株式会社coly

coly Inc.
港区赤坂四丁目2番6号
証券コード:41750
業界:情報・通信業
有価証券報告書の提出日:2023年4月28日

 

回次

第5期

第6期

第7期

第8期

第9期

決算年月

2019年1月

2020年1月

2021年1月

2022年1月

2023年1月

売上高

(千円)

2,446,830

3,359,421

6,331,634

6,519,896

5,537,488

経常利益又は経常損失(△)

(千円)

383,433

273,611

2,071,054

1,466,101

206,946

当期純利益又は当期純損失(△)

(千円)

250,613

194,494

1,404,870

964,093

320,780

持分法を適用した場合の投資利益

(千円)

資本金

(千円)

5,000

5,000

5,000

1,910,309

1,910,309

発行済株式総数

(株)

100

100

4,500,000

5,502,900

5,502,900

純資産額

(千円)

544,772

739,266

2,144,136

6,918,716

6,597,864

総資産額

(千円)

904,416

1,092,870

3,522,839

7,760,225

7,243,907

1株当たり純資産額

(円)

121.06

164.28

476.47

1,276.63

1,199.00

1株当たり配当額

(うち1株当たり中間配当額)

(円)

(-)

(-)

(-)

(-)

(-)

1株当たり当期純利益又は1株当たり当期純損失(△)

(円)

55.69

43.22

312.19

177.89

58.29

潜在株式調整後1株当たり当期純利益

(円)

自己資本比率

(%)

60.2

67.6

60.9

89.2

91.1

自己資本利益率

(%)

59.7

30.3

97.4

21.3

4.9

株価収益率

(倍)

11.07

配当性向

(%)

営業活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

315,774

14,930

2,135,016

565,655

683,381

投資活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

36,972

75,050

2,375

33,719

115,278

財務活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

16,856

6,000

6,000

3,787,082

3,070

現金及び現金同等物の期末残高

(千円)

549,562

453,581

2,580,222

6,899,241

6,097,511

従業員数

(人)

148

200

236

338

330

(105)

株主総利回り

(%)

60.4

(比較指標:配当込TOPIX)

(%)

(-)

(-)

(-)

(-)

(107.0)

最高株価

(円)

9,640

2,910

最低株価

(円)

1,932

1,034

 

(注) 1.当社は連結財務諸表を作成しておりませんので、連結会計年度に係る主要な経営指標等の推移については記載しておりません。

2.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を当事業年度の期首から適用しており、当事業年度に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

3.持分法を適用した場合の投資利益については、当社は関連会社がないため、記載しておりません。

4.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。

5.当社は、2020年7月31日開催の取締役会決議により、2020年9月3日付で普通株式1株につき普通株式30,000株の割合で株式分割を行っております。また、2020年11月20日開催の取締役会決議により、2020年12月16日付で普通株式1株につき普通株式1.5株の割合で株式分割を行っておりますが、第5期の期首に当該株式分割が行われたと仮定して、1株当たり純資産額、1株当たり当期純利益又は1株当たり当期純損失(△)を算定しております。

6.第5期から第7期の当社株式は非上場であるため、株価収益率の記載をしておりません。また、第9期は当期純損失であるため、株価収益率の記載をしておりません。

7.従業員数は就業人員であります。平均臨時雇用人員については、第5期から第8期においては従業員数の100分の10未満のため記載を省略しております。なお、業容の拡大に伴うアルバイトの人員増等を踏まえ、当事業年度から従業員数と平均臨時雇用人員の区分の見直しを行っております。

8.株主総利回り及び比較指標は、2021年2月26日に東京証券取引所マザーズ市場に上場したため、第8期末日の株価を基準として算定しており、第8期以前の株主総利回り及び比較指標については記載しておりません。

9.最高・最低株価は、2022年4月3日以前は東京証券取引所マザーズ市場における株価を、2022年4月4日以降は東京証券取引所グロース市場における株価を記載しております。

 

2 【沿革】

当社は、2014年に東京都港区においてエンターテインメントネットメディア事業の運営を目的として創業いたしましたが、その後モバイルオンラインゲームの企画、開発及び運営を軸に事業を展開しております。設立以降の当社に係る経緯は以下のとおりであります。

