株式会社デコルテ・ホールディングス
Decollte Holdings Corporation
芦屋市大桝町1番25号 アクセシオ芦屋3F
証券コード:73720
業界:サービス業
有価証券報告書の提出日:2022年12月23日

(1) 連結経営指標等

回次

国際会計基準

移行日

第3期

第4期

第5期

第6期

決算年月

2018年

10月1日

2019年

9月

2020年

9月

2021年

9月

2022年

9月

売上収益

(千円)

4,704,301

3,670,431

4,592,196

5,322,418

営業利益

(千円)

886,244

416,731

871,806

1,377,813

税引前利益

(千円)

750,448

317,952

735,393

1,264,975

親会社の所有者に帰属する

当期利益

(千円)

468,001

172,296

574,977

1,018,557

親会社の所有者に帰属する

当期包括利益

(千円)

468,001

172,296

574,977

1,018,557

親会社の所有者に帰属する

持分

(千円)

2,486,113

2,954,115

3,126,412

3,827,314

4,257,232

資産合計

(千円)

10,618,672

10,616,343

10,838,015

11,152,970

12,588,280

1株当たり親会社所有者帰属持分

(円)

443.94

527.52

558.29

675.02

835.07

基本的1株当たり当期利益

(円)

83.57

30.77

102.20

190.17

希薄化後1株当たり当期利益

(円)

親会社所有者帰属持分比率

(%)

23.4

27.8

28.8

34.3

33.8

親会社所有者帰属持分

当期利益率

(%)

17.2

5.7

16.5

25.2

株価収益率

(倍)

12.40

6.86

営業活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

1,232,874

636,024

1,247,016

1,152,334

投資活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

129,832

62,033

356,937

198,892

財務活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

1,000,424

61,256

1,189,902

1,288,546

現金及び現金同等物の

期末残高

(千円)

850,255

952,872

1,588,120

1,288,296

1,350,976

従業員数

(人)

412

376

357

365

(外、平均臨時雇用者数)

-)

120

114

79

85

(注)1.第4期より、国際会計基準(以下「IFRS」という。)により連結財務諸表を作成しています。なお、第3期についても2018年10月1日をIFRS移行日とした2019年9月期のIFRSによる連結経営指標等を合わせて記載しています。

2.希薄化後1株当たり当期利益については、移行日から第4期までは潜在株式が存在しないため、第5期及び第6期は新株予約権の残高がありますが、希薄化効果を有する潜在株式が存在していないため記載していません。

3.移行日から第4期までの株価収益率については、当社株式は非上場であるため記載していません。

4.第3期以降のIFRSに基づく連結財務諸表については、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、PwC京都監査法人の監査を受けています。

5.当社は2021年4月15日付の取締役会決議により、2021年5月6日付で普通株式1株につき普通株式2株の株式分割を行っていますが、第3期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり親会社所有者帰属持分及び基本的1株当たり当期利益を算定しています。

 

 

(2) 提出会社の経営指標等

回次

第2期

第3期

第4期

第5期

第6期

決算年月

2018年9月

2019年9月

2020年9月

2021年9月

2022年9月

売上高

(千円)

6,167,837

891,531

649,948

732,289

703,637

経常利益又は

経常損失(△)

(千円)

215,127

107,510

43,161

27,372

95,586

当期純利益又は

当期純損失(△)

(千円)

340,701

171,592

27,367

17,163

527,523

資本金

(千円)

100,000

100,000

100,000

155,384

155,384

発行済株式総数

(株)

2,800,000

2,800,000

2,800,000

5,670,000

5,670,000

純資産額

(千円)

2,310,841

2,139,249

2,166,617

2,261,778

2,188,893

総資産額

(千円)

8,267,424

7,098,053

6,992,721

6,788,244

6,712,805

1株当たり純資産額

(円)

825.30

382.01

386.90

398.62

429.10

1株当たり配当額

(円)

(うち1株当たり中間配当額)

(-)

(-)

(-)

(-)

(-)

1株当たり当期純利益又は1株当たり当期純損失

(△)

(円)

121.68

30.64

4.89

3.05

98.49

潜在株式調整後1株当たり当期純利益

(円)

自己資本比率

(%)

28.0

30.1

31.0

33.3

32.6

自己資本利益率

(%)

1.3

23.7

株価収益率

(倍)

13.25

配当性向

(%)

従業員数

(人)

433

40

35

35

31

(外、平均臨時雇用者数)

(155)

(21)

(14)

(12)

(14)

株主総利回り

(%)

103.0

(比較指標:東証マザーズ指数)

(%)

(-)

(-)

(-)

(-)

(61.7)

最高株価

(円)

1,680

1,380

最低株価

(円)

960

719

 (注)1.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、第2期から第4期までは潜在株式が存在しないため、第5期及び第6期は新株予約権の残高がありますが、希薄化効果を有する潜在株式が存在しないため記載していません。

2.株価収益率について第2期から第4期までは、当社株式は非上場であるため、第5期は当期純損失のため記載していません。

3.第2期、第3期及び第5期の自己資本利益率は当期純損失につき記載していません。

4.第3期の従業員が第2期に比べて393人減少した主な原因は、2018年10月1日付で新設分割により既存の事業を子会社へ移管したことに伴い、当社従業員を転籍させたためです。

5.第3期以降の財務諸表については、「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和38年大蔵省令第59号)に基づき作成しており、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、PwC京都監査法人の監査を受けています。

なお、第2期については、「会社計算規則」(平成18年法務省令第13号)の規定に基づき算出した各数値を記載しています。また、当該各数値については、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づくPwC京都監査法人の監査を受けていません。

6.当社は2021年4月15日付の取締役会決議により、2021年5月6日付で普通株式1株につき普通株式2株の割合で株式分割を行っています。第3期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額及び1株当たり当期純利益又は1株当たり当期純損失(△)を算定しています。

7.2021年6月22日付をもって東京証券取引所マザーズに株式を上場しましたので、第2期から第5期までの株主総利回り及び比較指標については記載していません。第6期以降の株主総利回り及び比較指標は、2021年9月期末を基準として算出しています。

8.最高・最低株価は、2022年4月3日以前は東京証券取引所マザーズにおけるものであり、2022年4月4日以降は東京証券取引所グロースにおけるものであります。

なお、2021年6月22日付をもって同取引所に株式を上場しましたので、それ以前の株価については記載していません。

 

 

2【沿革】

 前述の「(はじめに)」に記載のとおり、当社の前身は旧株式会社デコルテです。CCH6a株式会社(現株式会社デコルテ・ホールディングス)は2016年12月13日に設立され、2017年1月31日に旧株式会社デコルテの全株式を取得したことにより同社を子会社化、その後CCH6a株式会社を存続会社、旧株式会社デコルテを消滅会社とする吸収合併を2017年10月1日に行いました。その後商号を2017年10月1日に株式会社デコルテに、2020年4月1日に株式会社デコルテ・ホールディングスに変更しています。

そこで当社の沿革に加えて当社の前身となる旧株式会社デコルテの沿革を以下に記載しています。

 

(当社)

年月

事項

2016年12月

東京都千代田区においてCCH6a株式会社(現株式会社デコルテ・ホールディングス)を設立

2017年1月

旧株式会社デコルテの全株式を取得し子会社化

2017年10月

CCH6a株式会社を存続会社、旧株式会社デコルテを消滅会社とする吸収合併を行い、商号を株式会社デコルテに変更。本社を兵庫県芦屋市へ移転

2018年10月

新設型の会社分割により、株式会社Decollte Photography(現株式会社デコルテ)、株式会社Decollte Wedding及び株式会社Decollte Wellnessを設立。持株会社体制へ移行

2018年10月

株式会社Decollte Wellnessの全株式を株式会社メディロムへ譲渡しリラクゼーション事業から撤退

2019年11月

CES DEPARTURESを閉店し、ホテル挙式運営サービスから撤退

2020年4月

商号を株式会社デコルテ・ホールディングスへ変更

株式会社Decollte Photographyを存続会社、株式会社Decollte Weddingを消滅会社とする吸収合併を実施

2020年5月

BEARS TABLE 及び HAPPY VERY MUCH を閉店し、オリジナル挙式のプロデュースから撤退

2020年7月

St. AQUAを株式会社メモリード東京へ事業譲渡し、チャペルウエディングのプロデュースから撤退

2020年11月

「和婚スタイル」及び「THE DRESS SHOP」の全店舗を株式会社ベスト―アニバーサリーへ事業譲渡し、神社婚のプロデュース及びドレス及び着物のレンタルサービスから撤退

2021年4月

アニバーサリーフォトサービスにおける関東地区初の店舗HAPISTA TOKYOを東京都台東区に開店

2021年6月

東京証券取引所マザーズに株式を上場

2021年7月

大都市圏近郊のリゾートエリアにおける初の常設リゾート型店舗となるSTUDIO AQUA軽井沢店を開店

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所グロース市場に移行

 

(旧株式会社デコルテ)

年月

事項

2001年11月

旧株式会社デコルテ(本社:大阪市淀川区、代表取締役:小林健一郎)を設立

2001年12月

サロン・ド・デコルテを兵庫県芦屋市に開店、エステティックサービスの提供を開始

2002年8月

チャイニック・ボディ梅田を大阪市北区に開店、リラクゼーションマッサージサービスの提供を開始

2003年10月

本社を兵庫県芦屋市に移転

2004年2月

株式会社斎憲に出資

2004年3月

東京都港区にSt. AQUAを開店し挙式(チャペルウエディング)のプロデュースを開始

2004年7月

サロン・ド・デコルテを営業譲渡、エステティック事業より撤退

2007年1月

株式会社斎憲を吸収合併

2008年1月

STUDIO TVBを大阪市西区に、STUDIO AQUAを東京都港区に開店し、フォトウエディングサービスの提供を開始

2010年1月

STUDIO AN及びAN WEDDING WITHを福岡市博多区に開店、九州地区に進出

2010年7月

フォトウエディングサービスにおける初の単独店舗となるSTUDIO TVB 梅田店 を大阪市北区に開店

2010年8月

フォトウエディングサービスにおける関東地区初の単独店舗となるSTUDIO AQUA 新宿店 を東京都新宿区に開店

2011年4月

40minutes芦屋店を兵庫県芦屋市に開店し、フィットネスジムサービスの提供を開始

2011年5月

東京都港区にTHE DRESS SHOP 東京店、大阪市西区に南堀江店、福岡市博多区に福岡店を開店し、ドレス及び着物のレンタルサービスの提供を開始

2011年7月

STUDIO 8 を名古屋市中区に開店し東海地区に進出

2011年10月

大阪府泉佐野市にCES DEPARTURESを開店し、ホテル挙式の運営サービスの提供を開始

2013年11月

東京都台東区にBEARS TABLE 及び HAPPY VERY MUCH を開店し、オリジナル挙式のプロデュースを開始

2014年1月

京都市下京区に和婚スタイル京都店を開店し、神社婚のプロデュースを行う「和婚スタイル」の営業を開始

2015年4月

沖縄県北谷町にSTUDIO SUNS を開店、沖縄地区に進出

2015年6月

大阪市西区にHAPISTA を開店しアニバーサリーフォトサービスの提供を開始

2017年7月

北海道旭川市にSTUDIO SOLA を開店、北海道地区に進出

2017年10月

CCH6a株式会社を存続会社、旧株式会社デコルテを消滅会社とする吸収合併を実施

 

 

3【事業の内容】

当社は持株会社として当社グループの経営方針策定・経営管理を担当しており、当社グループは、当社及び連結子会社1社で構成され、フォトウエディング等のサービスを提供するスタジオ事業の他、パーソナルトレーニングを中心とするフィットネスジムの運営を行っています。なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。

 当社グループは「Happiness」「Beauty」「Wellness」をテーマとして、既成のサービスには無いもの、「こんなサービスがあったらいいな」という考えを形にして店舗展開していくことを意識し、お客様の幸福に寄り添いながら事業を展開しています。

 当社がスタジオ事業の中核として提供しているフォトウエディングとは、結婚式や披露宴とは別の日に結婚写真を撮影する、或いは結婚式や披露宴を行わずに結婚写真を撮影するサービスを指し、前者は結婚写真の「前撮り」「別撮り」とも呼ばれています。

