フルハシEPO株式会社
名古屋市中区金山一丁目14番18号
証券コード:92210
業界:サービス業
有価証券報告書の提出日:2023年7月12日

(1) 連結経営指標等

 

回次

第73期

第74期

第75期

第76期

決算年月

2020年3月

2021年3月

2022年3月

2023年3月

売上高

(千円)

7,763,557

7,694,241

7,716,219

8,076,657

経常利益

(千円)

564,071

623,472

837,960

1,049,597

親会社株主に帰属する
当期純利益

(千円)

328,566

411,031

569,706

743,722

包括利益

(千円)

327,618

416,082

560,383

750,248

純資産額

(千円)

1,492,373

1,729,858

2,115,536

5,052,453

総資産額

(千円)

9,136,972

8,959,444

9,258,421

11,311,523

1株当たり純資産額

(円)

167.12

193.72

236.91

430.71

1株当たり当期純利益金額

(円)

36.79

46.03

63.80

74.96

潜在株式調整後
1株当たり当期純利益金額

(円)

自己資本比率

(%)

16.3

19.3

22.8

44.7

自己資本利益率

(%)

23.2

25.5

29.6

20.8

株価収益率

(倍)

11.8

営業活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

1,011,147

1,046,745

816,806

1,282,718

投資活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

474,247

156,076

481,720

444,464

財務活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

537,027

877,336

379,784

1,107,392

現金及び現金同等物
の期末残高

(千円)

538,846

546,537

507,484

2,458,499

従業員数
〔ほか、平均臨時
雇用人員〕

(名)

403

400

422

437

47

71

82

70

 

(注) 1.当社は、2023年4月1日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を行っております。第73期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額及び1株当たり当期純利益金額を算定しております。なお、潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。

2.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第75期の期首から適用しており、第75期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

3.第73期、第74期及び第75期の当社株式は非上場であるため、株価収益率については記載しておりません。

4.従業員数は就業人員数(当社グループから当社グループ外への出向者を除き、当社グループ外から当社グループへの出向者を含む。)であり、臨時従業員数(パートタイマー、契約社員、嘱託契約の従業員を含み、派遣社員を除く。)は、年間の平均人数を〔外書〕で記載しております。

5.第73期以降の連結財務諸表については、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(1976年大蔵省令第28号)に基づき作成しており、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、有限責任 あずさ監査法人により監査を受けております。

 

 

(2) 提出会社の経営指標等

回次

第72期

第73期

第74期

第75期

第76期

決算年月

2019年3月

2020年3月

2021年3月

2022年3月

2023年3月

売上高

(千円)

5,663,078

6,625,502

6,965,638

6,319,539

6,579,093

経常利益

(千円)

549,139

577,923

653,115

719,290

932,901

当期純利益

(千円)

342,111

430,583

426,322

484,492

671,475

資本金

(千円)

310,000

310,000

310,000

310,000

1,497,569

発行済株式総数

(株)

4,480,000

4,480,000

4,480,000

4,480,000

5,880,400

純資産額

(千円)

1,145,492

1,391,829

1,648,717

1,949,214

4,806,678

総資産額

(千円)

7,964,086

8,337,591

8,244,161

8,466,339

10,482,761

1株当たり純資産額

(円)

128.28

155.86

184.63

218.28

409.75

1株当たり配当額

(円)

40.00

40.00

40.00

40.00

50.00

(1株当たり中間配当額)

(20.00)

(20.00)

(20.00)

(20.00)

(20.00)

1株当たり当期純利益金額

(円)

40.06

48.22

47.74

54.26

67.68

潜在株式調整後
1株当たり当期純利益金額

(円)

自己資本比率

(%)

14.4

16.7

20.0

23.0

45.9

自己資本利益率

(%)

34.0

33.9

28.0

26.9

19.9

株価収益率

(倍)

13.0

配当性向

(%)

49.9

41.5

41.9

36.9

36.9

従業員数

〔ほか、平均臨時
雇用人員〕

(名)

207

241

239

248

262

-〕

-〕

-〕

-〕

-〕

株主総利回り

(%)

(比較指標: - )

(-)

(-)

(-)

(-)

(-)

最高株価

(円)

1,149

最低株価

(円)

604

 

(注) 1.当社は、2023年4月1日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を行っております。第72期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額及び1株当たり当期純利益金額を算定しております。なお、1株当たり配当額については、当該株式分割前の実際の配当金の額を記載しております。また、第76期の1株当たり配当額には、設立75周年の記念配当10円が含まれております。

2.潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。

3.第72期から第75期までの株価収益率については、当社株式は非上場であるため、記載しておりません。

4.従業員数は就業人員数(当社から当社外への出向者を除き、当社外から当社への出向者を含む。)であり、臨時従業員数(パートタイマー、契約社員、嘱託契約の従業員を含み、派遣社員を除く。)は、従業員の100分の10未満であるため、記載を省略しております。

5.主要な経営指標等のうち、第72期については会社計算規則(2006年法務省令第13号)の規定に基づき算出した各数値を記載しており、金融商品取引法第193条の2第1項の規定による監査証明を受けておりません。

6.株主総利回り及び比較指標については、2022年4月21日に東京証券取引所及び名古屋証券取引所に上場したため、記載しておりません。

7.最高株価及び最低株価は東京証券取引所スタンダード市場におけるものであります。なお、2022年4月21日付をもって同取引所に株式を上場いたしましたので、それ以前の株価については記載しておりません。

8.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第75期の期首から適用しており、第75期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

 

 

 

2 【沿革】

1947年12月に故山口 昭一(前名誉会長)が愛知県名古屋市熱田区において、当社の前身である製材・木材加工(製函等)業を目的として個人事業を開始いたしました。その後、1948年2月に「古橋製函株式会社(現フルハシEPO株式会社)」として法人化いたしました。

年月

概要

1948年 2月

製材・木材加工(製函等)業を目的として、古橋製函株式会社(当社)を愛知県名古屋市熱田区に

 

設立

1956年 12月

木質チップ製造設備を導入し、製紙用チップの製造販売を開始(バイオマテリアル事業の開始)

1963年 9月

古橋製函株式会社から古橋木材工業株式会社へ商号変更

 

春日井工場(現愛知第一工場)を開設し、木製パレット製造を開始(環境物流事業の開始)

1972年 6月

飛島工場(現飛島リサイクルパーク)を開設し、建材用製材及び木質ボード用チップの生産を開始

1980年 5月

古橋木材工業株式会社からフルハシ工業株式会社へ商号変更

1980年 11月

弥富工場(現愛知第二工場)を開設し、木質リサイクルチップ生産を開始

1984年 5月

春日井工場(現愛知第一工場)で、木質リサイクルチップ生産を開始

1987年 4月

三重工場を開設し、木質リサイクルチップ生産を開始

1991年 1月

タイでの環境物流事業の事業拡大を目的として、PAC AND PAL LTD.を設立

 

(現FULUHASHI CORPORATION(THAILAND)LTD.)(現 連結子会社)

1997年 5月

建設副産物の再資源化を目的として、名港リサイクルガーデンを開設(資源循環事業の開始)

 

(現株式会社フィニティ名港リサイクルガーデン)

2000年 4月

中国地区での事業拡大を目的として、株式会社グリーンランドを設立(現広島工場)

2001年 2月

豊田リサイクルガーデン・愛知第三工場を開設(現愛知第六工場へ移転)

2001年 4月

環境コンサルティングサービスを目的として、株式会社フルハシ環境総合研究所を設立(現 連結

 

子会社)

2002年 3月

輸送等の内製化を目的として、東海アールシー株式会社(現株式会社フィニティ)を連結子会社化

2002年 5月

関東地区での営業強化、事業拡大のため千葉営業所を開設

2002年 11月

千葉リサイクルランドを開設し、建設副産物リサイクルと木質リサイクルチップ生産を開始

2004年 7月

Yoga Fit Japan(現jonetsuYoga一社スタジオ)を開設し、健康サービスを開始

2005年 4月

国連の提唱する「国連グローバル・コンパクト」(※1)に署名

2005年 6月

愛知県名古屋市中区へ本社機能を移転

2005年 11月

環境物流事業の事業拡大のためセントレア事業所を開設

2006年 3月

あいち地球温暖化防止戦略「CO2排出削減マニフェスト」(※2)に登録

2006年 10月

工場警備等の内製化を目的として、ASAP SECURⅠTY株式会社を設立(現 連結子

 

会社)

2006年 11月

健康商品の通販販売を目的として、株式会社JONETSUドットBIZを設立

 

(株式会社iEPO)

2006年 12月

関東地区での営業強化のため横浜営業所を開設

2007年 11月

飛島リサイクルパークにて、建設副産物リサイクルを開始

 

 

年月

概要

2008年 4月

フルハシ工業株式会社からフルハシEPO株式会社へ商号変更

 

神奈川県川崎市にて、一部出資により住友共同電力株式会社及び住友林業株式会社と

 

合弁会社川崎バイオマス発電株式会社を設立

2008年 8月

川崎バイオマス発電株式会社への木質リサイクルチップ供給を目的として、住友共同電力

 

株式会社及び住友林業株式会社との合弁会社ジャパンバイオエナジー株式会社を設立

 

(持分法適用関連会社)

2009年 1月

人材の有効活用のため、EPOヒューマンリソース株式会社を設立(現 連結子会社)

 

川崎バイオマス発電株式会社及びジャパンバイオエナジー株式会社の持株管理を目的として、住友

 

林業株式会社との合弁会社ジャパンバイオエナジーホールディング株式会社を設立

 

(持分法適用関連会社)

2009年 10月

本社を愛知県名古屋市中区金山一丁目に移転

2010年 6月

関東地区での事業拡大を目的として、フルハシバイオ株式会社を設立(現湘南工場)

2013年 6月

ベトナムでの環境物流事業の事業拡大を目的として、FULUHASHI CORPORATION(VIETNAM)LTD.

