株式会社レオクラン
LEOCLAN Co.,Ltd.
摂津市千里丘二丁目4番26号
証券コード:76810
業界:卸売業
有価証券報告書の提出日:2022年12月22日

(1) 連結経営指標等

回次

第18期

第19期

第20期

第21期

第22期

決算年月

2018年9月

2019年9月

2020年9月

2021年9月

2022年9月

売上高

(千円)

25,715,941

36,109,029

21,996,890

26,347,156

29,767,431

経常利益

(千円)

652,381

1,184,035

207,244

595,939

709,660

親会社株主に帰属する

当期純利益

(千円)

357,645

732,959

120,839

390,983

437,051

包括利益

(千円)

396,399

735,628

141,111

427,266

462,709

純資産額

(千円)

3,682,163

4,340,511

4,817,569

5,159,691

5,537,971

総資産額

(千円)

12,875,910

12,814,634

13,414,303

12,964,840

13,468,183

1株当たり純資産額

(円)

2,016.04

2,376.58

2,408.78

2,567.33

2,746.25

1株当たり当期純利益

(円)

323.64

411.31

62.51

199.92

222.90

潜在株式調整後1株当たり

当期純利益

(円)

61.85

198.33

221.52

自己資本比率

(%)

27.9

33.0

35.1

38.8

40.0

自己資本利益率

(%)

11.2

18.7

2.7

8.0

8.4

株価収益率

(倍)

38.1

16.1

10.3

営業活動による

キャッシュ・フロー

(千円)

962,625

2,764,536

1,906,273

1,298,076

242,357

投資活動による

キャッシュ・フロー

(千円)

52,847

91,784

63,598

42,129

49,958

財務活動による

キャッシュ・フロー

(千円)

203,275

213,022

238,372

298,007

120,931

現金及び現金同等物の期末残高

(千円)

3,702,552

6,162,281

4,430,782

5,388,721

5,460,189

従業員数

(名)

153

155

157

162

175

〔外、平均臨時雇用者数〕

38

39

54

58

62

 

(注) 1.第18期及び第19期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式は存在するものの、当社株式は非上場でありましたので、期中平均株価が把握できないため記載しておりません。

2.当社は2019年10月2日に東京証券取引所市場第二部へ上場したため、第20期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益は、新規上場日から当連結会計年度末までの平均株価を期中平均株価とみなして算定しております。

3.第18期及び第19期の株価収益率は、当社株式が非上場でありましたので記載しておりません。

4.2018年9月13日付で普通株式1株につき200株の割合で株式分割を行っておりますが、第18期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額及び1株当たり当期純利益を算定しております。

5.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を当連結会計年度の期首から適用しており、当連結会計年度に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

 

 

(2) 提出会社の経営指標等

回次

第18期

第19期

第20期

第21期

第22期

決算年月

2018年9月

2019年9月

2020年9月

2021年9月

2022年9月

売上高

(千円)

23,368,499

32,846,168

19,700,410

23,401,728

27,343,026

経常利益

(千円)

707,474

1,077,404

234,304

434,782

447,944

当期純利益

(千円)

475,981

703,580

194,440

296,504

293,566

資本金

(千円)

331,507

331,507

536,169

539,369

539,369

発行済株式総数

(株)

1,784,000

1,784,000

1,954,400

1,960,800

1,960,800

純資産額

(千円)

3,422,558

4,035,667

4,581,719

4,813,539

5,020,852

総資産額

(千円)

12,036,609

11,809,503

12,667,726

11,771,411

12,268,863

1株当たり純資産額

(円)

1,920.63

2,264.68

2,344.40

2,454.98

2,560.72

1株当たり配当額

(円)

40

40

45

40

50

(うち1株当たり中間配当額)

(―)

(―)

(―)

(―)

(―)

1株当たり当期純利益

(円)

430.72

394.83

100.58

151.61

149.72

潜在株式調整後1株当たり

当期純利益

(円)

99.53

150.41

148.79

自己資本比率

(%)

28.4

34.2

36.2

40.9

40.9

自己資本利益率

(%)

16.0

18.9

4.5

6.3

6.0

株価収益率

(倍)

23.7

21.2

15.4

配当性向

(%)

9.3

10.1

44.7

26.4

33.4

従業員数

(名)

105

107

114

118

134

〔外、平均臨時雇用者数〕

4

9

8

8

10

株主総利回り

(%)

136.8

100.2

(比較指標: 配当込みTOPIX )

(%)

(―)

(―)

(―)

(127.5)

(118.4)

最高株価

(円)

5,350

3,500

3,705

最低株価

(円)

1,153

2,164

2,260

 

(注) 1.第20期の1株当たり配当額45円には、上場記念配当5円を含んでおります。

2.第18期及び第19期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式は存在するものの、当社株式は非上場でありましたので、期中平均株価が把握できないため記載しておりません。

3.当社は2019年10月2日に東京証券取引所市場第二部へ上場したため、第20期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益は、新規上場日から当事業年度末までの平均株価を期中平均株価とみなして算定しております。

4.第18期及び第19期の株価収益率は、当社株式が非上場でありましたので記載しておりません。

5.当社は、2018年9月13日付で普通株式1株につき200株の割合で株式分割を行っておりますが、第18期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額及び1株当たり当期純利益を算定しております。

6.第18期から第20期までの株主総利回り及び比較指標は、2019年10月2日に東京証券取引所市場第二部に上場したため、記載しておりません。第21期及び第22期の株主総利回り及び比較指標は、第20期末を基準として算定しております。

7.最高株価及び最低株価は、2022年4月4日以降は東京証券取引所スタンダード市場における株価を記載し、2022年4月3日以前は東京証券取引所市場第二部における株価を記載しております。

8.当社株式は、2019年10月2日から東京証券取引所市場第二部に上場しております。それ以前の株価については該当事項はありません。

9.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を当事業年度の期首から適用しており、当事業年度に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

 

2 【沿革】

当社は2001年1月、大阪府吹田市において、医療、福祉、保健に関わる人たちのすべてのニーズに応え、医療機関を総合的にサポートすることを事業の主目的として設立いたしました。医療機関の設立企画から運営までのコンサルティング、企画、設計、医療情報システム構築、医療機器のメンテナンスまで幅広い業務を通じて、高い付加価値を創出することで医療業界に貢献してまいりたいと考えております。

株式会社レオクラン設立以後の当社グループに係る経緯は、次のとおりであります。

年月

概要

2001年1月

大阪府吹田市に株式会社レオクランを設立(資本金10,000千円)

2001年3月

資本金を30,000千円に増資

2001年4月

本社を大阪府摂津市千里丘二丁目15番に移転

2001年6月

㈱ゲイト(現 連結子会社)を大阪府摂津市に設立

2001年8月

資本金を98,000千円に増資

2003年6月

物流センターを大阪府摂津市に設置

2004年3月

㈱レオクラン東海(現 連結子会社)を岐阜県岐阜市に設立

2004年4月

東京事務所を東京都中央区(現在は東京都港区に移転)に設置

2005年1月

本社増築

2007年1月

兵庫県西宮市に複合医療サービス施設「レオワンビル」竣工

2007年3月

京都プロメド㈱(現 連結子会社)を京都市上京区に設立 遠隔画像診断サービスを開始

2008年2月

資本金を123,000千円に増資

2008年6月

㈱ゲイト クックチルセンター(大阪府大東市)竣工

2009年6月

京都プロメド㈱において、放射線部門情報管理システム「Mind Solution」を自社開発、商品化

2013年7月

大阪府摂津市千里丘二丁目4番に新本社社屋を竣工し移転

2014年9月

㈱医療開発研究所(現 連結子会社)を子会社化

2016年10月

㈱L&Gシステム(現 連結子会社)を大阪府摂津市に設立

2017年3月

本社東館増築

2018年8月

第1回新株予約権の行使により、資本金を331,507千円に増資

2019年10月

東京証券取引所市場第二部に株式を上場、資本金を531,469千円に増資

2021年9月

第3回新株予約権の行使により、資本金を539,369千円に増資

2021年10月

愛媛開発センターを愛媛県松山市に開設

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第二部からスタンダード市場へ移行

 