国内の人口減少や結婚に対する価値観の変化等に伴い結婚式や披露宴を実施する人々が減少する中においても、挙式を行ったカップルが別撮りを利用する比率は増加しており、新郎新婦がホストとして慌ただしく過ごす結婚式当日を避けしっかりと記念に残る写真を撮影したい、或いは当日とは異なる衣裳や場所で思い出に残る写真を残したいというニーズが高まっているものと当社は考えています。下表のとおり株式会社リクルートマーケティングパートナーズが実施した「ゼクシィ結婚トレンド調査」によれば、挙式を行った組数のうち、別撮りの実施率は2014年の56.7%から2022年には73.3%にまで上昇しています。今後もフォトウエディングの利用者は増加傾向で推移すると当社では考えています。

 

挙式を行った組数のうち、別撮りを行った組数の割合

(単位:%)

2014年

2015年

2016年

2017年

2018年

2019年

2020年

2021年

2022年

56.7

59.4

63.0

63.7

64.3

62.6

67.8

70.8

73.3

(出所:株式会社リクルートマーケティングパートナーズ「ゼクシィ結婚トレンド調査」2014~2022)

 

当社は、2018年において全婚姻組数58万6千組(*1)の50%超にあたる約30.9万組(*2)がフォトウエディングを利用していると推計しています。また、当社は、フォトウエディングの国内市場規模は2018年時点で年間約521億円(*3)であると推計しており、上記のような動向を背景に今後も成長していくと見込んでいます。

当社グループの提供するフォトウエディングサービスは、屋内に設営した専用スタジオにて撮影を行う「スタジオ撮影」と屋外で撮影を行う「ロケーション撮影」を提供しています。当社が「ターミナル店舗」と位置付ける主力の大型店舗では、利便性の高い都市部のターミナル駅から徒歩10分程度の立地に130~150坪前後の面積を基準とするフォトウエディング専用のフォトスタジオを出店し、店舗内には接客・衣装選び・メイク・着付け・撮影の各工程に必要な設備を全て備え、同一店舗内でサービスを完結することを可能としています。特にスタジオ撮影の充実に注力し、店舗毎に独自のテーマを持ったハウススタジオに加えて、半数以上の店舗に設置した屋内和庭園には本物の日本家屋と同じ素材を使用して和室と庭園を再現、ビル内のスタジオにいながら和の雰囲気を創り出す取組が多くの顧客の支持を得ていると当社は考えています。ロケーション撮影では、四季の美しい風景や自然、公園・寺社等の撮影スポットでの撮影を行っています。撮影にあたっては当社グループが保有する和装(白無垢、色打掛等)・洋装(ウエディングドレス等)のラインナップからお客様に衣裳を選択いただき、当社グループで教育研修を施した正社員のメイクアップアーティスト、フォトグラファーがメイク・撮影を行うことで、成果物としての写真を提供するだけでなく、撮影体験そのものも含めて顧客の思い出に残るサービスを提供しています。

サービスは以下の流れで提供しています。

 ①相談:プランの説明や和装・ドレス見学等の打合せ、撮影日候補を決定

 ②衣裳合わせ:衣裳の試着及び撮影当日に使用する衣裳の決定

 ③メイクアップ:フォトウエディング専門のメイクアップアーティストが小物選び、ヘアメイクをサポート

 ④撮影:フォトウエディング専門のフォトグラファーによる撮影、成果物(写真データ、アルバム等)の納品

アニバーサリーフォトサービスは屋内に設営した専用スタジオ(HAPISTA)において、子供写真や家族写真の撮影を提供しています。「HAPISTA」では、オリジナルの衣裳作成や、ロケーション撮影を行います。また、「HAPISTA」では、あらかじめ定められた立ち位置、ポージングで撮影するだけでなく、お客様に自由に動いていただき、ありのままの表情を撮影しています。

フォトウエディングサービスは、首都圏を中心に「スタジオAQUA」、関西圏を中心に「スタジオTVB」を展開しているほか、名古屋に「スタジオ 8」、福岡に「スタジオAN」、沖縄に「スタジオSUNS」、北海道に「スタジオSOLA」を展開しています。またアニバーサリーフォトサービスを提供する店舗として「HAPISTA」を、成人式写真やペット写真等への新たな取組として「ハレイ」を展開しています。その他は兵庫県でフィットネスジムである「40minutes」を2店舗展開しています。

 

当社グループが運営しているスタジオ事業の店舗の状況は以下のとおりです。

ブランド

展開地域

店舗数

スタジオAQUA

東京都、神奈川県、埼玉県、静岡県、長野県

8

スタジオTVB

大阪府、京都府、兵庫県、奈良県

5

スタジオ8

愛知県

2

スタジオAN

福岡県

1

スタジオSUNS

沖縄県

3

スタジオSOLA

北海道

1

HAPISTA

東京都、大阪府

5

ハレイ

東京都

1

当社グループが実施している事業を事業系統図によって示すと以下のとおりです。

[事業系統図]

0101010_003.jpg

 

(*1)厚生労働省「令和元年(2019)人口動態統計月報年計(確定数)の概況」より

(*2)フォトウエディングの利用組数は以下の算式により当社で推計しています。

(a)挙式あり組数のうち、フォトウエディングを行う組数

挙式あり組数:

全婚姻組数58.6万組(厚生労働省「令和元年(2019)人口動態統計月報年計(確定数)の概況」)×挙式実施割合64.9%(株式会社リクルートマーケティングパートナーズ「結婚総合意識調査(2018)」)=38.0万組

フォトウエディング実施組数:

挙式あり組数38.0万組×別撮実施率64.3%(株式会社リクルートマーケティングパートナーズ「ゼクシイ結婚トレンド調査(2018)」)=24.4万組

(b)挙式なし組数のうち、フォトウエディングを行う組数:

挙式なし組数:

全婚姻組数58.6万組-挙式あり組数38.0万組=20.6万組

フォトウエディング実施組数:

挙式なし組数20.6万組×ナシ婚撮影比率31.4%(ウェディングパーク「ナシ婚に関する実態調査」(2018/12/17))=6.4万組

(c)推計フォトウエディング利用組数

(a)24.4万組+(b)6.4万組=30.9万組

(*3)フォトウエディングの国内市場規模は以下の算式により当社で推計しています。

撮影単価 169千円(株式会社リクルートマーケティングパートナーズ「ゼクシイ結婚トレンド調査2018」のスタジオ撮影単価159千円とロケーション撮影単価178千円の平均値)×フォトウエディング利用組数30.9万組=521億円

(*4)フォトウエディング利用組数(*2)、市場規模推計(*3)は、一定の前提の下、外部の統計資料や公表資料を基礎として当社グループが推計したものであり、基礎となる統計資料や推計には固有の限界があるため、実際の市場規模は推計値と異なる可能性があります。

4【関係会社の状況】

(1) 連結子会社

 

名称

住所

資本金

(百万円)

主要な事業の内容

議決権の所有割合又は被所有割合

(%)

関係内容

(連結子会社)

 

 

 

 

 

株式会社デコルテ

兵庫県芦屋市

100

スタジオ事業

100

資金の借入

経営指導料の受取

役員の兼任

 (注)1.「主要な事業の内容」欄には、セグメント情報の名称を記載しています。

2.株式会社デコルテは特定子会社に該当しています。

3.有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。

4.株式会社デコルテは、特定子会社であり、売上収益(連結会社相互間の内部売上高を除く。)の連結売上収益に占める割合が10%を超えていますが、売上収益に占める当該連結子会社の売上収益の割合が90%を超えているため、主要な損益情報等の記載を省略しています。

 

 

(2) その他の関係会社

 

名称

住所

資本金

(百万円)

主要な事業の内容

議決権の所有割合又は被所有割合

(%)

関係内容

株式会社MIXI

東京都渋谷区

9,698

デジタル

エンターテインメント事業他

被所有

30.07

役員の兼任 1名

 (注)株式会社MIXIは有価証券報告書を提出しています。

 

 

5【従業員の状況】

(1) 連結会社の状況

 

2022年9月30日現在

セグメントの名称

従業員数(人)

スタジオ事業

334

71

報告セグメント合計

334

71

その他

8

11

全社(共通)

23

3

合計

365

85

 (注)1.従業員数は就業人員(当社グループからグループ外への出向者を除き、グループ外から当社グループへの出向者を含む。)であり、臨時雇用者数(パートタイマー、人材会社からの派遣社員を含む。)は、年間の平均人員を( )外数で記載しています。

2.その他として記載されている従業員数は「フィットネス」に所属しているものです。

3.全社(共通)として記載されている従業員数は、本社管理部門等に所属しているものです。

 

(2) 提出会社の状況

 

 

 

 

2022年9月30日現在

従業員数(人)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(円)

31

14

35.4

4.0

4,649,872

 

セグメントの名称

従業員数(人)

その他

8

11

全社(共通)

23

3

合計

31

14

 (注)1.従業員数は就業人員(当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む。)であり、臨時雇用者数(パートタイマー、人材会社からの派遣社員を含む。)は、年間の平均人員を( )外数で記載しています。

2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。

3.その他として記載されている従業員数は「フィットネス」に所属しているものです。

4.全社(共通)として記載されている従業員数は、本社管理部門等に所属しているものです。

 

(3) 労働組合の状況

 当社グループにおいて労働組合は結成されていませんが、労使関係は円満に推移しています。

 

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものです。

(1) 経営の基本方針

 当社グループは「Happiness」「Beauty」「Wellness」をテーマに掲げています。当社グループの目的は、店舗を通して、当社グループの価値観をお客様に明確に提示し、幸福を感じていただける方を一人でも多く増やしていくことです。このテーマの下、当社グループでは年間約2万組(2022年9月期時点の当社のフォトウエディング撮影組数とHAPISTAの撮影組数の合計)のお客様にサービスを提供しており、お客様の「想い」に寄り添い、株主の皆様に信頼され、社会貢献できる経営を確立してまいります。

 当社グループでは、3年間の中期経営計画を策定していますが、1年経過するごとに新たな3年間の計画に更新し、経営目標を設定しています。当社は従前より「フォトウエディング市場のリーディングカンパニーからライフフォトカンパニーへ」との将来像を掲げてまいりましたが、現行の2023年9月期から2025年9月期までの中期経営計画においては「フォトウエディングサービスのさらなる成長」と「ライフフォトカンパニーの礎を創る」をテーマとして、フォトウエディングサービスの成長と、アニバーサリーフォトサービス「HAPISTA」の成長、その他のライフイベント領域への事業拡大について、具体的な戦略を策定し、これらスタジオ事業のより一層の成長に注力してまいります。

 

(2) 経営環境

 当社グループを取り巻く経営環境は少子高齢化が一段と進み、厚生労働省が公表している「人口動態統計調査(2021年)」によれば平均婚姻年齢は2005年で男性29.8歳、女性28.0歳から2021年で男性31.0歳、女性29.5歳と上昇しています。また同調査によると年間の婚姻組数は長期に渡り減少傾向が続き、近年では2012年に一時的に増加した後は減少が続き、2019年には599千組に増加したものの、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を大きく受けた2020年においては525千組、2021年においては501千組と大きく減少しました。一方で、近年では家族を中心とした少人数での挙式や披露宴を行わない結婚スタイル、ソーシャルネットワークサービスを利用した体験の共有等、従来の結婚式の様式にとらわれない、新たな価値観が醸成されていると当社では考えています。このような環境下において、結婚写真についても従来は挙式会場で当日に撮影を行うスタイルが主流でしたが、当日の式場とは異なるスタジオ、ロケーションの中で、参列者に気兼ねすることなく、挙式当日には撮影できないような写真を残せるフォトウエディングサービスの需要が増加し、今後もその傾向は続いていくものと当社では考えています。また、披露宴を行わない結婚スタイルにおいてもフォトウエディングで花嫁衣裳に袖を通し、結婚の報告等を行うことで花嫁体験をするケースが認知されつつあると考えています。

 2020年以降は新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、ブライダル業界においては、従来型の挙式・披露宴業態では参列者への配慮からの「3密」回避や、大人数のイベントの自粛傾向の強まりを受け、挙式・披露宴の延期や中止による実施組数が減少しました。フォトウエディング業態は、新郎新婦だけで「3密」を回避しつつ撮影が可能であり、挙式・披露宴の延期・中止が増える中で思い出を残したいカップルの写真へのニーズが高まったと当社では考えています。2022年に入り新型コロナウイルス感染拡大時の行動制限が緩和され、挙式・披露宴市場は徐々に回復しつつありますが、コロナ禍において加速した結婚式に対する新たな価値観の浸透は今後も続き、フォトウエディングに対するニーズと存在感は今後さらに高まっていくものと当社は考えています。

 