 

を設立(現 連結子会社)

2013年 10月

東海地区での事業拡大のため静岡営業所を開設

2014年 4月

愛知第五工場を開設し、木質リサイクルチップの生産を開始

2014年 11月

静岡第一工場を開設し、木質リサイクルチップの生産を開始

2015年 4月

登記上の本店を愛知県名古屋市中区金山一丁目に移転

2015年 6月

愛知第六工場を開設し、木質リサイクルチップの生産を開始

2016年 3月

東東京営業所・東東京工場を開設し、関東地区での営業強化、木質リサイクルチップの生産を開始

2017年 4月

愛知県半田市にて、一部出資により株式会社シ―エナジーと合弁会社CEPO半田バイオマス発電

 

株式会社を設立

2018年 11月

岐阜第一工場を開設し、木質リサイクルチップの生産を開始

2019年 3月

CEPO半田バイオマス発電所への木質リサイクルチップ供給のため、当該バイオマス発電所専用

 

木質リサイクル工場として愛知第七工場を開設

2019年 4月

木質リサイクルチップ生産拠点の統合強化を目的として、株式会社グリーンランドとフルハシバイ

 

オ株式会社を吸収合併

2021年 4月

当社の情報システム部門の強化を目的として、株式会社iEPOを吸収合併

2022年 4月

東京証券取引所スタンダード市場及び名古屋証券取引所メイン市場に株式を上場

2022年 5月

岐阜第二工場を開設し、木質リサイクルチップの生産を開始

2022年 11月

西東京営業所・西東京工場を開設し、関東地区での営業強化、木質リサイクルチップの生産を開始

 

(※1)国連グローバル・コンパクト(United Nations Global Compact):

国連と民間(企業・団体)が手を結び、健全なグローバル社会を築くための世界最大のサステナビリティ イニシアチブのことであります。署名する企業・団体は、人権の保護、不当な労働の排除、環境への対応、そして腐敗の防止に関わる10の原則に賛同する企業トップ自らのコミットメントのもとに、その実現に向けて努力を継続しております。

 (※2)あいち地球温暖化防止戦略「CO2排出削減マニフェスト」:

愛知県は2005年1月に「あいち地球温暖化防止戦略」を策定し、地球温暖化防止に関する取組みを総合的かつ計画的に推進・改定し、施策の充実強化を図っております。『あいちCO2削減マニフェスト』は本戦略に基づき、県内の事業者が自主性や創意工夫を活かしたCO2排出削減の取組みを宣言し、県がそれを認定・PRするものです。

 

3 【事業の内容】

当社グループは、当社、連結子会社6社及び持分法適用関連会社2社の計9社で構成されております。

当社グループは、「世のため 人のため 地球のため 社員のため 持続可能な社会を創造します」を経営理念とし、木質系廃材のリサイクル処理を行うとともに、その過程において発生する木質チップを燃料又は原料製品として販売するほか、建設現場から生じる建設副産物の再資源化、回収からリサイクルまで考慮した物流機器の製造・販売、中古物流機器の買取販売等、各種環境ソリューションを展開することにより持続可能な社会の実現を目指しております。

 

(1)当社グループの事業内容について

当社グループにおいては、「バイオマテリアル事業」、「資源循環事業」、「環境物流事業」及び「その他」の各事業を展開しております。各事業の概要及び位置付けは、次のとおりであります。

なお、事業セグメント区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (セグメント情報等)」に掲げるセグメント情報の区分と同一であります。

 

① バイオマテリアル事業

バイオマテリアル事業は、木質系廃材のリサイクル処理受託及び木質リサイクルチップの販売を展開しております。当社グループは、木質系廃材の処理受託において顧客となる排出事業者等より処理料(売上①)を受領するとともに、リサイクル処理過程において製造する木質リサイクルチップ販売による収入(売上②)の双方にて収益を獲得する事業モデルを構築しております。

 

(リサイクル処理受託)

当社グループは、家屋等の解体現場や住宅建設現場等において排出される木質系廃材について、排出事業者等からリサイクル処理を受託しております。リサイクル処理の対象となる木質系廃材は、主に木造家屋の解体や新設時に発生する廃材のほか、製材端材や廃パレット等があり、排出事業者等から受け入れたこれら木質系廃材は、各地域に設置する自社リサイクル処理工場において、入荷確認及び異物除去等を行ったうえで、破砕又は切削等の処理を行うことにより木質リサイクルチップ製品として加工・製造しております。なお、当該事業においては廃棄物に係る上記の中間処理業務を行うほか収集運搬業務も提供しております。

 

(木質リサイクルチップ販売)

当社グループは、リサイクル処理に伴い加工・製造される副産物を木質リサイクルチップ製品として販売しております。木質チップ製品のうち、塗料や接着剤等の附着物が少ない柱材や梁等から製造されるものは、紙・パルプ原料や木質ボード原料等の「木質原料チップ」として販売しており、その他の集成材や内装材等により製造されるものは、バイオマスボイラー等の石油代替の燃料(木質バイオマス発電向け含む)として販売しております。

 

 

[バイオマテリアル事業における木質系廃材リサイクルの概要]


 

なお、当該事業においては、主に当社が木質系廃材のリサイクル処理受託を、子会社である株式会社フィニティが木質系廃材のリサイクル処理受託と収集運搬を各々展開しております。

 

② 資源循環事業

資源循環事業は、住宅建設現場等から排出される各種建設副産物(廃棄物)のリサイクル処理を受託しております。住宅メーカー等を顧客として、建設現場に資材回収ボックスを設置し定期的に巡回・回収を行い、当社グループのリサイクル工場において、選別、再資源化等の中間処理業務を行っております。建設副産物(廃棄物)のうち木質系廃材については、自社バイオマテリアル事業の処理工場にて木質リサイクルチップとして再生するほか、当社グループにて再資源化が可能な資材については資源として売却しております。

 

[新設住宅の建設現場から生まれる様々な資材の副産物]


 

当社グループにおいて処理対応が困難となる資材等については、外部業者へ再資源化の2次処理委託又は埋立処分等に係る最終処分業者への委託等により、適切な廃棄物処理を実施しております。

なお、当該事業については、当社が建設副産物(廃棄物)のリサイクルに係る中間処理を、子会社である株式会社フィニティが建設副産物(廃棄物)のリサイクルに係る中間処理及び収集運搬を行っております。

 

 

③ 環境物流事業

環境物流事業は、木製パレット等の物流機器の製造・仕入・販売を展開しております。国内においては、物流機器(新品)の仕入・販売に加えて中古物流機器の買取・販売にも注力しており、廃棄木製パレット等のリサイクル処理を含めたソリューションも提供しております。

 

[物流機器の製造・仕入・販売とリサイクルの概要]


なお、当該事業については、子会社であるFULUHASHI CORPORATION(THAILAND)LTD.及びFULUHASHI CORPORATION(VIETNAM)LTD.が海外における事業展開を行っております。

 

④ その他

当社グループ事業において、必要となる各種サービスのグループ内製化を目的として子会社等にて事業を展開しております。各社別には、株式会社フルハシ環境総合研究所が環境コンサルティングを、ASAP SECURITY株式会社が施設・交通警備を、EPOヒューマンリソース株式会社が人材派遣・紹介サービスを提供しております。

 

(2)当社グループの事業展開について
① 事業所展開について

当社グループは、愛知県を中心とする東海地区を基盤とした事業を展開しております。「バイオマテリアル事業」及び「資源循環事業」は、解体現場や建設現場から発生する建設廃棄物を主たる取扱対象としており、当該需要は主に都市部及びその近郊において発生することから、当社グループの事業拠点は主に東海地区に加えて、関東地区に注力した展開を行っております。

当社グループの事業は、リサイクル処理需要と木質リサイクルチップ需要のバランスが重要であり、これら各需要動向を踏まえた事業所展開を推進しております。

また、リサイクル事業の展開に応じて、「環境物流事業」における木製パレット等の物流機器の製造・販売からリユース、リサイクル等のサービス展開も推進しております。なお国内の環境物流事業のノウハウを活かすべく海外拠点(タイ・ベトナム)へ展開を行っております。

 

 

当社グループのネットワーク図


 

② 木質バイオマス発電に関する取組みについて

当社グループは、主力事業であるバイオマテリアル事業における木質リサイクルチップ製品の安定供給先確保を目的として、国内における複数の木質バイオマス発電事業への参画を実施しております。

  具体的な取組みとしては、住友共同電力株式会社及び住友林業株式会社との合弁による川崎バイオマス発電株式会社(2011年2月運転開始、発電出力33,000kw、当社出資比率13.0%)への出資 、同発電所への木質リサイクルチップ供給会社であるジャパンバイオエナジー株式会社(持分法適用関連会社)への出資等のほか、中部電力グループの株式会社シーエナジーとの合弁によるCEPO半田バイオマス発電株式会社(2019年10月運転開始、発電出力50,000kw、当社出資比率10.0%)へ出資しており、それらの燃料供給を当社が担っております。また、出資・合弁事業以外にも木質リサイクルチップの納入先として木質バイオマス発電所との関係構築を強化し、これら取組みについて継続的に推進しております。

 

③ 環境ソリューションについて

当社グループの事業は、持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)における廃棄物の適正処理及び再資源化の推進、エネルギー問題及び気候変動等の解決に対するソリューションとなるものであり、当社グループは各事業展開を通じて、国際社会の目標達成に貢献できるものと考えております。

これまでの事業展開として、国内の環境規制の整備、環境意識の向上等とともに適正な木質系廃材リサイクル処理の提案と木質リサイクルチップの市場開拓(ボイラー燃料、製紙原料、木質ボード等の建材原料等)を行ってまいりました(バイオマテリアル事業)。さらに、建設由来の木質系廃材の取扱いが主になるにつれて、その排出事業者及び発生源である建設市場に対して再資源化のソリューションを提案して、建設現場(発生源)からの選別調達及び木くず以外の建設副産物のリサイクルを展開してまいりました(資源循環事業)。

当社グループは、上記各事業における創業以来の実績と信頼性の構築、これまでの事業展開において構築してきたリサイクル資源の排出事業者から木質リサイクルチップの需要者を含む資源リサイクルに係る顧客ネットワークを構築していることが事業展開における強みであると認識しております。その資源リサイクルネットワークを活かし、燃料の生産・調達が課題とされる木質バイオマス発電プロジェクトに積極的な参画を行い、環境政策(再生可能エネルギーの普及、気候変動対策等)にも貢献しております。なお、木質バイオマス発電プロジェクトは木質リサイクルチップの長期安定的な供給が見込める需要先であり、これら供給先を確保することにより、リサイクル拠点拡充及び営業・輸送コスト削減等を推進しております。

なお、当社グループは、主に都市部及びその近郊でのさらなる拠点展開を推進させ、都市廃棄物の選別リサイクル促進、製造者への再資源化の普及、災害木処理等の地域貢献を推進しております。

 

 

(3) 事業系統図

 

 

4 【関係会社の状況】

 

名称

住所

資本金
(千円)

主要な事業
の内容

議決権の所有
割合(%)

関係内容

(連結子会社)

 

 

 

 

 

㈱フィニティ

(注)2、4

愛知県

名古屋市熱田区

30,000

廃棄物処理・再資源化・収集運搬

100.0

収集運搬の委託等

廃棄物処理の受託等

役員の兼任

FULUHASHI CORPORATION(THAILAND)LTD.

タイ

チョンブリー県

35,670千

バーツ

物流機器製造販売

100.0

運転資金貸付

FULUHASHI CORPORATION(VIETNAM)LTD.

