株式会社アンビスホールディングス
Amvis Holdings, Inc.
中央区京橋一丁目6番1号
証券コード:70710
業界:サービス業
有価証券報告書の提出日:2022年12月28日

(1) 連結経営指標等

 

回次

第2期

第3期

第4期

第5期

第6期

決算年月

2018年9月

2019年9月

2020年9月

2021年9月

2022年9月

売上高

(百万円)

3,104

5,369

9,174

15,334

23,072

経常利益

(百万円)

411

864

1,779

3,779

6,060

親会社株主に帰属する
当期純利益

(百万円)

287

602

1,239

2,627

4,279

包括利益

(百万円)

287

602

1,239

2,627

4,279

純資産額

(百万円)

467

1,070

5,255

16,341

20,458

総資産額

(百万円)

3,338

6,997

16,519

31,922

41,767

1株当たり純資産額

(円)

5.85

13.38

58.34

168.26

209.12

1株当たり当期純利益

(円)

3.59

7.53

13.83

28.08

44.03

潜在株式調整後
1株当たり当期純利益

(円)

13.46

27.51

43.63

自己資本比率

(%)

14.0

15.3

31.8

51.2

49.0

自己資本利益率

(%)

88.7

78.4

39.2

24.3

23.3

株価収益率

(倍)

53.73

71.68

55.42

営業活動による
キャッシュ・フロー

(百万円)

328

445

1,165

2,584

4,415

投資活動による
キャッシュ・フロー

(百万円)

657

1,139

5,304

5,780

7,751

財務活動による
キャッシュ・フロー

(百万円)

242

660

7,021

11,052

3,486

現金及び現金同等物
の期末残高

(百万円)

486

452

3,335

11,192

11,342

従業員数
(ほか、平均臨時雇用者数)

(名)

327

594

972

1,446

2,184

(131)

(190)

(217)

(301)

(416)

 

(注) 1.当社は、2019年7月31日付で普通株式1株につき200株、2020年4月1日付で普通株式1株につき2株、2022年1月1日付で普通株式1株につき2株、2022年10月1日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を行いましたが、第2期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額、1株当たり当期純利益及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益を算定しております。

2.第2期及び第3期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、新株予約権の残高はありますが、当社株式は非上場であり、期中平均株価が把握できないため記載しておりません。

3.第2期及び第3期の株価収益率は、当社株式が非上場であるため記載しておりません。

4.従業員数は、当社グループからグループ外への出向者を除き、グループ外から当社グループへの出向者を含みます。臨時雇用者(パートタイマー及び嘱託社員を含み、人材会社からの派遣社員を除く)については年間の平均人員数(1日8時間換算)を()外数で記載しております。

5.第5期より、固定資産に係る控除対象外消費税等について、発生した期の費用に計上する方法から、個々の固定資産の取得原価に算入する方法に変更いたしました。そのため、第4期については、当該会計方針の変更を反映した遡及適用後の数値を記載しております。第3期以前の累積的影響額については、第4期の期首の純資産額に反映させております。

6.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第6期の期首から適用しており、第6期に係る数値については、当該会計基準等を適用した後の数値となっております。

 

 

(2) 提出会社の経営指標等

 

回次

第2期

第3期

第4期

第5期

第6期

決算年月

2018年9月

2019年9月

2020年9月

2021年9月

2022年9月

営業収益

(百万円)

408

562

1,120

1,884

3,145

経常利益

(百万円)

116

23

323

446

1,081

当期純利益

(百万円)

105

17

270

479

1,069

資本金

(百万円)

40

40

1,540

5,838

5,866

発行済株式総数

(株)

50,000

10,000,000

22,522,000

24,280,000

48,917,600

純資産額

(百万円)

133

151

3,365

12,303

13,210

総資産額

(百万円)

917

2,035

9,400

21,610

26,489

1株当たり純資産額

(円)

1.67

1.90

37.36

126.68

135.03

1株当たり配当額
(1株当たり中間配当額)

(円)

6.0

6.0

9.0

6.0

(-)

(-)

(-)

(-)

(-)

1株当たり当期純利益

(円)

1.32

0.22

3.02

5.12

11.00

潜在株式調整後

1株当たり当期純利益

(円)

2.94

5.02

10.90

自己資本比率

(%)

14.6

7.5

35.8

56.9

49.9

自己資本利益率

(%)

130.6

12.4

15.4

6.1

8.4

株価収益率

(倍)

245.74

393.09

221.80

配当性向

(%)

338.21

49.59

43.95

27.27

従業員数
(ほか、平均臨時雇用者数)

(名)

20

20

43

40

67

(1)

(1)

(1)

(6)

(14)

株主総利回り

(%)

271.1

329.0

(比較指標:配当込みTOPIX)

(%)

(-)

(-)

(-)

(127.5)

(118.4)

最高株価

(円)

3,875

(8,710)

8,330

2,502

(12,500)

(注)7

(5,670)

(注)8

最低株価

(円)

2,366

(3,775)

2,816

2,378

(7,380)

(注)7

(3,015)

(注)8

 

(注) 1.当社は、2019年7月31日付で普通株式1株につき200株、2020年4月1日付で普通株式1株につき2株、2022年1月1日付で普通株式1株につき2株、2022年10月1日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を行いましたが、第2期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額、1株当たり当期純利益及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益を算定しております。なお、1株当たり配当額は、当該株式分割前の実際の配当金の額を記載しております。

2.第2期及び第3期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、新株予約権の残高はありますが、当社株式は非上場であり、期中平均株価が把握できないため記載しておりません。

3.第2期及び第3期の株価収益率、最高株価、最低株価については、2019年10月9日に東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場したため、記載しておりません。

4.第2期から第4期の株主総利回り及び比較指標は、2019年10月9日に東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場したため、記載しておりません。

5.最高株価及び最低株価は、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)におけるものです。なお、当社は2022年4月4日付で東京証券取引所スタンダードに移行しております。

6.第4期の最高株価及び最低株価は、2020年4月1日付で行われた株式分割による権利落後の金額を記載しており、()内に当該株式分割前の金額を記載しております。

 

7.第6期の最高株価及び最低株価は、2022年10月1日付で行われた株式分割による権利落後の金額を記載しており、()内に2022年1月1日付株式分割前の金額を記載しております。

8.第6期の最高株価及び最低株価は、2022年10月1日付で行われた株式分割による権利落後の金額を記載しており、()内に2022年10月1日付株式分割前の金額を記載しております。

9.従業員数は、当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含みます。臨時雇用者(パートタイマー及び嘱託社員を含み、人材会社からの派遣社員を除く)については年間の平均人員数(1日8時間換算)を()外数で記載しております。

10.第5期より、固定資産に係る控除対象外消費税について、発生した期の費用に計上する方法から、個々の固定資産の取得原価に算入する方法に変更いたしました。そのため、第4期については、当該会計方針の変更を反映した遡及適用後の数値を記載しております。第3期以前の累積的影響額については、第4期の期首の純資産額に反映させております。

11.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第6期の期首から適用しており、第6期に係る数値については、当該会計基準等を適用した後の数値となっております。

 

2 【沿革】

当社は、介護保険法、健康保険法、及び、障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律(以下、「障害者総合支援法」と言います。)に基づく訪問看護事業、訪問介護事業及びこれらに付随する業務を行うため、2013年9月、三重県桑名市において株式会社アンビスとして発足いたしました。創業者の柴原慶一は、医師であり生命科学分野の研究者として約20年のキャリアを有しておりますが、研究の第一線を退いて後、医療資源の十分な供給を得ることができない「医療過疎地」での地域医療の再生に係る活動や、東日本大震災の災害復興支援活動に従事しました。その後、「新たな仕組みの提案と実践により超高齢社会が直面する医療の課題を解決したい」、「閉鎖的な医療業界を健全な競争原理が働く成長産業へと昇華させる一助になりたい」、「限られた医療財源・資源を適正化し、来るべき革新的な医療の恩恵をひとりでも多くの方に届けたい」という志のもと、同社を設立いたしました。そして、2016年10月に株式移転により株式会社アンビスホールディングスを東京都中央区八重洲に設立し、株式会社アンビスを100%連結子会社とする持株会社体制に移行しております。2020年3月には医療機関及び介護施設の経営に関するコンサルティング等を目的とした連結子会社「株式会社明日の医療」を設立しております。

  株式会社アンビス設立以後の企業集団に係る経緯は、表1のとおりであります。

 

表1 企業集団に係る経緯

有価証券報告書提出日現在

年月

概要

2013年9月

訪問看護事業、訪問介護事業及びこれらに付随する業務を事業目的とした株式会社アンビスを三重県桑名市に設立

2014年5月

かつて医院にあった病床を「医心館 名張」へ転換、三重県名張市に開設。“在宅型の病床”のモデル事業を開始

2014年8月

「医心館 あま」を愛知県あま市に開設。新設の有料老人ホームを賃借し、医心館として開設した第一号モデル

2016年10月

株式移転により株式会社アンビスホールディングスを東京都中央区八重洲に設立。株式会社アンビスを100%子会社とする持株会社体制へ移行

2019年10月

株式会社アンビスホールディングスが東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)市場に上場

2020年3月

医療機関及び介護施設の経営に関するコンサルティング等を目的とした連結子会社「株式会社明日の医療」を設立

2022年4月

東京証券取引所の市場区分見直しに際し、株式会社アンビスホールディングスは東証スタンダード市場に移行

 

 

 

3 【事業の内容】

当社グループは、当社と連結子会社2社の計3社で構成され、当社は持株会社であります。当社の連結子会社には株式会社アンビス(以下、「アンビス」と言います。)、株式会社明日の医療(以下、「明日の医療」と言います。)があります。また、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。

当社の中核事業は、アンビスに対する、有料老人ホームの運営及び経営に係るコンサルティング、有料老人ホームの用に供するための土地及び建物の賃貸の実施であります。

アンビスの中核事業は、ホスピス事業であります。アンビスでは、有料老人ホーム「医心館」事業所内における訪問看護、訪問介護、居宅介護支援及び障害者を対象とした居宅介護といった各種サービスの提供と事業所運営により、ホスピス事業を行うことを「医心館事業」と称し、現在のところ当社グループの主軸事業となっております。グループ会社として連携することで、医療依存度が高い方、例えばがん末期状態にある方、人工呼吸器を装着されている方、神経変性疾患等を患っている方ほかを積極的に受入れ、特化して慢性期や終末期における看護ケアを提供いたします。具体的には、アンビスがこれら各種サービスの提供と事業所運営を行い、当社が「医心館」の開設戦略の企画から協力医療機関の獲得、顧客営業先の開拓、集客・サービス提供状況の分析及び改善、適正運営の確保、診療/介護報酬請求、債権管理、物品調達までのサポートを行うことで、当社グループは一気通貫型の地域医療/看護の強化再生ビジネスモデル(以下、これらの総称を「医心館事業」と言います。)を構築しております。

   なお、当社グループの報告セグメントは医心館事業のみの単一セグメントであります
 

   ※ 本文中の有料老人ホームにはサービス付き高齢者向け住宅も含みます。

     有料老人ホームとは、老人福祉法に定められた手続きを経て設置された高齢者のための住居であり、厚生労働省が所管しています。

         サービス付き高齢者向け住宅とは、高齢者住まい法に定められた手続きを経て設置された賃貸住宅であり、国土交通省が所管しています。

 

医心館事業

主にはアンビスが運営する医心館事業では、訪問系サービスである「訪問看護」、「訪問介護」及び「居宅介護支援」等と施設系サービスである「有料老人ホーム」とを有機複合的に組み合わせることにより、退院後の行き先に不安や心配がある医療依存度が高い方やその家族といった顧客の幅広いニーズに応える「医心館」を1都1道17県、65事業所(有価証券報告書提出日現在)を展開しております。また、医心館では障害者の受入れにも取り組んでおり、障害者総合支援法によるサービス提供を行っております。特に看護師の人員体制を強固にすることで、医療依存度が高い方の慢性期や終末期の療養において充実した看護ケアを提供していることを特徴としております。また、原則として医師を外部化(業務委託ではなく、医療・介護従事者の共感に基づく連携と協力関係のこと。当社では“医師のアウトソーシング”と表現しております。)することで、事業の透明性と公正性を担保し、在宅療養を含めた地域包括ケアシステムや「地域医療」のプラットフォームの一翼を担う存在として地域から認められることを目指しています。

医心館側の視点からは、慢性期や終末期の療養生活の場では、医師が医心館に常駐して医療を提供する必要性は小さく、連携と協力関係を礎に非常駐化と外部化が可能であるため、看護や介護への人材投入の余力が発生します。一方、地域の開業医等病床をもたない医院(無床診療所)側の視点からは、病床を必要とする患者を診る必要が生じた際には、医心館のベッドを利用することで対応が可能となり、実質的に病床を有するような状態となることで患者対応力の向上につながると考えております。かつ診療時間外に患者の容態や病床を管理する負担が軽減されます(当社では“シェアリング病床”と表現しております。)。また、病床を有する市中病院においても病床回転率が向上し、経営の安定につながると考えております。これらのことを事由のひとつとして、医心館(当社グループ)と医療機関等との間では強固な信頼関係が築かれていると考えております。

なお、事業の内容に関しましては、章末に「用語集」として用語の解説を記載しております。

 

医心館事業で提供する各サービスの内容は以下のとおりであります。アンビスの売上高は、主にこれらサービスの提供を通じて社会保険診療報酬支払基金や国民健康保険団体連合会等(以下、「国保連等」と言います。)の審査支払機関から得る医療保険報酬+介護保険報酬+入居者から収受する家賃、管理費、食費等の保険適用外売上による三階建構造で構成されております。

