株式会社第四北越フィナンシャルグループ
Daishi Hokuetsu Financial Group,Inc.
新潟市中央区東堀前通7番町1071番地1
証券コード:73270
業界:銀行業
有価証券報告書の提出日:2023年6月27日

(1) 当連結会計年度の前4連結会計年度及び当連結会計年度に係る次に掲げる主要な経営指標等の推移

 

 

2018年度

2019年度

2020年度

2021年度

2022年度

 

(自 2018年
4月1日
至 2019年
3月31日)

(自 2019年
4月1日
至 2020年
3月31日)

(自 2020年
4月1日
至 2021年
3月31日)

(自 2021年
4月1日
至 2022年
3月31日)

(自 2022年
  4月1日
 至 2023年
  3月31日)

連結経常収益

百万円

118,007

154,698

143,132

135,711

148,759

 うち連結信託報酬

百万円

1

1

53

117

連結経常利益

百万円

16,706

19,410

17,500

23,545

25,048

親会社株主に帰属する
当期純利益

百万円

56,844

12,875

10,795

15,144

17,768

連結包括利益

百万円

37,353

17,578

52,748

12,338

10,643

連結純資産額

百万円

429,073

406,453

453,845

433,505

415,423

連結総資産額

百万円

8,950,224

8,966,437

9,706,533

10,670,304

10,517,951

1株当たり純資産額

9,024.23

8,502.89

9,510.00

9,436.72

9,245.50

1株当たり当期純利益

1,427.50

282.17

236.28

332.40

391.79

潜在株式調整後1株当たり当期純利益

1,422.06

280.81

235.00

331.58

自己資本比率

4.59

4.32

4.47

4.01

3.94

連結自己資本利益率

15.55

3.22

2.62

3.50

4.21

連結株価収益率

2.18

8.37

11.04

7.53

7.37

営業活動による
キャッシュ・フロー

百万円

17,032

22,883

903,597

797,685

338,479

投資活動による
キャッシュ・フロー

百万円

150,708

111,069

78,519

85,510

380,777

財務活動による
キャッシュ・フロー

百万円

4,549

5,348

5,495

8,942

8,049

現金及び現金同等物
の期末残高

百万円

1,105,851

1,234,458

2,054,043

2,757,277

2,029,972

従業員数

[外、平均臨時従業員数]

3,988

3,829

3,774

3,591

3,463

[1,504]

[1,409]

[1,186]

[724]

[669]

合算信託財産額

百万円

126

202

2,886

8,386

 

(注)1.当社は、2018年10月1日付で株式会社第四銀行と株式会社北越銀行の経営統合に伴い、両行の共同持株会社として設立されました。設立に際し、株式会社第四銀行を取得企業として企業結合会計を行っているため、2018年度(自 2018年4月1日 至 2019年3月31日)の連結経営成績は、取得企業である株式会社第四銀行の2018年度の連結経営成績を基礎に、株式会社北越銀行の2018年10月1日から2019年3月31日までの連結経営成績を連結したものとなります。

2.自己資本比率は、(期末純資産の部合計-期末新株予約権-期末非支配株主持分)を期末資産の部の合計で除して算出しております。

3.2020年度より、平均臨時従業員数の算出基準を一部変更しております。

4.2022年度の潜在株式調整後1株当たり当期純利益は、潜在株式が存在しないため記載しておりません。

5.合算信託財産額は、「金融機関の信託業務の兼営等に関する法律」に基づく信託業務に係る信託財産額を記載しております。なお、連結会社のうち、該当する信託業務を営む会社は株式会社第四北越銀行1社であります。

 

 

(2) 当社の当事業年度の前4事業年度及び当事業年度に係る主要な経営指標等の推移

 

回次

第1期

第2期

第3期

第4期

第5期

決算年月

2019年3月

2020年3月

2021年3月

2022年3月

2023年3月

営業収益

百万円

4,597

8,820

8,115

8,966

8,320

経常利益

百万円

3,472

6,370

5,635

8,271

7,444

当期純利益

百万円

3,474

6,306

5,564

8,292

7,401

資本金

百万円

30,000

30,000

30,000

30,000

30,000

発行済株式総数

千株

45,942

45,942

45,942

45,942

45,942

純資産額

百万円

320,491

321,715

321,933

323,227

323,632

総資産額

百万円

321,250

322,082

322,242

324,519

325,026

1株当たり純資産額

7,014.76

7,031.36

7,028.28

7,118.99

7,202.63

1株当たり配当額

(内1株当たり中間配当額)

60

120

120

120

120

(円)

(-)

(60)

(60)

(60)

(60)

1株当たり当期純利益

75.74

138.18

121.79

181.99

163.19

潜在株式調整後1株当たり

当期純利益

75.47

137.52

121.13

181.54

自己資本比率

99.56

99.64

99.68

99.60

99.57

自己資本利益率

1.08

1.96

1.73

2.57

2.28

株価収益率

41.25

17.10

21.43

13.76

17.70

配当性向

79.21

86.83

98.52

65.93

73.53

従業員数

[外、平均臨時従業員数]

9

7

3

9

9

[-]

[-]

[-]

[-]

[-]

株主総利回り

(比較指標:配当込みTOPIX)

59.8

47.8

54.6

54.9

64.4

(88.7)

(80.3)

(114.1)

(116.4)

(123.1)

最高株価

5,320

3,435

2,955

2,827

3,320

最低株価

2,787

1,779

1,915

2,300

2,409

 

(注)1.自己資本比率は、(期末純資産の部合計-期末新株予約権)を期末資産の部の合計で除して算出しております。

2.第5期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益は、潜在株式が存在しないため記載しておりません。

3.最高株価及び最低株価は、第5期より東京証券取引所プライム市場におけるものであり、それ以前については東京証券取引所市場第一部におけるものであります。ただし、当社株式は2018年10月1日から東京証券取引所市場第一部に上場されており、それ以前の株価については該当事項がありません。

4.当社株式は2018年10月1日から東京証券取引所市場第一部に上場されており、株主総利回りは当該上場日の株価を基準に算出しております。

 

2 【沿革】

 2017年4月

 株式会社第四銀行及び株式会社北越銀行(以下、総称して「両行」という)は、経営統合
 検討に関する「基本合意書」を締結。

 2018年3月

 両行間で「経営統合契約書」を締結。

 2018年5月

 両行間で「株式移転計画書」を共同で作成。

 2018年6月

 両行の定時株主総会において、両行が共同で株式移転の方法により当社を設立し、両行が
 その完全子会社となることについて決議。

 2018年10月

 当社設立により、両行が当社の完全子会社となる。当社普通株式を東京証券取引所市場第

 一部に上場。「第一次中期経営計画」スタート。

 2019年5月

 第四北越キャリアブリッジ株式会社を設立。

 2019年10月

 第四北越証券株式会社を完全子会社化。

 2021年1月

 当社の完全子会社である両行が合併し、株式会社第四北越銀行が発足。

 2021年4月

「第二次中期経営計画」スタート。

 2021年10月

 第四北越リース株式会社、第四北越キャピタルパートナーズ株式会社並びに第四北越リサ
 ーチ&コンサルティング株式会社を完全子会社化。

 2022年4月

 東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行。

2022年10月

 第四ジェーシービーカード株式会社、第四ディーシーカード株式会社、北越カード株式会
 社並びに第四コンピューターサービス株式会社を完全子会社化。

 

 

 

3 【事業の内容】

当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社及び連結子会社13社で構成され、銀行業務を中心に、リース業務、証券業務、保証業務、クレジットカード業務などの金融サービスに係る事業を行っております。

※他に非連結子会社(持分法非適用会社)が4社あります。

当社は、当社の子会社に係る経営管理及びそれに附帯する業務を行っております。

当社及び連結子会社の事業に係わる位置づけは次のとおりであります。なお、事業の区分は「第5 経理の状況1(1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。

(銀行業)

株式会社第四北越銀行の本支店等においては、預金業務、貸出業務、内国為替業務、外国為替業務のほか、代理業務、国債等公共債及び証券投資信託・保険商品の窓口販売業務等を行い、お客さまへ幅広い金融商品・サービスを提供しております。

(リース業)

第四北越リース株式会社及び北越リース株式会社においては、地元事業者のお客さまを中心にリース業務などの金融サービスを提供しております。

(証券業)

第四北越証券株式会社においては、有価証券の売買等及び委託の媒介、有価証券の募集及び売出しの取扱い等を行い、地域のお客さまの資産運用、資金調達の両面から幅広いサービスを提供しております。

(その他)

その他の当社の関係会社においては、保証業務、クレジットカード業務、人材紹介業務等の金融サービスに係る事業を行い、質の高い商品・サービスの提供によるお客さまの満足度の向上に努めております。

 

なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。

 

 

以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。

2023年3月31日現在

 


 

 

4 【関係会社の状況】

 

名称

住所

資本金
又は
出資金
(百万円)

主要な事業
の内容

議決権の
所有(又は
被所有)
割合(%)

当社との関係内容

役員の
兼任等
(人)

資金
援助

営業上の

取引

設備の
賃貸借

業務
提携

(連結子会社)

株式会社

第四北越銀行

新潟市

中央区

32,776

銀行業

  100.0

6

(6)

-

経営管理

金銭貸借

預金取引

当社へ建物の一部を賃貸

 -

第四北越証券

株式会社

長岡市

600

証券業

  100.0

1

(1)

-

 -

 -

 -

第四北越キャリアブリッジ株式会社

新潟市

中央区

30

人材紹介業、企業の人材に関するコンサルティング業務

100.0

 

2

(2)

 

-

-

-

-

第四北越リース

株式会社

新潟市

中央区

100

リース業

 100.0

2

(2)

-

 -

 -

 -

第四北越リサーチ&コンサルティング株式会社

新潟市

中央区

30

コンサルティング業務、経済・社会に関する調査研究・情報提供業務

100.0

2

(2)

-

その他

(サービス受託関係)

-

-

第四北越キャピタルパートナーズ

株式会社

新潟市

中央区

20

ベンチャーキャピタル業務

100.0

2

(2)

-

-

-

-

第四コンピューターサービス

株式会社

新潟市

中央区

15

コンピューター関連業務

100.0

-

-

その他

(サービス受託関係)

-

-

第四ジェーシービーカード株式会社

新潟市

中央区

30

クレジットカード・信用保証業務

100.0

1

(1)

-

-

-

-

第四ディーシーカード株式会社

新潟市

中央区

30

クレジットカード業務

100.0

1

(1)

-

-

-

-

北越カード

株式会社

長岡市

20

クレジットカード・信用保証業務

100.0

1

(1)

-

-

-

-

第四信用保証

株式会社

新潟市

中央区

50

信用保証業務

  100.0

(100.0)

-

-

 -

 -

 -

北越信用保証

株式会社

新潟市

中央区

210

信用保証業務

100.0

(100.0)

-

-

-

-

-

北越リース

株式会社

長岡市

100

リース業

100.0

(100.0)

2

(2)

-

-

-

-

 

(注) 1.上記関係会社のうち、特定子会社に該当するのは株式会社第四北越銀行であります。

2.「議決権の所有(又は被所有)割合」欄の( )内は子会社による間接所有の割合(内書き)であります。

3.「当社との関係内容」の「役員の兼任等」欄の( )内は、当社の役員(内書き)であります。

4.上記関係会社のうち、株式会社第四北越銀行及び第四北越リース株式会社は、経常収益(連結会社相互間の内部経常収益を除く。)の連結経常収益に占める割合が10%を超えております。主要な損益情報等につきましては、以下のとおりであります。

 

 

経常収益

(百万円)

経常利益

(百万円)

当期純利益

(百万円)

純資産額

(百万円)

総資産額

(百万円)

