SREホールディングス株式会社
SRE Holdings Corporation
港区赤坂一丁目8番1号
証券コード:29800
業界:不動産業
有価証券報告書の提出日:2023年6月26日

(1)連結経営指標等

回次

第5期

第6期

第7期

第8期

第9期

決算年月

2019年3月

2020年3月

2021年3月

2022年3月

2023年3月

売上高

(千円)

2,896,438

3,850,353

7,339,626

13,572,867

18,541,931

経常利益

(千円)

435,049

717,467

1,023,205

1,300,502

1,540,251

親会社株主に帰属する当期純利益

(千円)

259,568

473,442

667,021

892,407

1,148,213

包括利益

(千円)

259,568

473,442

667,021

891,720

1,168,819

純資産額

(千円)

3,179,486

7,090,951

7,879,887

9,798,332

11,316,263

総資産額

(千円)

4,115,804

8,054,693

12,341,523

23,018,904

21,956,430

1株当たり純資産額

(円)

231.45

468.06

510.95

610.51

680.41

1株当たり当期純利益

(円)

18.91

33.50

43.81

57.38

71.12

潜在株式調整後

1株当たり当期純利益

(円)

32.10

42.16

56.00

70.50

自己資本比率

(%)

77.2

88.0

63.5

42.3

50.1

自己資本利益率

(%)

8.5

9.2

8.9

10.2

11.1

株価収益率

(倍)

50.98

104.93

59.17

47.39

営業活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

313,839

2,348,146

3,566,962

7,305,968

4,360,461

投資活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

207,027

351,441

253,796

1,637,907

427,073

財務活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

761

3,398,482

3,275,569

9,305,829

3,125,001

現金及び現金同等物の期末残高

(千円)

2,483,489

3,182,384

2,637,195

2,999,148

3,807,535

従業員数

(人)

121

114

136

177

287

(外、平均臨時雇用者数)

(5)

(6)

(6)

(4)

(10)

 (注)1.当社は、2018年7月5日付で普通株式1株につき100株の割合で株式分割を行っております。また、2019年8月20日付で普通株式1株につき3株の割合で株式分割を行っております。第5期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額、1株当たり当期純利益及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益を算定しております。

2.第5期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式は存在するものの、当社株式は非上場であり、期中平均株価が把握できないため、記載しておりません。また、第6期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、当社株式が2019年12月19日付で東京証券取引所マザーズ市場に上場したため、新規上場日から第6期の末日までの平均株価を期中平均株価とみなして算定しております。

3.第5期の株価収益率については、当社株式は非上場であるため、記載しておりません。

4.従業員数は就業人員(当社グループからグループ外への出向者を除き、グループ外から当社グループへの出向者を含む。)であり、臨時雇用者数(派遣社員及びアルバイト)は、年間の平均人員を( )外数で記載しております。

5.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第8期の期首から適用しており、第8期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

 

(2)提出会社の経営指標等

回次

第5期

第6期

第7期

第8期

第9期

決算年月

2019年3月

2020年3月

2021年3月

2022年3月

2023年3月

売上高

(千円)

2,853,923

3,482,043

6,926,984

12,556,307

16,318,215

経常利益

(千円)

380,287

386,187

666,422

828,601

1,115,925

当期純利益

(千円)

220,650

252,696

420,021

570,567

678,757

資本金

(千円)

1,822,450

3,539,855

3,584,698

4,088,600

4,147,654

発行済株式総数

(株)

4,576,000

15,138,200

15,348,151

15,937,237

16,160,015

純資産額

(千円)

3,118,376

6,809,095

7,351,031

8,955,775

9,782,741

総資産額

(千円)

4,022,476

7,609,991

11,700,533

21,911,218

19,647,470

1株当たり純資産額

(円)

227.00

449.44

476.49

557.64

599.24

1株当たり配当額

(円)

(うち1株当たり中間配当額)

(-)

(-)

(-)

(-)

(-)

1株当たり当期純利益

(円)

16.07

17.88

27.59

36.69

42.04

潜在株式調整後

1株当たり当期純利益

(円)

17.13

26.55

35.80

41.68

自己資本比率

(%)

77.5

89.4

62.5

40.6

49.3

自己資本利益率

(%)

7.3

5.1

6.0

7.0

7.3

株価収益率

(倍)

95.52

166.63

92.54

80.16

配当性向

(%)

従業員数

(人)

117

110

102

108

112

(外、平均臨時雇用者数)

(4)

(6)

(4)

(2)

(4)

株主総利回り

(%)

267.0

198.8

197.3

(比較指標:配当込みTOPIX)

(%)

(-)

(-)

(142.1)

(145.0)

(153.4)

最高株価

(円)

2,769

5,160

10,270

4,730

最低株価

(円)

1,359

1,657

2,473

1,675

 (注)1.当社は、2019年8月20日付の普通株式1株につき3株の割合の株式分割、2019年12月18日付の東京証券取引所マザーズ市場への株式上場時の1,400,000株の一般募集による追加発行、及び2019年12月19日から2020年3月31日までの新株予約権の行使により、第6期の発行済株式総数は15,138,200株となっております。

2.当社は、2018年7月5日付で普通株式1株につき100株の割合で株式分割を行っております。また、2019年8月20日付で普通株式1株につき3株の割合で株式分割を行っております。第5期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額、1株当たり当期純利益及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益を算定しております。

3.1株当たり配当額及び配当性向については、配当を実施していないため、記載しておりません。

4.第5期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式は存在するものの、当社株式は非上場であり、期中平均株価が把握できないため、記載しておりません。また、第6期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、当社株式が2019年12月19日付で東京証券取引所マザーズ市場に上場したため、新規上場日から第6期の末日までの平均株価を期中平均株価とみなして算定しております。

5.第5期の株価収益率については、当社株式は非上場であるため、記載しておりません。

6.従業員数は就業人員(当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む。)であり、臨時雇用者数(派遣社員及びアルバイト)は、年間の平均人員を( )内に外数で記載しております。

 

7.第6期以前の株主総利回り及び比較指標については、2019年12月19日付で東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場したため、記載しておりません。また、第7期以降の株主総利回り及び比較指標については、第6期の末日における株価及び株価指数を基準として算定しております。

8.最高株価及び最低株価は、2020年12月22日以前は東京証券取引所マザーズ市場、2020年12月23日以降は東京証券取引所市場第一部、2022年4月4日以降は東京証券取引所プライム市場におけるものであります。

なお、2019年12月19日付で東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場しましたので、第5期の最高株価及び最低株価については記載しておりません。

9.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第8期の期首から適用しており、第8期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

 

2【沿革】

年月

沿革

2014年4月

2014年8月

2015年7月

 

2015年10月

2018年5月

2019年1月

2019年4月

2019年6月

 

 

2019年12月

2020年3月

2020年5月

 

2020年8月

 

 

2020年12月

2021年1月

2021年2月

2021年6月

 

 

 

 

2022年3月

 

 

2022年4月

 

2022年7月

 

2022年10月

 

2022年11月

ソニー不動産株式会社を設立

東京都中央区銀座において営業開始

ヤフー株式会社(2019年10月1日付でZホールディングス株式会社に商号変更)(注)に対して第三者割当増資を実施し、業務提携契約を締結

AI技術を利用して不動産売買推定価格を算出する「不動産価格推定エンジン」を開発

AI技術を活用してマンション価格情報を独自の切り口で紹介する「マンションAIレポート」を公開

吸収分割の方法により、SRE AI Partners株式会社にAIソリューション事業を承継

本社を東京都港区北青山へ移転

商号を「ソニー不動産株式会社」から「SREホールディングス株式会社」へ変更

機械学習を用いた「AIによる将来予測ツール」の導入コンサルティング及びサポートサービスを開始

東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場

第二種金融商品取引業者として登録

不動産売買契約書類の作成業務効率を大幅に向上させることが可能なサービスである「不動産売買契約書類作成クラウド」の提供を開始

物流/工場などの実環境におけるデータ収集と収集データに基づく実環境へのAIサービス展開を目指して、ソニーネットワークコミュニケーションズスマートプラットフォーム株式会社と業務提携契約を締結

当社株式の上場市場を、東京証券取引所マザーズ市場から東京証券取引所市場第一部へ変更

AIクラウド&コンサルティング事業の強化に向けて、社長直轄のDX推進室を設置

「不動産価格推定エンジン」を活用した不動産価格推定APIの提供を開始

中長期的な企業価値の向上や競争力強化に結び付く戦略的IT投資の促進に向けた取り組みの一環として、毎年経済産業省と東京証券取引所が共同で選定する「デジタルトランスフォーメーション銘柄(DX銘柄)2021」に選定されるとともに、DXのベストプラクティスとなるデジタル時代を先導する企業として、DX銘柄の中から選定される「DXグランプリ2021」に選定

監視カメラ動画をAIでリアルタイムに分析する「モニタリングソリューション」を開発

AIクラウドサービスの事業成長加速のために、ヤフー株式会社(注)との業務提携契約を見直し

セールス×テクノロジーによる営業活動のDXを目指して、ギグセールス株式会社(現 DORIRU株式会社)と資本業務提携契約を締結

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行

AIクラウドサービスのブランドを「SRE CLOUD」にリニューアル・統一

クラウドソリューションの更なる顧客基盤拡大に向け、資本業務提携関係であったギグセールス株式会社(現 DORIRU株式会社)を連結子会社化

当社100%子会社であるSREアセットマネジメント株式会社が、金融商品取引業者として登録されたことで、アセットマネジメント事業の営業を開始

本社を東京都港区赤坂へ移転

(注)2019年10月1日付で従前のヤフー株式会社はZホールディングス株式会社に商号変更し、Zホールディングス株式
会社の100%子会社である新たなヤフー株式会社が、当社との業務提携契約等を承継しております。

 

3【事業の内容】

当社グループは、当社と連結子会社5社(SRE AI Partners株式会社、SREアセットマネジメント株式会社、QCCS株式会社(2023年4月1日付で九州シー・アンド・シーシステムズ株式会社より商号変更)、DORIRU株式会社(2023年1月1日付でギグセールス株式会社より商号変更)、その他1社)、非連結子会社1社(グループフォワード株式会社)及び持分法適用関連会社1社(株式会社マネジメント・シェルパ・ソリューション)により構成されております。また、ソニーグループ株式会社はその他の関係会社であります。

当社グループは「リアルビジネスを内包したテクノロジー」で今の先鋭を追求し、「10年後の当たり前」を造ることを目指し、大きく2つの事業を展開しております。

1つ目の事業は、不動産/金融業界からIT/ヘルスケア領域まで様々な業界のDXに向けて、機械学習等のテクノロジーを活用したモジュールをベースに、パッケージ型クラウドツールやテーラーメイド型アルゴリズムを提供する「AI クラウド&コンサルティング」事業であります。

2つ目の事業は、お客様への確かな価値提供とテクノロジーの積極活用の両立を目指すアセットマネジメント、売買仲介、デベロップメント/インベストメント事業を展開する「ライフ&プロパティソリューション」事業であります。なお、2023年4月1日より、従来「不動産テック」事業としていた報告セグメントの名称を「ライフ&プロパティソリューション」事業に変更しております。

 

0101010_001.png

 

 

 

 業務効率化クラウドサービスやソリューションを提供する上で、当社グループ自身が実業(リアルビジネス)を内包することで実務有用性の磨き込みを行うとともに、クラウドサービスの提供を通じて顧客から獲得することのできる良質なビッグデータを活用することで、事業の強みと堅牢性を高めております。この強みに支えられ当社サービスの解約率は低水準に抑えられており、LTV(ライフタイムバリュー)の最大化を図っております。また投資対効果を意識したセールス・マーケティング施策展開による低水準のCAC(カスタマーアクイジションコスト)を両立させることで、同事業の高い収益性を実現しております。

 

 さらに、生成AIの活用が社会的に広がる中で、顧客から獲得できるクローズドデータやリアルビジネスの運営により蓄積できるオペレーションデータを保有する当社グループの強みと堅牢性は一段と高まると考えております。これは、大規模な汎用生成AIがAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)を提供しており、API連携により高度なAIサービスの開発障壁が下がることで、AI事業の競争軸がアルゴリズムの優劣から学習データの質・量にシフトするためであります。

 

 具体的には、汎用生成AIはインターネット上に存在する膨大な情報を学習することで、自然な対話形式で一般的な回答を行える一方、インターネット上に情報が存在しない、または断片的にしかない特定分野の質問に対して精度高く回答するためには、当該分野の一次データを用意し学習させる必要があります。業界特有のデータを学習したバーティカル生成AIは、汎用生成AIよりも適切な対応ができ、その利便性から利用者を集めデータをさらに集積できるため、バーティカル生成AIの優位性が高まることが考えられます。

 このように生成AIが学習/引用する一次情報の重要性が増すことから、当社グループは「リアルビジネスを内包した実務有用性の高いテクノロジー」の優位性を横展開し、不動産に加えて金融/IT/ヘルスケア領域におけるリアルビジネスを通じた一次データの蓄積を進め、生成AIを組み込んだ実務有用性の高いソリューションを創出してまいります。

 

0101010_002.png

 

 

当社グループのセグメント別の事業内容は、次のとおりであります。

 

(1)AIクラウド&コンサルティングセグメント(AICC)

 当社グループのAIクラウド&コンサルティングセグメントには大きく分けて2つのビジネスモデルがあります。

 クラウドソリューション(CS)では、仲介事業者や金融機関、IT業界向けにパッケージ化した業務支援型のAIクラウドツールを外販し、毎月安定した収益を上げるストック型ビジネスとして展開しております。

 アナリティクス&トランスフォーム(A&T)では、不動産/金融業界をはじめとする幅広い業界に対して、企業の課題や予算等に応じたテーラーメイドのDXコンサルティングサービスの提供や共同ビジネス開発を行っており、コンサルティングフィーやシステム開発費などのフロー収入及び保守運用等によるストック収入を組み合わせたビジネスとして展開しております。 CSにおいて自社プロダクトの企画から開発・運用の内製対応で蓄積した実務知見をA&Tの社外向けのDXパッケージとして提供しており、一方でA&Tにおける先進的テクノロジーのクライアント実装/アライアンス案件で得た知見が新たなCSのプロダクト企画に貢献しております。

