AI CROSS株式会社
AI CROSS Inc.
港区西新橋三丁目16番11号
証券コード:44760
業界:情報・通信業
有価証券報告書の提出日:2023年3月28日

(1)連結経営指標等

回次

第4期

第5期

第6期

第7期

第8期

決算年月

2018年12月

2019年12月

2020年12月

2021年12月

2022年12月

売上高

(千円)

2,422,444

3,305,113

経常利益

(千円)

254,078

218,592

親会社株主に帰属する当期純利益

(千円)

341,137

95,309

包括利益

(千円)

341,137

95,309

純資産額

(千円)

1,535,930

1,633,892

総資産額

(千円)

1,975,614

2,037,225

1株当たり純資産額

(円)

388.29

412.67

1株当たり当期純利益

(円)

86.37

24.08

潜在株式調整後1株当たり当期純利益

(円)

83.58

23.08

自己資本比率

(%)

77.73

80.20

自己資本利益率

(%)

22.21

5.83

株価収益率

(倍)

16.55

38.50

営業活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

187,102

4,271

投資活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

96,050

94,384

財務活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

12,489

15,743

現金及び現金同等物の期末残高

(千円)

1,326,926

1,212,528

従業員数

(人)

44

54

(外、平均臨時雇用者数)

(-)

(-)

(-)

(1)

(2)

(注)1.第7期連結会計年度より連結財務諸表を作成しているため、それ以前については記載しておりません。

2.1株当たり当期純利益は期中平均発行済株式総数により、1株当たり純資産は期末発行済株式総数により算出しております。

3.第7期より連結財務諸表を作成しているため、第7期の自己資本利益率は、期末自己資本額に基づき算定しております。

4.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数(パートタイマー及びアルバイトを含む)は、年間の平均人員を外数で記載しております。

5.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を当連結会計年度の期首から適用しており、当連結会計年度に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

 

(2)提出会社の経営指標等

回次

第4期

第5期

第6期

第7期

第8期

決算年月

2018年12月

2019年12月

2020年12月

2021年12月

2022年12月

売上高

(千円)

1,120,914

1,450,882

1,908,451

2,422,444

3,305,113

経常利益

(千円)

95,192

170,004

190,421

257,591

228,770

当期純利益

(千円)

87,338

124,204

135,137

344,746

155,777

持分法を適用した場合の投資利益

(千円)

資本金

(千円)

177,000

448,924

470,161

12,977

14,314

発行済株式総数

(株)

68,000

3,942,900

3,995,050

4,002,850

4,006,550

純資産額

(千円)

338,692

1,007,120

1,184,323

1,539,539

1,697,970

総資産額

(千円)

547,073

1,267,664

1,507,718

1,978,847

2,100,961

1株当たり純資産額

(円)

101.10

258.61

300.18

389.20

428.85

1株当たり配当額

(円)

(うち1株当たり中間配当額)

(-)

(-)

(-)

(-)

(-)

1株当たり当期純利益

(円)

26.07

35.78

34.59

87.29

39.36

潜在株式調整後1株当たり当期純利益

(円)

33.96

33.18

84.47

38.89

自己資本比率

(%)

61.91

79.41

78.54

77.79

80.81

自己資本利益率

(%)

29.60

18.46

12.33

25.31

9.17

株価収益率

(倍)

63.50

48.44

16.38

23.55

配当性向

(%)

営業活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

105,514

198,717

130,847

投資活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

90,424

78,903

8,689

財務活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

26,134

453,544

98,971

現金及び現金同等物の期末残高

(千円)

261,775

835,133

1,056,262

従業員数

(人)

27

34

40

44

54

(外、平均臨時雇用者数)

(3)

(4)

(1)

(1)

(2)

株主総利回り

(%)

83.5

71.3

46.2

(比較指標:東証マザーズ指数)

(%)

(-)

(-)

(136.9)

(113.0)

(83.6)

最高株価

(円)

2,623

2,727

2,261

1,406

最低株価

(円)

1,871

922

1,301

758

 (注)1.第4期から第6期の持分法を適用した場合の投資利益については、当社は関連会社を有していないため記載しておりません。

2.1株当たり配当額及び配当性向については、配当を実施していないため記載しておりません。

3.第4期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式は存在するものの、当社株式は非上場であるため、期中平均株価が把握できませんので、記載しておりません。

4.第4期の株価収益率については、当社株式は非上場であるため、記載しておりません。

5.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数(パートタイマー及びアルバイトを含む)は、年間の平均人員を外数で記載しております。

6.当社は、2019年10月8日付けで東京証券取引所マザーズに株式を上場いたしましたので、第4期から第5期までの株主総利回り及び比較指標については記載しておりません。第6期の株主総利回り及び比較指標は、2019年10月末を基準日として算定しております。

 

 

7.最高株価及び最低株価は、2019年10月8日から2022年4月3日までは東京証券取引所マザーズ、2022年4月4日以降は東京証券取引所グロース市場における株価であります。なお、2019年10月8日をもって同取引所に株式を上場いたしましたので、それ以前の株価については記載しておりません。

8.当社は2019年6月14日開催の取締役会決議により、2019年7月1日付で普通株式1株につき50株の割合で株式分割を行っております。第4期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額及び1株当たり当期純利益を算定しております。

9.第7期より連結財務諸表を作成しているため、第7期以降の営業活動によるキャッシュ・フロー、投資活動によるキャッシュ・フロー、財務活動によるキャッシュ・フロー及び現金及び現金同等物の期末残高は記載しておりません。

10.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を当事業年度の期首から適用しており、当事業年度に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

 

2【沿革】

 当社は、AOSテクノロジーズ㈱において運営されていたSMS双方向配信プラットフォーム「AOSSMS(現 絶対リーチ!SMS)」及びビジネスチャット「InCircle」を事業承継いたしました。「AOSSMS(現 絶対リーチ!SMS)」は2011年9月にリリースされております。当社設立以降の沿革については、以下のとおりであります。

 

2015年3月

東京都港区において、AOSモバイル㈱を設立

2015年6月

AOSテクノロジーズ㈱のSMS双方向配信プラットフォーム「AOSSMS」及びビジネスチャット「InCircle」を吸収分割により承継

2016年7月

「InCircle」にチャットボット機能を追加

2016年9月

プライバシーマーク取得(第21001169(01)号)

2017年3月

「双方向SMS配信装置及び双方向SMS配信方法」の特許を取得

2017年7月

㈱VOYAGE VENTURES、アコード・ベンチャーズ1号投資事業有限責任組合を引受先とする第三者割当増資を実施

2017年8月

三菱UFJキャピタル6号投資事業有限責任組合を引受先とする第三者割当増資を実施

2017年9月

OS投資事業組合を引受先とする第三者割当増資を実施

2017年10月

㈱エボラブルアジアを引受先とする第三者割当増資を実施

2017年12月

FENOX VENTURE COMPANY XI, L.P.を引受先とする第三者割当増資を実施

2018年7月

既存・新規株主による株式譲受により、AOSテクノロジーズ㈱のグループ会社から独立

2018年7月

AI CROSS㈱に社名を変更

2018年8月

ISO/IEC 27001:2013取得(認定番号12870)

2018年10月

研究担当部門として、AI X Labを新設

2019年3月

AI Analyticsサービス「People Engagement Cloud」をリリース

2019年5月

SMS双方向配信プラットフォームの名称を「AOSSMS」から「AIX Message SMS」へ変更

2019年5月

法人向けRCS配信代行サービス「AIX Message RCS」の申込受付を開始

2019年10月

2020年6月

2020年8月

2020年9月

2021年3月

 

2021年4月

2021年6月

2021年6月

2021年8月

 

2021年8月

2022年4月

東京証券取引所マザーズに株式を上場

本社を東京都港区西新橋に移転

HR関連サービス「絶対リーチ!HR」をリリース

SMS双方向配信プラットフォームの名称を「AIX Message SMS」から「絶対リーチ!SMS」へ変更

SMSとチャットボットを活用した業務効率化サービス「Smart X Chat(スマートクロスチャット)」をリリース

Yazawa Ventures1号ファンドに出資

ビジネスチャットサービス「InCircle」の事業譲渡

戦略人事AIアナリティクスサービス「HYOUMAN BOX(ヒューマンボックス)」リリース

CVC(コーポレートベンチャーキャピタル)として AIX Tech Ventures 株式会社(エーアイクロス・テックベンチャーズ)を子会社として設立

多様性のある働き方の追求のため「ダイバシティ推進室」を新設

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のマザーズからグロース市場に移行

3【事業の内容】

 当社グループは 「Smart Work, Smart Life」の理念のもと、 AIなど先進のテクノロジーや第5世代(5G)移動通信システムを活用して、コミュニケーションの次元を高めることを目指し、企業の更なる業務効率向上と、働く従業員の多様な働き方の革新を支援するテクノロジーカンパニーです。

 当社グループは、当社、連結子会社1社(AIX Tech Ventures株式会社)より構成されており、当社において当該理念を達成するために顧客企業における生産性向上に資するサービスを展開しており、企業向けに、コミュニケーションを通じてEngagementを高めるためのSmart AI Engagement事業を行っており、AIX Tech Ventures株式会社においてスタートアップ企業を中心とした投資及びビジネス支援や当社との協業を推進する投資事業を行っております。

 

 企業向けに、コミュニケーションを通じてEngagementを高めるために、当社グループはサービスとして、①顧客企業とエンドユーザーの保有するモバイル端末とのコミュニケーションを高めるための「メッセージングサービス」及び②コミュニケーションにより新たな繋がりを創出するべくAIによる分析等を活用した「HR関連サービス」等を提供しております。

 

(1)メッセージングサービス

メッセージングサービスは、主にB2Cビジネスを営む国内外の事業者に対して、エンドユーザーの保有するモバイル端末にSMS(注1)の配信を行うための配信プラットフォームサービスであります。

