株式会社シンクロ・フード
渋谷区恵比寿南一丁目7番8号
証券コード:39630
業界:情報・通信業
有価証券報告書の提出日:2023年6月30日

(1) 連結経営指標等

 

回次

第16期

第17期

第18期

第19期

第20期

決算年月

2019年3月

2020年3月

2021年3月

2022年3月

2023年3月

売上高

(千円)

1,787,527

2,014,534

1,188,620

1,958,338

2,930,204

経常利益又は経常損失(△)

(千円)

687,288

557,199

156,442

452,773

878,197

親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△)

(千円)

438,596

287,111

177,790

339,691

628,358

包括利益

(千円)

438,596

287,111

177,790

339,691

628,358

純資産額

(千円)

2,405,523

2,711,524

2,505,194

2,871,237

3,534,820

総資産額

(千円)

2,836,193

3,098,659

2,731,856

3,403,018

4,274,888

1株当たり純資産

(円)

90.47

101.79

94.39

107.90

132.39

1株当たり当期純利益又は1株当たり当期純損失(△)

(円)

16.42

10.78

6.69

12.77

23.56

潜在株式調整後
1株当たり当期純利益

(円)

16.26

10.77

自己資本比率

(%)

84.8

87.5

91.7

84.3

82.7

自己資本利益率

(%)

19.2

11.2

6.8

12.6

19.6

株価収益率

(倍)

35.14

18.83

23.65

19.19

営業活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

449,774

397,592

405,977

744,386

850,374

投資活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

103,239

67,400

28,039

119,742

4,719

財務活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

198,857

7,470

51,147

現金及び現金同等物
の期末残高

(千円)

2,321,224

2,658,887

2,173,723

3,037,851

3,883,507

従業員数

(名)

85

106

118

129

158

 

(注) 1.第18期及び第19期の売上高には、免税事業者に該当する連結子会社に限り、税込方式を採用しており、消費税等が含まれております。

2.従業員数は、契約社員を含んでおり、臨時従業員は、従業員数の100分の10未満であるため、記載を省略しております。

3.第18期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式は存在するものの、1株当たり当期純損失であるため、記載しておりません。

4.第19期及び第20期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、希薄化効果を有している潜在株式が存在しないため、記載しておりません。

5.第18期の株価収益率については、1株当たり当期純損失であるため、記載しておりません。

6.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第19期の期首から適用しており、第19期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

 

(2) 提出会社の経営指標等

 

回次

第16期

第17期

第18期

第19期

第20期

決算年月

2019年3月

2020年3月

2021年3月

2022年3月

2023年3月

売上高

(千円)

1,631,457

1,759,066

1,072,254

1,832,184

2,771,489

経常利益

又は経常損失(△)

(千円)

695,905

570,087

57,244

457,726

841,138

当期純利益

又は当期純損失(△)

(千円)

450,652

259,867

180,739

341,155

603,878

資本金

(千円)

505,763

510,517

510,517

510,517

510,517

発行済株式総数

(株)

26,860,950

26,893,800

26,893,800

26,893,800

26,893,800

純資産額

(千円)

2,421,335

2,700,092

2,490,813

2,858,320

3,497,424

総資産額

(千円)

2,821,054

3,045,845

2,691,224

3,369,753

4,211,431

1株当たり純資産

(円)

91.06

101.36

93.84

107.41

130.99

1株当たり配当額

(1株当たり中間配当額)

(円)

(-)

(-)

(-)

(-)

(-)

1株当たり当期純利益

又は1株当たり当期純損失(△)

(円)

16.87

9.76

6.80

12.83

22.64

潜在株式調整後
1株当たり当期純利益

(円)

16.70

9.74

自己資本比率

(%)

85.8

88.6

92.5

84.8

83.0

自己資本利益率

(%)

19.6

10.2

7.0

12.8

19.0

株価収益率

(倍)

34.20

20.80

23.54

19.96

配当性向

(%)

従業員数

(名)

75

93

104

121

149

 株主総利回り

(%)

100.0

35.1

68.2

52.3

78.3

(比較数値:東証株価
 指数)

(100.0)

(88.1)

(122.7)

(122.2)

(125.8)

 最高株価

(円)

1,343

681

436

447

587

 最低株価

(円)

461

148

158

235

248

 

(注) 1.従業員数は、契約社員を含んでおり、臨時従業員は、従業員数の100分の10未満であるため、記載を省略しております。

2.1株当たり配当額及び配当性向については、第16期から第20期まで無配のため記載しておりません。

3.第18期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式は存在するものの、1株当たり当期純損失であるため、記載しておりません。

4.第19期及び第20期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、希薄化効果を有している潜在株式が存在しないため、記載しておりません。

5.第18期の株価収益率については、1株当たり当期純損失であるため、記載しておりません。

6.最高株価及び最低株価は、2022年4月3日以前は東京証券取引所市場第一部におけるものであり、2022年4月4日以降は東京証券取引所プライム市場におけるものであります。

7.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第19期の期首から適用しており、第19期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

 

 

2 【沿革】

当社の会社設立以来の沿革は、以下のとおりであります。

年月

概要

2003年4月

インターネットによる情報提供サイトの企画・運営を主たる事業目的として、東京都大田区蒲田に株式会社シンクロ・フードを設立

2003年9月

飲食店の出店開業・運営支援サイト「飲食店.COM」を開設

2005年3月

店舗のデザイン会社を探すことができるマッチングサイト「店舗デザイン.COM」を開設

2005年4月

東京都渋谷区広尾に本社移転

2005年9月

飲食店のニューオープン情報を提供するサイト「飲食店PR.COM」を開設

2005年11月

インテリア業界の求人情報サイト「求人@インテリアデザイン」を開設

2006年10月

飲食店の求人情報サイト「求人@飲食店.COM」を開設

2007年4月

東京都渋谷区恵比寿に本社移転

2007年9月

居抜き店舗物件の買取査定サイト「居抜き情報.COM」を開設

2011年4月

飲食店.COMに厨房備品が購入できるコーナー「厨房備品購入」を開設

2011年5月

飲食店の求人情報サイト「求人@飲食店.COM」の「関西版」を開設

2011年8月

飲食店の求人情報サイト「求人@飲食店.COM」のスマートフォン版を開設

2013年4月

大阪府大阪市北区に大阪支社を設置

2013年7月

東京都渋谷区恵比寿南に本社移転

2013年9月

飲食店.COMに食材仕入先を探すことができるコーナー「食材仕入先探し」を開設

2015年5月

食の世界をつなぐWEBマガジン「Foodist Media(フーディストメディア)」を創刊

2015年6月

レコメンド方式の飲食求人iOSアプリ「Foodist JOB(フーディストジョブ)」をリリース

2015年10月

店舗物件情報サイト「飲食店.COM 店舗物件探し」の「関西版」を開設

2016年3月

飲食店に特化した食材発注ツール「PlaceOrders(プレイスオーダーズ)」をリリース

2016年9月

東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場

2016年11月

位置情報を活用して地図で飲食店物件を探せるiOSアプリ「飲食店.COM 物件ナビ」をリリース

2016年12月

飲食店のM&Aをサポートする「飲食M&A by飲食店.COM」をリリース

 

飲食店の求人情報サイト「求人@飲食店.COM」の「東海版」を開設

2017年6月

愛知県名古屋市中村区に名古屋支社を設置

2017年9月

東京証券取引所市場第一部に株式を上場

2018年3月

株式会社ウィット(現・連結子会社)の発行済株式を100%取得し子会社化

2018年4月

外国人特化の飲食店の求人情報サイト「Food Job Japan」を開設

2018年6月

顔認証勤怠管理「飲食店タイムカード」スマホアプリの提供開始

2018年9月

店舗物件情報サイト「飲食店.COM 店舗物件探し」の「九州版」を開設

2019年1月

食材食材発注ツール「PlaceOrders」のリニューアル及び有料プラン提供開始

2020年3月

食材受注管理システム「ReceiveOrders」をリリース

2020年5月

月額定額制サービス「飲食店.COM プレミアム」をリリース

2020年8月

株式会社ニコシゴト(現・連結子会社)の発行済株式を100%取得し子会社化

 