 CSとA&Tが相互に連携することで、顧客提供価値向上や効率的なビジネス開発を推進しております。

 

0101010_003.png

 

① クラウドソリューション(CS)

 リアルビジネスを自ら手掛けることで現場のニーズ・オペレーション課題を丁寧に拾い上げ、AI/IT技術による業務効率化/売上拡大に貢献するクラウドソリューションを同業他社に展開しております。

 

0101010_004.png

 

ソリューション例①「SRE AI査定 CLOUD」

 AIが自動で不動産の売買価格を査定し、マーケットデータや類似事例などを加えた査定書を簡単につくることができるSaaS型クラウドサービスです。従来人手をかけていた査定業務を自動化でき、作業時間を1件あたり180分から5分程度まで短縮できるとともに、営業担当者による査定以上の精度を実現できます。マンションに加えて、一般的に物件の個別性が強いため自動査定が困難といわれる土地・戸建にも対応し、日当たりの良さや眺望などといったデータにないプラスポイントを反映した査定が可能です。

 

ソリューション例②「SRE 契約重説 CLOUD」

 過去データ等の蓄積・引用により、売買契約書・重要事項説明書の作成に必要な調査及びテキスト入力をフォーマットや定型文を用いて半自動化できるクラウドサービスです。過去に取り扱いのある同一マンションや類似物件の過去データを取得することで、それらのデータがプリセットされた状態で書類を作成できるだけでなく、OCRによるデータ読み取り機能を有しているため、煩雑な調査・テキスト入力作業を効率化でき、作業時間を6割削減できるとともに、記載漏れリスクを低減することができます。

 

② アナリティクス&トランスフォーム(A&T)

 大企業を中心とした企業の課題とその背景を把握し、目的や予算に応じた最適なAIの活用方法をご提案した上で、テーラーメイドのアルゴリズム開発や共同ビジネスの開発を行っております。

 その際に、当社に参画したコンサルタント・データサイエンティストの様々な産業の知見と、自社CS事業で磨き込んできたアルゴリズムやビッグデータを活用することで、差異化されたAIコンサルティングを多くの産業に向けて提供しております。IT/ヘルスケア領域においても新たなモジュールを活かしたソリューション提供を継続拡大しております。

 

[獲得案件数の業界構成割合]

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※ 2019年4月~2023年3月までの実績値

(2)ライフ&プロパティソリューションセグメント(L&P)

 アセットマネジメント&コンサルティングにおいては、当社テクノロジーを活用したアセットマネジメント、売買仲介ビジネス等を提供するとともに、スマートプロパティとして、IoT技術やESG対応を施したマンション/オフィス/介護福祉施設/再生エネルギー施設等の開発・投資及び投資家向けの販売を計画に沿って実施しております。とくに、アセットマネジメント事業を通じた当社グループからオフバランスされた不動産私募ファンドの預かり資産早期拡大に注力し、財務リスクを抑えながら安定収益の拡大を進めております。また、アセット種別の多様化や、暮らしを豊かにするライフスペースの価値創出に取り組んでおります。

 

 

0101010_006.png

 

事業の系統図は、次のとおりであります。

 

0101010_007.png

 

(注)1.2022年7月29日付で、持分法適用関連会社であったDORIRU株式会社(2023年1月1日付でギグセールス株式会社より商号変更)の株式の一部を追加取得したことにより、同社を連結子会社としております。

2.QCCS株式会社は2023年4月1日付で九州シー・アンド・シーシステムズ株式会社より商号変更しております。

 

4【関係会社の状況】

名称

住所

資本金

(百万円)

主要な事業の内容

議決権の所有割合又は被所有割合

(%)

関係内容

(連結子会社)

 

SRE AI Partners株式会社

東京都港区

101

AIクラウド&コンサルティング事業

(所有)

100.00

当社とともにAIクラウド&コンサルティング事業を行っている。

役員の兼任あり。

出向者あり。

SREアセットマネジメント株式会社

東京都港区

101

アセットマネジメント事業

(所有)

100.00

当社とともに不動産テック事業を行っている。

役員の兼任あり。

出向者あり。

QCCS株式会社

(注)1.

福岡県福岡市中央区

100

人事ソリューションツール、営業サポートシステムの開発等

(所有)

100.00

当社とともにAIクラウド&コンサルティング事業を行っている。

役員の兼任あり。

DORIRU株式会社

(注)2.3.

東京都渋谷区

137

セールステック事業、BtoBセールス支援事業

(所有)

40.0

共同でセールステック分野のクラウドサービスの開発・販売を予定している。

その他1社

 

 

 

 

 

(持分法適用関連会社)

 

株式会社マネジメント・シェルパ・ソリューション

東京都港区

190

ホテル・旅館の再生コンサルティング事業等

(所有)

47.37

当社がAI技術等を提供している。

役員の兼任あり。

(その他の関係会社)

 

ソニーグループ株式会社

(注)4.

東京都港区

880,365

ゲーム&ネットワークサービス、音楽、映画、エレクトロニクス・プロダクツ&ソリューション、イメージング&センシング・ソリューション、金融等

(被所有)

36.96

当社へAI技術等をライセンスしている。

役員の兼任なし。

出向者の受入れあり。

 (注)1.QCCS株式会社は2023年4月1日付で九州シー・アンド・シーシステムズ株式会社より商号変更しております。

2.2022年7月29日付で、持分法適用関連会社であったDORIRU株式会社(2023年1月1日付でギグセールス株式会社より商号変更)の株式の一部を追加取得したことにより、同社を連結の範囲に含めております。

3.持分は100分の50以下であるが、実質的に支配しているため子会社としたものであります。

4.東京証券取引所プライム市場上場企業であり、有価証券報告書を提出しております。

 

5【従業員の状況】

(1)連結会社の状況

 

2023年3月31日現在

セグメントの名称

従業員数(人)

AIクラウド&コンサルティング

263

8

不動産テック

全社(共通)

24

2

合計

287

10

 (注)1.従業員数は就業人員(当社グループからグループ外への出向者を除き、グループ外から当社グループへの出向者を含む。)であり、臨時雇用者数(契約社員及びアルバイト)は、年間の平均人員を( )外数で記載しております。

2.当社グループでは、同一の従業員が複数のセグメントに従事しているため、合計で記載しております。

3.全社(共通)として記載されている従業員数は、管理部門に所属しているものであります。

4.従業員数が前連結会計年度末に比べ110名増加したのは、DORIRU株式会社を連結子会社化したことによるものであります。

 

(2)提出会社の状況

 

 

 

 

2023年3月31日現在

従業員数(人)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

112

4

37.8

3.6

7,196

 

 

2023年3月31日現在

セグメントの名称

従業員数(人)

AIクラウド&コンサルティング

101

1

不動産テック

全社(共通)

11

3

合計

112

4

 (注)1.従業員数は就業人員(当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む。)であり、臨時雇用者数(契約社員及びアルバイト)は、年間の平均人員を( )外数で記載しております。

2.平均年間給与は、従業員数のうち出向者を除く就業人員で算出しており、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

3.当社は、同一の従業員が複数のセグメントに従事しているため、合計で記載しております。

4.全社(共通)として記載されている従業員数は、管理部門に所属しているものであります。

 

(3)労働組合の状況

当社グループにおいて、労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。

 

(4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

提出会社及び連結子会社は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しております。

 

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1)経営の基本方針

 当社グループは、「今の先鋭が10年後の当たり前を造る A DECADE AHEAD」をミッションとして掲げ、実業(リアルビジネス)である不動産や金融/IT事業を手掛けることでお客様・業界のニーズや改善余地を自ら把握し、AIクラウド&コンサルティング事業において様々な業界に向けた実務有用性の高いAIソリューション・クラウドツールを提供しており、「リアルビジネスを内包したテックプロバイダー」という独自の顧客提供価値の追求を経営の基本方針としております。

 また、AIソリューション・クラウドツールの提供を通じて顧客から獲得できるクローズドデータやリアルビジネスの運営により蓄積できるオペレーションデータを、当社グループ固有のビッグデータとして不動産価格推定をはじめとする予測/推定AIに学習させることで精度を高め、他社が模倣困難な顧客提供価値を実現させております。さらに、こうしたビッグデータをChatGPT等の生成AI技術と組み合わせることで、不動産/金融/IT/ヘルスケアなど特定領域における専門家を超えた知識による顧客対応や業務オペレーションの自動化など、当社グループならではの実務有用性の高いソリューション創出を目指しております。

 

(2)経営環境

<AIクラウド&コンサルティングセグメント>

 当社グループは「ライフテックカンパニー」への進化を企図し、AIクラウド&コンサルティングセグメントにおける主な事業領域を不動産に加えて金融、IT/ヘルスケアへと拡大を進めております。アプローチしうるマーケットとして、2025年度の金融DX市場3兆9,131億円(株式会社矢野経済研究所2022年7月29日発表『2022 金融機関DX向けソリューション市場の徹底研究』)、同年度のIT/ヘルスケアDX市場約3兆円(デスクトップリサーチを基に当社試算)、同年度の不動産DX市場1兆2,461億円(株式会社矢野経済研究所2021年7月28日発表『2021年版 不動産テック市場の実態と展望』)、合計約8兆円の大きな市場をビジネスポテンシャルと捉えております。業務効率化クラウドサービスやソリューションを提供するうえで、当社グループ自身が実業(リアルビジネス)を内包することで実務有用性の磨き込みを行うとともに、クラウドサービスの提供を通じて顧客から獲得することのできる良質なビッグデータを活用し、事業の強みと堅牢性を高めております。具体的には、このデータはオープン化されていないため、当社固有の学習データとして活用し不動産価格推定をはじめとする予測/推定AIの精度を高めることで、他社が模倣困難な顧客提供価値を持続的に向上させています。また、こうした特定業界の専門データを生成AIと組み合わせることで、これまで以上に短期間で専門的知識を有するAIを開発し、さらなるクラウドサービスの強化を図る取り組みも開始しております。

 これらの強みに支えられ当社サービスの解約率は低水準に抑えられており、LTV(ライフタイムバリュー)の最大化を図っております。また、投資対効果を意識したセールス・マーケティング施策展開による低水準のCAC(カスタマーアクイジションコスト)を両立させることで、同事業の高い収益性を実現しております。

 翌連結会計年度のAIクラウド&コンサルティングセグメントを取り巻く市場環境については、各政策効果による国内経済正常化が期待され、世界的な金融引締めなどに伴う景気下振れリスクは懸念されるものの、業界横断のDX機運の高まりが継続することで、当社事業にとって良好な状況が続くと想定しております。その中で当社グループは、事業拡大を加速させるべく、①既存CS事業におけるプロダクト拡充・バンドルパック販売等による顧客単価向上、②セールス・マーケティングへの継続投資による顧客基盤拡大、③金融、IT/ヘルスケア等の隣接領域における着実なストック収入成長や専門組織による戦略的M&Aの加速を通じて、高いARR(アニュアルリカーリングレベニュー)成長及び着実な営業利益成長の両立を目指してまいります。

 また、リアルビジネスを内包することで実務有用性の高いDXソリューションを創出・提供するユニークなビジネスモデルが優秀な人材を惹きつけ、ケイパビリティが増強されることで事業の成長・拡大が加速するエコシステムを実現しており、このエコシステムを横展開することで隣接領域においても優秀な人材を確保し、中長期的なサステナブルグロースを目指してまいります。

 

<ライフ&プロパティソリューションセグメント>

 ライフ&プロパティソリューションセグメントにおいては、アセットマネジメント事業を通じた当社グループからオフバランスされた不動産私募ファンドの預かり資産早期拡大に注力し、財務リスクを抑えながらリカーリング収益の拡大を進めております。また、マンション/オフィス/ショッピングセンター/ホテル/シニア関連施設等、アセット種別の多様化や、暮らしを豊かにするライフスペースの価値創出に取り組んでおります。同セグメントに係るマーケットとして、不動産私募ファンド市場は、アフターコロナを見据えた日本経済の正常化期待及び金利上昇が続く欧米と比べ安定して高いイールドギャップを維持していることなどを背景に、2022年12月末時点で29.7兆円と2021年12月末時点から5.6兆円増加(23%増)となりました(株式会社三井住友トラスト基礎研究所「不動産私募ファンドに関する実態調査 2023年1月 ~調査結果~」)。一方で、不動産仲介事業において取扱い件数の多い首都圏の中古マンション市場は、2022年1月~12月における成約件数は35,429件であり、新築物件の価格動向に応じた中古物件取引価格の上昇や金利政策の先行き不透明感などを背景に前年比11%減となりました(公益財団法人東日本不動産流通機構「首都圏不動産流通市場の動向(2022年)」)。スマートプロパティ事業においては、レジデンスのみならずオフィスビルや商業施設、介護施設といった多種多様なアセットに対する投資ニーズの高まりが引き続きみられます。

 翌連結会計年度のライフ&プロパティソリューションセグメントを取り巻く市場環境については、世界的な金融引締めや景気下振れリスクなど先行きに不透明感はあるものの、AIクラウド&コンサルティングセグメントと共同での新規モジュール創出及び積極的な試験導入によりアセットのバリューアップや生産性の持続的向上に取り組むことで、増収増益を予想しております。また、アセットマネジメント事業を通じた新たなストック収入の確保とともに、多種多様な運用アセットに対するDX化/ESG対応を進めることで、人々の暮らしを豊かにする新しい「ライフ×テクノロジー」の在り方実現を目指してまいります。なお、2023年4月1日より、従来「不動産テックセグメント」としていた報告セグメントの名称を「ライフ&プロパティソリューションセグメント」に変更しております。

 

(3)経営戦略等

当社グループは、(1)の基本方針をベースにしながら、セグメントごとに以下の戦略を策定しております。

 