SMSは、電話、メール、DM(郵便)などの従来のコミュニケーション手段に比べて、比較的安価な費用で一般消費者とのコミュニケーションが行えることから、様々な用途で利用されており、主な利用用途は以下のとおりです。

利用用途

内容

本人認証

Webサービスにおける本人確認に使用

業務連絡

登録派遣スタッフへの募集案内や面接日の連絡

重要事項の連絡

事前通知

予約確認連絡、各種往訪日の連絡、商品の出荷通知

プロモーション

キャンペーン等の通知

督促

滞納者への督促

 

顧客企業のニーズに合わせて柔軟な提案を可能にするプランを取り揃えており、双方向のSMS配信(注2)が可能な機能や、配信者情報を表記する機能、決済機能、自動応答機能などがあります。

 当社と契約した顧客企業は、当社の配信管理画面を操作またはAPI(注3)により携帯電話事業者の回線を介して一般消費者の持つ携帯端末にSMSを配信することができます。APIにおいては、SMS専用プロトコルであるSMPP(注4)接続も可能となります。

当該サービスのビジネスモデルは、顧客企業、販売会社(以下、販社という)、アグリゲーター(注5)と契約を締結し、初期等のカスタマイズ料と配信通数等に応じた月額の利用料の収益を計上し、携帯電話事業者に対するSMS配信に係る利用料とサーバー利用料等を費用に計上します。

 携帯電話事業者が認める正規配信ルートによりSMS配信サービスを提供するにはすべての携帯電話事業者(注6)と直接契約を締結する必要があり、当社は直接契約を締結しております。

 また、SMSの次世代規格ともいわれるRCS(注7)について、法人向け+メッセージ(注8)配信サービス「絶対リーチ! RCS」の提供を開始しております。

なお、メッセージングサービスのプラットフォームの名称は以下のとおりです。

 

プラットフォーム名称

内容

絶対リーチ!SMS

SMS配信プラットフォーム

Smart X Chat

RCS配信及びチャットボットプラットフォーム

*SMS配信プラットフォームの名称を2020年9月に「AIX Message SMS」から「絶対リーチ!SMS」へ変更しております。

*RCS配信プラットフォームの名称を2021年3月に「絶対リーチ!RCS」から「Smart X Chat」へ変更し、チャットボット機能を追加しております。

 

(2)HR関連サービス

当社は、AI技術を活用したEngagementを高めるための研究を行っております。

この研究をもとに、ビジネスチャット上に蓄積されたメッセージデータやHR関連データの分析を行い、離職率の低下・ハイパフォーマーの発掘・効率的なチーム構成支援等、業界固有の課題に特化した開発・提供を構想しており、その第一弾として、2019年3月より某人材派遣大手に対して離職防止ソリューションサービス「People Engagement Cloud」を提供開始しました。

当該サービスは、顧客企業にあるビジネスチャットのメッセージデータを当社AIエンジンによって分析し、スコアを算出してファイルを提供することで、顧客企業の課題解決に繋がる提案をしております。

当該ビジネスモデルは、導入・カスタマイズによる収入とライセンス数などに応じた月額利用料を収益計上しており、サーバー利用料等を費用として計上しております。

第二弾として、2020年8月には適性検査情報や人事情報を集約し、AIによる多面的な分析で、最適な組織づくりを実現する「絶対リーチ!HR」の提供を開始しました。

当該サービスは、人材が顧客企業のカルチャーや働き方にマッチするかヒトの特性と組織力を可視化し、採用や配置転換の最適化を支援しております。

当該ビジネスモデルは、分析対象人数に応じた適性検査受検の導入・データ分析による利用料を収益計上しており、適性検査システム利用料等を費用として計上しております。

また、2021年6月には「絶対リーチ!HR」を踏襲し、全機能をSaaSとして提供する「HYOUMAN BOX(ヒューマンボックス)」の提供を開始しました。

直感的なUI/UX、管理機能の強化により、顧客企業毎の運用に対応し、経年変化への対応等により、採用や配置転換の最適化だけでなく、離職防止も可能となっています。

当該ビジネスモデルは、分析対象とする従業員数に応じた利用料及び採用者向けの適性検査受験費用を収益計上しており、適性検査システム利用料等を費用として計上しております。

 

(注1)SMS:ショートメッセージサービス。相手先の電話番号だけで文字情報を送受信できるサービス。

(注2)双方向のSMS配信:企業から一般消費者への一方的なSMS配信だけでなく、一般消費者からの返信が可能な配信。

(注3)API:アプリケーションプログラミングインターフェース。ソフトウエアが連携することが可能になる仕様。

(注4)SMPP:Short Message Peer-to-Peer。ショートメッセージデータを転送するための業界標準プロトコル。

(注5)アグリゲーター:SMS配信需要をとりまとめて、大量のSMS配信を行う企業であり、主に海外アグリゲーター。

(注6)携帯電話事業者:株式会社NTTドコモ、KDDI株式会社、ソフトバンク株式会社などの携帯会社。

(注7)RCS:Rich Communication Services。世界的に標準化されている次世代メッセージングサービスの国際規格。

(注8)+メッセージ:KDDI、NTTドコモ、ソフトバンクの携帯3キャリアが中心となって提供する、RCSに準拠した次世代メッセージングサービス。電話番号を宛先にして、動画や音声などのリッチコンテンツのほか、画像やスタンプ、最大2,370文字のメッセージなどの送受信が可能になり、法人向け機能の拡充により、企業にとって全く新しいユーザーコミュニケーションの実現を可能にするデジタルツールとして注目されるサービス。

 

[事業系統図]

 当社グループの事業系統図は以下のとおりであります。

 

0101010_001.png

 

 

4【関係会社の状況】

 

名称

住所

資本金又は
出資金
(千円)

主要な事業
の内容

議決権の所有
(又は被所有)
割合(%)

関係内容

(連結子会社)
AIX Tech Ventures株式会社

東京都港区

99,000

国内外スタートアップ、当社グループとの協業推進

100.0

役員の兼任あり

(注)1.有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。

2.2021年8月3日付で、AIX Tech Ventures株式会社を設立し、連結の範囲に含めております。

3.特定子会社に該当しております。

 

5【従業員の状況】

(1)連結会社の状況

 

2022年12月31日現在

セグメントの名称

従業員数(人)

Smart AI Engagement事業

54

2

合計

54

2

(注)1.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数(パートタイマー及びアルバイトを含む)は、年間の平均人員を外数で記載しております。

2.当社グループは、Smart AI Engagement事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。

 

(2)提出会社の状況

 

 

 

 

2022年12月31日現在

従業員数(人)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

54

2)

36.8

2.2

6,835

 (注)1.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数(パートタイマー及びアルバイトを含む)は、年間の平均人員を外数で記載しております。

2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

3.当社の事業セグメントは、Smart AI Engagement事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。

4.従業員数が当期中において、10名増加しましたのは、主として業容拡大に伴う期中採用によるものであります。

 

(3)労働組合の状況

 当社の労働組合は、結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。

 

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)経営方針

 当社グループは、"Smart Work, Smart Life~テクノロジーでビジネススタイルをスマートに"をミッションに掲げております。ミッションの実現に向けて、当社ではITを活用して顧客の業務を効率化するサービスを提供することで、企業と働く人の生産性向上に貢献し続けてまいりたいと考えております。

 

(2)経営戦略等

 当社グループは、SMSの配信プラットフォーム「絶対リーチ!SMS」を主力サービスとして位置付け、顧客への直販及び販売代理店の開拓により事業を拡大してまいりました。また、HR関連サービスを第2の収益の柱とすべく事業を推進してまいりましたが、昨今のメッセージング領域の市場成長のスピード及びポテンシャル、当社のポジショニング等を鑑みる中で、メッセージング領域への経営資源の選択と集中を進めることが、今後の事業成長・企業価値向上のために最善の選択であると判断し、HR関連サービスを2023年6月30日(予定)で終了することといたしました。なお、更なる収益拡大のため、SMSの新たな利用シーンを開拓し、データ分析の活用により顧客への価値提供を目指すことを「Smart AI Engagement事業」として取り組んでまいります。

 またM&Aやベンチャー投資により自社事業周辺領域への進出を行い、市場でのポジショニング確立及び占有率の更なる拡大により成長を加速させてまいりたいと考えております。

 

(3)経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標等

 当社グループは、収益性と効率性の拡大に伴い企業価値の向上を経営目標としております。経営指標としては、「売上高」「売上高営業利益率」を重視しております。

 

(4)経営環境

 わが国経済は、ウィズコロナの下で、各種政策の効果もあり、景気回復の兆候が見られます。他方で、世界的な金融引締め等が続く中、海外景気の下振れがわが国の景気を下押しするリスクや物価上昇、供給面での制約、金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要がある状況となっております。

 当社グループのサービスを展開するビジネスコミュニケーションプラットフォーム関連の市場は成長を続けており、2026年度にはSMSの配信数が14,077百万通にも及ぶという調査結果(出所:デロイト トーマツ ミック経済研究所「ミックITリポート2022年10月号」)があります。今後も、本人認証や未入金の督促等の通知だけでなく、SMSの次世代規格である、「RCS(Rich CommunicationServices)」が適したプロモーション、マーケティングオートメーションとの連携が進むことで、関連市場は高い成長を続けていくものと予測されております。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 (1)及び(2)に記載の、経営方針及び経営戦略等を実行していくうえで、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題は以下のとおりであります。

 

① 新型コロナウイルス感染症の当社への影響等

 新型コロナウイルス感染症に対して、当社グループでは、企業の社会的責任を果たすと同時にステークホルダーの皆様のため、事業を発展させる取り組みとして、必要な場面でのマスクの着用やリモートワークの推奨など、従業員の生産性向上、健康維持と安全確保を継続しております。従来までの常識に囚われない新しく多様な働き方を確立するよう努めてまいります。

 