株式会社第四北越銀行

122,639

22,568

14,847

365,331

10,455,650

第四北越リース株式会社

16,604

118

96

15,042

60,632

 

 

5 【従業員の状況】
(1) 連結会社における従業員数

2023年3月31日現在

セグメントの名称

銀行業

リース業

証券業

その他

合計

従業員数(人)

3,035

66

203

159

3,463

[607]

[16]

[9]

[37]

[669]

 

(注) 1.合計従業員数は、連結子会社以外への出向者を除き、社外から受け入れた出向者を含んでおります。

   2.従業員数には、嘱託及び臨時従業員1,433人を含んでおりません。なお、子銀行の執行役員10名を含んでおります。

3.臨時従業員数は、[ ]内に年間の平均人員を外書きで記載しております。

4.当社の従業員は、すべてその他のセグメントに属しております。

 

(2) 当社の従業員数

2023年3月31日現在

従業員数(人)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

9

50.7

28.1

11,618

[-]

 

(注) 1.当社従業員は株式会社第四北越銀行からの出向者であります。

     なお、子会社からの兼務出向者は含んでおりません。

2.当社の従業員は、すべてその他のセグメントに属しております。

3.臨時従業員数は、[ ]内に年間の平均人員を外書きで記載しております。

4.平均勤続年数は、出向元での勤続年数を通算しております。

5.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

 

(3) 労働組合の状況

当社に労働組合はありません。また、当社グループには第四北越銀行従業員組合(組合員数2,346人)と全国金融産業労働組合(組合員数1人)が組織されております。労使間においては特記すべき事項はありません。

 

 (4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

  ①連結会社

当事業年度

管理職に占める女性労働者の割合(%)
(注1)

男性労働者の育児休業取得率(%)

(注2)

労働者の男女の賃金の差異(%)

(注1)

全労働者

正規雇用

労働者

パート・

有期労働者

23.8

102.2

46.8

61.6

66.0

 

 

  ②主要な連結子会社

当事業年度

名称

管理職に占める女性労働者の割合(%)
(注1)

男性労働者の育児休業取得率(%)

(注2)

労働者の男女の賃金の差異(%)

(注1)

全労働者

正規雇用

労働者

パート・

有期労働者

株式会社第四北越銀行

25.8

106.0

45.8

61.2

66.5

第四北越証券株式会社

6.7

50.0

60.7

60.5

81.3

 

(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(2015年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

   2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(1991年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(1991年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を以下の算式にて算出したものであります。

取得率 =

当事業年度中に育児休業等を開始した男性労働者の数

当事業年度中に配偶者が出産した男性労働者の数

 

 

※育児休業等は子が満1歳6ヵ月に達するまでの任意の時期に開始できることから、当事業年度前に配偶者が出産し当事業年度中に育児休業等を開始した男性労働者を含んでおります。

 

<男女間賃金格差の補足説明>

当社および連結子会社の人事制度および賃金体系では男女間の差は設けておりません。

正規雇用労働者では、相対的に賃金の高い管理職の割合が女性に比べ男性が高いことが男女間賃金格差の要因となっており、女性活躍促進のため女性次世代リーダー育成プログラムや仕事と育児の両立支援などに取り組んでおります。

また、主要な連結子会社である第四北越銀行では、従業員のライフスタイルに合わせた多様な働き方を支援するため、通勤可能な範囲に勤務地を限定できる「地域限定制度」を設けております。転居を伴う転勤のない同制度を選択した行員の給与は選択前の85%~90%程度となりますが、すべての役職に就任可能であり昇格や昇進の制限はありません。当該制度を選択する割合には男女差(男性行員9.1%、女性行員61.9%)が生じており男女間賃金格差の一因となっております。

 

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

(1)経営方針

 当社は、経営理念である、

  私たちは

  信頼される金融グループとして

  みなさまの期待に応えるサービスを提供し

  地域社会の発展に貢献し続けます

  変化に果敢に挑戦し

  新たな価値を創造します

を実践し、金融仲介機能及び情報仲介機能の発揮による新たな価値の創造と、経営の効率化を進め、地域の発展に貢献し続けることで、お客さまや地域から圧倒的に支持される金融・情報サービスグループを目指しております。

この経営理念は、「行動の規範(プリンシプル)」「使命(ミッション)」「あるべき姿・方向性(ビジョン)」から構成されており、当社の活動の根源、拠って立つ基盤であります。全役職員が経営理念を理解し、常に行動に反映させることで、当社の持続的成長へつなげてまいります。

 


 

 

(2)経営環境に対する認識

当社グループを取り巻く経営環境は、少子高齢化を伴う人口減少が想定を超えるスピードで進行するなど、構造的な社会課題が一層深刻化しているとともに、デジタル社会の急速な浸透と相まった異業種による金融分野への参入増加によって、競争も日々激しさを増しております。

また、新型コロナウイルス禍からの社会経済活動の正常化が進みつつある一方で、地政学的リスクのさらなる高まりや世界的なインフレの高進など、複雑性・不確実性を増しながら、加速度的かつ多面的に変化しております。

さらには、気候変動リスクへの対応をはじめ、事業基盤である環境と社会の維持・増強と、経済成長・企業活動を両立させるサステナビリティ経営の重要性が国内外で急速に高まっております。

このような環境変化が当社の経営に与える影響を見極めたうえで、適切な経営戦略を実行していく必要があると認識しております。

 

(3)中期経営計画

銀行合併の成果をあげる新たなステージとして2021年4月からスタートした第二次中期経営計画(2021年4月~2024年3月)では、最重要テーマを「シナジー効果の最大化」として、ノウハウの共有や重複機能の整理、経営資源の再配分による収益力の向上とコスト削減を実現する「合併シナジー」、当社グループ企業が持つあらゆるサービスをワンストップかつ最適な形でご提供することで得られる「グループシナジー」、そして、地方銀行最大の広域アライアンスである「TSUBASAアライアンス」による規模のメリットと情報連携の優位性を活用した「TSUBASA連携シナジー」の3つのシナジーを発揮することで、計画最終年度(2023年度)の連結当期純利益(親会社株主に帰属する当期純利益)は201億円、連結OHRは65%台を目標としております目標の達成に向けて、グループ全役職員が、志を一つに“一志団結”で取り組んでまいります。

 


 

 

①基本戦略 

第二次中期経営計画では、取り巻く経営環境を踏まえ、当社の最重要経営課題を「収益力の強化」、「経営の効率化」、「健全性の維持・向上」の3点とし、これらの実現に向けて5つの基本戦略、Ⅰ「シナジー効果の発揮」、Ⅱ「生産性の飛躍的向上」、Ⅲ「人的資本経営の実践」、Ⅳ「リスクマネジメントの深化」、Ⅴ「サステナビリティ経営の実践」に取り組んでおります

なお、当社グループの持続的な価値創造や競争優位を生み出す源泉である「人的資本」の価値向上に向けて、2023年4月より、第二次中期経営計画の基本戦略Ⅲ「人財力の育成・強化」を「人的資本経営の実践」に変更しております

 


 

②経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

第二次中期経営計画の経営指標は、当社の最重要経営課題の実現に向けた基本戦略の達成度を測る指標として、「収益力の強化」「グループの成長性」「経営の効率化」「健全性の維持・向上」の4分野における指標を設定しており、計画最終年度となる2023年度の目標は以下の通りであります。

なお、連結ROEにつきまして、中長期的に収益力を高めていくことを基本として5%以上を目指す方針を掲げております。年々着実に向上しており、2023年度の目標は4.9%としております

経営指標

(「連結」「グループ会社」表記のない指標は「第四北越銀行」の計数)

2023年度目標

収益力の強化

連結当期純利益 ※1

201億円

グループの成長性

中小企業向け貸出平残増加率 ※2

5.0%

消費性貸出平残増加率 ※2

3.6%

非金利収益増加率 ※3

11.1%

グループ会社収益増加率 ※4

24.2%

経営の効率化

連結OHR

65.5%

連結ROE

4.9%

健全性の維持・向上

連結自己資本比率

9.8%

 

※1 親会社株主に帰属する当期純利益 

※2 「平残」は部分直接償却前の年間平均残高

※3 「非金利収益」は役務取引等利益及び国債等債券損益を除くその他業務利益の合計(除く外貨調達コスト)

※4 「グループ会社収益」は当社および銀行を除くグループ各社の親会社株主に帰属する当期純利益の合計

 

なお、第二次中期経営計画では、グループ全体の収益増強に向けた「ポートフォリオの変革の深化」として、改善を図る6指標を設定しております。2023年度の目標は以下の通りであります

 

ポートフォリオの変革の深化に向けた6指標

2023年度目標

①総貸出残高に占める中小企業貸出比率 ※1

38.2%

②総貸出残高に占める消費性貸出比率 ※1

27.4%

③消費性貸出残高に占める無担保ローン比率 ※1

8.3%

④コア業務粗利益に占める資産運用アドバイス収益(※2)比率

13.0%

⑤コア業務粗利益に占める金融ソリューション収益(※3)比率

16.4%

⑥連単倍率 ※4

1.3倍

 

     ※1 第四北越銀行における部分直接償却前の年間平均残高での比率

    ※2 第四北越銀行における投資信託、公共債、保険等、預かり資産からの収益

      ※3 第四北越銀行におけるシンジケートローン、私募債、デリバティブ、事業承継、

             M&Aなどからの収益

      ※4 当社の連結当期純利益を第四北越銀行単体の当期純利益で除した計数

 

また、新潟県内最大の金融・情報サービスグループとして、以下の「地域への貢献に関する評価指標」を掲げております。2023年度の目標は以下の通りであります

 

地域への貢献に関する評価指標

2023年度目標

地域への貢献度合いを測る最重要目標

第四北越銀行をメインバンクとしてお取引

いただいている企業数

15,400先

地域経済を牽引する

担い手の維持・増加

創業・第二創業に関与した件数

1,850件

事業承継を支援した先数

1,740先

企業の付加価値

向上支援

事業性評価に基づく融資先数

6,400先

事業性評価に基づく融資残高

1兆6,000億円

経営者保証に関するガイドラインの活用先数

9,500先

経営指標等が改善した取引先数

7,700先

本業支援件数

2,850件

経営改善計画の策定支援件数

480件

事業領域の拡大による
  新たな価値提供

地域商社「株式会社ブリッジにいがた」を通じた活動

 

販路開拓支援先数(累計)※

600先

生産性向上支援に向けたグループ連携活動件数(累計)

270件

人材紹介会社「第四北越キャリアブリッジ株式会社」を通じた活動

 

企業の課題解決につながる人材マッチング件数(累計)

210件

 

※ 2019年10月からの累計件数

 

 

(4)対処すべき課題 

当社グループを取り巻く経営環境は、少子高齢化を伴う人口減少が想定を超えるスピードで進行するなど、構造的な社会課題が一層深刻化しているとともに、デジタル社会の急速な浸透と相まった異業種による金融分野への参入増加によって、競争も日々激しさを増しております。

また、新型コロナウイルス禍からの社会経済活動の正常化が進みつつある一方で、地政学的リスクのさらなる高まりや世界的なインフレの高進など、複雑性・不確実性を増しながら、加速度的かつ多面的に変化しております。

さらには、気候変動リスクへの対応をはじめ、事業基盤である環境と社会の維持・増強と、経済成長・企業活動を両立させるサステナビリティ経営の重要性が国内外で急速に高まっております