キッチンカーシェア・マッチングサイト「モビマル」の提供開始

2021年7月

株式会社シンクロ・キャリア(連結子会社)を吸収合併

2021年10月

フランチャイズ比較サイト「飲食FC比較」の提供開始

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行

 

福岡県福岡市中央区に福岡支社を設置

2022年5月

神奈川県横浜市中区に横浜営業所を設置

2022年7月

北海道札幌市中央区に札幌支社を設置

2022年10月

飲食店の求人情報サイト「求人飲食店ドットコム」スカウトサービスをリニューアル

2023年3月

主要サービスブランドのリニューアルを完了(上記各サービス名称はリリース時)

 

 

 

3 【事業の内容】

当社グループは、当社、連結子会社1社(株式会社ウィット)より構成されており、主力サイトである「飲食店ドットコム」を中心として、飲食店出店・開業者及び飲食店運営者と、飲食店に関わる各事業者とを繋ぐマッチングサービスを提供しているメディアプラットフォーム企業であります。

事業内容は、メディアプラットフォーム事業及びM&A仲介事業の2つの区分において運営しております。

当社及び当社の関係会社の事業における当社及び関係会社の位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。以下に示す区分は、セグメントと同一の区分であります。

なお、当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」をご参照ください。

区分

主な事業の内容

主要な会社名

メディアプラットフォーム事業

「飲食店ドットコム」をはじめとした飲食店向けのサービス及び、「飲食店ドットコム」に対してサービス提供する不動産事業者や食材仕入事業者等の関連事業者向けのサービス

株式会社シンクロ・フード

M&A仲介事業

飲食店の事業譲渡や株式譲渡等のM&A仲介及び、飲食店が設備等を残置したまま退去する居抜き譲渡のサポートサービス

株式会社ウィット

 

(注)株式会社ニコシゴトは、当連結会計年度において清算いたしました。

 

 

 


(注)1.当社グループは、飲食店向けに「飲食店ドットコム」サイト内に特別店舗物件の閲覧や詳細検索利用ができるプレミアムサービスを提供しており、その対価として飲食店から月額定額料金を収受しております。

2.食材仕入事業者は、無料で飲食店からの問合せを受けることが可能です。紹介が成功した場合、当社グループは、食材仕入事業者から成功報酬を収受しております。

3.不動産事業者は、ユーザーにおいて売却希望のある物件の情報提供を当社グループから受けることが可能となっております。当社グループが提供した情報によってユーザーと不動産事業者との間で売買契約が成立したことを条件として、当社グループは、売主であるユーザーからサービス利用料を収受しております。

4.当社グループは、広告主に対して「飲食店ドットコム」等のサイト内の広告掲載やメールマガジン広告を提供しており、その対価として広告料金を収受しております。

5.厨房販売事業者は、ユーザーに対して直接商品を納品しております。

6.売主と買主との間で事業・株式譲渡が成立したことを条件として、当社グループは、売主及び買主であるユーザーからサービス利用料を収受しております。

 

4 【関係会社の状況】

 

名称

住所

資本金又は
出資金
(千円)

主要な事業
の内容

議決権の所有
(又は被所有)
割合(%)

関係内容

(連結子会社)

 

 

 

 

 

株式会社ウィット

東京都渋谷区

7,500

M&A仲介事業

100.0

事務所の賃借取引

役員の兼任 有

 

(注) 1.「主要な事業の内容」欄には、セグメント情報に記載された名称を記載しております。

2.特定子会社に該当している会社はありません。

3.有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。

 

 

5 【従業員の状況】
(1) 連結会社の状況

2023年3月31日現在

セグメントの名称

従業員数(名)

メディアプラットフォーム事業

148

-〕

M&A仲介事業

10

-〕

合計

158

-〕

 

(注) 1.従業員数は、契約社員を含んでおり、臨時従業員は、従業員数の100分の10未満であるため、記載を省略しております。

2.従業員数が29名増加しております。主な理由は、新卒・中途採用等に伴う期中増加です。

 

(2) 提出会社の状況

2023年3月31日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

149

32.0

4.38

5,427

 

セグメントの名称

従業員数(名)

メディアプラットフォーム事業

148

-〕

M&A仲介事業

1

-〕

合計

149

-〕

 

(注) 1.従業員数は、契約社員を含んでおり、臨時従業員は、従業員数の100分の10未満であるため、記載を省略しております。

2.年間平均給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

3.従業員数が28名増加しております。主な理由は、新卒・中途採用等に伴う期中増加です。

 

(3) 労働組合の状況

労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。

 

(4) 管理職に占める女性労働者の割合

 ① 提出会社

(当事業年度)管理職に占める女性労働者の割合 27.27%

(注)「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

 

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
以下の記載における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

1.経営方針

当社グループは当社及び連結子会社1社(株式会社ウィット)により構成されており、飲食業界に特化したメディアプラットフォーム事業を主要な事業領域として展開しております。

日本の飲食業界は、サービス産業の中でも就業者が比較的多い一方で、労働生産性は、米国の同分野の労働生産性に対して4割程度に留まっており、労働生産性向上の余地が大きく残されていると考えられています。(出所:2018年1月26日公益財団法人日本生産性本部「質を調整した日米サービス産業の労働生産性水準比較」)

このような状況下で、当社グループは、「多様な飲食体験から生まれるしあわせを、日本中に、そして世界へと広げる。」をビジョンとして、インターネット、テクノロジーの力を最大限に活用し、飲食店の出店開業・運営に必要な「ヒト・モノ・サービス」をタイムリーに結びつけ、今後も食に関わる人々から必要とされるサービスを提供し続けることで、飲食業界の労働生産性を向上させ、業界全体のさらなる発展、成長に貢献したいと考えております。

 

2.経営環境及び基本戦略

当連結会計年度における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症対策と社会経済活動の両立により、緩やかな持ち直しの動きが見られました。一方で、資源価格の高騰や物価上昇に加え、金融資本市場の変動等の影響を注視する必要があり、先行きが不透明な状況が続いております。

このような事業環境のもと、「多様な飲食体験から生まれるしあわせを、日本中に、そして世界へと広げる。」をビジョンとして、新中期経営計画初年度の着実な実行と、リブランディングの推進、の2点を経営方針に掲げ、事業を推進してまいりました。

当社グループでは、革新的な食のプラットフォームを目指し、既存コア事業を強化・拡大するとともに新たな成長に向けて新規領域に挑戦を続け、更なる企業価値向上を実現することが重要であると認識しており、中長期的にはこの基本戦略に沿って事業を推進してまいります。

 

3.優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 新型コロナウイルス感染症対策と社会経済活動の両立により、我が国経済は緩やかな持ち直しの動きが見られますが、一方で、資源価格の高騰や物価上昇に加え、金融資本市場の変動等の影響を注視する必要があり、先行きが不透明な状況が続いております。「多様な飲食体験から生まれるしあわせを、日本中に、そして世界へと広げる。」をビジョンとして、このような状況においても以下を対処すべき主な課題とし、経営理念の実現とさらなる事業成長を目指してまいります。

 

(1) 知名度の向上

当社グループが運営するサイトである「飲食店ドットコム」は、ユーザー及びユーザーへサービス提供を行う不動産事業者や内装事業者からの認知度は徐々に高まってきております。しかしながら事業の更なる成長を実現するためには、より多くのユーザーや、これから飲食店の開業を目指す潜在層、幅広い事業者層を獲得する必要があります。当社グループでは、飲食店ドットコム全体のリブランディングに加え、引き続き、サイト内のコンテンツ拡充や機能充実に留まらず、オウンドメディアの積極展開及びWebマーケティングに投資することにより、より幅広い層のユーザーや事業者の獲得を目指してまいります。

