AeroEdge株式会社

AeroEdge Co.,Ltd.
栃木県足利市寺岡町482-6
証券コード:74090
業界:金属製品
有価証券報告書の提出日:2023年9月29日

 

回次

第 4 期

第 5 期

第 6 期

第 7 期

第 8 期

決算年月

2019年6月

2020年6月

2021年6月

2022年6月

2023年6月

売上高

(千円)

2,595,297

2,112,712

848,263

1,964,694

2,920,991

経常利益又は経常損失(△)

(千円)

527,742

412,876

757,162

10,764

598,189

当期純利益又は当期純損失(△)

(千円)

560,916

463,320

766,154

7,321

673,039

持分法を適用した
場合の投資利益

(千円)

資本金

(千円)

79,997

100,000

100,000

100,000

100,000

発行済株式総数 普通株式

(株)

293,423

333,423

333,423

333,423

3,334,230

純資産額

(千円)

1,617,995

1,750,672

982,822

955,006

1,622,077

総資産額

(千円)

6,014,087

5,749,517

5,221,446

5,358,096

5,788,236

1株当たり純資産額

(円)

5,499.48

5,237.64

293.47

285.13

485.20

1株当たり配当額

(1株当たり中間配当額)

(円)

(―)

(―)

(―)

(―)

(―)

1株当たり当期純利益又は1株当たり当期純損失(△)

(円)

1,923.19

1,554.63

229.78

2.20

201.86

潜在株式調整後
1株当たり当期純利益

(円)

自己資本比率

(%)

26.8

30.4

18.7

17.7

27.9

自己資本利益率

(%)

25.5

27.6

56.2

0.8

52.4

株価収益率

(倍)

配当性向

(%)

営業活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

88,414

38,837

1,077,424

投資活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

53,056

794,897

137,360

財務活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

204,228

53,371

337,382

現金及び現金同等物
の期末残高

(千円)

1,823,527

1,119,296

1,728,427

従業員数 

(外、平均臨時雇用者数)

(名)

100

94

75

84

85

(16)

(30)

(24)

(22)

(25)

株主総利回り

(%)

(比較指標:―)

(%)

(―)

(―)

(―)

(―)

(―)

最高株価

(円)

最低株価

(円)

 

 

(注) 1.当社は連結財務諸表を作成しておりませんので、連結会計年度に係る主要な経営指標等の推移については、記載しておりません。

2. 持分法を適用した場合の投資利益については、関連会社が存在していないため記載しておりません。

3.1株当たり配当額及び配当性向については、当社は配当を実施していないため記載しておりません。

4.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、新株予約権の残高がありますが、当社株式は期末日時点において非上場であり、期中平均株価が把握できないため記載しておりません。

5.株価収益率は、当社株式が期末日時点では非上場でありましたので記載しておりません。

6. 第4期及び第5期は、キャッシュ・フロー計算書を作成していないため、キャッシュ・フロー計算書に係る項目については記載しておりません。

7. 従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数は年間の平均人員を(  )内に外数で記載しております。

8. 第6期、第7期及び第8期の財務諸表については、「財務諸表等の用語、株式及び作成方法に関する規則」(昭和38年大蔵省令第59号)に基づき作成しており、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、EY新日本有限責任監査法人により監査を受けております。なお、第4期及び第5期については、「会社計算規則」(平成18年法務省令第13号)の規定に基づき算出した各数値を記載しており、EY新日本有限責任監査法人の監査を受けておりません。

9. 第6期において売上高が減少した要因は、新型コロナウイルス感染症の影響による世界的な航空機需要の減少に伴い、当社の主力製品であるチタンアルミブレードの販売が減少したことによるものとなります。

10. 第7期、第8期において売上高が増加した要因は、新型コロナウイルス感染症に対するワクチンの普及に伴い各国の移動制限が緩和されたこと等を理由に、世界的な航空機需要が回復し、チタンアルミブレードの販売が増加したことによるものとなります。

11.当社は、2023年3月17日付で普通株式1株につき10株の割合で株式分割を行っておりますが、第6期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額及び1株当たり当期純利益又は1株当たり当期純損失(△)を算定しております。

12.第4期から第8期の株主総利回り及び比較指標、最高株価、最低株価については、2023年7月4日に東京証券取引所グロース市場に上場したため、記載しておりません。

 

2 【沿革】

当社は、2015年栃木県足利市において、航空機エンジン用チタンアルミブレードの製造販売を目的とする会社として、同じく栃木県足利市にある菊地歯車株式会社(以下、菊地歯車)から分社化して設立する形で創業いたしました。

菊地歯車は、2000年初めに当時主力顧客としていた自動車・建機産業各社のサプライチェーンの再編や世界的な景況の先行き不透明さを鑑み、これまで培った技術力を活かしてより付加価値のある産業領域への模索を始めました。その結果、産業規模・成長性・付加価値の高さ・挑戦に値するハードルの高さなど総合的に勘案し、グローバル航空製造事業への参入を目指すこととなりました。そして、当時菊地歯車の営業部長であった、当社の現代表取締役社長森西淳が航空機エンジンメーカー大手である仏Safran Aircraft Engines社(以下、仏SAFRAN社)に対して、2011年頃から営業活動を行った結果、菊地歯車は、仏SAFRAN社とLEAPと呼ばれる次世代航空機エンジンに搭載されるチタンアルミブレードの取引契約を2013年11月に締結することとなりました。

一方で、チタンアルミブレードの事業規模が将来的に菊地歯車自体の事業規模を超える可能性があること、また、設備投資の規模が大きく、事業を行う上で出資者を募る必要性があったことから、菊地歯車から分社する形で、AeroEdge株式会社を設立することとなりました。

AeroEdge株式会社設立以後の当社に係る経緯は、次のとおりであります。

 

年月

概要

2015年9月

航空機エンジン用チタンアルミブレードの製造販売を事業目的としたAeroEdge株式会社を菊地歯車の100%出資により設立(資本金3,000万円)

2016年1月

菊地歯車の航空宇宙部門をAeroEdge株式会社に分割。合わせて菊地歯車の一部従業員が当社に転籍

2016年3月

菊地歯車が仏SAFRAN社と締結していたLEAPエンジン向けチタンアルミ製低圧ブレードの販売契約主体を、菊地歯車から当社に移管

2016年4月

栃木県足利市に本社工場竣工

2016年4月

チタンアルミブレード初出荷

2017年12月

経済産業省より「地域未来牽引企業」に選定

2018年7月

航空品質マネジメントシステム認証(JISQ9100:2016 & JISQ9001:2015(ISO9001:2015))(※)を取得

2018年9月

環境マネジメントシステム認証(JISQ14001:2015(ISO14001:2015))(※)を取得

2019年10月

国際特殊工程認証(Nadcap)(※)を取得

2023年7月

東京証券取引所グロース市場に株式を上場

 

(※)「3 事業の内容 用語解説」をご参照下さい。

 

3 【事業の内容】

当社は、「ゼロからイチを創る ~常識を疑い、組織力で難しい課題に挑戦する~」という経営理念のもと、ものづくり企業として、航空機エンジン部品、並びにその他製品の加工製造・販売を主な事業内容としております。また、創造性と技術力で製造業に新たな価値を提供することを目的とし、Additive Manufacturing(積層造形)※1等の新たなものづくりに向けての研究開発を推進しております。

なお当社は、「加工事業」の単一セグメントで活動しておりますが、参考として、当社の事業・機能を航空機エンジン部品加工とその他の加工の2つの分野に分類し、以下のとおりご説明いたします。

 

(1) 航空機エンジン部品加工
① 事業の特徴

当社は商業用航空機である、仏Airbus社製A320neoファミリー機と米Boeing社製737MAX機用エンジンである「LEAP」に搭載される、チタンアルミ製の低圧タービンブレードの加工生産・販売を行っております。航空機エンジンは、主にファン、低圧コンプレッサー、燃焼器、高圧コンプレッサー、高圧タービン、低圧タービンから構成されておりますが、低圧タービンは、燃焼ガスのエネルギーを回転力に変換しシャフトを介してファンに伝達する役割を担っており、当社のチタンアルミブレードは、その低圧タービンの最後段を構成しております。

 

<チタンアルミ製低圧タービンブレードの搭載図>


 

