へ証券代行サービスを提供しております。

当社グループは、従来の証券代行機関とは一線を画し、革新的なサービスを展開することで、時代のニーズに応えた証券代行サービスを継続して進めてまいります。

 

④ 人的資源の拡充

当社グループの取り扱う専門性の高いコンサルティングサービスにおいては、そのコンサルティングを提供する人材だけでなく、それらを支える専門性を有する人材の確保が喫緊の課題であります。引き続き新卒、中途を問わず優秀な人材の積極的な登用に努めておりますが、実務知識習得のための社内勉強会の開催や、適切なコンプライアンスに関する各種研修を継続的に実施することで、新たに確保した人材の早期の戦力化に加え、社員全体のボトムアップを図ってまいります。とりわけ、管理部門及び内部監査部門の人材確保及び拡充が喫緊の課題であると認識しており、管理部門及び内部監査部門の社員の採用も優先事項のひとつとして早急に進め、適切な人材の登用、人員配置を行ったうえで、統合的リスクマネジメント(ERM)体制の構築をしていきます。

 

 

3 【事業等のリスク】

当社グループは、損失の危険の管理に関するリスク事項として、信用リスク、内部統制リスク、法令違反リスク、情報漏洩リスク、災害等のリスク、その他事業継続に関するリスク等を認識・把握しておりますが、以下において、当社グループの事業展開上のリスク要因となる可能性があると考えられる事項を記載しております。また、必ずしも事業上のリスクとは考えていない事項についても、投資家の投資判断上重要と考えられる事項については、積極的な情報開示の観点から記載しております。当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針でありますが、当社株式に対する投資判断は本稿以外に記載した項目を併せて慎重に判断した上で行われる必要があると考えております。

なお、本文中における将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。

 

(1)個人情報漏洩等が発生した場合の影響について

当社グループは、IR・SR活動に専門特化したコンサルティング業の特性上、多数の企業の株主情報をお預かりしております。当社グループでは、こうした個人情報の取り扱いにつきましては、個人情報保護法を遵守するとともに、2006年7月にプライバシーマークを取得し、個人情報の取り扱いに関する社内ルールの整備、定期的な社内研修を実施し、情報管理の強化とその取り扱いに十分な注意を払っております。しかしながら、不測の事態が原因で個人情報が外部に漏洩し、情報主体ないし顧客企業等に被害が生じた場合、損害賠償請求や社会的信用の失墜等により、当社グループの事業の遂行に支障をきたし、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(2)情報セキュリティ体制について

当社グループは、事業を展開する上で、顧客情報やその他の機密情報を取り扱っております。当社グループでは、こうした機密情報の取扱いにつきましては、情報セキュリティ基本方針及び情報セキュリティ社内ルールを整備すると共に、完全子会社であるアイ・アールジャパンの情報システム部において情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際規格である「ISO/IEC27001:2013」及び「JISQ27001:2014」の認証を2019年8月に取得しており、機密情報の取り扱いに十分な注意を払っております。しかしながら、サイバー攻撃、不正アクセス、コンピューターウイルスの侵入等により、万一これらの情報が流出した場合や重要データの破壊、改ざん、システム停止等が生じた場合、当社グループの事業の遂行に支障をきたし、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(3)経済情勢や事業環境による影響について

当社グループの事業であるIR・SR活動に専門特化したコンサルティングサービスは、主に上場企業のIR担当部署や経営企画担当部署、総務担当部署等の間接部門に直接の取引先として提供されます。そして、経済情勢や事業環境が悪化した際には、一般的に間接部門の経費から削減される傾向があります。このように、わが国の経済情勢や事業環境が悪化した際には、直接の取引先である上場企業の間接部門の経費が削減される結果、当社グループが提供するサービスの採用に慎重になる、あるいはサービス提供価格の引き下げ要請が強くなる等、当社グループの事業の遂行に支障をきたし、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(4)ビジネスモデルが模倣された場合の影響について

当社グループの事業であるIR・SR活動に専門特化したコンサルティング業においては、情報収集やその分析手法等、長年に亘って蓄積してきた独自のデータ及び分析ノウハウが事業遂行上の重要な要素となっております。当社グループでは、各種社内規程やマニュアルを整備し、これらを秘密情報とすることにより営業秘密の管理、保護に努めております。しかしながら、第三者によるサービスの模倣等がなされた場合、当社グループの事業の遂行に支障をきたし、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(5)法律や制度の変更による影響について

IR・SR活動に関連する法律の改正や制度の変更については、2014年2月に策定され、2020年3月に改訂されたいわゆる「日本版スチュワードシップ・コード」によって、機関投資家が企業価値の向上や持続的成長を促すために投資先企業との建設的な「目的を持った対話」を進め始めております。また、上場企業側からの持続的な企業価値向上のための自律的な対応を促すため2015年6月に策定され、2021年6月に改訂された「コーポレートガバナンス・コード」により、上場企業の対応としてガバナンス設計、資本政策、機関株主との対話、ESG開示など様々な課題への対応を迫ることで、当社グループが最も得意とするエクイティ・コンサルティングに対する需要が急速に高まってきております。

