株式会社ミズホメディー

MIZUHO MEDY CO.,LTD.
鳥栖市藤木町5番地の4
証券コード:45950
業界:医薬品
有価証券報告書の提出日:2023年3月30日

 

回次

第42期

第43期

第44期

第45期

第46期

決算年月

2018年12月

2019年12月

2020年12月

2021年12月

2022年12月

売上高

(千円)

6,423,642

6,427,602

4,205,453

13,137,318

17,581,830

経常利益

(千円)

1,211,793

1,111,126

415,172

6,700,486

11,070,886

当期純利益

(千円)

919,205

874,344

306,346

4,816,772

7,838,094

持分法を適用した場合の
投資利益

(千円)

資本金

(千円)

464,548

464,548

464,548

464,548

464,548

発行済株式総数

(千株)

9,525

9,525

9,525

9,525

9,525

純資産額

(千円)

3,155,671

3,753,666

3,783,635

8,028,641

14,282,703

総資産額

(千円)

5,582,953

6,366,526

6,051,757

12,192,960

19,102,068

1株当たり純資産額

(円)

331.32

394.10

397.25

842.95

1,499.58

1株当たり配当額

(1株当たり中間配当額)

(円)

29

(―)

29

(―)

10

(―)

155

(50)

250

(60)

1株当たり当期純利益

(円)

96.51

91.80

32.16

505.73

822.94

潜在株式調整後1株当たり当期純利益

(円)

自己資本比率

(%)

56.5

59.0

62.5

65.8

74.8

自己資本利益率

(%)

32.9

25.3

8.1

81.6

70.3

株価収益率

(倍)

18.8

30.6

40.0

4.7

4.6

配当性向

(%)

30.0

31.6

31.1

30.6

30.4

営業活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

670,668

745,001

295,417

5,596,506

6,172,506

投資活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

717,632

762,284

97,317

159,737

1,553,587

財務活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

16,632

814

361,099

1,164,585

1,570,737

現金及び現金同等物の
期末残高

(千円)

235,323

217,242

54,312

4,326,563

7,375,146

従業員数
(ほか、平均臨時雇用人員)

(名)

165

(41)

175

(51)

175

(49)

173

(46)

175

(41)

株主総利回り

(%)

91.7

143.0

67.5

128.7

210.6

(比較指標:配当込みTOPIX)

(%)

(84.0)

(99.2)

(106.6)

(120.2)

(117.2)

最高株価

(円)

6,930

※ 3,150

3,200

2,962

4,165

4,275

最低株価

(円)

3,680

※ 1,694

1,705

1,024

1,255

1,774

 

 

(注) 1.当社は連結財務諸表を作成しておりませんので、連結会計年度に係る主要な経営指標等の推移については記載しておりません。

2.持分法を適用した場合の投資利益については、関連会社は存在しますが、損益及び利益剰余金等からみて重要性が乏しいため記載しておりません。

3.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。

4.当社は、2018年6月1日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を行っております。第42期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額及び1株当たり当期純利益を算定しております。

5.最高・最低株価は、2022年4月4日以降は東京証券取引所スタンダード市場、2022年4月3日以前は東京証券取引所市場第二部、2018年11月15日以前は東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)におけるものであります。

6.※印は、株式分割(2018年6月1日、1株→2株)による権利落後の最高・最低株価であります。

7.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第46期の期首から適用しており、第46期に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

 

2 【沿革】

 

年月

概要

1977年11月

臨床試薬※1の販売を目的として福岡市博多区に株式会社九州カイノス(現 株式会社ミズホメディー)設立(資本金500万円)

1981年2月

資本金2,400万円に増資

1981年9月

本社を移転するとともに工場新設(佐賀県鳥栖市藤木町6番地の7)、臨床試薬の製造販売会社に業務目的変更

1981年10月

新工場(佐賀県鳥栖市藤木町6番地の7)で製造開始

1982年6月

Feテスト※2(血清鉄測定用検査薬ニトロソPSAP法)を開発、販売開始

1983年3月

株式会社ミズホメディーに社名変更

1983年4月

工場増設及び研究室落成、操業開始(佐賀県鳥栖市藤木町6番地の7)

1983年8月

東京営業所(東京都台東区)を開設

1983年10月

大阪営業所(大阪市福島区)を開設

1984年2月

資本金6,000万円に増資

1984年5月

海外輸出開始

1986年7月

名古屋営業所(名古屋市千種区)を開設

1986年8月

薬事法に基づき体外診断用医薬品※3製造業の許可を取得

1986年11月

免疫血清検査薬※4の新製品HBs抗原検出用キット※5「HBs-Ag QUIKテスト「ミズホ」」の開発、販売開始

1988年3月

塩野義製薬株式会社と免疫学的糞便中ヒトヘモグロビン・ヒトトランスフェリン検出用キット※6に関する取引基本契約を締結

1988年12月

資本金9,500万円に増資

1989年2月

免疫学的糞便中ヒトヘモグロビン・ヒトトランスフェリン検出用キット「LAヘモチェイサー」の開発、製造を開始し、塩野義製薬株式会社を通じ販売開始

1989年9月

本社を移転するとともに工場内に研究所を新設(佐賀県鳥栖市藤木町5番地の4)

1990年12月

資本金3億2,975万円に増資

1992年6月

POCT検査薬※7の新製品であるHBs抗原検出用キット「HBs-Agクイックパック」の開発、販売開始

1992年7月

薬局・薬店※8向けの新製品である妊娠検査薬※9「アン・ドゥ・トロワS」の開発、製造を開始し、久光製薬株式会社を通じ販売開始

1994年9月

イムノクロマト法※10を感染症に応用した、HBs抗原検出用キット「クイックチェイサー HBsAg」を開発、先発品として販売開始

1995年3月

本社工場第一次増築(佐賀県鳥栖市藤木町5番地の4)

1996年2月

オーソ・クリニカル・ダイアグノスティックス株式会社とHCV抗体検出用キット※11に関する取引基本契約を締結

1996年6月

HCV抗体検出用キット「オーソHCV Abクイックパック」の開発、製造を開始し、オーソ・クリニカル・ダイアグノスティックス株式会社を通じ販売開始

1997年10月

OTC※12事業部設立

1997年10月

薬局・薬店向けとして妊娠検査薬「P-チェック」を開発、販売開始

2004年10月

小児呼吸器感染症分野におけるPOCT検査薬としてインフルエンザ抗原検出用キット※13「クイックチェイサー Flu」の開発、販売開始

2007年9月

協和メデックス株式会社(現 ミナリスメディカル株式会社)と「クイックチェイサー Flu」他の販売提携に関する売買取引基本契約を締結

2008年9月

ISO13485※14認証取得

2008年11月

薬局・薬店向けデジタル型妊娠検査薬として「デジタルP-チェック」を開発、販売開始

2009年6月

株式会社AMBiSと抗体委託開発に関する契約を締結

2009年12月

株式会社AMBiSの株式を一部取得し、関係会社とする

2010年9月

本社工場第二次増築(佐賀県鳥栖市藤木町5番地の4)

2011年3月

株式会社AMBiSと販売業務に関する販売促進委託契約締結

2011年4月

富士フイルム株式会社と高感度インフルエンザ抗原検出用キットの販売に関する売買取引基本契約を締結

2011年10月

機器を用いたPOCT検査薬としてインフルエンザ抗原検出用キット「クイックチェイサー Auto Flu A,B」を富士フイルム株式会社と共同にて開発、販売開始

2012年9月

検査・研究棟増築(佐賀県鳥栖市藤木町5番地の4)

2014年10月

消化器感染症分野におけるPOCT検査薬としてノロウイルス抗原検出用キット※15「クイックチェイサー Noro」の開発、販売開始

2014年12月

消化器感染症分野におけるPOCT検査薬としてロタウイルス及びアデノウイルス抗原検出用キット※16「クイックチェイサー Rota/Adeno」の開発、販売開始

2015年10月

クイックチェイサーAutoシリーズ製品としてRSウイルス及びアデノウイルス抗原検出用キット※17「クイックチェイサーAuto RSV/Adeno」の開発、販売開始

 

 

年月

概要

2015年12月

東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場
資本金4億6,454万円に増資

2016年3月

武田薬品工業株式会社(現 アリナミン製薬株式会社)と一般用検査薬に関する包括的提携契約に基づく妊娠検査薬及び排卵日予測検査薬※18の売買基本契約を締結

2016年4月

呼吸器感染症分野におけるPOCT検査薬として肺炎球菌尿中抗原検出用キット※19「クイックチェイサー 肺炎球菌」の開発、販売開始

2016年5月

呼吸器感染症分野におけるPOCT検査薬としてヒトメタニューモウイルス抗原検出用キット※20「クイックチェイサー hMPV」、RSウイルス及びヒトメタニューモウイルス抗原同時検出用キット※21「クイックチェイサー RSV/hMPV」を開発、販売開始

2016年10月

呼吸器感染症分野におけるPOCT検査薬としてマイコプラズマ抗原検出用キット※22「クイックチェイサー Auto Myco」及び「クイックチェイサー Myco」を開発、販売開始

2016年12月

薬局・薬店向けの新製品である排卵日予測検査薬「ハイテスターH」及び妊娠検査薬「ハイテスターN」の製造を開始し、武田薬品工業株式会社(現 アリナミン製薬株式会社)を通じ販売開始

2017年7月

眼科向けの新製品である業界初の「結膜滲出液※23を含む涙液」を対象検体としたアデノウイルス抗原検出用キット「クイックチェイサー Adeno 眼」を開発、製造を開始し、株式会社日本点眼薬研究所(現 ロートニッテン株式会社)を通じ販売開始

2017年8月

呼吸器感染症分野におけるPOCT検査薬として尿中の肺炎球菌抗原及びレジオネラ抗原同時検出用キット※24「クイックチェイサー 肺炎球菌/レジオネラ」を開発、販売開始

2018年10月

新たな診断技術である遺伝子POCT検査として「全自動遺伝子解析装置 Smart Gene」及びマイコプラズマ核酸キット※25「スマートジーン Myco」を開発、販売開始

2018年11月

東京証券取引所市場第二部に市場変更

2019年1月

消化器感染症分野におけるPOCT検査薬としてヘリコバクター・ピロリ抗原検出用キット※26「クイックチェイサー H.ピロリ」を開発、販売開始

2019年5月

久留米工場・遺伝子研究所新設(福岡県久留米市藤光町735番地13)