当社は、航空機エンジンメーカー大手である仏SAFRAN社と、LEAPエンジンに搭載される、当該チタンアルミブレード需要の35%のシェアを、原則として一定の価格(取引契約上は2022年6月から2026年まで同一価格、2027年以降は一定額の減少)で供給する契約を締結しております。そのため、当社のチタンアルミブレード生産量は、LEAPエンジンの生産量、並びにLEAPエンジンが搭載される737MAX及びA320neoファミリー等の生産量に影響を受けることとなります。一方で、航空機販売の特徴として、そのリードタイムの関係上、数年前から受注を受け付けることから、長期に渡って受注残高を積み上げることとなります。その結果、他業界と異なり、需要予測が長期間に渡って見込みやすい業界となります。当社においても、仏SAFRAN社からは数週間分の確定発注とともに、一定期間の発注見込みも提示されることから、一定程度の高い販売予測を見込むことができます。販売単価についても契約によって原則として定められているため、当社の売上金額は一定の精度で見込むことができます。また、当社は将来の増産に対応する設備を確保していること、材料が無償支給であることによる変動費の低さから、売上増加に伴う利益率の拡大が期待できる収支モデルとなっております。

 

 

<搭載される航空機及びエンジンとチタンアルミブレードの関係>


 

② 製品の概要

当社が生産・販売するチタンアルミ製の低圧タービンブレードが搭載されるLEAPエンジンは、米GE社と仏SAFRAN社の合弁企業であるCFM International社により開発生産され、先端の技術を搭載することにより、従来機種より消費燃料とCO2排出量の15%削減を実現したエンジンであり、航空機グローバルシェアNo.1の仏Airbus社製A320neoファミリー機とNo.2の米Boeing社製737MAX機に搭載されております(出典:一般財団法人日本航空機開発協会、2023年6月末時点)。

航空業界においては、燃料費高騰や環境負荷等への対応を背景に、燃費の向上が求められております。チタンアルミブレードは、従来使用されていたニッケル合金製のものと比較し、約半分の比重であるため機体の軽量化に貢献するとともに、高温における強度劣化が少なく、耐熱性も兼ね揃えた部品となります。そのため、旧来エンジンよりも性能を向上させることを目的に、LEAPエンジンに導入された新たな技術要素のうちの1つとなっております。なお、チタンアルミブレードは、従来材料より軽量である一方で、量産加工の難易度が高く、LEAP向けチタンアルミブレードを供給している企業は当社を含めてグローバルで2社のみとなります。当社は仏SAFRAN社と取引契約を締結し、当該チタンアルミブレードを供給しております。

当社では、最適な工程設計の開発、CAMによる加工プログラムの自社作成、加工に必要なエンドミル(切削加工に用いる工具)の自社設計と生産、設備メーカーとの協働による特殊設備の導入、治具の自社開発設計と製作、非破壊検査設備の導入や品質検査体制の自社整備等を行うことで、チタンアルミブレードの量産加工を実現しております。なお、チタンアルミブレードの量産加工の特徴は以下のとおりです。

 

<チタンアルミブレードとその量産加工の特徴>

項目

説明

硬くて脆い金属間化合物

チタンアルミとは、金属間化合物(2種類以上の金属によって構成される化合物)の一種(Ti-48Al-2Cr-2Nb)であり、比重がNi(ニッケル)合金の約半分程度でTi(チタン)合金よりも優れた耐熱強度を有するが、硬くて脆い特徴があり、加工難易度が高い

希少金属故に技術が未確立

チタンアルミは従来のニッケル合金などの耐熱合金と比較し、最適な加工条件が大きく異なり、切削加工にあたっては、工具及び切削条件の選定難易度が高く、特別なノウハウが必要となる

複雑形状且つ高精度の両立が必要

最新の空力設計を採用し、空力性能と軽量化を追求しており、複雑形状かつ要求精度が厳しい

量産化が困難

金属間化合物であるチタンアルミは、品質を維持しながら効率的な量産工程の確立が非常に難しく、量産化実現の例はグローバルでも極めて少ない

 

 

 

③ 航空業界部品で求められる能力と当社の状況

航空機エンジン産業は高度な安全性及び信頼性を確保するため、構成部品はロット番号やシリアル管理によるトレーサビリティが求められており、サプライヤーは設備の変更や加工プログラムの一部修正等の全ての生産プロセスの変更や修正において航空機エンジンメーカーの認証や許可が必要となります。そういった背景から、生産サプライヤーはあらゆる面で、高い水準の能力を具備することが求められております。

求められる能力

当社の状況

工程設計力

航空機部品においては、「難削材※2」「複雑形状」「特殊工程※3」「精密検査」が要求され、複雑に絡まった難易度の高い工程設計が必要となりますが、これらを自社で設計し、顧客要求を実現しております

工具開発力

チタンアルミ材料の特殊性や翼面の三次元形状に合わせた最適な加工を実現するためには専用工具の開発・設計が不可欠となります。3D CADを用いた工具設計や、工具形状測定機による品質保証体制を自社で構築するとともに、自社内での製造により原価の低減を実現しております。

加工技術力

航空部品量産加工には、最適な設備選定や、治工具設計、加工条件設定が重要となります。当社はこれらの技術開発を行い、自社でまとめる総合力を有しております。また、難易度の高い加工や、自動化を実現するためのシステム開発やDXにも積極的に取り組み、高効率なオペレーションを追求しております。

品質マネジメント力

当社は、航空産業の品質マネジメントシステム、顧客要求事項に準拠した品質保証の体制を独自に構築しております。 JISQ9100※4、JISQ14001※5及びNadcap※6等の認証取得に加え、社内の工程変更手続き、トレーサビリティ管理など、品質データ統合による品質管理の高度化を実現しております。また、検査工程においては、接触式、非接触式の高精度三次元測定機による検査体制と管理体制を整えております。

プロジェクトマネジメント力

海外OEMから航空エンジン部品を受注するためには、単なる『製造能力』だけではなく、グローバルコミュニケーション能力は当然のことながら、開発から量産フェーズにおける提案力、技術開発力、対応力、非破壊検査及びサプライヤーコントロールを含む一気通貫の量産体制の構築能力が不可欠となります。当社はこれらを実行する統合力を有しております。

先端検査技術力・

分析力

歩留り向上には、材料に起因する問題やクラック等のメカニズム解析が不可欠となります。当社は、材料観察やSEM分析※7、X線等の技術を駆使し、自社内で技術的な問題解決を行うことが可能です。治具構造やクランプ力の最適化を行うため、FEM構造解析※8を用いて定量的な評価や設計へフィードバックする取り組みも行っております

特殊工程の具備

航空エンジン部品には、FPI(蛍光浸透探傷検査)※9や、Xray(X線透過検査)等、いわゆる特殊工程が必要となります。特殊工程は、専門設備の他、検査員も数百時間に及ぶOJTが必要となる等、保持するには高いハードルが存在しております。当社はこれらの工程を自社で実施するための設備と技術を保有するとともに、国際特殊工程認証であるNadcapを取得しております。

 

 

④ 航空機体及びエンジン産業構造

当該事業が属する産業構造は下記のとおりであります。

a.航空機産業の特徴

航空機エンジンは高度な品質水準が求められるため、開発から品質及び生産の安定化までに長い年月と莫大な金額の設備投資が必要となります。また、品質及び生産が安定化した後も他産業と比較にならないほどの品質水準と生産管理水準が求められることが特徴です。航空機産業と自動車産業との比較は下記のとおりとなります。

 

<航空機産業の特徴~自動車産業との比較~>

 

航空機産業

自動車産業

ユーザー

・特定(航空事業者)

・不特定(主に個人)

安全基準・審査

・国際基準に照らした認証・証明が必要

・厳格な品質管理(工程管理・検査)

・各国の独自基準

・厳格な品質管理

開発期間

・通常10年以上

・通常1~2年程度

製品サイクル

・20~30年程度

・4~6年程度

部品点数

・約300万点(ボーイング777の場合)

・専用部品が多い

・約2~3万個

・部品共通化

年間生産数

・月産数十機程度

・1モデル数十万台

完成品メーカー

<機体>

・Airbus、Boeing、Comac 等

<エンジン>

・GE、Pratt & Whitney、Rolls-Royce 等

トヨタ自動車、フォルクスワーゲン、ルノー、日産、ゼネラルモーターズ、現代自動車、フォード・モーター、本田技研工業、FCA、PSA、ダイムラー、スズキ、BMW、マツダ、SUBARU、三菱自動車、上海汽車、長安汽車、吉利汽車、BYD、テスラ 等

 

(出所:経済産業省「航空機産業の動向と参入のタイミング」を参考に当社作成)

 

b.航空機体及びエンジンメーカー

航空機産業はその産業構造から、参入障壁が高く、最終製品メーカー(機体及びエンジン)が少数の企業で占められていることが特徴となります。実質的に、商業用航空機体メーカーは仏Airbus社及び米Boeing社の2社、航空機エンジンメーカーは米GE社、米Pratt & Whitney社及び英Rolls Royce社の3社で大半のシェアが占められております。なお、当社の製品であるチタンアルミ製タービンブレードが搭載されるLEAPエンジンは、米GE社と仏SAFRAN社の合弁企業であるCFM International社が開発したエンジンとなります。

