株式会社あさくま
日進市赤池町西組32番地
証券コード:76780
業界:小売業
有価証券報告書の提出日:2023年6月30日

(1) 連結経営指標等

 

回次

第46期

第47期

第48期

第49期

第50期

決算年月

2019年3月

2020年3月

2021年3月

2022年3月

2023年3月

売上高

(千円)

9,447,479

8,849,866

6,384,311

5,248,995

6,202,461

経常利益又は経常損失(△)

(千円)

679,209

239,692

413,834

450,580

45,722

親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△)

(千円)

401,745

69,019

1,578,040

60,120

12,175

包括利益

(千円)

401,745

69,019

1,578,040

60,120

12,175

純資産額

(千円)

3,195,130

3,896,295

2,223,890

2,412,372

2,372,290

総資産額

(千円)

4,414,448

5,063,443

3,999,804

3,876,675

3,307,025

1株当たり純資産額

(円)

678.31

728.99

417.58

452.90

446.47

1株当たり当期純利益又は1株当たり当期純損失(△)

(円)

85.29

13.27

295.69

11.29

2.29

潜在株式調整後

1株当たり当期純利益

(円)

13.13

11.27

自己資本比率

(%)

72.4

76.9

55.6

62.2

71.7

自己資本利益率

(%)

13.4

1.9

51.6

2.6

0.5

株価収益率

(倍)

110.3

5.3

137.1

695.2

営業活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

474,003

53,896

626,493

609,129

307,156

投資活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

265,045

1,276,565

4,604

102,370

140,870

財務活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

10,493

629,662

711,718

321,322

430,537

現金及び現金同等物
の期末残高

(千円)

2,328,255

1,735,248

1,825,078

1,997,093

1,732,842

従業員数

[外、平均臨時雇用者数]

(名)

110

184

104

101

99

[857]

[647]

[431]

[356]

[439]

 

(注) 1.第46期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、新株予約権の残高はありますが、当社株式は非上場であったため、期中平均株価が把握できませんでしたので記載しておりません。

2.第48期、及び第50期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式は存在するものの1株当たり当期純損失であるため記載しておりません。

3.第46期の株価収益率は、当社株式が非上場であったため記載しておりません。

4.収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第49期の期首から適用しており、第49期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

 

 

(2) 提出会社の経営指標等

 

回次

第46期

第47期

第48期

第49期

第50期

決算年月

2019年3月

2020年3月

2021年3月

2022年3月

2023年3月

売上高

(千円)

8,147,688

7,737,970

5,486,986

5,056,945

5,866,781

経常利益又は経常損失(△)

(千円)

669,661

263,902

120,357

421,017

35,831

当期純利益又は当期純損失(△)

(千円)

424,278

106,949

1,401,589

35,885

12,175

資本金

(千円)

515,000

857,550

861,583

90,124

91,531

発行済株式総数

(株)

4,710,420

5,344,820

5,376,270

5,377,070

5,384,070

純資産額

(千円)

3,133,097

3,872,192

2,376,239

2,412,372

2,372,290

総資産額

(千円)

4,163,164

4,584,919

3,727,152

3,752,125

3,171,954

1株当たり純資産額

(円)

665.14

724.48

446.18

452.90

446.47

1株当たり配当額

(1株当たり中間配当額)

(円)

15.00

(-)

(10.00)

(-)

(-)

(-)

1株当たり当期純利益又は1株当たり当期純損失(△)

(円)

90.07

20.56

262.63

6.74

2.29

潜在株式調整後

1株当たり当期純利益

(円)

20.35

6.73

自己資本比率

(%)

75.3

84.5

63.8

64.3

74.8

自己資本利益率

(%)

14.5

3.1

44.9

1.5

0.5

株価収益率

(倍)

71.2

6.0

229.7

695.2

配当性向

(%)

73.0

0.0

0.0

0.0

従業員数

[外、平均臨時雇用者数]

(名)

88

100

91

90

87

[712]

[485]

[422]

[343]

[424]

株主総利回り

(比較指標:配当込みTOPIX)

(%)

107.7

105.7

108.7

(%)

()

()

(141.7)

(144.0)

(151.7)

最高株価

(円)

1,930

1,676

1,616

1,650

最低株価

(円)

1,380

1,212

1,500

1,521

 

(注) 1.第46期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、新株予約権の残高はありますが、当社株式は非上場であったため、期中平均株価が把握できませんでしたので記載しておりません。

2.第48期及び第50期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式は存在するものの1株当たり当期純損失であるため記載しておりません。

3.第46期の株価収益率は、当社株式が非上場であったため記載しておりません。

4.第46期、及び第47期の株主総利回り及び比較指標は、2019年6月27日に東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場したため、記載しておりません。第48期以降の株主総利回り及び比較指標は、2020年3月期末を基準として算定しております。

5.最高株価及び最低株価は、2022年4月4日より東京証券取引所スタンダード市場におけるものであり、それ以前については東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)におけるものです。なお、当社株式は2019年6月27日をもって同取引所に上場いたしましたので、それ以前の株価については記載しておりません。

6.収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第49期の期首から適用しており、第49期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

 

2 【沿革】

当社は、1954年9月、愛知県愛知郡日進町(現日進市)に設立した合資会社割烹旅館朝熊西店(1967年5月、合資会社キッチンあさくまに社名変更)を前身とし、1962年3月にステーキレストラン1号店として「ドライバーズコーナー・キッチンあさくま(現ステーキのあさくま本店)」を開店したことに始まります。

その後、1973年6月に当時休眠会社であった株式会社紙忠商店(同社の会社設立日は、1948年12月)が、社名を株式会社あさくま(以降「旧あさくま」)に変更、1977年9月に旧あさくまを実質的な存続会社として合資会社キッチンあさくまを合併し、現在に至っております。従いまして、以下の「沿革」については、合資会社割烹旅館朝熊西店の設立以降から現在までを記載しております。

概要

1954年9月

「合資会社割烹旅館朝熊西店」を設立。

1962年3月

ステーキレストラン1号店、「ドライバーズコーナー・キッチンあさくま(現ステーキのあさくま本店)」を開店。

1967年5月

「合資会社割烹旅館朝熊西店」を「合資会社キッチンあさくま」に社名変更。

1970年11月

名古屋市港区に3号店として「あさくま港店」開店、郊外型立地のモデルとする。

1973年6月

「ステーキのあさくま」の営業開始。

1977年9月

「旧あさくま」を実質的な存続会社として「合資会社キッチンあさくま」を合併。

1985年3月

つくば科学万博(国際科学技術博覧会)、アメリカ館に出店。

1987年7月

名古屋市で開催された世界デザイン博覧会に出店。

1991年3月

101店舗目として下九沢店を出店。

2006年12月

株式会社テンポスバスターズ(現 株式会社テンポスホールディングス)と業務・資本提携。同社を割当先とする募集新株式及び転換社債型新株予約権付社債を発行。

2011年4月

株式会社テンポスバスターズ(現 株式会社テンポスホールディングス)の転換社債型新株予約権付社債の株式転換により、当社を子会社化。

2013年8月

連結子会社、株式会社あさくまサクセッションを設立。

2013年9月

連結子会社、株式会社あさくまサクセッションがもつ焼き居酒屋5店舗「エビス参」を事業譲受。

2013年10月

株式会社西岬魚類の株式を取得し、連結子会社化。

2014年2月

連結子会社、株式会社あさくまサクセッションがもつ焼き居酒屋1店舗「エビス参」を事業譲受。

2014年7月

連結子会社、株式会社あさくまサクセッションが株式会社西岬魚類を吸収合併。

(合併後商号は、株式会社あさくまサクセッション)

2015年1月

連結子会社、株式会社あさくまサクセッションが株式会社きよっぱち総本店の株式を取得し、連結子会社化。

2015年3月

連結子会社、株式会社あさくまサクセッションがインドネシア料理4店舗「スラバヤ」、インドネシア風居酒屋1店舗「ワヤンバリ」を事業譲受。

2015年10月

東京都大田区、東京事務所を新規開設。(その後同区内で移転)

2016年9月

連結子会社、株式会社きよっぱち総本店の全株式を株式会社テンポスバスターズ(現 株式会社テンポスホールディングス)へ譲渡。

2019年6月

東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。

2020年2月

株式会社竹若の全株式を譲受け、連結子会社化。

2021年9月

株式会社竹若が破産手続の開始決定。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、JASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場に移行。

