株式会社ジーデップ・アドバンス

GDEP ADVANCE, Inc.
仙台市青葉区国分町三丁目4番33
証券コード:58850
業界:卸売業
有価証券報告書の提出日:2023年8月25日

 

回次

第4期

第5期

第6期

第7期

第8期

決算年月

2019年5月

2020年5月

2021年5月

2022年5月

2023年5月

売上高

(千円)

1,653,159

685,052

3,442,114

3,491,177

3,778,824

経常利益

(千円)

40,089

50,308

380,883

447,639

568,955

当期純利益

(千円)

24,990

34,193

233,065

283,178

378,294

持分法を適用した場合の投資利益

(千円)

資本金

(千円)

30,000

30,000

30,000

30,000

30,000

発行済株式総数

(株)

3,000

9,000

9,000

9,000

1,200,000

純資産額

(千円)

66,600

726,319

964,480

1,201,050

1,522,710

総資産額

(千円)

525,721

1,140,232

1,759,273

2,146,825

2,730,691

1株当たり純資産額

(円)

22,200.18

121,053.17

803.73

1,000.88

1,268.93

1株当たり配当額

(円)

7,768.00

9,439.00

62.00

(うち1株当たり中間配当額)

(-)

(-)

(-)

(-)

(-)

1株当たり当期純利益

(円)

8,330.27

9,769.70

194.22

235.98

315.25

潜在株式調整後1株当たり当期純利益

(円)

自己資本比率

(%)

12.67

63.70

54.82

55.95

55.76

自己資本利益率

(%)

46.19

8.62

27.57

26.15

27.78

株価収益率

(倍)

配当性向

(%)

20.0

20.0

19.7

営業活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

280,028

465,582

581,665

投資活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

45,097

7,734

6,974

財務活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

46,608

56,634

現金及び現金同等物の期末残高

(千円)

929,767

1,352,920

1,879,714

従業員数

(人)

0

17

18

21

21

(外、平均臨時雇用者数)

(-)

(-)

(-)

(-)

(-)

株主総利回り

(%)

(比較指標:-)

(%)

(-)

(-)

(-)

(-)

(-)

最高株価

(円)

最低株価

(円)

 (注)1.当社は連結財務諸表を作成しておりませんので、連結会計年度に係る主要な経営指標等の推移については記載しておりません。

2.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第7期の期首から適用しており、第7期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

3.第5期は、2020年4月1日をもって、トーワ電機㈱の情報通信事業について吸収分割を受けたことにより、総資産が増加しております。

4.第5期は、2020年4月1日に行われた吸収分割に伴い、従業員は同日をもってトーワ電機㈱から当社に転籍したことにより、従業員が増加しております。

5.第4期及び第5期の1株当たり配当額及び配当性向については、配当を実施していないため、記載しておりません。

6.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、第4期及び第5期は潜在株式が存在しないため、記載しておりません。第6期、第7期及び第8期については、潜在株式は存在するものの、当社株式は非上場であるため、期中平均株価が把握できませんので記載しておりません。

7.株価収益率については、当社株式は非上場でありましたので、記載しておりません。

8.当社は第6期より、キャッシュ・フロー計算書を作成しておりますので、第4期及び第5期のキャッシュ・フロー計算書に係る各項目については記載しておりません。

9.持分法を適用した場合の投資利益については、利益基準及び利益剰余金基準からみて重要性が乏しい関連会社であるため、記載しておりません。

10.従業員数は就業員数であります。また、平均臨時雇用者数は、その総数が従業員数の100分の10未満のため、記載を省略しております。

11.第6期以降の財務諸表については、「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和38年大蔵省令第59号)に基づき作成しており、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、太陽有限責任監査法人により監査を受けておりますが、第4期及び第5期については、「会社計算規則」(平成18年法務省令第13号)の規定に基づき算出した各数値を記載しております。また、当該各数値については、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく太陽有限責任監査法人の監査を受けておりません。

12.当社は、2022年12月15日開催の取締役会決議により、2023年1月14日付で普通株式1株につき200株の割合で株式分割を行っております。第6期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額及び1株当たり当期純利益を算定しております。

13.株主総利回り、比較指標、最高株価及び最低株価については、当社株式は非上場でありましたので記載しておりません。

なお、当社株式は2023年6月30日付で、東京証券取引所スタンダード市場に上場いたしました。

 

 

(参考情報)

 当社は2020年4月1日に親会社であるトーワ電機㈱から情報通信事業に関する吸収分割を受けております。そのため参考情報として被分割会社であるトーワ電機㈱の2019年5月期から、当該吸収分割が実施される前までの2020年3月(実質10カ月決算)までの主要な経営指標等の推移(会社計算規則に基づき算出した数値)を記載いたします。

回次

第41期

第42期

決算年月

2019年5月

2020年3月

売上高

(千円)

5,129,431

2,864,359

経常利益

(千円)

647,014

393,808

当期純利益

(千円)

422,715

264,572

持分法を適用した場合の投資利益

(千円)

資本金

(千円)

30,000

30,000

発行済株式総数

(株)

20,000

20,000

純資産額

(千円)

1,169,876

1,434,448

総資産額

(千円)

1,729,690

2,165,542

1株当たり純資産額

(円)

58,493.83

71,722.43

1株当たり配当額

(円)

(うち1株当たり中間配当額)

(-)

(-)

1株当たり当期純利益

(円)

21,135.77

13,228.61

潜在株式調整後1株当たり当期純利益

(円)

自己資本比率

(%)

67.64

66.24

自己資本利益率

(%)

44.10

20.32

株価収益率

(倍)

配当性向

(%)

営業活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

投資活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

財務活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

現金及び現金同等物の期末残高

(千円)

従業員数

(人)

15

17

(外、平均臨時雇用者数)

(―)

(―)

 (注)1.消費税等は税込方式により計算しております。

2.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。

3.株価収益率については非上場会社であるため記載しておりません。

4.1株当たり配当額及び配当性向については、配当を実施していないため記載しておりません。

5.従業員数は就業人員であります。

6.第41期及び第42期は、「会社計算規則」(平成18年法務省令第13号)の規定に基づき算出した各数値を記載しており、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査を受けておりません。

 

 

 

 

2【沿革】

 当社の実質的な前身であるトーワ電機㈱の沿革については以下のとおりであります。

年月

概要

1978年12月

仙台市河原町で設立

1991年4月

仙台市泉区へ移転

1993年10月

情報通信機器の取扱いを開始

1993年12月

大学生協との取引を開始

2006年1月

Intel Corporation(以下「Intel社」という。)から「インテル®パートナープログラムメンバー」(注1)」に認定

2007年11月

GPGPU製品である「Tesla(注2)」の販売を開始

2008年2月

NVIDIA社からTesla Preferred Partner(注3)に認定

2010年3月

日本GPUコンピューティング有限責任事業組合(以下「LLP」という。)を設立

2013年9月

東京都文京区本郷に東京営業所を開設

2014年4月

仙台本社を仙台市青葉区に移転

2015年4月

深層学習(ディープラーニング)研究者向け専用ワークステーション(注4)「Deeplearning Box®」を発売開始

2016年1月

株式会社GDEPアドバンス(以下「㈱GDEPアドバンス」という。)を設立

2017年10月

Intel社から「APAC HPC&DATA Center Specialist」に認定(注5)

2020年4月

㈱GDEPアドバンスに情報通信関連の全ての事業を分割

 

 当社の沿革については以下のとおりであります。なお当社の関連会社であるLLPの沿革のうち、当社の事業活動に影響がある事項も併せて記載しております。

年月

 