(3) 経営戦略、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 上記の経営の基本方針及び経営環境を踏まえた中長期的な経営戦略、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題は以下のとおりです。

 

 スタジオ事業では「フレームを超える感動を」を行動指針として、「新しい感動体験をつくり、文化として浸透させる」を使命としています。

2025年9月期までの中期経営計画においては「フォトウエディングサービスのさらなる成長」と「ライフフォトカンパニーの礎を創る」をテーマとして、事業を成長させ使命を果たすために、以下の成長戦略を進めてまいります。

 

フォトウエディングサービスのさらなる成長

・フォトウエディングのリーディングカンパニーとして自ら市場を広げる活動とともに、出店ペースを上げ、さらなる成長を目指す。

・顧客層の厚い大都市圏への出店を進めつつ、2025年9月期には地方都市型店舗の展開を開始、商圏を拡げていく。

・一部センター化を開始した衣裳管理に加え、オンライン接客のセンター化など、店舗運営の効率化に向けた取組も進める。

ライフフォトカンパニーの礎を創る

・アニバーサリーフォトを提供するHAPISTAの展開を加速、2026年9月期末までに50店舗体制へ拡大。

・成人式写真は事業化に向けた動きを加速、他のライフイベント領域への進出も検討。

 

これらの成長戦略を実現するため、以下の具体的な取組を実行しています。

 

①フォトグラファー、メイクアップアーティストの人材確保及び育成

 当社グループはフォトグラファー及びメイクアップアーティストについて、外注依存することなく自社で正社員として雇用しています。専門学校の卒業生や未経験者を積極的に正社員として採用し、当社グループの研修を行う専門部署が技術研修・指導を継続的に行うことにより、写真撮影に関わる職種ごとの専門技術・ノウハウを習得したプロフェッショナル人材として育成しています。

 研修は当社で設定した技術等級に応じて実施され、等級別に以下の目標を設定しています。

第1等級(入社1年後):一般的・標準的な要求に対し、上位者の指示やマニュアル、研修で教わった内容のもとに対応できる、もしくは習得中の段階であり必要とされる基本的なスキルを知るレベル

第2等級(入社2年後):行動を振り返り習熟することで、一般的・標準的な要求に、独力で対応できるレベル

第3等級(入社5年超):難しさ・複雑さのある要求に、独力で対応できるような、プロとして完成するレベル

 整備された教育システムにより、フォトグラファー及びメイクアップアーティストの技術力を高めつつ高水準で均質化し個人差を極小化することで、当社グループが提供するフォトウエディングサービスは安定した品質でのサービス提供が担保されていると当社では考えています。

 また、撮影・メイクの専門技術を保有する人員を正社員として確保(2022年9月期末時点において、フォトグラファー:135名、メイクアップアーティスト:148名)していることで、フォトウエディングサービスの平均単価が上昇する春秋の繁忙期の需要を確実に取り込むことを可能としています。また、少人数で日程調整が容易かつ短時間で撮影可能なフォトウエディングの特性を活かし平日に顧客を取り込むことで人員と設備の稼働を平準化し、稼働が土日に集中する結婚式や披露宴と比較してより多くの撮影を可能としています。

 

当社グループのフォトグラファー及びメイクアップアーティストの人員数の推移

(単位:人)

2018年9月

2019年9月

2020年9月

2021年9月

2022年9月

266

271

262

280

283

 

②Web集客力の強化

 当社ではWebサイト制作について制作チームを内製化しており、適時適切なWebサイトの更新、SEO対策(*)、Web集客状況のモニタリング等を行っています。また、社員であるフォトグラファーやメイクアップアーティストからのSNSを通じた情報発信にも積極的に取り組んでいます。

 「ゼクシィ結婚トレンド調査2022」(株式会社リクルートマーケティングパートナーズ)によれば、首都圏における顧客によるフォトウエディング事業者の選定媒体として、SNSが48.7%、その他インターネット上のWebサイトが31.0%と多く利用されています。

 

別撮りのスタジオ・ロケーション撮影の依頼先を検討する際に利用した情報源

(単位:%、複数回答可)

媒体

2020年

2021年

2022年

SNS

39.4

47.4

48.7

その他Webサイト

27.6

30.6

31.0

結婚情報サイト

19.3

25.5

24.1

結婚式場の紹介

14.2

15.4

18.2

結婚情報誌

11.6

13.0

9.6

友人・知人の紹介

11.3

10.1

8.6

挙式会場などのHP

6.1

5.6

7.8

(株式会社リクルートマーケティングパートナーズ「ゼクシイ結婚トレンド調査2022」)

 

 当社グループの接客件数のうち90%以上は自社Webサイトでの予約によるものであり、その入口となるWeb検索においては、SEO対策(*)と、競合他社に先行してWebサイトからの集客に注力してきたことによる過去の検索数の蓄積等により、「フォトウエディング」「前撮り」等のキーワード検索で各地域において上位を占める結果を導いています。SNSを通じた情報発信にも積極的に取り組み、当社グループの提供するサービスの認知度を向上させる活動を進めています。スタジオ事業においては、各店舗の公式アカウントに加えて、技術水準等の社内認定基準を満たしたフォトグラファーやメイクアップアーティストについては個人アカウントを開設し、フォロワー数を増やし情報発信力を強化することによる認知度の向上に取り組んでいます。さらに、SNSにおいては当社グループのサービスに満足いただけた顧客自身により情報発信されることで、当社グループ・顧客の双方向からの情報発信が当社グループのサービスの認知度を高める仕組み作りを推進しています。

(*)「Search Engine Optimization」の略であり、インターネット検索結果でWebサイトを上位表示させたり、より多く露出するための一連の取組のことを「SEO」といいます。

 

③衣裳

 和装の品揃えの充実と、洋装ドレスはデザインを内製化して国内外の仕入先に直接発注することで最新のデザインのトレンドを取り入れた衣裳をいち早く提供することを可能とし、品質とコストを自社でコントロールしつつ、顧客に「多くの衣裳の中からお気に入りを選ぶ楽しさ」を提供し満足度を高める取組を進めています。

 

④地域に根差した店舗展開

 当社グループは首都圏で「スタジオAQUA」、関西圏で「スタジオTVB」、名古屋で「スタジオ 8」、福岡で「スタジオAN」、沖縄で「スタジオSUNS」、北海道で「スタジオSOLA」を展開しており、それぞれの地域に応じたブランディング・店舗づくりを行っています。大都市圏の店舗はターミナル駅近辺を中心に出店することにより、地域のお客様にとって利便性の高い店舗展開を行っています。

 今後は、大都市圏においては大規模なターミナル店舗とその周辺に展開する中小規模のサテライト店舗を組み合わせ、商圏内のシェアを引き上げる戦略を推進します。また、オンライン接客等のセンターオペレーション化や衣裳管理のリモート化等を進めることで、店舗の業務とスペースの効率化及び既存店稼働率の向上を推進します。これらの施策と併せて、郊外や地方都市における中規模商圏に対応した省スペース・少人数で運営可能な地方都市型店舗の展開、リゾート地におけるフォトウエディングサービスを提供するリゾート型店舗の展開を推進してまいります。

 これらの取組により、当社グループでは、2025年9月期までの中期経営計画期間においてフォトウエディングサービスの店舗を11店舗、アニバーサリーフォトサービス(HAPISTA)の店舗を31店舗出店する計画です。

スタジオ事業の店舗数の推移は以下のとおりです。

 

2009年

2010年

2011年

2012年

2013年

2014年

2015年

店舗数

2

5

7

9

11

12

15

(ウエディング)

2

5

7

8

10

11

13

(アニバーサリー)

1

1

1

2

出店数

0

3

2

2

2

1

3

退店数

0

0

0

0

0

0

0

2016年

2017年

2018年

2019年

2020年

2021年

2022年

店舗数

17

19

19

18

20

22

26

(ウエディング)

15

17

17

16

17

18

20

(アニバーサリー)

2

2

2

2

2

3

5

(ペット・成人式写真)

1

1

1

出店数

2

2

1

0

2

3

4

退店数

0

0

1

1

0

1

0

(注)2009年から2021年は12月末の情報であり、2022年は9月末現在の情報です。

 

⑤衛生管理

 当社グループでは新型コロナウイルス感染症対策を含めた適切な衛生管理体制を構築するため、各店舗への必要な衛生設備の配置及び衛生管理の指導を徹底し、お客様が安心してサービスの提供を受けることができる環境を整備しています。

 

⑥衣裳の品質管理

 当社グループではグループ全体の衣裳を管理する部門を設置し、定期的な衣裳の購入と廃棄、店頭在庫の入替等を行い衣裳デザインの陳腐化や使用過多・経年による劣化品の使用を防止することで品質を確保しています。衣裳の買付けにあたっては仕入先と直接交渉し、デザイン・品質を確認した上で大量購入することで低価格を実現しています。

 

⑦新型コロナウイルス感染症拡大への対応

 当社では新型コロナウイルス感染症への対応として、非接触でコロナ禍においても安心して撮影申込が可能な「オンライン専門相談カウンター」によるオンライン接客の拡充、長距離の移動が制約を受ける中で都市近郊の旅行先でのフォトウエディングを提供する「フォトジェニックジャーニー」の実施等、顧客のニーズをとらえ環境に合わせた施策を実行してまいります。

 

⑧フォトウエディング事業領域の拡大及びライフイベント領域への展開加速

 近郊の旅行先でフォトウエディングを行う「フォトジェニックジャーニー」、新郎新婦だけでなく家族と一緒に撮影する「家族フォトウエディング」、フォトウエディングにオンライン結婚式を組み合わせた「フォトパブリックウエディング」、本格的なチャペルでフォトウエディングを行う「チャペルフォトプラン」等の取組や、入国規制緩和及び円安により市場の再拡大が見込めるインバウンド需要の取込みを推進し、フォトウエディング事業領域の拡大を加速してまいります。

 また、スマートフォンやコンパクトデジタルカメラによる手軽な個人撮影とは異なる写真に対する消費者のニーズに対し、当社グループの持つフォトグラフィック技術を活用し、ライフイベント領域への展開に取り組んでまいります。既に多店舗展開を進めている、家族や子供の記念日(アニバーサリー)をテーマとしたフォトスタジオである「HAPISTA」については、中期経営計画において店舗展開をさらに加速し、事業基盤を強固なものとしてまいります。また、成人式フォトサービスの「NALU」については事業化に向けた取組を加速してまいります。この他、貸切スタジオでの撮影や散歩等の日常を切り取るようなペット写真サービス等、様々なライフステージにおいて顧客に寄り添ったサービスの展開を推進してまいります。

 

(4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標

 当社では、経営方針・経営戦略等又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標として、調整後営業利益による評価を行っています。調整後営業利益は「営業利益±その他の収益・費用+本社費(※)」で算定しています。調整後営業利益の金額・内容は「3経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容②経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容d.経営方針・経営戦略・経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の達成・進捗状況について」をご参照ください。

(※)本社費:管理部門等で発生する全社的な管理費用等

2【事業等のリスク】

 当社グループの事業遂行には様々なリスクを伴います。本書提出日現在において、投資家の投資判断に重要な影響を及ぼす可能性のある主なリスクは、以下のとおりです。なお、これらは、当社グループが事業を遂行する上で発生しうるすべてのリスクを網羅しているものではありません。また、将来に関する事項につきましては別段の記載がない限り、本書提出日現在において当社グループが判断したものです。

 

(1) 事業環境について

①当社グループの事業について

 当社グループはスタジオ事業を成長領域と捉え、フォトウエディング需要の増加に対応するため継続的に新規出店を行っていますが、予期せぬ事態によりフォトウエディング需要が大きく減少した場合には当社グループの財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 中長期的な経営戦略を策定する中で、当社グループは、婚姻組数、撮影組数、撮影単価、コスト変動等の様々な前提を置いています。このような前提は必ずしも正しいという保証はなく、当社グループは前提が誤っていたことによる影響に対応して経営戦略又は事業運営を適時に変更することができない可能性があります。

 

②他社との競合について

 当社グループの競合他社は、その資本力、サービス・商品、店舗開発力、価格競争力などにおいて、当社グループより優れている場合があります。競合他社がその優位性を現状以上に活用してサービスや商品の販売に取り組んだ場合には、当社グループが販売競争で劣勢に立たされ、当社グループの期待通りにサービス・商品を提供できない、又は現在の受注水準を維持できないことも考えられ、当社グループの財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 また、競合他社が当社グループと同等又はより優れたサービスを導入した場合や、競合他社が当社グループよりも低い価格でこれらを提供した場合には、当社グループの施策が期待した効果を上げることができないことも考えられ、当社グループの優位性が低下し、当社グループの財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