 

 

3 【事業の内容】

当社グループは、株式会社テンポスホールディングスを親会社とする企業グループに属し、当社及び連結子会社(株式会社あさくまサクセッション)の2社で構成されており、飲食店の経営を主な事業として取り組んでおります。

1962年3月に「ドライバーズコーナー・キッチンあさくま」を愛知県愛知郡日進町(現日進市)に開店以来、「ステーキのあさくま」の名称で名古屋市内から郊外へと店舗展開し始め、お客様が車で気軽に立ち寄り易いよう駐車場を完備した郊外型のステーキ・その他肉類を中心としたレストランとして、幹線道路沿いを中心に出店してまいりました。

当社の事業は「ステーキのあさくま」の店舗展開を主業態とするレストラン事業であり、「ステーキのあさくま」では、メインメニューであるステーキやハンバーグは和牛、国産牛、米国産牛、豪州産牛を使用し、合わせて新鮮なサラダ(サラダバー)を揃えております。また、原材料となる牛肉や野菜、ソースに至るまで、品質・鮮度にこだわった食材を追求し続け、バランスの取れた商品構成等を心がけております。

連結子会社の株式会社あさくまサクセッションは、もつ焼き居酒屋「エビス参」、インドネシア料理「スラバヤ」、インドネシア風居酒屋「ワヤンバリ」等の様々な業態の店舗展開を行っております。

当連結会計年度末時点において、当社は直営店61店舗、FC加盟店4店舗の計65店舗、連結子会社の株式会社あさくまサクセッションは直営店10店舗を展開しており、当社グループ全体として計75店舗(FC加盟店を含む)となっております。

 

当社グループの事業の系統図は、次のとおりであります。

 


 

なお、当社グループにおける主な業態の特徴及び店舗数は、以下のとおりとなっております。

 

2023年3月31日現在

会社区分

業態

特徴

店舗数

当社

株式会社

あさくま

ステーキの

あさくま

メインメニューであるステーキやハンバーグは和牛、国産牛、米国産牛、豪州産牛を使用し、一緒に新鮮なサラダ(サラダバー)を揃えております。また、原材料となる牛肉や野菜、ソースに至るまで、品質・鮮度にこだわった食材を追求し続け、バランスの取れた商品構成等を心がけており、主にファミリー層をターゲットとし、ロードサイドに立地しております。

65店舗

(FC4店舗含む)

連結子会社

株式会社

あさくま

サクセッション

エビス参

仕事帰りのサラリーマンから女性客まで、気軽に楽しめるフレンドリーなもつ焼き居酒屋になります。こだわりの新鮮な食材で作る様々なもつ料理を提供し、主に都心部の駅周辺に立地しております。

8店舗

スラバヤ

インドネシア本国のシェフが腕を振るう本場のインドネシア料理専門店になります。主にファミリー層やカップル層をターゲットとし、ショッピングセンター内に立地しております。

1店舗

ワヤンバリ

1店舗

合計

75店舗

(FC4店舗含む)

 

 

 

店舗数の推移

 

期初店舗数

出店数

退店数

期末店舗数

2019年3月末

株式会社あさくま

直営店

55

60

FC店

10

株式会社あさくま

サクセッション

直営店

20

20

合計

85

87

2020年3月末

株式会社あさくま

直営店

60

63

FC店

株式会社あさくま

サクセッション

直営店

20

18

株式会社竹若

直営店

13

合計

87

100

2021年3月末

株式会社あさくま

直営店

63

62

FC店

5

株式会社あさくま

サクセッション

直営店

18

10

株式会社竹若

直営店

13

13

合計

100

23

77

2022年3月末

株式会社あさくま

直営店

62

61

FC店

株式会社あさくま

サクセッション

直営店

10

10

合計

77

76

2023年3月末

株式会社あさくま

直営店

61

61

FC店

株式会社あさくま

サクセッション

直営店

10

10

合計

76

75

 

 

 

4 【関係会社の状況】

2023年3月31日現在

名称

住所

資本金
(千円)

主要な事業
の内容

議決権の所有(又は被所有)割合(%)

関係内容

(親会社)

 

 

 

 

 

株式会社テンポスホール

ディングス

(注)1

東京都大田区

499,000

純粋持株会社

(51.03)

<主要な取引>

・業務委託等

 

(連結子会社)

 

 

 

 

 

株式会社あさくま

サクセッション

(注)2、3

愛知県名古屋市
天白区

40,000

飲食店経営

100.00

<主要な取引>

・資金の援助

 

 

(注) 1.有価証券報告書提出会社であります。

2.特定子会社に該当しております。

3.債務超過会社であり、2023年3月末時点で債務超過額は236,082千円であります。

 

5 【従業員の状況】
(1) 連結会社の状況

2023年3月31日現在

事業部門の名称

従業員数(名)

店舗

90

(434)

本社部門

9

(5)

合計

99

(439)

 

(注) 1.当社グループは、単一セグメントであるため、事業部門別の従業員数を記載しております。

2.従業員数欄の(外書)は、臨時従業員(パートタイマー、アルバイト)の年間平均雇用人員(1日平均8時間換算)であります。

3.臨時従業員の従業員数が前期末に比べ83名増加しておりますが、これは新型コロナウイルスの収束に伴う勤務時間数の増加等によるものです。

 

(2) 提出会社の状況

2023年3月31日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数

平均年間給与(千円)

87

(424)

40.5

5.5

4,277

 

 

事業部門の名称

従業員数(名)

店舗

78

(419)

本社部門

9

(5)

合計

87

(424)

 

(注) 1.当社グループは、単一セグメントであるため、事業部門別の従業員数を記載しております。

2.従業員数欄の(外書)は、臨時従業員(パートタイマー、アルバイト)の年間平均雇用人員(1日平均8時間換算)であります。

3.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

4.臨時従業員の従業員数が前期末に比べ81名増加しておりますが、これは新型コロナウイルスの収束に伴う勤務時間数の増加等によるものです。

 

 

(3) 労働組合の状況

当社グループは、労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。

 

(4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

①提出会社

当事業年度

管理職に占める女性労働者の割合(%)

(注)1

男性労働者の

育児休業取得率(%)

(注)2

労働者の男女の賃金の差異(%)  (注)1

全労働者

うち正規雇用労働者

うちパート・

有期労働者

0.0

0.0

66.5

77.9

116.2

 

(注) 1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働者令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

 

②連結子会社

当事業年度

管理職に占める女性労働者の割合(%)

(注)1

男性労働者の

育児休業取得率(%)

(注)2

労働者の男女の賃金の差異(%)  (注)1

全労働者

うち正規雇用労働者

うちパート・

有期労働者

0.0

0.0

62.0

85.4

109.5

 

(注) 1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働者令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

 

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。

 

(1) 経営方針

当社グループは、食を通じてコミュニティの場を提供するとともに、従業員にとっての自己実現の場を提供し、企業として市場の需要への対応、市場において競争力を確保、社会から信用されることを経営の基本理念として、事業の運営と発展に努め、株主の皆様をはじめとする社会の期待に応えてまいります。

それを実現させるために、いかなる従業員であっても、「誇りのある職場づくり」を志すことにより、クオリティの高いサービス及び商品を提供できる店舗づくりに日々心掛け、徹底したコスト管理と品質の高いサービスの提供に取り組むことを経営の基本方針としております。

 

(2) 中長期的な経営戦略

当社グループは75店舗(FC4店舗を含む)を展開しております。東海地区を基盤として、関東地区、関西地区へ出店エリアを広げ、更なる拡大を目指してまいります。

 

(3) 目標とする経営指標

当社グループは高い収益性を維持し企業価値を向上させていくため、原価率の低減やコスト管理に努めることにより、事業活動の成果を図ることができる、売上高前期比率、売上総利益率、総人件費対売上高比率、経常利益率を経営指標として掲げております。

 

(4) 経営環境及び対処すべき課題 
外食産業を取り巻く環境は、新型コロナウイルス感染症により経験したことがないような変化が求められ、先行き不透明さから来る消費者の不安は払拭できません。当社グループはこのような外部環境の変化に対し柔軟な対応を取ることにより競争力を高め企業価値を向上させてまいります。
 具体的な課題は以下のとおりであります。