 

年月

概要

2014年2月

東京都港区赤坂一丁目において資本金100千円で、当社を設立

2015年3月

モバイルオンラインゲーム「ドラッグ王子とマトリ姫」サービス開始

2015年11月

東京都港区赤坂二丁目へ移転

資本金を5,000千円に増資

2016年9月

モバイルオンラインゲーム「スタンドマイヒーローズ」サービス開始

2017年2月

東京都港区赤坂四丁目へ移転

2017年3月

coly storeにて、自社グッズの販売開始

2018年8月

モバイルオンラインゲーム「オンエア!」サービス開始

2019年11月

モバイルオンラインゲーム「魔法使いの約束」サービス開始

2021年2月

東京証券取引所マザーズ市場に上場

2022年4月

coly more! 池袋PARCO店オープン

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しによりマザーズ市場からグロース市場へ移行

2022年5月

モバイルオンラインゲーム「&0」サービス開始

2022年9月

SugarDia 原宿オープン

 

 

3 【事業の内容】

当社は、「もっと、面白く」という企業理念を掲げ、モバイルオンラインゲームを軸とした女性向けコンテンツ開発を通じて人間の精神を、延いては社会を「より一層」豊かにするために、面白いものを集め、知り、創り出すという使命のもとコンテンツ事業を展開しております。

 

当社はコンテンツ事業の単一セグメントでありますので、以下サービスごとに説明をいたします。

 

(1) モバイルオンラインゲーム開発・運営について

当社は、主にApple Inc.及びGoogle LLCが運営する各プラットフォームにおいて、モバイルオンラインゲームの提供を行っております。

モバイルオンラインゲームは、これまでの家庭用ゲーム専用機のタイトルとは異なり、ユーザーが短時間で気軽に楽しめるゲームであり、ダウンロードや月額基本料は無料、一部アイテム課金制(注1)を採用するタイトルが主流となっております。当社が提供しているモバイルオンラインゲームにつきましても、主に同様の仕組みでサービスを提供しております。一部、「ドラッグ王子とマトリ姫」につきましては、ダウンロードや月額基本料は無料で提供しておりますが、アイテムに対する課金制ではなく、ストーリーを一作品ずつ購入し読み進めるサービス内容となっております。

(注1) 無料で入手することが可能であるアイテムやカード等を、ゲームを有利に進めるために有料で提供すること。

 

当社の主な提供タイトルは、次のとおりであります。

2023年1月31日現在

タイトル名

プラットフォーム

オリジナル/

他社

ゲーム内容等

ドラッグ王子とマトリ姫

App Store
Google Playストア

オリジナル

新人マトリ(麻薬取締官)である主人公(ユーザー)とパートナーである捜査官との恋愛を軸に、キャラクター達との人生そのものを描くストーリーとなっております。パートナーごとにストーリーを選択して購入するノベルゲームとなっております。

スタンドマイヒーローズ

App Store
Google Playストア
Amazon アプリストア

オリジナル

前作「ドラッグ王子とマトリ姫」をベースに、新人マトリである主人公(ユーザー)が、それぞれの正義を追求しながら、未解決事件に挑む物語です。爽快なパズルとともに、多彩な職業の魅力的なキャラクター達が登場します。

魔法使いの約束

App Store
Google Playストア

オリジナル

異世界に召喚され魔法使いを導く賢者となった主人公(ユーザー)や、特別な力を持つ魔法使い達が、互いに絆や信頼を結びながら、ともに世界を守る群像劇がメインストーリーとなっております。多様な絆や信頼のあり方を描き、自由な捉え方で楽しめる本格ファンタジーの世界観を舞台とする育成ゲームとなっております。

 

 

当社の主な提供タイトルごとのモバイルオンラインゲーム売上高は、次の通りであります。

(単位:千円)

回次

第5期

第6期

第7期

第8期

第9期

タイトル名

2019年1月

2020年1月

2021年1月

2022年1月

2023年1月

ドラッグ王子とマトリ姫

77,050

72,107

62,980

43,160

35,930

スタンドマイヒーローズ

1,568,586

1,902,481

1,763,269

1,416,607

1,107,614

オンエア!

