サインポスト株式会社

Signpost Corporation
中央区日本橋本町四丁目12番20号
証券コード:39960
業界:情報・通信業
有価証券報告書の提出日:2023年5月30日

 

回次

第12期

第13期

第14期

第15期

第16期

決算年月

2019年2月

2020年2月

2021年2月

2022年2月

2023年2月

売上高

(千円)

2,684,846

2,122,272

2,037,394

2,119,080

2,574,056

経常利益又は経常損失(△)

(千円)

269,260

207,603

611,160

382,888

119,454

当期純利益

又は当期純損失(△)

(千円)

203,666

260,807

786,862

291,848

132,637

持分法を適用した場合の
投資損失(△)

(千円)

69,507

144,366

166,128

116,133

資本金

(千円)

361,872

364,914

913,874

1,176,078

1,181,103

発行済株式総数

(株)

10,730,800

10,916,400

12,104,200

12,767,671

12,780,195

純資産額

(千円)

1,304,587

1,023,036

1,309,392

1,539,362

1,416,577

総資産額

(千円)

1,952,369

2,079,730

2,149,695

2,300,292

2,395,621

1株当たり純資産額

(円)

121.57

93.72

107.96

120.57

110.87

1株当たり配当額

(1株当たり中間配当額)

(円)

2.50

(-)

2.50

(-)

(-)

(-)

(-)

1株当たり当期純利益

又は1株当たり当期純損失(△)

(円)

19.90

24.13

69.78

23.08

10.38

潜在株式調整後
1株当たり当期純利益

(円)

18.16

自己資本比率

(%)

66.8

49.2

60.8

66.9

59.1

自己資本利益率

(%)

16.9

22.4

67.5

20.5

9.0

株価収益率

(倍)

180.89

配当性向

(%)

12.6

営業活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

114,568

79,860

601,238

360,401

184,572

投資活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

108,095

510,917

360,737

202,749

1,178

財務活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

156,634

126,343

1,043,453

390,221

169,799

現金及び現金同等物
の期末残高

(千円)

1,322,807

1,018,094

1,099,571

1,332,140

1,316,189

従業員数

(名)

99

103

135

152

165

株主総利回り

(比較指標:配当込みTOPIX)

(%)

(%)

84.9

(92.9)

38.0

(89.5)

23.0

(113.2)

21.2

(117.0)

13.5

(127.0)

最高株価

(円)

5,620

3,840

2,209

2,098

1,214

最低株価

(円)

2,116

1,568

801

595

554

 

 

(注) 1.当社は連結財務諸表を作成しておりませんので、連結会計年度に係る主要な経営指標等の推移については記載しておりません。

2.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第16期の期首から適用しており、第16期に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

3.第12期の持分法を適用した場合の投資損失(△)については、関連会社を有していないため記載しておりません。

4.第13期から第16期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式は存在するものの1株当たり当期純損失であるため記載しておりません。

5.第13期から第16期の株価収益率及び配当性向については、1株当たり当期純損失であるため記載しておりません。

6.従業員数は就業人員(当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む。)であり、臨時雇用者数は、従業員数の100分の10未満であるため、記載を省略しております。

7.最高株価及び最低株価は、2022年4月4日以降は東京証券取引所プライム市場、2022年4月3日以前は東京証券取引市場第一部、2019年5月20日以前は、東京証券取引所マザーズ市場におけるものであります。

 

 

2 【沿革】

 

年月

概要

2007年3月

東京都中央区日本橋本町に「お客さまのIT部門の一員として」顧客企業の具体的な課題解決を行う事業の展開を目的として、サインポスト株式会社を設立

2007年3月

銀行に向けたコンサルティング業務を開始

2007年11月

カード業界等、金融業界全般に向けたコンサルティング業務を開始

2008年1月

本社を東京都中央区小伝馬町に移転

2008年10月

公共機関(国や地方公共団体等)に対するコンサルティング業務を開始

2008年11月

大阪府大阪市中央区に関西支社を設立

2009年2月

財団法人日本情報処理開発協会よりプライバシーマーク(第11820624号)の付与認定を取得

2009年9月

本社を現在の東京都中央区日本橋本町に移転

2012年1月

ISO27001/ISMS(JP12/080214)の認証を取得

2014年11月

沖縄県那覇市泊に沖縄支社を設立

2014年12月

ソリューション事業を開始

2015年5月

バッチ処理高速化サービスの提供を開始

2016年1月

事業性評価サービスの提供を開始

2017年3月

当社で開発した設置型AIレジ「ワンダーレジ」を発表

2017年11月

東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場

2019年5月

東京証券取引所市場第一部に市場変更

2019年7月

JR東日本スタートアップ株式会社と合弁で株式会社TOUCH TO GOを設立

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場に移行

 