 

(2) 新技術への対応

当社グループは、インターネット技術をもとにしたプラットフォーム企業であり、当社グループの属するインターネット業界では技術革新が絶え間なく行われております。このような事業環境の下、インターネット上のサービスや機能に限らず、ハードウェアからソフトウェアまで様々なテクノロジーに適時に対応するとともに、このテクノロジーを積極的に取り入れ、新しいサービスを開発することで、事業の継続的拡大を目指してまいります。

 

(3) システムの安定稼働と強化

当社グループは、インターネット上にて様々なサービスを提供していることから、安定した事業運営を行うにあたり、システムの安定稼働が極めて重要であると認識しております。このため、当社グループは、アクセス数及び会員数に応じたサーバーの増強を含め、システムの安定化のため継続的にシステム強化に取り組んでまいります。

 

(4) 経営管理体制と内部管理体制の強化

当社グループは、市場動向、競合企業の動向、顧客ニーズ、技術革新等の変化に対して速やかに対応できる組織を運営するため、経営管理体制の更なる強化が必要であると考えております。また、組織が健全かつ効率的に運営されるように、当社グループでは多様化するリスクを正しく把握し、対処しながら収益をあげていくとともに、コンプライアンスの強化を重視した内部管理体制の整備、強化を図ってまいります。

 

 

3 【事業等のリスク】

投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。当社グループはこれらのリスク発生の可能性を認識した上で、その発生の回避及び発生した場合の対応に取り組む方針でありますが、当社グループの経営状況及び将来の事業についての判断は、以下の記載事項を慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであります。

また、以下の記載は当社株式への投資に関連するリスクをすべて網羅するものではありませんので、この点にご留意ください。

 

1.事業環境に係るリスクについて
(1) 飲食店支援市場について

当社グループは飲食業界に特化したメディアプラットフォーム事業を主要な事業領域として展開しております。当社グループは飲食店のライフサイクルにおけるすべてのフェーズ、つまり飲食店の出店開業から退店までをサポートしており、景気動向に応じて出店開業する店舗数が増加する場合も、退店する店舗数が増加する場合にも、業績への影響を最小化するために、出店及び退店に関するサービスのいずれからも収益を得ることができるポートフォリオを組んでおります。しかしながら、飲食業界全体として、今後日本における飲食店支援市場が縮小した場合には、当社グループサービスのユーザー数が拡大しない等、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(2) インターネット関連市場について

当社グループのメディアプラットフォーム事業の成長には、インターネットのさらなる発展が重要な要素であります。今後新たな法的規制の導入、技術革新の遅れなど、予期せぬ要因により、インターネット業界全体及び関連市場の成長が鈍化し、それに伴い当社グループサービスのユーザー数等が拡大しない場合、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(3) 技術革新について

インターネット業界においては、新技術・新サービスが次々と生み出されており、当社グループの事業においてもこれらの変化等に対応していく必要があります。しかしながら、技術革新において当社グループが予期しない変化に対する適切な対応に支障が生じた場合、既存システム等の改良、新たな開発等による費用の支出が必要になり、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

2.事業内容に関するリスクについて
(1) 新規事業について

当社グループは飲食業向けのメディアプラットフォーム運営企業として常に新しいサービスを展開することを検討しております。新規事業にあたってはその性質上、計画どおりに推移しないことで、投資を回収できなくなる可能性や、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 
(2) 特定サービスへの依存について

当社グループが運営する「求人飲食店ドットコム」の売上高は、少子化や景気回復による人手不足を背景に順調に拡大を続けており、2023年3月期において「求人飲食店ドットコム」が多くを占めるメディアプラットフォーム事業は、2,729,044千円と当社グループ全体の売上比率の93.1%を占めております。しかしながら、景気動向や飲食業界における雇用情勢の変化、競合の動向等、何らかの要因による当サービスの成長の鈍化等があった場合、収益性が低下し、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

 

(3) 検索エンジンへの対応について

当社グループが運営するサイトでは、「Yahoo! Japan」「Google」等の特定の検索エンジンからの流入により多くのユーザーを獲得しております。今後につきましても検索エンジン最適化による集客の強化に加え、Web広告やスマートフォンアプリの広告等、多様な集客施策によるリスク分散に努めてまいります。

しかしながら、検索エンジンが検索結果を表示するロジックの変更やその他の何らかの要因により、これまでの検索エンジン最適化対策への対応が有効に機能しなかった場合、当社グループの運営するサイトへの集客に支障が生じ、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(4) システム投資及びサイト機能の拡充について

当社グループは飲食業向けのメディアプラットフォーム運営企業としてユーザー及び各事業者から求められるサービスを継続して改善し、また機能の拡充に努めております。しかしながら、それらの施策が計画どおりに推移しないことで、システム投資及びそれに付随する人件費等経費の増加が想定以上になった場合、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(5) 競合について

当社グループは飲食店のライフサイクルにおけるすべてのフェーズにおいてWebサイトを運営し、ユーザーに対してトータルサービスを提供することが特徴ではありますが、当社グループの利用者層を対象とした情報サービスを部分的に提供している競合企業は存在しております。特に、飲食店に特化した求人サービスである「求人飲食店ドットコム」においては、同様の市場を狙ったサービスがいくつか存在しております。

今後、資金力、ブランド力を有する大手企業をはじめとする競合企業が類似のサービス提供を行った場合、収益性が低下すること等により、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(6) 個人情報の取り扱いについて

当社グループのサービスは、飲食店事業者の情報及び不動産事業者や内装事業者、求職者等の個人情報を取得しております。当社では2007年4月から「情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)JIS Q 27001」の認定を受けており、事業において取り扱う個人情報の保護を重大な社会的責任と認識し、個人の権利の保護、個人情報に関する法規制を遵守し、個人情報保護マネジメントシステムの構築及び継続的改善に努めております。しかしながら、外部からの不正アクセス、その他想定外の事態の発生により個人情報が社外に流出した場合、法的責任による損害賠償や、ユーザーの信頼の低下・サイトイメージの毀損による顧客離れ等が起こり、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(7) システム障害について

当社グループの事業は、主にインターネット環境において行われており、サービスの安定供給のためにセキュリティ対策や、サーバー環境の増強を実施しております。加えて、システム障害時に備え、情報セキュリティに関する規程、情報セキュリティに関する基本方針を定め、これらに則りシステムの安定的な運営に努めております。しかしながら、コンテンツへのアクセスの急増等による負荷増大、人為的なミス、不正な手段によるアクセス、ハードウェア・ソフトウェアの不具合、自然災害、事故等の要因により、当社グループの想定しないシステム障害等が発生した場合は、当社グループの事業活動に支障が生じるだけでなく、法的責任による損害賠償や、ユーザーの信頼の低下・サイトイメージの毀損による顧客離れ等が起こり、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

また、受注から広告掲載等の売上を計上するまでの流れを社内システム(内部管理システム・経理システム)にて一貫して管理しており、これらの障害が発生したことにより、自動化された業務処理が実施されない場合には、正確に売上を計上できない等、当社グループの業績を適正に表示しない可能性があります。

 

(8) 災害の発生について

当社グループの活動拠点において、地震、風水害、火災等の災害又は事故が発生した場合は、該当拠点毎に対策本部を設置して、被害を最小限にとどめるよう努めますが、被害状況によっては、又は社会インフラの損壊等の予想を超える事態が生じた場合には、営業活動やサービスの中止等、事業活動の停止に繋がる可能性があります。