185,852

376,492

172,684

魔法使いの約束

174,538

3,243,227

3,857,022

2,840,013

&0

105,944

合計

1,831,489

2,525,620

5,242,161

5,316,789

4,089,503

 

 

(2) MD(マーチャンダイジング)について
① グッズ販売

当社が保有しているIP(注1)及び他社が保有しているIPを使用し、グッズの企画、販売等を行っております。販売方法は、「coly more! 池袋PARCO店」における対面販売、ECサイトにおける通信販売、ゲーム・アニメ関連イベントにおける対面販売、実店舗を有する企業との契約による委託販売や卸販売であります。また、「SugarDia 原宿」や委託契約を締結した飲食店運営会社とのコラボカフェ(注2)において、通信販売で扱っている商品に加えてコラボカフェ限定商品の対面販売も行っております。

 

② IP利用許諾

当社が保有しているIPについて、アミューズメント事業会社や金融機関等とライセンス契約を締結しており、ロイヤリティ収益やマーケティング機会の獲得にも注力しております。

 

(注1) Intellectual Propertyの略であり、エンターテインメント業界においては、ゲームやアニメの版権(著作権)やキャラクターなどの知的財産を指します。

(注2) コラボレーションカフェの略。アニメやゲーム内の世界観を表現する装飾を施した店内において、そのフードやドリンク、グッズなどを提供するカフェ

 

[事業系統図]

 


 

(注1) ユーザーの課金額から決済手数料及びプラットフォーム手数料(プラットフォーム運営事業者による代金回収代行業務及び課金売上管理業務に対する手数料)を差し引いた金額が、プラットフォーム運営事業者から当社へ支払われます。

(注2) ユーザーのグッズ購入額から利用手数料(代金回収代行会社に対する決済代行サービス手数料又は販売代行会社に対する販売手数料)を差し引いた金額が代金回収代行会社又は販売代行業者から当社へ支払われる他、対面販売における現金支払いやユーザーから当社口座への振込による支払いも含まれます。

(注3) ライセンシーから版権使用料などが当社へ支払われます。

 

4 【関係会社の状況】

親会社

名称

住所

資本金(千円)

主要な事業

の内容

議決権の所有

(又は被所有)

割合(%)

関係内容

株式会社South air

東京都港区赤坂

3,100

有価証券の保有、

管理及び運用等

(被所有)50.52

役員の兼任

 

 

また、当社は非連結子会社1社を有しておりますが、重要性が乏しいため記載を省略しております。

 

5 【従業員の状況】
(1) 提出会社の状況

2023年1月31日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

330

(105)

3010ヵ月

29ヵ月

4,551

 

(注) 1.業容の拡大に伴うアルバイトの人員増等を踏まえ、当事業年度から従業員数と平均臨時雇用人員の区分の見直しを行っております。

2.従業員数欄の(外書)は契約社員・アルバイト等の人員数であり、年間平均雇用人員(1日8時間換算)であります。

3.当事業年度における区分に基づいて前事業年度末と比較した場合、従業員数は74名増加しております。主な理由は、業容の拡大に伴う中途採用の増加及び新卒採用によるものであります。

4.当社は、単一セグメントであるため、従業員数は全社共通としております。

5.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

6.平均年齢、平均勤続年数及び平均年間給与は、正社員のみで算定しております。

 

(2) 労働組合の状況

当社の労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。

 

2 【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。また、必ずしもそのようなリスク要因には該当しない事項につきましても、投資者の投資判断上、重要であると考えられる事項につきましては、投資者に対する積極的な情報開示の観点から以下に記載しております。

なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであり、将来において発生する可能性のあるリスクを全て網羅するものではありません。

 

(1) 事業環境に関するリスク
① 競合について

当社は、「もっと、面白く」を企業理念に、主に女性向けゲームの開発・運営に注力しております。当社は、これまで培ってきたモバイルオンラインゲーム開発・運営のノウハウを活かして、ユーザーのニーズに合致し、他社のモバイルオンラインゲームと差別化したタイトルを継続して提供してまいりました。しかしながら、今後、競合他社との競争が激化した場合或いは競合会社が提供するタイトルとの差別化が図られない場合には、当社の提供するモバイルオンラインゲームの利用者数が減少し、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