 ①商品開発と仕入の強化 

原材料のうち、近年特に仕入価格の高騰が顕著である野菜類及び米について、仕入先等との仕入価格交渉等による原価管理を徹底していくことにより、原価率改善を行い、季節メニュー(フェアメニュー)の企画等についても積極的に取り組みます。また、主力材料であります牛肉についても、常に情報を集めて安定供給に対する取り組みと新たな産地開拓も進めて参ります。

 

 ②サラダバーの充実

新鮮な野菜類と共にあさくまの名物であります、コーンスープ、カレーソース、焼き立てパン等の充実を行い、更に地元密着の地産地消等も取り入れて独自の開発を行います。久しぶりに来ていただいたお客様が、あっと驚くような品揃えができるように取り組んでまいります。

 

 ③人材の確保及び育成

優秀な人材の確保及び社内での人材教育の推進により、品質を落とすことなく店舗運営サービスを効率的に進めていくことが必要不可欠と考えております。人材不足・人件費上昇の課題に対応するため、当社グループでは、独自の取組みとして、スタッフとお客様との境界線を出来る限り排除する「カンタレス経営」(カンタレスとは、お客様と当社従業員との間にあるカウンターをなくす「カウンターレス」を意味する造語であります。)を進めております。具体例といたしましては、あさくまアプリ会員様向けに「お料理プランナー」や、店外の植栽を管理していただく「ガーデニングキーパー」、料理の味・接客サービス・衛生管理等をチェックしていただく「抜き打ちチェッカー」に業務をしていただき、お客様とともに店舗を作り上げてまいります。

 

 

 ④新規出店と既存店舗のブラッシュアップ 

当社グループは、今後も新規出店に積極的に取り組んでまいりますが、先行きの見通し困難な中、その都度、経営判断を行いながら出店について決めてまいります。既存店舗につきましては、店舗の改装やクリーニングを主体とした投資をする等、既存店舗の建物設備の向上を図り、快適な空間を作ってまいります。

 

 

3 【事業等のリスク】

本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 市場環境及び競合状況について

外食産業は、成熟した市場となっており、企業間における価格競争、弁当・惣菜等の中食市場の成長等により、一層厳しい市場環境となっております。また、他業界と比較すると参入障壁が低いため、新規参入企業が多く、厳しい競合状態が続いております。その中で当社グループは、人材の育成、接客サービスの向上、商品レベルの強化、メニューの改定等により他社との差別化を図り、店舗収益を維持向上することが重要であると考えております。しかし、お客様に満足頂ける商品・サービスが提供できなかった場合やお客様の嗜好の変化等に伴う来店客数の減少により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

また、食材市況の変動等により食材を安定的に確保することが難しい状況になった場合やこの度の新型コロナウイルス感染症のような大きな社会的環境の変化や法令の改正等により、お客様へ提供する食材の調達や加工に新たな設備や作業等が必要になった場合にも、当該変動要因に係る費用が発生するため、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(2) 当社ブランド毀損について

当社グループは、「ステーキのあさくま」以外に複数の業態を展開しております。しかしながら、売上収益の大半は「ステーキのあさくま」によるものでございます。引き続き多店舗展開等に取り組んでまいりますが、今後何らかの不祥事により「ステーキのあさくま」のブランドの毀損が発生した場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(3) 商品表示について

外食産業におきましては、一部企業による産地偽装や賞味期限の改ざん等、食の安全性だけではなく、商品表示の適正性、信頼性等においても消費者の信用を失墜する事件が発生しております。当社グループは、取引のある事業規模が大きな信頼性の高い納入業者から仕入を行い、適正な商品表示に努めておりますが、その表示内容に重大な誤り等が発生した場合、社会的信用の低下により来店客数が減少し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(4) 各種法的規制について
① 食品衛生法

当社グループが提供する商品・メニューは、いずれも食品衛生法による規制を受けております。食品衛生法は、食品衛生の確保のために公衆衛生の見地から必要な規制その他措置を講ずることにより、飲食に起因する危害の発生を防止し、国民の健康を図ることを目的としております。当社グループでは、都道府県知事より飲食店の営業許可を取得するとともに、各店舗に食品衛生責任者を置き、定期的な衛生点検を実施する等、安心安全な商品・メニューをお客様に提供するための衛生管理を徹底しておりますが、万が一、食中毒等の事故が起きた場合は、食品衛生法の規定に基づき、食品等の廃棄処分、一定期間の営業停止、営業許可の取消し等処分を受ける恐れがあり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

② 従業員及び短時間労働者(パートタイマー)に関する法律について

当社グループの全従業員のうち、主な従業員はパートタイマー、アルバイトであります。社会保険及び労働保険をはじめとした労働関連法令の改正等があった場合、人件費関連費用が増加し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

③ 食品循環資源の再利用等の促進に関する法律

当社グループは、「食品循環資源の再利用等の促進に関する法律(食品リサイクル法)」による規制を受けており、食品廃棄物の発生の抑制、減量化、再利用に取り組むことを義務付けられております。今後、同法の規制が引き上げられた場合、新たな設備投資等の費用が発生し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

④ 店舗における酒類提供(道路交通法「酒気帯び運転等の禁止」)について

当社グループは、未成年者飲酒禁止法及び道路交通法等による規制を受けております。各店舗にてアルコール類飲料を注文されたお客様に自動車等の運転がないか、また、未成年者の可能性がある場合には未成年者ではないかを確認するとともに、誤提供防止の啓蒙ポスター表示等を通じ、十分に注意喚起を行っております。しかしながら、未成年者の飲酒及びお客様の飲酒運転に伴う交通事故等により当社グループ及び従業員が法令違反等による罪に問われる、あるいは店舗の営業が制限された場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑤ 風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律

当社グループの店舗のうち、深夜0時以降も営業する店舗については深夜営業の「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」により規制を受けており、所轄警察署への「深夜における酒類提供飲食店営業開始届出書」により届出を行い、法令の順守に取り組んでおります。しかしながら、法令違反等が発生した場合、一定期間の営業停止が命じられ、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(5) 商標権について

当社グループは、「ステーキのあさくま」以外にもその他業態を複数有しております。商標権については当社グループの事業展開上、重要なものと位置付けており、識別性が無い等の理由により、その性質上商標の登録が困難なものを除き、全ての商標の登録を行う方針としております。当社グループが保有する商標権について、保護策の相談や侵害状況の調査依頼を顧問弁護士や弁理士に行っておりますが、商標使用時における当社グループの調査が十分でなく、当社グループが使用した商標が第三者の登録済み商標権を侵害していると認定され、商標の使用差止や損害賠償請求が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

 

 

(6) 原材料価格の高騰について

当社グループは、国内の食肉卸を通してメニューに使用する牛肉の必要量を確保しておりますが、為替相場の大幅な変動や国内外の需要が大幅に増大した場合は、牛肉の仕入価格が高騰する可能性があります。その場合には、仕入コストが増加し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、その他の原材料につきましても、急激な仕入価格の高騰、数量の確保が困難に陥った場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(7) 販売価格の値上げについて

当社グループを含む外食産業全体では、慢性的な人手不足に伴う人件費増加や原材料価格の高騰による企業収益低下への対処として販売価格の値上げに踏み切る企業が相次いでおります。当社グループにおいては、今後販売価格の値上げを実施した場合におきましても、定期的な販売促進等のキャンペーンの実施により集客数の維持に努めてまいります。しかしながら、値上げの影響がそのような販売促進等の効果を上回る場合においては、当社グループの集客力が低下し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(8) 店舗について
① 店舗物件の確保

当社グループは、当連結会計年度末時点において、愛知県、岐阜県、三重県、静岡県、東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県、茨城県の1都8県下に直営店71店舗を展開しております。今後の継続的な成長を実現させるため、東海地方及び関東地方を中心に各地域への出店をしていく方針ですが、当社グループの新規出店水準に見合う物件の確保が困難となった場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

② 差入保証金

当社グループは、店舗等について居抜物件(床・天井・壁・厨房・お手洗等、店舗内の主要設備が残っている状態で今すぐにでも開店出来るような物件)を活用した新規出店を基本方針としており、物件の賃貸に際しては賃貸人に対して、保証金・敷金を差入れた上で土地及び建物を賃借しております。今後、賃借物件の貸主(家主)の経済的破綻等により差入保証金等の一部又は全部の回収が不能となる場合がある他、店舗営業の継続に支障等が生じる可能性があります。また、当社グループの都合で賃貸借契約を中途解約する場合には、契約上の規定から差入保証金等を放棄せざるを得なくなる場合があり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