③売上収益の季節的変動の影響について

 当社グループのスタジオ事業において提供するフォトウエディングのサービスは、紅葉や桜を背景としたロケ地での撮影の需要が高まる秋と春に繁忙期を迎えます。一方コスト面については、当社はフォトグラファー及びメイクアップアーティストを直接雇用しており、店舗の賃料等も固定して発生することから固定費比率が高くなっています。そのため、当社グループの利益は第1四半期及び第3四半期に偏重する傾向があります。したがって当該期間中に台風等の天候不順や異常気象等が発生した場合には、当社グループの財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(2) 法規制について

①法規制について

 当社グループのスタジオ事業は、「美容師法」の適用を受けています。

 当社グループは、内部管理体制の充実を図り、社内教育を推進することで法令の遵守に努めていますが、今後新たな法的規制の導入や現行の法的規制の強化もしくは変更等が行われた場合には、当社グループの財政状態及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。

 また、当社グループは、広告宣伝を行う際の各種制作物の表現について、「不当景品類及び不当表示防止法」の適用を受けています。当社グループは法令を遵守するために、グループで一元的な広告審査体制を構築していますが、万一、これらの法令に違反する行為が行われた場合には、当社グループが社会的信用を失う可能性があり、当社グループの財政状態及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。

 

②個人情報等の漏洩リスクについて

 当社グループは、個人情報取扱事業者として個人情報にかかる義務等の遵守を法令上求められています。

 当社グループでは顧客情報管理規程を制定し、個人情報が記載された書類やデータについては保管庫における施錠管理やパスワード管理により管理を徹底する等、安全性及び信頼性に万全の対策を講じていますが、人為的過誤、自然災害、第三者によるセキュリティ侵害や予測しない不正アクセス等により、個人情報その他の顧客情報や当社グループの機密情報が漏洩し、また、その漏洩した情報が悪用された場合には、顧客の経済的・精神的損害に対する損害賠償等が発生する可能性があります。さらに顧客情報の漏洩等が当社グループの信用低下や企業イメージの悪化につながることで、当社グループの財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

③労務管理について

 当社グループは、労働基準法などの関係法令を遵守し、労働時間や有給休暇の取得状況を管理するなど、適正な労働環境の整備に努めています。

 しかし、万一当社グループにおいて、これらの法令に抵触するなど労務管理が不十分な事態が生じた場合には、社会的な信用の低下を招き必要な人材の確保に支障をきたすなど、当社グループの財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(3) 事業に関するリスク

①特定のサービスへの依存について

 当社グループは、売上収益・利益共にフォトウエディングサービスへの依存率が高くなっています。今後もフォトウエディング市場は拡大するものと見込んでいますが、当該市場の成長が鈍化するような場合には、当社グループの財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

②人材の確保・育成について

 当社グループは、今後の事業拡大を進めていくにあたり、優秀な人材を確保するとともに人材育成が重要な課題であると認識しています。このため、採用活動、教育研修等の充実に努めていますが、必要とする人材の確保ができなかった場合や中核となる優秀な人材の流出等が生じた場合、人材の育成が図れなかった場合には、出店計画の遅延や既存店舗での運営に支障をきたし、当社グループの財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

③当社グループのWebサイトにおける外部検索エンジンによる集客について

 当社グループのサービスの利用者の多くは、特定の検索エンジン(「Google」「Yahoo!JAPAN」等)を経由して当社グループのWebサイトを認知しており、今後も検索エンジンからの集客を強化すべくSEO(※)やインターネット広告によるマーケティング活動を実施していく予定です。

 しかしながら、検索エンジンが検索結果を決定するロジック(アルゴリズム)を大幅に変更する等、何等かの要因により、これまでの手法が有効に機能しなかった場合には、当社グループの財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

(※)「Search Engine Optimization」の略であり、インターネット検索結果でWebサイトを上位表示させたり、より多く露出するための一連の取組のことを「SEO」といいます。

 

④システム障害について

 当社グループのサービスの利用者の多くは、インターネット上の当社グループのWebサイトを通じて当社グループのサービスを認知しており、また、自社サイトを通じて予約を受け付けているため、事業の安定的な運用のためにシステム強化及びセキュリティ対策を行っています。

 しかしながら、予期せぬ自然災害や不慮の事故等により当社グループが運営する媒体のコンピューターシステムに障害が発生した場合や、想定を超える急激なアクセス増等の一時的な過負荷によってコンピューターシステムが動作不能に陥った場合には、サービス停止により、当社グループの財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑤出店について

 当社グループは、売上収益増大のために出店を積極的に進めてまいります。出店にあたっては店舗の立地が業績を左右する重要な要素となるため、出店にあたり緻密なマーケティングを行い、需要予測や採算性の評価を十分に行った上で出店の意思決定をしています。複数の展開地域で並行して店舗開発を進めているものの、出店立地として適切な候補物件が確保できない場合、出店に必要な人材が確保できない等の理由により出店予定時期までに出店ができない場合、又は出店実績が計画と乖離する場合には、当社グループの財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑥当社グループが提供するサービス及び商品に関するクレームについて

 当社グループは、利用者からの品質に対する期待に応えつづけることが重要だと認識しており、日頃から従業員に対して高品質なサービス提供をするよう指導や教育を行っています。また、スタジオ事業における写真データ保存上の不備やアルバム等の納品漏れ等を事前に回避するための管理体制を確保しています。しかしながら、万一不具合などの問題を回避できずお客様に損害を与えた場合には、クレームや損害賠償請求等が発生する可能性があり、当社グループの信用や財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑦風評等の影響について

 当社グループが運営しているサービスは、それぞれ個人を対象としたサービスであるため、利用者の口コミやインターネット上の書き込み、マスコミ報道等により影響を受けるものと認識しています。これに対して当社グループでは、顧客満足度を高めるための意識や、コンプライアンスを遵守する意識を高く保つように従業員への教育を行っています。しかしながら、当社グループに不利益な情報や風評が流れた場合には、当社グループが提供するサービスの利用者が減少する等、当社グループの財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑧内部管理体制について

 当社グループは、今後の事業運営及び事業拡大に対応するため、内部管理体制について一層の充実を図る必要があると認識しています。今後、事業規模の拡大に合わせ、内部管理体制も充実・強化させていく方針ですが、事業規模に適した内部管理体制の構築に遅れが生じた場合には、当社グループの財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑨自然災害について

 万一、大規模地震や台風等の自然災害により、当社グループの本社や店舗又は顧客に甚大な被害が発生した場合には、当社グループの事業展開、財政状態及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。

 

⑩感染症について

 インフルエンザ等の感染症の大流行により長期にわたる営業休止を余儀なくされた場合には、当社グループの財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑪新型コロナウイルス感染症について
 新型コロナウイルス感染症拡大リスクに対して、店舗におけるマスク着用、消毒等の衛生管理徹底の指示、フェイスガードやパーテーション等の衛生管理用品の導入、スタジオやメイクルーム、接客スペース等の店舗設備・備品への抗菌コーティングの実施等の感染拡大防止策を講じています。

 しかしながら、新型コロナウイルス感染症の拡大及び政府等によるその対応策により長期に渡る営業休止を余儀なくされた場合や顧客の外出自粛、消費意欲の減少等により来店数や受注数が減少した場合には、当社グループの財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑫新規事業について

 当社グループは、現在までの事業活動を通して培ったスタジオ事業のノウハウを生かし、更なる成長を目指して写真撮影関連・周辺事業へ投資していく予定です。新規事業展開にあたっては慎重な検討を重ねた上で取り組んでまいりますが、当該事業を取り巻く環境の変化等により、当初の計画通りの成果が得られない場合には、当社グループの財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(4) その他業績に影響を及ぼす可能性のある事項について

①有利子負債について

 当社グループは、旧株式会社デコルテの株式取得資金等を金融機関からの借入れにより調達しています。また、当連結会計年度末時点で6,929,622千円の有利子負債(注1)を計上しており有利子負債比率(注2)は162.8%となっています。このうちシンジケートローン契約による借入金残高2,831,761千円の金利については市場金利と連動して3ヵ月毎に見直される契約となっており、今後、市場金利が上昇した場合には当社グループの財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(注1)有利子負債:借入金及びリース負債(主として店舗の物件賃借契約より生じたもの)

(注2)有利子負債比率:有利子負債÷資本×100

 

 また、シンジケートローン契約には財務制限条項(財務コベナンツ)が付されており、2021年9月期以降の決算期末における借入人の連結ベース(日本基準)での純資産の部の合計金額及び経常利益の金額について下記記載の水準を維持する必要があります。

・直近の事業年度末日における連結貸借対照表に記載される純資産の部の合計金額の75%に相当する金額以上

・2021年9月期末日及びそれ以降の各事業年度末日における連結損益計算書に記載される経常損益を2回連続して損失としないこと

 これらの財務コベナンツに一つでも違反した場合は、当該借入についての期限の利益を喪失し、借入金の一括返済を求められる可能性があります。

 当社グループでは、上記の金融機関からの多額の借入に関係した、金利上昇に係るリスクと財務コベナンツへ

の抵触による一括返済リスクに対応するため、主に以下の取組を実施しています。

 

・収益性を重視した戦略立案と経営管理

 当社グループは、特に赤字計上等による財務コベナンツへの抵触を回避するため、収益性を重視した戦略立案と経営管理を行っています。具体的には、新規出店にあたり緻密なマーケティングを行い、需要予測や採算性の評価を十分に行った上で取締役会において新規出店の意思決定をしています。また、当社グループでは、各店舗を経営上の重要な単位として管理しています。

・財務バランスを意識した投資計画、資金計画の立案と実行

 当社グループにおける主な資金需要は、新規出店の建設資金及びこれに関連した保証金の差入です。財務バランスを悪化させるような不必要な追加借入を発生させないため、営業活動によるキャッシュ・フローの実績等を参考にした設備投資計画及び出店計画を立案し、これに従って投資を実行しています。

 

②総資産に占めるのれんの割合が高いことについて

 当社グループはIFRSに基づき連結財務諸表を作成しているため現行基準下では当該のれんの償却は不要となりますが、非流動資産にのれんとして当連結会計年度末時点で5,635,785千円を計上しており、総資産に占める割合が44.8%となっており、減損が発生した場合は当社グループの財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 ただし、当連結会計年度末における回収可能価額は、のれんが含まれる資金生成単位又はそのグループの資産の帳簿価額を大幅に上回っていることから、減損テストに用いた主要な仮定が合理的な範囲内で変更されたとしても、当該資金生成単位又はそのグループの回収可能価額が帳簿価額を下回る可能性は低いと考えています。仮に税引前割引率が347.0%上昇した場合又は将来キャッシュ・フローの見積額が74.5%減少した場合に減損損失が発生する可能性がありますが、今後5年間の成長率がゼロであった場合でも回収可能価額はのれんが含まれる資金生成単位又はそのグループの資産の帳簿価額を十分に上回るため、減損の可能性は低いと考えています。

 当社グループでは、のれんの減損に係るリスクを逓減するため、事業の収益力強化に努めており、主に以下の取組を実施しています。

 

・緻密な出店戦略による収益構造の最適化

 前述の「(4)①有利子負債について ・収益性を重視した戦略立案と経営管理」にて説明しました通り、当社グループの新規出店は緻密なマーケティング、十分な需要予測や採算性の評価を特徴としています。これにより、人件費の最適化、稼働率の向上等、費用構造の最適化を目指しています。今後も、緻密なマーケティング、十分な需要予測や採算性の評価を出店戦略の根本に据え、引き続き、売上収益の拡大及び利益率の向上に努める方針です。

・集客手法の工夫による受注組数の増加

 スタジオ事業は、インターネット利用の増加とともに、顧客によるウェブ検索が増加傾向にあり、SNSを中心とした新たな情報発信手段の台頭等、当社グループを取り巻く事業環境は変化してきています。こうした変化を捉え、当社グループでは、紙面広告、ウェブ広告やその他メディアを利用した集客から店舗における接客、サービスの提供まで各部門を一気通貫したPDCAサイクルを運用し、受注組数の増加に努めています。

 

 ただし、これらの取組が十分ではなく、のれんの対象となる事業の収益力が低下し減損損失を計上するに至った場合には、当社グループの財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。詳細につきましては、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 15.非金融資産の減損」をご参照ください。

 

