株式会社CaSy
品川区上大崎三丁目5番11号
証券コード:92150
業界:サービス業
有価証券報告書の提出日:2023年2月28日

 

回次

第5期

第6期

第7期

第8期

第9期

決算年月

2018年11月

2019年11月

2020年11月

2021年11月

2022年11月

売上高

(千円)

536,324

806,097

965,356

1,165,042

1,335,178

経常利益又は

経常損失(△)

(千円)

159,322

210,472

120,193

5,943

22,047

当期純利益又は

当期純損失(△)

(千円)

162,743

210,763

120,483

3,065

9,718

持分法を適用した場合の投資利益

(千円)

資本金

(千円)

380,600

80,600

80,600

80,600

158,225

発行済株式総数

(株)

 

 

 

 

 

 普通株式

48,038

48,238

48,238

1,767,000

1,892,000

 A種優先株式

8,862

8,662

8,662

 A2種優先株式

2,000

2,000

2,000

純資産額

(千円)

380,533

169,770

49,286

52,352

218,662

総資産額

(千円)

467,468

283,452

255,836

270,241

443,062

1株当たり純資産額

(円)

6,460.67

96.08

27.89

29.63

115.57

1株当たり配当額

(円)

(うち1株当たり中間配当額)

(―)

(―)

(―)

(―)

(―)

1株当たり当期純利益又は

1株当たり当期純損失(△)

(円)

2,763.05

119.28

68.19

1.74

5.21

潜在株式調整後
1株当たり当期純利益

(円)

5.17

自己資本比率

(%)

81.4

59.9

19.3

19.4

49.4

自己資本利益率

(%)

6.0

7.2

株価収益率

(倍)

177.4

配当性向

(%)

営業活動による

キャッシュ・フロー

(千円)

231,083

53,581

6,037

35,820

投資活動による

キャッシュ・フロー

(千円)

1,882

3,199

5,442

17,710

財務活動による

キャッシュ・フロー

(千円)

70,000

139,978

現金及び現金同等物の期末残高

(千円)

155,965

169,183

169,779

327,867

従業員数

(人)

25

25

26

23

21

(外、平均臨時雇用者数)

(3)

(15)

(15)

(11)

(14)

株主総利回り

(%)

(比較指標:―)

(%)

(―)

(―)

(―)

(―)

(―)

最高株価

(円)

2,098

最低株価

(円)

810

 

 

(注) 1.当社は連結財務諸表を作成しておりませんので、連結会計年度に係る主要な経営指標等の推移については記載しておりません。

2.持分法を適用した場合の投資利益については、関連会社がないため記載しておりません。

3.1株当たり配当額及び配当性向については、配当を実施していないため、記載しておりません。

4.第5期、第6期及び第7期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式は存在するものの、当社株式は非上場であり期中平均株価が把握できないため、また1株当たり当期純損失であるため、記載しておりません。また、第8期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式は存在するものの、当社株式は非上場であり期中平均株価が把握できないため、記載しておりません。

5.当社は、2022年2月22日に東京証券取引所マザーズ(現グロース)へ株式を上場したため、第9期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、新規上場日から第9期末日までの平均株価を期中平均株価とみなして算定しております。

6.第5期、第6期及び第7期の自己資本利益率については、当期純損失を計上しているため記載しておりません。

7.第5期から第8期の株価収益率については、当社株式は非上場であるため、記載しておりません。

8.2021年10月12日付でA種優先株主及びA2種優先株主の株式取得請求権の行使を受けたことにより、全てのA種優先株式及びA2種優先株式を自己株式として取得し、対価として当該A種優先株主及びA2種優先株主にA種優先株式及びA2種優先株式1株につき普通株式1株を交付しております。また、その後同日付で当該A種優先株式及びA2種優先株式の全てを消却しております。なお、当社は2021年11月4日開催の臨時株主総会で種類株式を発行する旨の定款の定めを廃止しております。

9.当社は、2021年10月27日付で普通株式1株につき30株の株式分割を行っておりますが、第6期の期首に当該株式分割が行われたと仮定して1株当たり純資産額及び1株当たり当期純損失を算定しております。

10.第5期についてはキャッシュ・フロー計算書を作成しておりませんので、キャッシュ・フローに係る各項目については記載しておりません。

11.従業員数は就業人員数であり、従業員数欄の( )内は外数であり、臨時従業員(アルバイト・パートタイマー)の年間平均雇用人員数であります。

12.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を当事業年度の期首から適用しており、当事業年度に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

13.第7期には、新型コロナウイルス感染症による初回の緊急事態宣言発令に伴い売上高が一時的に減少したこと、オペレーション効率化のためのシステム開発及びマーケティングの先行投資を行ったことにより、経常損失及び当期純損失を計上しております。また、同様の理由により、営業活動によるキャッシュ・フローがマイナスとなっております。

14.主要な経営指標等の推移のうち、第5期については、会社計算規則(平成18年法務省令第13号)の規定に基づき算出した各数値を記載しており、金融商品取引法第193条の2第1項の規定による監査証明を受けておりません。

15.第6期から第9期の財務諸表については、財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和38年大蔵省令第59号)に基づき作成しており、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、太陽有限責任監査法人により監査を受けております。

16.第5期から第9期の株主総利回り及び比較指標については、2022年2月22日に東京証券取引所マザーズ市場(現グロース)に上場したため、記載しておりません。

17.最高株価及び最低株価は、東京証券取引所マザーズ(現グロース)における株価を記載しております。なお、2022年2月22日に東京証券取引所マザーズ(現グロース)に上場したため、それ以前の株価については該当事項がありません。

 

 

2 【沿革】

 

年月

事業の変遷

2014年

1月

創業者3名の自己資金で、東京都千代田区一番町にて株式会社CaSyを設立

 

6月

 

オンライン完結で予約ができるお掃除代行サービス「CaSy」を東京都港区・渋谷区・新宿区・目黒区・世田谷区にて提供開始

 

12月

業況拡大に伴い本社を東京都港区赤坂に移転

2015年

2月

お掃除代行で「定期サービス」の提供開始

 

2月

東京都23区/主要都市部・神奈川県横浜・川崎エリアにサービス提供拡大

 

8月

関西都市圏エリア(大阪市、神戸市)でサービス提供開始

 

9月

業況拡大に伴い本社を東京都千代田区平河町へ移転

2016年

1月

お掃除代行サービスで、当日3時間前までの予約に対応する「直前リクエスト」を開始

 

3月

お客様からの要望を受け「お料理代行サービス」を開始

 

10月

 

LINE株式会社「LINE Official Web App」のローンチパートナーとしてLINEアプリとの連携開始

2017年

9月

ハウスクリーニングサービス開始

2018年

5月

首都圏及び関西地区のサービスエリア拡大

 

8月

宮城県仙台市にてサービス開始

 

9月

厚生労働省主宰「イクメン企業アワード2018」理解促進部門特別奨励賞受賞

 

10月

 

愛知県名古屋市にてサービス提供開始
業況拡大のため、本社を東京都品川区上大崎へ移転

2019年

2月

整理収納サービスを限定的に提供開始

 

3月

 

共働き世帯向け情報誌「日経DUAL」において家事代行サービス第1位を獲得
「初回お試しサービス」の開始

2020年

6月

スマートロックの「ビットキー」と連携

2021年

1月

本人確認APIサービス「TRUSTDOCK」と連携

 

6月

1時間からのお掃除サブスク「SMART家事代行」を開始

 

8月

当社他2社と共同で依頼者・サービス提供者・事業者が遵守すべき原則として「ホームサービス・プラットフォームにおける安心・安全行動原則」を策定

 

8月

家事代行サービスのサービスチケットが贈れるギフトカードの直販を開始

 

9月

家事代行スタッフ向けオンラインコミュニティ「CACACO」をオープン

 

10月

家事代行スタッフ向けに「報酬前払いサービス」を導入

2022年

2月

東京証券取引所マザーズに上場

 

3月

家事代行事業者向け業務管理システム「MoNiCa」の実証実験開始

 

12月

整理収納サービスの本格展開を開始

 

 

(注)2022年4月4日に東京証券取引所の市場区分の見直しによりマザーズ市場からグロース市場へ移行しております。

 

3 【事業の内容】
<ビジョン・ミッション>

当社は、「笑顔の暮らしを、あたりまえにする。」をビジョンとし、「大切なことを、大切にできる時間を創る。」をミッションとして掲げています。社名であるCaSy(カジー)は、時として負担と感じる「家事」を、「Easy(簡単)」に「Cozy(安心)」して依頼できるようにすることで、笑顔があふれる暮らしを楽しんでほしいという思いが込められています。

当社は、現在、家事代行サービス事業の単一セグメントで事業を運営しております。

 

<サービスの概要と特徴>

当社は主に、①お掃除代行サービス、②お料理代行サービス及び③その他暮らしのサービス(ハウスクリーニングサービス、整理収納サービス)を9都府県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、大阪府、兵庫県、京都府、愛知県、宮城県)のサービス対象エリアで提供するマッチングプラットフォームを運営しています。お客様は、家事代行サービスを必要とする個人もしくは世帯であります。当社の家事代行サービスを実施するサービススタッフを「キャスト」と呼んでおります。お客様、キャスト共に、当社の規約に同意し、登録を行う必要があります。

 

依頼を受けたお客様宅にキャスト(その他暮らしのサービスの場合は、委託先の専門業者)が訪問し家事代行サービスを行います。サービスの依頼から支払いまで全てのやり取りは、営業担当との電話や訪問等のコミュニケーションではなく、スマートフォンアプリ「CaSy」もしくは当社サービスサイト(https://casy.co.jp/)で行います。当社の主な収益は、キャストが行ったサービスの利用料となります。

また、家事代行サービスのオンラインギフト券も販売しています。

さらに、当社はマッチング自動化システムや専用アプリを独自開発し、ITテクノロジーを活用することでマッチングの最適化を図るなど家事代行サービスにおけるDX(デジタルトランスフォーメーション)化を推進しております。また、DX化を実現する技術開発をはじめとするエンジニアリング能力とともに、エンゲージメント(キャストとの絆作り)の取り組みによる品質管理体制の強化を推進しております。