2019年9月

久留米工場・遺伝子研究所操業開始(福岡県久留米市藤光町735番地13)

2020年4月

消化器感染症分野におけるPOCT検査薬としてクロストリジウム(クロストリディオイデス)ディフィシル抗原検出用キット※27「クイックチェイサー CD GDH/TOX」を開発、販売開始

2020年8月

呼吸器感染症分野における遺伝子POCT検査薬として新型コロナウイルス感染症(COVID-19)遺伝子検査キット※28「スマートジーン新型コロナウイルス検出試薬」を公的医療保険適用の研究用試薬として開発、販売開始

2021年3月

呼吸器感染症分野におけるPOCT検査薬として高感度新型コロナウイルス抗原検出用キット※29「クイックチェイサー Auto SARS-CoV-2」を富士フイルム株式会社と共同にて開発、販売開始

2021年4月

公的医薬保険適用の研究用試薬「スマートジーン新型コロナウイルス検出試薬」に代わり、体外診断用医薬品として許認可を取得した「スマートジーン SARS-CoV-2」を販売開始

 

クイックチェイサーシリーズキット測定用医療機器「スマート QC リーダー」を開発、販売開始

2021年11月

呼吸器感染症分野におけるPOCT検査薬として新型コロナウイルス抗原及びインフルエンザウイルス抗原同時検出用キット※30「クイックチェイサー SARS-CoV-2/Flu」「クイックチェイサー SARS-CoV-2/Flu A,B」を開発、販売開始

2022年1月

呼吸器感染症分野における遺伝子POCT検査薬としてインフルエンザ核酸キット※31「スマートジーン Flu A,B」を開発、販売開始

2022年2月

消化器感染症分野におけるCDトキシンB遺伝子POCT検査薬としてクロストリジウム・ディフィシル核酸キット※32「スマートジーン CD トキシンB」を開発、販売開始

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第二部からスタンダード市場へ移行

 

呼吸器感染症分野におけるPOCT検査薬として新型コロナウイルス抗原検出用キット※33「クイックチェイサー SARS-CoV-2」を開発、販売開始

2022年12月

消化器感染症分野における遺伝子POCT検査薬としてヘリコバクター・ピロリ核酸キット※34「スマートジーン H.pylori G」を開発、販売開始

2023年1月

呼吸器感染症分野におけるPOCT検査薬として高感度新型コロナウイルス抗原及びインフルエンザウイルス抗原同時検出用キット※35「クイックチェイサー Auto SARS-CoV-2/Flu」を開発、販売開始

 

 [用語集]

※1  臨床試薬とは、血液や尿など人に由来する試料を検体として、検体中のタンパクや酵素の含有濃度の測定及びウイルスなどの感染性病原体の有無の検出に用いる検査薬をいいます。

※2  Feテストとは、血清中の鉄成分を測定する検査薬であり、鉄欠乏性貧血の有無を検査します。

※3  臨床試薬は、1985年の薬事法改正で規制範囲が明確化され、体外診断用医薬品と呼ばれております。体外診断用医薬品は、製造販売業としての許可を受けた者が製造販売を行うことができ、また、販売する体外診断用医薬品についても品目ごとに承認、認証または届出を必要とします。

 

※4 免疫とは、外部から侵入してくる細菌やウイルスに対して体内が抵抗する働きのことで、この免疫反応が引き起こされると作られる抵抗物質が抗体です。免疫血清検査薬とは、この抗体、細菌及びウイルスの有無や量を調べる検査薬で、B型肝炎やC型肝炎の感染を診断したり、輸血の際、適合不適合の判定などに使用されます。また、インフルエンザなどのウイルスや細菌による感染を迅速診断するPOCT検査薬も免疫血清検査薬の分類になります。

※5  HBs抗原検出用キットとは、急性肝炎や肝硬変、肝臓がんへと進展する慢性肝炎を引き起こすB型肝炎ウイルス(HBV)への感染の有無を調べる検査薬です。

※6 免疫学的糞便中ヒトヘモグロビン・ヒトトランスフェリン検出用キットとは、便の中にある微量の血液を見つけるための検査薬です。免疫学的な検出法によっているため、食物の肉汁中の血液や鉄剤の影響を受けず、食事制限を要しません。また、ヒトヘモグロビンは腸内で失活しやすい成分ですが、失活の少ないヒトトランスフェリンを同時に検出することで消化管出血を見逃すことなく検出することが可能です。

※7 POCT(Point Of Care Testing)検査薬とは、「患者の身辺での検査」、病院での「ベットサイド検査」という定義がなされており、一般的には、開業医、専門医の診察室、病棟及び外来患者向け診療所などの患者に近い医療現場で使用されます。なお、POCT検査薬には専用の装置を用いるものもあります。

※8 一般消費者向けに一般用医薬品を販売している店舗を大別すると、薬剤師がいて、処方箋により調剤ができる調剤室を設置し、医療用医薬品の販売もできる「薬局」と、薬剤師または登録販売者がいて、一般用医薬品の販売のみ行っている「薬店」(店舗販売業ともいいます)に分けられます。

※9  妊娠検査薬とは、妊娠の有無を判定する目的で尿中内のhCG(ホルモン)を検出する検査薬です。

※10  イムノクロマト法とは、被検体が標識された抗体を溶解しながら「セルロース膜」上をゆっくりと流れる性質(毛細管現象)を応用した免疫測定法です。「検体中の抗原」は、検体滴下部にあらかじめ準備された金属コロイド等で「標識された抗体」(標識抗体)と「免疫複合体」を形成しながら「セルロース膜」上を移動し、「セルロース膜」上にあらかじめ用意された「固相抗体」に免疫複合体がトラップされ呈色し、それを目視により判定します。妊娠の診断やインフルエンザなどの感染症診断等で応用されています。

 

<原理>


 

※11  HCV抗体検出用キットとは、肝炎ウイルスの一つであるC型肝炎ウイルス(HCV)の検査薬です。HCVの感染初期は、自覚症状がなく肝機能も正常であることがほとんどですが、血液中にHCV抗体が作られます。このHCV抗体を測定することにより、C型肝炎への感染の有無を調べることができます。

※12  OTCとは、英語の「Over The Counter:オーバー・ザ・カウンター」の略で、カウンター越しに医薬品を販売するかたちに由来しています。病院などで主に医師が処方する医薬品を医療用医薬品というのに対し、薬局・薬店、ドラッグストアなどで販売される医薬品をOTC医薬品といい、法律上では一般用医薬品と表現されています。

※13  インフルエンザ抗原検出用キットとは、鼻やのど等の分泌液中のインフルエンザウイルスを検出する検査薬です。患者の鼻やのどの粘液を綿棒で採取した検体を用いて検査します。診療の場で検査ができ、10分程度で検査結果が分かるため、検査結果が陽性であった場合は、直ちに抗インフルエンザ薬が処方されます。

※14 ISO13485は、医療機器の品質保証のための国際標準規格です。
『Medical devices-Quality management systems-Requirements for regulatory purposes』(医療機器-品質マネジメントシステム-規制目的のための要求事項)と題されています。ISO13485は、ISO9001:2000(品質マネジメントシステムの国際規格)の一部の要求事項を省略し、医療機器に関する固有の要求事項を付加したものです。

※15  ノロウイルス抗原検出用キットとは、主に冬季を中心に発生し、感染性胃腸炎などを引き起こすノロウイルス抗原を検出する検査薬です。患者の糞便や直腸から採取した検体を用いて検査します。診療の場で検査ができ、10分程度で結果が分かります。発症早期にノロウイルス抗原を検出して適切な治療や感染防止対策をとることにより、二次感染や集団感染を引き起こすリスクを軽減することができます。

※16  ロタウイルス及びアデノウイルス抗原検出用キットとは、3歳以下の乳幼児の感染性胃腸炎の原因となるロタウイルス抗原及びアデノウイルス抗原を検出する検査薬です。診療の場で検査ができ、5分程度で結果が分かります。発症早期にロタウイルス抗原及びアデノウイルス抗原を検出して適切な治療や感染防止対策をとることにより、二次感染や集団感染を引き起こすリスクを軽減することができます。

 

※17 RSウイルス及びアデノウイルス抗原検出用キットとは、主に小児の呼吸器感染症の原因となるRSウイルス抗原及びアデノウイルス抗原を検出する検査薬です。患者の鼻やのどの粘液を綿棒で採取した検体を用いて、RSウイルス抗原及びアデノウイルス抗原を同時に検査することができます。診療の場で検査でき、15分程度で検査結果が分かるため、院内での水平感染の防止や適切な治療を行うことができます。

※18 排卵日(予測)検査薬とは、尿中の黄体化ホルモン(LH)を測定する検査薬です。排卵直前に尿中の黄体化ホルモンを測定することにより、排卵日がある程度予測できます。

※19 肺炎球菌尿中抗原検出用キットとは、肺炎を起こす病原体として最も多い肺炎球菌感染時に、尿中に排泄される肺炎球菌抗原を検出する検査薬です。肺炎の治療においては、有効な治療薬を選択するために、原因菌の鑑別が最も重要となります。市中肺炎診療ガイドラインでは、迅速な抗原検査が推奨されており、肺炎球菌の診断においては、尿中抗原を検出対象としたイムノクロマト法による迅速検査が有用とされています。診療の場で検査ができ、付属のスポイトで尿を滴下するだけの簡便な1ステップ操作により、反応時間10分で結果が分かります。迅速・簡易・高感度で特異性が高い検査薬として、有症者の治療方針の決定及びハイリスク患者の感染管理に用いることができます。

※20 ヒトメタニューモウイルス抗原検出用キットとは、小児を中心とした急性呼吸器感染症の原因となるヒトメタニューモウイルス抗原を検出する検査薬です。小児呼吸器感染症の5~10%はこのウイルスによるものとされており、一度の感染では十分な免疫が獲得できず、再感染を繰り返し、軽症化すると考えられています。免疫力の弱い乳幼児や高齢者、免疫不全状態の白血病や臓器移植患者などでは重症の下気道感染症をきたすことが報告されています。当検査キットは、診療の場で検査でき、10分で検査結果が分かります。迅速・簡易・高感度で特異性が高い検査薬として、有症者の検査及びハイリスク患者の感染管理に用いることができます。