ベトナム

ハイズオン省

12,784百万

ベトナムドン

物流機器製造販売

100.0

運転資金貸付

債務保証

㈱フルハシ環境

総合研究所

愛知県

名古屋市中区

40,000

環境コンサルティング

100.0

環境コンサルティング等の委託等

役員の兼任

ASAP

SECURITY㈱

愛知県

名古屋市熱田区

10,000

警備請負

100.0

施設・交通警備の委託等

役員の兼任

EPOヒューマン

リソース

愛知県

名古屋市中区

20,000

人材派遣

100.0

当社に対する人材派遣等

(持分法適用関連会社)

 

 

 

 

 

ジャパンバイオエナジー㈱

(注)3

神奈川県

川崎市川崎区

100,000

廃棄物処理・再資源化

20.0

(19.0)

営業業務受託等

ジャパンバイオエナジーホールディング㈱

東京都

千代田区

51,500

ジャパンバイオエナジー㈱の経営管理全般

36.9

役員の兼任

 

(注) 1.上記会社のうちには、有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。

2.特定子会社であります。

3.議決権の所有割合の( )内は、間接所有割合で内数であります。

4.株式会社フィニティについては、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。

主要な損益情報等

   売上高

1,636,813千円

   経常利益

61,210千円

   当期純利益

42,219千円

   純資産額

122,382千円

   総資産額

730,659千円

 

 

 

5 【従業員の状況】
(1) 連結会社の状況

 

2023年3月31日現在

セグメントの名称

従業員数(名)

バイオマテリアル事業

188

(5)

資源循環事業

61

(16)

環境物流事業

62

(0)

その他

41

(45)

全社(共通)

85

(4)

合計

437

(70)

 

(注) 1.従業員数は就業人員数(当社グループから当社グループ外への出向者を除き、当社グループ外から当社グループへの出向者を含む。)であり、臨時従業員数(パートタイマー、契約社員、嘱託契約の従業員を含み、派遣社員を除く。)は年間の平均人数を(外書)で記載しております。

2.全社(共通)は、当社の管理部門、セグメント重複する営業人員、研究開発部門及び子会社の管理部門の従業員であります。

 

(2) 提出会社の状況

 

 

 

2023年3月31日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

262

40.8

8.7

5,141

 

 

セグメントの名称

従業員数(名)

バイオマテリアル事業

149

 

資源循環事業

33

 

環境物流事業

6

 

その他

0

 

全社(共通)

74

 

合計

262

 

 

(注) 1.従業員数は就業人員数(当社から当社外への出向者を除き、当社外から当社への出向者を含む。)であり、臨時従業員数(パートタイマー、契約社員、嘱託契約の従業員を含み、派遣社員を除く。)は従業員の100分の10未満であるため、記載を省略しております。

2. 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

3. 全社(共通)は、当社の管理部門、セグメント重複する営業人員、研究開発部門の従業員であります。

 

(3) 労働組合の状況

労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。

 

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。

 

(1) 経営方針

当社グループは、経営理念として、「世のため 人のため 地球のため 社員のため 持続可能な社会を創造します」を掲げ、地球環境の視点から真に必要なものをお客様の企業価値向上に役立つ製品、サービスとして創り出し、子供たちが安心して暮らすことのできる持続可能な社会の実現を目指しております。持続的に調達可能な資源の産出とその循環を長期的な成長戦略として、持続的に調達可能な木質資源(木質系廃材等)を再資源化した木質リサイクルチップを紙やパルプ原料、ボード等の建材原料、及び木質バイオマス発電等への石油代替燃料として供給しております。さらには建設現場から生じる木質系以外の建設副産物の再資源化、並びに物流機器の製造・販売及び修理、中古物流機器の買取販売といった環境ソリューションへの取組みにより、カーボンニュートラルの実現に貢献するとともに社会全体のSDGs達成へ寄与してまいります。

 

(2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

当社グループは、経営指標として、事業規模拡大と収益性の向上に寄与することから、売上高、経常利益に加え、事業の収益力を示す売上高経常利益率を重要な指標として位置付けております。

 

(3) 経営環境

我が国の経済は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う落ち込みから脱しつつあるものの、地政学リスクや為替変動等によって、エネルギー資源や原材料の価格に与える影響に注視が必要な状況であり、依然として不透明な状況となっております。一方で、法規制を背景にした適正な廃棄物処理やリサイクル資源の需要増、より高度な廃棄物処理と再資源化技術の要求、脱炭素化社会へのシフト(温室効果ガス排出規制、再生可能エネルギーの創出等)、少子高齢化及び社会資本の老朽化、国際的な輸出入規制等から、当社事業への社会的な必要性はますます高まっております。

さらに、2015年に国連総会において持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)が採択されたことにより、当社事業とSDGsとの関係性は直結する経営環境となってきております。

当社グループは、再資源化に関わる事業を先駆的に手懸け、潮流を的確に捉えた企業成長を図っており、資源循環・再生可能エネルギー分野に取組む機会が今後も増加していくと考えております。

 

(国内住宅・建設市場)

当社グループの事業と関連性が高い国内住宅・建設市場は、資材価格高騰の影響等により着工件数に伸び悩みが見られますが、首都圏を中心とした再開発等の民間設備投資、防災・減災、国土強靭化を背景にしたインフラ整備等の公共投資は堅調に進んでおります。2008年に人口のピークを迎え、人口減少が進行しており、人口減少社会において、利便性を確保された都市生活を維持させるため、都市機能の集約化が進行しております。一方で、使われない都市空間における社会資本の老朽化に対する更新や撤去等課題を有しております。

バイオマテリアル事業及び資源循環事業の主な再資源化の対象物は戸建住宅等の解体材・新築に伴う外壁材、内装材等の各種副産物であり、既設住宅の解体戸数、新設住宅の着工数が影響を及ぼします。新設住宅の着工戸数は2009年以降、リーマン・ショックの影響による落ち込みから回復しましたが、近年においては減少傾向にあり、今後も人口減少に伴い緩やかに減少する予測がなされております。

一方で、少子高齢化により人口が減り始め、使われなくなった家屋(空き家)が社会問題化しております。2015年には「空き家等対策の推進に関する特別措置法」が施行され、所有者に対して解体の勧告及び補助、行政代執行等の各自治体政策が進んでおります。したがって、木質系廃棄物の排出量については今後も微増若しくは横這いと予測しております。

 

(木質リサイクルチップ・再資源化市場)

当社グループの事業と関連性が高い製紙業界・ボード等の建材業界に対して、当社グループは木質系廃材を原料に製造した木質リサイクルチップを製紙原料・ボード等の建材原料用として販売しております。

製紙業界においては、人口減少、インターネットや電子書籍の普及等デジタル化の影響で紙の需要は減少傾向にあります。一方で通信販売等の定着とともに段ボール等の梱包資材の需要は高まっております。木質リサイクルチップは製紙用だけでなく段ボールやクラフト紙等の板紙用等多岐に利用されていることから、再資源化の市場は現状のまま推移していく見込みです。建材業界は新設住宅の着工戸数と連動して減少傾向にあり、今後も人口減少に伴い緩やかに減少する予測がなされておりますが、木質リサイクルチップはハードボード等の木質内装材利用だけでなく、パーティクルボード等の家具・木工類全般等多岐に利用されていることから、再資源化の市場は現状のまま推移していく見込みです。

 

(木質リサイクルチップ・燃料利用市場)

大量生産・大量消費型の経済活動は、大量の廃棄物社会を形成する側面を有していることから、資源の循環利用の促進は、今や世界的な課題となっております。他方、経済成長を支えるエネルギー・資源の確保から、化石燃料の大量消費に伴った温室効果ガス排出による地球温暖化問題、天然資源の枯渇や、廃棄物の不法投棄事件が深刻な社会問題となっております。

日本のエネルギー政策として、2018年に第5次エネルギー基本計画が閣議決定され、2030年までに温室効果ガス26%削減、2050年までに温室効果ガス80%削減、新たに政府の2030年の二酸化炭素削減目標を2013年度比46%減とする新目標等、国内の再生可能エネルギー転換、脱炭素化社会の推進の強化がなされております。

当社が扱う木質系廃材由来の木質リサイクルチップは、植林により持続的に調達可能な資源であり、また燃料利用等で大気中に二酸化炭素として放出されても、森林の成長過程(光合成)で再度吸収されるカーボンニュートラルが可能な資源「木質バイオマス」と社会認識されており、それを用いた製造業でのボイラー燃料利用、木質バイオマス発電での環境需要が確立されております。木質バイオマス発電は、天候に左右されることなく発電が可能なことから、安定した発電事業として期待され、燃料利用市場は増加していくものと見込んでおります。

さらに、輸入された発電用バイオマス燃料については、国内起源のものに比べ輸送距離が圧倒的に長く、その過程における二酸化炭素排出量が大きいため、環境への貢献度に疑念があるとの意見、原油高や円安等による輸入単価の上昇等から、当社が扱う国産の燃料資源(木質リサイクルチップ)への需要は高まっております。

また、当社が製造する国内廃棄物由来の木質リサイクルチップを環境負荷の少ないグリーン電力(※1)の資源として利用する、当社参画の木質バイオマス発電プロジェクトは社会的な価値が期待されております。

(※1)グリーン電力:

太陽光、風力、バイオマス、水力、地熱等、自然を利用した再生可能エネルギーで作った電気のことを指します。再生可能エネルギーは、資源が枯渇せず、比較的短い期間に再生が可能で繰り返し使えるエネルギーと定義されております。また、発電時や熱利用時に地球温暖化の原因となる二酸化炭素や、地球に悪影響を与える有害ガスをほとんど排出せず、環境に与える負荷が小さいといった特性(環境価値)を有しております。

 

(4) 中長期的なグループの経営戦略及び優先的に対処すべき課題

 

① 経営戦略

 当社グループでは、経営方針、経営環境を踏まえ、持続的に調達可能な資源の産出とその循環を長期的な成長戦略として、持続可能な社会の実現を目指していきます。持続的に調達可能な木質資源(木質系廃材等) の調達、分別、再資源化、供給の一貫したシステムの拡充とその付加価値化(木質バイオマス発電による再生可能エネルギー普及等)を重要な経営戦略「植林からエネルギー」と位置付けており、本業を通して世界的な資源循環、エネルギー脱炭素化に貢献して、SDGsの実現に寄与していきます。

 木質資源(木質系廃材等)の再資源化拡大としては、「バイオマテリアル事業」「資源循環事業」の都市部及びその近郊において、各事業・拠点の連携性や他社参入の防止の観点から、人口が多い商圈を包括していく拠点の展開を方針としております。新設対応だけに限定せず、M&A等も活用していく方針であります。現状では、本社のある名古屋市近郊を中心とした東海地区での展開を継続するとともに、東海地区での既存大手取引先の拠点が多く、その受注が見込める東京近郊を中心とした関東地区への拠点展開を計画しております。将来的には、東日本(関東圏)及び中日本(中部圏)だけでなく、西日本(関西圏)等と全国展開を推進させていきます。また、拠点の事業多角化の一環として、既設の「バイオマテリアル事業」の工場の近郊もしくは併設して「資源循環事業」の建設副産物の再資源化拠点の展開を計画しております。

 事業拡大に伴って各拠点で製造される木質リサイクルチップ、再資源化物の販売先確保によって、木質リサイクルチップ(製紙原料•木質ボード等の建材原料)の利用先拡大を目指します。また、川崎バイオマス発電株式会社への出資、CEPO半田バイオマス発電株式会社への出資等を行ってきましたが、今後も再生可能エネルギー普及のため、木質バイオマス発電事業の創出を目指してまいります。長期的な需要が見込める木質バイオマス発電事業を創出することによって、新たな供給先が確保され、安定的な販売利益を創出することができます。それが当社の拠点拡大に繫がり、木質資源の調達並びに木質リサイクルチップの輸送等における環境負荷やコストの削減にも繫がります。

 さらに、将来的な自社での発電事業、木質資源の付加価値化(改質利用等)、廃棄物系以外の木質資源の調達(未利用間伐材等)、その他バイオマスの分野(海洋バイオマス等)や食糧安全保障への寄与を目的とした食糧事業にも積極的な研究開発・事業開発を行います。

 


 

② コンプライアンス体制の充実

環境関連事業である廃棄物処理業を営む当社グループは、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」をはじめとした環境関連法規制の遵守を経営上、最も重要な課題と位置付け、法令遵守に対する一層の意識の向上と体制強化を図るため、社内教育や継続的な施策を図り、社会的な信頼をより得る努力を行ってまいります。これに加え、事業の過程で顧客等の個人情報や他社等の機密情報、また当社自身の機密情報を取り扱っております。重要情報の漏洩を防止するための情報セキュリティの強化にも取組んでまいります。

 

③ コーポレート・ガバナンス体制の向上

持続的な成長及び中長期的な企業価値向上を目指すために、コーポレート・ガバナンス体制の構築を重視しております。法令遵守と経営の透明性を確保するため、社外取締役の選任、社外監査役の選任、監査役会の設置、任意の指名報酬委員会の設置、代表取締役社長が委員長を務め、子会社の主管部門も含むリスク管理担当者で構成されるコンプライアンス委員会の設置と継続的な改善、内部監査による定期的なモニタリングを実施して、経営と執行に対する実効性の高い監督機能を確立し、様々なステークホルダーの信頼に応えることができる体制の向上を継続して取組んでいきます。