 

① 訪問看護/介護予防訪問看護

・利用者に対する訪問看護サービスを提供し、このことに対して、国保連等の審査支払機関から得た報酬(医療保険制度による場合は診療報酬、介護保険制度による場合は介護報酬)を主に売上として計上いたします。

・提供したサービスの対価は、原則として、負担割合に応じたサービス利用料の1割~3割を利用者に請求し、残り7割~9割を国保連等に請求します。

・訪問看護は、老人保健法の改正(1992年)により創設された老人訪問看護制度に基づき事業化されたもので、何らかの病気や障害のある方が、自宅で療養生活をおくることを希望した際に、主治医から交付される訪問看護指示書に基づき、療養上の世話及び診療の補助を実施していくものであります。

・健康保険法等の改正(1994年)によって、老人医療の対象とはならない難病児者や障害児者等を含め、すべての年齢の在宅療養者に対して訪問看護を提供することが可能となっております。

・訪問看護を提供する者は、国家資格又は都道府県知事資格免許をもった看護師、准看護師、保健師等、理学療法士、作業療法士等となっています。
また、サービスを提供する法人形態は、医療法人、社会福祉法人、特殊法人をはじめ、株式会社等の営利組織、非営利組織など様々であります。

・訪問看護で提供できる療養上の世話とは、リハビリテーション、排泄及び身体清潔への援助などを指しております。
また、診療の補助とは、留置カテーテルやドレーン類の管理、点滴の実施、その他に注射類、在宅酸素及び人工呼吸器の管理、褥瘡の処置など多岐にわたります。

・訪問看護は、一般的に病院での急性期治療が終わり、退院後も医療的なケアを必要とされる方が利用します。
一方で、介護予防訪問看護は、現時点で寝たきりや痴呆等により常時介護を必要とする状態(要介護)には及ばないが、家事や身支度等の日常生活に支援が必要になった状態(要支援)の方が進行悪化し、前者の状態になることをできる限り防ぐ目的で実施されます。

・アンビスでは、医心館の同一敷地内に訪問看護事業所を併設し、入居者に対し、訪問看護サービスと訪問介護サービスを併せて提供しております。

 

② 訪問介護/介護予防・日常生活支援総合事業

・利用者に対する訪問介護サービス等を提供し、①同様、国保連等の審査支払機関から得た報酬を主に売上として計上いたします。

・①同様、提供したサービスの対価は、原則として、負担割合に応じたサービス利用料の1割~3割を利用者に請求し、残り7割~9割を国保連等に請求します。

・ホームヘルパー(訪問介護員)や介護福祉士が要介護者の自宅を訪問し、入浴や排泄、食事、着替えなどの介護(身体介護)や、調理、洗濯、掃除などの家事や生活等に関する相談、助言(生活援助)を受けることができるものであります。

・一方、要支援者については、介護予防・日常生活支援総合事業に基づく訪問型サービスが受けられます。
2018年3月までは要支援者を対象とする居宅サービスとして介護予防訪問介護がありましたが、2018年4月から介護予防訪問介護は介護予防・日常生活支援総合事業に移行されました。

・アンビスでは、医心館の同一敷地内に訪問介護事業所を併設し、入居者に対し、訪問介護サービスと訪問看護サービスを併せて提供しております。
サービス内容は、ケアマネジャーなどが作成したケアプランに基づいて設定されています。

・アンビスでは、各種サービスの利用者に説明を行ったうえで契約を締結、その後にケアプランに沿ったサービス提供を行います。
医心館の入居者は要介護度が高い方が多いため、主として身体介護サービスを提供しております。

 

③ 居宅介護支援

・サービスの利用者から依頼を受けて、その心身の状況やおかれている環境、本人や家族の希望などを考慮したうえで、利用するサービスの種類や内容などの居宅サービス計画書(ケアプラン)を作成するサービスのことであります。

・居宅サービス計画書の作成の他にも、その計画に基づいてサービスが適切に提供されるよう、サービス事業者や事業所などとの連絡調整も行います。

・アンビスには、有価証券報告書提出日時点で、居宅介護支援事業所を併設している事業所もありますが、当該事業所においても、医心館の入居者は外部の居宅介護支援事業所のサービスを受けることが可能であり、その選択は自由であります。

・アンビスでは、同社のケアマネジャーがケアプランを作成するなど、要介護認定者の介護保険サービス利用を支援した場合、介護保険での報酬を請求し、これを売上として計上いたします。報酬額はサービス利用者の要介護度に応じて設定されており、居宅介護支援サービスについては、利用者の負担はなく全額が介護保険から給付されます。

 

④ 居宅介護/重度訪問介護

・障害者総合支援法に基づき、障害のある方が住み慣れた地域で生活するため、日常生活や社会生活の総合的な支援を目的とした居宅介護サービス及び重度訪問介護サービスの提供を行うものです。

・居宅介護とは、自宅で、入浴、排泄、食事の介護等を行うものであります。

・重度訪問介護とは、重度の肢体不自由者で常に介護を必要とする方(2014年4月より対象者が重度の知的障害者・精神障害者に拡大)に、自宅で、入浴、排泄、食事の介護、外出時における移動支援などを総合的に行うものであります。

・これらのサービスは、個々の方の障害程度や勘案すべき事項(社会活動や介護者、居住等の状況)を踏まえ、個別に報酬の支給決定が行われます。アンビスでは、これらサービスの提供に基づく報酬を売上として計上いたします。

 

[事業系統図]

事業の内容を事業系統図により示すと図1のとおりであります。

 

図1 事業系統図

 


 

[事業化の背景と事業機会]

医心館事業の事業化の背景と事業機会は以下のとおりであります。

 

(1) 地域医療の疲弊・破綻

医療過疎地にある病院では医師の慢性的な不足と経営赤字という共通課題を抱え、病床の休廃止や廃院の危機に瀕しております。医師の確保が難しい背景には、日常の外来診療や病棟管理のほか、救命救急や周産期といった緊急性が高い対応までを少ない人員で行わざるを得ない結果としての過密な労働環境があります。労働環境を改善するべく、病院の経営側は医師の確保を試みるも叶わず、給与条件を引き上げることで人件費は高騰し、経営状況はさらに圧迫され、病床の休廃止や外来閉鎖、サービスの質量低下で患者数は一層減少、さらなる経営悪化で廃院するといった構造的な問題(地域医療の崩壊スパイラル)が存在しております。

 

(2) 医療ケア難民化

 わが国の超高齢社会(65歳以上の人口割合が全人口の概ね20%を超えている社会)は、医療や介護の需要がさらに高まることに併せて、「多死社会」を実相としており、人生の最終段階を「在宅(自宅や施設等)」で過ごすことを希望する方、さらには要介護度が高く医療を必要とする在宅療養者が急増する状況に、現状はその適切な受け皿や仕組みの整備が質量ともに不十分であります。

 これまで受け皿としての機能を果たしてきた、療養病床をはじめとする慢性期病床は、総数削減の方向性が示されております(病床機能評価の厳格化)。2014年に創設された地域包括ケア病床に関して、患者を病院内及び病院間で移動させるのではなく、「在宅」に帰す(在宅復帰)割合を上げることに対し高い報酬が設定されている(出所:中央社会保険医療協議会総会(第389回)資料、2018年2月7日)ことからも明らかなように、国は「時々入院、ほぼ在宅」といった、病院から「在宅」へという流れを強力に推進しております。この病床機能評価の厳格化の背景には、病床機能分化と全体的な病床数の削減、とりわけ療養病床の再編を促進する意図があると考えております。

 国は「地域医療構想」の達成に向け、2021年度時点で31.2万床の慢性期病床を、2025年には28.4万床まで縮減することを目標とし、縮減の行き先を介護施設や在宅医療等の利用で補うとされております。また、「超高齢」「多死」社会の進展に伴う需要の増大に対し、地域で関係機関及び職種が連携し一体となって患者を支えること(地域包括ケアシステム)を構想しております(出所:厚生労働省ホームページ「政策について/地域包括ケアシステム」ほか)。しかしながら、その整備状況については地域差が大きく、医療資源や機能的な連携が不十分であり需要に応えられる状況にはありません。療養病床を削減するその先、療養病床に代わる「療養の場」は時間を経るごとにますます社会全体で、特に医療過疎地で不足していくことを予想いたします。

 このような状況において、病床の不足から退院後にかかりつけ病院等へ転院できない、医療的な対応の不足から介護施設等へ移れない、なおさら家族等での負担が増えることから自宅へさえ戻れないといった、医療依存度が高い方の退院後の行き先に係る問題「医療ケア難民化」が存在しております。

 

[医心館事業の特徴]

当社グループが行う事業の特徴は、以下のとおりであります。

(1) 医心館事業の概要

医心館事業は「医心館」と称する有料老人ホームの運営と、併設している訪問看護事業所、訪問介護事業所の運営によるホスピス事業であります。有料老人ホームでは職員が24時間365日、入居者の見守りと健康管理を行い、訪問看護事業所と訪問介護事業所のそれぞれの職員は、医師の訪問看護指示あるいはケアマネジャーのケアプランに従い、入居者への日常的なケアに加えて病変時対応を行います。これらの点では、他の事業者が運営する有料老人ホームと運営方法に決定的な違いはなく、建築物の構造及び設備にも大きな特徴もありませんが、事業を安定的かつ持続的に発展運営するため、「医心館」は以下に掲げる特徴を有しております。

 

(2) 医心館事業の特徴
① 入居者からみた医心館事業の特徴

 医心館は、医療依存度が高い方々の安寧と尊厳のために、安心して暮らせる療養の場を提供できるよう事業を展開しております。一般的な介護施設では受け入れることが困難な、がんの末期状態にある方、特定疾患等の難治性の病を患う方、人工呼吸器の装着や気管切開で呼吸管理が必要な方、入退院を繰り返さざるを得ない方、看取り対応の方、重度障害により「在宅」での日常生活が困難な方など、いずれも医療依存度が高く「自宅等」で看護・介護を十分に得ることが難しい方々に対して、慢性期・終末期の“療養”の機能を“住まい”に付加した場(退院後の行き先)を提供し、看護職員がメーンプレイヤーとなって、最期まで責任あるケアを提供しております。

 医療資源(医療従事者及び業務補助者、医療施設及び設備など)の充足状況と、結果としての医療提供状況は、地域ごとに大きく異なるため、医心館では医療機関との棲み分けを考慮しながら、地域のニーズに応じて柔軟に受入れ対象を調整しております。

 医心館では、常時複数の医師と連携して入居者に必要な医療を提供しており、仮に入居者の病状が変化して、現在の主治医では対応が難しいような場合、専門分野を異にする医師の診療が必要になるような場合には、医心館の看護師を介して入居者への紹介が行われます。これは、地域の医療従事者等の円滑な連携によって、入居者にとって真に必要な医療が提供される仕組みと言え、結果として医心館のみならず、その地域における在宅医療の質的な向上と医療資源の効率的な利用を期待することができます。

 

② 収益構造からみた医心館事業の特徴

 医心館事業の収益は、国保連等の審査支払機関から得る医療保険報酬+介護保険報酬+入居者から収受する家賃、管理費、食費等の保険適用外売上による三階建構造で構成されております。

 医心館は、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設や他の介護施設(有料老人ホーム等)と異なり、医療依存度が高い方に特化した事業であるため、病院から在宅へのシフトを推進する政策の「追い風」環境下において、介護保険報酬に加えて医療保険報酬の両方から収益を得ており、事業運営は安定していることが最大の特徴であります。

 

③ 人員体制から見た医心館事業の特徴

・手厚い看護体制

医療依存度が高い方の医療需要に応えるため、経験豊か(総合病院に一定期間勤務している等)な看護職員を、一般病棟入院基本料に係る施設基準(入居者数:一日に看護を行う看護職員数が10:1~13:1)と同等数で人員配置しております(ただし、医心館もしくは併設する訪問看護事業所に配置する人数の合計)。また、看護職員と介護職員を合計した職員の総数は入居者数とほぼ同数になります。

 

・在宅療養に関わる人材の育成

今後の「多死」社会への対応を考えるとき、看取りを支える人材を育成していくことが必要となります。医心館では、2014年5月~2022年9月の間、9,955人の看取りに対応いたしました。2021年10月~2022年9月の間においては、アンビスの職員数を上回る4,432人の看取りを対応し、医心館で終末期に係る医療や介護の経験を個人として、また組織として次回の看取りに還元しています(デスカンファレンスの実施など)。このことは、医心館事業が社会の要請にかなった、在宅療養に関わる人材を育成している証であります。

 

④ 連携先からみた医心館事業の特徴

 医心館では、原則として医師を外部化することで、事業の透明性と公正性を担保し、同時に医療依存度が高い方のケアへの共感を軸に協業を図ることで、在宅療養を含めた地域包括ケアシステムや「地域医療」のプラットフォームを組み立てていることを特徴としております。なお、アンビスを含め当社グループは病院等の系列には属さず、また特定の医師と包括的な資本関係を持たない事業運営を行っております。

 

 有価証券報告書提出日現在、アンビスが運営する医心館は、65事業所、定員3,176人となりました。これまで、延べ13,412人(2022年9月末日現在)の利用者を得ております。

 

〈用語集〉

 

在宅療養

疾病をかかえた方々が自宅や施設等で必要な医療や看護を受けること。
1992年の医療法二次改正により「居宅等」が医療を行う場として法的根拠を持つに至り、2008年の診療報酬にその範囲が定められている。自宅、社会福祉施設・障害者施設の他、特別養護老人ホームや有料老人ホーム、グループホーム、小規模多機能居宅介護等の居住系施設が含まれる。