従来の家事代行サービスと当社のサービスの提供プロセスの比較は以下のとおりであります。

 


また、エンジニアリング能力とエンゲージメントの取り組みの詳細は以下のとおりであります。

 

 

エンジニアリング

● 蓄積したデータを活用したマッチングアルゴリズムのチューニングとマッチング機会の最大化

● オペレーションと密接に連携し、継続的にオペレーションの効率化・業務改善を推進

● お客様やキャストの声を基にしたアプリのUI/UX改善

(注)UI(ユーザーインターフェース)とは、ユーザーとサービスの接点であり、両者の間で情報をやり取りするための仕組みのことです。UX(ユーザーエクスペリエンス)とは、ユーザーがサービスを通じて受け取る体験やそれに伴う感覚のことです。

 

エンゲージメント

● キャストクレド(サービスを行う上での考え方や行動の基準)により、サービス時の判断や目指すべきあり方が示されている

● キャスト同士のコミュニケーションイベント、表彰制度を通じた絆作り

● 全社員によるサービス報告に対するメッセージ返信の取り組み

 

本報告書提出日現在、提供しているサービスと利用料は以下のとおりとなっています。

 

提供しているサービスと利用料

 

名称

サービス内容

料金(1時間当たり、税込)

お掃除代行

家屋ないしは部屋の清掃・片付け等

スポット利用:  2,900円

定期利用:

1週間に1回  2,560円又は2,900円(SMART家事代行の場合)

2週間に1回  2,670円

4週間に1回  2,780円

1回のサービスは、お掃除代行は2時間以上、お料理代行は3時間以上(お試しを除く)。なお、お掃除代行プラン「SMART家事代行」においては1週間に1回1時間から利用可能

上記の他にキャストの移動交通費:700円

キャスト指名料 1時間あたり440円

買物代行 1,650円(お料理代行利用時のみ)

お料理代行

食品の調理、台所の片付け、食品の買い物代行等

その他暮らしのサービス

ハウスクリーニング(エアコン、換気扇等の専門業者によるクリーニングサービス)や整理収納(断捨離のコンサルティングも含めた整理収納のアドバイス)

依頼内容による

 

 

上記に加え、お客様不在時にサービスを行うための「鍵預かりサービス」(月額料金1,080円、もしくは1回220円)を提供しています。

 

 

サービスの流れ

お掃除代行サービスの場合、1回のスポット依頼は以下のような流れとなります。

 

 

お客様

キャスト

当社

Ⅰ.登録

・当社ホームページもしくはアプリストア等から「CaSy」アプリダウンロード

・会員規約を確認後、会員登録手続きをする

・当社ホームページから、キャスト応募申込み

・研修受講

・キャスト認定試験受験

・(お客様)身元確認等の実施

・(キャスト)本人確認の実施

・(キャスト)研修の設定

・(キャスト)試験に合格したキャストを登録、初回サービスへ向けた支援

Ⅱ.依頼

・アプリ内依頼をするメニューにて、依頼内容を決める

・カレンダーから対応可能なキャスト有無を確認し、マッチング可能な日時を選択

・依頼の通知を受信

・お客様からの依頼一覧の確認

・依頼内容を確認後、依頼への応募

 

Ⅲ.マッチング

・サービスするキャスト連絡を受信

・キャストプロフィールを確認

・マッチング成立連絡受信

 

 

 

・システムによるマッチング

Ⅳ.サービス

・事前すり合わせ(アプリ内チャット機能にて)

・予約時間に訪問したキャストと依頼内容確認

・終了時確認

・依頼主宅へ移動

・お客様との打ち合わせ

・サービス実施

・終了時確認

 

 

Ⅴ.完了後

・サービスについてのレビューを入力

・サービス実施内容及び申し送り事項の入力

・サービス実施報告を確認

・トラブル時対応

 

 

サービスの特徴

 

 

お客様

キャスト

当社が実現していること

価格

お客様とのサービス調整に係る業務をDX化することで人件費を削減し、相対的に割安な価格を実現

・シンプルな価格体系

 

 

・高い報酬※1(1時間あたり1,477円〜最高1,783円)

・景気影響を受けにくく安定した収入が見込める

 

 

 

・少数精鋭組織による事業運営

・独自開発のマッチングシステムによりお客様とのサービス調整に係る人員の削減が可能となり、経費減を実現

・上記によって圧縮した分を価格と報酬に還元

品質

お客様のサービス後の評価レビュー5点満点中約4.9点と高い顧客満足度※2

・キャストが変わっても一定の品質は保持

・サービス後のレビューにより不満点も含めフィードバックが可能

 

・おもてなしを意識したサービス提供

・研修で品質基準を学べる

・講師によるサポートを受けられる

 

 

 

 

・登録前研修で掃除・料理のノウハウやお客様とのコミュニケーション等を指導

・「キャストクレド」を示すことであるべき行動や考え方を示す

・サービス評価の仕組みにより、品質改善アクションにつなげる

使い
勝手

・1~2分のスマホ操作だけでサービス依頼ができる

・都合のよい時間帯を指定できる

・予約時にキャストが対応可能かどうか確認できる仕組みのため、担当キャストが決まりやすい

・直前予約ができる

・自分の働きたい時間に働ける

・利用者数、依頼数が多いことに加え、マッチングアルゴリズムの最適化により、仕事の依頼が来やすい仕組みになっている

・使いやすさを追求したアプリのUI/UXの最適化

キャストの指名の仕組みの導入を行うなどマッチング精度・スピード向上等のシステム改善を継続的に実施

個々のキャストに適した仕事をオススメするレコメンド機能やお客様とキャストの相性を加味したマッチングシステムを開発

 

1.東京都の最低賃金1,072円との比較(2022年11月30日現在)

   出所:厚生労働省ホームページ「地域別最低賃金の全国一覧」

  2.出所:CaSy内データ(2021年12月~2022年11月)

当社のビジネスモデルは、C to B to C(Consumer to Business to Consumer:企業が仲介して個人間の取引を行うこと)であり、上述のサービスの流れにおいて当社が行っているサービス内容は、お客様とキャストとのマッチング及び各種調整、取引の決済機能が主なものとなります。

 

 

<当社の強み>

当社のサービスの強みとしては、家事代行サービスのDX化の先駆者として価格競争力と使い勝手のよさを追求していること、高い品質管理体制の構築・運用に注力していること、そして家事代行サービスの定期利用により、高頻度、長期間にわたって継続的に蓄積されるストック型のビジネスモデルをもとに信頼関係の構築により定着性の高い顧客基盤を構築していることであります。当社の強みについての詳細は以下のとおりであります。

 

家事代行サービスのDX化

   独自のマッチングアルゴリズムによりコスト構造を改善し、かつ、最短3時間以内にマッチングする仕組み

   お客様評価データ等の従来は担当者に属人化していたデータをデジタル化・一元化し、品質改善や利便性の向上に活用

   他のサービスとのシステム連携により、お客様の利便性を向上

 

品質管理体制

   キャストのモチベーション向上がスキルの向上に寄与し、それらがお客様への質の高いサービスに繋がるというモチベーションを土台にした品質管理体制

 

定着性の高い顧客基盤

   家事代行サービスの定期利用により、高頻度、長期間にわたって継続的に蓄積されるストック型のビジネスモデル

   信頼関係の構築により定着性の高い顧客基盤を構築

 

加えて、当社では、UNICOという社員の行動指針を示すことにより、新しいものへのチャレンジを応援し、誠実かつスピード感のある企業文化の醸成に努めております。

 

<お客様登録数の推移>

当社におけるお客様登録数は継続して増加しており、2022年11月末では15万人を超えております。また、その約6割がファミリー世帯で、約4割が単身世帯であります。


※構成比は2022年11月末を基準としています。

 

 

<キャスト登録数の推移>

当社におけるキャスト登録数は継続して増加しており、2022年11月末では約12,000人を記録しております。


 

<定期UU数>

ストック収入の前提となる定期UU数は堅調に成長しており、2022年11月末では約6,500人を記録し、定期契約によるARR(※)は約13億円となっております。


※ Annual Recurring Revenueの略で、毎事業年度の有効定期契約数×平均単価×平均利用回数/月×12か月で算出。

 

<お客様の定期解約率とキャストのチャーンレート>

お客様の月次定期解約率(※1)は2.8%へ改善し、キャストのチャーンレート(※2)についても年々改善され2.1%となっております。


 

※1 前月に契約があったが当月に解約された割合で1年間の平均値としている。
※2 前月に稼働していたキャストが当月に稼働しなくなった割合で1年間の平均値としている。

 

事業系統図

家事代行サービス事業の基本的な取引の流れ及び外部ステークホルダーとの関係は以下の図のとおりです。

また、サービス実施以外はオンラインで完結できる、暮らしの中の時間を作るサービスのマッチングプラットフォームとして、「家事代行などのサービス」を「Easy(簡単)」に「Cozy(安心)」して依頼できるという意味を込めてCaSyとネーミングしています。

 


 

4 【関係会社の状況】

 

名称

住所

資本金
(千円)

主要な事業の内容

議決権の所有(又は被所有)
割合(%)

関係内容

(その他の関係会社)

 

 

 

 

 

ワタキューセイモア
株式会社

京都府綴喜郡井手町

48,500

医療用リネンサプライ

被所有 

19.0

当社と営業拡大を目的とした業務提携契約を締結しております。
役員の兼任あり。

 

(注)有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はございません。

 

 

5 【従業員の状況】
(1) 提出会社の状況

 

 

 

 

2022年11月30日現在

従業員数(人)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

21

(14)

37.8

2.0

4,898

 

(注) 1.当社は単一セグメントのため、内訳の記載を省略しております。

2.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数(アルバイト・パートタイマー)は、年間平均雇用人員を( )外数で記載しております。

3.平均年間給与は、臨時雇用者を除き従業員の基準外賃金を含んでおります。

 

(2) 労働組合の状況

当社において労働組合は組成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。

 

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

本書提出日現在における経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。また、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。