② ユーザー嗜好について

当社が事業を展開するモバイルオンラインゲーム市場においては、基本料金を無料とし、アイテム等に対して課金するアイテム課金制のモバイルオンラインゲームのニーズが高くなっており、当社は、このアイテム課金制のモバイルオンラインゲームを主に開発・提供しております。しかしながら、ユーザーの嗜好が変化し、アイテム課金制のモバイルオンラインゲームに対するニーズが低下した場合は、想定していた課金アイテムの販売による収益が得られない可能性があり、この結果、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

③ 主要な事業活動の前提となるプラットフォームについて

当社コンテンツは、各プラットフォーム運営会社(Apple Inc.、Google LLC等)とのコンテンツ提供に関する契約に基づき、プラットフォーム運営会社を介してユーザーに提供しております。このため、プラットフォーム運営会社の事業方針の変更や手数料率の変動等があった場合、また、当社のコンテンツがプラットフォーム運営会社側の要件を十分に満たさない等の理由により、不適当であると判断され、コンテンツ提供に関する契約を締結または継続できない場合、及びプラットフォーム運営会社において不測の事態が発生した場合など、プラットフォーム運営会社を介してユーザーに当社コンテンツを提供できなくなる場合には、当社の業績及び事業展開に重大な影響を与える可能性があります。なお、本書提出日現在において契約継続等に影響を及ぼす事態は発生しておりません。

 

④ サービス及びシステムの障害並びにインターネット接続環境の不具合について

当社は、サービス及びそれを支えるシステム、並びにインターネット接続環境の安定した稼働が、事業運営の前提であると認識しております。従って、常時データバックアップやセキュリティ強化を実施しているほか、信頼性の高いクラウドサービスへシステムを委託することで、安定的なシステム運用体制の構築に努めております。しかしながら、予期せぬ自然災害や事故、ユーザー数及びトラフィックの急増やソフトウエアの不具合、ネットワーク経由の不正アクセスやコンピュータウイルスの感染などの障害や不具合が発生した場合にはサービスの安定的な提供が困難となり、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(2) 事業展開に関するリスク
① 特定コンテンツへの依存について

当社の総売上高に対する「スタンドマイヒーローズ」(繁体字版を含む)及び「魔法使いの約束」のモバイルオンラインゲームに係る売上高の割合は、2022年1月期において80.9%(「スタンドマイヒーローズ」(繁体字版を含む)が21.7%、「魔法使いの約束」が59.2%)、2023年1月期において71.3%(「スタンドマイヒーローズ」(繁体字版を含む)が20.0%、「魔法使いの約束」が51.3%)となり、総売上高の大部分を占めております。当該状況に関しましては、他の既存コンテンツの底上げ及び新規コンテンツのリリース等の施策を実施することにより、当該コンテンツへの依存度を低減していく方針ですが、市場環境の変化やユーザーの動向等により当該コンテンツの売上高が急速に悪化する場合、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

② 開発費及び広告費の負担について

当社のゲームコンテンツの開発方針として、ターゲット層を設定し、高品質なタイトルをリリースする方針であります。また、広告宣伝に関して現在はインターネット広告が中心でありますが、今後も新規ユーザーの獲得等を目的に様々なメディアへの露出を行っていく方針であります。当社では、ゲームコンテンツ単位での開発費の予実管理及び費用対効果を見極めた広告宣伝の実行により、コストの最適化に努めております。しかしながら、不測の事態、例えばユーザーの嗜好の急激な変化等により投資に見合った効果がみられない場合や広告媒体の出稿枠獲得競争の激化等により想定を上回るコストが生じた場合には、当社の業績に影響を与える可能性があります。

 