③投資に伴う減損リスクについて

 当社グループの所有する固定資産は将来の収益を生み出すことを前提に資産として計上しています。しかしながら、事業環境や競争状況の変化等により期待する成果が得られない場合には、減損損失が発生し、当社グループの財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

④賃貸借による店舗展開について

 当社グループは、当連結会計年度末現在の建物賃貸借契約により賃貸人に差し入れている敷金及び保証金を470,445千円計上しています。この資産は、賃貸人の財政状態が悪化し、返還不能になったときは、賃料及び解体費用との相殺ができない範囲において貸倒損失が発生し、当社グループの財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑤株式会社MIXIとの関係について

 当社は、株式会社MIXIが主要株主である筆頭株主であり、当連結会計年度末現在において、当社発行済株式総数の27.03%を保有しています。株式会社MIXIの今後の当社株式の保有方針によっては、当社株式の流動性や市場価格等に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑥新株予約権による株式の希薄化について

 当社グループでは、役員、従業員等を対象として、業績向上に対する意欲・士気向上、及び優秀な人材の確保のため、ストックオプション制度を採用しています。

 これらのストックオプションの行使が行われた場合には、発行済株式総数が増加することにより1株当たりの株式価値が希薄化し、株価形成に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑦配当について

 当社グループは、株主に対する利益還元を経営の重要課題の一つとして認識していますが、当面は内部留保の充実を図るため、当社は設立以来、配当を実施していません。将来的には、業績を勘案しながら株主への利益の配当を目指していく方針です。現時点において配当実施の可能性及びその実施時期につきましては、未定です。

 

⑧M&Aについて

 当社グループでは、新規事業やサービスの拡大のため、M&Aを有効な手段のひとつに位置付けており、今後も必要に応じてM&Aを実施する方針です。

 M&Aに際しては、対象企業のビジネス、財務内容及び法務等について詳細なデューデリジェンスを行い、各種リスクの低減を図る方針です。しかしながら、これらの調査段階で想定されなかった事象が、M&A実行後に発生する場合や、事業展開が計画通りに進まず当初期待した業績への寄与の効果が得られない場合、実施後の業績未達等によるのれん等の減損が発生した場合には、当社グループの財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 なお、本書提出日現在において具体的に計画している企業買収や資本提携等の案件はありません。

 

3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものです。

(1) 経営成績等の状況の概要

①経営成績の状況

 当連結会計年度における我が国の経済は、当初は新型コロナウイルスの国内感染状況が改善に向かい、行動制限の緩和により企業・個人ともに消費動向に持ち直しの動きが見られました。しかし、その後の感染第6波・第7波における感染者の急増による消費活動の停滞、ロシアによるウクライナ侵攻や円安の影響等による資源・原料価格の上昇等が国内経済に悪影響を及ぼすなど、先行き不透明な状況が続いています。

 ブライダル業界においては、従来型の挙式・披露宴業態では一部で実施組数が回復しつつあるものの、コロナ禍における「結婚式」に対する価値観の変化の加速とも相まって、新型コロナウイルス感染拡大前の水準を下回って推移しています。オンライン挙式や少人数挙式へのシフトを図ることで顧客の要望に応える動きも出ていますが、参列者数の減少による単価の低下もあり、本格的な回復には至っていない状況が続いています。

 一方で、コロナ禍において様々な新しい結婚のかたちが浸透していく中、フォトウエディングも新たな結婚式のスタイルの一つとして注目を集め、新規参入を試みる事業者も現れるなど、フォトウエディング市場は活況を呈してまいりました。

 このような経営環境の下、主力業態であるフォトウエディングサービスにおいては、「撮る結婚式」に対する期待の高まりに応えるべく、非接触でコロナ禍においても安心して撮影申込が可能な「オンライン専門相談カウンター」の拡充、行動制限が緩和される中では旅行先でのフォトウエディングサービスを提供する「フォトジェニックジャーニー」の強化等、顧客のニーズと環境に合わせた施策を実行してまいりました。ニーズの高まりを受け、当連結会計年度においても新たに2店舗を出店しています。

 また、アニバーサリーフォトサービスの「HAPISTA」においては、お宮参りや七五三等のイベントだけでなく、お子様を中心に家族でリピートしたくなるHAPPYな体験を得られるフォトサービスを提供してまいりました。当連結会計年度においては新たに2店舗を出店、今後はさらに出店数を増やし、事業拡大を目指してまいります。

 当連結会計年度の経営成績は、新型コロナウイルス感染の第6波・第7波の影響を受けましたが、スタジオ事業、フィットネス事業ともに売上収益は前期を上回り、連結で過去最高の売上収益となりました。費用面では、前期において抑制していた広告宣伝を今後の受注活動のため一部強化したこと、新規出店の加速と出店地域の広がりに対応するための人材の先行採用と育成の強化の取組を進めたこと等を主な要因として増加しました。一方で、2022年1月31日付で譲渡したデコルテ浅草ビルの譲渡益として、その他の収益437百万円を計上しました。これらの結果、売上収益は5,322百万円(前期比15.9%増)となり、前期に比べ730百万円増加しました。営業利益は1,377百万円(同58.0%増)となり、前期に比べ506百万円増加しました。親会社の所有者に帰属する当期利益は1,018百万円(同77.1%増)となり、前期に比べ443百万円増加しました。

 また、当社グループの経営方針・経営戦略等又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標としている調整後営業利益は、当連結会計年度において1,438百万円となり、既存店の成長と前連結会計年度以降に出店した新店の貢献による売上収益の成長が、広告宣伝の強化や新規出店の加速に伴う費用の増加を吸収し、前期比7.6%の増益となりました。

 セグメントレベルの概況は以下のとおりです。

 

<スタジオ事業>

 スタジオ事業においては、上記のとおり、当連結会計年度においては、新型コロナウイルス感染の第6波・第7波により特に来店客数と撮影件数に影響を受けましたが、フォトウエディングサービスへのニーズの高まりに対応した多様なプランや新たなサービスの提供により撮影単価が上昇、また、コロナ禍に対応した施策の実施により、売上収益及び営業利益は前期を上回り過去最高となりました。

 当連結会計年度のセグメント業績は、売上収益5,230百万円(前期比16.2%増)、セグメント利益1,367百万円(53.8%増)となりました。

 

<その他>

 フィットネスジムにおいては依然として新型コロナウイルス感染症への警戒感が残る中でコロナ禍以前の水準までの回復には至りませんでしたが、売上収益及び営業利益は前期を上回り、黒字を回復しました。

 当連結会計年度のセグメント業績は、売上収益91百万円(前期比1.5%増)、セグメント利益10百万円(前期は17百万円の損失)となりました。

 

②財政状態の状況

(資産)

 当連結会計年度末における流動資産は1,723百万円となり、前連結会計年度末に比べ93百万円増加しました。これは主に現金及び現金同等物が62百万円増加したことによるものです。非流動資産は10,865百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,341百万円増加しました。これは主に当連結会計年度に新店舗の開店等により賃貸借契約期間中の賃借料等に相当する使用権資産が1,167百万円増加したことによるものです。

 この結果、資産合計は12,588百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,435百万円増加しました。

 

(負債)

 当連結会計年度末における流動負債は1,844百万円となり、前連結会計年度末に比べ109百万円増加しました。これは主に営業債務及びその他の債務が126百万円、リース負債が67百万円それぞれ増加する一方で、その他の流動負債が108百万円、未払法人所得税が28百万円それぞれ減少したことによるものです。非流動負債は6,486百万円となり、前連結会計年度末に比べ896百万円増加しました。これは主に当連結会計年度の新店舗の開店等により賃貸借契約期間中の賃借料等に相当するリース負債が1,095百万円増加する一方で、借入金の返済等により借入金が218百万円減少したことによるものです。

 この結果、負債合計は8,331百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,005百万円増加しました。

 

(資本)

 当連結会計年度末における資本合計は4,257百万円となり、前連結会計年度末に比べ429百万円増加しました。これは主に、利益剰余金が1,018百万円増加する一方、自己株式を600百万円取得したことに伴い資本が減少したことによるものです。

 この結果、親会社所有者帰属持分比率は33.8%(前連結会計年度末は34.3%)となりました。

 

③キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は1,350百万円となり、前連結会計年度末と比べ62百万円の増加となりました。当連結会計年度の各活動におけるキャッシュ・フローとそれらの要因は次のとおりです。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動によるキャッシュ・フローは前期比94百万円減少し、1,152百万円の収入となりました。主な要因は、継続事業からの税引前利益が1,264百万円となり、減価償却費及び償却費648百万円などのキャッシュの増加要因があった一方で、固定資産売却損益437百万円、法人所得税の支払額345百万円などのキャッシュの減少要因がありました。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動によるキャッシュ・フローは198百万円の収入(前期は356百万円の支出)となりました。主な要因は、2022年1月31日付でデコルテ浅草ビルを譲渡したことにより有形固定資産の売却による収入614百万円のキャッシュの増加要因があった一方で、当連結会計年度に開店した新店舗の賃貸借物件契約等に起因する投資の取得による支出が178百万円、有形固定資産及び無形資産の取得による支出237百万円などのキャッシュの減少要因がありました。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動によるキャッシュ・フローは1,288百万円の支出(前期は1,189百万円の支出)となりました。主な要因は、自己株式の取得による支出601百万円、賃貸借物件の家賃支払い等によるリース負債の返済による支出440百万円、長期借入金の返済による支出243百万円などのキャッシュの減少要因がありました。

 

④生産、受注及び販売の実績

a.仕入実績

 当社グループで行う事業は、提供するサービスの性質上、生産実績の記載になじまないため、当連結会計年度の「生産実績」に代えて「仕入実績」を記載します。

サービスの名称

当連結会計年度

(自 2021年10月1日

至 2022年9月30日)

金額(千円)

前期比(%)

フォトウエディング

552,565

125.6

アニバーサリーフォト

18,712

125.8

スタジオ事業 計

571,278

125.7

フィットネス

17

17.4

その他 計

17

17.4

合計

571,296

125.6

 (注)金額は仕入価格によっています。

 

b.受注実績

 当社グループで行う事業は、提供するサービスの性質上、受注生産を行うものが存在しないため記載していません。

 

c.販売実績

 当連結会計年度の販売実績をサービスごとに示すと、次のとおりです。

サービスの名称

当連結会計年度

(自 2021年10月1日

至 2022年9月30日)

金額(千円)

前期比(%)

フォトウエディング

5,057,355

115.7

アニバーサリーフォト

173,425

133.0

スタジオ事業 計

5,230,780

116.2

フィットネス

91,637

101.5

その他 計

91,637

101.5

合計

5,322,418

115.9

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものです。

 

①重要な会計上の見積り

 当社グループの連結財務諸表は、IFRSに基づき作成されています。この連結財務諸表の作成にあたって、決算日における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような会計上の見積り及び判断を必要としています。当社グループは、過去の実績や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、会計上の見積りを行っていますが、見積りの不確実性により、実際の結果がこれら見積りと異なる可能性があります。

 なお、当社グループの連結財務諸表の作成にあたって採用している重要な会計上の見積りは、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 4.重要な会計上の見積り及び見積りを伴う判断」に記載しています。

 

②経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

a.経営成績の状況

 スタジオ事業は「第1 企業の概況 3 事業の内容」に記載のとおり、フォトウエディングサービスとアニバーサリーフォトサービスから構成されます。これらを分解した結果及び分析結果は以下のとおりとなります。

 

・フォトウエディングサービス

 挙式・披露宴の実施組数は一部で回復しつつあるものの、結婚式に対する価値観の変化が加速する傾向にあること等により、フォトウエディング等の新たな結婚式のかたちへの関心が高まる中で、顧客のフォトウエディングサービスに対するニーズが広がり、スタジオ+ロケーションなど複数の場所での撮影や、和装・洋装両方の衣裳での撮影など当社の提供するサービスの中でも高単価のサービスの需要が増加したこと、また、2022年5月より提供を開始した新たな画像レタッチサービス「ライブレタッチ」の利用者の急増等により、既存店の平均単価は10.9%上昇し、既存店売上高が前年同期比7.0%増加しました。加えて、前連結会計年度に開店した2店舗が期初から収益貢献すると同時に、当連結会計年度にスタジオTVBなんばパークス店、スタジオ8名古屋駅前店を出店したこと等により、売上収益は前期に比べ685百万円増加し、5,057百万円となりました。

 

・アニバーサリーフォトサービス

 前期と比較して行動制限が緩和された中、新型コロナウイルス感染の第6波・第7波による影響は受けつつも、前連結会計年度に開店した1店舗が期初から収益貢献すると同時に、当連結会計年度に「HAPISTA江坂店」、「HAPISTA枚方T-SITE店」を出店したこと等により、売上収益は43百万円増加し、173百万円となりました。