(1) 経営の基本方針

当社はビジョン「笑顔の暮らしを、あたりまえにする。」の実現を目指し、「大切なことを、大切にできる時間を創る。」をミッションとして事業を展開しております。また、「時間を創る」会社として、キャストが自らのスキルを発揮してやりがいを感じながらサービスを提供することで、お客様がよりよい時間を過ごすというポジティブな循環を作り出すことが当社の社会的役割であると考えております。

当社では、2014年の創業当初から、当社の提供価値を「Omotenashi(おもてなし)×Technology」として定義しております。

「おもてなし」の面では、キャストによるサービスを「おもてなし」と感じていただけるように、キャストのエンゲージメントを高めるための取り組みを行っております。

キャストのサービス中の判断及び行動の指針を示す「キャストクレド」を制定する他、定期的にキャスト同士のコミュニケーション機会の提供や表彰制度を通じたエンゲージメント施策を行っております。また、当社の全社員はキャストがサービス終了後に送信するサービス報告に対してメッセージ返信を行う等、キャストとのコミュニケーションを大切にしています。

また、「テクノロジー」の面においては、当社のプラットフォームで、お客様とキャストがアプリを使って手軽に依頼や応募を行い、素早く最適な組み合わせでマッチングするように、システム開発を継続しております。

マッチングシステムについては、これまでに蓄積された大量のマッチングデータを活用し、お客様とキャストの相性を考慮したマッチングを実現していることに加え、お客様とキャストのマッチング可能性を予測し、マッチングが難しいと予測された場合にキャスト報酬を変動させるダイナミックプライシング機能、キャストに自動でレコメンドが行われる機能等を開発しており、マッチング機会の最大化を図っております。アプリのUI/UXについても、より直感的にサービスの依頼やキャストの応募ができるように、日々お客様やキャストからの意見を基に改善を行っております。

今後も「笑顔の暮らしを、あたりまえにする。」というビジョンの実現に向け、「Omotenashi(おもてなし)×Technology(テクノロジー)」を当社の提供価値として、キャストのエンゲージメント向上の取り組みを継続し、テクノロジーの力を活用してプラットフォームの効率性や利便性を改善してまいりたいと考えております。

 

(2) 経営環境及び中長期的な会社の経営戦略

家事代行サービス市場は、業界を構成するプレーヤーが当社のような事業会社の他に、家政婦の職業紹介所や、個人契約で代行サービスを提供する個人事業主等が含まれております。そのため、公的な統計データ等がなく、事業会社の大半は非上場企業であるため、実際の市場の状況を客観的に把握することは困難な状況であります。しかしながら、近年においては、当社を含めインターネットを介したサービスを提供する事業者の参入等により、富裕層向けが中心となっていたサービスが一般家庭や独身者も使いやすいサービス単価となり、新規利用者数が増えていくことで市場は拡大しています。

当社は、お客様とキャストとのマッチングプラットフォームを構築・改善し、使い勝手のよいスマートフォンアプリ等を開発することで、利便性が高く、コストパフォーマンスの高い家事代行サービスを提供し、順調にサービス件数を伸ばしてまいりました。

働き方改革などを通じて、女性の労働参加率は大きく上昇し育児や家事のサポートを必要とする世帯が増加していることに加え、家事代行サービス普及のボトルネックとなっていた心理的抵抗感も時代の変化や世代によって捉え方に変化が出てきております。

加えて、2020年の新型コロナウイルス感染症の感染拡大以降、リモートワークの浸透やソーシャルディスタンスの観点からオフィスのあり方が変容を迫られる等「新しい生活様式」での生活において、自宅で過ごす時間はより長くなっており、当社の事業ドメインである「イエナカ」(家の中)における事業機会は今後さらに大きくなると考えております。

当社といたしましては、将来において「イエナカ」における様々な生活支援サービスを提供する暮らしのプラットフォームの構築・提供を目指しております。それを実現するために、中期的には、家事代行サービス事業の成長を加速することで、強固な収益基盤と顧客基盤の構築に注力してまいります。具体的には、企業による当社サービスの福利厚生制度としての導入を推進するなど、主要な集客チャネルであるWeb集客に加え、家の中に入って提供するサービスであるため、安心安全、かつ快適に使ってもらえるよう、知名度向上による信頼を活用した集客戦略を促進してまいります。また、キャストの組織的ブランディングを進めてまいります。その上で、家事代行サービス事業で獲得した事業資産を活用することで、お客様の暮らしの中の時間をトータルでサポートしていく「イエナカ」プラットフォームの構築を進めてまいります

 


 

(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

①サービスの安全性の向上について

当社の提供する家事代行サービスは、お客様のプライベートな空間の中にキャストが入りサービスを行う性質があり、お客様とキャストが共に安心してサービスを利用、提供できるプラットフォームの環境を構築することが重要な課題であると認識しております。

当社は、お客様とキャスト双方の安心・安全対策強化の一環として、お客様とキャスト双方の本人確認、反社会的勢力との関与履歴、及び犯罪歴の有無等の確認を外部サービスと連携して2021年1月より開始する等、サービスの安全性を担保する仕組みの改善を図り、お客様とキャスト双方の安心・安全なサービス提供へとつなげてまいります。

 

②サービスの成長について

当社は家事代行サービスのオンラインプラットフォームの運営を主たる事業としており、当社がサービスを通して創出することのできるお客様の時間は、プラットフォームに登録されたお客様とキャストの人数に大きく依存しております。

今後、お客様及びキャストの登録者数の更なる増加を通して、お客様の時間をより多く創出していくことは当社の課題であり、広告での求人活動やメディアでの露出等に引き続き注力し、家事代行サービス及びプラットフォームの認知度の向上や集客力の強化に努め、サービスを成長させてまいります。

 

③情報セキュリティ体制の強化について

当社のビジネスプロセスはオンラインプラットフォームを提供するシステムに大きく依存しており、事業の特性上個人情報を多く取り扱うため、扱う個人情報の保護の観点から高度な情報セキュリティの確保が必要となります。

当社では、個人情報等の機密情報につきまして、システムのセキュリティ体制を強化し、情報セキュリティについての社内規程を定めております。

加えて、個人情報の取り扱いについての勉強会や社内研修を全社で行い、内部監査でのチェックを行うことで、適切な情報セキュリティ体制を整備しております。今後においても、情報セキュリティ体制の強化に努めてまいります。

 

④収益体制の強化について

当社は、サービス利用件数の増加及びコスト削減の為の施策を行っておりますが、第8期では営業損失を計上しており、一層の業務プロセスの効率化及びコスト削減による家事代行サービスの収益体制の確立を引き続き課題として認識しております。当社では、自社開発のシステムや蓄積したデータを最大限活用した課題解決により工数の削減を推進していくほか、顧客やキャストの獲得維持にかかる費用の適正化を通じて費用対効果の最大化を図ってまいります。

 

⑤内部体制の強化及び人材育成

当社は、事業の継続的な成長を実現していくために、従業員一人一人の成長が不可欠であると捉えております。少数精鋭の優秀な人材による事業運営を今後も継続し、業務フローやコンプライアンス、情報管理等を徹底認知させるなど内部管理体制強化を図りながら、ナレッジ共有をさらに進めることで、組織的なケイパビリティーの向上を図ってまいります。

 

(4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

当社は、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標として、売上高を採用しております。売上高を採用している理由は、「時間を創る」会社として、当社サービスのご提供を通じ、お客様ご自身が「大切なことを、大切にできる時間を創る。」ことが重要であると考えており、当該時間を生み出した量としての指標である売上高が適切であると判断しているためであります。

 

2 【事業等のリスク】

当社の事業展開その他関連する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項を以下に記載しております。リスクを未然に防止し、リスクが顕在化した際の損失を最小化するため、当社では機能組織ごとに担当者及びリスクマネジメント担当者からなるリスク・コンプライアンス委員会を四半期に1回以上開催し、現状を把握した上で対応方針や具体的アクションを定めるなど適時適切な対応を取れる体制を構築しております。

また、必ずしもそのようなリスクに該当しない事項につきましても、投資者の投資判断上、重要であると考える事項については、積極的な情報開示の観点から記載しております。当社は、これらのリスクに対し発生の可能性を十分に認識した上で、発生の回避及び発生した場合の迅速な対応に努める方針でありますが、当社株式に関する投資判断は、本項及び本項以外の記載内容を慎重に判断して行われる必要があると考えております。

なお、本項記載の将来に関する事項は本書提出日現在において当社が判断したものであり、将来において発生の可能性のある全てのリスクを網羅するものではありません。

 

サービスの提供もしくは業務オペレーションに影響を及ぼすリスク
(1) サービスの安全性、品質

当社は、当社が家事代行業務を委託しているキャスト(以下「キャスト」といいます。)が顧客の自宅等にて家事代行サービスを提供しており、お掃除代行、お料理代行ともに、一定の技能を必要とすることから採用基準の明確化、研修の実施、エンゲージメント施策等を通じて、サービス品質の向上及び均質化に努めております。しかしながら、顧客に対しキャストの過失等により、物損、鍵紛失、個人情報の漏洩などの損害を与えた場合や調理を行った食品で食中毒等が発生するなどの健康被害が生じた場合等に、当社への損害賠償請求や当社に対する信用の低下等により、当社の経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(2) 自然災害などの災害及びパンデミックの発生

当社の主力事業である家事代行サービス事業は、顧客の住まいに当社のキャストが訪問し、掃除や料理等の家事代行サービスを提供するため、顧客・キャストともに安全が確保される必要があります。当社では危機管理マニュアルを策定し、災害発生時における事業継続の体制強化に努めております。地震、台風など顧客の生活基盤に甚大な被害を及ぼす自然災害が発生した場合、新しく感染症がパンデミック化した場合など、物理的に、当社のサービスを停止もしくは縮小せざるを得ない状況等となった場合、当社の経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

なお、新型コロナウイルス感染症の拡大につきましては、本書提出日現在においても収束時期の見通しが立っておらず、不透明な状況が続いております。当社ではキャストのサービス実施時にコロナウイルスの感染対策を徹底して行っておりますが、感染が再拡大し、緊急事態宣言等を通して外出の自粛や他人との接触機会を減らすことが強く長期間にわたって要請された場合、顧客のサービス利用自粛、ならびにキャストのサービス依頼応募自粛により、当社の経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(3) システムトラブルの発生