<主要な航空機体及びエンジンメーカー>

航空機体メーカー

航空機エンジンメーカー

仏Airbus社

米Boeing社

米GE社(仏SAFRAN社と合弁でCFM International社)

米Pratt & Whitney社

英Rolls Royce社

 

 

c.航空機エンジン産業のライフサイクル

航空機や航空機エンジンは、その長い開発期間と多額の開発費用から、ライフサイクル期間が、他産業の製品のライフサイクル期間より長期間になることも特徴です。したがって、航空機エンジン産業の事業収益モデルは莫大な初期投資と、長期に渡る品質管理体制と生産管理体制の準備と構築を必要とすることが特徴となります。一方で、参入障壁が高く、新規参入企業が少ないために将来の利益を計画しやすいという特徴があります。そして、航空機エンジン産業において、事業の初期段階である導入期には赤字事業となりますが、設備投資が一巡した成長期以降は継続的に黒字事業となることが一般的なビジネスモデルとなっております。

 

d.航空機体と航空機エンジンの種類

実質的に唯一の商業用航空機体メーカーである仏Airbus社及び米Boeing社が現在新規受注を進めている旅客用機体種類は限定されております。仏Airbus社の新規受注機体種類は、A350、A330、A220、A320neoファミリーの4機種のみであり、米Boeing社の新規受注機体種類は、777機、787機、737MAX機の3機種のみとなっています。そのうち、当社製品が搭載されるLEAPエンジンが搭載される機種は、仏Airbus社のA320neoファミリー機及び米Boeing社の737MAX機となります。

仏Airbus社のA320neoファミリー機では、LEAPエンジンを含めた2種類のエンジンが採用されており、米Boeing社の737MAX機では100%の機体でLEAPエンジンが搭載されております。LEAPエンジンが搭載される両機種は主に国内線で多く使われる中小型のNarrow Body機(狭胴機)であり、燃費が良く環境負荷が低いことが特徴となっております。

 

e.航空機輸送の考え方と受注残高機数

航空機輸送の考え方として、ハブアンドスポーク方式と、ポイントトゥポイント方式の考え方があります。ハブアンドスポーク方式は、大型のWide Body機(広胴機)等を活用し、主要空港などの大規模拠点(ハブ)に輸送を集中させ、そこから中小型のNarrow Body機等を活用して各拠点(スポーク)に輸送を行う方式となります。一方で、ポイントトゥポイント方式は、中小型機等を活用し、出発地から目的地に直接輸送を行う方式となります。以前は、大型機でないと長距離飛行ができなかったこともあり、ハブアンドスポーク方式が多く採用されておりました。しかしながら、エンジン性能の向上による規制の変更や、中小型機の燃費向上に伴う長距離飛行の実現に伴い、乗換等の手間が不要で柔軟なフライト設定が可能なポイントトゥポイント方式の考え方を取り入れる航空会社が増加しております。その結果、中小型機の需要が大きく増加する傾向にあり、仏Airbus社及び米Boeing社ともにLEAPエンジンが搭載される中小型機の受注残高が大きく増加しております。

<航空機種別の受注残高機数(単位:機)>

仏Airbus社

米Boeing社

機体種類

受注残高機数(※1)

機体種類

受注残高機数(※1)

機数

構成比

機数

構成比

A320neoファミリー(※2)

7,125

83.8%

737MAX(※2)

4,786

78.9%

A330

294

3.5%

767

112

1.8%

A350

529

6.2%

777

464

7.7%

A220

564

6.6%

787

684

11.3%

その他

△11

△0.1%

その他

21

0.3%

合計

8,501

100.0%

合計

6,067

100.0%

 

※1 一般財団法人日本航空機開発協会(2023年6月末時点)

※2 LEAPエンジン採用機種

 

(2) その他の加工

当社は、チタンアルミブレードの生産販売以外にもチタンアルミブレードの加工で培った技術・経験、並びにAdditive Manufacturing技術も活用し、eVTOL(電動垂直離着陸機、いわゆる空飛ぶクルマ)用部品やガスタービン用部品の受託加工を行っております。これら受託加工は、社内の設備で全てを加工する場合もあれば、協力サプライヤーに加工の一部を委託する場合もあります。社内の設備で加工する場合は、その量産規模にもよりますが、一定程度の設備投資が必要となる場合があります。

 

 

[事業系統図]

 


 

[用語解説]

※1 Additive Manufacturing(積層造形)とは、三次元造形する方法の一連の手法で、3Dの設計図を元に3Dプリンタで材料を積層し立体を造形する方法のことです。

※2 難削材とは、材料の性質により機械で切削加工がしにくい、あるいは「取り扱い自体が難しい材料」のことを指します。

※3 特殊工程とは、材料又は部品の物理的、化学的、電気的又は金属冶金的特性を変化させる工程であって、破壊試験、非破壊検査又は解析を行わなければ特性を評価することができない工程のことを指します。

※4 JISQ9100とは、航空宇宙・防衛産業に特化した品質マネジメントシステムに関する国際認証規格です。

※5 JISQ14001とは、 国際標準化機構(ISO)が策定した環境マネジメントシステムの国際認証規格です。

※6 Nadcapとは、米国のNPOであるPRI (Performance Review Institute)が審査機関として運営している、国際航空宇宙産業における特殊工程や製品に対する国際的な認証制度です。

※7 SEM分析とは、走査電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)によって電子線を試料に当て、表面を観察する装置を活用した分析手法であり、高倍率観察(10万倍以上)が可能となります

※8 FEM構造解析とは、有限要素法(Finite Element Method)を用いて構造力学における数値解析を行う代表的手法です。構造物や物体を小さな要素(Elements)に分割して、方程式を用いて計算し近似解を求めることで、構造物にかかる荷重により発生する変位や応力の値や分布を導きます。

※9 FPI(蛍光浸透探傷検査)とは、特殊工程の1つであり、表面に開口している目視では見えにくいキズを検査する非破壊検査方法です。

 

4 【関係会社の状況】

 

名称

住所

資本金
(百万円)

主要な事業
の内容

議決権の所有
(又は被所有)
割合(%)

関係内容

(その他の関係会社)

 

 

 

 

 

菊地歯車株式会社

栃木県足利市

30

自動車・建設機器等の精密歯車製造・販売

(被所有)

28.7

受託加工等

 

(注)有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社ではありません。

 

5 【従業員の状況】
(1) 提出会社の状況

 

 

 

 2023年6月30日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

85

(25)

37.7

4.3

5,665

 

(注)1.従業員数は就業人員であり、臨時従業員数(パートタイマー及び期間契約の従業員)は( )内に年間平均人数を外数で記載しております。

2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

3.当社は、加工事業の単一セグメントであるため、セグメント別従業員数の記載を省略しております。

 

(2) 労働組合の状況

労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。

 

(3) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

当事業年度

管理職に

占める

女性労働者

の割合(%)

(注)1

男性労働者の

育児休業取得率(%)

(注)2、3

労働者の男女の

賃金の差異(%)

(注)1、6

正規雇用

労働者

パート・

有期労働者

全労働者

(注)4

正規雇用労働者

(注)4

パート・有期労働者(注)5

0.0

40.0

62.8

69.2

73.7

 

(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(1991年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

3.「―」は、育児休業等取得の対象となる男性従業員がないことを示しております。

4.雇用形態、給与体系においては男女の差を設けておりませんが、男女の賃金格差の主な要因としては、女性管理職比率が低いことがあげられます。これは、当社は設立間もないこともあり、即戦力としての経験やスキルを持つ中途採用者を管理職として迎え入れておりますが、勤務地である本社工場が、栃木県足利市にあることもあり、多くの場合は、入社に転居または単身赴任を伴う傾向にあります。こうした採用事情から、転居または単身赴任を許容できる女性からの求職者が少ないために、結果として女性管理職比率が低くなっているものと考えられます。また、航空機等のエンジニア分野においては女性技術者の絶対数が他の産業と比較すると低いために、求職志望者も女性が少なくなってしまうことも要因として考えられます。当社では女性管理職比率や女性技術者比率の向上は、経営上の重要な課題と認識しており、新卒採用等において、地元の女性を積極的に採用し、社内の育成を通じて管理職やエンジニアを増やしていくことを目指してまいります。

5.製造現場においては、夜勤勤務体制を敷いておりますが、割増賃金の支給対象となる夜勤等の女性従事者が少ないことによるものです。

6.労働者の人員数について労働時間を基に換算し算出しています。

 

3 【事業等のリスク】

本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。

当社は、これらのリスクの発生可能性を十分に認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針であります。そのためのリスク管理体制としては、リスク管理規程を定め、四半期に一回(必要に応じて適宜)代表取締役、常勤取締役及び常勤監査役等で構成されるリスク・コンプライアンス委員会を開催し、リスクの調査、網羅的認識及び分析、各種リスクに関する管理方針の協議及び決定等を行うとともに、それら内容については、適宜取締役会にて報告が行われております。

