株式会社ランディックス
世田谷区新町3-22-2 ランディックスビルファースト
証券コード:29810
業界:不動産業
有価証券報告書の提出日:2023年6月29日

(1) 連結経営指標等

 

回次

第19期

第20期

第21期

第22期

第23期

決算年月

2019年3月

2020年3月

2021年3月

2022年3月

2023年3月

売上高

(千円)

6,441,093

8,086,485

8,207,378

11,129,334

15,017,028

経常利益

(千円)

832,728

969,085

639,223

1,419,119

1,603,357

親会社株主に帰属する
当期純利益

(千円)

571,611

675,228

429,454

937,198

1,050,262

包括利益

(千円)

571,611

675,228

429,454

937,198

1,050,262

純資産額

(千円)

3,191,619

4,474,916

4,820,177

5,648,215

6,542,898

総資産額

(千円)

6,813,854

8,157,181

9,021,346

12,768,811

13,896,725

1株当たり純資産額

(円)

1,367.04

1,612.35

1,706.73

1,997.47

2,313.89

1株当たり当期純利益

(円)

245.70

275.40

153.20

331.55

371.42

潜在株式調整後
1株当たり当期純利益

(円)

266.65

151.60

328.85

368.73

自己資本比率

(%)

46.8

54.9

53.4

44.2

47.1

自己資本利益率

(%)

19.6

17.6

9.2

17.9

17.2

株価収益率

(倍)

4.7

11.8

7.1

7.1

営業活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

188,735

1,291,769

699,397

332,094

566,469

投資活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

55,870

767,820

36,451

876,716

712,200

財務活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

107,186

573,817

688,357

2,071,212

42,802

現金及び現金同等物
の期末残高

(千円)

2,593,398

3,691,032

3,643,533

4,505,747

4,403,151

従業員数
〔ほか、平均臨時
雇用人員〕

(名)

44

-〕

46

-〕

56

-〕

73

-〕

89

0

 

(注) 1.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第22期の期首から適用しており、第22期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

2.第19期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、新株予約権の残高がありますが、当社株式は非上場であり、期中平均株価が把握できないため記載しておりません。

3.第19期の株価収益率は、当社株式が非上場であるため記載しておりません。

4.従業員数は就業人員であります。

 

 

(2) 提出会社の経営指標等

 

回次

第19期

第20期

第21期

第22期

第23期

決算年月

2019年3月

2020年3月

2021年3月

2022年3月

2023年3月

売上高

(千円)

930,155

827,827

838,499

831,078

1,089,238

経常利益

(千円)

407,528

267,287

326,887

103,885

457,526

当期純利益

(千円)

319,562

286,689

319,432

131,781

440,688

資本金

(千円)

136,498

459,210

486,594

488,554

488,554

発行済株式総数

(株)

2,334,693

2,775,393

2,824,293

2,827,793

2,827,793

純資産額

(千円)

2,437,039

3,331,798

3,567,037

3,589,658

3,874,767

総資産額

(千円)

3,235,558

4,690,668

4,848,101

5,883,438

6,100,768

1株当たり純資産額

(円)

1,043.84

1,200.48

1,263.02

1,269.47

1,370.31

1株当たり配当額
(1株当たり中間配当額)

(円)

16.00

(-)

50.00

(-)

40.00

(-)

55.00

(-)

68.00

(-)

1株当たり当期純利益

(円)

137.36

116.93

113.95

46.62

155.85

潜在株式調整後
1株当たり当期純利益

(円)

113.22

112.76

46.24

154.72

自己資本比率

(%)

75.3

71.0

73.6

61.0

63.5

自己資本利益率

(%)

14.0

9.9

9.3

3.7

11.8

株価収益率

(倍)

11.1

15.8

50.5

16.9

配当性向

(%)

11.6

42.8

35.1

118.0

43.6

従業員数
〔ほか、平均臨時
雇用人員〕

(名)

37

-〕

40

-〕

46

-〕

59

-〕

70

0

株主総利回り

(%)

142.0

188.5

214.9

(比較指標:配当込みTOPIX)

(-)

(-)

(142.1)

(145.0)

(153.4)

最高株価

(円)

4,180

2,650

4,020

2,920

最低株価

(円)

1,170

1,272

1,625

1,956

 

(注) 1.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第22期の期首から適用しており、第22期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

2.第19期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、新株予約権の残高がありますが、当社株式は非上場であり、期中平均株価が把握できないため記載しておりません。

3.第19期の株価収益率は、当社株式が非上場であるため記載しておりません。

4.従業員数は就業人員であります。

5.第19期及び第20期の株主総利回り及び比較指標は、2019年12月19日に東京証券取引所マザーズに上場したため、記載しておりません。第21期以降の株主総利回り及び比較指標は、2020年3月期末を基準として算定しております

6.最高株価及び最低株価は、2022年4月3日以前は東京証券取引所マザーズにおけるものであり、2022年4月4日以降は東京証券取引所グロースにおけるものであります。ただし、当社株式は、2019年12月19日から東京証券取引所マザーズに上場されており、それ以前の株価については記載しておりません。

 

2 【沿革】

当社は、2001年に東京都目黒区において、新規事業の検討を目的として、当社の前身である「株式会社アーバン・ライフ」を設立いたしました。不動産を通じて喜び・感動を提供したいという創業者である当社代表取締役の岡田の思いにより、2002年9月に株式会社コスモプランニングに商号変更した上で、不動産の売買・賃貸・コンサルティング業を開始しました。設立以降の経緯は次のとおりであります。

 

年 月

概要

 

2001年2月

 

 東京都目黒区に新規事業の検討を目的とした株式会社アーバン・ライフを設立

 

 2002年9月

 株式会社コスモプランニングに商号変更した上で、不動産の売買・賃貸・コンサルティング業を開始

 

2003年8月

株式会社ランディックスに商号変更

 不動産売買事業の効率化を目的として株式会社グランデ(現 連結子会社)を世田谷区桜新町に設立

 当社子会社の株式会社グランデが宅地建物取扱業許可取得(東京都知事免許)

 

2016年7月

不動産の売買仲介の営業所として、自由が丘センターを開設

株式会社グランデの本店を自由が丘センターへ移転

 

2017年3月

 資本金99,100千円に増資

 株式会社グランデを100%子会社化

 

2017年4月

 当社ITメディア「sumuzu(スムーズ)」のプレオープン(前身LANDNET)

 

2017年12月

 資本金128,776千円に増資

 

2018年1月

 オーダーメイド住宅の建築請負紹介及び不動産記事コンテンツ発信サイト

 「sumuzu(スムーズ)」のリリース

 

2018年4月

 不動産の売買仲介の営業所として、恵比寿センターを開設

 株式会社グランデの本店を恵比寿センターへ移転

 

2018年11月

 不動産テック協会に加入

 マーケティングオートメーション導入によるITマーケティングスタート

 

2018年12月

 チャットボット導入

 

2018年12月

 資本金136,498千円に増資

 

2019年3月

 建築希望顧客と建築家・施工業者との簡易マッチングスタート

 ※簡易マッチングでは施工業者の特徴を個別にとりまとめており、顧客が建築の趣向を選択する

 ことで最適な施工業者をピックアップするサービスをスタート

 

2019年7月

 土地相場が簡単にわかるsumuzuサービス「相場ウォッチャー」サービススタート

 

2019年8月

建築希望顧客への情報提供の効率化を目的として、土地に合わせた建築プランをネットを通じて
 提供する「建築プラン提供サービス」スタート

 

2019年10月

無料・匿名でオーダー住宅の相見積ができるサービス「sumuzu Matching」スタート

 

2019年12月

東京証券取引所マザーズ市場へ上場、資本金436,418千円に増資

 

2020年3月

資本金459,210千円に増資

 

2021年2月

収益用不動産の販売への取組を本格化

 