当社は、顧客の獲得、顧客とキャストのマッチング及びコミュニケーション、料金の請求、報酬の支払い、キャストへの指導・研修など、あらゆるプロセスを、ITシステムを通じて行っております。システムは脆弱性が低いクラウドデータベースを利用し、コンピューターシステムのバックアップ体制の構築、社内運用体制の強化を行なっておりますが、開発したシステムの不具合の発生、アクセスの急激な増加等による負荷の拡大、地震等の自然災害や事故等による予期せぬトラブルの発生、コンピューターウィルス、電気供給の停止、通信障害、通信事業者に起因するサービスの長期にわたる中断や停止、現段階では予測不可能な第三者による攻撃を受けた場合、大規模通信障害が発生した場合には、サービス提供ができない、もしくは復旧に時間を要するなど、収益を毀損するような事象が発生し、経営成績に大きな影響を及ぼす可能性があります。

 

(4) 個人情報の漏洩

当社は、顧客及びキャストに関する個人情報を有しております。その取扱い及び管理方法については、「個人情報の保護に関する法律」の定めに従って、個人情報取扱事業者としての義務が課されており、厳重な管理をするとともに、全従業員に対し個人情報の取り扱いに関するルール等を定期的に周知徹底しています。しかしながら、第三者によるシステム攻撃等を受けた場合等、想定外に個人情報が漏洩した場合、当社の社会的信用が失われ、新規顧客獲得、定期サービスの解約、キャスト登録の取り消し等、当社事業の運営が困難になるとともに、ブランド及び企業イメージの悪化等により当社の事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(5) 重大インシデントの発生

当社の展開する事業は、キャストが顧客の住居に入り家事代行サービスを提供するものであり、顧客とキャストが直接対面して第三者がいない場でのコミュニケーションをすることになることから、顧客・キャスト双方が性犯罪、暴力、暴言などにより、身体的・精神的な被害を受ける可能性があります。当社はこうした事象を重大インシデントとして、分類・定義を行い、各インシデントに対する対応方針を定めており、特に重大な問題が発生した場合、即時にエスカレーションを行い、経営者が判断する仕組みを構築しています。加えて、その発生リスクを最小化するため、キャストの犯罪歴がないかなどの事前チェックをしているほか、顧客の評価がネガティブであった場合にキャストとの業務委託契約を打ち切る旨を事前に通知し、業務委託契約を締結しております。しかしながら、事件・事故・犯罪をきっかけに、当社及びサービスに関しての誹謗中傷などが起こり、それらに適切に対処できなかった場合、当社のサービスに対する大幅な需要の落ち込み、新規顧客登録の激減など当社の経営成績に大きな影響を及ぼす可能性があります。

 

事業環境の変化がもたらすリスク
(6) 関連法規制

当社の家事代行サービス事業は、業務委託契約を締結したキャストが顧客に対してサービスを提供しております。当社にとってキャストは下請事業者に該当するため、下請代金支払遅延等防止法に違反することのないよう、運営を行っております。また消費者契約法、労働基準法、職業安定法、電気通信事業者法、不当景品類及び不当表示防止法、特定電子メール送信の適正化等に関する法律、特定商取引に関する法律、食品衛生法等の法規制に抵触することのないよう顧問弁護士等の外部専門家と協議し、法改正等の情報収集を行い、従業員教育等を徹底するとともにコンプライアンス体制の構築と強化を図っております。しかしながら、これらの法律の改正や新たな法令の制定、監督官庁の見解の変更、社会構造の変化等想定外の事態の発生により、当社の事業が法令に違反した場合には、当社の事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(7) 競争の激化

当社が行っている家事代行サービス業は、小規模な事業者が多いことに加え、お客様宅でのサービスとなるため、サービス提供可能エリアに地理的な制約が生じること、ITの導入が限定的であること、サービスを提供する人材の確保が難しい等の理由により、比較的競争圧力が低い業界でした。当社は、独自のマッチングテクノロジーや管理業務等を、IT技術を用いて簡素化することで、低価格を実現するなど業界のイノベーションをリードしてきました。しかしながら、今後の需要動向や新規参入企業の出現、同業他社の戦略変更などにより価格競争が激化した場合、もしくは大きな顧客基盤を持つ大手通信企業、大手インターネット企業や小売業者などが家事代行サービスに参入する、もしくは各社が有するポイントサービスを活用し、同業他社と提携するなどの結果、当社から顧客流出した場合など、競争が激化することにより、当社の競争力が相対的に弱体化し、経営成績に大きな影響を及ぼす場合があります。また、テイクアウトサービスやネット通販などの当社サービスの代替サービスが急速に普及することで当社のサービスの有用性が相対的に低下した場合、当社の経営成績に大きな影響を及ぼす可能性があります。

 

(8) 景気後退の長期化もしくは経済危機の発生

当社の家事代行サービスは、既存の事業者と比較して価格競争力の高いサービスをIT技術の活用により顧客に提供してまいりました。これにより、所得水準の高い富裕層のみならず、共働きの家庭や比較的若年層の独身世帯においても当社サービスの利用者を増やしてまいりました。しかしながら、景気後退期、特に2008年の金融危機のような世界的な経済危機や、2020年の新型コロナウイルス感染拡大による経済活動の大幅な停滞などにより、顧客の所得減少によって当社サービスの利用停止をする、もしくは新規顧客獲得が困難となった場合など、当社の経営成績に大きな影響を及ぼす可能性があります。

 

 

(9) 新たなビジネスモデルの出現

当社の事業は、顧客とキャストをITシステムによりマッチングし、家事代行サービスを安価な価格で提供しております。当社は、独自のマッチングテクノロジーや管理業務等を、IT技術を用いて簡素化することで、低価格を実現するなど業界のイノベーションをリードするために、既存システムの改良のみならず、新たなシステムや新サービスの開発に努めております。しかしながら、将来においてこれまでとは全く違う発想で、家事を含む生活全般を支援する事業が考案され、市場を席巻した場合、当社を含む既存のサービスが陳腐化し、需要が減少してしまうリスクがあります。

 

(10) 人口動態の変化

当社のサービスは、家事代行サービスを提供するキャストを一定数確保する必要がありますが、将来において働き手不足がさらに深刻化する見込みです。キャストとの契約継続率を維持するための施策や新規キャスト獲得の為の各種マーケティング施策を展開し、顧客のニーズに応えられる体制を維持するべく努めてまいりますが、こうした変化に適切に対処できない場合、当社の経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(11) 固定資産の減損

当社は、有形固定資産及び無形固定資産等の固定資産を保有しており、これらの資産の取得にあたっては事前に必要性や収益性を十分に検証した上で決定しております。しかしながら、経営環境や事業の状況の著しい変化等により収益性が低下し、十分なキャッシュ・フローを創出できないと判断される場合は、対象資産に対する減損損失の計上により、当社の経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

経営及び戦略遂行に関するリスク
(12) 人材の確保と育成

当社は、優秀な人材に裏付けられた高いIT技術力と提案力により業績を拡大してまいりました。今後も業容拡大のために、優秀な人材を確保し、教育・育成していくことが必要不可欠であり、採用活動の強化と教育研修の充実を推進してまいります。しかしながら、優秀な人材の採用・確保及び教育・育成が計画通りに進まない場合や、優秀な人材が社外流出した場合には、事業規模拡大の制約、顧客に提供するサービスの質の低下、それに起因する競争力の低下等により、当社の事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(13) IT業界における技術革新への対応

当社のサービスは技術革新のスピードが速く、先端ニーズに合致させたシステム・ソリューションの開発・構築・提供を行うためには、常に先進の技術とノウハウを把握し、取り入れていく必要があります。このため当社は、エンジニアの採用・育成を強化するとともに、創造的な職場環境の整備、技術、知見、ノウハウの取得に注力しております。また、開発環境の整備等も推進しております。しかしながら、優秀な人材獲得が計画通りに進まない場合、係る知見やノウハウの獲得に困難が生じた場合、また、技術革新に対する当社の対応が遅れた場合には、当社の競争力が低下する可能性があります。更に、新技術への対応のための追加的なシステム、人件費などの支出が拡大する可能性があります。このような場合には、当社の技術力の低下やそれに伴うサービス品質の低下を招き、当社の事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(14) 創業者への依存

当社の代表取締役CEO兼CFOである加茂雄一と代表取締役である池田裕樹は、当社設立以来、当社の経営方針や経営戦略の決定をはじめ、事業構築や顧客獲得等において重要な役割を担ってまいりました。また、加茂雄一及び池田裕樹が保有する当社保有株式は、本書提出日現在における当社発行済株式総数の35.06%であります。

当社は事業を順調に拡大し、その過程において人材の確保と育成に努めてきており、両氏に依存しない経営体質の構築・強化を進めております。

しかしながら、現段階においては、創業者が代表取締役から退任するような事態が発生した場合、当社の事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

 

(15) 内部管理体制について

当社は、現在の企業規模において適正な内部管理体制を構築しております。また、今後の事業拡大に合わせて、内部管理体制の一層の充実・強化を図ってまいります。しかしながら、企業規模に適した体制構築に遅れが生じた場合、当社の事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(16) 新規事業について

当社は、事業規模の拡大と高収益化を目的として、既存事業に留まらず、新規事業の開発に積極的に取り組んでいく方針であります。新規事業への取り組みは、既存事業よりリスクが高いことを認識しておりますが、企業価値の更なる拡大を目指すには、市場成長性の高い分野への進出や新規市場の創造が不可欠であると考えております。

新規事業への取り組みは、綿密な市場調査・分析や、入念な事業計画を策定し、収益化までの期間や撤退基準を設けるなど、より厳しいプロセスを経て行うこととしておりますが、予測とは異なる状況が発生し計画通りに進まない場合には、当社の事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(17) M&A、業務提携

当社は、事業基盤の強化・拡大のため、M&Aや他企業との業務提携を行う可能性があります。これらを行う際には、事前に十分なデューデリジェンス及び社内手続きを実施し、リスクの低減に努めますが、何らかの理由により当初想定した効果や収益が得られない場合には、当社の財務状況及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(18) 訴訟の可能性