 

 

3 【事業の内容】

当社グループは、当社及び連結子会社5社で構成されており、新築・移転時の医療機関や福祉施設等に対して、企画段階から開設に至るまでの総合的なコンサルティング業務を行い、医療機器・医療設備・医療情報システムを販売する「メディカルトータルソリューション事業」、医療機関で撮影されたCTやMRI等の医用画像を遠隔で診断し、情報提供するサービスを行う「遠隔画像診断サービス事業」及び介護・福祉施設向け給食サービスを行う「給食事業」を営んでおります。

当社グループの事業に係る位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。尚、以下に示す区分は、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げるセグメント情報の区分と同一であります。

 

(1) メディカルトータルソリューション事業

本事業は、当社及び連結子会社3社(㈱医療開発研究所、㈱レオクラン東海、㈱L&Gシステム)で営んでおります。医療機関、健診施設及び介護・福祉施設等に対して、医療機器の選定等のコンサルティング業務をベースに、医療機器、医療設備及び医療情報システムの販売、付帯する保守・メンテナンスサービス並びに内装工事や設置工事の請負も行っております。「狩猟型」商社を標榜し、全国の大型の移転新築、改築の案件を中心に営業活動を展開しています。具体的には、医療機関や福祉施設等の新築、増改築、移転等のプロジェクトの根幹に係わる重要なファクターとなる医療機器、医療設備、医療情報システム等の選定から活用、施設の運営を展望して、設計段階からの技術支援、プロジェクト全体の予算管理と開業までのスケジュール管理をワンストップで提供する「トータルソリューション事業」を展開し、顧客との信頼関係を構築して、医療機器、医療設備、医療情報システム及び医療材料・消耗品の販売を行っております。また、保守・メンテナンスといった長期的サービスの提供も行っております。

 

当事業が提供するサービスの内容は以下のとおりであります。

a コンサルティング業務

業界での経験が豊富な経営陣、上級マネージャーのネットワークにより病院経営層へのアプローチに競争力を持ち、綿密なヒアリングと現地調査を重ねることで、設計、建設の開始前より、顧客の特徴を活かして、全体最適化を目指すコンサルティング業務を行い、顧客ニーズに沿った企画提案をいたします。

 

b 企画・設計支援業務

病院経営において豊富な専門知識と経験を持つスタッフにより、医師や医療従事者と建設業者の橋渡しをすることで、円滑な病院経営を実現するための建築計画、設計の支援を行います。

 

c IT・ネットワーク構築支援業務

医療機関に必須となっている医療情報システムについて、電子カルテ、院内ネットワークシステムなどのインフラについて運用面を含めて全体最適化を図りながら、システム選定及び導入の支援を行います。また、地域医療ネットワークシステム、医療情報データベースの構築・共有化などを見据えた、セキュリティ強化やシステム構築にも対応いたします。

 

d 医療機器の調達・販売業務

コンサルティング業務の中には、機器の調達支援が含まれていることも多くあります。予算の中で、顧客のニーズに応えることを目指した調達と販売を行います。

建物、施設の建替は一般的に30年サイクルで行われますが、機器、設備は5~6年に1回の更新が必要となります。当社グループでは、そのための新しい技術・機種・システムに対する知識を蓄積しております。特定メーカーに依存することなく最適の機器・システムの選定、調達を可能とし、将来の保守・メンテナンスを展望して地域ディーラーとも協業することができます。

 

e 予防医療部門

病院機能とは独立した健診施設の新規開設、健診システム・画像システムを中心とした健診情報システムの構築、健診車両販売、健診施設運営・機器導入をワンストップでサポートいたします。

 

f 保守・メンテナンス部門、サプライ部門

設備・機器導入後の保守・メンテナンスについても、専門スタッフが迅速に対応いたします。また、必要に応じて、医療材料・消耗品の調達、供給も行います。

 

(2) 遠隔画像診断サービス事業

本事業は、連結子会社である京都プロメド㈱が行っております。遠隔画像診断サービスとは、依頼元の医療機関で撮影されたCTやMRIなどの医用画像を、放射線診断専門医が遠隔で診断し、情報を提供するサービスです。当事業は、現在の医療業界全般の課題となっている医師不足や、医師の偏在に対応するものです。情報通信技術を活用することで医療機関を直接訪問せずとも、診断行為や医師同士の意見交換が可能であり、医療機関内で行われる画像診断と遜色ない環境で診断を実施することができます。京都プロメド㈱では、設立以来、京都大学医学部との連携により、高度な知識と豊富な経験を持つ放射線診断専門医を安定的に確保し、常時5~6人の専門医が常駐する読影センターを有し、緊急の画像診断にも対応できる体制を維持しております。また、自社SEによる依頼元医療機関とのシステム連携や、専任の受付スタッフによるスムーズな受付管理を常に心がけ、よりよいサービスの提供と業容拡大に努めております。

 

(3) 給食事業

本事業は、連結子会社である㈱ゲイト(ブランド名:クックレオ)により介護・福祉施設等への給食サービスを行っております。「クックチル」(注)という新調理システムにより、セントラルキッチン(給食センター)にて、一括集中調理を行い、真空パックした製品を冷蔵状態でお届けする「おかず販売」と、施設から委託を受け、委託元の厨房に職員を配置し、日々の食事を提供する「業務受託サービス」を行っております。

セントラルキッチンで調理された製品をお届けする「おかず販売」は、食事準備の簡素化及び時間短縮が図れるため、介護職員の業務負担を削減することができ、昨今、また今後における調理技術のある人材(有資格者含む)の確保が困難な状況にも柔軟に対応することが可能であります。

㈱ゲイトで提供するクックチル料理は、管理栄養士が栄養バランスを考慮して献立・レシピを作成し、専門の調理師がマニュアルに従って調理を行い、均質な製品の提供を行っております。いわゆるクックフリーズ(調理済みの冷凍食品)とは違い、彩りや風味の損傷を最小限に抑え、添え野菜など一部の商品を生野菜で納品することで、現場での調理に近い仕上がりを再現しております。

 

(注) 「クックチル」とは、加熱調理した食品を、急速冷却(90分以内に芯温3℃以下)し、チルド(0~3℃)状態で低温保存いたします。急速な冷却を行うことで、食中毒原因菌を含め、微生物の繁殖を抑制し、製造日(調理日)を含めて最大5日間の保存を可能にする新調理システムであります。

 

[事業系統図]

 


 

 

4 【関係会社の状況】

名称

住所

資本金

(千円)

主要な事業

の内容

議決権の所有

(又は被所有)

割合(%)

関係内容

(連結子会社)

 

 

 

 

 

㈱レオクラン東海

(注)2、4

岐阜県岐阜市

20,000

メディカルトータルソリューション事業

100.0

役員の兼任 3名

㈱医療開発研究所

東京都港区

20,000

メディカルトータルソリューション事業

100.0

役員の兼任 2名

㈱L&Gシステム

大阪府摂津市

30,000

メディカルトータルソリューション事業

100.0

債務保証

資金の貸付

役員の兼任 4名

京都プロメド㈱

(注)2

京都市上京区

71,000

遠隔画像診断サービス事業

55.2

役員の兼任 5名

㈱ゲイト

大阪府摂津市

10,000

給食事業

100.0

資金の貸付

建物の賃貸

役員の兼任 2名

 