2021年3月

資本金486,594千円に増資

 

2021年3月

自由が丘サテライトオフィスを開設し、注文住宅の相談窓口「sumuzuカウンター」を設置

 

2022年1月

Landix目黒ビルを開設し本社機能及びマーケティング、インサイドセールス部門を移転

2022年3月

資本金488,554千円に増資

2023年2月

2023年3月末の株主様を対象に株主優待制度を導入

2023年3月

収益用不動産の販売を投資用レジデンスとしてシリーズ化

 

(注)2022年4月4日に東京証券取引所の市場区分見直しによりマザーズ市場からグロース市場へ移行しております。

 

3 【事業の内容】

当社グループは、当社及び連結子会社(株式会社グランデ)の計2社で構成しており、不動産売買・仲介、注文住宅希望顧客と施工事業者のマッチングを行う「sumuzu(スムーズ)」事業と、ビル・マンション等の賃貸を行う「賃貸」事業の2つの報告セグメントを有しております。

セグメント名称

主たるサービス内容

「sumuzu」事業

・不動産売買・仲介

・注文住宅の建築請負マッチング

・不動産の開発分譲

・収益用不動産の開発・販売

「賃貸」事業

当社保有収益物件の運営

 

 

(1) 「sumuzu」事業

「sumuzu」事業では、住宅用地を中心とした仕入れ・分譲による売買収入、不動産仲介収入、注文住宅建築に伴う建築業者からの請負紹介手数料収入を得ております。2021年2月に、既存事業との強いシナジーが見込める収益用不動産の販売への取組を本格化し、当連結会計年度には、収益用不動産の販売を投資用レジデンスとしてシリーズ化しました。
当社グループは主に、不動産や住宅に関する情報メディア 「sumuzu(スムーズ)」運営による戸建住宅用の土地売買と建築請負紹介を主力事業としています。また、富裕層顧客からのリピート取引及び紹介案件の獲得を強みとした収益用不動産の販売を含む一気通貫かつ総合的な不動産売買サービスを行っており、企業理念である「唯一無二の豊かさを創造する」を基本姿勢として事業展開を行っております。

東京城南6区(世田谷・目黒・大田・品川・渋谷・港)が主力事業エリアとなっており、渋谷・二子玉川・自由が丘というトライアングルエリアをカバーするように3つの事業拠点(目黒、桜新町、自由が丘)を設置しております。今後の重点拡大エリアとしては文京区、杉並区、豊島区、中野区をターゲットとしており、新たな拠点の設立による拡大エリアにおける営業効率の向上を視野に入れつつ、東京都内の富裕層顧客のシェア拡大を目指すとともに、培ってきた事業ノウハウをベースに同エリアでの事業展開を加速させていきます。

 

(sumuzu事業の特徴)

 「sumuzu Matching」を基軸としたコンサルティングサービス

当社グループでは、優れたデザイン性とコストパフォーマンスが両立する住宅の実現を目指しています。

当社グループでは、お客様の注文住宅建築にあたって、土地探しの段階から契約・銀行融資、及びその後の建築プラン設計、竣工までをトータルにサポートすることで、真に満足できる注文住宅環境を提供しています。

従来の不動産事業においては、土地探しから住宅の完成までの各段階において、対応する事業者が段階ごとに異なり、かつフロー全体をコーディネートできるノウハウを持ったキーパーソンとなる存在が不在であることから、本当は実現できたはずのデザイン性やコストパフォーマンスが実現できていないという問題点がありました。

当社は不動産流通の段階から自社が携わり、注文住宅希望者に対して設計段階まで社内の建築士をはじめとした自社コーディネーターがサポート・コンサルティングを行うことで他では実現できないレベルのコストパフォーマンス、デザイン性を確保することで、住環境創造における唯一無二の価値を提供しています。顧客ごとの設計コンペ組成、相見積りの一括取得、消費者と事業者の情報格差の解消によるミスコミュニケーション防止・機会損失の防止をはじめ、通常の不動産業の域を超えたサービス提供を行っております。質の高いサービスによって顧客とのリレーションを強化し、優良な富裕層顧客を蓄積していけることが当事業の強みです。

 

既存顧客をベースとしたリピート・紹介の獲

 当社グループは、東京23区の中でも主として富裕層の多い城南エリアを中心に事業を展開しております。

 メインターゲットであるアッパーマス層以上の富裕層顧客は、自宅購入・売却取引後も収益物件の追加購入や買い替え、家族の不動産購入等を目的として複数回の不動産取引を行う傾向にあります。そのため、創業以来蓄積した富裕層顧客からのリピート利用や、紹介による取引が当社グループの強みであり、サービス品質への信頼による顧客との良い関係性が、高い成約率につながっております。

また、事業エリアにおいて、当社グループ独自の物件情報の提供や、創業以来長期にわたるアライアンス関係に起因するハウスメーカー、設計事務所、施工業者等との継続的なパートナーシップを築いており、相互の顧客紹介、協業関係を強化・継続しています。

 

良質な自社物件ラインナップとインサイドセールスの活用

 当社グループは、事業エリアにおける高い認知度により、大手不動産会社や地元不動産業者・各金融機関との強力な仕入れネットワークを作り上げてきました。また、グループ内に販売部門と仕入れ部門を有していることで、タイムリーな顧客ニーズを把握することができ、その時点で最適な価格の仕入れや効率的な販売活動を行えるため、当社グループの物件はコストパフォーマンスや資産価値、希少性等、様々な面で強い競争力を持っております。

 当社グループでは、効率的な営業活動を行うため、インターネットと紹介・リピートという2つの集客ルートの強化に注力してきました。その結果、2023年3月期は、当社グループの成約実績のうち、住宅情報サービスや自社HP等のインターネットサービスをきっかけとした成約が47.1%、紹介・リピートでの成約が35.5%となっております。

 

(2)  賃貸事業

当社グループの賃貸事業は、収益用不動産を購入し、賃料収入を継続的に得ることで、安定収益の基盤を形成しております。

 

【事業系統図】


 

4 【関係会社の状況】

 

名称

住所

資本金
(千円)

主要な事業
の内容

議決権の所有
(又は被所有)
割合(%)

関係内容

(連結子会社)

 

 

 

 

 

株式会社グランデ

東京都目黒区

100,000

sumuzu事業

賃貸事業

100.0

不動産の仲介

不動産の賃貸

管理業務の提供

借入金の債務被保証

借入金の債務保証

役員の兼任3名

 

 

 

 

 

 

 

(注) 1.「主要な事業の内容」欄には、セグメント情報に記載された名称を記載しております。

2.特定子会社であります。

3.有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。

4.株式会社グランデについては、売上高(連結会社間の内部売上高を除く。)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。

主要な損益情報等 ①売上高        14,296,548 千円

②経常利益       1,552,830  〃

③当期純利益      1,016,574  〃

④純資産額        3,708,131  〃

⑤総資産額        8,983,966   〃

 

 

 

5 【従業員の状況】
(1) 連結会社の状況

 

2023年3月31日現在

セグメントの名称

従業員数(名)

sumuzu

75

賃貸

1

全社(共通)

13

合計

89

 

(注) 1.全社(共通)として記載している従業員数は、特定のセグメントに区分できない管理部門等に所属しているものであります。

2.事業拡大に伴う採用増により、前連結会計年度末に比べ従業員数が16名増加しております。

 

(2) 提出会社の状況

 

 

 

2023年3月31日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

70

32.2

2.9

5,959

 

 

セグメントの名称

従業員数(名)

sumuzu

56

賃貸

1

全社(共通)

13

合計

70

 

(注) 1.全社(共通)として記載している従業員数は、特定のセグメントに区分できない管理部門等に所属しているものであります。

2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

3.事業拡大に伴う採用増により、前事業年度末に比べ従業員数が11名増加しております。

 