※21 RSウイルス及びヒトメタニューモウイルス抗原同時検出用キットとは、主に小児の呼吸器感染症の原因となるRSウイルス抗原及びヒトメタニューモウイルス抗原を同時に検出する検査薬です。RSウイルスは2歳までの幼児期にほとんどが罹患し、生後数週間から数ヶ月の期間に最も重篤な症状を引き起こします。また、乳幼児だけでなく、高齢者や心臓や肺に疾患のある患者、免疫力が低下している人でも重症化し入院・死亡する例が報告されています。当検査キットは、診療の場で検査でき、10分で検査結果が分かります。迅速・簡易・高感度で特異性が高い検査薬として、有症者の検査及びハイリスク患者の感染管理に用いることができます。

※22 マイコプラズマ抗原検出用キットとは、マイコプラズマ肺炎の原因となるマイコプラズマ・ニューモニエ抗原を検出する検査薬です。患者ののどの粘液を綿棒で採取した検体を用いて検査します。診療の場で検査ができ、10~15分程度で結果が分かります。発症早期にマイコプラズマ・ニューモニエ抗原を検出することで、感染患者への適切な投薬等ができ、感染患者の家族間など濃厚な接触による感染拡大や集団感染を防止することができます。

※23 滲出液(しんしゅつえき)とは、細菌やウイルスの感染によって炎症を起こした際に、毛細血管の拡張により血管外の病巣に出てくる血液成分や組織液のことをいいます。

※24 尿中の肺炎球菌抗原及びレジオネラ抗原同時検出用キットとは、肺炎を起こす病原体として最も多い肺炎球菌感染時に尿中に排泄される肺炎球菌抗原及び、温泉や循環式浴槽などから環境感染菌として感染し劇症型の肺炎をきたすレジオネラ感染時に尿中に排泄されるレジオネラ抗原を、同時に検出する検査薬です。診療の場で検査ができ、付属のスポイトで患者の尿を滴下するだけの簡便な1ステップ操作により、10分程度で肺炎球菌及びレジオネラ抗原を同時に検出することができます。これにより、感染患者に対する迅速な治療方針の決定や適切な投薬を行うことができます。

※25 マイコプラズマ核酸キットとは、マイコプラズマ肺炎の原因となるマイコプラズマ・ニューモニエを形成している遺伝子を検出する検査薬です。マイコプラズマ抗原検出用キットと同様、患者ののどの粘液を綿棒で採取した検体を用いて検査しますが、下部の呼吸器疾患であり感染部位は肺臓器であるため、のどなどにはわずかな量しか存在していません。当検査キットはマイコプラズマ・ニューモニエの遺伝子を数百万倍に増幅して検出しますので、マイコプラズマ・ニューモニエがわずかしか存在していない状態や初期の感染においても捕えることができます。診療の場で検査ができ、検体をカートリッジに滴下するだけの1ステップ操作で、専用の遺伝子POCT検査装置「全自動遺伝子解析装置 Smart Gene」を用いて測定を行い、30~50分程度で結果が分かります。マイコプラズマ抗原検査と比べて、さらに早期また確実にマイコプラズマの感染を診断することにより、患者への適切な投薬による治療が可能となります。

※26 ヘリコバクター・ピロリ抗原検出用キットとは、胃・十二指腸潰瘍のみならず胃がんの原因となるヘリコバクター・ピロリ菌を検出する検査薬です。患者の糞便検体を用いて検査します。ピロリ菌の検査には、胃の内視鏡検査時に採取する胃の粘膜を検体として実施する培養法や染色法などの生検検査がありますが、被検者に負担がかかる検査です。また、非侵襲的な検査として尿中のピロリ菌に対する抗体の有無を調べる抗体検査もありますが、より確実な診断としては、検査薬の薬(尿素13c)を服用しその前後の呼気を集めて診断する尿素呼気検査と糞便中のピロリ菌抗原の有無を調べる抗原検査が実施されています。当検査キットは、便を懸濁した検体を滴下するだけの簡便な操作で、診療の場で検査ができ10分程度で結果が分かります。有症状者の検査及び人間ドックや検診、さらに非侵襲的なピロリ菌の検査として近年普及している学童検診などにおいて用いることができます。

 

※27 クロストリジウム(クロストリディオイデス)・ディフィシル抗原検出用キットとは、抗菌薬関連下痢症や偽膜性大腸炎発症の原因となるクロストリジウム・ディフィシル抗原及びクロストリジウム・ディフィシル菌が産生する毒素であるトキシンを同時に検出する検査薬です。下痢症を起こした患者の下痢便検体を用いて検査します。クロストリジウム・ディフィシル菌は、健常者の腸内にも常在する細菌ですが、抗菌薬治療により正常腸内細菌叢が乱されると異常な増殖を起こすと共にトキシン毒素を産生し、下痢症や大腸内の炎症を発生させます。また、クロストリジウム・ディフィシル菌は、病院内環境中に残存しやすく、入院患者へ感染することによる院内感染のアウトブレイクを発生させることから、早期検出が重要とされています。当検査キットは、診療の場でクロストリジウム・ディフィシルとトキシンが同時に検査でき、検体を滴下するだけの簡易な1ステップ操作により、15分程度で結果が分かります。迅速・簡易・高感度で特異性の高い検査が可能となり、より適切なクロストリジウム・ディフィシル菌による院内感染対策に用いることができます。

※28 新型コロナウイルス感染症遺伝子POCT検査キットとは、新型コロナウイルスに感染した患者の鼻咽頭の分泌液中や唾液中に存在する新型コロナウイルスを形成している遺伝子を検出する検査薬です。患者の鼻の粘膜を綿棒で採取した検体や唾液を検体として検査します。当検査キットは、遺伝子の抽出・増幅・検出の全ての工程を1つのカートリッジ内で行い、検体をカートリッジに滴下するだけの1ステップ操作で、専用の遺伝子POCT検査装置「全自動遺伝子解析装置 Smart Gene」を用いて測定を行い、1時間程度で新型コロナウイルスを高感度に検出することができます。基幹病院のみならず、開業医・診療所などより患者に近い診療現場において、より早期また確実に新型コロナウイルス感染症の遺伝子検査を、検査当日中に実施することができます。

※29 高感度新型コロナウイルス抗原検出用キットとは、高感度検出技術である銀増幅イムノクロマト法を測定原理とし、新型コロナウイルス抗原を高感度に検出することができる検査薬です。鼻咽頭ぬぐい検体又は鼻腔ぬぐい検体を抽出液にて調整し、テストカートリッジに滴下した後、専用機器にセットするだけで15分後に結果がプリントアウトされるため、簡便な操作性に加え、迅速かつ客観的な判定結果が得られます。

※30 新型コロナウイルス抗原及びインフルエンザウイルス抗原同時検出用キットとは、1つのテストプレートにおいて新型コロナウイルス抗原とインフルエンザウイルス抗原を同時に検出するイムノクロマト法を原理とした迅速検査キットです。鼻咽頭ぬぐい液又は鼻腔ぬぐい液を採取し、抽出液中に懸濁した試料をテストプレートに滴下するだけの簡便な測定操作を行ったのち、10分以内で検体中に含まれる両ウイルス抗原の有無を判定することができます。これらの測定操作を1回行うことで両感染症の検査が行えることから、医療従事者の飛沫感染のリスクや検査作業の負担を軽減することができます。医療現場の状況に応じて、専用の機器(「スマート QC リーダー」)を用いて客観的かつ精度の高い結果が得られるものや、目視判定のみで使用し、インフルエンザウイルスのA型、B型の判別ができるものがあります。

※31 インフルエンザ核酸キットとは、鼻咽頭ぬぐい液又は鼻腔ぬぐい液に含まれるインフルエンザウイルス遺伝子の抽出・増幅・検出の工程を1つのカートリッジ内で行い、専用の遺伝子POCT検査装置「全自動遺伝子解析装置 Smart Gene」により1時間程度でA型インフルエンザウイルス及びB型インフルエンザウイルスを各々同時に検出することができます。インフルエンザウイルス感染の確定診断並びに医療従事者や入院患者などによる院内感染の感染防御として用いることができます。

※32 クロストリジウム・ディフィシル核酸キットは、院内感染においてアウトブレイクを起こす抗菌薬関連下痢症や偽膜性大腸炎発症の原因となる、クロストリディオイデス(クロストリジウム)・ディフィシル菌が産生する毒素トキシンBの遺伝子を検出する遺伝子POCT検査薬であり、遺伝子の抽出・増幅・検出の全ての工程を1つのカートリッジ内で行い、専用の遺伝子POCT検査装置「全自動遺伝子解析装置 Smart Gene」により1時間程度で結果を得ることができます。

※33 新型コロナウイルス抗原検出用キットとは、イムノクロマト法を原理とし、鼻咽頭ぬぐい液又は鼻腔ぬぐい液を採取し、抽出液中に縣濁した試料をテストプレートに滴下するだけの簡便な操作を行ったのち、10分以内で検体中に含まれる新型コロナウイルス抗原の有無を判定することができます。

※34 ヘリコバクター・ピロリ核酸キットとは、胃粘膜に感染したヘリコバクター・ピロリ菌の遺伝子を検出する検査薬です。ヘリコバクター・ピロリ菌は、いったん感染すると生涯にわたり胃の中に感染した状態が続き、慢性胃炎や十二指腸潰瘍の原因となるだけではなく、胃がんの原因の多くもピロリ菌感染といわれています。ヘリコバクター・ピロリ菌感染と診断された場合、抗菌薬による除菌治療を行うことで、胃粘膜の炎症や萎縮の改善とともに、胃がんの発症リスクを低減させることができます。また、本キットは、内視鏡検査時に得られる胃内視鏡廃液(胃液を含む)を検体として、追加的な侵襲なしに感染診断のためのヘリコバクター・ピロリ核酸のみならず、クラリスロマイシン耐性に関与する遺伝子変異も同時に検出できます。遺伝子の抽出,増幅,検出を1つのカートリッジ内で行い、専用の遺伝子POCT検査装置「全自動遺伝子解析装置 Smart Gene」により簡易迅速かつ高感度に検査が実施でき、院内で内視鏡検査の当日にピロリ菌の感染診断に加え適切な抗菌薬の選択が可能となり、検査時間の短縮や患者の負担軽減、さらには抗菌薬の適正使用も可能となります。