在宅療養において請求できる診療報酬としては、往診、訪問診療、訪問看護など医療従事者が訪問して行う医療を評価するものと在宅自己注射、在宅酸素療法など、患者が自ら行う在宅医療を評価するものがある。

国は、医療提供体制の改革において、病院から在宅へという流れを推進しているが、ここでの在宅とは自宅への退院だけでなく、上記居住系施設が含まれる。

訪問看護

国家資格免許を持った看護師又は都道府県知事資格免許をもった准看護師及び保健師等が、保健師助産師看護師法に基づき、医師(主治医)の指示により疾病又は負傷を持った人の自宅を訪問し、在宅で療養上の世話又は必要な診療補助(心身の状況の観察、体温・脈拍・血圧・血中酸素飽和度の測定、排泄の介助やおむつ交換、痰の吸引、口腔ケア、食事の介助、胃瘻からの水分・人工栄養剤・医薬品の投与など)を行う。医療行為を行う点で、訪問介護とは異なる。

訪問介護

訪問介護員が居宅等を訪問して、食事、排泄やおむつ交換、着衣の交換、寝具の交換、車いすへの移動、通院・通所・外出などの日常生活動作の介護、料理、洗濯・洗濯物の乾燥・洗濯物の取り込み・洗濯物の収納、掃除、買い物などの日常家事の介護を行うもの。

居宅介護支援事業

介護を必要とする人が適切なサービスを利用できるよう、本人や家族の要望に沿って、ケアプランの作成や見直しの他、サービス事業者や施設との連絡調整も行うもの。居宅介護支援事業所では、介護支援専門員(ケアマネジャー)が以下のような業務を行う。

・要介護認定申請の受付、申請書の提出

・介護認定調査の実施

・指定居宅介護サービス事業所、介護保険施設の紹介及び提供事業所との連絡調整

・居宅介護サービス計画作成、サービス担当者会議で要介護者が受けるサービスの検討

・サービス計画に基づいたサービス提供の管理

・サービスの再評価とサービス計画の練り直し

居宅介護
(ホームヘルプ)

障害者福祉サービスの内容であり、障害程度区分が区分1以上(障害児にあってはこれに相当する心身の状態)である者が、居宅において、入浴、排泄及び食事等の介護、調理、洗濯及び掃除等の家事並びに生活等に関する相談及び助言、その他の生活全般にわたる援助を受けるもの。

重度訪問介護

障害者福祉サービスの内容であり、重度の肢体不自由者で常時介護を必要とする障害者に、居宅において、入浴、排泄及び食事等の介護、調理、洗濯及び掃除等の家事並びに生活等に関する相談及び助言その他の生活全般にわたる援助並びに外出時における移動中の介護を総合的に行うもの。2014年4月から対象者は重度の知的障害者・精神障害者にまで拡大されている。

住宅型有料老人
ホーム

老人福祉法第29条第1項の規定に基づき、老人の福祉を図るため、その心身の健康保持及び生活の安定のために必要な措置として設けられる高齢者のための住居。

設置主体に限定はない(営利法人中心)。対象者は老人であるが、根拠法に老人の定義がないため、社会通念上の解釈による。入居者の①入浴、排泄又は食事の介護、②食事の提供、③洗濯、掃除等の家事、④健康管理のいずれかをする事業を行う施設と定義される。

サービス付き
高齢者向け住宅

高齢者の居住の安定確保に関する法律(高齢者住まい法)第5条の基準により登録される、介護・医療と連携し、高齢者の安心を支えるサービスを提供するバリアフリー構造の住宅。介護保険法上の類型はなく、外部サービスを活用する。設置主体に限定はない(営利法人中心)。対象者は、単身・夫婦世帯で、60歳以上の者あるいは要介護、要支援認定を受けている60歳未満の者に限定される。入居者の状況把握サービス、生活相談サービス等の福祉サービスを提供する住宅と定義される。

介護保険施設

介護保険で被保険者である利用者にサービスを提供できる施設。介護保険施設には、介護老人保険施設のほかに、介護老人福祉施設、介護療養型医療施設がありそれぞれ設置基準が異なる。

地域包括ケアシステム

高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもと、在宅医療を促進する上での拠り所となる地域の包括的な支援・サービスの提供体制のこと。
背景には、日本の医療提供体制が世界各国に比較して人口当たりの病床数が多く、入院日数が長いという特徴を有することがあり、高齢者向け医療・介護サービスへの需要がますます増加するなか、国の財政事情に鑑みて医療や看護の効率化を進め、必要な人に必要な医療・介護を提供することが必要との考えを背景としている。2018年度の診療報酬改定においても、入院から在宅へという流れを一層促進するため、病床機能評価を厳格化し、地域の住まいを拠点とした総合的な医療介護連携を地域包括ケアシステムによって実現することが目標に掲げられている。

医療依存度

人工呼吸器管理や酸素療法、経管栄養など、医療を施さなければ生存が難しい状態の度合いのことで、医療依存度の高さが退院後の在宅療養や介護施設の受入れ可否に係る条件の一つとなる。医療依存度が高い患者への対応には、病棟勤務経験のある看護師など、日ごろのケア方法を熟知した上で、急変の兆しや異常を見落とさないこと、緊急時の正しい対応など、医療面の知識を有し、プライバシーの保護方法などを学んでおく必要がある。

 

 

4 【関係会社の状況】

 

名称

住所

資本金
(百万円)

主要な事業
の内容

議決権の所有
(又は被所有)
割合(%)

関係内容

(連結子会社)

 

 

 

 

 

株式会社アンビス
(注)1、3

東京都中央区

10

居宅サービス、訪問看護・訪問介護事業及びそれらに付随する業務

100

経営管理

不動産の貸付

出向者の受入

従業員の出向

配当の受取

債務被保証

役員の兼任

 

株式会社明日の医療

東京都中央区

90

医療機関・介護施設の経営に関する調査、助言及びコンサルティング業務

100

 

資金の貸付

役員の兼任

 

 

(注) 1.特定子会社であります。

2.有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。

3.株式会社アンビスについては、売上高(連結会社相互間の内部取引売上高を除く)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。
主要な損益情報等 ① 売上高   23,064百万円
          ② 経常利益   6,012百万円
           ③ 当期純利益  4,246百万円
           ④ 純資産額   7,323百万円
           ⑤ 総資産額  15,705百万円

 

5 【従業員の状況】
(1) 連結会社の状況

 

2022年9月30日現在

セグメントの名称

従業員数(名)

医心館事業

2,184

(416)

 

(注) 1.従業員数は、当社グループからグループ外への出向者を除き、グループ外から当社グループへの出向者を含みます。臨時雇用者(パートタイマー及び嘱託社員を含み、人材会社からの派遣社員を除く)については年間の平均人員数(1日8時間換算)を()外数で記載しております。

    2.当社グループは、医心館事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

 

(2) 提出会社の状況

2022年9月30日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

67

(14)

38.3

1.5

5,907

 

(注) 1.従業員数は、当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含みます。臨時雇用者(パートタイマー及び嘱託社員を含み、人材会社からの派遣社員を除く)については年間の平均人員数(1日8時間換算)を()外数で記載しております。

     2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

   3.当社は、医心館事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

 

(3) 労働組合の状況

当社グループにおいて労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。

 

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日時点において、当社グループが判断したものであります。

 

(1) 会社の経営の基本方針

社名のアンビスは、Ambitious Vision(大志ある未来像)の造語であります。当社グループは、医療やヘルスケアの進歩に貢献したい、そして、その恩恵をあまねく多くの人々が享受できる社会の実現に貢献したいと考えています。また、サイエンスやテクノロジーではなく、仕組みをイノベーションすることで社会課題を解決し、かつ利益をあげることを実現します。その第一歩として、慢性期と終末期の病床から医師の機能をアウトソーシングするというアイデアをもとに、ホスピス「医心館」という独自の事業を提案、実践し、都市部から過疎地域まで広く展開、どの地域でも事業化し最期まで医療(療養)を得られる暮らしを提供できる可能性を示したことで医療介護業界に「ホスピス」という事業領域を確立しました。

わが国では、これまで永らく病院に医療資源を集中させる構造をとってまいりました。従来の急性期患者を対象とした「病院完結型」から、高齢者や慢性疾患患者の機能維持・向上を対象とした「地域完結型」の社会保障体制(地域包括ケアシステム)への移行改革が行われようとする今、その構造による体制硬直が改革の障壁となっております。この現状を打破するべく推進される在宅医療は、医療を人々のくらしに還し、病院と地域を親和させるといった医療のパラダイムシフトをもたらすことを期待するものであります。

2013年の創業以来、当社グループは、住み慣れた地域で在宅療養を得られずに困っている高齢者ほかのニーズに応えるべく、医心館事業を提案し、実直に取り組むことを続けてまいりました。結果、医心館はこの展開地域で在宅療養を含めた地域包括ケアシステムや「地域医療」のプラットフォームとして受け入れられているものと認識しております。今後、医心館事業を拡大展開していくにあたり、当社グループとその事業に期待される役割はますます重要かつ大きなものになっていくと見通しております。

当社グループでは、「世界で最もエキサイティングな医療・ヘルスケアカンパニーへ」をビジョンに掲げ、医心館事業に続く第二、第三の事業を創生し100年続くカンパニーを目指してまいります。そして、大志ある未来像を見据え、重要で本質的な価値を創出するために、時には常識も疑い、斬新な解決策を模索するハングリーなチャレンジャーであり続けます。

 

(2) 目標とする経営指標

当社グループでは、主な経営指標として、企業の事業活動の成果を示す営業利益、EBITDAやその推移のほか、収益性の判断指標では営業利益率とEBITDAマージンの推移を、財務の安定性判断の指標では自己資本比率とNet Debt/EBITDA倍率を用い、これら指標の向上に意識をおき、バランスよく、かつ持続的に企業価値を拡大していくことを目指しております。また、企業価値を測る指標として、売上高、営業利益、親会社株主に帰属する当期純利益及びEBITDAの前年比増による成長性並びに、営業利益率とEBITDAマージンを重視しています。

 

(3) 中長期的な会社の経営戦略

当社グループの中長期ビジョンは以下の3点であります。

① ホスピス事業(医心館事業)を長期安定的な収益基盤として確立

② 在宅医療・看護のリーディングカンパニーになり、医療・福祉分野で新たな潮流を創生

③ 世界で最もエキサイティングな医療・ヘルスケアカンパニーとして100年続く企業となり、人々の幸せを実現

 

 

これらビジョンをふまえて、当社グループが設定した中長期戦略は以下の2点であります。

(a) 医心館事業規模(開設数)の拡大

当社グループは、今後も医心館事業を積極的に展開します。

展開地域では、より厚い信頼(質)とより高いシェア(量)の両方を獲得し維持することを目指します。

具体的な行動方針はつぎのとおりであります。

 

 ・強固な看護体制及び本社集約型管理体制の構築

当社グループは、がん患者・神経難病患者に対する幅広いケアに対応可能な強固な看護体制のもとで医心館を運営することで、「医療依存度が高い患者を病院から受け入れる」という医心館のコアバリューを発揮し続ける方針です。また、病院に搬送することなく医心館で最期を迎える入居者割合を高い水準で維持することにより、地域医療のプラットフォームとしての医心館の立場を確立することを目指します。さらに、各事業所に施設長を置かず、本社所属の看護師が中心となり、運営、コンプライアンス、採用等を一括管理することで、現場従業員がサービス提供に集中できる環境を構築しておりますが、本社機能の強化・充実により、事業規模のさらなる拡大に対応する方針です。

 

 ・首都圏エリアのドミナント展開の加速

当社グループは、医心館の開設・運営を推進するに当たり、高齢者人口当たり療養病床数など様々な医療資源が乏しく、切迫度の高い東日本から展開する方針としています。一方で、首都圏は高齢者人口の増加とともに、医療依存度が高く適切な療養先の確保が必要な方々が急増している問題が生じております。当社グループはこの問題にいち早く対応するため、首都圏におけるドミナント展開を加速する方針です。

 

 (b) 地域医療再生事業等への取組

前述のとおり、医療過疎地では、病院の多くが医師の慢性的な不足と経営赤字という課題を抱え、病床の休廃止や廃院の危機に瀕しております。そこには、それらの病院に勤務する医師らは、病棟管理から救命対応までのすべてを少ない人員で行わざるを得ない結果としての過密な労働環境があります。医心館事業の本質は、病院の機能を大胆に切り分け、医師を外部化し、質の高い看護体制を事業所に整え、慢性期・終末期の患者を対象としたケアに特化して運営することにあります。これは医師の労働環境を、及び地域における病院(病床)の存在を危機から救う方策であります。当社グループの創業者であり代表取締役の柴原慶一は、研究者から事業家へと転身した際には、この「本質」を地域医療再生へのアプローチのひとつとして構想し、当初はこれをそのまま事業目的化することになりました。地域の医療機関や医療従事者の専門性や役割を活かした連携によって地域医療を支える仕組みであり、それぞれが役割に特化することで一層の機能強化を促し、地域では医療資源が効果的かつ効率的に利用される姿を期待するものであります。