なお、本項目の記載は全てのリスクを網羅したものではなく、業績等に影響を与えるリスクは下記項目に限定されるものではありません。また、文中における将来に関する事項については、提出日現在において当社が判断したものであります。

 

(1) 事業に関するリスク

① 主要な事業活動の前提となる事項、並びに特定の取引先及び製品への依存について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:長期、影響度:大)

 当社は、航空機である仏Airbus社製A320neoファミリー機及び米Boeing社製737MAX機に搭載されるLEAPエンジンの構成部品であるチタンアルミ製低圧タービンブレードの生産・販売を主たる事業活動としており、当該部品を仏SAFRAN社へ販売しております。当社は、当該チタンアルミブレードの販売契約を同社と下記のとおり締結しておりますが、当社の売上高に占める同社並びに同製品への売上高の割合は2023年6月期において96.5%となっており、同社並びに同製品への取引依存度が高い水準にあります。そのため、当社は、当該販売契約を事業に関わる重要な契約であると認識しております。

相手先の名称

相手先の

所在地

契約品目

契約
締結日

契約期間

契約内容

Safran Aircraft Engines

フランス

購買契約

2013年11月27日

2013年6月1日から

2025年12月31日まで

LEAPエンジン向けチタンアルミ製低圧ブレードの販売契約

Safran Aircraft Engines

フランス

購買契約の改定

2021年7月9日

2021年1月1日から

2027年12月31日まで

LEAPエンジン向けチタンアルミ製低圧ブレードの販売契約の改定

 

当該契約において、仏SAFRAN社はLEAPエンジンの生産に必要なチタンアルミブレードの総量の35%分(以下、マーケットシェア)を契約期間中に渡って、原則として一定の価格(取引契約上は2022年6月から2026年まで同一価格、2027年以降は一定額の減少)で、当社に発注することが定められております。但し、同社からは一定期間の発注見込数量が提示されますが、当該見込数量は保証されているわけではなく、確定発注数量は数週間分のみとなり、最低発注数量等も定められておりません。また、当該契約期間終了に伴う更新は自動で行われるわけではありません。

当社が(a)契約不履行や破産等した場合、(b)当社の支配株主が同社の競合企業となった場合、(c)LEAPエンジンの事業主体が変更された場合、(d)同社がオフセット取引(特定の国に製品を購入してもらう見返りに、技術移転や経済発展等を目的として、当該国での現地生産を行うといった取引)を実行する場合、(e) 当社とマーケットシェアや地理的条件が同じ前提において、価格・品質・生産体制面で、当社より一定水準以上の優位な競合先が発生した際に、当社が追随できない場合には、当該契約が終了、もしくはマーケットシェアが減少する可能性があります。また、LEAPエンジンの生産が何らかの理由で一次中断となった場合は、同社は当社の生産ラインの一時中断を要求することができ、その際の経済的保証はないことが定められています。但し、上記(e)の事象が発生した場合に、同社はマーケットシェアを削減する権利を有する一方で、当該権利を行使することにより、当初のマーケットシェアの一定水準以上を削減する場合は、同社は一定の損害補償を当社に対して行うことが定められております。

なお、現時点において、上記記載の契約終了やマーケットシェアの変更等に影響を与える事象は発生しておりません。

当社は、同社との長期的関係や供給実績から、一定の評価を得ているものと考えられること、また、高い品質が求められる航空機エンジン部品製造の参入障壁は他業界と比較して高く、競合が参入しにくいことから、今後も取引を継続できるものと考えておりますが、もし、上記記載の契約終了やマーケットシェアの変更に該当する事象が発生した場合は、当社の業績、財務状況等に大きな影響を及ぼす可能性があります。

また、当社製品が搭載される航空機等に重大な不具合や事故が発生した場合、その原因究明及び安全性の確認のため同型式航空機の運航を見合わせることや、航空機等に安全性を著しく損なう問題が発生した場合は、各国において、安全性が確認されるまで同型式航空機の運航が認められない場合があります。

これにより、当該機体の生産計画の変更、生産停止などが発生した場合、当社の業績、財務状況等に大きな影響を及ぼす可能性があります。なお、米Boeing社は、737MAX機について、米サプライヤーによる品質上の不具合が発生したことを2023年4月に発表しております。米Boeing社は、当該品質不具合により、サプライヤーへの発注数量に影響はないと発表しておりますが、もし、当該品質上の不具合による影響が長期化した場合等は、当社の業績、財務状況等に大きな影響を及ぼす可能性があります。

 当社は、引き続き同社が満足する製品を供給し、グローバル航空機エンジンメーカー大手である同社との取引関係を強化していく方針でありますが、同社並びに同製品への依存度を引き下げるため、他の航空機エンジン部品や、ガスタービン部品、eVTOL(電動垂直離着陸機、いわゆる空飛ぶクルマ)用部品等、当社の強みを発揮できる分野での新規案件の拡大に努めてまいります。

 

② 経済動向の悪化について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:中)

 当社の売上高の多くは航空機エンジンに使用される部品販売で構成されています。航空機業界は経済・マクロ動向の影響を受けやすく、世界的な景気悪化や国際紛争・テロの発生、感染症の流行等による旅客需要の減少や原油価格の高騰により、エアラインや航空機メーカー等の業績や経営基盤が悪化した場合、当社の受注高や売上高の減少など、当社の財政状態、経営成績等に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

③ 原材料の代替について(顕在化の可能性:高、顕在化の時期:短期、影響度:大)

 当社の売上高の多くを占める航空機エンジン用のチタンアルミブレードの材料は、仏SAFRAN社からの無償供給となっております。そのため、直接的に当該資材等の価格が当社の業績に影響を与えることはありませんが、この原材料については、その特殊性から供給元が限定されるものとなっており、供給者における事故や品質上の問題、あるいは国際情勢の悪化等により供給不足及び納入の遅延等が発生した場合は、生産スケジュールの遅延に伴う売上や利益の減少による業績の悪化、また、それに伴う売上入金の減少による資金繰りの悪化等、当社の業績、財務状況等に大きな影響を及ぼす可能性があります。現時点においても、改善はしているものの、当該材料の供給元における新型コロナウイルス等に起因する人材不足や設備故障の発生等による材料の供給遅延が発生しており、当社の生産数量に一定の影響を与えております。

 当社は、当該材料供給の影響を最小限にするために、あらかじめ余剰材料を供給することを顧客へ要請、材料の直接購買による材料調達の柔軟化、また、新たな材料の開発に努めてまいります。

 

④ 為替レートの変動について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:大)

 当社の売上高の多くを占める航空機エンジン用のチタンアルミブレードは、米ドルによる外貨建て取引により輸出販売しております。当社は副資材等については、一部輸入によって調達していますが、輸出に対する輸入の割合は低いものとなっております。そのため、当社の業績は、為替相場の円高局面ではマイナスに、円安局面ではプラスにそれぞれ影響を受け、想定を超えた為替レートの変動があった場合には、当社の業績、財務状況等に大きな影響を及ぼす可能性があります。

 当社は、これらの為替変動の影響を最小限にするため、為替予約取引等により、為替変動リスクのヘッジに努めてまいります。

 

⑤ 自然災害等の影響について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:大)

 当社の生産拠点である工場は、栃木県に1か所のみであります。そのため、栃木県において大規模災害が発生した場合や、工場での事故や火災が発生した場合には、生産設備の破損、物流拠点の麻痺等が生じ、生産拠点の操業停止等、当社の生産体制が重大な影響を受け、当社の財政状態、経営成績等に重要な影響が及ぶ可能性があります。

 当社は、自然災害等の事象が発生する場合に備えて、事業継続計画(BCP)を策定し、一部工程について外注先を確保するとともに、可能な限り最短での生産復帰が可能となるように、生産復帰までのマニュアルの作成や、社内研修等を実施することで、業務中断に伴うリスクを最小限に抑えるように努めてまいります。

 

⑥ 製品品質や安全について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:中)

 当社は、品質や安全に関する法令・規則の遵守及び製品品質や信頼性の向上に努めております。しかしながら、万一、製品に起因する品質上・安全上の問題により大規模なリコールや賠償請求に発展する場合は、多額のコストの発生につながり、当社の信用低下や財政状態、経営成績等に悪影響を及ぼす可能性があります。また、顧客との契約上の保証条項の内容においても、支払補償費などの発生費用により当社の信用低下や財政状態、経営成績等に悪影響を及ぼす可能性があります。