当社は、リスク・コンプライアンス規程に基づき、リスク・コンプライアンス委員会を開催し、訴訟や紛争を含めたあらゆるリスク管理に努めております。しかしながら、事業活動の遂行過程において、顧客、キャスト、競合他社その他関係者から、何らかの事情によって当社に関連する訴訟、紛争が行われる可能性は否定できず、訴訟や紛争が発生した場合、その経過又は結果によっては当社の事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

財務及び資金ないしは株式に関連するリスク
(19) 株主還元について

当社は、現時点で企業として成長過程にあると認識しており、事業の拡充や組織体制の整備、事業の一層の規模拡大のため、当期純利益を計上した場合においても、内部留保の充実による財務基盤の強化、事業展開における投資資金としての活用を優先する方針であります。しかしながら、当社は株主への利益還元を重要な経営課題の一つとして認識しており、事業基盤の整備や投資計画、業績及び財政状態、事業環境などを総合的に勘案し、内部留保とのバランスをとりつつ配当について検討していく方針であります。ただし、配当実施の可能性及びその実施時期等については、現時点で未定であります。

 

(20) 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について

当社は、当社取締役及び従業員に対するストック・オプション制度を採用しております。そのため、付与されている新株予約権の行使が行われた場合には、保有株式の株式価値が希薄化する可能性があります。本書提出日現在の新株予約権としての潜在株式は96,000株であり、発行済株式総数及び潜在株式数の合計1,988,000株の4.83%に相当します。

 

(21) 借入金について

当社は、日本政策金融公庫より借入を行っておりますが、その金銭消費貸借契約には財務制限条項が付されております。当該契約に付された財務制限条項により、2期、または3期連続で売上高減価償却前経常利益率(減価償却前経常利益は、原則として経常利益(または損失)の金額に減価償却費の金額を加算することにより計算されるものの、経常的に発生しない経費が計上されている等、経常利益(または損失)の算出にあたって適切と認められない整理が行われている場合は、公庫が適切と認める整理に基づいて算出した経常利益(または損失)に修正される)が0%未満となり、日本政策金融公庫が必要と認める事項を記載し提出した経営改善計画を合理的な理由なく達成できなかった場合は、本借入金の償還期限にかかわらず直ちに本借入金債務及びこれに付帯する一切の債務の全部又は一部の弁済が行われ、当社の財政状態及び資金繰り等に影響を及ぼす可能性があります。

3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績等の状況の概要

当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概況は次のとおりであります。

 

① 財政状態の状況
(資産)

当事業年度末における流動資産は400,779千円となり、前事業年度末に比べ、168,475千円増加しました。これは主に、上場に伴う増資により、現金及び預金が158,088千円増加したこと、サービス件数増加に伴い、売掛金が10,890千円増加したことによるものです。

また、当事業年度末における固定資産は42,282千円となり、前事業年度末に比べ、4,344千円増加しました。これは主に、DX事業推進に伴うソフトウエア開発により、無形固定資産が17,726千円増加したこと、繰延税金資産9,299千円を取り崩したことによるものです。

この結果、当事業年度末における総資産は443,062千円となり、前事業年度末に比べ、172,820千円増加しました。

 

(負債)

当事業年度末における流動負債は154,400千円となり、前事業年度末に比べ、6,511千円増加しました。これは主に、取引規模拡大のため、買掛金が4,994千円増加したこと、未払金が8,671千円増加したことによるものです。なお、固定負債は70,000千円となり、前事業年度末から変動はありません。

この結果、当事業年度末における負債合計は224,400千円となり、前事業年度末に比べ、6,511千円増加しました。

 

(純資産)

当事業年度末における純資産合計は218,662千円となり、前事業年度末に比べ、166,309千円増加しました。これは主に、上場に伴う増資により、資本金が77,625千円、資本剰余金が77,625千円増加したこと、また当期純利益9,718千円を計上したことによるものであります。

 

② 経営成績の状況

当事業年度(2021年12月1日~2022年11月30日)における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の継続的な拡大により、経済活動が制限される極めて厳しい状況が続きましたが、国内におけるワクチン接種率の向上・景気対策等により段階的に経済活動が再開されており、持ち直しの兆しが見られました。一方で、ウクライナ情勢の深刻化に伴う世界的なエネルギー不足、原材料価格の高騰や急激な円安の進行がほぼ全産業に広がり、経済の動向については、依然として先行きは不透明な状況が続いております。

このような状況の下、当社では第1・第3四半期において新型コロナウイルス感染症の再流行によるサービスのキャンセルや利用控えの影響を想定以上に受けましたが、広告宣伝投資や既存のシステム・オペレーションの改善等、当社プラットフォームの利用者及びキャストを定量的に拡大していくための取り組みを継続し、前年同期比のサービス件数は順調に伸長いたしました。

また、介護・福祉現場で働く職員の処遇改善を目的とした賃上げ等が実施される中、当社でも品質維持の観点から、キャストへの報酬の増額を目的とした家事代行サービスの価格改定を2022年6月に実施いたしました。

この他にも、家事代行事業者向けに、DXと事業成長を後押しする独自の事務管理システムを提供する実証実験を開始しております。

以上の結果、当事業年度における売上高は1,335,178千円(前期は1,165,042千円、前期比14.6%増)となりました。また、営業利益は33,604千円(前期は営業損失1,217千円)、経常利益及び税引前当期純利益は共に22,047千円(前期は経常損失及び税引前当期純損失共に5,943千円)、当期純利益9,718千円(前期は3,065千円)となりました。

なお、当社は家事代行サービス事業のみの単一セグメントであるため、セグメント情報に関連付けた記載は行っておりません。

 

③ キャッシュ・フローの状況

当事業年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前事業年度末に比べ、158,088千円増加し、327,867千円となりました。各キャッシュ・フローの状況とその要因は次のとおりです。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当事業年度において、営業活動により得られた資金は35,820千円(前事業年度は6,037千円の収入)となりました。これは主に、税引前当期純利益の計上22,047千円(前事業年度は税引前当期純損失5,943千円)、キャストポイント引当金の減少11,969千円(前事業年度は1,578千円の増加)、未払金の増加11,423千円(前事業年度は10,424千円の増加)、株式公開費用の計上11,259千円(前事業年度は計上なし)、売上債権の増加10,890千円(前事業年度は7,404千円の増加)等によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当事業年度において、投資活動により支出した資金は17,710千円(前事業年度は5,442千円の支出)となりました。これは、無形固定資産の取得による支出が17,710千円(前事業年度は5,442千円の支出)となったことによるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当事業年度において、財務活動により取得した資金は139,978千円となりました。これは、株式の発行による収入が155,250千円、株式の発行による支出が15,271千円となったことによるものです。

 

④ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績

当社が提供するサービスの性質上、生産実績の記載に馴染まないため、記載を省略いたします。

 

b.受注実績

当社が提供するサービスの性質上、受注実績の記載に馴染まないため、記載を省略いたします。

 

c.販売実績

当事業年度の販売実績は以下のとおりであります。なお、当社は家事代行サービス事業の単一セグメントであるため、サービスの種別で記載しています。

 

サービスの名称

金額(千円)

前期比(%)

お掃除代行・お料理代行

1,300,692

114.2

その他

34,485

132.8

合計

1,335,178

114.6

 

(注) 1.上記の金額には消費税等は含まれておりません。

2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、総販売実績10%以上の相手先がないため、記載を省略しています。

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。

① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社の財務諸表は、我が国において一般的に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。その作成には経営者により会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額並びに開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。

財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 財務諸表等(1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

 

② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
(売上高)

当事業年度において、家事代行サービス事業の成長を加速させることに注力した結果、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標としている売上高は1,335,178千円(前期は1,165,042千円)となりました。これは主にサービス件数が増加した為です。第1・第3四半期において新型コロナウイルス感染症の再流行によるサービスのキャンセルや利用控えの影響を想定以上に受けましたが、広告宣伝投資や既存のシステム・オペレーションの改善等、当社プラットフォームの利用者及びキャストを定量的に拡大していくための取り組みを継続した結果、売上高は堅調に推移し、通期でも前事業年度を14.6%上回る売上高となりました。

 

(売上原価、売上総利益)

当事業年度の売上原価は864,485千円(前期比14.0%増)となりました。これは主にサービス件数が増加したことにより業務委託費が838,429千円(前期比14.6%増)となった為です。この結果、売上総利益は470,692千円(前期比15.8%増)となりました。

 

(販売費及び一般管理費、営業損益)

当事業年度の販売費及び一般管理費は437,088千円(前期比7.2%増)となりました。これは、主にシステム開発投資やキャストの定着促進を目的とした施策を実施したことにより業務委託料が69,129千円(前期比36.5%増)となったことによるものです。この結果、当事業年度の営業利益は33,604千円(前期は営業損失1,217千円)となりました。

 

(営業外収益、営業外費用、経常損益)

当事業年度の営業外収益は102千円(前事業年度は321千円)、営業外費用は11,659千円(前事業年度は5,047千円)となりました。営業外費用が増加した主な要因は、株式公開費用が11,259千円(前事業年度は4,012千円)が発生したことによるものです。この結果、当事業年度の経常利益は22,047千円(前事業年度は経常損失5,943千円)となりました。

 

(法人税等合計、当期純利益)

当事業年度は特別利益及び特別損失は計上しておりませんが、法人税、住民税及び事業税を3,029千円(前事業年度は290千円)計上しております。また、繰延税金資産の取り崩しに伴い法人税等調整額を9,299千円(前事業年度は△9,299千円)計上しております。この結果、当期純利益9,718千円(前期は3,065千円)となりました。

 

当社の経営成績に重要な影響を与える要因

「2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。

 
④ 経営者の問題意識と今後の方針に関して

経営者の問題意識と今後の方針については、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。

 

⑤ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

当社の当事業年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

当社の主な資金需要は、既存事業の安定的な成長にかかるコストと新規事業への投資コストとなります。財政状態と投資のバランスを重視しつつ、事業活動に必要な運転資金及び新規事業等に対する投資コストは、主として手元の自己資金、金融機関からの借入及び新株発行により調達いたします。