③ 店舗に係る損失(減損損失)

当社グループは、店舗の環境変化や経済環境の要因により店舗ごとの収益性が損なわれた場合、固定資産についての減損損失を認識し、当該減損損失の計上により当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。今後、商圏人口、交通量、競合店状況等の変化によって店舗の業績が悪化した場合、店舗閉鎖に伴い遊休資産が発生した場合には減損損失を計上するため、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

④ 人件費について

当社グループは、飲食事業を営んでおり、主な従業員はパートタイマーであります。当社グループの出店エリアにおいては同業他社が年々増加しているだけでなく、一部出店エリアについては従業員確保が極めて困難であるため、パートタイマーの時間給引き上げに歯止めがかからず人件費が急激に増加しております。これらの人件費負担増加等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

 

(9) FC加盟店との関係について

当社グループは、店舗運営マニュアルに基づく開店前研修や「エリアマネージャー」を通じた店舗運営指導により、FC加盟契約者への教育を行い、店舗運営レベルの維持向上に努めております。しかしながら、当社グループによるFC加盟契約者への教育及び運営指導が十分に行き届かない場合には、お客様からFC加盟店に対する苦情等が発生し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(10) 人材確保と育成について

当社グループは、新規の店舗展開と既存店の店舗運営及び内部管理体制を強化するために、優秀な人材の確保が必要であります。当社グループの計画に基づいた人材の確保及び育成が未達成となった場合、当然ながら新規出店も未達成となるため、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(11) 天候不順等について

外食産業における需要は、天候不順、異常気象、災害・紛争等の発生等により、消費者の外食機会及び外食意欲が減少し変動する場合があります。これらの天候不順等に伴う需要の変動の影響により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(12) 大規模災害による影響について

当社グループは、主として東海地区及び関東地区で事業活動をしております。そのため、将来これらの地域で地震等の大規模災害が発生した際には、営業店舗の損傷等による営業日数及び営業時間の減少が発生するため、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(13)個人情報の管理について

当社グループでは、お客様からのメールや電話等で取得した情報及び社員、パート・アルバイト等の個人情報を取り扱っております。当該個人情報の管理は、取得時は利用目的を予め説明し、取得後にはデータの漏洩、滅失又は毀損が発生しないように万全を期しております。しかしながら、何らかの理由により個人情報が漏洩した場合には、損害賠償請求の発生や社会的信用の低下等により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(14) システム障害について

当社グループは、店舗の売上管理及び損益管理、食材の受注及び発注業務、勤怠管理及び給与計算、会計処理及び支払業務等、情報処理の運営管理は、当社グループ管理部で集中的に行っており、バックアップやウイルス対策等、データや処理のセキュリティ強化に取り組んでおります。しかしながら、自然災害や情報機器の故障、ネットワークの障害等不測の事態が発生した場合、業務に支障をきたすことにより、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(15) ストック・オプション行使による株式価値の希薄化について

当社グループは、取締役及び従業員に対するインセンティブを目的としたストック・オプション制度を採用しております。現在、取締役及び従業員に付与されている新株予約権の行使が行われた場合、保有株式の株式価値が希薄化する可能性があります。なお、当連結会計年度末時点における新株予約権による潜在株式総数は2,050株であり、当連結会計年度末時点の発行済株式総数5,384,070株の0.04%、総議決権数53,108個の0.04%に相当します。

 

 

 

(16) 親会社が支配権を有することに伴うリスク

当社の親会社である株式会社テンポスホールディングスは、当社グループの株式公開後も当社発行済普通株式の過半数を所有しております。その結果、当社グループの取締役の選任・解任、合併その他組織再編の承認、重要な事業の譲渡、当社定款の変更及び剰余金の配当等の基本的事項についての決定権又は拒否権に関して、他の株主の意向に関わらず株式会社テンポスホールディングスが影響を与える可能性があります。

株式会社テンポスホールディングス及びグループ各社との取引をはじめとした関連当事者取引については、独立性確保の観点を踏まえ取引の解消を進めてまいりますが、関連当事者と新たに取引を行う場合は、取締役会の諮問機関である関連当事者取引検証委員会での意見表明を受けた上で、取締役会の承認を得なければならないこととしております。また、重要な取引については、取引開始時の検証を行うとともに定期的に取締役会へ報告・確認を行っております。
 このように、関連当事者取引については、取引の合理性(事業の必要性)と取引条件の妥当性を十分に検討し、健全性及び適正性確保の仕組みを構築しております。

 

(17) インターネット等による風評被害について

ソーシャルメディアの急激な普及に伴い、インターネット上での書き込みや店内画像により、マスコミ報道による風評被害が発生・拡散する事案が今日散見されております。当社グループにおいては、このような風評被害を防ぐためにソーシャルメディア利用に関するコンプライアンス研修も実施しておりますが、このような防止策にも関わらずソーシャルメディア利用が要因となる風評被害が発生・拡散した場合、当社グループの経営成績又は財務状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(18) 感染症流行について

新型インフルエンザや新型コロナウイルス等による感染症が流行・拡大し、外出自粛や店舗営業の自粛もしくは営業時間の短縮等をせざるを得ない場合には、客数の減少により当社グループの経営成績又は財務状態に影響を及ぼす可能性があります。

また、感染症が国内のみならず、全世界規模で発生・流行した場合、当社グループに関わる仕入業者、物流業者、生産工場及び販売先等のサプライチェーン全体への影響が懸念され、感染症流行抑制のための移動制限や都市封鎖等により仕入物品の入荷や販売商品の納入に遅れが出る等、当社グループの経営成績又は財務状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度の末日現在において当社グループが判断したものであります。なお、当社グループは、飲食事業の単一セグメントであるため、セグメント情報の記載を省略しております。

 

① 経営成績の状況

当連結会計年度における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止への取り組みやワクチン接種の普及率等によって社会経済活動の正常化が進み、個人消費は緩やかながらも持ち直しの動きを見せております。

外食業界におきましては、ワクチン接種の進行により改善に向かっておりますが、原材料の仕入れ価格の高騰やエネルギー価格の高騰によってあらゆるコストが上昇しており、多くの企業で販売価格の値上げの対応を行う等、本格的な業績の回復には総じて時間を要する見込みであります。

当連結会計年度における当社グループの取り組みといたしましては、新型コロナウイルス禍において経費削減を行う中で、生産性向上を進めてまいりました。目指す姿としては、店舗人員を少なくしながらも今までよりも良いサービスを提供し、お客様から「サービスが良くなったね」と言っていただくことです。しかし、そのためのトレーニングが追いついておらず、店舗のQSCについてのクレームを多くいただくようになってしまいました。これが来店客数の戻りが悪い原因の1つではないかと考え、QSCの改善と、サラダバーの充実に注力してまいりました。

商品品質については、月1回のエリア会議の際にエリアマネージャーと店長を集め、ステーキやハンバーグ、スープやカレー、サラダバーの仕込み、調理方法のトレーニングと試験を実施し、調理技術のチェックと向上、調理方法、仕入れ先、食材の見直しなどを行いました。課題としては、調理スタッフ全ての技術を上げること、生産性を上げることであります。そのために、店長だけでなく、ふかかちさん(パート社員)も集合教育を行いレベルアップしてまいります。

サービスについては、タイムスケジュールのチェックを行い、適正な人員配置を行うことであります。また、サラダバーの補充やお済みの食器類の引き上げ(バッシング)を最優先事項として、「お客様を待たせない」、「不満足を与えない」を目指して取り組んでおります。その結果、一部の店舗ではまだ不満足の声をいただいておりますが、その数は大きく減りました。課題としましては、適正な人員配置のための人材確保、タイムスケジュール作成のトレーニング、実際に行動すること、1way4job(一つの流れの中で4つのことを行う)を実施するためのトレーニング、チェックと指示出しです。これらの人材の確保とトレーニングを継続して取り組んでまいります。

サラダバーの充実に関しては、店舗によって15~25品目が並んでいるところ、どこの店舗でも同じレベルのサラダバーが食べることができ、どこの店舗でもあさくまのスタンダードが提供できるようにするために、全店において25品目を並べるように変更しました。また、季節感を提供できるように、隔月で季節の野菜を使った惣菜サラダメニューを提供し、デザートも含め、調理方法、提供方法の見直しを行いました。