 

 

3 【事業の内容】

当社は、コンサルティング事業、イノベーション事業及びDX・地方共創事業の三つの事業セグメントで構成されており、各事業の強みや営業基盤を共有、または補完し合いながら事業を運営しています。業界とその業務内容を熟知した上で、お客さまの立場に立って、具体的な経営・業務課題の解決策を立案して自ら実行することで、付加価値の高いサービスや製品を提供しています。

なお、当事業年度より、報告セグメントの区分を変更しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」をご参照ください。

 

(コンサルティング事業)

金融業界の企業を中心に、経営・業務課題を解決することに主眼を置いたコンサルティングサービスを提供しています。準委任契約や派遣契約にて、お客さまの一員としてプロジェクトマネジメント支援やIT部門のプロジェクト推進の支援として、課題の特定、解決策の立案から実行までを一貫して行い、お客さまのプロジェクト推進をサポートしています。

 

(イノベーション事業)

独自開発の人工知能「SPAI」や様々な要素技術を研究し、設置型AI搭載レジ「ワンダーレジ」をはじめ、社会問題の解決に資する製品・サービスを開発、販売しています。また、JR東日本スタートアップ株式会社と合弁で株式会社TOUCH TO GOを設立し、同社を通じてイノベーション事業の研究開発の成果を応用した無人決済システム「TTG-SENSE」等を開発、販売しています。

 

(DX・地方共創事業)

 当社のデジタルトランスフォーメーション(DX)技術やオープンイノベーションを活用して生み出した製品・ソリューションを販売しています。また、お客さまの経営課題・業務課題に対してITやDXの専門的見地からのアドバイスから最適なソリューションの提供、解決策の実効まで一貫したコンサルティングサービスを提供しています。

 

以上述べた事項を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。

 


 

4 【関係会社の状況】

名称

住所

資本金
(千円)

主要な事業
の内容

議決権の所有

(又は被所有)
割合(%)

関係内容

(関連会社)

 

 

 

 

 

株式会社TOUCH TO GO

東京都

港区

100,000

無人決済店舗システム及びサービスの開発並びに販売

39.0

当社からの技術供与

役員の兼任あり

 

 

5 【従業員の状況】
(1) 提出会社の状況

 

 

 

2023年2月28日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(円)

165

36.9

4.5

6,859,416

 

 

セグメントの名称

従業員数(名)

コンサルティング事業

125

イノベーション事業

20

DX・地方共創事業

7

全社(共通)

13

合計

165

 

(注) 1.従業員数は就業人員(当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む。)であり、臨時雇用者数は、従業員数の100分の10未満であるため、記載を省略しております。

2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

 

(2) 労働組合の状況

当社の労働組合は結成されておりませんが、労使関係は安定しております。

 

2 【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社が判断したものであります。

(1) 景気変動リスクについて

当社がコンサルティングサービスを提供する主要得意先である金融機関が、国内外の景気動向等の影響を受けIT投資を抑制した場合、受注案件に対応する職員の稼働率低下が生じ、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

当社では、金融・公共ソリューション事業部長が適宜、各案件の責任者から既存得意先及び営業先の状況についてヒアリングし、提供及び提案するコンサルティングサービスの内容について指示しております。これによりニーズとのミスマッチを防止し、職員の稼働率低下に対処しております。また、取締役を含む管理職によって構成される経営会議において各案件の状況について活発な議論が行われ、組織的なモニタリングがなされています。

 

(2) 人材の確保に関するリスク

労働市場における人材獲得の競争激化による人材採用の失敗や人材流出、人材育成計画の未達成等が生じた場合、当社の競争力の低下や事業拡大に対する制約、得意先に提供するサービスレベルの低下をもたらし、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