また、災害の発生により当社グループの対象顧客である飲食店が営業出来ない状態に陥った場合、当社グループによる営業活動の中止や、サービスの利用減少に繋がる可能性があります。

これらの事象が発生した場合には、ユーザーの利用減少や復旧活動等により、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(9) 継続的な集客力の維持について

当社グループのサービスは、当社グループの主要サイトである「飲食店ドットコム」や「求人飲食店ドットコム」に対する、多くのユーザーの登録及び、ユーザーへサービス提供を行う各事業者の登録によって成り立っております。しかしながら、当社グループのサービスの情報量の減少による集客力の低下等でユーザー及び各事業者の満足を得ることができない場合は、ユーザー及び各事業者の利用率の低下や退会に繋がり、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(10) 収益性の変動について

当社グループの事業は、広告掲載、会員費、成功報酬費等、課金方法を複数保持しており、かつユーザー及び各事業者の双方から収益を得ることができる仕組みを構築しております。しかしながら今後技術の発展や代替サービスの登場により、ユーザーの有料登録の需要及び各事業者の広告掲載等の需要に大きく変化があった場合、収益性が低下し、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(11) ユーザー及び各事業者間の取引について

当社グループでは、当社グループのサービスを利用するユーザー及び各事業者間で健全な取引が行われるよう努めております。しかしながら、何らかの要因による双方間のトラブルや双方間の契約の不履行等があった場合、ユーザーもしくは各事業者からのクレーム等が発生し、サイトイメージの毀損による顧客離れ等が起こり、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(12) 掲載情報の正確性について

当社グループが運営するサービスに掲載される各事業者の情報又は各事業者が掲載する情報は、当社グループ独自の掲載基準による確認を実施し、法令違反や公序良俗に反する情報の排除に努めております。しかしながら、管理体制の不備等の要因により掲載した情報に瑕疵があった場合、利用者からのクレームや損害賠償請求がなされ、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(13) 事業投資等について

当社グループは、今後の事業拡大及び収益力向上のため、国内外を問わず企業の買収や子会社設立、合弁事業の展開、アライアンスを目的とした事業投資等を実施する場合があります。当社グループは、投資案件に対しリスク及び回収可能性を十分に事前評価し、投資を行う場合がありますが、投資先の事業の状況が当社グループに与える影響を確実に予測することは困難な場合があり、投資先の事業が計画通りに進展しない場合や、効率的な経営資源の活用を行うことができなかった場合には、当社グループの業績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

3.組織体制について
(1) 人材の確保と育成について

当社グループが事業拡大を進めていくために、また利用者に支持されるサービスを提供していくためには、優秀な人材の確保・育成が重要な課題であると認識しております。現時点では人材獲得について重大な支障が生じる状況にないものと認識しておりますが、今後、人材獲得競争の激化や市場ニーズの変化等により人材を適時確保できない場合や人材が大量に社外へ流出してしまった場合、あるいは人材の育成が当社グループの計画どおりに進捗しない場合には、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(2) 小規模組織であることについて

当社グループは事業規模に応じた組織体制を志向しており、現在は比較的小規模な組織で事業運営を行っております。今後の事業拡大に応じて、従業員の育成、人員の採用を行うとともに業務執行体制の充実を継続的に図っていく方針でありますが、これらの施策が企画したとおりに進まない場合には、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(3) 内部管理体制について

当社グループは、関係者の不正行為等が発生しないよう、国内外の法令及びルールの遵守を行動基準として定め、内部監査等で遵守状況の確認を行っております。しかしながら、法令等に抵触する事態や関係者による不正行為が発生する可能性は否定できず、これらの事態が生じた場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

また、当社は子会社の事業運営に関して管理責任を有しており、グループ全体のリスク管理体制やコンプライアンス体制を運用しております。しかしながら、何らかの理由により統制機能が不十分となった場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

4.法的規制などについて
(1) 法的規制について

当社グループは「個人情報の保護に関する法律」「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」「特定商取引に関する法律」「特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律」「下請代金支払遅延等防止法」「不当景品類及び不当表示防止法」といった法規制の対象となっております。当社グループは、上記を含む各種法的規制を遵守するべく社内体制を整備・強化しておりますが、今後これらの法令等の改正や当社グループの行う事業が規制の対象となった場合、また、不測の事態により、万が一当該規制等に抵触しているとして何らかの行政処分等を受けた場合、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(2) 知的財産権の侵害について

当社グループは、当社グループが保有する商標権などの知的財産権の取得及び保護に努めております。また、他者の知的財産権に対しても問題が発生しないよう努めており、過去もしくは現時点において、当社グループに対し第三者からの知的財産権の侵害等による訴訟が発生した事実はありません。しかしながら、今後当社グループの事業分野において第三者が得た知的財産権等の内容によっては、当社グループに対する損害賠償等の訴訟が発生する可能性があり、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(3) 訴訟について

本書提出日現在において、当社グループが当事者として関与している重大な影響を及ぼす訴訟等は提起されておりません。しかし、今後の当社グループの事業展開の中で、当社グループが第三者に何らかの権利を侵害され、又は損害を被った場合、もしくはシステム障害等によって利用者に損害を与えた場合等、当社グループに対して訴訟その他の請求を提起される可能性があります。損害賠償の金額によっては、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

5.その他のリスクについて
(1) 配当政策について

当社グループは、今後の事業展開と財務体質強化のために必要な内部留保の確保を優先し、創業以来配当を実施しておりません。株主への利益配分につきましては、経営の最重要課題のひとつと位置付けておりますが、現在は内部留保の充実に注力する方針であります。将来的には、経営成績及び財政状態を勘案しながら株主への利益配分を検討していく方針でありますが、配当実施の可能性及びその実施時期等については、現時点において未定であります。

 

(2) 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について

本書提出日におけるストック・オプションによる潜在株式数は257,400株であり、発行済株式総数26,893,800株の0.96%に相当しております。当社グループの株価が行使価額を上回り、かつ権利行使についての条件が満たされ、これらの新株予約権が行使された場合には、1株当たりの株式価値が希薄化することになります。

なお、新株予約権の詳細は、後記「第4 提出会社の状況 1 株式等の状況 (2)新株予約権等の状況」をご参照ください。

(注) 1.2018年4月1日付で普通株式1株につき3株の割合で株式分割を行っております。

   2.2017年5月9日開催の取締役会に基づき、新株予約権を付与しております。

 

(3) 季節的要因について

当社グループの主力サービスの一つである求人掲載サービスは、飲食店開業数が増加する3月から4月に人材の需要が高まる傾向があります。人材の需要が高まる時期に備えた求人掲載依頼が2月、3月に増加することで、第4四半期会計期間に売上高が偏重する傾向があります。

当社グループは売上計上時期の平準化に努めておりますが、求人掲載サービスにおける受注時期が遅れることで売上計上時期がずれ込み、翌期に売上高を計上する割合が増加する可能性があります。その場合、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

(単位:千円)

 

2023年3月

第1四半期

会計期間

第2四半期

会計期間

第3四半期

会計期間

第4四半期

会計期間

売上高

648,850

714,244

742,413

824,695

営業利益

173,911

229,961

244,578

227,847

 

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(業績等の概要)

(1) 業績

当連結会計年度(2022年4月1日から2023年3月31日まで)における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症対策と社会経済活動の両立により、緩やかな持ち直しの動きが継続しました。一方、資源価格の高騰や物価上昇に加え、金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要があり、先行きが不透明な状況が続いております。

このような事業環境のもと、「多様な飲食体験から生まれるしあわせを、日本中に、そして世界へと広げる。」をビジョンとして、新中期経営計画初年度の着実な実行と、リブランディングの推進、の2点を経営方針に掲げ、事業を推進してまいりました。

以上の結果、当社グループの当連結会計年度の業績は、売上高は2,930,204千円(前年同期比49.6%増)、営業利益は876,299千円(同94.5%増)、経常利益は878,197千円(同94.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は628,358千円(同85.0%増)となりました。