概要

2015年8月

LLP

LLPがNVIDIA社からNPN(注3)「Accelerated Computing(注6)」の認定

2016年1月

当社

東京都文京区湯島において㈱GDEPアドバンスを設立

2016年4月

LLP

LLPがNVIDIA社からNPN「Solution Provider, Compute DGX(注7)」の認定

2017年6月

LLP

LLPがNVIDIA社から「DGX-1™BEST Reseller Award(注8)」を受賞

2017年7月

当社

DeepLearningBOX®のレンタルサービスを開始

2018年3月

LLP

LLPがNVIDIA社「DGX-2™」セールスパートナーAdvanced Technology Partner (注9)に認定

2018年7月

当社

/LLP

当社が日本GPUコンピューティング有限責任事業組合(LLP)へ出資

2018年8月

当社

Windows版 DeepLearningBOX®の発売

2018年9月

当社

オランダBrightComputing,Inc.(以下「BrightComputing社」という。)と代理店契約を締結

2018年10月

当社

GPUソフトウエアバイナリコレクション「GDEP G-Works(注10)」を提供開始

2018年12月

当社

本店を東京都港区芝に移転

2019年6月

当社

AIアプライアンスサーバーDGX-2を利用したクラウドサービスを提供開始

2019年10月

当社

NVIDIA®DGX SuperPOD™の取扱いを開始

2019年11月

当社

NVIDIA社からNPN「Solution Provider Partner, Visualization」に認定

2019年11月

当社

中国Inspur Group Co.,Ltd.と代理店契約を締結

2020年3月

当社

米国XILINX,Inc.(以下、「XILINX社」という。)とVARパートナー契約を締結

2020年4月

当社

親会社トーワ電機㈱から吸収分割により情報通信事業を承継

2020年4月

当社

商号を「株式会社ジーデップ・アドバンス」に変更

2020年4月

当社

本店を現在地(宮城県仙台市青葉区)に移転

2020年10月

当社

AMD社から「AMD Technology Provider(注11)」に認定

2021年1月

当社

インテル社から「インテル®テクノロジー・プロバイダー(注12)」に認定

2021年2月

当社

NVIDIA社からNPN「Cloud Service Provider, Compute DGX(注13)」に認定

2021年4月

当社

米国Super Micro Computer, Inc.と代理店契約を締結

2021年6月

当社

NVIDIA Omniverse™アシストセンター「G.E.T.(注14)」を設置

 

 

 

年月

 

概要

2022年5月

LLP

LLPがNVIDIA社からNPN「Solution Provider, Networking」に認定

2022年6月

LLP

LLPがNVIDIA社から「Best Compute DGX Partner of the year(注8)」「BEST NPN of the year(注15)」を受賞

2023年2月

当社

NVIDIA社からNPN「Solution Provider, NVIDIA Omniverse」に認定

NVIDIA社からNPN「Cloud Service Provider, NVIDIA AI」に認定

2023年2月

LLP

LLPがNVIDIA社からNPN「Solution Provider, NVIDIA AI」に認定

2023年6月

当社

東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場

2023年7月

LLP

LLPがNVIDIA社から「Best Infrastructure Partner of the Year(注16)」「BEST NPN of the year」を受賞

 

(注)1. インテル®パートナープログラムメンバーは、インテル社のパートナープログラムの名称であり、現在はIntel® Partner Alliance programに変更されております。

   2. NVIDIA「Tesla」シリーズは、2007年に発売されたGPGPU製品に使用されたブランド名です。2017年に発売された製品V100から「Tesla」のブランド名が外され、「NVIDIA V100」という表記に変更となっています。現行品である2020年発売の「NVIDIA A100」、2022年発売の「NVIDIA H100」が後継機種にあたります。

   3. Tesla Preferred PartnerはNVIDIA社のパートナープログラムの名称であり、現在はNVIDIA Partner Network(以下、「NPN」という。)に変更されております。

   4. ワークステーションとは、計算用や描画用など利用用途に特化した性能を持つ一般的なパソコンよりも高性能なコンピュータのことをいいます。

   5. Intel社から認定を受けたパートナーの名称であり、現在は「APAC HPC&DATA Center Specialist」の認定はありません。

   6. NVIDIA社から認定を受けたパートナーの名称であり、現在は「Solution Provider, Compute」に変更されております。

   7. NVIDIA社から認定を受けたパートナーの名称であり、現在は「Solution Provider, DGX AI Compute Systems」に変更されております。DGXとは、NVDIA社が販売するAIサーバーであり、NVIDIA®DGXシリーズとして、「DGX-1」、「DGX-2」、「DGX-3」、「DGX-A100」、「DGX-H100」等が発売されています。

   8. NVIDIA社よりNVIDIA®DGXシリーズの販売の功績を評価され受賞いたしました。2023年7月からは「Best Infrastructure Partner of the Year」に変更されております。

   9. Advanced Technology PartnerはNVIDIA社のパートナープログラムの名称であり、現在は終了しております。

   10. GDEP G-Worksとは、AI用途でサーバーを利用する場合に必要なソフトなどがパッケージ化されているツールであり、G-Worksを利用することで顧客は複雑な設定をせずにサーバーを使用することが可能となります。

   11. AMD Technology ProviderはAMD社のパートナープログラム(AMDパートナープログラム)において認証を受けたパートナーの名称です。

   12. インテル®テクノロジー・プロバイダーはIntel® Partner Alliance programにおいて認証を受けたパートナーの名称です。

   13. NVIDIA社から認定を受けたパートナーの名称であり、現在は「Cloud Service Provider, DGX AI Compute Systems」及び「Cloud Service Provider, Compute」に変更されております。

   14. G.E.T.とは、Omniverseという新しいテクノロジーをよりスムーズに顧客へ提供することを目的として、当社と、株式会社エルザジャパン及び株式会社Tooが組織したアライアンスのことをいいます。

   15. BEST NPN of the yearは、国内の全てのNVIDIA認定パートナー(NPN)の中で、最もビジネス貢献が高いパートナーに対して贈られるアワードです。

   16. Best Infrastructure Partner of the Yearは、NVIDIA社AIサーバーであるDGXシリーズやGPGPUカードなど、NVIDIA社製品の国内販売実績が最も優れているパートナーに対して贈られるアワードです。

 

以下に、LLPの沿革に関する補足事項を記載します。

 2016年4月に、NVIDIA社から組合員各社が行ったGPGPUの普及活動がLLPの活動として評価され、LLPは「NVIDIA®DGX™シリーズ」の国内セールスパートナーに認定されました。この認定に基づき、当社含め各組合員はGPGPU製品等の販売活動を行ってまいりました。その結果、組合員各社の販売実績は、NVIDIA社よりLLPの販売実績として評価され、LLPは「DGX-1™BEST Reseller Award」や「Best Infrastructure Partner of the Year」を2017年から7年連続で受賞しております。

 2018年7月に、当社とGDEPソリューションズ株式会社(プロメテック・ソフトウェア㈱の子会社。以下、「GDEPソリューションズ㈱」という。)がLLPに出資をしております。なお、GDEPソリューションズ㈱は、LLPの各組合員が個別にGPGPUの販売等を行う方針へ転換したことに伴って、トーワ電機㈱が当社を設立したことと同様に、GPGPU製品等を提供することを目的に、プロメテック・ソフトウェア㈱により設立された会社です。

 2020年4月に当社がトーワ電機㈱から吸収分割により情報通信事業を承継し、トーワ電機㈱の持分を当社が承継しました(注17)。分割後は、当社とGDEPソリューションズ㈱が、GPGPU製品等の販売を行っております。

 NVIDIA社では認定パートナーに対して販売実績などによる対価やマーケティングファンド(注18)などのリベートの支払いを行っております。LLPもNVIDIA社の認定パートナーであることから、当社とGDEPソリューションズ㈱の対象製品販売実績などを集計しNVIDIA社に報告することで、NVIDIA社からリベートを受け取っております。LLPでは受け取ったリベートを実績に応じて当社とGDEPソリューションズ㈱に配分しております。なおLLPでは販売や仕入れなどの営業活動を行っていないため、実際の販売実績は当社とGDEPソリューションズ㈱の販売実績を集計した数字となります。現状、LLPはNVIDIA社から受け取ったリベートの請求及び配分を主な業務としております。

 

(注)17. 当社がトーワ電機㈱の持分を承継したことに伴い、LLPの組合員は、当社、㈱サイコム、プロメテック・ソフトウェア㈱及びGDEPソリューションズ㈱の4社となりました。

   18. マーケティングファンドとは、NVIDIA社の対象製品の普及に関係する広告やセミナー等のイベントを実施した場合に、実費相当が補填されるリベートのことをいいます。

 