(3) 労働組合の状況

当社グループには労働組合はありません。なお、労使関係については円満に推移しております。

 

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。

(1) 会社の経営の基本方針

当社グループは2022年1月にCI(Corporate Identity)を行い、企業理念を「唯一無二の豊かさを創造する」としました。

不動産の仕入れから販売、売買に係る仲介、注文住宅のマッチング、建築後のアフターフォローに至るまでのプロセスをワンストップソリューションで提供する住宅用不動産事業を展開しております。これに加えて、既存事業のクロスセル営業としての収益用不動産の販売を投資用レジデンスとして強化いたしました。事業の軸は富裕層顧客を対象とした住宅事業であり、高いデザイン性とコストパフォーマンスを両立する注文住宅の実現をコンセプトに、一般的な不動産売買事業者の事業領域に留まらない高品質なサービス提供を行っております。

 

(2) 経営環境及び経営戦略

当社グループが属する不動産業界では、新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより「家」が持つ役割が多様化いたしました。具体的には、仕事場という役割の付加、家で家族と過ごす時間の増大、顧客の住替え需要の増大であります。ウィズコロナを前提とした社会経済活動により、郊外への転出需要は縮小傾向になっておりますが、立地・収益性等で希少価値のある東京23区エリアの不動産取引は底堅く推移していくものと推測しております。このような環境の中で、当社グループは、より便利・安全で満足度の高い不動産取引の実現及び価値の提供を行っていきます。

そのために、以下の事項を今後の主要な課題として認識し、事業展開を図ります。

 

① 人員増強と教育による強い営業組織の構築

当社グループが行う不動産事業において、サービスを提供する営業人員のサービスレベルやスキルは、事業の成長において非常に重要なファクターであると認識しています。そのため、積極的な人員採用と教育を行い、併せて適正な評価制度や労務環境を整備することによって人員拡大を図っていきます。

 

② 顧客情報の整備とマーケティングへの活用

当社グループには、創業以来の富裕層顧客のデータ、及び購入見込顧客情報の豊富な蓄積があります。当該データの分析・活用を促進することで、成約率の向上、リピート・紹介率の向上によって売上・利益の向上を図り、かつ高い在庫回転率を維持することで、より強固な財務体質を構築していきます。

 

③ 建築請負マッチングコンサルティングの強化
当社グループでは、対面での営業活動とインサイドセールスを連携させ、注文住宅のコンサルティングサービスを提供しております。コンサルティングサービスによって、より高い付加価値を提供することで、顧客紹介や顧客単価の向上を見込むことができます。関係部門の営業連携を強化するとともに、設計士をはじめ、優秀なコンサルタントの採用、育成を行っていきます。

 

④ 事業エリアの拡大
現在当社グループでは東京城南6区(世田谷・目黒・大田・品川・渋谷・港)を中心に事業を展開しており、目黒、桜新町、自由が丘の3拠点体制となっています。今後の重点拡大エリアとしては文京区、杉並区、豊島区、中野区をターゲットとしており、新たな拠点の設立による拡大エリアにおける営業効率の向上を視野に入れつつ、東京都内の富裕層顧客のシェア拡大を目指すとともに、培ってきた事業ノウハウをベースに同エリアでの事業展開を加速させていきます。

 

 

⑤ 安定的かつ継続的な仕入れの実施
当社グループにとって、自社保有の販売物件を有することが大きな競争力の1つであります。そのため、販売物件の安定的かつ継続的な仕入れが、当社グループの重要な経営課題であります。蓄積データの分析による顧客ニーズの把握、事業エリアの特長に応じた物件開発のほか、既存の仕入れルートの強化に加え、新たな仕入先も積極的に開拓します。

 

収益用不動産物件開発の強化

既存の顧客層に対する新規の販売商品として収益用不動産の開発・販売を強化しております。既存の顧客に対して販売を行うことができるという特性から、さらに営業効率を高め、より高い利益を獲得できる可能性があると考えており、今後の事業拡大における重要な施策の1つとして営業人員数及び物件獲得数を強化していきたいと考えています。

 

⑦ 内部管理体制の強化
継続的に当社グループが成長を遂げていくためには、経営上のリスクを適切に把握し、当該リスクをコントロールするための内部管理体制の強化が重要な課題と考えております。具体的には、監査役と内部監査担当者との積極的な連携、定期的な内部監査の実施、有効かつ効果的な監査役監査の実施、社内経営陣によるコンプライアンス委員会の開催を通じて内部管理体制を強化します。

 

(3) 目標とする経営指標

当社グループにおいては、下記の数字を重要な経営指標としています。

① グループ社員1人あたりの売上高

 当社の主力事業である「sumuzu」事業においては、仕入れから販売までグループ内で一貫して行うことができるという強みを有しており、連結グループにおける社員1人あたりの「sumuzu」事業売上高(不動産の開発分譲、不動産売買・仲介、オーダーメイド住宅のマッチング、収益用不動産の開発・販売)を重要な指標としております。

 

② グループ社員1人あたりの営業利益

 当社グループにおいては、「sumuzu」事業における仕入れから販売、オーダーメイド住宅のマッチングまでを包括的に行うこと、及び紹介顧客・リピート顧客の成約を特に重視した営業戦略をとっており、高利益体質の構築に重点をおいております。そのため、連結グループにおける社員1人あたりの営業利益を重要な指標としております。

 

③ 土地成約案件に占める建物請負紹介成約比率

 当社グループは、建築業者と注文住宅希望者との請負マッチングコンサルティングを当社の重要なサービスとして位置付けております。土地選定の段階から、建築請負先の決定までサポートする営業手法は、当社グループの高い顧客満足の源泉の一つと考えております。そのため、当社では土地成約案件に占める建物請負紹介成約比率を重要な指標としており、2023年3月期の建物請負紹介成約比率は27.3%(注)となっております。

(注)建物請負紹介成約比率については、当社内の成約データをもとに、2023年3月期(2022年4月1日~2023年3月31日)における建築請負紹介件数を、同期間における一般顧客への土地売却件数で除して算出したものです。

 

 

3 【事業等のリスク】

当社グループの事業展開その他に関するリスク要因となる可能性があると考えられる主な事項を、以下のとおり記載しております。また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項についても、投資者の投資判断上、重要であると考えられる事項については、投資者に対する積極的な情報開示の観点から開示しております。なお、本項の記載内容は当社株式の投資に関するすべてのリスクを網羅しているものではありません。当社グループは、これらのリスクの発生可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の迅速な対応に努める方針でありますが、当社株式に関する投資判断は、本項及び本項以外の記載内容もあわせて慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。本文における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 事業を取り巻く経営環境について

当社グループが属する不動産業界は、景気動向、金利水準、地価の水準等のマクロ経済要因の変動と企業業績が密接に関係しており、とりわけ当社グループにおいては、市場金利や消費税増税の動向、不動産に係る税制の改正や住宅取得希望者の心理動向等が、当社グループの業績及び事業の展開に影響を与える可能性があります。

また、このような経済情勢の変化は、土地の購入代金、建築費等の変動要因ともなり、価格の上昇・下落等により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(2) 棚卸資産について

当社グループは、不動産販売を行っており、2023年3月末時点で、棚卸資産として5,438,361千円計上しております。当社グループでは、見込んでいた販売価格での販売が困難な場合には、在庫リスクを軽減するため、販売価格の値引きにより販売を促進させる施策をとることがあります。その際、値引きによる利益の減少が発生し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。また、販売不振のために滞留する販売用不動産が発生した場合には評価損が発生する可能性があり、その結果、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(3) 瑕疵担保責任又は契約不適合責任について