 

 フィットネスジムについては、「(1)経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況 <その他>」に記載しています。

 

b.財政状態の状況

 財政状態の状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ② 財政状態の状況」に記載したとおりです。

 

c.資本の財源及び資金の流動性についての分析

 (a)キャッシュ・フローの状況

 キャッシュ・フローの状況につきましては「(1)経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。

 

(b)財務政策

 当社グループでは、運転資金及び設備資金については、内部留保により調達することを基本としていますが、突発的な資金需要が発生した場合には、必要に応じて外部からの資金調達を行うことがあります。また連結財政状態計算書において当社による旧株式会社デコルテ株式の取得資金として長期借入金を計上しています。

 当連結会計年度末において流動負債に計上した借入金は258百万円、非流動負債に計上した借入金は3,126百万円です。

 なお、子会社については、当社を通じての資金調達を原則としています。

 

d.経営方針・経営戦略・経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の達成・進捗状況について

 当社グループの経営方針・経営戦略等又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標として、調整後営業利益があります。当社グループは、調整後営業利益を用いて業績を測定しており、当社グループの業績評価をより効果的に行うために有用かつ必要な指標であると考えています。

 当連結会計年度における調整後営業利益は1,438百万円となり、前期比7.6%増加しました。これは既存店の成長と前連結会計年度以降に出店した新店の貢献による売上収益の成長が、広告宣伝の強化や新規出店の加速に伴う費用の増加を吸収したことが要因です。

 

 営業利益と調整後営業利益の調整は以下のとおりです。

(単位:千円)

 

決算年月

国際会計基準

第3期

第4期

第5期

第6期

2019年9月

2020年9月

2021年9月

2022年9月

営業利益

886,244

416,731

871,806

1,377,813

(減算)その他の収益

3,100

143,645

52,507

440,061

(加算)その他の費用

13,212

242,438

33,639

6,972

(加算)本社費(注)

487,675

472,701

483,698

494,069

調整後営業利益

1,384,030

988,226

1,336,636

1,438,793

(注) 本社費は管理部門等で発生する全社的な管理費用等です。

 

e.経営成績に重要な影響を与える要因について

 経営成績に重要な影響を与える要因については、「2 事業等のリスク」をご参照ください。

 

f.経営者の問題意識と今後の方針について

 経営者の問題意識と今後の方針については、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照ください。

 

4【経営上の重要な契約等】

 当社は、2021年12月16日開催の取締役会において、当社の所有するデコルテ浅草ビルを譲渡することを決議するとともに、同日付で譲渡契約を締結しています。

 

(1) 譲渡の理由

この度譲渡するデコルテ浅草ビルは、当社の前身となる旧株式会社デコルテが2004年に吸収合併した株式会社斎憲より承継し、建物の底地については賃借する形で自社の店舗物件として運用してまいりました。

しかし、当該物件については既に建築後50年以上が経過し、老朽化が進んだ設備については更新のための設備投資を実施しつつ、将来的な建て替えの必要性等についての検討を続けてまいりました。

今般、底地の所有者である株式会社ジェイ・ワン・プランニングより当該物件の購入の打診があり、当社が継続所有し維持管理や建て替え等に多額の投資を行うよりも、新規店舗の出店等の事業投資に振り向けるべきとの判断に至り、当該物件の譲渡を決定いたしました。

 

(2) 譲渡資産の内容

(単位:百万円)

資産の名称及び所在地

譲渡価額

帳簿価額

譲渡益

現 況

デコルテ浅草ビル

(東京都台東区)

614

177

435

店舗として使用

※譲渡益は譲渡価額から帳簿価額及び譲渡にかかる諸経費を控除した金額です。

 

(3) 相手先の概要

名称

株式会社ジェイ・ワン・プランニング

所在地

東京都千代田区有楽町1丁目1-2

東京ミッドタウン日比谷32階

代表者の役職・氏名

代表取締役 岡 則広

事業内容

不動産売買事業、不動産売買仲介事業

資本金

30百万円

設立年月日

2002年3月4日

純資産

486百万円 ※2021年1月末現在

総資産

3,600百万円 ※2021年1月末現在

大株主及び持株比率

岡 則広(83.3%)

上場会社と

当該会社の関係

資本関係

該当する事項はありません。

人的関係

該当する事項はありません。

取引関係

デコルテ浅草ビルの底地について、当該会社を賃貸人、当社を賃借人とする賃貸借契約を締結しております。

関連当事者への該当状況

該当する事項はありません。

 

(4) 譲渡の日程

取締役会決議日

2021年12月16日

契約締結日

2021年12月16日

物件引渡期日

2022年1月31日

 

(5) 今後の見通し

 当該物件については、当面は当社が賃借し店舗物件として引き続き使用いたしますが、2023年4月30日を物件明渡期日としており、明渡期日までに新たな賃借物件に店舗を移転する予定です。

 

(6) 当該事象の連結損益に与える影響額

 当該事象の発生による影響額は、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 25.その他の収益及びその他の費用」をご参照ください。

 

2【主要な設備の状況】

 当社グループにおける主要な設備は、次のとおりです。

(1) 提出会社

2022年9月30日現在

 

事業所名

(所在地)

セグメントの名称

設備の内容

帳簿価額(千円)

従業員数

(人)

建物及び

構築物

使用権資産

工具器具

及び備品

衣裳

土地

(面積㎡)

その他

合計

本社

(兵庫県芦屋市)

全セグメント

本社

管理業務

568

123,014

3,261

60,157

-

-

187,001

14

(3)

東京オフィス

(東京都港区)

全セグメント

管理業務

営業拠点

WEB制作

5,295

50,997

2,975

-

-

-

59,268

9

40minutes芦屋

(兵庫県芦屋市)

その他

フィットネスジム

1,948

48,757

2,717

-

-

-

53,424

4

(8)

40minutes六甲道

(神戸市灘区)

その他

フィットネスジム

11,161

55,156

266

-

-

-

66,585

4

(3)

(注)1.IFRSに基づく金額を記載しています。

2.使用権資産は主に建物の賃借契約に基づくものです。

3.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数(パートタイマー、人材会社からの派遣社員を含む。)は、年間の平均人員を( )外数で記載しています。

 

(2) 国内子会社

2022年9月30日現在

 

会社名

事業所名

(所在地)

セグメントの名称

設備の内容

帳簿価額(千円)

従業員数

(人)

建物及び

構築物

使用権資産

工具器具

及び備品

衣裳

土地

(面積㎡)

その他

合計

株式会社

デコルテ

スタジオAQUA

新宿店

(東京都新宿区)

スタジオ事業

店舗

38,571

409,812

3,015

-

-

-

451,398

29

(8)

スタジオAQUA

表参道渋谷店

(東京都渋谷区)

スタジオ事業

店舗

39,876

129,054

9,092

-

-

-

178,023

28

(6)

スタジオAQUA

浅草店

(東京都台東区)

スタジオ事業

店舗

15,361

4,208

4,026

-

-

-

23,595

25

(5)

スタジオAQUA

横浜みなとみらい店

(横浜市西区)

スタジオ事業

店舗

36,938

37,453

8,034

-

-

-

82,425

33

(8)

スタジオAQUA

立川店

(東京都立川市)

スタジオ事業

店舗

30,924

204,611

4,775

-

-

-

240,312

16

(4)

スタジオAQUA

大宮店

(さいたま市大宮区)

スタジオ事業

店舗

41,197

575,090

7,667

-

-

-

623,955

25

(3)

スタジオAQUA

軽井沢店

(長野県北佐久郡御代田町)

スタジオ事業

店舗

95,487

-

5,791

-

31,082

(4,250)

-

132,361

1

スタジオAQUA

富士店

(静岡県富士市)

スタジオ事業

店舗

388

12,458

199

-

-

663

13,710

-

 

 

会社名

事業所名

(所在地)

セグメントの名称

設備の内容

帳簿価額(千円)

従業員数

(人)

建物及び

構築物

使用権資産

工具器具

及び備品

衣裳

土地

(面積㎡)

その他

合計

株式会社

デコルテ

スタジオTVB

梅田店

(大阪市北区)

スタジオ事業

店舗

22,980

118,039

2,936

-

-

-

143,955

34

(4)

スタジオTVB

なんばパークス店

(大阪市浪速区)

スタジオ事業

店舗

46,463

544,358

18,585

-

-

-

609,407

20

(3)

スタジオTVB

京都店

(京都市下京区)

スタジオ事業

店舗

20,310

135,969

1,418

-

-

-

157,698

20

(2)

スタジオTVB

神戸ハーバーランド店

(神戸市中央区)

スタジオ事業

店舗

14,339

27,488

1,153

-

-

663

43,644

22

(6)

スタジオTVB

奈良店

(奈良県奈良市)

スタジオ事業

店舗

10,248

45,107

879

-

-

-

56,235

-

スタジオ 8

栄店

(名古屋市中区)

スタジオ事業

店舗

19,359

82,471

2,414

-

-

-

104,244

15

(5)

スタジオ 8

名古屋駅前店

(名古屋市中村区)

スタジオ事業

店舗

30,452

480,816

24,784

-

-

-

536,052

18

(2)

スタジオAN

福岡店

(福岡市中央区)

スタジオ事業

店舗

6,539

32,805

1,511

-

-

-

40,856

13

(1)

スタジオSUNS

沖縄店

(沖縄県北谷町)

スタジオ事業

店舗

8,153

5,434

2,068

-

-

835

16,492

10

(1)

スタジオ

SUNS HOUSE

(沖縄県本部町)

スタジオ事業

店舗

34,251

11,438

1,840

-

-

1,098

48,628

-

チャペルSUNS

沖縄

(沖縄県北谷町)

スタジオ事業

店舗

5,732

21,155

1,600

-

-

329

28,817

-

スタジオSOLA

(北海道美瑛町)

スタジオ事業

店舗

62,313

42

12,562

-

17,038
(1,557)

-

91,955

-

HAPISTA

堀江店

(大阪市西区)

スタジオ事業

店舗

6,539

32,805

1,511

-

-

-

40,856

3

(5)

HAPISTA

堀江公園店

(大阪市西区)

スタジオ事業

店舗

7,353

41,637

3,458

-

-

-

52,450

6

(5)

HAPISTA

TOKYO店

(東京都台東区)

スタジオ事業

店舗

13,018

-

2,961

-

-

-

15,980

4

(1)

HAPISTA

江坂店

(大阪府吹田市)

スタジオ事業

店舗

14,661

96,736

5,308

-

-

-

116,706

3

HAPISTA

枚方T-SITE店

(大阪府枚方市)

スタジオ事業

店舗

12,797

110,191

5,212

-

-

-

128,201

3

(3)

(注)1.IFRSに基づく金額を記載しています。

2.使用権資産は主に建物の賃借契約に基づくものです。

3.帳簿価額のうち「その他」は車両運搬具であり、建設仮勘定を含んでいます。

4.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数(パートタイマー、人材会社からの派遣社員を含む。)は、年間の平均人員を( )外数で記載しています。

①【株式の総数】

種類

発行可能株式総数(株)

普通株式

20,000,000

20,000,000

②【発行済株式】

種類

事業年度末現在発行数

(株)

(2022年9月30日)

提出日現在発行数(株)

(2022年12月23日)

上場金融商品取引所名又は登録認可金融商品取引業協会名

内容

普通株式

5,670,000

5,670,000

東京証券取引所

(グロース市場)

権利内容に何ら限定のない当社における標準となる株式であり、単元株式数は100株です。

5,670,000

5,670,000

①【ストックオプション制度の内容】

 2020年12月18日の臨時株主総会決議に基づいて発行した会社法に基づく新株予約権(第1回新株予約権)は次のとおりです。

決議年月日

2020年12月18日

付与対象者の区分及び人数(名)

当社取締役 1

当社従業員 7

当社子会社取締役 1

当社子会社従業員 30

新株予約権の数(個)※

500(注1)

新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び数(株)※

(注2)、(注6)

新株予約権の行使時の払込金額(円)※

(注3)、(注6)

新株予約権の行使期間※

自 2025年1月1日 至 2030年12月24日

新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額(円)※

発行価格  1,350(注6)

資本組入額 675(注6)

新株予約権の行使の条件※

(注4)

新株予約権の譲渡に関する事項※

譲渡による本新株予約権の取得については、当社取締役会の決議による承認を要するものとする。

組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に関する事項※

(注5)