② システム及びセキュリティの強化

 当社グループは、収益の基盤となるサービスをインターネット上で展開していることから、システム稼働の安定性を確保することが経営上の重要な課題であると認識しております。そのため、システムを安全かつ安定的に稼働させるための人員体制の強化及びセキュリティ品質の向上に努めてまいります。

 

③ 優秀な人材の採用及び育成

 当社グループは、AIでコミュニケーションの次元を高める会社を目指し、組織力、営業力、開発力を高め、ユーザーの多様なニーズに最適に対応し、当社グループの成長を確かなものとすることが最重要課題と考えております。そのため、優秀なグローバル人材やデータサイエンティストの採用と既存従業員のスキルの底上げを実施し、従業員に対して魅力的な労働環境を提供すると共に当社グループのミッション・バリューを深く浸透させ、優秀な人材を育成するよう努めてまいります。

 

④ 内部管理体制の強化

 当社グループは、今後もより一層の事業拡大を見込んでおります。そのため、当社グループの持続的な成長を支える盤石な内部管理体制の構築を図るとともに、金融商品取引法における内部統制報告制度の適用や子会社管理等を行い、より一層のコーポレート・ガバナンスの充実に取り組んでまいります。

 

⑤ 知的財産権の確保

 当社グループでは、日々の開発業務から生じた新規性のある独自技術を保護するために、当社グループ単独又は共同開発企業と共同で、特許権等の知的財産権の取得を図っております。しかしながら、AIに関する開発分野においては、多くの国内外企業が積極的に取り組んでいるため、当社グループも特許権等の取得により当社グループの活動領域を確保することが課題であると考えております。今後、様々な業界において有用な知見が得られることが期待されるため、他社に先駆けて戦略的な特許権等の取得に取り組んでまいります。

 

⑥ 新技術への対応

 当社グループが事業を行うAI関連の技術は、世界的に研究開発が活発に行われております。このような環境の下で当社グループが事業を継続的に拡大していくためには、様々な新技術に適時に対応していくことが必要であると認識しております。そのため、最先端の情報収集に努め、最先端の技術の開発と導入を行いながら技術力の向上に取り組んでまいります。

 

⑦ 携帯電話事業者との関係強化

 携帯電話事業者により、SMS送信単価の引き上げや契約が継続できなかった場合に、業績に重要な影響を及ぼすと考えております。そのため携帯電話事業者との強固なリレーションを継続し、今後より深い関係を構築できるよう努めてまいります。

 

 

2【事業等のリスク】

 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。なお、以下の記載は、当社株式への投資に関連する全てのリスクを網羅するものではありませんので、ご留意ください。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであります。

 

(1)新型コロナウイルスの感染拡大に係るリスク

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、プロジェクトの計画変更、お客様の投資抑制、事業所閉鎖や出勤停止、外出自粛に伴う事業所への出勤人数の抑制等が発生し、当社グループの業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。当社グループではソフトウェア開発事業を継続し、お客様へ安定したサービスを提供できるよう、テレワーク環境の充実と情報セキュリティ対策の強化を図ってまいります。今後も動向を注視しながら適宜対策を講じてまいりますが、更なる感染拡大等、想定を超えるような事態が発生する場合には、当社グループの財政状態や業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。

 

(2)市場動向に係るリスク

 当社グループが属するビジネスコミュニケーションプラットフォーム関連の市場は成長を続けており、サービスの導入が進むことによって、今後も高い成長を続けていくことが予想されます。しかしながら、SMS配信サービス市場でいえば、当社グループを含め4社により市場の大半を占めて寡占市場となっています。それゆえ、市場の成長スピードが大きく鈍化した場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。そして、逆に市場の拡大が急速に進んだ場合であっても、当社グループが同様のペースで順調に成長しない可能性があります。さらには、市場が成熟していないため、今後、新規参入等により市場シェアの構成が急激に変化した場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(3)競合他社に係るリスク

 当社グループのSmart AI Engagement事業としては、「メッセージングサービス」及び「HR関連サービス」を展開しており、当連結会計年度末において、国内外に競合他社が存在しております。当社グループとしましては、これまで培ってきた技術を生かして、顧客のニーズに合致したサービスの開発を継続してまいりますが、競争環境の更なる激化等、競合の状況によっては、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(4)取引先に対する依存に係るリスク

 ①取引先に関するリスク

 当社グループの売上高のうち、メッセージングサービスの海外の主要顧客割合が28.3%を占めております。同社の方針変更等により大幅に金額が減少した場合に当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 ②仕入先に関するリスク

 SMS配信プラットフォームを運営するにあたり、当社は主要な携帯電話事業者4社と直接接続契約を締結しており、当社グループでは企業から依頼された配信コンテンツを当社システムから携帯電話事業者のSMS配信ルートを利用して、一般ユーザーに配信しております。現在、携帯電話事業者と当社の間の契約の継続に支障を来す要因は発生しておりませんが、携帯電話事業者の経営方針が変更となった場合、SMS送信単価の引き上げ等が実施された場合、その他何かしらの事情により当社といずれかの携帯電話事業者との契約が継続できなかった場合に、業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。

 

(5)技術革新に係るリスク

 当社グループが、サービスを提供するAI技術を活用した業界においては新技術の開発及びそれに基づく新サービスの導入が頻繁に行われており非常に変化の激しい業界となっております。そのため常に新しい技術要素を取り入れてまいりますが、何らかの理由で技術革新への対応が遅れた場合、当社グループが提供するサービスの競争力が低下する可能性があります。また、新技術への対応のため、予定していないシステムの投資が必要となった場合、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(6)システム障害に係るリスク

 当社グループの事業は、サービスの基盤をインターネットに依存しているため、自然災害や事故等により通信ネットワークが遮断された場合には、サービスを提供することが不可能となる場合があります。また、アクセスの一時的な増加による負荷増大によって、当社のサーバーが停止し、サービス提供に支障が出る場合があります。

 更には、外部からの不正な手段によるコンピューター内への侵入等の犯罪や当社担当者の過誤等によって、当社のシステムに重大な影響が出る場合があります。当社といたしましては、定期的なシステムのバックアップを実施するとともに、外部のデータセンターを利用することでセキュリティ強化や安定的なシステム運用ができるような体制の構築に努めておりますが、前述のような状況が発生した場合には、当社への損害賠償請求等により直接的な損害が生じる可能性のほか、当社グループ及び当社システムへの信頼の低下により、間接的に当社の事業及び業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。

 

(7)人材の確保及び育成に係るリスク

 当社グループが、今後更なる業容拡大に対応するためには、継続して優秀な人材の確保、育成することが重要な課題となります。現在も採用活動による人材の獲得に加え、入社後の社内における研修・育成等、人材の流出に対応した各種施策を推進しております。しかし、人材の採用や社内における人材の育成が計画通りに進まず、適正な人員配置が困難になった場合には、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(8)顧客情報の管理に係るリスク

 当社グループは、提供するサービスに関連して顧客企業の機密情報や個人情報を取り扱っております。これらの情報資産を保護するため、プライバシーマーク(有効期限:2024年10月16日)及びISO/IEC 27001:2013(有効期限:2024年8月28日)を取得しているほか、情報セキュリティに関する方針を定め、この方針に従って情報資産を適切に管理、保護しております。しかしながら、このような対策にもかかわらず重要な情報資産が外部に漏洩した場合には、当社グループの社会的信用の失墜、損害賠償請求の発生等により、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。また、個人情報に関する事故等の発生や重大な認証違反があり不適合の是正進捗がない場合は、認証取消となり当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(9)法的規制に係るリスク

 ①電気通信事業法

 当社グループは、電気通信事業者として総務省に届出を行っており、電気通信事業法に基づく通信役務の提供を行っております。今後、これらの法令や規則等の予測不能な変更あるいは新設が各事業の営業成績に影響を及ぼす可能性があります。また、当該法令に基づく命令若しくは処分に違反した場合において、公共の利益を阻害すると認められた場合、許認可取消を受ける可能性があります。

 当社グループは、当該法令の遵守に努めており、当連結会計年度末において、こうした取消事由に該当する事項は生じておりませんが、かかる事態が発生した場合には、当社事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 ②特定電子メールの送信の適正化等に関する法律

 特定電子メールの送信の適正化等に関する法律は、一時に多数の者に対してなされる特定電子メールの送信等による電子メールの送受信上の支障を防止する必要性が生じていることに鑑み、電子メールの利用についての良好な環境の整備を図り、高度情報通信社会の健全な発展に寄与することを目的としており、SMS配信も対象となっております。

 当社グループでは、SMS配信審査の中で法令違反が発生しないように利用目的を事前に確認する等の対応を行っておりますが、万一当社顧客が法令違反をし、業務改善命令や罰則等を受けた場合に当社の業績に影響を与える可能性があります。

 

(10)知的財産権に係るリスク

 当社グループは、運営するサービスに関する知的財産権の獲得に努めております。また、第三者の知的財産権を侵害しないよう、十分注意を払っております。しかしながら、今後当社グループが属する事業分野において第三者の権利侵害が成立した場合は、第三者より損害賠償及び使用差止め等の訴えを起こされる可能性及び権利に関する使用料等の対価の支払いが発生する可能性があり、また当社グループの知的財産権が侵害された場合においても、当社グループの事業及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。

 

(11)自然災害、事故等に係るリスク

 当社グループでは、自然災害、事故等に備え、定期的なバックアップ、稼働状況の監視等によりトラブルの事前防止または回避に努めておりますが、当社グループ所在地周辺において、大地震等の自然災害が発生した場合、当社グループ設備の破壊や電力供給の制限等の事業継続に支障をきたす事象が発生して、当社グループの事業及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。

 

(12)内部管理体制に係るリスク

 当社グループは、企業価値の持続的な増大を図るためには、コーポレート・ガバナンスが有効に機能することが不可欠であるとの認識のもと、業務の適正性及び財務報告の信頼性の確保、さらに健全な倫理観に基づく法令遵守の徹底が必要と認識しております。

