GMOフィナンシャルゲート株式会社
GMO Financial Gate, Inc.
渋谷区道玄坂一丁目14番6号
証券コード:40510
業界:情報・通信業
有価証券報告書の提出日:2022年12月20日

(1) 連結経営指標等

回次

第20期

第21期

第22期

第23期

第24期

決算年月

2018年9月

2019年9月

2020年9月

2021年9月

2022年9月

売上高

(千円)

1,617,103

2,379,019

3,691,567

7,089,506

10,295,454

経常利益

(千円)

169,037

226,579

428,752

619,341

745,831

親会社株主に帰属する
当期純利益

(千円)

90,092

134,820

291,858

411,378

472,523

包括利益

(千円)

90,092

134,820

254,375

372,784

479,959

純資産額

(千円)

2,673,625

3,044,163

4,018,167

4,376,410

4,670,657

総資産額

(千円)

4,160,716

4,885,196

6,124,865

7,136,119

6,638,014

1株当たり純資産額

(円)

743.67

781.17

967.47

1,026.91

1,090.46

1株当たり当期純利益

(円)

25.06

37.50

79.84

101.98

114.63

潜在株式調整後
1株当たり当期純利益

(円)

78.73

98.81

113.39

自己資本比率

(%)

64.3

57.5

62.4

59.1

67.8

自己資本利益率

(%)

3.4

4.9

8.8

10.2

10.8

株価収益率

(倍)

139.0

333.9

112.0

営業活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

124,526

339,077

537,312

957,075

212,184

投資活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

140,479

171,712

336,749

465,672

531,214

財務活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

12,671

227,167

684,596

3,810

303,036

現金及び現金同等物の
期末残高

(千円)

2,740,961

3,135,493

2,946,028

3,433,620

2,387,185

従業員数
(外、平均臨時雇用者数)

(名)

38

48

58

81

96

(6)

(10)

(13)

(21)

(28)

 

(注) 1.当連結会計年度より「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を適用しており、当連結会計年度に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等を記載しております。

2.第20期及び第21期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在するものの、当社株式は非上場であり、期中平均株価が把握できないため記載しておりません。また、当社は2020年7月15日に東京証券取引所マザーズに上場したため、第22期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益は、新規上場日から連結会計年度の末日までの平均株価を期中平均株価とみなして算定しております。

3.第20期及び第21期の株価収益率は、当社株式が非上場であるため記載しておりません。

4.従業員数は就業人員(当社グループからグループ外への出向者を除き、グループ外から当社グループへの出向者を含む。)であり、臨時雇用者数(パートタイマー、人材会社からの派遣社員を含む。)は、1年間の平均人員を()外数で記載しております。

5.第20期において子会社における過年度の売上計上に係る誤謬の訂正を行い、当該過年度の誤謬の訂正による累積的影響額14,962千円を第21期の連結計算書類における期首の純資産額に反映させた結果、誤謬の訂正による修正再表示を反映している第20期及び第21期の連結財務諸表の数値と定時株主総会において承認された連結計算書類の数値が一部異なっております。

6.2020年2月14日付で普通株式1株につき普通株式30株の割合で株式分割を行っております。第20期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額、1株当たり当期純利益及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益を算定しております。

 

 

(2) 提出会社の経営指標等

 

回次

第20期

第21期

第22期

第23期

第24期

決算年月

2018年9月

2019年9月

2020年9月

2021年9月

2022年9月

売上高

(千円)

1,314,934

2,040,761

3,379,443

6,705,833

9,735,097

経常利益

(千円)

103,365

148,627

426,306

759,691

532,769

当期純利益

(千円)

66,433

104,694

296,697

579,153

354,508

資本金

(千円)

1,173,309

1,173,309

1,533,123

1,605,446

1,617,987

発行済株式総数

(株)

119,839

119,839

3,948,370

4,106,320

4,130,110

純資産額

(千円)

2,633,327

2,738,021

3,754,347

4,318,960

4,487,755

総資産額

(千円)

3,982,467

4,402,378

5,748,652

6,946,505

6,281,209

1株当たり純資産額

(円)

732.46

761.58

950.86

1,051.80

1,086.63

1株当たり配当額
(1株当たり中間配当額)

(円)

40.00

51.00

58.00

(-)

(-)

(-)

(-)

(-)

1株当たり当期純利益

(円)

18.48

29.12

81.17

143.57

86.00

潜在株式調整後
1株当たり当期純利益

(円)

80.04

139.11

85.07

自己資本比率

(%)

66.1

62.2

65.3

62.2

71.4

自己資本利益率

(%)

2.6

3.9

9.1

14.3

8.1

株価収益率

(倍)

136.8

237.2

149.3

配当性向

(%)

49.3

35.5

67.4

従業員数
(外、平均臨時雇用者数)

(名)

30

37

46

63

79

(6)

(9)

(13)

(21)

(28)

株主総利回り

(%)

307.6

117.0

(比較指標:配当無しTOPIX)

(-)

(-)

(-)

(124.9)

(112.9)

最高株価

(円)

13,620

34,650

38,700

最低株価

(円)

4,965

11,340

10,010

 

(注) 1.当事業年度より「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を適用しており、当事業年度に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等を記載しております。

2.第20期及び第21期の1株当たり配当額及び配当性向については、配当を実施していないため、記載しておりません。

3.第20期及び第21期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在するものの、当社株式は非上場であり、期中平均株価が把握できないため記載しておりません。また、当社は2020年7月15日に東京証券取引所マザーズに上場したため、第22期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益は、新規上場日から事業年度の末日までの平均株価を期中平均株価とみなして算定しております。

4.第20期及び第21期の株価収益率は、当社株式が非上場であるため記載しておりません。

5.従業員数は就業人員(当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む。)であり、臨時雇用者数(パートタイマー、人材会社からの派遣社員を含む。)は、1年間の平均人員を()外数で記載しております。

 

6.2020年2月14日付で普通株式1株につき普通株式30株の割合で株式分割を行っております。第20期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額、1株当たり当期純利益及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益を算定しております。

7.第20期から第22期の株主総利回り及び比較指標については、2020年7月15日に東京証券取引所マザーズに上場したため、記載しておりません。第23期及び第24期の株主総利回り及び比較指標については、第22期末を基準として算定しております。

8.最高・最低株価は、2022年4月3日以前は東京証券取引所マザーズにおける株価を記載しており、2022年4月4日以降は東京証券取引所グロース市場における株価を記載しております。なお、2020年7月15日に東京証券取引所マザーズに上場いたしましたので、それ以前の株価については記載しておりません。

 

2 【沿革】

当社の前身である株式会社シー・オー・シーは、デビットカード(J-Debit)の通信・決済代行を行う情報処理センターとして、株式会社アイネス、メモレックス・テレックス株式会社、エヌ・ティ・ティ・ソフトウェア株式会社及び株式会社データアプリケーションの共同出資により1999年に設立されました。

その後、2010年にGMOペイメントゲートウェイ株式会社(以下、「GMO-PG」という。)の持分法適用関連会社としてGMOインターネットグループ入りしました。2015年に商号を「GMOフィナンシャルゲート株式会社」に変更し、2016年9月にGMO-PGを引受先とした第三者割当増資を行いGMO-PGの連結子会社となりました。

株式会社シー・オー・シー設立以後の企業集団に係る経緯は、次のとおりであります。

 

年月

概要

1999年9月

東京都港区赤坂において、デビットカード(J-Debit)の通信・決済代行を行う情報処理センターとして株式会社シー・オー・シー(現当社)を設立(資本金60百万円)

2000年1月

日本デビットカード推進協議会に加入、同年3月デビットカード(J-Debit)決済サービス開始

2000年3月

資本金を205百万円に増資、発行済株式総数4,100株

2001年8月

日本クレジットカード協会から情報処理センター認定取得、クレジット決済サービス開始

2002年2月

資本金を385百万円に増資、発行済株式総数7,700株

2009年2月

本社を神奈川県川崎市に移転

2009年11月

全株式を株式会社アイネスが取得

2009年12月

資本金を410百万円に増資、発行済株式総数8,700株

2010年1月

全株式をGMO-PGが株式会社アイネスから取得

2010年1月

普通株式300株を1株に併合 発行済株式総数29株

2010年1月

資本金を411百万円に増資、発行済株式総数155株、GMO-PGの持分法適用関連会社となる

2010年3月

本社を東京都渋谷区に移転

2010年9月

資本金を減少 資本金46百万円

2011年9月

三菱UFJキャピタル株式会社及びSMBCベンチャーキャピタル株式会社を引受先とした第三者割当増資を実施し、資本金を79百万円に増資

2011年10月~12月

三井住友カード株式会社、株式会社クレディセゾン及びユーシーカード株式会社等を引受先とした第三者割当増資を実施し、資本金を107百万円に増資

2012年7月

ユーシーカード株式会社から包括代理加盟店契約権を許諾され、クレジットカード決済代行サービス開始

2012年8月

銀聯カード決済サービス提供を開始

2014年4月

NFC対応の決済端末の運用開始

2015年4月

商号を「GMOフィナンシャルゲート株式会社」へ変更

2015年5月

GMO-PG、大和企業投資株式会社、三菱UFJキャピタル株式会社及びみずほキャピタル株式会社を引受先とした第三者割当増資を実施し、資本金を229百万円に増資

2015年9月

資本金を減少 資本金100百万円

2016年1月

ハイブリッド型決済端末VEGA3000の発売開始

 

 

 

年月

概要

2016年6月

楽天Rポイントを軸に加盟店開拓事業会社とアライアンス合意し加盟店獲得開始

2016年9月

GMO-PG等を引受先とした第三者割当増資を実施、資本金を1,173百万円に増資、GMO-PGの連結子会社となる

2016年9月

グローバルカードシステム株式会社(現GMOカードシステム株式会社)を100%子会社化

2016年12月

主力端末VEGA3000に、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社のT-POINT処理アプリケーションを追加搭載

2017年3月

株式会社NTTドコモがdポイント処理アプリ搭載端末にVEGA3000を選定

2017年3月

クレジットカード決済に関する世界標準のセキュリティ基準PCIDSSに完全準拠し、決済情報処理センターとしての堅確性・セキュリティレベルを確立

2017年4月

株式会社北國銀行がクレジットカード会社としてのライセンスを得て、加盟店獲得事業展開に際してVEGA3000の採用を決定

2017年6月

VEGA3000のPOS連動アプリケーションが完成

2017年10月

事業領域拡大戦略として、組込端末による決済サービス立上げを決定し、NAYAX社端末を選定して飲料メーカー・自販機メーカーへの営業活動を開始

2017年12月

りそな銀行グループがクレジットカード会社のライセンスを取得し、加盟店向け端末にVEGA3000の採用を決定

2018年1月

株式会社伊藤園の飲料自販機にNAYAX組込端末を搭載、りそな銀行の首都圏店舗ロビーに設置開始

2018年4月

中国系QR決済 Alipay、WeChatPay対応のアプリケーションを開発し決済サービス開始

2019年2月

ビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社、三井住友カード株式会社との新たなアライアンス協議を推進し、三井住友カード株式会社と基本合意書締結

2019年8月

三井住友カード株式会社と合弁でGMOデータ株式会社(現連結子会社)を設立

2020年7月

東京証券取引所マザーズに株式を上場

2020年7月

オールインワン型多機能決済端末steraの出荷開始

2021年7月

オールインワンモバイル決済端末stera mobileの出荷開始

2022年4月

株式上場市場を東京証券取引所グロース市場に区分変更

 

 

 

3 【事業の内容】

当社グループは、当社(GMO-FG)及び当社連結子会社のGMOカードシステム株式会社(GMO-CAS)ならびにGMOデータ株式会社(GMO-DATA)の3社からなり、電子商取引(EC)事業者を対象とする非対面決済サービス事業を展開するGMOペイメントゲートウェイ株式会社の連結子会社として、キャッシュレス決済市場において対面決済サービス事業を展開しております。なお、当連結会計年度において当社グループは、対面決済サービス事業を単一の報告セグメントとしているため、セグメントごとの記載を省略しておりますが、以下、当社グループの事業について、決済処理サービス、決済代行サービスに分けてその内容を記載します。

 

当社グループ事業系統図は次のとおりです。

 


 

(注) 1.決済処理サービスは次のとおりに分類されます。

①決済端末販売

②決済情報処理センター接続サービス

③売上情報処理サービス

④ヘルプデスク・サービス

⑤印字用ロール紙販売

⑥モバイル決済端末に関わる通信サービス

⑦決済アプリケーション

⑧その他決済情報処理及び決済情報提供サービス

2.決済代行サービスは、包括加盟代理サービスならびに加盟店取次サービスに分類されます。

3.加盟店の売上代金より、当社が直接差引く手数料。

4.加盟店の売上金額に応じて、決済事業者より入金される手数料。

5.GMO-CASは決済代行サービスを提供しております。

6.GMO-DATAは決済情報処理センターを運営しております。

 

 

(1) 売上高の区分

当社グループは、提供する対面決済サービスについて、サービスの内容に従って「イニシャル」「ストック」「フィー」「スプレッド」の4つに売上を区分しております。

当社グループにとって、決済端末は全てのビジネスの起点です。決済処理サービスにおいては、決済端末販売によりイニシャルが計上され、決済端末の稼働数の増加によりストック及びフィーが増加します。決済代行サービスにおいても、決済端末販売によりイニシャルが計上され、加盟店獲得がストック及びフィーの増加とともに、スプレッドの増加につながっております。

 