<AIクラウド&コンサルティングセグメント>

当社グループは「ライフテックカンパニー」への進化を企図し、AIクラウド&コンサルティングセグメントにおける主な事業領域を不動産に加えて金融、IT/ヘルスケアへと拡大を進めております。当社グループは高水準のLTV/CACを基に以下の戦略により事業拡大を加速させ、高いARR成長と着実な営業利益成長の両立を目指します。

 

①既存CS事業におけるプロダクト拡充・バンドルパック販売等による顧客単価向上

 

②セールス・マーケティングへの継続投資による顧客基盤拡大

 

③金融、IT/ヘルスケア等の隣接領域における着実なストック収入成長や専門組織による戦略的M&Aの加速

 

<ライフ&プロパティソリューションセグメント>

以下の戦略を通してマンション/オフィス/ショッピングセンター/ホテル/シニア関連施設等、アセット種別の多様化を進めるとともに、AIソリューション・ツールの活用及び創出の相乗効果を生み出し、暮らしを豊かにするライフスペースの価値創出を目指してまいります。

 

①AIクラウド&コンサルティングセグメントと協働での新規モジュール創出及び積極的な試験導入を通じたオペレーション効率化/差別化

 

②アセットマネジメント事業を通じた当社グループからオフバランスされた不動産私募ファンドの預かり資産早期拡大に注力し、財務リスクを抑えたリカーリング収益拡大を戦略の中心として推進

 

(4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 当社グループは、「リアルビジネスを内包したテックプロバイダー」であるユニークなライフテックカンパニーとして持続的成長を目指しており、その中でもAIクラウド&コンサルティングセグメントにおけるクラウドソリューション事業を将来的な収益の柱と位置づけ、その成長性及び継続安定性を重視しております。そのため、当社グループは、連結の売上高及び営業利益に加えて、ARRを重要な経営指標としてモニタリングしております。

 

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

上記(3)の経営戦略等を実行するために、以下のような課題に対処してまいります。

①「リアルビジネスを内包したテックプロバイダー」の付加価値向上と対象領域拡大

 当社グループがより多くの顧客企業やパートナー企業から提供価値を認められ、持続的に成長していくためには、実業(リアルビジネス)である不動産や金融/IT事業とテクノロジーを提供するAIクラウド&コンサルティング事業のシナジー追求による継続的な顧客提供価値の向上及びその領域の拡大が重要であると認識しております。当社グループは、現場からマネジメントレベルまでアウトプット志向のコラボレーションを推進する仕組みを構築し、経営トップ自らがメッセージ発信等の啓蒙を行い、シナジー追求を徹底するとともに、新規事業企画をハンズオンでリードしてまいります。

 

②優秀な人材の確保及び組織体制の強化

 当社グループは、持続的成長の実現に向けて、当社グループのミッションに共感し、高い専門性や技術力を有する優秀な人材の確保及び育成が重要であると認識しております。こうした優秀な人材の確保に経営トップ自らがコミットし積極的な採用活動を継続していくとともに、執務環境の整備やモチベーションを向上させる人事諸制度の導入を行うことで、組織体制を強化してまいります。

 

③情報管理体制の強化

 当社グループは、提供するサービスに関連して多くの顧客企業の機密情報や個人情報等を保有しており、その重要性について十分に認識しております。これらの情報資産を保護するため、社内規程の厳格な運用、定期的な社内教育・監査の実施のほか、情報セキュリティシステムの強化・整備に努めることで、引き続き情報管理体制の強化を図ってまいります。

 

④生成AI等、先進的技術の探索と事業活用

 当社グループは、「リアルビジネスを内包したテックプロバイダー」として顧客提供価値を維持/向上し続け、以て持続的成長を実現するためには、先進的なテクノロジーの動向を常に把握し、適切に事業活用することが重要であると認識しております。足許で台頭する生成AI等の先進的な技術及びそれらを取り巻く国際的な制度/方針について、経営トップはじめ経営陣が自ら様々な経路を用いて情報収集するとともに、先進的技術の事業活用におけるオポチュニティとリスクを定型/不定型の経営議論の中で機動的に検討することで、時機を捉えた適切な事業活用を図ってまいります。とくに、クラウドサービスの提供及びリアルビジネスを通じて収集/蓄積できる当社グループ固有のビッグデータを生成AIと組み合わせることで、専門的な知識を有し、かつ他社が模倣困難なAIをこれまで以上に短期間で開発可能になるため、当社グループにとって大きなビジネス機会になるという認識で、具体的なサービスの検討を行ってまいります。

 

3【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)AI及びIT業界の動向について

AI及びIT業界においては、ITの高度なテクノロジー及びAI技術を応用することで、従来では解決困難であった課題に対するソリューションを提供する企業が増えてきております。当社グループでは、利用者にとって有益なサービスを提供するべく顧客へのヒアリングやサポートを行うことにより新規サービスの開発、既存サービスの利用者拡大等に努めておりますが、これら競合他社との競争が激化した場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(2)技術革新やAI倫理への対応について

AIクラウド&コンサルティング事業においては、技術革新のスピードが速く、既存の技術及び知識の陳腐化が生じやすくなっております。加えて、AIの分野においては、大量の個人情報や機密情報を収集・分析・利用する過程でのプライバシーの侵害、個人情報の流出や悪用、偏見や差別を反映・増幅する等倫理上の問題発生の可能性が高まっております。当社グループでは最先端技術を有する企業とのアライアンス等により絶えず技術及び知識のアップデートを行うよう努めるとともに、サービスの開発提供においてAIを活用する場合、社内で定めたAI倫理規程に則った適正な運用に努めておりますが、技術動向の大幅な変更や代替技術の登場による当社技術及び知識の陳腐化、倫理上の検証の不足で当社サービスの競争力が失われることにより、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(3)人材の確保について

AIクラウド&コンサルティング事業においては、高度なテクノロジーやAI技術に関する知識を有する人材の確保が最優先事項であると考えております。

当社グループでは、この方針のもと、人材の採用・育成を継続して行っておりますが、人材が十分に確保できない場合や、高い専門性を有する当社グループの役職員が社外に流失した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(4)システム障害について

クラウドソリューションにおいては、インターネット上でサービスを安定的に提供するために、サーバリソース等の冗長構成や脆弱性への対応等の対策を行っております。また、当社グループでは、サービスが継続的に稼働しているか常時監視しており、障害の発生時には早急に復旧するための体制を整えております。しかし、インフラの障害やシステムエラー、その他インターネットのシステム障害等によりサービスの安定的な提供が行えなくなった場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(5)大手不動産ポータルサイトとの競合について

大手不動産ポータルサイトのビジネスモデルは、不動産を購入することを検討しているユーザー向けに、不動産の広告情報を掲載する広告ビジネスであり、不動産取引のプロセス全般に対してサービスを提供しておりません。当社グループは、当社グループのユニークな立ち位置に安住することなく、様々な新規サービスを提供していく予定ですが、今後、大手不動産ポータルサイトが、当社グループのクラウドソリューションのように、不動産取引のプロセス全般に対してサービスの提供を開始した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(6)委託先への依存について

当社グループは、少数精鋭による効率的な事業運営を行うため、AIクラウド&コンサルティング事業の開発及び保守業務の一部について外部への委託を行っております。委託先については細心の注意を払って選定し、業務を委託した業者とは良好な関係を保つよう努めておりますが、委託先を十分確保できなかったり、委託先の倒産、委託先からの個人情報の漏洩等不測の事態が起きたりした場合には、円滑な事業運営が困難となり、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

 

(7)新型コロナウイルス感染症の再拡大による事業継続性について

新型コロナウイルス感染症はワクチンの普及等により感染者数の大幅な減少が見られ、感染症の位置付けも5類感染症に移行するなど全般的に鎮静化の方向にありますが、再拡大した場合に備えて、時差出勤の奨励、リモートワークの導入等の感染防止対策を継続して講じております。それにもかかわらず、当社グループの役員・従業員に新型コロナウイルス感染症の感染者が多数出た場合、オフィス閉鎖やそれに伴う事業停止等の対応を余儀なくされ、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(8)新型コロナウイルス感染症が再拡大した場合のアセットマネジメント&コンサルティングに与える影響について

新型コロナウイルス感染症が再拡大した場合、当社グループが手掛けるアセットマネジメント&コンサルティングにおいては、業績に大きな打撃を受けるホテル・商業施設の評価が下がり、行場を失った不動産投資マネーが住居系不動産に集中し、再び価格が高騰することで用地取得が困難となり、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(9)不動産に係る税制の変更や市場金利の上昇について

当社グループがサービスを提供している不動産市場においては、税制面では住宅ローン減税や住宅取得における贈与税の非課税枠等優遇措置が実施されていることに加え、金融緩和政策により住宅ローン金利が低位に抑えられておりますが、それら税制の変更、金融政策の変更による市場金利の上昇等により不動産市況が落ち込んだ場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(10)業法について

当社グループが行っている不動産テック事業においては、宅地建物取引業法や金融商品取引法等の不動産取引に関する各種法令を遵守する義務を負っております。

当社グループは、これら法令を遵守して業務を行っており、現在まで行政処分や指導を受けたことはなく、また事業継続に支障を来たす要因は発生しておりません。しかし、今後偶発的な事象等により、これら業法違反を犯したとして許認可の取消・更新拒絶や営業停止の処分を受け、社会的信用の低下等により当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。

また、今後、関連する法令が新たに制定又は既存の法令が改廃された場合には、当社グループの事業の一部が制約を受け、対応のために追加的な費用がかかるなど、当社グループの事業活動に影響を及ぼす可能性があります。なお、現在当社グループが取得している許認可等は以下のとおりであります。

 

 

許認可等の名称

免許証番号

有効期限

主な許認可取消事由

宅地建物取引業者免許

国土交通大臣(2)第9297号

2028年1月11日

・不正な手段により当該登録を受けた場合や役員等の欠格条項違反等に該当した場合は免許の取消(宅地建物取引業法第66条)。

・不正又は著しく不当な行為があった場合は業務停止(宅地建物取引業法第65条)

賃貸住宅管理業者登録

国土交通大臣(01)第004007号

2027年2月28日

・賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律上の監督処分事由に該当した場合の業務停止処分及び業務改善命令等

 

 

許認可等の名称

免許証番号

有効期限

主な許認可取消事由

金融商品取引業登録

関東財務局長(金商)第3179号

・登録拒否要件に該当するとき(金融犯罪の罰金刑執行後5年を経過しない、役員等が制限能力者や破産者等になった、金商業を適格に遂行するに足りる人的構成を有しない等)(金商法第52条第1項第1号)

・不正手段で登録を受けたとき(金商法第52条第1項第6号)

・金融商品取引業に関し、不正又は著しく不当な行為をした場合で、情状が特に重いとき(金商法第52条第1項第10号)

銀行代理業許可

関東財務局長(銀代)第418号

・銀行法上の許可取消事由への該当

 

(11)不動産の表示に関する公正競争規約等について

当社グループが提供しているクラウドソリューションやアセットマネジメント&コンサルティングにおいては、「不動産の表示に関する公正競争規約」及び「不当景品類及び不当表示防止法」により、広告宣伝活動の制約を受けております。当社グループは、効率的な集客のためインターネット上の広告等を積極的に行っており、広告等については事業部門及び法務部門で法令適合性を確認しておりますが、これらの広告が上記制約に違反した場合には、許認可の取消・更新拒絶や営業停止の処分を受け、社会的信用の低下等により当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(12)スマートプロパティにおける土地の仕入れについて

当社グループが提供しているスマートプロパティにおいては、資産価値、利用価値の高い土地の仕入れが不可欠であります。当社グループは、このような仕入れを持続的に行うために、資金調達先の十分な確保、当社グループ会社組成のファンドを活用した不動産の証券化、不動産業界におけるネットワークの確保等に努めておりますが、こうした土地の仕入れが十分に行えない場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(13)スマートプロパティにおける在庫について

 当社グループが提供しているスマートプロパティにおいては、不動産市場が悪化した場合には、在庫の不動産を販売できずに滞留在庫になり原価割れで販売する、あるいは評価減を計上しなければならないというリスクがあります。当社グループではこのような事態に備え、複数の出口オプションを検討して物件を選定する等リスクの低減を図っておりますが、それでも吸収できないダウンサイドが発生した場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(14)スマートプロパティにおける契約不適合責任について

当社グループが提供しているスマートプロパティにおいては、当社グループが購入した不動産に権利、構造、環境等に関する欠陥・瑕疵があった場合、原則として売主に契約不適合責任を追及できますが、必ずしも金銭的な補償を完全に得られるとは限りません。その結果、取得した不動産について瑕疵の修復などの追加費用等が発生する場合があります。

また、当社グループにおいては建物建設時に厳格な施工管理を実施しておりますが、当社グループが販売した不動産に瑕疵があった場合には、買主より契約解除や損害賠償請求を受け、瑕疵の修復などの追加費用が発生することにより、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(15)不動産開発について

当社グループが不動産開発等を行う場合、地価や開発コストの高騰、工事の不備等の外的要因により計画の遅延や計画変更を余儀なくされる可能性があります。この場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

 

(16)個人情報等の情報管理について

当社グループの事業遂行過程で、顧客の個人情報や秘密情報を取得する場合があります。情報の取扱いについては、紙ベースのものは施錠できるキャビネットでの保管を、データ情報についてはパスワードを付したうえでアクセス制限のかかったフォルダへ保管することを義務付けており、情報漏えいには細心の注意を払っておりますが、不測の事態によりこれらの情報が外部に漏えいした場合には、当社グループの信用低下や損害賠償等の発生により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(17)訴訟の可能性について

当社グループが提供する各種クラウドソリューションやアナリティクス&トランスフォームの利用状況やクオリティ、当社グループが管理する物件における管理状況や入退去時の状況、当社グループが販売した物件における瑕疵の発生等を原因とするクレーム又は訴訟その他の請求が発生する可能性があります。これらの訴訟等の内容及び結果によっては、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