当社は地域医療が抱える経営赤字や医師の慢性的不足といった課題解決の一歩として、また既存の医心館事業とのシナジー効果を図りつつ地域医療再生事業に一層注力してまいりたく、2020年3月に医療機関及び介護施設の経営に関するコンサルティング等を目的とした連結子会社「株式会社明日の医療」を設立いたしました。株式会社明日の医療は、医療機関や介護施設の運営に関する総合的な支援を行います。診療報酬・介護報酬債権の早払いサービス(ファクタリング)等により、医療機関や介護施設の運営資金を確保し、その上で、長年の医心館事業で培った医療機関等とのネットワークにより、地域医療のプラットフォーム形成、病棟の転換、医療従事者の組織づくりといった病院の経営改善に必要な対策をアドバイスしています。また医心館との連携をはかることで入退院調整が有効に行われるようサポートしています。

中長期的には、医療機関との連携として、「医心館 名張」で病院(病床)を再活用したように、病院の空床スペースを有効活用した医心館もしくは訪問看護ステーションの開設や、同一敷地内での医心館開設による入退院調整の連携強化を視野に入れております。また、介護施設との連携として、医療依存度の程度に応じた入居者の相互紹介や、当社で育成をした経験豊かな看護職員・介護職員の人材支援、撤退を検討している介護施設の譲り受けもしくはM&A等を視野に入れております。地域医療の需要と供給に係る体制や質量の急激な変化を緩衝し、地域医療が安定的かつ持続的に運営存続できるよう当社グループが一丸となって対応していく方針であります。

 

(4) 会社の優先的に対処すべき課題

医療過疎地をはじめとした「地域」の医療を強化再生するプラットフォーマー(プラットフォームホルダー)として、またパイオニアとして、好循環を維持強化するための各種戦略を選択できる競争優位と先駆者の優位性をもって、安定的かつ持続的な成長、そして長期的利益へと繋げることを目的としております。このために、既存の医心館事業を一層深耕し、業務効率を改善させ、人材の採用や教育に注力していくなど、積極的な事業展開を図ります。これらを実現するための当社グループの対処すべき課題は以下のとおりと考えております。

 

① サスティナビリティ経営の実施

(a) 医療の地域間格差のない社会の実現

医心館は、“医師機能のアウトソーシング”、地域の医師等が集う“シェアリング病床”という発想に基づく新しいコンセプトの施設です。病院から諸機能を落として大幅なコスト圧縮を実現したモデルでもあり、過疎化が進む地方を含め、地域特有の医療ニーズに柔軟に対応することができます。開設に当たっては、各地域の問題点を把握し、その問題解消に努めるべく地域の医療・介護従事者へのヒアリングを丁寧に行っています。
 また、医師機能をアウトソーシングしているので、医心館を開設しても地域の重要な“医療インフラ”である医師の配置を分散させることはありません。
 医心館の開設・運営を進めることで、医療の地域間格差の是正、医療機関の在院日数短縮化に貢献し、地域医療にとって欠かせないプラットフォームとなることを企図しています。

 

(b) 自然と調和したオペレーションの実現

省資源活動の一環としてペーパーレス化を推進し、クラウド会計システムや電子契約を導入しました。また、電子帳簿保存法の対応を促進しています。
 さらに、食品ロスの削減にも取り組んでおり、施設で提供する食事は必要量に応じて調理しやすいクックチル方式を導入しています。
 気候変動への対応に関しては、CO2の排出量を可視化するとともに、カーボンニュートラルの実現に向けて、2050年までに排出量0を目指します。排出量削減のため、照明のこまめなスイッチオフやエリアごとの空調管理などを実施しています。

 

(c) ひとりひとりが生き生きと働ける職場の実現

組織の力を最大限に発揮するために、多様なバックグラウンドを持つ個々人を尊重し受容します。具体的には、障がいのある人を直接雇用したり、既に全従業員の約85%を占めて活躍している女性が経営会議でも力を発揮するように経営会議での女性比率50%の目標を定めたりすることで、報酬や教育、昇進機会等について、性別・国籍・障がいの有無等によらず平等に機会を提供します。
 また、各人のライフステージに合わせて幅広い世代の看護師が働ける環境を整備し、本社看護介護部、地域連携部、コンプライアンス部、採用部など、医心館の現場以外でも看護師が活躍できる場を設け、潜在看護師予備軍の受け皿として機能しています。
 さらに、働きやすい環境づくりの一環として、リモートワーク制やフレックスタイム制を活用したワークライフバランスの確保、従業員の声を聞くためのアンケートや面談といったフォロー体制の整備、必要な資格取得に向けた受講料や受験料の補助等の能力開発のための取り組みも実施しております。

 

 

(d) 社会・地域からのさらなる信頼獲得の実現

社会・地域から信頼される企業となるために、企業倫理を強化し、法令遵守を徹底します。具体的には、取締役会、監査役会、経営会議とは別に、指名報酬委員会と特別委員会を設置しております。指名報酬委員会は、取締役の指名、報酬等に関する手続きの公正性、透明性、客観性を強化し、コーポレート・ガバナンスの充実を図ることを目的とした、取締役会の諮問機関です。特別委員会は、支配株主との間に発生する取引の内容及び条件の妥当性について、その公正性および合理性を確保し、当社の少数株主の利益保護に資するための機関です。
 また、コンプライアンスの観点では、法令基準の遵守や業務の質向上等を目的とした研修、入職時のインサイダー研修を実施して周知し、ホットライン・システムを構築して悩みや問題を抱え込まない組織づくりに努めるとともに、反社会的勢力との関係を遮断するために「反社会的勢力に対する基本方針」を定め、これに従い全社的に行動しています。

 

② 医心館事業の規模の拡大

当社グループは、引き続き医心館事業を積極的に展開し、展開地域では、より厚い信頼を獲得し維持することを目指します。中長期計画「Amvis 2025」においては、医心館事業のさらなる規模の拡大を企図し、需要の高い首都圏、参入障壁の高い地方都市への新規開設を並行して行い、「Amvis 2023」で設定した中長期目標を上回る水準で規模を拡大する方針であります。

 

③ 事業ポートフォリオの基本方針と見直し

現在の当社グループは医心館事業の単一セグメントから構成され、当社グループの業績は当該市場環境の影響を強く受けるものと考えております。当社グループでは、医心館事業とのシナジー効果を図りつつ、医療機関及び介護施設の経営に関するコンサルティング等を目的とした連結子会社「株式会社明日の医療」による事業ポートフォリオの多様化に取組み、特定環境の影響を過度に受けないための施策に注力しております。

 

④ 財務健全性の確保

当社グループが今後も持続的に医心館事業を運営・展開していくためには、財務健全性の維持が不可欠であるため、着実な利益剰余金の積み上げとキャッシュ・フローの創出、有利子負債の管理を通じて財務基盤の強化に取り組んでまいります。

 

(5) 新型コロナウイルス感染症に関する対応

当社グループは、医心館の運営をサポートする本社の「看護介護部」に専門知識を持つ看護師からなるICT(Infection Control Team)本部を置き、新型コロナウイルス感染症の対応方針策定やマニュアルの作成、全事業所従業員への指示、教育、24時間体制の相談窓口を一括して行う体制を整備し、現場従業員に対応方針の検討や決定を委ねないトップダウンの体制を確立しております。また、平常時よりも多くの従業員を採用するとともに、サージカルマスクやフェイスシールド、アルコール消毒液などの衛生材料の十分な確保に努めております。今後も新型コロナウイルス感染症に対する対策を適時適切に実行してまいります

 

 

2 【事業等のリスク】

本書の「事業の状況」及び「経理の状況」等に関する事項のうち、当社グループの事業展開上のリスク要因となる可能性があると考えられる主な事項を記載しております。また、必ずしも事業上のリスクに該当しない事項についても、投資判断あるいは当社の事業活動を理解する上で重要と考えられる事項については、投資者に対する積極的な情報開示の観点から記載しております。

当社グループは、これらのリスクの発生可能性を認識したうえで、リスクの回避、低減、並びに発生した場合の対応に努める方針であり、当社株式等に関する投資判断は本項及び本項以外の記載内容も併せて慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。

なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日において当社グループが判断したものでありますが、以下の記載は当社グループの事業等及び株式への投資に係るリスクをすべて網羅するものではありません。また、不確実性が内在しているため、実際の結果と異なる可能性があります。

 

(1) 事業所の新規開設に関するリスク

当社グループでは、「医心館」の開設地域を選定するにあたり、十分な時間をかけて多角多面的なマーケットリサーチを行っております。また、当社担当者が独断で案件進行してしまうことがないよう、一般従業員から経営層まで各職位による複数人対応を原則としております。医療・介護業界に限らず、不動産開発では好立地から優先的に需要されていくため、同業他業の他社との競合により好立地に案件を確保できないとき、また自治体等の各種規制において開設できないとき、そして様々な要因、例えば工事期間中の台風や大雪といった不可抗力の事由、景況感や各種相場や需給の変化といった予測困難な事由などが発生するとき、これらは開設計画の実現性における不確定要素となっております。ここに記載した不確定要素をはじめ、何らかの事由で開設時期に遅れや事業計画に大幅な乖離を生じたとき、利益機会を逸失し、当社グループの業績及び利益計画や財務状況に影響を与える可能性があります。

 

(2) 人材の確保、育成及び管理に関するリスク

当社グループが事業の規模、範囲並びに内容を安定的かつ持続的に、さらには発展的に開発するためには、それに見合った人材を確保、育成する必要があります。特に、医心館事業は看護職員の配置人数(体制)に強みをおく事業であり、適切な有資格者の確保と育成は事業の根幹であると言えます。また、経営資源としてのこれら人材を効果的かつ効率的に利用するために管理することも必要となります。医心館の展開が進むほどに人材の確保は有利となっている状況にありますが、医療・介護業界での慢性的な人材不足とこれに続く求人競争激化の環境は予断を許さない状況であります。当社グループでは、(他社と同様に)求人サイトやメディアを利用しておりますが、これを漫然と利用し続けることを避け、常に効果検証しながら積極的な採用活動を行い、必要とする質量の人材が確保できないリスクの低減に努めております。しかしながら、万が一、そのリスクが生じた際には、既存事業所ではサービス提供の規模縮小、新規事業所ではオープン時期の順延などの影響を生じ、当社グループの業績や財務状況に影響を与える可能性があります。

 

(3) 特定人物への依存に関するリスク

当社グループの創業者であり大株主でもある代表取締役である柴原慶一は、設立以来、当社グループの事業に深く関与し、当社グループの経営戦略の構築やその実行に際して重要な役割を担っております。また、当社の発行済株式(自己株式を除く。)の総数のうち72.09%(同氏がすべての株式を保有する株式会社IDEA Capitalの保有分も含む)の株式を保有しております。

当社グループでは、特定の人物に依存しない体制を構築するべく、同氏に過度に依存しない経営体制の整備を進めておりますが、何らかの理由により同氏の当社グループにおける業務執行が困難になった場合、当社グループの業績や財務状況に影響を与える可能性があります。

 

 

(4) 自然災害・集団感染・事故等に関するリスク

当社グループでは、有事に備えた危機管理体制の整備に努め対策を講じておりますが、台風、地震、津波等の自然災害及び新型コロナウイルス感染症や医療依存度が高い高齢者や障害者を受け入れる集合住宅ならではの食中毒等への集団感染、及び火災等の生命に関わりうる事故のリスクがあります。「医心館」では、事業所内での着火物の取扱いを原則禁止し、食事は調理済み食材(チルド食)を加温提供する等、火災の発生リスクの低減に努めております。また、利用者と従業員の健康管理を基本とし、日ごろ手洗いや手指消毒を励行、定期的に社内研修では感染(症)の予防、流行及び対応を学ばせ、マニュアルを整備し、これを適切に運用することで食中毒や集団感染の発生リスクの低減に努めています。これらのほか、地震や風水害への備えを行い、防犯環境を整える等の対応により利用者の安全管理などに細心の注意を払っております。しかしながら、想定を上回る規模の自然災害や集団感染、事故が発生し、当該事業所の稼働が長期に渡って困難になった場合には、当社グループの管理責任が問われ、当該事業所のみならず当社グループの業績や財務状況に影響を与える可能性があります

 

(5) 事業に係る法的規制に関するリスク

当社グループが行っている「医心館事業」は、老人福祉法、高齢者住まい法、健康保険法、介護保険法及び障害者総合支援法ほかに基づく医療及び介護サービスの提供が中心となっており、これら法律及び関連諸法令の規制を受けます。また、当社グループでは売上高に対するそれら保険収入割合が約9割となっており、保険収入に依存した収益構造となっております。

健康保険制度及び介護保険制度は、2年毎及び3年毎に制度全般の見直しや報酬の再設定が行われ、特に6年毎の同時改定のタイミングにおいて社会保障制度及び医療介護福祉政策の方向性が示されます。従いまして、医療保険収入と介護保険収入の割合が高い同事業では、法令、制度及び報酬の改定等があり、経営上不利な内容があった場合には、当社グループの業績や財政状況に影響を与える可能性があります。

 

(6) 事業に必要な指定等に関するリスク

当社グループが行っている「医心館事業」は、事業所単位で、都道府県知事又は政令指定都市市長から各種指定等(表2)を受けるものであります。特に訪問看護事業(医療保険売上、介護保険売上)と訪問介護事業(介護保険売上)では、これら2事業による売上高は売上全体の9割を占めることから、これら事業に係る指定等の許認可取消があった場合には、後述する事由により当社グループの業績や財政状況に重大な影響を与える可能性があります。

該当する根拠法で許認可取消事由がそれぞれ定められておりますが、主な内容は以下のとおりであります。

 

・不正請求   … 実態のないサービス提供に対する請求、実態のない加算請求

・人員基準違反 … 人員欠如による運営、無資格者によるサービス提供、実在しないスタッフによる記録

                  作成、勤務時間の虚偽

・運営基準違反 … 記録の未整備、計画未作成、重要事項や計画の説明未実施

・虚偽報告   … 自治体への届出や報告、実地指導対応における事実とは違う書類提出や答弁

 