サービス別の売上高の内訳は、運営サービス2,306,351千円(同61.0%増)、出退店サービス428,808千円(同22.0%増)、その他サービス195,044千円(同11.9%増)であります。

 

セグメント別の状況は次のとおりであります。なお、当社グループの報告セグメントは、従来「メディアプラットフォーム事業」「M&A仲介事業」「その他事業」の3区分としておりましたが、「その他事業」に区分しておりました株式会社シンクロ・キャリアは2021年7月1日付で当社を存続会社とする吸収合併により消滅しております。これに伴い、報告セグメントを「メディアプラットフォーム事業」「M&A仲介事業」の2区分へ変更しております。

 

(メディアプラットフォーム事業)

当事業は、「飲食店ドットコム」をはじめとした飲食店向けのサービス及び、「飲食店ドットコム」に対してサービス提供する不動産事業者や食材仕入事業者等の関連事業者向けのサービスによって構成されております。

「飲食店ドットコム」においては、出店開業、改装、業態変更等の動きが上半期に引き続き回復傾向にあったことで、2023年3月末時点における登録ユーザー数が264,565件(前年同期比12.0%増)と順調に増加しております。求人広告においては、飲食業界の人材採用の動きが加速しており、加えて、サイトの継続的改善や新規顧客の開拓、既存顧客の再利用の促進活動等により、売上高が伸長しました。重要な経営指標である有料ユーザー数(注1)についても、12,894件(同16.3%増)と順調に増加しております。

また、「飲食店ドットコム」に対してサービス提供する不動産事業者や内装事業者等の関連事業者については、4,819社(同3.3%増)と増加しております(注2)。

以上の結果、メディアプラットフォーム事業の売上高は2,729,044千円(同50.4%増)、セグメント利益は823,860千円(同84.5%増)となりました。

 

(M&A仲介事業)

当事業は、飲食店の事業譲渡や株式譲渡等のM&A仲介及び、飲食店が設備等を残置したまま退去する居抜き譲渡のサポートサービスによって構成されております。

第3四半期に引き続き、M&A仲介及び居抜き譲渡ともに、売却案件数は高水準を維持しております。M&A仲介においては第3四半期から譲渡時期が後ろ倒しになっていた案件が成約しており、また、居抜き譲渡においても順調に成約しております。

以上の結果、M&A仲介事業の売上高は201,159千円(同42.0%増)、セグメント利益は51,599千円(前年同期は4,469千円のセグメント利益)となりました。

 

(注) 1.2023年3月31日時点において、「飲食店ドットコム店舗物件探し」「求人飲食店ドットコム」「飲食店ドットコム厨房備品購入」「PlaceOrders」の有料サービスを利用したユーザーアカウント数を記載しております。

2.2023年3月31日時点において、不動産事業者、内装事業者、食材仕入事業者として登録している事業者数を記載しております。

 

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ845,655千円増の3,883,507千円となりました。当連結会計年度末における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

  (営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果獲得した資金は、850,374千円となりました(前年同期は744,386千円の収入)。主な増加要因は、税金等調整前当期純利益874,196千円の計上であります。

 

  (投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果支出した資金は、4,719千円となりました(前年同期は119,742千円の収入)。主な増加要因は、敷金及び保証金の返戻による収入44,057千円であります。主な減少要因は、有形固定資産の取得による支出18,605千円、及び投資有価証券の取得による支出17,399千円であります。

 

  (財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果獲得及び支出した資金は、ありません(前年同期はありません)。

 

(生産、受注及び販売の状況)

(1) 生産実績

当社グループは生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。

 

(2) 受注実績

当社グループは受注生産を行っておりませんので、該当事項はありません。

 

(3) 販売実績

当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、以下のとおりであります。

セグメントの名称

販売高(千円)

構成比(%)

前年同期比(%)

メディアプラットフォーム事業

2,729,044

93.1

150.4

M&A仲介事業

201,159

6.9

142.0

セグメント間調整

合計

2,930,204

100.0

149.6

 

(注) 1.セグメント間の取引については相殺消去しております。

2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、その割合が100分の10以上に該当する相手先がないため記載を省略しております。

 

 

(経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容)

以下の記載のうち将来性に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。

(1) 重要な会計方針及び見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表を作成するにあたり重要となる当社グループの会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。なお、この連結財務諸表の作成にあたっては、一部の箇所に過去の実績や状況等を基に、合理的と考えられる見積り及び判断を用いておりますが、実際の結果は見積りの不確実性によりこれらの見積りと異なる場合があります。

なお、当社グループにおいて特に重要な見積りの判断に影響を及ぼすものと考えているものにつきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載の通りであります。

 

(2) 財政状態の分析

  (資産)

当連結会計年度末における流動資産は4,116,074千円となり、前連結会計年度末に比べて898,708千円増加しました。主な増加要因は、売上増加による現金及び預金の増加(前連結会計年度末比845,656千円増)等であります。固定資産は158,813千円となり、前連結会計年度末に比べて26,839千円減少しました。主な減少要因は、敷金及び保証金の減少(同43,285千円減)等であります。以上の結果、総資産は4,274,888千円(同871,869千円増)となりました。

 

  (負債)

当連結会計年度末における流動負債は717,522千円となり、前連結会計年度末に比べて199,939千円増加しました。主な増加要因は、契約負債の増加(同57,903千円増)等であります。固定負債は22,544千円となり、前連結会計年度末に比べて8,346千円増加しました。以上の結果、総負債は740,067千円(同208,285千円増)となりました。

 

  (純資産)

当連結会計年度末における純資産は3,534,820千円となり、前連結会計年度末に比べて663,583千円増加しました。主な増加要因は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加(同614,140千円増)によるものであります。

 

(3) 経営成績の分析

  (売上高)

売上高は、2,930,204千円(前連結会計年度比49.6%増)となりました。

 

  (売上総利益)

売上原価は、387,119千円(同43.5%増)となりました。この結果、売上総利益は、2,543,084千円(同50.6%増)となりました。

 

  (営業利益)

販売費及び一般管理費は、1,666,784千円(同34.6%増)となりました。この結果、営業利益は、876,299千円(同94.5%増)となりました。

 

  (経常利益)

当連結会計年度における営業外収益は、1,938千円(前年同期は2,118千円)となりました。営業外費用は、40千円となりました(前年同期はありません)。この結果、経常利益は、878,197千円(同94.0%増)となりました。

 

 

  (税金等調整前当期純利益)

当連結会計年度における特別損益は、特別利益5千円(前年同期は1千円)となりました。特別損失は、4,005千円となりました。(前年同期はありません)。この結果、税金等調整前当期純利益は、874,196千円(同93.1%増)となりました。

 

  (当期純利益)

法人税等合計は、245,838千円(同117.4%増)となりました。この結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、628,358千円(同85.0%増)となりました。

 

 なお、セグメントごとの経営成績の分析に関しては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (業績等の概要)」に記載のとおりであります。

 

(4) キャッシュ・フローの分析

キャッシュ・フローの状況の分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (業績等の概要) (2)キャッシュ・フローの状況」をご参照下さい。

 

(5) 資本の財源及び資金の流動性

当社グループの運転資金需要のうち主なものは、人件費のほか、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものであります。

当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針とし、基本的な運転資金は営業キャッシュフロー及び自己資金にて対応しております。

当連結会計年度末における有利子負債の残高はありません。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は3,883,507千円(前連結会計年度比845,655千円増)となっております。

 