③ コンテンツ制作におけるクリエイターへの依存について

当社は、当社が立案した企画に基づくイラストやシナリオの制作等に関して、業務の一部を外部クリエイターに委託し、コンテンツを制作しております。当社では、特定の外部クリエイターへの依存度を低下させるために、複数のクリエイターに分散して委託するとともに、委託するクリエイターを新たに開拓し、クリエイターとの良好な関係の継続に努めることにより、リスクの軽減を図っております。しかしながら、当社の想定どおりにクリエイターを開拓できない場合、契約内容の見直しや解除がなされた場合、制作委託費用が上昇した場合には、当社の業績に影響を与える可能性があります。

 

④ 新たな事業展開について

当社は、今後新たなモバイルオンラインゲームを開発及び提供していくとともに、モバイルオンラインゲームの企画、開発及び運営で得たノウハウを応用し、将来の収益源となる新たなコンテンツの創出を行う方針であります。本書提出日現在において具体化しているものはありませんが、新たな人材の確保、システム投資等のための追加的な支出が今後発生する可能性があります。また、新たな事業展開が想定どおりに進捗しなかった場合には、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

⑤ 在庫リスクについて

当社の取扱うグッズ商品は、消費者の嗜好性が強く、そのライフサイクルの長短も予測しがたいのが実情であります。当社では、販売管理システムを活用し在庫の適正化を図っておりますが、販売見込の相違やマーケットの変化による予期せぬ余剰在庫や滞留在庫の発生により、評価損等が計上される可能性があります。また、当該在庫について多額の評価損等が生じた場合には、当社の業績に影響を与える可能性があります。

 

⑥ 海外展開について

当社は展開する事業のエリアを海外に拡大してまいりたいと考えております。海外においては国内とは異なる法規制が敷かれている場合があり、当社の提供するコンテンツを海外展開する際にはその国の法令等に適切に対応する必要があります。また海外展開には政治・文化・商慣習の違い等の潜在的なリスクもあると考えております。それらへの対応に際して想定以上の工数・コストが生じた場合には、当社の業績に影響を与える可能性があります。

 

(3) 法的規制・業界規制に関するリスク
① 法的規制について

当社が属するモバイルオンラインゲーム業界は、主に「有料アイテム」における過度な射幸心の誘発等の問題がたびたび提起されており、最近では「不当景品類及び不当表示防止法(景品表示法)」における有利誤認・優良誤認や「資金決済に関する法律(資金決済法)」における前払式支払手段の取扱いについて取り上げられました。当社は一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)へ加入するとともに、顧問弁護士との協議や法改正に関する情報交換等を通じて上記各種法的規制等について積極的に対応しております。このため、当該各種法的規制等は当社のサービス提供に大きな影響を与えていないものと認識するとともに、今後も変化する可能性がある社会的要請について、サービスを提供する企業として自主的に対応し、業界の健全性・発展性を損なうことのないように努めてまいります。

しかしながら、今後社会情勢の変化によって、既存の法令等の解釈の変更や新たな法令等の制定等、法的規制が行われ、当社の事業が著しく制約を受ける場合には、当社の事業及び業績に重大な影響を与える可能性があります。

 

② コンテンツにおける表現の健全性について

当社では、ゲームコンテンツの健全性確保のため、ゲームの開発・提供過程において、各種法令やプラットフォーム運営事業者の基準を踏まえた多段階の社内チェック体制を構築しております。当該チェック体制により、青少年に対して著しく暴力的または性的な感情を刺激する描写・表現をコンテンツ内にて使用すること等を防止しております。しかしながら、今後、法的規制の強化や新たな法令の制定等に伴い、当社コンテンツの提供が規制される事態等が生じた場合には、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

③ 個人情報の管理について

当社は、モバイルオンラインゲームサービスの利用にあたり、利用者の氏名、ユーザーネーム、生年月日の登録が必要となります。また、ゲームキャラクターに関するグッズの通信販売事業においては、購入者及び配送先の住所等の個人情報を保有しております。これらの個人情報について、当社においては守秘義務があり、個人情報の取扱いについては、データへのアクセス制限を定めるほか、外部からの侵入防止措置等の対策を実施しております。

しかしながら、何らかの理由で重要な情報が外部に漏洩した場合には、当事者への賠償と当社に対する社会的信頼の失墜、さらなる情報管理体制構築のための支出等により、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