3【事業の内容】

 当社は「Advance with you 世界を前進させよう」をミッションに掲げ、「システムインキュベーション事業」を展開しております。
 

 当社のシステムインキュベーション事業とは、主にAI(注1)やビジュアライゼーション(注2)、その他ビッグデータ(注3)を取扱う市場における研究者や開発者のシステム環境上の課題に対して、最先端テクノロジーを用いたサーバー機等のハードウエアの提供といった当社オリジナルソリューションを提供することにより、今までとは違ったアプローチで研究や開発のスピードアップを支援するサービスとなります。

 具体的には、当社が認定とトレーニングを受けているグローバルコンピューティングカンパニー(注4)の最新のテクノロジーと、提携しているグローバルベンダー(注5)の製品を顧客の課題に合わせて適宜組み合わせ、ハードウエア等の企画・設計から構築・運用支援までのサービスをワンストップで提供いたします。企画・設計のフェーズでは顧客の課題をヒアリングし、最新のテクノロジーを組み合わせたオリジナルモデルの設計と提案を行い、そして構築のフェーズでは提案したハードウエアの提供に加えて、ハードウエアを効果的かつ効率的に動作させる環境の構築を行っています。更に運用支援フェーズでは、ハードウエアの保守・メンテナンスに加えて、継続的な開発環境のアップデートサービスを提供しシステムの性能向上を図ります。

 また、顧客の課題を解決する際に生み出された解決方法(ハードウエアやソフトウエア、その組み合わせ)をセミオーダー化して他の同様の課題を持っている顧客へソリューションサービスとして提供しております。

 

当社のソリューション提供のフロー

0101010_002.png

 

(1)当社のサービスの特徴について

 当社の事業は「システムインキュベーション事業」の単一セグメントでありますが、「DXサービス」及び「Service & Support」の2つのサービスを提供しております。

 「DXサービス」はソリューション提供のフローのヒアリングから環境設定までを対象としており、主なサービス内容としては顧客の課題解決に適したハードウエア及びソフトウエアの提供と、ハードウエアを効果的かつ効率的に動作させる環境の構築であります。ハードウエアの提供形態についてはオンプレミス(注6)のみならずクラウドやレンタルといった形態で提供するサブスクリプション(注7)サービスを提供しており、多様な顧客ニーズに柔軟に対応することが可能であります。

 「Service & Support」はソリューション提供のフローの運用支援を対象としており、当社の「DXサービス」を提供した顧客に対して、常に最新で安定したシステムをご利用頂くためにハードウエアの保守と、継続的な開発環境のアップデートを組み合わせた運用支援を提供しております。当社の顧客は研究開発を行っている顧客が多く、その後の安定稼働は重要な顧客ニーズとなっており、そのニーズに沿ったソリューションとして、この「Service&Support」を提供しております。

 

サービス区分

主なサービス内容

① DXサービス

AI・ビジュアライズソリューションサービス

その他DXソリューションサービス

サブスクリプションサービス

② Service & Support

ハードウエアの保守

継続的な開発環境のアップデート

 

① DXサービス

 DXサービスとして「a.AI・ビジュアライズソリューションサービス」と、「b.その他DXソリューションサービス」を提供しております。加えて、ソリューションの提供方法もクラウドやレンタルでの導入を可能にする「c.サブスクリプションサービス」も提供しております。

 

a.AI・ビジュアライズソリューションサービス

 AIサービスを開発・運用するための製品やサービスの提供である「AIソリューションサービス」と、映像や画像を用いるコンピュータ処理を行うための製品やサービスである「ビジュアライズソリューションサービス」の2つで構成されています。

 

AIソリューションサービス

 AIソリューションサービスは、AIサービスを開発・運用する顧客を対象としています。

 AIの開発では現在Deeplearning(注8)という手法が一般的に用いられており、当社ではDeeplearningを用いたAIの開発や運用に適した仕様のハードウエアと、Deeplearningで使用するソフトウエア(フレームワーク)、そのフレームワークを使いやすく設定したオリジナルのツールを組み合わせたターンキーシステム(電源を入れたらすぐに使えるシステム)を開発・組立・販売しています。

 AIソリューションサービスの主なモデルは以下のとおりです。

分類

モデル名

概要

当社オリジナル製品

DeeplearningBOXシリーズ

主にAI(Deeplearning)の学習(注9)を行うためのワークステーション(注10)

当社オリジナル製品

InferenceBOX

主にAI(Deeplearning)の推論(注11)を行うためのエッジ端末(注12)

NVIDIA社製品

DGXシリーズ

主に大規模なAI(Deeplearning)の学習を行うためのアプライアンスサーバー(注13)

 

ビジュアライズソリューションサービス

 ビジュアライズソリューションサービスは、映像や画像を用いるコンピュータ処理を行う顧客を対象としています。CAD(注14)やCAE(注15)、コンピューターグラフィックスの制作やデジタルサイネージ(注16)で利用するグラフィックワークステーションの組立・販売や、当該事業を行っている顧客に対して、仮想空間上で作業を行い、結果を共有できるNVIDIA社のサービスOmniverse(注17)の環境構築とライセンス提供を行っています。

 ビジュアライズソリューションサービスの主なモデルは以下のとおりです。

分類

モデル名

概要

当社オリジナル製品

GWSシリーズ

CAD、CAE、CGに利用可能なグラフィックワークステーション

BOXX Technology社製品

ワークステーション

CAD、CAE、CGに利用可能なグラフィックワークステーション

NVIDIA社製品

Omniverse

仮想空間で作業と結果を共有できるサービスライセンスの提供とその環境構築

 

b.その他DXソリューションサービス

 その他DXソリューションサービスは、データを大量に保管しておくための記憶装置(高速大容量ストレージ(注18))の組立・販売や、高速にデータを送受信するための広帯域ネットワーク(注19)機器の販売・設定、ハードウエアの利便性を高めるためのソフトウエアの販売・設定、及びそれらを組み合わせたシステムの設計や構築となります。

 

c.サブスクリプションサービス

 当社のソリューションサービスはユーザーが資産として購入し、自社内で利用するオンプレミスによる提供の他に、レンタルやクラウドなどの「サブスクリプションサービス」として提供しております。

 当社のクラウドサービスの特徴は仮想化(注20)しないベアメタルクラウド(注21)であるという点です。従来の仮想化を基盤としたハイパーバイザー(注22)型のクラウドサービスは、低コストやスケーラビリティ(注23)などのメリットがある反面、物理環境の性能劣化が避けられません。一方当社のベアメタルクラウドは、その利用用途がAI、ビジュアライゼーション、HPC(注24)などの分野であることを想定し、従来のクラウドサービスにおける予算内でのフレキシブルな利用などのメリットをある程度享受しつつ、1ユーザー占有のベアメタルを仮想化されていない状態で提供することで、物理環境の性能劣化がなく、オンプレミスと同等の性能を実現することを主眼としています。更に、ベアメタルクラウドでは1ユーザーが1台の機器を占有することができるためセキュリティ面でも大きなメリットがあります。

 また、顧客のご要望に応じてクラウドではなく、レンタル形式で物理サーバーを提供するサービスも行っています。半導体の技術革新は猛烈なスピードで進化しており、18カ月から24カ月で新しいアーキテクチャ(注25)に置き換わります。当社の顧客は先端の研究開発を行っているユーザーが多く、常に最新の開発環境を利用して研究開発のスピードをあげることが重要なニーズとなっており、これに対応するため定額及び定期で当社の扱う先進的な技術を用いたソリューションを利用できるサブスクリプションサービスを提供しております。

 

② Service&Support

 Service&Supportは、当社が提供する全てのソリューション(ハードウエア、ソフトウエア、構築ノウハウ)に対してハードウエアの保守だけではなく継続的な環境のアップデートを通して、常に最新で安定したシステムとして利用頂くためのオプショナル運用支援サービスです。

 具体的には、ハードウエアの保証の他、サポート問い合わせ、メンテナンスパーツストック、オンサイト保守(出張保守)、パフォーマンスベンチマーク(注26)、利用環境アップデート、プライベートレクチャーの提供を行っております。これにより顧客はシステム環境の保守・運用に顧客自身のリソースを割くこと無く、常に最新で安定した状態で稼働できるシステムを利用可能であり、本来の業務に専念して頂くことが可能となります。