イニシャル

決済端末売上、開発受託売上、初期登録料売上等

ストック

クレジットカード会社や加盟店単位の月額固定売上、台数単位通信料売上等

フィー

クレジットカード及びJ-Debit決済(注1)の処理件数に応じた

処理料売上、ロール紙売上等

スプレッド

決済金額に応じた手数料売上

 

 

■イニシャル

当社グループは、決済端末を各種決済サービスの起点として位置付けております。

加盟店が決済端末を導入する際には、当社は決済端末代金の請求に加えて、搭載アプリケーションのライセンス料や、加盟店の情報を決済処理センターに登録する登録費用等の初期費用をクレジットカード会社等の決済事業者または加盟店に請求しております。加えて、加盟店の個別要望に応じた端末アプリケーションの開発・カスタマイズ費用、アライアンス事業者との接続費用・決済アプリケーションの開発費用等を加盟店及び決済事業者等に請求しております。このようにスポット的にあるいは初回のみ売上請求するものを「イニシャル」と区分しております。加盟店数の拡大やアプリケーション開発要望が多様化する事がイニシャルの拡大に繋がります。

 

■ストック

当社グループは、決済処理サービスを提供するにあたって、決済金額の明細データの提供やシステム接続サービスならびに通信環境の提供を行っており、その対価をクレジットカード会社等の決済事業者または加盟店に請求しております。これらはクレジットカード利用額や決済件数の規模に関わらず、月次あるいは定期的に請求し固定的に計上する売上です。このような固定的な売上を「ストック」と区分しています。累積の加盟店数や稼働端末台数、接続クレジットカード会社数などの増加がストックの拡大に繋がります。

 

■フィー

当社グループは、加盟店と決済事業者に対して決済処理サービスを提供し、クレジットカード及J-Debit決済の処理件数に応じた対価を請求しています。オンライン環境でリアルタイムの決済処理サービスを提供しており、通常は1件当たりの決済処理金額を定め、月間の決済処理件数を乗じて請求しております。このような処理件数に比例した売上を「フィー」と区分しております。また、決済処理件数のボリューム幅毎に固定金額を定めて請求する場合もあります。加えて、この決済処理サービスは24時間365日対応のヘルプデスク・サービスを包含しております。ヘルプデスク・サービスの利用料金は決済件数比例ではなく、利用回数に応じた料金を決済事業者または加盟店に請求しております。更に、決済端末において使用・費消されるロール紙にかかる売上もフィーに含めており、当該ロール紙代金は決済事業者または加盟店に請求しております。大型加盟店の獲得や稼働端末台数の増加に伴って売上処理件数が増加し、フィーが拡大します。

 

 

■スプレッド

スプレッドは、加盟店に対する決済代行サービスの提供によって得られる売上です。当社グループが、加盟店とクレジットカード会社等の決済事業者との契約をまとめて締結し、加盟店への決済代金の入金も各決済事業者に代わり一括して請負い、加盟店での決済金額に対し料率で課金する加盟店手数料がスプレッドです。また、当社グループが、決済代金の加盟店への入金に関わらない契約方式においては、加盟店の売上金額に応じて、クレジットカード会社等の決済事業者より、取次手数料が、当社グループに入金されます。この、加盟店手数料及び取次手数料を「スプレッド」と区分しています。加盟店数や稼働端末台数連動ではなく、決済金額そのものに連動するため大型のチェーン店・専門店の獲得は勿論のこと、現金決済に代わるキャッシュレス決済の金額増加に伴ってスプレッドが拡大します。

 

このように、加盟店数、稼働端末台数、決済処理件数、決済処理金額という要素が相互に連携した形で当社グループの売上が構成されていますので、各要素の切り口から拡大策を立案し実行していくことが最終的に全体の売上を押し上げることに繋がります。なお、当連結会計年度において当社グループは、対面決済サービス事業を単一の報告セグメントとしているため、セグメントごとの記載を省略しておりますが、「決済処理サービス」及び「決済代行サービス」が当社グループを構成する事業となるため、以下その内容を記載します。

 

(2) 決済処理サービス
①決済情報処理センター

決済処理サービスにおいては、小売・飲食等の加盟店が消費者に商品・サービスを販売する際に必要な、クレジットカード会社等の決済事業者の決済情報処理センター接続サービスを提供しております。

当社グループは決済情報の伝送について、電気通信事業法に基づく、届出電気通信事業者(旧 一般第二種電気通信事業者)として、日本クレジットカード協会(以下、JCCA)(注2)の共同利用システム(注3)に参加し、CCT(決済端末)(注4)の提供と「CCTセンター」と呼ばれる決済情報処理センターを運営しております。決済情報処理センターにおいては、24時間365日対応のヘルプデスク(コールセンター)も含めて運用を行い、物販・飲食・サービス等様々な業種の加盟店向けに安心・安全な決済処理サービスを提供しております。

 


 

また、この決済情報処理センターに接続する決済端末は、JCCAの求める機能要件を満たす必要があるため、当社グループが開発して、加盟店に提供しております。2022年9月末現在における、当社決済情報処理センター接続の稼働端末台数は約18万9千台、2022年9月期における当社クレジットカード及びデビットカードの決済処理件数は約3.0億件、決済処理金額は約2.5兆円となっております。接続クレジットカード会社は銀行系・信販系・流通系など幅広く対応しており、J-Debit決済では、ゆうちょ銀行を含めた全国金融機関と接続しております。

 

 

(注)

1.日本電子決済推進機構(旧 日本デビットカード推進協議会)の提供する即時決済サービス。

2.クレジットカード社会の健全な発展を目的に、銀行系クレジットカード会社によって1984年に発足したクレジット業界の総合団体

3.複数のクレジットカード会社が相乗りで利用する端末・センターの管理・運営の仕組み。

4.信用照会共同利用端末(Credit Center Terminal)の略。

 

②決済処理サービスに係るビジネスモデルについて

決済端末の接続方式による2つの売上区分と加盟店との契約方式による2つの売上区分の計4つに分類されます。なお、以下のCCT(決済端末)とはJCCAにおいて共同利用端末として登録された決済端末で、POS端末とはJCCAが関与しない加盟店独自の決済端末という位置づけです。

 

(接続方式)

a.CCT接続方式

決済情報処理センターが独自に定める通信手順を使用して端末を接続する方式で、決済端末の所有権はクレジットカード会社となります。

 

b.加盟店POS接続方式

加盟店が独自に準備した決済端末を、当社が定める通信手順を使用して端末を決済情報処理センターと接続する方式で、決済端末の所有権は加盟店となります。

 

(契約形態)

c.直接加盟店契約

加盟店がクレジットカード会社と個別に契約する契約形態。

d.包括加盟店契約

当社が加盟店を包括的に代理してクレジットカード会社と加盟店契約を締結する契約形態。

 

(a) CCT接続方式/直接加盟店契約

信用照会共同利用端末はクレジットカード会社から加盟店に貸与(有償/無償)されます。

加盟店契約は、クレジットカード会社と加盟店間の直接契約になります。

加盟店の売上代金は、クレジットカード会社から加盟店に直接入金されます。


 

 

当社は決済処理サービスに関して、以下をクレジットカード会社から頂戴します。

・信用照会共同利用端末代金

・決済情報処理センター接続サービスに関する基本料金及び各種サービス利用料

・決済処理料ならびに加盟店が費消するロール紙代金

 

信用照会共同利用端末代金は、イニシャルとして計上しております。決済情報処理センター接続に関する基本料については、ストックとして計上しております。決済情報処理センター接続サービスに関する各種サービス利用料及び売上情報処理等による収入は、フィーとして計上しております。

また、当社は以下を加盟店から頂戴します。

・決済端末搭載のアプリケーション利用料(注1)

・モバイル型決済端末の通信料(注2)

当該収入は当社の会計上はストックとして計上しております。

 

(注) 1.決済端末に搭載する、銀聯決済・各種電子マネー決済等の決済処理に対応した、当社が開発したアプリケーション

2.モバイル型信用照会共同利用端末におけるモバイル通信に必要なSIMカードの月額基本料金

 

(b) CCT接続方式/包括加盟店契約

信用照会共同利用端末はクレジットカード会社から加盟店に貸与(有償/無償)されます。

加盟店とクレジットカード会社との加盟店契約を当社が代行します。

加盟店の売上代金は、クレジットカード会社から当社に入金され、当社が加盟店に入金します。

 

 


 

当社はクレジットカード会社からの収入に加え、以下を加盟店から頂戴します。

・加盟店の売上代金に対する手数料

・決済端末搭載のアプリケーション利用料

・モバイル型決済端末の通信料

・決済代行サービスに関する各種サービス利用料

 

決済端末代金はイニシャルとして、売上代金に対する収入はスプレッドとして計上しております。決済端末搭載のアプリケーション利用料・モバイル型決済端末の通信料・決済代行サービスに関する各種サービス利用料は、ストックとして計上しております。

 

(c) 加盟店POS接続方式/直接加盟店契約

決済端末は、当社グループから加盟店に直接販売します。

加盟店契約は、クレジットカード会社と加盟店間の直接契約になります。

加盟店の売上代金は、クレジットカード会社から加盟店に直接入金されます。


 

当社は決済処理サービスに関して、以下を加盟店から頂戴します。

・決済端末代金

・決済情報処理センター接続サービスに関する基本料金及び各種サービス利用料

・決済処理料ならびに加盟店が費消するロール紙代金

・決済端末搭載のアプリケーション利用料

・モバイル型決済端末の通信料

 

決済端末代金は、イニシャルとして計上しております。センター接続に関する収入及びアプリケーション利用料・モバイル型決済端末の通信料はストックとして計上しています。決済処理料ならびにロール紙販売による収入は、フィーとして計上しております。

 

 

(d) 加盟店POS接続方式/包括加盟店契約

決済端末は、当社グループが加盟店に直接販売します。

加盟店とクレジットカード会社との加盟店契約を当社が包括的に代理して行います。

加盟店の売上代金は、クレジットカード会社から当社に入金され、当社が加盟店に入金します。


 

当社は決済処理サービスに関して、以下を加盟店から頂戴します。

・決済端末代金

・決済情報処理センター接続サービスに関する基本料金及び各種サービス利用料

・決済処理料ならびに加盟店が費消するロール紙代金

・決済端末搭載のアプリケーション利用料

・モバイル型決済端末の通信料

・加盟店の売上代金に対する手数料

 

決済端末代金は、イニシャルとして計上しております。センター接続に関する収入及びアプリケーション利用料・モバイル型決済端末の通信料は、ストックとして計上しております。決済処理料ならびにロール紙販売による収入は、フィーとして計上しております。

加盟店の売上代金に対する手数料は、スプレッドとして計上しております。

 

 

③決済端末

当社グループにとって、基本的に決済端末はビジネスの起点となります。

当社グループは、国際的な決済技術の革新をいち早くとらえ、キャッシュレス決済市場における技術革新の取り込みや経済合理性の高さの観点から、グローバルメーカー製の決済端末を調達し、加盟店に提供しております。

現状で主力となっているstera terminalをパナソニック株式会社経由で調達しているほか、フランスIngenico社製決済端末をIngenico Japan株式会社経由で、台湾Castles Technology社製決済端末を日本に於ける認定代理店経由で、さらに新たに組込型決済端末ベンダーであるイスラエルNAYAX社製の組込専用決済端末を同社日本法人経由で調達しています。

当社グループの調達先であるグローバルメーカー各社の決済端末製造においては量産効果が働き、経済合理性に優れた決済端末の調達が可能になっております。

加盟店が求めるキャッシュレス決済手段は、クレジットカード決済、デビットカード決済、電子マネー決済、ポイントカード決済、プリペイドカード決済、ウォレット決済など多岐にわたります。

当社グループが提供する決済端末は、加盟店の求める多岐にわたるキャッシュレス決済手段に対応しております。当社グループの決済処理サービスは、「接触型」の主流であるクレジットカード決済、デビットカード決済のみならず、近年、主に少額決済シーンで利用が増加している「非接触型」の電子マネー決済、スマートフォンで表示・読取りを行う「コード型」の決済等の全てに対応可能な決済サービスです。

当社グループの決済処理サービスは、消費者が実店舗の店頭や自動販売機・自動精算機において選択する「接触型」「非接触型」「コード型」の3パターンの決済手段に1台の決済端末で対応しております。これにより、店頭や自動販売機・自動精算機における消費者への多様なキャッシュレス決済の利便性提供と、加盟店における現金授受・管理に伴う煩雑さからの解放によるサービス提供への注力など営業効率の向上が可能な決済サービスを実現しております。

 

キャッシュレス決済手段の例は以下のとおりであります。

 

接触型

非接触型

コード型

サービス

 

 

 

クレジットカード

デビットカード

プリペイドカード

ギフトカード

クレジットカード

デビットカード

全国版交通系電子マネー

全国版流通系電子マネー

バーコード決済

QRコード決済

 

 

インターフェース

 

磁気カード

接触ICカード

非接触ICカード

スマートフォン

磁気カード

スマートフォン

代表的なサービス

 

 

 

 

国際ブランドクレジットカード(Visa・Mastercard・AMEX・JCB等)

キャッシュカード

各種ポイントカード

各種プリペイドカード

国際ブランドクレジットカード(Visa・Mastercard・AMEX・JCB等)

全国交通系電子マネー(Suica、PASMO等)

全国流通系電子マネー(iD・楽天Edy・WAON・nanaco)

各種ウォレット決済 等

T-POINT、dポイント等

Paypay, LINE Pay、d払い等

微信支付(WeChatPay)

支付宝(Alipay)等

 

 

 