 

④ 人材の確保と育成

 今後の事業展開に合わせ、優秀な人材の確保、育成が重要な経営課題であると認識しております。特に、積極的な拠点展開とリサイクル資源の調達のため、工場監督者、営業人員の充実が必要であると認識しております。

 これらの課題に対応するため、人材多様性の確保及び研修制度の拡充等の人材育成、また、従業員一人ひとりが創造力をもって「高い安全性、高い生産性、高度な環境技術」を追求できる社内環境整備(安全衛生推進体制、従業員の健康確保、技能取得)を推進してまいります。

 新型コロナウイルス感染症拡大を契機とした働き方の変化をチャンスと捉え、eラーニングシステムの充実による業務の質の改善、技術要員の増員を図り、将来的にはAI・設備導入等による省人化・無人自動化を推進することで、さらなる生産性の向上を図ってまいります。

 

⑤ SDGsの取組み強化

当社グループの事業は、持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)における廃棄物の適正処理及び再資源化の推進、エネルギー問題及び気候変動等の解決に対するソリューションとなるものであり、当社グループは各事業展開を通じて、国際社会の目標達成に貢献できるものと考えております。今般、こうした取組をさらに推進していくため、SDGs推進体制の設置、木質バイオマス発電事業の推進による脱炭素社会の実現、資源循環を目的とした拠点の拡大による高度循環型社会の実現、自治体との災害廃棄物対応の強化等、あらゆるステークホルダーとのバランスの取れた関係を一層深化させ、企業価値を高めていくことを目指してまいります。

 

 

3 【事業等のリスク】

本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を与える可能性のある事項には、以下のようなものがあります。また、必ずしも事業上のリスクに該当しない事項についても、投資判断、あるいは当社の事業活動を理解するうえで重要であると考えられるものについては、投資者への情報開示の観点から積極的に開示しております。

当社グループはこれらのリスク発生の可能性を十分に認識したうえで、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針でありますが、当社株式に関する投資判断は、本稿以外の記載内容も含めて慎重に検討したうえで下す必要があります。

また、以下の記載は将来において発生する可能性のあるリスクの全てを網羅するものではありません。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 法的規制について
① 廃棄物処理等に関する法的規制等について

当社グループのバイオマテリアル事業及び資源循環事業については、事業活動の前提となる重要な法的規制として「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」(以下、「廃棄物処理法」)があり、産業廃棄物の収集運搬及び中間処理等に関する許可、処理及び保管、委託契約、マニフェストに関する基準等が定められております。事業展開において当該規制を受けております。

また、両事業においては、廃棄物の収集運搬過程では道路運送車両法、自動車から排出される窒素酸化物及び粒子状物質の特定地域における総量の削減等に関する特別措置法、処分過程においては労働安全衛生法、環境保全やリサイクルに関する諸法令等の他関連する各種法令・規則・条例等の規制を受けております。

これら法令等に違反する行為を行った場合は、違反意図の有無にかかわらず、行政機関である地方自治体から行政処分や行政指導を受ける可能性があり、取得している許認可等が取り消された場合には、当社グループの社会的信用、事業展開、業績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。

 

なお、「廃棄物処理法」は、1997年と2000年に大改正が行われたほか、以降も継続的に改正が実施されており、廃棄物排出事業者責任や処理委託基準、不適正処理に対する罰則等の規則が強化されております。2010年の改正では、廃棄物排出事業者責任の強化のための規定が多数追加され、廃棄物排出事業者による処理業者に対する監視も厳しくなってきております。また、2000年6月には「循環型社会形成推進基本法」が制定され、廃棄物を再生可能な有効資源として再利用すべくリサイクル推進のための法律が施行されており、引き続き現在も法改正の検討が進められております。加えて、「建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律」等の各産業や素材別のリサイクル関係法令が整備されております。環境問題に対する関心や廃棄物の再生資源としての循環的利用、環境負荷の低減等に対する社会的ニーズの高まりやそれらに対応する政策推進等により法的規制強化が生じる可能性があります。

当社グループは、今後も廃棄物処理及び再資源化等の領域における規制変化をビジネスチャンスと捉え、法令改正等の動向をモニタリングすることにより事業環境の変化やリスクの早期把握及び体制整備を図ったうえで積極的な事業展開を図っていく方針でありますが、予期せぬ法令等の改正又は制定により当社グループの事業運営に何らかの制約が生じる可能性があり、対応が遅れる又は困難となる状況が生じた場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

② その他の法的規制等について

当社グループの環境物流事業及びその他事業における各事業サービスにおいて、「古物営業法」、「警備業法」、「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の就業条件の整備等に関する法律(労働者派遣法)」、「職業安定法」及びその他関係法令による法的規制を受けております。

当社グループは、各種法令順守に係る対応を推進しておりますが、これら法令等に違反が生じ行政処分等が生じた場合や法改正等により事業展開に制約等が生じた場合等においては、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

当社グループは、法的規制の変更等の外部要因に起因するリスクについては、関連法令の改正等の動向をモニタリングすることにより顕在化のリスクを早期に把握し体制の整備を行う方針でありますが、係る外部要因によるリスクについては、その顕在化の内容、時期等を当社グループが制御できるものではないことから、その影響度を事前に見積ることは困難であると認識しております。

 

③ 許認可等について

当社グループは、事業展開に必要となる廃棄物処理法等の重要な各種許認可等を取得しており、主要な許認可等は以下のとおりであります。許認可の多くは一定期間における更新を要するものがあるほか、事業許可に係る停止又は取消し要件が定められております。不法投棄、マニフェスト虚偽記載等の違反行為、処理施設基準の違反、申請者の欠格要件(廃掃法第14条第5項第2号)等に関しては、事業の停止命令あるいは許可の取消しという行政処分が下される可能性があります。

なお、当社グループは、管理体制強化及び法令順守徹底に努めており、現時点において停止又は取消し事由に該当する事項はないものと判断しておりますが、仮に、当該要件や基準に抵触した場合には、当社の主要な事業活動に重要な支障が生じ、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(フルハシEPO株式会社)

許可年月日

許認可等の名称

所管官庁等

許認可等の内容

許認可番号

有効期限

2021年8月6日

産業廃棄物処分業

千葉県

中間処理

第01220028236号

2028年6月12日

2018年9月30日

産業廃棄物処分業

千葉市

中間処理

第05520028236号

2023年9月29日

2019年4月1日

産業廃棄物処分業

神奈川県

中間処理

第01423028236号

2024年3月31日

2018年10月16日

産業廃棄物処分業

岐阜県

中間処理

第02120028236号

2023年10月15日

2020年4月13日

産業廃棄物処分業

静岡県

中間処分

第02221028236号

2027年4月12日

2022年1月27日

産業廃棄物処分業

愛知県

中間処分

第02320028236号

2028年12月18日

2021年12月6日

産業廃棄物処分業

豊田市

中間処分

第09020028236号

2028年12月2日

2019年5月31日

産業廃棄物処分業

三重県

中間処理

第02422028236号

2026年5月30日

2019年4月1日

産業廃棄物処分業

広島市

中間処理

第07320028236号

2024年3月31日

2022年11月1日

産業廃棄物処分業

埼玉県

中間処理

第01120028236号

2027年10月31日

2020年12月5日

産業廃棄物収集運搬業

岐阜県

収集運搬

第02100028236号

2025年12月4日

2022年1月27日

産業廃棄物収集運搬業

愛知県

収集運搬

第02310028236号

2026年12月18日

2023年5月12日

産業廃棄物収集運搬業

三重県

収集運搬

第02402028236号

2028年4月29日

2019年4月9日

産業廃棄物収集運搬業

滋賀県

収集運搬

第02501028236号

2024年4月8日

2023年4月1日

一般廃棄物処分業

千葉市

中間処理

第5号

2025年3月31日

2023年4月1日

一般廃棄物処分業

春日井市

中間処理

第4-1号

2025年3月31日

2021年8月1日

一般廃棄物処分業

弥富市

中間処理

3弥環第53号

2023年7月31日

2022年5月31日

一般廃棄物処分業

豊田市

中間処理

第3004号

2024年5月30日

2022年6月1日

一般廃棄物処分業

清須市

中間処理

第2022-9号

2024年5月31日

2023年4月1日

一般廃棄物処分業

半田市

中間処理

指令第6号

2025年3月31日

2022年4月1日

一般廃棄物処分業

川越町

中間処理

第1号

2024年3月31日

2023年6月16日

一般廃棄物処分業

掛川市

中間処理

第34号

2025年6月15日

 

 

 

(株式会社フィニティ)

許可年月日

許認可等の名称

所管官庁等

許認可等の内容

許認可番号

有効期限

2022年3月16日

産業廃棄物処分業

愛知県

中間処分

第02320001378号

2027年2月16日

2023年2月8日

産業廃棄物処分業

三重県

中間処理

第02424001378号

2028年2月4日

2019年4月22日

産業廃棄物処分業

滋賀県

中間処理

第02521001378号

2024年4月21日

2021年2月10日

産業廃棄物収集運搬業

茨城県

収集運搬

第00801001378号

2025年11月9日

2020年4月15日

産業廃棄物収集運搬業

埼玉県

収集運搬

第01101001378号

2025年3月15日

2023年6月1日

産業廃棄物収集運搬業

千葉県

収集運搬

第01200001378号

2028年4月10日

2018年12月22日

産業廃棄物収集運搬業

東京都

収集運搬

第13-00-001378号

2023年12月21日

2020年4月21日

産業廃棄物収集運搬業

神奈川県

収集運搬

第01401001378号

2025年3月28日

2023年3月14日

産業廃棄物収集運搬業

長野県

収集運搬

第2009001378号

2028年3月13日

2019年2月8日

産業廃棄物収集運搬業

岐阜県

収集運搬

第02100001378号

2023年12月13日

2019年4月19日

産業廃棄物収集運搬業

静岡県

収集運搬

第02201001378号

2024年4月18日

2018年12月27日

産業廃棄物収集運搬業

愛知県

収集運搬

第02310001378号

2023年11月30日

2019年1月22日

産業廃棄物収集運搬業

三重県

収集運搬

第02404001378号

2023年11月29日

2020年12月23日

産業廃棄物収集運搬業

滋賀県

収集運搬

第02501001378号

2025年12月22日

2022年11月15日

産業廃棄物収集運搬業

群馬県

収集運搬

第01000001378号

2027年11月14日

2022年12月15日

産業廃棄物収集運搬業

山梨県

収集運搬

第01900001378号

2027年12月14日

2023年2月3日

産業廃棄物収集運搬業

福井県

収集運搬

第01807001378号

2028年2月2日

2023年2月21日

産業廃棄物収集運搬業

京都府

収集運搬

第02600001378号

2028年2月20日

 

 

(2) 事業環境について
① 住宅及び建設業界等の動向について

当社グループのバイオマテリアル事業及び資源循環事業において取り扱う廃棄物は、建物解体時又は住宅建設現場において排出される木材(木くず)等の廃棄物が多くを占めております。

当該廃棄物の排出量は国内の住宅着工動向に少なからず影響を受けており、経済活動や不動産市況等により住宅建設業界等における工事量減少が生じた場合には、当社グループにおける廃棄物リサイクル処理量が減少するとともに、それを原料として製造する木質リサイクルチップ製品の供給減少につながる可能性があります。