このような経営環境のもと、2023年度は、当社グループ第二次中期経営計画の最終年度であり、新たな成長ステージに向けたステップとして重要な年となります。当社グループの最重要経営課題である「収益力の強化」「経営の効率化」「健全性の維持・向上」の実現に向けて、銀行合併によって拡充されたノウハウ・情報・ネットワークなどを活用した「合併シナジー」、当社グループ各社が有する様々な機能をワンストップで最適な形でご提供する「グループシナジー」、第四北越銀行をはじめ地方銀行10行が参加する地銀最大の広域連携「TSUBASAアライアンス」の規模のメリットと情報連携の優位性を活用した「TSUBASA連携シナジー」の3つのシナジーを最大限発揮してまいります。また、人的資本への積極的な投資を継続するとともに、DX(デジタル・トランスフォーメーション)をはじめとした構造改革への取り組みをさらに進めてまいります

第二次中期経営計画で進めてきたグループ事業の再編につきましては、本年4月にシステム事業を手掛ける「株式会社第四北越ITソリューションズ」と、地域商社「株式会社ブリッジにいがた」を新たに当社の子会社とし、現在、当社グループは銀行子会社3社を含め15社体制となっております。多様なグループ機能を最大限発揮し、あらゆる分野でお客さまの課題解決に向けたご支援に取り組んでまいります

人的資本への取り組みにつきましては、本年4月より、第二次中期経営計画の3番目の基本戦略「人財力の育成・強化」を「人的資本経営の実践」に変更いたしました。当社グループは、これまでも人材の材を財産の財と表現し、多様な職員が能力を発揮するための職場環境づくりを積極的に進め、国などからも高い評価をいただいております。人的資本価値の向上に引き続き取り組み、当社グループの競争優位性をさらに高めてまいります。

サステナビリティへの取り組みにつきましては、2021年12月に制定した「サステナビリティ基本方針」に基づき、リスクと機会を鋭敏に捉え、地域を取り巻く環境・社会問題について、新潟県内最大の金融・情報サービスグループとして、引き続き主体的かつ積極的に取り組んでまいります

また、皆さまからの当社グループへの信頼を揺るぎないものとしていくため、経営の根幹であるコンプライアンス(法令等遵守)態勢の強化にグループ全社で引き続き全力で取り組み、より高い倫理観の確立を図るとともに、コーポレートガバナンス・コードの趣旨に基づいた質の高いグループガバナンス態勢の構築に努めてまいります

本年は、当社が設立5周年、第四北越銀行が創立150周年を迎える記念すべき節目の年となります。これまでの歴史のなかで築き上げてまいりました皆さまとの信頼関係、地域とのネットワークを礎に、当社グループ役職員が志をひとつに、一丸となって、経営理念に掲げる「地域への貢献」を永続的に果たしてまいる所存です

 

 

3 【事業等のリスク】

 

 以下では、当社グループの事業等に関するリスクについて、当社経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクを記載しております。当社グループは、これらのリスクの発生可能性を認識した上で、低減策を実施するとともに、リスクが顕在化した場合の適切な対応に努めてまいります。なお、本項においては、将来に関する事項が含まれておりますが、別段の記載がない限り、当連結会計年度の末日現在において判断したものであります。

 

 当社グループの財政状態、経営成績等に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクのうち、特に重要なリスクとして、(1)信用リスク及び(2)市場リスクがあげられます。

 当社グループでは、当該リスクについて、統計的手法であるVaR(バリュー・アット・リスク)を用いて、ある確率(信頼区間99%)のもと一定期間(例えば1年間)に被る可能性のある最大損失額(リスク量)を日次で算出し把握しております。

 また、これらのリスクが顕在化した場合、当社グループの業績・業務運営に重大な影響を及ぼす可能性があるため、業務の継続性を確保する観点から、リスク量が自己資本の範囲内に収まるよう資本配賦制度(リスク量に対する資本の割り当て)を用いた業務運営を行い、経営戦略と一体となったリスク管理を実践しております。

 

 なお、当社グループのリスク管理体制等については、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等」に記載しております。

 

 (1) 信用リスク

 取引先の倒産や信用状況の悪化等により、貸出金などの元本や利息の価値が減少ないし消滅し、損失を被るリスクのことです。

① 不良債権の状況

当社グループは、貸出先に対する審査体制の強化、厳格な自己査定の実施、大口貸出先の削減による小口分散化を進めてきておりますが、景気動向、地価及び株価の変動、貸出先の経営状況の変動によっては、不良債権及び与信関係費用が増加する恐れがあり、その結果、当社グループの業績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。また、予期せぬ大震災等による経済活動の制限や風評被害等が貸出先の業績に悪影響を及ぼすことにより、不良債権及び与信関係費用が増加する恐れがあり、その結果、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。

② 貸倒引当金の状況

当社グループは、貸出先の状況、担保の価値及び過去の貸倒実績率等に基づいて予想損失額を算定し貸倒引当金を計上しております。しかし、予想損失額を算定した前提と比較して、著しい経済状態の悪化、貸出先の状況悪化、担保価値の下落、自己査定及び償却引当に関する基準の変更、その他の予想し得ない理由により、貸倒引当金の積み増しを行わざるを得なくなり、その結果、当社グループの業績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

③ 貸出先への対応

当社グループは、貸出先に債務不履行等が発生した場合において、回収の効率性・実効性の観点から、当社グループが債権者として有する法的な権利の全てを行使せず、これらの貸出先に対して債権放棄または追加融資を行って支援を継続する場合があります。このような貸出先に対しては、再建計画の妥当性や実行可能性について十分に検証した上で支援継続を決定いたしますが、企業再建が奏功しない場合には信用コストが増加し、当社グループの業績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

④ 権利行使の困難性

不動産市場や有価証券市場における流動性の欠如または価格の下落等により、担保権を設定した不動産もしくは有価証券の換金、または取引先の保有する資産に対して強制執行することが事実上困難となる可能性があります。この場合、与信関係費用が増加するとともに不良債権処理が進まず、当社グループの業績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

 

 (2) 市場リスク

 国内外の金利、有価証券等の価格、外国為替相場等の市場要因が変動することにより、当社グループの保有する資産・負債の価値が変動して、損失を被るリスクのことです。
① 金利変動リスク

当社グループは、主たる業務として銀行業を営んでおり、預金等による資金調達費用と貸出金や有価証券を中心とした資金運用収入の差額による資金利益を主たる収入源としています。これらの資金調達と資金運用に適用される金利は契約毎に金利更改時点が異なっており、金融政策の変更等により予期せぬ金利変動が発生した場合は、利鞘も変動するため、収益にマイナスに作用する可能性があります。

また、当社グループでは、資金運用において国債や地方債等の債券での運用を行っておりますが、金利上昇により保有債券の時価が減少し、業績に影響を及ぼす可能性があります。

② 株価下落リスク

 当社グループは、市場性のある株式を保有しておりますが、景気・市場の動向、株式発行体の業績悪化等により大幅な株価下落が発生した場合には、保有株式に減損または評価損が発生し、業績に影響を及ぼす可能性があります。

③ 為替変動リスク

 当社グループは運用・調達の手段として、資産及び負債の一部を外貨建で保有しております。円高が進行した場合には、外貨建取引の円換算額が目減りすることとなり、かかる外貨建の資産と負債が同額で相殺されない場合、または適切にヘッジされていない場合には、為替相場の不利な変動によって当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(3)外的要因(紛争・国家間対立、感染症の流行等)に関するリスク

 ロシア・ウクライナ情勢の深刻化・長期化、米中関係の悪化懸念等の国家間対立に伴い、企業業績の悪化や金融市場の混乱が生じる可能性があり、これらにより、当社グループにおいて、与信関係費用の増加や保有資産の評価損・減損の発生、資金流動性の低下等につながる可能性があります。また、新型コロナウイルスの変異株の出現や新たな感染症等の流行によって、当社グループ役職員の感染者が増加し、業務運営に支障が生じる可能性があります。

 

 (4) サステナビリティに関するリスク

 環境・社会を維持または向上させながら、経済と企業の成長を実現するサステナビリティの考え方が広く社会に浸透し、国内外でその取り組みに対する重要性が急速に高まっております。当社グループでは2021年度に「サステナビリティ基本方針」を制定し、2022年4月からは「第二次中期経営計画」に「基本戦略Ⅴ サステナビリティ経営の実践」を追加し、サステナビリティへの取り組みのスピードを加速させています。しかしながら、これらの取り組みが奏功しない、もしくは不十分である場合、お客さま及び市場等からの信用失墜等により、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

    気候変動に関するリスク

 大雪や豪雨、台風等の気候変動により、信用リスクにおいては、借手の返済能力の低下や担保資産の減価、オペレーショナル・リスクにおいては、設備損壊や営業拠点間の交通遮断に伴う業務停滞等が発生することで、当社グループの業績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。なお、当社は気候変動によってもたらされる企業の財務的影響について適切な開示を求める「TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)提言」への賛同を表明しております。

    社会との信頼関係に関するリスク

 当社グループでは「サステナビリティ基本方針」において、あらゆる企業活動において人権を尊重すること、法令及び社会規範を遵守し、お客さまとの公正・適正な取引を誠実に遂行するとともに、情報開示・対話を通じたステークホルダーとの信頼関係を構築すること等を掲げ、「第二次中期経営計画」に「基本戦略Ⅴ サステナビリティ経営の実践」を追加し、取り組みを行っておりますが、これらの取り組みが奏功しない、もしくは不十分である場合、お客さま及び市場等からの信用失墜等により、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

 

 (5) 自己資本比率に関するリスク

 当社グループは、海外営業拠点を有しておりませんので、連結自己資本比率を2006年金融庁告示第20号に定められた国内基準である4%以上に維持する必要があります。また、当社の銀行子会社は、連結自己資本比率及び単体自己資本比率を2006年金融庁告示第19号に定められた国内基準である4%以上に維持する必要があります。当社グループは現在のところ、この所要水準を上回っておりますが、今後、この水準を下回った場合には、金融庁長官から、業務の全部または一部の停止等を含む様々な命令を受けることとなります。
当社グループの自己資本比率は以下のような要因により影響を受ける可能性があります。
・株式を含む有価証券ポートフォリオの価値の低下
・不良債権増加に伴う与信関連費用の増加
・自己資本比率の基準及び算定方法の変更
・本項記載のその他の不利益な展開

 

 (6) 持株会社のリスク

 当社は銀行持株会社であるため、その収入の大部分を傘下の銀行子会社から受領する配当金等に依存しております。一定の状況下で、様々な規制上または契約上の制限により、その金額が制限される場合があります。また、銀行子会社が十分な利益を計上することができず、当社に対して配当を支払えない状況が生じた場合には、当社株主に対する配当の支払が不可能となる可能性があります。

 

 (7) 流動性リスク

資金の運用と調達の期間ミスマッチや風評等による予期せぬ資金の流出、または市場の混乱により必要な資金確保が困難になる可能性があります。また、この場合通常よりも著しく不利な価格での取引を余儀なくされる場合があり、損失が発生し、当社グループの業績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

 (8) コンプライアンスに関するリスク

当社グループはコンプライアンスの徹底を経営の最重要課題と位置付け、法令等遵守態勢の強化に取り組んでおります。しかしながら、役職員の法令等違反に起因した多大な経済的損失や信用力の低下等が発生した場合、当社グループの業務遂行や業績に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

 (9) オペレーショナル・リスク

① 事務リスク
 当社グループは事務処理に関する諸規程を詳細に定め、事務の厳正化に努めておりますが、役職員による不正確な事務、不正あるいは事故等が発生した場合、当社グループの業務遂行や業績に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

② システムリスク
 当社グループが業務上使用しているコンピューターシステムにおいては、障害発生防止に万全を期しておりますが、人為的ミス、災害等の要因によって障害が発生した場合、当社グループの業務遂行や業績に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

③ 法務リスク

 当社グループは、銀行法、会社法、金融商品取引法等のあらゆる法令を遵守し法務リスクの低減に努めておりますが、法令解釈の相違、法令手続きの不備、法令違反行為等が発生した場合、当社グループの業績や株価に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