④決済アプリケーション

キャッシュレス決済市場において決済端末を利用するためには、クレジットカード、デビットカード、各種ポイント、電子マネー、QRコード、ウォレット等の支払いに対応する決済アプリケーションを決済端末に搭載する必要があります。決済端末に搭載する決済アプリケーションは、開発要件定義を当社で行い、開発作業はグローバルメーカー日本支社や日本認定代理店に委託しています。決済端末アプリ開発作業を外部に委託することで、自社技術要員は主に決済情報処理センター側の機能開発やセキュリティ強化に注力することが可能となり、決済端末と決済情報処理センターが一体となったソリューションサービスの展開を実現しております。

 

(決済手段と決済処理サービス相関図)

 


 

当社グループが提供する決済端末搭載の決済アプリケーションは、Visa・Mastercard・JCBなどの国際ブランドのクレジットカード会社が発行するデビット・クレジットカード、交通・流通系電子マネー、Alipay・WeChatPay(注1)、ウォレットでのQR・バーコード等様々なキャッシュレス決済に対応しております。また、改正割賦販売法への対応が求められているIC取引化(注2)、PCIDSS(注3)にも適応しており、法令対応の面でのサポートも充実しております。

このような多機能な決済アプリケーションが高く評価され、当社は、りそな銀行グループや北國銀行グループが展開するキャッシュレス決済プラットフォーム(注4)において、パートナー企業の一社に選定されております。

 

 

 

(注) 1.中国で一般的に広く利用されているスマートフォン決済アプリ。

2.クレジットカード情報をICチップに暗号化して格納したICカードを、加盟店に設置されたICチップ読み取り機能を持ったクレジットカード決済端末で処理する取引。磁気ストライプ取引のようにクレジットカード情報を盗み取るスキミング被害は発生しない。

3.Payment Card Industry Data Security Standardの略。

加盟店やサービス・プロバイダにおいて、クレジットカード会員データを安全に取り扱う事を目的として策定された、クレジットカード業界のセキュリティ基準。

4.りそな銀行HPご参照(https://www.resonabank.co.jp/about/newsrelease/detail/20180830_868.html)

 

 

(3) 決済代行サービス

当社はCCT(決済端末)を擁するCCTセンターとして、加盟店に対する決済処理料及びロール紙の請求を行わないモデルで、設立当初から決済処理サービスを提供しております。加えて、2012年より、クレジットカード会社と包括加盟店契約(包括代理)を締結し、加盟店審査や申込みなどの煩雑な手続きを一括処理できるCCTセンターとして、決済代行サービスを展開しております。この包括加盟店契約は、当社に加盟店の決済金額に応じたスプレッド収益をもたらします。

 

①決済代行サービスに係るビジネスモデル

決済代行サービスは契約方式により、代理方式と取次方式の2つに区分されます。

 

a.包括加盟店(包括代理)契約

当社グループは加盟店獲得活動を行い、加盟店とクレジットカード会社との加盟店契約を当社が代行します。加盟店の売上代金は、クレジットカード会社から当社に入金され、当社が決済代行手数料を差し引いた上で加盟店に送金します。


 

b.加盟店取次契約

当社グループは加盟店獲得活動を行いますが、加盟店はクレジットカード会社等の決済事業者と直接加盟店契約を締結します。加盟店の売上代金は、クレジットカード会社等から直接加盟店に入金されます。当社グループは、クレジットカード会社等より、加盟店の決済金額に応じた手数料を頂戴します。


 

 

(4) 事業の特徴

当社グループの対面決済サービス事業の主な特徴は以下のとおりです。

 

①お客様の業種・業態に応じた多様な決済サービスのご提供

当社グループは、これまでに多種多様な業種の加盟店へ決済端末を提供しております。例えば、飲食店には据置型決済端末、タクシーにはモバイル型決済端末、大学病院やゴルフ場・駐車場には自動精算機搭載の決済端末など様々な業種の加盟店のキャッシュレス決済シーンで最適な決済端末をご利用いただけるよう提案をし、加盟店数や決済端末数を拡大しております。

 

②高機能なハイブリッド型決済端末を提供

当社グループが調達・開発して加盟店に提供する決済端末は、NFCカード(注1)リーダーならびにPin pad(注2)やプリンターが一体となったオールインワン型で、更に内蔵カメラや外付けスキャナーで、バーコードやQRコードの読み取りも可能なものとなっております。決済種別についても、クレジットカードや電子マネーの他にポイントカードやプリペイドカード、QRコード・バーコード決済対応も可能となっております。

 

③大手クレジットカード会社との協業による「総合決済プラットフォーム」の提供

当社は、グローバルメーカーの端末採用や搭載する決済アプリケーションの拡充及び決済処理センター機能のレベルアップを図ることで事業の拡張を進めて参りました。この間、テクノロジーの進化によるキャッシュレス決済のモデルとプロセスも革新が進み、Android端末・QRコード決済の登場と浸透を契機とした更なるローコストオペレーションと複合決済(クレジット・電子マネー・ポイントの組合せ決済とCRM連携)へ対応することが、キャッシュレス決済市場においての期待値となっております。

このような背景のなか、三井住友フィナンシャルグループの三井住友カード株式会社と戦略方針について合意し、同社と合弁で、2019年8月、GMOデータ株式会社を設立するとともにGMOペイメントゲートウェイ株式会社、三井住友カード株式会社、当社及びGMOデータ株式会社の4社間で業務提携契約を締結しました。GMOデータ株式会社は、次世代プラットフォーム(広範な決済処理サービスと決済ネットワークサービス)をワンストップかつローコストで提供して参ります。この枠組みはビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社とも連携しております。また、経済合理性と汎用性の高い端末を、三井住友カード株式会社、パナソニック株式会社と共同で、物販・飲食・サービスを展開する大手加盟店への導入を推進して参ります。

 

④決済代行20年超の実績と信頼

当社は、日本クレジットカード協会(JCCA)の要件を満たすCCTセンターとして、サービス開始以来20年超、加盟店のコスト軽減に貢献すると共に、プライバシーマークの取得やクレジット業界のセキュリティ基準であるPCIDSSに準拠した、安心・安全なセンター運営と決済サービスの提供をしております。

 

 

 

(注) 1.ソニーとNXPセミコンダクターズ(旧フィリップス)が開発した国際標準の近距離無線通信規格を利用する非接触ICカード。

2.Personal Identification Number Padの略。

店頭でICカード対応のクレジットカードを使用する際、暗証番号を入力する端末のこと。

 

 

4 【関係会社の状況】

 

名称

住所

資本金
(千円)

主要な事業の内容

議決権の所有
(又は被所有)
割合(%)

関係内容

(親会社)

 

 

 

 

 

GMOインターネットグループ株式会社(注)1、2

東京都

渋谷区

5,000,000

総合インターネット事業

被所有

57.15

(57.15)

営業上の取引

管理業務委託

GMOペイメントゲートウェイ株式会社(注)1

東京都

渋谷区

13,323,135

インターネットインフラ事業

被所有

57.15

営業上の取引

(連結子会社)

 

 

 

 

 

GMOカードシステム株式会社(注)3

東京都

渋谷区

10,000

対面決済サービス事業

100.00

営業上の取引

管理業務受託

役員の兼任1名

GMOデータ株式会社

(注)4

東京都

渋谷区

100,000

対面決済サービス事業

51.00

営業上の取引

管理業務受託

役員の兼任3名

 

(注) 1.GMOインターネットグループ株式会社ならびにGMOペイメントゲートウェイ株式会社は有価証券報告書を提出しております。

2.議決権の所有割合の()内は間接所有割合で内数であります。

3.当社は2016年9月にグローバルカードシステム株式会社を完全子会社化しました。グローバルカードシステム株式会社は2021年10月1日付でGMOカードシステム株式会社に商号変更しております。

4.当社は2019年8月に三井住友カード株式会社との合弁事業としてGMOデータ株式会社を設立しました。

 

 

5 【従業員の状況】
(1) 連結会社の状況

2022年9月30日現在

従業員数(名)

96

(28)

 

(注) 1.従業員数は就業人員(当社グループからグループ外への出向者を除き、グループ外から当社グループへの出向者を含む。)であり、臨時雇用者数(パートタイマー、人材会社からの派遣社員を含む。)は、1年間の平均人員を()外数で記載しております。

2.当社グループは「対面決済サービス事業」の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

3.前連結会計年度末に比べ従業員数が15名増加しております。主な理由は、業容の拡大に伴い期中採用が増加したことによるものであります。

 

(2) 提出会社の状況

2022年9月30日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

79

(28)

40.9

3.6

7,740

 

(注) 1.従業員数は就業人員(当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む。)であり、臨時雇用者数(パートタイマー、人材会社からの派遣社員を含む。)は、1年間の平均人員を()外数で記載しております。

2.平均年間給与は、賞与、基準外賃金及び在宅勤務支援金等を含んでおります。

3.当社は「対面決済サービス事業」の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

4.前事業年度末に比べ従業員数が16名増加しております。主な理由は、業容の拡大に伴い期中採用が増加したことによるものであります。

 

(3) 労働組合の状況

当社グループには労働組合はございませんが、労使関係は円満に推移しております。

 

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

当社グループの本書提出日現在における「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」は以下のとおりです。また、本文中における将来に関する事項は、提出日現在において入手可能な情報に基づき、当社グループが合理的であると判断したものであります。

 

(1) 経営方針
■経営理念

何を期待され、何をなすべきか、考え行動し、お客様と社会に貢献する。

● 高い専門性を発揮し、率先励行を心掛けお客様の価値創造をご支援します

● 市場を開拓・創造する強い意志と誠実かつ公明正大な事業展開により、社会の進歩発展に貢献します

 

この経営理念に基づき、国内の対面決済市場において率先励行を心掛けキャッシュレス化を牽引する事業者として、安心安全かつ利便性の高い決済インフラを構築・提供し事業展開をすることでお客様と社会に貢献いたします。

やがて、世界に新しい価値を示す会社へと成長することを目指してまいります。

 

■世相と潮流への対応

先進性

市場の変化とニーズに対応すべく、調査・研究に勤倹力行し、新しい技術、新しい価値、新しい概念、利便性の高いサービスを提供します

 

■存在価値の追求

成長性

成長し続け、株主様へ評価される将来性が高い企業を目指します

即時性

徹底したお客様志向で課題と向き合い、スピード感を持ち真の解決策を提案します

社会性

役職員は、ビジネスパーソンとしての誇りを持ち、社会生活の秩序を守り、成果と姿勢、関わるすべての人に対して敬意を表します

多様性

企業の存続・成長のためには、優秀な人材の採用・育成・評価が必要です

人種、国籍、年齢、性別を問わず、役職員がチャレンジできる企業であり、日本を牽引する人材を育成し、やがて世界に価値を示していく企業を目指します

 

■利益の追求

収益性

効率化、生産性の向上を目指し変化し続け改善します 現状維持は衰退と考えます

合理性

経済合理性を考え迅速な経営判断を下します

 

 

(2) 目標とする経営指標

当社グループの目標とする経営指標は、決済処理金額及び営業利益成長率になります。当社グループは、これら経営指標の拡大を通じ、対面キャッシュレス決済インフラを担う企業として、より安全で便利な決済インフラを提供し、日本のキャッシュレス決済比率向上に貢献してまいります。

 

 

(3) 経営環境

当社グループのビジネスが立脚するキャッシュレス決済市場においては、キャッシュレス化の拡大や、キャッシュレス決済におけるセキュリティの強化が国家レベルの課題(注1)となり、政治・行政・業界団体が一体となって、具体的対処の期限を定めて推進されております。

また政府は、「2027年6月までに、キャッシュレス決済比率を倍増し、4割程度とすることを目指す」ことを閣議決定(注2)しております。更に、「2025年までにキャッシュレス決済比率を40%程度とし、将来的には世界最高水準の80%を目指す(注3)」としております。

このような環境の中、セキュリティの強化を最重要課題として捉え、人的・物理的な情報管理体制を構築・運用しております。その上で、テクノロジーの進化や競争環境の変化に対応するべく、決済アプリケーション開発や決済センター機能開発のための技術力の向上ならびにさらなるお客様満足度の向上を追求したサービスの拡充に努めてまいります。

なお、新型コロナウイルス感染症が当社グループの経営環境に与える影響は、現時点において限定的なものではありますが、先行きは不透明な部分もあり、継続して注視してまいります。

イニシャルについて、決済端末に対する顧客需要は引き続き堅調であり、足許で新型コロナウイルス感染症の大きな影響はございません。またストックについても、固定費売上であり稼働端末台数が堅調に拡大しているため影響は軽微でございます。フィーについても、稼働端末台数の増加に伴い決済処理件数が拡大しているため、コロナ禍においても堅調な伸びを示しております。スプレッドは、繰り返し発出された緊急事態宣言に伴う店舗の営業自粛や人々の移動制限の影響を受けましたが、同時にコロナ禍の影響を受けづらい新規加盟店の獲得に注力したことにより、安定的に拡大しております。加えて当社グループは幅広い加盟店に決済ソリューションを提供することで、リスク分散を行っており、コロナ禍により消費需要が伸びた加盟店も有しているため、イニシャル、ストック、フィー、スプレッドともに、足許で大きな影響はございません。

(注)  1.2022年  クレジット取引セキュリティ対策協議会

         「クレジットカード・セキュリティーガイドライン3.0版」

 2.2017年 内閣府「未来投資戦略2017Society5.0の実現に向けた改革」

 3.2018年 経済産業省「キャッシュレス・ビジョン」

 