このように、より充実したIR・SR活動を求める方向での法律や制度の変更がなされた場合には、IR・SR活動に専門特化したコンサルティング業を営む当社の収益に対しては、プラスの影響を及ぼすことが考えられます。

一方、当社サービスの必要性を低減させるような、予期せぬ法律の改正や制度の変更がなされた場合、当社グループの事業の遂行に支障をきたし、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(6)特定の人物への依存について

当社の代表取締役社長・CEOである寺下史郎は、当社グループの経営戦略の決定及び業務執行、株主総会での承認を必要とする全ての事項に大きな影響力を持っております。また、経済産業省「企業価値研究会」委員、「CGS研究会(コーポレート・ガバナンス・システム研究会)」委員を歴任するなど、当社グループの事業におけるブランド価値形成及びマーケティングにおいて重要な役割を果たしております。このため、当社グループでは同氏に過度に依存しないよう組織的な経営体制の構築や人材育成を進めております。しかしながら、同氏の当社グループにおける業務遂行が困難となった場合、当社グループの事業の遂行に支障をきたし、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(7)コンプライアンスリスクについて

当社グループは、業務遂行にあたり会社法、金融商品取引法、金融商品取引所が定める関係規則等の各種の規制及び法制度等の適用を受けております。法令その他諸規則等を遵守すべくコンプライアンス体制の強化に努めており、役職員等に対して適切な指示、指導等を行うとともに、不正行為の防止・発見のために予防策を講じております。しかし、役職員等が法令その他諸規則等を遵守出来なかった場合には、行政処分や罰則を受けたり、業務に制限を付されたりするおそれがあり、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

なお、金融商品取引法違反(インサイダー取引規制違反)の疑いがあるとして、2022年6月1日から証券取引等監視委員会による当社元役員を対象とする調査が開始され、2023年6月7日、東京地方検察庁により当社元役員が起訴されました。今後、当社グループに対するお客様及び市場等からの信頼回復に時間を要することより、ビジネス機会の喪失等が発生する可能性があります。また、これらにより当社グループの事業の遂行に支障をきたし、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(8)コンダクト・リスクについて

コンダクト・リスクとは、法令や社会規範に反する行為等により、顧客保護・市場の健全性・公正な競争・公共の利益及び当社グループのステークホルダーに悪影響を及ぼすリスクを指します。当社グループが手掛けるPA/FA業務は、その性質上、当事者の利害対立が特に先鋭化する案件を取り扱うものであることから、当社グループは、お客様の利益が不当に害されることのないよう、コンダクト・リスク、レピュテーションリスクも勘案し、「利益相反のおそれのある取引」を適切に管理することが求められていることから、2023年3月に「アイ・アールジャパングループ利益相反管理方針」を制定、公表し、アイ・アールジャパンにおいて「利益相反管理規程」を定めております。しかしながら、役職員等の不適切な行為が原因で、顧客保護や市場の健全性等に悪影響を与えた場合、お客さま及び市場等からの信用失墜等により、当社グループの事業の遂行に支障をきたし、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(9)金融商品取引業登録等

当社グループの連結子会社であるアイ・アールジャパンは、金融商品取引業を営むため金融商品取引法に基づく第一種金融商品取引業の登録等を受けており、金融商品取引法及び同法施行令等の関連法令の適用を受けております。また、金融商品取引法に基づき設置された業界団体である日本証券業協会の定める諸規則の適用を受けております。当社グループの連結子会社の役職員がこれら法令等に違反し、登録等の取消し又は改善に必要な措置等を命じる行政処分が発せられた場合等には、当社グループの事業の遂行に支障をきたし、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(10)自己資本規制比率

当社グループの連結子会社であるアイ・アールジャパンは第一種金融商品取引業者であり、第一種金融商品取引業者には、金融商品取引法及び金融商品取引業等に関する内閣府令に基づき、一定程度の自己資本規制比率が求められております。自己資本規制比率とは、固定化されていない自己資本の額のリスク相当額の合計に対する比率をいいますが、当該金融商品取引業者は自己資本規制比率が140%を下回ることのないようにしなければならず、金融庁長官は当該金融商品取引業者に対しその自己資本規制比率が120%を下回るときは、業務方法の変更等を命ずること、また100%を下回るときは3ヶ月以内の期間、業務の停止を命ずることができ、さらに業務停止命令後3ヶ月を経過しても100%を下回り、かつ回復の見込みがないと認められるときは当該金融商品取引業者の登録を取り消すことができるとされております。当該要因が発生した場合、当社グループの事業の遂行に支障をきたし、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(11)投資銀行業務等その他業容拡大に伴う売掛債権回収リスクについて