当社グループにおいては、住宅着工件数等の動向をモニタリングすることにより事業環境の変化やリスクの早期把握及び体制整備を図ったうえで、営業範囲や処理単価等の対策を図っていく方針でありますが、今後においても当該影響を排除することは困難であり、当該動向により業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

② 国内及び海外における物流動向について

当社グループの環境物流事業においては国内及び海外(タイ及びベトナム)において物流機器の販売等を展開しており、当該各地域における景気動向及び物流動向等に影響を受けております。現在は新型コロナウイルス感染症拡大の影響によって当社グループの各地域顧客等において物流量の低迷が継続する企業も多く、当該状況が継続した場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

 

③ 競合等について

当社グループが事業展開するバイオマテリアル事業及び資源循環事業に係る領域においては、各地域において中小・中堅企業が多数存在しており、競合企業には、一般廃棄物その他の産業廃棄物取扱いを基盤とする事業者や、特定廃棄物のリサイクル工場、焼却処理施設、最終処分場を基盤とする事業者等があり、これら企業との競合が生じております。

当社グループは、主に東海地区及び関東地区を基盤として建設系廃棄物処理を展開しており、今後は環境対応や廃棄物リサイクルへのニーズの高まりへの対応として、より高度な廃棄物処理と再資源化の設備投資実施、廃棄物排出事業者からリサイクル資源利用者までを含めた総合的な廃棄物循環処理サービスの構築の推進等により競合事業者との差別化を図っていく方針であります。しかしながら、新規事業者の参入、既存事業者の拡大や業界再編等の環境変化や処理需要の著しい減少等により価格競争を含む競合激化が生じた場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

また、環境物流事業においても国内外各地域における企業との競合が生じており、需要が十分に回復しない状況において競合激化等が生じた場合は、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(3) バイオマテリアル事業における事業構造について

当社グループの主力事業であるバイオマテリアル事業は、廃棄物排出事業者からの廃棄物リサイクル処理受託による収入(売上高)及びリサイクル処理により製造される木質リサイクルチップ販売による収入(売上高)の双方を獲得する事業モデルを構築しております。

当該事業モデルにおいては、リサイクル処理受託及び木質リサイクルチップ販売のバランスを確保することが重要であり、処理受託量が減少した場合は、チップ製品供給に悪影響を及ぼすほか、外部調達(商品仕入)による費用増加等が生じる可能性があります。一方で、大口販売先等における設備稼働停止や購入抑制等により木質リサイクルチップ販売需要が減少した場合には、リサイクル処理受託の受入れを抑制させる又は余剰製品保管のための外部保管施設確保による費用増加等が生じる可能性があります。

当社グループにおいては、リサイクル処理受託拡大のため顧客獲得の強化及び処理工場新設等を実施しており、一方で木質リサイクルチップ販売においては安定需要先となるバイオマス発電事業者の開拓を推進しております。

しかしながら、今後において両者の需給バランスが著しく悪化する状況が生じた場合には、当社グループの事業展開、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(4) バイオマス発電所プロジェクトへの参画について

当社グループは、バイオマテリアル事業における木質リサイクルチップ販売の安定供給先の確保等を目的として、他社が展開するバイオマス発電所プロジェクトに出資を行っております。

2008年8月においては、川崎バイオマス発電所プロジェクトに係る参画を目的として、ジャパンバイオエナジー株式会社及びジャパンバイオエナジーホールディング株式会社への出資(両社とも現持分法適用関連会社)を実施し、2011年2月より同発電所燃料用チップ製品の供給を開始しております。また、2017年4月においては、CEPО半田バイオマス発電所株式会社への出資を行い、2019年10月より燃料用チップ製品の供給を開始しております。

上記発電プロジェクトにおいては、発電所隣接地に当社事業所設置し、長期契約に基づく木質リサイクルチップの供給を行っておりますが、発電設備の稼働状況その他要因により長期的に供給量が減少する場合は事業採算悪化が生じる可能性が、また、木質リサイクルチップの供給量確保に支障が生じた場合は取引関係に影響を及ぼす可能性があり、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

なお、出資については採算性や投資回収期間を十分に検討したうえで実施しておりますが、必ずしも計画どおりの成果が得られる保証はなく、今後の業績その他の動向等により減損損失等を計上する可能性があり、当該側面においても当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

 

(5) 製品に係る品質等について

当社グループは、顧客の要求に基づき品質管理基準を定める等、各種製品の生産体制を構築しておりますが、何らかの要因によりチップ製品における異物混入等の品質トラブルや製造物責任に係る事故が発生した場合、当社グループの信頼性低下や多額の費用負担が生じる可能性があり、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

また、事業所の設備トラブル、品質問題、原料調達その他の問題に起因して、顧客への納入期限に対して遅延が生じた場合、信頼性低下等が生じ、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(6) 人材確保について

当社グループは、継続的な事業成長のため、営業や生産等の優秀な人材確保が重要であると認識しており、継続的な人材採用及び教育を実施しております。また、福利厚生等の充実により人材定着に努めておりますが、国内及び各地域における人材雇用・採用環境の変化等により、人材確保が困難となる場合、社内人材の流出が継続する場合、人材獲得又はつなぎ止めのための費用増加が生じる可能性があるほか、著しい人材流出が生じた場合には事業運営に影響を及ぼし、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(7) 外注事業者の活用について

当社グループにおいては、廃棄物処理に係る収集運搬業務の一部、廃棄物に係る2次処理及び最終処分業務等について、外部事業者を活用しております。外注先企業については、選定基準を設けるとともにサービス品質や法令順守状況その他を確認のうえで決定しております。また、マニフェストによる処理状況の確認とともに視察等による現地確認も実施しております。

しかしながら、当社グループの外注業務において法令違反等を含む契約不適合等が判明した場合、その管理責任を問われる又は信頼性の著しい棄損が生じる可能性があり、当社グループの事業運営、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(8) 事業所展開及び運営等について
 ① 事業所展開について

当社グループの廃棄物に係る処理工場設置等については自治体等行政当局の許認可取得が必要となります。当社グループにおいては、各種許可基準に合致する事業所設備建設や近隣住民との合意取得等に努めておりますが、許認可取得が困難となる場合は当社グループが企図する事業展開に制約が生じ、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

また、既存事業所においては、行政当局より事業所設備や廃棄物又は製品保管量、安全衛生等に係る状況について重大な指摘等を受けた場合、対応のための費用発生や操業継続に支障が生じる可能性があり、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

 ② 近隣環境への対応について

当社グループの事業においては、産業廃棄物等に係る解体工事現場や中間処理過程において、騒音、振動、粉塵等が発生します。当社グループは、法令に定める基準等を考慮のうえで、近隣への影響等を含めて細心の注意を払いつつ発生低減に努めております。しかしながら、不測の事態等により基準を超えて発生した場合又は基準以下においても近隣住民からの苦情・トラブル等が生じた場合、操業継続に支障が生じる又は対応に多額の費用が生じる可能性があり、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

また、規制強化等により新たな対応が要請された場合についても、追加費用等により業績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

 

 ③ 火災事故について

当社グループは、リサイクル処理施設において木質系廃材等を大量に取り扱っており、常時の設備点検・維持管理・整備の徹底を図るとともに、火災事故発生防止を含めた管理体制を構築しております。

しかしながら、万が一、火災事故等が発生した場合には、施設が損傷・倒壊・破壊した場合、事業所の一部又は大部分が停止状態となるほか、被害が周辺地域まで及んだ場合には、当社グループに対する信頼性低下や多額の損害賠償請求等が発生する可能性があり、当社グループの事業運営、業績及び財政状態に重大な影響が及ぶ可能性があります。

 

 ④ 労働災害について

当社グループのリサイクル処理施設等においては、多数の人員が現場作業に従事しております。各事業所においては、安全衛生対策の実施、マニュアル整備、人員教育の実施等により労働災害防止に努めております。

しかしながら、事業所人員について不測の事故又は重大な労働災害が生じた場合、一時的な操業停止や対策等に多額の費用が必要になる可能性がある等、事業所運営に支障が生じ、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(9) 自然災害等について
① 自然災害について

当社グループは、主要な営業基盤であるリサイクル処理施設等が東海地区及び関東地区に集中しており、当該地域において台風・豪雨、地震等の大規模な自然災害が発生した場合は、工場設備の損壊や当社従業員の勤務困難、物流の停止、顧客企業の事業所操業停止等が発生し、事業運営の継続が困難となる可能性があります。

当社グループにおいては、緊急時に備えてリスク管理規程の策定、BCP対策の構築等を講じておりますが、被害を完全に回避できるものではなく、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

② 新型コロナウイルス感染症について

新型コロナウイルス感染症拡大の影響については、平時の社会経済活動に戻れるよう行動制限等の緩和が進みつつありますが、今後の動向は依然不透明にあると考えられます。今後においても新型コロナウイルス感染症拡大の影響が長期間にわたって継続した場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社グループ内においては、感染予防のため、WEB会議等の推奨など感染防止対策を実施しております。しかしながら、当社グループ内で感染者が発生した場合、事業拠点の一時閉鎖等、事業運営に影響を及ぼす可能性があり、その結果、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。

 

(10) 訴訟等について

当社グループは、法令及び契約等の遵守に努めておりますが、国内外の事業活動において、当社グループ各社の法令等に対する違反の有無に関わらず訴訟の提起を受ける可能性があります。重大な訴訟が提起された場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。

 

 

(11) 減損損失について

当社グループは、国内においては東海地区及び関東地区に複数のリサイクル処理施設等を、海外においてはタイ及びベトナムの生産施設等を有しております。これらの事業拠点については継続的な事業拡大及び最適化に努めておりますが、経営環境の著しい悪化等による収益性低下や市場価格の下落等が生じた場合、当該事業拠点に係る固定資産について減損損失を計上する可能性があり、その結果、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

なお、当社グループは今後において新たなリサイクル処理施設に係る設備投資を計画しております。当該設備投資の決定に際しては、市場調査を実施のうえで事業計画を策定しておりますが、必ずしも当社の想定どおりに推移する保証はなく、低迷が継続した場合には業績圧迫要因となるほか減損リスクも生じることから、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(12) 情報セキュリティ等について

当社グループは、事業の過程で顧客等の個人情報や他社等の機密情報、また当社自身の機密情報を取り扱っております。

システム障害発生時の迅速な対応を整備するとともに、個人情報への不正アクセスやその漏洩、消滅、改ざん等の防止対策として、ファイヤーウォール導入等のセキュリティ強化、個人情報保護に関する法令や社会的規範の遵守のため、役職員に対して情報管理の教育等に努めておりますが、サイバー攻撃や不正アクセス、その他予測不可能な事象等により、ハードウエア、ソフトウエア及びデータベース等に支障が発生し、その結果、機密情報の消失や漏洩、業務の中断又は遅延、修復のための費用や損害賠償責任等が生じて信用、業績に影響を与える可能性があります。

2022年9月に発生した当社サーバ不正アクセス確認後、緊急対策本部を設置、侵害調査と緊急対策を実施いたしました。その後、情報セキュリティ対策した後に自社サーバ環境での復旧を図るとともに、継続的に情報セキュリティ教育を実施しております。

 

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績等の状況の概要

当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

① 財政状態及び経営成績の状況
a 事業全体及びセグメント情報に記載された区分ごとの状況

当連結会計年度における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症による経済活動の制限の緩和により、景気は緩やかに持ち直しの動きが見られました。一方で世界的な資源価格の高騰と円安による原材料価格の上昇等による影響も見られ、依然として経済は先行き不透明な状況が続いております。