当社は、優秀な人材の採用、確保及び育成を全社的に重要な経営課題の一つと定め、コーポレート本部が主管となり採用活動、従業員の定着及び育成に対して優先的に経営資源の投下を行うことで、人材に関するリスクに対処しています。

 

(3) 情報セキュリティリスク

当社の業務遂行にあたり、得意先の機密情報や個人情報を取り扱うことがあります。これらの情報が外部に漏洩した場合には、当社の社会的信用に重大な影響を与えるとともに、多額の対応費用が発生することにより、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

当社では、情報セキュリティマネジメントの国際標準であるISO27001の認証及びプライバシーマークを取得するとともに、役職員、協力会社(ビジネス・パートナー)等に対し、守秘義務の順守、機密情報や個人情報の厳重な管理を指導すると共に、情報管理を効率的に行うための環境構築を進めることで、情報セキュリティリスクに対処しています。

 

(4) 委託先管理に関するリスク

当社が受注する業務の一部では、人的資源の制約から協力会社(ビジネス・パートナー)に対し、業務を再委託することがあります。委託先の選定に当たっては、プロジェクト遂行能力等を勘案して選定するとともに優秀な人材の確保を依頼しておりますが、委託先のプロジェクト管理及び人材確保が適切になされない場合には、コストの増加や納期遅延、品質の低下等を招く可能性があり、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

当社では、各部長や現場責任者等が委託先の業務につき、業務進捗のみならず個々の人材の体調面に至るまでレビューし、適宜情報の共有と問題の明確化及びそれらへの具体的対処にあたることで委託先業務の品質管理を行い、委託先の管理に関するリスクに対処しています。

 

 

(5) 代表取締役への依存に関するリスク

当社の代表取締役社長である蒲原寧は、当社の設立以来、当社の経営方針や戦略決定をはじめ、事業開発、ブランド力向上等において重要な役割を担っております。また、本報告書提出日の前月末現在の当社発行済株式総数の22.53%を所有する筆頭株主でもあります。何らかの理由により蒲原寧に不測の事態が生じて当社の業務を継続することが困難となった場合、または代表取締役社長を退任するような事態が生じた場合には、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

現時点では、このようなリスクが顕在化する可能性は低いと認識しておりますが、当社では、取締役会及び経営会議等において経営情報の共有を図るとともに、各事業を統轄する取締役、執行役員及び事業部長等へ職務執行の権限委譲を進めています。また、重要な経営方針及び施策等の立案においては、蒲原寧を含めた主要な経営幹部で審議しています。

 

(6) 法的規制に関するリスク

当社のコンサルティング事業において「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律(以下「労働者派遣法」という。)」で定められた労働者派遣事業に該当するものがあります。労働者派遣法に定める派遣元事業主としての欠格事由に該当した場合や、法令に違反した場合には当該事業の停止を命じられる可能性があります。また、新たに法規制の緩和や改正等が行われた場合、当社の経営環境に変化をもたらすものであれば、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 

当社では、コンプライアンス委員会及びリスク管理委員会が、各事業のコンプライアンスに関してモニタリングすることで、労働者派遣法を含めたコンプライアンス遵守に努めています。また、広く社内のコンプライアンス違反に関して役職員が相談できる窓口として外部通報窓口を設置、運用し、法的規制に関するリスクに対処しています。

 

(7) 研究開発に関するリスク

当社は人工知能(以下「AI」という)を利用した物体自動認識技術をはじめ、先端ICT(情報通信に関する技術)等を用いた事業の多角化に取り組んでおり、イノベーション事業部がこれらに関する研究開発活動を行っております。AIに関する技術革新のスピードは速く、また競争も激しさを増しているため、今後の研究開発活動の進捗状況や計画遅延の発生等により、当初想定した研究開発費が増加し、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。なお、現在、イノベーション事業部において設置型AI搭載レジ「ワンダーレジ」、書店向けセルフレジ「ワンダーレジ-BOOK」及びコンパクトPOSセルフレジ「EZレジ」の拡販を推進しており、製品の性能及び機能性向上に関する開発活動を行っております。当事業年度末現在、当該製品の大口販売契約等には至っておらず、イノベーション事業の売上高に対して研究開発費を含めた営業費用が上回っております。当社は、ワンダーレジの将来性に期待しておりますが、今後の事業の進展に際しては、研究開発費の増加、改良の遅延、受注及び販売台数の想定からの大幅な乖離、生産体制及び保守体制構築等の計画遅延、競合製品の出現等、様々な不確実性が伴います。このため、期待どおりに事業が進展しなかった場合には、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