当社グループは、顧客のニーズの多様化に応じ投資銀行業務等の拡大のため、非上場企業や経営者、同族会社の株主を対象に、各種業務提携、資本提携、M&A、プロキシー・アドバイザリー等のアドバイザリー業務を積極的に拡大しております。与信管理については体制を整備し、債権保全には十分に注力しておりますが、これらの拡大に伴い、非上場企業や個人経営者等の特定の取引先において、倒産等による債務不履行が生じた場合、売掛債権の回収が不能になる恐れがあり、当社グループの事業の遂行に支障をきたし、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」といいます。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

また、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

(1) 経営成績の分析

区 分

前連結会計年度

(自  2021年4月1日

    至  2022年3月31日

当連結会計年度

(自  2022年4月1日

    至  2023年3月31日

金額

(百万円)

増減率

(%)

金額

(百万円)

増減額

(百万円)

増減率

(%)

売上高

8,402

1.4

6,012

△2,390

△28.4

営業利益

3,489

△14.5

1,115

△2,373

△68.0

経常利益

3,477

△14.6

1,239

△2,237

△64.3

親会社株主に帰属する
当期純利益

2,434

△13.1

671

△1,762

△72.4

 

2022年6月1日に証券取引等監視委員会による当社元役員を対象とする調査が実施されたことをはじめ、多大なご心配をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます。

証券取引等監視委員会による当社元役員を対象とする調査が行われたことを受けて、2022年8月30日に調査委員会より調査報告書を受領しました。当社グループは、調査委員会の調査結果及び提言を真摯に受け止め、2022年9月27日に開示した情報管理体制の改善策とガバナンス体制の強化を進めております。

しかしながら、2022年11月10日にダイヤモンド・オンラインが報じた当社に関連した記事につきまして、可及的速やかに詳細な事実関係の解明を目指した調査を開始すべきであると判断し、新たに第三者委員会を設置しました。当社グループでは、2023年3月7日に第三者委員会より受領した調査結果及び提言を真摯に受け止め、再発防止委員会を立ち上げ、2023年3月30日に当社グループの利益相反管理方針を策定・公表いたしました。2022年9月27日に開示した情報管理体制の改善策及びガバナンス体制について着実に推進するとともに、利益相反管理体制ならびにリスク管理体制の監督機能強化を確実に実行し、当社グループの企業使命である「お客様(株式公開企業、投資家、市場関係者)の公正な資本競争力の向上とグローバルな資本経済の発展に貢献する」という原点への回帰を促し、ステークホルダーの皆様からの信頼回復に努めて参る所存です。

当連結会計年度(2022年4月1日~2023年3月31日)の売上高は、前年同期に比べ28.4%減少の6,012百万円となりました。売上高の減少及び調査委員会対応等の一連の費用の増加により、営業利益は同68.0%減少の1,115百万円、経常利益は同64.3%減少の1,239百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同72.4%減少の671百万円と、大幅な減収・減益となりました。

当連結会計年度は、一連の経緯や2022年11月1日付の新経営体制についてお客様をはじめ関係者への説明を重点的に実施する等、引き続き当社グループの信頼回復に努めてまいりました。エクイティ・コンサルティング業務の通常プロジェクト(50百万円未満)においては、証券取引等監視委員会による調査等の影響により、既存のお客様からの契約の解約が一部あるものの、当社グループサービスに対するお客様からの強固な信頼関係にもとづく包括的なエクイティ・コンサルティングの受託を継続していますが、2022年12月より第三者委員会の調査が実施されていたこともあり、判明調査以外のコンサルティングプロジェクトの積極的な提案活動を行うことができなかった影響等により新規のプロジェクト受託が減少しました。大型プロジェクト(50百万円以上)においては、2022年6月以降は企業支配権争奪等を中心としたPA業務*1とFA業務*2に関する多種多様な企業再編やM&Aをリードする提案及び実行を積極的に行うことができていない影響等により、大幅に受託が減少しましたが、アクティビストファンド等の活動が足元で活発化していることに伴い、アクティビスト対応PA・FA案件を中心とした案件の受託が継続しており、下期の大型プロジェクトの受託は回復傾向となっております。我が国の資本市場においては、東京証券取引所によるPBR1倍割れ企業に対する改善要請や新陳代謝を促す通達、経済産業省による事前同意なき買収提案の真摯な検討を促すなど新たなM&A指針の策定、金融庁による公開買付規制と大量保有報告規制の改正着手など、当局のドラスティックな制度改正が続々と公表されつつあります。こうした変化の潮流は、グローバルな機関投資家資金の日本株への回帰や、アクティビストファンドの活発化、或いは、事業会社同士・PEファンド等による事前同意なき買収提案の誘引など、上場会社の経営支配権にかつてない変化と不確実性をもたらしており、その変化の速度は一気に高まってきています。