このような経済情勢のもと、当社グループでは、木質廃棄物の再資源化により紙・パルプやボード建材の原料チップと再生可能エネルギー源ともなる燃料チップを製造・活用する「バイオマテリアル事業」と、住宅建設等に際して発生が不可避である建設副産物を再資源化することで資源の有効利用を図る「資源循環事業」の2つの事業を中心に、外部環境の変化に柔軟に対応し、利益を安定的に確保できる経営体質を目指し、既存工場の生産性向上を図るとともに、事業エリアの拡大展開に努めてまいりました。さらには、SDGs達成やカーボンニュートラルの実現に向けた活動に対する社会からの期待が本格化している中で、当社グループの再資源化処理を中心とした事業や環境に関するコンサルティング業務に対する当社への期待と評価が一段と高まってまいりました。

このような背景のもと、積極的な営業活動を展開したことに伴い、当連結会計年度の業績は、売上高は8,076,657千円前連結会計年度比104.7%)、営業利益は839,033千円前連結会計年度比106.6%)、経常利益は1,049,597千円前連結会計年度比125.3%)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は743,722千円前連結会計年度比130.5%)と増収増益を確保し、売上・利益ともに過去最高を更新いたしました。

 

各セグメント別の状況は以下のとおりです。

 

<バイオマテリアル事業>

ウクライナ情勢や円安等による輸入燃料及び輸入木材の価格高騰の影響により、国内の木質資源チップの需要は増加の一途を辿っております。そこで、当社グループでは木質資源チップの原料調達エリアの拡大を図るべく、2022年5月に岐阜第二工場(大垣)、2022年11月には西東京工場(入間)を開設し、当エリアでの新規顧客獲得に注力いたしました。木質資源チップの販売先につきましては、主要顧客であるCEPO半田バイオマス発電所での定期修理期間延長及び工業用水の取水制限等により、販売が一時的に制限されましたが、発電燃料の一つであるPKS(パーム椰子殻)において原油高や円安等により単価が上昇している影響もあり、当社の木質資源チップの受注量が増加しました。また、本社地区にて賃借しておりました外部ヤードを返却し、賃借料、外部作業費の削減と生産性を高めることで利益率の向上を図りました。以上の結果、セグメント売上高は5,570,081千円前連結会計年度比103.1%)、セグメント利益は907,911千円前連結会計年度比109.1%)となりました。なお、セグメント利益には営業外収益に計上した保険解約返戻金のうち142,052千円が含まれております。

 

<資源循環事業>

住宅着工件数は、社会・経済情勢の変化により住宅資材の高騰とそれに連動した住宅価格上昇などの要因により、前年度比0.6%減となりましたが、市場規模としては前年度と同水準である分譲戸建て住宅に関連する協力業者への営業強化を図ることで既存顧客へのインナーシェアアップに注力いたしました。また、全国展開する取引先に対しても、広範囲に対応できる当社の拡大した事業エリアを活かし、営業体制を水平に展開することにより受注量増加に繋げました。取引単価改定においても、取引先と継続して交渉した結果、取引単価の増加(前連結会計年度比約1.6%増)へと繋げました。以上の結果、セグメント売上高は1,545,824千円前連結会計年度比105.7%)、セグメント利益は148,653千円前連結会計年度比106.1%)となりました。なお、セグメント利益には営業外収益に計上した保険解約返戻金のうち29,423千円が含まれております。

 

 

<環境物流事業>

物流業界におきましては、ロシアのウクライナ侵攻による物流の混乱、一部資源の高騰、為替変動等により市況は先行き不透明感から低調に推移した一方、物流業界における2024年問題解消に向けた取組みの検討が見られはじめ、今後、一部において需要の高まりが発生することが見込まれます。当社の主要エリアである愛知県では自動車業界の生産量増加傾向が見られ物流量増加の兆しが見られました。そのような状況のもと、顧客の購入コスト削減や資源有効活用等のニーズを満たす物流に係る中古リニューアル品の商品開発と企画販売に引き続き注力した結果、中古リニューアル品の販売実績は前連結会計年度比10.4%の増加となりました。また、顧客の事業縮小や移転等の計画に合わせ、不要になった物流機器の一括買取提案を実施し、取扱数量及び品目の増加による在庫強化及び販路拡大へと繋げました。その他、顧客のニーズに合わせたスチール製ラック商品や樹脂製パレット商品の大型スポット受注を獲得いたしました。以上の結果、セグメント売上高は778,982千円前連結会計年度比105.7%)、セグメント利益は14,865千円(前連結会計年度は、31,196千円のセグメント損失)となりました。なお、セグメント利益には営業外収益に計上した保険解約返戻金のうち10,203千円が含まれております。

 

<その他>

環境コンサルティング事業において、SDGsへの関心が高まる中、カーボンニュートラル関連サービスが堅調に推移したほか、業務提携先からの受注案件が増加しました。以上の結果、セグメント売上高は510,493千円前連結会計年度比117.9%)、セグメント利益は42,179千円(前連結会計年度は、33,541千円のセグメント損失)となりました。なお、セグメント利益には営業外収益に計上した保険解約返戻金のうち4,708千円が含まれております。

 

(ROE(自己資本利益率))

ROE(自己資本利益率)は、親会社株主に帰属する当期純利益が174,016千円、自己資本が2,936,917千円増加したことにより20.8%となりました。

 

b 財政状態の状況

(資産)

当連結会計年度における資産合計は11,311,523千円となり、前連結会計年度末から2,053,101千円増加しました。主な要因は以下のとおりであります。

流動資産は前連結会計年度末から2,061,402千円増加しました。これは主に現金及び預金が1,945,915千円、受取手形、売掛金及び契約資産が83,414千円増加したことによるものです。

固定資産は前連結会計年度末から8,300千円減少しました。これは主に、岐阜第二工場(大垣)と西東京工場(入間)が新設となったことにより、建物及び構築物が421,616千円増加したものの、科目振替により建設仮勘定が407,501千円減少し、保険積立金の一部を解約したことにより保険積立金が124,859千円減少したことによるものです。

 

(負債)

当連結会計年度における負債合計は6,259,069千円となり、前連結会計年度末から883,815千円減少しました。主な要因は以下のとおりであります。

流動負債は前連結会計年度末から406,532千円減少しました。これは主に、短期借入金が328,500千円、1年内返済予定の長期借入金が94,960千円減少したことによるものです。

固定負債は前連結会計年度末から477,282千円減少しました。これは主に、長期借入金が411,375千円減少したことによるものです。

 

(純資産)

当連結会計年度における純資産合計は5,052,453千円となり、前連結会計年度末から2,936,917千円増加しました。これは主に、公募増資及びオーバーアロットメントによる売出しに関連して行った第三者割当増資により資本金及び資本剰余金がそれぞれ1,187,569千円、親会社株主に帰属する当期純利益の計上等により利益剰余金が555,252千円増加したことによるものです。

 

② キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度から1,951,014千円増加2,458,499千円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。

 

a 営業活動によるキャッシュ・フロー

営業活動による資金の増加は、1,282,718千円(前連結会計年度は、816,806千円の資金増加)となりました。主な要因は、税金等調整前当期純利益の計上1,100,983千円によるものです。

 

b 投資活動によるキャッシュ・フロー

投資活動による資金の減少は、444,464千円(前連結会計年度は、481,720千円の資金減少)となりました。主な要因は、有形固定資産の取得による支出462,513千円によるものです。

 

c 財務活動によるキャッシュ・フロー

財務活動による資金の増加は、1,107,392千円(前連結会計年度は、379,784千円の資金減少)となりました。主な要因は、株式発行による収入2,336,739千円によるものです。

 

③ 生産、受注及び販売の実績
a 生産実績

当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

セグメントの名称

生産高(千円)

前期比(%)

バイオマテリアル事業

4,931,709

104.1

 

リサイクル処理受託

3,309,373

102.2

木質リサイクルチップ販売

1,622,336

108.3

資源循環事業

1,499,277

108.2

環境物流事業

352,182

101.6

合計

6,783,170

104.9

 

(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。

2.金額は、販売価格によっております。

3.「その他」に関しては、生産をしておりませんので省略しております。

 

b 受注実績

当社グループの廃棄物処理業、チップ販売、環境物流機器販売においては、受注から最終処理完了や商品発送までのリードタイムが短いことから受注実績を省略しております。

 

 

c 販売実績

当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

セグメントの名称

販売高(千円)

前期比(%)

バイオマテリアル事業

5,508,027

103.2

 

リサイクル処理受託

3,309,373

102.2

木質リサイクルチップ販売

1,941,361

104.9

その他

257,293

102.7

資源循環事業

1,539,717

105.8

環境物流事業

770,777

105.8

その他

258,134

133.7

合計

8,076,657

104.7

 

(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。

2.「バイオマテリアル事業」に含まれる「その他」の主なものは、有価物売却であります。

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」の「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。

この連結財務諸表の作成に当たりましては、重要な会計方針等に基づき、資産・負債の評価及び収益・費用の認識に影響を与える見積り及び判断を行っております。これらの見積り及び判断に関しましては、過去の実績やその時点で合理的と考えられる情報に基づき継続して評価を行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は見積りと異なる可能性があります。

連結財務諸表に与える影響が大きいと考えられる項目・事象は以下のとおりであります。

 

  固定資産の減損の判定

当社グループは、固定資産に係る減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定に当たっては慎重に検討しておりますが、事業計画や経営環境の変化により割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る資産又は資産グループについては減損損失の計上が必要となる可能性があります。

 

なお、新型コロナウイルス感染症の影響による経済活動の停滞と消費の低迷は、地域差はあるものの当連結会計年度の下半期から、徐々に解消するとの仮定に基づき見積りを行っておりますが、経済活動の停滞と消費の低迷が想定以上に長期化した場合には、当社グループの連結財務諸表に重要な影響を与える可能性があります。

 

② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a 経営成績の分析

経営成績の分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要」をご参照ください。

 

b 経営成績に重要な影響を与える要因について

経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3) 経営環境」をご参照ください。

 

c 資本の財源及び資金の流動性についての分析

(キャッシュ・フロー)

当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの概況については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要  ② キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。

(資金需要)

所要資金は大きく分けて設備投資資金及び運転資金となりますが、基本的には営業活動によるキャッシュ・フロー及び金融機関からの借入れにより運転資金を賄い、設備投資資金につきましては、長期借入金により調達を行う方針であります。

 

d 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の進捗について

当社グループは、地球環境の視点から真に必要なものをお客様の企業価値向上に役立つ製品、サービスとして創り出し、子供たちが安心して暮らすことのできる持続可能な社会の実現を目指しており、経営指標として、事業規模拡大と収益性の向上に寄与することから、売上高、経常利益に加え、事業の収益力を示す売上高経常利益率を重要な指標として位置付けております。当連結会計年度における主な経営指標は以下のとおりであり、引き続き対処すべき経営課題の改善を図りながら、経営戦略を推進してまいります。

経営指標

2022年3月期

(前連結会計年度実績)

2023年3月期

(当連結会計年度実績)

売上高(千円)

7,716,219

8,076,657

経常利益(千円)

837,960

1,049,597

売上高経常利益率(%)

10.9

13.0

 

 

5 【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。

 

 

2 【主要な設備の状況】
(1) 提出会社

 

 

 

 

 

 

 

2023年3月31日現在

事業所名
(所在地)

セグメントの名称

設備の内容

帳簿価額(千円)

従業員数
(名)

建物
及び構築物

機械装置
及び運搬具

土地
(面積㎡)

リース
資産

その他

合計

愛知第一

工場

(愛知県

春日井市)

バイオマテリアル事業

生産設備等

111,762

18,275

17,191

(11,052.19)