 また、小規模組織の当社グループでは特定の人材に過度に依存しないよう組織的な経営体制を整備し、全般的な経営リスクの軽減に努めると共に、管理体制の整備・強化を図っております。しかしながら、管理体制の拡充を上回る速度で拡大した場合、適切な代替要員の不在や人員増強の遅延等により、当社グループの内部管理体制に支障が生ずる可能性があります。

 

(13)新株予約権の行使による株主価値の希薄化に係るリスク

 当社グループは、取締役及び従業員に対し、長期的な企業価値向上に対するインセンティブ等を目的として、新株予約権を付与しているほか、今後も優秀な人材確保のため新株予約権を発行する可能性があります。現在付与されている、または今後付与する新株予約権の行使が行われた場合、発行済株式総数が増加し、1株当たりの株式価値を希薄化させる可能性があります。当連結会計年度末、これらの新株予約権による潜在株式数は210,753株であり、発行済株式総数4,006,550株の5.26%に相当しております。なお、新株予約権の詳細は、後記「第4 提出会社の状況 1 株式等の状況 (2) 新株予約権等の状況」をご参照ください。

 

(14)訴訟等に係るリスク

 当社グループでは、これまでに訴訟は発生しておりません。しかしながら、将来において当社の取締役、従業員の法令違反等の有無にかかわらず、予期せぬトラブルや訴訟等が発生する可能性は否定できません。かかる訴訟が発生した場合には、その内容や賠償金額によって、当社グループの業績及び事業展開に影響を及ぼす可能性があります

 

(15)資本提携及びM&Aに関するリスク

 当社グループは、事業規模の拡大や営業基盤の強化による収益性及び競争力向上を目的として、当社グループ

の事業と関連性があり、事象シナジーを見込める企業を対象とした資本業務提携及びM&Aを積極的に実施してまいります。このような活動においては、譲受対価によっては償却費用が増加し、あるいは提携先及び出資先の業績によっては、評価損を計上する等の状況となり、結果として当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、M&Aにおいては、のれん計上後の経営環境の変動等により、のれんの超過収益力が著しく低下した場合には減損損失が発生し、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。なお、当該リスクへの対応については、当社グループでは、経営会議及び取締役会において、案件の妥当性及び合理性を慎重に審議し実行し、M&A後のモニタリング状況についても同様の会議体において報告を行い、リスクの把握に努めてまいります。

 

(16)ソフトウエアの投資に関するリスク

 当社グループにおけるソフトウエア投資は、競争力の確保及び維持、収益力向上の観点で重要であり、継続的かつ積極的なソフトウエア投資が重要課題の一つとなっております。当社グループにおいては、ソフトウエアの開発計画の大幅な遅延、開発コストの増加、収益計画の下振れ等により、投資回収が当初計画どおり見込めない場合には減損損失が発生し、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。なお、当社グループでは、当該リスクへの対応について、経営会議及び取締役会にて案件の妥当性及び合理性等を慎重に審議し投資を行っており、投資実行後も定期的なモニタリングを行い、同様の会議体において報告を行い、減損に関するリスク回避をするように努めております。

 

(17)CVC投資に関するリスク

 当社グループにおけるCVC事業は、コミュニケーション事業領域のスタートアップ企業や女性起業家を中心に投資を展開しております。具体的な投資対象は、当社グループにおける既存事業領域の拡大、新規事業創出に繋がる独自の技術・サービスを持つ国内外のスタートアップ企業が対象となります。従いまして、実質的な財務リターンを求めるというよりは、戦略リターンに重点においた投資を行っております。

 投資に際しては、当社グループが定める投資ルールに基づく投資・運用プロセスに従い、投資検討時は詳細なデューデリジェンス、投資実施後は事業進捗に対する定期的にモニタリング等を徹底し、可能な限りリスクを回避するよう努めております。

 しかしながら、投資先企業の財政状況の悪化などにより、投資価値が毀損したと判断した場合には減損計上の処理を行います。これら減損処理により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響が及ぶ可能性があります。

 

3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

 ①財政状態の状況

(資産)

 当連結会計年度末における総資産は2,037,225千円となり、前連結会計年度末に比べ61,611千円増加しました。これは主に、売掛金が73,574千円、ソフトウエアが57,555千円、未収消費税等が49,853千円、未収法人税等が37,186千円増加した一方で、現金及び預金が114,398千円減少したことによるものであります。

 

(負債)

 当連結会計年度末における負債は403,333千円となり、前連結会計年度末に比べ36,350千円減少しました。これは主に、買掛金が126,272千円増加した一方で、未払法人税等が145,105千円、長期借入金が9,396千円、1年内返済予定の長期借入金が9,000千円減少したことによるものであります。

 

(純資産)

 当連結会計年度末における純資産は1,633,892千円となり、前連結会計年度末に比べ97,962千円増加しました。これは主に、当期純利益の計上等により利益剰余金が95,309千円増加したことによるものであります。

 

 ②経営成績の状況

 わが国経済は、ウィズコロナの下で、各種政策の効果もあり、景気回復の兆候が見られます。他方で、世界的な金融引締め等が続く中、海外景気の下振れがわが国の景気を下押しするリスクや物価上昇、供給面での制約、金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要がある状況となっております。

 当社グループのサービスを展開するビジネスコミュニケーションプラットフォーム関連の市場は成長を続けており、2026年度にはSMSの配信数が14,077百万通にも及ぶという調査結果(出所:デロイト トーマツ ミック経済研究所「ミックITリポート2022年10月号」)があります。今後も、本人認証や未入金の督促等の通知だけでなく、SMSの次世代規格である、「RCS(Rich CommunicationServices)」が適したプロモーション、マーケティングオートメーションとの連携が進むことで、関連市場は高い成長を続けていくものと予測されております。

 このような事業環境の中、当社グループは 「Smart Work, Smart Life」の理念のもと、コミュニケーションの次元を高めることを目指し、企業の更なる業務効率向上と、働く従業員の多様な働き方の革新を支援するテクノロジーカンパニーとして、メッセージングサービスであるSMS配信プラットフォーム「絶対リーチ!SMS」及びRCS配信及びチャットボットプラットフォーム「Smart X Chat」を展開し、配信数を拡大しております。一方で、配信の平均単価は減少傾向であり、配信価値向上のため、新たなSMS活用方法の検討やデータ分析のメッセージングサービスへの組み込みについて研究、開発を進めてまいりました。

 メッセージングサービス「絶対リーチ!SMS」においては、市場の拡大に対応すべくセールス・マーケティングチームの体制を強化し、当連結会計年度末における取引社数は5,458社となっております。

 CVCであるAIX Tech Venturesにおいては、2件のスタートアップ企業への出資を実施しております。

 また、当社の連結子会社であるAIX Tech Ventures株式会社が保有する投資有価証券のうち、簿価に比べて実質価額が著しく下落したものについて投資有価証券評価損49,999千円を計上いたしました。

 これらの結果、当連結会計年度の業績は、売上高3,305,113千円(前年同期比36.4%増)、営業利益223,400千円(前年同期比14.2%減)、経常利益218,592千円(前年同期比14.0%減)、当期純利益95,309千円(前年同期比72.1%減)となりました。
 

 ③キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末より114,398千円減少し、1,212,528千円となりました。

 当連結会計年度末における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果支出した資金は4,271千円(前連結会計年度は187,102千円の収入)となりました。これは主に、増加要因として税金等調整前当期純利益168,592千円、仕入債務の増加126,272千円、減少要因として売上債権の増加73,574千円、法人税等の支払額233,236千円によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果支出した資金は94,384千円(前連結会計年度は96,050千円の収入)となりました。これは主に、投資有価証券の取得による支出35,222千円、無形固定資産の取得による支出57,886千円によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果支出した資金は15,743千円(前連結会計年度は12,489千円の支出)となりました。これは主に、新株予約権の行使による株式の発行による収入2,675千円、長期借入金の返済による支出18,396千円によるものであります。

 

 ④生産、受注及び販売の実績

a.生産実績

生産に該当する事項がありませんので、生産実績に関する記載はしておりません。

 

b.受注実績

提供するサービスの性質上、受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。

 

c.販売実績

当連結会計年度の販売実績は次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自  2022年1月1日

至  2022年12月31日)

金額(千円)

前年同期比(%)

Smart AI Engagement事業

3,305,113

136.44

合計

3,305,113

136.44

(注)1.当社の事業セグメントは、Smart AI Engagement事業の単一セグメントであるため、サービス別の販売実績は次のとおりです。

サービスの名称

当連結会計年度

(自  2022年1月1日

至  2022年12月31日)

金額(千円)

前年同期比(%)

メッセージングサービス

3,294,751

143.68

HR関連サービス

10,361

34.48

合計

3,305,113

178.16

(注)前年同期比(%)合計は、2021年6月1日付でナレッジスイート株式会社に譲渡したビジネスチャット事業を除外して算出しております。

 

(注)2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。

相手先

前連結会計年度

(自 2021年1月1日

至 2021年12月31日)

当連結会計年度

(自 2022年1月1日

至 2022年12月31日)

金額(千円)

割合(%)

金額(千円)

割合(%)

Twilio Inc.