 当社は、当該リスクを防止するため、品質や安全に関する管理基準の適切な運用を実施しております。具体的には、航空品質認証であるJISQ9100を取得し、それに基づいた品質保証システムの確立と管理を行うとともに、主要顧客である仏SAFRAN社の認証や国際特殊工程認証であるNadcapを取得・維持管理することで品質を担保しております。製造工程を変更する場合は、規程に基づく顧客承認プロセスを含む工程変更手続きを厳格に行い、履歴管理を実施しております。当社は徹底した品質や安全に関しての社内ルールを整備・運用することにより、品質・安全リスクを最小限に抑えるように努めております。また、当社は航空PL保険に加入することにより、大規模なリコールや賠償請求等に対する備えを行っております。具体的には、当社は、仏SAFRAN社が求める水準の航空PL保険に加入しており、同社との契約上、チタンアルミブレードの販売における当社の賠償責任は、当該航空PL保険金額が上限となっております。

 

⑦ 生産キャパシティの不足について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:中期、影響度:小)

 当社製品が搭載される航空機である仏Airbus社製A320neoファミリー機及び米Boeing社製737MAX機は、商業用航空機全体の受注残高の多くを占めております。当社は、今後、両機の生産量が増加し、当社への受注が増加することを想定し、チタンアルミブレードの生産に関しては、安定的な材料の供給がなされる前提において、今後3~5年程度の増産見込に耐えられる十分な生産キャパシティを確保しておりますが、想定以上に受注が増加した結果、当社が十分な生産キャパシティを確保できずに供給遅延等が発生した場合には、顧客である仏SAFRAN社からの信頼を失い、同社との将来の取引に悪影響を及ぼす可能性があります。

 当社は、生産性向上を図ることにより、生産キャパシティの拡大を継続的に推進するとともに、想定以上の受注増加が予想される場合には、必要な設備投資等を行うことにより、生産キャパシティが不足しないように対応してまいります。

 

⑧ 法的規制等に関するリスクについて(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:大)

 当社は、事業活動を行うに際して、製造物責任法・独占禁止法・下請代金支払遅延等防止法・廃棄物の処理及び清掃に関する法律・工場立地法・消防法・毒物及び劇物取締法等の法的規制を受けております。当社は、JISQ9100やJISQ14001の認証を取得した工場として、各種法令・規則に則り生産活動を行っておりますが、今後、新たな法令の制定等規制の動向によっては、当社の事業展開が制約され、当社の業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。また、当社は直接的な法的規制は受けませんが、当社製品の供給先である航空機エンジンが搭載される航空機等に重大な不具合や事故が発生したことにより、関係当局から当該航空機の型式証明等が取り消された場合、当社の受注数量が減少することになり、当社の業績、財務状況等に大きな影響を及ぼす可能性があります。

 当社は、法務業務を担当する経営管理部が、新たな法規制等を定期的に確認・対応すること、また、リスク・コンプライアンス委員会により当社事業に影響を与え得る法規制等を幅広く確認し、必要に応じて対応を行うことで、当該リスクを最小限に抑えるように努めております。また、特定製品への依存度を引き下げるため、他の航空機エンジン部品や、ガスタービン部品、eVTOL(電動垂直離着陸機、いわゆる空飛ぶクルマ)用部品等、当社の強みを発揮できる分野での新規案件の拡大に努めてまいります。

 

⑨ 固定資産の減損リスクについて(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:中)

 当社は、設立から前事業年度まで継続して営業赤字を計上しておりました。また、製造業であることから工場建物、機械設備等、多額の固定資産を保有しております。当該固定資産について、「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき、減損損失を認識すべきであると判定した場合には、それぞれの固定資産について回収可能性を評価することとなります。回収可能価額が帳簿価額を下回る場合、その差額は減損損失として当該期の損失として計上されるため、当社の業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。

 当社は、原価低減活動や新たな収益源の拡大に取り組むことで、減損リスクを最小限に抑えるように努めてまいります。

 

⑩ 新型コロナウイルス感染拡大について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:中)

 新型コロナウイルス感染症拡大は航空機による移動制限をもたらし、世界中のエアライン及び航空機メーカーは減便・減産を余儀なくされました。変異ウイルスの感染拡大など、新型コロナウイルスの影響が今後新たに発生・拡大した場合は、航空機需要が減少し、当社の業績見通しが毀損する可能性があります。

 当社は、感染拡大防止のための対策を徹底するとともに、引き続き生産・製造規模の臨機応変な対処を行い、資金需要についても金融機関と緊密な調整を進めるなど対応を継続しております。また、原価低減活動や新たな収益源の多様化、事業継続計画(BCP)策定により、当該リスク発生時の影響を最小限に抑えるように努めてまいります。

 

⑪ 有利子負債への依存度について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:中期、影響度:小)

 当社は製造業であり、通常、収益の計上に先行して設備投資が必要となります。現状の事業拡大局面においては、設備投資額は増加傾向にありますが、資金面では手元資金に加えて金融機関からの借入金等によって調達しており、2023年6月期末において、3,106百万円の借入金(総資産に対する割合53.7%)があります。そのため、当社の信用力低下等何らかの理由により調達に制約を受けた場合には、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 当社では、2023年6月期末において、1,728百万円の現預金を保有しており、一定の手元流動性を確保しておりますが、金融機関との良好な関係の維持・強化に努めるとともに、常に手元流動性の確保や資本効率の向上等の観点から検討を行い財務基盤の強化に取り組んでまいります。

 

⑫ 金利の上昇について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:中期、影響度:小)

 現在、当社における資金調達は、低金利傾向といった金融情勢も勘案の上、金融機関からの長期及び短期借入にその多くを依存しており、2023年6月期末において、3,106百万円の借入金があります。今後、世界的な金融引き締めにより、金利が上昇した場合には、資金調達コストが更に増大し、当社の財政状態、経営成績等に悪影響を及ぼす可能性があります。

 当社は、保有現預金や自己資本比率水準等の財務の健全性を維持・強化するとともに、資金調達手段の多様化等を進め、低利かつ安定的な資金の確保に努めてまいります。

 

⑬ 財務制限条項について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:中期、影響度:小)

 当社は、安定的な資金運用を図るため、金融機関から資金調達を行っておりますが、一部の金融機関との取引について、「第5 経理の状況 [注記事項](貸借対照表関係)」に記載のとおり、借入契約に財務制限条項が付されたものがあります。万が一、これらの条件に抵触した場合には、期限の利益の喪失等、当社の経営成績及び資金繰りに影響を及ぼす可能性があります。

 当社は、経済情勢や金利動向、財務バランスを総合的に勘案し、有利子負債の適正な水準の維持に努めながら事業展開を行ってまいります。

 

⑭ 情報セキュリティについて(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:小)

 当社では、製品の設計・開発、生産、販売など、事業活動において、情報技術やネットワーク、システム(ITシステム)を利用しております。これらITシステムの運用、並びに導入・更新に際しては、システムトラブルや情報の外部漏洩が発生しないよう安全対策を講じておりますが、予想を超えるサイバー攻撃、不正アクセス、コンピュータウイルス侵入等により、重要な業務の中断やデータの破損・喪失、機密情報の外部漏洩などが発生する可能性があります。この場合、当社の信用低下や財政状態、経営成績等に悪影響を及ぼす可能性があります。

 当社は、情報セキュリティ対策の充実、役職員への教育、情報システムの社内バックアップ体制等により、当該リスクを回避できるように努めてまいります。

 

(2) 事業体制に関するリスク

① 代表取締役社長への依存及び当社の事業推進体制について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:短期、影響度:小)

 当社の代表取締役社長である森西淳は、当社の創業者であり、設立時より最高経営責任者であります。同氏は、事業経営に関する豊富な経験と知識を有しており、現在においても経営方針や事業戦略等の立案及び決定を始め、取引先やその他各分野にわたる人脈等、当社の事業推進の中心的役割を担っており、当社における同氏への依存度は一定程度高いものとなっております。そのため、何らかの理由により同氏が当社の経営者として業務遂行が継続できなくなった場合には、当社の財政状態及び経営成績等に影響を与える可能性があります。

 当社では、同氏に過度に依存しないよう、経営幹部、並びに業務推進役の拡充、育成及び権限委譲による分業体制の構築等を進めることにより、当該リスクを回避できるように努めてまいります。

 

② 人財の確保・維持について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:短期、影響度:小)

 当社が今後事業の拡大を行うにあたり、優秀な人財を獲得・育成することが重要な課題と考えております。そのため、採用活動及び研修制度、人事制度の強化に努めておりますが、業務上必要とされる人財を確保・育成できない場合や、退職者の増加等により必要な人財が維持できない場合には、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 当社は、採用活動、研修制度及び人事制度の強化により、当該リスクを回避できるように努めてまいります。

 

(3) その他のリスク

① ストック・オプション行使による株式価値の希薄化について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:中期、影響度:小)

 当社では、取締役、従業員等に対するインセンティブを目的としたストック・オプション制度を採用しております。また、今後においてもストック・オプション制度を活用していくことを検討しており、現在付与している新株予約権に加え、今後付与される新株予約権について行使が行われた場合には、既存株主が有する保有株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。なお、当事業年度末現在における新株予約権による潜在株式数は592,000株であり、発行済株式総数の17.8%に相当しております。