 当社の顧客は研究開発を行っている顧客が多く、システムの安定稼働とダウンタイム(注27)の短縮は重要な顧客ニーズとなっています。これらのニーズに沿ったソリューションとして、この「Service&Support」を提供しております。

 

(2)当社のビジネスモデルについて

 当社の「①DXサービス」のうち、「a.AI・ビジュアライズソリューションサービス」及び「b.その他DXソリューションサービス」はフロービジネスであり、「①DXサービス」のうち「c.サブスクリプションサービス」及び「②Service&Support」はストックビジネスであります。

 「a.AI・ビジュアライズソリューションサービス」及び「b.その他DXソリューションサービス」を提供している顧客に対して、「②Service&Support」を併せて提供することにより、フロー売上に加えてストック型の売上を計上しております。

 

(3)当社の事業の特徴について

① パートナーシップ

 当社は半導体のグローバルコンピューティングカンパニーであるNVIDIA社、Intel社、Advanced Micro Devices, Inc.(以下「AMD社」という。)、XILINX社からパートナー認定を受けております。

 パートナー認定を受けることにより、以下のメリットがあります。

・各グローバルコンピューティングカンパニーが主催するトレーニングを受講することができるため、最新の技術情報をいち早く取得することが可能となり、それに基づいた企画・設計のご提案を行うことができるようになります。

・各グローバルコンピューティングカンパニーとの共同プロモーションやそれに伴う販促支援金、セールスリベートを受けることができます。

・認定パートナーのみに適用される特価で仕入を行うことができます。

・各グローバルコンピューティングカンパニーから顧客の紹介を受けることができます。

・各グローバルコンピューティングカンパニーのホームページ等に認定パートナーとして当社社名が掲載されることで、集客等の効果を得ることができます。

 なお、商材については各グローバルコンピューティングカンパニーの国内代理店から購入するスキームとなっております。

 

② ストックビジネス化による正のスパイラル創出

 導入支援のみならず、「Service&Support」を通じた運用支援を行うことにより、当社のサービスを顧客に享受頂き、それが満足度の向上となり、次のフロービジネス(DXサービス)の案件創出へとつながります。そして更に新たな「Service&Support」へつながるという、“正のスパイラル”が当社の価値となっております。

 2023年5月期におけるService&Support売上高比率(注28)は8.5%となっております。

 

 

用語解説

 本項「3 事業の内容」等において使用しております用語の定義について以下に記します。

用語

用語の定義

(注1)

AI

Artificial Intelligenceの略で、学習・推論・認識・判断などの人間の知能的な振る舞いを行うコンピューターシステムのこと

(注2)

ビジュアライゼーション/ビジュアライズ

XRやメタバースも含め視覚化・可視化のための技術の総称のこと

(注3)

ビッグデータ

従来のデータベース管理ツールやデータ処理アプリケーションでは記録や保管、解析が困難な大規模かつ複雑なデータの集合のこと

(注4)

グローバルコンピューティングカンパニー

NVDIA社、Intel社、AMD社、XILINX社などの、グローバルに展開している大手の半導体のカンパニーのこと

(注5)

グローバルベンダー

世界各国のハードウエア・ソフトウエアベンダーのこと

(注6)

オンプレミス

コンピューターシステムを利用者側で保有・運用すること

(注7)

サブスクリプション

一定期間利用できるサービスに対して、定期的な対価を支払う仕組みのこと

(注8)

Deeplearning

深層学習とも呼ばれる、人間の脳神経系のニューロンを数理モデル化したAIの手法のひとつ

(注9)

学習

沢山のデータを与え法則性を見出しAIモデルを構築する作業のこと

(注10)

ワークステーション

計算用や描画用など利用用途に特化した性能を持つ一般的なパソコンよりも高性能なコンピュータ

(注11)

推論

AI学習で構築したAIモデルを利用し予測や推理を行う作業のこと

 (注12)

エッジ端末

IoTで使用される末端の機器のこと

IoTとは、あらゆるものをインターネットに接続して互いに連動しあうシステムのこと

(注13)

アプライアンスサーバー

特定の用途・役割を担うことに特化したサーバーのこと

(注14)

CAD

Computer Aided Design コンピュータを用いて設計や製図を行うこと

(注15)

CAE

Computer Aided Engineering コンピュータを用いて工業製品の設計やデザインを行うこと

(注16)

デジタルサイネージ

大型の液晶パネルなど電子表示装置を使った広告や広告装置のこと

(注17)

Omniverse

Omniverseはビジネスメタバースとも呼ばれているサービスで、設計や計算、そしてデザインなどのクリエイティブな仕事を仮想空間上に複数の人が集まり同時に作業行い、結果を共有できるサービスであり、2022年から提供が開始され現在様々な利用用途について概念実証作業が始まっている段階です。

(注18)

高速大容量ストレージ

解析、高速計算、シミュレーションなど高いマシンスペックが要求される作業に利用されるストレージのこと

(注19)

広帯域ネットワーク

通信回線が高速なサービスのこと

(注20)

仮想化

ハードウエアの物理資源を擬似的に分割する技術のこと

(注21)

ベアメタルクラウド

仮想化せずに物理サーバーをクラウド上で使用する仕組みのこと

 (注22)

 ハイパーバイザー

1台の物理コンピュータを論理的に分割し複数のコンピュータとして稼働させるための基本ソフトウエアのこと

(注23)

スケーラビリティ

システムの規模の変化に柔軟に対応できる度合いのこと

(注24)

HPC

High Performance Computer 又は High Performance Computing の略で、一般にスーパーコンピュータ又はスパコンと呼ばれる超高速演算用コンピュータによる計算処理環境(計算処理技術)のこと

(注25)

アーキテクチャ

コンピューターシステムの設計方法、設計思想、構築されたシステムの構造などのこと

(注26)

パフォーマンスベンチマーク

コンピュータやシステムの性能がどのくらいかを測る作業のこと

(注27)

ダウンタイム

機器やサービスが止まっている時間のこと

(注28)

Service&Support売上高比率

売上高に占める、Service&Support売上高の割合を指します。

 

本項「3 事業の内容」等において記載しているグローバルコンピューティングカンパニー別のパートナーシップ制度のうち、NVIDIA社、Intel社及びAMD社の内容としては、以下のとおりであります。

 

NVIDIA社

 12種類のパートナータイプ(事業内容)と10種類のコンピテンシー(製品を取扱える能力)の組み合わせとなり、その組み合わせに対して「Elite」「Preferred」「Registered」の3つのパートナーレベルが設定されています。

パートナーレベルの認定条件は販売実績やトレーニングの受講単位に応じて認定され、当社は2つの組み合わせで「Elite」、3つの組み合わせで「Preferred」の認定を受けております。

 

Intel社

 Intel Partner Alliance Programに参加登録した企業を対象に、販売実績やトレーニングの受講単位に応じて「チタン」「ゴールド」「メンバー」の3つのパートナーレベルが設定されています。当社は「チタン」の認定を受けております。

 

AMD社

 AMDパートナープログラム参加の企業を対象に、販売実績や活動状況に応じて「ExecutiveElite」「Elite」「Select」の3つのパートナーレベルが設定されています。当社は「Elite」の認定を受けております。

 

2023年5月現在の当社及びLLPがNVIDIA社から認定を受けているパートナー種別及びそのパートナーランク並びに当社と同等以上の認定を受けている社数(国内)は以下のとおりであります。

当社

LLP

グローバルコンピューティングカンパニー

パートナー種別

パートナーランク

当社と同条件以上の認定を受けている社数(当社含む)

当社

NVIDIA社

Solution Provider Partner

NVIDIA Omniverse

Elite

1社

当社

NVIDIA社

Solution Provider Partner

Visualization

Elite

2社

当社

NVIDIA社

Cloud Service Provider

NVIDIA AI

Preferred

3社

当社

NVIDIA社

Cloud Service Provider

DGX AI Compute Systems

Preferred

2社

当社

NVIDIA社

Cloud Service Provider

Compute

Preferred

3社

LLP

NVIDIA社

Solution Provider Partner

DGX AI Compute Systems

Elite

6社

LLP

NVIDIA社

Solution Provider Partner

Compute

Elite

9社

LLP

NVIDIA社

Solution Provider Partner

NVIDIA AI

Elite

8社

LLP

NVIDIA社

Solution Provider Partner

Networking

Preferred

20社

 