当社グループが基軸として掲げる「Power of Equity®*3(株式議決権の力)」という概念の通り、我が国の上場企業が「株主」の外圧のもとでの判断・行動を迫られている中、当社グループは、アクティビストサイドにつかないプロキシーアドバイザリーを基盤業務とする独立系のエクイティ・コンサルティング集団、フィナンシャル・アドバイザー集団を堅持し、グローバル資本市場の動向を東京・ニューヨークの両拠点を通じて自ら収集し、株式議決権に関わるコンサルティングと経営支配権に関わるM&Aアドバイザリーを両輪として、日本の上場企業の皆様の持続的な企業成長を支援してまいります。

*1PA業務;プロキシー・アドバイザリー業務:委任状争奪戦業務、圧倒的な勝利の実績を誇る。

*2FA業務;フィナンシャル・アドバイザリー業務:アクティビスト対応、敵対的TOB対応、高度なMBO、M&Aにおいて日本最大級かつ先鋭の専門集団を配備する。

*3Power of Equity®;「Power of Equity」は、当社子会社アイ・アールジャパンの登録商標です(登録第6196294号)。

 

当社グループの事業領域は「IR・SR活動に専門特化したコンサルティング業」であり、単一セグメントであります。サービス別に売上高の概要を示すと次のとおりであります。

サービス別

前連結会計年度

(自  2021年4月1日

    至  2022年3月31日

当連結会計年度

(自  2022年4月1日

    至  2023年3月31日

売上高

(百万円)

増減率

(%)

売上高

(百万円)

構成比

(%)

増減率

(%)

IR・SRコンサルティング

7,870

3.4

5,601

93.2

△28.8

ディスクロージャー

コンサルティング

344

△27.6

270

4.5

△21.4

データベース・その他

187

△3.5

139

2.3

△25.3

合計

8,402

1.4

6,012

100.0

△28.4

 

① IR・SRコンサルティング

SRアドバイザリー(実質株主判明調査、議決権賛否シミュレーション、コーポレート・ガバナンス改善、取締役会実効性評価、株主還元を含む資本政策等)、プロキシー・アドバイザリー、フィナンシャル・アドバイザリー、証券代行事業等を中心とする当社グループの中核的サービスです。当連結会計年度のIR・SRコンサルティングの売上高は、前年同期に比べ28.8%減少の5,601百万円となりました。

 

(a) 大型プロジェクト(50百万円以上)の契約件数および売上金額(実績)の推移

 

上期

下期

通期

件数

(件)

金額

(百万円)

件数

(件)

金額

(百万円)

件数

(件)

金額

(百万円)

2023年3月

6

414

10

1,433

16

1,848

2022年3月

13

1,692

15

1,855

28

3,547

増減

△7

△1,277

△5

△421

△12

△1,699

 

 

(b) 大型プロジェクト(50百万円以上)の種類、および売上金額

 

 

 

(単位:百万円)

プロジェクトの種類

前連結会計年度

2022年3月期)

当連結会計年度

2023年3月期)

増減

支配権争奪PA・FA

1,574

92

△1,482

アクティビスト対応PA・FA

1,091

890

△201

企業側FA(M&A等)

697

749

51

大型SR・PA

184

117

△67

3,547

1,848

△1,699

 

 

当連結会計年度の大型プロジェクト(50百万円以上)の売上高は、前年同期比47.9%減少の1,848百万円となりました。企業支配権争奪等を中心としたPA業務とFA業務に関する多種多様な企業再編やM&Aをリードする提案及び実行を積極的に行うことができていない影響により、大幅に受託が減少しましたが、アクティビストファンド等の活動が足元で活発化していることにともない、アクティビスト対応PA・FA案件を中心とした案件の受託が継続しており、下期の大型プロジェクトの受託は回復傾向となっております。通常プロジェクト(50百万円未満)の売上高は、前年同期比14.2%減少の4,163百万円となりました。当社グループサービスに対するお客様からの強固な信頼関係にもとづく包括的なエクイティ・コンサルティングの受託を継続していますが、2022年12月より第三者委員会の調査が実施されていたこともあり、判明調査以外のコンサルティングプロジェクトの積極的な提案活動を行うことができなかった影響等により新規のプロジェクト受託が減少しました。

証券代行事業においては、受託決定済み企業は2023年3月31日時点で67社、管理株主数は438,342名となりました(前年同期の受託決定済み企業は70社、管理株主数は410,426名)。当社グループは2021年8月20日に株式会社SMBC信託銀行と証券代行業務に関する業務提携契約を締結し、同行は、関係機関の承認のもと、2021年12月より証券代行業務へ新規参入し、当社グループは同行が受託した証券代行業務の事務受託を行ってまいります。本業務提携により、新規株式公開企業を対象とし受託拡大を積極的に推進させてまいります。