④ 人的リスク

 当社グループでは、労働関連法令に基づき適切な労務管理に努めておりますが、予想外の職員の流出に伴う人材不足や職員のモラル低下等により就業環境が悪化し、当社グループの業務遂行や業績に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

⑤ 風評リスク

 当社グループまたは金融業界に対する悪評や信用低下をもたらす風評等が広がった場合、その内容が正確であるか否かにかかわらず、当社グループの業績や株価に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

⑥ 情報セキュリティリスク

 当社グループは個人情報保護法等に対応し、情報管理態勢の整備、強化を図っております。しかしながら、役職員及び委託先の人為的ミス、事故等により顧客情報や経営情報の漏洩、紛失、改ざん、不正使用などが発生した場合、当社グループの業務遂行や業績に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

⑦ 有形資産リスク

 当社グループが事業活動を行う上で所有及び賃貸中の土地、建物、車両等の有形資産について、自然災害、犯罪行為、資産管理上の瑕疵等の結果、毀損、焼失、あるいは劣化することにより業務の運営に支障をきたす可能性があります。

 

⑧ 外部委託リスク

 当社グループでは様々な業務を外部に委託しており、委託先の選定にあたっては、その可否を十分検討するとともに、委託中においてもモニタリング等による管理に努めております。しかしながら、委託先において当社グループの顧客情報や機密情報の漏洩があった場合、あるいは委託先の倒産等により委託業務の遂行に支障をきたした場合は、当社グループの業務遂行や業績に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

 (10) サイバーセキュリティリスク

当社グループではサイバーセキュリティリスクをグループ全体で管理すべきリスクと認識し管理態勢の強化に取り組んでおります。しかしながら、「サイバー攻撃」(情報通信ネットワーク・情報システム等の悪用により、サイバー空間を経由した不正侵入、情報の窃取・改ざん・破壊、情報システムの作動停止や誤作動、不正プログラムの実行やDDoS攻撃等)により、当社グループのサイバーセキュリティが脅かされ、損失が発生し業績に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

 (11) 金融犯罪に関するリスク

 当社グループでは振り込め詐欺やキャッシュカードの偽造・盗難等の金融犯罪による被害を未然に防止するため、セキュリティ強化に向けた対策を講じております。また、マネーロンダリング及びテロ資金供与対策を経営の重要課題と位置付け、グループとしての管理態勢の強化に取り組んでおります。しかしながら、高度化する金融犯罪の発生により、その対策費用や、被害に遭われたお客さまへの補償等により、当社グループの業績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(12) 退職給付債務に関するリスク

 当社グループは、従業員の退職給付費用及び債務について、年金資産の期待運用利回りや将来の退職給付債務算出に用いる保険数理上の前提・仮定に基づいて算出しております。今後、年金資産の時価下落や運用利回りの低下、割引率等予定給付債務計算の前提となる保険数理上の前提・仮定の変更などにより、退職給付費用及び債務が増加することで当社グループの業績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(13) 固定資産の減損会計に関するリスク

 当社グループは、保有する固定資産について「固定資産の減損に係る会計基準」を適用しております。今後、地価の下落や収益状況の悪化などにより固定資産の減損損失を計上することになる場合、当社グループの業績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(14) 繰延税金資産に関するリスク

 当社グループは、現行の会計基準に従い、様々な予測・仮定を前提に算定した将来の合理的な期間内の課税所得の見積額に基づいて繰延税金資産を計上しております。今後、会計基準に何らかの変更があり、繰延税金資産の算入に何らかの制限が課された場合、あるいは、実際の課税所得が見積額と異なる等により、繰延税金資産の一部または全部の回収が出来ないと判断される場合は、当社グループの繰延税金資産は減額され、その結果、当社グループの業績や財務状況に悪影響を与えるとともに、自己資本比率の低下を招く可能性があります。

 

(15) 競争に伴うリスク

 日本の金融制度は大幅に規制が緩和されてきており、競争が一段と激化しております。その結果、当社グループが、こうした競争的な事業環境において競争優位を得られない場合、当社グループの事業、業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

 

(16) 地域経済の環境変化により影響を受けるリスク

 当社グループは、新潟県を主たる営業基盤としております。地域経済が低迷あるいは悪化した場合、業容の拡大が図れないほか、取引先の業況悪化等により信用リスクが増加し、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(17) 規制・制度変更に伴うリスク

 当社グループは現時点の規制に従って、また法的規制上のリスクを伴って業務を遂行しております。将来において法律、制度、規則、実務慣行等の変更並びにそれらによって発生する事態が、当社グループの業務遂行や業績に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(18) 格付低下リスク

 当社は、格付機関より格付を取得しております。今後、当社グループの収益力・資産の質などの悪化により格付が引き下げられた場合、当社グループの資金調達等に悪影響が及ぶ可能性があります。 

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

(1)経営成績等の状況の概要

2022年度の国内経済を顧みますと、新型コロナウイルス禍からの社会経済活動の正常化が進むなか、物価上昇や海外経済の減速懸念などから一部に弱さがみられたものの、個人消費や設備投資などが緩やかに回復し、企業収益にも改善の動きがみられるなど総じて持ち直しの動きとなりました

当社グループの主要な営業基盤である新潟県内の経済につきましては、国内経済と同様に総じて緩やかな持ち直しの動きとなりましたが、第4四半期以降、原材料価格の上昇による影響などから、生産や輸出に足踏みがみられました

為替相場は、年度初に1ドル=122円台で始まったのち、日米金利差の拡大から大幅に円安が進行し、10月には1ドル=150円台と1990年以来の円安水準となりました。その後、日本銀行のイールドカーブ・コントロール政策の修正などによる日米金利差縮小を意識した円の買い戻しから、年度末は1ドル=133円台となりました

株式相場は、日経平均株価が年度初の27,000円台から、円安進行による輸出企業を中心とした業績拡大期待などにより、8月には29,000円台まで上昇しました。その後、世界景気の悪化懸念から今年1月初めには一時25,000円台まで下落しましたが、新型コロナウイルス感染症による行動規制の緩和を背景に国内景気の回復期待が高まったことなどから、年度末には28,000円台を回復しました

長期金利の指標となる10年国債利回りは、年度初の0.22%台から、8月には一時0.16%台まで低下しました。その後、日本銀行による金融緩和政策の修正観測から12月には0.5%を上回る水準まで上昇しましたが、欧米での金融不安による影響などから、年度末には0.32%台へ低下しました

 

このような環境認識のもと、当社グループは、第二次中期経営計画の実現に向けて、グループ役職員が”一志団結”して、シナジーの最大限の発揮に取り組み、業績の伸展と経営体質の強化を推し進めてまいりました

 当連結会計年度における当社及び連結子会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次の通りであります

 

 

①損益の状況

資金利益が75億円、役務取引等利益が17億円それぞれ増益となったものの、その他業務利益が93億円の減益となったことから、連結粗利益は前年度比1億円減益の912億円となりました。株式等関係損益が31億円減少したものの、貸倒償却引当費用が22億円、営業経費が25億円それぞれ減少したことから、経常利益は前年度比15億円増益の250億円となりました。

その結果、親会社株主に帰属する当期純利益は前年度比26億円増益の177億円となりました

 

 

前連結会計年度

(単位:百万円)

当連結会計年度

(単位:百万円)

 連結粗利益(注)

91,349

91,239

      資金利益

60,396

67,919

      役務取引等利益

21,065

22,821

      その他業務利益

9,887

498

 営業経費(△)

65,070

62,556

 貸倒償却引当費用(△)

7,600

5,395

      貸出金償却(△)

1,746

2,131

      個別貸倒引当金繰入額(△)

3,311

3,513

      一般貸倒引当金繰入額(△)

298

△820

      延滞債権等売却損(△)

665

24

      その他(△)

1,578

546

 貸倒引当金戻入益

 償却債権取立益

501

482

 株式等関係損益

3,667

534

 その他

698

744

 経常利益

23,545

25,048

 特別損益

△203

△98

 税金等調整前当期純利益

23,342

24,949

 法人税、住民税及び事業税(△)

8,281

6,699

 法人税等調整額(△)

△469

366

 当期純利益

15,530

17,883

 非支配株主に帰属する当期純利益(△)

385

115

 親会社株主に帰属する当期純利益

15,144

17,768

 (注)連結粗利益=(資金運用収益-(資金調達費用-金銭の信託運用見合費用))

   +(役務取引等収益+信託報酬-役務取引等費用)+(その他業務収益-その他業務費用)

 

セグメントの業績は、次のとおりであります。

・銀行業

  経常収益は前年度比150億53百万円増加し、1,226億39百万円、セグメント利益は前年度比43億1百万円増加し、225億68百万円となりました。

・リース業

経常収益は前年度比4億88百万円減少し、205億1百万円、セグメント利益は前年度比3億93百万円減少し、3億66百万円となりました。

・証券業

経常収益は前年度比14億81百万円減少し、41億83百万円、セグメント利益は前年度比15億42百万円減少し、12億68百万円となりました。

 

 ②資産、負債及び純資産の部の状況

当連結会計年度末の総資産は前年度末比1,523億円減少し、10兆5,179億円となりました。また、純資産は前年度末比180億円減少し、4,154億円となりました。
主要勘定の残高につきましては、預金は前年度末比1,600億円増加し、8兆3,675億円となりました。また、譲渡性預金は前年度末比201億円減少し、2,132億円となりました。
貸出金は前年度末比1,518億円増加し、5兆2,659億円となりました。
有価証券は前年度末比3,701億円増加し、2兆8,713億円となりました。

 

  ③資産の健全性

2023年3月末の連結ベースでの不良債権残高(金融再生法開示債権)は、前年度末比95億円増加し、1,270億円となりました。

 

  ④自己資本比率

2023年3月末の連結ベースでの自己資本比率は、前年度末比0.28ポイント低下し、10.23%となりました。

 

⑤キャッシュ・フローの状況

連結キャッシュ・フローの状況につきましては、営業活動によるキャッシュ・フローは、借用金が減少したことなどから3,384億円の流出(前年度比1兆1,361億円減少)となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券の取得が売却・償還を上回ったことなどから3,807億円の流出(前年度比2,952億円減少)となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払及び自己株式の追加取得などから80億円の流出(前年度比8億円増加)となりました。

この結果、現金及び現金同等物は前年度末比7,273億円減少し、期末残高は2兆299億円となりました。

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

記載にあたっては、主として全セグメントの大宗を占める銀行業セグメントにおける経営成績等の状況に関する分析・検討内容を記載しております。

 

①当連結会計年度の経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 

(第二次中期経営計画における経営指標等)

〇経営指標

第二次中期経営計画では、8つの経営指標(「連結当期純利益」、「中小企業向け貸出平残増加率」、「消費性貸出平残増加率」、「非金利収益増加率」、「グループ会社収益増加率」、「連結OHR」、「連結ROE」、「連結自己資本比率」)を掲げております

収益力を示す経営指標である「連結当期純利益」は、「合併シナジー」「グループシナジー」「TSUBASA連携シナジー」の3つのシナジーの発揮に取り組み、グループ一体でのコンサルティング営業を実践した結果、目標比+12億円の177億円となりました

成長性を示す経営指標では、「中小企業向け貸出平残増加率」は、前年度比で376億円増加いたしましたが、新型コロナウイルス対応への積極的なご支援により取引先の流動性預金が高水準で推移したほか、先行き不透明感や原材料・資源価格高騰による設備計画の先送りなどから目標比△2.5ポイントの1.9%となりました。「グループ会社収益増加率」は、証券事業やリース事業が前年を下回ったことなどにより目標比△28.4ポイントの△31.5%となりました。一方で、「消費性貸出平残増加率」は、住宅ローン・無担保ローンともに増加し目標比+0.4ポイントの3.3%となったほか、「非金利収益増加率」は、法人向け役務収益である金融ソリューション収益を中心に増加したことなどから、目標比+13.5ポイントの19.6%と目標を大きく上回りました