④ リアル・マネー・トレード(以下、RMTという。)について

当社のモバイルオンラインゲームのタイトルには、ユーザー同士がゲーム内で獲得したアイテムを交換できる機能を設けておりませんが、自らのゲームアカウントをオークションサイト等において現実の通貨で売買するRMTと呼ばれる行為が一部ユーザーにより行われております。当社では、オークションサイト等の適時監視を行い、違反者に対しては強制退会させる等、厳正な対策を講じております。しかしながら、当社が提供するゲームに関して大規模なRMTが発生する等、不測の事態が生じた場合には、サービスの信頼性が低下し、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(4) 経営体制に関するリスク
① 人材の確保及び育成について

当社は、事業拡大を進めていくため、スキルとセンスを持つ人材の確保及び育成が重要な課題であると考えております。特に、開発部門を中心に極めて高度な技術力・企画力を有する人材が要求されるため、当社の採用基準を満たす優秀な人材を継続的に採用するとともに、既存の人材の更なる育成のため、研修体制の充実等に努めております。しかしながら、業務上必要とされる人材を確保・育成できない場合には、当社の業績に影響を与える可能性があります。

 

② 特定人物への依存について

当社の代表取締役社長である中島瑞木及び代表取締役副社長である中島杏奈は、創業者であると同時に創業以来当社の経営方針や事業戦略の決定及びその遂行において重要な役割を担ってまいりました。当社では、代表取締役社長がビジョン戦略および組織戦略等を統括し、代表取締役副社長がコンテンツ戦略全般等を統括する体制をとっており、両氏に過度に依存しない経営体制の構築を進めておりますが、何らかの事情により、両氏に不測の事態が生じた場合、または、いずれかが退任するような事態が生じた場合は、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

 

③ コンプライアンス体制

当社では、今後企業価値を高めていくためにはコンプライアンス体制が有効に機能することが重要であると考えております。そのため、コンプライアンスに関する社内規程を策定し、社内研修、社内ポータルサイトへの掲載等の手段により周知徹底を図り、コンプライアンス体制の強化に取組んでおります。しかしながら、これらの取組みにも関わらずコンプライアンス上のリスクを完全に解消することは困難であり、今後の当社の事業運営に関してコンプライアンス上問題のある事態が発生した場合、当社の企業価値及び業績に影響を与える可能性があります。

 

④ 内部管理体制について

当社では、企業価値の持続的な増大を図るためにコーポレート・ガバナンスが有効に機能することが不可欠であると認識しております。業務の適正性及び財務報告の信頼性の確保、更には健全な倫理観に基づく法令遵守の徹底が必要と認識しており、内部管理体制の充実に努めております。しかしながら、事業の急速な拡大により、十分な内部管理体制の構築が追いつかない状況が生じる場合には、適切な業務運営が困難となり、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(5) その他のリスク
① 知的財産の管理について

当社では、知的財産の管理において、知的財産の取扱いに関する留意事項を文書化した社内基準を制定するとともに、関係部署に所属する役員及び従業員に対して定期的な研修を実施する等、内部管理体制の強化に努めております。また、コンテンツ制作の一部を委託している外部クリエイターとの契約において、知的財産については第三者の知的財産権を侵害しないことや、当社所有の知的財産権の流出を防止する条項の設定等、細かく取り決めを行っております。しかしながら、当社の事業分野における第三者の特許権等が成立した場合、また、当該事業分野において認識していない特許等が既に成立している場合、第三者より損害賠償及び使用差止め等の訴えを起こされる可能性及び特許に関する対価(ロイヤリティ)の支払等が発生する可能性があり、その場合には、当社の業績に影響を与える可能性があります。

 

② 第三者との係争について

当社は、法令遵守を基本としたコンプライアンス活動の推進により、役員、従業員の法令違反等の低減努力を実施しております。しかしながら、当社及び役員、従業員の法令違反等の有無に関わらず、ユーザー、取引先、従業員その他第三者との予期せぬトラブル、訴訟等が発生する可能性があります。これらのトラブル、訴訟が発生した場合は、臨時的な費用の発生やブランドイメージの悪化等により、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。なお、本書提出日現在において第三者との係争はございません。