[事業系統図]

 以上述べた内容を事業系統図によって示すと次のとおりであります。

0101010_003.png

 

※1 日本GPUコンピューティング有限責任事業組合を指します。当組合はNVIDIA社からパートナー認定を受けており、NVIDIA社からリベートを受け取り、各組合員に配賦しております。

※2 当社は、主にグローバルコンピューティングカンパニーからパートナー認定を受けた国内代理店から、商材の一部の仕入を行っております。

※3 組立作業の一部について外注を使用しております。

 

4【関係会社の状況】

 関連会社は次のとおりであります。

名称

住所

出資金

(千円)

主要な事業の内容

議決権の所有割合又は被所有割合

(%)

関係内容

日本GPUコンピューティング有限責任事業組合

埼玉県八潮市

39,500

NVIDIA社からのリベートの受取及びリベートの精算業務

所有

34.18

 

NVIDIA社からのリベートの精算

運営費の支払い

 

役員の兼任1名

 

5【従業員の状況】

(1)提出会社の状況

 

 

 

2023年5月31日現在

従業員数(人)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

21

41.3

2.8

7,023

 (注)1.当社はシステムインキュベーション事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。

2.従業員数は就業人員であります。また、平均臨時雇用者数は、その総数が従業員数の100分の10未満のため、記載を省略しております。

3.2020年4月1日に行われた吸収分割に伴い、従業員は同日をもってトーワ電機㈱から当社に転籍しました。上記の平均勤続年数は2020年4月1日を起点とした計算となっております。

4.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

 

(2)労働組合の状況

 当社において労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。

 

3【事業等のリスク】

 本書に記載した事業の概況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項につきましても、投資者の投資判断上、重要であると考えられる事項につきまして、投資者に対する積極的な情報開示の観点から以下のとおり記載しております。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅することを保証するものではありません。

 

(1)外部要因の業績への影響(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:大)

 当社は、主にAIやビジュアライゼーション、その他ビッグデータを取扱う市場における研究者や開発者のシステム環境上の課題に対して、最先端テクノロジーを用いた当社オリジナルソリューションを提供しており、顧客である企業や研究者の設備投資需要に大きく影響を受けます。また、過年度においては、2019年の消費税増税前の駆け込み需要や、2020年の新型コロナウイルス感染症拡大初期における企業の設備投資需要の減退などが当社の業績に影響を及ぼしました。今後も当社ではコントロールができない外部要因が当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(2)市場の動向(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:大)

 当社が属するAI市場を含むITインフラ市場については今後も世界的に成長していく市場と認識しております。しかしながらITインフラについては顧客の研究開発投資需要等に影響を受けます。そのため、経済情勢の変化に伴い顧客の事業環境が悪化した場合には、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 当社では日々の営業活動やパートナーミーティング、ITベンダーとのミーティングから得られた情報をもとに市場分析を行い、経営戦略に反映させております。

 

(3)技術革新への対応(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:大)

 当社は主として最先端の研究を行っている顧客に対して導入支援、ハードウエアの提供、運用支援といったソリューションを提供しております。当該ソリューションについては全世界において技術革新が進んでおり、技術革新のスピードが極めて速いという特徴があります。当社では認定パートナーとしての立場を生かした技術革新情報へのキャッチアップやセミナーへの参加などにより、猛烈なスピードの技術革新に対応すべく努めており、その対応により当社の競争優位性がもたらされていると認識しております。

 しかしながら、当社が急速な技術革新に十分な対応をすることができない場合には、当社の競争力が損なわれることになり、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(4)半導体の調達(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:大)

 当社ではソリューションを提供するために半導体の調達を行っています。顧客へ最適なソリューションを提供するためには十分な品質の半導体の必要数を安定的にタイムリーに入手することが必要なため、当社では複数の調達先の確保、在庫の確保などを行っています。

 しかしながら、急激な価格上昇や供給先の問題により必要数を確保できないことが発生した場合には、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(5)在庫について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中)

 当社の主要取扱品に組み込まれている半導体は、需給がひっ迫する環境にあるため、顧客の希望する納期に間に合わない可能性があります。そのため当期より顧客の希望する納期に応える観点から、一部の商品について在庫を保有する運用を行っております。現時点において、在庫保有商品の販売に支障は発生しておりません。

 しかしながら、顧客ニーズや、景気動向の変化、競合他社の動向等によって、在庫保有商品の販売が不調となった場合、在庫が滞留し、在庫評価損の計上により当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(6)業績の季節変動性について(発生可能性:高、発生時期:毎年、影響度:小)

 当社の主要顧客は、大学官公庁又は高度なAI学習や推論を必要とするような大企業であり、年度末の1月から3月に受注が急増し、売上高及び売上総利益が集中する傾向にあるなど、季節変動があります。

 なお、2023年5月期の当社の売上高及び売上総利益の四半期会計期間毎の推移は、以下のとおりとなります。

単位:千円

2023年5月期

第1四半期

2023年5月期

第2四半期

2023年5月期

第3四半期

2023年5月期

第4四半期

売上高

714,117

813,578

1,420,279

830,848

売上総利益

193,989

203,245

296,414

208,076

(注) 当社は、2023年6月30日付で東京証券取引所スタンダード市場に上場いたしましたので、当事業年度の四半期報告書は提出しておりませんが、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、第3四半期会計期間及び第3四半期累計期間の四半期財務諸表について、太陽有限責任監査法人により四半期レビューを受けております。

 

 当該リスクへの対応策として、Service&Support及びサブスクリプションサービスといったリカーリングレベニューを増やすことにより、収益の平準化を図ってまいります。

 

(7)パートナーシップ戦略(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中)

 当社は複数のグローバルコンピューティングカンパニーからパートナー認定を受けております。認定パートナーとして迅速な技術革新への対応、複数メーカーの商品を組み合わせたDeepLearning BOXシリーズ等のオリジナルソリューションの提供など、認定パートナーの強みを生かしたソリューションの提供を行うことにより、当社の競争優位性がもたらされていると認識しております。特にGPUをはじめとするNVIDIA社製品の取扱高が多く、またNVIDIA社のパートナー認定制度NPN (NVIDIA Partner Network)において、当社が「Solution Provider Partner, Visualization」「Solution Provider Partner, NVIDIA Omniverse」の分野でEliteレベルのパートナー認定を受けていること及びLLPが「Solution Provider Partner, DGX AI Compute Systems」「Solution Provider Partner, Compute」「Solution Provider Partner, NVIDIA AI」の分野でEliteレベルのパートナー認定を受けていることが、当社の競争優位性を高める要因となっていると認識しております。「Visualization」「NVIDIA Omniverse」の分野でEliteレベルのパートナー認定を受けている会社は、当社含め2社のみであります。

 当社はグローバルコンピューティングカンパニー各社より販売実績が評価されており、直ちにパートナー認定が取り消されるリスクは低いと判断しております。また万が一、パートナー認定が取り消された場合でも、他のパートナー認定を受けている会社から商材の仕入を行うことで、現在と同様の事業を継続することは可能ではあります。しかしながら、何らかの事情でパートナー認定が取り消された場合、またはグローバルコンピューティングカンパニーのパートナー制度の方針や戦略が変更になった場合、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 なおパートナーシップについては「第1 企業の概況 3事業の内容(3)当社の事業の特徴について ①パートナーシップ」に記載のとおりであります。

 

(8)NVIDIA社製品への依存(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中)

当社のシステムインキュベーション事業は、NVIDIA社製品を中心とした製品販売及びサービス提供であります。2023年5月期における仕入高に対するNVIDIA社製品の占める割合は約6割となっており、NVIDIA社製品の仕入依存度が高くなっております。

こうした現状を踏まえ、Intel社やAMD社等の他のグローバルコンピューティングカンパニー製品の取扱いの拡大に努めておりますが、NVIDIA社製品の市場規模が減少するような場合や経営戦略に変更があるような場合には、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(9)特定仕入先への依存(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:小)