 

② ディスクロージャーコンサルティング

ツールコンサルティング(アニュアルレポート・統合報告書・株主通信等、IR活動において必要とする各種情報開示資料の企画・作成支援)及びリーガルドキュメンテーションサービス(企業再編やM&A時における各種英文開示書類の作成や和文資料の英訳等)を提供するサービスです。

当連結会計年度のディスクロージャーコンサルティングの売上高は、前年同期に比べ21.4%減少の270百万円となりました。

 

③ データベース・その他

大量保有報告書や国内・海外公募投信における株式の組み入れ状況等を提供する「Stock Watch」、IR活動総合サポートシステム「IR-Pro」、IR説明会への参加受付や参加者の管理等を上場企業が一括実施することが可能な「アナリストネットワーク」等をWEB上で提供するサービスです。また、個人株主向けアンケートサービス「株主ひろば」を展開しております。

当連結会計年度のデータベース・その他の売上高は、前年同期に比べ25.3%減少の139百万円となりました。

 

(2)生産、受注及び販売の実績

当社グループの事業は「IR・SR活動に専門特化したコンサルティング業」の単一セグメントであるため、サービス別に記載しております。

① 生産実績

当社グループは、生産活動は行っていないため該当事項はありません。

 

② 受注実績

当連結会計年度における受注実績は、次のとおりであります。

 

サービス

受注高

(百万円)

増減率

(%)

受注残高

(百万円)

増減率

(%)

IR・SRコンサルティング

5,845

△30.2

2,781

9.6

ディスクロージャーコンサルティング

205

△38.6

172

△27.4

データベース・その他

95

△60.1

110

△28.6

合計

6,146

△31.3

3,064

4.6

 

 

③ 販売実績

当連結会計年度における販売実績は、次のとおりであります。

 

サービス

販売高

(百万円)

増減率

(%)

IR・SRコンサルティング

5,601

△28.8

ディスクロージャーコンサルティング

270

△21.4

データベース・その他

139

△25.3

合計

6,012

△28.4

 

 

(3) 財政状態の分析

① 資産

当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ1,664百万円減少し、7,362百万円となりました。主な要因は、現金及び預金の減少1,725百万円等によるものであります。

 

② 負債

当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末に比べ329百万円減少し、1,282百万円となりました。主な要因は、未払法人税等の減少360百万円等によるものであります。

 

③ 純資産

当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末に比べ1,335百万円減少し、6,079百万円となりました。主な要因は、親会社株主に帰属する当期純利益による利益剰余金の増加671百万円、配当による利益剰余金の減少2,007百万円等によるものであります。

 

 

(4) 資本の財源及び資金の流動性の分析

① キャッシュ・フロー

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ1,725百万円減少し、4,042百万円となりました。当連結会計年度末における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果得られた資金は618百万円(前年同期は2,602百万円の獲得)となりました。

 収入の主な内訳は、税金等調整前当期純利益1,068百万円、売掛金の減少額470百万円、減価償却費295百万円であり、支出の主な内訳は、法人税等の支払額1,086百万円であります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は336百万円(前年同期は537百万円の使用)となりました。

 支出の主な内訳は、無形固定資産の取得による支出317百万円であります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果使用した資金は2,005百万円(前年同期は1,686百万円の使用)となりました。

 支出の内訳は、配当金の支払額2,005百万円によるものであります。

 

② 資金需要及び流動性の確保

当社グループの資金需要は、営業活動については、事業活動に必要な運転資金(主に人件費)が主な内容であります。投資活動については、事業拡大及び業務効率向上のためのシステム開発投資等の固定資産の取得が主な内容であります。財務活動については、上記活動で獲得した資金を必要な内部留保を確保した上で、業績に応じた利益還元を行っております。なお、アイ・アールジャパンの自己資本規制比率を維持するために、一定水準の現預金を確保しております。さらに、必要に応じて金融機関との当座貸越契約に基づき運転資金を確保しております。
 

(5) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。

連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

 

5 【経営上の重要な契約等】

 該当事項はありません。

 

2 【主要な設備の状況】

当社グループにおける主要な設備は、次のとおりであります。

なお、当社グループは「IR・SR活動に専門特化したコンサルティング業」の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載は省略しております。

(1)提出会社

2023年3月31日現在

事業所名
(所在地)

設備の内容

帳簿価額(千円)

従業員数
(名)

建物
附属設備

工具、器具
及び備品

無形固定資産
(ソフトウエア)

合計

丸の内オフィス
(東京都千代田区)

事務所

76,049

34,575

0

110,624

 

 

(2)国内子会社

2023年3月31日現在

会社名
事業所名
(所在地)

設備の内容

帳簿価額(千円)

従業員数
(名)