458,313

18.9

937,766

28.3

 

 

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において認識及び分析・検討したものであります。

 

①重要な会計方針及び見積り

 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたって、経営者により、一定の会計基準の範囲内で、かつ、合理的であると考えられる見積りについては、過去実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。

 詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

 当社グループの連結財務諸表の作成に当たって採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)4.会計方針に関する事項」に記載しております。

 

②経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

a.財政状態

 財政状態の状況分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態の状況」に記載のとおりであります。

 

b.経営成績

 経営成績の状況分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②経営成績の状況」に記載のとおりであります。

 

c.キャッシュ・フローの状況

 キャッシュ・フローの状況分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

 

d.経営成績に重要な影響を与える要因について

 経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。

 

e.資本の財源及び資金の流動性についての分析

 当社グループは、事業上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としており、営業活動によるキャッシュ・フローのほか、一部資金を金融機関からの借入等により調達しております。なお、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は1,212,528千円となっており、当面事業を継続していく上で十分な流動性を確保しております。

 

4【経営上の重要な契約等】

携帯通信事業者との契約

相手方の名称

契約又は申込の名称

契約期間又は申込日

㈱NTTドコモ

電気通信サービスの提供に関する契約書

2022年11月1日から2024年10月31日

KDDI㈱

SMS(Cメール)配信システム使用契約書

2013年7月1日から2014年6月30日

(以後1年毎の自動更新)

ソフトバンク㈱

API接続契約申込書

利用開始申込日 2017年12月8日

楽天モバイル㈱

楽天SMS配信サービス申込書

利用開始申込日 2019年9月17日

2【主要な設備の状況】

(1)提出会社

 当社における主要な設備は、以下のとおりであります。

 なお、当社はSmart AI Engagement事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

2022年12月31日現在

 

事業所名

(所在地)

設備の内容

帳簿価額(千円)

従業員数

(人)

建物

工具、器具及び備品

ソフトウエア

ソフトウエア仮勘定

合計

本社

(東京都港区)

本社事務所

14,909

2,929

61,932

43,097

122,868

54(2)

 (注)1.従業員数の( )は、臨時雇用者数を外書しております。

 

①【株式の総数】

種類

発行可能株式総数(株)

普通株式

12,000,000

12,000,000

②【発行済株式】

種類

事業年度末現在発行数

(株)

(2022年12月31日)

提出日現在発行数(株)

(2023年3月28日)

上場金融商品取引所名又は登録認可金融商品取引業協会名

内容

普通株式

4,006,550

4,006,550

東京証券取引所

(グロース市場)

権利内容に何ら限定のない当社における標準となる株式であり、単元株式数100株であります。

4,006,550

4,006,550

(注)「提出日現在発行数」欄には、2023年3月1日からこの有価証券報告書提出日までの新株予約権の行使により発行された株式数は含まれておりません。

①【ストックオプション制度の内容】

第1回新株予約権A

決議年月日

2017年2月10日

付与対象者の区分及び人数(名)

当社従業員 7(注)1

新株予約権の数(個)※

340

新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び数(株)※

普通株式 17,000(注)2、6

新株予約権の行使時の払込金額(円)※

667(注)3、6

新株予約権の行使期間※

自 2019年3月1日 至 2026年12月28日

新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額(円)※

発行価格  667

資本組入額 333.5(注)6

新株予約権の行使の条件※

(注)4

新株予約権の譲渡に関する事項※

新株予約権者は新株予約権を譲渡し、又はこれに担保権を設定その他の処分をすることができない。

組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に関する事項※

(注)5

 ※ 当事業年度の末日(2022年12月31日)における内容を記載しております。提出日の前月末現在(2023年2月28日)において、記載すべき内容が当事業年度の末日における内容から変更がないため、提出日の前月末現在に係る記載を省略しております。

 (注)1.付与対象者の退職等による権利の喪失により、本書提出日現在の付与対象者の区分及び人数は、当社従業員1名、当社元従業員2名となっております。

2.当社が普通株式について株式分割(株式の無償割当を含む。)または株式併合を行う場合、次の算式により目的となる株式の数を調整するものとする。ただし、かかる調整は、新株予約権のうち、当該時点で権利行使されていない新株予約権の目的となる株式の数について行われ、調整の結果生じる1株未満の端数については、これを切り捨てる。

調整後株式数=調整前株式数×分割・併合の比率

また、当社が吸収合併、新設合併、吸収分割、新設分割、株式交換もしくは株式移転を行う場合又はその他新株予約権の目的となる株式の数の調整を必要とするやむを得ない事由が生じた場合には、新株予約権の目的となる株式の数は、当社取締役会の決議をもって合理的な範囲で調整されるものとする。

3.当社が普通株式について株式分割(株式の無償割当を含む。)または株式併合を行う場合、次の算式により行使価額を調整し、1円未満の端数は切り上げる。

調整後行使価額=調整前行使価額×

分割・併合の比率

また、当社が行使価額を下回る払込金額で普通株式の発行または普通株式にかかる自己株式の処分を行う場合は、(普通株式に転換される証券若しくは転換できる証券又は普通株式の交付を請求できる新株予約権(新株予約権付社債に付されたものを含む。)の転換又は行使の場合を除く。)は、次の算式により行使価額を調整し、調整により生ずる1円未満の端数は切り上げる。

 

既発行株式数+

新規発行株式数×1株当たり払込金額

調整後行使価額=調整前行使価額×

新規発行前の時価

既発行株式数+新規発行株式数

上記算式において「既発行株式数」とは当社の発行済普通株式総数から当社が保有する普通株式にかかる自己株式数を控除した数とし、自己株式の処分を行う場合には「新規発行」を「自己株式の処分」、「1株当たり払込金額」を「1株当たり処分金額」と読み替えるものとする。

さらに、上記のほか、当社が吸収合併、新設合併、吸収分割、新設分割、株式交換及び株式移転を行う場合又はその他新株予約権の目的となる株式の数の調整を必要とするやむを得ない事由が生じた場合には、行使価額は、当社取締役会の決議をもって合理的な範囲で調整されるものとする。

4.① 新株予約権の割当を受けた者(以下、「新株予約権者」という。)は、権利行使時においても、当社または当社子会社(会社法第2条第3号に定める子会社を意味する。)の取締役、監査役、従業員の地位を有していなければならない。ただし、取締役会が正当な理由があると認めた場合は、この限りではない。

② 新株予約権者は、行使期間にかかわらず、当社の普通株式がいずれかの金融商品取引所に上場された日(以下、「上場日」という。)まで、その権利を行使できない。

③ 新株予約権者は、行使期間にかかわらず、次の各号に掲げる期間において、すでに行使した新株予約権を含めて当該各号に掲げる割合の限度においてのみ行使することができる。この場合において、かかる割合に基づき算出される行使可能な新株予約権の個数につき1株未満の端数が生ずる場合には、かかる端数を切り捨てた個数の新株予約権についてのみ行使することができるものとする。

a.上場日から1年間

当該新株予約権者が割当を受けた新株予約権の総数の20%

b.上場日から1年間を経過した日から1年間

当該新株予約権者が割当を受けた新株予約権の総数の40%

c.上場日から2年間を経過した日から1年間

当該新株予約権者が割当を受けた新株予約権の総数の60%

d.上場日から3年間を経過した日から1年間

当該新株予約権者が割当を受けた新株予約権の総数の80%

e.上場日から4年間を経過した日から行使期間の末日まで

当該新株予約権者が割当を受けた新株予約権の総数のすべて

④ 新株予約権者が死亡した場合、その相続人による新株予約権の権利行使は認めないものとする。

⑤ 新株予約権の行使は1新株予約権単位で行うものとし、各新株予約権の一部の行使は認められないものとする。

⑥ 新株予約権者が1個または複数の新株予約権を行使した場合に、当該行使により当該新株予約権者に対して発行される株式数は整数(当社が単元株制度を導入した場合は一単元の株式数の整数倍)でなければならず、1株(当社が単元株制度を導入した場合は一単元の株式数)未満の部分についてはこれを切り捨て、株式は割り当てられないものとする。かかる端数等の切り捨てについて金銭による調整は行わない。

5.当社が合併(当社が合併により消滅する場合に限る。)、吸収分割、新設分割、株式交換または株式移転(以上を総称して以下、「組織再編行為」という。)をする場合において、組織再編行為の効力発生の直前において残存する新株予約権(以下、「残存新株予約権」という。)の新株予約権者に対し、それぞれの場合につき、会社法第236条第1項第8号のイからホまでに掲げる株式会社(以下、「再編対象会社」という。)の新株予約権を交付する。この場合において、残存新株予約権は消滅し、再編対象会社は新株予約権を新たに発行するものとする。ただし、再編対象会社の新株予約権を交付する旨を、吸収合併契約、新設合併契約、吸収分割契約、新設分割計画、株式交換契約または株式移転計画において定めた場合に限る。

6.2019年6月14日開催の取締役会決議により、2019年7月1日付で普通株式1株につき50株の割合で株式分割を行っております。これにより「新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び数」、「新株予約権の行使時の払込金額」及び「新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額」が調整されております。

 

第1回新株予約権B

決議年月日

2017年5月15日

付与対象者の区分及び人数(名)

当社取締役 2

当社従業員 9(注)1

新株予約権の数(個)※

2,904[2,898]

新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び数(株)※

普通株式 145,200[144,900](注)2、6

新株予約権の行使時の払込金額(円)※

667(注)3、6

新株予約権の行使期間※

自 2019年6月1日 至 2026年12月28日

新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額(円)※

発行価格  667

資本組入額 333.5(注)6

新株予約権の行使の条件※

(注)4

新株予約権の譲渡に関する事項※

新株予約権者は新株予約権を譲渡し、又はこれに担保権を設定その他の処分をすることができない。

組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に関する事項※

(注)5

 ※ 当事業年度の末日(2022年12月31日)における内容を記載しております。提出日の前月末現在(2023年2月28日)にかけて変更された事項については、提出日の前月末現在における内容を[ ]内に記載しており、その他の事項については当事業年度の末日における内容から変更はありません。

(注)1.付与対象者の退職による権利の喪失及び従業員の取締役就任により、本書提出日現在の付与対象者の区分及び人数は、当社取締役3名、当社従業員4名、当社元従業員2名となっております。

2.当社が普通株式について株式分割(株式の無償割当を含む。)または株式併合を行う場合、次の算式により目的となる株式の数を調整するものとする。ただし、かかる調整は、新株予約権のうち、当該時点で権利行使されていない新株予約権の目的となる株式の数について行われ、調整の結果生じる1株未満の端数については、これを切り捨てる。