(注) 1.「主要な事業の内容」欄には、セグメント情報に記載された名称を記載しております。

2.特定子会社であります。

3.有価証券届出書または有価証券報告書を提出している会社はありません。

4.㈱レオクラン東海については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。

主要な損益情報等

売上高

4,578,279

千円

 

経常利益

92,323

 

当期純利益

77,388

 

純資産額

104,474

 

総資産額

373,743

 

 

 

5 【従業員の状況】
(1) 連結会社の状況

2022年9月30日現在

セグメントの名称

従業員数(名)

メディカルトータルソリューション事業

145

(15)

遠隔画像診断サービス事業

14

(―)

給食事業

16

(47)

合計

175

(62)

 

(注) 1.従業員数欄の(外書)は、臨時従業員の年間平均雇用人員(1日8時間換算)であります。

2.臨時従業員には、契約社員、パートタイマー及び嘱託契約の従業員を含み、派遣社員を除いております。

 

(2) 提出会社の状況

2022年9月30日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

134

37.3

7.2

6,941

(10)

 

 

セグメントの名称

従業員数(名)

メディカルトータルソリューション事業

134

(10)

合計

134

(10)

 

(注) 1.従業員数欄の(外書)は、臨時従業員の年間平均雇用人員(1日8時間換算)であります。

2.臨時従業員には、契約社員、パートタイマー及び嘱託契約の従業員を含み、派遣社員を除いております。

3.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

 

(3) 労働組合の状況

労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。

 

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、提出日現在において、当社グループが判断したものであります。

 

(1) 会社の経営の基本方針

当社グループは、「利他利己」、「INNOVATION & CREATION」、「ONE FOR ALL, ALL FOR ONE」の企業理念とともに、「企業理念に基づいて、社業の発展を図り、顧客との共存を維持し、社会に貢献しつづける存在でありたい」という経営理念を掲げ、医療・福祉・保健というフィールドで、それぞれの問題解決に寄与するエキスパートとして、また未来に対する付加価値を創造するパイオニアとして、時代を読み、これからの社会と人々の繁栄に貢献することを責務と考え、事業を推進しております。

 

(2) 目標とする経営指標

当社グループは、競争力を示す指標として売上高伸長率、収益性を評価する指標として売上総利益率及び経常利益率を重視しております。中期的には、売上高280億円以上(3カ年平均)、売上総利益率10%、経常利益率3%を目標としております。

 

(3) 中長期的な会社の経営戦略
① メディカルトータルソリューション事業

当該事業におきましては、全国での受注実績により入手した病院づくりに係る最新の情報を活かし、新築・移転、再編・統合等に伴う医療機器の一括販売のみならず、大型医療機器を中心とした医療機器及び医療情報システム(電子カルテ等)の新規導入及びリプレースによる販売を日本全国で展開しております。中期的には、次のテーマを掲げ、目標達成に向けて取り組んでまいります。

・案件数の確保と「トータルパックシステム」(注)の供給量の増大
・コンサルティング力、営業力の強化
・IT部門等、付加価値の高いビジネスの推進

 

 (注)トータルパックシステム

トータルパックシステムとは、「お客様のすべての期待・要望に応えること」であります。新築・移転のための基本計画から開院までの様々な場面で、ノウハウ及びソリューションを提供することで、お客様から厚い信頼を得て、当事者として責任感を持って全力で取組むことであります。

 

② 遠隔画像診断サービス事業

当該事業におきましては、独自性を活かし、質を重視した遠隔画像診断を提供することで緩やかな成長基調を維持するとともに、安定的な収益を確保してまいります。

 

③ 給食事業

当該事業におきましては、引き続きクックチル技術を活かした製品の販売強化に努め、新規取引の拡大を図ることで緩やかな成長基調を維持するとともに、安定的な収益を確保してまいります。

 

 

(4) 会社の対処すべき課題
① 人材の確保

当社グループは、コンサルティング活動をベースとした医療機器専門商社であるため、優秀な人材を継続的に確保し、育成していくことが不可欠です。新卒定期採用を中心に、中途採用も含めて、優秀な人材の確保に努めてまいります。

また、遠隔画像診断サービス事業及び給食事業におきましても、有資格者の人員確保、能力の向上と開発に取組んでまいります。

 

② 社員教育及び社員の能力向上

顧客へのコンサルティング活動は、医療に関する専門知識はもちろんのこと、IT技術支援等、当社の機能を十分に発揮し、ベストな解決策を提供することが期待されております。そのため、それぞれの専門家を育成するとともに、これらの需要にワンストップで対応できるプロジェクトマネージャーの育成等、OJTを中心に実践的な経験を数多く積ませる一方で、各種研修会への参加推奨など、社員教育に注力してまいります。

 

③ コンサルティング営業の強化

医療機関の新築・移転、再編・統合等に伴う医療機器の一括販売案件のコンサルティングを受注するためには、顧客からの情報収集とともに、営業プレゼンテーションを早期の段階で実施する必要があります。今後も、これらのコンサルティング営業の強化に注力し、案件を計画的かつ長期にわたって管理することによりコンサルティング活動の精度を高め、より顧客のニーズに応えられる体制を構築して、受注に繋げてまいります。

 

④ コーポレート・ガバナンス体制の強化と内部管理体制の強化

「企業リスク管理」の観点よりコンプライアンス体制の確立を目指し、社内管理体制の充実と社員教育を徹底してまいります。当社グループは、持続的な成長と企業価値の向上のため、内部管理体制の充実が不可欠であると認識しており、役職員のコンプライアンス意識の向上、グループ各社の取引態様に即した内部管理体制を構築する等、コーポレート・ガバナンス体制の強化に取組んでまいります。

 

⑤ グループ経営の事業基盤、機能強化

現在当社グループには連結子会社が5社あります(㈱医療開発研究所、㈱レオクラン東海、㈱L&Gシステム、京都プロメド㈱、㈱ゲイト)。各子会社はそれぞれ医療機関向けに各種サービスを提供しております。今後子会社各社が独自性を活かしつつも、グループ間のシナジー効果を充分に発揮してそれぞれの会社の存在価値を高めていく必要があると考えております。その結果、それぞれの会社が連結決算に貢献し、連結ベースの各種指標の改善に寄与していけるよう、事業基盤、機能を強化してまいります。

 

⑥ 新規事業の開発

既存事業の業容拡大に加えて、これまでに培ったノウハウと経験を活かして新規事業の創出に取組み、新たな市場を開拓することで強固な事業基盤を構築してまいります。

 

 

2 【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。

尚、文中の将来に関する事項は、提出日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 事業環境等について

当社グループは、人口動態及び人口構造の変化、疾病構造の変化に伴う医療、保険、介護制度の見直し、また行政による各種規制の動向、医療技術革新等、さらには新型コロナウイルス感染症の流行等により事業戦略及び経営成績等が影響を受ける可能性があります。

 

(2) 事業全般に関するリスクについて
① 法的規制について

当社グループのメディカルトータルソリューション事業が行っております医療機器の販売等は、医薬品医療機器等法により規制を受けており、所在地の都道府県知事より医療機器販売に係る許可等を取得する必要があります。当社グループ各社が取り扱う商品の多くが高度管理医療機器(注)であることから、同機器を取り扱っているすべての事業所で医薬品医療機器等法に基づく高度管理医療機器販売業・貸与業許可を取得しております。また、事業所により以下の許可を取得しており、これまで当該許可等の否認や承認の取消しを受けたことはありませんが、当社グループ各社の事業所において許可要件や関連法規の違反等により当該許認可を取り消された場合には、当社グループの業績等に重大な影響を及ぼす可能性があります。