(4) 中長期的な会社の経営戦略
①次世代マルチ決済端末の拡販

当社グループの決済端末は、1台の決済端末にクレジットカード決済機能や電子マネー決済機能、Visa、Mastercard、JCB等のブランドが推奨する非接触決済、プリンター機能を搭載した決済端末です。さらに、訪日外国人の決済ニーズに対応するため、銀聯、Alipay、WeChatPay(注1)、免税機能などのアプリケーションを搭載し、オールインワン端末として展開しております。また、従来の決済端末OS専用アプリケーションに加え、これまで培った経験を活かし、大手クレジットカード会社、国内メーカーとの共同事業として、より利便性の高いAndroid OS上に決済アプリケーションを開発し次世代マルチ決済端末として展開してまいります。

 

(注) 1.中国で一般的に広く利用されているスマートフォン決済アプリケーション。

 

②各種QRコード決済ならびにポイントアライアンス

当社グループは、ポイントサービス事業者やプリペイドカードサービス事業者など、加盟店開拓とサービス提供をコアビジネスとする複数企業との提携を進めております。クレジットカード決済機能や電子マネー決済機能だけでなくポイントカードやプリペイドカード、QRコード決済(注1)機能も搭載し、決済端末としての付加価値を高めるとともに、これらサービス事業者の加盟店開拓力による決済端末の設置拡大を進めております。

また、金融機関がアクワイアリング事業者(注2)としてビジネス展開される中で、当社グループの決済端末アプリケーションを採用いただき、独自QRコード決済、ウォレット決済アプリケーションを提供するなど、金融機関とのアライアンスによる加盟店開拓についても拡大してまいります。

 

(注) 1.商品を購入する際に、店頭レジに掲げられている専用QRコードをスマートフォンのカメラで読み取って、支払いをする、又は購入者のスマートフォンに表示された購入者の専用QRコードを決済端末で読み取って支払いをする決済方法。

2.国際ブランドからライセンスを取得し、クレジットカード等を受付ける加盟店の開拓、審査、管理を行う事業者。

 

 

 

③決済センター機能の拡充、取引照会WEBサービス拡充

キャッシュレス決済市場において、安心・安全な決済インフラを提供すべく、決済端末と決済情報処理センターを結ぶネットワークセキュリティを強化することで、大手加盟店のPOS機能との連携をセキュアな環境で提供するなど、加盟店ニーズに対応した機能を拡充してまいります。

また、大手加盟店向けの取引照会機能の拡充や、売上管理、販促データなど加盟店向け販促機能に加え、GMOインターネットグループが提供するEC決済事業と融合し、O2O(注1)やオムニチャネル展開(注2)に寄与するデータ還元を拡充してまいります。

 

(注) 1.on-line to off-lineの略で、ネット決済からリアル店舗決済へ、またはその逆。

2.Web、TV通販、ダイレクトメールやリアル店舗など複数のチャネルからのお客様へのアプローチのこと。

 

④自動精算機・券売機のキャッシュレス化、IoTマネタイズのサービスの提供

2017年9月期より無人販売機領域で新たなキャッシュレス決済サービスとしてIoTサービスの提供を開始しております。IoTサービスは、当社グループの組込型端末の競争力を武器に、関連事業者とアライアンスを組んで下記2点のサービスを展開しております。

 

a.現金決済が主流であった無人販売機領域にキャッシュレス決済に代表されるクレジットカード決済、電子マネー決済、ポイント決済、社員証決済、学生証決済、などを1台の決済端末で実現するサービス

b.業務データ(商品別売上・在庫データならびに社員証決済における購入者データ)と決済データ(決済種別及び決済金額・利用時間帯等)を融合しデータ配信するデータ還元サービス

 

上記IoTサービスについては、ホテル、アミューズメント施設の精算機、大手小売業のセルフレジへの提供、コインパーキングの自動精算機への展開を開始しております。

無人販売機またはセルフでの顧客操作型決済サービスは、新型コロナウイルス等感染症対策(対人接触機会の減少)及び昨今の要員の採用難により省人化の需要が見込まれており、クレジットカード業界においては開拓余地の大きい市場であります。対象機器として、飲料自動販売機、コインランドリー、レンタル自転車、オフィススペース設置のコンビニ商品自動販売機、プレミアムコーヒーマシンなど多岐にわたります。これらの無人販売機領域には継続的な商品補充・材料補充などが必須のため、IoT化による売上データ把握をベースにした補充データ配信サービスのニーズが高まると考えております。

 

⑤FinTech/マネーサービスの提供

加盟店数の拡大と取扱額の増加の成長曲線を計画する中で、早払いサービスを提供しております。当社グループとGMOインターネットグループの金融事業におけるシナジーと、関連事業者との業務提携を通じて加盟店へのレンディング、ファクタリングなどマネーサービスの拡充を検討しております。これにより、加盟店のキャッシュ・フロー改善と更なる売上向上に寄与しwin-winの関係性を強化してまいります。

 

(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

① 情報セキュリティの強化

当社グループは、決済処理サービスにおいてクレジットカード情報を取り扱うため、クレジット業界特化のPCISSC(Payment Card Industry Security Standards Council)というグローバル規模の業界団体が定めたセキュリティ基準PCIDSSに準拠し、認定を受けています。この認定は、毎年更新が求められ、QSA(Qualified Security Accessor)というPCISSCが認めた専門機関によって、サーバー設置場所でのセキュリティ・レベルの確認と外部からのネットを介した攻撃対応力がチェックされます。 

また、当社グループでは、一般社団法人日本情報経済社会推進協会の「プライバシーマーク」を2014年4月に取得し、その後定期的に更新することで個人情報の保護に努めています。 

加えて、リスク管理委員会を定期的に開催し、セキュリティに関する課題、リスク認識、対応策、その進捗について経営幹部が情報共有し、経営の重要テーマと認識し意思決定を行っています。

 

 

② 新たな決済手段への対応と新分野への進出

当社グループの対面決済サービス事業分野には、クレジットカード、デビットカード、銀聯カード、電子マネー、ポイントカード、QRコード、社員証、学生証など、様々な決済手段が存在します。また、決済端末についても有人店舗に設置されるほか、自動精算機、自動販売機、券売機、オフィス内コンビニ、コーヒーマシンなど、様々なカテゴリーの機器に組込まれて設置されています。当社グループが今後も持続的に成長するためには、新たな決済手段に対応して、新たな販売形態にいち早く進出することが重要な課題であると認識しております。

 

③ 決済システムの安定的な稼働

利用者と加盟店が安心・安全な環境で決済を実行するためには、決済システムが安定的に稼働しており、問題が発生した場合には適時に解決される必要があります。当社グループは、業容を拡大しながらも決済システムを安定的に稼働させるために必要な投資や人材育成を行うことが重要な課題であると認識しております。

 

④ アライアンスの推進

決済処理サービス分野には、クレジットカード会社、金融機関、決済端末の取扱企業、決済端末を設置する加盟店、電子マネー決済事業者、通信会社、ポイント決済事業者、QRコード決済事業者、プリペイド・ウォレット決済事業者など様々な関連事業者が存在しております。当社グループが今後も持続的な成長を達成するためには、様々な関連事業者とアライアンスを推進し、効率的な加盟店獲得やサービスレベルの向上が重要な課題であると認識しております。

 

⑤ 組織体制の整備及び内部管理体制の強化

当社グループは現在、成長途上にあり、今後もより一層の事業拡大を見込んでおります。そのため、人材の採用と育成を継続的に行う必要があるとともに、事業規模の拡大に合わせて事務処理能力の充実、業務運営の効率化、加盟店管理体制の強化といった組織体制を整備し充実させること及びコーポレート・ガバナンスにおいてリスク管理体制、コンプライアンス遵守体制といった内部管理体制の強化が重要な課題であると認識しております。

 

⑥ 感染症への対応

新型コロナウイルス感染症による新規感染者数は、当連結会計年度においても一定水準を維持して推移しましたが、徐々に経済活動の再開が見られ、新型コロナウイルス感染症の影響が大きかったホテル・旅行関連の加盟店においては緩やかな回復傾向が見られました。一方、飲食関連の加盟店においては、新型コロナウイルス感染症の新規感染者数が増加する期間では決済処理金額が落ち込む傾向が続きました。このような状況の中、当社グループでは、
・コロナ禍において安全かつ安心な支払い手段であるキャッシュレス決済を積極的に推進し、提供し
 続けること、
・セルフレジなど、省人化対応・非接触化対応による決済ソリューションを加盟店へ提案すること、
・Afterコロナにおける国内消費の回復、海外旅行客によるインバウンド需要の回復を見据えた     

 加盟店開拓を進めること、
・社内職場環境の見直しと在宅勤務体制の実施により役職員を感染リスクから回避すること、
 等が重要な課題であると認識しております。

 

2 【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。また、必ずしも事業上のリスクとは考えていない事項につきましても、投資者の投資判断上重要と考えられる事項については、投資家に対する積極的な情報開示の観点から以下に開示しております。なお、本文中における将来に関する事項は、提出日現在において入手可能な情報に基づき、当社グループが合理的であると判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。当社グループは、これらのリスクの発生可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合は迅速な対応に努める方針でありますが、当社株式に関する投資判断は、本項及び本項以外の記載内容もあわせて慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。

 

(1) 事業環境に関する事項
① 経済環境の変化等について

当社グループの事業は、対面決済、すなわち消費者が商品やサービスの提供を受ける現場において、対価をキャッシュレスで支払う行為を対象としているため、各種店舗や施設、イベント会場等に向けた決済端末の販売を行っております。決済端末を設置する加盟店は多種多様に及び、リスクの分散が図られていると考えておりますが、景気悪化のほか紛争、事件、事故、災害、異常気象、感染症のまん延等の要因により、大規模な店舗や施設の開発計画が変更になり、また大規模イベントが中止になるなど、大口の販売計画を見直す必要が生じた場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。ただし当社グループではこのような場合でも影響を最小限にすべく、販売計画の進捗管理を徹底し、代替案を含む新規の案件積上げに注力しております。

また、決済代行サービスは、経済環境の変化及び雇用情勢の悪化に起因する個人消費の低迷に影響を受けます。消費税増税、所得税率や固定資産税等の引上げ及び社会保険料の負担増等のほか、上記の経済環境悪化要因によって、個人の消費に対する抑制心理が働いた場合、クレジットカード決済等の取扱高減少により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

② 市場の競争激化について

近年、キャッシュレス決済市場においては、各国際ブランドのクレジットカード決済にとどまらず、多様な決済手段(デビット、各種電子マネー、各種ポイントカード、銀聯)が登場しております。さらに、訪日外国人のニーズに対応した新たな決済手段(Apple Pay、QRコード決済)、中国系決済手段(AliPay、WeChatPay)も登場しております。

当社グループは、このような状況の中、お客様のニーズに合致した端末やサービスの開発・提供等を通じ、競合会社との差別化を実現し、成長性と収益性を確保する方針です。

しかしながら、競争の激化に伴い、当社の施策が想定どおりに奏功しない場合、収益を確保できず、優良取引先との取引状況に変化を招き、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

③ 法令による規制について

提出日現在において、当社グループが国内において対面決済サービス事業を行う上で、適用を受ける特定の法規制等はございません。ただし、会社法をはじめとする会社経営に関わる一般的な法令諸規制や個人情報保護法の適用を受けております。決済代行サービスにおいては、2018年6月1日に「割賦販売法の一部を改正する法律」(「改正割賦販売法」)が施行され、本改正に伴う加盟店に対する管理等が強化されました。現状、本改正が当社グループの業績に直接影響を及ぼすものではありませんが、同法が更に改正され加盟店管理に対する更なる強化が実施された場合、その内容によっては当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

また、当社の重要な契約の締結先であるクレジットカード会社は、犯罪収益移転防止法の適用を受けており、当社の加盟店の中には特定商取引法の適用を受ける先があります。これらの法律の適用を受ける当社グループの取引先が法令に違反した場合や行政の指示・指導により事業に制約を受けた場合、当社グループが取扱う決済件数や決済金額の変動等を通じて、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

当社では、現時点の法規制等に従って業務を遂行しており、また、弁護士や外部諸団体を通じて新たな法規制及び加盟店を含めた取引関係先の法規制改正の情報を直ちに入手できる体制を整えております。

しかしながら、今後クレジットカード業界に関する規制、及び当社グループのお客様である加盟店の事業に関連する規制等の制定により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

④ 感染症の蔓延について

新型コロナウイルス感染症により、海外においては都市封鎖や経済活動の停止、国内においても営業自粛要請や移動自粛要請が行われるなど、引き続き国民経済に影響を及ぼす事態が発生しました。

こうした状況は前述「①経済環境の変化等について」、後述「(2)①決済端末の調達、販売について」に記載のとおり、端末販売においてはメーカーにおける生産体制の変化や加盟店における店舗開発計画の変更を通じて、また手数料収入においては決済処理件数や決済処理金額の減少を通じて、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

こうした状況に対し、当社グループでは先々の端末需要を勘案して安全在庫の確保を行い、端末販売の新規案件獲得に努め、多業種加盟店の確保により特定業種の加盟店に依存しない形で決済サービスの提供を行っていること等により、当社グループ業績への影響を最小化すべく対応しております。また、対人接触機会を減少させる自動精算機等の無人決済機については、感染拡大防止策として需要の増加も期待できると考えております。

しかしながら、今後感染症の流行再拡大や感染防止対策の長期化により、メーカーや加盟店の稼働状況や個人消費の動向に及ぼす影響が増大した場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(2) 事業活動に関する事項
① 決済端末の調達、販売について