当社では、イノベーション事業の営業活動の強化や研究開発費の管理強化等を通じて、販売面とコスト管理の強化に取り組んでおります。また、研究開発から生まれた技術を活用した新製品を開発し、イノベーション事業の製品ラインナップの強化を図り、収益源の多様化に取り組んでいます。

 

(8) 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について

当社は、当社役員及び従業員に対するインセンティブを目的として、ストックオプションを付与しております。本報告書提出日の前月末現在、ストックオプションによる潜在株式総数は23,600株であり、発行済株式総数12,786,995株の0.18%に相当します。これらの新株予約権が行使された場合、当社株式が新たに発行され、既存の株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。

当社では、毎月、取締役会において財務状態のモニタリングを行い、最適な資本構成について、適宜、検討を行っています。

 

 

(9) 棚卸資産の評価損に関するリスク

当社は、ワンダーレジ-BOOKやEZレジ等の製品の製造においては、受注生産を行っていますが、これらの製品の材料、部品及び仕掛品は営業状況や事業計画、調達環境を総合的に勘案して、在庫として保有しています。当社では「棚卸資産の評価に関する会計基準」を適用しており、販売目的の棚卸資産の収益性を毎四半期末に評価し、販売計画の進捗状況や急激な経営環境の変化により収益性が低下していると判断し評価損を計上する場合には、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

当社では、各事業を管掌する業務執行取締役は、毎月、取締役会において収益や施策の進捗、営業状況及び業績見通しについて報告しており、取締役会は、適宜、当該リスクを回避する監督をしています。また、経営会議等にてイノベーション事業の事業活動全般について検討しており、営業活動を促進する施策を迅速に決定し、実行しています。

 

(10) 保有株式の減損損失に関するリスク

当社は、無人決済店舗システムの事業化を目的とした事業会社を設立し、関係会社株式を保有しております。また、業務提携の強化を目的に投資有価証券を保有しております。これらの株式の実質価額が著しく低下した場合には、減損損失が計上され、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

当社は、関連会社に役員を派遣するとともに、月次で業績報告を受け関連会社の財政状態を把握し、減損の兆候を早期に認識し、適切に対処することとしております。また、資本業務提携先に対しては、シナジーの創出に取り組むとともに、株主として議決権の行使を通じて提携先企業の経営に関与することとしています。

 

(11) 自然災害や感染症に関するリスクについて

大規模な地震、大型台風、風災、水災、津波、大雪、火災等により、当社及び得意先の建物、設備並びに従業員が被災した場合、出勤や業務遂行に支障が生じ、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。またインフルエンザや新型コロナウイルス等の感染症が流行した場合にも、従業員の出勤や業務遂行に支障が生じ、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。加えて、これらの自然災害や感染症の拡大が国内景気の動向や得意先の業績に影響する場合、得意先においてIT投資が抑制されることで、新規プロジェクトの減少や既存プロジェクトの規模の縮小等により、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

当社では、リスク管理委員会が、毎月、当社の事業活動全般のリスクについて検討し、災害や安全衛生について調査や対策が必要と判断したときは、コーポレート本部に対して当該リスクを低減する施策の検討と実施を指示しています。

 

(12) 重要事象等について

当社は2020年2月期以降、営業損失、経常損失及び当期純損失を計上しています。また、営業キャッシュ・フローは、2021年2月期以降マイナスが続いています。これを受け、2021年2月期末以降、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる事象又は状況が存在していると認識しています。しかしながら、以下の要因や当該事象を解消又は改善する施策の実行によって、引き続き、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないと判断しています。

① 高い手元流動性

2024年2月期は、利益面では営業利益30百万円、経常利益27百万円、当期純利益17百万円を見込むものの、営業キャッシュ・フローは売上債権の増加や法人税等の支払い等の資金の減少要因によってマイナスを見込んでいます。また、財務活動によるキャッシュ・フローも借入金の返済及び社債の償還等によって154百万円の支出を計画しており、2024年2月期末の現金及び預金は期初に比べて減少する見込みです。一方で、2024年2月期首の現金及び現金同等物は1,316百万円となっており、2024年2月期中の事業計画で予定する経常支出、借入金の返済及び投資に要する資金は十分に確保しています。また、経営環境が急変した場合に事業継続に必要となる支出にも、十分対応できる手元流動性を確保していると考えています。