効率性を示す経営指標では、「連結OHR」は、組織横断的なコスト削減の取り組みなどにより、前年度比では2.7ポイント改善し、68.5%となりました。また、「連結ROE」につきましては、2021年度に引き続き向上し、目標比+0.8ポイントの4.2%となりました

健全性を示す経営指標である「連結自己資本比率」は、目標比+0.23ポイントの10.23%となり、引き続き十分な水準を確保しております

 

 

<経営指標(「連結」表記のない指標は「第四北越銀行」の計数)>

 

当連結会計年度

目標比

前年度比

収益力の
強化

連結当期純利益 ※1

177億円

12億円

26億円

グループの成長性

中小企業向け貸出平残増加率 ※2

1.9%

△2.5%

 

中小企業向け貸出平残 ※2

1兆9,420億円

△469億円

376億円

消費性貸出平残増加率 ※2

3.3%

0.4%

 

消費性貸出平残 ※2

1兆4,128億円

66億円

464億円

非金利収益増加率 ※3

19.6%

13.5%

 

非金利収益 ※3

262億円

30億円

43億円

グループ会社収益増加率 ※4

△31.5%

△28.4%

 

グループ会社収益 ※4

28億円

△11億円

△13億円

経営の
効率化

連結OHR

68.5%

0.2%

△2.7%

連結ROE

4.2%

0.8%

0.7%

健全性の維持・向上

連結自己資本比率

10.23%

0.23%

△0.28%

 

※1 親会社株主に帰属する当期純利益

※2 「平残」は部分直接償却前の年間平均残高

※3 「非金利収益」は役務取引等利益及び国債等債券損益を除くその他業務利益の合計(除く外貨調達コスト)

(算出方法の変更に伴い、過年度との比較の観点から、過去に遡り変更した計数と比較した数値)

※4 「グループ会社収益」は当社および銀行を除くグループ各社の親会社株主に帰属する当期純利益の合計

 

「ポートフォリオの変革の深化に向けた6指標」では、金融ソリューション収益、消費性貸出残高が順調に増加したことで、「コア業務粗利益に占める金融ソリューション収益比率」や「総貸出残高に占める消費性貸出比率」がそれぞれ目標を上回りました。

 

<ポートフォリオの変革の深化に向けた6指標>

 

当連結会計年度

目標比

前年度比

①総貸出残高に占める中小企業貸出比率 ※1

37.3%

△0.9%

△0.4%

②総貸出残高に占める消費性貸出比率 ※1

27.1%

0.1%

0.0%

③消費性貸出残高に占める無担保ローン比率 ※1

8.4%

△0.1%

△0.1%

④コア業務粗利益に占める

 資産運用アドバイス収益(※2)比率

8.9%

△2.0%

0.7%

⑤コア業務粗利益に占める

 金融ソリューション収益(※3)比率

15.5%

2.3%

3.4%

⑥連単倍率 ※4

1.19倍

△0.11倍

△0.05倍

 

※1 第四北越銀行における部分直接償却前の年間平均残高での比率

※2 第四北越銀行における投資信託、公共債、保険等、預かり資産からの収益

※3 第四北越銀行におけるシンジケートローン、私募債、デリバティブ、事業承継、M&Aなどからの収益

※4 当社の連結当期純利益を第四北越銀行の当期純利益で除した計数

 

〇地域への貢献に関する評価指標

「地域への貢献に関する評価指標」は、3項目を除き目標を上回りました。今後も企業のライフステージに応じた多面的なご支援に積極的に取り組み、地域経済の発展に貢献してまいります

 

 

<地域への貢献に関する評価指標>

地域への貢献に関する評価指標

当連結会計年度

目標比

地域への貢献度合いを

測る最重要目標

第四北越銀行をメインバンクとしてお取引いただいている企業数

15,080先

△220先

地域経済を牽引する

担い手の維持・増加

創業・第二創業に関与した件数

1,963件

213件

事業承継を支援した先数

1,683先

3先

企業の付加価値

向上支援

事業性評価に基づく融資先数

6,553先

653先

事業性評価に基づく融資残高

1兆4,402億円

2億円

経営者保証に関するガイドラインの活用先数

7,690先

△910先

経営指標等が改善した取引先数

10,234先

△1,966先

本業支援件数

3,591件

841件

経営改善計画の策定支援件数

459件

9件

事業領域の拡大による
  新たな価値提供

地域商社「株式会社ブリッジにいがた」を通じた活動

 

販路開拓支援先数(累計)※

560先

20先

生産性向上支援に向けたグループ連携活動件数(累計)

167件

2件

人材紹介会社「第四北越キャリアブリッジ株式会社」を通じた活動

 

企業の課題解決につながる人材マッチング件数(累計)

143件

8件

 

※ 2019年10月からの累計件数

 

(経営指標以外の主な指標)

○預金等残高及び貸出金残高

譲渡性預金を含めた預金等平残は、法人、個人ともに増加し、前年度比2,027億円増加いたしました

貸出金平残は、前年度比1,657億円増加いたしました。そのうち事業性貸出は、大・中堅企業を中心に、サステナブルファイナンスのほか、経済正常化や資材高騰などを背景に運転資金需要が増加したことなどから、前年度比1,307億円増加いたしました。消費性貸出につきましても、商品・サービスの拡充や非対面チャネルの活用など、お客さまの利便性向上に積極的に取り組んだ結果、前年度比464億円増加いたしました

今後も、お客さまの多様なニーズに対し、グループ総合力を発揮したコンサルティング営業を実践してまいります

 

<預金等平残・貸出金平残>

(第四北越銀行)

前連結会計年度

当連結会計年度

前年度比

預金等平残

8兆2,749億円

8兆4,777億円

2,027億円

貸出金平残※

5兆457億円

5兆2,114億円

1,657億円

 

うち事業性貸出

2兆7,253億円

2兆8,560億円

1,307億円

 

うち消費性貸出

1兆3,664億円

1兆4,128億円

464億円

 

※「平残」は部分直接償却前の年間平均残高

 

○有価証券残高

 有価証券平残は、国内外の債券を中心に分散投資を行ったことで、前年度比1,468億円増加いたしました。また、有価証券利息配当金は、為替市場での円安進行により価格が上昇した投資信託の売却などにより、前年度比110億円増加いたしました

米欧中央銀行による金融引き締めの影響や日本銀行の政策修正観測などにより、金融市場は不確実性の高い環境にあるため、流動性・透明性が高い有価証券への分散投資を継続するとともに、相場動向に応じて適宜売却益を確保するなど、着実な収益確保に努めてまいります

 

<有価証券平残・有価証券利息配当金 ※>

(第四北越銀行)

前連結会計年度

当連結会計年度

前年度比

有価証券平残

2兆4,597億円

2兆6,065億円

1,468億円

有価証券利息配当金

173億円

284億円

110億円

 

※ 商品有価証券を除く

 

○金融再生法開示債権・不良債権比率及びネット信用コスト

金融再生法開示債権は、業績低迷の長期化を要因とした企業のランクダウンが発生したことなどから、前年度末比96億円増加し、1,261億円となり、債権額に占める割合である不良債権比率も0.12ポイント上昇し、2.32%となりました

 ネット信用コストは、営業店と本部が連携してお客さまの経営改善や事業再生のご支援に注力したことなどから前年度比28億円減少し、41億円となりました。

 新型コロナウイルス感染症や物価高、円安などによる影響を注視し、グループ一体での多面的なご支援に引き続き注力してまいります。

 

<金融再生法開示債権・不良債権比率>

(第四北越銀行)

前連結会計年度

当連結会計年度

前年度比

破産更生債権及びこれらに準ずる債権

54億円

63億円

8億円

危険債権

1,071億円

1,150億円

79億円

要管理債権

39億円

47億円

8億円

 小計(A)

1,165億円

1,261億円

96億円

正常債権

5兆1,670億円

5兆3,053億円

1,383億円

 債権額合計(B)

5兆2,835億円

5兆4,314億円

1,479億円

不良債権比率(A)/(B)

2.20%

2.32%

0.12%

 

<ネット信用コスト>

(第四北越銀行)

前連結会計年度

当連結会計年度

前年度比

ネット信用コスト

69億円

41億円

△28億円

 

不良債権処理額

71億円

55億円

△15億円

一般貸倒引当金繰入額

2億円

△10億円

△12億円

貸倒引当金戻入益(△)

偶発損失引当金戻入益(△)

償却債権取立益(△)

4億円

4億円

△0億円

 

 

 

経営統合・合併によるシナジー効果

当社グループは、経営統合及び合併によるシナジー効果の最大限の発揮に向け、役職員が一丸となって各種施策に取り組んでおります

 2022年度のシナジー効果(経営統合関連費用などのマイナス要因も含めたネットでの効果)は、2018年10月に策定した当初計画を38億円上回る80億円となりました。経営統合した2018年度から2025年度までのシナジー効果(累計)は、当初計画の170億円を大きく上回る220億円以上となる見通しです

今後も、グループ一体でシナジー効果を最大限発揮し、「地域への貢献」を果たしてまいります

 


 

②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

当社グループのキャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報については以下の通りであります。

 当面の設備投資、成長分野への投資並びに株主還元等は自己資金で対応する予定であります。

 また、当社グループは資金繰りの正確な把握と安定に努めるとともに、資金の流動性の状況を日次で管理しているほか、定期的にALM・リスク管理委員会へ報告するなど、適切なリスク管理体制を構築しております。なお、貸出金や有価証券の運用については、預金を中心として調達するとともに、必要に応じて日銀借入金やコールマネー等により資金調達を行っております。

 

③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。

連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

 

(参考)

(1)国内・国際業務部門別収支

当連結会計年度の資金運用収支は、国内業務部門で前連結会計年度比88億82百万円増益の655億38百万円、国際業務部門で前連結会計年度比13億59百万円減益の23億81百万円となり、全体では前連結会計年度比75億22百万円増益の679億19百万円となりました。役務取引等収支は、国内業務部門で前連結会計年度比16億82百万円増益の226億2百万円、国際業務部門で前連結会計年度比9百万円増益の1億1百万円となり、全体では前連結会計年度比16億91百万円増益の227億3百万円となりました。その他業務収支は、国内業務部門で前連結会計年度比13億50百万円増益の40億75百万円、国際業務部門で前連結会計年度比107億39百万円減益の△35億77百万円となり、全体では前連結会計年度比93億89百万円減益の4億98百万円となりました。
 

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

相殺消去額(△)

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

資金運用収支

前連結会計年度

56,655

3,741

60,396

当連結会計年度

65,538

2,381

67,919

うち資金運用収益

前連結会計年度

57,608

5,087

10

62,684

当連結会計年度

67,048

13,027

16

80,060

うち資金調達費用

前連結会計年度

952

1,345

10

2,287

当連結会計年度

1,510

10,646

16

12,140

信託報酬

前連結会計年度

53

53

当連結会計年度

117

117

役務取引等収支

前連結会計年度

20,920

91

21,012

当連結会計年度

22,602

101

22,703

うち役務取引等収益

前連結会計年度

28,520

195

28,715

当連結会計年度

30,284

208

30,492

うち役務取引等費用

前連結会計年度

7,599

103

7,703

当連結会計年度

7,681

106

7,788

その他業務収支

前連結会計年度

2,724

7,162

9,887

当連結会計年度

4,075

△3,577

498

うちその他業務収益

前連結会計年度

25,945

8,121

34,066

当連結会計年度

23,530

9,372

32,902

うちその他業務費用

前連結会計年度

23,220

959

24,179

当連結会計年度

19,455

12,949

32,404

 