 

(注) 「高度管理医療機器」とは、副作用・機能障害が生じた場合、人の生命・健康に重大な影響を与える恐れがある医療機器と定義されております。

 

 

当社グループが有する主な許可の内容

(主たる許認可の状況)

許可等の種類

会社名

所轄官庁等

有効期限

関連する法令

取消等となる事由

高度管理医療機器等販売業・貸与業許可

㈱レオクラン

東京都

2026年4月13日

医薬品医療機器等法

第75条に該当した場合及び更新もれ

(6年ごとの更新)

大阪府

2025年7月15日

(6年ごとの更新)

㈱L&Gシステム

大阪府

2028年11月30日

(6年ごとの更新)

高度管理医療機器等販売業許可

㈱レオクラン東海

岐阜県

2022年12月31日

(6年ごとの更新)

高度管理医療機器等貸与業許可

岐阜県

2022年12月31日

(6年ごとの更新)

 

 

(その他の許認可等の状況)

許可等の種類

会社名

所轄官庁等

有効期限

関連する法令

取消等となる事由

医薬品販売業許可

㈱レオクラン

大阪府

2025年7月15日

医薬品医療機器等法

第75条に該当した場合及び更新もれ

(6年ごとの更新)

㈱レオクラン東海

岐阜県

2023年6月30日

(6年ごとの更新)

医療機器修理業許可

㈱レオクラン

大阪府

2023年9月30日

(5年ごとの更新)

東京都

2024年11月9日

(5年ごとの更新)

㈱レオクラン東海

岐阜県

2027年1月10日

(5年ごとの更新)

㈱L&Gシステム

大阪府

2022年12月20日

(5年ごとの更新)

動物用医療機器修理業許可

㈱レオクラン

農林水産省

2027年6月4日

(5年ごとの更新)

動物用高度管理医療機器等販売・貸与業許可

㈱レオクラン

大阪府

2025年7月15日

(6年ごとの更新)

毒物劇物一般販売業許可

㈱レオクラン

大阪府

2025年7月15日

毒物及び劇物取締法

第19条に該当した場合及び更新もれ

(6年ごとの更新)

一級建築士事務所登録

㈱レオクラン

東京都

2026年8月4日

建築士法

廃業事由が発生した場合

(5年ごとの更新)

特定建設業許可

㈱レオクラン

大阪府

2024年5月7日

建設業法

第29条に該当する場合及び更新もれ

(5年ごとの更新)

古物商許可

㈱レオクラン

大阪府

なし

古物営業法

第24条に該当した場合

㈱レオクラン東海

岐阜県

㈱L&Gシステム

大阪府

 

 

② 信頼性の低下について

当社グループにおいて、何らかの要因による重大な事故、トラブル、クレーム等が生じた場合やコンプライアンス上の問題が発生した場合、または社会的な批判等が生じた場合には、取引停止等の対応が取られる可能性があり、業績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

③ 代表取締役社長への依存について

当社グループの創業者であり代表取締役社長である杉田昭吾は、経営方針や経営戦略の決定をはじめ、事業推進において重要な役割を果たしております。

このため当社では、事業拡大に伴い、同氏に過度に依存しない経営体質の構築を進めておりますが、何らかの理由により同氏に不測の事態が生じた場合、または同氏が退任するような事態が生じた場合には、当社グループの業績及び事業展開に影響を与える可能性があります。

 

 

(3) メディカルトータルソリューション事業のリスクについて
① 医療施設等の施設需要の動向について

医療機関等の移転新築・増改築動向に関して、医療行政、厚生予算、建築費の動向等により、各年度における大型案件の受注が増減し、業績が変動する可能性があります。

 

② 公正競争規約について

医療機器業界の自主規制団体である医療機器業公正取引協議会においては、公正な競争秩序を確保することを目的として「医療機器業における景品類の提供の制限に関する公正競争規約(以下「公正競争規約」という。)」を制定しております。公正競争規約は、不当景品類及び不当表示防止法に基づき制定され、消費者庁長官並びに公正取引委員会の共同認定を受けたものであり、違反した場合は、違約金が課される等の罰則を受けることがあります。その結果、信用低下等により当社の業績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

③ 業績の変動について

当社グループの主力事業であるメディカルトータルソリューション事業においては、大型案件のスケジュールの遅延や変更またはキャンセル等が生じた場合には、各年度における大型案件数及び販売額が増減し、業績に影響が生じる可能性があります。また、大型案件のスケジュールが重なるタイミングにおいては、必要となる専任人員の配置に限界があり、事業拡大の制約要因となる可能性があります。

当社の特徴でもある医療機関への新築・移転、再編・統合等に伴う医療機器の一括販売は、金額が多額なうえ、売上時期が集中することもあることから、月の売上高が偏ることがあります。また、売上高は、取引先の医療機関等の会計年度の関係により例年3月や9月に集中する傾向があり、その結果、当社グループの四半期の業績は通期の業績に必ずしも連動するものではなく、特定の四半期の業績だけをもって通期の業績見通しを判断することは困難が伴います。

尚、当社の第21期連結会計年度(自 2020年10月1日 至 2021年9月30日)及び第22期連結会計年度(自 2021年10月1日 至 2022年9月30日)の各四半期連結会計期間の売上高及び営業損益は以下のとおりであります。

 

会計期間

第1四半期

連結会計期間

第2四半期

連結会計期間

第3四半期

連結会計期間

第4四半期

連結会計期間

自 2020年10月1日

至 2020年12月31日

自 2021年1月1日

至 2021年3月31日

自 2021年4月1日

至 2021年6月30日

自 2021年7月1日

至 2021年9月30日

売上高

(千円)

7,971,544

8,907,416

4,593,070

4,875,124

営業損益

(千円)

405,213

445,379

△64,597

△209,939

 

 

会計期間

第1四半期

連結会計期間

第2四半期

連結会計期間

第3四半期

連結会計期間

第4四半期

連結会計期間

自 2021年10月1日

至 2021年12月31日

自 2022年1月1日

至 2022年3月31日

自 2022年4月1日

至 2022年6月30日

自 2022年7月1日

至 2022年9月30日

売上高

(千円)

10,678,014

8,078,525

6,438,926

4,571,965

営業損益

(千円)

529,648

241,831

114,712

△235,210

 

(注) 上記の四半期会計期間の数値については、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく有限責任監査法人トーマツの四半期レビューは受けておりません。

 

④ コンサルティング等に関する人員の確保や育成について

当社グループのコンサルティング業務は、特に育成とノウハウの蓄積に時間を要することから、人材の確保や育成に支障が生じた場合は業績が変動する可能性があります。また、現在在籍する人材の社外流出が生じた場合も同様の可能性があります。

 

 

⑤ 半導体市場の需給変動による商品価格への影響について

当社グループが取扱う大型医療機器は精密機械であり、半導体部品が大量に使用されているため、商品価格は、半導体市場の影響を大きく受けます。当該市場は中長期的には技術革新が進むことで持続的な成長が期待できる反面、短期的には需給バランスの崩れなどで市場規模が大きく変動することもあります。このような予期せぬ急激な供給縮小により、医療機器の価格に影響した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。一方で、想定外の急激な需要増加に見舞われるなど顧客が設備投資を加速した場合は、商品供給がタイムリーに行えずに機会損失が生じる可能性もあります。