当社は、ビジネスの起点である決済端末について、国内及び海外双方のメーカーから仕入れており、複数のメーカーと調達契約を締結することで、購買ルートの分散を図っております。しかしながら、地政学的リスクの顕在化、自然災害や感染症等の要因によりメーカーにおいて決済端末の生産体制に支障を来たすような事態が発生した場合のほか、当該メーカーの事業撤退、又は他社に買収され、これまでの事業戦略が見直しされるなど予期せぬ事象が発生した場合は、決済端末の調達が困難になり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

② 加盟店の開拓活動について

当社グループは、実際に端末を利用する加盟店に対して直接営業活動を行う場合もあるものの、主にはアクワイアリング事業者等に対して営業活動を行っております。したがって、当社グループの加盟店開拓はアクワイアリング事業者等の加盟店開拓力に依存しております。アクワイアリング事業者等とは日常より密に連携し、加盟店の動向や市場環境を把握するように努めておりますが、アクワイアリング事業者等における加盟店獲得活動に遅れ等が生じた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

③ 情報処理センターネットワークの利用について

当社グループは、クレジットカード決済において株式会社エヌ・ティ・ティ・データが運営するCAFIS、株式会社日本カードネットワークが運営するCARDNET、及び国際ブランドのVisaが提供するVisaNetを利用することにより、決済処理サービスを提供しています。万が一、これらのネットワークの一つにおいて利用が困難になる事態が発生した場合には、利用可能なネットワークに代替し接続することが可能ですが、ネットワーク障害や仕様変更に迅速に対応できない場合や多額の対応費用が発生した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

④ 情報システムへの依存について

当社グループの事業は、コンピュータシステムに高度に依存しており、各種データ処理等を行うデータセンターは、システム事業者に業務委託しております。そのデータセンターは、耐震・防災設備を施され、入出館管理でのセキュリティ対策も実施されております。また、システムは、フォルトトレラントと呼ばれる無停止システムを採用するとともに、バックアップ・データを確保して、適宜復元テストを行っております。また、定期的にマネジメントレベルでの会議を開催して、課題を共有して、運用の安全性を確保しております。しかしながら、想定を超えた災害等が発生した場合または悪意のある攻撃を受けた場合には、システムに重大な支障が生じる可能性があり、システムの信頼性低下や、決済業務への支障を招き、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑤ 災害・テロ活動等のリスクについて

当社グループは災害やテロ活動等の発生を想定し、顧客及び社会に対する責務を最大限円滑に遂行するため、業務継続体制に関連する規程及び業務継続計画(BCP)を制定し、教育・訓練を実施しております。しかしながら、予想を超えた大規模自然災害やテロ活動等が発生した場合には、当社グループの事業運営または事業継続に重大な影響を及ぼす可能性があります。

 

⑥ 少人数組織であることについて

2022年9月末日現在、当社グループは従業員96名の少人数組織であり、内部管理体制も人員規模に応じたものとなっております。また、少人数組織であるため、業務執行が特定の人物に依存している場合があります。今後も、事業規模の成長に応じて引き続き内部管理体制の強化を進めるとともに、役職員への情報共有や権限委譲により、業務執行体制の充実を図っていく方針であります。しかしながら、これらの施策が企図したとおりに進まない場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑦ 人材の確保について

当社グループのビジネスを支えている最大の資産は人材であり、各種サービスの品質向上、新規サービスの企画・開発のためには、優秀な人材の採用・育成・モチベーションアップが欠かせません。しかしながら、人材獲得競争の激化により、優秀な人材の獲得が困難となった場合、または在職する人材の社外流出が生じた場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑧ 事務オペレーションリスクについて

当社グループは、社内規範や事務手続きの標準化及び文書化に取り組んでおりますが、当社グループの事業の急速な拡大に伴う事務量の増加により、事務手続きのミスが起こる可能性があります。日常より社内ルールの整備等を進め、作業負担の最適化に努めておりますが、当該手続きのミスに起因し取引先から訴訟等が提起された場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(3) 経営上の重要な契約に関する事項
① 業務代行に関する契約について

当社グループは、クレジットカード会社と加盟店間の加盟店契約において、加盟店代理契約を各クレジットカード会社と締結しております。そのため当社グループでは、常日頃から主要クレジットカード会社とは緊密に連携をとっております。しかしながら、万一、クレジットカード会社から契約解除の申し出や条件変更等の接続制限がなされた場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

② 包括加盟に関する契約について

当社グループは、加盟店のクレジットカード決済業務に係る事務を代行することを目的として、各クレジットカード会社と包括加盟に関する契約を締結しております。決済代行サービスにおいては、クレジットカード会社が加盟店に対して行う売上代金支払いを当社が代行して、当社グループの責任範囲で行います。当社グループと包括加盟店契約を締結している加盟店が不適切な販売等を行ったことが露見して、消費者がクレジットカード会社に対して債権買戻請求を行い、クレジットカード会社が請求額を消費者へ返還した場合、クレジットカード会社は当社グループとの加盟店契約に基づき、当社グループに対して債権買戻額を求償することとなります。この場合、当社グループはその額を加盟店へ求償しますが、加盟店の倒産等により、資金が回収できない場合には、その損害を被る可能性があります。

このようなリスクを回避するために、当社では加盟店の入会時にクレジットカード会社の審査とは別に、電話による本人確認、登記簿謄本・納税証明書の徴求、営業許可証の確認等を行うと共に、月毎に滞留債権管理を実施しております。併せて、クレジットカード会社から債権買戻請求発生の可能性ありとの連絡を受けた場合は、直に加盟店の状況を調査し、売上金を留保するなど必要な措置を講じております。しかしながら、債権買戻請求が確定し、加盟店から回収が出来ない場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(4) 親会社との関係に関する事項

当社グループの親会社であるGMOペイメントゲートウェイ株式会社(以下、「GMO-PG」という。)は、当社の発行済株式総数の57.1%(2022年9月末現在)を保有する筆頭株主であり、オンラインショッピングによるクレジットカード等の決済代行事業、金融関連事業、その他決済に付帯する事業を行っております。また、GMO-PGの親会社であるGMOインターネットグループ株式会社は「すべての人にインターネット」というコーポレートスローガンのもと、インターネットインフラ事業、インターネット広告・メディア事業、インターネット金融事業、暗号資産事業、インキュベーション事業を行っております。

当社は、独自に経営方針・政策決定及び事業展開についての意思決定を行っております。しかしながら、同社は、当社の筆頭株主として基本事項に関する決定権または拒否権を保有しているため、当社の意思決定に対して同社が影響を与える可能性があります。

 

①GMOインターネットグループ各社における当社グループの位置付けについて

当社グループは、GMOインターネットグループ各社において、キャッシュレス決済市場における唯一の対面決済サービス事業を担う会社と位置付けられており、GMOインターネットグループ各社とは事業の棲み分けがなされております。

決済のキャッシュレス化・オンライン化の進行に伴い、当社グループが関わる決済ビジネスは、対面決済領域(当社グループ)と非対面決済領域(GMO-PG)が連携しながら大きな変化を遂げてきており、それに伴って事業機会も益々増大しております。

このような状況下においては、お互いが強みを発揮し事業成長を目指すことに加えグループシナジーの実現に最大限の努力をすることが親会社を含むグループ全体の成長、そして当社グループの成長率及び成功確度を高めることができるものと考えております。

しかしながら、親会社であるGMOインターネットグループ株式会社及びGMO-PGが、経営方針及び事業展開方針を変更した場合には、将来的に競合する可能性があり、当社の事業や業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

②GMOインターネットグループ各社との取引について

2022年9月期における、当社グループのGMOインターネットグループ各社との取引について、当社の連結収益に係る取引総額は127,507千円、費用に係る取引総額は194,814千円であります。親会社との取引については、一般株主との間に利益相反リスクが存在しますが、当社グループは実効的なガバナンス体制を構築することによって、一般株主の利益に十分配慮した対応を実施しております。また、これらのうち、取引金額が1百万円以上の取引内容は、以下のとおりであります。

 

 

(GMOインターネットグループ各社との主な取引)(2022年9月期)

属性

会社等の名称

所在地

資本金
又は出資金
(千円)

事業の内容
又は職業

取引の内容

取引金額
(千円)

親会社

GMOペイメントゲートウェイ(株)

東京都

渋谷区

13,323,135

インターネットインフラ事業

決済端末の販売等(売上)(注1)

93,886

施設の利用料等の支払

7,602

人件費の支払(注2)

68,803

受取報酬等(売上)

30,204

サービス利用料等の支払

4,431

GMOインターネットグループ(株)

東京都

渋谷区

5,000,000

総合インターネット事業

広告宣伝費の支払(注3)

75,115

通信サービスの利用料の支払(原価)(注4)

5,013

管理業務の委託費用の支払

5,891

施設の利用料等の支払

17,946

同一の親会社を持つ会社

GMOコマース(株)

東京都

渋谷区

100,000

インターネットインフラ事業

受取報酬等(売上)

2,479

同一の親会社を持つ会社

GMOメイクショップ(株)

東京都渋谷区

50,000

インターネットインフラ事業

サービス利用料等の支払

2,992

同一の親会社を持つ会社

GMO NIKKO(株)

東京都渋谷区

100,000

インターネット広告・メディア事業

広告宣伝費の支払

2,534

 

(注)1.GMOペイメントゲートウェイ(株)との取引は、共通の外部顧客への販売について、同社を通じて受注・販売したものが大半を占めます。

2.受入出向者の給与、実費負担分になります。

3.「GMO」商標権・ブランド使用料。

4.モバイル決済端末の通信料。

 

当社が親会社等のグループと営業取引を行う場合には、新規取引開始時及び既存取引の継続時には、少数株主の保護の観点から、その他第三者との取引条件との比較の上、取引条件等の内容の適正性を慎重に検討して実施しております。

具体的には、第三者との取引条件と総合的に比較検討し、適正な条件であることを、親会社等から独立した立場の社外取締役も参加する取締役会にて確認した上で決議することとしております。また、親会社等のグループとのその他の取引については、実費のものを除いて、原則として行わない方針であります。仮に、企業価値の向上等の観点から当該取引を行う場合は、その他第三者との取引条件との比較の上、取引条件等の内容の適正性を慎重に検討して実施してまいります。具体的には、第三者との取引条件と総合的に比較検討し、適正な条件であることを、親会社等から独立した立場の社外取締役も参加する取締役会にて確認した上で決議することとしております。

 

③商標権について

当社グループは、2017年1月よりGMOインターネットグループ株式会社と「GMO商標権・ブランド」使用許諾契約を締結しております。当該契約は、当社及び当社子会社であるGMOカードシステム株式会社がGMOインターネットグループ株式会社とそれぞれ締結しております。

 

 

④親会社等との役員の兼務関係について

2022年9月30日現在における当社の役員11名(取締役8名、監査役3名)のうち、GMOインターネットグループ各社の役職者を兼ねる者は1名であり、豊富な経営経験から、当社事業に関する助言を得ることを目的として招聘したものであります。なお、当社における役職、氏名及び同社における役職は以下のとおりであります。

当社役職

:非常勤取締役 小出 達也

GMO-PG役職

:上席専務執行役員 イノベーション・パートナーズ本部本部長

 

 

⑤親会社等からの独立性の確保について

当社グループの事業展開にあたっては、親会社等の指示や承認に基づいて行うのではなく、一般株主と利益相反が生じるおそれのない独立役員、及び過半数を占める専任役員を中心とする経営陣の判断のもと、独自に意思決定して実行しております。

 

(5) その他
①新株予約権の行使による株式価値の希薄化について

当社グループは、当社役員及び従業員に対するインセンティブを目的とし、新株予約権を付与しております。2022年9月30日時点でこれらの新株予約権による潜在株式数は39,630株(発行済株式総数4,130,110株の0.96%)であります。

これらの新株予約権が権利行使された場合、当社株式が新たに発行され、既存の株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。

 

②訴訟の可能性について

当社グループは、現時点において、係争中の訴訟を有してはおりません。しかしながら、今後、当社の事業分野において、第三者が当社より早く特許権・著作権・その他知的財産権が認められ、当社に対して高額の対価、損害賠償、または使用差止等の請求を受けた場合や予期せぬトラブルの発生等により訴訟を提起された場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

このような事実が判明したときは直ちに、事例に応じて、弁護士・弁理士等と連携し解決に努める体制が整っております。

 

③のれん及び顧客関連資産について

当社は、2016年9月にグローバルカードシステム株式会社(現GMOカードシステム株式会社)のすべての株式を取得しており、のれん及び顧客関連資産を計上しております。当該のれん及び顧客関連資産については、将来の収益力を適切に反映しているものと判断しておりますが、同社の将来の収益性が低下した場合には、当該のれん及び顧客関連資産について減損損失を計上する必要が生じ、当社グループの業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。

 

3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、提出日において当社グループが判断したものであります。

(1) 経営成績等の状況の概要

当社グループ(当社及び連結子会社)の業績等の概要、財政状態の状況、キャッシュ・フローの状況(以下、「経営成績等」という。)の概要は次のとおりです。

なお、新型コロナウイルス感染症の蔓延が当社グループに与える影響は「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3) 経営環境」及び「2 事業等のリスク (1)事業環境に関する事項 ④感染症のまん延について」にも記載のとおり、足許で限定的であり、同様に財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況等に与える影響も提出日現在において限定的であると考えております。そのため当社グループの経営戦略に変更はございませんが、今後、当社グループへの経営戦略に影響を及ぼす事項の発生に留意し、引続き財政状況等について注視してまいります。

 