(6) 経営成績に重要な影響を与える要因について

当社グループは、主要サイトである「飲食店.COM」や「求人@飲食店.COM」等を運営しており、飲食店の出店開業・運営に特化した機能やサービスを提供しております。当社グループの事業は「飲食店.COM」や「求人@飲食店.COM」等のサイトを基盤としたものとなっており、ユーザー数、不動産事業者や食材仕入事業者等の各事業者数及び各サイトの利用度合いは当社グループの経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。そのため、当社グループは常に市場動向に留意しつつ、ユーザーや各事業者に求められる機能やサービスを提供し続けていくとともに、内部管理体制を強化し、優秀な人材を確保し、市場のニーズに合ったサービスを展開していくことにより、経営成績に重要な影響を与えるリスク要因を分散・低減し、適切に対応を行ってまいります。

 

(7) 経営者の問題意識と今後の方針について

経営者の問題意識と今後の方針につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。

 

5 【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。

 

2 【主要な設備の状況】
(1) 提出会社

2023年3月31日現在

事業所名
(所在地)

セグメントの名称

設備の内容

帳簿価額(千円)

従業員数
(名)

建物

工具、器具
及び備品

ソフト

ウエア

合計

本社

(東京都渋谷区)

全社

本社事務所

29,622

4,577

103

34,303

125

 

(注) 1.現在休止中の主要な設備はありません。

2.従業員数は、契約社員を含んでおり、臨時従業員は、従業員数の100分の10未満であるため、記載を省略しております。

3.上記の本社事務所は、他の者から賃借しており、その内容は、下記のとおりであります。

 

事業所名
(所在地)

セグメントの名称

設備の内容

賃借床面積
(㎡)

年間賃借料
(千円)

本社
(東京都渋谷区)

全社

本社事務所

603.68

92,001

 

 

(2) 国内子会社

    該当事項はありません。

 

 (3) 在外子会社

   該当事項はありません。

  

① 【株式の総数】

 

種類

発行可能株式総数(株)

普通株式

86,400,000

86,400,000

 

 

② 【発行済株式】

 

種類

事業年度末現在
発行数(株)
(2023年3月31日)

提出日現在
発行数(株)
(2023年6月30日)

上場金融商品取引所名又は
登録認可金融商品取引業協会名

内容

普通株式

26,893,800

26,893,800

東京証券取引所
プライム市場

完全議決権株式であり、権利内容に何ら限定のない当社における標準となる株式であります。なお、単元株式数は100株であります。

26,893,800

26,893,800

 

(注)提出日現在発行数には、2023年6月1日からこの有価証券報告書提出日までの新株予約権の行使により発行された株式数は、含まれておりません。

 

① 【ストックオプション制度の内容】

 会社法に基づき発行した新株予約権は、次のとおりであります。

第2回新株予約権(2017年5月9日取締役会決議)

 

事業年度末現在

(2023年3月31日)

提出日の前月末現在

(2023年5月31日)

決議年月日

2017年5月9日(注)1

2017年5月9日(注)1

付与対象者の区分及び人数(名)

当社取締役2名(注)1
当社監査役1名(注)1
当社従業員40名(注)1

当社取締役2名(注)1

当社監査役1名(注)1
当社従業員40名(注)1

新株予約権の数(個)

858(注)2、3

858(注)2、3

新株予約権のうち自己新株予約権の数(個)

新株予約権の目的となる株式の種類

普通株式

同左

新株予約権の目的となる株式の数(株)

257,400(注)2、3、7

257,400(注)2、3、7

新株予約権の行使時の払込金額(円)

446(注)4、7

446(注)4、7

新株予約権の行使期間

2019年7月1日から

2024年5月23日まで

2019年7月1日から

2024年5月23日まで

新株予約権の行使により株式を発行する場合の
株式の発行価格及び資本組入額(円)

発行価格   446(注)7
資本組入額  223(注)7

発行価格   446(注)7
資本組入額  223(注)7

新株予約権の行使の条件

(注)5

同左

新株予約権の譲渡に関する事項

譲渡による新株予約権の取得については、取締役会の承認を要するものとする。

同左

代用払込みに関する事項

組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に関する事項

(注)6

同左

 

 (注)1.「決議年月日」及び「付与対象者の区分及び人数」を除いて、当事業年度末現在における事項を記載しております。なお、当事業年度末現在から、提出日の前月末現在(2023年5月31日)にかけて、変更となった事項はありません。

2.「新株予約権の数」及び「新株予約権の目的となる株式の数」は、退職等の理由により権利を喪失したものに係る新株予約権の数及び新株予約権の目的となる株式の数を減じた数であります。

3.新株予約権1個につき目的となる株式数は、300株であります。なお、当社が株式分割又は株式併合を行う場合、次の算式により目的となる株式の数を調整するものとする。ただし、かかる調整は新株予約権のうち、当該時点で権利行使されていない新株予約権の目的となる株式の数について行われ、調整の結果生じる1株未満の端数については、これを切り捨てるものとする。

調整後付与株式数

調整前付与株式数

×

分割・併合の比率

 

 

4.本新株予約権発行後、当社が株式分割、株式併合を行う場合は、次の算式により払込金額を調整し、調整により生ずる1円未満の端数は切り上げる。当社が株式分割又は株式併合を行う場合には、次の算式により新株予約権の行使に際して交付を受けることができる株式1株当たりの金額を調整し、調整により生ずる1円未満の端数は切り上げる。

 

調整後払込金額

調整前払込金額

×

分割・併合の比率

 

 

また、本新株予約権発行後、当社が当社普通株式につき、時価を下回る価額で新株式の発行又は自己株式の処分(新株予約権の行使によるものを除く)を行う場合は、次の算式により払込金額を調整し、調整により生ずる1円未満の端数は切り上げる。

 

 

調整後払込金額

 

 

調整前払込金額

 

×

既発行株式数

新株発行(処分)株式数×1株当たり払込金額

1株当たり時価

既発行株式数+新株発行(処分)株式数

 

なお、上記算出において、「既発行株式数」とは、当社の発行済株式総数から当社が保有する自己株式数を控除した数とし、自己株式の処分を行う場合には「新規発行」を「自己株式の処分」、「1株当たり払込金額」を「1株当たり処分金額」と読み替えるものとする。当社が他社と合併する場合、会社分割を行う場合、資本減少を行う場合、その他当社が払込金額の調整を必要とする場合には、当社は合理的な範囲で払込金額を調整できるものとする。

5.新株予約権の行使の条件

①新株予約権者は、当社の2019年3月期又は2020年3月期のいずれかの期における営業利益が680百万円を超過した場合、各新株予約権者に割当てられた本新株予約権を、当該営業利益を達成した期の有価証券報告書の提出日の翌月1日(以下、「権利行使開始日」という。)から行使することができる。

なお、上記における営業利益の判定においては、当社の有価証券報告書に記載される損益計算書(連結損益計算書を作成している場合、連結損益計算書)における営業利益を参照するものとし、国際財務報告基準の適用等により参照すべき項目の概念に重要な変更があった場合には、別途参照すべき指標を取締役会で定めるものとする。

②新株予約権の割当を受けた者(以下、「新株予約権者」という。)は、権利行使時においても、当社又は当社子会社の取締役、従業員の地位にあることを要する。ただし、当社又は当社子会社の取締役を任期満了により退任した場合、又は定年により退職した場合、その他当社取締役会が承認した場合はこの限りではない。

③新株予約権の譲渡、質入その他の処分は認めない。ただし、当社取締役会が承認した場合はこの限りではない。

④新株予約権者が死亡した場合は、相続人がこれを行使できるものとする。ただし、当社取締役会の承認を得ることを条件とする。

⑤新株予約権の目的となる株式が、金融商品取引所に上場され取引が開始される日(以下、「上場日」という。)までは新株予約権を行使することはできない。

⑥新株予約権の行使にあたっては、以下の区分に従って、割当てられた権利の一部又は全部を行使することができる。但し、行使可能な本新株予約権の数に1個未満の端数が生じる場合は、これを切り捨てた数とする。