調整後株式数=調整前株式数×分割・併合の比率

また、当社が吸収合併、新設合併、吸収分割、新設分割、株式交換もしくは株式移転を行う場合又はその他新株予約権の目的となる株式の数の調整を必要とするやむを得ない事由が生じた場合には、新株予約権の目的となる株式の数は、当社取締役会の決議をもって合理的な範囲で調整されるものとする。

3.当社が普通株式について株式分割(株式の無償割当を含む。)または株式併合を行う場合、次の算式により行使価額を調整し、1円未満の端数は切り上げる。

調整後行使価額=調整前行使価額×

分割・併合の比率

また、当社が行使価額を下回る払込金額で普通株式の発行または普通株式にかかる自己株式の処分を行う場合は、(普通株式に転換される証券若しくは転換できる証券又は普通株式の交付を請求できる新株予約権(新株予約権付社債に付されたものを含む。)の転換又は行使の場合を除く。)は、次の算式により行使価額を調整し、調整により生ずる1円未満の端数は切り上げる。

 

既発行株式数+

新規発行株式数×1株当たり払込金額

調整後行使価額=調整前行使価額×

新規発行前の時価

既発行株式数+新規発行株式数

上記算式において「既発行株式数」とは当社の発行済普通株式総数から当社が保有する普通株式にかかる自己株式数を控除した数とし、自己株式の処分を行う場合には「新規発行」を「自己株式の処分」、「1株当たり払込金額」を「1株当たり処分金額」と読み替えるものとする。

さらに、上記のほか、当社が吸収合併、新設合併、吸収分割、新設分割、株式交換及び株式移転を行う場合又はその他新株予約権の目的となる株式の数の調整を必要とするやむを得ない事由が生じた場合には、行使価額は、当社取締役会の決議をもって合理的な範囲で調整されるものとする。

4.① 新株予約権の割当を受けた者(以下、「新株予約権者」という。)は、権利行使時においても、当社または当社子会社(会社法第2条第3号に定める子会社を意味する。)の取締役、監査役、従業員の地位を有していなければならない。ただし、取締役会が正当な理由があると認めた場合は、この限りではない。

② 新株予約権者は、行使期間にかかわらず、当社の普通株式がいずれかの金融商品取引所に上場された日(以下、「上場日」という。)まで、その権利を行使できない。

③ 新株予約権者は、行使期間にかかわらず、次の各号に掲げる期間において、すでに行使した新株予約権を含めて当該各号に掲げる割合の限度においてのみ行使することができる。この場合において、かかる割合に基づき算出される行使可能な新株予約権の個数につき1株未満の端数が生ずる場合には、かかる端数を切り捨てた個数の新株予約権についてのみ行使することができるものとする。

a.上場日から1年間

当該新株予約権者が割当を受けた新株予約権の総数の20%

b.上場日から1年間を経過した日から1年間

当該新株予約権者が割当を受けた新株予約権の総数の40%

c.上場日から2年間を経過した日から1年間

当該新株予約権者が割当を受けた新株予約権の総数の60%

d.上場日から3年間を経過した日から1年間

当該新株予約権者が割当を受けた新株予約権の総数の80%

e.上場日から4年間を経過した日から行使期間の末日まで

当該新株予約権者が割当を受けた新株予約権の総数のすべて

④ 新株予約権者が死亡した場合、その相続人による新株予約権の権利行使は認めないものとする。

⑤ 新株予約権の行使は1新株予約権単位で行うものとし、各新株予約権の一部の行使は認められないものとする。

⑥ 新株予約権者が1個または複数の新株予約権を行使した場合に、当該行使により当該新株予約権者に対して発行される株式数は整数(当社が単元株制度を導入した場合は一単元の株式数の整数倍)でなければならず、1株(当社が単元株制度を導入した場合は一単元の株式数)未満の部分についてはこれを切り捨て、株式は割り当てられないものとする。かかる端数等の切り捨てについて金銭による調整は行わない。

5.当社が合併(当社が合併により消滅する場合に限る。)、吸収分割、新設分割、株式交換または株式移転(以上を総称して以下、「組織再編行為」という。)をする場合において、組織再編行為の効力発生の直前において残存する新株予約権(以下、「残存新株予約権」という。)の新株予約権者に対し、それぞれの場合につき、会社法第236条第1項第8号のイからホまでに掲げる株式会社(以下、「再編対象会社」という。)の新株予約権を交付する。この場合において、残存新株予約権は消滅し、再編対象会社は新株予約権を新たに発行するものとする。ただし、再編対象会社の新株予約権を交付する旨を、吸収合併契約、新設合併契約、吸収分割契約、新設分割計画、株式交換契約または株式移転計画において定めた場合に限る。

6.2019年6月14日開催の取締役会決議により、2019年7月1日付で普通株式1株につき50株の割合で株式分割を行っております。これにより「新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び数」、「新株予約権の行使時の払込金額」及び「新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額」が調整されております。

 

第4回新株予約権

決議年月日

2018年3月30日

付与対象者の区分及び人数(名)

当社従業員 2(注)1

新株予約権の数(個)※

100

新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び数(株)※

普通株式 5,000(注)2、6

新株予約権の行使時の払込金額(円)※

750(注)3、6

新株予約権の行使期間※

自 2020年4月1日 至 2028年3月29日

新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額(円)※

発行価格  750

資本組入額 375(注)6

新株予約権の行使の条件※

(注)4

新株予約権の譲渡に関する事項※

新株予約権者は新株予約権を譲渡し、又はこれに担保権を設定その他の処分をすることができない。

組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に関する事項※

(注)5

 ※ 当事業年度の末日(2022年12月31日)における内容を記載しております。提出日の前月末現在(2023年2月28日)において、記載すべき内容が当事業年度の末日における内容から変更がないため、提出日の前月末現在に係る記載を省略しております。

 (注)1.付与対象者の退職等による権利の喪失により、本書提出日現在の付与対象者の区分及び人数は、当社従業員1名となっております。

2.新株予約権の発行後、当社が普通株式について株式分割(株式無償割当を含む。)または株式併合を行う場合、次の算式により目的となる株式の数を調整するものとする。ただし、かかる調整は、新株予約権のうち、当該時点で権利行使されていない新株予約権の目的となる株式の数について行われ、調整の結果生じる1株未満の端数については、これを切り捨てる。

調整後株式数=調整前株式数×分割・併合の比率

  また、新株予約権の発行後、当社が吸収合併、新設合併、吸収分割、新設分割、株式交換もしくは株式移転を行う場合またはその他新株予約権の目的となる株式の数の調整を必要とするやむを得ない事由が生じた場合には、当社は合理的な範囲で新株予約権の目的となる株式の数を調整することができる。

3.新株予約権の発行後、当社が普通株式について株式分割(株式無償割当を含む。)または株式併合を行う場合、次の算式により行使価額を調整し、調整の結果生じる1円未満の端数は切り上げる。

調整後行使価額=調整前行使価額×

分割・併合の比率

また、新株予約権の発行後、当社が行使価額を下回る払込金額で普通株式の発行または普通株式にかかる自己株式の処分を行う場合(普通株式に転換される証券もしくは転換できる証券または普通株式の交付を請求できる新株予約権(新株予約権付社債に付されたものを含む。)の転換または行使の場合を除く。)は、次の算式により行使価額を調整し、調整の結果生じる1円未満の端数は切り上げる。

 

 

 

既発行株式数+

新規発行株式数×1株当たり払込金額

調整後行使価額=調整前行使価額×

新規発行前の時価

既発行株式数+新規発行株式数

上記算式において「既発行株式数」とは当社の発行済普通株式総数から当社が保有する普通株式にかかる自己株式数を控除した数とし、自己株式の処分を行う場合には「新規発行」を「自己株式の処分」、「1株当たり払込金額」を「1株当たり処分金額」と読み替えるものとする。

さらに、上記のほか、新株予約権の発行後、当社が吸収合併、新設合併、吸収分割、新設分割、株式交換もしくは株式移転を行う場合またはその他新株予約権の目的となる株式の数の調整を必要とするやむを得ない事由が生じた場合には、当社は合理的な範囲で行使価額を調整することができる。

4.① 新株予約権の割当てを受けた者(以下、「新株予約権者」という。)は、新株予約権の行使時まで継続して、当社または当社子会社の取締役、監査役、従業員、その他これらに準ずる地位を有していなければならない。ただし、正当な理由があると当社が認めた場合は、この限りではない。

② 新株予約権者の相続人は、新株予約権を行使することができない。

5.当社が合併(当社が合併により消滅する場合に限る。)、吸収分割、新設分割、株式交換または株式移転(以上を総称して以下、「組織再編行為」という。)をする場合において、組織再編行為の効力発生の直前において残存する新株予約権(以下、「残存新株予約権」という。)の新株予約権者に対し、それぞれの場合につき、会社法第236条第1項第8号のイからホまでに掲げる株式会社(以下、「再編対象会社」という。)の新株予約権を交付する。この場合において、残存新株予約権は消滅し、再編対象会社は新株予約権を新たに発行するものとする。ただし、再編対象会社の新株予約権を交付する旨を、吸収合併契約、新設合併契約、吸収分割契約、新設分割計画、株式交換契約または株式移転計画において定めた場合に限る。

6.2019年6月14日開催の取締役会決議により、2019年7月1日付で普通株式1株につき50株の割合で株式分割を行っております。これにより「新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び数」、「新株予約権の行使時の払込金額」及び「新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額」が調整されております。

 

第6回新株予約権

決議年月日

2019年3月29日

付与対象者の区分及び人数(名)

 当社従業員 2

新株予約権の数(個)※

 564

新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び数(株)※

 普通株式 28,200(注)1、5

新株予約権の行使時の払込金額(円)※

 900(注)2、5

新株予約権の行使期間※

自 2021年3月30日 至 2029年3月28日

新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額(円)※

発行価格  900

資本組入額 450(注)5

新株予約権の行使の条件※

(注)3

新株予約権の譲渡に関する事項※

新株予約権者は新株予約権を譲渡し、又はこれに担保権を設定その他の処分をすることができない。

組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に関する事項※

(注)4

 ※ 当事業年度の末日(2022年12月31日)における内容を記載しております。提出日の前月末現在(2023年2月28日)において、記載すべき内容が当事業年度の末日における内容から変更がないため、提出日の前月末現在に係る記載を省略しております。