① 経営成績の状況

当連結会計年度におけるわが国の経済環境は、新型コロナウイルスの新規感染者数の拡大に伴い人々の消費活動が停滞する局面があった一方、新規感染者数の低下局面においては飲食や旅行・ホテル業界を中心とした経済活動の再開も見られ、緩やかではありますが当社が立脚する国内対面キャッシュレス決済市場は回復傾向にあります。

国内対面キャッシュレス決済市場の大部分を占めるクレジットカード決済の動向を見ても、調査対象企業のクレジットカード取扱高は2021年度に約71兆円、年率約+13.8%(出典:経済産業省「特定サービス産業動態統計」)となり、新型コロナウイルスの影響でマイナス成長となった2020年度からプラス成長に転じております。

しかしながら、足もとにおける不安定な世界情勢、急速なインフレならびに円安進行など、企業を取り巻く事業環境は、過去数年間における新型コロナウイルス感染症拡大時期に増して、より一層不透明感を増しております。

このような環境の中、当社は、対面決済市場におけるシェア拡大を目指し、クレジットカード会社や銀行、ならびに精算機・自動販売機・券売機製造メーカーなどのアライアンスパートナーとともに、決済端末の販売設置・稼働に注力することによって、長期化する新型コロナウイルス感染症や不安定な世界情勢、先行き不透明な経済環境が継続する当連結会計年度においても、着実に業績を拡大させることができました。具体的には、当社グループが重要KPIとして位置づける①「稼働端末台数」は前連結会計年度末比1.5倍、②「決済処理件数」は前連結会計年度比2.1倍、③「GMV(決済処理金額)」も同2.1倍となり、着実に拡大しております。

当社グループ会社のGMOカードシステム株式会社においては、中小加盟店を主な顧客とする特性上、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う人々の行動制限・移動制限の影響を受けやすく、新規感染者数が拡大する局面においては業績拡大が限定的なものとなりました。しかしながら、Withコロナ施策として新型コロナウイルスの影響を受けづらい業種・業態の新規加盟店開拓を進め、収益基盤の拡充を図り、順調な業績拡大を継続しております。

また、三井住友カード株式会社と共同で運営する次世代プラットフォームsteraは、当連結会計年度においても順調に拡大しました。同プラットフォームsteraの決済処理センター機能は当社グループ会社のGMOデータ株式会社にて担っており、当連結会計年度において同社単体としては初の通年黒字化を遂げ、当社グループの収益性向上に寄与しております。

以上の結果、当連結会計年度の売上高は10,295,454千円(前年同期比45.2%増)、営業利益は740,527千円(前年同期比25.7%増)、経常利益は745,831千円(前年同期比20.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は472,523千円(前年同期比14.9%増)となりました。

なお、当社グループは対面決済サービス事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。

 

 

② 財政状態の状況

(資産)

当連結会計年度末における流動資産は5,016,057千円となり、前連結会計年度末に比べ773,520千円減少いたしました。これは主に売掛金が108,991千円増加した一方で、決済端末の販売が順調に推移したことにより商品が108,000千円、対面キャッシュレス決済市場における当社の競争優位性を確保する目的で、加盟店への入金サイクルを短縮したことから現金及び預金が914,434千円減少したこと等によるものであります。固定資産は1,621,956千円となり、前連結会計年度末に比べ275,415千円増加いたしました。これは主にのれんが44,438千円及び顧客関連資産が42,810千円、それぞれ償却により減少した一方で、ソフトウエアが342,395千円増加したこと等によるものであります。

この結果、資産合計は6,638,014千円となり、前連結会計年度末に比べ498,105千円減少いたしました。

 

(負債)

当連結会計年度末における流動負債は1,928,785千円となり、前連結会計年度末に比べ790,896千円減少いたしました。これは主に賞与引当金が151,767千円、未払法人税等が108,852千円増加した一方で、買掛金が277,659千円、預り金が956,044千円減少したこと等によるものであります。固定負債は38,571千円となり、前連結会計年度末に比べ1,455千円減少いたしました。これは主に役員株式給付引当金が11,977千円増加した一方で、繰延税金負債が13,108千円減少したこと等によるものであります。

この結果、負債合計は1,967,356千円となり、前連結会計年度末に比べ792,352千円減少いたしました。

 

(純資産)

当連結会計年度末における純資産合計は4,670,657千円となり、前連結会計年度末に比べ294,246千円増加いたしました。これは主に剰余金の配当209,419千円により利益剰余金が同額減少した一方で、親会社株主に帰属する当期純利益472,523千円の計上により利益剰余金が同額増加したこと等によるものであります。

 

 

③ キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は前連結会計年度末に比べ1,046,434千円減少し2,387,185千円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度において営業活動の結果、使用した資金は212,184千円(前年同期は957,075千円の獲得)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益745,831千円及び減価償却費317,153千円の計上により資金が増加した一方で、預り金の減少956,044千円、仕入債務の減少277,659千円等により資金が減少したものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度において投資活動の結果、使用した資金は531,214千円(前年同期は465,672千円の使用)となりました。これは主に無形固定資産の取得による支出492,538千円等により資金が減少したものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度において財務活動の結果、使用した資金は303,036千円(前年同期は3,810千円の使用)となりました。これは主に新株予約権の行使による株式の発行による収入25,080千円により資金が増加した一方で、自己株式取得目的の金銭の信託の設定による支出132,000千円や配当金の支払額188,449千円により資金が減少したものです。

 

④ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績及び受注実績

当社グループは対面決済サービス事業を行っており、提供するサービスの性格上、生産実績及び受注実績の記載になじまないため記載を省略しております。

 

b.販売実績

当社グループは、提供する対面決済サービスについて、サービス内容に従って「イニシャル」、「ストック」、「フィー」及び「スプレッド」の4つに売上を区分しております。

 

イニシャル

決済端末売上、開発受託売上、初期登録料売上等

ストック

クレジットカード会社や加盟店単位の月額固定売上、

台数単位通信料売上等

フィー

クレジットカード及びJ-debit決済の処理件数に応じた処理料売上、ロール紙売上等

スプレッド

決済金額に応じた手数料売上

 

 

品目別売上高は次のとおりであります。

品目

第23期連結会計年度

(自 2020年10月1日

 至 2021年9月30日)

第24期連結会計年度

(自 2021年10月1日

 至 2022年9月30日)

金額(千円)

金額(千円)

前年同期比(%)

イニシャル

5,166,493

7,162,832

138.6

ストック

624,493

865,597

138.6

フィー

533,867

1,316,944

246.7

スプレッド

764,652

950,080

124.2

合計

7,089,506

10,295,454

145.2

 

なお、当社グループは対面決済サービス事業の単一セグメントのため、セグメントごとの記載はしておりません。

 

主要な相手先別販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合

相手先

第23期連結会計年度

(自 2020年10月1日

 至 2021年9月30日)

第24期連結会計年度

(自 2021年10月1日

  至 2022年9月30日

金額(千円)

割合(%)

金額(千円)

割合(%)

三井住友カード株式会社

3,265,970

46.1

4,794,567

46.4

VJA株式会社

850,556

12.0

1,968,053

19.1

GMOペイメント

ゲートウェイ株式会社(注)

187,764

2.6

124,090

1.2

 

(注)共通の外部顧客への販売について、同社を通じて受注・販売したものが大半を占めます。

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、提出日現在において判断したものであります。

 

① 重要な会計方針及び見積もり

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般的に公正妥当と認められている会計基準に基づき策定されております。これらの連結財務諸表の作成に当たっては、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告数値に影響を与える見積もりを必要とします。経営者は、過去の実績等を勘案して合理的な見積もりを行っておりますが、見積もり特有の不確実性があるため、実際の結果は、これらの見積もりと異なる場合があります。

なお、当社グループの連結財務諸表の作成に際して採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。

 

② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容につきましては、「(1)①経営成績の状況」、「(1)②財政状態の状況」、「(1)③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。

 

③ 資本の財源及び資金の流動性についての分析

当社の資本の財源及び資金の流動性につきましては、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。事業運営上必要な運転資金の需要のうち主なものは、キャッシュレス決済市場の拡大に伴い、多様化する顧客ニーズに対応するための営業人員の人件費、決済情報処理センターの安定的稼働のためのシステム人員の人件費及び、システム開発に係る費用であります。

 

④ 目標とする経営指標

当社グループの目標とする経営指標は、決済処理金額及び営業利益成長率になります。当社グループは、これら経営指標の拡大を通じ、対面キャッシュレス決済インフラを担う企業として、より安全で便利な決済インフラを提供し、日本のキャッシュレス決済比率向上に貢献してまいります。

 

第24期連結会計年度(自 2021年10月1日 至 2022年9月30日)

(決済処理金額)

当連結会計年度における決済処理金額は約2.5兆円(前年同期比2.1倍)になりました。主な要因は、アライアンスパートナーを通じた決済端末の販売及び稼働が着実に進展したことにあります。

 

(営業利益成長率)

当連結会計年度における営業利益成長率は25.7%になりました。主な要因は、決済端末販売が好調に推移したことに加え、稼働端末台数及び決済処理件数の増加に伴う、ストック及びフィーの増加にあります。

 

当社グループは、多様化するキャッシュレス決済ニーズに対応し、消費者と加盟店のニーズに合致した決済端末やキャッシュレス決済関連サービスを提供し、成長性と収益性を確保する方針です。

 

⑤ 経営成績に重要な影響を与える要因について

経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「2 事業等のリスク」をご参照ください。

 

⑥ 経営者の問題意識と今後の方針について

経営者の問題意識と今後の方針については、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照ください。

 

⑦ 経営成績の分析

(売上高)

新型コロナウイルス感染症による行動規制の影響が主に当第2四半期連結会計期間(2022年1月~3月)においてみられたほか、当第4四半期連結会計期間(2022年7月~9月)においても感染第7波で過去最高の感染者数を記録する中で一部業種の加盟店では決済取扱高の減少がみられたものの、決済端末の販売が好調に推移したことに加え、安心な支払い手段として対面キャッシュレス決済市場の拡大が続きました。

決済端末の販売においては、2020年7月より取り扱いを開始したstera端末の販売が、営業や出荷等の体制整備とともに前年度に引き続き大きく伸長し、当初の計画を上回る売上高の増加を達成することができました。これは、コロナ禍においても、省人化へのセルフレジ需要など多様化する加盟店のキャッシュレス決済ニーズに確実に応えることで、加盟店の獲得が進んだものです。また、IoT領域における決済端末の販売も着実に伸ばすことができました。

加盟店開拓が進んだことを起点として、稼働端末台数及び決済処理件数・金額の拡大が図られ、ストック型の売上も確実に伸長しました。

この結果、売上高は3,205,947千円増加し、10,295,454千円(前年同期比45.2%増)となりました。

 

(売上原価、売上総利益)

当連結会計年度における売上原価は、前連結会計年度に比べて2,458,329千円増加し、7,527,314千円(前年同期比48.5%増)となりました。この主な要因は、売上原価率が高い決済端末販売の増加によるものであります。

以上の結果、当連結会計年度における売上総利益は、前連結会計年度に比べて747,618千円増加し、2,768,140千円(前年同期比37.0%増)となりました。

 

(販売費及び一般管理費、営業利益)

当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べて596,427千円増加し、2,027,612千円(前年同期比41.7%増)となりました。この主な要因は、賞与引当金繰入が151,767千円、給料及び手当が92,324千円増加したこと等によるものです。

以上の結果、当連結会計年度における営業利益は、前連結会計年度に比べて151,190千円増加し、740,527千円(前年同期比25.7%増)となりました。

 

(営業外収益、営業外費用、経常利益)

当連結会計年度における営業外収益は、金融機関から受取る受取利息23千円及び受取解約返戻金6,071千円等により6,198千円(前年同期比79.4%減)となりました。

当連結会計年度における営業外費用は、借入に伴う支払利息等により894千円(前年同期比482.9%増)となりました。

以上の結果、当連結会計年度における経常利益は、前連結会計年度に比べて126,489千円増加し、745,831千円(前年同期比20.4%増)となりました。

 

(法人税等合計、親会社株主に帰属する当期純利益)

当連結会計年度における法人税等合計は、前連結会計年度に比べて20,213千円増加し、265,871千円(前年同期比8.2%増)となりました。

以上の結果、当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べて61,144千円増加し、472,523千円(前年同期比14.9%増)となりました。

 

 

4 【経営上の重要な契約等】

契約先

契約の名称

契約の内容

契約日

自動更新

三井住友カード(株)

GMOペイメントゲートウェイ(株)

業務提携契約書

協働プラットフォーム事業の運営に関する契約

2019年8月27日

なし

三井住友カード(株)

パナソニックシステムソリューションズジャパン(株)

取引基本契約書

決済端末の継続的売買契約及び当該取引に付随するソフトウェアの提供に関する基本契約

2020年3月30日

なし

 

 

 

2 【主要な設備の状況】
(1) 提出会社

2022年9月30日現在

事業所名
(所在地)

設備の内容

帳簿価額(千円)

従業員数
(名)

本社

(東京都
渋谷区)

情報機器及びソフトウェア

建物附属
設備

工具、器具
及び備品

リース
資産

ソフトウェア

その他

合計

15,585

12,518

583

812,232

118,155

959,076

79

 

(注)1.現在休止中の主要な設備はありません。

2.従業員数は就業人員(当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む。)であり、臨時雇用者を含んでおりません。

3.帳簿価額のうち「その他」はソフトウェア仮勘定及びレンタル資産であります。

4.当社の事業は、対面決済サービス事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。

 

(2) 国内子会社

2022年9月30日現在

会社名

事業所名
(所在地)