 

③ 自然災害等について

想定外の大規模地震・津波・洪水等の自然災害や火災等の事故災害、その他の要因による社会的混乱等が発生したことにより、当社や主要取引先の事業活動の停止または事業継続に支障をきたす事態が発生した場合には、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

④ 新型コロナウイルス等の感染症の流行について

新型コロナウイルス感染症については、グッズ販売やリアルイベント等の実施を中心に当社の事業運営に一定の影響を与えるものと考えておりますが、本書提出日現在において当社の事業及び業績への影響は軽微であると判断しております。しかしながら、新型コロナウイルス感染症が再度流行した場合や、新型インフルエンザ等をはじめとする新たな感染症が流行・蔓延した場合には、ユーザーの消費動向や取引先企業への影響が生じること等により、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

4 【経営上の重要な契約等】

 

相手方名称

契約の名称

契約内容

契約期間

Apple Inc.

iOS Developer Program

License Agreement

iOS搭載端末向けアプリケーションの配信及び販売に関する契約

1年間
(1年ごとの自動更新)

Google LLC

Androidマーケットデベロッパー販売/配布契約書

Android搭載端末向けアプリケーションの配信及び販売に関する契約

定めなし

大手エンターテインメント企業(注)

開発および配信に関するライセンス契約書

当該相手方との協業による、オリジナルオンラインゲームの企画、開発及び運営

サービス開始予定時期

2026年1月期

 

 (注) 当事者間の守秘義務により相手方の名称は非開示といたします。

 

2 【主要な設備の状況】

当社における主要な設備は、以下のとおりであります。

2023年1月31日現在

事業所名
(所在地)

設備の内容

帳簿価額

従業員数
(人)

建物
(千円)

工具、器具及び備品

(千円)

合計
(千円)

本社
(東京都港区)

本社事務所

24,590

15,067

39,657

330

(105)

 

(注) 1.現在休止中の主要な設備はありません。

2.従業員数の()は、臨時従業員数を外書きしております。

3.本社事務所は、賃貸物件であります。

4.当社は、コンテンツ事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

 

① 【株式の総数】

 

種類

発行可能株式総数(株)

普通株式

18,000,000

18,000,000

 

 

① 【ストックオプション制度の内容】

該当事項はありません。

 

② 【ライツプランの内容】

該当事項はありません。

 

(5) 【所有者別状況】

2023年1月31日現在

区分

株式の状況(1単元の株式数100株)

単元未満
株式の状況
(株)

政府
及び地方
公共団体

金融機関

金融商品
取引業者

その他の
法人

外国法人等

個人
その他

個人以外

個人

株主数(人)

2

20

54

27

19

2,596

2,718

所有株式数

(単元)

1,279

1,509

28,303

797

127

22,964

54,979

5,000

所有株式数の割合(%)

2.326

2.744

51.479

1.449

0.230

41.768

100.0

 

(注)自己株式80株は、「単元未満株式の状況」に含まれております。

 

(6) 【大株主の状況】

2023年1月31日現在

氏名又は名称

住所

所有株式数
(株)

発行済株式
(自己株式を
除く。)の
総数に対する
所有株式数
の割合(%)

株式会社South air

東京都港区赤坂4丁目10-31-301

2,780,200

50.52

中島 瑞木

東京都練馬区

400,000

7.27

中島 杏奈

東京都港区

400,000

7.27

佐々木 大地

東京都千代田区

397,800

7.23

株式会社日本カストディ銀行(信託口)

東京都中央区晴海1丁目8-12

114,700

2.08

永井 詳二

東京都港区

56,700

1.03

楽天証券株式会社

東京都港区南青山2丁目6番21号

53,500

0.97

GMOクリック証券株式会社

東京都渋谷区道玄坂1丁目2番3号

37,000

0.67

諸留 正人

鹿児島県指宿市

20,000

0.36

中村 明弘

東京都渋谷区

20,000

0.36

4,279,900

77.76

 