※当事業年度の末日(2022年9月30日)における内容を記載しています。提出日の前月末現在(2022年11月30日)において、記載すべき内容が当事業年度の末日における内容から変更がないため、提出日の前月末現在に係る記載を省略しています。

(注)1.新株予約権の発行価額は、1個あたり2,500円(有償発行)とする。

2.本新株予約権1個あたりの目的である株式の数(以下、「付与株式数」という。)は、当社普通株式200株とする。

なお、付与株式数は、本新株予約権の割当日後、当社が株式分割(当社普通株式の無償割当てを含む。以下同じ。)または株式併合を行う場合、次の算式により調整されるものとする。ただし、かかる調整は、本新株予約権のうち、当該時点で行使されていない新株予約権の目的である株式の数についてのみ行われ、調整の結果生じる1株未満の端数については、これを切り捨てるものとする。なお、次の算式における「分割(または併合)の比率」とは、株式分割または株式併合後の発行済株式総数を株式分割または株式併合前の発行済株式総数で除した数を意味するものとし、以下同じとする。

調整後付与株式数=調整前付与株式数×分割(または併合)の比率

また、本新株予約権の割当日後、当社が合併、会社分割または資本金の額の減少を行う場合その他これらの場合に準じ付与株式数の調整を必要とする場合には、合理的な範囲で、付与株式数は適切に調整されるものとする。

3.本新株予約権の行使に際して出資される財産の価額または算定方法

本新株予約権の行使に際して出資される財産の価額は、1株あたりの払込金額(以下、「行使価額」という。)に、付与株式数を乗じた金額とする。

行使価額は、金1,350円とする。

なお、本新株予約権の割当日後、当社が株式分割または株式併合を行う場合、次の算式により行使価額を調整し、調整による1円未満の端数は切り上げる。

 

調整後行使価額=調整前行使価額 ×

1

分割(または併合)の比率

また、本新株予約権の割当日後、当社が当社普通株式につき時価を下回る価額で新株の発行または自己株式の処分を行う場合(新株予約権の行使に基づく新株の発行及び自己株式の処分並びに株式交換による自己株式の移転の場合を除く。)、次の算式により行使価額を調整し、調整による1円未満の端数は切り上げる。

 

 

 

 

 

 

 

新規発行株式数

×

1株あたり払込金額

調整後行使価額 = 調整前行使価額

×

既発行株式数

 

新規発行前の1株あたりの時価

 

 

既発行株式数 + 新規発行株式数

なお、上記算式において「既発行株式数」とは、当社普通株式にかかる発行済株式総数から当社普通株式にかかる自己株式数を控除した数とし、また、当社普通株式にかかる自己株式の処分を行う場合には、「新規発行株式数」を「処分する自己株式数」に読み替えるものとする。

さらに、上記のほか、本新株予約権の割当日後、当社が他社と合併する場合、会社分割を行う場合、その他これらの場合に準じて行使価額の調整を必要とする場合には、当社は、合理的な範囲で適切に行使価額の調整を行うことができるものとする。

4.新株予約権の行使の条件

①  新株予約権の割当てを受けた者(以下、「新株予約権者」という。)は、2022年9月期から2024年9月期までのいずれかの期において当社のEBITDAが、1,300百万円を超過した場合にのみ、新株予約権を行使することができる。

なお、上記のEBITDAの判定においては、当社の日本基準で作成された連結損益計算書(連結損益計算書を作成していない場合、損益計算書)に記載された営業利益に連結キャッシュ・フロー計算書(連結キャッシュ・フロー計算書を作成していない場合、キャッシュ・フロー計算書)に記載された減価償却費及びのれん償却費を加算し、本新株予約権に関連する株式報酬費用が計上されることとなった場合には、これによる影響を排除した額を参照するものとする。また、国際財務報告基準の適用等により参照すべき項目の概念に重要な変更があった場合には、別途参照すべき指標を当社取締役会にて定めるものとする。

②  新株予約権者は、新株予約権の権利行使時においても、当社または当社関係会社の取締役、監査役または従業員であることを要する。ただし、任期満了による退任、定年退職、その他正当な理由があると取締役会が認めた場合は、この限りではない。

③  新株予約権者の相続人による本新株予約権の行使は認めない。

④  本新株予約権の行使によって、当社の発行済株式総数が当該時点における発行可能株式総数を超過することとなるときは、当該本新株予約権の行使を行うことはできない。

⑤  各本新株予約権1個未満の行使を行うことはできない。

⑥  新株予約権者は、当社の株式が国内等(海外含む)のいずれかの金融商品取引所に上場された場合には、新株予約権を行使することができる。

5.組織再編行為の際の新株予約権の取扱い

当社が、合併(当社が合併により消滅する場合に限る。)、吸収分割、新設分割、株式交換または株式移転(以上を総称して以下、「組織再編行為」という。)を行う場合において、組織再編行為の効力発生日に新株予約権者に対し、それぞれの場合につき、会社法第236条第1項第8号イからホまでに掲げる株式会社(以下、「再編対象会社」という。)の新株予約権を以下の条件に基づきそれぞれ交付することとする。ただし、以下の条件に沿って再編対象会社の新株予約権を交付する旨を、吸収合併契約、新設合併契約、吸収分割契約、新設分割計画、株式交換契約または株式移転計画において定めた場合に限るものとする。

(1) 交付する再編対象会社の新株予約権の数

新株予約権者が保有する新株予約権の数と同一の数をそれぞれ交付する。

(2) 新株予約権の目的である再編対象会社の株式の種類

再編対象会社の普通株式とする。

(3) 新株予約権の目的である再編対象会社の株式の数

組織再編行為の条件を勘案のうえ、上記2.に準じて決定する。

(4) 新株予約権の行使に際して出資される財産の価額

交付される各新株予約権の行使に際して出資される財産の価額は、組織再編行為の条件等を勘案のうえ、上記3.で定められる行使価額を調整して得られる再編後行使価額に、上記5.(3)に従って決定される当該新株予約権の目的である再編対象会社の株式の数を乗じた額とする。

(5) 新株予約権を行使することができる期間

行使期間の初日と組織再編行為の効力発生日のうち、いずれか遅い日から行使期間の末日までとする。

(6) 新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本金及び資本準備金に関する事項

① 本新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本金の額は、会社計算規則第17条第1項に従い算出される資本金等増加限度額の2分の1の金額とする。計算の結果1円未満の端数が生じたときは、その端数を切り上げるものとする。

② 本新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本準備金の額は、上記①記載の資本金等増加限度額から、上記①に定める増加する資本金の額を減じた額とする。

(7) 譲渡による新株予約権の取得の制限

譲渡による取得の制限については、再編対象会社の取締役会の決議による承認を要するものとする。

(8) その他新株予約権の行使の条件

上記4.に準じて決定する。

(9) 新株予約権の取得事由及び条件

① 当社が消滅会社となる合併契約、当社が分割会社となる会社分割についての分割契約もしくは分割計画、または当社が完全子会社となる株式交換契約もしくは株式移転計画について株主総会の承認(株主総会の承認を要しない場合には取締役会決議)がなされた場合は、当社は、当社取締役会が別途定める日の到来をもって、本新株予約権の全部を無償で取得することができる。

② 新株予約権者が権利行使をする前に、上記4.に定める規定により本新株予約権の行使ができなくなった場合は、当社は新株予約権を無償で取得することができる。

(10)その他の条件については、再編対象会社の条件に準じて決定する。

6.2021年4月15日開催の取締役会決議により、2021年5月6日付で普通株式1株につき普通株式2株の割合で株式分割を行っています。これにより「新株予約権の目的となる株式の数」、「新株予約権の行使時の払込金額」及び「新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額」が調整されています。

 

 2021年1月28日の臨時株主総会決議に基づいて発行した会社法に基づく新株予約権(第2回新株予約権)は次のとおりです。

決議年月日

2021年1月28日

付与対象者の区分及び人数(名)

当社子会社取締役 1

新株予約権の数(個)※

20(注1)

新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び数(株)※

(注2)、(注6)

新株予約権の行使時の払込金額(円)※

(注3)、(注6)

新株予約権の行使期間※

自 2025年1月1日 至 2030年12月24日

新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額(円)※

発行価格  1,350(注6)

資本組入額  675(注6)

新株予約権の行使の条件※

(注4)

新株予約権の譲渡に関する事項※

譲渡による本新株予約権の取得については、当社取締役会の決議による承認を要するものとする。

組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に関する事項※

(注5)

※当事業年度の末日(2022年9月30日)における内容を記載しています。提出日の前月末現在(2022年11月30日)において、記載すべき内容が当事業年度の末日における内容から変更がないため、提出日の前月末現在に係る記載を省略しています。

(注)1.新株予約権の発行価額は、1個あたり2,500円(有償発行)とする。

2.本新株予約権1個あたりの目的である株式の数(以下、「付与株式数」という。)は、当社普通株式200株とする。

なお、付与株式数は、本新株予約権の割当日後、当社が株式分割(当社普通株式の無償割当てを含む。以下同じ。)または株式併合を行う場合、次の算式により調整されるものとする。ただし、かかる調整は、本新株予約権のうち、当該時点で行使されていない新株予約権の目的である株式の数についてのみ行われ、調整の結果生じる1株未満の端数については、これを切り捨てるものとする。なお、次の算式における「分割(または併合)の比率」とは、株式分割または株式併合後の発行済株式総数を株式分割または株式併合前の発行済株式総数で除した数を意味するものとし、以下同じとする。

調整後付与株式数=調整前付与株式数×分割(または併合)の比率

また、本新株予約権の割当日後、当社が合併、会社分割または資本金の額の減少を行う場合その他これらの場合に準じ付与株式数の調整を必要とする場合には、合理的な範囲で、付与株式数は適切に調整されるものとする。

3.本新株予約権の行使に際して出資される財産の価額または算定方法

本新株予約権の行使に際して出資される財産の価額は、1株あたりの払込金額(以下、「行使価額」という。)に、付与株式数を乗じた金額とする。

行使価額は、金1,350円とする。

なお、本新株予約権の割当日後、当社が株式分割または株式併合を行う場合、次の算式により行使価額を調整し、調整による1円未満の端数は切り上げる。

 

調整後行使価額=調整前行使価額 ×

1

分割(または併合)の比率

また、本新株予約権の割当日後、当社が当社普通株式につき時価を下回る価額で新株の発行または自己株式の処分を行う場合(新株予約権の行使に基づく新株の発行及び自己株式の処分並びに株式交換による自己株式の移転の場合を除く。)、次の算式により行使価額を調整し、調整による1円未満の端数は切り上げる。

 

 

 

 

 

 

新規発行株式数

×

1株あたり払込金額

調整後行使価額 = 調整前行使価額

×

既発行株式数

 

新規発行前の1株あたりの時価

 

 

既発行株式数 + 新規発行株式数

なお、上記算式において「既発行株式数」とは、当社普通株式にかかる発行済株式総数から当社普通株式にかかる自己株式数を控除した数とし、また、当社普通株式にかかる自己株式の処分を行う場合には、「新規発行株式数」を「処分する自己株式数」に読み替えるものとする。

さらに、上記のほか、本新株予約権の割当日後、当社が他社と合併する場合、会社分割を行う場合、その他これらの場合に準じて行使価額の調整を必要とする場合には、当社は、合理的な範囲で適切に行使価額の調整を行うことができるものとする。

4.新株予約権の行使の条件

①  新株予約権の割当てを受けた者(以下、「新株予約権者」という。)は、2022年9月期から2024年9月期までのいずれかの期において当社のEBITDAが、1,300百万円を超過した場合にのみ、新株予約権を行使することができる。

なお、上記のEBITDAの判定においては、当社の日本基準で作成された連結損益計算書(連結損益計算書を作成していない場合、損益計算書)に記載された営業利益に連結キャッシュ・フロー計算書(連結キャッシュ・フロー計算書を作成していない場合、キャッシュ・フロー計算書)に記載された減価償却費及びのれん償却費を加算し、本新株予約権に関連する株式報酬費用が計上されることとなった場合には、これによる影響を排除した額を参照するものとする。また、国際財務報告基準の適用等により参照すべき項目の概念に重要な変更があった場合には、別途参照すべき指標を当社取締役会にて定めるものとする。

②  新株予約権者は、新株予約権の権利行使時においても、当社または当社関係会社の取締役、監査役または従業員であることを要する。ただし、任期満了による退任、定年退職、その他正当な理由があると取締役会が認めた場合は、この限りではない。