 

 

② コンサルティングサービスの高いニーズ

当社は金融分野に特化して基幹システムの構築・更改・統合のプロジェクトマネジメント支援やIT部門の支援業務で実績を重ね、金融の業務と情報システムを結びつける高度なノウハウを蓄積しています。デジタルバンクや投資運用会社等の新設が活況な中、これらの金融機関から当社の経験やノウハウへの引き合いが増えています。また、地域銀行においては、中長期的なコスト削減の方策として、基幹システムのオープン化・クラウド化を目指す動きが特に活発になっており、この領域においても当社のコンサルティングサービスに強いニーズがあると考えております。当社はこれらのニーズにいち早く、一つでも多く応えるために従業員の育成に加えて、経験者の採用を最優先で取り組んでいく方針です。

 

③ イノベーション事業の損益の改善

書籍販売に特化した「ワンダーレジ-BOOK」が株式会社大垣書店の旗艦店で正式採用されたのを皮切りに、採用と引き合いが増加すると考えています。コンパクトPOSセルフレジ「EZレジ」は職域売店等の小規模店舗への導入を着実に増やしており、今後、販売チャネルの拡大を通じて販売機会を創出してまいります。加えて、これまでの研究開発活動を通じて身に着けた様々な技術を応用して、業務改善や省人化をテーマにしたソリューションの受託開発を強化していく方針です。研究開発活動については、主要な技術開発は完了しており、当面はこれらの製品の改良や追加機能の開発が中心になると考えています。従って、今後、売上高の増加とともに、イノベーション事業における損失は改善していくと考えています。

 

④ 従業員のエンゲージメント向上

当社の競争力は従業員の能力や経験に依る部分が大きく、一人ひとりがそれぞれの能力を最大限発揮しながら働き続けることが、当社の利益を最大化するとともに、中長期的な成長の基盤になると考えています。この考えのもと、2024年2月期は、全ての従業員が長期的に当社のもとで、理念や使命に沿った行動をより高いレベルで実践してもらうことを目的にした施策を経営上の最重要施策と位置づけています。金銭的な待遇改善のほか、従業員のライフイベントや生活の実情に寄り添った福利厚生制度への見直し、キャリア形成支援等エンゲージメント向上に資する諸施策を強力に推進していく方針です。

 

4 【経営上の重要な契約等】
合弁契約

相手先

契約の内容

出資額

合弁会社名

設立年月

JR東日本スタートアップ株式会社

無人決済店舗システム及びサービスの企画、設計、開発、保守・販売に関する合弁契約

当社  541,950千円

JR東日本スタートアップ株式会社

    541,950千円

株式会社TOUCH TO GO

2019年7月

 

 

2 【主要な設備の状況】

 

 

 

 

 

 

 

2023年2月28日現在

事業所名
(所在地)

セグメントの
名称

設備の内容

帳簿価額(千円)

従業員数
(名)

建物

工具、器具
及び備品

ソフトウエア

その他無形固定資産

合計

本社
(東京都中央区)

コンサルティング事業

イノベーション事業

DX・地方共創事業

全社(共通)

本社設備、開発設備、ソフトウエア等

0

0

0

0

165

 

(注) 1.現在休止中の主要な設備はありません。

    2.本社の建物は賃貸物件であり、年間賃借料は60,056千円であります。

3.従業員数は就業人員(当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む。)であり、臨時雇用者数は、従業員数の100分の10未満であるため、記載を省略しております。

 

① 【株式の総数】

 

種類

発行可能株式総数(株)

普通株式

35,600,000

35,600,000

 

 

① 【ストックオプション制度の内容】

 

 

第7回新株予約権

決議年月日

2016年7月25日

付与対象者の区分及び人数(名)

当社従業員 75

新株予約権の数(個)※

76[59](注)2

新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び数(株)※

普通株式 30,400[23,600]