 

⑥ 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等に対する経営者としての今後の方針・対策等

当社は、今後も経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等である売上高の目標達成に向け注力してまいる所存であります。また今後の各事業年度の売上高の目標については、適時開示にて開示してまいります。

 

4 【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。

 

2 【主要な設備の状況】

 

 

 

 

 

 

 

 

2022年11月30日現在

事業所名
(所在地)

セグメントの名称

設備の内容

帳簿価額(千円)

従業
員数
(名)

建物附属設備

工具器具備品

ソフトウエア

合計

本社目黒
オフィス
(東京都
品川区)

家事代行サービス事業

営業事務所及び研修施設

4,290

691

24,634

29,617

21

(14)

 

注) 1.現在休止中の主要な設備はありません。

2.従業員数は就業人員であり、臨時従業員数は( )内に年間平均人数を外書で記載しています。

3.事業所の建物は賃貸物件であり、土地面積256.51㎡、年間賃貸料は21,571千円です。

 

① 【株式の総数】

 

種類

発行可能株式総数(株)

普通株式

7,068,000

7,068,000

 

 

② 【発行済株式】

 

種類

事業年度末現在
発行数(株)
(2022年11月30日)

提出日現在
発行数(株)
(2023年2月28日)

上場金融商品取引所名又は登録認可金融商品取引業協会名

内容

普通株式

1,892,000

1,892,000

東京証券取引所
(グロース)

完全議決権株式であり、権利内容に何ら限定のない当社における標準となる株式であります。
なお、単元株式数は100株であります。

1,892,000

1,892,000

 

(注) 提出日現在の発行数には、2023年2月1日からこの有価証券報告書提出日までの新株予約権の行使により発行された株式数は、含まれておりません。

 

① 【ストックオプション制度の内容】

 

決議年月日

2017年11月15日
(第1回新株予約権)

2018年11月26日
(第2回新株予約権)

付与対象者の区分及び人数(名)

当社取締役3名
当社従業員13名
(注)5

当社従業員2名
(注)6

新株予約権の数(個)※

1,365
(注)1

500
(注)1

新株予約権の目的となる株式の
種類、内容及び数(株)※

普通株式 40,950
(注)1、7

普通株式 15,000
(注)1、7

新株予約権の行使時の払込金額(円)※

600(注)2、7

1,667(注)2、7

新株予約権の行使期間※

2019年12月1日~
2027年11月15日

2020年12月1日~
2028年11月25日

新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額(円)※

発行価格  600
資本組入額 300

(注)7

発行価格  1,667
資本組入額   834

(注)7

新株予約権の行使の条件※

(注)3

新株予約権の譲渡に関する事項※

新株予約権の譲渡については、取締役会の承認を要するものとする。

組織再編成行為に伴う新株予約権の
交付に関する事項※

(注)4

 

※  当事業年度の末日(2022年11月30日)における内容を記載しております。なお、提出日の前月末(2023年1月31日)現在において、これらの事項に変更はありません。

(注) 1.当社が当社普通株式につき、株式の分割又は株式の併合を行う場合は、次の算式により新株予約権の目的である株式の数を調整するものとします。但し、この調整は、当該調整の時点で行使されていない新株予約権の目的である株式の数についてのみ行うものとし、調整の結果生じる1株未満の端数は切り捨てるものとします。

調整後株式数

調整前株式数

×

分割・併合の比率

 

当社が他社と合併、会社分割、株式交換又は株式移転(以下「合併等」と総称する。)を行う場合、当社普通株式につき株式無償割当てを行う場合、その他株式数の調整の必要が生じた場合、当社は合併等の条件、株式無償割当ての条件等を勘案のうえ、新株予約権の目的である株式の数について、合理的な範囲で必要と認める調整を行うことができるものとします。

2.新株予約権の割当て後、当社が当社普通株式につき、株式の分割又は株式の併合を行う場合は、株式の分割については株式の分割に係る基準日の翌日以降、株式の併合については株式の併合の効力発生の時をもって、次の算式により行使価額を調整するものとします。但し、調整の結果生じる1円未満の端数はこれを切り上げるものとします。

調整後行使価額

調整前行使価額

×

分割・併合の比率

 

また、新株予約権の割当て後、当社が時価を下回る払込金額をもって株式を発行又は当社が保有する株式を処分する場合(無償割当ての場合、他の種類株式の交付と引換えに取得される株式もしくは新株予約権(新株予約権付社債に付されたものを含む。)の取得による場合、又は当社の株式を目的とする新株予約権の行使による場合を除く。)は、次の算式により行使価額を調整するものとします。但し、調整の結果生じる1円未満の端数はこれを切り上げるものとします。調整後の行使価額は、払込期日(払込期間を定めた場合には当該払込期間の最終日。)の翌日以降、また、株主への割当に係る基準日を定めた場合は当該基準日の翌日以降これを適用します。なお、当社が保有する自己株式を処分する場合には、以下の算式における「新規発行株式数」は「処分する自己株式数」、「自己株式数」は「処分前における自己株式数」とそれぞれ読み替えるものとします。

 

 

 

 

(既発行株式数
-自己株式数)

新規発行株式数×1株当たり払込金額

調整後行使価額

調整前行使価額

×

時価

(既発行株式数-自己株式数)+新規発行株式数

 

但し、新株予約権の割当て後、当社が合併等を行う場合、当社普通株式につき、株式無償割当てを行う場合、その他行使価額の調整の必要が生じた場合には、当社は、行使価額について、合理的な範囲で必要と認める調整を行うことができるものとします。

3.新株予約権の行使条件は次のとおりであります。

① 新株予約権の割当時において当社の取締役又は従業員であった新株予約権者は、新株予約権の行使時においても、当社、当社の子会社又は当社の関連会社の取締役、執行役員、監査役又は使用人その他これに準ずる地位にあることを要する。但し、任期満了による退任、定年退職その他これに準ずる正当な理由として当社が認める場合はこの限りではない。

② 当社株式が日本国内の証券取引所にて上場すること、もしくは③に定める事由が発生することを要する。

③ 行使期間初日より前に以下の事由が発生する場合に限り、行使期間が未到来であっても当社の承認を得て行使することができる。

(1) 当社経営権の第三者への移行

(2) 当社創業者の所有する当社株式の半数以上が第三者に譲渡されること

④ 新株予約権者が死亡した場合、新株予約権者の相続人が新株予約権を行使できるものとする。

⑤ 新株予約権者は、一度の手続において新株予約権の全部又は一部を行使することができる。但し、1個の新株予約権の一部につき行使することはできない。

4.当社が合併(当社が合併により消滅する場合に限る。)、吸収分割、新設分割、株式交換又は株式移転(以下「組織再編行為」と総称する。)を行う場合は、組織再編行為の効力発生の時点において行使されておらずかつ当社により取得されていない新株予約権の新株予約権者に対し、当該新株予約権に代えて、それぞれの場合につき、会社法第236条第1項第8号のイからホまでに掲げる株式会社(以下「再編対象会社」と総称する。)の新株予約権を以下の条件に基づき交付するものとする。但し、以下の条件に合致する再編対象会社の新株予約権を交付する旨を、吸収合併契約、新設合併契約、吸収分割契約、新設分割計画、株式交換契約又は株式移転計画において定めた場合に限るものとする。

① 交付する再編対象会社の新株予約権の数

新株予約権者が保有する新株予約権の数を基準に、組織再編行為の条件等を勘案して合理的に決定される数とする。

② 交付する新株予約権の目的である再編対象会社の株式の種類

再編対象会社の普通株式とする。

③ 交付する新株予約権の目的である再編対象会社の株式の数

組織再編行為の条件等を勘案して合理的に決定される数とする。

④ 交付する新株予約権の行使に際して出資される財産の価額

表中に定める行使価額を基準に組織再編行為の条件等を勘案して合理的に決定される価額に、交付する新株予約権1個当たりの目的である再編対象会社の株式の数を乗じて得られる価額とする。

⑤ 交付する新株予約権の行使期間

表中に定める行使期間の初日と組織再編行為の効力発生日のうちいずれか遅い日から、表中に定める行使期間の末日までとする。

⑥ 交付する新株予約権の行使の条件

上記3.に定めるところと同様とする。

⑦ 交付する新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本金及び資本準備金に関する事項

上記「新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額」に準じて決定する。

⑧ 譲渡による新株予約権の取得の制限

譲渡による新株予約権の取得については、再編対象会社の取締役会の決議による承認を要するものとする。

⑨ 交付する新株予約権の取得

上記⑥に定めるところと同様とする。

5.付与対象者の退職による権利喪失により、本書提出日現在の「付与対象者の区分及び人数」は、取締役2名、当社使用人2名となっております。

6.付与対象者の退職による権利喪失、および従業員の取締役就任により、本書提出日現在の「付与対象者の区分及び人数」は、取締役1名となっております。

7.2021年10月12日開催の取締役会決議により、2021年10月27日付で普通株式1株につき30株の割合で株式分割を行っております。これにより「新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び数」、「新株予約権の行使時の払込金額」及び「新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額」が調整されております。

 

決議年月日

2019年10月31日
(第3回新株予約権)

付与対象者の区分及び人数(名)

当社取締役 3名
当社従業員 2名

(注)5

新株予約権の数(個)※

1,700(注)1

新株予約権の目的となる株式の
種類、内容及び数(株)※

普通株式 51,000(注)1、6

新株予約権の行使時の払込金額(円)※

1,667(注)2、6

新株予約権の行使期間※

2021年11月2日~
2029年10月30日

新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額(円)※

発行価格  1,667
資本組入額   834

(注)6

新株予約権の行使の条件※

(注)3

新株予約権の譲渡に関する事項※

新株予約権の譲渡については、取締役会の承認を要するものとする。

組織再編成行為に伴う新株予約権の
交付に関する事項※

(注)4

 

※  当事業年度の末日(2022年11月30日)における内容を記載しております。なお、提出日の前月末(2023年1月31日)現在において、これらの事項に変更はありません。