建物
附属設備

工具、器具
及び備品

無形固定資産
(ソフトウエア)

合計

アイ・アールジャパン
本社
(東京都千代田区)

事務所

133,006

100,648

723,310

956,966

92

 

 

① 【株式の総数】

種類

発行可能株式総数(株)

普通株式

70,000,000

70,000,000

 

 

② 【発行済株式】

種類

事業年度末現在
発行数(株)
(2023年3月31日)

提出日現在
発行数(株)
(2023年6月19日)

上場金融商品取引所名又は登録認可金融商品取引業協会名

内容

普通
株式

17,839,710

17,839,710

東京証券取引所
プライム市場

単元株式数は100株となっております。

17,839,710

17,839,710

 

(注)提出日現在において、発行済株式のうち、56,600株は、現物出資(金銭報酬債権 138,990,700円)によるものであります。

 

① 【ストックオプション制度の内容】

 該当事項はありません。

 

② 【ライツプランの内容】

  該当事項はありません。

 

 

(4) 【発行済株式総数、資本金等の推移】

年月日

発行済株式総数増減数
(株)

発行済株式総数残高
(株)

資本金
増減額
(千円)

資本金
残高
(千円)

資本準備金増減額
(千円)

資本準備金残高
(千円)

2018年8月9日
(注)1

6,700

9,298,655

12,495

818,292

12,495

807,094

2018年9月1日

(注)2

9,298,655

18,597,310

818,292

807,094

2018年11月30日
(注)3

△772,000

17,825,310

818,292

807,094

2019年7月12日
(注)4

8,500

17,833,810

11,708

830,000

11,708

818,802

2020年7月13日
(注)5

4,500

17,838,310

25,672

855,673

25,672

844,475

2021年7月7日
(注)6

1,400

17,839,710

9,625

865,298

9,625

854,100

 

(注)1.特定譲渡制限付株式報酬としての新株発行

  発行価格  3,730円
資本組入額 1,865円
割当先   当社及び当社子会社の取締役 計5名

2.株式分割(1:2)によるものであります。

3.自己株式の消却による減少であります。

4.特定譲渡制限付株式報酬としての新株発行

  発行価格  2,755円
資本組入額 1,378円
割当先   当社及び当社子会社の取締役 計8名

5.特定譲渡制限付株式報酬としての新株発行

  発行価格  11,410円
資本組入額 5,705円
割当先   当社及び当社子会社の取締役 計8名

6.特定譲渡制限付株式報酬としての新株発行

  発行価格  13,750円
資本組入額 6,875円
割当先   当社及び当社子会社の取締役 計8名

 

(5) 【所有者別状況】

2023年3月31日現在

区分

株式の状況(1単元の株式数100株)

単元未満
株式の状況
(株)

政府及び地方公共団体

金融機関

金融商品
取引業者

その他の
法人

外国法人等

個人
その他

個人
以外

個人

株主数
(人)

10

35

93

107

17

9,002

9,264

所有株式数
(単元)

14,946

7,875

2,631

20,640

40

131,990

178,122

27,510

所有株式数の割合(%)

8.39

4.42

1.47

11.58

0.02

74.10

100.00

 

(注) 自己株式76,283株は、「個人その他」に762 単元、「単元未満株式の状況」に83株含まれております。

 

(6) 【大株主の状況】

2023年3月31日現在

氏名又は名称

住所

所有株式数
(株)

発行済株式
(自己株式を
除く。)の
総数に対する所有株式数
の割合(%)

寺下 史郎

東京都世田谷区

9,055,100

50.97

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)

東京都港区浜松町2丁目11番3号

1,234,900

6.95

JPモルガン証券株式会社

東京都千代田区丸の内2丁目7-3 東京ビルディング 

352,553

1.98

JP JPMSE LUX RE BARCLAYS CAPITAL SEC LTD EQ CO
 (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)

1 CHURCHILL PLACE LONDON - NORTH OF THE THAMES UNITED KINGDOM E14 5HP
 (東京都千代田区丸の内2丁目7-1)

285,789

1.60

UBS AG LONDON A/C IPB SEGREGATED CLIENT ACCOUNT
 (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)

BAHNHOFSTRASSE 45, 8001 ZURICH, SWITZERLAND
 (東京都新宿区新宿6丁目27番30号)

235,753

1.32

BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG (FE-AC)
 (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)

PETERBOROUGH COURT 133 FLEET STREET LONDON EC4A 2BB UNITED KINGDOM
 (東京都千代田区丸の内2丁目7-1)

190,895

1.07

SMBC日興証券株式会社

東京都千代田区丸の内3丁目3番1号

174,600

0.98

株式会社日本カストディ銀行(信託口)

東京都中央区晴海1丁目8-12

153,600

0.86

GOVERNMENT OF NORWAY
(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店) 