45,653

851

193,734

17

愛知第二

工場

(愛知県

弥富市)

バイオマテリアル事業

生産設備等

140,934

12,512

1,023

(14,241.95)

58,185

446

213,101

12

愛知第七

工場

(愛知県

半田市)

バイオマテリアル事業

生産設備等

617,406

69,044

〔6,690.12〕

3,020

689,471

7

岐阜第二

工場

(岐阜県

大垣市)

バイオマテリアル事業

生産設備等

232,926

61,026

108,993

(2,480.00)

20,251

2,655

425,853

6

飛島リサイクルパーク

(愛知県

飛島村)

資源循環事業

生産設備等

39,748

31,563

46,409

(8,476.65)

4,849

2,675

125,246

15

千葉リサイクルランド

(千葉県

千葉市)

バイオマテリアル

・資源循環事業

生産設備等

124,237

28,119

347,026

(7,681.44)

15,920

4,354

519,660

26

東東京工場
(千葉県

松戸市)

バイオマテリアル事業

生産設備等

198,201

11,513

255,200

(2,011.21)

27,184

2,116

494,216

9

西東京工場
(埼玉県

入間市)

バイオマテリアル事業

生産設備等

250,538

91,706

380,218

(2,847.21)

11,130

3,809

737,402

5

 

(注) 1.現在休止中の主要な設備はありません。

2.帳簿価額のうち「その他」は、工具、器具及び備品の合計であります。

3.土地の一部を賃借しております。年間賃借料は19,429千円であります。
なお、賃借している土地の面積は〔〕で外書きしております。

 

(2) 国内子会社

 

 

 

 

 

 

 

 

2023年3月31日現在

会社名

事業所名
(所在地)

セグメントの名称

設備の内容

帳簿価額(千円)

従業員数
(名)

建物
及び
構築物

機械装置
及び
運搬具

土地
(面積㎡)

リース
資産

その他

合計

㈱フィニティ

津工場(三重県津市)

バイオマテリアル事業

生産設備等

11,517

15,175

〔1,280.34〕

7,575

350

34,618

7

㈱フィニティ

栗東工場(滋賀県栗東市)

バイオマテリアル事業

生産設備等

126,604

37,834

〔2,298.28〕

12,633

549

177,622

7

 

(注) 1.現在休止中の主要な設備はありません。

2.帳簿価額のうち「その他」は、工具、器具及び備品の合計であります。

3.建物及び土地の一部を賃借しております。年間賃借料は13,800千円であります。

  なお、賃借している土地の面積は〔〕で外書きしております。

 

 

(3) 在外子会社

 

 

 

 

 

 

 

 

2022年12月31日現在

会社名

事業所名
(所在地)

セグメントの名称

設備の内容

帳簿価額(千円)

従業員数
(名)

建物
及び
構築物

機械装置
及び
運搬具

土地
(面積㎡)

リース
資産

その他

合計

FULUHASHI CORPORATION

(THAILAND) LTD.

本社工場

(タイ)

環境物流事業

物流機器製造

0

916

52,236

(8,000)

193

53,345

31

FULUHASHI CORPORATION

(VIETNAM)

LTD.

本社工場

(ベトナム)

環境物流事業

物流機器製造

4,032

443

〔1,728〕

4,476

22

 

(注) 1.現在休止中の主要な設備はありません。

2.帳簿価額のうち「その他」は、工具、器具及び備品の合計であります。

3.建物及び土地の一部を賃借しております。年間賃借料は9,572千円であります。

  なお、賃借している土地の面積は〔〕で外書きしております。

 

① 【株式の総数】

 

種類

発行可能株式総数(株)

普通株式

19,838,000

19,838,000

 

(注)1.2023年2月21日開催の取締役会決議により、2023年4月1日付で株式分割に伴う定款変更が行われ、発行可能株式総数は19,838,000株増加し、39,676,000株となっております。

2.2023年6月29日開催の定時株主総会において、定款の一部変更が行われ、発行可能株式総数は同日より7,367,000株増加し、47,043,000株となっております。

② 【発行済株式】

 

種類

事業年度末現在
発行数(株)
 (2023年3月31日)

提出日現在
発行数(株)
 (2023年6月29日)

上場金融商品取引所名又は登録認可金融商品取引業協会名

内容

普通株式

5,880,400

11,760,800

東京証券取引所
スタンダード市場
名古屋証券取引所
メイン市場

権利内容に何ら限定のない当社における標準となる株式であり、単元株式数は100株であります。

5,880,400

11,760,800

 

(注) 2023年2月21日開催の取締役会決議により、2023年4月1日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割いたしました。これにより株式数は5,880,400株増加し、発行済株式総数は11,760,800株となっております。

① 【ストックオプション制度の内容】

該当事項はありません。

 

② 【ライツプランの内容】

該当事項はありません。

 

(4) 【発行済株式総数、資本金等の推移】

 

年月日

発行済株式
総数増減数
(株)

発行済株式
総数残高
(株)

資本金増減額
 
(千円)

資本金残高
 
(千円)

資本準備金
増減額
(千円)

資本準備金
残高
(千円)

2018年7月6日(注)1

55,000

4,275,000

10,000

265,000

9,305

17,045

2019年3月27日(注)2

205,000

4,480,000

45,000

310,000

41,100

58,145

2022年4月20日(注)3

400,000

4,880,000

210,900

520,900

210,900

269,045

2022年5月24日(注)4

79,500

4,959,500

41,916

562,816

41,916

310,961

2022年7月29日(注)5

14,200

4,973,700

9,932

572,749

9,932

320,894

2023年3月14日(注)6

800,000

5,773,700

815,988

1,388,737

815,988

1,136,882

2023年3月29日(注)7

106,700

5,880,400

108,832

1,497,569

108,832

1,245,714

 

(注)1.有償第三者割当

発行価格          351円

資本組入額        181.8円

割当先 フルハシEPO従業員持株会、当社取締役1名、関係会社役員1名

2.有償第三者割当

発行価格          420円

資本組入額        219.5円

割当先 フルハシEPO従業員持株会、当社取締役7名、当社従業員1名、関係会社役員5名、 その他個人7名

3.有償一般募集(ブックビルディング方式による募集)

発行価格         1,140円

引受価額        1,054.50円

資本組入額        527.25円

4.有償第三者割当(オーバーアロットメントによる売出しに関連した第三者割当増資)

発行価格        1,054.50円

資本組入額        527.25円

割当先 大和証券株式会社

5.有償第三者割当(譲渡制限付株式報酬制度に関連した第三者割当増資)

発行価格         1,399円

資本組入額        699.50円

割当先 当社の取締役(社外取締役を除く)5名

6.有償一般募集

発行価格         2,164円

発行価額        2,039.97円

資本組入額      1,019.985円

7.有償第三者割当(オーバーアロットメントによる売出しに関連した第三者割当増資)

発行価格        2,039.97円

資本組入額      1,019.985円

割当先 大和証券株式会社

8.2023年4月1日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を行い、発行済株式総数が5,880,400株増加しております。

9.2022年3月18日付の「有価証券届出書」、2022年4月5日付の「有価証券届出書の訂正届出書」(第1回訂正分)並びに2022年4月13日付の「有価証券届出書の訂正届出書」(第2回訂正分)に記載いたしました「手取金の使途」について、2023年2月21日付で公表いたしました「新株式発行及び株式売出し並びに親会社以外の支配株主の異動に関するお知らせ」に記載しているとおり、以下のとおり変更が生じております。

①変更の理由

当社は、当該資金調達の手取金の一部を、2023年3月期に資源循環事業における処理量増加を目的とした設備投資資金として充当することを計画しておりました。しかしながら、設備投資計画のうち、当社の静岡第一工場(掛川)(バイオマテリアル事業)に併設して建設予定でありました掛川リサイクルガーデン(資源循環事業)について、より優位性を検討する中で、輸送効率の向上と環境配慮、工場機能の将来的な拡張性や既存顧客との連携性等を勘案し、中日本エリアの取引拡大を目的として東三河リサイクルガーデンに建設計画を変更したため、充当予定時期を変更いたしました。

②変更の内容

充当予定時期の変更は次のとおりです。変更箇所には下線を付しております。

(変更前)

・バイオマテリアル事業における処理量増加を目的とした工場新設の設備投資資金として、402,532千円(2023年3月期287,009千円、2024年3月期以降115,523千円)

・資源循環事業における処理量増加を目的とした生産設備の増設及び工場設備の移転・拡充の設備投資資金として、91,100千円(2023年3月期91,100千円)

(変更後)

・バイオマテリアル事業における処理量増加を目的とした工場新設の設備投資資金として、402,532千円(2023年3月期287,009千円、2024年3月期以降115,523千円)

・資源循環事業における処理量増加を目的とした生産設備の増設及び工場設備の移転・拡充の設備投資資金として、91,100千円(2023年3月期43,164千円、2024年3月期以降47,936千円)

 

(5) 【所有者別状況】

 

 

 

 

 

 

 

2023年3月31日現在

区分

株式の状況(1単元の株式数 100株)

単元未満
株式の状況
(株)

政府及び
地方公共
団体

金融機関

金融商品
取引業者

その他の
法人

外国法人等

個人
その他

個人以外

個人

株主数
(人)

3

15

49

17

6

2,460

2,550

所有株式数
(単元)

1,178

582

25,912

1,361

70

29,682

58,785

1,900

所有株式数
の割合(%)

2.00

0.99

44.08

2.32

0.12

50.49

100.00

 

(注) 自己株式15,080株は、「個人その他」に150単元、「単元未満株式の状況」に80株含まれております。

 

(6) 【大株主の状況】

2023年3月31日現在

氏名又は名称

住所

所有株式数
(千株)

発行済株式
(自己株式を
除く。)の
総数に対する
所有株式数
の割合(%)

株式会社ヤマグチ

愛知県名古屋市緑区鳴海町宿地94番地

2,530

43.13

フルハシEPO従業員持株会

愛知県名古屋市中区金山一丁目14番18号

355

6.07

高取 陽子

愛知県名古屋市瑞穂区

203

3.46

山口 郁子

愛知県名古屋市熱田区

171

2.92

山口 まどか

沖縄県沖縄市

120

2.05

岡田 光男

愛知県名古屋市熱田区

97

1.65

伊藤 元光

岐阜県海津市

87

1.49

野口 まさこ

愛知県名古屋市名東区

79

1.36

山口 直彦

愛知県名古屋市緑区

78

1.35

山口 昭彦

愛知県名古屋市熱田区

76

1.30

3,799

64.77

 

(注)1.発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合は、小数点以下第3位を四捨五入しております。

2.有限会社ヤマグチは、2022年10月12日に株式会社ヤマグチに商号変更されております。

3.前事業年度末現在主要株主であった山口直彦及び山口昭彦は、当事業年度末では主要株主ではなくなりました。

① 【連結貸借対照表】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

資産の部

 

 

 

流動資産

 

 

 

 

現金及び預金

653,597

2,599,512

 

 

受取手形、売掛金及び契約資産

※1 984,455

※1 1,067,870

 

 

商品及び製品

33,211

35,500

 

 

仕掛品

88,590

80,950

 

 

原材料及び貯蔵品

24,366

31,136

 

 

その他

128,168

159,914

 

 

貸倒引当金

9,818

10,911

 

 

流動資産合計

1,902,571

3,963,973

 

固定資産

 

 

 

 

有形固定資産

 

 

 

 

 

建物及び構築物

※4 4,094,022

※4 4,677,401

 

 

 

 

減価償却累計額及び減損損失累計額

2,170,718

2,332,481

 

 

 

 