(注) 1.当社が当社普通株式につき、株式の分割又は株式の併合を行う場合は、次の算式により新株予約権の目的である株式の数を調整するものとします。但し、この調整は、当該調整の時点で行使されていない新株予約権の目的である株式の数についてのみ行うものとし、調整の結果生じる1株未満の端数は切り捨てるものとします。

 

調整後株式数

調整前株式数

×

分割・併合の比率

 

当社が他社と合併、会社分割、株式交換又は株式移転(以下「合併等」と総称する。)を行う場合、当社普通株式につき株式無償割当てを行う場合、その他株式数の調整の必要が生じた場合、当社は合併等の条件、株式無償割当ての条件等を勘案のうえ、新株予約権の目的である株式の数について、合理的な範囲で必要と認める調整を行うことができるものとします。

2.新株予約権の割当て後、当社が当社普通株式につき、株式の分割又は株式の併合を行う場合は、株式の分割については株式の分割に係る基準日の翌日以降、株式の併合については株式の併合の効力発生の時をもって、次の算式により行使価額を調整するものとします。但し、調整の結果生じる1円未満の端数はこれを切り上げるものとします。

調整後行使価額

調整前行使価額

×

分割・併合の比率

 

また、新株予約権の割当て後、当社が時価を下回る払込金額をもって株式を発行又は当社が保有する株式を処分する場合(無償割当ての場合、他の種類株式の交付と引換えに取得される株式もしくは新株予約権(新株予約権付社債に付されたものを含む。)の取得による場合、又は当社の株式を目的とする新株予約権の行使による場合を除く。)は、次の算式により行使価額を調整するものとします。但し、調整の結果生じる1円未満の端数はこれを切り上げるものとします。調整後の行使価額は、払込期日(払込期間を定めた場合には当該払込期間の最終日。)の翌日以降、また、株主への割当に係る基準日を定めた場合は当該基準日の翌日以降これを適用します。なお、当社が保有する自己株式を処分する場合には、以下の算式における「新規発行株式数」は「処分する自己株式数」、「自己株式数」は「処分前における自己株式数」とそれぞれ読み替えるものとします。

 

 

 

 

(既発行株式数
-自己株式数)

新規発行株式数×1株当たり払込金額

調整後行使価額

調整前行使価額

×

時価

(既発行株式数-自己株式数)+新規発行株式数

 

但し、新株予約権の割当て後、当社が合併等を行う場合、当社普通株式につき、株式無償割当てを行う場合、その他行使価額の調整の必要が生じた場合には、当社は、行使価額について、合理的な範囲で必要と認める調整を行うことができるものとします。

3.新株予約権の行使条件は次のとおりであります。

① 新株予約権の割当時において当社の取締役又は従業員であった新株予約権者は、新株予約権の行使時においても、当社、当社の子会社又は当社の関連会社の取締役、執行役員、監査役又は使用人その他これに準ずる地位にあることを要する。但し、任期満了による退任、定年退職その他これに準ずる正当な理由として当社が認める場合はこの限りではない。

② 当社株式が日本国内の証券取引所にて上場すること、もしくは③に定める事由が発生することを要する。

③ 行使期間初日より前に以下の事由が発生する場合に限り、行使期間が未到来であっても当社の承認を得て行使することができる。

(1) 当社経営権の第三者への移行

(2) 当社創業者の所有する当社株式の半数以上が第三者に譲渡されること

④ 新株予約権者が死亡した場合、新株予約権者の相続人が新株予約権を行使できるものとする。

⑤ 新株予約権者は、一度の手続において新株予約権の全部又は一部を行使することができる。但し、1個の新株予約権の一部につき行使することはできない。

4.当社が合併(当社が合併により消滅する場合に限る。)、吸収分割、新設分割、株式交換又は株式移転(以下「組織再編行為」と総称する。)を行う場合は、組織再編行為の効力発生の時点において行使されておらずかつ当社により取得されていない新株予約権の新株予約権者に対し、当該新株予約権に代えて、それぞれの場合につき、会社法第236条第1項第8号のイからホまでに掲げる株式会社(以下「再編対象会社」と総称する。)の新株予約権を以下の条件に基づき交付するものとする。但し、以下の条件に合致する再編対象会社の新株予約権を交付する旨を、吸収合併契約、新設合併契約、吸収分割契約、新設分割計画、株式交換契約又は株式移転計画において定めた場合に限るものとする。

① 交付する再編対象会社の新株予約権の数

新株予約権者が保有する新株予約権の数を基準に、組織再編行為の条件等を勘案して合理的に決定される数とする。

② 交付する新株予約権の目的である再編対象会社の株式の種類

再編対象会社の普通株式とする。

③ 交付する新株予約権の目的である再編対象会社の株式の数

組織再編行為の条件等を勘案して合理的に決定される数とする。

④ 交付する新株予約権の行使に際して出資される財産の価額

表中に定める行使価額を基準に組織再編行為の条件等を勘案して合理的に決定される価額に、交付する新株予約権1個当たりの目的である再編対象会社の株式の数を乗じて得られる価額とする。

⑤ 交付する新株予約権の行使期間

表中に定める行使期間の初日と組織再編行為の効力発生日のうちいずれか遅い日から、表中に定める行使期間の末日までとする。

⑥ 交付する新株予約権の行使の条件

上記3.に定めるところと同様とする。

⑦ 交付する新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本金及び資本準備金に関する事項

上記「新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額」に準じて決定する。

⑧ 譲渡による新株予約権の取得の制限

譲渡による新株予約権の取得については、再編対象会社の取締役会の決議による承認を要するものとする。

⑨ 交付する新株予約権の取得

上記⑥に定めるところと同様とする。

5.付与対象者の退職による権利喪失により、本書提出日現在の「付与対象者の区分及び人数」は、当社取締役3名となっております。

6.2021年10月12日開催の取締役会決議により、2021年10月27日付で普通株式1株につき30株の割合で株式分割を行っております。これにより「新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び数」、「新株予約権の行使時の払込金額」及び「新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額」が調整されております。

 

決議年月日

2020年12月24日

(第6回新株予約権)

付与対象者の区分及び人数(名)

当社従業員24名

(注)5

新株予約権の数(個)※

340(注)1

新株予約権の目的となる株式の
種類、内容及び数(株)※

普通株式 10,200
(注)1、6

新株予約権の行使時の払込金額(円)※

1,667(注)2、6

新株予約権の行使期間※

2022年12月26日~

2030年12月23日

新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額(円)※

発行価格  1,667
資本組入額   834

(注)6

新株予約権の行使の条件※

(注)3

新株予約権の譲渡に関する事項※

新株予約権の譲渡については、取締役会の承認を要するものとする。

組織再編成行為に伴う新株予約権の
交付に関する事項※

(注)4

 

※  当事業年度の末日(2022年11月30日)における内容を記載しております。なお、提出日の前月末(2023年1月31日)現在において、これらの事項に変更はありません。

(注) 1.当社が当社普通株式につき、株式の分割又は株式の併合を行う場合は、次の算式により新株予約権の目的である株式の数を調整するものとします。但し、この調整は、当該調整の時点で行使されていない新株予約権の目的である株式の数についてのみ行うものとし、調整の結果生じる1株未満の端数は切り捨てるものとします。

 

調整後株式数

調整前株式数

×

分割・併合の比率

 

当社が他社と合併、会社分割、株式交換又は株式移転(以下「合併等」と総称する。)を行う場合、当社普通株式につき株式無償割当てを行う場合、その他株式数の調整の必要が生じた場合、当社は合併等の条件、株式無償割当ての条件等を勘案のうえ、新株予約権の目的である株式の数について、合理的な範囲で必要と認める調整を行うことができるものとします。

2.新株予約権の割当て後、当社が当社普通株式につき、株式の分割又は株式の併合を行う場合は、株式の分割については株式の分割に係る基準日の翌日以降、株式の併合については株式の併合の効力発生の時をもって、次の算式により行使価額を調整するものとします。但し、調整の結果生じる1円未満の端数はこれを切り上げるものとします。

調整後行使価額

調整前行使価額

×

分割・併合の比率

 

また、新株予約権の割当て後、当社が時価を下回る払込金額をもって株式を発行又は当社が保有する株式を処分する場合(無償割当ての場合、他の種類株式の交付と引換えに取得される株式もしくは新株予約権(新株予約権付社債に付されたものを含む。)の取得による場合、又は当社の株式を目的とする新株予約権の行使による場合を除く。)は、次の算式により行使価額を調整するものとします。但し、調整の結果生じる1円未満の端数はこれを切り上げるものとします。調整後の行使価額は、払込期日(払込期間を定めた場合には当該払込期間の最終日。)の翌日以降、また、株主への割当に係る基準日を定めた場合は当該基準日の翌日以降これを適用します。なお、当社が保有する自己株式を処分する場合には、以下の算式における「新規発行株式数」は「処分する自己株式数」、「自己株式数」は「処分前における自己株式数」とそれぞれ読み替えるものとします。

 

 

 

 

(既発行株式数
-自己株式数)

新規発行株式数×1株当たり払込金額

調整後行使価額

調整前行使価額

×

時価

(既発行株式数-自己株式数)+新規発行株式数

 

但し、新株予約権の割当て後、当社が合併等を行う場合、当社普通株式につき、株式無償割当てを行う場合、その他行使価額の調整の必要が生じた場合には、当社は、行使価額について、合理的な範囲で必要と認める調整を行うことができるものとします。

3.新株予約権の行使条件は次のとおりであります。

① 新株予約権の割当時において当社の取締役又は従業員であった新株予約権者は、新株予約権の行使時においても、当社、当社の子会社又は当社の関連会社の取締役、執行役員、監査役又は使用人その他これに準ずる地位にあることを要する。但し、任期満了による退任、定年退職その他これに準ずる正当な理由として当社が認める場合はこの限りではない。