(注) 1.新株予約権の発行後、当社が普通株式について株式分割(株式無償割当てを含む。以下同じ。)又は株式併合を行う場合、次の算式により付与株式数を調整する。ただし、かかる調整は、新株予約権のうち、当該時点で権利行使されていない新株予約権の目的となる株式の数についてのみ行われ、調整の結果1株未満の端数が生じた場合は、これを切り捨てる。

調整後付与株式数=調整前付与株式数×株式分割又は株式併合の比率

また、新株予約権の発行後、当社が吸収合併、新設合併、吸収分割、新設分割、株式交換若しくは株式移転を行う場合又はその他新株予約権の目的となる株式の数の調整を必要とするやむを得ない事由が生じた場合には、当社は合理的な範囲で新株予約権の目的となる株式の数を調整することができる。

 

 

2.新株予約権の発行後、当社が普通株式について株式分割又は株式併合を行う場合、次の算式により行使価額を調整し、調整の結果生じる1円未満の端数は切り上げる。

調整後行使価額=調整前行使価額×

株式分割又は株式併合の比率

また、新株予約権の発行後、当社が行使価額を下回る払込金額で普通株式の発行又は普通株式にかかる自己株式の処分を行う場合(普通株式に転換される証券若しくは転換できる証券又は普通株式の交付を請求できる新株予約権(新株予約権付社債に付されたものを含む。)の転換又は行使の場合を除く。)は、次の算式により行使価額を調整し、調整の結果生じる1円未満の端数は切り上げる。

 

既発行株式数+

新規発行株式数×1株当たり払込金額

調整後行使価額=調整前行使価額×

新規発行前の時価

既発行株式数+新規発行株式数

上記算式において「既発行株式数」とは、当社の発行済普通株式総数から当社が保有する普通株式にかかる自己株式数を控除した数とし、自己株式の処分を行う場合には「新規発行」を「自己株式の処分」、「1株当たり払込金額」を「1株当たり処分金額」と読み替えるものとする。

さらに、上記のほか、新株予約権の発行後、当社が吸収合併、新設合併、吸収分割、新設分割、株式交換若しくは株式移転を行う場合又はその他新株予約権の目的となる株式の数の調整を必要とするやむを得ない事由が生じた場合には、当社は、合理的な範囲で行使価額を調整することができる。

3.① 新株予約権の割当てを受けた者(以下、「新株予約権者」という。)は、新株予約権の行使時まで継続して、当社又は当社子会社の取締役、監査役、従業員、その他これらに準ずる地位を有していなければならない。ただし、正当な理由があるものと当社が認めた場合は、この限りではない。

② 新株予約権者の相続人は、新株予約権を行使することができない。

4.当社が合併(当社が合併により消滅する場合に限る。)、吸収分割、新設分割、株式交換又は株式移転(以上を総称して以下、「組織再編行為」という。)をする場合において、組織再編行為の効力発生の直前において残存する新株予約権(以下、「残存新株予約権」という。)の新株予約権者に対し、それぞれの場合につき、会社法第236条第1項第8号のイからホまでに掲げる株式会社(以下、「再編対象会社」という。)の新株予約権を以下の条件に基づきそれぞれ交付する。この場合において、残存新株予約権は消滅し、再編対象会社は新株予約権を新たに発行するものとする。ただし、再編対象会社の新株予約権を交付する旨を、吸収合併契約、新設合併契約、吸収分割契約、新設分割計画、株式交換契約又は株式移転計画において定めた場合に限る。

5.2019年6月14日開催の取締役会決議により、2019年7月1日付で普通株式1株につき50株の割合で株式分割を行っております。これにより「新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び数」、「新株予約権の行使時の払込金額」及び「新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額」が調整されております。

 

第8回新株予約権

決議年月日

2019年5月20日

付与対象者の区分及び人数(名)

社外協力者 1

新株予約権の数(個)※

200

新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び数(株)※

普通株式 10,000(注)2、7

新株予約権の行使時の払込金額(円)※

900(注)3、7

新株予約権の行使期間 ※

自 2019年5月23日 至 2029年3月28日

新株予約権の行使により株式を発行する場合の

株式の発行価格及び資本組入額(円)※

発行価格  911(注)4、7

資本組入額 455.36(注)7

新株予約権の行使の条件 ※

(注)5

新株予約権の譲渡に関する事項 ※

新株予約権の譲渡については、取締役会の承認を要するものとする。

組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に関する事項 ※

(注)6

 ※ 当事業年度の末日(2022年12月31日)における内容を記載しております。提出日の前月末現在(2023年2月28日)において、記載すべき内容が当事業年度の末日における内容から変更がないため、提出日の前月末現在に係る記載を省略しております。

(注) 1.本新株予約権は、新株予約権1個につき535円で有償発行しております。

2.新株予約権の発行後、当社が普通株式について株式分割(株式無償割当てを含む。以下同じ。)又は株式併合を行う場合、次の算式により付与株式数を調整する。ただし、かかる調整は、新株予約権のうち、当該時点で権利行使されていない新株予約権の目的となる株式の数についてのみ行われ、調整の結果1株未満の端数が生じた場合は、これを切り捨てる。

調整後付与株式数=調整前付与株式数×株式分割又は株式併合の比率

3.新株予約権の発行後、当社が普通株式について株式分割又は株式併合を行う場合、次の算式により行使価額を調整し、調整により生じる1円未満の端数は切り上げる。

調整後行使価額=調整前行使価額×

株式分割又は株式併合の比率

また、当社が、新株予約権の発行後、時価を下回る価額で普通株式の発行又は自己株式の処分を行う場合(新株予約権の行使による新株の発行及び自己株式の処分並びに株式交換による自己株式の移転の場合を除く。)は、次の算式により行使価額を調整し、調整により生じる1円未満の端数は切り上げる。

 

既発行株式数+

新規発行・処分株式数×1株当たりの払込金額

調整後行使価額=調整前行使価額×

時価

既発行株式数+新規発行・処分株式数

なお、上記算式において、「既発行株式数」とは、当社の発行済普通株式総数から、当社が保有する普通株式にかかる自己株式数を控除した数とする。

また、当社が必要と認めた場合、当社は、合理的な範囲で行使価額を調整することができるものとする。

4.発行価格は、本新株予約権の行使時の払込金額1株当たり45,000円と本新株予約権の発行価額1株当たり535円を合算しております。

5.①新株予約権者は、新株予約権を取得した時点において当社又は子会社の取締役等の役員又は使用人である場合は、新株予約権の取得時から権利行使時まで継続して、当社又は子会社の取締役等の役員又は使用人のいずれかの地位にあることを要する。ただし、正当な理由があるものと当社が認めた場合は、この限りではない。

②新株予約権者は、当社の株式がいずれかの金融商品取引所の市場に上場されている場合で、かつ、当社に適用される金融商品取引所の有価証券上場規程に基づき最初に開示される第2四半期決算短信の開示日の翌日から当社4営業日目までの間及び通期決算短信の開示日の翌日から当社4営業日目までの間に限り、新株予約権を行使することができる。

③新株予約権者は、次の各号のいずれかに該当する事由が生じた場合には、新株予約権を行使することができない。ただし、当社が別段の取扱いを定めた場合は、この限りではない。

イ.禁錮刑以上の刑に処せられた場合

ロ.当社と競合する業務を営む会社を直接若しくは間接に設立し、又は当該会社の取締役等の役員若しくは使用人に就任する等、名目を問わず当社と競業した場合(ただし、当社の書面による事前の承認を得た場合を除く。)

ハ.法令違反その他不正行為により、当社の信用を損ねた場合

ニ.差押、仮差押、仮処分、強制執行若しくは競売の申立てを受け、又は公租公課の滞納処分を受けた場合

ホ.支払停止若しくは支払不能となり、又は振出し若しくは引き受けた手形若しくは小切手が不渡りになった場合

ヘ.破産手続開始、民事再生手続開始その他これらに類する手続開始の申立てがあった場合又は自らこれを申し立てた場合

ト.就業規則に違反し、懲戒処分を受けた場合

チ.役員として果たすべき忠実義務等に違反した場合

④新株予約権者の相続人は、新株予約権を行使することができない。

⑤各新株予約権の一部行使はできない。

6.当社が、合併(合併により当社が消滅する場合に限る。)、会社分割、株式交換及び株式移転(以下総称して「組織再編行為」という。)をする場合において、組織再編行為の効力発生日に本新株予約権者に対し、それぞれの場合につき、会社法第236条第1項第8号のイからホまでに掲げる株式会社(以下、「再編対象会社」という。)の新株予約権をそれぞれ交付することとする。ただし、再編対象会社の新株予約権を交付する旨を、吸収合併契約、新設合併契約、吸収分割契約、新設分割計画、株式交換契約又は株式移転計画において定めた場合に限るものとする。

7.2019年6月14日開催の取締役会決議により、2019年7月1日付で普通株式1株につき50株の割合で株式分割を行っております。これにより「新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び数」、「新株予約権の行使時の払込金額」及び「新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額」が調整されております。

 

 

②【ライツプランの内容】

該当事項はありません。

 

 

(4)【発行済株式総数、資本金等の推移】

年月日

発行済株式総数増減数(株)

発行済株式総数残高(株)

資本金増減額

(千円)

資本金残高

(千円)

資本準備金増減額(千円)

資本準備金残高(千円)