※35 高感度新型コロナウイルス抗原及びインフルエンザウイルス抗原同時検出用キットとは、高感度検出技術である銀増幅イムノクロマト法を測定原理としており、1つのテストプレートにおいて新型コロナウイルス抗原とインフルエンザウイルス抗原を同時に検出することができます。鼻咽頭ぬぐい液又は鼻腔ぬぐい液を採取し、抽出液中に懸濁した試料をテストプレートに滴下した後、専用機器(「クイックチェイサー Immuno ReaderⅡ」等)にセットするだけで15分後に結果が自動でプリントアウトされるため、簡易な操作に加え、迅速かつ客観的な判定結果を得ることができます。また、患者の鼻咽頭などからの検体採取・試料の調整・滴下などの測定操作を1回行うことで両感染症の検査ができるため、医療従事者の飛沫感染のリスクや検査作業の負担を軽減することができます。

 

 

3 【事業の内容】

(1) 事業の特徴

当社は、主に体外診断用医薬品に関して、特許権利取得を視野に独自の研究開発及び産学官共同研究を実施するとともに、ISO13485品質マネジメントを骨格とした企画開発、製造、販売組織による自社一貫体制を構築し、各組織において有能で経験豊富なスタッフを配備のうえ事業活動を行っております。また、これらのプロセスを一連の業務執行会議のもと遂行することで、医療現場のニーズに対して優れた品質の製品を提供するとともに、万全のアフターフォローでお客様への安定供給を行っております。なお、当社は、体外診断用医薬品事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しておりますが、市場分野の区分は「病院・開業医分野」、「OTC・その他分野」としております。

病院・開業医分野では、国内外の医療機関向けに患者の健康状態、疾患の有無、治療の経過等を診断するための生化学検査薬※1、免疫血清検査薬※2を製造販売しており、2018年10月からは新たに微生物を対象とした遺伝子検査薬及び専用装置の製造販売を開始しております。

OTC・その他分野では、主に一般消費者の自己検査として厚生労働省の承認を得ている一般用医薬品※3を薬局・薬店へ販売しております。その他には、農作物の苗木などのウイルス病を見つけるため、免疫血清検査薬の技術を応用した果樹ウイルス検査薬を農業試験場等へ販売しております。

 

(2) 主な製品

① 病院・開業医分野

医療機関において使用されている体外診断用医薬品は、初診時、入院時のスクリーニング検査、疾患の確定診断、モニタリング、健康診断、院内感染防御などに用いられており、大学や大病院の検査室、検査センターにおいて大量の検体が検査されております。体外診断用医薬品は、診断分野の面から生化学検査薬、免疫血清検査薬、尿糞便検査薬、微生物検査薬、血液検査薬や病理検査薬などその他の検査薬に分類されます。

当社の主力製品は、設立時は生化学検査薬でしたが、現在は診断分野の中でも最も市場規模が大きい免疫血清検査薬となっております。免疫血清検査薬のなかでも、インフルエンザウイルスやアデノウイルス※4などの感染症の検査薬は、中小病院や開業医を中心として市場が形成すると共にシェアが拡大し、さらに新型コロナウイルスの発生によりさらに増大しており、迅速で簡易な検査技術であるイムノクロマト法を用いた多くの製品を販売しております。これに加え、微生物検査の分野において確定診断となる遺伝子検査を当社独自の検出技術により1ステップで測定可能とした遺伝子POCT検査システム機器・試薬を開発し、2018年10月よりマイコプラズマ・ニューモニエ遺伝子を簡易・迅速に検出するキットの販売を開始し、2020年8月には新たに流行し始めた新型コロナウイルス遺伝子を1時間程度で検出可能なキットの販売を開始いたしました。

 

イ.免疫血清検査薬POCT

当社は、それまで妊娠検査薬など尿中ホルモンの分野でしか用いられていなかったイムノクロマト法を、国内で初めて感染症の検査薬に応用し、血中ウイルス検査薬としてB型肝炎検出用キット「クイックチェイサー HBsAg」を製品化いたしました。本製品は、免疫検査機器を必要とせず簡易迅速に判定が行えることから、免疫検査機器を所有していない中小医療機関に普及いたしました。

その後も、感染症分野での開発に継続して取り組んでおり、血中ウイルス検査薬として、C型肝炎や梅毒の検査薬の製品化を実現するとともに、呼吸器感染症検査薬として、鼻咽頭分泌液を検査対象としたインフルエンザウイルス抗原検出用キット「クイックチェイサー Flu A,B」、アデノウイルス抗原検出用キット「クイックチェイサー Adeno」、RSウイルス抗原検出用キット「クイックチェイサー RSV」、A群β溶血連鎖球菌検出用キット「クイックチェイサー Strep A※5」、「クイックチェイサー Dip Strep A」、尿中の肺炎球菌莢膜抗原検出用キット「クイックチェイサー 肺炎球菌」、RSウイルス及びhMPV抗原同時検出用キット「クイックチェイサー RSV/hMPV」、マイコプラズマ抗原検出用キット「クイックチェイサー Myco」、肺炎疑い患者の排泄尿を検査対象とした肺炎球菌莢膜抗原及びレジオネラニューモフィラ血清型1LPS抗原検出用キット「クイックチェイサー 肺炎球菌/レジオネラ」、新型コロナウイルス抗原検出用キット「クイックチェイサーSARS-CoV-2」、新型コロナウイルス抗原及びインフルエンザウイルス抗原検出用キット「クイックチェイサー SARS-CoV-2/Flu(Flu A,B)」、また、消化器感染症検査薬として、ヘリコバクター・ピロリ抗原検出用キット「クイックチェイサー H.ピロリ」、クロストリジウム(クロストリディオイデス)ディフィシル抗原検出用キット「クイックチェイサー CD GDH/TOX」の検査薬の製品化を実現いたしました。

 

2021年4月、これら迅速診断キットについて、小型で持ち運びのできる機器の使用により機能の強化を図った、デンシトメトリー分析装置「スマート QC リーダー」を発売し、本装置の適応キットを順次リニューアルいたしました。検査結果を自動で判定し、その結果をモニター表示及びプリントアウトするため、測定環境や判定者に依存しない客観的かつ安定した精度の高い判定結果を得られ、また、効率的かつ正確な診断結果の提供が可能となります。

 

このほか、富士フイルム株式会社との共同開発により、競合するPOCT検査薬企業に先駆けて、銀増幅イムノクロマト法を用いた機器試薬システム※6の製品化を実現いたしました。当該機器試薬システムは、感染症診断では最も重要な性能である高感度を実現しているため、感染初期においても判定が可能であり、また、自動検出と判定結果のプリントアウト機能を備えているため、迅速かつ客観的な判定が可能なものとなっております。機器試薬システムのうち、機器は「クイックチェイサー Immuno Reader」及び「クイックチェイサーImmuno ReaderⅡ」を、試薬はインフルエンザウイルス、アデノウイルス、A群β溶血連鎖球菌、RSウイルス及びマイコプラズマ抗原を対象とするクイックチェイサーAutoシリーズを販売しております。そして、高感度新型コロナウイルス抗原検出用キットとしても、2021年3月、新型コロナウイルス抗原検出用キット「クイックチェイサー Auto SARS-CoV-2」、2023年1月、新型コロナウイルス及びインフルエンザウイルス抗原検出用キット「クイックチェイサー Auto SARS-CoV-2/Flu」を販売開始し、さらに品揃えが充実いたしました。

なお、本システムに用いる機器は富士フイルム株式会社から当社へ供給され、試薬は当社から富士フイルム株式会社へ供給されており、機器試薬システムとしてそれぞれのブランドで販売されております。

 

ロ.生化学検査薬、尿糞便検査薬

生化学検査薬は、入院時のスクリーニングや内臓疾患を特定するために血液中の酵素や脂質を測定する際に用いられています。

当社は、オートLシリーズ製品として、CRE、BUN、UAなどの腎機能検査薬※1、T-CHO、TG、HDL、LDLなどの脂質代謝機能検査薬※1を販売しております。

尿糞便検査薬は、一般検査では尿中のタンパクや糖、大腸がん検診では便中のヘモグロビン(下部消化管出血マーカー)を検出する検査などに用いられています。

当社は、消化器内科向けに、便中のヘモグロビンとトランスフェリン(上部消化管出血マーカー)を同時に検出する当社独自の迅速検査薬「クイックチェイサー 便潜血」を販売しております。また、産婦人科向けに、尿中hCGを迅速に測定する妊娠検査薬「HCGクイックチェッカー・S」や、当社の特許技術により妊娠しやすい排卵時期を予測する排卵日検査薬「LHクイックチェッカー・S」を販売しております。

 

ハ.微生物遺伝子検査薬

微生物遺伝子検査薬は、感染症における適切な抗菌薬の選択を目的として原因微生物の検出や薬剤耐性の鑑別に用いられています。

これまでの微生物検査では、採取した検体を数日間分離培養し原因微生物を同定する検査、また、薬剤耐性の鑑別には培養後のコロニーを用いて各種薬剤が実際に抗菌作用を示すかを検査する感受性試験が主流でした。しかし、これら増菌培養を要する方法は、菌が増殖するまでに数日の期間を要することや、培養や菌の同定には技術や知識・経験を要することから、微生物検査専門の設備や技師による検査が必要でした。

感染症に対する治療は、早期に適切な抗菌薬を投与する必要があることからも、より迅速かつ確実に診療の場で原因微生物を捕えることができるPOCT遺伝子検査が注目されております。さらに、近年の技術革新により抗菌薬に対する耐性変異を検出することが可能となることから、抗菌薬の選定に貢献することも期待されています。

 