設備の内容

帳簿価額(千円)

従業員数
(名)

GMOデータ
株式会社

本社

(東京都
渋谷区)

情報機器及びソフトウェア

建物附属
設備

工具、器具
及び備品

ソフトウェア

その他

合計

1,143

21,934

177,046

8,940

209,064

 

(注)1.現在休止中の主要な設備はありません。

2.従業員数には提出会社からの出向者を含めておりません。

3.帳簿価額のうち「その他」はソフトウェア仮勘定であります。

4.当社グループの事業は、対面決済サービス事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。

 

① 【株式の総数】

 

種類

発行可能株式総数(株)

普通株式

14,380,680

14,380,680

 

 

② 【発行済株式】

 

種類

事業年度末現在

発行数(株)

(2022年9月30日)

提出日現在

発行数(株)

(2022年12月20日)

上場金融商品取引所名又は登録認可金融商品取引業協会名

内容

普通株式

4,130,110

4,130,110

東京証券取引所
グロース市場

完全議決権株式であり、権利内容に何ら限定のない当社における標準となる株式であります。なお、単元株式数は100株であります。

4,130,110

4,130,110

 

(注)提出日現在発行数には、2022年12月1日から有価証券報告書提出日までの新株予約権の行使により発行された株式数は、含まれておりません。

 

① 【ストックオプション制度の内容】

 

第2回新株予約権 2016年11月21日取締役会決議

 

区分

事業年度末現在

2022年9月30日

提出日の前月末現在

(2022年11月30日)

付与対象者の区分及び人数

当社取締役  3名

当社従業員  10名

親会社従業員 3名

子会社取締役 2名

子会社従業員 2名

同左

新株予約権の数(個)

817(注)1

同左(注)1

新株予約権の目的となる株式の種類、

内容及び数(株)

普通株式 24,510(注)1、6

同左(注)1、6

新株予約権の行使時の払込金額(円)

967(注)2、6

同左(注)2、6

新株予約権の行使期間

自 2018年12月3日

至 2026年10月30日

同左

新株予約権の行使により株式を発行

する場合の株式の発行価格及び資本

組入額(円) 

発行価格  967

資本組入額 484(注)6

同左(注)6

新株予約権の行使の条件

(注)3

同左

新株予約権の譲渡に関する事項

譲渡による本新株予約権の取得については、当社取締役会の決議による承認を要するものとする。

同左

組織再編成行為に伴う新株予約権の

交付に関する事項

(注)5

同左

 

(注) 1.新株予約権1個当たりの目的となる株式数は、30株であります。

なお、当社が株式の分割または株式の併合を行う場合、上記の目的たる株式数は分割または併合の比率に応じ、次の算式により調整されるものとする。ただし、かかる調整は本新株予約権のうち、当該時点で権利行使されていない新株予約権の目的たる株式の数についてのみ行われ、調整の結果1株未満の端数が生じた場合は、これを切り捨てる。

調整後付与株式数=調整前株式数×分割(または併合)の比率

また、当社が他社と吸収合併もしくは新設合併を行い本新株予約権が承継される場合、または当社が新設分割もしくは吸収分割を行う場合、その他株式数の調整を必要とする場合には、合併や分割等の条件を勘案のうえ、当社は合理的な範囲内で株式数の調整を行うことができるものとする。

2.新株予約権の行使に際して出資される財産の価額

新株予約権発行後、株式の分割または併合が行われる場合、上記行使価額は分割または併合の比率に応じ次の算式により調整されるものとし、調整により生じる1円未満の端数は切り上げる。

調整後払込金額=調整前払込金額×

分割(または併合)の比率

 

また、割当日以後に、当社が時価を下回る払込金額で普通株式を発行し、又は普通株式に係る自己株式の処分 (新株予約権の行使による場合を含まない。)を行う場合には、次の算式により行使価額を調整し、調整により生じる1円未満の端数は切り上げる。

調整後払込金額=調整前払込金額×

既発行株式数+

新発行(処分)株式数×1株当たり払込金額

調整前払込金額

既発行株式数+新発行(処分)株式数

 

なお、上記算式において使用する「既発行株式数」とは、当社の発行済普通株式の総数から当社が保有する普通株式に係る自己株式の総数を控除した数とし、また、普通株式に係る自己株式の処分を行う場合には、「新規発行株式数」を「処分する自己株式数」に読み替えるものとする。

 

3.新株予約権の行使の条件

(1) 新株予約権者は、当社がいずれかの金融商品取引所に株式を上場していなければ新株予約権の権利行使をすることができない。

(2) 新株予約権者は権利行使時に、当社、当社の子会社、当社の親会社であるGMOペイメントゲートウェイ株式会社(当社以外の子会社も含む)およびGMOペイメントゲートウェイ株式会社の親会社であるGMOインターネット株式会社(現GMOインターネットグループ株式会社)において、その取締役、監査役、従業員のいずれかの地位にあることを要する。

(3) 新株予約権者は、新株予約権のうち、その一部につき行使することができる。ただし、1個未満の新株予約権については、この限りではない。

(4) 新株予約権の相続人は新株予約権を行使できないものとする。

4.会社が新株予約権を取得することができる事由及び取得の条件

(1) 割当日以降、当社が消滅会社となる合併契約書承認の議案、または当社が完全子会社となる株式交換契約書承認の議案もしくは株式移転の議案が株主総会で承認された場合は、当社取締役会において別途決定する日において、当社は新株予約権を無償で取得できる。

(2) 新株予約権者が、下記事由に該当した場合、当社は当該新株予約権について無償で取得することができる。

① 新株予約権者が当社の取締役、監査役、従業員または当社の子会社の取締役、監査役、従業員の地位を失った場合。

② 新株予約権者が当社の社内規程に違反したことを理由に当社の社内での懲戒処分を受け、当社の取締役会が新株予約権者による当該権利の行使を認めない旨の決議を行った場合。

③ 新株予約権者が禁固刑以上の刑に処せられた場合。

④ 新株予約権者が新株予約権を第三者に対して譲渡、質入、担保権の設定その他の処分をした場合。

⑤ 新株予約権者が死亡した場合。

⑥ 新株予約権者が在任・在職中に故意または過失により過去および将来にわたり当社に損害を与えもしくは信用を毀損したと当社の取締役会が認め、新株予約権者による当該権利の行使を認めない旨の決議を行った場合。

⑦ 新株予約権者が新株予約権の全部または一部の放棄を申し出た場合。

5.組織再編時の取り扱い

組織再編に際して定める契約書または計画書等に以下に定める株式会社の新株予約権を交付する旨を定めた場合には、当該組織再編の比率に応じて、以下に定める株式会社の新株予約権を交付するものとします。

(1) 合併(当社が消滅する場合に限る)

合併後存続する株式会社または合併により設立する株式会社

(2) 吸収分割

吸収分割をする株式会社がその事業に関して有する権利義務の全部又は一部を承継する株式会社

(3) 新設分割

新設分割により設立する株式会社

(4) 株式交換

株式交換をする株式会社の発行済株式の全部を取得する株式会社

(5) 株式移転

株式移転により設立する株式会社

6.2020年1月27日開催の取締役会決議により、2020年2月14日付で普通株式1株につき普通株式30株の割合で株式分割を行っております。これにより、「新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び数」、「新株予約権の行使時の払込金額」及び「新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額」が調整されております。

 

 

第3回新株予約権 2018年9月18日取締役会決議

 

区分

事業年度末現在

2022年9月30日

提出日の前月末現在

(2022年11月30日)

付与対象者の区分及び人数

当社取締役  1名

当社従業員  16名

子会社従業員 1名

同左

新株予約権の数(個)

504(注)1

同左(注)1

新株予約権の目的となる株式の種類、
内容及び数(株)

普通株式 15,120(注)1、6

同左(注)1、6

新株予約権の行使時の払込金額(円)

1,167(注)2、6

同左(注)2、6

新株予約権の行使期間

自 2020年9月29日

至 2028年8月28日

同左

新株予約権の行使により株式を発行
する場合の株式の発行価格及び資本
組入額(円)

発行価格   1,167

資本組入額  584(注)6

同左(注)6

新株予約権の行使の条件

(注)3

同左

新株予約権の譲渡に関する事項

譲渡による本新株予約権の取得については、当社取締役会の決議による承認を要するものとする。

同左

組織再編成行為に伴う新株予約権の
交付に関する事項

(注)5

同左

 

(注) 1.新株予約権1個当たりの目的となる株式数は、30株であります。

なお、当社が株式の分割または株式の併合を行う場合、上記の目的たる株式数は分割または併合の比率に応じ、次の算式により調整されるものとする。ただし、かかる調整は本新株予約権のうち、当該時点で権利行使されていない新株予約権の目的たる株式の数についてのみ行われ、調整の結果1株未満の端数が生じた場合は、これを切り捨てる。

調整後付与株式数=調整前株式数×分割(または併合)の比率

また、当社が他社と吸収合併もしくは新設合併を行い本新株予約権が承継される場合、または当社が新設分割もしくは吸収分割を行う場合、その他株式数の調整を必要とする場合には、合併や分割等の条件を勘案のうえ、当社は合理的な範囲内で株式数の調整を行うことができるものとする。

2.新株予約権の行使に際して出資される財産の価額

新株予約権発行後、株式の分割または併合が行われる場合、上記行使価額は分割または併合の比率に応じ次の算式により調整されるものとし、調整により生じる1円未満の端数は切り上げる。

調整後払込金額=調整前払込金額×

分割(または併合)の比率

 

また、割当日以後に、当社が時価を下回る払込金額で普通株式を発行し、又は普通株式に係る自己株式の処分 (新株予約権の行使による場合を含まない。)を行う場合には、次の算式により行使価額を調整し、調整により生じる1円未満の端数は切り上げる。

調整後払込金額=調整前払込金額×

既発行株式数+

新発行(処分)株式数×1株当たり払込金額

調整前払込金額

既発行株式数+新発行(処分)株式数

 

なお、上記算式において使用する「既発行株式数」とは、当社の発行済普通株式の総数から当社が保有する普通株式に係る自己株式の総数を控除した数とし、また、普通株式に係る自己株式の処分を行う場合には、「新規発行株式数」を「処分する自己株式数」に読み替えるものとする。

 

3.新株予約権の行使の条件

(1) 新株予約権者は、当社がいずれかの金融商品取引所に株式を上場していなければ新株予約権の権利行使をすることができない。

(2) 新株予約権者は権利行使時において当社の取締役、監査役、従業員または当社の子会社の取締役、監査役、従業員のいずれかの地位にあることを要する。ただし、取締役会が正当な理由があると認めた場合は、この限りではない。

(3) 新株予約権者は、新株予約権のうち、その一部につき行使することができる。ただし、1個未満の新株予約権については、この限りではない。

(4) 新株予約権の相続人は新株予約権を行使できないものとする。

4.会社が新株予約権を取得することができる事由及び取得の条件

(1) 割当日以降、当社が消滅会社となる合併契約書承認の議案、または当社が完全子会社となる株式交換契約書承認の議案もしくは株式移転の議案が株主総会で承認された場合は、当社取締役会において別途決定する日において、当社は新株予約権を無償で取得できる。

(2) 新株予約権者が、下記事由に該当した場合、当社は当該新株予約権について無償で取得することができる。

① 新株予約権者が権利行使をする前に、新株予約権の行使の条件および制限の規定に該当しなくなった場合。

② 新株予約権者が当社の社内規程に違反したことを理由に当社の社内での懲戒処分を受け、当社の取締役会が新株予約権者による当該権利の行使を認めない旨の決議を行った場合。

③ 新株予約権者が禁固刑以上の刑に処せられた場合。

④ 新株予約権者が新株予約権を第三者に対して譲渡、質入、担保権の設定その他の処分をした場合。

⑤ 新株予約権者が在任・在職中に故意または過失により過去および将来にわたり当社に損害を与えもしくは信用を毀損したと当社の取締役会が認め、新株予約権者による当該権利の行使を認めない旨の決議を行った場合。

⑥ 新株予約権者が新株予約権の全部または一部の放棄を申し出た場合。

5.組織再編時の取り扱い

組織再編に際して定める契約書または計画書等に以下に定める株式会社の新株予約権を交付する旨を定めた場合には、当該組織再編の比率に応じて、以下に定める株式会社の新株予約権を交付するものとします。

(1) 合併(当社が消滅する場合に限る)

合併後存続する株式会社または合併により設立する株式会社

(2) 吸収分割

吸収分割をする株式会社がその事業に関して有する権利義務の全部又は一部を承継する株式会社

(3) 新設分割

新設分割により設立する株式会社

(4) 株式交換

株式交換をする株式会社の発行済株式の全部を取得する株式会社

(5) 株式移転

株式移転により設立する株式会社

6.2020年1月27日開催の取締役会決議により、2020年2月14日付で普通株式1株につき普通株式30株の割合で株式分割を行っております。これにより、「新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び数」、「新株予約権の行使時の払込金額」及び「新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額」が調整されております。

 

 

② 【ライツプランの内容】

該当事項はありません。

 

 

(4) 【発行済株式総数、資本金等の推移】

 

年月日

発行済株式
総数増減数
(株)

発行済株式
総数残高
(株)

資本金増減額
 (千円)

資本金残高
 (千円)

資本準備金
増減額
(千円)

資本準備金
残高
(千円)