さらに、2023年2月には「お客様をびっくりさせる」をテーマに一部店舗において、25品目から45品目にアイテム数を増やして提供しております。また、別の店舗では、“モツ煮込み”“野菜のトマト煮込み”“白菜のクリーム煮”“マーボー豆腐”などの温かいメニュー「ホットバー」の提供も行っております。ただ、外部への告知の量や告知方法の工夫の仕方が足りず、お客様の増加には大きくは繋がっておりませんが、弊社で実施したアンケートでの評価は未実施店舗と比べ大きく点数を上げております。今後は実施店舗を順次拡大してまいります。ただし、45品目に増やしたことで、お客様1名あたりのコストが100円上がっており、年間のお客様数から考えると、おおよそ3億円のコスト増加になる見通しです。ですが、新型コロナウイルス感染症の収束で2023年4月からの客数増加を考えた時に、商品の充実にコストを使い、お客様にびっくりしてもらう店舗にする、勝負をかける1年にすることで、お客様の更なる増加に繋げていこうと考えております。

 

 

以上の結果、当社グループの当連結会計年度における業績は、売上高が6,202,461千円(前年同期比18.2%増)、営業利益が71,575千円(前年同期は営業損失340,968千円)、経常利益が45,722千円(前年同期比89.9%減)、親会社株主に帰属する当期純損失が12,175千円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純利益60,120千円)となりました。

なお、当連結会計年度における店舗展開につきましては、FC店で1店舗の退店がありました。この結果、当連結会計年度末現在における当社の店舗数は、直営店が61店舗となり、FC店4店舗を加えて65店舗となりました。株式会社あさくまサクセッションの直営店は10店舗のままで、当社グループの総店舗数は、75店舗(FC店4店舗を含む)となっております。

 

② 財政状態の状況

当連結会計年度末における総資産は3,307,025千円となり、前連結会計年度末に比べて569,650千円減少しました。その内容は、以下のとおりであります。

(流動資産)

当連結会計年度末における流動資産の残高は2,189,900千円となり、前連結会計年度末に比べて460,585千円減少しました。主な要因は現金及び預金が264,250千円、未収入金が186,533千円それぞれ減少したことによります。

 

(固定資産)

当連結会計年度末における固定資産の残高は1,117,124千円となり、前連結会計年度末に比べて109,065千円減少しました。主な要因は有形固定資産が89,316千円、差入保証金が10,792千円それぞれ減少したことによります。

 

(流動負債)

当連結会計年度末における流動負債の残高は741,792千円となり、前連結会計年度末に比べて446,630千円減少しました。主な要因は短期借入金が250,000千円、1年内返済予定の長期借入金が71,192千円、未払法人税等が138,146千円それぞれ減少したことによります。

 

(固定負債)

当連結会計年度末における固定負債の残高は192,942千円となり、前連結会計年度末に比べて82,938千円減少しました。主な要因は、長期借入金が81,438千円減少したことによります。

 

(純資産)

当連結会計年度末における純資産合計の残高は2,372,290千円となり、前連結会計年度末に比べて40,082千円減少しました。主な要因は自己株式が30,722千円増加し、利益剰余金が12,175千円減少したことによるものです。

この結果、自己資本比率は71.7%(前連結会計期間末は62.2%)となりました。

 

 

③ キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比較し264,250千円減少し、1,732,842千円となりました。

当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度609,129千円の収入に対し、307,156千円の収入となりました。これは主に、減価償却費81,497千円、仕入債務の増加額90,672千円、法人税等の支払額233,846千円、助成金の受取額230,948千円を計上したこと等によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度102,370千円の支出に対し、140,870千円の支出となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出148,112千円を計上したこと等によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度321,322千円の支出に対し、430,537千円の支出となりました。これは主に、短期借入金の純減額250,000千円、長期借入金の返済による支出152,630千円、自己株式の取得による支出30,722千円を計上したこと等によるものであります。

 

④ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績

該当事項はありません。

 

b.仕入実績

当連結会計年度における仕入実績は、次のとおりであります。

部門名称

仕入高(千円)

前年同期比(%)

飲食事業

2,523,403

115.7

合計

2,523,403

115.7

 

(注) 金額は、売上原価によっております。

 

c.受注実績

該当事項はありません。

 

d.販売実績

当連結会計年度における販売実績は、次のとおりであります。

部門名称

販売高(千円)

前年同期比(%)

飲食事業

6,202,461

118.2

合計

6,202,461

118.2

 

 

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

当連結会計年度におきまして当社グループは、従業員教育によるお客様満足度の向上、販売促進、品質・エンターテイメント性を重視した商品開発に取り組んでまいりました。外食産業においては、人材不足に伴う人件費関連コストの増加、原材料価格の高騰、物流コストの増加が懸念されるところであり、これらのコストを吸収しつつ収益力を維持・拡大させていくために、付加価値の高い商品開発、リピート率の高い店舗体制の構築が引き続き課題であると認識しております。

商品開発に関しましては、体験型レストランとして、お客様が単に食事をするだけでなく自ら作って楽しめる空間作りや、サラダバー・デザートバーの充実を図ることで、ファミリー層のリピート率を高める商品の開発に注力してまいりました。また、当社グループのスケールメリットを活かした取引先との仕入価格交渉及び仕入先選定の見直し、物流コスト負担の軽減についての施策等に継続的に取り組むことで、コストの増加に対応しております。

人材不足に伴う人件費関連コストに関しましては、増加傾向は続くものと考えておりますが、効率化を進め、当連結会計年度における総人件費対売上高比率は25.2%(前年比2.3%減)となっております。この人件費関連コストの増加は、慢性的な人材不足を背景に、従業員の離職等による採用コスト及び教育関連コストの増加、パート・アルバイトの最低時給の上昇によるものであります。今後は、従業員の給与水準の見直し、正社員の勤務時間の柔軟化を図り正社員の採用枠を広げてパート・アルバイト従業員を正社員として積極的に雇用、有給休暇や連続休暇等の年間休日日数の増加、女性従業員向けの子育て支援制度等の福利厚生制度の充実化に積極的に努めてまいります。

 

② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

キャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、営業キャッシュ・フローで獲得した資金を財源として、その資金の範囲内で新規出店及び改装等で必要な投資キャッシュ・フローを賄うことを基本的な姿勢としております。

 

③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成にあたって、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき会計上の見積りを行っております。

重要な会計方針は、「第5 経理の状況、1連結財務諸表等、連結財務諸表、注記事項、連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載のとおりでありますが、連結財務諸表の作成にあたっては、会計上の見積りを行う必要があり、特に以下の事項は、経営者の会計上の見積りの判断が財政状態及び経営成績に重要な影響を及ぼすと考えております。

なお、新型コロナウィルス感染症の影響等不確実性が大きく将来事業計画等の見込数値に反映させることが難しい要素もありますが、期末時点で入手可能な情報を基に検証等を行っております。

 

(固定資産の減損処理)

当社グループは、固定資産のうち減損の兆候がある資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定に当たっては慎重に検討しておりますが、事業計画や市場環境の変化により、その見積り額の前提とした条件や仮定に変更が生じ減少した場合、減損処理が必要となる可能性があります。

 

(繰延税金資産)

当社グループは、繰延税金資産について、将来の利益計画に基づいた課税所得が十分に確保できることや、回収可能性があると判断した将来減算一時差異について繰延税金資産を計上しております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じ減少した場合、繰延税金資産が減額され税金費用が計上される可能性があります。これらの見積りにおいて用いた仮定には不確実性が伴うため、翌連結会計年度に係る連結財務諸表に影響を及ぼす可能性があります。

 

(資産除去債務)

当社グループは、資産除去債務について、店舗建物の不動産賃貸借契約に基づく原状回復費用義務等について、業態別に直近の退店時の原状回復費用実績に基づき店舗1坪当たり費用を見積もり、それらを既存店舗の建築坪数へ乗じて資産除去債務を計上しております。資産除去債務の履行時期を予測することや将来の最終的な除去費用を見積もることは困難であり、これらの見積りにおいて用いた仮定には不確実性が伴うため、翌連結会計年度に係る連結財務諸表に影響を及ぼす可能性があります。

 

5 【経営上の重要な契約等】

 該当事項はありません。

 

2 【主要な設備の状況】

 当社グループにおける主要な設備は、以下のとおりであります。

 なお、当社グループは「飲食事業」の単一セグメントであるため、セグメントの名称は記載しておりません。

 

(1) 提出会社

2023年3月31日現在

事業所名

(所在地)