 

⑥ ウクライナ情勢の影響について

ロシアがウクライナへ侵攻してから一年近くが経過しました。ロシアへの経済制裁、地政学リスクやサプライチェーンの寸断による資源価格の高騰は各製品市場に大きな影響を与えています。既に医療機器価格の上昇が見られるなど、リスクは顕在化しつつあります。今後の状況次第では当社グループの業績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(4) 遠隔画像診断サービス事業のリスクについて
① 個人情報保護法について

当社グループの取り扱う放射線部門情報管理システム、電子カルテ等の医療情報システム内及び遠隔画像診断サービス事業が取り扱う読影データには、患者の医療情報が含まれており、これらの情報が漏洩しないようなシステム構築及び社員教育を徹底しておりますが、万一個人情報保護法に抵触する事案が発生した場合、損害賠償請求訴訟を提起されることや、取引先との取引停止等が発生することが考えられ、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

② 医師による読影について

遠隔画像診断サービス事業において契約している医師による読影ミスが発生した場合、損害賠償請求訴訟を提起されることや、社会的信用の低下により、業績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

(5) 給食事業のリスクについて
① 食事提供サービスにかかる人員確保について

事業展開に必要な管理栄養士・栄養士・調理師等の人員数が確保できない場合には、事業展開に支障を及ぼす可能性があります。

 

② 食事提供業務について

食中毒等が発生し、多額の賠償金の支払いや、それに伴う当社グループの社会的信用の低下があった場合には業績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

 

3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績等の状況の概要

当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

尚、文中の将来に関する事項は、提出日現在において当社グループが判断したものであります。

 
① 経営成績

当連結会計年度も新型コロナウイルス感染症(以下、「感染症」という。)の流行が続きましたが、先進国を中心にワクチン接種が進み、各国政府の様々な政策の効果により、経済活動は回復の兆しを見せています。わが国においても、変異株による感染の再拡大はありましたが、ワクチン接種が進み、感染症との共生が進んでいるように思われます。一方で資源価格の上昇や円安による物価上昇等、景気の先行きには不透明感が感じられます。海外に目を転じても、ウクライナ・ロシア情勢、米中関係の動向、世界的な資源価格の高騰等、政治経済における不確実性が大きくなっています。

当社グループが属する医療業界は、感染症患者への治療や、感染予防対策に向けた社会的な要請に応えるべく、医療業務に従事される人員の確保や感染症対策の徹底、新たな設備投資が同時に求められる事態となっており、医療機関の負担は依然として大きなものがあります。感染症対策の補助予算等による医療設備の導入による対応が図られたものの、手術数や外来・入院患者数はコロナ禍以前の水準を下回っており、病院経営は依然として大きな影響を受けております。また、感染症は現在の医療提供体制における課題を顕在化させました。課題の解決の実現に向けて、医療機関のあいだでの役割分担、医療提供体制の再構築が必要と言われており、各医療機関の統合・再編を含めた病床の転換が進んでいくと予想されます。

このような状況の中、当社グループの主要事業であるメディカルトータルソリューション事業は、これまで全国で行ってきた販売活動により築き上げた情報網と経験を活かし、新築・移転、再編・統合等に伴う医療機器の一括販売、大型医療機器を中心とした医療機器及び医療情報システム(電子カルテ等)の販売活動を展開しております。

当連結会計年度におきましては、事業活動における感染症の影響は軽微に留まり、売上高、利益面ともに堅調に推移いたしました。

これらの結果、当連結会計年度の売上高は29,767,431千円(前期比 13.0%増)、営業利益は650,981千円(同 13.0%増)、経常利益は709,660千円(同 19.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は437,051千円(同11.8%増)となりました。

 

セグメントごとの業績を示すと、次のとおりであります。

・メディカルトータルソリューション事業

当事業の対象となる医療施設の新築・移転、再編・統合等に伴う医療機器の一括販売の売上高は、下記のとおりであります。

(単位:件、百万円)

 

2021年9月期

2022年9月期

2023年9月期(予想)

件数

売上高

件数

売上高

件数

売上高

20億円以上の案件

2

4,739

3

9,877

1

2,271

10億円以上

20億円未満の案件

1

1,476

3

3,995

2

2,080

10億円未満の案件

11

3,395

6

2,180

14

4,007

14

9,611

12

16,054

17

8,359

 

 

当連結会計年度におきましては、感染症による足元の受注環境に大きな変化はなく、各案件の進捗は概ね想定どおりに推移いたしました。前期に比べて増益となった主な要因は、増収効果による売上総利益の増加によるものです。一方で利益率よりもボリュームを重視して戦略的に獲得に動いた大型案件があり、粗利率を下げることとなりました。また、対面営業が増加したこともあり、販売費及び一般管理費も増加しました。

これらの結果、当連結会計年度の売上高は28,688,441千円(前期比 13.7%増)、営業利益は574,399千円(同 23.8%増)となりました。

 

・遠隔画像診断サービス事業

当事業は、質の高い遠隔画像診断の提供、放射線診断専門医の安定的確保と専門性の高いノウハウを武器に、導入医療機関及び取扱件数の増加を図り、安定した成長基調を維持してきました。当連結会計年度が前期に比べて増収となった主な要因は、読影診断数の増加によるものです。一方で、専門医の確保のための経費が増加し、営業利益は前期に比べて減少いたしました。

これらの結果、当連結会計年度の売上高は676,467千円(前期比 4.5%増)、営業利益は66,852千円(同 7.9%減)となりました。

 

・給食事業

当事業は、前期の大口顧客の解約を埋めるべく、新規受託施設の契約の獲得を目指して営業活動を展開しましたが、当連結会計年度については、前期の売上高を上回ることはできませんでした。また、物価の上昇による仕入価格の上昇が大きく、営業利益も前期に比べて減少いたしました。

これらの結果、当連結会計年度の売上高は402,522千円(前期比 13.3%減)、営業利益は6,868千円(同 81.2%減)となりました。

 

② 財政状態
a 資産

流動資産は、前連結会計年度末に比べて477,257千円増加し、12,232,287千円となりました。これは、受取手形、売掛金及び契約資産(前連結会計年度末は受取手形及び売掛金)が460,030千円、商品及び製品が165,272千円減少したものの、前渡金が1,021,987千円増加したことなどによるものです。

固定資産は、前連結会計年度末に比べて26,085千円増加し、1,235,895千円となりました。これは、建物及び構築物が31,176千円、投資有価証券が31,278千円減少したものの、繰延税金資産が38,959千円、投資その他の資産のその他が55,939千円増加したことなどによるものです。

以上の結果、当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ503,342千円増加し、13,468,183千円となりました。

 

b 負債

流動負債は、前連結会計年度末に比べて123,503千円増加し、7,017,962千円となりました。これは、買掛金が929,139千円、未払法人税等が49,995千円減少したものの、1年内償還予定の社債が57,900千円、契約負債(前連結会計年度末は前受金)が959,786千円、賞与引当金が40,058千円、その他が43,093千円増加したことなどによるものです。

固定負債は、前連結会計年度末に比べて1,559千円増加し、912,248千円となりました。これは、社債が92,500千円減少したものの、退職給付に係る負債が35,487千円、役員退職慰労引当金が48,975千円、その他が9,596千円増加したことなどによるものです。

以上の結果、当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ125,062千円増加し、7,930,211千円となりました。

 

c 純資産

当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度に比べて378,280千円増加し、5,537,971千円となりました。これは、利益剰余金が358,623千円増加したことなどによるものです。

 

③ キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ71,467千円増加し、5,460,189千円となりました。