当社グループの特定の事業所が許認可取消を受けた場合、その事業所の介護報酬等が請求できなくなり、また、その事業所では5年間は新規事業所の開設を禁止されます。さらに、取消事案が法人全体で(組織的に)関与していると判断された場合は、関係法人の新規指定・更新が拒否される場合もあります。一事業所でも許認可取消を受けた場合、法人(当社グループ)が不正又は著しく不当な行為をした者と判断され、5年間は新規指定も指定更新もできないこととなります。介護保険法等に基づく事業については、6年ごとに指定更新を受ける必要があるため、一事業所でも許認可取消を受ける事は、新規事業所開発の停止と共に、ほとんどの既存事業所が更新できずに撤退となりますので、医心館事業から撤退せざるを得なくなります。

 

表2 医心館事業で提供するサービスの名称及び根拠法等

a.訪問系サービス

 

サービス名

根拠法等

主な許認可取消事由

 

訪問看護

介護予防訪問看護

・介護保険法(厚生労働省)
指定の有効期間は6年間で、以後6年毎の更新が必要となります。
都道府県、政令指定都市及び中核市が事業の指定権者となります。

・健康保険法(厚生労働省)
介護保険法に基づく指定を受けた際には、健康保険法の指定があったものとみなされますので、有効期間は介護保険法に基づく指定の有効期間に準じます。
地方厚生局が事業の指定権者となります。

・訪問看護
介護保険法第77条
(指定の取消し等)

 

・介護予防訪問看護
介護保険法第115条の9
(指定の取消し等)

 

訪問介護

居宅介護支援

・介護保険法(厚生労働省)
指定の有効期間は6年間で、以後6年毎の更新が必要となります。
都道府県、政令指定都市及び中核市が事業の指定権者となります。なお、居宅介護支援については、2018年4月以降の指定権者は市区町村になっております。

・訪問介護
介護保険法第77条
(指定の取消し等)

 

・居宅介護支援
介護保険法第84条
(指定の取消し等)

 

介護予防・日常生活支援総合事業

・介護保険法(厚生労働省)
指定の有効期間は6年間で、以後6年毎の更新が必要となります。
市区町村が事業の指定権者になります。

介護保険法第115条の45の9

(指定事業者の指定の取消し等)

 

居宅介護

重度訪問介護

・障害者総合支援法(厚生労働省)
指定の有効期間は6年間で、以後6年毎の更新が必要となります。
都道府県、政令指定都市及び中核市が事業の指定権者になります。

障害者総合支援法第50条

(指定の取消し等)

 

 

b.施設系サービス

 

サービス名

根拠法等

主な許認可取消事由

 

住宅型有料老人ホーム

老人福祉法(厚生労働省)

届出制であり、届出後の有効期間の設定はありません。

都道府県、政令指定都市及び中核市が届出先となります。

老人福祉法第29条14項

(届出等)

※事業の制限又は停止に関する定めあり

 

サービス付き高齢者向け住宅

高齢者住まい法(国土交通省)

登録制であり登録の有効期間は5年間で、以降5年毎に更新が必要となります。

都道府県、政令指定都市及び中核市が登録先となります。

高齢者住まい法第26条

(登録の取消し)

 

 

なお、新規に事業所を開設する際には、開設予定地の自治体との事前相談や事前協議において、当社グループが行う事業を十分に説明し、自治体からの事業所及び人的に係る基準等の指導があれば、これに対応した上で開設準備を開始しております。また、事業所の開設後も法律、規則や基準等並びに指導を遵守し事業を運営しております。

開設前、開設後ともに細心の注意を払って準備・運営しており、有価証券報告書提出日現在において、各事業所における指定等の取消しや営業停止は発生しておりませんが、今後、何らかの原因によりこれらの指定等が取り消された場合や営業停止となった場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(7) 情報管理に関するリスク

当社グループが行っている「医心館事業」では、多数の利用者の情報を取り扱っており、特に病歴や治療状況など一層厳重に管理することが要求される情報を含んでいることに特徴があります。また、当社グループの管理部門では様々な経営情報等の内部情報を保有しております。当社グループでは、情報管理に係る従業員教育を行うほか、従業員(退職者を含む。)に対して機密保持の宣誓書の提出を求め、またそれら情報を取り扱うエリアを区分し、サーバ及びディスクへのアクセス制限等を実施することにより情報漏えいリスクの低減に努めております。しかしながら、万が一、情報漏えいが発生した際には、当社グループの社会的信頼が失墜し、あるいは損害賠償支払い、体制整備及びシステム改修に係るコストが発生することにより、当社グループの業績や財務状況に影響を与える可能性があります。

 

(8) 長期賃貸借契約に関するリスク

当社グループが行っている「医心館事業」では、事業所として「医心館」の開設に供する土地又は建物もしくはその両方を各所有者から借り受けております。賃貸借により投資リスクは抑制されるものの、一定期間は撤退の制約が課せられ、これに反した場合は中途解約による違約金等の支払いが生じます。有料老人ホームの開設に係る自治体からの指導等もあり、20~30年間の長期賃貸借契約を締結することが一般的であります。また、土地及び建物の所有者である法人又は個人が破綻等の状況に陥り、継続的な使用や差入保証金の回収が困難となることがあります。当社グループでは、契約において条件設定するとともに、事業所の開設後も所有者とのコミュニケーションを密に状況変化の兆しを初期の段階で捉えること等により、リスクの低減に努めております。前述の状況となった際には、当社グループの業績や財務状況に影響を与える可能性があります。

 

(9) 固定資産(土地・建物及び構築物・リース資産)の減損等に関するリスク

当社グループが行っている「医心館事業」では、医療・介護サービスの提供という事業の性格上、利用者の行き先確保、医療機関や行政機関との関係性維持の観点から、事業の収益性に不利を生じても即時撤退が困難で、低採算での運営を続けなければならない可能性があります。ゆえに、固定資産の減損会計の適用に伴う損失処理が発生しないよう、各事業所の収益管理を徹底し、不採算事業所があれば積極的に対策を講じております。当連結会計年度末及び当事業年度末においては、それぞれ当社グループ及び当社において減損の兆候はないと判断しておりますが、万が一、不採算事業所の増加や閉鎖が集中した場合、多額の減損損失が発生し、当社グループの業績や財務状況に影響を与える可能性があります。

 

(10) M&Aに関するリスク

当社グループでは、同業他業の他社に対するM&A(子会社化や事業譲受等)を実施することにより、当社グループの事業を補完強化することが可能であると考えております。その実施にあたっては、対象企業や対象事業の状況及び財務、税務、法務、業務ほか各種デューデリジェンスを行うなど、意思決定に必要な情報を十分な時間をかけて収集、分析、精査及び検討することで、可能な限りリスクの低減に努めております。しかしながら、M&Aではこの実施後に当社グループが事前には認識し得なかった事項が判明、また問題が明らかになった場合や、何らかの理由で取得した企業や事業の経営や展開が計画どおりに進まない場合には、当社グループの業績や財務状況に影響を与える可能性があります。

 

(11) コンプライアンスに関するリスク

当社グループでは、「医心館事業」を営むうえで、利用者や家族ほか、近隣住民、地域の医療機関、在宅医療の主治医や薬剤師、ケアマネジャー、各種取引先など当該事業に関わる方々からの信用や評判が大きな影響力を有することから、法令遵守及び倫理に基づき誠実に行動することを経営上の最重要課題のひとつとして位置付けております。事業の実施に直接関係する法令等ほか、社会的責任のある企業のひとつとして遵守すべき法令等の全般につき当社グループのすべての役職員が法令等や倫理から逸脱しないよう、日ごろコンプライアンスに係る意識と行動の徹底を図っております。なお、内部での不正を抑止するため、当社グループでは内部通報制度を整備、運用しております。

また、昨今、他社において従業員のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)での倫理観を欠く不適切な発信行為が企業の社会的信用の失墜、訴訟の提起、監督官庁等からの処分を引き起こす例が少なからずあります。当社グループでは、このことに鑑み、入社時及びその後の定期的な社内教育研修等で従業員に対する意識の向上を求めております。

万が一、コンプライアンス上の問題に直面した場合には、法令による処罰・訴訟の提起・社会的信頼の喪失等により、当社グループの業績や財務状況に影響を与える可能性があります。

 

(12) その他のリスク

上記のほか、外部からの犯罪行為、事務手続きの不備などにより直接的又は間接的もしくはその両方のコストが発生し、適正な事業所運営や事業展開に支障を生ずること、行政処分等により営業停止となること、加えて当社グループの社会的信頼が失墜する等のリスクがあります。これらの場合、当社グループの業績や財務状況に影響を与える可能性があります。

 

 

3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

経営者の視点により当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。

   なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において判断したものです。

 

① 財政状態

     資産、負債及び純資産の状況

   (資産の状況)

当連結会計年度末における資産合計は、41,767百万円となり、前連結会計年度末に比べ9,845百万円の増加となりました。これは主に、増収により売掛金が1,514百万円増加し、新規事業所の開設に伴い有形固定資産が7,378百万円、敷金及び保証金が568百万円増加したこと等によるものです。

 

   (負債の状況)

当連結会計年度末における負債合計は21,308百万円となり、前連結会計年度末に比べ5,727百万円の増加となりました。これは主に、新規事業所の開設に伴い借入金が3,743百万円、リース債務が942百万円増加し、また事業拡大に伴い未払金及び未払費用が421百万円増加したこと等によるものです。

 

   (純資産の状況)

当連結会計年度末における純資産合計は、20,458百万円となり、前連結会計年度末に比べ4,117百万円の増加となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益4,279百万円により利益剰余金が増加する一方で、配当金の支払いにより利益剰余金が218百万円減少したことによるものです。

 

② 経営成績の状況

当連結会計年度におけるわが国の経済は、新型コロナウイルスワクチン接種の普及を受け、経済活動の制限緩和による景気回復が期待されたものの、新たな変異株の出現及び急速な感染拡大に伴い、不安定な状態が続きました。また、ウクライナ情勢の長期化による供給網の混乱、円安進行の影響も加わり、資源・原材料価格高騰など、全体として厳しい経営環境となりました。

 介護業界においても、感染症対策の強化やエネルギー価格の高騰に伴う負担増加のために、経営に苦しむ介護事業者が増えた結果、2022年1月から6月までの期間における介護事業者の倒産件数は、コロナ関連の支援策に加え、介護報酬のプラス改定などの下支えにより倒産件数が少なかった2021年より前と同程度の水準まで増加しました。新型コロナウイルスに関して、夏場の第7波の感染拡大はピークアウトしたものの、今後も予断を許さない状況は続いております。

 このような環境下、当社グループは強固な看護体制及び本社集約型管理体制を構築し、コロナ禍の影響を受けながらもホスピス事業のパイオニアとしての位置づけを一層確立した1年だと捉えています。さらに、首都圏エリアのドミナント展開を加速させ、当初計画を上回る16事業所を開設し、多くの方々に医心館をご利用いただくことができました。

当連結会計年度において、医心館事業では新たに16事業所を開設、全国の医心館は2022年9月末時点で58事業所、定員2,802人を数えるに至り、特に新規開設事業所の立ち上がりが好調であることが寄与して、稼働率は高水準で推移しました。これらの結果、当連結会計年度における当社グループの経営成績は、売上高23,072百万円(前連結会計年度比50.5%増)、営業利益6,132百万円(同62.0%増)、経常利益6,060百万円(同60.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は4,279百万円(同62.9%増)となりました。
 なお、当社グループは医心館事業のみの単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

 

(単位:百万円)

 

 

2021年9月

(前連結会計年度)

2022年9月

(当連結会計年度)

増減額

増減率

 

売上高

15,334

23,072

7,737

50.5%

 

営業利益

(営業利益率)

3,784

(24.7%)

6,132

(26.6%)

2,347

62.0%

 

経常利益

(経常利益率)

3,779

(24.6%)

6,060

(26.3%)

2,281

60.4%

 

親会社株主に

帰属する当期純利益

(当期純利益率)

2,627

(17.1%)

4,279

(18.5%)

1,652

62.9%

 

 

(売上高)

当連結会計年度の売上高は23,072百万円となり、前連結会計年度より7,737百万円の増加となりました。これは主に、新規16事業所の医心館開設によるサービス提供の開始により、医療保険収入及び介護保険収入が生じたこと等によります。

 

  (売上原価、売上総利益)

当連結会計年度の売上原価は13,385百万円となり、前連結会計年度より4,355百万円の増加となりました。これは主に、新規に医心館を開設したことに伴い採用した事業所従業員の給与手当が生じたこと等によります。この結果、売上総利益は9,686百万円となりました。

 

  (販売費及び一般管理費、営業利益)

当連結会計年度の販売費及び一般管理費は3,554百万円となり、前連結会計年度より1,034百万円の増加となりました。これは主に、新規に医心館を開設したことに伴う事業所従業員の採用費用、また業務の規模拡大に伴い採用した事業所事務員、地域連携部員、本社従業員の採用費用及び給与手当の増加によります。この結果、営業利益は6,132百万円となりました。

 

  (営業外収益、営業外費用、経常利益)

当連結会計年度の営業外収益は161百万円となり、前連結会計年度より3百万円の減少となりました。これは主に、介護職員処遇改善支援補助金等が発生した一方で新型コロナウイルスに係る補助金収入が減少したこと等によります。また、当連結会計年度の営業外費用は233百万円となり、前連結会計年度より63百万円の増加となりました。これは主に、医心館の新規開設による借入金及びリース債務に係る支払利息が増加したこと等によります。この結果、経常利益は6,060百万円となりました。