このようななか、当社は、かねてより研究開発に取り組んでおりました遺伝子POCT検査の国内製造販売承認を2018年2月に取得し、同年10月に遺伝子解析装置「全自動遺伝子解析装置 Smart Gene」及びマイコプラズマ核酸キット「スマートジーン Myco」の発売を開始いたしました。2020年8月には、感染拡大が続いていた新型コロナウイルス感染症の検査体制の拡充に寄与し感染拡大防止に貢献すべく、早期開発に取り組み、公的医療保険適用の研究用試薬として、新型コロナウイルス遺伝子POCT検査用キット「スマートジーン 新型コロナウイルス検出試薬」の発売を開始いたしました。2021年4月、体外診断用医薬品として許認可を取得した「スマートジーン SARS-CoV-2」の販売へ切り替えております。このほか、スマートジーンシリーズの新たな検査項目として、2022年1月、インフルエンザウイルス核酸キット「スマートジーン Flu A,B」、同年2月、クロストリジウム・ディフィシル核酸キット「スマートジーン CD トキシンB」の発売を開始いたしました。また、2021年12月に体外診断用医薬品として製造販売承認を取得したヘリコバクター・ピロリ核酸キット「スマートジーン H.pylori G」を、2022年11月に国内で初めて「ヘリコバクター・ピロリ核酸及びクラリスロマイシン耐性遺伝子検出」として、ヘリコバクター・ピロリ菌の遺伝子検査と共にクラリスロマイシン耐性遺伝子を検出する検査を保険収載のうえ、同年12月に発売開始いたしました。

本装置及びこれらのキットは、当社独自の遺伝子抽出技術とPCR増幅産物をリアルタイムに検出する技術を原理とし、小型の装置を用いて、遺伝子の抽出・増幅・検出の全ての工程を1つのカートリッジ内で1ステップかつ短時間(判定時間:30~60分)で行うことを可能とした、遺伝子POCT検査システムです。基幹病院のみならず開業医・診療所など患者に近い診療現場において、簡易迅速かつ高感度に実施することができるため、早期の確定診断が可能となり、投薬や治療方針の決定、院内感染の予防等に大いに貢献するものと期待しております。これらのキットに加え、本装置を用いる各種感染症検査キットの開発に取り組み、スマートジーンシリーズとして検査項目のさらなる充実を図ってまいります。

 

② OTC・その他分野

一般用医薬品として薬局・薬店で販売されているOTC検査薬は、ドラッグストアでの販売が始まった2003年頃から市場規模が拡大し、特に妊娠検査薬は妊娠の早期判定の補助として広く普及しております。当社は、OTC検査薬として最も市場が拡大した妊娠検査薬を、厚生労働省の製造販売に関する許認可制度が開始された1992年から販売しております。その後は、妊娠しやすい時期がわかる排卵日検査薬とともに、全国の薬局・薬店、ドラッグストア等に販売しており、昨今の少子化対策に貢献しております。

 

イ.一般用医薬品

当社は、1992年に一般用医薬品としての販売が解禁されると同時に妊娠検査薬の製造を開始し、製薬メーカーを通じて全国の薬局・薬店への販売を開始しました。その後、1997年に、当社から直接全国の薬局・薬店への販売を開始し、現在では、妊娠検査薬「P-チェック・S」を自社ブランド製品として販売するとともに、チェーン展開を行うドラッグストアのプライベートブランド製品としても「S-チェッカー※7」や「プレセルフ※8」などの製品名で販売しております。

排卵日検査薬については、政府による規制緩和方針に基づき、2016年に一般用検査薬としての承認申請及び審査体制が構築され、当社は、同年に製造販売承認を取得いたしました。現在では、OTC市場において販売提携を行ったアリナミン製薬株式会社(旧社名 武田コンシューマーヘルスケア株式会社)を通じて、排卵日予測検査薬「ハイテスター※9H」及び妊娠検査薬「ハイテスターN」を「ハイテスター」シリーズとして販売しております。また、チェーン展開を行うドラッグストアのプライベートブランド製品としては、排卵日予測検査薬「P-チェック・LH クリアリー※7」を販売しております。

 

ロ.薬局における排卵日検査薬

薬局でのみ取り扱うことができる排卵日検査薬「P-チェック・LH」につきましても、引き続き販売を継続しております。

 

 

当社の病院・開業医分野における主な製品は、以下のとおりであります。

製品名

一般的名称

使用目的

クイックチェイサー
Flu A,B

インフルエンザウイルスキット

鼻腔ぬぐい液、鼻腔吸引液、咽頭ぬぐい液又は鼻汁鼻かみ液中のインフルエンザAウイルス抗原及びインフルエンザBウイルス抗原の検出

(インフルエンザウイルス感染の診断の補助)

クイックチェイサー
Adeno

アデノウイルスキット

咽頭粘膜上皮細胞、鼻腔ぬぐい液、鼻腔吸引液又は角結膜上皮細胞中のアデノウイルス抗原の検出

(アデノウイルス感染の診断の補助)

クイックチェイサー
Adeno 眼

アデノウイルスキット

結膜滲出液を含む涙液、又は角結膜上皮細胞中のアデノウイルス抗原の検出
(アデノウイルス感染の診断の補助)

クイックチェイサー
RSV

RSウイルスキット

鼻腔ぬぐい液、鼻腔吸引液又は鼻腔洗浄液中のRSウイルス抗原の検出

(RSウイルス感染の診断の補助)

クイックチェイサー
Strep A

A群ベータ溶血連鎖球菌抗原キット

咽頭検体中のA群β溶血連鎖球菌抗原の検出

(A群連鎖球菌感染の診断の補助)

クイックチェイサー
Dip Strep A

A群ベータ溶血連鎖球菌抗原キット

咽頭検体中のA群β溶血連鎖球菌抗原の検出

(A群連鎖球菌感染の診断の補助)

クイックチェイサー
肺炎球菌Ⅱ

脳脊髄膜炎起炎菌莢膜多糖抗原キット

尿中又は髄液中の肺炎球菌莢膜抗原の検出

(肺炎球菌感染の診断の補助)

クイックチェイサー
肺炎球菌/レジオネラ

脳脊髄膜炎起炎菌莢膜多糖抗原キット・
レジオネラキット

尿中又は髄液中の肺炎球菌莢膜抗原の検出

(肺炎球菌感染の診断の補助)

尿中のレジオネラニューモフィラ血清型1LPS抗原の検出

(レジオネラ症の診断の補助)

クイックチェイサー
RSV/hMPV

RSウイルスキット・
ヒトメタニューモウイルスキット

鼻腔ぬぐい液又は鼻腔吸引液中のRSウイルス抗原の検出

(RSウイルス感染の診断の補助)

鼻腔ぬぐい液、鼻腔吸引液又は咽頭ぬぐい液中のヒトメタニューモウイルス抗原の検出

(ヒトメタニューモウイルス感染の診断の補助)

クイックチェイサー
Myco

マイコプラズマ抗原キット

咽頭ぬぐい液中のマイコプラズマ・ニューモニエ抗原の検出

(マイコプラズマ感染の診断の補助)

クイックチェイサー
SARS-CoV-2

SARSコロナウイルス抗原キット

鼻咽頭ぬぐい液又は鼻腔ぬぐい液中のSARS-CoV-2抗原の検出

(SARS-CoV-2感染の診断の補助)

クイックチェイサー
SARS-CoV-2/Flu(Flu A,B)

SARSコロナウイルス抗原キット・インフルエンザウイルスキット

鼻咽頭ぬぐい液又は鼻腔ぬぐい液中のSARS-CoV-2抗原,A型インフルエンザウイルス抗原及びB型インフルエンザウイルス抗原の検出

(SARS-CoV-2感染又はインフルエンザウイルス感染の診断の補助)

クイックチェイサー
Auto Flu A,B

インフルエンザウイルスキット

鼻腔ぬぐい液、鼻腔吸引液、咽頭ぬぐい液又は鼻汁鼻かみ液中のインフルエンザAウイルス抗原及びインフルエンザBウイルス抗原の検出

(インフルエンザウイルス感染の診断の補助)

クイックチェイサー
Auto Adeno

アデノウイルスキット

咽頭粘膜上皮細胞又は角結膜上皮細胞中のアデノウイルス抗原の検出

(アデノウイルス感染の診断の補助)

クイックチェイサー
Auto Adeno 眼

アデノウイルスキット

結膜滲出液を含む涙液、又は角結膜上皮細胞中のアデノウイルス抗原の検出
(アデノウイルス感染の診断の補助)

クイックチェイサー
Auto Strep A

A群ベータ溶血連鎖球菌抗原キット

咽頭検体中のA群β溶血連鎖球菌抗原の検出

(A群連鎖球菌感染の診断の補助)

クイックチェイサー
Auto RSV/Adeno

RSウイルスキット

アデノウイルスキット

鼻腔ぬぐい液、鼻腔吸引液又は咽頭ぬぐい液中のRSウイルス抗原及びアデノウイルス抗原の検出

(RSウイルス感染及びアデノウイルス感染症の診断の補助)

クイックチェイサー
Auto Myco

マイコプラズマ抗原キット

咽頭ぬぐい液中のマイコプラズマ・ニューモニエ抗原の検出

(マイコプラズマ感染の診断の補助)

 

 

製品名

一般的名称

使用目的

クイックチェイサー
Auto SARS-CoV-2

SARSコロナウイルス抗原キット

鼻咽頭ぬぐい液、鼻腔ぬぐい液又は唾液中のSARS-CoV-2抗原の検出

(SARS-CoV-2感染の診断の補助)

クイックチェイサー
Auto SARS-CoV-2/Flu

SARSコロナウイルス抗原キット・インフルエンザウイルスキット

鼻咽頭ぬぐい液又は鼻腔ぬぐい液中のSARS-CoV-2抗原・A型インフルエンザウイルス抗原及びB型インフルエンザウイルス抗原の検出

(SARS-CoV-2感染又はインフルエンザウイルス感染の診断の補助)

クイックチェイサー
Noro

ノロウイルス抗原キット

糞便中のノロウイルス抗原の検出

(ノロウイルス感染の診断の補助)

クイックチェイサー
Rota/Adeno

ロタウイルスキット

アデノウイルスキット

糞便中のロタウイルス抗原及びアデノウイルス抗原の検出

(ロタウイルス感染及びアデノウイルス感染の診断の補助)

クイックチェイサー
便潜血

ヘモグロビン/トランスフェリンキット

糞便中ヒトヘモグロビン、ヒトトランスフェリンの検出

クイックチェイサー
H.ピロリ

ヘリコバクター・ピロリ抗原キット

糞便中のヘリコバクター・ピロリ抗原の検出

(ヘリコバクター・ピロリ感染の診断の補助)

クイックチェイサー
CD GDH/TOX

クロストリジウムディフィシルキット

糞便中のクロストリディオイデス(クロストリジウム)・ディフィシル抗原及びトキシン(トキシンA及びトキシンB)の検出

(クロストリディオイデス(クロストリジウム)・ディフィシル感染の診断の補助)