設備の

内容

帳簿価額(千円)

従業

員数

(人)

建物及び

構築物

機械及び

装置

工具、

器具及び

備品

土地

(面積㎡)

その他

合計

愛知県   23店舗

営業店舗

用設備等

188,699

17,293

21,514

12,806

( 122 )

21,972

262,286

27

(174)

岐阜県  4店舗

営業店舗

用設備等

32,714

1,644

815

35,174

5

(26)

三重県  4店舗

営業店舗

用設備等

12,083

668

450

13,201

5

(28)

静岡県  12店舗

営業店舗

用設備等

59,727

4,139

13,251

77,118

12

(81)

東京都  2店舗

営業店舗

用設備等

2

(10)

埼玉県  4店舗

営業店舗

用設備等

5,970

331

944

7,246

4

(22)

神奈川県 5店舗

営業店舗

用設備等

30,998

692

772

32,463

11

(40)

千葉県  5店舗

営業店舗

用設備等

29,622

496

783

30,902

8

(31)

茨城県  2店舗

営業店舗

用設備等

10,027

1,217

1,775

13,021

4

(7)

本社

事務所

設備等

4,648

67

8,629

75,000

( 660 )

8,532

96,878

9

(5)

合計

 

374,493

26,550

48,938

87,806

( 782 )

30,505

568,293

87

(424)

 

(注) 1.遊休土地を含んでおります。

2.帳簿価額のうち「その他」は、借地権、電話加入権及びソフトウエアの合計であります。

3.帳簿価額は減損損失計上後の金額で記載しております。

4.従業員数の( )は、臨時雇用者数を外書しております。

5.上記の他、本社(東京事務所を含む)及び店舗を賃借しております。

本社(東京事務所を含む)の年間賃借料は 6,566千円であり、店舗の年間賃借料は 679,995千円であります。

 

 

(2) 国内子会社

株式会社あさくまサクセッション

2023年3月31日現在

事業所名

(所在地)

設備の

内容

帳簿価額(千円)

従業

員数

(人)

建物及び構築物

工具、

器具及び備品

合計

東京都  9店舗

営業店舗

用設備等

5,600

496

6,097

9

(12)

埼玉県  1店舗

営業店舗

用設備等

3

(3)

合計

 

5,600

496

6,097

12

(15)

 

(注) 1.帳簿価額は減損損失計上後の金額で記載しております。

2.従業員数の( )は、臨時雇用者数を外書しております。

3.上記の他、店舗を賃借しております。

店舗の年間賃借料は 63,549千円であります。

 

① 【株式の総数】

 

種類

発行可能株式総数(株)

普通株式

18,800,000

18,800,000

 

 

② 【発行済株式】

 

種類

事業年度末現在
発行数(株)
(2023年3月31日)

提出日現在
発行数(株)
(2023年6月30日)

上場金融商品取引所名又は

登録認可金融商品取引業協会名

内容

普通株式

5,384,070

5,384,070

東京証券取引所
スタンダード市場

単元株式数
100株

5,384,070

5,384,070

 

(注)提出日現在発行数には、2023年6月1日からこの有価証券報告書提出日までの新株予約権の行使により発行された株式数は、含まれておりません。

 

① 【ストックオプション制度の内容】

第4回ストック・オプション

決議年月日

2017年3月14日

付与対象者の区分及び人数(名)

当社従業員  1

新株予約権の数(個) ※

50 (注)1 

新株予約権の目的となる株式の種類、

内容及び数(株) ※

普通株式 50 (注)1 

新株予約権の行使時の払込金額(円) ※

1個につき310 (注)2

新株予約権の行使期間 ※

2019年3月15日~2026年6月27日

新株予約権の行使により株式を発行

する場合の株式の発行価格及び資本

組入額(円) ※

発行価額  310

資本組入額 155 (注)3

新株予約権の行使の条件 ※

(1) 新株予約権者は権利行使時において、当社の取締役、従業員及びグループ会社の取締役、従業員の地位にあることを要す。但し、取締役を任期満了により退任した場合、従業員が定年により退職した場合にはこの限りではない。また、当社取締役会が正当な理由があると認めた場合はこの限りではない。

(2) 新株予約権の相続はこれを認めない。

新株予約権の譲渡に関する事項 ※

新株予約権の譲渡については、取締役会の承認を要するものとする。

組織再編成行為に伴う新株予約権の

交付に関する事項 ※

(注)4

 

※ 当事業年度の末日(2023年3月31日)における内容を記載しております。なお、提出日の前月末(2023年5月31日)現在において、これらの事項に変更はありません。

 

(注)  1.2017年3月14日開催の取締役会における決議の日(以下、「決議日」という。)以降に、当社が株式分割又は株式併合を行う場合、次の算式により目的となる株式の数を調整するものとします。ただし、かかる調整は本新株予約権のうち、当該時点で行使されていない新株予約権の目的たる株式の数について行われ、調整により生じた1株未満の端数については、これを切り捨てるものとします。

調整後付与株式数

調整前付与株式数

×

分割・併合の比率

 

          なお、当社が合併、会社分割、株式交換又は株式移転(以下総称して「合併等」という。)を行う場合、株式の無償割当を行う場合、その他株式数の調整を必要とする場合には、合併等、株式の無償割当の条件等を勘案のうえ、合理的範囲内で株式数を調整することができます。

      2.決議日以降に当社が株式分割、株式併合を行う場合は、次の算式により行使価額を調整するものとし、調整により生ずる1円未満の端数は切り上げます。

調整後行使価額

調整前行使価額

×

1

分割・併合の比率

 

          また、新株予約権の割当日後に時価を下回る価額で新株式の発行又は自己株式の処分を行う場合は、次の算式により払込金額を調整し、調整により生ずる1円未満の端数は切り上げます。

 

調整後行使価額

 

 

調整前行使価額

 

×

既発行株式数

新規発行株式数×1株当たり払込金額

時価

既発行株式数+新規発行株式数

 

          上記算式において、「既発行株式数」とは、当社の発行済株式総数から当社が保有する普通株式に係る自己株式を控除した数とし、また、自己株式の処分を行う場合には「新規発行株式数」を「処分する自己株式数」に読み替えるものとします。さらに、当社が合併等を行う場合、株式の無償割当を行う場合、その他上記の行使価額の調整を必要とする場合には、合併等の条件、株式の無償割当の条件等を勘案のうえ、合理的な範囲内で行使価額を調整することができます。

      3.本新株予約権の行使により株式を発行する場合の増加する資本金の額は、会社計算規則第17条に従い算出される資本金等増加限度額の0.5を乗じた額とし、計算の結果1円未満の端数を生じる場合は、その端数を、切り上げるものとします。増加する資本準備金の額は、資本金等増加限度額より増加する資本金の額を減じた額とします。

      4.組織再編成行為に伴う新株予約権の交付については、次のとおりであります。

          当社が組織再編に際して定める契約書又は計画書等に以下に定める株式会社の新株予約権を交付する旨を定めた場合には、当該組織再編の比率に応じて、次の各号に定める株式会社の新株予約権を交付するものとします。

①合併(当社が消滅する場合に限る)

合併後存続する株式会社又は合併により設立する株式会社

②吸収分割

吸収分割をする株式会社がその事業に関して有する権利義務の全部又は一部を承継する株式会社

③新設分割

新設分割により設立する株式会社

④株式交換

株式交換をする株式会社の発行済株式の全部を取得する株式会社

⑤株式移転

株式移転により設立する株式会社

 

 

第5回ストック・オプション

決議年月日

2018年12月13日

付与対象者の区分及び人数(名)

当社従業員 9

新株予約権の数(個) ※

2,000 (注)1

新株予約権の目的となる株式の種類、

内容及び数(株) ※

普通株式 2,000 (注)1

新株予約権の行使時の払込金額(円) ※

1個につき483 (注)2

新株予約権の行使期間 ※

2020年12月14日~2028年6月26日

新株予約権の行使により株式を発行

する場合の株式の発行価格及び資本

組入額(円) ※

発行価額  483

資本組入額 242 (注)3

新株予約権の行使の条件 ※

(1) 新株予約権者は、権利行使時において、当社の取締役、従業員も

しくはグループ会社の取締役、従業員の地位にあることを要する。但し、取締役を任期満了により退任した場合、または従業員が定年により退職した場合にはこの限りではない。また、当社取締役会が正当な理由があると認めた場合はこの限りではない。