③  新株予約権者の相続人による本新株予約権の行使は認めない。

④  本新株予約権の行使によって、当社の発行済株式総数が当該時点における発行可能株式総数を超過することとなるときは、当該本新株予約権の行使を行うことはできない。

⑤  各本新株予約権1個未満の行使を行うことはできない。

⑥  新株予約権者は、当社の株式が国内等(海外含む)のいずれかの金融商品取引所に上場された場合には、新株予約権を行使することができる。

5.組織再編行為の際の新株予約権の取扱い

当社が、合併(当社が合併により消滅する場合に限る。)、吸収分割、新設分割、株式交換または株式移転(以上を総称して以下、「組織再編行為」という。)を行う場合において、組織再編行為の効力発生日に新株予約権者に対し、それぞれの場合につき、会社法第236条第1項第8号イからホまでに掲げる株式会社(以下、「再編対象会社」という。)の新株予約権を以下の条件に基づきそれぞれ交付することとする。ただし、以下の条件に沿って再編対象会社の新株予約権を交付する旨を、吸収合併契約、新設合併契約、吸収分割契約、新設分割計画、株式交換契約または株式移転計画において定めた場合に限るものとする。

(1) 交付する再編対象会社の新株予約権の数

新株予約権者が保有する新株予約権の数と同一の数をそれぞれ交付する。

(2) 新株予約権の目的である再編対象会社の株式の種類

再編対象会社の普通株式とする。

(3) 新株予約権の目的である再編対象会社の株式の数

組織再編行為の条件を勘案のうえ、上記2.に準じて決定する。

(4) 新株予約権の行使に際して出資される財産の価額

交付される各新株予約権の行使に際して出資される財産の価額は、組織再編行為の条件等を勘案のうえ、上記3.で定められる行使価額を調整して得られる再編後行使価額に、上記5.(3)に従って決定される当該新株予約権の目的である再編対象会社の株式の数を乗じた額とする。

(5) 新株予約権を行使することができる期間

行使期間の初日と組織再編行為の効力発生日のうち、いずれか遅い日から行使期間の末日までとする。

(6) 新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本金及び資本準備金に関する事項

① 本新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本金の額は、会社計算規則第17条第1項に従い算出される資本金等増加限度額の2分の1の金額とする。計算の結果1円未満の端数が生じたときは、その端数を切り上げるものとする。

② 本新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本準備金の額は、上記①記載の資本金等増加限度額から、上記①に定める増加する資本金の額を減じた額とする。

(7) 譲渡による新株予約権の取得の制限

譲渡による取得の制限については、再編対象会社の取締役会の決議による承認を要するものとする。

(8) その他新株予約権の行使の条件

上記4.に準じて決定する。

(9) 新株予約権の取得事由及び条件

① 当社が消滅会社となる合併契約、当社が分割会社となる会社分割についての分割契約もしくは分割計画、または当社が完全子会社となる株式交換契約もしくは株式移転計画について株主総会の承認(株主総会の承認を要しない場合には取締役会決議)がなされた場合は、当社は、当社取締役会が別途定める日の到来をもって、本新株予約権の全部を無償で取得することができる。

② 新株予約権者が権利行使をする前に、上記4.に定める規定により本新株予約権の行使ができなくなった場合は、当社は新株予約権を無償で取得することができる。

(10)その他の条件については、再編対象会社の条件に準じて決定する。

6.2021年4月15日開催の取締役会決議により、2021年5月6日付で普通株式1株につき普通株式2株の割合で株式分割を行っています。これにより「新株予約権の目的となる株式の数」、「新株予約権の行使時の払込金額」及び「新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額」が調整されています。

 

②【ライツプランの内容】

 該当事項はありません。

 

(4) 【発行済株式総数、資本金等の推移】

年月日

発行済株式総数増減数

(株)

発行済株式総数残高

(株)

資本金増減額

(千円)

資本金残高

(千円)

資本準備金

増減額

(千円)

資本準備金

残高

(千円)

2017年10月1日

(注)1

2,800,000

△1,300,500

100,000

1,399,500

2021年5月6日

(注)2

2,800,000

5,600,000

100,000

1,399,500

2021年6月21日

(注)3

70,000

5,670,000

55,384

155,384

55,384

1,454,884

  (注)1.資本金の減少は無償減資(減資割合92.9%)によるものです。

2.株式分割(1:2)によるものです。

3.有償一般募集(ブックビルディング方式による募集)

発行価格   1,720円

引受価額  1,582.40円

資本組入額  791.20円

払込金総額 110,768千円

 

(5) 【所有者別状況】

 

 

 

 

 

 

 

2022年9月30日現在

区分

株式の状況(1単元の株式数100株)

単元未満

株式の状況

(株)

政府及び地方公共団体

金融機関

金融商品取引業者

その他の法人

外国法人等

個人その他

個人以外

個人

株主数(人)

4

14

49

16

4

3,366

3,453

所有株式数

(単元)

2,533

2,907

19,011

3,681

6

28,546

56,684

1,600

所有株式数の割合(%)

4.47

5.13

33.54

6.49

0.01

50.36

100.00

(注)自己株式571,939株は「個人その他」に5,719単元、「単元未満株式の状況」に39株含まれています。

 

(6) 【大株主の状況】

 

 

2022年9月30日現在

氏名又は名称

住所

所有株式数

(千株)

発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%)

株式会社ミクシィ

東京都渋谷区渋谷2丁目24-12

1,532

30.06

株式会社IBJ

東京都新宿区西新宿1丁目23-7

333

6.54

小林 健一郎

神戸市東灘区

280

5.49

鈴木 尚

東京都中野区

248

4.87

BNY GCM CLIENT ACCOUNT

JPRD AC ISG(FE-AC)

(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)

PETERBOROUGH COURT 133 FLEET STREET LONDON EC4A 2BB UNITED KINGDOM

(東京都千代田区丸の内2丁目7-1)

214

4.21

投資事業有限責任組合

キャス・キャピタル・ファンド六号

無限責任組合員CCP6株式会社

東京都千代田区一番町2

153

3.00

株式会社日本カストディ銀行

(信託口)

東京都中央区晴海1丁目8-12

129

2.53

株式会社SBI証券

東京都港区六本木1丁目6番1号

108

2.13

野村信託銀行株式会社(投信口)

東京都千代田区大手町2丁目2-2

89

1.76

JPモルガン証券株式会社

東京都千代田区丸の内2丁目7-3

75

1.47

3,163

62.06

(注)1.前事業年度末において主要株主であった投資事業有限責任組合キャス・キャピタル・ファンド六号無限責任組合員CCP6株式会社は当事業年度末現在では主要株主ではなくなりました

2.前事業年度末において主要株主でなかった株式会社ミクシィは当事業年度末現在では主要株主となっています

3.株式会社ミクシィは2022年10月1日より株式会社MIXIに商号変更しています。

①【連結財政状態計算書】

 

 

 

 

(単位:千円)

 

注記

前連結会計年度

(2021年9月30日)

 

当連結会計年度

(2022年9月30日)

資産

 

 

 

 

流動資産

 

 

 

 

現金及び現金同等物

7

1,288,296

 

1,350,976

営業債権及びその他の債権

8

206,821

 

222,044

棚卸資産

10

77,519

 

82,030

その他の流動資産

11

57,141

 

68,208

流動資産合計

 

1,629,779

 

1,723,259

非流動資産

 

 

 

 

有形固定資産

13

801,617

 

938,675

使用権資産

18

2,568,645

 

3,735,754

のれん

14,15

5,635,785

 

5,635,785

無形資産

14,15

199,846

 

18,715

その他の金融資産

9

304,041

 

470,505

繰延税金資産

16

7,492

 

60,655

その他の非流動資産

11

5,761

 

4,928

非流動資産合計

 

9,523,191

 

10,865,020

資産合計

 

11,152,970

 

12,588,280

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

注記

前連結会計年度

(2021年9月30日)

 

当連結会計年度

(2022年9月30日)

負債及び資本

 

 

 

 

負債

 

 

 

 

流動負債

 

 

 

 

借入金

17

243,512

 

258,624

営業債務及びその他の債務

19

158,316

 

284,537

リース負債

17,18

375,583

 

443,447

未払法人所得税

 

238,248

 

209,922

契約負債

23

302,755

 

339,276

その他の流動負債

21

416,622

 

308,299

流動負債合計

 

1,735,037

 

1,844,107

非流動負債

 

 

 

 

借入金

17

3,344,842

 

3,126,473

リース負債

17,18

2,005,252

 

3,101,078

引当金

20

232,309

 

259,388

繰延税金負債

16

8,214

 

非流動負債合計

 

5,590,619

 

6,486,939

負債合計

 

7,325,656

 

8,331,047

資本

 

 

 

 

資本金

22

155,384

 

155,384

資本剰余金

22

2,754,073

 

2,753,165

利益剰余金

22

901,390

 

1,919,947

その他の資本の構成要素

22,29

16,535

 

28,888

自己株式

22

68

 

600,152

親会社の所有者に帰属する持分合計

 

3,827,314

 

4,257,232

資本合計

 

3,827,314

 

4,257,232

負債及び資本合計

 

11,152,970

 

12,588,280

①【貸借対照表】

 

 

(単位:千円)

 

前事業年度

(2021年9月30日)

当事業年度

(2022年9月30日)

資産の部

 

 

流動資産

 

 

現金及び預金

530,634

521,562

前払費用

23,829

21,620

その他

1,431

898

流動資産合計

555,895

544,081

固定資産

 

 

有形固定資産

 

 

建物

42,918

32,033

工具、器具及び備品

6,875

5,863

衣裳

28,330

43,723

有形固定資産合計

78,124

81,619

無形固定資産

 

 

借地権

174,255

ソフトウェア

11,015

7,978

その他

85

85

無形固定資産合計

185,355

8,063

投資その他の資産

 

 

関係会社株式

5,927,164

5,927,164

差入保証金

36,022

136,706

繰延税金資産

10,191

その他

5,682

4,978

投資その他の資産合計

5,968,869

6,079,040

固定資産合計

6,232,348

6,168,723

資産合計

6,788,244

6,712,805

 

 

 

 

(単位:千円)

 

前事業年度

(2021年9月30日)

当事業年度

(2022年9月30日)

負債の部

 

 

流動負債

 

 

短期借入金

※1 1,221,512

※1 1,483,864

未払金

12,072

12,776

未払費用

24,169

14,323

未払法人税等

8,206

28,967

預り金

※1 75,158

※1 50,767

賞与引当金

1,873

1,582

その他

11,607

23,537

流動負債合計

1,354,599

1,615,818

固定負債

 

 

長期借入金

3,125,852

2,869,988

資産除去債務

37,799

38,105

繰延税金負債

8,214

固定負債合計

3,171,866

2,908,093

負債合計

4,526,465

4,523,912

純資産の部

 

 

株主資本

 

 

資本金

155,384

155,384

資本剰余金

 

 

資本準備金

1,454,884

1,454,884

その他資本剰余金

1,300,500

1,300,500

資本剰余金合計

2,755,384

2,755,384

利益剰余金

 

 

繰越利益剰余金

650,545

123,022

利益剰余金合計

650,545

123,022

自己株式

68

600,152

株主資本合計

2,260,153

2,187,593

新株予約権

1,625

1,300

純資産合計

2,261,778

2,188,893

負債純資産合計

6,788,244

6,712,805

②【損益計算書】

 

 

(単位:千円)

 

 前事業年度

(自 2020年10月1日

 至 2021年9月30日)

 当事業年度

(自 2021年10月1日

 至 2022年9月30日)

売上高

※1 732,289

※1 703,637

営業費用

※2 557,024

※2 562,554

営業利益

175,265

141,082

営業外収益

 

 

受取利息及び配当金

※1 233

6

その他

318

582

営業外収益合計

552

589

営業外費用

 

 

支払利息

※1 50,679

※1 40,555

アレンジメントフィー

114,370

上場関連費用

33,302

その他

4,839

5,529

営業外費用合計

203,190

46,085

経常利益又は経常損失(△)

27,372

95,586

特別利益

 

 

雇用調整助成金

2,235

固定資産売却益

435,230

特別利益合計

2,235

435,230

特別損失

 

 

固定資産除却損

126

13

特別損失合計

126

13

税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△)

25,264

530,803

法人税、住民税及び事業税

1,452

21,686

法人税等調整額

9,553

18,406

法人税等合計

8,101

3,280

当期純利益又は当期純損失(△)

17,163

527,523