当社グループでは、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」により、当社グループが売主となる場合には新築住宅の構造上主要な部分及び雨水の浸水を防止する部分について10年間、中古住宅の場合には2年間の瑕疵担保責任又は契約不適合責任を負います。よって、万が一当社グループの販売した物件に重大な瑕疵があるとされた場合には、その直接的な原因が当社グループ以外の責任によるものであっても、当社グループは売主としてその責任を負うことがあります。その場合、補償工事費の増加や当社グループの信用力低下により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(4) 法的規制について

当社グループは、事業運営上、宅地建物取引業法、建築基準法、都市計画法、建設業法、国土利用計画法等による法的規制を受けております。

当社グループは、以下の主要な許認可を含めこれらの許認可等を受けるための諸条件及び関係法令の遵守に努めており、現状において当該許認可等が取り消しとなる事由は発生しておりませんが、今後、これらの関連法規が改廃された場合や新たな法的規制が設けられる場合、又はこれらの法令等の規制について遵守できなかった場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。

会社名

免許・許可等

有効期限

関係法令

取消条項

株式会社ランディックス

宅地建物取引業者免許

東京都知事(5)第81306号

自 2022年10月26日

至 2027年10月25日

宅地建物取引業法

同法第5条及び第66条

株式会社グランデ

宅地建物取引業者免許

東京都知事(4)第82738号

自 2019年1月17日

至 2024年1月16日

宅地建物取引業法

同法第5条及び第66条

 

 

 

(5) 仕入れについて

当社グループは、不動産の仕入れに際して、立地条件、面積、地盤、周辺環境及び仕入れ価格等について事前に十分調査し、その結果を踏まえて仕入れを行っております。他社との競争激化や地価の上昇等により、不動産の仕入れが計画通りとならない場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(6) 不動産の販売進捗について

当社グループで行っている不動産の販売については、顧客への引渡時に売上計上されることから、市場動向、顧客の事情、天候の影響等によって想定通りに販売が進まず、引渡時期の変更等が発生した場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(7) 景気変動について

景気の急激な変化は、当社グループが扱う住宅用不動産に対する顧客の購入意欲に影響を及ぼす可能性があります。2020年初頭より本格化した新型コロナウイルスは、2023年5月にインフルエンザ相当の「5類」へと危険レベルが引き下げられておりますが、新たな変異ウイルスに変化した場合、又はその他の様々な外的要因により、景気の下振れによる不況に陥った場合、当社グループの財政状態や経営成績等に影響を与える可能性があります。当社グループでは随時、景気の変動要因について取締役会及び経営会議の検討事項として協議を行っており、景気後退における大幅な不動産相場への影響、消費者動向について社内での認識共有を行い、適切な営業活動の実行を図っています。 

 

(8) 新型コロナウイルスの影響による事業活動について

社グループは、複数の拠点を保有し事業運営を行っております。新型コロナウイルスのパンデミック等の社会現象が、当社の想定を超える規模で発生し、複数拠点の運営が困難になった場合、当社グループの財政状態や経営成績等に大きな影響を与える可能性があります。当社グループの対策として、オフィスにおける三密回避を意識したテレワーク、社内入室の際のアルコール消毒や常時マスク着用の励行、時差出勤を導入しています。また、有事の際には拠点別の責任者の指示による迅速な対応と社内連絡体制を構築しています。

 

(9) 個人情報の管理について

当社グループは、各事業において、見込顧客情報及び取引顧客情報等、当社グループ事業を通して取得した個人情報を保有しており、個人情報の保護に関する法律等による規制を受けております。

これらの個人情報については、個人情報を有する当社グループの各社にて細心の注意を払って管理しておりますが、万が一、外部漏洩等の事態が発生した場合、損害賠償や社会的信用の失墜等により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(10)  有利子負債の依存及び資金調達について

当社グループは、物件取得及び建築等の事業資金を金融機関からの借入金により調達しております。市場金利が上昇する局面においては、支払利息等の増加により当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループでは有利子負債の返済原資を主に取得した物件の売却代金としており、物件の売却時期が計画から遅延した場合、又は、売却金額が当社の想定を下回った場合には、当社グループの資金繰りに影響を及ぼし、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(11) 減損会計の適用について

当社グループが所有する固定資産において、急激な経済情勢の変化や金融情勢の悪化等により事業の恒常的なキャッシュ・フローの将来にわたる収益性の著しい低下や保有資産の時価の著しい下落が認識された場合、減損会計を適用することで当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(12) 偶然不測の事故・自然災害について

火災、破裂爆発、落雷、風、ひょう雪災、水災、地震火災、地震破裂、地震倒壊、噴火及び津波並びに電気的事故、機械的事故その他偶然不測の事故並びに戦争、暴動、騒乱、テロ等の災害により、当社グループが保有する物件について滅失、劣化又は毀損し、その価値が影響を受ける可能性があります。また、偶然不測の事故・自然災害により不動産に対する投資マインドが冷え込んだ結果、不動産需要が減り、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(13) 訴訟等の可能性について

当連結会計年度末現在、当社グループが関係する重大な訴訟の事実はありません。しかしながら、当社グループが売却した物件における瑕疵の発生、当社グループが行う開発工事にかかる近隣トラブル、当社グループが請け負った工事に対する顧客からのクレーム、入退去時のテナント等とのトラブル等を起因とする、又はこれらから派生する訴訟その他の請求が発生する可能性があります。これらの訴訟等の内容及び結果によっては当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(14) 保有物件の賃借人との賃貸借契約について

収益物件の賃借人との賃貸借契約の期間満了時に契約が更改される保証はないこと、また賃借人が一定期間前の通知を行うことにより賃貸借期間中であっても賃貸借契約を解約できることとされている場合もあるため、賃貸借契約の解約が増加した場合、後継賃借人が見つかるまでの間、賃貸収入が減少する等、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(15) レピュテーションリスクについて

当社グループは、法令遵守、サービスの品質・安全性の確保、知的財産権管理、個人情報管理等に努めております。しかしながら、当社グループを取り巻く環境や競合他社及び競業他社を取り巻く環境において何らかの問題が発生した場合、取引先からの評価に悪影響を与え、それにより当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(16) システムトラブルについて

当社グループの運営する「sumuzu」は、インターネット環境が必要なサービスであり、自然災害や事故等により通信ネットワークが切断された場合やサーバーに不具合があった場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループではセキュリティ対策やシステムの安定性確保に取組んでおりますが、何らかの理由によりシステムトラブルが発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(17) 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について

当社は役員及び従業員に対し、長期的な企業価値向上に対するインセンティブとして新株予約権を付与しております。

新株予約権の権利行使が行われた場合、当社株式が新たに発行され、既存株主が有する株式の価値が希薄化する可能性があります。なお、当連結会計年度末現在、新株予約権による潜在株式数は41,000株であり、発行済株式総数2,827,793株の1.45%に相当しております。

 

(18) 会計上の見積りについて

当社グループの連結財務諸表の作成にあたっては、資産及び負債の計上、収益及び費用の計上、偶発債務の開示等に関して、必要に応じて経営者による会計上の見積りや仮定を用いることが必要となります。当社は合理的な基準に基づいて会計上の見積りを行っておりますが、見積り特有の不確実性に起因して会計上の見積りや仮定が実際の結果と異なる場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼすことがあります。

重要な会計上の見積りの詳細につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ⑥ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定」及び「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

 

 

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

① 経営成績の状況
 当連結会計年度における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の行動制限の緩和や外国人観光客の受入れ再開といったウィズコロナを前提とした社会経済活動により回復の兆しをみせてまいりました。一方で、ロシア・ウクライナ問題の長期化による世界的な資源価格の高騰や諸外国における金融政策の転換を背景とした急速な為替相場の変動などの影響もあり、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。