 当社はNVIDIA社のGPU等の商材について、複数の仕入先を確保しており、取引毎の発注先を選定する際には価格や納期などの合理的な判断基準で決定しておりますが、結果的に特定の仕入先からの仕入割合が5割を超えることがあります。2023年5月期は仕入割合が5割を超える仕入先は発生しておりません。

 特定の仕入先上位とは、良好な関係を構築しており、今後も安定的な取引が継続できるものと考えております。また複数の仕入先を確保していることから特定の仕入先との取引が何らかの事情で継続できなくなったとしても、代替仕入先を複数確保しており、調達先を分散させることで特定仕入先への依存のリスクを低減しております。

 しかしながら、特定の仕入先との取引が何らかの事情により継続できなくなった場合、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(10)為替変動(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:大)

 当社では、一部の国内仕入先と外貨建てで取引を行うとともに、顧客ニーズに対応すべく競争力のあるDXサービスを提供するため、ハードウエアのパーツの一部を海外調達しております。当社では販売価格への転嫁や複数の仕入ルート確保、実需ベースでの外貨調達を行うことにより、為替相場の変動に対応しております。

 しかしながら、急激な為替変動が起きた場合、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(11)過年度の業績(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中)

 「第1 企業の概況」に記載のとおり、当社は2016年1月にトーワ電機㈱の子会社として設立され、2020年4月1日にトーワ電機㈱の情報通信部門を吸収分割により取得し、現在に至っております。分割により事業構造に変化が生じているため、2020年5月期以前の過去の実績については、財政状態及び経営成績を現在と比較することが困難な状況となっております。また、分割してから3年程度しか経過していないことから、期間業績比較を行うために十分な期間の財務情報を得られず、過年度の業績のみでは今後の業績を判断するための情報提供としては不十分な可能性があります。

 

(12)小規模組織であること(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大)

 当社は小規模な組織であり、内部管理や業務執行についてもそれに応じた体制となっております。また当社の事業活動は、現在の経営陣や各部門で重要な役割を担う従業員に依存するところがあります。当社では、今後の業務拡大及び業務内容の多様化に対応するため、人員の補強及び内部管理体制や業務執行体制の一層の充実を図っていく方針であります。

 しかしながら、これらの施策が適切に行われない場合、また現在の経営陣や各部門で重要な役割を担う従業員が退任又は退職した場合は、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(13)特定人物への依存(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大)

 当社代表取締役社長である飯野匡道は、創業以来当社の最高経営責任者として当社の経営方針及び事業戦略を決定するとともに、新規ビジネスの開拓及びビジネスモデルの構築から事業化に至るまでの過程において重要な役割を果たしております。当社は、権限の委譲や人材の育成、取締役会において役員の情報共有を図ることで、同氏に過度に依存しない経営体制の構築を進めております。

 しかしながら、何らかの理由により同氏の業務遂行が困難になった場合には、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(14)優秀な人材の確保(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:大)

 当社の差別化の要因として、猛烈なスピードの技術革新への迅速な対応がありますが、それを可能にするには高い技術力や専門性を有する人材の確保と育成が必要であります。これに対応するため、様々な採用活動を通じて、優秀なスキルをもった人材の確保に加え、OJTを中心とした社内教育による能力向上を図っております。また当社はストック・オプション制度を導入するなどし、役職員の士気や意欲を高めることにより、人材の確保を図っております。

 しかしながら、人材確保が想定通りに進まず、優秀な人材が流出してしまった場合には、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(15)日本GPUコンピューティング有限責任事業組合について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:小)

 日本GPUコンピューティング有限責任事業組合(以下、「LLP」という。)は、当社の他、複数の協業先との共同出資により設立された有限責任事業組合であります。LLPはNVIDIA社のパートナー認定制度NPN (NVIDIA Partner Network)において、「Solution Provider Partner, DGX AI Compute Systems」「Solution Provider Partner,

Compute」「Solution Provider Partner, NVIDIA AI」の分野でEliteレベルに認定されており、当社はLLPへの出資組合員として、当該パートナー認定をもとに顧客にNVIDIA社のAIアプライアンスサーバーであるDGXシリーズを提供して、事業運営上重要な役割を果たしております。2023年5月期において、当該パートナー認定に関連した仕入が占める割合は約4割であります。

当社とLLPの取引は「第1 企業の概況 3事業の内容[事業系統図]」に記載のとおりであります。

 組合員各社とは円滑な関係を維持しておりますが、状況の変化により、当該組合が解散されるに至った場合またはLLPがパートナー認定を取り消された場合には、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(16)第三者による類似した商号との誤認について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大)

 当社の取引先である「GDEPソリューションズ㈱(以下、「同社」という。)」は、LLPの一員であり、GPUの販売会社として、当社と同時期にプロメテック・ソフトウェア㈱により設立されました。現在、同社は一部当社製品の販売先でもありますが、同社は当社のグループ企業ではありません。当社と同社の商号は類似していることから、当社とLLPのホームページ上において、当社と同社は別会社である旨を表示し、当社と同社との関係について周知していることから、取引先が誤認して各ホームページから流入する可能性は低いと考えており、当社が表見責任等の法的責任を負う可能性は低いと判断しております。

 しかしながら、同社による不祥事等が発生した場合、商号が類似していること等に起因し一般投資家等が同社を当社と誤認する可能性や当社への法的責任を問う声は否定できず、その場合、当社のレピュテーションの低下等により当社の株価等に影響を及ぼす可能性があります。

 当該リスクへの対応策として、同社による不祥事等が発生した場合、当社としては迅速にプレスリリース及びホームページに掲載するなどの対応を取ることにより、風評被害等の可能性を最小限に抑える方針であります。

 

(17)情報セキュリティ(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大)

 当社では顧客の情報や従業員の個人情報などを保持しております。当社では役職員に向けた情報セキュリティ研修を実施するとともにISO27001を取得し、社内からの情報漏洩防止や社外からの不正アクセス防止等の措置を講じております。

 しかしながら、各サービスへの急激なアクセス増加に伴う負荷や自然災害等に起因するデータセンターへの電力供給の停止等、予測不可能な要因によってシステムが停止した場合や、コンピュータ・ウイルスやハッカーの侵入によりシステム障害が生じた場合には、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(18)自然災害、感染症等(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大)

 当社では、自然災害等からの早期復旧を目的として事業継続計画(BCP)を策定するとともに、拠点を仙台と東京の2箇所とすること、リモート環境での勤務体制の構築などの対応を行っております。

 しかしながら、大規模災害や新型コロナウイルス感染症等の感染症、伝染病の流行等による不測の事態が発生した場合には、当社の事業活動が停滞し、業績及び事業計画に影響を及ぼす可能性があります。また、取引先からの商品供給不足や仕入価格の高騰、特定商品の欠品による機会損失が発生し、売上高及び利益が減少する等、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(19)法的規制(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大)

 当社の業務については、「下請法」、「関税法」、「電気用品安全法」等の法的規制がありますが、当社の事業の継続を困難にさせるような法的規制は存在していないと認識しております。

 しかしながら、今後法制度の改正により当社の事業分野に関連する何らかの規制がなされた場合、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(20)訴訟 (発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大)

 当社ではこれまでに訴訟は発生しておりません。

 しかしながら、将来において、当社の販売する商品の品質に関する何らかの瑕疵が顕在化し、顧客等にそれに付随した損害を与えるような場合や、当社の役職員の法令違反等の有無にかかわらず、予期せぬクレームやトラブルが生じる可能性は否定できず、これらに起因する損害賠償を請求される又は訴訟を提起される可能性があります。これらの損害賠償額や訴訟内容、その進展及び結果により、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(21)地政学リスク(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:大)

 当社が販売する半導体は、近年経済安全保障上重要な製品と認識されておりますが、米中貿易摩擦、ロシアによるウクライナ侵攻、中国と台湾との間で武力衝突等の地政学リスクの顕在化により、各国が輸出管理規制、関税や制裁措置等を発動・強化した場合、当社は一部のパーツについて台湾から仕入を行っていることから、サプライチェーンの寸断や遅延が生じ、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 当社は複数の仕入先を確保しており、調達先を分散させることでリスクを低減しております。しかしながら、これらの地域における地政学リスクが顕在化した場合には、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