(18)M&A及び業務提携について

当社グループは、同業他社等に対するM&A及び業務提携を実施することにより、当社グループの事業を補完・強化するのみならず、非連続的かつ飛躍的な成長が可能であると考えており、M&A及び業務提携を積極的に検討してまいります。その際、対象企業や事業の財務、税務、法務及びビジネス等について詳細なデューデリジェンスを行う等、意思決定のために必要かつ十分な情報収集、精査、検討をすることにより、可能な限りリスク回避に努めておりますが、M&A及び業務提携後において、当社グループが認識していない問題が明らかとなった場合や、市場環境や競合状況の変化及び何らかの事由により事業展開が計画どおりに進まない場合、対象企業の株式価値や譲り受けた事業資産の減損処理を行う必要を及ぼす等、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(19)新株予約権の行使による株式価値の希薄化について

当社グループでは、株主価値の向上を意識した経営の推進を図るとともに、役員及び従業員の業績向上に対する意欲や士気を一層高めることを目的として、役員及び従業員に対して新株予約権を付与しております。当連結会計年度末現在における新株予約権による潜在株式数は342,595株であり、発行済株式総数16,160,015株の2.12%に相当いたします。権利行使についての条件が満たされ、これらの新株予約権が行使された場合には、将来的に当社株式の株式価値の希薄化や株式売買需給への影響をもたらし、当社の株価形成に影響を及ぼす可能性があります。

 

(20)ソニーグループ各社との関係について

① ソニーグループ各社との競合関係について

当社グループは、不動産や金融、IT等の近隣領域をリアルビジネス(実業)として内包することで、実務有用性の高いDX支援を顧客に提供できるAI SaaSプロバイダーであり、ソニーグループ各社との事業における競合は生じておりません。ただし、将来的にソニーグループ各社の経営方針に変更が生じた場合等には、ソニーグループ各社との事業の競合により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

② ソニーグループ各社との人的関係について

当連結会計年度末現在、AIクラウド&コンサルティング事業において、ソニーグループ株式会社及びその子会社から若干名出向従業員を受け入れております。なお、役員の兼任はありません。

当社グループはソニーグループ各社の人的資源を活用するため、これまで出向者を受け入れてきましたが、今後は大幅な出向者の受け入れは行わず、転籍及び出向解消等により、出向者数を限定的なものとする方針であります。また、今後、当社グループに対するソニーグループ株式会社の出資比率が変更された場合には、これらの人的関係が変動する可能性があります。

 

(21)経営上の重要な契約等

 当社グループの経営上の重要な契約等は、「第2 事業の状況 5 経営上の重要な契約等」に記載のとおりであります。これらの契約が、事業環境の変化、契約の相手方の方針の変更その他、不測の理由で終了したり、契約の履行に支障が生じたりした場合には、当社グループの業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。

 

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用関連会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

① 財政状態の状況

資産、負債及び純資産の状況

(資産)

 当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ1,062,473千円減少し、21,956,430千円となりました。

 流動資産は、前連結会計年度末より1,652,681千円減少し、18,611,330千円となりました。これは主に、現金及び預金が838,386千円、営業出資金が746,234千円増加した一方、棚卸資産が3,613,404千円減少したことによるものであります。

 固定資産は、前連結会計年度末より641,391千円増加し、3,293,484千円となりました。これは主に、ソフトウエアが92,382千円、投資その他の資産のその他が159,349千円増加したことによるものであります。また、DORIRU株式会社(2023年1月1日付でギグセールス株式会社より商号変更)の株式を追加取得し、連結の範囲に含めたことにより、関係会社株式が309,688千円減少し、のれんが575,032千円増加しております。

 繰延資産は、前連結会計年度末より51,183千円減少し、51,615千円となりました。これは、株式交付費が51,183千円減少したことによるものであります。

(負債)

 当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ2,580,404千円減少し、10,640,167千円となりました。

 流動負債は、前連結会計年度末より821,393千円増加し、5,962,719千円となりました。これは主に、短期借入金が484,350千円、未払金が169,249千円、未払費用が158,508千円増加したことによるものであります。

 固定負債は、前連結会計年度末より3,401,798千円減少し、4,677,447千円となりました。これは主に、長期借入金が3,454,329千円減少したことによるものであります。

(純資産)

 当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ1,517,930千円増加し、11,316,263千円となりました。これは主に、新株予約権の行使及び新株発行により資本金が59,053千円、資本剰余金が59,053千円増加したことによるものであります。また、親会社株主に帰属する当期純利益の計上により、利益剰余金が1,148,213千円、DORIRU株式会社(2023年1月1日付でギグセールス株式会社より商号変更)の株式を追加取得し、連結の範囲に含めたことにより、非支配株主持分が221,811千円増加しております。

 なお、自己資本比率は50.1%となっております。

 

② 経営成績の状況

 当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症対策を行いながら経済社会活動の正常化が進み、個人消費や設備投資を中心に持ち直しの動きが見られます。また、業界横断的にデジタルトランスフォーメーション(DX)に対する機運の高まりは継続しており、成長加速ないし事業変革に向けた取り組みが各所にみられる状況であります。

 こうした中、当社グループは「今の先鋭が10年後の当たり前を造る A DECADE AHEAD」をミッションに掲げ、大きく2つの事業を展開してまいりました。1つ目の事業は、不動産/金融業界からIT/ヘルスケア領域まで様々な業界のDXに向けて、機械学習等のテクノロジーを活用したモジュールをベースに、パッケージ型クラウドツールやテーラーメイド型アルゴリズムを提供する「AIクラウド&コンサルティング」事業であります。2つ目の事業は、お客様への確かな価値提供とテクノロジーの積極活用の両立を目指すアセットマネジメント、売買仲介、デベロップメント/インベストメント事業を展開する「不動産テック」事業であります。

 実業(リアルビジネス)である不動産/金融/IT事業を自ら手掛け、業務上の非効率や課題に直面することで、機械学習等の高度なテクノロジーの活用の可能性を見出し、当社グループの内部オペレーションにそのテクノロジーを取り込み、競争力・効率性の改善を図っております。同時に、リアルビジネスのテック化により効果が検証された業務推進・効率化ツールは、当社自身がユーザーとして使い勝手をフィードバックすることで実務有用性を磨き込み、同業他社のお客様に提供しております。加えて、ツールのベースとなるモジュールを活かすことで、差異化されたコンサルティングを幅広い産業のお客様にご提供するビジネスモデルを構築しております。

 

 実業(リアルビジネス)を手掛けることが、実務有用性の高いAIソリューション・クラウドツールの顧客への提供に密接かつ効果的に機能しており、この「リアルビジネスを内包したテックプロバイダー」という独自の顧客提供価値の追求が、様々な業界のDXや事業拡大に貢献しております。

 当社グループが手掛けるAIクラウド&コンサルティング事業の業務環境をみれば、新型コロナウイルス感染症拡大をきっかけとする業界横断のDX気運の高まりが継続し、当社事業においても追い風となっております。不動産テック事業の業務環境をみれば、様々な種別の不動産に対する投資ニーズの高まりが引き続き見られます。一方、個人向け住宅の仲介事業につきましては、マンション価格上昇等により、首都圏の中古マンション総販売戸数が昨年と比較して下回る状況にあります。

 このような業務環境下、当社グループは、不動産売買契約書の作成業務をオンラインで手掛けることが可能な「SRE 契約重説 CLOUD」等、不動産業界、金融業界に対して積極的にクラウドソリューションを提供し、その他産業に向けても自社の持つAIモジュールを活かしたDXソリューションを提供してまいりました。また、利益水準を意識した開発/販売面でのオペレーション改善や一部プロダクトの利用料引き上げ等、収益性の向上に取り組んでまいりました。さらに、中長期的な成長を見据えて、「リアルビジネスを内包した実務有用性の高いテクノロジー」による価値創出の幅を広げるため、マンション/オフィス/ショッピングセンター/ホテル/シニア関連施設など様々な暮らしの場であるリアルアセットの運用管理を通じて触れることのできるリアルビジネス領域を拡張し、その知見を活用した新しいサービス創出に取り組んでまいりました。

 以上の結果、当連結会計年度の経営成績につきましては、クラウドソリューション(CS)における不動産仲介事業者の課金契約数が期初計画を上回る3,054社で着地し、アナリティクス&トランスフォーム(A&T)も顧客獲得が着実に伸長したことで、第4四半期連結会計期間の実績を基に年換算したARR(アニュアルリカーリングレベニュー)は2,845百万円と、大きくストック収入を積み上げました。加えて、アセットマネジメント&コンサルティングにおいてはSREアセットマネジメント株式会社による私募ファンドの組成完了に伴い当社保有物件の当ファンドへの売却を行うなど、スマートプロパティ事業も計画を上回る形で進捗いたしました。この結果、当連結会計年度の経営成績につきましては、売上高18,541,931千円(対前期比4,969,063千円増(36.6%増))、営業利益1,686,311千円(対前期比294,377千円増(21.1%増))、経常利益1,540,251千円(対前期比239,749千円増(18.4%増))、親会社株主に帰属する当期純利益1,148,213千円(対前期比255,806千円増(28.7%増))と増収増益となりました。

 

当連結会計年度のセグメント別の経営成績は、次のとおりであります。

 

<AIクラウド&コンサルティングセグメント>

 クラウドソリューション(CS:不動産価格推定エンジンなどのディープラーニング技術を核とするパッケージ化されたAIを用いたクラウドサービス)は、新型コロナウイルス感染症拡大をきっかけとする業界横断のDX気運の高まりが継続するなか、開発/販売面でのオペレーション改善や体制強化を進め、課金契約数を着実に増やすとともに、解約率も非常に低い水準を維持してまいりました。

 アナリティクス&トランスフォーム(A&T:幅広い業界におけるマーケティング活動、営業活動といった顧客企業の様々な経営課題に対して、将来予測分析ツールを用いた解決策若しくはシステムの提供又は共同ビジネス開発を行うサービス)は、様々な産業知見を持つコンサルタント・データサイエンティストの参画に加えて、AIモジュールを活かして差異化されたコンサルティングを提供することで一部ロイヤルカスタマーのリピート案件獲得を拡大し、当連結会計年度において着実に事業を拡大させてまいりました。加えて、共同開発による新規クラウドソリューションの仕込みを進めました。

 その結果、CS・A&Tともに顧客獲得が着実に進み、第4四半期連結会計期間ベースのARRが2,845百万円と、大きくストック収入を積み上げたことで、当連結会計年度におけるAIクラウド&コンサルティングセグメントの売上高は3,025,111千円(対前期比1,003,332千円増(49.6%増))、営業利益は1,207,771千円(対前期比333,013千円増(38.1%増))となっております。

 

<不動産テックセグメント>

 アセットマネジメント&コンサルティングにおいては、当社テクノロジーを活用したアセットマネジメント、売買仲介ビジネス等を提供するとともに、スマートプロパティとして、IoT技術やESG対応を施したマンション/オフィス/ショッピングセンター/ホテル/シニア関連施設等の開発・投資及び投資家向けの販売を計画に沿って実施しております。また当社の完全子会社であるSREアセットマネジメント株式会社が2022年10月に営業開始、2023年3月にファンドを組成し、当社が保有する多種多様な物件をファンドへ売却いたしました。ファンド規模拡大に向けた当社物件のファンドに対する継続的な売却及び市場からの厳選取得を行うことで、棚卸資産を過剰に保有することなく収益性に優れたリカーリングフィーを積み上げる積層型ビジネスモデルの構築に注力してまいります。当社グループは、これらの不動産事業においてテクノロジーを活用したDX化を推進するとともに、その中で生まれた気づきを幅広いお客様に提供するAIソリューションに反映しております。

 その結果、当連結会計年度における不動産テックセグメントの売上高は16,243,023千円(対前期比4,242,617千円増(35.4%増))、営業利益は643,642千円(対前期比71,928千円増(12.6%増))となっております。

 

③ キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ808,386千円増加し、3,807,535千円となりました。

 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果獲得した資金は4,360,461千円(前期は7,305,968千円の使用)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益1,619,095千円、棚卸資産の減少額3,613,404千円等の資金増加要因が、営業出資金の増加額746,234千円等の資金減少要因を上回ったことによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は427,073千円(前期は1,637,907千円の使用)となりました。これは主に、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による収入375,364千円の資金増加要因が、有形固定資産の取得による支出174,528千円、無形固定資産の取得による支出404,684千円等の資金減少要因を下回ったことによるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果使用した資金は3,125,001千円(前期は9,305,829千円の獲得)となりました。これは主に、長期借入れによる収入4,747,864千円等の資金増加要因が、長期借入金の返済による支出7,605,318千円等の資金減少要因を下回ったことによるものであります。

 

④ 生産、受注及び販売の実績

a.生産実績

当社グループで行う事業は、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。

 

b.受注実績

当社グループで行う事業は、提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。

 

 

c.販売実績

当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

前年同期比(%)

AIクラウド&コンサルティング(千円)

2,350,989

149.5

不動産テック(千円)

16,190,941

134.9

合計(千円)

18,541,931

136.6

(注)1.セグメント間の取引については、相殺消去しております。

2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。

相手先

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

金額(千円)

割合(%)

金額(千円)

割合(%)

芙蓉総合リース株式会社

1,835,470

13.5

2,377,000

12.8

日光Plus20合同会社12

1,666,000

12.3

日光Plus20合同会社10

1,620,043

11.9

赤坂インベストメント・ツー合同会社

4,716,091

25.4

エムエル・エステート株式会社

1,882,888

10.2

個人

2,204,578

11.9

3.成約した案件は守秘義務があるため個人の氏名の公表は控えさせて頂きます。

4.前連結会計年度の赤坂インベストメント・ツー合同会社、エムエル・エステート株式会社及び個人に対する販売実績はありません。

5.当連結会計年度の日光Plus20合同会社12及び日光Plus20合同会社10に対する販売実績はありません。

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

① 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容については、「(1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。また、経営成績等に重要な影響を与える要因については、「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。

 

② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

当社の資金需要は、継続的な事業成長実現に向けた人件費、採用費、業務委託費、広告宣伝費、AIクラウド&コンサルティング事業の開発費、及びIoTスマートホーム物件取得に係る借入金の返済や営業用不動産の取得費用となります。財政状態等を勘案しながら、自己資金、金融機関からの借入及びエクイティファイナンス等による資金調達を考えております。