スマートジーン Myco

マイコプラズマ核酸キット

咽頭ぬぐい液中のマイコプラズマ・ニューモニエDNAの検出(マイコプラズマ感染の診断の補助)

スマートジーン
SARS-CoV-2

SARSコロナウイルス核酸キット

生体試料中のSARS-CoV-2 RNAの検出

(SARS-CoV-2感染の診断の補助)

スマートジーン Flu A,B

インフルエンザウイルス核酸キット

鼻咽頭ぬぐい液又は鼻腔ぬぐい液中のA型及びB型インフルエンザウイルスRNAの検出

(インフルエンザウイルス感染の診断の補助)

スマートジーン
CD トキシンB

クロストリジウム・ディフィシル核酸キット

糞便中のクロストリディオイデス・ディフィシル トキシンBのDNAの検出

(クロストリディオイデス・ディフィシル感染の診断の補助)

スマートジーン
H.pylori G

ヘリコバクターピロリ核酸キット

胃内視鏡廃液中のヘリコバクター・ピロリDNA及び23S rRNA遺伝子ドメインV領域の変異の検出

(ヘリコバクター・ピロリ感染及びクラリスロマイシン低感受性のヘリコバクター・ピロリ感染の診断補助)

HCGクイックチェッカー・S

ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンキット

尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)の検出

LHクイックチェッカー・S

自己検査用黄体形成ホルモンキット

尿中の黄体形成ホルモン(LH)の検出

 

 

当社のOTC・その他分野における主な製品は、以下のとおりであります。

製品名

一般的名称

使用目的

P-チェック・S

一般用ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンキット

尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)の検出

(妊娠の検査)

P-チェック・LH

自己検査用黄体形成ホルモンキット

尿中の黄体形成ホルモン(LH)の検出

ハイテスターN

一般用ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンキット

尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)の検出

(妊娠の検査)

ハイテスターH

一般用黄体形成ホルモンキット

尿中の黄体形成ホルモン(LH)の検出
(排卵日予測の補助)

 

 

 

(3) 当社の販売形態

当社は体外診断用医薬品の原材料を国内外から仕入れ、当社で製造を行い、国内外の医薬品卸、代理店を通じて販売しております。当社の事業を事業系統図として示すと下記のとおりであります。

 

[事業系統図]

 


 

 

[用語集]

※1 生化学検査薬とは、血液の中でも血清といわれる液体部分を生化学的に分析する検査薬のことです。この検査により、特に内臓の異常をチェックすることができます。
例として、下記に腎機能と脂質代謝機能の検査項目を説明します。

   腎機能検査:

・ CRE(クレアチニン)とは、筋肉運動のエネルギー源となるアミノ酸の一種クレアチンが代謝されてできた物質で、老廃物のひとつです。通常、クレアチニンは、腎臓が正常に働いていれば濾過され尿中に排泄されますが、腎機能に障害があると血液中のクレアチニンが増加します。クレアチニンを測定することで腎機能低下の程度を把握できます。

・ BUN(尿素窒素)とは、血清成分からタンパク質を取り除いた残りである残余窒素の30~40%を占める成分です。尿素窒素は、通常、腎臓で濾過されて尿中に排出されますが、急性や慢性の腎不全などで腎臓の働きが低下すると濾過しきれない分が血液中に残ってしまい、尿素窒素の値が高くなります。

・ UA(尿酸)とは、代謝(体内の細胞が死んだり新しく生まれる活動)の結果、燃えかすとして尿に排泄される物質です。腎機能に障害が起こって尿酸が正しく排泄されなかったり、何らかの原因で尿酸が作られすぎたりすると、血液中で増加した尿酸が異常を引き起こします。その代表が痛風であり、主に痛風の診断をするため、血液中の尿酸値を測定します。

   脂質代謝機能検査:

・ T-CHO(総コレステロール)とは、細胞膜の材料となり血管の強化や維持に重要な役割を果たしている脂質の一種です。この総コレステロールの血液中の濃度を測定することにより、動脈硬化や心臓病などの循環器障害の診断を行うことができます。コレステロールは体内では、脂肪酸と結合したエステル型と別々に分かれた遊離型があり、これら二つを合わせて総コレステロールといいます。

・ TG(中性脂肪)とは、糖質、炭水化物、動物性脂肪などを主な成分として肝臓で作られます。これらの成分を必要以上に摂取すると、中性脂肪は皮下脂肪に蓄積されます。人間が活動するとき、第一のエネルギー源となるのはブドウ糖ですが、ブドウ糖が不足してくると、貯蔵されていた脂肪が分解され、血液中に放出されることでエネルギーとして使われます。しかし、血液中の中性脂肪が増えすぎると動脈硬化の危険が高まります。

・ HDL(善玉コレステロール)とは、高比重リポタンパクともいい、コレステロールがタンパク質と結びついたもので、血管内壁に結合して動脈硬化を引き起こすコレステロールを引き抜いて肝臓まで運ぶ働きをしています。このことから「善玉コレステロール」と呼ばれています。総コレステロールの値に関係なく善玉コレステロールの値が低いと、動脈硬化が進んで狭心症や心筋梗塞を引き起こしやすいことがわかっています。

・ LDL(悪玉コレステロール)とは、肝臓で作られたコレステロールを各臓器に運ぶ働きをしている低比重リポタンパクをいいます。血液中の悪玉コレステロールの値が高いと、細胞内に取り込まれなかった余剰なコレステロールを血液中に放置し動脈硬化を引き起こす原因となります。

※2 免疫とは、外部から侵入してくる細菌やウイルスに対して体内が抵抗する働きのことで、この免疫反応が引き起こされると作られる抵抗物質が抗体です。免疫血清検査薬は、この抗体及び細菌、ウイルスの有無や量を調べる検査薬で、B型肝炎やC型肝炎の感染の診断や、輸血の際の適合不適合判断などに使用されます。

※3 一般用医薬品とは、「一般の人が、薬剤師などから提供された適切な情報に基づき、自らの判断で購入し、自らの責任で使用する医薬品であって、軽度な疾病に伴う症状の改善、生活習慣病などの疾病に伴う症状発現の予防、生活の質の改善・向上、健康状態の自己検査、健康の維持・増進、その他保健衛生を目的とするもの」と定義されています。十分な説明や情報を示した上で、消費者が自ら簡単な治療を行うというセルフメディケーションが推進されており、厚生労働省が認可を与えた医薬品のみ薬局やドラッグストアにおいて販売されています。

※4 アデノウイルスとは、扁桃腺やリンパ節で増殖するウイルスです。アデノウイルスに感染すると、軽い風邪程度から重症の扁桃腺炎や肺炎を発症します。

※5 Strep A(A群β溶血連鎖球菌)とは、のどや皮膚にみられる細菌です。一般に、咽頭炎や扁桃炎を発症し、気管支炎を起こすことも多い細菌です。

※6 装置を用いて検査を行う試薬は、複数の機器メーカーが販売する汎用の装置に適用する検査薬と、専用の機器でのみ使用可能な検査薬に分類されます。機器試薬システムは後者をいい、1つのメーカーが装置と検査薬をセットで販売し、かつ、同じ装置に適用できる各種測定項目の検査薬を供給する販売形態です。

※7 「S-チェッカー」及び「P-チェック・LH クリアリー」は、ドラッグストアや薬局など営む法人または個人を加盟社として構成したチェーン組織である日本ドラッグチェーン会(株式会社ニッド)のプライベートブランド商品の名称です。

※8 「プレセルフ」は、株式会社マツモトキヨシのプライベートブランド商品の名称です。

※9 「ハイテスター」は、武田薬品工業株式会社の登録商標です。

 

4 【関係会社の状況】

 

 

 

名称

住所

資本金

(百万円)

主要な事業の内容

議決権の所有

(又は被所有)

割合(%)

関係内容

(関連会社)

 

 

 

 

販売促進業務の委託

役員の兼任1名

株式会社AMBiS

沖縄県南城市

50

抗体の開発・生産

28.6

 

(注)有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。

 

 

5 【従業員の状況】
(1) 提出会社の状況

2022年12月31日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

175

(41)

43.9

11.8

7,388

 

(注) 1.従業員数は就業人員(契約社員を含む。)であり、臨時雇用者数(パートタイマー)は、年間の平均人員を( )外数で記載しております。

2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

3.当社は、体外診断用医薬品事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

 

(2) 労働組合の状況

労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円滑に推移しております。

 

 

2 【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。

なお、下記におけるリスクの項目は、すべてのリスクを網羅したものではありません。また、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。

 

(1) 新型コロナウイルス感染症の拡大の影響と特定製品への依存

インフルエンザ検査薬は、過去7年(2013年~2019年)ほどにわたり、当社の売上高(通期)の約50%を維持しながら、その他の感染症検査項目とともに売上を伸ばしてきた主力製品であります。インフルエンザの流行時期は冬季であることから、第1四半期会計期間(1~3月)及び第4四半期会計期間(10~12月)に売上高及び営業利益が集中するといった季節変動、また、その年の業績が流行の開始時期や大きさに影響を受けやすいという傾向がありました。当社は、インフルエンザ検査薬への依存度を軽減し、季節変動の平準化や業績の安定化を図るため、非季節性及び夏季流行性の感染症などその他感染症項目の検査薬の拡充に努め、さらに遺伝子POCT事業の拡大を推し進めてまいりました。

2019年末に発生した新型コロナウイルス感染症は、当事業年度においても、オミクロン変異株による再三の感染拡大を繰り返しており、当該ウイルスに対する感染防御の効果の波及や受診控えの影響は継続しているため、インフルエンザをはじめとした既存の感染症全般の検査需要の水準は依然として低いままとなりました。これにより、インフルエンザは当事業年度末に3年ぶりに流行入りしたものの、2020年以降はインフルエンザ検査薬の売上高全体に占める割合も大幅に低下した状況で推移しております。

一方で、新型コロナウイルス検査薬については、感染拡大に伴い遺伝子検査や抗原検査といった新型コロナウイルス感染症の検査需要が高まるなか、遺伝子検査としては、2020年8月に開発成功とともに発売を開始した「スマートジーン SARS-CoV-2」をはじめ、抗原検査としては、クイックチェイサー Immuno ReaderⅡ等を用いる高感度検出キット(銀増幅イムノクロマト法)、スマートQCリーダーを用いる抗原キット、目視判定による抗原キット、さらに新型コロナウイルス抗原・インフルエンザウイルス抗原同時検出キットなど、新型コロナウイルスに係る各種検査キットを開発・量産化することができたため、売上高が急激に増加しております。