(注)1、2

新株予約権の行使時の払込金額(円)※

42(注)1、3

新株予約権の行使期間※

自 2018年5月23日
至 2026年5月22日

新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額(円)※

発行価格 42(注)1
資本組入額 21

新株予約権の行使の条件※

(注)4

新株予約権の譲渡に関する事項※

譲渡による本新株予約権の譲渡については、当社の取締役会の決議による承認を要する。

組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に関する事項※

(注)5

 

※ 当事業年度末日(2023年2月28日)における内容を記載しております。当事業年度末日から提出日の前月末現在(2023年4月30日)にかけて変更された事項については、提出日の前月末現在における内容を[ ]内に記載しております。なお、第3回新株予約権は2021年4月9日をもって、第4回新株予約権は2022年2月17日をもって、第6回新株予約権は2021年4月2日をもって全ての権利行使が完了いたしました。

 

(注) 1.2011年12月17日の取締役会決議により、2012年1月7日に1株を10株とする株式分割、2017年7月18日の取締役会決議により、2017年7月31日に1株を100株とする株式分割、2018年1月15日の取締役会決議により、2018年3月1日付で1株につき4株の割合で株式分割を行っております。これにより「新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び数」、「新株予約権の行使時の払込金額」、「新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額」は調整後の内容となっております。

2.新株予約権1個につき目的となる株式数は第3回新株予約権は4,000株、第4回新株予約権、第6回新株予約権及び第7回新株予約権は400株であります。

ただし、新株予約権の割当日後、当社が株式分割、株式併合を行う場合は、次の算式により付与株式数を調整、調整の結果生じる1株未満の端数は、これを切り捨てる。

 

調整後付与株式数

調整前付与株式数

×

分割・併合の比率

 

 

3.新株予約権の割当日後、当社が株式分割、株式併合を行う場合は、次の算式により払込金額を調整し、調整により生ずる1円未満の端数は切り上げる。

 

調整後払込金額

調整前払込金額

×

分割・併合の比率

 

 

また、新株予約権の割当日後に時価を下回る価額で新株式の発行又は自己株式の処分を行う場合は、次の算式により払込金額を調整し、調整により生ずる1円未満の端数は切り上げる。

 

 

調整後払込金額

 

 

調整前払込金額

 

×

既発行株式数

新株発行(処分)株式数×1株当たり払込金額

1株当たり時価

既発行株式数+新株発行(処分)株式数

 

 

4.新株予約権の主な行使条件

ⅰ  新株予約権者は、株式のいずれかの金融商品取引所への上場がなされるまでの期間、及び上場から6ヶ月が経過する日までの期間は、新株予約権を行使することはできないものとする。

ⅱ 新株予約権者は、権利行使時においても、当社、当社の子会社の取締役、監査役又は従業員のいずれかの地位を有すること、顧問、アドバイザー、コンサルタントその他名目の如何を問わず会社又は子会社との間で委任、請負等の継続的な契約関係にあることを要する。

ⅲ 新株予約権者が死亡した場合、新株予約権者の相続人への相続は1回に限り認めるものとし、相続人は新株予約権の行使が出来るものとする。

5.組織再編行為の際の取扱い

会社が組織再編行為を行う場合は、手続に応じそれぞれ合併における存続会社若しくは新設会社、会社分割における承継会社若しくは新設会社、又は株式交換若しくは株式移転における完全親会社(いずれの場合も株式会社に限る。以下総称して「再編対象会社」という。)の新株予約権を、下記の方針に従って権利者に交付することができる。

ⅰ 交付する再編対象会社の新株予約権の数

新株予約権者が保有する本新株予約権の数と同一の数をそれぞれ交付するものとする。

ⅱ 新株予約権の目的である再編対象会社の株式の種類

再編対象会社の普通株式とする。

ⅲ 新株予約権の目的である再編対象会社の株式の数

組織再編行為の条件等を勘案の上、第1項に準じて決定する。

ⅳ 新株予約権の行使に際して出資される財産の価額又はその算定方法

組織再編行為の条件等を勘案の上、行使価額を調整して得られる再編後行使価額に、第ⅲ号に従って決定される当該新株予約権の目的である再編対象会社の株式の数を乗じた額とする。

ⅴ 新株予約権を行使することができる期間

交付される新株予約権を行使することができる期間は、本新株予約権の行使期間に定める初日と組織再編行為の効力発生日のうちいずれか遅い日から、新株予約権を行使することができる期間の末日までとする。