主な要因は以下のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における営業活動による資金の増加は、242,357千円(前連結会計年度は、1,298,076千円の増加)であります。資金の増減の主な内訳は、仕入債務の減少929,139千円があったものの、税金等調整前当期純利益689,660千円を計上し、売上債権の減少460,030千円などがあったことによるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における投資活動による資金の減少は、49,958千円(同 42,129千円の減少)であります。資金の増減の主な内訳は、保険積立金の解約による収入が106,212千円あったものの、有形固定資産の取得による支出26,790千円、無形固定資産の取得による支出20,100千円及び保険積立金の積立による支出66,197千円などがあったことによるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における財務活動による資金の減少は、120,931千円(同 298,007千円の減少)であります。資金の増減の主な内訳は、配当金の支払額78,421千円、社債の償還による支出34,600千円などがあったことによるものです。

 

④ 生産、受注及び販売の状況
a 仕入実績

当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

金額(千円)

前年同期比(%)

メディカルトータルソリューション事業

25,693,328

112.2

遠隔画像診断サービス事業

給食事業

149,616

86.1

合計

25,842,945

112.0

 

(注) 1.セグメント間取引については相殺消去しております。

2.金額は、仕入価格によっております。

 

b 販売実績

当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

金額(千円)

前年同期比(%)

メディカルトータルソリューション事業

28,688,441

113.7

遠隔画像診断サービス事業

676,467

104.5

給食事業

402,522

86.7

合計

29,767,431

113.0

 

(注) 1.セグメント間取引については相殺消去しております。

2.主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合

相手先

前連結会計年度

当連結会計年度

金額(千円)

割合(%)

金額(千円)

割合(%)

社会医療法人厚生会
中部国際医療センター 

379,235

1.4

3,794,040

12.7

 

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
① 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

当連結会計年度における経営成績等は、「第2  事業の状況  3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析  (1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績」に記載のとおり、当社グループの主要事業であるメディカルトータルソリューション事業においては、深耕営業の強化が功を奏し、売上高、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益とも前連結会計年度比で増収増益となりました。次期につきましては、従来に引き続き当社グループの基本機能であるメディカルトータルソリューション事業における「トータルパックシステム」の一層の強化を図る所存ですが、当社グループが重要視している経営指標である売上高伸長率(当連結会計年度は13.0%)、売上総利益率(同 10.3%)、経常利益率(同 2.4%)の向上を推進してまいります。

 

② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

当連結会計年度のキャッシュ・フローの概況については、「第2  事業の状況  3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析  (1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載しております。

また、当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、事業活動のための適切な資金確保を図るため、営業活動によるキャッシュ・フローの向上を最優先事項と考えております。当連結会計年度末における現金及び預金の残高は、5,480,189千円となり、十分な流動性を確保しているものと判断しておりますが、急な資金需要や不測の事態に備えるため、金融機関との間でコミットメントライン契約を締結しております(未実行残高 1,000,000千円)。

 

③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たりましては、会計上の見積りを行う必要があり、賞与引当金等各引当金の計上及び繰延税金資産の回収可能性の判断等につきましては、過去の実績や状況に応じて合理的と考えられる要因等に基づいて見積りを実施しておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は異なる場合があります。

また、新型コロナウイルス感染症が及ぼす影響については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 追加情報」に記載しております。

 

4 【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。

 

2 【主要な設備の状況】

当社グループにおける主要な設備は、次のとおりであります。

(1) 提出会社

2022年9月30日現在

事業所名

(所在地)

セグメントの名称

設備の内容

帳簿価額(千円)

従業員数

(名)

建物及び

構築物

工具、器具

及び備品

合計

本社

(大阪府摂津市)

メディカルトータル

ソリューション事業

事務所

257,316

12,139

269,455

104

〔4〕

東京事務所

(東京都港区)

メディカルトータル

ソリューション事業

事務所

8,172

4,673

12,845

26

〔5〕

 

(注) 1.現在休止中の主要な設備はありません。

2.提出会社の本社土地及び東京事務所は賃借しております。年間賃借料は本社土地が12,600千円、東京事務所が 59,840千円であります。なお、東京事務所は東京都新宿区から東京都港区へ移転し、2022年2月より業務を開始しており、年間賃借料は移転前の賃借料を含んでおります。

3.従業員数の〔 〕は、臨時雇用者数を外書きしております。

 

(2) 国内子会社

主要な設備はございません。

 

① 【株式の総数】

種類

発行可能株式総数(株)

普通株式

7,000,000

7,000,000

 

 

② 【発行済株式】

種類

事業年度末現在

発行数(株)

(2022年9月30日)

提出日現在

発行数(株)

(2022年12月22日)

上場金融商品取引所名又は登録認可金融商品取引業協会名

内容

普通株式

1,960,800

1,960,800

東京証券取引所
スタンダード市場

単元株式数は100株であります。

1,960,800

1,960,800

 

 

① 【ストックオプション制度の内容】

決議年月日

2015年8月25日

付与対象者の区分及び人数(名)

当社取締役6、当社従業員35、子会社取締役3、子会社従業員5

新株予約権の数(個) ※

99

新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び数(株) ※

普通株式 19,800 (注)1、2

新株予約権の行使時の払込金額(円) ※

1,000 (注)3

新株予約権の行使期間 ※

2017年8月28日~2025年8月22日

新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額(円) ※

発行価格 1,000 資本組入額 500

新株予約権の行使の条件 ※

①新株予約権の割当てを受けた者は、権利行使時においても、当社または当社子会社の取締役または従業員の地位にあることを要す。但し、任期満了による退任、定年退職その他正当な理由のある場合はこの限りではない。

②新株予約権者の相続人による新株予約権の行使は認めない。

新株予約権の譲渡に関する事項 ※

新株予約権を譲渡するときは、当社取締役会の承認を要するものとする。

組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に関する事項 ※

 

※ 当事業年度の末日(2022年9月30日)における内容を記載しております。尚、提出日の前月末(2022年11月30日)現在において、これらの事項に変更はございません。

 

(注) 1.新株予約権1個につき目的となる株式数は、200株であります。

2.当社が株式分割または株式併合を行う場合、次の算式により目的となる株式の数を調整するものとする。但し、かかる調整は、本新株予約権のうち、当該時点において行使されていない本新株予約権の目的となる株式の数について行われ、調整の結果生じる1株未満の端数については、これを切り捨てるものとする。

 

調整後株式数

調整前株式数

×

分割・併合の比率

 

 

3.当社が株式分割または株式併合を行う場合、次の算式により1株当たりの払込金額を調整し、調整による1円未満の端数は切り上げるものとする。

 

調整後払込金額

調整前払込金額

×

分割・併合の比率

 

 

また、時価を下回る価額で新株を発行する場合または自己株式を処分する場合(新株予約権の行使によるものを除く。)は、次の算式により1株当たりの払込金額を調整し、調整による1円未満の端数は切り上げるものとする。

 

 

調整後払込金額

 

 

調整前払込金額

 

×

既発行株式数

新規発行株式数×1株当たり払込金額

新規発行前の株価

既発行株式数+新規発行株式数

 

 

上記算式において「既発行株式数」とは、当社の発行済株式総数から当社が保有する自己株式数を控除した数とし、自己株式の処分を行う場合には「新規発行」を「自己株式の処分」、「1株当たり払込金額」を「1株当たり処分金額」と読み替えるものとする。

4.2018年9月13日付で普通株式1株につき200株の株式分割を行っております。これにより、「新株予約権の目的となる株式の数」、「新株予約権の行使時の払込金額」及び「新株予約権の行使により株式を発行する場合の発行価格及び資本組入額」が調整されております。