 

  (親会社株主に帰属する当期純利益)

当連結会計年度の法人税等合計は1,780百万円となり、この結果、親会社株主に帰属する当期純利益は4,279百万円となりました。

 

 

③ キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における連結ベースの現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、11,342百万円となり、前連結会計年度末に比べ150百万増加しました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は以下のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果得られた資金は4,415百万円(前年同期は2,584百万円の獲得)となりました。これは主に、法人税等の支払1,791百万円、売上債権の増加1,514百万円が生じた一方で、税金等調整前当期純利益6,060百万円、減価償却費828百万円、未払金及び未払費用の増加445百万円が生じたこと等によるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果支出した資金は7,751百万円(前年同期は5,780百万円の使用)となりました。これは主に、新規事業所を開設したことに伴い有形固定資産の取得による支出7,118百万円、敷金及び保証金の差入による支出583百万円等が生じたこと等によるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果得られた資金は3,486百万円(前年同期は11,052百万円の獲得)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出1,209百万円が生じた一方で、新規事業所を開設したことに伴う長期借入れによる収入4,573百万円が生じたこと等によるものです。

 

④ 生産・受注及び販売の実績

当社グループの報告セグメントは、医心館事業のみの単一セグメントであります。

 a.生産実績

 当社グループでは生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。

 b.受注実績

 当社グループでは受注生産を行っておりませんので、該当事項はありません。

 c.販売実績

当連結会計年度における販売実績は、23,072百万円となりました。なお、当社グループは医心館事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。主な相手先別の販売実績とその割合は、次のとおりであります。

 

 

相手先

前連結会計年度

当連結会計年度

販売高

(百万円)

割合(%)

販売高

(百万円)

割合(%)

 

神奈川県国民健康保険団体連合会

3,130

20.4

4,490

19.5

 

埼玉県国民健康保険団体連合会

1,508

9.8

2,457

10.7

 

社会保険診療報酬支払基金

1,720

11.2

2,422

10.5

 

 

 

  ⑤ 資本の財源及び資金の流動性

当社グループの資金需要の主なものは、新規事業所の開設資金(土地や建物の取得等)及び運転資金であります。運転資金のうち主なものは、売上原価に計上している事業所従業員の人件費等で、新規事業所の開設資金は金融機関からの借入及び市場からの調達、運転資金は自己資金を基本としております。借入金につきましては、流動性を確保するため取引金融機関と当座貸越契約を締結し、適正な手許現金及び現金の水準を定め、長期資金と短期資金の均衡を保ちつつ、財務健全性の維持を図っております。総じて、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は11,342百万円となっており、事業運営上、必要な流動性を確保していると認識しております。

 

⑥ 経営者の問題意識と今後の方針について

経営者の問題意識と今後の方針については、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照ください。

 

⑦ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。重要な会計方針については、連結財務諸表「注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。連結財務諸表の作成にあたっては、経営者により、一定の会計基準の範囲内で見積りが行われている部分があり、資産・負債や収益・費用の計上額に反映されております。これらの見積りについては、継続して評価し、必要に応じて見直しを行っておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果はこれらと異なることがあります。

 

4 【経営上の重要な契約等】

     該当事項はありません。

 

2 【主要な設備の状況】
(1) 提出会社

 

 

 

 

 

2022年9月30日現在

事業所名

(所在地)

設備の内容

帳簿価額(百万円)

従業員数(名)

建物及び

構築物

土地

(面積㎡)

その他

合計

医心館 宇都宮
(栃木県宇都宮市)

医心館建物等

277

0

278

38(6)

医心館 新潟

(新潟県新潟市中央区)

医心館建物等

229

0

230

36(8)

医心館 北上

(岩手県北上市)

医心館土地

及び建物等

274

46

(1,515)

0

320

39(9)

医心館 水戸

(茨城県水戸市)

医心館建物等

305

1

306

42(6)

医心館 仙台長町
(宮城県仙台市太白区)

医心館土地

及び建物等

238

479

(2,024)

717

44(4)

医心館 八戸

(青森県八戸市)

医心館建物等

226

0

227

45(8)

医心館 新潟Ⅱ

(新潟県新潟市中央区)

医心館建物等

313

0

314

39(7)

医心館 川越

(埼玉県川越市)

医心館建物等

457

457

43(7)

医心館 湘南台

(神奈川県藤沢市)

医心館建物等

596

1

598

46(8)

医心館 長野

(長野県長野市)

医心館土地

及び建物等

250

96

(1,671)

0

348

39(4)

医心館 小田原

(神奈川県小田原市)

医心館土地

及び建物等

388

138

(1,636)

0

528

38(7)

医心館 経堂

(東京都世田谷区)

医心館建物等

452

0

452

46(2)

医心館 流山おおたかの森

(千葉県南流山市)

医心館建物等

602

0

602

38(5)

医心館 秋田

(秋田県秋田市)

医心館建物等

370

0

371

25(2)

医心館 四日市Ⅱ

(三重県四日市市)

医心館建物等

253

0

253

33(1)

医心館 金沢文庫

(神奈川県横浜市金沢区)

医心館建物等

845

3

849

61(9)

医心館 山形Ⅱ

(山形県山形市)

医心館土地

及び建物等

252

98

(1,464)

350

37(3)

医心館 蘇我

(千葉県蘇我市中央区)

医心館建物等

456

4

460

36(4)

医心館 浜松

(静岡県浜松市中区)

医心館建物等

298

1

300

30(5)

医心館 福島

(福島県福島市)

医心館土地

及び建物等

304

211

(2,572)

0

515

28(8)

医心館 柏

(千葉県柏市)

医心館建物等

597

1

598

40(3)

医心館 越谷

(埼玉県越谷市)

医心館建物等

410

0

410

40(5)

医心館 青森

(青森県青森市)

医心館土地

及び建物等

313

79

 (1,792)

0

393

36(4)

 

 

 

事業所名

(所在地)

設備の内容

帳簿価額(百万円)

従業員数(名)

建物及び

構築物

土地

(面積㎡)

その他

合計

医心館 上尾

(埼玉県上尾市)

医心館建物等

340

340

36(5)

医心館 大和

(神奈川県大和市)

医心館建物等

453

1

455

31(5)

医心館 上越

(新潟県上越市)

医心館建物等

347

347

37(2)

医心館 つくば

(茨城県つくば市)

医心館建物等

381

0

382

33(2)

医心館 南流山

(千葉県流山市)

医心館建物等

482

0

483

28(1)

医心館 静岡

(静岡県静岡市駿河区)

医心館建物等

403

0

404

30(2)

医心館 新潟Ⅲ

(新潟県新潟市東区)

医心館土地

及び建物等

286

152

(1,616)

0

438

27(1)

医心館 稲毛

(千葉県千葉市稲毛区)

医心館建物等

550

3

553

27(0)

医心館 弘前

(青森県弘前市)

医心館土地

及び建物等

337

102

(2,181)

0

440

22(0)

医心館 千葉駅前

(千葉県千葉市中央区)

医心館建物等

778

3

781

12(0)

医心館 東札幌

(北海道札幌市白石区)

医心館建物等

548

0

549

9(0)

医心館 横浜中山

(神奈川県横浜市緑区)

医心館建物等

582

1

583

15(0)

 

(注) 1.現在休止中の主要な設備はありません。

2.上記の金額には、個々の固定資産の取得原価に算入した控除対象外消費税等を除き、消費税等は含まれておりません。

3.「土地」は自己所有の土地のみを記載しております。

4.その他には、「工具、器具及び備品」及び「無形固定資産」が含まれております。

5.上記事業所の土地及び建物等は提出会社が所有しておりますが、連結子会社である株式会社アンビスの従業員が勤務しており、勤務する従業員数は上記のとおりとなります。臨時雇用者(パートタイマー及び嘱託社員を含み、人材会社からの派遣社員を除く)については年間の平均人員数(1日8時間換算)を()外数で記載しております。

6.上記のほか、連結会社以外の者から建物及び土地の一部を賃借しており、年間賃借料は709百万円であります。

 

(2) 国内子会社

 

 

 

 

 

2022年9月30日現在

会社名

事業所名

(所在地)

設備の内容

帳簿価額(百万円)

従業員数(名)

建物及び

構築物

リース資産

その他

合計

株式会社アンビス

医心館 本陣

(愛知県名古屋市中村区)

医心館建物等

1

86

0

88

17(9)

株式会社
アンビス

医心館 南浦和

(埼玉県さいたま市南区)

医心館建物等

8

244

0

253

23(13)

株式会社
アンビス

医心館 横浜立場
(神奈川県横浜市泉区)

医心館建物等

2

372

1

375

38(10)

株式会社
アンビス

医心館 成増
(東京都板橋区)

医心館建物等

23

374

1

398

40(6)

株式会社
アンビス

医心館 東戸塚
(神奈川県横浜市戸塚区)

医心館建物等

14

544

2

562

42(8)

株式会社
アンビス

医心館 北浦和
(埼玉県さいたま市浦和区)

医心館建物等

1

423

2

427

32(11)

株式会社
アンビス

医心館 山形
(山形県山形市)

医心館建物等

1

278

1

280

33(6)

株式会社
アンビス

医心館 宇都宮Ⅱ
(栃木県宇都宮市)

医心館建物等

299

1

300

39(5)

株式会社
アンビス

医心館 新横浜

(神奈川県横浜市港北区)

医心館建物等

20

368

1

389

36(5)

株式会社
アンビス

医心館 本厚木

(神奈川県厚木市)

医心館建物等

1

529

1

532

44(6)

株式会社
アンビス

医心館 瑞江

(東京都江戸川区)

医心館建物等

489

1

491

33(4)

株式会社
アンビス

医心館 東大宮

(埼玉県さいたま市見沼区)

医心館建物等

4

509

2

516

40(5)

 

(注) 1.現在休止中の主要な設備はありません。

2.上記の金額には、個々の固定資産の取得原価に算入した控除対象外消費税等を除き、消費税等は含まれておりません。

3.その他には、「機械装置及び運搬具」、「工具、器具及び備品」及び「無形固定資産」が含まれております。

4.臨時雇用者(パートタイマー及び嘱託社員を含み、人材会社からの派遣社員を除く)については年間の平均人員数(1日8時間換算)を()外数で記載しております。

5.上記のほか、連結会社以外の者から建物及び土地の一部を賃借しており、年間賃借料は450百万円であります。

 

① 【株式の総数】

 

種類

発行可能株式総数(株)

普通株式

160,000,000

160,000,000

 

(注) 2022年8月10日開催の取締役会決議により、2022年10月1日付で当社定款第6条を変更し、発行可能株式総数は160,000,000株増加し、320,000,000株となっております。

 

② 【発行済株式】

 

種類

事業年度末現在
発行数(株)
(2022年9月30日)

提出日現在
発行数(株)
(2022年12月28日)

上場金融商品取引所名又は登録認可金融商品取引業協会名

内容

普通株式

48,917,600

97,891,200

東京証券取引所
(スタンダード)

完全議決権株式であり、権利内容に何ら限定のない当社における標準となる株式であります。なお、単元株式数は100株であります。

48,917,600

97,891,200

 

(注) 提出日現在発行数には、2022年12月1日からこの有価証券報告書提出日までの新株予約権の行使により発行された株式数は、含まれておりません。

 

① 【ストックオプション制度の内容】
a.第4回新株予約権

 

決議年月日

2018年7月3日

付与対象者の区分及び人数(名)

当社取締役 2

当社監査役 1

当社従業員 13 (注)1

新株予約権の数(個) ※

5[5] (注)2

新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び数(株) ※

普通株式 8,000[8,000] (注)2、6

新株予約権の行使時の払込金額(円) ※

6 (注)3、6

新株予約権の行使期間 ※

2021年7月25日~2028年6月30日

新株予約権の行使により株式を
発行する場合の株式の発行価格
及び資本組入額(円) ※

発行価格    6 (注)6
資本組入額  3

新株予約権の行使の条件 ※

(注)4

新株予約権の譲渡に関する事項 ※

本新株予約権を譲渡するには、取締役会の承認を得なければならない。

組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に関する事項 ※

(注)5

 

※ 当事業年度の末日(2022年9月30日)における内容を記載しております。当事業年度の末日から提出日の前月末現在(2022年11月30日)にかけて変更された事項については、提出日の前月末現在における内容を[]内に記載しており、その他の事項については当事業年度の末日における内容から変更はありません。

 

 

(注) 1.付与対象者のうち、退職による権利喪失等により、有価証券報告書提出日の前月末現在(2022年11月30日)の付与対象者の区分及び人数は、当社の従業員1名となっています。

2.新株予約権1個につき目的となる株式数は、当事業年度の末日現在は800株であります。なお当社は、2022年10月1日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を行っておりますが、当該株式分割の影響を調整すると1,600株となります。
当社が株式分割(株式無償割当を含む。)又は株式併合を行う場合、次の算式により目的となる株式の数を調整するものとする。かかる調整は、新株予約権のうち、当該時点で権利行使されていない新株予約権の目的となる株式の数について行われ、調整の結果生じる1株未満の端数については、これを切り捨てるものとする。

 

調整後株式数

調整前株式数

×

分割・併合の比率

 

 

また、当社が吸収合併、新設合併、吸収分割、新設分割、株式交換もしくは株式移転を行う場合又はその他やむを得ない事由が生じた場合には、新株予約権の目的となる株式の数は、合理的な範囲で取締役会決議により調整されるものとする。