建物及び構築物(純額)

1,923,303

2,344,920

 

 

 

機械装置及び運搬具

1,820,648

2,045,380

 

 

 

 

減価償却累計額及び減損損失累計額

1,503,949

1,582,457

 

 

 

 

機械装置及び運搬具(純額)

316,698

462,922

 

 

 

土地

※4 2,692,192

※4 2,697,278

 

 

 

リース資産

926,685

919,476

 

 

 

 

減価償却累計額

442,207

503,995

 

 

 

 

リース資産(純額)

484,478

415,481

 

 

 

建設仮勘定

456,539

49,037

 

 

 

その他

184,072

210,063

 

 

 

 

減価償却累計額及び減損損失累計額

149,185

166,657

 

 

 

 

その他(純額)

34,886

43,405

 

 

 

有形固定資産合計

5,908,099

6,013,045

 

 

無形固定資産

 

 

 

 

 

リース資産

34,329

26,210

 

 

 

その他

24,570

24,125

 

 

 

無形固定資産合計

58,900

50,336

 

 

投資その他の資産

 

 

 

 

 

投資有価証券

※3 370,200

※3 364,587

 

 

 

長期貸付金

17,253

15,975

 

 

 

繰延税金資産

194,186

206,744

 

 

 

保険積立金

703,631

578,771

 

 

 

その他

105,129

121,339

 

 

 

貸倒引当金

1,551

3,249

 

 

 

投資その他の資産合計

1,388,850

1,284,167

 

 

固定資産合計

7,355,850

7,347,549

 

資産合計

9,258,421

11,311,523

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

負債の部

 

 

 

流動負債

 

 

 

 

支払手形及び買掛金

208,989

175,566

 

 

短期借入金

※4 838,500

※4 510,000

 

 

1年内返済予定の長期借入金

※4 963,941

※4 868,981

 

 

リース債務

197,975

184,335

 

 

未払法人税等

173,037

253,171

 

 

賞与引当金

126,173

143,713

 

 

火災損失引当金

34,040

 

 

その他

※2,※4 973,052

※2,※4 973,409

 

 

流動負債合計

3,515,710

3,109,177

 

固定負債

 

 

 

 

長期借入金

※4 2,614,370

※4 2,202,995

 

 

リース債務

354,645

276,193

 

 

役員退職慰労引当金

295,678

297,380

 

 

退職給付に係る負債

255,379

281,682

 

 

資産除去債務

68,336

68,733

 

 

その他

※4 38,764

※4 22,907

 

 

固定負債合計

3,627,174

3,149,891

 

負債合計

7,142,884

6,259,069

純資産の部

 

 

 

株主資本

 

 

 

 

資本金

310,000

1,497,569

 

 

資本剰余金

58,565

1,246,134

 

 

利益剰余金

1,741,072

2,296,325

 

 

自己株式

4,026

4,026

 

 

株主資本合計

2,105,611

5,036,003

 

その他の包括利益累計額

 

 

 

 

その他有価証券評価差額金

3,837

3,157

 

 

為替換算調整勘定

6,087

13,293

 

 

その他の包括利益累計額合計

9,925

16,450

 

純資産合計

2,115,536

5,052,453

負債純資産合計

9,258,421

11,311,523

 

【連結損益計算書】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

 至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

 至 2023年3月31日)

売上高

※1 7,716,219

※1 8,076,657

売上原価

※3 4,325,714

※3 4,503,734

売上総利益

3,390,504

3,572,923

販売費及び一般管理費

※2,※3 2,603,079

※2,※3 2,733,889

営業利益

787,425

839,033

営業外収益

 

 

 

受取利息

100

88

 

受取配当金

14,218

14,889

 

持分法による投資利益

37,735

40,172

 

保険解約返戻金

4,315

186,388

 

その他

45,802

43,005

 

営業外収益合計

102,173

284,544

営業外費用

 

 

 

支払利息

48,405

43,451

 

社債発行費償却

55

 

株式交付費

18,533

 

その他

3,176

11,995

 

営業外費用合計

51,638

73,980

経常利益

837,960

1,049,597

特別利益

 

 

 

固定資産売却益

※4 22,541

※4 13,504

 

受取保険金

39,312

 

その他

295

 

特別利益合計

22,541

53,112

特別損失

 

 

 

固定資産売却損

※5 0

 

固定資産除却損

※6 4,880

※6 1,725

 

火災損失引当金繰入額

※7 34,040

 

特別損失合計

38,920

1,725

税金等調整前当期純利益

821,581

1,100,983

法人税、住民税及び事業税

269,920

369,518

法人税等調整額

18,045

12,258

法人税等合計

251,874

357,260

当期純利益

569,706

743,722

親会社株主に帰属する当期純利益

569,706

743,722

 

 

1 報告セグメントの概要
(1) 報告セグメントの決定方法

 当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。

 当社グループは、バイオマテリアル事業、資源循環事業、環境物流事業の単位で組織が構成されており、各事業単位で包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しております。

 したがって、「バイオマテリアル事業」、「資源循環事業」及び「環境物流事業」の3つを報告セグメントとしております。

 

(2) 各報告セグメントに属する製品及びサービスの種類

 「バイオマテリアル事業」は、木質系廃材の処理受託、木質資源チップ(原料チップ、燃料チップ)の製造及び販売を行っております。「資源循環事業」は、建設副産物の再資源化処理の受託及び建設副産物の再資源化製品の製造販売を行っております。「環境物流事業」は、木製パレット等の物流機器の国内外への製造、販売及び修理を行っております。

 

① 【貸借対照表】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2022年3月31日)

当事業年度

(2023年3月31日)

資産の部

 

 

 

流動資産

 

 

 

 

現金及び預金

328,005

2,225,827

 

 

受取手形

7,837

5,473

 

 

売掛金

※1 834,417

※1 899,693

 

 

電子記録債権

32,403

31,712

 

 

商品及び製品

19,898

15,602

 

 

仕掛品

88,590

80,950

 

 

原材料及び貯蔵品

2,184

5,463

 

 

前払費用

※1 41,134

※1 65,131

 

 

その他

※1 64,523

※1 79,957

 

 

貸倒引当金

213

691

 

 

流動資産合計

1,418,782

3,409,120

 

固定資産

 

 

 

 

有形固定資産

 

 

 

 

 

建物

※2 1,456,049

※2 1,731,206

 

 

 

構築物

318,581

470,655

 

 

 

機械及び装置

244,407

398,772

 

 

 

車両運搬具

11,669

7,935

 

 

 

工具、器具及び備品

23,699

32,116

 

 

 

土地

※2 2,646,137

※2 2,646,137

 

 

 

リース資産

347,611

317,266

 

 

 

建設仮勘定

453,013

49,037

 

 

 

有形固定資産合計

5,501,169

5,653,128

 

 

無形固定資産

 

 

 

 

 

特許権

1,266

987

 

 

 

商標権

89

76

 

 

 

ソフトウエア

22,551

19,623

 

 

 

リース資産

34,329

26,210

 

 

 

その他

3,886

5,259

 

 

 

無形固定資産合計

62,124

52,156

 

 

投資その他の資産

 

 

 

 

 

投資有価証券

226,117

222,709

 

 

 

関係会社株式

229,390

229,390

 

 

 

出資金

1,515

1,515

 

 

 

長期貸付金

12,976

11,872

 

 

 

関係会社長期貸付金

100,614

99,320

 

 

 

長期前払費用

4,088

3,675

 

 

 

繰延税金資産

167,310

177,562

 

 

 

保険積立金

703,631

578,771

 

 

 

その他

83,022

91,796

 

 

 

貸倒引当金

44,403

48,257

 

 

 

投資その他の資産合計

1,484,262

1,368,356

 

 

固定資産合計

7,047,556

7,073,641

 

資産合計

8,466,339

10,482,761

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2022年3月31日)

当事業年度

(2023年3月31日)

負債の部

 

 

 

流動負債

 

 

 

 

支払手形

112,071

75,906

 

 

買掛金

※1 123,568

※1 121,859

 

 

短期借入金

※2 728,500

※2 400,000

 

 

1年内返済予定の長期借入金

※2 942,396

※2 845,534

 

 

リース債務

145,343

146,721

 

 

未払金

※1,※2 375,688

※1,※2 407,429

 

 

未払費用

72,527

86,979

 

 

未払法人税等

146,104

218,180

 

 

前受金

300,009

295,514

 

 

預り金

21,726

18,559

 

 

賞与引当金

110,000

125,000

 

 

火災損失引当金

34,040

 

 

設備関係支払手形

31,210

38,126

 

 

その他

63,129

25,443

 

 

流動負債合計

3,206,315

2,805,253

 

固定負債

 

 

 

 

長期借入金

※2 2,444,119

※2 2,046,918

 

 

リース債務

255,561

207,102

 

 

退職給付引当金

237,377

260,534

 

 

役員退職慰労引当金

279,080

277,120

 

 

資産除去債務

55,906

56,246

 

 

その他

※2 38,764

※2 22,907

 

 

固定負債合計

3,310,808

2,870,829

 

負債合計

6,517,124

5,676,083

純資産の部

 

 

 

株主資本

 

 

 

 

資本金

310,000

1,497,569

 

 

資本剰余金

 

 

 

 

 

資本準備金

58,145

1,245,714

 

 

 

その他資本剰余金

420

420

 

 

 

資本剰余金合計

58,565

1,246,134

 

 

利益剰余金

 

 

 

 

 

利益準備金

56,010

56,010

 

 

 

その他利益剰余金

 

 

 

 

 

 

別途積立金

130,000

130,000

 

 

 

 

繰越利益剰余金

1,394,828

1,877,833

 

 

 

利益剰余金合計

1,580,838

2,063,843

 

 

自己株式

4,026

4,026

 

 

株主資本合計

1,945,377

4,803,521

 

評価・換算差額等

 

 

 

 

その他有価証券評価差額金

3,837

3,157

 

 

評価・換算差額等合計

3,837

3,157

 

純資産合計

1,949,214

4,806,678

負債純資産合計

8,466,339

10,482,761

 

② 【損益計算書】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(自 2021年4月1日

 至 2022年3月31日)

当事業年度

(自 2022年4月1日

 至 2023年3月31日)

売上高

※1 6,319,539

※1 6,579,093

売上原価

※1 3,311,867

※1 3,417,270

売上総利益

3,007,672

3,161,822

販売費及び一般管理費

※1,※2 2,323,201

※1,※2 2,456,722

営業利益

684,471

705,099

営業外収益

 

 

 

受取利息及び受取配当金

※1 38,573

※1 72,810

 

保険解約返戻金

4,315

182,298

 

その他

※1 35,587

※1 41,397

 

営業外収益合計

78,476

296,507

営業外費用

 

 

 

支払利息

37,690

34,060

 

社債利息

4

 

株式交付費

18,533

 

貸倒引当金繰入額

3,883

3,853

 

その他

2,078

※1 12,256

 

営業外費用合計

43,657

68,704

経常利益

719,290

932,901

特別利益

 

 

 

固定資産売却益

※3 19,645

※3 10,545

 

受取保険金

39,312

 

抱合せ株式消滅差益

※5 8,491

 

その他

326

 

特別利益合計

28,136

50,184

特別損失

 

 

 

固定資産除却損

※4 4,059

※4 1,725

 

火災損失引当金繰入額

※6 34,040

 

特別損失合計

38,099

1,725

税引前当期純利益

709,326

981,360

法人税、住民税及び事業税

240,363

319,836

法人税等調整額

15,529

9,952

法人税等合計

224,833

309,884

当期純利益

484,492

671,475