5【経営上の重要な契約等】

 

会社名

国名

契約内容

契約締結日

契約期間

AMD社

米国

[AMDパートナープログラム]

AMD社製品の日本での販売権、トレーニング、リベートなど

2020年10月5日

期間の定めなし

Intel社

米国

[Intel® Partner Alliance program]

Intel社製品の販売パートナー、トレーニング、リベートなど

2020年12月27日

期間の定めなし

NVIDIA社

米国

[Solution Provider Partner Program]

NVIDIA社製品の販売権、マーケティング支援、トレーニングなど

[Cloud Service Provider Program]

NVIDIA社製品のクラウドによる提供権

Solution Provider

2019年11月27日

Cloud Service Provider

2021年2月26日

Solution Provider

期間の定めなし

 

Cloud Service Provider

期間の定めなし

 

2【主要な設備の状況】

2023年5月31日現在

 

事業所名

(所在地)

設備の内容

帳簿価額(千円)

従業員数

(人)

建物

車両運搬具

工具、器具

及び備品

ソフトウエア

合計

東京本社

(東京都港区)

本社機能

サーバー等

1,661

3,115

4,776

12

仙台本店

(仙台市青葉区)

本店機能

0

7,244

6,409

13,654

9

 (注)1.当社はシステムインキュベーション事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。

2.現在休止中の主要な設備はありません。

3.上記本店及び本社は賃借しております。

4.従業員数は就業人員数であります。また、平均臨時雇用者数は従業員の100分の10未満のため、記載を省略しております。

 

①【株式の総数】

種類

発行可能株式総数(株)

普通株式

4,800,000

4,800,000

 

①【ストック・オプション制度の内容】

第1回新株予約権(2021年1月15日臨時株主総会決議及び同日開催取締役会決議)

決議年月日

2021年1月15日

付与対象者の区分及び人数(名)

当社取締役(社外役員を除く) 2

当社使用人          18

新株予約権の数(個)※

352〔338〕(注)1.

新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び数(株)※

普通株式 70,400〔67,600〕(注)1.5.

新株予約権の行使時の払込金額(円)※

671(注)2.5.

新株予約権の行使期間※

自 2023年1月16日 至 2031年1月15日

新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額(円)※

発行価格   671

資本組入額  336(注)5.

新株予約権の行使の条件※

(注)3.

新株予約権の譲渡に関する事項※

譲渡による新株予約権の取得については、当社取締役会の決議による承認を要するものとする。

組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に関する事項※

(注)4.

※ 当事業年度の末日(2023年5月31日)における内容を記載しております。当事業年度の末日から提出日の前月末現在(2023年7月31日)にかけて、変更された事項については、提出日の前月末現在における内容を〔 〕内に記載しており、その他の事項については当事業年度の末日における内容から変更はありません。

 (注)1.新株予約権1個につき目的となる株式数は、200株であります。

ただし、新株予約権割当後、当社が株式分割又は株式併合を行う場合は、次の算式により付与株式数を調整し、調整により生じる1株未満の端数はこれを切り捨てる。

調整後付与株式数=調整前付与株式数×分割又は併合の比率

2.当社が株式分割又は株式併合を行う場合は、それぞれの効力発生の時をもって次の算式により払込金額を調整、調整により生ずる1円未満の端数は切り上げる。

調整後払込金額=調整前払込金額×

分割・併合の比率

 

また、新株予約権の割当日後に時価を下回る価額で新株式の発行又は自己株式の処分を行う場合は、次の算式により払込金額を調整し、調整により生ずる1円未満の端数は切り上げる。

 

既発行株式数+

新規発行株式数×1株当たりの払込金額

調整後払込価額=調整前払込価額×

1株当たり時価

既発行株式数+新規発行株式数

3.新株予約権の行使条件は、以下のとおりであります。

(1)新株予約権発行時において当社取締役又は従業員であった者は、新株予約権の行使時において、当社又は当社子会社の取締役又は監査役若しくは従業員の地位にあることを要す。ただし、正当な理由があると当社取締役会が認める場合にはこの限りではない。

(2)新株予約権者の相続人による新株予約権の行使は認めない。

(3)当社の取締役会がその株式を国内又は国外の証券取引所に上場することを決議する日までは、これを行使することができない。

(4)本新株予約権は株式上場日から1年経過するまでは新株予約権の30%まで、株式上場日から1年経過後2年以内では新株予約権の60%までしか行使できない。本新株予約権は当社の普通株式が株式公開の日まで行使できない。

4.組織再編時の取扱いは、以下のとおりであります。

当社が、合併(当社が合併により消滅する場合に限る。)、吸収分割、新設分割、株式交換又は株式移転(以上を総称して以下「組織再編行為」という。)をする場合において、組織再編行為の効力発生の時点において残存する新株予約権(以下「残存新株予約権」という。)の新株予約権者に対し、それぞれの場合につき、会社法第236条第1項第8号のイからホまでに掲げる株式会社(以下「再編対象会社」という。)の新株予約権を以下の条件に沿ってそれぞれ交付する。この場合においては、残存する新株予約権は消滅し、再編対象会社は新株予約権を新たに発行するものとする。ただし、本号の取扱いは、本号に定める条件に沿って再編対象会社の新株予約権を交付する旨を、吸収合併契約、新設合併契約、吸収分割契約、新設分割計画、株式交換契約又は株式移転計画において定めた場合に限るものとする。

(1)交付する再編対象会社の新株予約権の数

残存新株予約権の新株予約権者が保有する新株予約権の数と同一の数をそれぞれ交付する。

(2)新株予約権の目的である再編対象会社の株式の種類

再編対象会社の普通株式とする。

(3)新株予約権の目的である再編対象会社の株式の数

組織再編行為の条件等を勘案の上、(1)に準じて決定する。

(4)新株予約権の行使に際して出資される財産の価額

交付される各新株予約権の行使に際して出資される財産の価額は、組織再編行為の条件等を勘案の上調整した再編後の行使価額に上記(3)に従って決定される当該新株予約権の目的である株式の数を乗じて得られるものとする。

(5)新株予約権を行使することができる期間

上記「新株予約権の行使期間」に定める新株予約権を行使することができる期間の開始日と組織再編行為の効力発生日のいずれか遅い日から、「新株予約権の行使期間」に定める新株予約権を行使することができる期間の満了日までとする。

(6)譲渡による新株予約権の取得の制限

譲渡による新株予約権の取得については、再編対象会社の承認を要するものとする。

(7)再編対象会社による新株予約権の取得

上記「新株予約権の譲渡に関する事項」に準じて決定する。

(8)新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本金及び資本準備金に関する事項

上記「新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額」に準じて決定する。

5.当社は、2023年1月14日付で普通株式1株につき200株の株式分割を行っております。これにより、「新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び数」、「新株予約権の行使時の払込金額」、「新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額」は調整後の内容となっております。

6.付与対象者の退職による権利の喪失により、本書提出日現在の「付与対象者の区分及び人数」は、当社取締役2名、当社使用人16名となっております。

 

第2回新株予約権(2022年5月13日臨時株主総会決議及び同日開催取締役会決議)

決議年月日

2022年5月13日

付与対象者の区分及び人数(名)

当社使用人          4

新株予約権の数(個)※

14(注)1.

新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び数(株)※

普通株式 2,800(注)1.5.

新株予約権の行使時の払込金額(円)※

1,861(注)2.5.

新株予約権の行使期間※

自 2024年5月14日 至 2032年5月13日

新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額(円)※

発行価格   1,861

資本組入額   931(注)5.

新株予約権の行使の条件※

(注)3.

新株予約権の譲渡に関する事項※

譲渡による新株予約権の取得については、当社取締役会の決議による承認を要するものとする。

組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に関する事項※

(注)4.