3.新株予約権の割当日後、当社が株式分割(株式無償割当を含む。)又は株式併合を行う場合、次の算式により行使価額を調整し、調整の結果生じる1円未満の端数については、これを切り上げる。

 

調整後行使価額

調整前行使価額

×

分割・併合の比率

 

 

また、新株予約権の割当日後、当社が行使価額を下回る払込金額で募集株式の発行又は自己株式の処分を行う場合(新株予約権の行使に基づく株式の発行・処分を除く)は、次の算式により行使価額を調整し、調整の結果生じる1円未満の端数は切り上げる。

 

調整後行使価額

既発行株式数

×

調整前行使価額

新規発行株式数

×

1株当たり払込金額

既発行株式数+新規発行株式数

 

 

上記算式において「既発行株式数」とは、当社の発行済株式総数から当社が保有する自己株式数を控除した数とし、自己株式の処分を行う場合には「新規発行」を「自己株式の処分」、「1株当たり払込金額」を「1株当たり処分金額」と読み替えるものとする。
さらに、上記のほか、当社が吸収合併、新設合併、吸収分割、新設分割、株式交換もしくは株式移転を行なう場合又はその他やむを得ない事由が生じた場合には、行使価額は、合理的な範囲で取締役会決議により調整されるものとする。

4.新株予約権の行使の条件

「役員」

①  新株予約権の割当を受けた者(以下、「新株予約権者」という。)は、権利行使時において、当社もしくは当社の子会社の取締役、監査役、従業員又はこれに準じる地位にあることを要する。ただし、取締役会が特に認めた場合はこの限りではない。

②  新株予約権者は、当社株式が割当日以降において金融商品取引所に上場された場合に限り、権利行使期間内に権利行使することができる。

③  新株予約権者は、以下の区分に従って、割当された権利の一部又は全部を行使することができる。ただし、一部を行使する場合には、割り当てられた新株予約権の整数倍の単位で行使するものとする。

(ⅰ)当社株式が金融商品取引所に上場された月の月末から1年間が経過する日までは、割当された権利の2分の1の権利を行使することができる。

(ⅱ)当社株式が金融商品取引所に上場された月の月末から1年間が経過した日以降は、割当された権利の全部を行使することができる。

④  新株予約権者が死亡した場合、当社が死亡の事実を知った月の月末から10か月以内(ただし、行使期間の末日までとする)に限り、相続人は権利行使することができる。

「従業員」

①  新株予約権者は、権利行使時においても、当社又は当社子会社の取締役、監査役、従業員又はこれに準ずる地位を有していなければならない。ただし、取締役会が特に認めた場合はこの限りではない。

②  新株予約権者は、当社株式が割当日以降において金融商品取引所に上場された場合に限り、権利行使期間内に権利行使できるものとする。

③  新株予約権者が死亡した場合、相続人が新株予約権を行使することができるものとする。

④  各新株予約権1個当たりの一部行使はできないものとする。

 

 

5.当社が、組織再編行為を実施する場合の新株予約権の交付の定め及びその新株予約権の取扱い
当社が組織再編行為を実施する場合において、組織再編行為の効力発生日において残存新株予約権の新株予約権者に対し、それぞれの場合につき、再編対象会社の新株予約権を以下の条件に基づきそれぞれ交付することとする。この場合においては、残存新株予約権は消滅し、再編対象会社は新株予約権を新たに発行するものとする。ただし、以下の条件に沿って再編対象会社の新株予約権を交付する旨を、吸収合併契約、新設合併契約、吸収分割契約、新設分割計画、株式交換契約又は株式移転計画において定めた場合に限るものとする。

①  交付する再編対象会社の新株予約権の数
組織再編行為の効力発生の時点において残存する募集新株予約権の新株予約権者が保有する新株予約権の数と同一の数をそれぞれ交付するものとする。

②  新株予約権の目的である再編対象会社の株式の種類
再編対象会社の普通株式とする。

③  新株予約権の目的である再編対象会社の株式の数
組織再編行為の条件等を勘案のうえ、(注)2に準じて決定する。

④  新株予約権の行使に際して出資される財産の価額
交付される各新株予約権の行使に際して出資される財産の価額は、組織再編行為の条件等を勘案のうえ、(注)3で定められた行使価額を調整して得られる再編後払込金額に上記③に従って決定される当該新株予約権の目的である再編対象会社の株式の数を乗じて得られる金額とする。

⑤  新株予約権を行使することができる期間
「新株予約権の行使期間」に定める新株予約権を行使できる期間の開始日と組織再編行為の効力発生日のうちいずれか遅い日から、「新株予約権の行使期間」に定める新株予約権を行使することができる期間の満了日までとする。

⑥  新株予約権の行使の条件
(注)4に準じて決定する。

⑦  増加する資本金及び資本準備金に関する事項
「新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額」の定めに準じて決定する。

⑧  譲渡による新株予約権の取得の制限
譲渡による新株予約権の取得については、再編対象会社の承認を要するものとする。

⑨  新株予約権の取得事由
下記に準じて決定する。

(ⅰ)新株予約権者が権利行使をする前に、当社が消滅会社となる合併契約承認の議案又は当社が完全子会社となる株式交換契約承認もしくは株式移転計画承認の議案につき株主総会で承認された場合(株主総会決議が不要の場合は、当社取締役会決議がなされた場合)は、当社取締役会が別途定める日をもって、当社は無償で新株予約権を取得することができる。

(ⅱ)新株予約権者が権利行使をする前に、「新株予約権の行使の条件」に規定する条件により権利を行使する条件に該当しなくなった場合、及び新株予約権者が保有する新株予約権を放棄した場合には、当社取締役会が別途定める日をもって、当社は無償で新株予約権を取得することができる。

6.2019年7月31日付で普通株式1株につき200株、2020年4月1日付で普通株式1株につき2株、2022年1月1日付で普通株式1株につき2株、2022年10月1日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を行っております。これにより、上記「新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び数」「新株予約権の行使時の払込金額」及び「新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額」が調整されております。

 

b.第5回新株予約権

 

決議年月日

2019年6月17日

付与対象者の区分及び人数(名)

当社監査役 1
当社従業員 82 (注)1

新株予約権の数(個) ※

167[132](注)2

新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び数(株) ※

普通株式 267,200[211,200](注)2、6

新株予約権の行使時の払込金額(円) ※

79 (注)3、6

新株予約権の行使期間 ※

2022年7月1日~2029年5月31日

新株予約権の行使により株式を
発行する場合の株式の発行価格
及び資本組入額(円) ※

発行価格     79 (注)6
資本組入額   39.5

新株予約権の行使の条件 ※

(注)4

新株予約権の譲渡に関する事項 ※

本新株予約権を譲渡するには、取締役会の承認を得なければならない。

組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に関する事項 ※

(注)5

 

※ 当事業年度の末日(2022年9月30日)における内容を記載しております。当事業年度の末日から提出日の前月末現在(2022年11月30日)にかけて変更された事項については、提出日の前月末現在における内容を[]内に記載しており、その他の事項については当事業年度の末日における内容から変更はありません。

 

(注) 1.付与対象者のうち、退職による権利喪失等により、有価証券報告書提出日の前月末現在(2022年11月30日)の付与対象者の区分及び人数は、当社の監査役1名、当社の従業員7名となっています。

2.新株予約権1個につき目的となる株式数は、当事業年度の末日現在は800株であります。なお当社は、2022年10月1日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を行っておりますが、当該株式分割の影響を調整すると1,600株となります。
当社が株式分割(株式無償割当を含む。)又は株式併合を行う場合、次の算式により目的となる株式の数を調整するものとする。かかる調整は、新株予約権のうち、当該時点で権利行使されていない新株予約権の目的となる株式の数について行われ、調整の結果生じる1株未満の端数については、これを切り捨てるものとする。

 

調整後株式数

調整前株式数

×

分割・併合の比率

 

 

また、当社が吸収合併、新設合併、吸収分割、新設分割、株式交換もしくは株式移転を行う場合又はその他やむを得ない事由が生じた場合には、新株予約権の目的となる株式の数は、合理的な範囲で取締役会決議により調整されるものとする。

3.新株予約権の割当日後、当社が株式分割(株式無償割当を含む。)又は株式併合を行う場合、次の算式により行使価額を調整し、調整の結果生じる1円未満の端数については、これを切り上げる。

 

調整後行使価額

調整前行使価額

×

分割・併合の比率

 

 

また、新株予約権の割当日後、当社が行使価額を下回る払込金額で募集株式の発行又は自己株式の処分を行う場合(新株予約権の行使に基づく株式の発行・処分を除く)は、次の算式により行使価額を調整し、調整の結果生じる1円未満の端数は切り上げる。

 

調整後行使価額

既発行株式数

×

調整前行使価額

新規発行株式数

×

1株当たり払込金額

既発行株式数+新規発行株式数

 

 

上記算式において「既発行株式数」とは、当社の発行済株式総数から当社が保有する自己株式数を控除した数とし、自己株式の処分を行う場合には「新規発行」を「自己株式の処分」、「1株当たり払込金額」を「1株当たり処分金額」と読み替えるものとする。
さらに、上記のほか、当社が吸収合併、新設合併、吸収分割、新設分割、株式交換もしくは株式移転を行なう場合又はその他やむを得ない事由が生じた場合には、行使価額は、合理的な範囲で取締役会決議により調整されるものとする。

 

4.新株予約権の行使の条件

「役員」

①  新株予約権の割当を受けた者(以下、「新株予約権者」という。)は、権利行使時において、当社もしくは当社の子会社の取締役、監査役、従業員又はこれに準じる地位にあることを要する。ただし、取締役会が特に認めた場合はこの限りではない。

②  新株予約権者は、当社株式が割当日以降において金融商品取引所に上場された場合に限り、権利行使期間内に権利行使することができる。

③  新株予約権者は、以下の区分に従って、割当された権利の一部又は全部を行使することができる。ただし、一部を行使する場合には、割り当てられた新株予約権の整数倍の単位で行使するものとする。

(ⅰ)当社株式が金融商品取引所に上場された月の月末から1年間が経過する日までは、割当された権利の2分の1の権利を行使することができる。

(ⅱ)当社株式が金融商品取引所に上場された月の月末から1年間が経過した日以降は、割当された権利の全部を行使することができる。

④  新株予約権者が死亡した場合、当社が死亡の事実を知った月の月末から10か月以内(ただし、行使期間の末日までとする)に限り、相続人は権利行使することができる。

「従業員」

①  新株予約権者は、権利行使時においても、当社又は当社子会社の取締役、監査役、従業員又はこれに準ずる地位を有していなければならない。ただし、取締役会が特に認めた場合はこの限りではない。

②  新株予約権者は、当社株式が割当日以降において金融商品取引所に上場された場合に限り、権利行使期間内に権利行使できるものとする。

③  新株予約権者が死亡した場合、相続人が新株予約権を行使することができるものとする。

④  各新株予約権1個当たりの一部行使はできないものとする。

5.当社が、組織再編行為を実施する場合の新株予約権の交付の定め及びその新株予約権の取扱い
当社が組織再編行為を実施する場合において、組織再編行為の効力発生日において残存新株予約権の新株予約権者に対し、それぞれの場合につき、再編対象会社の新株予約権を以下の条件に基づきそれぞれ交付することとする。この場合においては、残存新株予約権は消滅し、再編対象会社は新株予約権を新たに発行するものとする。ただし、以下の条件に沿って再編対象会社の新株予約権を交付する旨を、吸収合併契約、新設合併契約、吸収分割契約、新設分割計画、株式交換契約又は株式移転計画において定めた場合に限るものとする。

①  交付する再編対象会社の新株予約権の数
組織再編行為の効力発生の時点において残存する募集新株予約権の新株予約権者が保有する新株予約権の数と同一の数をそれぞれ交付するものとする。

②  新株予約権の目的である再編対象会社の株式の種類
再編対象会社の普通株式とする。

③  新株予約権の目的である再編対象会社の株式の数
組織再編行為の条件等を勘案のうえ、(注)2に準じて決定する。

④  新株予約権の行使に際して出資される財産の価額
交付される各新株予約権の行使に際して出資される財産の価額は、組織再編行為の条件等を勘案のうえ、(注)3で定められた行使価額を調整して得られる再編後払込金額に上記③に従って決定される当該新株予約権の目的である再編対象会社の株式の数を乗じて得られる金額とする。

⑤  新株予約権を行使することができる期間
「新株予約権の行使期間」に定める新株予約権を行使できる期間の開始日と組織再編行為の効力発生日のうちいずれか遅い日から、「新株予約権の行使期間」に定める新株予約権を行使することができる期間の満了日までとする。

⑥  新株予約権の行使の条件
(注)4に準じて決定する。

⑦  増加する資本金及び資本準備金に関する事項
「新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額」の定めに準じて決定する。

⑧  譲渡による新株予約権の取得の制限
譲渡による新株予約権の取得については、再編対象会社の承認を要するものとする。

⑨  新株予約権の取得事由
下記に準じて決定する。

(ⅰ)新株予約権者が権利行使をする前に、当社が消滅会社となる合併契約承認の議案又は当社が完全子会社となる株式交換契約承認もしくは株式移転計画承認の議案につき株主総会で承認された場合(株主総会決議が不要の場合は、当社取締役会決議がなされた場合)は、当社取締役会が別途定める日をもって、当社は無償で新株予約権を取得することができる。