当社グループが属する不動産住宅市場におきましては、政府による継続的な政策支援や住宅ローン金利の低位安定等で住宅関連を中心に総じて底堅く推移しております。このような環境の中で、当社グループは、「唯一無二の豊かさを創造する」の経営理念のもと、積極的な若手人材採用と育成により、新規顧客へのアプローチの量と質を向上させ、一方で既存顧客に対しては長期的なサポート及び丁寧な提案を行うことで、用地仕入れから販売までの期間を住宅用地については平均3.8ヶ月の短期間成約を維持継続しております。また、新たな開発用地取得や販売契約の獲得を目指した営業活動の強化及び収益用不動産販売の本格化により通期業績目標を達成することができました。

商品仕入れについては、販売用自社物件の在庫余力を積み増すことができ、当連結会計年度末の棚卸在庫総額は5,438,361千円となり、前年同期と比べ407,937千円の増加(前年同期比8.1%増)となりました。

 以上の結果、連結売上高が15,017,028千円(前年同期比34.9%増)となり過去最高を更新いたしました。また、連結営業利益は1,682,782千円(前年同期比14.3%増)、連結経常利益は1,603,357千円(前年同期比13.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,050,262千円(前年同期比12.1%増)となりました。

 

セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。

 a.sumuzu事業

 sumuzu事業においては、WebサイトやSNSの活用で関心の高い顧客層へ確実にコンテンツを届け、住宅購入を検討中の潜在層にも幅広くアプローチする集客体制を実現し、潜在顧客についても取り込むことができました。その結果、不動産販売件数、仲介件数を伸長することができ、売上高は14,906,569千円(前年同期比34.6%増)となりました。また、セグメント利益は1,962,475千円(前年同期比13.4%増)となりました。

 

 b.賃貸事業

 賃貸事業においては、2022年3月に東京都世田谷区新町2丁目に新規賃貸用不動産物件を取得し、同年4月より営業を開始したことに加え、リゾート施設における賃料収入の回復が見られたことで業績が堅調に推移しました。その結果、売上高は109,462千円(前年同期比109.5%増)、セグメント利益は52,515千円(前年同期比553.9%増)となりました。

 

 財政状態の状況

当連結会計年度末の資産合計は13,896,725千円となり、前連結会計年度末に比べ1,127,914千円増加いたしました。また、当連結会計年度末の負債合計は7,353,826千円となり、前連結会計年度末に比べ233,231千円増加いたしました。その結果、当連結会計年度末における純資産合計は6,542,898千円(前連結会計年度末に比べ894,683千円の増加)となり、自己資本比率は47.1%(前連結会計年度末は44.2%)となりました。

 

③ キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の期末残高は、前連結会計年度末と比べ、102,595千円減少し、4,403,151千円となりました。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果獲得した資金は566,469千円(前連結会計年度は332,094千円の支出)となりました。

主な資金の増加要因としましては、税金等調整前当期純利益1,608,699千円の計上であります。他方、主な資金の減少要因としましては、棚卸資産の増加額407,937千円、法人税等の支払額810,475千円であります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果支出した資金は712,200千円(前連結会計年度は876,716千円の支出)となりました。

主な資金の増加要因としましては、差入保証金の返金による収入10,312千円であります。また、主な資金の減少要因としましては、定期預金の預入による支出700,000千円であります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果獲得した資金は42,802千円(前連結会計年度は2,071,212千円の収入)となりました。

主な資金の増加要因としましては、棚卸資産の仕入れに伴う短期借入金の純増額156,190千円及び長期借入金の増加額626,300千円であります。また、主な資金の減少要因としましては、長期借入金の返済による支出584,141千円及び配当金の支払額155,489千円であります。

 

④ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績

当社グループは生産を行っていないため、生産実績の記載はしておりません。

 

b.仕入実績

当連結会計年度の仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

金額(千円)

前年同期比(%)

sumuzu

12,087,488

119.6

合計

12,087,488

119.6

 

(注)セグメント間の取引を相殺消去した後の金額を記載しております。

 

c.受注実績

当社グループは受注生産を行っていないため、受注実績の記載はしておりません。

 

 

 

d.販売実績

当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

金額(千円)

前年同期比(%)

sumuzu

14,906,569

134.6

 仲介・販売手数料

623,483

104.5

 不動産販売

14,267,034

136.4

 その他

16,051

80.3

賃貸

109,462

209.5

その他

995

88.0

合計

15,017,028

134.9

 

(注)1.セグメント間の取引を相殺消去した後の金額を記載しております。

     2.主たる販売先は不特定多数の一般消費者であり、相手先別販売実績の総販売実績に対する割合が100分の10以上の販売先はありません。

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

① 経営成績の分析

(売上高及び売上総利益)

当連結会計年度の売上高は、不動産販売の販売件数の増加に伴い前連結会計年度比34.9%増の15,017,028千円となりました。一方で、前連結会計年度に高利益案件が多かったこともあり、当連結会計年度では販売用不動産の売上に対する売上原価率が増加し前連結会計年度比41.6%増の11,727,539千円となりました。この結果、売上総利益は前連結会計年度比15.5%増の3,289,488千円となり、通期業績における予測の範囲内での着地となりました。

 

(販売費及び一般管理費並びに営業利益)

当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、前連結会計年度比16.8%増の1,606,705千円となりました。主な要因は事業拡大に伴う人員増強などによる人件費の増加、及び棚卸資産増加に伴う物件取得関連費用の増加であります。この結果、営業利益は前連結会計年度比14.3%増の1,682,782千円となりました。

 

(営業外損益及び経常利益)

当連結会計年度の営業外収益は前連結会計年度比181.4%増の1,879千円、営業外費用は前連結会計年度比52.8%増の81,305千円となりました。営業外収益の主な要因は助成金収入の増加であり、営業外費用の主な要因は棚卸資産増加に伴う物件取得時に発生する借入利息として支払利息の増加であります。この結果、経常利益は前連結会計年度比13.0%増の1,603,357千円となりました。

 

(特別損益及び税金等調整前当期純利益)

当連結会計年度の特別利益は、前連結会計年度比40.6%減の7,427千円、特別損失は前連結会計年度比265.6%増の2,084千円となりました。特別利益は生命保険の解約による保険解約返戻金であり、特別損失は固定資産の除却損であります。この結果、税金等調整前当期純利益は前連結会計年度比12.4%増の1,608,699千円となりました。

 

(法人税、住民税及び事業税並びに親会社株主に帰属する当期純利益)

当連結会計年度の税金費用(法人税、住民税及び事業税と法人税等調整額の合計)は、前連結会計年度比13.1%増の558,436千円となりました。これは、企業会計と税務会計の一時差異が解消による繰延税金資産の取り崩しによるもので、この結果、当期純利益は前連結会計年度比12.1%増の1,050,262千円となりました。

 

 

② 経営成績に重要な影響を与える要因分析について

当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因としましては、瑕疵担保責任、法的規制などが挙げられます。詳細につきましては、「第2 事業等の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。

 

③ 財政状態の分析

(資産の部)

当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ、1,127,914千円増加の13,896,725千円となりました。 流動資産は、前連結会計年度末に比べ、1,176,137千円増加の10,946,975千円となりました。これは主に現金及び預金が597,404千円増加、棚卸資産が407,937千円増加したことによるものであります。固定資産は、前連結会計年度末に比べ、48,222千円減少の2,949,750千円となりました。これは主に繰延税金資産が28,764千円減少したことによるものであります。

 

(負債の部)

当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ、233,231千円増加の7,353,826千円となりました。 流動負債は、前連結会計年度末に比べ、186,724千円増加の5,496,856千円となりました。これは主に棚卸資産の仕入れに伴い短期借入金が156,190千円増加したことによるものであります。固定負債は、前連結会計年度末に比べ、46,507千円増加の1,856,970千円となりました。これは主に長期借入金が44,478千円増加したことによるものであります。

 

(純資産の部)