流動資産と流動負債のバランスを注視し、財政状態の健全性を評価しており、当連結会計年度末時点で健全な財務体制であると判断しております。

 

 

③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表の作成にあたって、資産及び負債又は損益の状況に影響を与える会計上の見積りは、過去の実績等の連結財務諸表作成時に入手可能な情報に基づき合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。

連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

 

5【経営上の重要な契約等】

(1)特許の共同保有に関する契約

相手方の名称

内容

契約締結日

契約期間

ヤフー株式会社

共同開発に基づく発明に関する特許の共有

2016年4月19日

2015年11月4日から特許権の存続期間満了日まで

ヤフー株式会社

共同開発に基づく発明に関する特許の共有

2017年3月17日

特許出願日から特許権の存続期間満了日まで

 

(2)当社が特許、ソフトウエアライセンスの使用許諾を受けている契約

相手方の名称

内容

契約締結日

契約期間

ソニーグループ株式会社

ソニーグループ株式会社が有する特許と機械学習ライブラリの使用許諾

2019年4月26日

2019年6月1日から2024年5月31日まで

 

(3)株式引受契約及び株式譲渡契約

当社は、2022年7月29日開催の取締役会において、持分法適用関連会社であるDORIRU株式会社(2023年1月1日付でギグセールス株式会社より商号変更)の株式を追加取得し連結子会社とすることを決議し、同日付で投資契約書兼株主間契約書に関する覚書を締結しました。

詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(企業結合等関係)」に記載のとおりであります。

 

2【主要な設備の状況】

当社グループにおける主要な設備は、次のとおりであります。

(1)提出会社

 

 

 

2023年3月31日現在

事業所名

(所在地)

セグメントの名称

設備の内容

帳簿価額

従業員数

(人)

建物

(千円)

その他

(千円)

合計

(千円)

本社

(東京都港区)

AIクラウド&

コンサルティング

不動産テック

業務施設

(営業・管理・開発)

153,197

41,227

194,425

36

(3)

南青山オフィス

(東京都港区)

ほか5拠点

AIクラウド&

コンサルティング

不動産テック

業務施設

(営業・管理)

46,379

10,760

57,140

76

(1)

 (注)1.帳簿価額のうち「その他」は、工具、器具及び備品並びにリース資産であります。

2.現在休止中の主要な設備はありません。

3.従業員数は就業人員(当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む。)であり、臨時雇用者数(契約社員及びアルバイト)は、年間の平均人員を( )外数で記載しております。

4.本社及び各営業オフィスは全て賃借しており、その年間賃借料は184,375千円であります。なお、2022年11月21日付で本社を移転しており、賃借料には移転前の賃借料も含めて記載しております。

 

(2)主要な国内子会社

 

 

 

 

2023年3月31日現在

会社名

事業所名

(所在地)

セグメントの

名称

設備の内容

帳簿価額

従業員数

(人)

機械及び

装置

(千円)

その他

(千円)

(面積㎡)

合計

(千円)

SRE AI Partners

株式会社

本社

(東京都港区)

AIクラウド&

コンサルティング

業務施設

(営業・管理・開発)

311,923

97,277

(33,440.91)

409,201

64

(-)

 (注)1.帳簿価額のうち「その他」は、工具、器具及び備品、土地並びに建設仮勘定であります。

2.現在休止中の主要な設備はありません。

3.従業員数は就業人員(当社グループから当社グループ外への出向者を除き、当社グループ外から当社グループへの出向者を含む。)であり、臨時雇用者数(契約社員及びアルバイト)は、年間の平均人員を( )外数で記載しております。なお、全員が当社からの兼務出向者であります。

 

①【株式の総数】

種類

発行可能株式総数(株)

普通株式

50,000,000

50,000,000

②【発行済株式】

種類

事業年度末現在発行数

(株)

(2023年3月31日)

提出日現在発行数

(株)

(2023年6月26日)

上場金融商品取引所名又は登録認可金融商品取引業協会名

内容

普通株式

16,160,015

16,160,315

東京証券取引所

プライム市場

完全議決権株式であり、権利内容に何ら限定のない当社における標準となる株式であります。

なお、単元株式数は100株であります。

16,160,015

16,160,315

(注)「提出日現在発行数」欄には、2023年6月1日からこの有価証券報告書提出日までの新株予約権(ストックオプション)の権利行使により発行された株式数は含まれておりません。

①【ストックオプション制度の内容】

第2回新株予約権

決議年月日

2015年12月21日

付与対象者の区分及び人数(名)

当社従業員 51(注)4.

新株予約権の数(個) ※

39

新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び数

(株) ※

普通株式 11,700

新株予約権の行使時の払込金額(円) ※

300(注)1.

新株予約権の行使期間 ※

自 2017年12月22日

至 2025年12月21日

新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額(円) ※

発行価格  300

資本組入額 150

新株予約権の行使の条件 ※

(注)2.

新株予約権の譲渡に関する事項 ※

新株予約権の譲渡については、取締役会の承認を要するものとする。

組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に関する事項※

(注)3.

 ※ 当事業年度の末日(2023年3月31日)における内容を記載しております。提出日の前月末現在(2023年5月31日)において、記載すべき内容が当事業年度の末日における内容から変更がないため、提出日の前月末現在に係る記載を省略しております。

(注)1.新株予約権の割当日後、当社が株式分割又は株式併合を行う場合、次の算式により行使価額を調整し、調整による1円未満の端数は切り上げる。

調整後行使価額

調整前行使価額

×

分割(又は併合)の比率

また、本新株予約権の割当日後、当社が当社普通株式につき時価を下回る価額で新株の発行又は自己株式の処分を行う場合(新株予約権の行使に基づく新株の発行及び自己株式の処分並びに株式交換による自己株式の移転の場合を除く。)、次の算式により行使価額を調整し、調整による1円未満の端数は切り上げる。

調整後行使価額

調整前行使価額

×

既発行株式数

新規発行株式数

×

1株あたり払込金額

新規発行前の1株あたりの時価

既発行株式数

新規発行株式数

なお、上記算式において「既発行株式数」とは、当社普通株式にかかる発行済株式総数から当社普通株式にかかる自己株式数を控除した数とし、また、当社普通株式にかかる自己株式の処分を行う場合には、「新規発行株式数」を「処分する自己株式数」に読み替えるものとする。

さらに、上記のほか、本新株予約権の割当日後、当社が他社と合併する場合、会社分割を行う場合、その他これらの場合に準じて行使価額の調整を必要とする場合には、当社は、合理的な範囲で適切に行使価額の調整を行うことができるものとする。

 

2.新株予約権の割り当てを受けた者(以下「新株予約権者」という。)は、以下の(1)から(5)の条件を全て満たす場合に限り、本新株予約権を行使できるものとする。

(1)当社の普通株式が金融商品取引所に上場された日以降における行使であること。

(2)2016年3月期乃至2020年3月期の当社損益計算書に記載の営業利益の金額が一度でも100百万円を超過したこと。なお、国際財務報告基準の適用等により参照すべき営業利益の概念に重要な変更があった場合には、別途参照すべき指標を取締役会にて定めるものとする。

(3)新株予約権者が、本新株予約権の権利行使時においても、当社の取締役、監査役又は従業員(以下まとめて「従業員等」という。)であること。但し、任期満了による退任、定年退職、その他の事由により新株予約権者が本新株予約権の権利行使時に従業員等でない場合であっても、当該新株予約権者の退任又は退職の事情及び当社への貢献度合いを勘案した結果、引き続き新株予約権者とすることに正当な理由があると取締役会が認めた場合は、この限りではない。

(4)本新株予約権の行使によって、当社の発行済株式総数が当該時点における授権株式数を超過しないこと。

(5)本新株予約権1個以上での行使であること。

3.当社が合併(当社が合併により消滅する場合に限る。)、吸収分割、新設分割、株式交換又は株式移転(以上を総称して以下「組織再編行為」という。)を行う場合は、当社は、それぞれの場合につき、組織再編行為の効力発生日に新株予約権者に対し、会社法第236条第1項第8号イからホまでに掲げる株式会社(以下「再編対象会社」という。)の新株予約権を交付することができる。但し、一定の条件に沿って再編対象会社の新株予約権を交付する旨を、吸収合併契約、新設合併契約、吸収分割契約、新設分割計画、株式交換契約又は株式移転計画において定めた場合に限るものとする。

4.付与対象者の退職による権利の喪失等により、提出日の前月末現在の「付与対象者の区分及び人数」は、当社従業員3名となっております。

 

第3回新株予約権

決議年月日

2018年6月18日

付与対象者の区分及び人数(名)

当社取締役 4

当社取締役(監査等委員) 2

当社従業員 2(注)4.

新株予約権の数(個) ※

17,785(注)5.

新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び数

(株) ※

普通株式 53,355(注)5.

新株予約権の行使時の払込金額(円) ※

400(注)1.

新株予約権の行使期間 ※

自 2018年8月6日

至 2028年8月5日

新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額(円) ※

発行価格  405

資本組入額 203

新株予約権の行使の条件 ※

(注)2.

新株予約権の譲渡に関する事項 ※

新株予約権の譲渡については、取締役会の承認を要するものとする。

組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に関する事項※

(注)3.

 ※ 当事業年度の末日(2023年3月31日)における内容を記載しております。提出日の前月末現在(2023年5月31日)において、記載すべき内容が当事業年度の末日における内容から変更がないため、提出日の前月末現在に係る記載を省略しております。

 

(注)1.新株予約権の割当日後、当社が株式分割又は株式併合を行う場合、次の算式により行使価額を調整し、調整による1円未満の端数は切り上げる。

調整後行使価額

調整前行使価額

×

分割(又は併合)の比率

また、本新株予約権の割当日後、当社が当社普通株式につき時価を下回る価額で新株の発行又は自己株式の処分を行う場合(新株予約権の行使に基づく新株の発行及び自己株式の処分並びに株式交換による自己株式の移転の場合を除く。)、次の算式により行使価額を調整し、調整による1円未満の端数は切り上げる。

調整後行使価額

調整前行使価額

×

既発行株式数

新規発行株式数

×

1株あたり払込金額

新規発行前の1株あたりの時価

既発行株式数

新規発行株式数

なお、上記算式において「既発行株式数」とは、当社普通株式にかかる発行済株式総数から当社普通株式にかかる自己株式数を控除した数とし、また、当社普通株式にかかる自己株式の処分を行う場合には、「新規発行株式数」を「処分する自己株式数」に読み替えるものとする。

さらに、上記のほか、本新株予約権の割当日後、当社が他社と合併する場合、会社分割を行う場合、その他これらの場合に準じて行使価額の調整を必要とする場合には、当社は、合理的な範囲で適切に行使価額の調整を行うことができるものとする。

2.新株予約権の割り当てを受けた者(以下「新株予約権者」という。)は、以下の(1)から(7)の条件を全て満たす場合に限り、本新株予約権を行使できるものとする。

(1)当社の普通株式が金融商品取引所に上場された日(以下「上場日」という。)以降における行使であること。

(2)上場日以降の次に掲げる期間において、行使する新株予約権の数(既に行使した本新株予約権の数を含む。)が、各新株予約権者に割り当てられた本新株予約権の数に次の各号に掲げる割合を乗じた数を超えないこと。但し、上場日が2027年4月1日以降となる場合には、上場日以降、全ての本新株予約権を行使することができるものとする。

① 上場日より1年が経過した日の属する事業年度    30%

② 上場日より2年が経過した日の属する事業年度    60%

③ 上場日より3年が経過した日の属する事業年度以降 100%

(3)2019年3月期乃至2021年3月期の当社損益計算書に記載の営業利益の金額が一度でも400百万円を超過したこと。なお、国際財務報告基準の適用等により参照すべき営業利益の概念に重要な変更があった場合には、別途参照すべき指標を取締役会にて定めるものとする。

(4)本新株予約権の割当日後、本新株予約権の権利行使時までの期間において次に掲げる各事由のいずれも生じていないこと。

① 行使価額を下回る価格を対価とする当社普通株式の発行等が行われた場合(払込金額が会社法第199条第3項・同第200条第2項に定める「特に有利な金額である場合」を除く。)。

② 本新株予約権の目的である当社普通株式が日本国内のいずれの金融商品取引所にも上場されていない場合において、行使価額を下回る価格を対価とする当社普通株式の売買その他の取引が行われたとき(但し、資本政策目的等により当該取引時点における株式価値よりも著しく低いと認められる価格で取引が行われた場合を除く。)。

③ 本新株予約権の目的である当社普通株式が日本国内のいずれかの金融商品取引所に上場された場合において、当該金融商品取引所での当社普通株式の普通取引の終値が、行使価額を下回る価格となったとき。

④ 本新株予約権の目的である当社普通株式が日本国内のいずれの金融商品取引所にも上場されていない場合において、各事業年度末日を基準日としてDCF法又は類似会社比較法等の方法により評価された当社普通株式の株式評価額が行使価額を下回ったとき(但し、株式評価額が一定の幅をもって示された場合、当社取締役会が株式評価機関と協議の上、本項への該当性を判断するものとする。)。

(5)新株予約権者が、本新株予約権の権利行使時においても、当社の取締役、監査役又は従業員(以下まとめて「従業員等」という。)であること。但し、任期満了による退任、定年退職、その他の事由により新株予約権者が本新株予約権の権利行使時に従業員等でない場合であっても、当該新株予約権者の退任又は退職の事情及び当社への貢献度合いを勘案した結果、当該新株予約権者が従業員等でなくなった日から一年を経過する日までの間に限り、本新株予約権の権利行使を認めることに正当な理由があると取締役会が認めた場合は、この限りではない。

(6)本新株予約権の行使によって、当社の発行済株式総数が当該時点における授権株式数を超過しないこと。

(7)本新株予約権1個以上での行使であること。

3.当社が合併(当社が合併により消滅する場合に限る。)、吸収分割、新設分割、株式交換又は株式移転(以上を総称して以下「組織再編行為」という。)を行う場合は、当社は、それぞれの場合につき、組織再編行為の効力発生日に新株予約権者に対し、会社法第236条第1項第8号イからホまでに掲げる株式会社(以下「再編対象会社」という。)の新株予約権を交付することができる。但し、一定の条件に沿って再編対象会社の新株予約権を交付する旨を、吸収合併契約、新設合併契約、吸収分割契約、新設分割計画、株式交換契約又は株式移転計画において定めた場合に限るものとする。

4.付与対象者の退職による権利の喪失等により、提出日の前月末現在において該当者はおりません。

 

第4回新株予約権

決議年月日

2018年6月18日

付与対象者の区分及び人数(名)

当社従業員 91(注)4.