 

 

② 【ライツプランの内容】

該当事項はありません。

 

(4) 【発行済株式総数、資本金等の推移】

年月日

発行済株式

総数増減数

(株)

発行済株式

総数残高

(株)

資本金増減額

 

(千円)

資本金残高

 

(千円)

資本準備金

増減額

(千円)

資本準備金

残高

(千円)

2018年8月31日

(注)1

4,000

8,920

208,507

331,507

208,507

233,507

2018年9月13日

(注)2

1,775,080

1,784,000

331,507

233,507

2019年10月1日

(注)3

161,000

1,945,000

199,962

531,469

199,962

433,469

2020年8月1日~

2020年9月30日

(注)4

9,400

1,954,400

4,700

536,169

4,700

438,169

2021年3月1日~

2021年9月30日

(注)4

6,400

1,960,800

3,200

539,369

3,200

441,369

 

(注) 1.新株予約権の権利行使によるものであります。

2.株式分割(1:200)によるものであります。

3.有償一般募集(ブックビルディング方式による募集)

発行価格

2,700円

引受価額

2,484円

資本組入額

1,242円

 

4.新株予約権の権利行使によるものであります。

 

(5) 【所有者別状況】

2022年9月30日現在

区分

株式の状況(1単元の株式数 100株)

単元未満

株式の状況(株)

政府及び

地方公共

団体

金融機関

金融商品

取引業者

その他の

法人

外国法人等

個人

その他

個人以外

個人

株主数

(人)

2

12

17

13

1

616

661

所有株式数

(単元)

20

313

10,947

616

1

7,700

19,597

1,100

所有株式数

の割合(%)

0.10

1.60

55.86

3.14

0.01

39.29

100.00

 

(注) 自己株式 79株は、「単元未満株式の状況」に含まれております。

 

 

(6) 【大株主の状況】

2022年9月30日現在

氏名又は名称

住所

所有株式数

(株)

発行済株式

(自己株式を

除く。)の

総数に対する

所有株式数

の割合(%)

株式会社A&M

滋賀県守山市勝部2-9-9

665,000

33.92

光通信株式会社

東京都豊島区西池袋1-4-10

147,800

7.54

レオクラン従業員持株会

大阪府摂津市千里丘2-4-26

86,300

4.40

大阪中小企業投資育成株式会社

大阪府大阪市北区中之島3-3-23

66,000

3.37

杉田 昭吾

滋賀県守山市

55,600

2.84

株式会社UH Partners 2

東京都豊島区南池袋2-9-9

50,000

2.55

八上 重明

大阪府四条畷市

28,000

1.43

山森 正雄

東京都江東区

28,000

1.43

吉川 謹司

大阪府吹田市

24,000

1.22

古川 國久

大阪府吹田市

24,000

1.22

上古殿 吉郎

神奈川県横浜市都筑区

24,000

1.22

医療法人藤井会

大阪府東大阪市布市町3-6-21

24,000

1.22

ファスキアホールディングス株式会社

愛知県名古屋市名東区上杜4-191

24,000

1.22

株式会社東洋美装

大阪府堺市北区黒土町2350-2

24,000

1.22

株式会社ユニティ建築企画

京都府京都市中京区夷川通富小路西入俵屋町300

24,000

1.22

セントラルメディカル株式会社

石川県金沢市西念3-1-5

24,000

1.22

和田 公良

滋賀県守山市

24,000

1.22

株式会社ウイン・インターナショナル

東京都台東区台東4-24-8

24,000

1.22

1,366,700

69.70

 

(注) 1.上記のほか当社所有の自己株式 79株があります。

2.光通信株式会社が2022年4月12日に提出した大量保有報告書(変更報告書No.3)において、株式会社UH Partners 2が、光通信株式会社の共同保有者であることが記載されております。両社の合計所有株式数は、197,800株であり、議決権数は1,978個となります。これは、当社の総議決権数19,597個の10.09%であり、前事業年度末で主要株主でなかった光通信株式会社及びその共同保有者である株式会社UH Partners 2が、当事業年度末で主要株主となっております。

 

① 【連結貸借対照表】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(2021年9月30日)

当連結会計年度

(2022年9月30日)

資産の部

 

 

 

流動資産

 

 

 

 

現金及び預金

5,408,721

5,480,189

 

 

受取手形及び売掛金

4,820,445

 

 

受取手形、売掛金及び契約資産

※1 4,360,414

 

 

商品及び製品

187,184

21,911

 

 

原材料及び貯蔵品

1,587

2,342

 

 

前渡金

1,295,950

2,317,938

 

 

その他

41,578

50,230

 

 

貸倒引当金

436

739

 

 

流動資産合計

11,755,030

12,232,287

 

固定資産

 

 

 

 

有形固定資産

 

 

 

 

 

建物及び構築物

767,427

770,310

 

 

 

 

減価償却累計額

419,591

453,650

 

 

 

 

建物及び構築物(純額)

※2 347,836

※2 316,659

 

 

 

その他

265,360

277,086

 

 

 

 

減価償却累計額

219,323

231,102

 

 

 

 

その他(純額)

46,036

45,984

 

 

 

有形固定資産合計

393,873

362,644

 

 

無形固定資産

 

 

 

 

 

その他

90,822

84,516

 

 

 

無形固定資産合計

90,822

84,516

 

 

投資その他の資産

 

 

 

 

 

投資有価証券

259,893

228,614

 

 

 

繰延税金資産

159,365

198,325

 

 

 

その他

305,855

361,794

 

 

 

投資その他の資産合計

725,114

788,734

 

 

固定資産合計

1,209,809

1,235,895

 

資産合計

12,964,840

13,468,183

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(2021年9月30日)

当連結会計年度

(2022年9月30日)

負債の部

 

 

 

流動負債

 

 

 

 

買掛金

4,890,021

3,960,881

 

 

1年内償還予定の社債

※2 34,600

※2 92,500

 

 

未払法人税等

205,905

155,909

 

 

前受金

1,346,741

 

 

契約負債

2,306,527

 

 

賞与引当金

114,717

154,776

 

 

役員賞与引当金

24,700

26,500

 

 

その他

277,773

320,867

 

 

流動負債合計

6,894,459

7,017,962

 

固定負債

 

 

 

 

社債

※2 92,500

 

 

退職給付に係る負債

351,457

386,944

 

 

役員退職慰労引当金

386,080

435,055

 

 

その他

80,651

90,248

 

 

固定負債合計

910,689

912,248

 

負債合計

7,805,148

7,930,211

純資産の部

 

 

 

株主資本

 

 

 

 

資本金

539,369

539,369

 

 

資本剰余金

498,944

498,944

 

 

利益剰余金

3,883,956

4,242,579

 

 

自己株式

166

166

 

 

株主資本合計

4,922,104

5,280,727

 

その他の包括利益累計額

 

 

 

 

その他有価証券評価差額金

111,718

103,893

 

 

その他の包括利益累計額合計

111,718

103,893

 

非支配株主持分

125,868

153,351

 

純資産合計

5,159,691

5,537,971

負債純資産合計

12,964,840

13,468,183

 

【連結損益計算書】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(自 2020年10月1日

 至 2021年9月30日)

当連結会計年度

(自 2021年10月1日

 至 2022年9月30日)

売上高

26,347,156

※1 29,767,431

売上原価

23,614,242

26,711,652

売上総利益

2,732,913

3,055,779

販売費及び一般管理費

※2 2,156,857

※2 2,404,797

営業利益

576,055

650,981

営業外収益

 

 

 

受取利息

760

750

 

受取配当金

9,465

7,102

 