(注) 株式会社South airが当事業年度において新たに主要株主となりました。同社は、当社代表取締役社長中島瑞木及び代表取締役副社長中島杏奈が両者合わせてその株式の100%を保有しております。

 

 

① 【貸借対照表】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2022年1月31日)

当事業年度

(2023年1月31日)

資産の部

 

 

 

流動資産

 

 

 

 

現金及び預金

6,899,241

6,097,511

 

 

売掛金

※1 430,433

※1 492,791

 

 

商品

64,767

114,370

 

 

貯蔵品

33

219

 

 

前渡金

12,523

8,875

 

 

前払費用

53,217

55,584

 

 

その他

91,186

273,756

 

 

流動資産合計

7,551,403

7,043,109

 

固定資産

 

 

 

 

有形固定資産

 

 

 

 

 

建物(純額)

※2 14,081

※2 24,590

 

 

 

工具、器具及び備品(純額)

※2 4,187

※2 15,067

 

 

 

建設仮勘定

990

 

 

 

有形固定資産合計

18,269

40,647

 

 

無形固定資産

 

 

 

 

 

ソフトウエア

7,530

6,215

 

 

 

無形固定資産合計

7,530

6,215

 

 

投資その他の資産

 

 

 

 

 

投資有価証券

1,853

 

 

 

関係会社株式

100

100

 

 

 

繰延税金資産

30,093

 

 

 

敷金

152,828

151,981

 

 

 

投資その他の資産合計

183,021

153,934

 

 

固定資産合計

208,821

200,798

 

資産合計

7,760,225

7,243,907

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2022年1月31日)

当事業年度

(2023年1月31日)

負債の部

 

 

 

流動負債

 

 

 

 

買掛金

※1 38,734

※1 93,942

 

 

1年内返済予定の長期借入金

3,000

 

 

未払金

76,799

137,536

 

 

未払費用

127,446

182,210

 

 

未払法人税等

139,199

5,737

 

 

未払消費税等

31,466

 

 

前受金

387,087

 

 

契約負債

187,933

 

 

預り金

20,521

16,631

 

 

賞与引当金

13,254

22,049

 

 

その他

4,000

 

 

流動負債合計

841,508

646,042

 

負債合計

841,508

646,042

純資産の部

 

 

 

株主資本

 

 

 

 

資本金

1,910,309

1,910,309

 

 

資本剰余金

 

 

 

 

 

資本準備金

1,905,309

1,905,309

 

 

 

資本剰余金合計

1,905,309

1,905,309

 

 

利益剰余金

 

 

 

 

 

その他利益剰余金

 

 

 

 

 

 

繰越利益剰余金

3,103,230

2,782,449

 

 

 

利益剰余金合計

3,103,230

2,782,449

 

 

自己株式

133

203

 

 

株主資本合計

6,918,716

6,597,864

 

純資産合計

6,918,716

6,597,864

負債純資産合計

7,760,225

7,243,907

 

② 【損益計算書】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(自 2021年2月1日

 至 2022年1月31日)

当事業年度

(自 2022年2月1日

 至 2023年1月31日)

売上高

6,519,896

5,537,488

売上原価

※1 3,213,236

※1 3,398,286

売上総利益

3,306,659

2,139,202

販売費及び一般管理費

※2 1,808,060

※2 2,346,521

営業利益又は営業損失(△)

1,498,599

207,318

営業外収益

 

 

 

受取利息

41

68

 

受取配当金

2

 

為替差益

73

 

その他

422

249

 

営業外収益合計

465

391

営業外費用

 

 

 

支払利息

131

12

 

為替差損

1,572

 

上場関連費用

13,737

 

株式交付費

17,403

 

その他

118

6

 

営業外費用合計

32,963

19

経常利益又は経常損失(△)

1,466,101

206,946

特別損失

 

 

 

減損損失

※3 12,367

 

投資有価証券評価損

68,526

 

特別損失合計

80,893

税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△)

1,466,101

287,840

法人税、住民税及び事業税

441,241

2,847

法人税等調整額

60,765

30,093

法人税等合計

502,007

32,940

当期純利益又は当期純損失(△)

964,093

320,780