新株予約権の数(個) ※

8,980 [8,880]

新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び数

(株) ※

普通株式 26,940 [26,640]

新株予約権の行使時の払込金額(円) ※

400(注)1.

新株予約権の行使期間 ※

自 2020年6月18日

至 2028年6月17日

新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額(円) ※

発行価格  400

資本組入額 200

新株予約権の行使の条件 ※

(注)2.

新株予約権の譲渡に関する事項 ※

新株予約権の譲渡については、取締役会の承認を要するものとする。

組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に関する事項※

(注)3.

 ※ 当事業年度の末日(2023年3月31日)における内容を記載しております。当事業年度の末日から提出日の前月末現在(2023年5月31日)にかけて変更された事項については、提出日の前月末現在における内容を[ ]内に記載しており、その他の事項については当事業年度の末日における内容から変更はありません。

(注)1.新株予約権の割当日後、当社が株式分割又は株式併合を行う場合、次の算式により行使価額を調整し、調整による1円未満の端数は切り上げる。

調整後行使価額

調整前行使価額

×

分割(又は併合)の比率

また、本新株予約権の割当日後、当社が当社普通株式につき時価を下回る価額で新株の発行又は自己株式の処分を行う場合(新株予約権の行使に基づく新株の発行及び自己株式の処分並びに株式交換による自己株式の移転の場合を除く。)、次の算式により行使価額を調整し、調整による1円未満の端数は切り上げる。

調整後行使価額

調整前行使価額

×

既発行株式数

新規発行株式数

×

1株あたり払込金額

新規発行前の1株あたりの時価

既発行株式数

新規発行株式数

なお、上記算式において「既発行株式数」とは、当社普通株式にかかる発行済株式総数から当社普通株式にかかる自己株式数を控除した数とし、また、当社普通株式にかかる自己株式の処分を行う場合には、「新規発行株式数」を「処分する自己株式数」に読み替えるものとする。

さらに、上記のほか、本新株予約権の割当日後、当社が他社と合併する場合、会社分割を行う場合、その他これらの場合に準じて行使価額の調整を必要とする場合には、当社は、合理的な範囲で適切に行使価額の調整を行うことができるものとする。

 

2.新株予約権の割り当てを受けた者(以下「新株予約権者」という。)は、以下の(1)から(5)の条件を全て満たす場合に限り、本新株予約権を行使できるものとする。

(1)当社の普通株式が金融商品取引所に上場された日以降における行使であること。

(2)2019年3月期乃至2021年3月期の当社損益計算書に記載の営業利益の金額が一度でも400百万円を超過したこと。なお、国際財務報告基準の適用等により参照すべき営業利益の概念に重要な変更があった場合には、別途参照すべき指標を取締役会にて定めるものとする。

(3)新株予約権者が、本新株予約権の権利行使時においても、当社の取締役、監査役又は従業員(以下まとめて「従業員等」という。)であること。但し、任期満了による退任、定年退職、その他の事由により新株予約権者が本新株予約権の権利行使時に従業員等でない場合であっても、当該新株予約権者の退任又は退職の事情及び当社への貢献度合いを勘案した結果、当該新株予約権者が従業員等でなくなった日から一年を経過する日までの間に限り、本新株予約権の権利行使を認めることに正当な理由があると取締役会が認めた場合は、この限りではない。

(4)本新株予約権の行使によって、当社の発行済株式総数が当該時点における授権株式数を超過しないこと。

(5)本新株予約権1個以上での行使であること。

3.当社が合併(当社が合併により消滅する場合に限る。)、吸収分割、新設分割、株式交換又は株式移転(以上を総称して以下「組織再編行為」という。)を行う場合は、当社は、それぞれの場合につき、組織再編行為の効力発生日に新株予約権者に対し、会社法第236条第1項第8号イからホまでに掲げる株式会社(以下「再編対象会社」という。)の新株予約権を交付することができる。但し、一定の条件に沿って再編対象会社の新株予約権を交付する旨を、吸収合併契約、新設合併契約、吸収分割契約、新設分割計画、株式交換契約又は株式移転計画において定めた場合に限るものとする。

4.付与対象者の退職による権利の喪失等により、提出日の前月末現在の「付与対象者の区分及び人数」は、当社従業員10名となっております。

 

第5回新株予約権

決議年月日

2019年7月26日

付与対象者の区分及び人数(名)

当社取締役 3

当社取締役(監査等委員) 1

当社従業員 5(注)4.

新株予約権の数(個) ※

34,500

新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び数

(株) ※

普通株式 103,500

新株予約権の行使時の払込金額(円) ※

1,964(注)1.

新株予約権の行使期間 ※

自 2022年7月27日

至 2029年7月26日

新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額(円) ※

発行価格  1,997

資本組入額  999

新株予約権の行使の条件 ※

(注)2.

新株予約権の譲渡に関する事項 ※

新株予約権の譲渡については、取締役会の承認を要するものとする。

組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に関する事項※

(注)3.

 ※ 当事業年度の末日(2023年3月31日)における内容を記載しております。提出日の前月末現在(2023年5月31日)において、記載すべき内容が当事業年度の末日における内容から変更がないため、提出日の前月末現在に係る記載を省略しております。

 

(注)1.新株予約権の割当日後、当社が株式分割又は株式併合を行う場合、次の算式により行使価額を調整し、調整による1円未満の端数は切り上げる。

調整後行使価額

調整前行使価額

×

分割(又は併合)の比率

また、本新株予約権の割当日後、当社が当社普通株式につき時価を下回る価額で新株の発行又は自己株式の処分を行う場合(新株予約権の行使に基づく新株の発行及び自己株式の処分並びに株式交換による自己株式の移転の場合を除く。)、次の算式により行使価額を調整し、調整による1円未満の端数は切り上げる。

調整後行使価額

調整前行使価額

×

既発行株式数

新規発行株式数

×

1株あたり払込金額

新規発行前の1株あたりの時価

既発行株式数

新規発行株式数

なお、上記算式において「既発行株式数」とは、当社普通株式にかかる発行済株式総数から当社普通株式にかかる自己株式数を控除した数とし、また、当社普通株式にかかる自己株式の処分を行う場合には、「新規発行株式数」を「処分する自己株式数」に読み替えるものとする。

さらに、上記のほか、本新株予約権の割当日後、当社が他社と合併する場合、会社分割を行う場合、その他これらの場合に準じて行使価額の調整を必要とする場合には、当社は、合理的な範囲で適切に行使価額の調整を行うことができるものとする。

2.新株予約権の割り当てを受けた者(以下「新株予約権者」という。)は、以下の(1)から(6)の条件を全て満たす場合に限り、本新株予約権を行使できるものとする。

(1)当社の普通株式が金融商品取引所に上場された日(以下「上場日」という。)以降における行使であること。

(2)上場日以降の次に掲げる期間において、行使する新株予約権の数(既に行使した本新株予約権の数を含む。)が、各新株予約権者に割り当てられた本新株予約権の数に次の各号に掲げる割合を乗じた数を超えないこと。但し、上場日が2028年4月1日以降となる場合には、上場日以降、全ての本新株予約権を行使することができるものとする。

① 上場日より2年が経過した日の属する事業年度    30%

② 上場日より3年が経過した日の属する事業年度    60%

③ 上場日より4年が経過した日の属する事業年度以降 100%

(3)当社損益計算書(連結損益計算書を作成している場合、連結損益計算書)に記載の営業利益の金額が、2020年3月期において560百万円、2021年3月期において650百万円及び2022年3月期において650百万円をそれぞれ超過したこと。なお、国際財務報告基準の適用等により参照すべき営業利益の概念に重要な変更があった場合には、別途、基準とすべき指標を取締役会にて定めるものとする。

(4)新株予約権者が、本新株予約権の権利行使時においても、当社の取締役又は従業員(以下まとめて「従業員等」という。)であること。但し、任期満了による退任、定年退職、その他の事由により新株予約権者が本新株予約権の権利行使時に従業員等でない場合であっても、当該新株予約権者の退任又は退職の事情及び当社への貢献度合いを勘案した結果、当該新株予約権者が従業員等でなくなった日から一年を経過する日までの間に限り、本新株予約権の権利行使を認めることに正当な理由があると取締役会が認めた場合は、この限りではない。

(5)本新株予約権の行使によって、当社の発行済株式総数が当該時点における授権株式数を超過しないこと。

(6)本新株予約権1個以上での行使であること。

3.当社が合併(当社が合併により消滅する場合に限る。)、吸収分割、新設分割、株式交換又は株式移転(以上を総称して以下「組織再編行為」という。)を行う場合は、当社は、それぞれの場合につき、組織再編行為の効力発生日に新株予約権者に対し、会社法第236条第1項第8号イからホまでに掲げる株式会社(以下「再編対象会社」という。)の新株予約権を交付することができる。但し、一定の条件に沿って再編対象会社の新株予約権を交付する旨を、吸収合併契約、新設合併契約、吸収分割契約、新設分割計画、株式交換契約又は株式移転計画において定めた場合に限るものとする。

4.付与対象者の退任による権利の喪失等により、提出日の前月末現在の「付与対象者の区分及び人数」は、当社取締役2名、当社取締役(監査等委員)2名及び当社従業員2名となっております。

第6回新株予約権

決議年月日

2019年7月26日

付与対象者の区分及び人数(名)

当社従業員 30(注)4.

新株予約権の数(個) ※

11,200

新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び数

(株) ※

普通株式 33,600

新株予約権の行使時の払込金額(円) ※

1,964(注)1.

新株予約権の行使期間 ※

自 2022年7月27日

至 2029年7月26日

新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額(円) ※

発行価格  1,967

資本組入額  984

新株予約権の行使の条件 ※

(注)2.

新株予約権の譲渡に関する事項 ※

新株予約権の譲渡については、取締役会の承認を要するものとする。

組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に関する事項※

(注)3.

 ※ 当事業年度の末日(2023年3月31日)における内容を記載しております。提出日の前月末現在(2023年5月31日)において、記載すべき内容が当事業年度の末日における内容から変更がないため、提出日の前月末現在に係る記載を省略しております。

(注)1.新株予約権の割当日後、当社が株式分割又は株式併合を行う場合、次の算式により行使価額を調整し、調整による1円未満の端数は切り上げる。

調整後行使価額

調整前行使価額

×

分割(又は併合)の比率

また、本新株予約権の割当日後、当社が当社普通株式につき時価を下回る価額で新株の発行又は自己株式の処分を行う場合(新株予約権の行使に基づく新株の発行及び自己株式の処分並びに株式交換による自己株式の移転の場合を除く。)、次の算式により行使価額を調整し、調整による1円未満の端数は切り上げる。

調整後行使価額

調整前行使価額

×

既発行株式数

新規発行株式数

×

1株あたり払込金額

新規発行前の1株あたりの時価

既発行株式数

新規発行株式数

なお、上記算式において「既発行株式数」とは、当社普通株式にかかる発行済株式総数から当社普通株式にかかる自己株式数を控除した数とし、また、当社普通株式にかかる自己株式の処分を行う場合には、「新規発行株式数」を「処分する自己株式数」に読み替えるものとする。

さらに、上記のほか、本新株予約権の割当日後、当社が他社と合併する場合、会社分割を行う場合、その他これらの場合に準じて行使価額の調整を必要とする場合には、当社は、合理的な範囲で適切に行使価額の調整を行うことができるものとする。

2.新株予約権の割り当てを受けた者(以下「新株予約権者」という。)は、以下の(1)から(5)の条件を全て満たす場合に限り、本新株予約権を行使できるものとする。

(1)当社の普通株式が金融商品取引所に上場された日(以下「上場日」という。)以降における行使であること。

(2)当社損益計算書(連結損益計算書を作成している場合、連結損益計算書)に記載の営業利益の金額が、2020年3月期において560百万円、2021年3月期において650百万円及び2022年3月期において650百万円をそれぞれ超過したこと。なお、国際財務報告基準の適用等により参照すべき営業利益の概念に重要な変更があった場合には、別途、基準とすべき指標を取締役会にて定めるものとする。

(3)新株予約権者が、本新株予約権の権利行使時においても、当社の取締役又は従業員(以下まとめて「従業員等」という。)であること。但し、任期満了による退任、定年退職、その他の事由により新株予約権者が本新株予約権の権利行使時に従業員等でない場合であっても、当該新株予約権者の退任又は退職の事情及び当社への貢献度合いを勘案した結果、当該新株予約権者が従業員等でなくなった日から一年を経過する日までの間に限り、本新株予約権の権利行使を認めることに正当な理由があると取締役会が認めた場合は、この限りではない。

(4)本新株予約権の行使によって、当社の発行済株式総数が当該時点における授権株式数を超過しないこと。

(5)本新株予約権1個以上での行使であること。

3.当社が合併(当社が合併により消滅する場合に限る。)、吸収分割、新設分割、株式交換又は株式移転(以上を総称して以下「組織再編行為」という。)を行う場合は、当社は、それぞれの場合につき、組織再編行為の効力発生日に新株予約権者に対し、会社法第236条第1項第8号イからホまでに掲げる株式会社(以下「再編対象会社」という。)の新株予約権を交付することができる。但し、一定の条件に沿って再編対象会社の新株予約権を交付する旨を、吸収合併契約、新設合併契約、吸収分割契約、新設分割計画、株式交換契約又は株式移転計画において定めた場合に限るものとする。

4.付与対象者の退職による権利の喪失等により、提出日の前月末現在の「付与対象者の区分及び人数」は、当社従業員15名となっております。

 

第7回新株予約権

決議年月日

2020年3月19日

付与対象者の区分及び人数(名)

当社取締役 1

新株予約権の数(個) ※

454

新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び数

(株) ※

普通株式 45,400

新株予約権の行使時の払込金額(円) ※

1,676(注)1.