保険配当金

2,803

 

保険解約返戻金

7,074

54,000

 

その他

4,724

2,599

 

営業外収益合計

24,828

64,452

営業外費用

 

 

 

支払利息

1,536

1,116

 

支払保証料

846

604

 

コミットメントフィー

499

499

 

シンジケートローン手数料

1,999

2,000

 

固定資産除却損

※3 1,409

 

その他

62

142

 

営業外費用合計

4,944

5,773

経常利益

595,939

709,660

特別損失

 

 

 

固定資産売却損

※4 1,335

 

投資有価証券評価損

19,999

 

特別損失合計

1,335

19,999

税金等調整前当期純利益

594,603

689,660

法人税、住民税及び事業税

221,883

254,631

法人税等調整額

37,686

35,505

法人税等合計

184,196

219,125

当期純利益

410,407

470,534

非支配株主に帰属する当期純利益

19,424

33,482

親会社株主に帰属する当期純利益

390,983

437,051

 

 

1 報告セグメントの概要

当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。

当社グループの報告セグメントは、サービス別のセグメントから構成されており、「メディカルトータルソリューション事業」「遠隔画像診断サービス事業」「給食事業」の3つを報告セグメントとしております。各報告セグメントの主な内容は以下のとおりであります。

報告セグメント

事業内容

メディカルトータルソリューション事業

医療機関、予防・健診施設及び介護・福祉施設等に対して、医療機器の選定・運営等のコンサルティング業務をベースに、医療機器、医療設備及び医療情報システムの販売、付帯する保守・メンテナンスサービス並びに内装工事及び設置工事の請負を行っております。

遠隔画像診断サービス事業

放射線診断専門医が不在の医療機関等に代わり、MRI、CT等で撮影された画像データを遠隔で放射線診断専門医が診断し、情報を提供するサービスを行っております。

給食事業

セントラルキッチンを活用して、介護・福祉施設等への普通食、療養食などの食事を提供する給食サービスを行っております。

 

 

① 【貸借対照表】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2021年9月30日)

当事業年度

(2022年9月30日)

資産の部

 

 

 

流動資産

 

 

 

 

現金及び預金

4,621,950

4,514,683

 

 

受取手形

94,860

55,001

 

 

売掛金

※1 4,129,132

 

 

売掛金及び契約資産

※1 3,898,135

 

 

商品

181,198

16,780

 

 

貯蔵品

211

760

 

 

前渡金

1,294,300

2,315,269

 

 

前払費用

31,910

34,236

 

 

関係会社短期貸付金

20,000

20,000

 

 

その他

※1 5,753

※1 10,353

 

 

貸倒引当金

275

 

 

流動資産合計

10,379,317

10,864,945

 

固定資産

 

 

 

 

有形固定資産

 

 

 

 

 

建物

※2 640,063

※2 642,945

 

 

 

 

減価償却累計額

326,838

355,814

 

 

 

 

建物(純額)

313,224

287,131

 

 

 

構築物

6,428

6,428

 

 

 

 

減価償却累計額

1,993

2,437

 

 

 

 

構築物(純額)

4,435

3,990

 

 

 

工具、器具及び備品

106,465

115,035

 

 

 

 

減価償却累計額

80,203

90,635

 

 

 

 

工具、器具及び備品(純額)

26,262

24,399

 

 

 

リース資産

7,087

2,328

 

 

 

 

減価償却累計額

7,087

2,328

 

 

 

 

リース資産(純額)

 

 

 

有形固定資産合計

343,921

315,520

 

 

無形固定資産

 

 

 

 

 

ソフトウエア

73,628

69,405

 

 

 

その他

591

565

 

 

 

無形固定資産合計

74,219

69,970

 

 

投資その他の資産

 

 

 

 

 

投資有価証券

259,893

228,614

 

 

 

関係会社株式

204,619

204,619

 

 

 

出資金

20

20

 

 

 

関係会社長期貸付金

145,000

145,000

 

 

 

長期前払費用

980

1,340

 

 

 

繰延税金資産

144,342

179,950

 

 

 

その他

219,096

258,882

 

 

 

投資その他の資産合計

973,952

1,018,426

 

 

固定資産合計

1,392,094

1,403,918

 

資産合計

11,771,411

12,268,863

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2021年9月30日)

当事業年度

(2022年9月30日)

負債の部

 

 

 

流動負債

 

 

 

 

買掛金

4,301,276

3,594,222

 

 

1年内償還予定の社債

※2 34,600

※2 92,500

 

 

未払金

※1 102,009

※1 120,825

 

 

未払費用

78,072

87,310

 

 

未払法人税等

172,526

89,380

 

 

前受金

1,338,140

 

 

契約負債

2,301,333

 

 

前受賃貸料

3,392

 

 

預り金

10,190

10,282

 

 

賞与引当金

92,376

133,557

 

 

役員賞与引当金

12,500

13,000

 

 

その他

20

 

 

流動負債合計

6,141,713

6,445,804

 

固定負債

 

 

 

 

社債

※2 92,500

 

 

退職給付引当金

351,457

386,944

 

 

役員退職慰労引当金

296,080

331,855

 

 

資産除去債務

53,573

54,175

 

 

その他

22,547

29,231

 

 

固定負債合計

816,158

802,206

 

負債合計

6,957,871

7,248,011

純資産の部

 

 

 

株主資本

 

 

 

 

資本金

539,369

539,369

 

 

資本剰余金

 

 

 

 

 

資本準備金

441,369

441,369

 

 

 

その他資本剰余金

56,272

56,272

 

 

 

資本剰余金合計

497,641

497,641

 

 

利益剰余金

 

 

 

 

 

利益準備金

24,500

24,500

 

 

 

その他利益剰余金

 

 

 

 

 

 

別途積立金

2,100,000

2,100,000

 

 

 

 

繰越利益剰余金

1,540,476

1,755,614

 

 

 

利益剰余金合計

3,664,976

3,880,114

 

 

自己株式

166

166

 

 

株主資本合計

4,701,821

4,916,959

 

評価・換算差額等

 

 

 

 

その他有価証券評価差額金

111,718

103,893

 

 

評価・換算差額等合計

111,718

103,893

 

純資産合計

4,813,539

5,020,852

負債純資産合計

11,771,411

12,268,863

 

② 【損益計算書】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(自 2020年10月1日

 至 2021年9月30日)

当事業年度

(自 2021年10月1日

 至 2022年9月30日)

売上高

※1 23,401,728

※1 27,343,026

売上原価

21,204,195

※1 24,875,181

売上総利益

2,197,533

2,467,845

販売費及び一般管理費

※2 1,799,972

※2 2,048,078

営業利益

397,561

419,766

営業外収益

 

 

 

受取利息

※1 725

※1 647

 

受取配当金

※1 21,705

※1 24,902

 

不動産賃貸収入

※1 20,648

※1 21,596

 

保険解約返戻金

7,074

 

その他

※1 9,349

※1 5,168

 

営業外収益合計

59,503

52,314

営業外費用

 

 

 

支払利息

124

 

社債利息

1,411

1,116

 

支払保証料

846

604

 

不動産賃貸原価

17,398

18,362

 

シンジケートローン手数料

1,999

2,000

 

その他

499

2,052

 

営業外費用合計

22,281

24,136

経常利益

434,782

447,944

特別損失

 

 

 

投資有価証券評価損

19,999

 

特別損失合計

19,999

税引前当期純利益

434,782

427,944

法人税、住民税及び事業税

172,814

166,531

法人税等調整額

34,536

32,153

法人税等合計

138,277

134,377

当期純利益

296,504

293,566