これにより、インフルエンザ検査薬及びその他の感染症項目の検査薬の売上高の減少を充分に補うことができ、売上高全体も大幅に増加しておりますが、当該製品への依存度が高まる結果となりました。

新型コロナウイルス検査薬は、今後の感染拡大の動向や感染症法上の分類の移行に伴う医療・検査体制の変化などによって、これらのキットの需要や売上高が大きく左右される可能性があり、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。また、インフルエンザが3年ぶりに流行入りしており、今後につきましては、これらの事業環境の変化に伴い特定製品への依存度がさらに変化する可能性があります。

さらに、新型コロナウイルス感染症のような大規模な感染症が新たに発生し、それに伴い政府・自治体による感染拡大防止策(緊急事態宣言等)が同様に講じられた場合、医療機関への受診控えによる外来患者数の減少や新たな感染症に対する感染防御の効果の波及などにより、既存の感染症項目の検査薬の売上高が大幅に減少する可能性があります。また、新たな感染症とそれに対する当社の対応状況(当該感染症の検査需要と当該検査薬の開発・量産状況等)によって、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

第45期(2021年12月期)の四半期会計期間ごとの売上高及び営業利益

 

(単位:百万円)

 

第1四半期

第2四半期

第3四半期

第4四半期

第45期 合計

売上高

2,443

3,910

4,222

2,561

13,137

 内 新型コロナウイルス検査薬

1,557

3,118

3,303

1,815

9,794

 内 インフルエンザ検査薬(注)3

38

37

56

106

239

営業利益

877

2,246

2,544

1,029

6,698

 

  

第46期(2022年12月期)の四半期会計期間ごとの売上高及び営業利益

 

(単位:百万円)

 

第1四半期

第2四半期

第3四半期

第4四半期

第46期 合計

売上高

4,188

3,125

5,967

4,300

17,581

 内 新型コロナウイルス検査薬

3,684

2,730

5,383

3,381

15,179

 内 インフルエンザ検査薬

107

30

78

198

416

営業利益

2,743

1,832

4,120

2,407

11,104

 

 

(注)1.新型コロナウイルス検査薬には、「スマートジーン SARS-CoV-2」、「クイックチェイサー Auto SARS-CoV-2」、富士フイルム株式会社向け機器試薬システムの試薬、「クイックチェイサー SARS-CoV-2/Flu(Flu A,B)」及び「クイックチェイサー SARS-CoV-2」が含まれております。

2.インフルエンザ検査薬には、「クイックチェイサー Flu A,B」、「クイックチェイサー Auto Flu A,B」、富士フイルム株式会社向け機器試薬システムの試薬及び「スマートジーン Flu A,B」が含まれております。

3.返品分を除いた金額を記載しております。

 

(2) 品質問題

当社は、医薬品医療機器等法及び関連法令並びに品質マネジメントシステムに基づき、万全の品質管理体制を敷いて製品の品質確保に取り組んでおります。しかしながら、万が一製品に重大な品質問題が発生した場合には、速やかに調査、回収、情報提供等の措置を取る必要があり、売上高の減少やコストの増加などにより、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(3) 原材料の調達

当社は、様々な原材料を国内外より調達し製造活動を行っておりますが、調達にあたっては、仕入先との協力関係の維持強化、重要性及び調達リスクに応じた安全在庫の確保、一部の重要な原材料の自製化などにより調達リスクの低減に努めております。しかしながら、原材料に関する国内外の規制または原材料メーカーによる品質問題の発生、あるいは国際情勢の変化や政情不安等によって、原材料の入手が長期的に困難になることにより、製品を製造・販売することができなくなった場合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(4) 製品供給の遅延または休止

当社は、製品の安定供給を目指し、複数の製造拠点(佐賀県鳥栖市及び福岡県久留米市)を有しており、風水害、地震、火災等の災害発生時のリスク分散・軽減を図っております。しかしながら、当社の製造拠点や当社の原材料等の調達先の製造施設・倉庫等において、甚大な風水害や地震等の自然災害や火災の発生あるいは技術上や規制上の問題により、操業が停止または混乱が生じた場合、製品の供給が遅延または休止し、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(5) 開発人員の強化・育成について 

当社は、今後の事業拡大や市場に対し付加価値の高い製品を提供するため、新たな診断技術の創出や新分野での診断項目に対する研究開発といった活動に日々邁進しており、これに不可欠である研究開発人員を継続的に確保し、強化・育成するよう努めております。しかしながら、今後様々な市場ニーズへの対応や他社の開発技術と競合するなか、これに対応できる独創性や高度な開発技術を有する人材の確保及び強化・育成が計画通りに進まない場合、これら新たな診断技術の創出等の研究開発活動に支障が生じ、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(6) 知的財産権

当社の製品は、特許及び実用新案等により一定期間保護されています。当社は、知的財産権を厳しく管理し、第三者からの侵害あるいは第三者の知的財産権を侵害するおそれについても、常に監視を行っております。しかしながら、当社の保有する知的財産権が第三者から侵害を受けた場合には、期待される収益が失われる可能性があります。また、当社の製品が意図せず他社の知的財産権を侵害した場合には、損害賠償を請求される可能性があり、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(7) 研究開発

体外診断用医薬品は、所轄官庁の定めた企業としての責任体制、製品の有効性、安全性、生産方法・管理体制に関する厳格な審査により許認可を得てはじめて上市可能となります。このため、研究開発が計画通りに進行しない、許認可取得に時間を要する、あるいは治験段階において新製品が期待通りの性能を示さない等の事由により、開発期間の延長や開発の中止を余儀なくされることがあります。これらにより、多額の追加投資が必要となった場合や、それまでに投下した研究開発投資の回収見込みがなくなった場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(8) 競合他社との競争

当社は、市場ニーズを先取りした新製品開発及び性能改善を行っておりますが、体外診断用医薬品業界は技術開発及び性能の向上において常に競合他社と競争状態にあります。技術競争の結果、競合他社が当社より先に新製品や性能改善品を上市した場合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

 

(9) 市場環境の変化

病院・開業医分野では、医療制度改革や診療報酬の改定が行われるなか、治療に即した検査への淘汰が進んでおり、価格競争は激化しております。また、OTC・その他分野でも薬局・薬店業界の再編や新規参入など市場環境は日々変化しております。そのため、市場環境の変化への対応が遅れた場合、病院・開業医分野では、主要製品の需要減少、販売価格の低下、OTC・その他分野では、既存シェアの変化などにより、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(10)法的規制等

当社は、体外診断用医薬品の製造販売を行うために「体外診断用医薬品製造販売業許可」及び「体外診断用医薬品製造業登録」、また、医療機器の製造販売を行うために「医療機器製造販売業許可」及び「医療機器製造業登録」が必要であり、そのために医薬品医療機器等法及び関連法令をはじめ、様々な法規制の適用を受けております。

当社は、以下の主要な許認可を含めこれらの許認可等を受けるための諸条件及び関係法令の遵守に努めており、現状においては当該許認可が取り消しとなる事由は発生しておりませんが、今後、これらの関係法規が改廃または新たな法的規制が設けられた際に、仮にこれらの法規制を遵守できなかった場合、事業活動を制限されることはもとより、社会的信用の低下を招き、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。また、これらの法規制を遵守するためのコストが発生し、利益率の低下につながる可能性があります。

許認可等の名称

 許可番号

有効期限

取消事由

体外診断用医薬品

製造販売業許可

佐賀県知事許可

41E1X80013

2025年3月30日

医薬品医療機器等法第二十三条の二
第1項

体外診断用医薬品

製造業登録

佐賀県知事許可

41EZ280071

2025年3月30日

医薬品医療機器等法第二十三条の二の三
第1項

第二種医療機器

製造販売業許可

佐賀県知事許可

41B2X10001

2026年4月26日

医薬品医療機器等法第二十三条の二
第1項

医療機器

製造業登録

佐賀県知事許可

41BZ200003

2026年4月26日

医薬品医療機器等法第二十三条の二の三
第1項

体外診断用医薬品

製造業登録

福岡県知事許可

40EZ200001

2024年6月12日

医薬品医療機器等法第二十三条の二の三
第1項

 

 

(11)訴訟の提起

当社は、事業活動を継続していく過程において、製造物責任(PL)関連、労務関連、知的財産関連、商取引関連、その他に関する訴訟が提起される可能性があります。これらの訴訟の結果によっては、損害賠償を請求される等、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(12)ITセキュリティ及び情報管理

当社は、各種の情報システム・IT機器を利用して業務を遂行しており、また、業務の遂行を通じて、開発・営業その他経営に関する機密情報や従業員の個人情報等を保有しております。これらの情報システム及び情報の保護等に関しては、情報システム運用管理規程や情報セキュリティポリシー等の制定及びその遵守・周知徹底により、業務の円滑化、適切な運用、セキュリティの強化等に努めております。しかしながら、サイバー攻撃等によるシステム障害、コンピューターウイルスの感染及びその他災害等が発生した場合、業務が阻害され、機会損失の発生等追加的なコストが発生し、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。また、それら外部要因を含めた不測の事態により情報の流出や漏えいが発生した場合には、社会的信用を大きく失うこととなり、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(13)創業者への依存について

当社の創業者は、代表取締役会長兼社長である唐川文成であります。同氏は、当社設立以来の最高経営責任者であり、経営方針や経営戦略の決定、営業や研究開発などの事業運営において重要な役割を果たしております。当社では、全ての部署に担当取締役を配置し、さらに各部門長には執行役員もしくは部長を配置しております。各々が参加する定期的な会議体にて、意見等の吸い上げや情報共有などを積極的に進めており、また、適宜権限の委譲も行うことで、同氏に依存しない経営体制の整備を進めております。しかしながら、何らかの理由により同氏が業務執行を継続することが困難になった場合には、当社の業績及び事業展開に影響を及ぼす可能性があります。

 

 

4 【経営上の重要な契約等】
(1) 主要な技術導入契約

 

相手先の名称

契約内容

契約締結日

契約期間

富士フイルム株式会社

「感度増幅技術」の特許に関わるライセンス契約

2011年4月26日

2011年4月26日から

2028年1月13日まで

(以降1年毎の自動更新)