② 当社株式が日本国内の証券取引所にて上場すること、もしくは③に定める事由が発生することを要する。

③ 行使期間初日より前に以下の事由が発生する場合に限り、行使期間が未到来であっても当社の承認を得て行使することができる。

(1) 当社経営権の第三者への移行

(2) 当社創業者の所有する当社株式の半数以上が第三者に譲渡されること

④ 新株予約権者が死亡した場合、新株予約権者の相続人が新株予約権を行使できるものとする。

⑤ 新株予約権者は、一度の手続において新株予約権の全部又は一部を行使することができる。但し、1個の新株予約権の一部につき行使することはできない。

4.当社が合併(当社が合併により消滅する場合に限る。)、吸収分割、新設分割、株式交換又は株式移転(以下「組織再編行為」と総称する。)を行う場合は、組織再編行為の効力発生の時点において行使されておらずかつ当社により取得されていない新株予約権の新株予約権者に対し、当該新株予約権に代えて、それぞれの場合につき、会社法第236条第1項第8号のイからホまでに掲げる株式会社(以下「再編対象会社」と総称する。)の新株予約権を以下の条件に基づき交付するものとする。但し、以下の条件に合致する再編対象会社の新株予約権を交付する旨を、吸収合併契約、新設合併契約、吸収分割契約、新設分割計画、株式交換契約又は株式移転計画において定めた場合に限るものとする。

① 交付する再編対象会社の新株予約権の数

新株予約権者が保有する新株予約権の数を基準に、組織再編行為の条件等を勘案して合理的に決定される数とする。

② 交付する新株予約権の目的である再編対象会社の株式の種類

再編対象会社の普通株式とする。

③ 交付する新株予約権の目的である再編対象会社の株式の数

組織再編行為の条件等を勘案して合理的に決定される数とする。

④ 交付する新株予約権の行使に際して出資される財産の価額

表中に定める行使価額を基準に組織再編行為の条件等を勘案して合理的に決定される価額に、交付する新株予約権1個当たりの目的である再編対象会社の株式の数を乗じて得られる価額とする。

⑤ 交付する新株予約権の行使期間

表中に定める行使期間の初日と組織再編行為の効力発生日のうちいずれか遅い日から、表中に定める行使期間の末日までとする。

⑥ 交付する新株予約権の行使の条件

上記3.に定めるところと同様とする。

⑦ 交付する新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本金及び資本準備金に関する事項

上記「新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額」に準じて決定する。

⑧ 譲渡による新株予約権の取得の制限

譲渡による新株予約権の取得については、再編対象会社の取締役会の決議による承認を要するものとする。

⑨ 交付する新株予約権の取得

上記⑥に定めるところと同様とする。

5.付与対象者の退職による権利喪失により、本書提出日現在の「付与対象者の区分及び人数」は、当社使用人12名となっております。

6.2021年10月12日開催の取締役会決議により、2021年10月27日付で普通株式1株につき30株の割合で株式分割を行っております。これにより「新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び数」、「新株予約権の行使時の払込金額」及び「新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額」が調整されております。

 

② 【ライツプランの内容】

該当事項はありません。

 

 

(4) 【発行済株式総数、資本金等の推移】

 

年月日

発行済株式
総数増減数
(株)

発行済株式
総数残高
(株)

資本金増減額
(千円)

資本金残高
(千円)

資本準備金
増減額
(千円)

資本準備金
残高
(千円)

2018年3月30日
(注1、2)

普通株式

9,338

A種優先株式

△1,338

A2種優先株式

2,000

普通株式

48,038

A種優先株式

8,862

A2種優先株式

2,000

250,000

380,600

250,000

370,695

2019年10月31日
(注3)

普通株式

200

A種優先株式

△200

 

普通株式

48,238

A種優先株式8,662

A2種優先株式

2,000

380,600

370,695

2019年11月11日
(注4)

普通株式

48,238

A種優先株式

8,662

A2種優先株式

2,000

△300,000

80,600

 

370,695

2021年10月12日

(注5)

普通株式

10,662

A種優先株式

△8,662

A2種優先株式

△2,000

普通株式

58,900

80,600

370,695

2021年10月27日

(注6)

普通株式

1,708,100

普通株式

1,767,000

80,600

370,695

2022年2月21日

(注7)

普通株式

125,000

普通株式

1,892,000

77,625

158,225

77,625

448,320

 

注) 1.有償第三者割当

普通株式 発行価格 50,000円

資本組入額 25,000円

割当先 ワタキューセイモア株式会社

A2種優先株式 発行価格 50,000円

資本組入額 25,000円

割当先 TSVF1投資事業有限責任組合

2.A種優先株式の普通株式への転換に伴う普通株式の発行及び、自己株式1,338株の消却によるものであります。

3.A種優先株式の普通株式への転換に伴う普通株式の発行及び、自己株式200株の消却によるものであります。

4.資本金の減少については、資本政策上の柔軟性及び機動性を確保することを目的とするため、資本金380,600千円を300,000千円減少(減資割合78.8%)し、80,600千円といたしました。

5.A種優先株式及びA2種優先株式の普通株式への転換に伴う普通株式の発行及び、自己株式10,662株の消却によるものであります。

6.株式分割(1:30)によるものであります。

7.2022年2月21日を払込期日とする公募による新株式の発行による増資により、発行済株式総数は125,000株、資本金及び資本準備金がそれぞれ77,625千円増加しております。

 

 

(5) 【所有者別状況】

 

 

 

 

 

 

 

2022年11月30日現在

区分

株式の状況(1単元の株式数100株)

単元未満
株式の状況
(株)

政府及び
地方公共
団体

金融機関

金融商品
取引業者

その他の
法人

外国法人等

個人
その他

個人以外

個人

株主数(人)

1

16

14

9

2

782

824

所有株式数
(単元)

20

1,131

5,913

459

2

11,376

18,901

1,900

所有株式数の割合(%)

0.105

5.983

31.284

2.428

0.010

60.187

100.00

 

 

(6) 【大株主の状況】

2022年11月30日現在

氏名又は名称

住所

所有株式数
(株)

発行済株式
(自己株式を
除く。)の
総数に対する
所有株式数
の割合(%)

ワタキューセイモア株式会社

京都府綴喜郡井手町大字多賀小字茶臼塚
12-2

360,000

19.03

加茂雄一

東京都豊島区

331,670

17.53

池田裕樹

東京都杉並区

260,000

13.74

胡桃沢精一

東京都狛江市

132,200

6.99

株式会社SBI証券

東京都港区六本木1丁目6番1号

73,900

3.91

株式会社I.K.D

東京都渋谷区渋谷2丁目10番15号

71,670

3.79

イーストベンチャーズ投資事業有限責任組合

東京都港区六本木4丁目2番45号

66,000

3.49

TSVF1投資事業有限責任組合

東京都港区六本木1丁目6-1

60,000

3.17

株式会社CARTA VENTURES

東京都渋谷区道玄坂1丁目21-1渋谷ソラスタ15F

51,000

2.70

BEENOS株式会社

東京都品川区北品川4丁目7-35
御殿山トラストタワー7F

45,090

2.38

1,451,530

76.72

 

 

① 【貸借対照表】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2021年11月30日)

当事業年度

(2022年11月30日)

資産の部

 

 

 

流動資産

 

 

 

 

現金及び預金

169,779

327,867

 

 

売掛金

57,051

67,942

 

 

前払費用

5,397

4,969

 

 

その他

75

 

 

流動資産合計

232,303

400,779

 

固定資産

 

 

 

 

有形固定資産

 

 

 

 

 

建物附属設備

14,924

14,924

 

 

 

 

減価償却累計額

8,081

10,634

 

 

 

 

建物附属設備(純額)

6,843

4,290

 

 

 

工具、器具及び備品

12,104

12,104

 

 

 

 

減価償却累計額

10,899

11,412

 

 

 

 

工具、器具及び備品(純額)

1,204

691

 

 

 

有形固定資産合計

8,047

4,982

 

 

無形固定資産

 

 

 

 

 

ソフトウエア

6,908

24,634

 

 

 

無形固定資産合計

6,908

24,634

 

 

投資その他の資産

 

 

 

 

 

敷金

13,682

12,665

 

 

 

繰延税金資産

9,299

 

 

 

投資その他の資産合計

22,981

12,665

 

 

固定資産合計

37,937

42,282

 

資産合計

270,241

443,062

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2021年11月30日)

当事業年度

(2022年11月30日)

負債の部

 

 

 

流動負債

 

 

 

 

買掛金

74,637

79,631

 

 

未払金

28,914

37,585

 

 

未払費用

14,730

15,951

 

 

未払法人税等

290

8,365

 

 

前受金

2,178

3,652

 

 

預り金

1,480

1,535

 

 

キャストポイント引当金

11,969

 

 

クーポン引当金

1,340

 

 

その他

12,347

7,677

 

 

流動負債合計

147,888

154,400

 

固定負債

 

 

 

 

長期借入金

70,000

70,000

 

 

固定負債合計

70,000

70,000

 

負債合計

217,888

224,400

純資産の部

 

 

 

株主資本

 

 

 

 

資本金

80,600

158,225

 

 

資本剰余金

 

 

 

 

 

資本準備金

370,695

448,320

 

 

 

資本剰余金合計

370,695

448,320

 

 

利益剰余金

 

 

 

 

 

その他利益剰余金

 

 

 

 

 

 

繰越利益剰余金

398,942

387,882

 

 

 

利益剰余金合計

398,942

387,882

 

 

株主資本合計

52,352

218,662

 

純資産合計

52,352

218,662

負債純資産合計

270,241

443,062

 

 

② 【損益計算書】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(自 2020年12月1日

 至 2021年11月30日)

当事業年度

(自 2021年12月1日

 至 2022年11月30日)

売上高

1,165,042

※1 1,335,178

売上原価

758,583

864,485

売上総利益

406,459

470,692

販売費及び一般管理費

※2 407,676

※2 437,088

営業利益又は営業損失(△)

1,217

33,604

営業外収益

 

 

 

受取利息

1

2

 

その他

320

100

 

営業外収益合計

321

102

営業外費用

 

 

 

支払利息

399

399

 

固定資産除却損

※3 635

※3 

 

株式公開費用

4,012

11,259

 

その他

0

 

営業外費用合計

5,047

11,659

経常利益又は経常損失(△)

5,943

22,047

税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△)

5,943

22,047

法人税、住民税及び事業税

290

3,029

法人税等調整額

9,299

9,299

法人税等合計

9,009

12,329

当期純利益

3,065

9,718