 当社は、収益力を高め、企業価値の向上を行うことで当該リスクを回避できるように努めてまいります。

 

② 配当政策について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:中期、影響度:小)

 当社は、成長過程の途上にあり、経営基盤の長期安定に向けた財務体質の強化及び事業の継続的な拡大・発展を目指すため、内部留保を充実させることが必要であると考えており、これまでに配当を実施したことはなく、また、今後も当面の間は配当を実施する予定はありません。しかしながら、株主利益の最大化を重要な経営目標の一つとして認識しており、今後の株主への剰余金の配当につきましては、業績の推移、財務状況、今後の事業への投資計画等を総合的に勘案し、内部留保とのバランスをとりながら検討していく方針であります。

 当社は、収益力を高め、企業価値の向上を行うことで、株主利益の最大化を実現できるように努めてまいります。

 

③ 調達資金に関わるリスクについて(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:中期、影響度:小)

 当社の株式上場時の公募増資による調達資金の使途は、「第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画(1)重要な設備の新設等」に記載のとおり、現在の主力事業であるチタンアルミブレード生産以外で、受注が見込まれている新規案件に関する新工場建設や設備投資に充当する方針であります。なお、当社は、経済産業省によるサプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助金(3次公募)に採択されており、当該設備投資には、当該補助金も活用する予定です。

しかしながら、事業環境の変化により、当該新規案件を獲得できなかった場合は、上記補助金が交付されない可能性があるとともに、現在計画している資金使途を変更する可能性があります。なお、現時点においては、当該新規案件を獲得できるか否かに関わらず、事業拡大に必要な将来生じ得る新たな案件に対応するために必要なスペースを確保するため、新工場の建設を進める予定であります。そのため、当該新規案件を獲得できなかった場合や、補助金が交付されなかった場合には、当初計画と比較して損益が悪化するとともに、資金繰りに影響を与える可能性があります。また、当初の計画にしたがって投資を行った場合においても、期待どおりの効果が得られない場合には、当社の業績に影響を与える可能性があります。

 当社は、技術・品質面等で競争力を確保し、顧客の信頼を得ることにより新規案件の獲得を行うことで当該リスクを回避できるように努めてまいります。なお、資金使途を変更する決議を行った場合には、適時開示を行う方針であります。

 

5 【経営上の重要な契約等】
(1) 長期販売契約

当社は、仏SAFRAN社と「LEAP」エンジンに搭載されるチタンアルミ製低圧タービンブレードの製造・販売に関する取引契約を締結しております。

 

相手先の名称

相手先の

所在地

契約品目

契約
締結日

契約期間

契約内容

Safran Aircraft Engines

フランス

購買契約

2013年11月27日

2013年6月1日から

2025年12月31日まで

LEAPエンジン向けチタンアルミ製低圧ブレードの販売契約

Safran Aircraft Engines

フランス

購買契約の改定

2021年7月9日

2021年1月1日から

2027年12月31日まで

LEAPエンジン向けチタンアルミ製低圧ブレードの販売契約の改定

 

 

2 【主要な設備の状況】

 

 

 

 

 

 

  2023年6月30日現在

事業所名
(所在地)

設備の内容

帳簿価額(千円)

従業員数
(名)

建物

機械及び

装置

土地
(面積㎡)

リース資産

その他

合計

本社工場

(栃木県足利市)

本社機能及び

生産設備

1,044,627

842,519

343,460

(16,552)

430,139

183,024

2,843,770

85

 

(注) 1.現在休止中の主要な設備はありません。

2.上記の金額に消費税等は含まれておりません。

3.帳簿価額のうち、「その他」は、構築物、工具、器具及び備品、車両運搬具、建設仮勘定及び無形固定資産の合計であります。

4.単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

 

① 【株式の総数】

 

種類

発行可能株式総数(株)

普通株式

13,000,000

13,000,000

 

 

① 【ストックオプション制度の内容】

 

第1回新株予約権

決議年月日

2017年3月14日臨時株主総会決議及び2017年3月15日取締役会決議

付与対象者の区分及び人数(名)

当社取締役2

当社従業員2(注)5

新株予約権の数(個) ※

475(注)2

新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び数(株) ※

普通株式 475,000〔475,000〕(注)2、6

新株予約権の行使時の払込金額(円)※

300〔300〕(注)3、6

新株予約権の行使期間 ※

2017年10月1日~2027年9月30日

新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額(円) ※

発行価格   300〔300〕

資本組入額 150〔150〕(注)6

新株予約権の行使の条件 ※

新株予約権の割当てを受けた者は、権利行使時においても、当社の取締役又は従業員の地位にあることを要する。ただし、任期満了による退任、定年退職その他正当な理由のある場合はこの限りでない。

行使期間内の当社の事業年度において、財務諸表における売上高及びEBITDA(営業利益、減価償却費及びのれん償却額の合計額をいう。)を基準として、売上4,600百万円又はEBITDA700百万円以上となった場合に限り、本新株予約権を行使することができる。

その他の条件は、当社と新株予約権の割当てを受けた者との間で締結した「新株予約権付与契約」で定めるところによる。

新株予約権の譲渡に関する事項 ※

新株予約権の譲渡については、取締役会の承認を要するものとする。

組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に関する事項 ※

(注)4

 

 ※ 当事業年度の末日(2023年6月30日)における内容を記載しております。当事業年度の末日から提出日の前月末(2023年8月31日)にかけて変更された事項については、提出日の前月末現在における内容を〔 〕内に記載しており、その他の事項については当事業年度の末日における内容から変更はありません。

(注) 1.本新株予約権は、新株予約権1個につき9,100円で有償発行しております。 

   2.新株予約権1個につき目的となる株式数は、100株であります。

  ただし、新株予約権の割当日後、当社が株式分割、株式併合を行う場合は、次の算式により付与株式数を調整し、調整の結果生じる1株未満の端数は、これを切り捨てる。

調整後付与株式数

調整前付与株式数

×

分割・併合の比率

 

3.新株予約権の割当日後、当社が株式分割、株式併合を行う場合は、次の算式により払込金額を調整し、調整により生ずる1円未満の端数は切り上げる。

 

調整後行使価額

調整前行使価額

×

分割・併合の比率

 

 

  また、新株予約権の割当日後に時価を下回る価額で新株式の発行又は自己株式の処分を行う場合は、次の算式により払込金額を調整し、調整により生ずる1円未満の端数は切り上げる。

 

 

 

 

既発行株式数

新株発行(処分)株式数×1株当たり払込金額

調整後行使価額

調整前行使価額

×

新規発行前の1株当たりの調整前行使価額

既発行株式数+新株発行(処分)株式数

 

 

.当社が、合併(当社が合併により消滅する場合に限る。)、吸収分割、新設分割、株式交換又は株式移転(以上を総称して以下「組織再編行為」という。)を行う場合において、組織再編行為の効力発生日に新株予約権者に対し、それぞれの場合につき、会社法第236条第1項第8号イからホまでに掲げる株式会社(以下「再編対象会社」という。)の新株予約権を以下の条件に基づきそれぞれ交付することとする。ただし、以下の条件に沿って再編対象会社の新株予約権を交付する旨を、吸収合併契約、新設合併契約、吸収分割契約、新設分割計画、株式交換契約又は株式移転計画において定めた場合に限るものとする。

  ①交付する再編対象会社の新株予約権の数

  ②新株予約権の目的である再編対象会社の株式の種類

  ③新株予約権の目的である再編対象会社の株式の数

  ④新株予約権の行使に際して出資される財産の価額

  ⑤新株予約権を行使することができる期間

  ⑥新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本金及び資本準備金に関する事項

  ⑦譲渡による新株予約権の取得の制限

  ⑧その他の新株予約権の行使の条件

  ⑨新株予約権の取得事由及び条件

5.付与対象者の退職による権利の喪失、並びに譲渡により、本書提出日現在の「付与対象者の区分及び人数」は、当社取締役3名、従業員2名となっております。

6.2023年3月17日付で株式1株につき10株の割合で株式分割を行っております。これにより、「新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び数」「新株予約権の行使時の払込金額」及び「新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額」が調整されております。

 

第2回新株予約権

決議年月日

2017年3月14日臨時株主総会決議及び2017年3月15日取締役会決議

付与対象者の区分及び人数(名)

当社従業員9(注)4

新株予約権の数(個) ※

11〔11〕(注)1

新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び数(株) ※

普通株式 11,000〔11,000〕(注)1、5

新株予約権の行使時の払込金額(円) ※

300〔300〕(注)2、5

新株予約権の行使期間 ※

2019年3月15日~2027年3月14日

新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額(円) ※

発行価格   300〔300〕

資本組入額 150〔150〕(注)5

新株予約権の行使の条件 ※

 新株予約権の割当てを受けた者は、権利行使時においても、当社の取締役又は従業員の地位にあることを要する。ただし、任期満了による退任、定年退職その他正当な理由がある場合はこの限りでない。