当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ、894,683千円増加の6,542,898千円となりました。これは親会社株主に帰属する当期純利益の計上により利益剰余金が1,050,262千円増加した一方で、利益配当金の支出により利益剰余金が155,522千円減少したことによるものであります。

 

④ キャッシュ・フローの分析

「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。

 

⑤ 資本の財源及び資金の流動性に係る情報

a.資金需要の主な内容

当社グループの資金需要は、営業活動に関しては、仕入れのための費用と人件費等の一般管理費が主な内容となっており、投資活動に関しては、事業用設備の取得が主な内容となっております。

 

b.財政政策

当社グループは、運転資金、投資資金についてまず営業キャッシュ・フローで獲得した資金を投入し、不足分について銀行借入による資金の調達を実施しております。

 

⑥ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。その作成にあたっては、経営者による見積りや仮定を用いることが必要となります。当社は合理的な基準に基づき会計上の見積りを行っておりますが、見積り特有の不確実性の存在により、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。

当社グループにおいては、「有形固定資産の減損損失の認識の要否」、「棚卸資産の評価」における会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定が特に重要であると考えております。これらの詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

 

 

⑦ 経営指標に照らした分析
a.グループ社員1人あたりの売上高

当連結会計年度のグループ社員1人あたりの売上高は、グループ全体の売上高が増加したため、前連結会計年度比10.7%増の168,730千円となりました。

 
b.グループ社員1人あたりの営業利益

当連結会計年度のグループ社員1人あたりの営業利益は、主に業務拡大に伴う人員増強による人件費や販売促進ツールの運用費等で販売費及び一般管理費が増加したため、前連結会計年度比6.2%減の18,907千円となりました。

 
c.土地成約案件に占める建物請負紹介成約比率

当連結会計年度の土地成約案件に占める建物請負紹介成約比率は、前連結会計年度比5.9%増の27.3%となりました。引続き、建築業者との請負マッチングを強化し、不動産販売件数の増加に伴う建物請負紹介成約比率の増加に取組んでいます。

 

 

5 【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。

 

2 【主要な設備の状況】
(1) 提出会社

 

 

 

 

 

 

2023年3月31日現在

事業所名
(所在地)

セグメントの名称

設備の内容

帳簿価額(千円)

従業員数
(名)

建物及び

構築物

車両

運搬具

土地
(面積㎡)

工具、器具及び備品

合計

目黒本社

(東京都目黒区)

全社

sumuzu

本社機能

営業所

419,012

825,965

(365.43㎡)

20,297

1,265,275

31

桜新町本店

(東京都世田谷区)

sumuzu

営業所

16,102

1,149

79,400

(100.73㎡)

883

97,535

23

 自由が丘センター

(東京都世田谷区)

sumuzu

営業所

70,351

70,736

(62.06㎡)

4,105

145,192

15

東京近郊他

賃貸

賃貸施設

302,993

841,309

(810.90㎡)

1,144,303

 

(注) 現在休止中の主要な設備はありません。

 

(2) 国内子会社

 

 

 

 

 

 

 

2023年3月31日現在

会社名

事業所名
(所在地)

セグメントの名称

設備の内容

帳簿価額(千円)

従業員数
(名)

建物及び
構築物

車両

運搬具

土地
(面積㎡)

工具、器具及び備品

合計

株式会社

グランデ

本社
(東京都目黒区)

sumuzu

営業所

318

0

(7.64㎡)

6,226

6,545

19

株式会社
グランデ

東京都

賃貸

賃貸施設

17,688

94,822

(243.03㎡)

112,511

 

(注) 現在休止中の主要な設備はありません。

 

① 【株式の総数】

 

種類

発行可能株式総数(株)

普通株式

8,000,000

8,000,000

 

 

② 【発行済株式】

 

種類

事業年度末現在
発行数(株)
(2023年3月31日)

提出日現在
発行数(株)
(2023年6月29日)

上場金融商品取引所名又は登録認可金融商品取引業協会名

内容

普通株式

2,827,793

2,827,793

東京証券取引所
グロース市場

単元株式数は100株であります。完全議決権株式であり、権利内容に何ら限定のない当社における標準となる株式であります。

2,827,793

2,827,793

 

(注)提出日現在の発行数には、2023年6月1日現在からこの有価証券報告書提出日までの新株予約権の行使により発行された株式数は、含まれておりません。

 

① 【ストックオプション制度の内容】

会社法に基づき発行した新株予約権は、次のとおりであります。

 

第1回新株予約権

第2回新株予約権

第3回新株予約権

決議年月日

株主総会決議:

2017年12月21日

取締役会決議:

2017年12月21日

株主総会決議:

2018年12月7日

取締役会決議:
2018年12月7日

株主総会決議:

2019年3月14日

 取締役会決議:
2019年3月14日

付与対象者の区分及び人数(名)

当社取締役3名

当社監査役1名

当社従業員3名

当社子会社取締役1名

当社監査役1名

当社従業員2名

当社取締役1名

当社従業員1名

新株予約権の数(個)※

30,000 (注)1

5,000 (注)1

6,000 (注)1

新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び数(株)※

普通株式

30,000 (注)1

普通株式

5,000 (注)1

普通株式

6,000 (注)1

新株予約権の行使時の払込金額(円)※

1,120 (注)2

1,320 (注)2

1,320 (注)2

新株予約権の行使期間※

自 2019年12月26日

至 2027年11月25日

自 2020年12月14日

至 2028年11月13日

自 2021年3月19日

至 2029年2月18日

新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額(円)※

発行価格  1,120

資本組入額  560

発行価格  1,320

資本組入額   660

発行価格  1,320

資本組入額   660

新株予約権の行使の条件※

(注)3

新株予約権の譲渡に関する事項※

新株予約権の譲渡については、当社取締役会の決議による承認を要するものとする。

組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に関する事項※

(注)5

 

※当事業年度の末日(2023年3月31日)における内容を記載しております。なお、提出日の前月末現在(2023年5月31日)において、これらの事項に変更はありません。

(注) 1.新株予約権1個につき目的となる株式数は、1株であります。

ただし、新株予約権の割当日後、当社が株式分割(株式無償割当を含む。)又は株式併合を行う場合、次の算式により目的となる株式の数を調整するものとする。ただし、かかる調整は、新株予約権のうち、当該時点で権利行使されていない新株予約権の目的となる株式の数について行われ、調整の結果生じる1株未満の端数については、これを切り捨てる。

 

調整後株式数

調整前株式数

×

分割・併合の比率

 

 

  また、当社が吸収合併、新設合併、吸収分割、新設分割、株式交換もしくは株式移転を行なう場合又はその他やむを得ない事由が生じた場合には、新株予約権の目的となる株式の数は、合理的な範囲で調整されるものとする。

  新株予約権者に交付する株式の数に1株に満たない端数がある場合には、これを切り捨てるものとする。

2.新株予約権の割当日後、当社が株式分割(株式無償割当を含む。)又は株式併合を行う場合、次の算式により行使価額を調整し、1円未満の端数は切り上げる。

 

調整後行使金額

調整前行使金額

×

分割・併合の比率

 

 

また、新株予約権の割当日後に行使価額を下回る払込金額で募集株式の発行又は自己株式の処分を行う場合(新株予約権の行使に基づく株式の発行・処分を除く)は、次の算式により行使価格を調整し、調整により生ずる1円未満の端数は切り上げる。

 

 

調整後行使価額

 

既発行株式数

×

調整前行使価額

新規発行株式数

×

1株当たり払込金額

既発行株式数+新規発行株式数

 

上記算式において「既発行株式数」とは、当社の発行済株式総数から当社が保有する自己株式数を控除した数とし、自己株式の処分を行う場合には「新規発行」を「自己株式の処分」、「1株当たり払込金額」を「1株当たり処分金額」と読み替えるものとする。