新株予約権の行使期間 ※

自 2023年7月1日

至 2030年3月31日

新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額(円) ※

発行価格  1,300

資本組入額   650

新株予約権の行使の条件 ※

(注)2.

新株予約権の譲渡に関する事項 ※

新株予約権の譲渡については、取締役会の承認を要するものとする。

組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に関する事項※

(注)3.

 ※ 当事業年度の末日(2023年3月31日)における内容を記載しております。提出日の前月末現在(2023年5月31日)において、記載すべき内容が当事業年度の末日における内容から変更がないため、提出日の前月末現在に係る記載を省略しております。

(注)1.新株予約権の割当日後、当社が株式分割又は株式併合を行う場合、次の算式により行使価額を調整し、調整による1円未満の端数は切り上げる。

調整後行使価額

調整前行使価額

×

分割(又は併合)の比率

また、本新株予約権の割当日後、当社が当社普通株式につき時価を下回る価額で新株の発行又は自己株式の処分を行う場合(新株予約権の行使に基づく新株の発行及び自己株式の処分並びに株式交換による自己株式の移転の場合を除く。)、次の算式により行使価額を調整し、調整による1円未満の端数は切り上げる。

調整後行使価額

調整前行使価額

×

既発行株式数

新規発行株式数

×

1株あたり払込金額

新規発行前の1株あたりの時価

既発行株式数

新規発行株式数

なお、上記算式において「既発行株式数」とは、当社普通株式にかかる発行済株式総数から当社普通株式にかかる自己株式数を控除した数とし、また、当社普通株式にかかる自己株式の処分を行う場合には、「新規発行株式数」を「処分する自己株式数」に読み替えるものとする。

さらに、上記のほか、本新株予約権の割当日後、当社が他社と合併する場合、会社分割を行う場合、その他これらの場合に準じて行使価額の調整を必要とする場合には、当社は、合理的な範囲で適切に行使価額の調整を行うことができるものとする。

 

2.新株予約権の割り当てを受けた者(以下「新株予約権者」という。)は、以下の(1)から(3)の条件を全て満たす場合に限り、本新株予約権を行使できるものとする。

(1)本第7回新株予約権の割当を受けた者(以下「新株予約権者」という。)は、2021年3月期から2023年3月期までのいずれかの事業年度において当社の売上高が70億円を超過した場合、且つ、同期間のいずれかの事業年度において当社の営業利益が9億円を超過した場合に限り、本第7回新株予約権を行使する事ができる。なお、上記における売上高及び営業利益の判定においては、当社が提出した有価証券報告書に記載される連結損益計算書(連結損益計算書を作成していない場合には損益計算書)における金額を参照するものとし、適用される会計基準の変更等により参照すべき指標の概念に重要な変更があった場合や当社の業績に多大な影響を及ぼす企業買収等の事象が発生し有価証券報告書に記載された実績数値で判定を行うことが適切ではないと当社取締役会が判断した場合には、当社は当該影響を排除すべく合理的な範囲内で適切な調整を行うことができるものとする。

(2)新株予約権者は、本第7回新株予約権を行使する時点において当社もしくは当社の関係会社の取締役、監査役もしくは従業員であることを要する。但し、当社取締役会が正当な理由があるものと認めた場合にはこの限りではない。

(3)新株予約権者が死亡した場合、新株予約権者の法定相続人のうち1名(以下「権利承継者」という。)に限り、及び新株予約権者が死亡した日から1年を経過する日までの期間に限り、本第7回新株予約権を行使することができる。ただし、権利承継者が死亡した場合、権利承継者の相続人は本第7回新株予約権を相続することができない。

3.当社が合併(当社が合併により消滅する場合に限る。)、吸収分割、新設分割、株式交換又は株式移転(以上を総称して以下「組織再編行為」という。)を行う場合は、当社は、それぞれの場合につき、組織再編行為の効力発生日に新株予約権者に対し、会社法第236条第1項第8号イからホまでに掲げる株式会社(以下「再編対象会社」という。)の新株予約権を交付することができる。但し、一定の条件に沿って再編対象会社の新株予約権を交付する旨を、吸収合併契約、新設合併契約、吸収分割契約、新設分割計画、株式交換契約又は株式移転計画において定めた場合に限るものとする。

 

第8回新株予約権

決議年月日

2020年3月19日

付与対象者の区分及び人数(名)

受託者 1

新株予約権の数(個) ※

681

新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び数

(株) ※

普通株式 68,100

新株予約権の行使時の払込金額(円) ※

1,676(注)1.

新株予約権の行使期間 ※

自 2023年7月1日

至 2030年3月31日

新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額(円) ※

発行価格  1,300

資本組入額   650

新株予約権の行使の条件 ※

(注)2.

新株予約権の譲渡に関する事項 ※

新株予約権の譲渡については、取締役会の承認を要するものとする。

組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に関する事項※

(注)3.

 ※ 当事業年度の末日(2023年3月31日)における内容を記載しております。提出日の前月末現在(2023年5月31日)において、記載すべき内容が当事業年度の末日における内容から変更がないため、提出日の前月末現在に係る記載を省略しております。

 

(注)1.新株予約権の割当日後、当社が株式分割又は株式併合を行う場合、次の算式により行使価額を調整し、調整による1円未満の端数は切り上げる。

調整後行使価額

調整前行使価額

×

分割(又は併合)の比率

また、本新株予約権の割当日後、当社が当社普通株式につき時価を下回る価額で新株の発行又は自己株式の処分を行う場合(新株予約権の行使に基づく新株の発行及び自己株式の処分並びに株式交換による自己株式の移転の場合を除く。)、次の算式により行使価額を調整し、調整による1円未満の端数は切り上げる。

調整後行使価額

調整前行使価額

×

既発行株式数

新規発行株式数

×

1株あたり払込金額

新規発行前の1株あたりの時価

既発行株式数

新規発行株式数

なお、上記算式において「既発行株式数」とは、当社普通株式にかかる発行済株式総数から当社普通株式にかかる自己株式数を控除した数とし、また、当社普通株式にかかる自己株式の処分を行う場合には、「新規発行株式数」を「処分する自己株式数」に読み替えるものとする。

さらに、上記のほか、本新株予約権の割当日後、当社が他社と合併する場合、会社分割を行う場合、その他これらの場合に準じて行使価額の調整を必要とする場合には、当社は、合理的な範囲で適切に行使価額の調整を行うことができるものとする。

2.新株予約権の割り当てを受けた者(以下「新株予約権者」という。)は、以下の(1)から(4)の条件を全て満たす場合に限り、本新株予約権を行使できるものとする。

(1)本第8回新株予約権の割当を受けた者(以下「受託者」という。)は、本第8回新株予約権を行使することができず、受託者より本第8回新株予約権の付与を受けた者(以下「受益者」または「本第8回新株予約権者」という。)のみが本第8回新株予約権を行使できることとする。

(2)受益者は、2021年3月期から2023年3月期までのいずれかの事業年度において当社の売上高が70億円を超過した場合、且つ、同期間のいずれかの事業年度において当社の営業利益が9億円を超過した場合に限り、本第8回新株予約権を行使することができる。なお、上記における売上高及び営業利益の判定においては、当社が提出した有価証券報告書に記載される連結損益計算書(連結損益計算書を作成していない場合には損益計算書)における金額を参照するものとし、適用される会計基準の変更等により参照すべき指標の概念に重要な変更があった場合や当社の業績に多大な影響を及ぼす企業買収等の事象が発生し有価証券報告書に記載された実績数値で判定を行うことが適切ではないと当社取締役会が判断した場合には、当社は当該影響を排除すべく合理的な範囲内で適切な調整を行うことができるものとする。

(3)受益者は、本第8回新株予約権を行使する時点において当社もしくは当社の関係会社の取締役、監査役もしくは従業員であること、または当社もしくは当社の関係会社と顧問契約もしくは業務委託契約を締結している関係にあることを要する。但し、当社取締役会が正当な理由があるものと認めた場合にはこの限りではない。

(4)受益者が死亡した場合、新株予約権者の法定相続人のうち1名(以下「権利承継者」という。)に限り、及び受益者が死亡した日から1年を経過する日までの期間に限り、本第8回新株予約権を行使することができる。ただし、権利承継者が死亡した場合、権利承継者の相続人は本第8回新株予約権を相続することができない。

3.当社が合併(当社が合併により消滅する場合に限る。)、吸収分割、新設分割、株式交換又は株式移転(以上を総称して以下「組織再編行為」という。)を行う場合は、当社は、それぞれの場合につき、組織再編行為の効力発生日に新株予約権者に対し、会社法第236条第1項第8号イからホまでに掲げる株式会社(以下「再編対象会社」という。)の新株予約権を交付することができる。但し、一定の条件に沿って再編対象会社の新株予約権を交付する旨を、吸収合併契約、新設合併契約、吸収分割契約、新設分割計画、株式交換契約又は株式移転計画において定めた場合に限るものとする。

②【ライツプランの内容】

該当事項はありません。

 

(4)【発行済株式総数、資本金等の推移】

年月日

発行済株式

総数増減数

(株)

発行済株式

総数残高

(株)

資本金増減額(千円)

資本金残高

(千円)

資本準備金

増減額

(千円)

資本準備金

残高

(千円)

2018年7月5日

(注)1.

4,530,240

4,576,000

1,822,450

1,822,450

2019年8月20日

(注)2.

9,152,000

13,728,000

1,822,450

1,822,450

2019年12月18日

(注)3.

1,400,000

15,128,000

1,715,875

3,538,325

1,715,875

3,538,325

2019年12月19日~

2020年3月31日

(注)4.

10,200

15,138,200

1,530

3,539,855

1,530

3,539,855

2020年4月1日~

2020年7月9日

(注)4.

29,502

15,167,702

4,899

3,544,754

4,899

3,544,754

2020年7月10日

(注)5.

7,400

15,175,102

9,797

3,554,551

9,797

3,554,551

2020年7月11日~

2021年3月31日

(注)4.

173,049

15,348,151

30,152

3,584,703

30,152

3,584,703

2021年4月1日~

2021年6月30日

(注)4.

184,464

15,532,615

31,535

3,616,239

31,535

3,616,239

2021年7月1日

(注)6.

5,550

15,538,165

18,509

3,634,748

18,509

3,634,748

2021年7月2日~

2022年3月17日

(注)4.

18,972

15,557,137

3,449

3,638,197

3,449

3,638,197

2022年3月18日

(注)7.

380,100

15,937,237

450,403

4,088,600

450,403

4,088,600

2022年4月1日~

2022年6月28日

(注)4.

198,600

16,135,837

33,738

4,122,339

33,738

4,122,339

2022年6月29日

(注)8.

18,760

16,154,597

20,439

4,142,778

20,439

4,142,778

2022年10月1日~

2023年3月31日

(注)4.

5,418

16,160,015

4,876

4,147,654

4,876

4,147,654

 (注)1.株式分割(1:100)によるものであります。

2.株式分割(1:3)によるものであります。

3.有償一般募集(ブックビルディング方式による募集)による増加であります。

発行価格     2,650円

発行価額    2,451.25円

資本組入額  1,225.625円

払込金総額 3,431,750千円

4.新株予約権(ストックオプション)の行使による増加であります。

5.譲渡制限付株式報酬としての新株式の発行による増加であります。

発行価格     2,648円

資本組入額    1,324円

割当先      当社取締役(監査等委員である取締役を除く)3名及び当社従業員2名

6.譲渡制限付株式報酬としての新株式の発行による増加であります。

発行価格     6,670円

資本組入額    3,335円

割当先      当社取締役(監査等委員である取締役を除く)4名及び当社従業員7名

 

7.有償一般募集による増加であります。

発行価格     2,473円

発行価額    2,369.92円

資本組入額   1,184.96円

払込金総額  900,806千円

8.譲渡制限付株式報酬としての新株式の発行による増加であります。

発行価格     2,179円

資本組入額   1,089.5円

割当先     当社取締役(監査等委員である取締役を除く)4名及び当社従業員10名

9.2023年4月1日から2023年5月31日までの間に、新株予約権の行使により、発行済株式総数が300株、資本金及び資本準備金がそれぞれ60千円増加しております。

 

(5)【所有者別状況】

 

 

 

 

 

 

 

2023年3月31日現在

区分

株式の状況(1単元の株式数100株)

単元未満株式の状況

(株)

政府及び地方公共団体

金融機関

金融商品取引業者

その他の法人

外国法人等

個人その他

個人以外

個人

株主数(人)

13

30

66

124

18

5,660

5,911

所有株式数

(単元)

46,586

5,478

62,729

19,606

47

27,056

161,502

9,815

所有株式数の割合

(%)

28.85

3.39

38.84

12.14

0.03

16.75

100.00

(注)1.自己株式297株は、「個人その他」に2単元、「単元未満株式の状況」に97株含まれております。

2.所有株式数の割合は、小数点以下第3位を四捨五入しております。

(6)【大株主の状況】

 

 

2023年3月31日現在

氏名又は名称

住所

所有株式数

(千株)

発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%)

ソニーグループ株式会社

東京都港区港南一丁目7番1号

5,891

36.46

株式会社日本カストディ銀行(信託口)

東京都中央区晴海一丁目8番12号

2,138

13.23

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)

東京都港区浜松町二丁目11番3号

1,937

11.99

SSBTC CLIENT OMNIBUS ACCOUNT

(常任代理人 香港上海銀行)

ONE LINCOLN STREET, BOSTON MA USA 02111

(東京都中央区日本橋三丁目11番1号)