2019年7月1日

(注)1

3,332,000

3,400,000

177,000

153,000

2019年10月7日

(注)2

450,000

3,850,000

225,630

402,630

225,630

378,630

2019年11月1日

(注)3

91,200

3,941,200

45,727

448,357

45,727

424,357

2019年1月1日~

2019年12月31日

(注)5

1,700

3,942,900

566

448,924

566

424,924

2020年1月1日~

2020年12月31日

(注)5

52,150

3,995,050

21,237

470,161

21,237

446,161

2021年5月31日

(注)4

△460,161

10,000

2021年1月1日~

2021年12月31日

(注)5

7,800

4,002,850

2,977

12,977

2,977

449,138

2022年1月1日~

2022年12月31日

(注)5

3,700

4,006,550

1,337

14,314

1,337

450,476

 (注)1.株式分割による増加(普通株式1株につき50株)

2.有償一般募集(ブックビルディング方式による募集)

発行価格       1,090円

引受価額     1,002.80円

資本組入額     501.40円

払込金総額    451,260千円

3.有償第三者割当(オーバーアロットメントによる売出しに関連した第三者割当増資)

発行価格     1,002.80円

資本組入額     501.40円

割当先  株式会社SBI証券

4.資本金の減少は、無償減資によるものであります。減少額の全額をその他資本剰余金に振り替えております。

5.新株予約権の行使による増加であります。

(5)【所有者別状況】

 

 

 

 

 

 

 

2022年12月31日現在

区分

株式の状況(1単元の株式数100株)

単元未満株式の状況

(株)

政府及び地方公共団体

金融機関

金融商品取引業者

その他の法人

外国法人等

個人その他

個人以外

個人

株主数(人)

2

18

35

13

17

3,488

3,573

所有株式数

(単元)

2,702

4,349

10,989

712

129

21,145

40,026

3,950

所有株式数の割合(%)

6.75

10.86

27.45

1.77

0.32

52.82

100

 (注)自己株式47,471株は、「個人その他」に474単元、「単元未満株式の状況」に71株を含めて記載しております。

 

(6)【大株主の状況】

 

 

2022年12月31日現在

氏名又は名称

住所

所有株式数

(千株)

発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%)

株式会社IBIサーチ

神奈川県鎌倉市大船1-23-16-504

580

14.64

株式会社日本カストディ銀行(信託口)

東京都中央区晴海1-8-12

249

6.30

株式会社SBI証券

東京都港区六本木1-6-1

240

6.07

岡部 典子

東京都港区

147

3.71

株式会社AIB

東京都渋谷区代々木5-35-8

124

3.13

楽天証券株式会社

東京都港区南青山2-6-21

113

2.85

株式会社アウトソーシングテクノロジー

東京都千代田区丸の内1-8-3

101

2.56

三菱UFJキャピタル6号投資事業有限責任組合

東京都中央区日本橋2-3-4

90

2.27

株式会社CARTA VENTURES

東京都渋谷区道玄坂1-21-1

81

2.04

東京電力フロンティアパートナーズ合同会社

東京都千代田区内幸町1-1-3

75

1.91

1,803

45.54

 

①【連結貸借対照表】

 

 

(単位:千円)

 

前連結会計年度

(2021年12月31日)

当連結会計年度

(2022年12月31日)

資産の部

 

 

流動資産

 

 

現金及び預金

1,326,926

1,212,528

売掛金

331,546

405,120

前払費用

27,036

35,855

未収消費税等

23,887

73,741

未収法人税等

-

37,186

その他

380

3,765

貸倒引当金

952

162

流動資産合計

1,708,825

1,768,036

固定資産

 

 

有形固定資産

 

 

建物

19,794

19,794

減価償却累計額

2,994

4,885

建物(純額)

16,800

14,909

工具、器具及び備品

6,495

7,771

減価償却累計額

3,127

4,841

工具、器具及び備品(純額)

3,368

2,929

有形固定資産合計

20,168

17,838

無形固定資産

 

 

ソフトウエア

4,376

61,932

ソフトウエア仮勘定

56,142

43,097

無形固定資産合計

60,519

105,029

投資その他の資産

 

 

投資有価証券

127,912

111,258

差入保証金

32,911

32,124

繰延税金資産

25,276

2,938

投資その他の資産合計

186,101

146,320

固定資産合計

266,788

269,189

資産合計

1,975,614

2,037,225

 

 

 

 

(単位:千円)

 

前連結会計年度

(2021年12月31日)

当連結会計年度

(2022年12月31日)

負債の部

 

 

流動負債

 

 

買掛金

209,543

335,816

1年内返済予定の長期借入金

18,396

9,396

未払金

38,159

31,764

未払費用

6,300

10,350

未払法人税等

145,105

-

預り金

3,702

6,244

契約負債

-

655

その他

-

25

流動負債合計

421,206

394,252

固定負債

 

 

長期借入金

18,477

9,081

固定負債合計

18,477

9,081

負債合計

439,683

403,333

純資産の部

 

 

株主資本

 

 

資本金

12,977

14,314

資本剰余金

913,828

915,166

利益剰余金

609,671

704,980

自己株式

653

676

株主資本合計

1,535,823

1,633,785

新株予約権

107

107

純資産合計

1,535,930

1,633,892

負債純資産合計

1,975,614

2,037,225

【連結損益計算書】

 

 

(単位:千円)

 

 前連結会計年度

(自 2021年1月1日

 至 2021年12月31日)

 当連結会計年度

(自 2022年1月1日

 至 2022年12月31日)

売上高

2,422,444

※1 3,305,113

売上原価

1,544,998

2,315,913

売上総利益

877,446

989,199

販売費及び一般管理費

※2,※3 617,120

※2,※3 765,799

営業利益

260,326

223,400

営業外収益

 

 

受取利息

11

13

還付加算金

-

132

助成金収入

-

974

その他

60

1

営業外収益合計

71

1,121

営業外費用

 

 

支払利息

247

150

為替差損

2,715

3,560

投資事業組合運用損

2,084

1,877

支払手数料

1,270

-

その他

-

341

営業外費用合計

6,318

5,929

経常利益

254,078

218,592

特別利益

 

 

事業分離における移転利益

257,510

-

特別利益合計

257,510

-

特別損失

 

 

投資有価証券評価損

-

49,999

特別損失合計

-

49,999

税金等調整前当期純利益

511,589

168,592

法人税、住民税及び事業税

178,385

50,944

法人税等調整額

7,933

22,338

法人税等合計

170,451

73,283

当期純利益

341,137

95,309

非支配株主に帰属する当期純利益

-

-

親会社株主に帰属する当期純利益

341,137

95,309

①【貸借対照表】

 

 

(単位:千円)

 

前事業年度

(2021年12月31日)

当事業年度

(2022年12月31日)

資産の部

 

 

流動資産

 

 

現金及び預金

1,212,498

1,143,204

売掛金

331,546

405,120

前払費用

26,636

35,521

未収消費税等

23,583

73,741

未収法人税等

-

37,476

その他

※1 742

※1 4,090

貸倒引当金

952

162

流動資産合計

1,594,056

1,698,992

固定資産

 

 

有形固定資産

 

 

建物

19,794

19,794

減価償却累計額

2,994

4,885

建物(純額)

16,800

14,909

工具、器具及び備品

6,495

7,771

減価償却累計額

3,127

4,841

工具、器具及び備品(純額)

3,368

2,929

有形固定資産合計

20,168

17,838

無形固定資産

 

 

ソフトウエア

4,376

61,932

ソフトウエア仮勘定

56,142

43,097

無形固定資産合計

60,519

105,029

投資その他の資産

 

 

投資有価証券

47,915

46,038

関係会社株式

148,000

148,000

長期貸付金

※1 50,000

※1 50,000

差入保証金

32,911

32,124

繰延税金資産

25,276

2,938

投資その他の資産合計

304,103

279,100

固定資産合計

384,791

401,969

資産合計

1,978,847

2,100,961

 

 

 

 

(単位:千円)

 

前事業年度

(2021年12月31日)

当事業年度

(2022年12月31日)

負債の部

 

 

流動負債

 

 

買掛金

209,543

335,816

1年内返済予定の長期借入金

18,396

9,396

未払金

37,879

31,425

未払費用

6,300

10,350

未払法人税等

145,009

-

預り金

3,702

6,242

契約負債

-

655

その他

-

25

流動負債合計

420,830

393,910

固定負債

 

 

長期借入金

18,477

9,081

固定負債合計

18,477

9,081

負債合計

439,307

402,991

純資産の部

 

 

株主資本

 

 

資本金

12,977

14,314

資本剰余金

 

 

資本準備金

449,138

450,476

その他資本剰余金

464,689

464,689

資本剰余金合計

913,828

915,166

利益剰余金

 

 

その他利益剰余金

 

 

繰越利益剰余金

613,280

769,058

利益剰余金合計

613,280

769,058

自己株式

653

676

株主資本合計

1,539,432

1,697,863

新株予約権

107

107

純資産合計

1,539,539

1,697,970

負債純資産合計

1,978,847

2,100,961

②【損益計算書】

 

 

(単位:千円)

 

 前事業年度

(自 2021年1月1日

 至 2021年12月31日)

 当事業年度

(自 2022年1月1日

 至 2022年12月31日)

売上高

2,422,444

3,305,113

売上原価

1,544,998

2,315,913

売上総利益

877,446

989,199

販売費及び一般管理費

※2 614,935

※2 759,191

営業利益

262,510

230,007

営業外収益

 

 

受取利息

※1 90

※1 280

還付加算金

-

132

助成金収入

-

974

業務委託収入

※1 1,250

※1 3,000

その他

60

1

営業外収益合計

1,400

4,388

営業外費用

 

 

支払利息

247

150

為替差損

2,715

3,560

投資事業組合運用損

2,084

1,877

支払手数料

1,270

-

その他

-

37

営業外費用合計

6,318

5,625

経常利益

257,591

228,770

特別利益

 

 

事業分離における移転利益

257,510

-

特別利益合計

257,510

-

税引前当期純利益

515,102

228,770

法人税、住民税及び事業税

178,289

50,654

法人税等調整額

7,933

22,338

法人税等合計

170,355

72,992

当期純利益

344,746

155,777