さらに、上記のほか、当社が吸収合併、新設合併、吸収分割、新設分割、株式交換もしくは株式移転を行なう場合又はその他やむを得ない事由が生じた場合には、行使価額は合理的な範囲で調整されるものとする。

 

3.新株予約権の行使の条件は以下のとおりであります。

(1)新株予約権の割当を受けた者(以下「新株予約権者」という。)は、権利行使時においても、当社又は当社子会社の取締役、監査役、従業員の地位を有していなければならない。ただし、取締役会が正当な理由があると認めた場合は、この限りではない。

(2)当社の普通株式が、いずれかの金融商品取引所に上場されていること。

(3)新株予約権者が死亡した場合、その相続人による新株予約権の権利行使は認めないものとする。

4.会社が新株予約権を取得することができる事由及び取得の条件は以下のとおりであります。

(1)新株予約権者が権利行使をする前に、当社が消滅会社となる合併契約承認の議案又は当社が完全子会社となる株式交換契約承認もしくは株式移転計画承認の議案につき株主総会で承認された場合(株主総会決議が不要の場合は、当社取締役会決議がなされた場合)は、当社は無償で新株予約権を取得することができる。

(2)新株予約権者が権利行使をする前に、新株予約権の行使の条件の規定に該当しなくなった場合、及び新株予約権者が保有する新株予約権を放棄した場合には、当社は無償で新株予約権を取得することができる。

5.当社が組織再編行為を実施する際の新株予約権の取扱い

 当社が合併(当社が合併により消滅する場合に限る。)、吸収分割、新設分割、株式交換又は株式移転(以上を総称して以下「組織再編行為」という。)をする場合において、組織再編行為の効力発生日において残存する新株予約権(以下「残存新株予約権」という。)の新株予約権者に対し、それぞれの場合につき、会社法第236条第1項第8号のイからホまでに掲げる株式会社(以下「再編対象会社」という。)の新株予約権を以下の条件に基づきそれぞれ交付することとする。この場合においては、残存新株予約権は消滅し、再編対象会社は新株予約権を新たに発行するものとする。ただし、以下の条件に沿って再編対象会社の新株予約権を交付する旨を、吸収合併契約、新設合併契約、吸収分割契約、新設分割計画、株式交換契約又は株式移転計画において定めた場合に限るものとする。

(1) 交付する再編対象会社の新株予約権の数

組織再編行為の効力発生の時点において残存する募集新株予約権の新株予約権者が保有する新株予約権の数と同一の数をそれぞれ交付するものとする。

(2) 新株予約権の目的である再編対象会社の株式の種類

     再編対象会社の普通株式とする。

(3) 新株予約権の目的である再編対象会社の株式の数

     組織再編行為の条件等を勘案のうえ、前記1に準じて決定する。

(4) 新株予約権の行使に際して出資される財産の価額

交付される各新株予約権の行使に際して出資される財産の価額は、組織再編行為の条件等を勘案のうえ、前記2で定められた行使価額を調整して得られる再編後払込金額に上記(3)に従って決定される当該新株予約権の目的である再編対象会社の株式の数を乗じて得られる金額とする。

(5) 新株予約権を行使することができる期間

行使期間の開始日と組織再編行為の効力発生日のうち、いずれか遅い日から行使期間の満了日までとする。

(6) 新株予約権の行使の条件

     前記3に準じて決定する。

(7) 増加する資本金及び資本準備金に関する事項

新株予約権の行使により株式を発行する場合において増加する資本金の額は、会社計算規則第17条第1項に従い算出される資本金等増加限度額の2分の1の金額とし、計算の結果1円未満の端数が生じたときは、その端数を切り上げるものとする。

本新株予約権の行使により株式を発行する場合において増加する資本準備金の額は、上記の資本金等増加限度額から上記に定める増加する資本金の額を減じた額とする。

(8) 譲渡による新株予約権の取得の制限

     譲渡による新株予約権の取得については、再編対象会社の承認を要するものとする。

(9) 新株予約権の取得事由

     前記4に準じて決定する

 

② 【ライツプランの内容】

該当事項はありません。

 

(4) 【発行済株式総数、資本金等の推移】

 

年月日

発行済株式
総数増減数
(株)

発行済株式
総数残高
(株)

資本金増減額
 
(千円)

資本金残高
 
(千円)

資本準備金
増減額
(千円)

資本準備金
残高
(千円)

2018年12月13日

(注)1

普通株式

11,700

普通株式

2,334,693

7,722

136,498

7,722

126,498

2019年12月18日

(注)2

普通株式

400,000

普通株式

2,734,693

299,920

436,418

299,920

426,418

2019年12月26日-

2020年3月31日

(注)3

普通株式

40,700

普通株式

2,775,393

22,792

459,210

22,792

449,210

2020年4月1日-

2021年3月31日

(注)3

普通株式

48,900

普通株式

2,824,293

27,384

486,594

27,384

476,594

2021年4月1日-

2022年3月31日

(注)3

普通株式

3,500

普通株式

2,827,793

1,960

488,554

1,960

478,554

 

 

 (注) 1.有償第三者割当    11,700株

      発行価格         1,320円

      資本組入額         660円

            割当先   当社役員、当社従業員、ランディックス従業員持株会、他1名

    2.有償一般募集(ブックビルディング方式による募集)

      発行価格           1,630円

      引受価額       1,499.6円

      資本組入額        749.8円

     .新株予約権(ストック・オプション)の権利行使による増加であります。

      行使価格        1,120円

      資本組入額          560円

 

 

(5) 【所有者別状況】

 

 

 

 

 

 

 

2023年3月31日現在

区分

株式の状況(1単元の株式数 100株)

単元未満
株式の状況
(株)

政府及び
地方公共
団体

金融機関

金融商品
取引業者

その他の
法人

外国法人等

個人
その他

個人以外

個人

株主数(人)

0

2

18

23

15

1

1,154

1,213

所有株式数
(単元)

0

43

718

5,252

532

1

21,715

28,261

1,693

所有株式数
の割合(%)

0

0.15

2.54

18.58

1.88

0.01

76.84

100.0

 

(注) 自己株式128株は、「個人その他」に1単元、「単元未満株式の状況」に28株含まれております。

 

(6) 【大株主の状況】

2023年3月31日現在

氏名又は名称

住所

所有株式数
(株)

発行済株式
(自己株式を
除く。)の
総数に対する
所有株式数
の割合(%)

岡田 和也

東京都世田谷区

1,162,500

41.11

エムジェイ・アール合同会社

神奈川県足柄下郡湯河原町吉浜148

500,000

17.68

岡田 英利子

東京都世田谷区

120,000

4.24

岡田 光盛

東京都世田谷区

120,000

4.24

蔭山 恭一

滋賀県栗東市

84,500

2.99

槇田 重夫

愛知県豊橋市

60,100

2.13

柴田 健一

東京都港区

37,000

1.31

渡邉 光章

東京都渋谷区

35,000

1.24

宇野 康秀

東京都港区

30,000

1.06

曽我 健

東京都武蔵野市

29,000

1.03

2,178,100

77.03

 

 

① 【連結貸借対照表】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

資産の部

 

 

 

流動資産

 

 

 

 

現金及び預金

4,505,747

5,103,151

 

 

棚卸資産

※1,※2※3 5,030,423

※1,※2 5,438,361

 

 

その他

234,666

405,461

 

 

流動資産合計

9,770,837

10,946,975

 

固定資産

 

 

 

 

有形固定資産

 

 

 

 

 

建物及び構築物

962,874

975,351

 

 

 

 

減価償却累計額

119,017

148,884

 

 

 

 

建物及び構築物(純額)

※2,※3 843,856

※2 826,467

 

 

 

車両運搬具

28,380

28,380

 

 

 

 

減価償却累計額

26,654

27,230

 

 

 

 

車両運搬具(純額)