(ⅰ)権利行使開始日以降、割当てられた権利の3分の1について行使することができる。

(ⅱ)権利行使開始日から1年が経過する日以降、割当てられた権利の3分の2について行使することができる。

(ⅲ)権利行使開始日から2年が経過する日以降、割当てられた権利のすべてについて行使することができる。

(ⅳ)上記各期間における行使可能な権利の累計数は、当該期間以前の期間に既に行使した部分を含むものとする。

6.組織再編成行為時における新株予約権の取扱い

当社が、合併(当社が合併により消滅する場合に限る。)、吸収分割もしくは新設分割(それぞれ当社が分割会社となる場合に限る。)、又は株式交換もしくは株式移転(それぞれ当社が完全子会社になる場合に限る。)(以上を総称して以下、「組織再編成行為」という。)を行う場合において、組織再編成行為の効力発生時点において残存する新株予約権(以下、「残存新株予約権」という。)を保有する新株予約権者に対し、それぞれの場合につき、会社法第236条第1項第8号のイ乃至ホに掲げる株式会社(以下、「再編成対象会社」という。)の新株予約権を交付することとする。この場合、残存新株予約権は消滅し、再編成対象会社は新株予約権を新たに発行するものとする。

ただし、残存新株予約権を保有する新株予約権者に対し再編成対象会社の新株予約権が交付されるのは、吸収合併契約、新設合併契約、吸収分割契約、新設分割契約、株式交換契約又は株式移転計画において、次の①乃至⑧に従って再編成対象会社の新株予約権を交付する旨の定めが存することを条件とする。

①交付する再編成対象会社の新株予約権の数

新株予約権者が保有する残存新株予約権の数と同一の数をそれぞれ交付するものとする。

②新株予約権の目的である再編成対象会社の株式の種類

再編成対象会社の普通株式とする。

③新株予約権の目的である再編成対象会社の株式の数

組織再編成行為の条件等を勘案のうえ、「新株予約権の目的となる株式の種類及び数」に準じて決定するものとする。

 

④新株予約権の行使に際して出資される財産の価額

交付される各新株予約権の行使に際して出資される財産の価値は、「新株予約権の行使に際して出資される財産の価額」に従って定める調整後払込金額に、上記③に従って決定される当該各新株予約権の目的である再編成対象会社の株式の数を乗じて得られる金額とする。

⑤新株予約権を行使することができる期間

「新株予約権の権利行使期間」の開始日、又は組織再編成行為の効力発生日のうち、いずれか遅い日から、「新株予約権の権利行使期間」の満了日までとする。

⑥新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本金及び資本準備金に関する事項

「新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本金及び資本準備金」に準じて決定するものとする。

⑦譲渡による新株予約権の取得の制限

譲渡による新株予約権の取得については、再編成対象会社の取締役会の承認を得るものとする。

⑧新株予約権の取得の事由及び条件

「会社が新株予約権を取得することができる事由及び取得の条件」に準じて決定するものとする。

7.当社は、2018年3月8日開催の取締役会の決議により、2018年4月1日付で普通株式1株につき3株の割合で株式分割を行っております。これにより、「新株予約権の目的となる株式の数」、「新株予約権の行使時の払込金額」及び「新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額」が調整されております。

 

② 【ライツプランの内容】

該当事項はありません。

 

(4) 【発行済株式総数、資本金等の推移】

 

年月日

発行済株式
総数増減数
(株)

発行済株式
総数残高
(株)

資本金増減額
 
(千円)

資本金残高
 
(千円)

資本準備金
増減額
(千円)

資本準備金
残高
(千円)

2018年4月1日
(注)1

17,733,900

26,600,850

503,552

491,552

2018年6月5日
(注)2

1,800

26,602,650

15

503,568

15

491,568

2018年10月1日
(注)3

258,300

26,860,950

2,195

505,763

2,195

493,763

2019年7月29日
(注)4

32,850

26,893,800

4,753

510,517

4,753

498,517

 

(注) 1.2018年4月1日付で、普通株式1株につき3株の割合で株式分割を実施し、発行済株式の総数は17,733,900株増加し26,600,850株となっております。

2.新株予約権行使による増加であります。

3.新株予約権行使による増加であります。

4.新株予約権行使による増加であります。

 

 

(5) 【所有者別状況】

 2023年3月31日現在

区分

株式の状況(1単元の株式数 100株)

単元未満
株式の状況
(株)

政府及び
地方公共
団体

金融機関

金融商品
取引業者

その他の
法人

外国法人等

個人
その他

個人以外

個人

株主数
(人)

8

22

28

47

23

4,287

4,415

所有株式数
(単元)

23,825

10,233

38,183

23,729

149

172,764

268,883

5,500

所有株式数
の割合(%)

8.86

3.80

14.20

8.82

0.05

64.25

100.00

 

(注) 自己株式201,807株は、「個人その他」に2,018単元、「単元未満株式の状況」に7株含まれております。

 

 

(6) 【大株主の状況】

2023年3月31日現在

氏名又は名称

住所

所有株式数
(千株)

発行済株式
(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%)

藤代 真一

東京都目黒区

9,075

33.99

エイトクラウズ株式会社

東京都渋谷区恵比寿1丁目8番18号

2,700

10.11

日本マスタートラスト信託銀行
株式会社(信託口) 

東京都港区浜松町2丁目11番3号

1,342

5.03

大須賀 康人

東京都大田区

1,300

4.87

株式会社日本カストディ銀行(信託口)

東京都中央区晴海1丁目8番12号

890

3.33

木下 圭一郎

東京都千代田区

802

3.00

柳澤 安慶

東京都目黒区

641

2.40

BBH FOR GRANDEUR PEAK INTERNATIONAL OPPORTUNITIES FUND
(常任代理人)株式会社三菱UFJ銀行

1290 BROADWAY STE 1100 DENVER COLORADO 80203

613

2.29

株式会社ワイオーアセット

東京都渋谷区桜丘町23番17号

499

1.87

BBH FOR GRANDEUR PEAK GROBAL OPPORTUNITIES FUND
(常任代理人)株式会社三菱UFJ銀行

1290 BROADWAY STE 1100 DENVER COLORADO 80203

449

1.68

18,314

68.60

 

(注)1.持株比率は自己株式(201,807株)を控除して計算しております。

2.2023年2月21日付で公衆の縦覧に供されている大量保有報告書において、三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社及びその共同保有者である日興アセットマネジメント株式会社が2023年2月15日現在で以下の株式を所有している旨が記載されているものの、当社として2023年3月31日時点における実質所有株式数の確認ができませんので、上記大株主の状況には含めておりません。

  なお、大量保有報告書の内容は以下のとおりであります。

氏名又は名称

住所

保有株券等の数
(千株)

株券等保有割合
(%)

三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社

東京都港区芝公園一丁目1番1号

1,002

3.73

日興アセットマネジメント株式会社

東京都港区赤坂九丁目7番1号

376

1.40

 

 

① 【連結貸借対照表】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

資産の部

 

 

 

流動資産

 

 

 

 

現金及び預金

3,087,912

3,933,568

 

 

売掛金

※1 101,617

※1 146,895

 

 

棚卸資産

※2 1,619

 

 

前払費用

32,951

38,576

 

 

その他

3,090

4,232

 

 

貸倒引当金

9,826

7,197

 

 

流動資産合計

3,217,366

4,116,074

 

固定資産

 

 

 

 

有形固定資産

 

 

 

 

 

建物(純額)

※3 40,536

※3 41,244

 

 

 

工具、器具及び備品(純額)

※3 2,765

※3 5,484

 

 

 

有形固定資産合計

43,302

46,729

 

 

無形固定資産

 

 

 

 

 

ソフトウエア

1,439

103

 

 

 

無形固定資産合計

1,439

103

 

 

投資その他の資産

 

 

 

 