(注) 1.「国内業務部門」は、当社及び連結子会社の円建取引であります。「国際業務部門」は、連結子会社の外貨建取引であります。ただし、円建対非居住者取引、特別国際金融取引勘定分等は国際業務部門に含めております。

2.「相殺消去額(△)」は、国内業務部門と国際業務部門の間の資金貸借の利息であります。

3.国内業務部門、国際業務部門とも連結相殺消去後の計数を表示しております。

 

(2)国内・国際業務部門別資金運用/調達の状況

当連結会計年度の資金運用勘定の平均残高は、国内業務部門で前連結会計年度比1兆1,325億50百万円増加の9兆3,913億95百万円、国際業務部門で前連結会計年度比1,296億90百万円増加の6,011億25百万円となり、合計で前連結会計年度比1兆2,041億29百万円増加の9兆8,265億22百万円となりました。受取利息は、国内業務部門で前連結会計年度比94億40百万円増加の670億48百万円、国際業務部門で前連結会計年度比79億40百万円増加の130億27百万円となり、合計で前連結会計年度比173億75百万円増加の800億60百万円となりました。利回りは、国内業務部門で前連結会計年度比0.02ポイント上昇の0.71%、国際業務部門で前連結会計年度比1.09ポイント上昇の2.16%となり、合計で前連結会計年度比0.09ポイント上昇の0.81%となりました。

資金調達勘定の平均残高は、国内業務部門で前連結会計年度比2,970億69百万円増加の9兆6,192億円、国際業務部門で前連結会計年度比1,232億90百万円増加の5,894億65百万円となり、合計で前連結会計年度比3,622億48百万円増加の10兆426億67百万円となりました。支払利息は、国内業務部門で前連結会計年度比5億58百万円増加の15億10百万円、国際業務部門で前連結会計年度比93億0百万円増加の106億46百万円となり、合計で前連結会計年度比98億52百万円増加の121億40百万円となりました。利回りは、国内業務部門で前連結会計年度比横ばいの0.01%、国際業務部門で前連結会計年度比1.52ポイント上昇の1.80%となり、合計で前連結会計年度比0.10ポイント上昇の0.12%となりました。
 

①国内業務部門

 

種類

期別

平均残高

利息

利回り

金額(百万円)

金額(百万円)

(%)

資金運用勘定

前連結会計年度

107,887)

8,258,845

(10)

57,608

0.69

当連結会計年度

165,998)

9,391,395

(16)

67,048

0.71

うち貸出金

前連結会計年度

4,958,643

45,062

0.90

当連結会計年度

5,127,060

45,502

0.88

うち商品有価証券

前連結会計年度

3,206

10

0.33

当連結会計年度

2,758

8

0.29

うち有価証券

前連結会計年度

2,067,362

11,491

0.55

当連結会計年度

2,084,116

18,724

0.89

うちコールローン及び
買入手形

前連結会計年度

354,238

△69

△0.01

当連結会計年度

258,654

△78

△0.03

うち債券貸借取引支払保証金

前連結会計年度

22,407

1

0.00

当連結会計年度

 うち預け金

前連結会計年度

719,088

762

0.10

当連結会計年度

1,723,222

2,524

0.14

資金調達勘定

前連結会計年度

9,322,130

952

0.01

当連結会計年度

9,619,200

1,510

0.01

うち預金

前連結会計年度

8,052,069

416

0.00

当連結会計年度

8,235,963

319

0.00

うち譲渡性預金

前連結会計年度

154,894

10

0.00

当連結会計年度

180,506

12

0.00

うちコールマネー及び
売渡手形

前連結会計年度

273

△0

△0.00

当連結会計年度

 うち売現先勘定

前連結会計年度

当連結会計年度

うち債券貸借取引受入担保金

前連結会計年度

166,512

16

0.00

当連結会計年度

184,739

18

0.00

うち借用金

前連結会計年度

947,478

33

0.00

当連結会計年度

1,007,273

37

0.00

 

(注) 1.「国内業務部門」は、当社及び連結子会社の円建取引であります。

2.平均残高は、原則として日々の残高に基づいて算出しておりますが、当社及び連結子会社の一部については半年毎の残高に基づく平均残高を利用しております。

3.資金運用勘定は、無利息預け金の平均残高(連結会計年度1,270,253百万円、当連結会計年度436,854百万円)を控除して表示しております。

4.( )内は、国内業務部門と国際業務部門の間の資金貸借の平均残高及び利息(内書き)であります。

 

②国際業務部門

 

種類

期別

平均残高

利息

利回り

金額(百万円)

金額(百万円)

(%)

資金運用勘定

前連結会計年度

471,434

5,087

1.07

当連結会計年度

601,125

13,027

2.16

うち貸出金

前連結会計年度

54,317

549

1.01

当連結会計年度

53,962

1,551

2.87

うち商品有価証券

前連結会計年度

当連結会計年度

うち有価証券

前連結会計年度

401,489

4,506

1.12

当連結会計年度

531,724

10,128

1.90

うちコールローン及び
買入手形

前連結会計年度

当連結会計年度

うち債券貸借取引支払保証金

前連結会計年度

当連結会計年度

うち預け金

前連結会計年度

4

0

0.25

当連結会計年度

4

0

0.20

資金調達勘定

前連結会計年度

107,887)

466,175

(10)

1,345

0.28

当連結会計年度

165,998)

589,465

(16)

10,646

1.80

うち預金

前連結会計年度

31,495

41

0.13

当連結会計年度

23,219

116

0.50

うち譲渡性預金

前連結会計年度

当連結会計年度

うちコールマネー及び
売渡手形

前連結会計年度

14

0

0.30

当連結会計年度

 うち売現先勘定

前連結会計年度

84,799

112

0.13

当連結会計年度

78,981

2,859

3.62

うち債券貸借取引受入担保金

前連結会計年度

241,295

157

0.06

当連結会計年度

320,741

5,870

1.83

うち借用金

前連結会計年度

173

0

0.25

当連結会計年度

 

(注) 1.「国際業務部門」は、連結子会社の外貨建取引であります。ただし、円建対非居住者取引、特別国際金融取引勘定分等は国際業務部門に含めております。

2.資金運用勘定は、無利息預け金の平均残高(連結会計年度75百万円、当連結会計年度56百万円)を控除して表示しております。

3.( )内は、国内業務部門と国際業務部門の間の資金貸借の平均残高及び利息(内書き)であります。

4.国際業務部門の外貨建取引の平均残高は、主として月次カレント方式(前月末TT仲値を当該月のノンエクスチェンジ取引に適用する方式)により算出しております。

 

 

 ③合計

 

種類

期別

平均残高(百万円)

利息(百万円)

利回り
(%)

小計

相殺
消去額
(△)

合計

小計

相殺
消去額
(△)

合計

資金運用勘定

前連結会計年度

8,730,279

107,887

8,622,392

62,695

10

62,684

0.72

当連結会計年度

9,992,520

165,998

9,826,522

80,076

16

80,060

0.81

うち貸出金

前連結会計年度

5,012,960

5,012,960

45,612

45,612

0.90

当連結会計年度

5,181,023

5,181,023

47,053

47,053

0.90

うち商品有価証券

前連結会計年度

3,206

3,206

10

10

0.33

当連結会計年度

2,758

2,758

8

8

0.29

うち有価証券

前連結会計年度

2,468,851

2,468,851

15,998

15,998

0.64

当連結会計年度

2,615,840

2,615,840

28,853

28,853

1.10

うちコールローン
及び買入手形

前連結会計年度

354,238

354,238

△69

△69

△0.01

当連結会計年度

258,654

258,654

△78

△78

△0.03

うち債券貸借取引支払保証金

前連結会計年度

22,407

22,407

1

1

0.00

当連結会計年度

うち預け金

前連結会計年度

719,092

719,092

762

762

0.10

当連結会計年度

1,723,226

1,723,226

2,524

2,524

0.14

資金調達勘定

前連結会計年度

9,788,305

107,887

9,680,418

2,298

10

2,287

0.02

当連結会計年度

10,208,665

165,998

10,042,667

12,157

16

12,140

0.12

うち預金

前連結会計年度

8,083,565

8,083,565

458

458

0.00

当連結会計年度

8,259,182

8,259,182

435

435

0.00

うち譲渡性預金

前連結会計年度

154,894

154,894

10

10

0.00

当連結会計年度

180,506

180,506

12

12

0.00

うちコールマネー及び売渡手形

前連結会計年度

288

288

0

0

0.01

当連結会計年度

うち売現先勘定

前連結会計年度

84,799

84,799

112

112

0.13

当連結会計年度

78,981

78,981

2,859

2,859

3.62

うち債券貸借取引受入担保金

前連結会計年度

407,807

407,807

174

174

0.04

当連結会計年度

505,480

505,480

5,889

5,889

1.16

うち借用金

前連結会計年度

947,651

947,651

33

33

0.00

当連結会計年度

1,007,273

1,007,273

37

37

0.00

 

(注) 1.資金運用勘定は無利息預け金の平均残高(前連結会計年度1,270,328百万円、当連結会計年度436,910百万円)を控除して表示しております。

2.「相殺消去額(△)」は国内業務部門と国際業務部門の間の資金貸借の平均残高及び利息であります。

 

(3) 国内・国際業務部門別役務取引の状況

当連結会計年度の役務取引等収益は、前連結会計年度比17億76百万円増加し304億92百万円となりました。

役務取引等費用は、前連結会計年度比85百万円増加し77億88百万円となりました。
 

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

役務取引等収益

前連結会計年度

28,520

195

28,715

当連結会計年度

30,284

208

30,492

うち預金・貸出業務

前連結会計年度

8,514

0

8,514

当連結会計年度

9,101

1

9,102

うち為替業務

前連結会計年度

6,045

183

6,228

当連結会計年度

5,758

192

5,951

うち証券関連業務

前連結会計年度

4,682

4,682

当連結会計年度

4,538

4,538

うち代理業務

前連結会計年度

4,078

4,078

当連結会計年度

5,964

5,964

うち保護預り・
貸金庫業務

前連結会計年度

89

89

当連結会計年度

102

102

うち保証業務

前連結会計年度

1,772

11

1,784

当連結会計年度

1,799

13

1,813

役務取引等費用

前連結会計年度

7,599

103

7,703

当連結会計年度

7,681

106

7,788

うち為替業務

前連結会計年度

1,041

93

1,135

当連結会計年度

614

96

711

 

(注) 1.「国内業務部門」は、当社及び連結子会社の円建取引であります。「国際業務部門」は、連結子会社の外貨建取引であります。ただし、円建対非居住者取引、特別国際金融取引勘定分等は国際業務部門に含めております。

   2.国内業務部門・国際業務部門とも、連結相殺消去後の計数を表示しております。

 

(4) 国内・国際業務部門別預金残高の状況

○ 預金の種類別残高(末残)

 

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

預金合計

前連結会計年度

8,178,339

29,164

8,207,503

当連結会計年度

8,346,419

21,135

8,367,554

うち流動性預金

前連結会計年度

5,840,272

5,840,272

当連結会計年度

6,067,549

6,067,549

うち定期性預金

前連結会計年度

2,202,016

2,202,016

当連結会計年度

2,141,922

2,141,922

うちその他

前連結会計年度

136,050

29,164

165,214

当連結会計年度

136,948

21,135

158,083

譲渡性預金

前連結会計年度

233,401

233,401

当連結会計年度

213,228

213,228

総合計

前連結会計年度

8,411,741

29,164

8,440,905

当連結会計年度

8,559,648

21,135

8,580,783

 