1,725

1,149

 

 

 

工具、器具及び備品

46,877

57,569

 

 

 

 

減価償却累計額

17,152

26,056

 

 

 

 

工具、器具及び備品(純額)

29,725

31,512

 

 

 

土地

※2,※3 1,909,254

※2 1,912,233

 

 

 

有形固定資産合計

2,784,561

2,771,362

 

 

無形固定資産

 

 

 

 

 

商標権

1,510

1,391

 

 

 

ソフトウエア

124

 

 

 

無形固定資産合計

1,634

1,391

 

 

投資その他の資産

 

 

 

 

 

その他

211,776

176,996

 

 

 

投資その他の資産合計

211,776

176,996

 

 

固定資産合計

2,997,973

2,949,750

 

資産合計

12,768,811

13,896,725

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

負債の部

 

 

 

流動負債

 

 

 

 

短期借入金

※2 4,005,000

※2,※5 4,161,190

 

 

1年内返済予定の長期借入金

※2 268,382

※2 266,062

 

 

未払法人税等

453,152

256,453

 

 

賞与引当金

22,412

19,046

 

 

株主優待引当金

9,178

 

 

その他

※4 561,186

※4 784,926

 

 

流動負債合計

5,310,132

5,496,856

 

固定負債

 

 

 

 

長期借入金

※2 1,773,454

※2 1,817,932

 

 

その他

37,008

39,037

 

 

固定負債合計

1,810,463

1,856,970

 

負債合計

7,120,595

7,353,826

純資産の部

 

 

 

株主資本

 

 

 

 

資本金

488,554

488,554

 

 

資本剰余金

701,422

701,422

 

 

利益剰余金

4,458,542

5,353,282

 

 

自己株式

304

360

 

 

株主資本合計

5,648,215

6,542,898

 

純資産合計

5,648,215

6,542,898

負債純資産合計

12,768,811

13,896,725

 

 

【連結損益計算書】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

 至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

 至 2023年3月31日)

売上高

※1 11,129,334

※1 15,017,028

売上原価

8,281,607

※2 11,727,539

売上総利益

2,847,726

3,289,488

販売費及び一般管理費

※3,※4 1,376,051

※3,※4 1,606,705

営業利益

1,471,674

1,682,782

営業外収益

 

 

 

為替差益

402

332

 

不動産賃貸料

156

260

 

助成金収入

961

 

その他

109

325

 

営業外収益合計

668

1,879

営業外費用

 

 

 

支払利息

52,141

73,895

 

その他

1,082

7,409

 

営業外費用合計

53,223

81,305

経常利益

1,419,119

1,603,357

特別利益

 

 

 

保険解約返戻金

12,502

7,427

 

特別利益合計

12,502

7,427

特別損失

 

 

 

固定資産除却損

※5 570

※5 2,084

 

特別損失合計

570

2,084

税金等調整前当期純利益

1,431,050

1,608,699

法人税、住民税及び事業税

547,933

529,672

法人税等調整額

54,081

28,764

法人税等合計

493,852

558,436

当期純利益

937,198

1,050,262

親会社株主に帰属する当期純利益

937,198

1,050,262

 

1.報告セグメントの概要

(1) 報告セグメントの決定方法

当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。

当社グループは、事業の内容、役務の提供及び類似性に基づき、「sumuzu事業」「賃貸事業」の2つを報告セグメントとしております。

 

(2) 各報告セグメントに属する製品及びサービスの種類

「sumuzu事業」は、住宅用地を仕入れて分譲することによる売買収入、不動産仲介収入、注文住宅建築に伴う建築業者からの紹介手数料収入、収益用不動産を開発して販売することによる収入を得ております。

「賃貸事業」は、収益用不動産を購入し、賃料収入を継続的に得ることで、安定的な収益獲得を目的としております。

 

① 【貸借対照表】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2022年3月31日)

当事業年度

(2023年3月31日)

資産の部

 

 

 

流動資産

 

 

 

 

現金及び預金

1,965,972

2,062,110

 

 

売掛金

※1 2,569

※1 142,953

 

 

前払費用

14,858

31,662

 

 

その他

※1 81,422

※1 82,893

 

 

流動資産合計

2,064,824

2,319,620

 

固定資産

 

 

 

 

有形固定資産

 

 

 

 

 

建物

※2 825,096

※2 808,460

 

 

 

車両運搬具

1,725

1,149

 

 

 

工具、器具及び備品

23,151

25,285

 

 

 

土地

※2 1,814,431

※2 1,817,411

 

 

 

有形固定資産合計

2,664,405

2,652,306

 

 

無形固定資産

 

 

 

 

 

商標権

1,154

1,063

 

 

 

ソフトウエア

124

 

 

 

無形固定資産合計

1,278

1,063

 

 

投資その他の資産

 

 

 

 

 

関係会社株式

1,040,000

1,040,000

 

 

 

繰延税金資産

49,176

34,704

 

 

 

その他

63,753

53,073

 

 

 

投資その他の資産合計

1,152,930

1,127,778

 

 

固定資産合計

3,818,613

3,781,147

 

資産合計

5,883,438

6,100,768

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2022年3月31日)

当事業年度

(2023年3月31日)

負債の部

 

 

 

流動負債

 

 

 

 

短期借入金

※2 500,000

 

 

1年内返済予定の長期借入金

※2 90,918

※2 118,398

 

 

未払金

※1 263,579

※1 268,734

 

 

未払費用

22,087

17,760

 

 

契約負債

42,927

8,119

 

 

未払法人税等

8,126

 

 

預り金

※1 15,818

11,719

 

 

前受収益

3,493

3,575

 

 

賞与引当金

21,262

15,896

 

 

株主優待引当金

9,178

 

 

その他

101

65,958

 

 

流動負債合計

960,190

527,468

 

固定負債

 

 

 

 

長期借入金

※2 1,300,972

※2 1,665,914

 

 

その他

32,617

32,617

 

 

固定負債合計

1,333,590

1,698,532

 

負債合計

2,293,780

2,226,000

純資産の部

 

 

 

株主資本

 

 

 

 

資本金

488,554

488,554

 

 

資本剰余金

 

 

 

 

 

資本準備金

478,554

478,554

 

 

 

資本剰余金合計

478,554

478,554

 

 

利益剰余金

 

 

 

 

 

その他利益剰余金

 

 

 

 

 

 

繰越利益剰余金

2,622,853

2,908,019

 

 

 

利益剰余金合計

2,622,853

2,908,019

 

 

自己株式

304

360

 

 

株主資本合計

3,589,658

3,874,767

 

純資産合計

3,589,658

3,874,767

負債純資産合計

5,883,438

6,100,768

 

② 【損益計算書】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(自 2021年4月1日

 至 2022年3月31日)

当事業年度

(自 2022年4月1日

 至 2023年3月31日)

売上高

※1 831,078

※1 1,089,238

売上原価

27,791

49,061

売上総利益

803,286

1,040,177

販売費及び一般管理費

※2 868,242

※2 983,485

営業利益又は営業損失(△)

64,955

56,692

営業外収益

 

 

 

受取配当金

※1 172,003

※1 407,002

 

その他

※1 2,774

※1 1,286

 

営業外収益合計

174,777

408,288

営業外費用

 

 

 

支払利息

5,563

7,424

 

その他

372

29

 

営業外費用合計

5,936

7,453

経常利益

103,885

457,526

特別利益

 

 

 

保険解約返戻金

12,502

7,427

 

特別利益合計

12,502

7,427

特別損失

 

 

 

固定資産除却損

※3 570

※3 2,084

 

特別損失合計

570

2,084

税引前当期純利益

115,817

462,868

法人税、住民税及び事業税

570

7,707

法人税等調整額

16,534

14,472

法人税等合計

15,963

22,179

当期純利益

131,781

440,688