 

投資有価証券

13,353

 

 

 

出資金

300

300

 

 

 

敷金及び保証金

114,611

71,326

 

 

 

繰延税金資産

22,275

17,280

 

 

 

その他

3,723

9,720

 

 

 

投資その他の資産合計

140,910

111,980

 

 

固定資産合計

185,652

158,813

 

資産合計

3,403,018

4,274,888

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

負債の部

 

 

 

流動負債

 

 

 

 

買掛金

12,734

43,969

 

 

未払金

41,335

89,104

 

 

未払費用

25,625

38,327

 

 

未払法人税等

140,948

192,638

 

 

未払消費税等

82,634

86,934

 

 

契約負債

194,467

252,370

 

 

預り金

10,972

14,151

 

 

資産除去債務

8,865

 

 

その他

24

 

 

流動負債合計

517,583

717,522

 

固定負債

 

 

 

 

資産除去債務

14,198

22,544

 

 

固定負債合計

14,198

22,544

 

負債合計

531,781

740,067

純資産の部

 

 

 

株主資本

 

 

 

 

資本金

510,517

510,517

 

 

資本剰余金

498,517

498,517

 

 

利益剰余金

2,020,688

2,634,828

 

 

自己株式

159,349

109,900

 

 

株主資本合計

2,870,374

3,533,962

 

新株予約権

863

858

 

純資産合計

2,871,237

3,534,820

負債純資産合計

3,403,018

4,274,888

 

【連結損益計算書】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

 至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

 至 2023年3月31日)

売上高

※1 1,958,338

※1 2,930,204

売上原価

269,753

387,119

売上総利益

1,688,584

2,543,084

販売費及び一般管理費

※2 1,237,929

※2 1,666,784

営業利益

450,655

876,299

営業外収益

 

 

 

受取利息

36

33

 

受取配当金

6

6

 

還付加算金

725

 

助成金収入

900

1,698

 

施設利用料収入

450

200

 

営業外収益合計

2,118

1,938

営業外費用

 

 

 

為替差損

40

 

営業外費用合計

40

経常利益

452,773

878,197

特別利益

 

 

 

新株予約権戻入益

1

5

 

特別利益合計

1

5

特別損失

 

 

 

投資有価証券評価損

4,005

 

特別損失合計

4,005

税金等調整前当期純利益

452,774

874,196

法人税、住民税及び事業税

127,160

241,070

法人税等調整額

14,077

4,767

法人税等合計

113,082

245,838

当期純利益

339,691

628,358

親会社株主に帰属する当期純利益

339,691

628,358

 

1.報告セグメントの概要

(1) 報告セグメントの決定方法

当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。

当社グループは、市場、顧客の種類及びサービスの内容が概ね類似している事業セグメントを集約しており、「メディアプラットフォーム事業」、「M&A仲介事業」の2区分を報告セグメントとしております。

 

(2) 各報告セグメントに属する製品及びサービスの種類

「メディアプラットフォーム事業」は、求人広告の掲載、店舗物件情報の掲載、インターネット調査、業務委託マッチングに関連するサービス等を行っております。

「M&A仲介事業」は、事業譲渡及び株式譲渡等のM&A仲介、飲食店が設備等を残したまま退去する居抜き譲渡のサポートサービスを行っております。

 

(3) 報告セグメントの変更に関する事項

当社グループの報告セグメントは、「メディアプラットフォーム事業」「M&A仲介事業」「その他事業」の3区分としておりましたが、「その他事業」に区分しておりました株式会社シンクロ・キャリアは2021年7月1日付で当社を存続会社とする吸収合併により消滅しております。これに伴い、報告セグメントを「メディアプラットフォーム事業」「M&A仲介事業」の2区分へ変更しております。

なお、前連結会計年度のセグメント情報については変更前の区分により作成したものを記載しております。

 

① 【貸借対照表】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2022年3月31日)

当事業年度

(2023年3月31日)

資産の部

 

 

 

流動資産

 

 

 

 

現金及び預金

3,032,246

3,841,168

 

 

売掛金

101,117

144,475

 

 

棚卸資産

※1 1,619

 

 

前払費用

32,772

38,508

 

 

その他

※2 3,935

※2 5,305

 

 

貸倒引当金

11,254

7,197

 

 

流動資産合計

3,160,438

4,022,260

 

固定資産

 

 

 

 

有形固定資産

 

 

 

 

 

建物(純額)

40,536

41,244

 

 

 

工具、器具及び備品(純額)

2,765

5,484

 

 

 

有形固定資産合計

43,302

46,729

 

 

無形固定資産

 

 

 

 

 

ソフトウエア

1,439

103

 

 

 

無形固定資産合計

1,439

103

 

 

投資その他の資産

 

 

 

 

 

関係会社株式

30,917

30,917

 

 

 

投資有価証券

13,353

 

 

 

出資金

300

300

 

 

 

敷金及び保証金

114,111

71,326

 

 

 

繰延税金資産

15,520

16,721

 

 

 

その他

3,723

9,720

 

 

 

投資その他の資産合計

164,573

142,339

 

 

固定資産合計

209,315

189,171

 

資産合計

3,369,753

4,211,431

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2022年3月31日)

当事業年度

(2023年3月31日)

負債の部

 

 

 

流動負債

 

 

 

 

買掛金

12,734

43,749

 

 

未払金

※2 40,912

※2 89,224

 

 

未払費用

20,461

30,092

 

 

未払法人税等

138,118

187,435

 

 

未払消費税等

76,514

79,994

 

 

契約負債

192,267

251,270

 

 

預り金

7,360

9,696

 

 

資産除去債務

8,865

 

 

流動負債合計

497,234

691,462

 

固定負債

 

 

 

 

資産除去債務

14,198

22,544

 

 

固定負債合計

14,198

22,544

 

負債合計

511,433

714,007

純資産の部

 

 

 

株主資本

 

 

 

 

資本金

510,517

510,517

 

 

資本剰余金

 

 

 

 

 

資本準備金

498,517

498,517

 

 

 

資本剰余金合計

498,517

498,517

 

 

利益剰余金

 

 

 

 

 

その他利益剰余金

 

 

 

 

 

 

繰越利益剰余金

2,007,771

2,597,432

 

 

 

利益剰余金合計

2,007,771

2,597,432

 

 

自己株式

159,349

109,900

 

 

株主資本合計

2,857,457

3,496,566

 

新株予約権

863

858

 

純資産合計

2,858,320

3,497,424

負債純資産合計

3,369,753

4,211,431

 

② 【損益計算書】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(自 2021年4月1日

 至 2022年3月31日)

当事業年度

(自 2022年4月1日

 至 2023年3月31日)

売上高

※1 1,832,184

2,771,489

売上原価

260,241

386,544

売上総利益

1,571,942

2,384,944

販売費及び一般管理費

※1,※2 1,117,180

※2 1,545,091

営業利益

454,761

839,852

営業外収益

 

 

 

受取利息

※1 236

33

 

受取配当金

6

6

 

還付加算金

658

 

業務受託料

※1 1,613

※1 888

 

助成金収入

198

 

施設利用料収入

450

200

 

営業外収益合計

2,964

1,326

営業外費用

 

 

 

為替差損

40

 

営業外費用合計

40

経常利益

457,726

841,138

特別利益

 

 

 

新株予約権戻入益

1

5

 

抱合せ株式消滅差益

※3 7,868

 

関係会社株式清算益

868

 

特別利益合計

7,869

873

特別損失

 

 

 

投資有価証券評価損

4,005

 

貸倒引当金繰入額

※4 7,306

 

特別損失合計

7,306

4,005

税引前当期純利益

458,288

838,006

法人税、住民税及び事業税

124,285

235,328

法人税等調整額

7,152

1,201

法人税等合計

117,133

234,127

当期純利益

341,155

603,878