※ 当事業年度の末日(2023年5月31日)における内容を記載しております。なお、提出日の前月末現在(2023年7月31日)において、記載すべき内容が当事業年度の末日における内容から変更がないため、提出日の前月末現在に係る記載を省略しております。

 (注)1.新株予約権1個につき目的となる株式数は、200株であります。

ただし、新株予約権割当後、当社が株式分割又は株式併合を行う場合は、次の算式により付与株式数を調整し、調整により生じる1株未満の端数はこれを切り捨てる。

調整後付与株式数=調整前付与株式数×分割又は併合の比率

2.当社が株式分割又は株式併合を行う場合は、それぞれの効力発生の時をもって次の算式により払込金額を調整、調整により生ずる1円未満の端数は切り上げる。

調整後払込金額=調整前払込金額×

分割・併合の比率

また、新株予約権の割当日後に時価を下回る価額で新株式の発行又は自己株式の処分を行う場合は、次の算式により払込金額を調整し、調整により生ずる1円未満の端数は切り上げる。

 

既発行株式数+

新規発行株式数×1株当たりの払込金額

調整後払込価額=調整前払込価額×

1株当たり時価

既発行株式数+新規発行株式数

3.新株予約権の行使条件は、以下のとおりであります。

(1)新株予約権発行時において当社取締役又は従業員であった者は、新株予約権の行使時において、当社又は当社子会社の取締役又は監査役若しくは従業員の地位にあることを要す。ただし、正当な理由があると当社取締役会が認める場合にはこの限りではない。

(2)新株予約権者の相続人による新株予約権の行使は認めない。

(3)当社の取締役会がその株式を国内又は国外の証券取引所に上場することを決議する日までは、これを行使することができない。

(4)本新株予約権は株式上場日から1年経過するまでは新株予約権の30%まで、株式上場日から1年経過後2年以内では新株予約権の60%までしか行使できない。本新株予約権は当社の普通株式が株式公開の日まで行使できない。

4.組織再編時の取扱いは、以下のとおりであります。

当社が、合併(当社が合併により消滅する場合に限る。)、吸収分割、新設分割、株式交換又は株式移転(以上を総称して以下「組織再編行為」という。)をする場合において、組織再編行為の効力発生の時点において残存する新株予約権(以下「残存新株予約権」という。)の新株予約権者に対し、それぞれの場合につき、会社法第236条第1項第8号のイからホまでに掲げる株式会社(以下「再編対象会社」という。)の新株予約権を以下の条件に沿ってそれぞれ交付する。この場合においては、残存する新株予約権は消滅し、再編対象会社は新株予約権を新たに発行するものとする。ただし、本号の取扱いは、本号に定める条件に沿って再編対象会社の新株予約権を交付する旨を、吸収合併契約、新設合併契約、吸収分割契約、新設分割計画、株式交換契約又は株式移転計画において定めた場合に限るものとする。

(1)交付する再編対象会社の新株予約権の数

残存新株予約権の新株予約権者が保有する新株予約権の数と同一の数をそれぞれ交付する。

(2)新株予約権の目的である再編対象会社の株式の種類

再編対象会社の普通株式とする。

(3)新株予約権の目的である再編対象会社の株式の数

組織再編行為の条件等を勘案の上、(1)に準じて決定する。

(4)新株予約権の行使に際して出資される財産の価額

交付される各新株予約権の行使に際して出資される財産の価額は、組織再編行為の条件等を勘案の上調整した再編後の行使価額に上記(3)に従って決定される当該新株予約権の目的である株式の数を乗じて得られるものとする。

(5)新株予約権を行使することができる期間

上記「新株予約権の行使期間」に定める新株予約権を行使することができる期間の開始日と組織再編行為の効力発生日のいずれか遅い日から、「新株予約権の行使期間」に定める新株予約権を行使することができる期間の満了日までとする。

(6)譲渡による新株予約権の取得の制限

譲渡による新株予約権の取得については、再編対象会社の承認を要するものとする。

(7)再編対象会社による新株予約権の取得

上記「新株予約権の譲渡に関する事項」に準じて決定する。

(8)新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本金及び資本準備金に関する事項

上記「新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額」に準じて決定する。

5.当社は、2023年1月14日付で普通株式1株につき200株の株式分割を行っております。これにより、「新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び数」、「新株予約権の行使時の払込金額」、「新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額」は調整後の内容となっております。

 

②【ライツプランの内容】

 該当事項はありません。

 

(5)【所有者別状況】

 

 

 

 

 

 

 

2023年5月31日現在

区分

株式の状況(1単元の株式数100株)

単元未満株式の状況

(株)

政府及び地方公共団体

金融機関

金融商品取引業者

その他の法人

外国法人等

個人その他

個人以外

個人

株主数(人)

1

2

3

所有株式数

(単元)

7,580

4,420

12,000

所有株式数の割合(%)

63.2

36.8

100

 

(6)【大株主の状況】

2023年5月31日現在

氏名又は名称

住所

所有株式数(株)

発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%)

株式会社IAM

東京都品川区北品川五丁目3番1号

758,000

63.20

飯野 匡道

東京都品川区

366,400

30.50

飯野 亜矢子

東京都品川区

75,600

6.30

1,200,000

100.00

 

①【貸借対照表】

 

 

(単位:千円)

 

前事業年度

(2022年5月31日)

当事業年度

(2023年5月31日)

資産の部

 

 

流動資産

 

 

現金及び預金

1,352,920

1,879,714

売掛金

110,810

81,803

商品

607,215

701,167

前払費用

1,118

1,132

流動資産合計

2,072,064

2,663,816

固定資産

 

 

有形固定資産

 

 

建物(純額)

※1 1,820

※1 1,661

車両運搬具(純額)

※1 0

※1 0

工具、器具及び備品(純額)

※1 24,951

※1 10,359

有形固定資産合計

26,771

12,020

無形固定資産

 

 

ソフトウエア

9,894

6,409

その他

605

605

無形固定資産合計

10,499

7,015

投資その他の資産

 

 

その他の関係会社有価証券

322

396

長期前払費用

308

繰延税金資産

22,470

32,600

その他

14,388

14,841

投資その他の資産合計

37,488

47,838

固定資産合計

74,760

66,874

資産合計

2,146,825

2,730,691

 

 

 

 

(単位:千円)

 

前事業年度

(2022年5月31日)

当事業年度

(2023年5月31日)

負債の部

 

 

流動負債

 

 

支払手形

3,564

2,416

買掛金

60,678

131,931

未払金

62,602

91,251

未払法人税等

84,318

116,943

前受金

262,987

313,498

預り金

5,931

5,162

その他

38,828

12,590

流動負債合計

518,912

673,794

固定負債

 

 

長期前受金

200,929

308,253

役員退職慰労引当金

225,931

長期未払金

※2 225,931

固定負債合計

426,861

534,185

負債合計

945,774

1,207,980

純資産の部

 

 

株主資本

 

 

資本金

30,000

30,000

資本剰余金

 

 

資本準備金

70,000

70,000

その他資本剰余金

591,721

560,621

資本剰余金合計

661,721

630,621

利益剰余金

 

 

その他利益剰余金

 

 

繰越利益剰余金

540,429

862,089

利益剰余金合計

540,429

862,089

自己株式

31,100

株主資本合計

1,201,050

1,522,710

純資産合計

1,201,050

1,522,710

負債純資産合計

2,146,825

2,730,691

 

②【損益計算書】

 

 

(単位:千円)

 

前事業年度

(自 2021年6月1日

至 2022年5月31日)

当事業年度

(自 2022年6月1日

至 2023年5月31日)

売上高

※1 3,491,177

※1 3,778,824

売上原価

2,751,104

2,877,098

売上総利益

740,072

901,726

販売費及び一般管理費

※2 334,499

※2 344,849

営業利益

405,573

556,876

営業外収益

 

 

為替差益

41,642

18,192

その他

471

615

営業外収益合計

42,113

18,808

営業外費用

 

 

上場関連費用

6,729

雑損失

47

営業外費用合計

47

6,729

経常利益

447,639

568,955

特別損失

 

 

固定資産除却損

※3 62

特別損失合計

62

税引前当期純利益

447,639

568,893

法人税、住民税及び事業税

167,326

200,729

法人税等調整額

2,865

10,130

法人税等合計

164,461

190,599

当期純利益

283,178

378,294