1,003

6.21

西山 和良

東京都杉並区

340

2.10

Zホールディングス株式会社

東京都千代田区紀尾井町1番3号

304

1.89

野村信託銀行株式会社(投信口)

東京都千代田区大手町二丁目2番2号

187

1.16

三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社

東京都千代田区大手町一丁目9番2号

153

0.95

株式会社日本カストディ銀行(信託B口)

東京都中央区晴海一丁目8番12号

151

0.94

株式会社日本カストディ銀行(年金特金口)

東京都中央区晴海一丁目8番12号

141

0.88

12,248

75.80

 

(注)1.所有株式数は、千株未満を切り捨てて記載しております。

2.発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合は、小数点以下第3位を四捨五入しております。

3.2022年7月21日付で公衆の縦覧に供されている大量保有報告書において、東京海上アセットマネジメント株式会社が2022年7月15日現在で以下の株式を所有している旨が記載されているものの、当社として2023年3月31日現在における実質所有株式数の確認ができませんので、上記大株主の状況には含めておりません。

なお、その大量保有報告書の内容は次のとおりであります。

氏名又は名称

住所

保有株券等の数

(株)

株券等保有

割合(%)

東京海上アセットマネジメント株式会社

東京都千代田区丸の内一丁目8番2号

株式 1,153,200

7.14

4.2022年10月7日付で公衆の縦覧に供されている大量保有報告書の変更報告書において、みずほ証券株式会社及びその共同保有者であるアセットマネジメントOne株式会社が2022年9月30日現在でそれぞれ以下の株式を保有している旨が記載されているものの、当社として2023年3月31日現在における実質所有株式数の確認ができませんので、上記大株主の状況には含めておりません。

なお、その大量保有報告書の変更報告書の内容は次のとおりであります。

氏名又は名称

住所

保有株券等の数

(株)

株券等保有

割合(%)

みずほ証券株式会社

アセットマネジメントOne株式会社

東京都千代田区大手町一丁目5番1号

東京都千代田区丸の内一丁目8番2号

株式 10,700

株式 1,141,800

0.07

7.07

5.2022年12月7日付で公衆の縦覧に供されている大量保有報告書の変更報告書において、キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニーが2022年11月30日現在で以下の株式を所有している旨が記載されているものの、当社として2023年3月31日現在における実質所有株式数の確認ができませんので、上記大株主の状況には含めておりません。

なお、その大量保有報告書の変更報告書の内容は次のとおりであります。

氏名又は名称

住所

保有株券等の数

(株)

株券等保有

割合(%)

キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー

アメリカ合衆国カリフォルニア州、ロスアンジェルス、サウスホープ・ストリート333

株式 1,290,828

7.99

6.2023年2月21日付で公衆の縦覧に供されている大量保有報告書において、りそなアセットマネジメント株式会社が2023年2月15日現在で以下の株式を所有している旨が記載されているものの、当社として2023年3月31日現在における実質所有株式数の確認ができませんので、上記大株主の状況には含めておりません。

なお、その大量保有報告書の内容は次のとおりであります。

氏名又は名称

住所

保有株券等の数

(株)

株券等保有

割合(%)

りそなアセットマネジメント株式会社

東京都江東区木場一丁目5番65号

株式 808,700

5.01

7.2023年2月21日付で公衆の縦覧に供されている大量保有報告書の変更報告書において、野村證券株式会社及びその共同保有者であるノムラ インターナショナル ピーエルシー(NOMURA INTERNATIONAL PLC)、ノムラ セキュリティーズ インターナショナル(NOMURA SECURITIES INTERNATIONAL, Inc.)、野村アセットマネジメント株式会社が2023年2月15日現在でそれぞれ以下の株式を保有している旨が記載されているものの、当社として2023年3月31日現在における実質所有株式数の確認ができませんので、上記大株主の状況には含めておりません。

なお、その大量保有報告書の変更報告書の内容は次のとおりであります。

氏名又は名称

住所

保有株券等の数

(株)

株券等保有

割合(%)

野村證券株式会社

ノムラ インターナショナル ピーエルシー(NOMURA INTERNATIONAL PLC)

ノムラ セキュリティーズ インターナショナル(NOMURA SECURITIES INTERNATIONAL, Inc.)

野村アセットマネジメント株式会社

東京都中央区日本橋一丁目13番1号

1 Angel Lane, London EC4R 3AB, United Kingdom

Worldwide Plaza 309 West 49th Street New York, New York 10019-7316

東京都江東区豊洲二丁目2番1号

株式 54,200

株式 165,401

 

 

 

株式 591,500

0.34

1.02

 

 

 

3.66

8.2023年3月22日付で公衆の縦覧に供されている大量保有報告書において、三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会及びその共同保有者である日興アセットマネジメント株式会社が2023年3月15日現在でそれぞれ以下の株式を保有している旨が記載されているものの、当社として2023年3月31日現在における実質所有株式数の確認ができませんので、上記大株主の状況には含めておりません。

なお、その大量保有報告書の内容は次のとおりであります。

氏名又は名称

住所

保有株券等の数

(株)

株券等保有

割合(%)

三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社

日興アセットマネジメント株式会社

東京都港区芝公園一丁目1番1号

東京都港区赤坂九丁目7番1号

株式 706,800

株式 143,800

4.37

0.89

 

①【連結貸借対照表】

 

 

(単位:千円)

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

資産の部

 

 

流動資産

 

 

現金及び預金

2,999,148

3,837,535

売掛金及び契約資産

※1 411,868

※1 636,267

営業出資金

649,696

1,395,931

棚卸資産

※2,※3 15,813,956

※2,※3 12,200,552

その他

390,538

542,240

貸倒引当金

1,196

1,196

流動資産合計

20,264,011

18,611,330

固定資産

 

 

有形固定資産

 

 

建物

179,434

233,994

減価償却累計額

51,573

27,272

建物(純額)

127,860

206,722

機械及び装置

340,527

340,527

減価償却累計額

4,086

28,604

機械及び装置(純額)

336,441

311,923

その他

191,729

214,355

減価償却累計額

40,672

46,816

その他(純額)

151,056

167,539

有形固定資産合計

615,358

686,184

無形固定資産

 

 

ソフトウエア

605,052

697,434

のれん

151,339

726,372

その他

29,536

15,853

無形固定資産合計

785,929

1,439,661

投資その他の資産

 

 

投資有価証券

250,118

279,669

関係会社株式

※4 545,877

※4 236,188

繰延税金資産

237,801

275,421

その他

217,008

376,358

投資その他の資産合計

1,250,805

1,167,638

固定資産合計

2,652,093

3,293,484

繰延資産

 

 

株式交付費

102,798

51,615

繰延資産合計

102,798

51,615

資産合計

23,018,904

21,956,430

 

 

 

 

(単位:千円)

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

負債の部

 

 

流動負債

 

 

買掛金

119,348

94,322

短期借入金

※3 3,797,090

※3 4,281,440

未払金

74,182

243,431

未払費用

398,500

557,008

未払法人税等

249,743

324,588

賞与引当金

169,632

177,184

その他

※5 332,827

※5 284,743

流動負債合計

5,141,325

5,962,719

固定負債

 

 

長期借入金

※3 7,844,000

※3 4,389,671

退職給付に係る負債

60,688

66,782

その他

174,557

220,994

固定負債合計

8,079,246

4,677,447

負債合計

13,220,571

10,640,167

純資産の部

 

 

株主資本

 

 

資本金

4,088,600

4,147,654

資本剰余金

4,088,600

4,147,654

利益剰余金

1,554,424

2,702,637

自己株式

1,233

1,733

株主資本合計

9,730,392

10,996,213

その他の包括利益累計額

 

 

その他有価証券評価差額金

686

989

その他の包括利益累計額合計

686

989

新株予約権

68,626

99,226

非支配株主持分

221,811

純資産合計

9,798,332

11,316,263

負債純資産合計

23,018,904

21,956,430

【連結損益計算書】

 

 

(単位:千円)

 

 前連結会計年度

(自 2021年4月1日

 至 2022年3月31日)

 当連結会計年度

(自 2022年4月1日

 至 2023年3月31日)

売上高

※1 13,572,867

※1 18,541,931

売上原価

9,403,057

12,763,833

売上総利益

4,169,810

5,778,097

販売費及び一般管理費

※2,※3 2,777,875

※2,※3 4,091,785

営業利益

1,391,934

1,686,311

営業外収益

 

 

受取利息

6

8

受取配当金

305

363

受取保険金

3,418

その他

2,966

716

営業外収益合計

3,278

4,506

営業外費用

 

 

支払利息

53,863

88,577

持分法による投資損失

110

657

株式交付費

15,683

51,633

繰上返済手数料

22,813

423

その他

2,239

9,275

営業外費用合計

94,711

150,567

経常利益

1,300,502

1,540,251

特別利益

 

 

段階取得に係る差益

※4 280,841

特別利益合計

280,841

特別損失

 

 

固定資産除却損

※5 53,639

※5 89,328

オフィス移転関連損失

※6 112,667

特別損失合計

53,639

201,996

税金等調整前当期純利益

1,246,862

1,619,095

法人税、住民税及び事業税

370,896

485,182

法人税等調整額

16,440

35,209

法人税等合計

354,455

449,973

当期純利益

892,407

1,169,122

非支配株主に帰属する当期純利益

20,909

親会社株主に帰属する当期純利益

892,407

1,148,213

1.報告セグメントの概要

当社の報告セグメントは、内部モニタリング単位のうち、分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績評価の検討を行う対象となっているものであります。

当社グループは、不動産業界を中心とする様々な業界の業務改善に向けて、機械学習等の先進テクノロジーを活用したモジュールをベースに、パッケージ型クラウドツールやテーラーメイド型アルゴリズムを提供する「AI クラウド&コンサルティング」事業、不動産プロフェッショナル集団にテクノロジーを積極導入することで高度化・効率化させた不動産売買仲介等の不動産流通事業と、IoT技術を活用した高付加価値のマンション開発・販売等を行うスマートホームサービスを展開する「不動産テック」事業の2つを報告セグメントとしております。

①【貸借対照表】

 

 

(単位:千円)

 

前事業年度

(2022年3月31日)

当事業年度

(2023年3月31日)

資産の部

 

 

流動資産

 

 

現金及び預金

2,709,284

2,732,388

売掛金

※3 155,498

※3 241,423

営業出資金

649,696

1,395,931

棚卸資産

※1,※2 15,813,956

※1,※2 12,200,544

前渡金

90,033

294,000

前払費用

49,496

71,830

その他

※3 175,773

※3 117,066

貸倒引当金

1,196

1,196

流動資産合計

19,642,542

17,051,987

固定資産

 

 

有形固定資産

 

 

建物

129,433

199,577

工具、器具及び備品

49,704

51,074

リース資産

220

914

建設仮勘定

1,323

有形固定資産合計

180,681

251,566

無形固定資産

 

 

商標権

12,906

11,411

ソフトウエア

410,622

360,615

その他

16,629

4,442

無形固定資産合計

440,159

376,468

投資その他の資産

 

 

投資有価証券

237,900

267,900

関係会社株式

948,856

1,139,709

出資金

120

150

長期前払費用

17,064

38,307

繰延税金資産

177,771

200,880

その他

163,323

268,884

投資その他の資産合計

1,545,036

1,915,832

固定資産合計

2,165,877

2,543,867

繰延資産

 

 

株式交付費

102,798

51,615

繰延資産合計

102,798

51,615

資産合計

21,911,218

19,647,470

 

 

 

 

(単位:千円)

 

前事業年度

(2022年3月31日)

当事業年度

(2023年3月31日)

負債の部

 

 

流動負債

 

 

買掛金

※3 95,776

9,138

短期借入金

※2 3,797,090

※2 4,225,136

リース債務

162

266

未払金

※3 41,829

※3 101,711

未払費用

※3 387,078

※3 505,213

未払法人税等

175,844

132,324

前受金

100,883

95,727

預り金

※3 150,164

126,777

賞与引当金

160,868

160,360

その他

30,248

26,603

流動負債合計

4,939,945

5,383,259

固定負債

 

 

長期借入金

※2 7,844,000

※2 4,287,458

リース債務

90

753

資産除去債務

34,048

63,421

その他

※3 137,359

※3 129,836

固定負債合計

8,015,497

4,481,469

負債合計

12,955,443

9,864,729

純資産の部

 

 

株主資本

 

 

資本金

4,088,600

4,147,654

資本剰余金

 

 

資本準備金

4,088,600

4,147,654

資本剰余金合計

4,088,600

4,147,654

利益剰余金

 

 

その他利益剰余金

 

 

繰越利益剰余金

711,181

1,389,938

利益剰余金合計

711,181

1,389,938

自己株式

1,233

1,733

株主資本合計

8,887,149

9,683,515

新株予約権

68,626

99,226

純資産合計

8,955,775

9,782,741

負債純資産合計

21,911,218

19,647,470

②【損益計算書】

 

 

(単位:千円)

 

 前事業年度

(自 2021年4月1日

 至 2022年3月31日)

 当事業年度

(自 2022年4月1日

 至 2023年3月31日)

売上高

※1 12,556,307

※1 16,318,215

売上原価

※1 8,988,674

11,806,448

売上総利益

3,567,632

4,511,767

販売費及び一般管理費

※1,※2 2,643,676

※1,※2 3,551,878

営業利益

923,955

959,889

営業外収益

 

 

受取利息

※1 60

4

受取配当金

※1 300,000

受取保険金

2,554

その他

152

41

営業外収益合計

212

302,600

営業外費用

 

 

支払利息

※1 54,830

86,110

株式交付費

15,683

51,633

繰上返済手数料

22,813

423

その他

2,239

8,395

営業外費用合計

95,566

146,563

経常利益

828,601

1,115,925

特別損失

 

 

固定資産除却損

※3 53,639

※3 107,578

オフィス移転関連損失

※4 106,396

特別損失合計

53,639

213,974

税引前当期純利益

774,962

901,951

法人税、住民税及び事業税

238,657

246,303

法人税等調整額

34,262

23,109

法人税等合計

204,394

223,194

当期純利益

570,567

678,757