2020年2月14日(注)1

3,475,331

3,595,170

1,173,309

1,186,420

2020年7月14日(注)2

240,000

3,835,170

280,416

1,453,725

280,416

1,466,836

2020年8月17日(注)3

67,300

3,902,470

78,633

1,532,358

78,633

1,545,469

2020年9月30日(注)4

45,900

3,948,370

765

1,533,123

765

1,546,234

2020年10月1日~

2021年9月30日(注)4

157,950

4,106,320

72,323

1,605,446

72,323

1,618,557

2021年10月1日~

2022年9月30日(注)4

23,790

4,130,110

12,540

1,617,987

12,540

1,631,098

 

(注) 1.株式分割(1:30)によるものであります。

2.有償一般募集(ブックビルディング方式による募集)による増加

発行価格     2,540円

引受価額     2,336円80銭

資本組入額    1,168円40銭

3.有償第三者割当増資(オーバーアロットメントによる売出しに関連した第三者割当増資)による増加

割当価格     2,336円80銭

資本組入額    1,168円40銭

割当先    大和証券株式会社

4.新株予約権の行使による増加

 

(5) 【所有者別状況】

2022年9月30日現在

区分

株式の状況(1単元の株式数100株)

単元未満
株式の状況

(株)

政府及び
地方公共
団体

金融機関

金融商品
取引業者

その他の
法人

外国法人等

個人
その他

個人以外

個人

株主数
(人)

5

27

38

104

5

1,428

1,607

所有株式数
(単元)

1,952

1,210

24,255

7,619

10

6,186

41,232

6,910

所有株式数の割合(%)

4.73

2.94

58.83

18.48

0.02

15.00

100.00

 

(注)自己株式126株は、「個人その他」に1単元、「単元未満株式の状況」に26株含まれております。

 

(6) 【大株主の状況】

2022年9月30日現在

氏名又は名称

住所

所有株式数
(株)

発行済株式
(自己株式を
除く。)の
総数に対する
所有株式数
の割合(%)

GMOペイメントゲートウェイ株式会社

東京都渋谷区道玄坂1丁目2-3

2,356,590

57.06

JP MORGAN CHASE BANK 385839
(常任代理人 株式会社みずほ銀行)

25 BANK STREET,CANARY WHARF,LONDON
E14 5JP,UNITED KINGDOM
(東京都港区港南2丁目15-1)

147,400

3.56

豊山 慶輔

福岡県福岡市城南区

128,990

3.12

株式会社日本カストディ銀行(信託口)

東京都中央区晴海1丁目8-12

82,000

1.98

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)

東京都港区浜松町2丁目11番3号

77,200

1.86

THE BANK OF NEW YORK 133652
(常任代理人 株式会社みずほ銀行)

BOULEVARD ANSPACH 1,1000 BRUSSELS,
BELGIUM
(東京都港区港南2丁目15-1)

69,200

1.67

THE BANK OF NEW YORK MELLON 140051
(常任代理人 株式会社みずほ銀行)

240 GREENWICH STREET,NEW YORK,NY
 10286, U.S.A.
(東京都港区港南2丁目15-1)

59,500

1.44

MSCO CUSTOMER SECURITIES
(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)

1585 Broadway New York, New York 10036,U.S.A.
(東京都千代田区大手町1丁目9-7)

55,600

1.34

NOMURA PB NOMINEES LIMITED
OMNIBUS-MARGIN (CASHPB)
(常任代理人 野村證券株式会社)

1 ANGEL LANE, LONDON, E C4R 3AB,
UNITED KINGDOM
(東京都中央区日本橋1丁目13-1)

43,500

1.05

倉田 秀喜

福岡県福岡市東区

42,100

1.01

3,062,080

74.14

 

(注)1.所有株式数の割合は、小数点第2位未満を切り捨てて表示しております。

2.2022年6月7日付で公衆の縦覧に供されている大量保有報告書(変更報告書)において、ティー・ロウ・プライス・ジャパン株式会社が2022年5月31日現在で以下の株式を所有している旨が記載されているものの、当社として2022年9月30日現在における実質所有株式数の確認ができませんので、上記大株主の状況には含めておりません。なお、大量保有報告書の内容は以下のとおりであります。

氏名又は名称

住所

保有株券等の数
(株)

株券等保有割合
(%)

ティー・ロウ・プライス・ジャパン株式会社

東京都千代田区丸の内一丁目9番2号グラントウキョウサウスタワー10階

151,200

3.66

 

 

3.2022年7月5日付で公衆の縦覧に供されている大量保有報告書において、アーチザン・インベストメンツ・ジーピー・エルエルシーが2022年6月30日現在で以下の株式を所有している旨が記載されているものの、当社として2022年9月30日現在における実質所有株式数の確認ができませんので、上記大株主の状況には含めておりません。なお、大量保有報告書の内容は以下のとおりであります。

氏名又は名称

住所

保有株券等の数
(株)

株券等保有割合
(%)

アーチザン・インベストメンツ・ジーピー・エルエルシー

アメリカ合衆国53202ウィスコンシン州ミルウォーキー、スウィート800、ウィスコンシン・アヴェニュー875E

229,500

5.56

 

① 【連結貸借対照表】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(2021年9月30日)

当連結会計年度

(2022年9月30日)

資産の部

 

 

 

流動資産

 

 

 

 

現金及び預金

3,433,620

2,519,185

 

 

売掛金

521,859

630,851

 

 

商品

1,614,846

1,506,845

 

 

その他

222,334

362,240

 

 

貸倒引当金

3,082

3,065

 

 

流動資産合計

5,789,578

5,016,057

 

固定資産

 

 

 

 

有形固定資産

 60,281

 79,685

 

 

無形固定資産

 

 

 

 

 

ソフトウエア

646,884

989,279

 

 

 

ソフトウエア仮勘定

192,938

103,872

 

 

 

顧客関連資産

128,432

85,621

 

 

 

のれん

222,192

177,753

 

 

 

その他

2,549

60

 

 

 

無形固定資産合計

1,192,997

1,356,587

 

 

投資その他の資産

 

 

 

 

 

敷金

23,645

47,801

 

 

 

破産更生債権等

995

1,021

 

 

 

繰延税金資産

69,597

137,863

 

 

 

その他

19

19

 

 

 

貸倒引当金

995

1,021

 

 

 

投資その他の資産合計

93,262

185,683

 

 

固定資産合計

1,346,541

1,621,956

 

資産合計

7,136,119

6,638,014

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(2021年9月30日)

当連結会計年度

(2022年9月30日)

負債の部

 

 

 

流動負債

 

 

 

 

買掛金

1,092,309

814,649

 

 

未払法人税等

144,166

253,018

 

 

契約負債

34,343

 

 

預り金

1,129,466

173,421

 

 

賞与引当金

89,733

241,500

 

 

役員賞与引当金

20,000

59,300

 

 

その他

244,006

352,552

 

 

流動負債合計

2,719,682

1,928,785

 

固定負債

 

 

 

 

株式給付引当金

166

 

 

役員株式給付引当金

11,977

 

 

繰延税金負債

39,326

26,217

 

 

その他

700

210

 

 

固定負債合計

40,026

38,571

 

負債合計

2,759,709

1,967,356

純資産の部

 

 

 

株主資本

 

 

 

 

資本金

1,605,446

1,617,987

 

 

資本剰余金

1,618,557

1,631,098

 

 

利益剰余金

994,020

1,257,124

 

 

自己株式

1,252

2,627

 

 

株主資本合計

4,216,771

4,503,581

 

非支配株主持分

159,639

167,075

 

純資産合計

4,376,410

4,670,657

負債純資産合計

7,136,119

6,638,014

 

【連結損益計算書】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(自 2020年10月1日

 至 2021年9月30日)

当連結会計年度

(自 2021年10月1日

 至 2022年9月30日)

売上高

7,089,506

※1 10,295,454

売上原価

※2 5,068,985

※2 7,527,314

売上総利益

2,020,521

2,768,140

販売費及び一般管理費

 

 

 

役員報酬

134,276

135,648

 

給料及び手当

398,166

490,491

 

賞与引当金繰入額

89,733

241,500

 

株式給付引当金繰入額

166

 

役員賞与引当金繰入額

20,000

59,300

 

役員株式給付引当金繰入額

11,977

 

のれん償却額

44,438

44,438

 

その他

744,570

1,044,091

 

販売費及び一般管理費合計

1,431,185

2,027,612

営業利益

589,336

740,527

営業外収益

 

 

 

受取利息

72

23

 

受取キャンセル料

17,400

 

受取解約返戻金

10,909

6,071

 

その他

1,777

104

 

営業外収益合計

30,158

6,198

営業外費用

 

 

 

支払利息

151

894

 

その他

2

0

 

営業外費用合計

153

894

経常利益

619,341

745,831

特別損失

 

 

 

固定資産除却損

※3 898

 

特別損失合計

898

税金等調整前当期純利益

618,442

745,831

法人税、住民税及び事業税

267,067

347,245

法人税等調整額

21,409

81,374

法人税等合計

245,657

265,871

当期純利益

372,784

479,959

非支配株主に帰属する当期純利益又は非支配株主に帰属する当期純損失(△)

38,593

7,436

親会社株主に帰属する当期純利益

411,378

472,523

 

① 【貸借対照表】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2021年9月30日)

当事業年度

(2022年9月30日)

資産の部

 

 

 

流動資産

 

 

 

 

現金及び預金

2,831,097

1,680,070

 

 

売掛金

 469,107

 562,378

 

 

商品

1,614,739

1,506,845

 

 

前渡金

88,773

257,339

 

 

前払費用

21,485

27,418

 

 

その他

 134,245

 103,266

 

 

貸倒引当金

3,082

3,065

 

 

流動資産合計

5,156,367

4,134,253

 

固定資産

 

 

 

 

有形固定資産

 

 

 

 

 

建物附属設備

9,378

15,585

 

 

 

工具、器具及び備品

12,833

12,518

 

 

 

レンタル資産

22,809

23,222

 

 

 

リース資産

1,571

583

 

 

 

有形固定資産合計

46,593

51,911

 

 

無形固定資産

 

 

 

 

 

ソフトウエア

510,383

812,232

 

 

 

ソフトウエア仮勘定

128,435

94,932

 

 

 

その他

77

60

 

 

 

無形固定資産合計

638,896

907,225

 

 

投資その他の資産

 

 

 

 

 

関係会社株式

1,019,900

1,019,900

 

 

 

敷金

23,353

47,104

 

 

 

破産更生債権等

958

983

 

 

 

繰延税金資産

61,376

120,796

 

 

 

その他

18

18

 

 

 

貸倒引当金

958

983

 

 

 

投資その他の資産合計

1,104,648

1,187,820

 

 

固定資産合計

1,790,138

2,146,956

 

資産合計

6,946,505

6,281,209

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2021年9月30日)

当事業年度

(2022年9月30日)

負債の部

 

 

 

流動負債

 

 

 

 

買掛金

 1,076,421

 820,571

 

 

リース債務

962

452

 

 

未払金

 99,420

 213,166

 

 

未払法人税等

87,728

184,399

 

 

未払消費税等

77,341

74,564

 

 

契約負債

34,343

 

 

前受金

47,640

 

 

預り金

1,129,256

172,467

 

 

賞与引当金

82,400

215,500

 

 

役員賞与引当金

16,500

51,500

 

 

流動負債合計

2,617,671

1,766,964

 

固定負債

 

 

 

 

株式給付引当金

166

 

 

役員株式給付引当金

11,977

 

 

長期預り保証金

 9,173

 14,135

 

 

リース債務

647

194

 

 

長期未払金

53

15

 

 

固定負債合計

9,874

26,489

 

負債合計

2,627,545

1,793,454

純資産の部

 

 

 

株主資本

 

 

 

 

資本金

1,605,446

1,617,987

 

 

資本剰余金

 

 

 

 

 

資本準備金

1,618,557

1,631,098

 

 

 

資本剰余金合計

1,618,557

1,631,098

 

 

利益剰余金

 

 

 

 

 

その他利益剰余金

 

 

 

 

 

 

繰越利益剰余金

1,096,208

1,241,298

 

 

 

利益剰余金合計

1,096,208

1,241,298

 

 

自己株式

1,252

2,627

 

 

株主資本合計

4,318,960

4,487,755

 

純資産合計

4,318,960

4,487,755

負債純資産合計

6,946,505

6,281,209

 

② 【損益計算書】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(自 2020年10月1日

 至 2021年9月30日)

当事業年度

(自 2021年10月1日

 至 2022年9月30日)

売上高

 6,705,833

 9,735,097

売上原価

 5,009,883

 7,495,229

売上総利益

1,695,950

2,239,867

販売費及び一般管理費

 

 

 

役員報酬

99,720

115,524

 

減価償却費

38,708

98,925

 

給料及び手当

323,249

407,419

 

賞与引当金繰入額

82,400

215,500

 

株式給付引当金繰入額

166

 

役員賞与引当金繰入額

16,500

51,500

 

役員株式給付引当金繰入額

11,977

 

その他

 600,245

 810,684

 

販売費及び一般管理費合計

1,160,824

1,711,697

営業利益

535,125

528,170

営業外収益

 

 

 

受取利息

68

17

 

受取手数料

 5,400

 5,400

 

受取配当金

 200,000

 

受取キャンセル料

17,400

 

雑収入

1,763

54

 

営業外収益合計

224,631

5,472

営業外費用

 

 

 

支払利息

64

873

 

雑損失

2

0

 

営業外費用合計

66

873

経常利益

759,691

532,769

特別損失

 

 

 

固定資産除却損

872

 

特別損失合計

872

税引前当期純利益

758,818

532,769

法人税、住民税及び事業税

184,886

237,680

法人税等調整額

5,221

59,420

法人税等合計

179,664

178,260

当期純利益

579,153

354,508