(2) 新株予約権の相続はこれを認めない。

新株予約権の譲渡に関する事項 ※

新株予約権の譲渡については、取締役会の承認を要するものとする。

組織再編行為に伴う新株予約権の

交付に関する事項 ※

(注)4

 

※ 当事業年度の末日(2023年3月31日)における内容を記載しております。なお、提出日の前月末(2023年5月31日)現在において、これらの事項に変更はありません。

(注)  1.2018年12月13日開催の取締役会における決議の日(以下、「決議日」という。)以降に、当社が株式分割又は株式併合を行う場合、次の算式により目的となる株式の数を調整するものとします。ただし、かかる調整は本新株予約権のうち、当該時点で行使されていない新株予約権の目的たる株式の数について行われ、調整により生じた1株未満の端数については、これを切り捨てるものとします。

調整後付与株式数

調整前付与株式数

×

分割・併合の比率

 

          なお、当社が合併、会社分割、株式交換又は株式移転(以下総称して「合併等」という。)を行う場合、株式の無償割当を行う場合、その他株式数の調整を必要とする場合には、合併等、株式の無償割当の条件等を勘案のうえ、合理的範囲内で株式数を調整することができます。

      2.決議日以降に当社が株式分割、株式併合を行う場合は、次の算式により行使価額を調整するものとし、調整により生ずる1円未満の端数は切り上げます。

調整後行使価額

調整前行使価額

×

1

分割・併合の比率

 

          また、新株予約権の割当日後に時価を下回る価額で新株式の発行又は自己株式の処分を行う場合は、次の算式により払込金額を調整し、調整により生ずる1円未満の端数は切り上げます。

 

調整後行使価額

 

 

調整前行使価額

 

×

既発行株式数

新規発行株式数×1株当たり払込金額

時価

既発行株式数+新規発行株式数

 

          上記算式において、「既発行株式数」とは、当社の発行済株式総数から当社が保有する普通株式に係る自己株式を控除した数とし、また、自己株式の処分を行う場合には「新規発行株式数」を「処分する自己株式数」に読み替えるものとします。さらに、当社が合併等を行う場合、株式の無償割当を行う場合、その他上記の行使価額の調整を必要とする場合には、合併等の条件、株式の無償割当の条件等を勘案のうえ、合理的な範囲内で行使価額を調整することができます。

      3.本新株予約権の行使により株式を発行する場合の増加する資本金の額は、会社計算規則第17条に従い算出される資本金等増加限度額の0.5を乗じた額とし、計算の結果1円未満の端数を生じる場合は、その端数を、切り上げるものとします。増加する資本準備金の額は、資本金等増加限度額より増加する資本金の額を減じた額とします。

 

      4.組織再編行為に伴う新株予約権の交付については、次のとおりであります。

          当社が組織再編に際して定める契約書又は計画書等に以下に定める株式会社の新株予約権を交付する旨を定めた場合には、当該組織再編の比率に応じて、次の各号に定める株式会社の新株予約権を交付するものとします。

①合併(当社が消滅する場合に限る)

  合併後存続する株式会社又は合併により設立する株式会社

②吸収分割

  吸収分割をする株式会社がその事業に関して有する権利義務の全部又は一部を承継する株式会社

③新設分割

 新設分割により設立する株式会社

④株式交換

 株式交換をする株式会社の発行済株式の全部を取得する株式会社

⑤株式移転

 株式移転により設立する株式会社

 

② 【ライツプランの内容】

該当事項はありません。

 

(4) 【発行済株式総数、資本金等の推移】

 

年月日

発行済株式
総数増減数
(株)

発行済株式
総数残高
(株)

資本金

増減額
(千円)

資本金

残高
(千円)

資本準備金
増減額
(千円)

資本準備金
残高
(千円)

 2019年6月26日(注)2

500,000

5,210,420

287,500

802,500

287,500

549,050

 2019年7月26日(注)3

85,000

5,295,420

48,875

851,375

48,875

597,925

 2019年4月1日~

 2020年3月31日(注)1

49,400

5,344,820

6,175

857,550

6,175

604,100

2020年4月1日~

2021年3月31日(注)1

31,450

5,376,270

4,033

861,583

4,033

608,133

2021年7月30日(注)4

5,376,270

△771,583

90,000

608,133

2021年4月1日~

2022年3月31日(注)1

800

5,377,070

124

90,124

124

608,257

2022年4月1日~

2023年3月31日(注)1

7,000

5,384,070

1,407

91,531

1,407

609,665

 

 (注) 1.新株予約権の権利行使による増加であります。

   2.有償一般募集(ブックビルディング方式による募集)

     発行価格  1,250円

     引受価額  1,150円

     資本組入額  575円

   3.有償第三者割当(オーバーアロットメントによる売出しに関連した第三者割当増資)

     発行価格  1,150円

     資本組入額  575円

     割当先  三菱UFJモルガン・スタンレー証券㈱

   4.2021年6月25日開催の定時株主総会の決議に基づき、資本政策の柔軟性及び機動性を確保すること等を目的に減資を行いました。この結果、資本金が771,583千円減少し(減資割合89.6%)、その減少額全額をその他資本剰余金に振り替えております。

 

(5) 【所有者別状況】

2023年3月31日現在

区分

株式の状況(1単元の株式数100株)

単元未満

株式の状況

(株)

政府及び
地方公共
団体

金融機関

金融商品取引業者

その他の
法人

外国法人等

個人

その他

個人以外

個人

株主数
(名)

-

3

6

103

1

7

8,710

8,830

所有株式数
(単元)

-

545

11

31,397

23

7

21,831

53,814

2,670

所有株式数の割合(%)

-

1.01

0.02

58.35

0.04

0.01

40.57

100.0

 

(注)自己株式70,629株は、「個人その他」に706単元、「単元未満株式の状況」に29株含まれております。

 

 

(6) 【大株主の状況】

2023年3月31日現在

氏名又は名称

住所

所有株式数
(千株)

発行済株式
(自己株式を
除く。)の
総数に対する
所有株式数
の割合(%)

株式会社テンポスホールディングス

東京都大田区東蒲田二丁目30番17号

2,710

51.00

近藤 裕貴

愛知県日進市

483

9.09

近藤 典子

愛知県日進市

411

7.74

有限会社あさしお

東京都大田区田園調布三丁目12番8号

358

6.74

西尾 すみ子

愛知県名古屋市天白区

145

2.74

株式会社三井住友銀行

東京都千代田区丸の内一丁目1番2号

44

0.83

麒麟麦酒株式会社

東京都中野区中野四丁目10番2号

42

0.79

近藤 千鶴子

愛知県日進市

38

0.73

本坊酒造株式会社

鹿児島県鹿児島市南栄三丁目27番

10

0.18

株式会社日本カストディ銀行(信託口4)

東京都中央区晴海一丁目8番12号

9

0.18

4,254

80.06

 

(注)持株比率は、小数点第3位以下を切り捨てて表示しております。

 

① 【連結貸借対照表】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

資産の部

 

 

 

流動資産

 

 

 

 

現金及び預金

1,997,093

1,732,842

 

 

売掛金

258,935

259,979

 

 

原材料及び貯蔵品

26,800

43,392

 

 

未収入金

303,824

117,290

 

 

その他

63,831

36,395

 

 

流動資産合計

2,650,486

2,189,900

 

固定資産

 

 

 

 

有形固定資産

 

 

 

 

 

建物及び構築物(純額)

369,693

※2 380,094

 

 

 

機械装置及び運搬具(純額)

37,423

26,550

 

 

 

土地

87,806

87,806

 

 

 

建設仮勘定

82,255

 

 

 

その他(純額)

56,023

49,434

 

 

 

有形固定資産合計

※1 633,202

※1 543,885

 

 

無形固定資産

 

 

 

 

 

その他

31,888

30,505

 

 

 

無形固定資産合計

31,888

30,505

 

 

投資その他の資産

 

 

 

 

 

破産更生債権等

812,892

812,892

 

 

 

差入保証金

475,764

464,971

 

 

 

繰延税金資産

35,001

36,080

 

 

 

その他

55,334

41,681

 

 

 

貸倒引当金

817,892

812,892

 

 

 

投資その他の資産合計

561,099

542,733

 

 

固定資産合計

1,226,189

1,117,124

 

資産合計

3,876,675

3,307,025

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

負債の部

 

 

 

流動負債

 

 

 

 