(注) 1.「国内業務部門」は、当社及び連結子会社の円建取引、「国際業務部門」は、連結子会社の外貨建取引であります。ただし、円建対非居住者取引、特別国際金融取引勘定分等は国際業務部門に含めております。

2.流動性預金=当座預金+普通預金+貯蓄預金+通知預金

3.国内業務部門・国際業務部門とも、連結相殺消去後の計数を表示しております。

 

(5) 国内・海外別貸出金残高の状況

① 業種別貸出状況(末残・構成比)

 

業種別

前連結会計年度

当連結会計年度

金額(百万円)

構成比(%)

金額(百万円)

構成比(%)

国内
(除く特別国際金融取引勘定分)

5,114,102

100.00

5,265,963

100.00

製造業

481,372

9.41

511,221

9.71

農業、林業

7,515

0.15

8,838

0.17

漁業

2,100

0.04

2,123

0.04

鉱業、採石業、砂利採取業

3,760

0.07

1,051

0.02

建設業

163,591

3.20

164,949

3.13

電気・ガス・熱供給・水道業

130,513

2.55

127,793

2.43

情報通信業

15,126

0.30

12,185

0.23

運輸業、郵便業

128,799

2.52

146,009

2.77

卸売業、小売業

389,458

7.62

415,941

7.90

金融業、保険業

393,491

7.69

481,459

9.14

不動産業、物品賃貸業

703,783

13.76

745,795

14.16

各種サービス業

331,971

6.49

328,863

6.25

地方公共団体

948,423

18.55

854,365

16.22

その他

1,414,193

27.65

1,465,363

27.83

海外及び特別国際金融取引勘定分

合計

5,114,102

5,265,963

 

(注) 1.「国内」とは、当社及び連結子会社であります。

2.「海外」とは、海外店及び海外連結子会社でありますが、当社及び連結子会社は前連結会計年度及び当連結会計年度において、海外店及び海外連結子会社を保有しておりません。

 

② 外国政府等向け債権残高(国別)

該当ありません。

(注) 「外国政府等」とは、外国政府、中央銀行、政府関係機関又は国営企業及びこれらの所在する国の民間企業等であり、「銀行等金融機関の資産の自己査定並びに貸倒償却及び貸倒引当金の監査に関する実務指針」(日本公認会計士協会銀行等監査特別委員会報告第4号 2022年4月14日)に規定する特定海外債権引当勘定を計上している国の外国政府等の債権残高を掲げております。

 

(6) 国内・国際業務部門別有価証券の状況

○ 有価証券残高(末残)

 

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

国債

前連結会計年度

553,658

553,658

当連結会計年度

603,097

603,097

地方債

前連結会計年度

724,799

724,799

当連結会計年度

768,230

768,230

社債

前連結会計年度

269,956

269,956

当連結会計年度

233,336

233,336

株式

前連結会計年度

140,541

140,541

当連結会計年度

154,992

154,992

その他の証券

前連結会計年度

404,297

408,017

812,315

当連結会計年度

452,252

659,469

1,111,722

合計

前連結会計年度

2,093,254

408,017

2,501,271

当連結会計年度

2,211,908

659,469

2,871,378

 

(注) 1.「国内業務部門」は、当社及び連結子会社の円建取引であります。「国際業務部門」は、連結子会社の外貨建取引であります。ただし、円建対非居住者取引、特別国際金融取引勘定分等は国際業務部門に含めております。

2.「その他の証券」には、外国証券を含んでおります。

3.国内業務部門・国際業務部門とも、連結相殺消去後の計数を表示しております。

 

(7)「金融機関の信託業務の兼営等に関する法律」に基づく信託業務の状況

 連結会社のうち、「金融機関の信託業務の兼営等に関する法律」に基づき信託業務を営む会社は、株式会社第四北越銀行1社であります。

  〇 信託財産の運用/受入状況(信託財産残高表/連結)

資   産

科目

前連結会計年度

2022年3月31日

当連結会計年度

2023年3月31日

金額(百万円)

構成比(%)

金額(百万円)

構成比(%)

銀行勘定貸

2,886

100.00

8,386

100.00

合計

2,886

100.00

8,386

100.00

 

 

負   債

科目

前連結会計年度

2022年3月31日

当連結会計年度

2023年3月31日

金額(百万円)

構成比(%)

金額(百万円)

構成比(%)

金銭信託

2,886

100.00

8,386

100.00

合計

2,886

100.00

8,386

100.00

 

(注)共同信託他社管理財産については、前連結会計年度(2022年3月31日)及び当連結会計年度(2023年3月31日)のいずれも取扱残高はありません。

 

  ○ 元本補填契約のある信託の運用/受入状況(末残)

科目

前連結会計年度
(2022年3月31日)

当連結会計年度
(2023年3月31日)

金銭信託

(百万円)

貸付信託

(百万円)

合計

(百万円)

金銭信託

(百万円)

貸付信託

(百万円)

合計

(百万円)

銀行勘定貸

2,886

2,886

8,386

8,386

資産計

2,886

2,886

8,386

8,386

元本

2,886

2,886

8,386

8,386

 負債計

2,886

2,886

8,386

8,386

 

 

(自己資本比率等の状況)

(参考)

自己資本比率は、銀行法第52条の25の規定に基づき、銀行持株会社が銀行持株会社及びその子会社の保有する資産等に照らしそれらの自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準(2006年金融庁告示第20号)に定められた算式に基づき、連結ベースについて算出しております。

なお、当社は、国内基準を適用のうえ、信用リスク・アセットの算出においては標準的手法を採用し、オペレーショナル・リスク相当額の算出においては基礎的手法を採用しております。

 

連結自己資本比率(国内基準)

(単位:億円、%)

 

2023年3月31日

1.連結自己資本比率(2/3)

10.23

2.連結における自己資本の額

4,179

3.リスク・アセットの額

40,827

4.連結総所要自己資本額

1,633

 

 

(資産の査定)

(参考)

資産の査定は、「金融機能の再生のための緊急措置に関する法律」(1998年法律第132号)第6条に基づき、株式会社第四北越銀行の貸借対照表の社債(当該社債を有する金融機関がその元本の償還及び利息の支払の全部又は一部について保証しているものであって、当該社債の発行が金融商品取引法(1948年法律第25号)第2条第3項に規定する有価証券の私募によるものに限る。)、貸出金、外国為替、その他資産中の未収利息及び仮払金、支払承諾見返の各勘定に計上されるもの並びに貸借対照表に注記することとされている有価証券の貸付けを行っている場合のその有価証券(使用貸借又は賃貸借契約によるものに限る。)について債務者の財政状態及び経営成績等を基礎として次のとおり区分するものであります。

 

1.破産更生債権及びこれらに準ずる債権

破産更生債権及びこれらに準ずる債権とは、破産手続開始、更生手続開始、再生手続開始の申立て等の事由により経営破綻に陥っている債務者に対する債権及びこれらに準ずる債権をいう。

 

2.危険債権

危険債権とは、債務者が経営破綻の状態には至っていないが、財政状態及び経営成績が悪化し、契約に従った債権の元本の回収及び利息の受取りができない可能性の高い債権をいう。

 

3.要管理債権

要管理債権とは、三月以上延滞債権及び貸出条件緩和債権をいう。

 

4.正常債権

正常債権とは、債務者の財政状態及び経営成績に特に問題がないものとして、上記1から3までに掲げる債権以外のものに区分される債権をいう。

 

株式会社第四北越銀行(単体)の資産の査定の額

債権の区分

2022年3月31日

2023年3月31日

金額(億円)

金額(億円)

破産更生債権及びこれらに準ずる債権

54

63

危険債権

1,071

1,150

要管理債権

39

47

正常債権

51,670

53,053

 

 

(生産、受注及び販売の状況)

「生産、受注及び販売の状況」は、銀行持株会社としての業務の特殊性のため、該当する情報がないので記載しておりません。

 

5 【経営上の重要な契約等】

 当社は、当社の完全子会社である株式会社第四北越銀行との間で、当社が子銀行に対して行う経営管理について、「経営管理業務委託契約」及び「経営管理手数料に関する覚書」を締結しております。

 

2 【主要な設備の状況】

当連結会計年度末における主要な設備の状況は次のとおりであります。

(2023年3月31日現在)

 

会社名

店舗名

その他

所在地

セグメントの名称

設備の
内容

土地

建物

動産

リース
資産

合計

従業
員数
(人)

面積
(㎡)

帳簿価額(百万円)

 

株式会社第四北越銀行

本店他189店

新潟県

銀行業

店舗

179,978

(31,067)

24,780

10,189

3,790

29

38,789

2,744

 

東京支店

他2店

東京都

銀行業

店舗

257

1,937

127

24

2,088

36

 

横浜支店

神奈川県

銀行業

店舗

2

5

7

12

 

大宮支店

他2店

埼玉県

銀行業

店舗

1,978

863

112

35

1,011

29

 

札幌支店

北海道

銀行業

店舗

3

6

9

13

 

会津支店

福島県

銀行業

店舗

683

45

35

18

99

8

富山支店

富山県

銀行業

店舗

2

7

9

6

大阪支店

大阪府

銀行業

店舗

3

9

12

7

名古屋支店

愛知県

銀行業

店舗

3

7

10

7

高崎支店

他1店

群馬県

銀行業

店舗

934

45

22

23

91

17

上海事務所

中華人民共和国

銀行業

事務所

1

0

1

1

 

事務センター

新潟県他

銀行業

事務センター

19,926

2,281

1,627

296

4,205

84

 

おゆみ野

センター

千葉県

銀行業

電算センター

50

326

376

 

文書保管

センター

新潟県

銀行業

文書保管センター

3,982

383

185

55

625

64

 

福利・厚生施設

新潟県

銀行業

グラウンド

27,109

1,715

13

0

1,728

 

福利・厚生施設

新潟県他

銀行業

寮・社宅

41,793

3,246

1,599

6

4,851

 

その他の

施設

新潟県他

銀行業

研修センター他

46,041

3,146

1,089

260

4,496

7

 

 

 

 

(注)1.土地の面積欄の( )内は、借地の面積(内書き)であり、その年間賃借料は建物も含め次のとおりであります。

会社名

年間賃借料(百万円)

株式会社第四北越銀行

492

 

 

2.動産は、次のとおりであります。

会社名

事務機械(百万円)

その他(百万円)

株式会社第四北越銀行

3,095

1,777

 

 

3.上記の他、ソフトウェアは次のとおりであります。

会社名

ソフトウェア(百万円)

株式会社第四北越銀行

10,271

 

 

4.株式会社第四北越銀行の店舗外現金自動設備107ヵ所は、上記に含めて記載しております。

 

① 【株式の総数】

 

種類

発行可能株式総数(株)

普通株式

100,000,000

100,000,000

 

 

② 【発行済株式】

 

種類

事業年度末現在
発行数(株)
(2023年3月31日)

提出日現在
発行数(株)
(2023年6月27日)

上場金融商品取引所
名又は登録認可金融
商品取引業協会名

内容

普通株式

45,942,978

45,942,978

東京証券取引所
プライム市場

株主としての権利内容に制限のない標準となる株式で、単元株式数は100株であります。

45,942,978

45,942,978

 

 

① 【ストックオプション制度の内容】

     該当事項はありません。

 

② 【ライツプランの内容】

 該当事項はありません。

 

(4) 【発行済株式総数、資本金等の推移】

 

年月日

発行済株式
総数増減数
(千株)

発行済株式
総数残高
(千株)

資本金増減額
 
(百万円)

資本金残高
 
(百万円)

資本準備金
増減額
(百万円)

資本準備金
残高
(百万円)

2018年10月1日

45,942

45,942

     30,000

30,000

      7,500

7,500

 