 その他の条件は、当社と新株予約権の割当てを受けた者との間で締結した「新株予約権付与契約」で定めるところによる。

新株予約権の譲渡に関する事項 ※

新株予約権の譲渡については、取締役会の承認を要するものとする。

組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に関する事項 ※

(注)3

 

 ※ 当事業年度の末日(2023年6月30日)における内容を記載しております。当事業年度の末日から提出日の前月末(2023年8月31日)にかけて変更された事項については、提出日の前月末現在における内容を〔 〕内に記載しており、その他の事項については当事業年度の末日における内容から変更はありません。

 

(注) 1.新株予約権1個につき目的となる株式数は、100株であります。

  ただし、新株予約権の割当日後、当社が株式分割、株式併合を行う場合は、次の算式により付与株式数を調整し、調整の結果生じる1株未満の端数は、これを切り捨てる。

調整後付与株式数

調整前付与株式数

×

分割・併合の比率

 

2.新株予約権の割当日後、当社が株式分割、株式併合を行う場合は、次の算式により払込金額を調整し、調整により生ずる1円未満の端数は切り上げる。

 

調整後行使価額

調整前行使価額

×

分割・併合の比率

 

 

  また、新株予約権の割当日後に時価を下回る価額で新株式の発行又は自己株式の処分を行う場合は、次の算式により払込金額を調整し、調整により生ずる1円未満の端数は切り上げる。

 

 

 

 

既発行株式数

新株発行(処分)株式数×1株当たり払込金額

調整後行使価額

調整前行使価額

×

新規発行前の1株当たりの調整前行使価額

既発行株式数+新株発行(処分)株式数

 

3.当社が、合併(当社が合併により消滅する場合に限る。)、吸収分割、新設分割、株式交換又は株式移転(以上を総称して以下「組織再編行為」という。)を行う場合において、組織再編行為の効力発生日に新株予約権者に対し、それぞれの場合につき、会社法第236条第1項第8号イからホまでに掲げる株式会社(以下「再編対象会社」という。)の新株予約権を以下の条件に基づきそれぞれ交付することとする。ただし、以下の条件に沿って再編対象会社の新株予約権を交付する旨を、吸収合併契約、新設合併契約、吸収分割契約、新設分割計画、株式交換契約又は株式移転計画において定めた場合に限るものとする。

  ①交付する再編対象会社の新株予約権の数

  ②新株予約権の目的である再編対象会社の株式の種類

  ③新株予約権の目的である再編対象会社の株式の数

  ④新株予約権の行使に際して出資される財産の価額

  ⑤新株予約権を行使することができる期間

  ⑥新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本金及び資本準備金に関する事項

  ⑦譲渡による新株予約権の取得の制限

  ⑧その他の新株予約権の行使の条件

  ⑨新株予約権の取得事由及び条件

4.付与対象者の退職による権利の喪失等により、本書提出日現在の「付与対象者の区分及び人数」は、当社監査役1名、従業員6名となっております。

5.2023年3月17日付で株式1株につき10株の割合で株式分割を行っております。これにより、「新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び数」「新株予約権の行使時の払込金額」及び「新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額」が調整されております。

 

 

第5回新株予約権

決議年月日

2020年9月29日定時株主総会決議及び2020年9月29日取締役会決議

付与対象者の区分及び人数(名)

当社従業員17(注)4

新株予約権の数(個) ※

66〔66〕(注)1

新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び数(株) ※

普通株式 66,000〔66,000〕(注)1、5

新株予約権の行使時の払込金額(円) ※

1,500〔1,500〕(注)2、5

新株予約権の行使期間 ※

2022年9月30日~2030年9月29日

新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額(円) ※

発行価格  1,500〔1,500〕

資本組入額  750 〔750〕(注)5

新株予約権の行使の条件 ※

 新株予約権の割当てを受けた者は、権利行使時においても、当社の取締役又は従業員の地位にあることを要する。ただし、任期満了による退任、定年退職その他正当な理由がある場合はこの限りでない。

 その他の条件は、当社と新株予約権の割当てを受けた者との間で締結した「新株予約権付与契約」で定めるところによる。

新株予約権の譲渡に関する事項 ※

新株予約権の譲渡については、取締役会の承認を要するものとする。

組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に関する事項 ※

(注)3

 

 ※ 当事業年度の末日(2023年6月30日)における内容を記載しております。当事業年度の末日から提出日の前月末(2023年8月31日)にかけて変更された事項については、提出日の前月末現在における内容を〔 〕内に記載しており、その他の事項については当事業年度の末日における内容から変更はありません。

(注) 1.新株予約権1個につき目的となる株式数は、100株であります。

  ただし、新株予約権の割当日後、当社が株式分割、株式併合を行う場合は、次の算式により付与株式数を調整し、調整の結果生じる1株未満の端数は、これを切り捨てる。

調整後付与株式数

調整前付与株式数

×

分割・併合の比率

 

2.新株予約権の割当日後、当社が株式分割、株式併合を行う場合は、次の算式により払込金額を調整し、調整により生ずる1円未満の端数は切り上げる。

 

調整後行使価額

調整前行使価額

×

分割・併合の比率

 

 

  また、新株予約権の割当日後に時価を下回る価額で新株式の発行又は自己株式の処分を行う場合は、次の算式により払込金額を調整し、調整により生ずる1円未満の端数は切り上げる。

 

 

 

 

既発行株式数

新株発行(処分)株式数×1株当たり払込金額

調整後行使価額

調整前行使価額

×

新規発行前の1株当たりの調整前行使価額

既発行株式数+新株発行(処分)株式数

 

3.当社が、合併(当社が合併により消滅する場合に限る。)、吸収分割、新設分割、株式交換又は株式移転(以上を総称して以下「組織再編行為」という。)を行う場合において、組織再編行為の効力発生日に新株予約権者に対し、それぞれの場合につき、会社法第236条第1項第8号イからホまでに掲げる株式会社(以下「再編対象会社」という。)の新株予約権を以下の条件に基づきそれぞれ交付することとする。ただし、以下の条件に沿って再編対象会社の新株予約権を交付する旨を、吸収合併契約、新設合併契約、吸収分割契約、新設分割計画、株式交換契約又は株式移転計画において定めた場合に限るものとする。

  ①交付する再編対象会社の新株予約権の数

  ②新株予約権の目的である再編対象会社の株式の種類

  ③新株予約権の目的である再編対象会社の株式の数

  ④新株予約権の行使に際して出資される財産の価額

  ⑤新株予約権を行使することができる期間

  ⑥新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本金及び資本準備金に関する事項

  ⑦譲渡による新株予約権の取得の制限

  ⑧その他の新株予約権の行使の条件

  ⑨新株予約権の取得事由及び条件

 

4.付与対象者の退職による権利の喪失等により、本書提出日現在の「付与対象者の区分及び人数」は、当社監査役1名、従業員15名となっております。

5.2023年3月17日付で株式1株につき10株の割合で株式分割を行っております。これにより、「新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び数」「新株予約権の行使時の払込金額」及び「新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額」が調整されております。

 

第6回新株予約権

決議年月日

2022年4月15日臨時株主総会決議及び2022年4月18日取締役会決議

付与対象者の区分及び人数(名)

当社従業員20

新株予約権の数(個) ※

4,000(注)1

新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び数(株) ※

普通株式 40,000〔40,000〕(注)1、4

新株予約権の行使時の払込金額(円) ※

1,750〔1,750〕(注)2、4

新株予約権の行使期間 ※

2024年4月16日~2032年4月15日

新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額(円) ※

発行価格   1,750〔1,750〕

資本組入額   875  〔875〕(注)4

新株予約権の行使の条件 ※

 新株予約権の割当てを受けた者は、権利行使時においても、当社の取締役又は従業員の地位にあることを要する。ただし、任期満了による退任、定年退職その他正当な理由がある場合はこの限りでない。

 その他の条件は、当社と新株予約権の割当てを受けた者との間で締結した「新株予約権付与契約」で定めるところによる。

新株予約権の譲渡に関する事項 ※

新株予約権の譲渡については、取締役会の承認を要するものとする。

組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に関する事項 ※

(注)3

 

 ※ 当事業年度の末日(2023年6月30日)における内容を記載しております。当事業年度の末日から提出日の前月末(2023年8月31日)にかけて変更された事項については、提出日の前月末現在における内容を〔 〕内に記載しており、その他の事項については当事業年度の末日における内容から変更はありません。