買掛金

286,145

376,817

 

 

短期借入金

※4 250,000

 

 

1年内返済予定の長期借入金

83,880

12,688

 

 

未払金

175,223

103,540

 

 

未払法人税等

153,305

15,158

 

 

賞与引当金

12,885

15,961

 

 

株主優待引当金

17,804

19,303

 

 

その他

※3 209,179

※3 198,322

 

 

流動負債合計

1,188,423

741,792

 

固定負債

 

 

 

 

長期借入金

173,950

92,512

 

 

資産除去債務

78,230

78,230

 

 

その他

23,700

22,200

 

 

固定負債合計

275,880

192,942

 

負債合計

1,464,303

934,734

純資産の部

 

 

 

株主資本

 

 

 

 

資本金

90,124

91,531

 

 

資本剰余金

1,710,362

1,711,770

 

 

利益剰余金

687,592

675,417

 

 

自己株式

75,706

106,429

 

 

株主資本合計

2,412,372

2,372,290

 

純資産合計

2,412,372

2,372,290

負債純資産合計

3,876,675

3,307,025

 

 

【連結損益計算書】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

 至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

 至 2023年3月31日)

売上高

※1 5,248,995

※1 6,202,461

売上原価

2,181,613

2,523,403

売上総利益

3,067,381

3,679,057

販売費及び一般管理費

※2 3,408,350

※2 3,607,481

営業利益又は営業損失(△)

340,968

71,575

営業外収益

 

 

 

受取利息及び配当金

26

19

 

協賛金収入

7,246

2,018

 

受取保険金

3,016

2,327

 

不動産賃貸料

3,206

3,206

 

助成金収入

778,127

2,579

 

貸倒引当金戻入額

1,700

 

その他

6,635

4,302

 

営業外収益合計

798,258

16,154

営業外費用

 

 

 

支払利息

4,851

2,689

 

助成金減額損

37,942

 

その他

1,859

1,375

 

営業外費用合計

6,710

42,007

経常利益

450,580

45,722

特別利益

 

 

 

圧縮未決算特別勘定戻入額

13,499

 

固定資産売却益

※3 8,309

 

補助金収入

16,841

 

資産除去債務戻入益

12,693

 

保険差益

83,776

 

その他

2,256

 

特別利益合計

123,876

13,499

特別損失

 

 

 

減損損失

※5 233,933

※5 41,841

 

店舗閉鎖損失

9,713

9,900

 

固定資産除却損

※4 6,390

※4 1,800

 

店舗休止損失

※6 9,084

 

和解金

38,433

 

圧縮未決算特別勘定繰入額

83,776

 

その他

3,000

1,000

 

特別損失合計

384,331

54,541

税金等調整前当期純利益

190,125

4,680

法人税、住民税及び事業税

165,006

29,565

法人税等還付税額

11,630

法人税等調整額

35,001

1,079

法人税等合計

130,005

16,855

当期純利益又は当期純損失(△)

60,120

12,175

親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△)

60,120

12,175

 

① 【貸借対照表】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2022年3月31日)

当事業年度

(2023年3月31日)

資産の部

 

 

 

流動資産

 

 

 

 

現金及び預金

1,974,159

1,670,995

 

 

売掛金

252,625

249,568

 

 

原材料

22,019

37,195

 

 

貯蔵品

3,036

4,279

 

 

前払費用

29,217

31,077

 

 

関係会社短期貸付金

74,249

74,249

 

 

1年内回収予定の関係会社長期貸付金

38,004

30,000

 

 

未収入金

※2 283,853

※2 122,339

 

 

その他

28,381

46

 

 

貸倒引当金

112,953

104,249

 

 

流動資産合計

2,592,592

2,115,503

 

固定資産

 

 

 

 

有形固定資産

 

 

 

 

 

建物

354,200

※3 352,825

 

 

 

構築物

9,335

21,668

 

 

 

機械及び装置

37,423

26,550

 

 

 

工具、器具及び備品

55,386

48,938

 

 

 

土地

87,806

87,806

 

 

 

建設仮勘定

82,255

 

 

 

有形固定資産合計

※1 626,406

※1 537,788

 

 

無形固定資産

 

 

 

 

 

借地権

23,815

21,972

 

 

 

電話加入権

5,887

5,887

 

 

 

ソフトウエア

2,185

2,645

 

 

 

無形固定資産合計

31,888

30,505

 

 

投資その他の資産

 

 

 

 

 

関係会社長期貸付金

103,956

105,960

 

 

 

長期前払費用

233

93

 

 

 

差入保証金

423,670

412,878

 

 

 

破産更生債権等

812,892

812,892

 

 

 

繰延税金資産

35,001

36,080

 

 

 

その他

42,333

39,105

 

 

 

貸倒引当金

916,848

918,852

 

 

 

投資その他の資産合計

501,238

488,157

 

 

固定資産合計

1,159,533

1,056,450

 

資産合計

3,752,125

3,171,954

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2022年3月31日)

当事業年度

(2023年3月31日)

負債の部

 

 

 

流動負債

 

 

 

 

買掛金

277,590

364,133

 

 

短期借入金

※4 250,000

 

 

1年内返済予定の長期借入金

75,000

 

 

未払金

※2 173,280

※2 100,577

 

 

未払費用

77,815

97,704

 

 

未払法人税等

151,982

14,096

 

 

前受金

17,294

20,587

 

 

預り金

3,093

3,562

 

 

圧縮未決算特別勘定

83,776

 

 

賞与引当金

12,885

14,631

 

 

株主優待引当金

17,804

19,303

 

 

その他

18,840

56,057

 

 

流動負債合計

1,159,364

690,652

 

固定負債

 

 

 

 

長期借入金

68,750

 

 

長期預り保証金

15,900

14,400

 

 

資産除去債務

68,738

68,738

 

 

投資損失引当金

27,000

25,872

 

 

固定負債合計

180,388

109,011

 

負債合計

1,339,752

799,663

純資産の部

 

 

 

株主資本

 

 

 

 

資本金

90,124

91,531

 

 

資本剰余金

 

 

 

 

 

資本準備金

608,257

609,665

 

 

 

その他資本剰余金

1,103,340

1,103,340

 

 

 

資本剰余金合計

1,711,598

1,713,006

 

 

利益剰余金

 

 

 

 

 

利益準備金

551

551

 

 

 

その他利益剰余金

 

 

 

 

 

 

繰越利益剰余金

685,805

673,630

 

 

 

利益剰余金合計

686,356

674,181

 

 

自己株式

75,706

106,429

 

 

株主資本合計

2,412,372

2,372,290

 

純資産合計

2,412,372

2,372,290

負債純資産合計

3,752,125

3,171,954

 

 

② 【損益計算書】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(自 2021年4月1日

 至 2022年3月31日)

当事業年度

(自 2022年4月1日

 至 2023年3月31日)

売上高

※1 5,056,945

※1 5,866,781

売上原価

2,122,301

2,422,651

売上総利益

2,934,644

3,444,129

販売費及び一般管理費

※1 3,217,264

※1 3,380,217

営業利益又は営業損失(△)

282,620

63,912

営業外収益

 

 

 

受取利息

※1 3,998

※1 1,735

 

協賛金収入

7,150

1,317

 

不動産賃貸料

3,206

3,206

 

補助金収入

1,300

 

受取保険金

1,927

 

その他

693,244

2,129

 

営業外収益合計

707,599

11,615

営業外費用

 

 

 

支払利息

2,564

805

 

助成金減額損

37,619

 

その他

1,397

1,271

 

営業外費用合計

3,962

39,696

経常利益

421,017

35,831

特別利益

 

 

 

圧縮未決算特別勘定戻入額

13,499

 

貸倒引当金戻入益

33,054

6,700

 

保険差益

83,776

 

その他

1,127

 

特別利益合計

116,830

21,327

特別損失

 

 

 

減損損失

228,419

41,841

 

店舗閉鎖損失

9,900

 

固定資産除却損

※3 6,390

※3 1,800

 

圧縮未決算特別勘定繰入額

83,776

 

和解金

38,433

 

投資損失引当金繰入額

16,305

 

特別損失合計

373,325

53,541

税引前当期純利益

164,522

3,617

法人税、住民税及び事業税

163,638

28,503

法人税等還付税額

11,630

法人税等調整額

35,001

1,079

法人税等合計

128,637

15,792

当期純利益又は当期純損失(△)

35,885

12,175