BANKPLASSEN 2, 0107 OSLO 1 OSLO  0107 NO
(東京都新宿区新宿6丁目27番30号)

138,399

0.77

BNYM SA/NV FOR BNYM FOR BNYM GCM CLIENT ACCTS M ILM FE
 (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)

2 KING EDWARD STREET, LONDON EC1A 1HQ UNITED KINGDOM
 (東京都千代田区丸の内2丁目7-1)

132,137

0.74

11,953,726

67.29

 

(注)1.上記のほか当社所有の自己株式76,283株(0.42%)があります。

2.2022年6月15日付で、公衆の閲覧に供されている変更報告書において、2022年6月14日現在でグランジャー・ピーク・グローバル・アドバイザーズ・エルエルシー(Grandeur Peak Global Advisors, LLC)が588,000株(保有割合3.30%)を保有している旨が記載されております。しかし、当社として2023年3月31日現在における同社の実質所有株式数の確認ができないため、上記大株主には含めておりません。

① 【連結貸借対照表】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

資産の部

 

 

 

流動資産

 

 

 

 

現金及び預金

5,802,794

4,077,354

 

 

売掛金

1,051,653

592,337

 

 

契約資産

37,820

29,352

 

 

仕掛品

6,835

7,133

 

 

前払費用

155,896

167,320

 

 

未収還付法人税等

51,209

422,680

 

 

その他

96,875

270,079

 

 

流動資産合計

7,203,085

5,566,258

 

固定資産

 

 

 

 

有形固定資産

 

 

 

 

 

建物附属設備

334,612

360,194

 

 

 

 

減価償却累計額

128,018

151,138

 

 

 

 

建物附属設備(純額)

206,593

209,055

 

 

 

車両運搬具

20,434

20,434

 

 

 

 

減価償却累計額

11,191

14,604

 

 

 

 

車両運搬具(純額)

9,242

5,830

 

 

 

工具、器具及び備品

449,371

353,633

 

 

 

 

減価償却累計額

276,756

217,937

 

 

 

 

工具、器具及び備品(純額)

172,615

135,695

 

 

 

有形固定資産合計

388,452

350,581

 

 

無形固定資産

 

 

 

 

 

ソフトウエア

697,949

723,310

 

 

 

その他

9,607

65,059

 

 

 

無形固定資産合計

707,557

788,370

 

 

投資その他の資産

 

 

 

 

 

投資有価証券

176,990

174,001

 

 

 

敷金及び保証金

332,435

328,832

 

 

 

長期売掛金

88,560

77,760

 

 

 

繰延税金資産

192,748

139,131

 

 

 

その他

8,700

8,700

 

 

 

貸倒引当金

71,280

71,280

 

 

 

投資その他の資産合計

728,154

657,145

 

 

固定資産合計

1,824,163

1,796,097

 

資産合計

9,027,248

7,362,355

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

負債の部

 

 

 

流動負債

 

 

 

 

買掛金

89,405

39,348

 

 

短期借入金

200,000

200,000

 

 

未払金

189,231

161,559

 

 

未払費用

43,691

36,284

 

 

未払法人税等

653,478

292,481

 

 

契約負債

64,137

43,584

 

 

預り金

63,306

65,383

 

 

賞与引当金

158,784

130,606

 

 

顧客対応費用引当金

-

171,430

 

 

その他

87,565

81,111

 

 

流動負債合計

1,549,601

1,221,791

 

固定負債

 

 

 

 

長期未払金

50,710

45,863

 

 

退職給付に係る負債

11,902

15,140

 

 

固定負債合計

62,613

61,004

 

負債合計

1,612,214

1,282,795

純資産の部

 

 

 

株主資本

 

 

 

 

資本金

865,298

865,298

 

 

資本剰余金

553,406

553,406

 

 

利益剰余金

6,403,741

5,068,418

 

 

自己株式

410,004

410,004

 

 

株主資本合計

7,412,441

6,077,119

 

その他の包括利益累計額

 

 

 

 

その他有価証券評価差額金

2,592

2,441

 

 

その他の包括利益累計額合計

2,592

2,441

 

純資産合計

7,415,033

6,079,560

負債純資産合計

9,027,248

7,362,355

 

【連結損益計算書】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

 至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

 至 2023年3月31日)

売上高

※1 8,402,608

※1 6,012,478

売上原価

1,273,705

1,040,575

売上総利益

7,128,903

4,971,903

販売費及び一般管理費

※2 3,639,493

※2 3,856,267

営業利益

3,489,410

1,115,635

営業外収益

 

 

 

受取利息

19

24

 

受取配当金

210

282

 

未払配当金除斥益

112

240

 

投資事業組合運用益

-

16,810

 

助成金収入

785

-

 

保険配当金

781

1,024

 

受取損害賠償金

-

5,279

 

受取保険金

-

100,000

 

雑収入

254

2,760

 