(ⅱ)新株予約権者が権利行使をする前に、「新株予約権の行使の条件」に規定する条件により権利を行使する条件に該当しなくなった場合、及び新株予約権者が保有する新株予約権を放棄した場合には、当社取締役会が別途定める日をもって、当社は無償で新株予約権を取得することができる。

 

6.2019年7月31日付で普通株式1株につき200株、2020年4月1日付で普通株式1株につき2株、2022年1月1日付で普通株式1株につき2株、2022年10月1日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を行っております。これにより、上記「新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び数」「新株予約権の行使時の払込金額」及び「新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額」が調整されております。

 

② 【ライツプランの内容】

 該当事項はありません。

 

 

(4) 【発行済株式総数、資本金等の推移】

 

年月日

発行済株式
 総数増減数
 (株)

発行済株式
 総数残高
 (株)

資本金増減額
 
 (百万円)

資本金残高
 
 (百万円)

資本準備金
 増減額
 (百万円)

資本準備金
 残高
 (百万円)

2019年7月31日
(注)1

9,950,000

10,000,000

40

2019年10月8日
(注)2

1,000,000

11,000,000

1,288

1,328

1,288

1,288

2019年11月6日
(注)3

165,000

11,165,000

212

1,540

212

1,500

2019年11月30日~

2020年3月31日
(注)4

96,000

11,261,000

0

1,540

0

1,500

2020年4月1日

(注)5

11,261,000

22,522,000

1,540

1,500

2021年3月9日

(注)6

1,500,000

24,022,000

4,294

5,834

4,294

5,794

2021年7月31日~

2021年9月30日
(注)4

258,000

24,280,000

3

5,838

3

5,798

2022年1月1日
(注)7

24,280,000

48,560,000

5,838

5,798

2022年7月31日~

2022年9月30日
(注)4

357,600

48,917,600

28

5,866

28

5,826

 

(注) 1.2019年7月31日付の発行済株式総数の増加は普通株式1株につき200株の株式分割によるものです。

     2.2019年10月8日付の発行済株式総数の増加、資本金及び資本準備金の増額は、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)への上場に伴う公募増資(ブックビルディング方式による募集)によるものです。

発行価格 :2,800円

引受価額 :2,576円

資本組入額:1,288円

3.2019年11月6日付の発行済株式総数の増加、資本金及び資本準備金の増額は、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)への上場に伴うオーバーアロットメントによる売出しに関した第三者割当増資によるものです。

発行価格 :2,576円

資本組入額:1,288円

割当先  :野村證券株式会社

4.新株予約権の行使による増加であります。

5.2020年4月1日付の発行済株式総数の増加は普通株式1株につき2株の株式分割によるものです。

     6.2021年3月9日付の発行済株式総数の増加、資本金及び資本準備金の増額は、公募による新株発行によるものです。

発行価格 :6,004円

引受価額 :5,725.45円

資本組入額:2,862.725円

7.2022年1月1日付の発行済株式総数の増加は普通株式1株につき2株の株式分割によるものです。

8.2022年10月1日付で普通株式1株につき2株の株式分割を行い、発行済株式数は48,917,600株増加し、97,835,200株となっております。

9.2022年10月1日から2022年11月30日までの間に、新株予約権の行使により、発行済株式総数が56,000株、資本金が2百万円及び資本準備金が2百万円増加しております。

 

 

(5) 【所有者別状況】

2022年9月30日現在

区分

株式の状況(1単元の株式数 100株)

単元未満
株式の状況
(株)

政府及び
地方公共
団体

金融機関

金融商品
取引業者

その他の
法人

外国法人等

個人
その他

個人以外

個人

株主数
(人)

12

19

63

129

8

3,614

3,845

所有株式数
(単元)

34,872

3,564

269,241

71,325

14

110,083

489,099

7,700

所有株式数
の割合(%)

7.13

0.73

55.05

14.58

0.00

22.51

100.00

 -

 

(注) 自己株式456株は、「個人その他」に4単元、「単元未満株式の状況」に56株含まれております。

 

(6) 【大株主の状況】

2022年9月30日現在

氏名又は名称

住所

所有株式数
(株)

発行済株式
(自己株式を
除く。)の
総数に対する
所有株式数
の割合(%)

株式会社IDEA Capital

東京都中央区京橋二丁目2-1

26,831,000

54.85

柴原 慶一

東京都港区

8,431,000

17.24

SSBTC CLIENT OMNIBUS ACCOUNT
(常任代理人 香港上海銀行東京支店)

ONE LINCOLN STREET, BOSTON MA USA 02111
(東京都中央区日本橋三丁目11-1)

3,622,800

7.41

株式会社日本カストディ銀行(信託口)

東京都中央区晴海一丁目8-12

2,037,500

4.17

日本マスタートラスト信託銀行株式会社
(信託口)

東京都港区浜松町二丁目11-3

640,100

1.31

MSCO CUSTOMER SECURITIES
(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)

1585 Broadway New York, New York 10036, U.S.A.
 (東京都千代田区大手町一丁目9-7)

431,700

0.88

中川 徹哉

東京都港区

420,000

0.86

住友生命保険相互会社
(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)

東京都中央区築地七丁目18-24
(東京都中央区晴海一丁目8-12)

309,800

0.63

BNP PARIBAS SECURITIES SERVICES SYDNEY/ JASDEC/ AUSTRALIAN RESIDENTS(常任代理人 香港上海銀行東京支店)

60 CASTLEREAGH ST SYDNEY NSW 2000
 (東京都中央区日本橋三丁目11-1)

196,900

0.40

STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223
(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)

P.O. BOX 351 BOSTON MASSACHUSETTS 02101 U.S.A.
 (東京都港区二丁目15-1)

189,500

0.39

43,110,300

88.13

 

(注) 2022年3月7日付で公衆の縦覧に供されている大量保有報告書(変更報告書)において、キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニーが2022年2月28日現在で以下の株式を所有している旨が報告されているものの、当社として2022年9月30日現在における実質所有株式数の確認ができませんので、上記大株主の状況には含めておりません。

なお、その大量保有報告書(変更報告書)の内容は次のとおりです。

氏名又は名称

住所

保有株券等の数(株)

株券等保有割合(%)

キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー

アメリカ合衆国カリフォルニア州、ロスアンジェルス、サウスホープ・ストリート333

3,787,400

7.80

 

① 【連結貸借対照表】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(2021年9月30日)

当連結会計年度

(2022年9月30日)

資産の部

 

 

 

流動資産

 

 

 

 

現金及び預金

11,192

11,342

 

 

売掛金

3,271

4,786

 

 

棚卸資産

7

11

 

 

その他

504

512

 

 

貸倒引当金

39

37

 

 

流動資産合計

14,937

16,614

 

固定資産

 

 

 

 

有形固定資産

 

 

 

 

 

建物及び構築物(純額)

※1,※2 8,963

※1,※2 14,322

 

 

 

機械装置及び運搬具(純額)

※1 4

※1 7

 

 

 

工具、器具及び備品(純額)

※1 107

※1 78

 

 

 

リース資産(純額)

※1 3,646

※1 4,519

 

 

 

土地

※2 1,301

※2 1,404

 

 

 

建設仮勘定

1,211

2,279

 

 

 

有形固定資産合計

15,234

22,612

 

 

無形固定資産

 

 

 

 

 

のれん

6

 

 

 

その他

21

43

 

 

 

無形固定資産合計

28

43

 

 

投資その他の資産

 

 

 

 

 

敷金及び保証金

1,055

1,623

 

 

 

繰延税金資産

292

406

 

 

 

その他

332

444

 

 

 

投資その他の資産合計

1,679

2,475

 

 

固定資産合計

16,942

25,131

 

繰延資産

 

 

 

 

株式交付費

42

21

 

 

繰延資産合計

42

21

 

資産合計

31,922

41,767

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(2021年9月30日)

当連結会計年度

(2022年9月30日)

負債の部

 

 

 

流動負債

 

 

 

 

買掛金

42

66

 

 

短期借入金

※3 1,373

※3 1,753

 

 

1年内返済予定の長期借入金

※2 998

※2 1,645

 

 

リース債務

80

101

 

 

未払金及び未払費用

979

1,400

 

 

未払法人税等

1,069

1,272

 

 

賞与引当金

368

550

 

 

その他

159

※4 271

 

 

流動負債合計

5,072

7,063

 

固定負債

 

 

 

 

長期借入金

※2 6,596

※2 9,312

 

 

リース債務

3,701

4,622

 

 

資産除去債務

181

255

 

 

退職給付に係る負債

5

10

 

 

その他

23

44

 

 

固定負債合計

10,508

14,245

 

負債合計

15,580

21,308

純資産の部

 

 

 

株主資本

 

 

 

 

資本金

5,838

5,866

 

 

資本剰余金

5,808

5,836

 

 

利益剰余金

4,696

8,757

 

 

自己株式

1

1

 

 

株主資本合計

16,341

20,459

 

その他の包括利益累計額

 

 

 

 

退職給付に係る調整累計額

0

0

 

 

その他の包括利益累計額合計

0

0

 

純資産合計

16,341

20,458

負債純資産合計

31,922

41,767

 

【連結損益計算書】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(自 2020年10月1日

 至 2021年9月30日)

当連結会計年度

(自 2021年10月1日

 至 2022年9月30日)

売上高

15,334

※1 23,072

売上原価

9,029

13,385

売上総利益

6,304

9,686

販売費及び一般管理費

※2 2,519

※2 3,554

営業利益

3,784

6,132

営業外収益

 

 

 

補助金収入

134

122

 

償却債権取立益

5

1

 

違約金収入

10

11

 

雑収入

14

26

 

営業外収益合計

164

161

営業外費用

 

 

 

支払利息

151

210

 

株式交付費償却

14

20

 

雑損失

4

2

 

営業外費用合計

170

233

経常利益

3,779

6,060

税金等調整前当期純利益

3,779

6,060

法人税、住民税及び事業税

1,306

1,895

法人税等調整額

155

114

法人税等合計

1,151

1,780

当期純利益

2,627

4,279

非支配株主に帰属する当期純利益

親会社株主に帰属する当期純利益

2,627

4,279

 

① 【貸借対照表】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2021年9月30日)

当事業年度

(2022年9月30日)

資産の部

 

 

 

流動資産

 

 

 

 

現金及び預金

8,906

6,430

 

 

未収消費税等

122

 

 

関係会社未収入金

1

232

 

 

関係会社短期貸付金

95

95

 

 

その他

138

279

 

 

流動資産合計

9,263

7,036

 

固定資産

 

 

 

 

有形固定資産

 

 

 

 

 

建物及び構築物

※1 8,858

※1 14,209

 

 

 

機械装置及び運搬具

0

0

 

 

 

工具、器具及び備品

12

11

 

 

 

土地

※1 1,301

※1 1,404

 

 

 

建設仮勘定

1,211

2,279

 

 

 

有形固定資産合計

11,383

17,905

 

 

無形固定資産

 

 

 

 

 

その他

20

38

 

 

 

無形固定資産合計

20

38

 

 

投資その他の資産

 

 

 

 

 

関係会社株式

130

180

 

 

 

敷金及び保証金

744

1,216

 

 

 

繰延税金資産

21

21

 

 

 

その他

5

69

 

 

 

投資その他の資産合計

901

1,487

 

 

固定資産合計

12,305

19,431

 

繰延資産

 

 

 

 

株式交付費

42

21

 

 

繰延資産合計

42

21

 

資産合計

21,610

26,489

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2021年9月30日)

当事業年度

(2022年9月30日)

負債の部

 

 

 

流動負債

 

 

 

 

短期借入金

※2 1,373

※2 1,753

 

 

1年内返済予定の長期借入金

※1 996

※1 1,645

 

 

未払金及び未払費用

86

96

 

 

関係会社未払金

122

 

 

未払法人税等

60

38

 

 

預り金

11

14

 

 

賞与引当金

5

12

 

 

その他

0

31

 

 

流動負債合計

2,534

3,715

 

固定負債

 

 

 

 

長期借入金

※1 6,596

※1 9,312

 

 

資産除去債務

176

250

 

 

退職給付引当金

0

0

 

 

固定負債合計

6,772

9,563

 

負債合計

9,307

13,279

純資産の部

 

 

 

株主資本

 

 

 

 

資本金

5,838

5,866

 

 

資本剰余金

 

 

 

 

 

資本準備金

5,798

5,826

 

 

 

その他資本剰余金

10

10

 

 

 

資本剰余金合計

5,808

5,836

 

 

利益剰余金

 

 

 

 

 

その他利益剰余金

 

 

 

 

 

 

繰越利益剰余金

658

1,509

 

 

 

利益剰余金合計

658

1,509

 

 

自己株式

1

1

 

 

株主資本合計

12,303

13,210

 

純資産合計

12,303

13,210

負債純資産合計

21,610

26,489

 

② 【損益計算書】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(自 2020年10月1日

 至 2021年9月30日)

当事業年度

(自 2021年10月1日

 至 2022年9月30日)

営業収益

※1 1,884

※1 3,145

営業原価

591

1,013

営業総利益

1,292

2,132

販売費及び一般管理費

※1,※2 809

※1,※2 992

営業利益

482

1,140

営業外収益

 

 

 

受取利息

※1 0

※1 0

 

違約金収入

10

11

 

雑収入

7

1

 

営業外収益合計

18

13

営業外費用

 

 

 

支払利息

38

51

 

株式交付費償却

14

20

 

雑損失

1

 

営業外費用合計

54

72

経常利益

446

1,081

税引前当期純利益

446

1,081

法人税、住民税及び事業税

12

12

法人税等調整額

45

0

法人税等合計

32

11

当期純利益

479

1,069