ⅵ 権利行使の条件、取得事由、その他の新株予約権の内容

本新株予約権の内容に準じて、組織再編行為にかかる契約書又は計画において定めるものとする。

ⅶ 取締役会による譲渡承認について

新株予約権の譲渡について、再編対象会社の取締役会の承認を要するものとする。

 

 

② 【ライツプランの内容】

該当事項はありません。

 

 

(5) 【所有者別状況】

 

 

 

 

 

 

 

2023年2月28日現在

区分

株式の状況(1単元の株式数100株)

単元未満
株式の状況
(株)

政府及び
地方公共
団体

金融機関

金融商品
取引業者

その他の
法人

外国法人等

個人
その他

個人以外

個人

株主数(人)

8

25

49

28

28

6,619

6,757

所有株式数
(単元)

5,724

5,862

14,503

2,726

169

98,745

127,729

7,295

所有株式数
の割合(%)

4.48

4.59

11.36

2.13

0.13

77.31

100.00

 

(注)自己株式3,211株は、「個人その他」に32単元、「単元未満株式の状況」に11株含まれております。

 

(6) 【大株主の状況】

2023年2月28日現在

氏名又は名称

住所

所有株式数
(千株)

発行済株式
(自己株式を
除く。)の
総数に対する
所有株式数
の割合(%)

蒲原 寧

東京都港区

3,180

24.89

道しるべ株式会社

東京都港区麻布十番1丁目5番10号

1,350

10.57

奥井 裕介

東京都江東区

870

6.81

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)

東京都港区浜松町2丁目11番3号

473

3.70

西島 康隆

東京都江東区

341

2.68

武田 陽三

埼玉県蕨市

322

2.53

小阪 健雄

東京都文京区

260

2.03

株式会社SBI証券

東京都港区六本木1丁目6番1号

155

1.22

小原 裕明

東京都新宿区

120

0.94

楽天証券株式会社

東京都港区南青山2丁目6番21号

113

0.89

7,188

56.26

 

(注) 当社所有の自己株式3千株があります。

 

① 【貸借対照表】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2022年2月28日)

当事業年度

(2023年2月28日)

資産の部

 

 

 

流動資産

 

 

 

 

現金及び預金

1,342,152

1,326,201

 

 

売掛金

278,063

313,224

 

 

契約資産

-

85,271

 

 

リース投資資産

424

312

 

 

製品

606

5,405

 

 

仕掛品

5,043

3,067

 

 

原材料及び貯蔵品

12,800

16,622

 

 

前渡金

9,828

7,518

 

 

前払費用

43,078

29,859

 

 

その他

7,959

7,177

 

 

貸倒引当金

395

437

 

 

流動資産合計

1,699,562

1,794,223

 

固定資産

 

 

 

 

有形固定資産

 

 

 

 

 

建物

9,263

9,263

 

 

 

 

減価償却累計額

9,263

9,263

 

 

 

 

建物(純額)

0

0

 

 

 

工具、器具及び備品

27,503

17,698

 

 

 

 

減価償却累計額

27,503

17,698

 

 

 

 

工具、器具及び備品(純額)

0

0

 

 

 

レンタル資産

2,216

2,396

 

 

 

 

減価償却累計額

2,216

2,396

 

 

 

 

レンタル資産(純額)

0

0

 

 

 

有形固定資産合計

0

0

 

 

無形固定資産

 

 

 

 

 

ソフトウエア

0

0

 

 

 

無形固定資産合計

0

0

 

 

投資その他の資産

 

 

 

 

 

投資有価証券

7,193

7,193

 

 

 

関係会社株式

541,950

541,950

 

 

 

長期前払費用

36

-

 

 

 

その他

51,551

52,255

 

 

 

投資その他の資産合計

600,730

601,398

 

 

固定資産合計

600,730

601,398

 

資産合計

2,300,292

2,395,621

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2022年2月28日)

当事業年度

(2023年2月28日)

負債の部

 

 

 

流動負債

 

 

 

 

買掛金

152,340

159,733

 

 

1年内償還予定の社債

20,000

80,000

 

 

1年内返済予定の長期借入金

74,300

74,300

 

 

未払金

36,466

24,134

 

 

未払費用

33,143

35,679

 

 