(注) 株式会社第四銀行と株式会社北越銀行の両行が、株式移転により共同で当社を設立したことに伴う新株の発行であります。

 

(5) 【所有者別状況】

2023年3月31日現在

区分

株式の状況(1単元の株式数100株)

単元未満

株式の状

況(株)

政府及び
地方公共団体

金融機関

金融商品
取引業者

その他の
法人

外国法人等

個人その他

個人以外

個人

株主数(人)

1

53

31

1,463

162

15

21,982

23,707

所有株式数
(単元)

3

161,813

5,087

102,232

57,569

69

129,361

456,134

329,578

所有株式数
の割合(%)

0.00

35.47

1.12

22.41

12.62

0.02

28.36

100

 

(注)  自己株式612,483株は「個人その他」の欄に6,124単元、「単元未満株式の状況」の欄に83株含まれております。

 

(6) 【大株主の状況】

2023年3月31日現在

氏名又は名称

住所

所有株式数
(千株)

発行済株式
(自己株式を
除く。)の
総数に対する
所有株式数の
割合(%)

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)

東京都港区浜松町2丁目11番3号

4,177

9.21

株式会社日本カストディ銀行(信託口)

東京都中央区晴海1丁目8番12号

3,194

7.04

明治安田生命保険相互会社

東京都千代田区丸の内2丁目1番1号

1,624

3.58

第四北越銀行従業員持株会

新潟県新潟市中央区東堀前通七番町1071番地1

1,243

2.74

日本生命保険相互会社

東京都千代田区丸の内1丁目6番6号
日本生命証券管理部内

1,156

2.55

岡 秀朋

三重県津市

882

1.94

大同生命保険株式会社

大阪府大阪市西区江戸堀1丁目2番1号

705

1.55

損害保険ジャパン株式会社

東京都新宿区西新宿1丁目26番1号

668

1.47

DFA INTL SMALL CAP VALUE PORTFOLIO(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)

PALISADES WEST 6300,BEE CAVE ROAD BUILDING ONE AUSTIN TX 78746 US
(東京都新宿区新宿6丁目27番30号)

597

1.31

JP MORGAN CHASE BANK 385781
(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)

25 BANK STREET,CANARY WHARF,LONDON,
E14 5JP,UNITED KINGDOM(東京都港区港南2丁目15番1号 品川インターシティA棟)

579

1.27

14,829

32.71

 

     (注)上記の信託銀行所有株式数のうち、当該銀行の信託業務に係る株式数は、次のとおりです。

      日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)               4,177千株

    株式会社日本カストディ銀行(信託口)                      3,194千株

 

①【連結貸借対照表】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

資産の部

 

 

 

現金預け金

2,758,985

2,031,509

 

買入金銭債権

14,115

15,609

 

商品有価証券

※4 3,018

※4 2,558

 

有価証券

※1,※2,※4,※9 2,501,271

※1,※2,※4,※9 2,871,378

 

貸出金

※2,※3,※4,※5 5,114,102

※2,※3,※4,※5 5,265,963

 

外国為替

※2,※3 16,304

※2,※3 19,566

 

その他資産

※2,※4 175,270

※2,※4 213,929

 

有形固定資産

※7,※8 56,855

※7,※8 56,018

 

 

建物

13,334

13,590

 

 

土地

※6 32,201

※6 30,956

 

 

リース資産

3

0

 

 

建設仮勘定

3,249

4,413

 

 

その他の有形固定資産

8,067

7,057

 

無形固定資産

13,919

11,428

 

 

ソフトウエア

12,654

10,445

 

 

リース資産

36

24

 

 

その他の無形固定資産

1,228

959

 

退職給付に係る資産

14,352

16,521

 

繰延税金資産

10,295

21,778

 

支払承諾見返

※2 18,966

※2 20,738

 

貸倒引当金

27,153

29,048

 

資産の部合計

10,670,304

10,517,951

負債の部

 

 

 

預金

※4 8,207,503

※4 8,367,554

 

譲渡性預金

233,401

213,228

 

売現先勘定

※4 37,006

※4 175,576

 

債券貸借取引受入担保金

※4 298,397

※4 308,046

 

借用金

※4 1,358,761

※4 902,795

 

外国為替

209

463

 

信託勘定借

2,886

8,386

 

その他負債

65,100

91,348

 

賞与引当金

2,350

2,354

 

役員賞与引当金

120

107

 

株式報酬引当金

541

697

 

退職給付に係る負債

653

625

 

役員退職慰労引当金

36

37

 

睡眠預金払戻損失引当金

1,454

1,189

 

偶発損失引当金

1,615

1,910

 

特別法上の引当金

16

16

 

繰延税金負債

2,610

2,541

 

再評価に係る繰延税金負債

※6 5,163

※6 4,907

 

支払承諾

18,966

20,738

 

負債の部合計

10,236,798

10,102,527

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

純資産の部

 

 

 

資本金

30,000

30,000

 

資本剰余金

98,865

102,980

 

利益剰余金

281,174

293,973

 

自己株式

1,566

3,066

 

株主資本合計

408,473

423,887

 

その他有価証券評価差額金

8,030

19,886

 

繰延ヘッジ損益

464

288

 

土地再評価差額金

※6 6,251

※6 5,724

 

退職給付に係る調整累計額

5,240

5,409

 

その他の包括利益累計額合計

19,987

8,463

 

非支配株主持分

5,044

 

純資産の部合計

433,505

415,423

負債及び純資産の部合計

10,670,304

10,517,951

 

【連結損益計算書】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

 至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

 至 2023年3月31日)

経常収益

135,711

148,759

 

資金運用収益

62,684

80,060

 

 

貸出金利息

45,612

47,053

 

 

有価証券利息配当金

16,008

28,861

 

 

コールローン利息及び買入手形利息

69

78

 

 

債券貸借取引受入利息

1

 

 

預け金利息

762

2,524

 

 

その他の受入利息

369

1,698

 

信託報酬

53

117

 

役務取引等収益

28,715

30,492

 

その他業務収益

34,066

32,902

 

その他経常収益

10,190

5,185

 

 

償却債権取立益

501

482

 

 

その他の経常収益

※1 9,689

※1 4,703

経常費用

112,166

123,710

 

資金調達費用

2,287

12,140

 

 

預金利息

458

435

 

 

譲渡性預金利息

10

12

 

 

コールマネー利息及び売渡手形利息

0

 

 

売現先利息

112

2,859

 

 

債券貸借取引支払利息

174

5,889

 

 

借用金利息

33

37

 

 

その他の支払利息

1,497

2,905

 

役務取引等費用

7,703

7,788

 

その他業務費用

24,179

32,404

 

営業経費

※2 65,070

※2 62,556

 

その他経常費用

12,924

8,820

 

 

貸倒引当金繰入額

3,610

2,693

 

 

その他の経常費用

※3 9,314

※3 6,126

経常利益

23,545

25,048

特別利益

418

1,046

 

固定資産処分益

0

1,046

 

新株予約権戻入益

418

特別損失

622

1,144

 

固定資産処分損

119

395

 

減損損失

※4 74

※4 749

 

金融商品取引責任準備金繰入額

1

 

株式報酬引当金繰入額

427

税金等調整前当期純利益

23,342

24,949

法人税、住民税及び事業税

8,281

6,699

法人税等調整額

469

366

法人税等合計

7,811

7,066

当期純利益

15,530

17,883

非支配株主に帰属する当期純利益

385

115

親会社株主に帰属する当期純利益

15,144

17,768

 

1.報告セグメントの概要

当社グループは、銀行持株会社である当社、並びに株式会社第四北越銀行を含む連結子会社13社で構成され、銀行業務を中心に、リース業務、証券業務、信用保証業務、クレジットカード業務等を通じて、地域のお客さまに幅広い金融商品・サービスを提供しており、当社の取締役会において定期的にグループ内の会社別の財務情報を報告しております。

したがいまして、当社グループは、当社をはじめ各連結子会社別のセグメントから構成されておりますが、全セグメントの大宗を占める「銀行業」のほか重要性に鑑み「リース業」「証券業」の3つを報告セグメントとしております。

「銀行業」は預金業務や貸出業務を中心に、有価証券投資業務、内国為替業務、外国為替業務、公共債・投資信託・保険の窓販業務等を行っており、グループの中核と位置づけております。

また、「リース業」は総合リース業務、「証券業」は証券業務を行っております。

 

①【貸借対照表】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2022年3月31日)

当事業年度

(2023年3月31日)

資産の部

 

 

 

流動資産

 

 

 

 

現金及び預金

※2 1,121

※2 1,845

 

 

未収収益

207

241

 

 

未収還付法人税等

1,650

1,442

 

 

その他

141

4

 

 

流動資産合計

3,121

3,533

 

固定資産

 

 

 

 

有形固定資産

 

 

 

 

 

工具、器具及び備品

※1 0

※1 0

 

 

 

有形固定資産合計

0

0

 

 

無形固定資産

 

 

 

 

 

商標権

7

6

 

 

 

ソフトウエア

14

6

 

 

 

無形固定資産合計

22

12

 

 

投資その他の資産

 

 

 

 

 

投資有価証券

10

10

 

 

 

関係会社株式

321,299

321,377

 

 

 

繰延税金資産

66

92

 

 

 

投資その他の資産合計

321,375

321,480

 

 

固定資産合計

321,398

321,493

 

資産の部合計

324,519

325,026

負債の部

 

 

 

流動負債

 

 

 

 

未払費用

16

13

 

 

未払配当金

33

43

 

 

未払法人税等

3

 

 

賞与引当金

34

37

 

 

役員賞与引当金

21

21

 

 

その他

0

24

 

 

流動負債合計

107

144

 

固定負債

 

 

 

 

株式報酬引当金

161

180

 

 

長期預り金

1,001

1,001

 

 

その他

21

67

 

 

固定負債合計

1,184

1,249

 

負債の部合計

1,291

1,394

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2022年3月31日)

当事業年度

(2023年3月31日)

純資産の部

 

 

 

株主資本

 

 

 

 

資本金

30,000

30,000

 

 

資本剰余金

 

 

 

 

 

資本準備金

7,500

7,500

 

 

 

その他資本剰余金

280,106

280,105

 

 

 

資本剰余金合計

287,606

287,605

 

 

利益剰余金

 

 

 

 

 

その他利益剰余金

 

 

 

 

 

 

繰越利益剰余金

7,188

9,092

 

 

 

利益剰余金合計

7,188

9,092

 

 

自己株式

1,566

3,066

 

 

株主資本合計

323,227

323,632

 

純資産の部合計

323,227

323,632

負債及び純資産の部合計

324,519

325,026

 

②【損益計算書】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(自 2021年4月1日

 至 2022年3月31日)

当事業年度

(自 2022年4月1日

 至 2023年3月31日)

営業収益

 

 

 

関係会社受取配当金

※1 8,179

※1 7,399

 

関係会社受入手数料

※1 786

※1 920

 

その他

0

0

 

営業収益合計

8,966

8,320

営業費用

 

 

 

販売費及び一般管理費

※2,※3 741

※2,※3 874

 

営業費用合計

741

874

営業利益

8,224

7,445

営業外収益

 

 

 

雑収入

47

1

 

営業外収益合計

47

1

営業外費用

 

 

 

雑損失

0

2

 

営業外費用合計

0

2

経常利益

8,271

7,444

特別利益

 

 

 

新株予約権戻入益

418

 

特別利益合計

418

特別損失

 

 

 

株式報酬引当金繰入額

146

 

その他の特別損失

※4 237

 

特別損失合計

383

税引前当期純利益

8,307

7,444

法人税、住民税及び事業税

26

70

法人税等調整額

11

26

法人税等合計

15

43

当期純利益

8,292

7,401