(注) 1.新株予約権1個につき目的となる株式数は、1株であります。

  ただし、新株予約権の割当日後、当社が株式分割、株式併合を行う場合は、次の算式により付与株式数を調整し、調整の結果生じる1株未満の端数は、これを切り捨てる。

調整後付与株式数

調整前付与株式数

×

分割・併合の比率

 

2.新株予約権の割当日後、当社が株式分割、株式併合を行う場合は、次の算式により払込金額を調整し、調整により生ずる1円未満の端数は切り上げる。

 

調整後行使価額

調整前行使価額

×

分割・併合の比率

 

 

  また、新株予約権の割当日後に時価を下回る価額で新株式の発行又は自己株式の処分を行う場合は、次の算式により払込金額を調整し、調整により生ずる1円未満の端数は切り上げる。

 

 

 

 

既発行株式数

新株発行(処分)株式数×1株当たり払込金額

調整後行使価額

調整前行使価額

×

新規発行前の1株当たりの調整前行使価額

既発行株式数+新株発行(処分)株式数

 

3.当社が、合併(当社が合併により消滅する場合に限る。)、吸収分割、新設分割、株式交換又は株式移転(以上を総称して以下「組織再編行為」という。)を行う場合において、組織再編行為の効力発生日に新株予約権者に対し、それぞれの場合につき、会社法第236条第1項第8号イからホまでに掲げる株式会社(以下「再編対象会社」という。)の新株予約権を以下の条件に基づきそれぞれ交付することとする。ただし、以下の条件に沿って再編対象会社の新株予約権を交付する旨を、吸収合併契約、新設合併契約、吸収分割契約、新設分割計画、株式交換契約又は株式移転計画において定めた場合に限るものとする。

  ①交付する再編対象会社の新株予約権の数

  ②新株予約権の目的である再編対象会社の株式の種類

  ③新株予約権の目的である再編対象会社の株式の数

  ④新株予約権の行使に際して出資される財産の価額

  ⑤新株予約権を行使することができる期間

  ⑥新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本金及び資本準備金に関する事項

  ⑦譲渡による新株予約権の取得の制限

  ⑧その他の新株予約権の行使の条件

  ⑨新株予約権の取得事由及び条件

4.2023年3月17日付で株式1株につき10株の割合で株式分割を行っております。これにより、「新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び数」「新株予約権の行使時の払込金額」及び「新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額」が調整されております。

 

② 【ライツプランの内容】

該当事項はありません。

 

 

(5) 【所有者別状況】

 

 

 

 

 

 

 

 2023年6月30日現在

区分

株式の状況(1単元の株式数100株)

単元未満
株式の状況
(株)

政府及び
地方公共
団体

金融機関

金融商品
取引業者

その他の
法人

外国法人等

個人
その他

個人以外

個人

株主数
(人)

2

5

3

10

所有株式数
(単元)

4,871

19,041

9,428

33,340

230

所有株式数
の割合(%)

14.61

57.11

28.28

100.00

 

 

 

(6) 【大株主の状況】

2023年6月30日現在

氏名又は名称

住所

所有株式数
(株)

発行済株式
(自己株式を
除く。)の
総数に対する
所有株式数
の割合(%)

菊地歯車株式会社

栃木県足利市福富新町726番地30

958,530

28.7

森西 淳

栃木県足利市

600,000

18.0

豊田通商株式会社

愛知県名古屋市中村区名駅 4丁目9番8号

460,000

13.8

株式会社日本政策投資銀行

東京都千代田区大手町一丁目9番6号

430,000

12.9

DMG森精機株式会社

奈良県大和郡山市北群山町106

400,000

12.0

ナイン・ステーツ・4投資事業有限責任組合

福岡県福岡市博多区上川端町12番20号

285,710

8.6

株式会社足利銀行

栃木県宇都宮市桜4丁目1番25号

57,140

1.7

めぶき地域創生投資事業有限責任組合

茨城県水戸市南町二丁目5番5号

57,140

1.7

三菱HCキャピタル株式会社

東京都千代田区丸の内一丁目5番1号

57,140

1.7

JA三井リース株式会社

東京都中央区銀座8丁目13番1号

28,570

0.9

3,334,230

100.0

 

 

① 【貸借対照表】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2022年6月30日)

当事業年度

(2023年6月30日)

資産の部

 

 

 

流動資産

 

 

 

 

現金及び預金

1,119,296

1,728,427

 

 

売掛金

464,749

497,887

 

 

製品

99,933

66,275

 

 

仕掛品

103,923

178,338

 

 

貯蔵品

81,090

90,121

 

 

前払費用

25,413

24,889

 

 

未収消費税等

231,574

241,220

 

 

その他

397

894

 

 

流動資産合計

2,126,379

2,828,055

 

固定資産

 

 

 

 

有形固定資産

 

 

 

 

 

建物(純額)

※2 1,083,566

※2 1,044,627

 

 

 

機械及び装置(純額)

※2 1,052,397

※23 842,519

 

 

 

土地

※2 343,460

※2 343,460

 

 

 

リース資産(純額)

560,965

430,139

 

 

 

その他(純額)

※2 104,971

※2 120,832

 

 

 

有形固定資産合計

※1 3,145,360

※1 2,781,578

 

 

無形固定資産

 

 

 

 

 

その他

66,032

※3 62,191

 

 

 

無形固定資産合計

66,032

62,191

 

 

投資その他の資産

 

 

 

 

 

繰延税金資産

95,146

 

 

 

その他

20,324

21,263

 

 

 

投資その他の資産合計

20,324

116,409

 

 

固定資産合計

3,231,717

2,960,180

 

資産合計

5,358,096

5,788,236

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(2022年6月30日)

当事業年度

(2023年6月30日)

負債の部

 

 

 

流動負債

 

 

 

 

買掛金

77,080

94,548

 

 

1年内返済予定の長期借入金

※24 460,380

※24 340,380

 

 

リース債務

177,002

181,123

 

 

未払金

113,772

134,660

 

 

未払費用

4,341

3,993

 

 

未払法人税等

3,623

3,624

 

 

預り金

12,986

18,792

 

 

その他

40,213

60,554

 

 

流動負債合計

889,401

837,676

 

固定負債

 

 

 

 

長期借入金

※24 2,806,960

※24 2,766,580

 

 

リース債務

610,713

429,590

 

 

退職給付引当金

15,386

16,726

 

 

役員退職慰労引当金

80,152

110,842

 

 

その他

476

4,741

 

 

固定負債合計

3,513,688

3,328,481

 

負債合計

4,403,090

4,166,158

純資産の部

 

 

 

株主資本

 

 

 

 

資本金

100,000

100,000

 

 

資本剰余金

 

 

 

 

 

資本準備金

349,997

349,997

 

 

 

その他資本剰余金

2,318,893

535,824

 

 

 

資本剰余金合計

2,668,890

885,821

 

 

利益剰余金

 

 

 

 

 

その他利益剰余金

 

 

 

 

 

 

圧縮積立金

1,891

1,329

 

 

 

 

繰越利益剰余金

1,784,960

671,709

 

 

 

利益剰余金合計

1,783,069

673,039

 

 

株主資本合計

985,821

1,658,861

 

評価・換算差額等

 

 

 

 

繰延ヘッジ損益

35,137

41,105

 

 

評価・換算差額等合計

35,137

41,105

 

新株予約権

4,322

4,322

 

純資産合計

955,006

1,622,077

負債純資産合計

5,358,096

5,788,236

 

 

② 【損益計算書】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前事業年度

(自 2021年7月1日

 至 2022年6月30日)

当事業年度

(自 2022年7月1日

 至 2023年6月30日)

売上高

1,964,694

2,920,991

売上原価

 

 

 

製品期首棚卸高

94,091

99,933

 

当期製品製造原価

1,409,978

1,682,792

 

合計

1,504,069

1,782,725

 

製品期末棚卸高

99,933

66,275

 

売上原価合計

1,404,136

1,716,450

売上総利益

560,557

1,204,541

販売費及び一般管理費

※12 684,793

※12 725,072

営業利益又は営業損失(△)

124,236

479,468

営業外収益

 

 

 

受取利息及び受取配当金

28

22

 

補助金収入

71,241

84,070

 

受取保険金

77,923

 

為替差益

113,218

1,433

 

その他

7,051

3,626

 

営業外収益合計

191,539

167,077

営業外費用

 

 

 

支払利息

53,055

42,866

 

その他

3,483

5,490

 

営業外費用合計

56,538

48,356

経常利益

10,764

598,189

特別利益

 

 

 

固定資産売却益

※3 200

※3 1,370

 

特別利益合計

200

1,370

特別損失

 

 

 

固定資産除売却損

※4 14

 

特別損失合計

14

税引前当期純利益

10,949

599,559

法人税、住民税及び事業税

3,627

3,627

法人税等調整額

77,107

法人税等合計

3,627

73,479

当期純利益

7,321

673,039