 

 

(2) 主要な販売契約

 

相手先の名称

契約内容

契約締結日

契約期間

株式会社メディセオ

当社が製造する体外診断用医薬品等の売買に関する契約

2005年3月31日

2005年4月1日から

2006年3月31日まで

(以降1年毎の自動更新)

株式会社スズケン

当社が製造する体外診断用医薬品等の売買に関する契約

2009年10月1日

2009年10月1日から

2010年9月30日まで

(以降1年毎の自動更新)

東邦薬品株式会社

当社が製造する体外診断用医薬品等の売買に関する契約

1994年8月1日

1994年8月1日から

1995年7月31日まで

(以降1年毎の自動更新)

アルフレッサ株式会社

当社が製造する体外診断用医薬品等の売買に関する契約

2005年3月1日

2005年4月1日から

2006年3月31日まで

(以降1年毎の自動更新)

株式会社アステム

当社が製造する体外診断用医薬品等の売買に関する契約

1999年9月22日

1999年10月1日から

2000年9月30日まで

(以降1年毎の自動更新)

 

 

2 【主要な設備の状況】

当社における主要な設備は、以下のとおりであります。

なお、当社は、体外診断用医薬品事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。 

 

 

2022年12月31日現在

事業所名

(所在地)

設備の内容

帳簿価額(千円)

従業員数

(名)

建物

機械及び装置

工具、
器具
及び備品

土地

(面積㎡)

その他

合計

本社・本社工場

(佐賀県鳥栖市)

管理設備

製造設備

研究開発設備

182,784

54,885

77,898

466,336

(16,423.94)

2,709

784,613

93

(24)

久留米工場・
遺伝子研究所

(福岡県久留米市)

管理設備

製造設備

研究開発設備

686,946

241,320

50,745

282,815

(10,009.90)

49,990

1,311,817

31

(17)

 

(注) 1.現在休止中の主要な設備はありません。

2.従業員数は就業人員であり、( )内には、臨時雇用者の年間平均雇用人員を外数で記載しております。

 

① 【株式の総数】

 

種類

発行可能株式総数(株)

普通株式

33,840,000

33,840,000

 

 

① 【ストックオプション制度の内容】

該当事項はありません。

 

② 【ライツプランの内容】

該当事項はありません。

 

 

(5) 【所有者別状況】

2022年12月31日現在

区分

株式の状況(1単元の株式数100株)

単元未満
株式の状況
(株)

政府及び
地方公共
団体

金融機関

金融商品
取引業者

その他の
法人

外国法人等

個人
その他

個人以外

個人

株主数(人)

5

29

63

83

11

7,565

7,756

所有株式数(単元)

3,000

5,408

1,045

10,185

19

75,438

95,095

16,100

所有株式数の割合(%)

3.15

5.68

1.10

10.70

0.02

79.35

100

 

(注)自己株式1,157株は、「個人その他」に11単元、「単元未満株式の状況」に57株含まれております。

 

(6) 【大株主の状況】

2022年12月31日現在

氏名又は名称

住所

所有株式数
(千株)

発行済株式
(自己株式を
除く。)の
総数に対する
所有株式数
の割合(%)

唐川 文成

福岡県久留米市

3,394

35.64

ミズホメディー社員持株会

佐賀県鳥栖市藤木町5番地の4

288

3.02

株式会社西日本シティ銀行

福岡県福岡市博多区博多駅前三丁目1番1号

200

2.09

JPモルガン証券株式会社

東京都千代田区丸の内二丁目7番3号 
東京ビルディング

195

2.05

立石 貞則

佐賀県鳥栖市

190

1.99

BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG (FE-AC)
(常任代理人 
株式会社三菱UFJ銀行)

PETERBOROUGH COURT 133 FLEET STREET LONDON EC4A 2BB UNITED KINGDOM
 (東京都千代田区丸の内二丁目7番1号 
決済事業部)

184

1.93

山口 和也

大阪府藤井寺市

106

1.11

北島 幸治

佐賀県唐津市

105

1.10

モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社

東京都千代田区大手町一丁目9番7号 
大手町フィナンシャルシテイサウスタワー

104

1.10

村田 淳一

福岡県春日市

104

1.10

4,872

51.15

 

 

① 【貸借対照表】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2021年12月31日)

当事業年度

(2022年12月31日)

資産の部

 

 

 

流動資産

 

 

 

 

現金及び預金

4,326,563

8,702,146

 

 

電子記録債権

※1 594,796

※1 933,941

 

 

売掛金

3,413,374

5,455,694

 

 

商品及び製品

370,908

301,423

 

 

仕掛品

320,449

368,521

 

 

原材料

573,935

597,477

 

 

前渡金

16,490

 

 

その他

46,053

143,753

 

 

貸倒引当金

1,639

2,496

 

 

流動資産合計

9,660,932

16,500,460

 

固定資産

 

 

 

 

有形固定資産

 

 

 

 

 

建物(純額)

※3 922,472

※3 869,730

 

 

 

構築物(純額)

59,510

52,699

 

 

 

機械及び装置(純額)

257,744

298,148

 

 

 

工具、器具及び備品(純額)

105,567

131,295

 

 

 

土地

※3 749,151

※3 749,151

 

 

 

建設仮勘定

4,660

52,123

 

 

 

有形固定資産合計

※2 2,099,107

※2 2,153,150

 

 

無形固定資産

 

 

 

 

 

ソフトウエア

8,147

5,347

 

 

 

その他

4,059

8,966

 

 

 

無形固定資産合計

12,206

14,314

 

 

投資その他の資産

 

 

 

 

 

投資有価証券

7,808

7,851

 

 

 

関係会社株式

0

0

 

 

 

長期前払費用

3,008

1,807

 

 

 

繰延税金資産

402,450

417,397

 

 

 

その他

7,446

7,086

 

 

 

投資その他の資産合計

420,713

434,143

 

 

固定資産合計

2,532,027

2,601,608

 

資産合計

12,192,960

19,102,068

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2021年12月31日)

当事業年度

(2022年12月31日)

負債の部

 

 

 

流動負債

 

 

 

 

電子記録債務

150,369

212,942

 

 

買掛金

352,869

524,385

 

 

未払金

245,954

301,329

 

 

未払費用

51,293

62,616

 

 

未払法人税等

2,211,599

2,253,013

 

 

未払消費税等

179,317

312,223

 

 

契約負債

18,477

 

 

前受金

4,300

 

 

預り金

67,162

87,741

 

 

前受収益

2,310

 

 

賞与引当金

35,196

56,326

 

 

返品調整引当金

8,942

 

 

その他

26,296

92,738

 

 

流動負債合計

3,335,612

3,921,793

 

固定負債

 

 

 

 

退職給付引当金

246,847

262,122

 

 

役員退職慰労引当金

581,858

635,449

 

 

固定負債合計

828,705

897,571

 

負債合計

4,164,318

4,819,365

純資産の部

 

 

 

株主資本

 

 

 

 

資本金

464,548

464,548

 

 

資本剰余金

 

 

 

 

 

資本準備金

274,548

274,548

 

 

 

資本剰余金合計

274,548

274,548

 

 

利益剰余金

 

 

 

 

 

利益準備金

31,152

31,152

 

 

 

その他利益剰余金

 

 

 

 

 

 

別途積立金

190,000

190,000

 

 

 

 

繰越利益剰余金

7,069,968

13,324,106

 

 

 

利益剰余金合計

7,291,120

13,545,258

 

 

自己株式

1,841

1,948

 

 

株主資本合計

8,028,376

14,282,407

 

評価・換算差額等

 

 

 

 

その他有価証券評価差額金

265

295

 

 

評価・換算差額等合計

265

295

 

純資産合計

8,028,641

14,282,703

負債純資産合計

12,192,960

19,102,068

 

② 【損益計算書】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(自 2021年1月1日

 至 2021年12月31日)

当事業年度

(自 2022年1月1日

 至 2022年12月31日)

売上高

13,137,318

17,581,830

売上原価

 

 

 

商品及び製品期首棚卸高

817,894

370,908

 

当期製品製造原価

1,760,602

2,970,558

 

当期商品仕入高

1,037,049

458,312

 

他勘定受入高

85,496

38,958

 

合計

3,701,043

3,838,738

 

他勘定振替高

※1 599,268

※1 177,112

 

商品及び製品期末棚卸高

370,908

301,423

 

棚卸資産廃棄損

311,643

80,512

 

棚卸資産評価損

191,696

41,042

 

商品及び製品売上原価

3,234,206

3,481,757

売上総利益

9,903,112

14,100,072

返品調整引当金繰入額

251,048

差引売上総利益

9,652,063

14,100,072

販売費及び一般管理費

 

 

 

販売促進費

224,336

 

支払手数料

445,625

522,882

 

役員報酬

98,010

103,530

 

給料手当及び賞与

697,525

756,773

 

賞与引当金繰入額

20,173

32,466

 

役員退職慰労引当金繰入額

52,593

43,565

 

退職給付費用

19,924

26,577

 

福利厚生費

120,842

131,116

 

旅費及び交通費

58,250

52,570

 

貸倒引当金繰入額

754

857

 

減価償却費

45,104

53,032

 

研究開発費

※2 592,315

※2 605,465

 

その他

578,109

667,030

 

販売費及び一般管理費合計

2,953,565

2,995,868

営業利益

6,698,497

11,104,204

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(自 2021年1月1日

 至 2021年12月31日)

当事業年度

(自 2022年1月1日

 至 2022年12月31日)

営業外収益

 

 

 

受取利息及び配当金

1,766

9,471

 

受取手数料

203

188

 

生命保険配当金

462

 

為替差益

327

 

受取補償金

1,795

1,492

 

補助金収入

4,959

 

その他

351

572

 

営業外収益合計

4,906

16,683

営業外費用

 

 

 

支払利息

1,242

 

支払手数料

1,675

 

為替差損

50,001

 

営業外費用合計

2,918

50,001

経常利益

6,700,486

11,070,886

特別利益

 

 

 

補助金収入

※3 124,029

 

特別利益合計

124,029

税引前当期純利益

6,824,515

11,070,886

法人税、住民税及び事業税

2,162,913

3,242,312

法人税等調整額

155,170

9,520

法人税等合計

2,007,742

3,232,791

当期純利益

4,816,772

7,838,094