営業外収益合計

2,163

126,422

営業外費用

 

 

 

支払利息

1,219

1,065

 

為替差損

1,308

738

 

投資事業組合運用損

8,467

-

 

株式報酬費用消滅損

2,750

-

 

その他

166

320

 

営業外費用合計

13,911

2,125

経常利益

3,477,661

1,239,932

特別損失

 

 

 

顧客対応費用引当金繰入額

-

171,430

 

特別損失合計

-

171,430

税金等調整前当期純利益

3,477,661

1,068,502

法人税、住民税及び事業税

1,012,416

342,873

法人税等調整額

30,416

53,683

法人税等合計

1,042,832

396,557

当期純利益

2,434,828

671,945

非支配株主に帰属する当期純利益

-

-

親会社株主に帰属する当期純利益

2,434,828

671,945

 

①【貸借対照表】 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2022年3月31日)

当事業年度

(2023年3月31日)

資産の部

 

 

 

流動資産

 

 

 

 

現金及び預金

2,410,593

1,773,302

 

 

未収入金

※1 329,102

※1 88,748

 

 

前払費用

2,615

13,526

 

 

未収還付法人税等

-

118,430

 

 

その他

860

22,260

 

 

流動資産合計

2,743,171

2,016,268

 

固定資産

 

 

 

 

有形固定資産

 

 

 

 

 

建物附属設備

111,044

111,044

 

 

 

 

減価償却累計額

27,548

34,994

 

 

 

 

建物附属設備(純額)

83,496

76,049

 

 

 

工具、器具及び備品

72,907

72,907

 

 

 

 

減価償却累計額

29,585

38,331

 

 

 

 

工具、器具及び備品(純額)

43,321

34,575

 

 

 

有形固定資産合計

126,817

110,624

 

 

無形固定資産

 

 

 

 

 

ソフトウエア

184

0

 

 

 

無形固定資産合計

184

0

 

 

投資その他の資産

 

 

 

 

 

投資有価証券

168,402

165,631

 

 

 

関係会社株式

2,137,164

2,137,164

 

 

 

敷金及び保証金

96,535

96,535

 

 

 

繰延税金資産

20,232

16,971

 

 

 

投資その他の資産合計

2,422,334

2,416,303

 

 

固定資産合計

2,549,336

2,526,927

 

資産合計

5,292,508

4,543,196

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2022年3月31日)

当事業年度

(2023年3月31日)

負債の部

 

 

 

流動負債

 

 

 

 

短期借入金

200,000

200,000

 

 

未払金

※1 9,584

※1 30,060

 

 

未払法人税等

149,677

-

 

 

賞与引当金

933

1,510

 

 

その他

17,564

24,381

 

 

流動負債合計

377,760

255,951

 

固定負債

 

 

 

 

長期未払金

1,494

1,494

 

 

固定負債合計

1,494

1,494

 

負債合計

379,254

257,445

純資産の部

 

 

 

株主資本

 

 

 

 

資本金

865,298

865,298

 

 

資本剰余金

 

 

 

 

 

資本準備金

854,100

854,100

 

 

 

その他資本剰余金

430,909

430,909

 

 

 

資本剰余金合計

1,285,009

1,285,009

 

 

利益剰余金

 

 

 

 

 

その他利益剰余金

 

 

 

 

 

 

繰越利益剰余金

3,172,951

2,545,447

 

 

 

利益剰余金合計

3,172,951

2,545,447

 

 

自己株式

410,004

410,004

 

 

株主資本合計

4,913,254

4,285,750

 

純資産合計

4,913,254

4,285,750

負債純資産合計

5,292,508

4,543,196

 

②【損益計算書】 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(自 2021年4月1日

 至 2022年3月31日)

当事業年度

(自 2022年4月1日

 至 2023年3月31日)

営業収益

 

 

 

受取配当金

※1 1,855,511

※1 1,113,306

 

経営指導料

※1 828,636

※1 840,420

 

営業収益合計

2,684,147

1,953,726

営業費用

※1,※2 224,472

※1,※2 576,747

営業利益

2,459,674

1,376,978

営業外収益

 

 

 

受取利息

11

14

 

保険配当金

781

1,024

 

未払配当金除斥益

112

240

 

投資事業組合運用益

-

16,810

 

受取損害賠償金

-

5,279

 

受取保険金

-

100,000

 

営業外収益合計

905

123,369

営業外費用

 

 

 

支払利息

1,219

1,065

 

投資事業組合運用損

8,467

-

 

株式報酬費用消滅損

550

-

 

営業外費用合計

10,237

1,065

経常利益

2,450,342

1,499,283

税引前当期純利益

2,450,342

1,499,283

法人税、住民税及び事業税

180,294

116,259

法人税等調整額

3,616

3,260

法人税等合計

183,910

119,519

当期純利益

2,266,431

1,379,763