未払法人税等

18,572

16,573

 

 

未払消費税等

42,095

58,715

 

 

契約負債

-

3,428

 

 

前受金

3,918

-

 

 

預り金

8,362

9,056

 

 

賞与引当金

104,628

115,201

 

 

その他

171

226

 

 

流動負債合計

493,999

577,049

 

固定負債

 

 

 

 

社債

30,000

220,000

 

 

長期借入金

138,747

64,447

 

 

退職給付引当金

85,165

104,438

 

 

資産除去債務

13,017

13,108

 

 

固定負債合計

266,930

401,994

 

負債合計

760,930

979,043

純資産の部

 

 

 

株主資本

 

 

 

 

資本金

1,176,078

1,181,103

 

 

資本剰余金

 

 

 

 

 

資本準備金

1,095,018

1,100,043

 

 

 

資本剰余金合計

1,095,018

1,100,043

 

 

利益剰余金

 

 

 

 

 

利益準備金

7,339

7,339

 

 

 

その他利益剰余金

 

 

 

 

 

 

繰越利益剰余金

739,075

870,961

 

 

 

利益剰余金合計

731,735

863,621

 

 

自己株式

-

947

 

 

株主資本合計

1,539,362

1,416,577

 

純資産合計

1,539,362

1,416,577

負債純資産合計

2,300,292

2,395,621

 

② 【損益計算書】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(自 2021年3月1日

 至 2022年2月28日)

当事業年度

(自 2022年3月1日

 至 2023年2月28日)

売上高

2,119,080

※1 2,574,056

売上原価

1,530,388

※2 1,875,007

売上総利益

588,692

699,048

販売費及び一般管理費

※3,4 967,364

※3,4 809,704

営業損失(△)

378,672

110,656

営業外収益

 

 

 

受取利息

13

13

 

受取保険金

920

-

 

その他

91

57

 

営業外収益合計

1,024

71

営業外費用

 

 

 

支払利息

1,993

1,488

 

株式交付費

2,963

218

 

社債利息

214

1,215

 

社債発行費

-

5,724

 

その他

68

222

 

営業外費用合計

5,240

8,869

経常損失(△)

382,888

119,454

特別利益

 

 

 

関係会社株式売却益

232,200

-

 

補助金収入

※5 1,196

-

 

特別利益合計

233,396

-

特別損失

 

 

 

減損損失

※6 137,723

※6 8,452

 

特別損失合計

137,723

8,452

税引前当期純損失(△)

287,215

127,907

法人税、住民税及び事業税

4,730

4,730

法人税等調整額

96

-

法人税等合計

4,633

4,730

当期純損失(△)

291,848

132,637

 

 

1.報告セグメントの概要

 (1) 報告セグメントの決定方法

当社の報告セグメントは、当社の構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。

当社は、「コンサルティング事業」、「イノベーション事業」及び「DX・地方共創事業」の3つを報告セグメントとしております。 

 

 (2) 各報告セグメントに属する製品及びサービスの種類

「コンサルティング事業」は、主にプロジェクトマネジメント支援及びIT部門支援サービスを提供しております。「イノベーション事業」は、人工知能(AI)、ディープラーニング及び各種センサーを使ったセンシング技術等を応用した製品・サービスの研究開発と販売を行っております。「DX・地方共創事業」は、デジタルトランスフォーメーション(DX)技術とオープンイノベーションによって生み出したサービスやソリューションを提供しています。

 

(3) 報告セグメントの変更等に関する事項

(報告セグメント区分の変更)

当社は、DXに関する技術やノウハウの事業化及びオープンイノベーションを通じた事業創出並びにこれらの推進力の強化を目的に、2022年3月1日に「DX・地方共創事業部」を新設しました。また、課題解決の提案力を強化するとともにコンサルティングサービスやソリューションの質と付加価値の向上をねらい、ソリューション事業の中核を担っていた部門の機能をコンサルティング事業に統合することとしました。

この組織変更に伴い「コンサルティング事業」、「ソリューション事業」及び「イノベーション事業」としていた報告セグメントを、第1四半期会計期間より「コンサルティング事業」、「イノベーション事業」及び「DX・地方共創事業」に変更することとしました。

なお、前事業年度のセグメント情報については、変更後の区分方法により作成したものを記載しております。